JP2002347647A - 車両のエンジンマウントメンバ構造 - Google Patents

車両のエンジンマウントメンバ構造

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JP2002347647A
JP2002347647A JP2001154158A JP2001154158A JP2002347647A JP 2002347647 A JP2002347647 A JP 2002347647A JP 2001154158 A JP2001154158 A JP 2001154158A JP 2001154158 A JP2001154158 A JP 2001154158A JP 2002347647 A JP2002347647 A JP 2002347647A
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vehicle
engine
engine mount
curved
longitudinal direction
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JP2001154158A
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Akihiro Fujita
明広 藤田
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、エンジンマウントメンバ
を構成する連絡部材の重量増大・コスト上昇を招くこと
なく必要部分の強度を向上することにある。 【構成】 このため、この発明は、車両のエンジンマウ
ントメンバ構造において、右側・左側連絡部の前端部位
から延設されて右側・左側フレームに夫々取付けられる
左右一対の連絡部材用右側・左側ブラケットを設け、平
面視においてこれら連絡部材用右側・左側ブラケットの
右側・左側フレームに対する固定点よりも前側連絡部を
車両前側に位置させて右側・左側連絡部に連絡して設
け、この前側連絡部は中心線の一部が他部に対して車両
前側に位置するよう突出させて突出部を形成して設ける
とともにこの突出部の長手方向両端の中心線が車両後側
に指向するよう湾曲させて湾曲部を夫々形成して設け、
突出部及び各湾曲部の車両後側に断面が略コ字形状の補
強部材を固定して設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両のエンジンマ
ウントメンバ構造に係り、特に、エンジンマウントメン
バを構成する連絡部材の重量増大・コスト上昇を招くこ
となく必要部分の強度を向上し得る車両のエンジンマウ
ントメンバ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両には、縦置きに配設したエンジンを
エンジンマウントメンバにより左右一対の右側・左側フ
レームに支持しているものがある。このような車両のエ
ンジンマウントメンバ構造としは、図15・図16に示
すものがある。図15において、102は車両、104
R・104Lは右側・左側フレーム、106はエンジ
ン、108は変速機、110はトランスファ、112は
前側プロペラシャフト、114は後側プロペラシャフト
である。この車両102は、左右一対の右側・左側フレ
ーム104R・104L間にエンジン106を縦置きに
配設し、エンジンマウントメンバ116により支持して
いる。
【0003】エンジンマウントメンバ116は、エンジ
ン106にエンジン用右側・左側マウントブラケット1
18R・118Lを取付け、右側・左側フレーム104
R・104Lに車体用右側・左側マウントブラケット1
20R・120Lを車体用右側・左側弾性部材122R
・122Lを介して取付けて設けている。エンジン用右
側・左側マウントブラケット118R・118Lと車体
用右側・左側マウントブラケット120R・120Lと
は、夫々エンジン用右側・左側弾性部材124R・12
4Lを介して接続して設けている。
【0004】このエンジンマウントメンバ116は、車
体用右側・左側マウントブラケット120R・120L
を連絡する連絡部材126を設けている。連絡部材12
6は、図16に如く、車体用右側・左側マウントブラケ
ット120R・120Lから夫々車両102前側に延設
される右側・左側連絡部126R・126Lと、これら
右側・左側連絡部126R・126Lにエンジン106
の前側位置において連絡される前側連絡部126Fとか
ら構成する。この連絡部材126は、これら右側・左側
連絡部126R・126L及び前側連絡部126Fを断
