JP2002346165A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP2002346165A
JP2002346165A JP2001151690A JP2001151690A JP2002346165A JP 2002346165 A JP2002346165 A JP 2002346165A JP 2001151690 A JP2001151690 A JP 2001151690A JP 2001151690 A JP2001151690 A JP 2001151690A JP 2002346165 A JP2002346165 A JP 2002346165A
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Masaki Takatsu
巨樹 高津
Masaki Haji
正樹 土師
Makoto Ogawa
誠 小川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上球皿や、球送り装置、発射レールおよびフ
ァール球回収路部材等から構成される打球発射機構部に
おいて発生する静電気を、適切かつ確実にアース部へ放
電させ得るようにする。 【解決手段】 上球皿Dの裏側に取付けた種々の導電部
材53,55,56同士を相互連結し、これら導電部材5
3,55,56と球送り装置Gとの電気的導通を図ると共
に、該導電部材53,55,56とアース部との電気的導
通を図る。これにより、上球皿D、球送り装置Gおよび
導電部材53,55,56に帯電した静電気をアース部へ
放電させ得るようにする。また、発射レール36を固定
する発射レール基板39やファール球回収路部材33を
導電性部材から形成して前記アース部との電気的導通を
図り、これら部材39,33に帯電した静電気をアース
部へ放電させる。なお前記アース部は、当該遊技機の電
源基板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ遊技機
に関し、更に詳細には、中枠の前面側に配設された上球
皿のパチンコ球を、球送り装置の球送り作動に基づき打
球発射装置に供給するパチンコ遊技機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機やアレンジボール機に代表さ
れるこの種のパチンコ遊技機は、遊技媒体としてのパチ
ンコ球を使用してパチンコ遊技を行なうようになってい
る。このパチンコ遊技機は、例えば図19〜図21に示
すように、矩形枠体としての外枠Aの開口前面側に対し
て、中枠Bが連結支持手段および施錠手段を利用して着
脱および開放可能に組付けられている。そして中枠Bの
前側部分には、ガラス板67を組付けた横開き式の前枠
Cと上球皿Dが夫々着脱および開放可能に組付けられる
と共に、該上球皿Dの後側に電動式の球送り装置G等が
取着されている。また、前記中枠Bの下部に下球皿Eお
よび打球発射装置F等が設置されると共に、該中枠Bの
裏側に機構セット盤H等が装備され、更に該中枠Bの後
側に設けた保持枠22の正面内部に、所要の遊技領域7
4を構成した遊技盤Iが着脱交換可能にセットされる。
なお、貸球の払出し制御に必要とされる球貸しユニット
Kが、パチンコ遊技機Pの側方(外枠Aの隣接部位)に設
置され、後述する払出制御装置123と接続されてい
る。
【0003】また前記機構セット盤Hは、中枠B裏側に
位置する遊技盤Iセット用の前記保持枠22の裏側に着
脱可能に装備され、該保持枠22に対応し得る略矩形状
に樹脂成形された本体90の中央部に遊技盤裏面の点検
用の窓口116が開口され、これに裏カバー部材120
が開閉および着脱可能に取着されている。そして、前記
窓口116の上部から右側部に亘る外周囲部に、球容器
93と、球整流路94を形成する球整流路部材95と、
球送出路96を形成する球送出路部材97とから構成さ
れる球貯留排出経路部91等が配設され、該球貯留排出
経路部91の下側に、カセット形態とされる電動制御式
の第1球払出装置J1(貸球用)および第2球払出装置J
2(賞球用)が設置される一方、これら球払出装置J1,
J2の下方に該装置J1,J2から払出された貸球およ
び賞球を前記上球皿Dまたは下球皿Eへ給出する球払出
路105が形成されている。これにより、図示しない球
補給設備から補給されたパチンコ球は、貯留球として前
記球貯留排出経路部91内に一旦貯留された後、第1、
第2球払出装置J1,J2の作動により貸球または賞球
として払出されるようになっている。一方、機構セット
盤Hの右端には、前記球払出装置J1,J2の右側方に
上端開口すると共に機外へ下端開口した球排出路117
が垂下形成されており、球抜きユニット98での所要操
作により球貯留排出経路部91内の貯留球を機外へ通出
案内するようになっている。
【0004】なお、機構セット盤Hのその他の構成とし
て、前記窓口116の下方に、アウト球およびセーフ球
を機外へ排出する球通出経路が形成される他に、セーフ
球検出処理装置,賞球満杯検出装置および貸球用の検出
スイッチ(何れも図示せず)等が夫々設置され、そして本
体90の上方隅端部にターミナル基板(集中基板ともい
う)121が設置されている。また前記窓口116の下
方には、パチンコ遊技機Pを全体的に制御するメイン基
板を収容した主制御装置122や、前記球払出装置J
1,J2を制御する払出制御基板を収容した払出制御装
置123、球貸しユニットKと接続して各種データの入
力および出力を行なうためのコネクタを備えたインター
フェースボード125、電源分配基板124等が所要位
置に設置固定される一方、前記裏カバー部材120の背
面に電源基板(アース部)131を収容した電源装置13
0が設置固定されている。なお、前記中枠Bの背面左下
部に前記打球発射装置Fを制御する発射制御基板を収容
した発射制御装置126、該中枠Bの背面右下部に前記
遊技盤Iでのパチンコゲームに相応した効果音を発生制
御する音制御基板を収容した音制御装置127が設置固
定されている。
【0005】前述のように構成されたパチンコ遊技機P
では、遊技ホール内の設置枠台(「島設備」)に縦向きの
姿勢で設置した後、機外の球補給設備から球貯留排出経
路部91における前記球容器93内へパチンコ球が供給
され、パチンコ球は球容器93から球整流路94および
球送出路96を介して第1および第2球払出装置J1,
J2まで到来し、貯留球として該球貯留排出経路部91
内へ貯留される。貯留球が正常に貯留された状態におい
て、当該パチンコ遊技機Pでのパチンコ遊技に先立ち、
遊技者が貸球用カードおよび前記球貸しユニットKを利
用して適正な球貸し操作を行なった場合には、この操作
に応答して第1球払出装置J1が作動制御されることに
より、球貯留排出経路部91内の所定数の貯留球が貸球
として払出され、前記球払出路105から前記上球皿D
側へ給出される。
【0006】そして、遊技者が前記打球発射装置Fによ
り所要の打球操作を行なった際には、前記上球皿Dに給
出された貸球が、遊技球として前記球送り装置Gの球送
り作動に基づいて発射レール36後端の発射位置Sへ1
個ずつ供給され、この発射位置Sに到来した各遊技球
は、打球発射装置Fにおける打球発射部F2の打球桿に
よる打球動作に基づき発射レール36上を飛翔して前記
遊技盤Iの遊技領域74内へ打出される。ここで、前記
遊技盤I内でパチンコゲームが展開されている途中で入
賞球が発生した場合には、これに応答して前記第2球払
出装置J2が作動制御されることにより、所定数の貯留
球が賞球として前記上球皿D側へ給出され、該上球皿D
が満杯となった後には下球皿E側へ給出される。なお、
前記発射レール36の前端部と遊技盤Iにおける案内レ
ール79の後端(始端)との間には、ファール球回収路を
形成するファール球回収路部材33が取着されており、
打球力不足等により遊技領域74内へ到達し得なかった
遊技球は、前記案内レール79上を後退した後に前記フ
ァール球回収路から下球皿Eへ回収されるようになって
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した遊
技媒体としてのパチンコ球は、研磨装置による洗浄・研
磨時や球補給設備内を移動するに際し、パチンコ球同士
が相互に擦れ合ったり、球補給設備と擦れ合うことで静
電気を帯電し易くなっている。このため、静電気を帯電
したパチンコ球が球補給設備から供給される場合が多い
ので、前述したパチンコ遊技機Pでは、該パチンコ球を
