JP2002347335A - 印刷物、その用途およびその製造方法 - Google Patents

印刷物、その用途およびその製造方法

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Keizaburo Matsumoto
敬三郎 松本
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Matsumoto Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常用いられる印刷用紙を被印刷体として利
用しながら、印刷とインクジェット記録の両方の方式
で、固定情報と可変情報のきれいな画像を経済的かつ効
率よく形成可能な印刷物を提供する。 【解決手段】 印刷用紙の変動情報が印刷される場所
に、予めインクジェット記録用インクの受理層を部分的
に設けた後、平版印刷、凸版印刷、および凹版印刷の中
から選択される印刷方式を用いて固定情報を印刷するこ
とを特徴とする印刷物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変動情報を印刷す
るためのインクジェット記録用インクの受理層と、通常
の印刷方式で印刷された固定情報が設けられた、固定情
報と変動情報の両方できれいな画像を効率よく形成可能
な印刷物と、当該受理層に変動情報がインクジェット記
録方式で印刷された印刷物、並びにその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、インクの吐
出方式として、圧電素子、熱エネルギー、あるいは電気
的吸引力等を利用するものであるが、いずれの方式で
も、大掛かりな装置を必要とせず、また、パーソナルコ
ンピュータなどで取り込んだ画像を、直接、印刷したい
場所に印刷できるなどの特徴を有し、カラー画像情報を
手軽に印刷できる方式として急速に普及している。しか
しながら、普通紙に印刷するとにじみやくすみが発生し
て、美粧印刷物を得るためには非常に高価な専用紙が必
要となる、印刷速度が遅い、さらにインク自体が高価で
ある等の理由から、多量の印刷物を製造するには不向き
である。
【0003】一方、印刷インキを用いた印刷方式(通常
の印刷方式)では、コストの安いインキと印刷用紙を用
いて高速で鮮明な印刷ができるため、一度に多量の印刷
物を製造するのに適する。しかしながら、異なる画像を
少量ずつ印刷する場合は、画像の数だけ版が必要となる
ため、製版コストや版替えの作業時間が増加し、経済的
な負担と時間のロスが大きくなる。
【0004】そこで、最近では、インクジェット記録方
式の手軽さと通常の印刷方式の高速性を生かして、多量
の可変情報印刷物を効率的に製造する方法が開発されて
いる。これは、固定情報画像を通常の印刷方式により多
量に印刷しておき、後から必要部数毎にインクジェット
記録方式で変動する情報を印刷する方法であり、どちら
か一方の方式で全情報を印刷するよりも、はるかに経済
的で効率よく可変情報印刷物を製造することができる。
【0005】しかしながら、前記のように、現在のイン
クジェット記録方式では、美粧な画像を得ようとする
と、高価な専用紙が必要となるが、これらの専用紙の多
くは通常の印刷方式に適するものではなく、そのまま利
用できないという問題がある。従って、通常の印刷紙に
固定情報が印刷された後、インクジェット記録方式で印
刷される変動情報は、内容物のロットナンバーや製造年
月日、あるいは食品用途では賞味期限などの、簡単な文
字情報が主であり、絵柄等の美粧性が必要とされる分野
では満足できるものではなかった。
【0006】ところが、最近、変動情報においても、固
定画像情報と遜色のない画像品質が求められており、そ
れが実現すると色々な分野で新たなビジネス展開が可能
となると考えられている。
【0007】例えば、観光地や行楽地、あるいは結婚式
場では、客の姿などをデジタルカメラで画像データとし
て取り込んで、インクジェットプリンターを用いて、そ
の場で風景あるいはきれいな模様等の固定情報が印刷さ
れた用紙に出力するというような、記念グッズの販売や
サービスを行うビジネスが考えられている。その他に
も、新製品の展示会や新店舗の来場記念として、また、
キャンペーンを盛り上げる道具として、さらには、飲食
店の日替わりメニューやチェーン店の個々の店舗におけ
る目玉商品の紹介など、非常に多岐に渡る分野において
需要が見込まれている。
【0008】そこで、たとえば、特開平11−7821
9号公報等では、印刷インキとインクジェット記録用イ
ンクの双方の受理性を有する塗工紙が開示されており、
