JP2002345990A - スプリンクラ消火設備 - Google Patents

スプリンクラ消火設備

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JP2002345990A JP2001162320A JP2001162320A JP2002345990A JP 2002345990 A JP2002345990 A JP 2002345990A JP 2001162320 A JP2001162320 A JP 2001162320A JP 2001162320 A JP2001162320 A JP 2001162320A JP 2002345990 A JP2002345990 A JP 2002345990A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災によるスプリンクラヘッドからの放水よ
りも、暴発によって生じるスプリンクラヘッドの放水に
よって生じる水損の防止を優先的に選択しうるようにし
たスプリンクラ消火設備を提供すること。 【解決手段】 閉鎖型スプリンクラヘッド1が接続され
た二次側配管2、基端側が給水本管7に接続された一次
側配管6、及び一次側配管6と二次側配管2との間に設
けられた流水検知装置3を有し、二次側配管2内に常時
充水されたスプリンクラ消火設備において、一次側配管
6に設けられた常開の制御弁5と、流水検知装置3が動
作して流水信号を出力したときは制御弁5を閉止する閉
止信号を出力する制御装置11とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプリンクラ消火
設備に関すものである。
【0002】
【従来の技術】湿式のスプリンクラ消火設備において
は、通常、閉鎖型のスプリンクラヘッドが接続された二
次側配管の基端側には、流水検知装置が設けられてお
り、この流水検知装置に接続された一次側配管の基端側
は、消火ポンプを介して貯水槽に接続された給水本管に
接続されている。そして、スプリンクラヘッドが動作す
ると、二次側配管内に充水された水がスプリンクラヘッ
ドから放水され、二次側配管内の水が流水する。流水検
知装置はこの水の流れを検知してスプリンクラ制御装置
に流水信号を出力し、これにより、制御装置はスプリン
クラヘッドが動作したことを検知する。この後、配管内
の減圧が圧力スイッチによって検出されると消火ポンプ
が駆動されて、貯水槽内の水をスプリンクラヘッドに送
水する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなスプリン
クラ消火設備において、スプリンクラヘッドから放水す
るのは、火災が発生した場合と、外部からの衝撃などに
よりスプリンクラヘッドが暴発した場合の二通りである
が、火災の発生により動作する確率はきわめて低い。特
に、建家内が工事中などのときは、スプリンクラヘッド
に物などが当り易く、このような事故によってスプリン
クラヘッドが暴発することがある。スプリンクラヘッド
が暴発する可能性は、火災によって動作する場合に比べ
て高く、その都度スプリンクラヘッドから水が放水され
るため、大きな水損を被ることになる。
【0004】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、火災によるスプリンクラヘッドからの放
水よりも、暴発によって生じるスプリンクラヘッドの放
水によって生じる水損の防止を優先的に選択しうるよう
にしたスプリンクラ消火設備を提供することを目的とし
たものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】(1)本発明に係るスプ
リンクラ消火設備は、スプリンクラヘッドが接続された
二次側配管、基端側が給水本管に接続された一次側配
管、及び該一次側配管と前記二次側配管との間に設けら
れた流水検知装置を有し、前記二次側配管内に常時充水
されたスプリンクラ消火設備において、前記配管に設け
られた常開の制御弁と、前記流水検知装置が動作して流
水信号を出力したときは前記制御弁を閉止する閉止信号
を出力する制御装置とを備えたものである。
【0006】(2)上記(1)のスプリンクラ消火設備
において、前記スプリンクラヘッドと同じ防護区域内に
火災感知器を設け、前記制御弁を閉止したのち前記火災
感知器からの火災信号の有無を判断し、火災信号がない
ときは前記制御弁の閉止状態を継続するようにした。
【0007】(3)上記(2)のスプリンクラ消火設備
において、前記二次側配管に排水弁を接続し、前記火災
