JP2002345766A - 状態検出装置 - Google Patents

状態検出装置

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JP2002345766A
JP2002345766A JP2001354046A JP2001354046A JP2002345766A JP 2002345766 A JP2002345766 A JP 2002345766A JP 2001354046 A JP2001354046 A JP 2001354046A JP 2001354046 A JP2001354046 A JP 2001354046A JP 2002345766 A JP2002345766 A JP 2002345766A
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JP2001354046A
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Takehide Hirabayashi
丈英 平林
Kazuhiro Koizumi
和裕 小泉
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出対象の挙動を正確に検出する状態検出装
置を提供する。 【解決手段】一対の結像レンズ11a,11bの結像に
応じた位置のアレイから像信号を出力する光センサアレ
イ12a,12bと、この像信号を像データに変換する
信号処理部13と、像データから被介護者までの距離デ
ータを算出する距離検出回路14と、距離データに基づ
いて被介護者の検出高さを算出する算出手段21と、検
出高さに基づいて被介護者が就寝・起床・離床・不在の
何れかの状態にあると判定する被介護者状態判定手段2
2と、を備える被介護者用の状態検出装置とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、介護施設・病院・
一般家宅などの室内における被介護者の就寝・起床・離
床・不在という状態について、または、トイレ内におけ
るトイレ利用者の在室・退室・異常という状態につい
て、遠隔地で把握するための状態検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現状、老人ホーム、病院等においては介
護者が慢性的に不足し、被介護者に対して充分なケアが
できないような状態である。極端な場合には、老人性痴
呆症のため徘徊するような被介護者をベッド等にロープ
などで拘束する身体拘束が発生している。このような身
体拘束を行わないようにするため、介護者が被介護者の
そばに付けないようなときは、状態検出装置等を用いる
ことにより、被介護者の就寝、起床、離床、不在という
動きを検出し、遠隔地において少ない人員による集中監
視が可能になる。また、同様の趣旨で、トイレ内でも状
態検出装置等を用いることにより、被介護者のトイレ内
における着座・直立・転倒・不在という状態を検出し、
遠隔地において少ない人員による集中監視が可能にな
る。
【0003】このような状態検出装置は従来から開発が
なされているものであり、例えば、(A)CCD(Char
ge Coupled Device)カメラを用い、被介護者の動きを
モニタで目視観察する装置・方法、(B)感圧マットを
ベッド上に敷いて、被介護者の起床及び離床時の圧力変
化を検出する装置・方法、などを従来技術として挙げる
ことができる。
【0004】さらに、(C)ファイバグレイティングな
どのように投光素子からパターン光を被介護者に投光
し、被介護者からの反射光をイメージセンサで検出し、
三角測量の原理によって求められた被介護者の高さ方向
の変化量を用いてベッド上での被介護者の行動の判定を
行う病室内患者監視装置(特開平9−253057
号)、(D)LED(Light Emitting Diode)から在床
している被介護者へ向けて光ビームを投光し、被介護者
からの反射光をPSD(Position Sensitive Device
)よりなる距離検出手段で検出して被介護者までの距
離情報を求め、この距離情報を用いて在床状態か離床状
態かの判定を行う在床状態検知装置(特開2000−2
41561号)、などの発明が出願公開されている。
【0005】さらにまた、被介護者の在床・離床を検出
するものではないが上記(A)〜(D)と異なる検出原
理が開示されている例として、(E)乗車席に着座する
乗員の結像を得て、三角測量の原理によって乗員の複数
の部位(胸部・腰部・腿部など)の距離情報を求め、こ
の距離情報を用いて乗員の姿勢の判定を行う姿勢判別装
置(特開平11−217056号)についての発明が出
願公開されている。
【0006】この(E)の姿勢判別装置における、三角
測量を用いる測距演算処理装置による距離の測定原理に
ついて、図18の測距原理説明図を参照してその原理を
