JPH1035128A - 高精細印刷方法 - Google Patents

高精細印刷方法

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JPH1035128A
JPH1035128A JP19630796A JP19630796A JPH1035128A JP H1035128 A JPH1035128 A JP H1035128A JP 19630796 A JP19630796 A JP 19630796A JP 19630796 A JP19630796 A JP 19630796A JP H1035128 A JPH1035128 A JP H1035128A
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JP
Japan
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printing
ink
varnish
section
paper
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Pending
Application number
JP19630796A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Suzuki
克彦 鈴木
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SEIOU KK
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SEIOU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精細印刷を安価に行うことができ、しかも
ハイライト部をも他の部分と同等のツヤを有して写真に
近似した高精細印刷物を得ることができるようにする。 【解決手段】 ツヤ出しのためのニス分を除き、かつ着
色顔料を運ぶだけの樹脂を使用した高濃度のインキを用
いて印刷部にて印刷し、ついでこの印刷面に、ニス印刷
部にてツヤ出しニスを印刷するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット印刷等
網版を用いた高精細(ハイビジョン)印刷方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】網版を用いて印刷する場合、この網版の
網スクリーンの線数によって印刷物の品質がきまり、新
聞用では50〜65、雑誌、書籍では80〜100、口
絵、表紙、カタログでは120,133、精巧な口絵で
は150,175の線数が用いられている。そしてさら
にそれ以上の線数も用いられていて、特に300線以上
のものを高精細印刷といわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、網版を
用いた印刷方法にあっては、網スクリーンの線数が多く
なる程高級な印刷物が得られるが、その反面線数が多く
なる程、印刷単価が高くなるという困難な問題があり、
これが現在の技術水準では解決されなかった。これは線
数が多くなるに従って網点が小さくなることにより、印
刷技術上、高級(A1,A2)の用紙を用いなければな
らないこと、及び網点の場合、(株)印刷出版研究所、
平成7年2月1日発行、印刷情報、1995、VoL.
55、No2、40頁、右欄5〜6行にあるように、ド
ットゲイン(太り)が大きくならないように管理するの
で難しいこと、さらに、これらの操作のためにオペレー
タに高い技術が要求されることなどによるものである。
【0004】例えば、網線が300以上の高精細印刷方
法では、網点の大きさが、ハイライト部分の最小点で2
μ前後と極めて小さいことから、通常の175線以下の
印刷物に用いる顔料類の割合が20%前後のインキを用
いた場合、ドットゲイン(太り)が大きくなってぼやけ
た印刷物となってしまう。このことから、このような従
来の高精細印刷方法では、インキ中の顔料の割合を25
%程度に増やして高濃度にしたインキを用いて上記ドッ
トゲインが大きくなるのを防いでいる。
【0005】ところで、従来のインキの成分は顔料と、
この顔料を溶かすと共に、顔料を紙へ運ぶ作用をするた
めの樹脂(ビヒクル)と、印刷面にツヤを出すためのツ
ヤ出し剤を含有する補助剤とからなっているが、インキ
の濃度を高くするには、上記樹脂の量を減らすことがで
きないので、ツヤ出し剤の量を相対的に減らし、その分
顔料の量を増している。このため、この高濃度のインキ
を用いて印刷した印刷面のツヤが少なくなり、高級感の
再現ができない。
【0006】このようなことから、高濃度のインキを用
いる高精細印刷方法では、上記インキ中のツヤ出し剤の
減少分を補うために、表面にツヤのある高級紙を用いて
いる。そしてこの網線が300線以上の高精細印刷方法
にあっては、用紙の表面品質によって印刷品質が大きく
左右されるため、どうしてもA1コート紙等の高級紙を
用いることになり、これが印刷単価が高くなる大きな要
因となっている。
【0007】なお、従来の高精細印刷方法では、上記イ
ンキ中のツヤ出し剤を全くなくしてしまうと、いくらツ
ヤのある高級紙を用いても、印刷面そのものがマット状
になって全くツヤのない印刷となってしまい、高精細な