信号がないときは該排水弁を開放するようにした。
【0008】(4)上記(1)のスプリンクラ消火設備
において、前記スプリンクラヘッドと同じ防護区域内に
火災感知器を設け、前記制御弁を閉止したのち前記火災
感知器からの火災信号の有無を判断し、火災信号がある
ときは前記制御弁を開放するようにした。
【0009】(5)上記(1)のスプリンクラ消火設備
において、前記制御装置に火災断定スイッチを設け、前
記制御弁が閉止したのち前記火災断定スイッチがONさ
れたかどうかを判断し、該火災断定スイッチがONされ
たときは前記制御弁を開放するようにした。
【0010】(6)本発明に係るスプリンクラ消火設備
は、スプリンクラヘッドが接続された二次側配管、基端
側が給水本管に接続された一次側配管、及び該一次側配
管と前記二次側配管との間に設けられた流水検知装置を
有し、前記二次側配管内に常時充水されたスプリンクラ
消火設備において、前記配管に設けた常開の制御弁と、
前記流水検知装置が動作して流水信号を出力したときは
前記制御弁を閉止する閉止信号を出力すると共に、前記
二次側配管と排水本管とを接続させる制御装置とを備え
たものである。
【0011】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は本発明の
実施の形態1に係るスプリンクラ消火設備の系統図であ
る。図において、1は給水管である二次側配管2に取付
けられ、天井面などに設置された閉鎖型のスプリンクラ
ヘッド、3は二次側配管2の基端側に設けられ、二次側
配管2内の消火用水としての水がスプリンクラヘッド1
から流出するときに、その流れを検知して流水信号を出
力する流水検知装置、4は二次側配管2に設けられ二次
側配管2内の水を排出する常閉の自動排水弁である。5
は二次側配管2と後述の一次側配管6とを仕切る常開の
制御弁である。なお、図において、流水検知装置3を基
準として、流水検知装置3の二次側を二次側配管2と
し、流水検知装置3の一次側を一次側配管6とする。
【0012】7は消火ポンプ9を介して貯水槽8に接続
された給水本管、6は基端側が給水本管7に接続され、
他端が制御弁5に接続された一次側配管である。10は
スプリンクラヘッド1が設置された防護区域に設置さ
れ、火災を検知して火災信号を出力する火災感知器、1
1は流水検知装置3の流水信号や火災感知器10の火災
信号が入力され、この入力信号に基いて制御弁5や自動
排水弁4などに開閉信号を出力する制御装置で、火災断
定スイッチ12、水損防止スイッチ13を備えている。
なお、水損防止スイッチ13は本実施の形態において
は、必須のものではない。
【0013】流水検知装置3の一例を図2に示す。この
図2においては、開閉弁56が制御弁5の一例であり、
また、流水検知装置3も制御弁5の一部の機能を備えて
いる。すなわち、流水検知装置3は、一次側配管6と二
次側配管2との間を弁体36によって遮断する機能を備
え、開閉弁56は制御装置11からの信号によって開閉
することで、流水検知装置3の弁体36を開閉する機能
を有する。31は本体部で、一次側配管6が接続される
一次側接続口32と、二次側配管2が接続される二次側
接続口33とを有し、これら両接続口32,33は通水
口34aを有する弁座34により、一次側と二次側に仕
切られている。35は本体部31の二次側に本体部31
と一体に形成されたシリンダで、このシリンダ35内に
はピストン状の弁体36が摺動自在に配設されている。
37は弁体36に設けたロッドで、その一端はシリンダ
35の外殻から外部に突出している。38はロッド37
に制御される例えばリミットスイッチの如き流れ検出器
で、その出力信号(流水信号)は制御装置11に送られ
る。
【0014】40は一端が本体部31の一次側に接続さ
れた配管で、他端はオリフィス41、逆止弁42を介し
て本体部31のシリンダ35に接続されている。45は
調圧パイロット弁で、通水孔47を有する仕切り板48
によって仕切られ、配管40から分岐した分岐管40a
に接続された一次室46と、仕切り板48とダイヤフラ
ムに支持された可動部51との間に形成され、後述の配
管55により本体部31の二次側に接続された二次室5
0とを備えている。52は可動部51に連結されて仕切
り板48の通水孔47を開閉する弁で、常時はばね53
に付勢されて通水孔47を閉止している。54は可動部
51を下方に付勢するばねである。
【0015】55は調圧パイロット弁45の二次室50
と、本体部31の二次側とを接続する配管で、制御装置
11からの開閉信号により、本体部31の二次側と、調