面円筒形状のパイプ素材より一体的に形成して設けてい
る。
【0005】また、連絡部材126は、前側連絡部12
6Fの両端部位に左右一対の連絡部材用右側・左側ブラ
ケット128R・128Lを固定して設けている。連絡
部材用右側・左側ブラケット128R・128Lは、前
側連絡部126Fの両端部位から延設されて、右側・左
側フレーム104R・104Lに夫々連絡部材用右側・
左側弾性部材130R・130Lを介して取付けられ
る。連絡部材126は、平面視においてこれら連絡部材
用右側・左側ブラケット128R・128Lの右側・左
側フレーム104R・104Lに対する固定点132R
・132Lよりも前側連絡部126Fの中心線Cを車両
102後側に位置させて、右側・左側連絡部126R・
126Lに連絡して設けている。
【0006】このような車両のエンジンマウントメンバ
構造としては、特開昭61−98628号公報、特開平
10−45020号公報、特開平11−208502号
公報に開示されるものがある。
【0007】特開昭61−98628号公報に開示され
るものは、フロントディファレンシャルをディファレン
シャル支持メンバとエンジンマウントメンバとに分担し
て支持させたものである。
【0008】特開平10−45020号公報に開示され
るものは、車体フレームが主フレームとこの主フレーム
下方のサブフレームとを備え、サブフレームを前後方向
に延びる左右一対のサブサイドフレームとこのサブサイ
ドフレームから上方に突出されて突出端部が主フレーム
に結合される結合フレームとで構成し、エンジンを突出
端部にエンジンマウントを介して支持させ、このエンジ
ンマウントを主フレームに対する結合フレームの突出端
部の結合部近傍に位置させたものである。
【0009】特開平11−208502号公報に開示さ
れるものは、円形の中空パイプからなるクロスメンバ本
体とこのクロスメンバ本体の両端部位に夫々固定された
車体側取付部となるボックス形状の取付用ブラケットと
を備えたクロスメンバ構造において、取付用ブラケット
に右側面に対してクロスメンバ本体を跨いだ状態でエン
ジンマウントブラケットを固定したものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の図1
5・図16に示す車両102のエンジンマウントメンバ
116は、車体用右側・左側マウントブラケット120
R・120Lを連絡部材126により連絡し、これら車
体用右側・左側マウントブラケット120R・120L
及び連絡部材126を車体用右側・左側弾性部材122
R・122L及び連絡部材用右側・左側弾性部材130
R・130Lを介して右側・左側フレーム104R・1
04Lに取付けている。
【0011】車体用右側・左側マウントブラケット12
0R・120Lを連絡する連絡部材126は、断面円筒
形状のパイプ素材より形成して設け、右側・左側連絡部
126R・126L及び前側連絡部126Fが連絡する
右側・左側湾曲部分134R・134Lの近傍を連絡部
材用右側・左側ブラケット128R・128Lにより右
側・左側フレーム104R・104Lに取付けて設けて
いる。
【0012】この連絡部材126の右側・左側湾曲分部
134R・134Lには、応力が発生して強度的に不利
となる問題があるため、強度対策を施している。右側・
左側湾曲部分134R・134Lに発生する応力に対す
る強度対策としては、パイプ板厚の変更やパイプ径の変
更、フレーム取付用のブラケットの形状変更等により対
応している。
【0013】ところが、強度対策として前記パイプ板厚
の変更やパイプ径の変更、ブラケットの形状変更等を実
施した場合には、エンジンマウントメンバ116全体の
振動モードが変わることになる。このため、対策後にお
いては、対策前には発生していない周波数でピークとな
り、新たなこもり音が発生する不都合がある。また、パ
イプ板厚の増大やパイプ径の増大による強度対策を実施
した場合には、重量増大やコスト上昇を招く不都合があ
る。さらに、ブラケットの形状変更を実施した場合に
は、大型化や絞り性の悪化を招く不都合がある。
【0014】また、振動を抑制すべくエンジンマウント
メンバ116を構成する連絡部材126の全長を延ばす
とともに一部を湾曲させることによって共振点を車体側
よりも低くした場合には、振動伝達を防止し得る一方で
湾曲部分の変形が大きくなって強度的に不利となる問題
がある。この場合に、連絡部材126に補強部材を追加
付設することにより強度を向上することが可能である
が、連絡部材126は車両102の最下部に配設されて
いるため、形状によっては地上高を下げる不都合があ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、車両の幅方向両側に各々配