通して外部から侵入する静電気(以降「外部静電気」と
いう)を適切に放電除去するようにして、充分な静電気
対策を図る必要がある。一方、補給されたパチンコ球が
当該パチンコ遊技機P内を移動する際にも、パチンコ球
同士の接触や前記各構成部材との接触により静電気が発
生することがあるから、遊技機P内で発生した静電気
(以降「内部静電気」という)も適切に放電除去するよう
にして、充分な静電気対策を図る必要がある。
【0008】ここで前記上球皿Dでは、当該上球皿Dを
構成する殆どの構成部材が合成樹脂製の成形部品である
から、前記球払出装置J1,J2から払出されたパチン
コ球に帯電していた外部静電気や、皿内での球同士の接
触または球と前記構成部材との接触等により発生する内
部静電気を帯電し易くなっている。そこで、上球皿Dに
対する静電気対策として、 上球皿Dの本体と該本体を中枠Bに取付ける取付基板
(図示せず)とを、マグネシウム合金により成形する。 上球皿Dの球流し部(球貯留部)を導電性ナイロンで構
成する。 上球皿Dの球流し部に配設した球流し金具にアース線
の一端を接続し、該アース線の他端を適宜導電性部材に
接続して、前記球流し金具に帯電した静電気の放電を図
る。 等の提案がなされていた。
【0009】しかしながら前述したおよびの静電気
対策では、上球皿Dに帯電した静電気をどこに放電させ
るかという問題を内在していた。また、前述したの静
電気対策では、アース線の面倒な配策作業を要するうえ
に、上球皿Dの開閉時に誤って該アース線を挟んで断線
させる不都合等を内在していた。すなわち従来のパチン
コ遊技機Pでは、上球皿Dに対する適切な静電気対策が
施されておらず、各遊技球が静電気を帯電したまま球送
り装置Gを通って発射位置Sへ送り込まれ、該球送り装
置Gの誤作動等を招来していた。また前記球流し部の表
面に、静電気による塵埃や煙草のヤニ等が付着するよう
になり、汚れが目立って美観を損なうと共に球流れ不良
を起こす不都合もあった。
【0010】一方、前記球送り装置G、発射レール36
等を含む所謂「打球発射機構部」においても、充分な静
電気対策が施されていなかったため、前記上球皿Dから
送り込まれた静電気を帯電している遊技球は、前記打球
発射装置Fの打球作動により発射レール36を飛翔する
際にも静電気を帯電したままとなり、しかも発射レール
36との接触により新たな内部静電気が発生するから、
各遊技球は静電気の帯電量を増加させつつ遊技盤Iへ打
込まれるようになる。従って遊技盤Iでは、静電気を帯
電している各遊技球が遊技領域74内を連続的に流下す
るようになるから、このような遊技球が入賞口や入賞装
置に入球するに際して検出スイッチの誤作動を引き起こ
す等の不都合が発生していた。
【0011】更には、打球力不足等により、静電気を帯
電している遊技球がファール球となった場合には、該フ
ァール球が静電気を帯電したままファール球回収路を通
って下球皿Eへ回収されるようになり、該下球皿Eが静
電気を帯電する不都合が生じていた。しかも、ファール
球が前記案内レール79に接触しながら移動するに際に
新たな内部静電気が発生するから、各ファール球は静電
気の帯電量を更に増加した状態で回収されるようにな
る。このため、下球皿Fに回収された遊技球に触れた遊
技者に不快感を与える不都合があった。
【0012】
【発明の目的】本発明は、前述した従来の技術に内在し
ている前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、上球皿や、球送り装置、発射レー
ルおよびファール球回収路部材等から構成される打球発
射機構部において発生する静電気を、適切かつ確実にア
ース部へ放電させ得るようにしたパチンコ遊技機を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本発明は、中枠の前面
側に配設された上球皿のパチンコ球を、球送り装置の球
送り作動に基づき打球発射装置に供給するパチンコ遊技
機において、前記上球皿の裏側に取付けた種々の導電部
材同士を相互連結し、これら導電部材と前記球送り装置
との電気的導通を図ると共に、該導電部材とアース部と
の電気的導通を図り、前記上球皿、球送り装置および導
電部材に帯電した静電気を、前記アース部へ放電させ得
るよう構成したことを特徴とする。
【0014】
【作用】上球皿に取付けた種々の導電部材および球送り
装置とを相互連結すると共に、該導電部材とアース部と
の電気的導通を図ったことで、機裏側の球払出装置から
払出されたパチンコ球が静電気を帯電していた場合は、
該パチンコ球が上球皿に給出された時点で該静電気をア
ース部へ放電させる一方、球送り装置を通過する際に発
生する静電気も前記アース部へ適切に放電させる。しか
も中枠を導電性部材から構成したもとで、該中枠と前記
導電部材との電気的導通を図ると共に該中枠と前記アー
ス部との電気的導通を図れば、上球皿に帯電した静電気
は中枠を通ってゆっくりとアース部へ放電されるように
なり、該静電気が一気に流れることによる複写ノイズの
発生が抑制される。そして上球皿と中枠とは、中枠側の
上球皿用連結金具と上球皿側の開閉連結金具との接触お
よび/または中枠側の施錠金具と中枠側の鍵受金具との
接触により電気的導通が図られ、上球皿に帯電した静電
気を中枠へ確実かつ適切に流し得る。しかも、皿本体に
配設した球流し部材と前記導電部材との電気的導通を図
れぱ、球払出装置から払出されて上球皿に給出されたパ
チンコ球に帯電している静電気をアース部へ確実に放電
させ得る。
【0015】一方、発射レールを中枠に取着するための
発射レール基板を、導電性部材から構成すると共にアー
ス部との電気的導通を図ったので、発射位置に送り込ま
れた遊技球が打球発射装置の打球作動に基づき発射レー
ル上を飛翔する際に発生する静電気を前記アース部へ適
切に放電させることができ、静電気を帯電したままの遊
技球が入賞具や入賞装置に入球することによる検出スイ
ッチの誤作動等を好適に回避し得る。更にファール球回
収路部材を、導電性部材から構成すると共にアース部と
の電気的導通を図ったので、打球力不足等により発生し
たファール球が案内レール上を落下する際に発生する静
電気を前記アース部へ適切に放電させることができ、静
電気を帯電したまま下球皿Fに回収されたファール球に
手を触れた際に不快感を与える不都合も防止し得る。な
お、前記アース部は電源基板とされ、上球皿、球送り装
置、発射レールおよびファール球回収路部材等で発生し
た静電気は、該電源基板を介して遊技機の外部または該
遊技機の電源(AC24V)へ放電され、これにより好適
なノイズ対策を図り得る。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るパチンコ遊技
機につき、好適な実施例を挙げ、添付図面を参照しなが
ら以下詳細に説明する。なお本実施例では、貸球用のカ
ードおよび球貸しユニットを利用して貯留球を貸出し得
るカード式パチンコ遊技機を例とし、図19〜図21を
もとに説明したパチンコ遊技機Pと同一部材、部品およ
び同一機器には同一の符号で指示する。
【0017】本実施例のパチンコ遊技機Pは、当該遊技
機Pを構成する前記中枠B、前枠C、上球皿D、下球皿
E、遊技盤I、機構セット盤H等の構成部材と、これら
各構成部材B,C,D,E,I,Hに配設される各種の付属
部材や部品とを、導電剤入りの合成樹脂材および/また
は帯電防止剤入りの合成樹脂材から成形する一方、各構
成部材B,C,D,E,I,Hおよび付属部材・部品を、成
形金具や金属板およびアース線等の導電性を有する部材
を介して、裏カバー部材120に設置した前記電源基板
131へ集約的に接続するように構成されている。これ
により、パチンコ遊技機Pに供給されるパチンコ球に帯
電される外部静電気や、該パチンコ球が機内を移動する
際に発生する内部静電気を、前記電源基板131を介し
て機外(島設備等)または当該遊技機の電源(AC24V)
へアースすることにより、静電気を起因としたノイズ発
生を好適に防止するように構成されている。そこで次
に、本実施例のパチンコ遊技機Pに実施される静電気の
アース技術につき説明する。
【0018】(外枠)前記外枠Aは、例えば図1および図
4に示すように、上下および左右の4本の枠部材10,
13,11,12を枠組み連結して縦長方形に構成され、
全ての枠部材10,13,11,12によって画成される
開口前面域に前記中枠Bを整合し得るようになってい
る。そして、正面左側の上隅角部および下隅角部に、前
記前枠Cを着脱および開閉可能に連結するための開閉連