圧パイロット弁45の二次室50とを連通又は遮断する
常開の開閉弁56が設けられている。なお、配管55
は、分岐管40a及び配管40を介して流水検知装置3
の一次側接続口32と接続され、一次側配管6の一部と
して扱かわれる。
【0016】61は排水パイロット弁で、排水本管66
に接続され、ダイヤフラムに支持された可動弁64によ
り開閉される排水口63を有する調圧室62を備えてお
り、この調圧室62は配管57により本体部31の二次
側に接続されている。そして、可動弁64はばね65に
より下方に付勢され、常時は排水口63を閉止してい
る。4は本体部31の二次側と排水本管66との間に設
けられた排水管58に接続された常閉の自動排水弁で、
制御装置11からの開閉信号により開閉する。4aは自
動排水弁4と並列に排水管58に接続された常閉の手動
排水弁である。
【0017】上記のように構成した流水検知装置3にお
いて、常時(監視時)は、二次側配管2内には一次側配
管6内の水と同圧の水が充水されており、弁体36は弁
座34に密着して通水口34aを閉塞し、一次側と二次
側を遮断している。このような充水状態は次のようにし
てつくり出される。すなわち、初期状態においてはシリ
ンダ35内に水がないので、弁体36は開放可能な状態
にあり、通水口34aは開放されていて、一次側配管6
内の水は、流水検知装置3を介して二次側配管2に送水
され、スプリンクラヘッド1を含む二次側配管2内に
は、一次側配管6内の水と同圧の水が充水される。
【0018】一方、一次側配管6内の水は、配管40か
らオリフィス41、逆止弁42を経て徐々に本体部31
のシリンダ35内に充水され、シリンダ35内の水圧が
一次側の水圧とほぼ等しくなると、弁体36のシリンダ
35側の受圧面積が一次側の受圧面積より大きいため、
両者の差圧により弁体36は弁座34に圧着され、通水
口34aを閉止して一次側と二次側を遮断する。
【0019】この間、調圧パイロット弁45の一次室4
6には、配管40、分岐管40aを介して一次側の水が
徐々に充水され、二次室50には配管55から開閉弁5
6を介して二次側の水が充水される。そして、監視時に
おいては、一次室46の水圧と二次室50の水圧とはほ
ぼ同圧のため、一次室46と二次室50内の圧力がバラ
ンス状態にあり、弁52はばね53の付勢力により上昇
して通水孔47を閉じている。
【0020】監視状態において、例えば気温の変化など
により二次側配管2内の水圧が上昇すると、これに連通
する排水パイロット弁61の調圧室62内の水圧も上昇
するため、可動弁64が上昇して排水口63を開放し、
二次側配管2内の水の一部を排水本管66を介して排水
する。これにより、二次側配管2内の圧力が低下すると
可動弁64はばね65に付勢されて下降し、排水口63
を閉じる。このようにして、二次側水圧を常に一次側の
水圧とほぼ等しい状態に維持する。
【0021】漏水その他の原因により二次側配管2内の
水圧が低下すると、二次側に連結された調圧パイロット
弁45の二次室50内の水圧も低下するため、可動部5
1がばね54に付勢されて下降し、これに連結された弁
52も下降して通水孔47を開放する。これにより、一
次側の水が一次室46、通水孔47、二次室50、開閉
弁56を経て二次側配管2内に導入され、二次側配管2
内の水圧を上昇させる。二次側配管2内の水圧の上昇に
伴って二次室50内の水圧が上昇し、可動部51を押し
上げて弁52を上昇させ、通水孔47を閉止する。この
ようにして、二次側の水圧を常に一次側の水圧とほぼ等
しく維持する。以上流水検知装置3の一例について説明
したが、本発明に使用する流水検知装置はこれに限定す
るものではなく、他の構成のものを用いてもよい。
【0022】次に、図1、図2及び図4のフローチャー
トを用いて本実施の形態の作用を説明する。なお、監視
状態においては、スプリンクラヘッド1を含む二次側配
管2内には消火用水である水が充水されており、かつ、
一次側配管6と二次側配管2は流水検知装置3により遮
断されている。そして、二次側配管2内の水圧は、前述
の調圧パイロット弁45と排水パイロット弁61の作用
により、常に一次側配管6内の水圧とほぼ同圧に維持さ
れている。
【0023】火災が発生し、スプリンクラヘッド1が動
作して放水されると(ステップS−1)、二次側配管2
内の水圧が低下すると共に、シリンダ35内の水が分岐
管40a、配管55を介して二次側配管2にぬけるた
め、流水検知装置3内の弁体36が図の右方に移動し、
通水口34aを開放して一次側の水を二次側に流すと共
に、ロッド37により流れ検出器38が作動して流水信