説明する。図18に示すように、結像レンズ201,2
02の中心を原点Oとして横軸X,縦軸Yを設定し、そ
れぞれのレンズによる結像位置をL1 ,R1 とする。ま
た、結像レンズ201の中心点OL の座標は(−B/
2,0)で、結像レンズ202の中心点OR の座標は
(B/2,0)である。検出対象(被写体)の点Mの座
標を(−x,y)とし、点OL を通り直線MOに平行な
直線が光センサアレイ211と交わる位置をL0 、点O
R を通り直線MOに平行な直線が光センサアレイ212
と交わる位置をR0 とする。
【0007】ここで、aL は点L0 と点L1 との間の距
離を表わし、aR は点R0 と点R1との間の距離を表わ
す。L0 ,R0 はaL ,aR を求める際の基準位置とな
る。このとき、△MOL Oと△OL10 、△MOR
Oと△OR10 はそれぞれ相似であることから、 (−x+B/2)f=aL ・y ・・・・(1) (x+B/2)f=aR ・y ・・・・(2) が成立する。これら(1),(2)式からxを消去する
ように整理すると、 y=B・f/(aL +aR ) ・・・・(3) となる。
【0008】また、センサピッチをp、センサ数をNと
すると、 aL +aR =p・N ・・・・・(4) となることから、 y=B・f/(p・N) ・・・・・(5) とも表現される。つまり、左の光センサアレイ211の
結像位置L1 と点L0 との距離aL 、および、右の光セ
ンサアレイ212の結像位置R1 と点R0 との距離aR
が分かれば、上記(3)式から検出対象までの距離yを
求められることになる。なお、かかる測距原理自体は周
知である。
【0009】以上のような2つのイメージの相対的な位
置を決定するためには、測距演算処理装置により、例え
ば次に述べるような相関演算を行なう。両光センサアレ
イ211,212の各素子の出力は、例えば8ビットの
ディジタル信号に変換された後、図示しないメモリとし
てのレジスタに記憶され、この記憶されたデータから、
図19の相関演算説明図に示すような、1対の計算領域
221,222が図示しない部分データ抽出部によって
選択される。この計算領域221,222は、図19に
示すようにn個の素子からなり、それぞれA 〜A
,B 〜Bの量子化データからなるものとする。
【0010】ここで、センサ正面から所定の角度(図1
8で検出対象座標Mと原点Oとの間を結ぶ直線MOとY
軸とのなす角度)にある検出対象までの距離指標(aL
+a R )を求めるには、上記量子化データについて図示
しない相関検出・距離演算部により、図19の如き所定
大きさのウインドウW 〜Wm+1 を設定して、1ア
レイ単位(1ビット)ずつ交互にずらした(m+1)組
の部分集合C 〜C を考え、この部分集合毎に量子
化データの差の絶対値の和からなる評価関数f(C
)〜f(C)を計算し、この評価関数値が最小と
なる組み合わせCkを求めることで、添字kの値から左
右の像のずれ具合が分かり、上記(3)式で示されるよ
うな(aL +aR )に比例する距離指標が求められるこ
とが知られている(例えば、特許第2676985号,
対応米国特許第5602944号明細書または対応ドイ
ツ特許第4121145号公報参照)。
【0011】そこで、例えば図20の多点の測距原理説
明図に示すような計算領域221,222を1ビット
(1ピッチ:p)ずつ順次ずらして行きながら、各計算
領域221,222について上述のような距離指標を求
める処理を行なえば、第1番目〜第s番目の計算領域か
らs個の離散的な距離データが得られるというものであ
る。従来技術としては、以上(A)〜(E)で挙げたよ
うなものが知られている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような状態検出方法は各種の問題点を有している。ま
ず、被介護者の病室内での状態検出において、(A)の
CCDカメラにより被介護者の動きをモニタで目視観察
する方法では、被介護者が常時24時間映像によって監
視下に置かれるというプライバシーの問題があり、
(B)感圧マットをベッド上に敷いて、被介護者からの
起床及び離床時の圧力の変化を検出する方法では、被介
護者がマットの感触を不快に感じるという問題があっ
た。
【0013】(C)の投光素子からパターン光を被介護
者に投光し、被介護者からの反射光をイメージセンサで
検出する病室内患者監視装置および(D)のLEDから
在床している人へ向けて光ビームを投光し、人からの反
射光をPSDで検出する距離検出手段を有する在床状態
検知装置については、何れも光ビームを被介護者に投光
し、被介護者からの反射光を検出するため、被介護者ま
での距離が遠い場合、または、被介護者が黒色や紺色の
服を着ていて反射率が低いような場合、被介護者から反
射した反射光の光量が不足してしまい、被介護者までの
距離が求められないという問題があった。
【0014】また、(E)特開平11−217056号
で開示された乗員の姿勢判別装置においては、三角測量