設されるとともに前後方向に延設された左右一対の右側
・左側フレーム間にエンジンを縦置きに配設し、このエ
ンジンに取付けられたエンジン用右側・左側マウントブ
ラケットと前記右側・左側フレームに取付けられた車体
用右側・左側マウントブラケットとを夫々エンジン用右
側・左側弾性部材を介して接続して設け、前記車体用右
側・左側マウントブラケットを連絡する連絡部材を設
け、この連絡部材を前記車体用右側・左側マウントブラ
ケットから夫々車両前側に延設される右側・左側連絡部
とこれら右側・左側連絡部に前記エンジンの前側位置に
おいて連絡される前側連絡部とから構成するとともにこ
れら右側・左側連絡部及び前側連絡部を断面円筒形状の
パイプ素材より一体的に形成して設けた車両のエンジン
マウントメンバ構造において、前記右側・左側連絡部の
前端部位から延設されて前記右側・左側フレームに夫々
取付けられる左右一対の連絡部材用右側・左側ブラケッ
トを設け、平面視においてこれら連絡部材用右側・左側
ブラケットの前記右側・左側フレームに対する固定点よ
りも前側連絡部を車両前側に位置させて右側・左側連絡
部に連絡して設け、この前側連絡部は中心線の一部が他
部に対して車両前側に位置するよう突出させて突出部を
形成して設けるとともにこの突出部の長手方向両端の中
心線が車両後側に指向するよう湾曲させて湾曲部を夫々
形成して設け、前記突出部及び各湾曲部の車両後側に断
面が略コ字形状の補強部材を固定して設けたことを特徴
とする。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明の車両のエンジンマウン
トメンバ構造は、右側・左側連絡部とこれら右側・左側
連絡部に連絡される前側連絡部とから構成するとともに
断面円筒形状のパイプ素材より一体的に形成した連絡部
材を設け、この連絡部材に右側・左側フレームに夫々取
付けられる左右一対の連絡部材用右側・左側ブラケット
を設け、平面視においてこれら連絡部材用右側・左側ブ
ラケットの右側・左側フレームに対する固定点よりも前
側連絡部を車両前側に位置させて右側・左側連絡部に連
絡して設け、この前側連絡部は中心線の一部が他部に対
して車両前側に位置するよう突出させて突出部を形成し
て設けるとともにこの突出部の長手方向両端の中心線が
車両後側に指向するよう湾曲させて湾曲部を夫々形成し
て設けたことにより、振動を抑制すべくエンジンマウン
トメンバを構成する連絡部材の全長を延ばすとともに一
部を湾曲させることによって共振点を車体側よりも低く
することができ、また、突出部及び各湾曲部の車両後側
に断面が略コ字形状の補強部材を固定して設けたことに
より、振動を抑制すべく連絡部材の全長を延ばすととも
に一部を湾曲させることによって共振点を車体側よりも
低くした場合に、振動伝達を防止し得る一方で湾曲部分
の変形が大きくなって強度的に不利となる問題を、突出
部及び各湾曲部の車両後側に固定した補強部材によって
地上高を下げることなく補強することができる。
【0017】
【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を説
明する。図1〜図5は、この発明の第1実施例を示すも
のである。図4・図5において、2は車両、4R・4L
は右側・左側フレーム、6はエンジン、8は変速機、1
0はトランスファ、12は前側プロペラシャフト、14
は後側プロペラシャフトである。この車両2は、左右一
対の右側・左側フレーム4R・4L間にエンジン6を縦
置きに配設し、エンジンマウントメンバ16により支持
している。
【0018】エンジンマウントメンバ16は、エンジン
6にエンジン用右側・左側マウントブラケット18R・
18Lを図示しない取付ボルトにより取付けて設け、右
側・左側フレーム4R・4Lに車体用右側・左側マウン
トブラケット20R・20Lを車体用右側・左側弾性部
材22R・22Lを介して図示しない取付ボルトにより
取付けて設けている。エンジン用右側・左側マウントブ
ラケット18R・18Lと車体用右側・左側マウントブ
ラケット20R・20Lとは、夫々エンジン用右側・左
側弾性部材24R・24Lを介して図示しない接続ボル
トにより接続して設けている。
【0019】なお、このエンジンマウントメンバ16
は、図4に示す如く、トランスファ10に取付けたエン
ジン用後側マウントブラケット26を、エンジン用後側
弾性部材28を介して図示しない後側フレームに取付け
られた車体用後側マウントブラケットに接続して設けて
いる。
【0020】このエンジンマウントメンバ16は、車体
用右側・左側マウントブラケット20R・20Lを連絡