号を出力する(ステップS−2)。これを受けた制御装
置11は開閉弁56に直ちに閉信号を出力し、これを直
ちに閉止する(ステップS−3)。これにより、配管4
0を流れる水は、二次側へ流れずシリンダ35内に溜っ
て弁体36を閉じるので一次側と二次側とは遮断され、
二次側には水が流れない。そして、この状態で所定の時
間(例えば約10秒間)、制御装置11に火災感知器1
0から火災信号が送られてくるのを待つ(ステップS−
4)。
【0024】ここで所定時間火災信号が送られてくるの
を待つのは、火災時には、通常、火災信号が出力されて
から流水信号が出力されるが、例えば、スプリンクラヘ
ッド1の直下で火災が発生した場合には、先に流水信号
が出力され、そのあと火災信号が出力されることがある
ためで、このような場合に備え所定時間待つようにした
のである。
【0025】この間に制御装置11が火災信号を受信し
たときは(ステップS−5)、火災が発生したと判断し
て開閉弁56に開信号を出力し、開閉弁56を開放する
(ステップS−6)。そして、流水検知装置3により流
水状態が継続しているかどうかが確認され(ステップS
−7)、継続している場合は流水信号が出力されて(ス
テップS−8)、スプリンクラヘッド1から引続き放水
され、消火する(ステップS−9)。なお、従来技術で
説明したように、配管内の減圧が検出されると、これに
より、消火ポンプ9が駆動されて、貯水槽8内の水が給
水本管7、一次側配管6、流水検知装置3を経て二次側
配管2に圧送される。
【0026】ステップS−1、S−2で流水信号の有無
を確認しているのにもかかわらず、ステップS−7、S
−8で再度確認するのは、次の理由による。すなわち、
流水検知装置は、一次側に高圧がかかったりすると一瞬
弁が開放されて流水信号を出力することがある。この一
瞬における流水信号の出力を防止するために、通常、チ
ャンバなどの遅延手段が設けられている。本実施の形態
においては、ステップS−3で一旦開閉弁56を閉じる
ことにより、流水検知装置3の水の流れを停止してい
る。そして、ステップS−4で例えば約10秒間待った
のち、ステップS−7で再び流水信号の有無を確認する
ようにしているので、上記のような流水検知装置の一瞬
の開動作を無視することができる。
【0027】つまり、流水検知装置3が一瞬だけ開動作
して流水信号を出力したとしても(ステップS−2)、
ステップS−7に至るまでに制御弁5を閉じて水の流れ
を停止し、かつ、例えば10秒間待機させているので
(ステップS−4)、この間に流水検知装置3を一瞬だ
け開動作させる要因が消失するため、ステップS−7に
おいてYESと判断されることはない。このようなこと
から、本実施の形態で使用される流水検知装置3には、
一瞬の流水信号を防止するための遅延手段を設ける必要
がない。なお、ステップS−5により火災信号を受信し
たが、ステップS−7において流水状態が継続されず、
誤報であったと判断された場合は、ステップS−1に戻
る。
【0028】ステップS−5において、火災感知器10
からの火災信号を受信しないにかかわらず火災が発生し
ていることがわかった場合は、制御装置11に設けた火
災断定スイッチ12をONする(ステップS−10)。
これにより、前述のステップS−6以降の動作が行わ
れ、開閉弁56が開放されてスプリンクラヘッド1から
放水され、消火する。
【0029】一方、ステップS−5において、火災感知
器10から火災信号が出力されず、しかも火災が発生し
ていないと判断した場合は、火災断定スイッチ12をO
Nせず(ステップS−10)、スプリンクラヘッド1の
暴発による不時放水と判断し(ステップS−11)、制
御装置11から異常信号を出力して(ステップS−1
2)、自動排水弁4を開放して二次側の水を排水し(ス
テップS−13)、スプリンクラヘッド1からの排水を
減少させる。また、この間、制御装置11が火災信号を
受信し、又は火災が発生していることがわかって火災断
定スイッチ12がONされたときは(ステップS−1
4)、自動排水弁4を閉止して(ステップS−15)、
前述のステップS−6以降の動作が行われる。
【0030】上記の説明では、流水検知装置3の二次側
と調圧パイロット弁45の二次室50とを接続する配管
55に二方弁からなる開閉弁56を設けた場合を示した
が、この開閉弁56に代えて図3に示すような三方弁か
らなる開閉弁56aを設けてもよい。図3(a)におい
て、開閉弁56aには、調圧パイロット弁45の二次室
50側に接続される一次側接続口561、流水検知装置
3の二次側に接続される二次側接続口562及び排水本
管66に接続される排水側接続口563が設けられてお