の測距原理を用いて検出性能を向上させた大変優れたも
のであり、乗用車用座席という限られた空間に位置する
人を検出する場合は良いが、ベッドのように比較的広範
な空間を移動する被介護者を検出する場合には、従来技
術の測距原理を単純に適用できないという問題があっ
た。このような場合でも、被介護者を確実に検出できる
ような新たな測距原理を用いる被介護者用の状態検出装
置が求められている。
【0015】さらに、トイレ内での状態検出において、
(A)の方法では用便の様子を監視されるというプライ
バシーの問題があり、またの(A)〜(E)に挙げたも
のではないが、焦電型赤外線センサを用いる場合には、
人と暖房機能付き便座との温度差が小さいことから誤判
定をするという問題がある。トイレ内のトイレ利用者の
プライバシーを尊重しつつ監視できるようなトイレ利用
者用の状態検出装置が求められている。本発明は上述の
問題を解決するためになされたものであり、その目的は
検出対象である人の挙動を正確に検出する状態検出装置
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、被介護者用の監視に好適な状態検出装置、および、
トイレ利用者用の監視に好適な状態検出装置を提供す
る。被介護者用の監視に好適な状態検出装置は請求項1
〜請求項8に記載の発明に係るものである。請求項1の
発明は、光軸が平行で互いに同一結像平面上に検出対象
を結像させるように配置される一対の結像レンズと、複
数個連続して配置されたセンサ群を一単位として二単位
で対をなし、前記一対の結像レンズそれぞれによる結像
に応じた像信号を出力するように前記一対の結像レンズ
の結像平面上にそれぞれ配置される一対または複数対の
光センサアレイと、前記一対又は複数対の光センサアレ
イから出力される像信号に基づいて検出対象までの距離
を測距して距離データを出力する測距手段と、前記測距
手段からの距離データ、光センサアレイの視野方向と地
面に対する鉛直方向との交差角である測定視野方向角
度、および、光センサアレイの取り付け高さをそれぞれ
用いて検出対象の検出高さを算出する算出手段と、前記
算出手段により算出した検出対象の検出高さおよび距離
データに基づいて検出対象である被介護者が就寝、起
床、離床、または不在の何れの状態であるかを判定する
被介護者状態判定手段と、を備えることを特徴とする。
【0017】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の状態検出装置において、前記測距手段は、センサ群の
中の一部であって、連続する複数センサをもって定義さ
れる1のウィンドウから出力される像信号を一対用いる
ことを特徴とするものである。
【0018】また、請求項3の発明は、請求項1または
請求項2に記載の状態検出装置において、前記複数対の
光センサアレイは、視野が異なるように高さをそれぞれ
相違させて結像平面上に配置され、複数対の光センサア
レイはそれぞれ異なる視野による検出対象の像信号を検
出し、前記算出手段および前記被介護者状態判定手段に
より、それぞれ異なる視野について状態判定されること
を特徴とする。
【0019】また、請求項4の発明は、請求項2または
請求項3に記載の状態検出装置において、前記被介護者
状態判定手段は、ベッド領域を検出するウィンドウのウ
ィンドウ番号の最小値および最大値を設定し、この最小
値及び最大値の範囲内のウィンドウによって計られた検
出対象はベッド領域内の検出対象であり、このウィンド
ウの範囲外にあるウィンドウによって測られた検出対象
はベッド領域外の検出対象であると判定することを特徴
とする。
【0020】また、請求項5の発明は、請求項1〜請求
項4の何れか一項に記載の状態検出装置において、前記
被介護者状態判定手段は、ベッド領域内にある検出対象
の検出高さが予め定められた起床判定高さよりも高い場
合には、検出対象は被介護者であって、この被介護者が
起床状態であると判定することを特徴とする。
【0021】また、請求項6の発明は、請求項1〜請求
項4の何れか一項に記載の状態検出装置において、前記
被介護者状態判定手段は、ベッド領域内にある検出対象
の検出高さが予め定められた起床判定高さよりも低く、
かつ就寝判定高さよりも高い場合には、検出対象は被介
護者であって、この被介護者が就寝状態であると判定す
ることを特徴とする。
【0022】また、請求項7の発明は、請求項1〜請求
項4の何れか一項に記載の状態検出装置において、前記
被介護者状態判定手段は、ベッド領域内にある検出対象
の検出高さが予め定められた起床判定高さよりも低く、
かつ就寝判定高さよりも低い場合には、検出対象はベッ
ドの寝具であって、被介護者が不在状態であると判定す
ることを特徴とする。
【0023】また、請求項8の発明は、請求項7に記載
の状態検出装置において、前記被介護者状態判定手段
は、ベッド領域内に被介護者が不在状態であると判定さ