する連絡部材30を設けている。連絡部材30は、図1
に示す如く、車体用右側・左側マウントブラケット20
R・20Lに夫々車両2後側を固定されて車両2前側に
延設される右側・左側連絡部30R・30Lと、これら
右側・左側連絡部30R・30Lにエンジン6の前側位
置において連絡される前側連絡部30Fとから構成す
る。この連絡部材30は、これら右側・左側連絡部30
R・30L及び前側連絡部30Fを断面円筒形状のパイ
プ素材より一体的に形成して設けている。
【0021】前記連絡部材30は、右側・左側連絡部3
0R・30Lの前端部位に左右一対の連絡部材用右側・
左側ブラケット32R・32Lを溶接等により固定して
設けている。連絡部材用右側・左側ブラケット32R・
32Lは、右側・左側連絡部30R・30Lの前端部位
から延設されて、右側・左側フレーム4R・4Lに夫々
連絡部材用右側・左側弾性部材34R・34Lを介して
図示しない取付ボルトにより取付けられる。
【0022】連絡部材30は、平面視においてこれら連
絡部材用右側・左側ブラケット32R・32Lの右側・
左側フレーム4R・4Lに対する右側・左側固定点36
R・36Lよりも前側連絡部30Fの中心線Cの少なく
とも一部を車両2前側に位置させて、右側・左側連絡部
30R・30Lに連絡して設けている。
【0023】前記前側連絡部30Fは、中心線Cの一部
が他部に対して車両2前側に平行に位置するよう突出さ
せて直線形状の突出部38を形成して設けるとともに、
この突出部38の長手方向両端の中心線Cが車両2後側
に指向するよう湾曲させて湾曲部40・42を夫々形成
して設けている。
【0024】また、前側連絡部30Fは、突出部38に
対して車両2後側に平行に位置するよう引退させて直線
形状の引退部44を形成して設けている。前側連絡部3
0Fは、突出部38の右側を湾曲部40を介して右側連
絡部30Rの前端に連絡し、突出部38の左側を湾曲部
42に連続する傾斜部46を介して引退部44の右側に
連絡し、引退部44の左側を傾斜部48及び短い突出部
50を介して左側連絡部30Lの前端に連絡している。
【0025】前側連絡部30Fには、突出部38及び各
湾曲部40・42の車両2後側に断面が略コ字形状の補
強部材52を溶接等により固定して設けている。補強部
材52は、図2・図3に示す如く、底面部54と上面部
56及び下面部58とにより断面を略コ字形状に形成し
て設けるとともに長手方向両端部位に夫々端面部60・
62を設けている。
【0026】前記底面部54は、突出部38及び各湾曲
部40・42の後側面64からわずかに離間されて、突
出部38の長手方向に延設して設けている。前記上面部
56及び下面部58は、底面部50の上縁及び下縁から
車両2前側に突出されて突出部38の長手方向に延設さ
れ、且つ突出部38及び各湾曲部40・42の上側面6
6及び下側面68に夫々溶接等により固定して設けてい
る。前記各端面部60・62は、底面部54と上面部5
6及び下面部58との長手方向両端部位に絞り加工によ
り形成して設けられ、各湾曲部40・42の後側面64
に溶接等により固定され、各湾曲部40・42との間を
閉塞する。
【0027】次に作用を説明する。
【0028】この車両2のエンジンマウントメンバ16
は、車両2の左右一対の右側・左側フレーム4R・4L
間にエンジン6を縦置きに配設し、エンジン6に取付け
たエンジン用右側・左側マウントブラケット18R・1
8Lと右側・左側フレーム4R・4Lに取付けた車体用
右側・左側マウントブラケット20R・20Lとを夫々
エンジン用右側・左側弾性部材24R・24Lを介して
接続し、エンジン6を支持して設けている。
【0029】エンジンマウントメンバ16は、右側・左
側連絡部30R・30Lとこれら右側・左側連絡部30
R・30Lに連絡される前側連絡部30Fとから構成す
るとともに断面円筒形状のパイプ素材より一体的に形成
した連絡部材30を設け、この連絡部材30に右側・左
側フレーム4R・4Lに夫々取付けられる連絡部材用右
側・左側ブラケット32R・32Lを固定して設けてい
る。
【0030】連絡部材30は、平面視において連絡部材
用右側・左側ブラケット32R・32Lの右側・左側フ
レーム4R・4Lに対する右側・左側固定点36R・3
6Lよりも前側連絡部30Fを車両2前側に位置させ
て、右側・左側連絡部30R・30Lに連絡して設けて
いる。この前側連絡部30Fは、中心線Cの一部が他部
に対して車両2前側に位置するよう突出させて突出部3
8を形成して設けるとともにこの突出部38の長手方向
両端の中心線Cが車両2後側に指向するよう湾曲させて
湾曲部40・42を夫々形成して設けている。
【0031】これにより、このエンジンマウントメンバ