り、弁体564にはL字状の通水路565が設けられて
いる。
【0031】このような開閉弁56aは、常時は一次側
接続口561と二次側接続口562が通水路565によ
り連通し、本体部31の二次側接続口33と調圧パイロ
ット弁45の二次室50とを連通している。スプリンク
ラヘッド1が暴発により不時放水し、これに対処するた
めに二次側の水を排水する場合は、制御装置11からの
指令により図3(b)に示すように、弁体564を90
°回動させ、二次側接続口562と排水側接続口563
とを通水路565により連通させる。これにより、一次
側配管6から二次側配管2への送水が停止されるととも
に、二次側配管2内の水の排水が促進され、水損を低減
することができ、しかも自動排水弁4は不要となる。
【0032】上記の説明では、開閉弁56を閉じること
により流水検知装置3の弁体36を閉じて一次側と二次
側を遮断するようにした場合を示したが、図1のよう
に、制御弁5を流水検知装置3と直列に一次側配管6に
設けて、制御弁5自体で一次側と二次側を遮断するよう
にしてもよい。
【0033】以上の説明から明らかなように、本実施の
形態によれば、流水検知装置3から流水信号を出力した
ときは、制御装置11からの閉止信号により先ず制御弁
5又は開閉弁56を閉じて、二次側配管2への水の流れ
を遮断し、制御弁5又は開閉弁56を閉止したのちも制
御装置11が火災感知器10からの火災信号を受信しな
いときは、スプリンクラヘッド1が暴発により不時放水
したものと判断して制御弁5又は開閉弁56の閉止状態
を継続するようにしたので、スプリンクラヘッド1から
の排水を低減し、水損を抑制することができる。
【0034】また、制御弁5又は開閉弁56を閉止した
のち制御装置11が火災信号を受信したときは、制御弁
5又は開閉弁56を開放して一次側配管6から二次側配
管2へ水を圧送して、スプリンクラヘッド1から放水す
るようにしたので、火災を消火することができる。さら
に、前述のようにスプリンクラヘッド1が暴発して不時
放水した場合は、自動排水弁4を開放して二次側配管2
内の水を排水するようにしたので、スプリンクラヘッド
から排水する水の量を減らすことができ、水損をさらに
低減することができる。
【0035】また、火災が発生してスプリンクラヘッド
1が動作し、流水検知装置3からの流水信号に基いて制
御弁5又は開閉弁56を閉止したにもかかわらず、なん
らかの理由で制御装置11が火災信号を受信しなかった
ときは、火災の発生を確認して火災断定スイッチ12を
ONすることにより、制御弁5又は開閉弁56を開放し
て二次側配管2に水を圧送するようにしたので、早期に
消火することができる。
【0036】[実施の形態2]実施の形態1では、制御
装置11が流水検知装置3から流水信号を受信したとき
は、必ず制御弁5又は開閉弁56を閉止して一次側配管
6と二次側配管2とを遮断し、スプリンクラヘッド1の
暴発による水の排出を抑制することにより水損防止効果
を得るようにしているが、反面、火災発生時にスプリン
クラヘッド1からの放水が遅れるおそれがある。本実施
の形態においては、制御装置11に水損防止スイッチ1
3を設けて、水損防止と早期放水のどちらのメリットを
生かすかを、ユーザーが選択しうるようにしたものであ
る。
【0037】すなわち、図5のフローチャートに示すよ
うに、スプリンクラヘッド1の動作により流水検知装置
3が流水状態かどうかを判断し(ステップS−16)、
流水状態である場合は水損防止スイッチ13がONされ
たかどうかを判断する(ステップS−17)。水損防止
スイッチ13がONされた場合は、図4のステップS−
3以降の動作が行われる。また、水損防止スイッチ13
がONされない場合は、制御装置11は火災信号を受信
したかどうかを判断し(ステップS−18)、火災信号
を受信した場合は、図4のステップS−6以降の動作が
行われる。また、火災信号を受信しない場合は制御弁5
又は開閉弁56を閉止し(ステップS−19)、図4の
ステップS−11以降の動作が行われる。このように、
本実施の形態は、スプリンクラヘッド1が動作したとき
に、水損防止を優先するか早期放水を優先するかを、ユ
ーザーに選択させることができる。すなわち、水損防止
スイッチ13が押されていない場合は、流水信号が発生
したときに制御弁5又は開閉弁56を閉じることなく、
火災信号の有無を判断しているので、火災時における放
水遅れが生じない。
【0038】
【発明の効果】本発明に係るスプリンクラ消火設備は、
流水検知装置から流水信号が出力されたときは先ず制御
弁を閉じて水の流れを遮断し、火災感知器からの火災信