結部材14,14が取着されている。なお本実施例に係
る外枠Aは、木材により成形された上枠部材10および
左枠部材11を共通用として、合成樹脂材により成形さ
れた右枠部材12および下枠部材13を2通りのサイズ
のものに置換連結することにより、一般に「関東枠、関
西枠」と呼称区分されている各タイプに変更し得るよう
になっている。また右枠部材12の内側面には、中枠B
に配設した施錠装置Lの第1ロック金具28が係脱可能
に係止する中枠鍵受金具15,15が配設されている。
なお、前記右枠部材12および下枠部材13は、必要に
応じて帯電防止剤入りの合成樹脂材から成形してもよ
い。
【0019】(中枠)前記中枠Bは、図4〜図7に示すよ
うに、例えば導電性カーボン質材料を混入させたアクリ
ロニトリルブタジエンスチレン(以下「ABS」)材から
一体成形されて全体が導電性を有しており、前記外枠A
の開口前面域に整合する外形サイズに成形されて内側に
正面縦長方形の窓枠口21を開口した枠体20と、この
枠体20の裏側に一体成形されて窓枠口21の正面内部
に臨む遊技盤用のセット口23を開口した保持枠22と
が前後に連設された内外二重形態とされている。前記枠
体20においては、窓枠口21下部に下球皿Eや打球発
射装置Fの打球発射部F2等を設置するための設置盤2
4が成形され、該設置盤24の略中央部には下球皿Eに
連通する賞球用の球給出口25が開設されている。そし
て前記枠体20の右縁前面側には、施錠装置Lにおける
前鍵ベース26が設置されると共に、該枠体20の右縁
背面側には、前記中枠鍵受金具15,15に係脱可能に
係止する前記第1ロック金具28を支持した後鍵ベース
27およびシリンダ錠(図示せず)が配設される一方、窓
枠口21に臨む右側端面には、前枠Cを中枠Bに閉成ロ
ックする第2ロック金具29および前記上球皿Dを中枠
Bに閉成ロックする第3ロック金具(施錠金具)30が臨
んでいる。
【0020】一方、前記保持枠22においては、図4、
図5および図7に示すように、窓枠口21の下部内側に
位置する遊技補助盤31が一体成形されており、この遊
技補助盤31の上端縁を基準にして前記セット口23が
開設されている。そして、遊技補助盤31の正面左上に
遊技球用の球給出口32が開設される一方、該遊技補助
盤31の前面側に、ファール球回収路部材33、スピー
カ34を内蔵したスピーカケース35および発射レール
36等が取着される一方、前記遊技補助盤31の裏面側
には、アウト路37が形成されると共に、前記機構セッ
ト盤Hが当接する裏当て板38が取着されるようになっ
ている(図6)。なお、前記ファール球回収路部材33お
よびスピーカケース35は、カーボンチップ入りのAB
S材から所要形状に一体成形されて導電性を有してお
り、中枠B(保持枠22)に直接取着することで該中枠B
との電気的導通が図られている。また、前記発射レール
36を前記中枠B(保持枠22)に取着するための樹脂部
品39も、カーボンチップ入りのポリプロピレン(以下
「PP」)材から所要形状に成形されて導電性を有して
おり、中枠B(保持枠22)に直接取着することで該中枠
Bとの電気的導通が図られている。更に前記裏当て板3
8は、カーボンチップ入りのPP材から所要形状に一体
成形されて導電性を有しており、球給出口32に整合す
る開口部44等が設けられている。
【0021】(下球皿)実施例のパチンコ遊技機Pにおけ
る下球皿Eは、図4、図7および図9に示すように、横
長方形のセット盤部45、パチンコ球を収容保持する皿
本体46および横長ラウンド形状の外郭体47等、帯電
防止剤入りのABS材等から成形した複数の樹脂成形部
材を組み合わせてユニット化され、前記中枠B下部の前
記設置盤24前面に水平位置決め条件で組付けられる。
そして、外郭体47の上下面が水平に成形されているこ
とにおいて、その上面に前記上球皿Dを水平に載置した
ままセット保持し得るようになっている。また、外枠体
20の上面右側に構成したセット支持部材48に、前記
打球発射装置Fにおける打球操作部F1が組付けセット
され、また外枠体20の正面左部に灰皿49が装備され
ている。なお、打球発射装置Fを構成する前記打球操作
部F1や前記打球発射部F2等の樹脂部分は帯電防止剤
入りのABS材から形成される一方、前記灰皿49は、
耐熱性に優れたメラミン樹脂から成形されている。
【0022】(上球皿)前記上球皿Dは、図4、図7およ
び図8に示すように、横長長方形のセット盤部50と一
体に成形した皿本体51と、横長ラウンド形状の外郭体
52等、帯電防止剤入りのABS材等から成形した複数
の樹脂成形部材を組み合わせてユニット化され、前記セ
ット盤部50の裏側に取着した上の開閉連結金具(導電
部材)53および下の開閉連結金具54を中枠Bの左端
に固定した上・下の上球皿用連結金具42,43に係合
させることで、該中枠Bにおける窓枠口21の内側下部
(遊技補助盤31の前側)に着脱および横開きが可能に組
付けられる。また前記セット盤部50の裏側には、前記
第3ロック金具30が係脱可能に係止する上球皿鍵受金
具(導電部材)55、不正行為を目的とした異物侵入阻止
を図る防犯金属板(導電部材)56および球送り装置G等
が配設されている。また前記皿本体51における球収容
部の球受面には、貯留球の円滑な流動を図るための球流
し金具(球流し部材)57が敷設されている。そして前記
中枠Bに閉成した際には、前記遊技補助盤31の前側に
整合すると共に、前記下球皿Eにおける外郭体47の上
面に載置された状態で整合セットされ、また前記第3ロ
ック金具30と上球皿鍵受金具55とが係合する。なお
前記球送り装置Gの樹脂ケースは、導電性カーボン質材
料を複合化したABS材等から一体成形されて導電性を
有している。
【0023】(前枠)前記前枠Cは、図4、図7および図
10に示すように、略正方形で内側に遊技盤透視用の開
口部61を開設した枠本体60と、この枠本体60の前
面に対して前記開口部61を囲繞するように装着される
化粧部材62およびランプレンズ63、前記枠本体60
の前面上縁に装着されるトップレンズ64等、帯電防止
剤入りのABS材等から成形した複数の樹脂成形部材を
組み合わせてユニット化されている。そして、前記枠本
体60の裏側に取着した上・下の連結金具65,66
を、前記中枠Bの左端に固定した上・下の連結金具4
0,41に夫々係合させることで、該中枠Bにおける窓
枠口21に着脱および横開きが可能に組付けられる。ま
た前記枠本体60の裏側には、ガラス板67を保持する
金属製のガラス枠68、前記第2ロック金具29が係脱
可能に係止する補強部材兼用の上・下の前枠鍵受金具6
9,70、開閉支点側の補強を図る補強金具71、不正
行為防止を図るアンダーガード金具72等がビス固定さ
れている。なお前記トップレンズ64は、本体部表面に
メッキ処理が施されて導電性を有している。このような
前枠Cは、前記中枠Bに閉成した際に前記セット口23
の前側に整合すると共に、前記第2ロック金具29,2
9と前枠鍵受金具69,70とが係合する。
【0024】(遊技盤)前記遊技盤Iは、図11〜図13
に示すように、セル板75と合板76との間にカーボン
紙77を挟んだサンドイッチ構造とされ、前記合板76
に打込まれた金属製の遊技釘78および金属製の案内レ
ール79固定用の固定釘は、前記カーボン紙77に接触
して電気的な導通が図られている。また、図柄表示装置
(図示せず)やアタッカー入賞装置83に付属される装飾
部材80,81は、メッキ処理が施されて導電性を有し
ており、装飾部材80,81を遊技盤Iに取付けるため
の取付ビスを介して前記カーボン紙77と電気的な導通
が図られている。従って、前記各遊技釘78、案内レー
ル79、各装飾部材80,81等は、前記カーボン紙7
7を介して電気的な導通が図られ、かつ後述するよう
に、前記各装飾部材80,81は第8〜第10アース線
(導電部材)158,159,160を介して電源基板13
1と電気的な導通が図られている。なお、前記アタッカ
ー入賞装置83の開閉扉84、風車85、左側・右側の
各コーナー化粧部材86,86および裏樋部材87等
は、帯電防止剤入りのABS材等から成形されている。
【0025】(機構セット盤)前記機構セット盤Hは、図
1および図14に示すように、前記本体90が上本体9
0Aおよび下本体90Bからなる上下連結タイプとさ
れ、これら上本体90Aおよび下本体90Bは帯電防止
剤入りのABS材から成形されている。このうち上本体
90Aは、主に前述した球貯留排出経路部91の構成基
盤とされて該経路部91の一部が一体的に形成されてい