双方で形成される画像の品質を同等にしようとする試み
も行なわれている。しかし、この方法は実現が困難であ
ることから、通常印刷とインクジェット印刷の両画像品
質で高い商品価値を有するレベルにまでは至っていない
というのが現状である。また、それが実現したとして
も、特別な材料からなる高価な塗工剤を、紙の全面に塗
工する必要があるため、経済的に不利が生じるという問
題は残ることになる。
【0009】このように、通常の印刷とインクジェット
記録の両方の方式を用いることにより可変情報印刷物の
製造効率を上げることはできても、両方の方式において
美粧な画像を、経済的に形成することができないという
のが現状である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、前記の問題を解決し、通常用いられる印刷用紙を被
印刷体として利用しながら、通常の印刷方式とインクジ
ェット記録方式の両方で美粧な画像を形成することので
きる、固定情報と可変情報を共に有する印刷物を経済的
かつ効率よく提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】従来のように、固定情報
と変動情報の画像レイアウトが全く決定されていない段
階から、予めインクジェット記録用インクの受理層(以
下、これを単に受理層とだけ記載することもある)を設
けようという発想では、いずれの場所にでもインクジェ
ット記録が可能となるように、印刷用紙の全面に設けざ
るを得ない。そうすると、必要のない部分にまで受理層
を塗工するという無駄が発生するばかりでなく、時には
受理層が印刷インクの受理性を阻害して、固定情報画像
の形成にまで悪い影響を与える場合もある。
【0012】そこで、本発明では、まず、固定情報画像
と変動情報画像のレイアウトが決定された段階で、印刷
用紙の変動画像情報の印刷される場所に、部分的に受理
層を設けて、上記の無駄や固定画像情報への影響を排除
するものである。
【0013】さらに、通常、受理層を形成するための塗
工剤の方が印刷インキよりも高固形分であるため、皮膜
の乾燥性は相対的に速く、また、半乾燥状態で次工程に
移っても、ガイドローラーなどの接触による汚れが少な
い。従って、工程の順序としては、先に受理層を設けた
後、通常の印刷インキの印刷を行う方が、これらの工程
を連続して行う方式(インライン方式)において適して
おり、より効率的である。
【0014】この様な発明概念に従えば、通常の印刷方
式とインクジェット記録方式の両方において、美粧な画
像を形成できる可変情報印刷物を、経済的かつ効率的に
製造することが可能となり、より多くの分野で利用され
るものとなる。
【0015】すなわち、本発明は、印刷用紙の変動情報
を印刷する場所に、予めインクジェット記録用インクの
受理層を部分的に設けた後、平版印刷、凸版印刷、およ
び凹版印刷の中から選択される印刷方式を用いて固定情
報を印刷することを特徴とする印刷物に関する。
【0016】また、その好適な態様として、本発明は、
前記インクジェット記録用インクの受理層が、異なる成
分を含有する少なくとも2種の層からなり、そのうちの
少なくとも1層がインク吸収性樹脂を主たる成分とする
受理層であり、他の少なくとも1層がインク定着性樹脂
を主たる成分とする受理層である印刷物に関する。
【0017】また、更なる好適な態様として、本発明
は、前記インク吸収性樹脂を主たる成分とする受理層
が、蛋白質類、でん粉類、セルロース類、ポリビニルア
ルコール類、ポリビニルアセタール類、ポリビニルピロ
リドンの群から選択される少なくとも1種のインク吸収
性樹脂を含有するインクジェット記録用インクの受理層
である印刷物に関する。
【0018】また、更なる好適な態様として、本発明
は、前記インク吸収性樹脂を主たる成分とする受理層
が、さらに充填材を含有するインクジェット記録用イン
クの受理層である印刷物に関する。
【0019】また、更なる好適な態様として、本発明
は、前記インク定着性樹脂を主たる成分とする受理層
が、分子内にカチオン性基を有する樹脂の群から選択さ
れる少なくとも1種のインク定着性樹脂を含有するイン
クジェット記録用インクの受理層である記載の印刷物に
関する。
【0020】また、本発明は、前記のいずれかの印刷物
のインクジェット記録用インクの受理層に、インクジェ
ット記録方式を用いて変動情報を印刷してなる印刷物に
関する。
【0021】また、本発明は、インクジェット記録用イ
ンクの受理層を塗工機もしくは印刷機を用いて設けた
後、固定情報をインライン方式で印刷することを特徴と
する印刷物の製造方法に関する。
【0022】その好適な態様として、本発明は、アニロ