れ、かつベッド領域外にある検出対象の検出高さが予め
定められた離床判定高さよりも高い場合には、検出対象
は被介護者であって、被介護者が離床状態であると判定
することを特徴とする。
【0024】また、トイレ利用者用の監視に好適な状態
検出装置は請求項9〜請求項21に記載の発明に係るも
のである。請求項9の発明は、光軸が平行で互いに同一
結像平面上に検出対象を結像させるように配置される一
対の結像レンズと、複数個連続して配置されたセンサ群
を一単位として二単位で対をなし、前記一対の結像レン
ズそれぞれによる結像に応じた像信号を出力するように
前記一対の結像レンズの結像平面上にそれぞれ配置され
る一対または複数対の光センサアレイと、前記一対又は
複数対の光センサアレイから出力される像信号に基づい
て検出対象までの距離を測距して距離データを出力する
測距手段と、前記測距手段からの距離データ、光センサ
アレイの視野方向と地面に対する鉛直方向との交差角で
ある測定視野方向角度、および、光センサアレイの取り
付け高さをそれぞれ用いて検出対象の検出高さを算出す
る算出手段と、前記算出手段により算出した検出対象の
検出高さおよび距離データに基づいて監視領域である個
室トイレ内において検出対象であるトイレ利用者が在
室、退室、または異常の何れの状態であるかを判定する
トイレ利用者状態判定手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0025】また、請求項10の発明は、請求項9に記
載の状態検出装置において、前記監視領域は、トイレの
便座部分に係る便座領域と、床部分に係る床領域とを含
むことを特徴とする。
【0026】また、請求項11の発明は、請求項9また
は請求項10に記載の状態検出装置において、前記測距
手段は、センサ群の中の一部であって、連続する複数セ
ンサをもって定義される1のウィンドウから出力される
像信号を一対用いることを特徴とするものである。
【0027】また、請求項12の発明は、請求項9〜請
求項11の何れか一項に記載の状態検出装置において、
前記複数対の光センサアレイは、視野が異なるように水
平方向の位置をそれぞれ相違させて結像平面上に配置さ
れ、複数対の光センサアレイはそれぞれ異なる視野によ
る検出対象の像信号を検出し、前記算出手段および前記
トイレ利用者状態判定手段により、それぞれ異なる視野
について状態判定されることを特徴とする。
【0028】また、請求項13の発明は、請求項11ま
たは請求項12に記載の状態検出装置において、前記ト
イレ利用者状態判定手段は、トイレの便座領域を検出す
るために光センサアレイの最小値および最大値を設定
し、この最小値及び最大値の範囲内の光センサアレイ上
のウィンドウの最小値および最大値を設定し、この最小
値及び最大値の範囲内のウィンドウによって測られた検
出対象は便座領域の検出対象とし、それ以外の領域で測
られた検出対象は床領域の検出対象とすることを特徴と
するものである。
【0029】また、請求項14の発明は、請求項9〜請
求項13の何れか一項に記載の状態検出装置において、
前記トイレ利用者状態判定手段は、便座領域内にある検
出対象の検出高さが予め定められた着座判定高さよりも
高く、かつ検出対象の幅が着座判定幅より大きい場合に
は、検出対象はトイレ利用者であって、トイレ利用者が
便座に着座状態であると判定することを特徴とする。
【0030】また、請求項15の発明は、請求項9〜請
求項13の何れか一項に記載の状態検出装置において、
前記トイレ利用者状態判定手段は、床領域内にある検出
対象の検出高さが予め定められた直立判定高さよりも高
く、かつ検出対象の幅が直立判定幅よりも大きい場合に
は、検出対象はトイレ利用者であって、このトイレ利用
者が床領域に直立状態であると判定することを特徴とす
る。
【0031】また、請求項16の発明は、請求項9〜請
求項13の何れか一項に記載の状態検出装置において、
前記トイレ利用者状態判定手段は、床領域内にある検出
対象の検出高さが予め定められた直立判定高さよりも低
く、転倒判定高さよりも高く、かつ検出対象の幅が転倒
判定幅より大きい場合には、検出対象はトイレ利用者で
あって、トイレ利用者が床領域に転倒状態であると判定
することを特徴とする。
【0032】また、請求項17の発明は、請求項9〜請
求項13の何れか一項に記載の状態検出装置において、
前記トイレ利用者状態判定手段は、便座領域内の検出対
象の検出高さが着座判定高さよりも低く、または、検出
対象の幅が着座判定幅よりも小さい場合には、トイレ利
用者が便座領域内に不在状態であると判定することを特
徴とする。
【0033】また、請求項18の発明は、請求項9〜請
求項13の何れか一項に記載の状態検出装置において、
前記トイレ利用者状態判定手段は、床領域内の検出対象
の検出高さが転倒判定高さよりも低く、または、検出対
象の幅が転倒判定幅よりも小さい場合には、トイレ利用
者が床領域内に不在状態であると判定することを特徴と
する。