ると共に、前記ターミナル基板121用の設置部92が
右上に形成されている。そして、前記球貯留排出経路部
91を構成する前記球容器93はカーボンチップ入りの
PP材、球整流路94を形成する球整流路部材95はカ
ーボンファイバー入りのポリカーボネート(以下「P
C」)材、球送出路96を形成する球送出路部材97,9
7はカーボンファイバー入りのABS材、球抜きユニッ
ト98はカーボンファイバー入りのABS材から成形さ
れ、夫々の部材が導電性を有している。また、カバー板
99および球ならし100,100は、カーボンチップ
入りのABS材から成形されて夫々導電性を有し、球容
器93に付属される貯留球検知器101のケース部材1
01Aおよび各検知レバー101B,101Bは帯電防
止剤入りのPC材、スプロケットカバー102は帯電防
止剤入りのABS材から夫々成形されている。一方、前
記ターミナル基板121用のカバー部材103は、帯電
防止剤入りのABS材から成形されている。なお上本体
90Aにおいて、前記球整流路94に臨む部位には、該
球整流路94に沿って延在する横長形状の金属板104
が取着されている。
【0026】また前記下本体90Bは、球払出路105
の構成基盤とされて該払出路105の一部が一体的に形
成されていると共に、前記第1および第2球払出装置J
1,J2、前記主制御装置122、払出制御装置12
3、電源分配基板124およびインターフェースボード
125の設置基盤を兼用している。前記球払出路105
は、下本体90Bの背面側(図14において手前側)に設
けられて前記第1および第2球払出装置J1,J2の下
方から前記球給出口32に整合する球通口108まで延
在する上球払出路106と、下本体90Bの前面側(図
14において裏側)に設けられて前記球通口108から
下球皿Eまで延在する下球払出路107とからなり(図
5)、前記上球払出路106下流の前記球通口108に
臨む部位に球受部材111が装着されると共に、球案内
部材119を組付けた球払出路部材109が上球払出路
106に臨むように装着される一方、裏金属板110が
下球払出路107に臨むように装着されるようになって
いる。そして、球払出路部材109はカーボンチップ入
りのABS材、球案内部材119および球受部材111
は夫々がカーボンチップ入りのPP材から成形され、夫
々の部材109,119,111が導電性を有している。
また、満タンレバー113および満タンスイッチホルダ
114はPOM(ポリアセタール)から成形され、セーフ
球払出装置を覆蓋するカバー板115は帯電防止剤入り
のPC材から成形されている。更に、前記電源分配基板
124用の基板ベース部材112は帯電防止材入りのA
BS材、インターフェースボード125のボードケース
118は帯電防止剤入りのPCから成形されている。一
方、前記第1球払出装置J1および第2球払出装置J2
は基本的に同タイプのものが実施され、両装置J1,J
2のケース部材は、カーボンチップ入りのPC材から成
形されて導電性を有している。
【0027】次に、本実施例のパチンコ遊技機Pにおけ
る静電気のアース技術につき包括的に説明する。本実施
例のパチンコ遊技機Pは、前述したように、中枠B、前
枠C、上球皿D、下球皿E、遊技盤I、機構セット盤H
等の構成部材と、これら各構成部材B,C,D,E,I,H
に配設される各種の付属部材・部品とを、導電剤入りの
合成樹脂材および/または帯電防止剤入りの合成樹脂材
から成形する一方、これら各構成部材および付属部材・
部品を、成形金具や金属板およびアース線等の導電部材
を介して、裏カバー部材120に設置した前記電源基板
131へ集約的に接続するように構成されている。
【0028】(中枠のアース態様)前記中枠Bは、前述し
たように、導電材入りのABS材から全体が一体成形さ
れているので該中枠B全体が導電性を有しており、また
遊技補助盤31の裏側に取着される前記裏当て板38も
導電性を有しているので、両者B,38は電気的導通が
図られている。また、前記樹脂部品39および該部品3
9に固定した発射レール36、前記ファール球回収路部
材33、前記スピーカケース35も導電性を有している
ので、中枠Bにおける保持枠22の遊技補助盤31に取
着された前記各部材39,36,33,35と該中枠Bと
は電気的導通が図られている。このもとで実施例の中枠
Bは、図2および図16に示すように、前記枠体20の
背面右下部位に、前記電源基板131の第1アース用コ
ネクタ140に差込接続される第1コネクタ142に端
部接続された第6アース線(導電部材)156の他端が端
部接続され、この第1コネクタ142を前記第1アース
用コネクタ140に差込接続することで、中枠Bと第1
アース用コネクタ140の1番ピン140aとの電気的
な導通が図られて、該中枠Bに帯電された静電気は第6
アース線156を介して前記1番ピン140aへ流れる
ようになっている。一方、中枠Bの背面に取着された前
記裏当て板38の右下部位に、前記インターフェースボ
ード125におけるコネクタ145の1番ピンに端部接
続される第7アース線157の他端が端部接続され、前
記中枠Bに帯電された静電気の一部がこの第7アース線
157およびインターフェースボード125を介して前
記球貸しユニットKへ流れるようになり、当該パチンコ
遊技機Pと球貸しユニットK間の電位が同一となるよう
に考慮されている。
【0029】(前枠のアース態様)前記前枠Cでは、図1
0および図16に示すように、前記上の前枠鍵受金具6
9と上の連結金具65とが第1アース線(導電部材)15
1で電気的な導通が図られる一方、メッキ処理された前
記トップレンズ64と上の連結金具65とが第2アース
線(導電部材)152で電気的な導通が図られている。一
方、下の前枠鍵受金具70とアンダーガード金具72、
該アンダーガード金具72とガラス枠68、上の連結金
具65と補強金具71、該補強金具71と下の連結金具
66は、夫々が接触した状態でビス固定され、これによ
り夫々の部材同士の電気的な導通が図られている。また
前記ガラス枠68は、前記上の連結金具65および下の
連結金具66に対して枢支されているので、これらガラ
ス枠68と両連結金具65,66との電気的な導通も図
られている。これにより、前記上下の前枠鍵受金具6
9,70、トップレンズ64、アンダーガード金具7
2、ガラス枠68および補強金具71は、前記中枠Bに
固定された上・下の連結金具40,41を介して、常に
は該中枠Bとの電気的な導通が図られている。なお、前
枠Cが中枠Bに閉成ロックされた際には、前記上・下の
前枠鍵受金具69,70が前記中枠Bに支持した前記第
2ロック金具29,29に係合して接触するので、この
第2ロック金具29,29を介して両鍵受金具69,70
と中枠Bとの電気的な導通も図られる。
【0030】(上球皿のアース態様)前記上球皿Dでは、
図7および図16に示すように、導電部材である前記上
球皿鍵受金具55と前記防犯金属板56、該防犯金属板
56と前記球流し金具57、前記防犯金属板56と前記
球送り装置G、前記防犯金属板56と前記上の開閉連結
金具53とが、夫々相互連結して接触した状態でビス固
定されており、夫々の部材同士の電気的な導通が図られ
ている。これにより、上球皿鍵受金具55、防犯金属板
56、球送り装置G、球流し金具57、上の開閉連結金
具53は、中枠Bに固定された上の上球皿用連結金具4
2を介して、常には該中枠Bとの電気的な導通が図られ
ている。なお上の上球皿用連結金具42は、前記前枠C
用の下の連結金具41と一体的に形成されているので、
両連結金具41,42同士の電気的な導通も図られてい
る。一方、上球皿Dが中枠Bに閉成された際には、前記
上球皿鍵受金具55が前記中枠Bに支持した前記第3ロ
ック金具30に係合して接触するので、この第3ロック
金具30を介して上球皿鍵受金具55と中枠Bとの電気
的な導通も図られる。
【0031】(機構セット盤のアース態様)前記機構セッ
ト盤Hでは、図1〜図3および図16に示すように、前
記球容器93の左端部位と、前記中枠Bにおける枠体2
0の右縁前面側に設置された施錠装置Lにおける第1ロ
ック金具28の所要部位とが、第4アース線(導電部材)
154を介して電気的な導通が図られ、球容器93に帯
電した静電気は第4アース線154および第1ロック金
具28を介して前記中枠Bへ流れるようになっている。
また、球整流路部材95に整合するように上本体90A
に取着された前記金属板104の左端部に、前記第1コ
ネクタ142に端部接続された第5アース線(導電部材)
155の他端が端部接続され、この第1コネクタ142