印刷物を得ることができなかった。
【0008】またこのような網版を用いた高精細印刷物
にあっては、印刷時における紙面へのインキの付着量
(盛り量)は各網点の大きさによってきまるため、この
網点が小さい、従って色の薄い部分(ハイライト部分)
におけるインキの付着量が、色の濃い部分(網点が大き
く、従ってインキの付着量が多い部分・シャドー部分)
に比べて少ない。このため、このハイライト部分の印刷
面のインキによるツヤ出し成分が極めて少ないことにな
り、この部分の光沢が低く、他の部分に対して見劣りし
てしまうという大きな問題がある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は上記従
来の網版を用いた印刷方法の問題点を解決して安価に、
かつハイライト部をも他の部分と同等のツヤを有して写
真に近似した印刷物を得ることができる高精細印刷方法
を提供しようとするもので、その方法は、ツヤ出しのた
めのニス分を除き、かつ着色顔料を運ぶだけの樹脂を使
用した高濃度のインキを用いて印刷部にて印刷し、つい
でこの印刷面に、ニス印刷部にてツヤ出しニスを印刷す
るようにした。
【0010】この方法によれば、印刷部で印刷された印
刷面の表面にはツヤはないが、ニス印刷部にてこの印刷
面の全面にわたって、あるいは画線部等にスポット状に
ツヤ出しニスが印刷されることにより、このツヤ出しニ
スが印刷された印刷面に光沢が付与される。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明方法を実施しようと
する5色刷のオフセット輪転印刷機であり、図中1は輪
転紙供給部、2は4色、例えば墨、藍、紅、黄の各色を
順次印刷する4台の印刷ユニット2a,2b,2c,2
dからなる印刷部、3はこの印刷部2より印刷方向下流
側に配置されるツヤ出しニスを印刷するニス印刷部、4
は乾燥部、5は冷却部、6はウエブパス部、7は折り部
である。
【0012】そして上記印刷部2の各印刷ユニット2a
〜2dの刷版には500線の網版を用いた。また各色の
インキはツヤ出しのためのニス分を含有せず、また顔料
を用紙まで移転するための樹脂もできるだけ少なくして
顔料の濃度が高いものを用いた。
【0013】
【表1】
【0014】なお、従来用いられているインキ中の補助
剤中には、乾燥調整剤、乾燥抑制剤、皮膜強化剤、調子
調整剤のほかに、ツヤ出し用のニスも含有しているが、
本発明に用いるインキには、ツヤ出し用のニス分を補助
剤として含有させてないものを用いる。
【0015】上記構成において、輪転紙供給部1から供
給される用紙8は印刷部にて4色印刷され、ついでニス
印刷部3にてこの印刷面の上にツヤ出しニスが印刷され
る。その後乾燥部4にて乾燥されてインキ及びツヤ出し
ニスが乾燥され、冷却部5で冷却され、その後ウエブパ
ス6を経て折り部7にて折りたたまれる。
【0016】このとき、印刷部2におけるインキの濃度
が濃いことにより、網点に必要な顔料を運ぶインキ量が
少なくてよくなり、これにより、網点におけるドットゲ
インが小さくなり、網点1つ1つのインキ盛り状態がつ
ぶれることなくシャープになり、その結果、被写体、あ
るいは2次色が明るくなる。
【0017】また、このとき、印刷部にて印刷された印
刷面には、これに用いる高濃度インキを厚盛りしていな
いことによりツヤがなく、光沢不足状態で印刷される。
そしてこの光沢不足状態の印刷面上にニス印刷部3にて
ツヤ出しニスが印刷(コート)されることにより、表面
全体に光沢を有した印刷物が得られる。
【0018】上記インキの樹脂は、一般にインキが用紙
上に移転してから速やかに乾燥しやすいように揮発性が
高い鉱物油が用いられるが、本発明方法に用いるインキ
の場合インキの顔料を用紙8まで移転するための樹脂の
量が顔料に対して少ないので、この樹脂が転移の際のロ
ーラ上であまり早く揮発しないようにするために、従来
の高精細印刷用のインキに比較して揮発性が低いアマニ
油等の植物油系を多く用いる。
【0019】そしてその結果、印刷された用紙上のイン
キは乾燥しにくくなるので、乾燥部4の長さを長くし
て、ここを通る間に、上記インキ及びツヤ出しニスが十
分乾燥されるようにする。
【0020】また上記ニス印刷部3におけるツヤ出しニ
スの印刷は、用紙8の全面に印刷する場合(全面ニスが
け)と、必要部分、例えば印刷面のうちの写真部分等の
画線部に部分的に印刷する場合(スポットニスがけ)と
があるが、このスポットニスがけの場合、ニスがけしな
い部分のために版胴に湿し水をつける関係上、ニスに水
が混入することにより、このスポットニスがけの場合の
光沢は全面ニスがけの場合に比較して若干低下する傾向
にある。
【0021】表2に、用紙8にA1,A2,A3,B2
の各コート紙を用いて、500線の網版による従来の高
精細印刷方法と本発明方法による印刷方法による各コー
ト紙の網点面積が80%のシャドー部と、10%のハイ
ライト部のそれぞれの光沢を比較したものを示す。な
お、従来の高精細印刷方法ではツヤ出しニスが補助剤中
に含有する高精細用インキを用い、本発明方法ではツヤ
出しのためのニス分を除き、かつ着色顔料を運ぶだけの
樹脂を使用した顔料濃度が約35%のインキを用いると
共に画線部が60%のスポットニスがけと、全面ニスが
けの双方を行った。
【0022】
【表2】
【0023】この表から、本発明方法で印刷した印刷面