【0034】また、請求項19の発明は、請求項14ま
たは請求項15に記載の状態検出装置において、前記ト
イレ利用者状態判定手段は、トイレ利用者が便座領域内
に着座状態であると判定し、なおかつトイレ利用者が床
領域内に直立状態であると判定した場合にはトイレ利用
者がトイレ内に在室状態であると判定することを特徴と
する。
【0035】また、請求項20の発明は、請求項17ま
たは請求項18に記載の状態検出装置において、前記ト
イレ利用者状態判定手段は、トイレ利用者が便座領域内
に不在状態であると判定し、かつトイレ利用者が床領域
内に不在状態であると判定した場合にはトイレ利用者は
トイレ外へ退室状態であると判定することを特徴とす
る。
【0036】また、請求項21の発明は、請求項16ま
たは請求項19に記載の状態検出装置において、前記ト
イレ利用者状態判定手段は、トイレ利用者が転倒状態で
あると判定し、あるいは予め設定された時間を経過して
もトイレ利用者が退出しないと判定した場合にはトイレ
利用者が異常状態であると判定することを特徴とする。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図17に沿って本発
明の第1実施形態について説明する。第1実施形態は被
介護者が室内に居る場合の状態検出装置(以下、被介護
者状態検出装置という)の実施形態について説明する。
なお、各図において同一の符号は同一部分を示す。図1
は本発明の実施形態の概略構成図である。被介護者状態
検出装置は、距離センサ10、マイクロコンピュータ2
0を少なくとも備えている。さらに、距離センサ10
は、結像レンズ11と、光センサアレイ12と、信号処
理部13と、距離検出回路14とを備えている。本実施
形態では、本発明の測距手段は、信号処理部13と距離
検出回路14とが該当する。また、マイクロコンピュー
タ20は、プログラムとして算出手段21と、被介護者
状態判定手段22とを備える。距離センサ10からマイ
クロコンピュータ20へは距離データが送信されるよう
になされている。
【0038】図2は、本実施形態の距離センサの詳細構
成図、図3は、光センサアレイの配置図である。結像レ
ンズ11は、図2で示すように一対の結像レンズ11
a,11bであり、光軸が平行であって、光軸の基線長
がBとなるように配置される。光センサアレイ12は、
たとえば、CCDリニアアレイセンサであり、本実施形
態では、図3で示すように上段ラインに一対の光センサ
アレイ12a,12bが、中段ラインに光センサアレイ
12c,12dが、下段ラインに光センサアレイ12
e,12fがそれぞれ配置されている。これら光センサ
アレイ12a〜12fは、1つのセンサを複数個並べて
アレイを形成するものである。
【0039】これら上・中・下段ラインの光センサアレ
イ12a〜12fは、それぞれ結像レンズ11a,11
bに対して焦点距離fの位置となるように配置されてお
り、結像レンズ11a,11bによりおのおの結像され
た検出対象100の像を像信号a,bに変換し信号処理
部13に出力する。なお、信号処理部13からは処理が
同じであるため、中段ラインの光センサアレイ12c,
12d、下段ラインの光センサアレイ12e,12fに
ついてはその説明を省略することとし、上段ラインの光
センサアレイ12a,12bを代表として以下説明する
こととする。
【0040】信号処理部13は、増幅器15a,15
b、A/D変換器16a,16b、記憶装置17を備え
ている。光センサアレイ12a,12bからの像信号
a,bは、増幅器15a,15bで増幅され、A/D変
換器16a,16bでデジタルデータに変換され、像デ
ータa、bとして記憶装置17に出力される。
【0041】距離検出回路14は、マイクロコンピュー
タからなる回路で、記憶装置17に記憶された左右の像
データa、bを用いて、三角測量の原理により、検出対
象100までの距離を算出し、距離データとして外部に
出力する。なお、図には示していないが、残りの2対の
光センサアレイ12c,12dおよび光センサアレイ1
2e,12fも同様に信号処理部13に接続され、それ
ぞれ同様に求められた距離データが、外部にあるマイク
ロコンピュータ20へ出力される。図1で示すように、
マイクロコンピュータ20内の算出手段21および被介
護者状態判定手段22は距離データに基づき、後に詳述
する原理により検出対象が被介護者であるか否か、ま
た、被介護者の場合はその状態について判定を行う。
【0042】続いて、被介護者状態検出装置の設置態様
について説明する。図4は室内に設置された被介護者状
態検出装置の設置を説明する斜視図、図5は同じく側面
視図である。図4,図5に示すように、距離センサ10
は室内の天井1などに取り付けられ、ベッド2上の検出
対象(被介護者)100を検出するように配置される。
図4で示す水平方向A側から眺めた側面視図である図5
でも明らかなように、距離センサ10は、基準となる地
面に平行である水平方向Bに対しその光軸方向が取付角