を前記第1アース用コネクタ140に差込接続すること
で、金属板104と第1アース用コネクタ140の2番
ピン140bとの電気的な導通が図られて、該金属板1
04に帯電された静電気は第5アース線155を介して
前記2番ピン140bへ流れるようになっている。
【0032】一方、前記球整流路部材95の右端部位と
前記球送出路部材97とが第1接続金具161により電
気的な導通が図られ、この球送出路部材97と前記球抜
きユニット98とが第2接続金具162により電気的な
導通が図られ、また球抜きユニット98と前記第1およ
び第2球払出装置J1,J2とが第3接続金具163に
より電気的な導通が図られている。更に、前記第1およ
び第2球払出装置J1,J2と球払出路部材109に組
付けた球案内部材119とが、第4接続金具164によ
り電気的な導通が図られている。なお、前記第2接続金
具162は、導電性を有する金属製の中継端子板165
に接触していると共に、該中継端子板165には、前記
第1コネクタ142に端部接続された第3アース線(導
電部材)153の他端が端部接続され、この第1コネク
タ142を前記第1アース用コネクタ140に差込接続
することで、中継端子板165と第1アース用コネクタ
140の3番ピン140cとの電気的な導通が図られ
る。従って、導電性を有する球整流路部材95、球送出
路部材97、球抜きユニット98、第1および第2球払
出装置J1,J2、球案内部材119および球払出路部
材109に帯電された静電気は、前記第1〜第4接続金
具161,162,163,164、中継端子板165お
よび第3アース線153を介して前記3番ピン140c
へ流れるようになっている。
【0033】更に、下球払出路107の壁部を構成する
前記裏金属板110は、機構セット盤Hを前記中枠B
(保持枠22)に取着した際に、前記裏当て板38に接触
するようになっており、従って該裏金属板110と中枠
Bとの電気的な導通が図られている。これにより、前記
裏金属板110に帯電した静電気は、裏当て板38およ
び中枠Bへ流れた後、前記前記第6アース線156を介
して第1アース用コネクタ140の1番ピン140aへ
流れるようになっている。
【0034】(遊技盤のアース態様)前記遊技盤Iでは、
図12および図16に示すように、図柄表示装置用の装
飾部材80と導電性を有するカーボン製の中継端子板1
66とが第8アース線158で接続される一方、前記ア
タッカー入賞装置83用の装飾部材81と前記中継端子
板166とが第9アース線159で接続され、更に中継
端子板166には、前記電源基板131の第2アース用
コネクタ141に差込接続される第2コネクタ143に
端部接続された第10アース線160の他端が端部接続
されている。従って、前記第2コネクタ143を前記第
2アース用コネクタ141に差込接続することで、遊技
盤Iと第2アース用コネクタ141の1番ピン141a
との電気的な導通が図られ、該遊技盤Iに帯電された静
電気は第10アース線160を介して前記1番ピン14
1aへ流れるようになっている。なお、遊技盤Iのアー
ス系統を、前記中枠Bや機構セット盤Hとのアース系統
と分離して設けてあるのは、当該遊技盤Iの交換時の接
続作業の利便性を考慮したためである。
【0035】そして本実施例のアース態様では、前述し
たように、前記球容器93と球整流路部材95との電気
的な導通は図らず、球容器93に帯電された静電気と球
整流路部材95に帯電した静電気を個別にアースするよ
うになっている。この理由としては、パチンコ遊技機
Pの外部で発生した外部静電気と、当該パチンコ遊技機
P内で発生した内部静電気の差別化を図る、外部(球
補給設備)から補給されるパチンコ球がどの程度の外部
静電気を帯電しているか予測不可能である、こと等が挙
げられる。このうち前記の理由に関しては、パチンコ
遊技機Pに作用する静電気として、(a)パチンコ球が球
補給設備内を移動するに際して発生して該パチンコ球に
帯電した外部静電気と、(b)当該パチンコ遊技機Pへ補
給された後に、パチンコ球が遊技機P内を移動するに際
して発生して該パチンコ球に帯電した内部静電気と、に
便宜上区分されるから、基本的に外部静電気は機外へア
ースし、内部静電気は当該遊技機の電源(AC24V)へ
アースするためである。また前記の理由に関しては、
前記球容器93と前記電源基板131とをアース線で直
接的に導通を図る構成とした場合、球補給設備から球容
器93に補給されるパチンコ球が多量の外部静電気を帯
電していた際には、該アース線を介して電源基板131
へ過電流が一気に流れてしまうと共にこれによる複写ノ
イズが発生する不都合があるから、球補給設備から補給
されるパチンコ球に帯電した外部静電気は、第4アース
線154を介して球容器93から抵抗値の大きな前記中
枠Bへ一旦流した後に、前記電源基板131へ徐々にア
ースするためである。
【0036】(電源基板)前記裏カバー部材120に配置
された前記電源基板131は、図1,図17(a)および
図17(b)に示すように、基板ケース132に収容され
て遊技機裏側の略中央部に位置し、前記主制御装置12
2のメイン基板、前記払出制御装置123の払出制御基
板、前記発射制御装置126の発射制御基板、図柄表示
装置を制御する図柄表示制御装置(図示せず)の図柄表示
制御基板、遊技内容に応じた音声を制御する音声制御装
置127の音声制御基板、電源分配基板124の夫々に
電源を供給するもので、各基板毎に異なる複数の電源を
生成するようになっている。この電源基板131には、
図17に示すように、その右上部に電源プラグ133が
設けられて、該電源プラグ133に外部電源に接続され
る電源コード134が接続され、該電源基板131に例
えばAC24Vの電源が供給されるようになっており、
電源プラグ133の下方に配設された電源スイッチ13
5のON−OFF操作によって電源の入・切が行なわれ
る。また電源基板131の下部側には、メイン基板用の
コネクタ136、ランプ制御基板用のコネクタ137、
図柄表示制御基板用のコネクタ138、音声制御基板用
のコネクタ139、払出制御基板用のコネクタ146お
よび電源分配基板124用のコネクタ147が、左側か
ら順に配設されている。なお前記球貸しユニットKに
は、通信に必要なAC24Vの電源が、電源基板131
から電源分配基板124およびインターフェースボード
125を介して供給されるようになっている。
【0037】そして前記電源基板131の下部右側に
は、1番〜3番ピン140a,140b,140cを有し
て、第3アース線153、第5アース線155および第
6アース線156を一纏めにした前記第1コネクタ14
2が差込接続される第1アース用コネクタ140と、1
番ピン141aを有して、前記第10アース線160の
端部に設けた第2コネクタ143が接続される第2アー
ス用コネクタ141が配設されている。すなわち、前記
第1コネクタ142を前記第1アース用コネクタ140
へ差込接続した際には、前記第6アース線156が1番
ピン140aに接続され、前記第5アース線155が2
番ピン140bに接続され、前記第3アース線153が
3番ピン140cに接続される(図16)。一方、前記第
2コネクタ143を前記第2アース用コネクタ141へ
差込接続した際には、前記第10アース線160が1番
ピン141aへ接続される(図16)。
【0038】ここで実施例の電源基板131では、図1
8に示すように、当該パチンコ遊技機Pに帯電した静電
気を2系統に分けてアースするようになっている。すな
わち、前記第1アース用コネクタ140の1番ピン14
0aは、前記電源コード134に付属の外部アース線1
44が接続する前記電源プラグ133の3番ピン133
aに接続されており、前述したように、機外(外部)から
補給されるパチンコ球に帯電した外部静電気を、球容器
93→第4アース線154→中枠B→前記第6アース線
156を介して電源基板131へ流した後、外部アース
線144を介して再び機外(島設備等)へアースする。一
方、第1アース用コネクタ140の2番ピン140bと
3番ピン140c、第2アース用コネクタ141の1番
ピン141aは、夫々が一つに集約された後に当該パチ
ンコ遊技機Pの電源(AC24V)側と接続されており、
前述したように、当該パチンコ遊技機P内で発生した内
部静電気を、前記第5アース線155(球整流路94に
設置した金属板104)、第3アース線153(球送出路
部材97、球抜きユニット98、球払出装置J1,J
2、球払出路部材109、球案内部材119等)、第1