号が出力されないときは制御弁の閉止状態を継続するよ
うにしたので、スプリンクラヘッドからの排水を低減
し、水損を抑制することができる。
【0039】また、制御弁を閉止したのち火災信号が出
力されたときは、制御弁を開放してスプリンクラヘッド
から放水するようにしたので、早期に消火することがで
きる。さらに、スプリンクラヘッドが不時放水した場
合、自動排水弁を開放して二次側の水を排水するように
したので、水損をさらに低減することができる。
【0040】また、流水検知装置からの流水信号に基い
て制御弁を閉止したにもかかわらず、火災信号が出力さ
れなかったときは、火災断定スイッチをONして制御弁
を開放し、スプリンクラヘッドから放水するようにした
ので、早期に消火することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るスプリンクラ消
火設備の系統図である。
【図2】 図1の流水検知装置の一例の説明図である。
【図3】 図2の開閉弁の他の例の説明図である。
【図4】 実施の形態1の作用を説明するためのフロー
チャートである。
【図5】 実施の形態2の作用を説明するためのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 スプリンクラヘッド、2 二次側配管、3 流水検
知装置、4 自動排水弁、5 制御弁、6 一次側配
管、7 排水本管、10 火災感知器、11 制御装
置、12 火災断定スイッチ、13 水損防止スイッ
チ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉鎖型スプリンクラヘッドが接続された
    二次側配管、基端側が給水本管に接続された一次側配
    管、及び該一次側配管と前記二次側配管との間に設けら
    れた流水検知装置を有し、前記二次側配管内に常時充水
    されたスプリンクラ消火設備において、 前記配管に設けられた常開の制御弁と、前記流水検知装
    置が動作して流水信号を出力したときは前記制御弁を閉
    止する閉止信号を出力する制御装置とを備えたことを特
    徴とするスプリンクラ消火設備。
  2. 【請求項2】 前記スプリンクラヘッドと同じ防護区域
    内に火災感知器を設け、前記制御弁を閉止したのち前記
    火災感知器からの火災信号の有無を判断し、火災信号が
    ないときは前記制御弁の閉止状態を継続することを特徴
    とする請求項1記載のスプリンクラ消火設備。
  3. 【請求項3】 前記二次側配管に排水弁を接続し、前記
    火災信号がないときは該排水弁を開放することを特徴と
    する請求項2記載のスプリンクラ消火設備。
  4. 【請求項4】 前記スプリンクラヘッドと同じ防護区域
    内に火災感知器を設け、前記制御弁を閉止したのち前記
    火災感知器からの火災信号の有無を判断し、火災信号が
    あるときは前記制御弁を開放することを特徴とする請求
    項1記載のスプリンクラ消火設備。
  5. 【請求項5】 前記制御装置に火災断定スイッチを設
    け、前記制御弁が閉止したのち前記火災断定スイッチが
    ONされたかどうかを判断し、該火災断定スイッチがO
    Nされたときは前記制御弁を開放することを特徴とする
    請求項1記載のスプリンクラ消火設備。
  6. 【請求項6】 閉鎖型スプリンクラヘッドが接続された
    二次側配管、基端側が給水本管に接続された一次側配
    管、及び該一次側配管と前記二次側配管との間に設けら
    れた流水検知装置を有し、前記二次側配管内に常時充水
    されたスプリンクラ消火設備において、 前記配管に設けた常開の制御弁と、前記流水検知装置が
    動作して流水信号を出力したときは前記制御弁を閉止す
    る閉止信号を出力すると共に、前記二次側配管と排水本
    管とを接続させる制御装置とを備えたことを特徴とする
    スプリンクラ消火設備。
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JP2009240463A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Nohmi Bosai Ltd スプリンクラ消火設備
JP2021090827A (ja) * 2021-02-25 2021-06-17 能美防災株式会社 スプリンクラ消火設備

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