の光沢は、各コート紙において、従来の高精細印刷のも
のに対して優れていることがわかった。特に、ハイライ
ト部にあってはA1,A2コート紙で約2倍の光沢を得
ることができ、B2コート紙でも、従来方法におけるA
1,A2コート紙に匹敵するハイライト部の光沢を得る
ことができた。そして本発明の方法では、各コート紙に
おいて、シャドー部とハイライト部での光沢の割合は略
同じになり、これによりこの印刷物は写真に近似したも
のとなった。
【0024】また、本発明方法の印刷では、A3コー
ト、B2コートの各普通紙、低級紙において、従来方法
によるものと比較して優れた光沢が得られ、普通紙や低
級紙を用いて高級紙に近い光沢の印刷物が得られた。
【0025】なお、本発明方法を輪転機を用いて行う場
合、印刷部における版胴とブランケット胴のニップは小
さい方がよいので、ブランケット胴は小径の方がよい。
またブランケット胴としてはギャップを有するものは、
高速回転に適さないので、高速で輪転印刷するためには
ギャップレスのブランケット胴を用いる。さらに高速印
刷の場合、インキのミスチング(インキが霧状になって
舞い飛び散ること)が問題となるので、印刷部における
インキの温度及び水分の管理、制御を良好に行う必要が
ある。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、印刷部においてツヤ出
しのためのニス分を除き、かつ着色顔料を運ぶだけの樹
脂を使用した高濃度のインキにて印刷されるので、ドッ
トゲインが大きくなることがなく高精細の印刷を簡単に
行うことができる。そしてこの印刷面にツヤ出しニスを
あとから印刷することにより、シャドー部とハイライト
部の双方が略同じ光沢となり、より写真に近似した印刷
物を得ることができる。
【0027】そして上記のようにドットゲインが大きく
なることなく容易に300線、450線の高精細の印刷
を行うことができるので、作業者にあまり熟練が要求さ
れることがなくなり、また、1段あるいは2段下の低級
紙でも高級感を出すことができて従来の高精細印刷に用
いていた高級紙よりも安価の用紙を用いることができる
ことにより、高精細印刷物を安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する輪転印刷機械の一例を示
す正面図である。
【符号の説明】
1…輪転紙供給部、2…印刷部、2a,2b,2c,2
d…印刷ユニット、3…ニス印刷部、4…乾燥部、5…
冷却部、6…ウエブパス、7…折り部、8…用紙。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ツヤ出しのためのニス分を除き、かつ着
    色顔料を運ぶだけの樹脂を使用した高濃度のインキを用
    いて印刷部にて印刷し、ついでこの印刷面に、ニス印刷
    部にてツヤ出しニスを印刷するようにしたことを特徴と
    する高精細印刷方法。
JP19630796A 1996-07-25 1996-07-25 高精細印刷方法 Pending JPH1035128A (ja)

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JP19630796A JPH1035128A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 高精細印刷方法

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JP19630796A JPH1035128A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 高精細印刷方法

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JPH1035128A true JPH1035128A (ja) 1998-02-10

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ID=16355637

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JP19630796A Pending JPH1035128A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 高精細印刷方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002006055A1 (en) * 2000-07-14 2002-01-24 Ggg Pty Ltd Coating ink jet printed glossy substrates
AU2001272212B2 (en) * 2000-07-14 2004-09-23 Print Magic International Pty Ltd Coating ink jet printed glossy substrates
US7196815B2 (en) * 2001-03-01 2007-03-27 Epple Druckfarben Ag Reproduction method for printing

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