0アース線160(遊技盤I)を介して電源基板131へ
流した後、基本的には電源(AC24V)側へアースす
る。
【0039】
【実施例の作用】次に、前述のように構成された本実施
例に係るパチンコ遊技機の作用につき説明する。
【0040】(パチンコ遊技における球通出形態)本実施
例のパチンコ遊技機Pでは、前述したように、遊技ホー
ル内の設置枠台(「島設備」)に縦向きの姿勢で設置した
後、機外の球補給設備(図示せず)から球貯留排出経路部
91における前記球容器93内へパチンコ球が供給さ
れ、パチンコ球は球容器93から球整流路94および球
送出路96を介して第1および第2球払出装置J1,J
2まで到来し、貯留球として該球貯留排出経路部91内
へ貯留される。貯留球が正常に貯留された状態におい
て、当該パチンコ遊技機Pでのパチンコ遊技に先立ち、
遊技者が貸球用カードおよび前記球貸しユニットKを利
用して適正な球貸し操作を行なった場合には、この操作
に応答して第1球払出装置J1が作動制御されることに
より、球貯留排出経路部91内の所定数の貯留球が貸球
として、上球払出路106、球通口108、開口部4
4、球給出口32を介して前記上球皿D側へ給出され
る。
【0041】そして、遊技者が前記打球発射装置Fによ
り所要の打球操作を行なった際には、前記上球皿Dに給
出された貸球が遊技球として前記球送り装置Gの球送り
作動に基づいて発射レール36の発射位置Sへ順次供給
され、打球発射装置Fの打球動作に基づいて各遊技球
は、発射レール36および案内レール79上を飛翔して
前記遊技盤Iの遊技領域74内へ打出される。ここで、
前記遊技盤I内でパチンコゲームが展開されている途中
で入賞球が発生した場合には、これに応答して前記第2
球払出装置J2が作動制御されることにより、所定数の
貯留球が賞球として、前記上球払出路106を介して前
記上球皿D側へ給出され、該上球皿Dが満杯となった後
には下球払出路107を介して下球皿E側へ給出され
る。なお、打球力不足等に起因して遊技領域74へ到達
しなかった遊技球は、前記案内レール79上を転動して
ファール球回収路へ落下し、前記下球皿Eへ回収され
る。
【0042】(外部静電気に関して)ここで、前記球補給
設備から補給される各パチンコ球が外部静電気を帯電し
ていた場合には、前記球貯留排出経路部91における前
記球容器93内へ当該パチンコ球が供給されて該球容器
93に接触した時点で、パチンコ球に帯電した外部静電
気は、該球容器93→第4アース線154→施錠装置L
の後鍵ベース27→中枠Bと流れた後、その殆どは第6
アース線156を介して電源基板131へ流れ、該電源
基板131から外部アース線144を介して機外(島設
備等)へアースされる。すなわち外部静電気は、パチン
コ球の入口部位である球容器93から電源基板131の
側へ流されて機外へアースし得る。なお、中枠Bに流れ
た静電気の一部は、裏当て板38から第7アース線15
7および前記インターフェースボード125を介して球
貸しユニットKへ流れ、当該遊技機Pと球貸しユニット
Kとの電位統一のために供される。
【0043】(内部静電気に関して)前記球容器93との
接触により外部静電気を殆ど除去されたパチンコ球は、
貯留球として該球容器93から球整流路94内へ流入し
た後、球送出路96、球抜きユニット98を経て球払出
装置J1,J2へ到来する。ここで、球整流路94内を
移動するに際し、パチンコ球同士の接触および球整流路
部材95との接触等により発生した内部静電気は、その
一部が前記金属板104から前記第5アース線155を
介して電源基板131へ流れ、該電源基板131から電
源(AC24V)側へアースされる。一方、残りの静電気
は、前記球整流路部材95→第1接続金具161→球送
出路部材97→第2接続金具162→中継端子板165
へ流れた後に第3アース線153を介して前記電源基板
131へ流れ、該電源基板131から電源(AC24V)
側へアースされる。但し、全ての静電気が、何れか1つ
の経路を介して電源基板131へ集中的に流れ、該電源
基板131から電源(AC24V)側へアースされること
もある。更には、帯電防止材から空中放電されるものも
ある。
【0044】また、パチンコ球が球送出路96内を移動
するに際し、パチンコ球同士の接触および球送出路部材
97との接触等により発生した内部静電気は、該球送出
路部材97→第2接続金具162→中継端子板165へ
流れた後に第3アース線153を介して前記電源基板1
31へ流れ、該電源基板131から電源(AC24V)側
へアースされる。一方、パチンコ球が球抜きユニット9
8内を移動するに際し、パチンコ球同士の接触および球
抜きユニット98との接触等により発生した内部静電気
は、該球抜きユニット98→第2接続金具162→中継
端子板165へ流れた後に第3アース線153を介して
前記電源基板131へ流れ、該電源基板131から電源
(AC24V)側へアースされる。
【0045】更に、パチンコ球が前記第1または第2球
払出装置J1,J2を通過するに際し、パチンコ球同士
の接触および球払出装置J1,J2のケースとの接触等
により発生した内部静電気は、球払出装置J1,J2→
第3接続金具163→球抜きユニット98→第2接続金
具162→中継端子板165へ流れた後に第3アース線
153を介して前記電源基板131へ流れ、該電源基板
131から電源(AC24V)側へアースされる。また更
に、前記第1または第2球払出装置J1,J2から払出
された貸球または賞球としてのパチンコ球が球払出路1
05の上球払出路106内を通出するに際し、パチンコ
球同士の接触や球案内部材119および球払出路部材1
09との接触等により発生した内部静電気は、該球払出
路部材109→球案内部材119→第4接続金具164
→球払出装置J1,J2→第3接続金具163→球抜き
ユニット98→第2接続金具162→中継端子板165
へと流れた後に第3アース線153を介して前記電源基
板131へ流れ、該電源基板131から電源(AC24
V)側へアースされる。
【0046】前記球払出装置J1,J2から球払出路1
05へ払出されたパチンコ球は、前記球通口108、開
口部44および球給出口32を通って上球皿Dの皿本体
51内へ通出案内され、遊技球として該上球皿Dへ一旦
貯留される。ここで、パチンコ球が前記上球皿D内を移
動するに際し、パチンコ球同士の接触および皿本体51
との接触等により発生した内部静電気は、前記球流し金
具57から防犯金属板56へ流れ、その一部は該防犯金
属板56→上球皿鍵受金具55→第3ロック金具30→
中枠Bと流れた後に第6アース線156を介して電源基
板131へ流れ、該電源基板131から外部アース線1
44を介して機外へアースされる。また、球流し金具5
7から防犯金属板56へ流れた残りの静電気は、該防犯
金属板56→上の開閉連結金具53→中枠Bと流れた後
に第6アース線156を介して電源基板131へ流れ、
同様に該電源基板131から外部アース線144を介し
て機外へアースされる。一方、前記上球皿Dから移動し
たパチンコ球(遊技球)が球送り装置Gを通過するに際
し、パチンコ球同士の接触および該球送り装置Gの構成
部材との接触等により発生した内部静電気は、前記防犯
金属板56→前記上球皿鍵受金具55または上の開閉連
結金具53→中枠Bと流れた後に第6アース線156を
介して電源基板131へ流れ、同様に該電源基板131
から外部アース線144を介して機外へアースされる。
但し、全ての静電気が、何れか1つの経路を介して電源
基板131へ集中的に流れ、該電源基板131から電源
(AC24V)側へアースされることもある。更には、帯
電防止材から空中放電されるものもある。
【0047】そして、前記球送り装置Gの球送り作動に
より発射レール36の発射位置Sに供給されたパチンコ
球(遊技球)が、前記打球発射装置Fの打球作動により発
射レール36上を飛翔するに際し、パチンコ球と発射レ
ール36との接触等により発生した内部静電気は、該発
射レール36→樹脂部品39→遊技補助盤31→中枠B
と流れた後に第6アース線156を介して電源基板13
1へ流れ、該電源基板131から外部アース線144を
介して機外へアースされる。
【0048】遊技盤Iへ打出されたパチンコ球(遊技球)
が、案内レール79に接触したり、遊技領域74内を落
下するに際して遊技釘78に接触すること等により発生
した内部静電気は、前記カーボン紙77→装飾部材80
→前記第8アース線158、または装飾部材81→第9
アース線159へ流れた後に第10アース線160を介
して電源基板131へ流れ、該電源基板131から電源