ックスロールとゴムロールを備えた塗工機にて、インク
ジェット記録用インクの受理層を設ける印刷物の製造方
法に関する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより詳細に説明す
る。
【0024】まず、本発明の印刷物で用いる印刷用紙と
しては、例えば、アート紙、コート紙、キャストコート
紙、つや紙、上質紙、中質紙といった、各種印刷方式に
おいてインキが良好に印刷できる通常の印刷用紙が特に
制限なく利用可能である。
【0025】次に、本発明において、インクジェット記
録用インクの受理層を設ける方法としては、受理層を構
成するための下記の材料を水性媒体に溶解または分散さ
せた塗工剤を、印刷用紙の所定の部分にのみ塗工のでき
る塗工手段あるいは印刷手段を用いて設ける方法が好適
に利用できる。
【0026】まず、受理層を構成する樹脂としては、水
に対して湿潤機能を有する樹脂(インク吸収性樹脂)、
インクジェット記録用インクの染料や顔料の定着機能を
有する樹脂(インク定着性樹脂)が好適であり、前者の
インク吸収性樹脂としては、カゼイン、合成蛋白などの
蛋白質類、酸化澱粉、エステル化澱粉などの各種澱粉
類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセ
ルロース等のセルロース類、ポリビニルアルコール類、
ポリビニルアセタール類、ポリビニルピロリドン等を挙
げることができ、後者のインク定着性樹脂としては、カ
チオン性基を有するポリビニルアルコール類、カチオン
性基を有するアクリル系樹脂やアクリルアミド系樹脂等
を挙げることができる。
【0027】さらに受理層の耐水性を向上させるため
に、水性ポリウレタン樹脂、水性ポリエステル樹脂、エ
ポキシ樹脂等を含有させることも可能である。
【0028】次に、受理層を形成するために利用する充
填剤としては、シリカ、アルミナゾル、硫酸バリウム、
炭酸カルシウム、クレー、タルク等の無機充填剤、ポリ
スチレン微粒子やポリエチレン微粒子等の有機充填材を
挙げることができ、好ましい形状としては層状あるいは
板状であって、さらには多孔質のものがより好ましい。
【0029】また、水性媒体としては、水、または、必
要に応じて水に低級アルコール等の水混和性有機溶剤、
さらに必要に応じて、界面活性剤、消泡剤等の各種添加
剤を含有させたものを使用することができる。
【0030】また、受理層は1層からなるものであって
もよく、異なる機能を有する層を2層以上重ねて形成し
たものであってもよい。1層の受理層の場合、樹脂成分
として、インク吸収性樹脂のみを使用してもよく、イン
ク定着性樹脂のみを使用してもよく、あるいはインク吸
収性樹脂とインク定着性樹脂の混合物を使用してもよ
い。一方、異なる機能を有する層を2層以上重ねて受理
層を形成する場合、たとえば、耐水性を向上させる機能
層を前記の受理層の上層または下層に形成する方法、イ
ンクジェット記録用インクの液状成分の吸収性を有する
機能層と、インクジェット記録用インクの定着性を有す
る機能層とに分けて形成する方法などが可能である。と
くに、下層をインク吸収性樹脂を含有する受理層とし、
上層をインク定着性樹脂を含有する受理層とするのが、
インクジェット記録用インクが印刷されたときに、にじ
まず、鮮明な画像が得られるという点から好ましい。
【0031】受理層における樹脂成分、充填材の含有量
は、受理層の乾燥後の重量に対して、インク吸収性樹脂
および/またはインク定着性樹脂50〜95重量%、充
填剤5〜50重量%程度が好ましい。
【0032】受理層の塗工量(乾燥後の塗工量、以下同
様)は、とくに制限されないが、1層の受理層の場合、
2層以上の受理層の場合とも、各層について1〜30g
/m 2の範囲から適宜選択される。
【0033】受理層を形成する方法としては、グラビア
コーター、フレキソコーター等の特定の部分のみに塗工
が可能な各種塗工機の他、各種印刷方式で用いる印刷機
の印刷ユニットが利用できる。さらに、アニロックスロ
ールとゴムロールを備えるフレキソ方式の塗工機等を利
用すると、簡単に膜厚の厚い受理層が形成でき、より好
適である。
【0034】次に、本発明において固定情報を印刷する
方法としては、平版印刷、凸版印刷、および凹版印刷の
いずれかの印刷方式に基づいて、通常の印刷機を用いて
印刷する方法が利用でき、また印刷インキとしても、通
常の油性インキ、溶剤性インキ、水性インキのいずれで
も利用できる。とりわけ、平版印刷や凹版印刷は、精緻
な画像を印刷することが可能であり、本発明の目的であ
る美粧印刷物を得るために好適な印刷方式である。
【0035】さらに、受理層の塗工と印刷インキの印刷