16は、振動を抑制すべくエンジンマウントメンバを構
成する連絡部材30の全長を延ばすとともに、一部を湾
曲させることによって共振点を車体側よりも低くするこ
とができる。このため、この車両2のエンジンマウント
メンバ16構造は、車体との共振を防止することがで
き、こもり音の発生を防止することができる。
【0032】また、このエンジンマウントメンバ16
は、突出部38及び各湾曲部40・42の車両2後側に
断面が略コ字形状の補強部材52を固定して設けたこと
により、振動を抑制すべく連絡部材30の全長を延ばす
とともに一部を湾曲させることによって共振点を車体側
よりも低くした場合に、振動伝達を防止し得る一方で湾
曲部分の変形が大きくなって強度的に不利となる問題
を、突出部38及び各湾曲部40・42の車両2後側に
固定した断面が略コ字形状の補強部材52によって地上
高を下げることなく補強することができる。
【0033】このため、このエンジンマウントメンバ1
6構造は、車両2の右側・左側フレーム4R・4Lに取
付けられた車体用右側・左側マウントブラケット20R
・20Lを連絡する連絡部材30の重量増大・コスト上
昇を招くことなく、また、振動モードを変えることな
く、連絡部材30の必要部分の強度を向上することがで
き、振動モードが変わらないことにより新たなこもり音
を発生することもない。
【0034】さらに、このエンジンマウントメンバ16
構造は、補強部材52の断面を略コ字形状に形成した底
面部54と上面部56及び下面部58とを突出部38及
び各湾曲部40・42の上側面66及び下側面68に夫
々固定して設けるとともに、長手方向両端部位の夫々端
面部60・62を各湾曲部40・42の後側面64に固
定して各湾曲部40・42との間を閉塞していることに
より、補強部材52の長手方向両端部位における応力集
中を防止することができ、信頼性を向上することができ
る。
【0035】図6〜図8は、この発明の第2実施例を示
すものである。第2実施例のエンジンマウントメンバ1
6は、図6に示す如く、右側・左側フレーム4R・4L
に取付けた車体用右側・左側マウントブラケット20R
・20Lを連絡する右側・左側連絡部30R・30L及
び前側連絡部30Fからなる連絡部材30を設け、連絡
部材30の前側連絡部30Fに突出部38及び各湾曲部
40・42を設け、突出部38及び各湾曲部40・42
の車両2後側に断面が略コ字形状の補強部材52を溶接
等により固定して設けている。
【0036】第2実施例の補強部材52は、図7・図8
に示す如く、底面部54と上面部56及び下面部58と
により断面を略コ字形状に形成して設けるとともに、長
手方向両端部位に向かい断面を略コ字形状から夫々半円
筒形状に徐々に変化させて形成して設けている。
【0037】前記底面部54は、突出部38及び各湾曲
部40・42の後側面64からわずかに離間されて、突
出部38の長手方向に延設して設けている。前記上面部
56及び下面部58は、底面部54の上縁及び下縁から
車両2前側に突出されて突出部38の長手方向に延設さ
れ、且つ突出部38及び各湾曲部40・42の上側面6
6及び下側面68に夫々溶接等により固定して設けてい
る。
【0038】底面部54と上面部56及び下面部58と
は、長手方向両端部位において各湾曲部40・42の後
側面64と上側面66及び下側面68とに密着させるよ
う、長手方向中間部位から両端部位に向かい断面を略コ
字形状から夫々半円筒形状に徐々に変化させて両端部位
に円弧部70・72を形成して設け、円弧部70・72
を各湾曲部40・42の後側面64に溶接等により固定
し、各湾曲部40・42との間を閉塞する。
【0039】このように、第2実施例のエンジンマウン
トメンバ16は、底面部54と上面部56及び下面部5
8とにより断面を略コ字形状に形成した補強部材52を
設け、この補強部材52を連絡部材30の突出部38及
び各湾曲部40・42の車両2後側に固定したことによ
り、第1実施例と同様に、地上高を下げることなく連絡
部材30を補強することができ、連絡部材30の重量増
大・コスト上昇を招くことなく、また、振動モードを変
えることなく、連絡部材30の必要部分の強度を向上す
ることができ、振動モードが変わらないことにより新た
なこもり音を発生することもない。
【0040】また、第2実施例のエンジンマウントメン
バ16は、各湾曲部40・42の後側面64と上側面6
6及び下側面68とに密着させるよう、補強部材52の
底面部54と上面部56及び下面部58とを長手方向両
端部位において徐変させて形成したことにより、成型時
の絞り性を向上し且つ製品精度を向上することができ、
製造コストを低減し且つ組付精度を向上することがで