(AC24V)側へアースされる。
【0049】一方、前記遊技盤Iの遊技領域74内を落
下するパチンコ球により発生した内部静電気が前記前枠
Cの側へ移動した場合は、そのうちの一部の静電気は、
前記ガラス枠68→上・下の各連結金具65,66→中
枠Bへ流れた後に第6アース線156を介して電源基板
131へ流れ、該電源基板131から外部アース線14
4を介して機外へアースされる。一方、残りの静電気
は、前記上の前枠鍵受金具69および下の前枠鍵受金具
70→第2ロック金具29→中枠Bへ流れた後に第6ア
ース線156を介して電源基板131へ流れ、同じく該
電源基板131から外部アース線144を介して機外へ
アースされる。但し、全ての静電気が、何れか1つの経
路を介して電源基板131へ集中的に流れ、該電源基板
131から電源(AC24V)側へアースされることもあ
る。更には、帯電防止材から空中放電されるものもあ
る。
【0050】そして、パチンコゲームの展開中に入賞球
(セーフ球)が発生した場合、これに基づいて前記第2球
払出装置J2が作動して賞球としてのパチンコ球が払出
され、払出された該パチンコ球は、前記同様に上球払出
路106、球通口108、開口部44および球給出口3
2を通って前記上球皿D側へ給出される。なお、上球皿
Dの皿本体51内に貯留球が満杯となった後には、この
後に払出されるパチンコ球は、球払出路105における
下球払出路107を通り、球給出口25を介して下球皿
Eの皿本体46側へ給出される。そして、パチンコ球が
球払出路105の下球払出路107内を通出するに際
し、パチンコ球同士の接触および球払出路部材109と
の接触等により発生した内部静電気は、前記裏金属板1
10→裏当て板38→中枠Bと流れた後に第6アース線
156を介して前記電源基板131へ流れて、該電源基
板131から外部アース線144を介して機外へアース
される。
【0051】一方、打球力不足等に起因して遊技領域7
4へ到達しなかったパチンコ球は、前記案内レール79
上を転動流下してファール球回収路へ落下し、ファール
球として前記下球皿Eへ回収される。この際に、前記案
内レール79と接触することにより発生した内部静電気
は、ファール球回収路部材33→遊技補助盤31→中枠
Bと流れた後に第6アース線156を介して電源基板1
31へ流れ、該電源基板131から外部アース線144
を介して機外へアースされる。
【0052】このように本実施例のパチンコ遊技機Pで
は、該遊技機Pを構成する中枠B、前枠C、上球皿D、
下球皿E、遊技盤I、機構セット盤H等の構成部材と、
これら各構成部材B,C,D,E,I,Hに配設される各種
の付属部材や部品を、導電剤入りの合成樹脂材および/
または帯電防止剤入りの合成樹脂材から成形する一方、
これら各部材を成形金具や金属板およびアース線等の導
電性を有する部材を介して、裏カバー部材120に設置
した前記電源基板131へ集約的に接続し、該電源基板
131から機外または当該遊技機Pの電源(AC24V)
へアースするように構成されている。殊に、球補給設備
から補給されるパチンコ球が帯電している外部静電気は
基本的に外部(島設備等)へアースする一方、当該パチン
コ遊技機P内で発生した内部静電気は当該遊技機Pの電
源(AC24V)または外部へ適宜アースするようになる
から、前記各構成部材B,C,D,E,I,Hおよび付属部
材・部品に静電気が帯電することを好適に防止して効率
的なアース対策を図ることが可能となり、これにより静
電気を原因としたノイズ発生およびこれにより機器の誤
動作、故障等を好適に回避し得る。
【0053】そして実施例のパチンコ遊技機Pでは、前
記上球皿Eのセット盤部50に取付けた導電性を有する
前記上の開閉連結金具53、上球皿鍵受金具55、防犯
金属板56および前記球送り装置Gを相互連結し、前記
上・下の開閉連結金具53,54と中枠Bの上球皿用連
結金具42,43とを連結して接触させると共に、前記
上球皿鍵受金具55と第3ロック金具30とを係合して
接触させて中枠Bとの電気的導通を図ったことで、当該
上球皿Eに帯電した全ての静電気を、該中枠Bを通して
電源基板131へゆっくりと放電させることができる。
また、上球皿Eと中枠Bとの電気的導通を図るアース線
等を別途準備する必要がないから、該アース線の配策作
業や断線回避のための取回しを考慮する必要もない。そ
して、導電性を有する球流し金具57を防犯金属板56
に連結したことで、球払出装置J1,J2から払出され
たパチンコ球が静電気を帯電していた場合には、該パチ
ンコ球が上球皿Eへ給出された時点で該静電気を球流し
金具57を介して確実に放電させ得る。また静電気を起
因として、皿本体46の表面に塵埃や煙草のヤニ等が付
着することも回避されると共に、これら塵埃やヤニ等が
付着することによる球流れ不良や球詰まりが防止され
る。
【0054】一方、発射レール36を中枠Bに取着する
ための樹脂部品39を、導電性部材から構成して該中枠
Bとの電気的導通を図ったことにより、発射位置Sに送
り込まれたパチンコ球(遊技球)が打球発射装置Fの打球
作動に基づき発射レール36上を飛翔する際に発生する
静電気を、該中枠Bから前記電源基板131を介して機
外へアースさせることができ、静電気を帯電したままの
遊技球が入賞具や入賞装置に入球することによる検出ス
イッチの誤作動等を好適に回避し得る。更にファール球
回収路部材33を、導電性部材から構成して中枠Bとの
電気的導通を図ったことにより、打球力不足等により発
生したパチンコ球(ファール球)が案内レール79上を落
下する際に発生する静電気を、該中枠Bから前記電源基
板131を介して機外へアースさせることができ、静電
気を帯電したまま下球皿Fに回収されたファール球に手
を触れた際に不快感を与える不都合も防止し得る。
【0055】また本実施例のパチンコ遊技機Pでは、前
記中枠B、前枠C、上球皿D、下球皿E、遊技盤I、機
構セット盤H等の構成部材や、これら各部材B,C,D,
E,I,Hに配設される各種の付属部材・部品を製作する
に際し、帯電防止剤入りの合成樹脂材と導電剤入りの合
成樹脂材とを適度に使い分けることにより、効率的なア
ース対策が実施されていると共に、コスト低減が好適に
図られている。殊に、前枠C、上球皿D、下球皿E、遊
技盤Iおよび機構セット盤Hの搭載枠ともされ、かつ遊
技機において最も大型の構成部品とされる前記中枠Bを
導電材から成形することにより、極めて効率的なアース
対策が可能となっている。
【0056】なお本実施例では、基本的に、パチンコ遊
技機Pを構成する略全ての構成部材および部品を、導電
剤入りの合成樹脂材または帯電防止材入りの合成樹脂材
および導電性を有する金属部品から形成した場合を例示
したが、製造コスト、成形性、質感、材質等の様々なフ
ァクターを考慮した場合、少なくとも前記パチンコ球が
接触する部位に配設された構成部材および付属部材・部
品を、導電材および/または帯電防止材から形成するよ
うにしてもよい。
【0057】そして導電剤および帯電防止剤は、現在広
く知られて実施に供されているものが使用される。
【0058】また、前記各金属部品および第1〜第10
アース線によるアース系統は、実施例の形態に限定され
るものではなく、パチンコ遊技機P全体の静電気を効率
的かつ適切にアースし得れば、これ以外のアース系統に
構成してもよいことは勿論である。
【0059】更に前記実施例では、外部(島設備等)への
アースと、当該遊技機Pの電源(AC24V)へのアース
との2系統に区分したが、全ての静電気を機外(外部)へ
アースするように構成してもよいし、また全ての静電気
を当該遊技機Pの電源(AC24V)へアースするように
してもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るパチン
コ遊技機によれば、上球皿に取付けた種々の導電部材お
よび球送り装置とを相互連結すると共に、該導電部材と
アース部との電気的導通を図ったことで、機裏側の球払
出装置から払出されたパチンコ球が静電気を帯電してい
た場合は、該パチンコ球が上球皿に給出された時点で該
静電気をアース部へ放電させ得る一方、球送り装置を通
過する際に発生する静電気も前記アース部へ適切に放電
させ得る。しかも中枠を導電性部材から構成したもと
で、該中枠と前記導電部材との電気的導通を図ると共に
該中枠と前記アース部との電気的導通を図れば、上球皿
に帯電した静電気は中枠を通ってゆっくりとアース部へ
放電されるようになり、該静電気が一気に流れることに
よる複写ノイズの発生が抑制される利点がある。そして