度θとなる角度に傾けて下側を見下ろすように、取付
高さHの高さに配置されている。
【0043】先に説明した3対の光センサアレイはそれ
ぞれ図4,図5において測定視野3〜5に示されるそれ
ぞれの領域によって囲まれた部分を測定視野として持
つ。すなわち、光センサアレイ12のうち上段ラインに
ある光センサアレイ12a,12bの測定視野3は一点
鎖線により決定される領域であり、光センサアレイ12
のうち中段ラインにある光センサアレイ12c,12d
の測定視野4は実線にて決定される領域であり、また、
光センサアレイ12のうち下段ラインにある光センサア
レイ12e,12fの測定視野5は点線にて決定される
領域である。これらは、いずれも検出対象に対して上側
から見下ろすような測定視野となる。
【0044】次に被介護者の検出原理について説明す
る。まず、距離センサ10による距離データの算出方法
について述べる。なお、光センサアレイは3対存在して
いるが3対はそれぞれ同様な原理にて動作するため、こ
こではこのうち上段ラインにある光センサアレイ12
a,12bの対を例にして距離データの算出方法を説明
する。
【0045】図6は距離検出の原理説明図である。各結
像レンズ11a、11bの基線長Bの中点を原点Oとし
て横軸X、縦軸Yを設定し、検出対象100が位置する
点Mの座標は(−x,y)であるとする。この場合にお
いて、結像位置L,Rの座標はそれぞれ(−B/2
−aL1,−f),(B/2+aR1,−f)、結像レ
ンズ11aの中心点Oの座標は(−B/2,0)、結
像レンズ11bの中心点Oの座標は(B/2,0)、
点MからX軸に下ろした垂線とX軸との交点Nの座標は
(−x,0)、点Oから光センサアレイ12aに降ろ
した垂線の位置Lの座標は(−B/2,−f)、点O
から光センサアレイ12bに降ろした垂線の位置R
の座標は(B/2,−f)である。
【0046】このとき△MONと△O、△
MONと△Oはそれぞれ相似であるから、
以下の式が成立する。 (−x+B/2)f=(aL1)y ・・・(6) (x+B/2)f=(aR1)y ・・・(7) 数式(6)、(7)からxを消去するように整理する
と、 y=B・f/(aL1+aR1) ・・・・(8) となり、結像位置L、Rのx座標aL1、aR1
わかれば、検出対象100までの距離Lが算出できる。
(三角測量の原理)
【0047】信号処理部13では、結像位置L、R
のx座標aL1、aR1を示す像データを計測する。具
体的には、図2で示すように、光センサアレイ12a,
12bからの像信号a,bが、増幅器15a,15bで
増幅され、A/D変換器16a,16bでデジタルデー
タに変換された後、像データa、bとして記憶装置17
に出力される。この記憶装置17に記憶された像データ
a,bは距離検出回路14へ出力される。
【0048】続いて、距離検出回路14による像データ
a,bを用いる測距について説明する。図7は距離検出
回路14の原理説明図である。距離検出回路14は、図
7の実線に示すような、光センサアレイ12a,12b
上の像データa,bのうち設定した測距範囲110にて
検出された像データのみ比較する。この測距範囲110
は、予め範囲の中心が設定されている。
【0049】そして、像データが一致しなければ、同図
の破線のように、例えば光センサアレイ12aの左の像
データaを右に、光センサアレイ12bの右の像データ
bを左に順次シフトして比較していき、像データa、b
が一致したときのシフト量を検出する。結像位置L
のX座標aL1、aR1はこのシフト量に一致する
ので、距離検出回路14は、シフト量aL1、aR1
ら、検出対象までの距離yを、先に説明した数式(8)
により算出できる。
【0050】しかしながら、距離データの算出におい
て、像データを移動させることは困難であるため、現実
には、測距範囲110を移動させて像データが一致する
場合の測距範囲110のシフト量を算出することとな
る。図8は、距離センサ10側から検出対象(被介護
者)100を眺めたときの各センサアレイのライン上の
視野を表した図である。
【0051】図8では3対ある光センサアレイの左側で
ある光センサアレイ12a,12c,12eが上下方向
に複数個並んで図示されている。このセンサアレイの中
から連続する複数個のセンサアレイからなるウィンドウ
を定める。そして、各ウィンドウに対して当該ウィンド
ウを代表するセンサアレイを決定する。図8においては
当該ウィンドウの中心のセンサアレイとなる。なお、こ
の場合中心となり得ない光センサアレイの両端領域は代
表するセンサアレイの対象から除かれることとなる。
【0052】このようにして決定したウィンドウの配列
順に対応してウィンドウ番号(以下、ウィンドウNo.
と略記する)をつける。例えば、図8で水平に置かれた
光センサアレイ12aにおいて、左側のウィンドウから
右側のウィンドウに向かって順に、0,1,2,・・
・,(全ウィンドウ数−1)のようにウィンドウNo.