き、また、補強部材52の長手方向両端部位における応
力集中を防止することができ、信頼性を向上することが
できる。
【0041】なお、この発明は、上述実施例に限定され
ることなく、種々応用改変が可能である。例えば、エン
ジンマウントメンバ16は、図9に示す如く、連絡部材
30の突出部38及び各湾曲部40・42に固定される
補強部材52の底面部54の断面を波形形状に形成して
設けることにより、補強部材52の強度を向上すること
ができ、連絡部材30をより堅固に補強することができ
る。
【0042】また、エンジンマウントメンバ16は、図
10に示す如く、補強部材52を上側傾斜面部74及び
下側傾斜面部76とにより断面を略V字形状に形成して
設けることにより、補強部材52の強度を向上すること
ができるとともに、上側傾斜面部74及び下側傾斜面部
76を突出部38及び各湾曲部40・42の上側面66
及び下側面68に溶接等により固定して設けることによ
り、連絡部材30をより堅固に補強することができる。
【0043】さらに、エンジンマウントメンバ16は、
図11に示す如く、連絡部材30の突出部38及び各湾
曲部40・42の車両2後側部分を連絡部材30の内側
(車両2前側)に折り込んで、上側傾斜部78及び下側
傾斜部80とからなる断面が略V字形状の折り返し部8
2を形成して設けることにより、連絡部材30の強度を
向上することができ、また、この折り返し部82を覆う
ように断面が略コ字形状の補強部材52の上面部56及
び下面部58を突出部38及び各湾曲部40・42の上
側面66及び下側面68に溶接等により固定して設ける
ことにより、連絡部材30の強度をさらに向上すること
ができ、連絡部材30をより堅固に補強することができ
る。
【0044】さらにまた、エンジンマウントメンバ16
は、図12に示す如く、連絡部材30の各湾曲部40・
42の断面形状を、長軸Dが連絡部材30の軸線Cの湾
曲する方向に指向する楕円形状84に形成して設けるこ
とにより、連絡部材30の強度を向上することができ
る。
【0045】また、エンジンマウントメンバ16は、図
13に示す如く、連絡部材30の各湾曲部40・42の
車両2後側に上下方向に湾曲させた波形形状の補強部材
52を溶接等により固定して設け、あるいは、図14に
示す如く、連絡部材30の各湾曲部40・42に螺旋形
状の補強部材52を捲回して車両2後側に溶接等により
固定して設けることもできる。
【0046】
【発明の効果】このように、この発明の車両のエンジン
マウントメンバ構造は、振動を抑制すべくエンジンマウ
ントメンバを構成する連絡部材の全長を延ばすとともに
一部を湾曲させることによって共振点を車体側よりも低
くすることができ、また、振動を抑制すべく連絡部材の
全長を延ばすとともに一部を湾曲させることによって共
振点を車体側よりも低くした場合に、振動伝達を防止し
得る一方で湾曲部分の変形が大きくなって強度的に不利
となる問題を、突出部及び各湾曲部の車両後側に固定し
た補強部材によって地上高を下げることなく補強するこ
とができる。
【0047】このため、この車両のエンジンマウントメ
ンバ構造は、エンジンマウントメンバを構成する連絡部
材の重量増大・コスト上昇を招くことなく、連絡部材の
必要部分の強度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す車両のエンジンマウントメン
バ構造の要部平面図である。
【図2】図1の矢印II部位の詳細を示し、(A)は湾
曲部及び補強部材の要部拡大平面図、(B)は湾曲部及
び補強部材の要部拡大背面図、(C)は湾曲部及び補強
部材の要部拡大側面図である。
【図3】補強部材の要部拡大斜視図である。
【図4】エンジンマウントメンバの斜視図である。
【図5】車両の要部概略平面図である。
【図6】第2実施例を示す車両のエンジンマウントメン
バ構造の要部平面図である。
【図7】図6の矢印VII部位の詳細を示し、(A)は
湾曲部及び補強部材の要部拡大平面図、(B)は湾曲部
及び補強部材の要部拡大背面図、(C)は湾曲部及び補
強部材の要部拡大側面図である。
【図8】補強部材の要部拡大斜視図である。
【図9】この発明の第1の変形例を示す湾曲部及び補強
部材の要部拡大断面図である。
【図10】この発明の第2の変形例を示す湾曲部及び補
強部材の要部拡大断面図である。
【図11】この発明の第3の変形例を示す湾曲部及び補
強部材の要部拡大断面図である。
【図12】この発明の第4の変形例を示す湾曲部及び補
強部材の要部拡大斜視図である。
【図13】この発明の第5の変形例を示す湾曲部及び補
強部材の要部拡大斜視図である。
【図14】この発明の第6の変形例を示す湾曲部及び補