とを、インライン方式を用いて行なうと、効率よく印刷
物を製造できるという点からより好適である。この様な
インライン方式で受理層の塗工と印刷インキの印刷とを
行う方法としては、印刷機の前部ユニットを利用して受
理層を塗工し、後部ユニットを利用して印刷インキの印
刷を利用する方法、塗工機と印刷機を連結する方法が利
用できる。なお、受理層の塗工と印刷インキの印刷とを
異なる工程(オフライン方式)で行っても何ら差し支え
はない。
【0036】前記のようにして得られたインクジェット
記録用インクの受理層と印刷インキによる固定情報を有
する本発明の印刷物おいて、さらに変動情報を印刷する
場合は、インクジェット記録方式を用いて受理層に印刷
される。現在、インクジェット記録用インクとしては、
水性タイプのものが主流であるが、油性タイプのもので
も利用が可能である。
【0037】なお、受理層の形成、固定情報の印刷、変
動情報の印刷まで全ての工程を、可能であれば、インラ
イン方式で行なっても良く、また、全ての工程をオフラ
イン方式で行なってもよい。
【0038】さらに、印刷会社で受理層の形成と印刷イ
ンキの印刷までを行い、変動情報の印刷を印刷会社以外
で行なうことも可能である。
【0039】本発明の方法で製造される可変情報印刷物
では、被印刷体は通常の印刷インキの印刷適性のみ具備
していればよく、通常の印刷とインクジェット記録用イ
ンクの印刷適性との両立という、困難な技術が要求され
る既存の方法と比較して、より簡単にきれいな可変情報
印刷物が得られるものである。また、受理層が部分的に
設けられることから、全面に塗工されているインクジェ
ット用記録紙と比較して、安価であるという経済性でも
大きな利点を有するものである。
【0040】
【実施例】以下、実施例を用いて、本発明を具体的に説
明するが、本発明はその主旨と適用範囲を逸脱しない限
りこれらに限定されるものではない。なお、以下の記述
中において、「部」は重量部を示す。
【0041】実施例1〜5および比較例1 1)受理層用塗工剤の調製 表1に示した配合組成(重量部数で示す)に従って各材
料の所定量を容器に仕込み、高速ミキサーで攪拌混合し
て、受理層形成用塗工剤1〜3を調製した。
【0042】
【表1】
【0043】*1:重合度1700、ケン化度88%の
ポリビニルアルコール(商品名:PVA217、(株)
クラレ)の10重量%水溶液 *2:カルボキシメチルセルロース(カルボキシメチル
基の置換度=1.74)のラウリルトリメチルアンモニ
ウム塩の10重量%エタノール溶液 *3:カチオン変性ポリビニルアルコール(ゴーセノー
ルK−210、(株)日本合成化学)の10重量%水溶
液 *4:スノーテックスOLの40重量%水分散液(日産
化学工業(株)製) *5:エアープロダクツ(株)製アセチレングリコール
タイプの界面活性剤
【0044】2)受理層および印刷インキによる印刷模
様を有する印刷物の製造 コート紙(オーケートップコート、王子製紙(株)製)
の中央の部分に、フレキソコーターを用いて受理層形成
用塗工剤1〜3を、各々、塗工量が8g/m2となる量
で塗工して受理層を形成し、インライン方式でさらに受
理層にかからない部分に、オフセット印刷機にて、平版
印刷インキ(ダイヤトーン エコピュアSOY GP・
黄、サカタインクス(株)製)で模様を印刷し、実施例
1〜3の印刷物を得た。
【0045】また、同じコート紙にフレキソコーターを
用いて受理層形成用塗工剤1、2を、各々、塗工量が4
g/m2となる量で塗工して1層目の受理層を形成した
上に、受理層形成用塗工剤3を塗工量が4g/m2とな
る量で塗工して2層目の受理層を形成し、さらに受理層
にかからない部分に、オフセット印刷機にて、同じ平版
印刷インキで模様を印刷し、実施例4、5の印刷物を得
た。
【0046】また、同じコート紙に受理層を設けずに、
オフセット印刷機にて、同じ平版印刷インキを用いて模
様を印刷し、比較例1の印刷物を得た。
【0047】3)インクジェット記録用インクの印刷 市販のインクジェットプリンター(MJ−830C、ピ
エゾタイプ、セイコーエプソン(株)製、水性インク使
用)を用いて、実施例1〜5の受理層上、および、比較
例1の印刷インキ印刷面にかからない中央の部分に、藍
単色の約0.3mm幅の細い画線と、約3mm幅の太い
画線と、フルカラーの人物画像を印刷した。
【0048】4)評価 画線の評価 ・画線の鮮明性 約3mm幅の太い画線の印刷の状態を目視にて観察し、
画線の幅が2倍以上に広がっているものをにじみとし
て、にじみの有無から印刷物の鮮明性を評価した。 A:にじみのないもの B:にじみがあるもの
【0049】・定着性 印刷直後の約0.3mmの細い画線をへらでこすり、汚