上球皿と中枠とは、中枠側の上球皿用連結金具と上球皿
側の開閉連結金具との接触および/または中枠側の施錠
金具と中枠側の鍵受金具との接触により電気的導通が図
られるから、別途のアース線等を配線することなく上球
皿に帯電した静電気を中枠へ確実かつ適切に移動させ得
る。しかも、皿本体に配設した球流し部材と前記導電部
材との電気的導通を図っておけば、球払出装置から払出
されて上球皿に給出されたパチンコ球に帯電している静
電気をアース部へ確実に放電させ得ると共に、静電気を
起因とした塵埃や煙草のヤニ等の付着を好適に回避でき
る利点や、これら塵埃やヤニ等が付着することによる球
流れ不良や球詰まりを防止し得る利点もある。
【0061】一方、発射レールを中枠に取着するための
発射レール基板を、導電性部材から構成すると共にアー
ス部との電気的導通を図ったことにより、発射位置に送
り込まれた遊技球が打球発射装置の打球作動に基づき発
射レール上を飛翔する際に発生する静電気を前記アース
部へ適切に放電させることができ、静電気を帯電したま
まの遊技球が入賞具や入賞装置に入球することによる検
出スイッチの誤作動等を好適に回避し得る有益な効果を
奏する。更にファール球回収路部材を、導電性部材から
構成すると共にアース部との電気的導通を図ったことに
より、打球力不足等により発生したファール球が案内レ
ール上を落下する際に発生する静電気を前記アース部へ
適切に放電させることができ、静電気を帯電したまま下
球皿に回収されたファール球に手を触れた際に不快感を
与える不都合も防止し得る。なお、前記アース部は電源
基板とされ、上球皿、球送り装置、発射レールおよびフ
ァール球回収路部材等で発生した静電気は、該電源基板
を介して遊技機の外部または該遊技機の電源(AC24
V)へ放電され、これにより好適なノイズ対策を図り得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るパチンコ遊技機の背面図
である。
【図2】図1のY部拡大図である。
【図3】図1のZ部拡大図である。
【図4】実施例のパチンコ遊技機の構成部材である外
枠、中枠、前枠、上球皿、下球皿および付属部材の一部
を分解状態で示す概略斜視図である。
【図5】中枠、裏当て板、裏金属板、機構セット盤にお
ける下本体を分解状態で示す概略斜視図である。
【図6】中枠と、該中枠の背面に取着される裏当て板を
示す背面図である。
【図7】前枠および上球皿を開放した状態で示すパチン
コ遊技機の正面図である。
【図8】背面側から見た上球皿の斜視図である。
【図9】背面側から見た下球皿の斜視図である。
【図10】前枠の背面図である。
【図11】遊技盤の正面図である。
【図12】図11に示した遊技盤の背面図である。
【図13】セル板、合板およびカーボン紙から構成され
る遊技盤を分解して示す概略斜視図である。
【図14】機構セット盤と、該機構セット盤に付属の各
付属部材・部品を、分解した状態で示す概略斜視図であ
る。
【図15】機構セット盤に設けた球貯留排出経路部にお
ける球整流路、球送出路、球抜きユニットと球払出装置
および球送出路の構成を示す説明図である。
【図16】パチンコ遊技機に実施したアース対策の全体
系統図である。
【図17】電源基板の概略構成図である。
【図18】電源基板におけるアース対応部分の概略構成
図である。
【図19】従来から実施されているパチンコ遊技機の正
面図である。
【図20】従来から実施されているパチンコ遊技機の背
面図である。
【図21】図19および図20に示したパチンコ遊技機
を構成する中枠の正面図である。
【符号の説明】
30 第3ロック金具(施錠部材) 33 ファール球回収路部材 36 発射レール 42 上の上球皿用連結金具 39 樹脂部品(発射レール基板) 51 皿本体 53 上の開閉連結金具(導電部材) 55 上球皿鍵受金具(導電部材) 56 防犯金属板(導電部材) 57 球流し金具(球流し部材) 131 電源基板(アース部) B 中枠 D 上球皿 F 打球発射装置 G 球送り装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土師 正樹 愛知県名古屋市中村区烏森町3丁目56番地 株式会社ニューギン内 (72)発明者 小川 誠 愛知県名古屋市中村区烏森町3丁目56番地 株式会社ニューギン内 Fターム(参考) 2C088 BA49 BA50 BA65 BC63 EA07 EA10 EA15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中枠(B)の前面側に配設された上球皿(D)
    のパチンコ球を、球送り装置(G)の球送り作動に基づき
    打球発射装置(F)に供給するパチンコ遊技機において、 前記上球皿(D)の裏側に取付けた種々の導電部材(53,55,
    56)同士を相互連結し、これら導電部材(53,55,56)と前
    記球送り装置(G)との電気的導通を図ると共に、該導電
    部材(53,55,56)とアース部(131)との電気的導通を図
    り、 前記上球皿(D)、球送り装置(G)および導電部材(53,55,5
    6)に帯電した静電気を、前記アース部(131)へ放電させ
    得るよう構成したことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 【請求項2】 前記中枠(B)を導電性部材で形成して前
    記アース部(131)との電気的導通を図る一方、この中枠
    (B)と前記導電部材(53,55,56)との電気的導通を図り、
    前記上球皿(D)、球送り装置(G)および導電部材(53,55,5
    6)に帯電した静電気を、前記中枠(B)を通して前記アー
    ス部(131)へ放電させ得るようになっている請求項1記
    載のパチンコ遊技機。
  3. 【請求項3】 前記中枠(B)に設けた上球皿用連結金具
    (42)に枢支可能な開閉連結金具(53)が導電部材であり、
    前記中枠(B)に設けた施錠金具(30)に係脱可能に係合す
    る鍵受金具(55)が導電部材であり、前記開閉連結金具(5
    3)と上球皿用連結金具(42)との接触および/または前記
    鍵受金具(55)と施錠金具(30)との接触により、前記上球
    皿(D)、球送り装置(G)および導電部材(56)と、前記中枠
    (B)との電気的導通が図られている請求項2記載のパチ
    ンコ遊技機。
  4. 【請求項4】 前記上球皿(D)の皿本体(51)に配設した
    球流し部材(57)を、導電性部材から形成すると共に前記
    導電部材(53,55,56)との電気的導通を図り、 前記皿本体(51)に貯留されたパチンコ球が前記球流し部
    材(57)に接触することで、該パチンコ球に帯電していた
    静電気を、前記導電部材(53,55,56)を介して前記アース
    部(131)へ放電するようになっている請求項1〜3の何
    れかに記載のパチンコ遊技機。
  5. 【請求項5】 発射レール(36)を前記中枠(B)の前面に
    固定する発射レール基板(39)と、該発射レール(36)の前
    端側において前記中枠(B)の前面に取着されるファール
    球回収路部材(33)とを導電性部材から形成すると共に、
    両部材(39,33)とアース部(131)との電気的導通を図り、 前記発射レール(36)、発射レール基板(39)およびファー
    ル球回収路部材(33)に帯電した静電気を、前記アース部
    (131)へ放電させ得るよう構成した請求項1〜4の何れ
    かに記載のパチンコ遊技機。
  6. 【請求項6】 前記アース部(131)は、当該遊技機の電
    源基板である請求項1〜5の何れかに記載のパチンコ遊
    技機。
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JP2014158748A (ja) * 2014-02-21 2014-09-04 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2016026524A (ja) * 2014-06-23 2016-02-18 株式会社内藤商会 弾球遊技機
JP2018068374A (ja) * 2016-10-24 2018-05-10 株式会社大一商会 遊技機

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