強部材の要部拡大斜視図である。
【図15】従来例を示す車両のエンジンマウントメンバ
構造の概略平面図である。
【図16】従来例を示す車両の要部概略平面図である。
【符号の説明】
2 車両 4R・4L 右側・左側フレーム 6 エンジン 16 エンジンマウントメンバ 18R・18L エンジン用右側・左側マウントブラケ
ット 20R・20L 車体用右側・左側マウントブラケット 22R・22L 車体用右側・左側弾性部材 30 連絡部材 30R・30L 右側・左側連絡部 30F 前側連絡部 32R・32L 連絡部材用右側・左側ブラケット 36R・36L 右側・左側固定点 38 突出部 40・42 湾曲部 52 補強部材 54 底面部 56 上面部 58 下面部 60・62 端面部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の幅方向両側に各々配設されるとと
    もに前後方向に延設された左右一対の右側・左側フレー
    ム間にエンジンを縦置きに配設し、このエンジンに取付
    けられたエンジン用右側・左側マウントブラケットと前
    記右側・左側フレームに取付けられた車体用右側・左側
    マウントブラケットとを夫々エンジン用右側・左側弾性
    部材を介して接続して設け、前記車体用右側・左側マウ
    ントブラケットを連絡する連絡部材を設け、この連絡部
    材を前記車体用右側・左側マウントブラケットから夫々
    車両前側に延設される右側・左側連絡部とこれら右側・
    左側連絡部に前記エンジンの前側位置において連絡され
    る前側連絡部とから構成するとともにこれら右側・左側
    連絡部及び前側連絡部を断面円筒形状のパイプ素材より
    一体的に形成して設けた車両のエンジンマウントメンバ
    構造において、前記右側・左側連絡部の前端部位から延
    設されて前記右側・左側フレームに夫々取付けられる左
    右一対の連絡部材用右側・左側ブラケットを設け、平面
    視においてこれら連絡部材用右側・左側ブラケットの前
    記右側・左側フレームに対する固定点よりも前側連絡部
    を車両前側に位置させて右側・左側連絡部に連絡して設
    け、この前側連絡部は中心線の一部が他部に対して車両
    前側に位置するよう突出させて突出部を形成して設ける
    とともにこの突出部の長手方向両端の中心線が車両後側
    に指向するよう湾曲させて湾曲部を夫々形成して設け、
    前記突出部及び各湾曲部の車両後側に断面が略コ字形状
    の補強部材を固定して設けたことを特徴とする車両のエ
    ンジンマウントメンバ構造。
  2. 【請求項2】 前記補強部材は、前記突出部及び各湾曲
    部の後側面からわずかに離間されて前記突出部の長手方
    向に延設される底面部とこの底面部の上縁及び下縁から
    車両前側に突出されて前記突出部の長手方向に延設され
    且つ前記突出部及び各湾曲部の上側面及び下側面に夫々
    固定される上面部及び下面部とにより断面を略コ字形状
    に形成して設け、前記底面部と上面部及び下面部との長
    手方向両端部位に前記各湾曲部との間を閉塞する端面部
    を夫々形成して設けたことを特徴とする請求項1に記載
    の車両のエンジンマウントメンバ構造。
  3. 【請求項3】 前記補強部材は、前記突出部及び各湾曲
    部の後側面からわずかに離間位置されて前記突出部の長
    手方向に延設される底面部とこの底面部の上縁及び下縁
    から車両前側に突出されて前記突出部の長手方向に延設
    され且つ前記突出部及び各湾曲部の上側面及び下側面に
    夫々固定される上面部及び下面部とにより断面を略コ字
    形状に形成して設け、前記底面部と上面部及び下面部と
    を長手方向両端部位において前記各湾曲部の後側面と上
    側面及び下側面とに密着させるよう長手方向中間部位か
    ら両端部位に向かい断面を略コ字形状から夫々半円筒形
    状に徐々に変化させて形成して設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の車両のエンジンマウントメンバ構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008303916A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Toyota Motor Corp エンジン用マウント装置

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