を付する。ここで、ウィンドウは上段ライン(ラインN
o.0)・中段ライン(ラインNo.1)・下段ライン
(ラインNo.2)の光センサアレイ毎に、且つ光セン
サアレイ上に所定の等間隔(WP)に並ぶように定義さ
れている。そして距離検出回路14は、このウィンドウ
No.ごとに、対となる当該ウィンドウ内の検出対象の
画像相互の相関を求めて上述の原理により、距離を算出
し、このウィンドウNo.ごとに求めた距離データを出
力する。
【0053】また、図8ではベッドの領域内の検出対象
を測定するために、各センサライン上にウィンドウ番号
の最小値Wmin(i)、および、最大値W
max(i)をあらかじめ設定する。この値はベッド領
域にあるウィンドウのウィンドウNo.jの最大値およ
び最小値である。設定の仕方の例を説明する。図8にお
いてベッド2上に被介護者が図示されているが、ベッド
上には被介護者がいない場合を想定し、ラインNo.0
を代表として説明する。
【0054】例えばラインNo.0では、被介護者が不
在の場合、ベッドの領域内すなわちウィンドウWmin
(0)からWmax(0)まではいずれのウィンドウも
ベッドまでの距離を測定しているため、ウィンドウによ
らず距離データはほぼ等しくなる。また、ウィンドウ0
からウィンドウWmin(0)−1、および、ウィンド
ウWmax(0)+1から全ウィンドウ数−1において
は床面までの距離を測定しているため通常、ウィンドウ
min(0)からWmax(0)までの距離データよ
りも測定される距離データは十分大きくなる。
【0055】このように、被介護者が不在のときの距離
データから距離データが急に変化するウィンドウを床面
とベッドの境界と考えることで、Wmin(0)、W
max(0)を設定することが可能である。同様にライ
ン1についてもWmin(1)、Wmax(1)が、ま
た、ライン2についてもWmin(2)、W
max(2)を設定することが可能である。
【0056】次に算出手段・被介護者状態判定手段にお
ける距離データを用いる被介護者の判定原理について説
明を行う。図9〜図13はマイクロコンピュータ20の
動作手順を示すフローチャートである。図9はメインフ
ロー、図10,図11は不在、就寝、起床の判定フロ
ー、図12,図13は離床の判定フローである。まず、
被介護者状態検出装置の動作開始後、図9のメインフロ
ーで示すように、ステップS1で距離測定を行う。距離
測定は全てのラインの全てのウィンドウについて行われ
る。ラインがi、ウィンドウがjである測定箇所の距離
データ=d(i,j)として表される。
【0057】次にステップS2では、被介護者の不在、
就寝、起床状態が検出される。この検出は、詳しくは図
10,図11のステップS6からステップS18までの
フローにより行われる。ステップS6ではまず、ライン
No.の初期設定を行う。すなわちi=0と設定され
る。次にステップS7では、ウィンドウNo.の初期設
定を行う。すなわち、j=0と設定される。
【0058】次にステップS8では、図8で説明した、
ベッドの領域内の検出対象を測定するためにベッド領域
のウィンドウのみ選択する。各センサライン上に設定さ
れたウィンドウの最小値Wmin(i)、および、最大
値Wmax(i)を用い、W min(i)≦j≦W
max(i)を満たす(つまりベッド領域内)ならばス
テップS9に進み、満たさないならば状態Cを経て、図
11のステップS15の先頭へジャンプする。ステップ
S9に進んだ場合、ベッド領域内にある検出対象100
の検出高さhが計算される。
【0059】この検出高さの計算方法について説明す
る。図17は、図4で図示した水平方向Aから距離セン
サ10を拡大して眺めた側面斜視図であり、また、
、m、mはそれぞれライン0〜2の光軸11か
らの距離である。m、m、mの符号は上向きが
正、下向きが負である。例えば図17においてはm
の符号は正、mの符号は負である。また、図17
において距離センサ10を取り付けている天井1の方向
は地面と平行であるものと考える。
【0060】θはライン0〜2についてそれぞれ下記
のように計算される。 θ=90°−{tan−1(m/f)+θs}・・・(9) θ=90°−{tan−1(m/f)+θs}・・・(10) θ=90°−{tan−1(m/f)+θs}・・・(11) ここでθs:取付角度である。
【0061】これらθ 、θ 、θ を次式に代入
して検出高さhを求めることとなる。 h=H−d(i,j)/tanθ ・・・(12) ここでhは検出高さ、Hは取付高さ、θは鉛直
方向を基準としたときのラインiの測定視野方向角度で
ある。検出高さhはこのように求められる。
【0062】図10のステップに戻るが、ステップS9
でhを計算した後、ステップS10に進む。ステップS
10では検出高さhを用いる判定ステップであり、検出