れ・かすれの有無から定着性を評価した。 A:汚れ・かすれのないもの B:汚れ・かすれがわずかにみられるが、元の細線の状
態を保つもの C:汚れ・かすれがひどく、元の細線の状態を保つこと
ができないもの
【0050】人物画像の評価 ・くすみ 得られた人物画像を目視にて観察し、本来のインクの色
調を有するものをくすみ無し、沈んだ色調のものをくす
み有りとして評価した。 A:くすみ無し B:くすみ有り
【0051】乾燥性の評価 前記太い画線の印刷直後から一定の時間をおいて、画像
上にろ紙を被せ、6000Paの荷重をかけた場合に、
ろ紙が着色しなくなる時間から乾燥性を評価した。 A:印刷から2分以内に乾燥する。 B:印刷から2分を超えて5分以内に乾燥する。 C:印刷から5分以内では乾燥しない。
【0052】
【表2】
【0053】
【発明の効果】以上、実施例と比較例を挙げて具体的に
示したように、本発明の印刷物は、通常用いられる印刷
用紙を被印刷体として利用しながら、印刷とインクジェ
ット記録の両方の方式で、固定情報と可変情報のきれい
な画像を経済的かつ効率よく形成可能な印刷物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA24 FC06 2H086 BA01 BA16 BA35 BA37 2H113 AA01 AA06 BA01 BA03 BB02 BB22 BB33 BC13 DA52 DA54 DA56 DA57 DA59 FA10 FA36

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷用紙の変動情報が印刷される場所
    に、予めインクジェット記録用インクの受理層を部分的
    に設けた後、平版印刷、凸版印刷、および凹版印刷の中
    から選択される印刷方式を用いて固定情報を印刷するこ
    とを特徴とする印刷物。
  2. 【請求項2】 前記インクジェット記録用インクの受理
    層が、異なる成分を含有する少なくとも2種の層からな
    り、そのうちの少なくとも1層がインク吸収性樹脂を主
    たる成分とする受理層であり、他の少なくとも1層がイ
    ンク定着性樹脂を主たる成分とする受理層である請求項
    1に記載の印刷物。
  3. 【請求項3】 前記インク吸収性樹脂を主たる成分とす
    る受理層が、蛋白質類、でん粉類、セルロース類、ポリ
    ビニルアルコール類、ポリビニルアセタール類、ポリビ
    ニルピロリドンの群から選択される少なくとも1種のイ
    ンク吸収性樹脂を含有するインクジェット記録用インク
    の受理層である請求項2に記載の印刷物。
  4. 【請求項4】 前記インク吸収性樹脂を主たる成分とす
    る受理層が、さらに充填材を含有するインクジェット記
    録用インクの受理層である請求項2または3に記載の印
    刷物。
  5. 【請求項5】 前記インク定着性樹脂を主たる成分とす
    る受理層が、分子内にカチオン性基を有する樹脂の群か
    ら選択される少なくとも1種のインク定着性樹脂を含有
    するインクジェット記録用インクの受理層である請求項
    2または3に記載の印刷物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の印刷物
    の受理層に、インクジェット記録方式を用いて変動情報
    を印刷してなる印刷物。
  7. 【請求項7】 インクジェット記録用インクの受理層を
    塗工機もしくは印刷機を用いて設けた後、固定情報をイ
    ンライン方式で印刷することを特徴とする請求項1〜5
    のいずれかに記載の印刷物の製造方法。
  8. 【請求項8】 アニロックスロールとゴムロールを備え
    た塗工機にて、インクジェット記録用インクの受理層を
    設ける請求項7に記載の印刷物の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009262502A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Toppan Forms Co Ltd 印刷用シート

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009262502A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Toppan Forms Co Ltd 印刷用シート

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