高さh>起床判定高さbを満たすか否かを判定する。こ
こで、起床判定高さbは起床状態を判定するための判定
値であり、図14に示されるように、検出対象(被介護
者)100がベッド2の上で座っているときの、ベッド
面からの高さを基準とし、例えばベッド面から首までの
高さといったようにあらかじめ設定された値である。ス
テップS10では、検出高さh>起床判定高さbを満た
すならばステップS11に進み、検出高さh>起床判定
高さbを満たさないならばステップS12へ進む。
【0063】検出高さh>起床判定高さbを満たすなら
ば、ステップS11で状態判定結果1=起床と出力して
状態Dを経て、図11で示すように不在、就寝、起床状
態の検出を終了し、図9で示すステップS2へ戻ること
となる。検出高さh>起床判定高さbを満たさないなら
ば、ステップS12ではさらに検出高さh>就寝判定高
さaであるか否かが判定される。ここで、就寝判定高さ
aは就寝状態を判定するための判定値であり、図15に
示されるように、被介護者がベッド2の上で寝ていると
きの、ベッド面からの高さを基準とし、例えばベッド面
から耳までの高さといったようにあらかじめ設定された
値である。
【0064】検出高さh>就寝判定高さaを満たすなら
ば、ステップS13に進み、被介護者の状態判定結果1
は就寝と判定して判定値を出力した後、状態Cを経て図
11のステップS15へ進む。検出高さh>就寝判定高
さaを満たさないならば、ステップS14へジャンプ
し、被介護者の状態判定結果1は不在と判定して判定値
を出力した後、図11の状態Cを経てステップS15へ
進む。
【0065】ステップS15ではjが最大ウィンドウN
o.でないならば、ステップ16にてjを加算した後、
図10の状態Bに戻り、状態Bから状態Cまでのステッ
プを繰り返す。ステップS15においてjが最大ウィン
ドウNo.ならば、ステップS17に進む。ステップS
17において、iが最大ラインNo.でないならば、ス
テップS18にてiを加算した後、図10の状態Aに戻
り、状態AからステップS17までのステップを繰り返
す。ステップS17において、iが最大ラインNo.で
あれば、不在、就寝、起床状態の検出を終了し、図9で
示すステップS2に戻り、ステップS3へ進む。
【0066】図9のステップS3では、被介護者の離床
状態が検出される。この検出については、具体的には図
12,図13のステップS19からステップS31まで
により行われる。ステップS19ではまず、ラインN
o.の初期設定を行う。すなわちi=0と設定される。
次にステップS20では、ウィンドウNo.の初期設定
を行う。すなわちj=0と設定される。
【0067】次にステップS21では、図8で説明し
た、ベッド2の領域の範囲外の検出対象を測定するため
に各センサライン上に設定されたウィンドウ番号の最小
値W in(i)、および、最大値Wmax(i)を用
い、Wmin(i)≦j≦W ax(i)を満たさない
場合はベッド領域外であるとしてステップS22に進
み、満たす場合は状態Cを経て図13のステップS28
の先頭へジャンプする。ステップS22では、検出対象
100の高さが先に説明した数式(12)に基づいて計
算される。
【0068】次のステップS23では、すでに求められ
ている状態判定結果1が不在であるか否かが判定され、
状態判定結果1が不在でないならばステップS24に進
み、状態判定結果1が不在ならばステップS25に進
む。ステップS24では、離床検出結果を表す状態判定
結果2は離床でないと判定し、状態Dを経て図13で示
すように離床状態の検出を終了し、図9のステップS3
へ戻りステップS4へ進む。
【0069】一方で状態判定結果1が不在の場合は、さ
らにステップS25で検出高さh>離床判定高さcであ
るか否かが判定される。ここで、離床判定高さcは離床
状態を判定するための判定値であり、図16に示される
ように、被介護者がベッド2を離れようとしているとき
の、ベッド面からの高さを基準に、例えばベッド面から
肩までの高さといったようにあらかじめ設定された値で
ある。
【0070】検出高さh>離床判定高さcを満たすなら
ば、ステップS26に進む。ステップS26では、検出
高さh>離床判定高さcを満たすことから被介護者の状
態判定結果2は離床と判定するステップである。ステッ
プS26で、被介護者の状態判定結果2は離床と判定し
て判定値を出力した後、状態Dを経て図13で示すよう
に離床状態の検出を終了し、図9のステップS3に戻り
ステップS4へ進む。
【0071】検出高さh>離床判定高さcを満たさない
ならば、ステップS27へ進む。ステップS27では、
検出高さh>判定高さcを満たさないことから状態判定
結果2は離床でないと判定するステップであり、判定値
を出力した後、状態Cを経て図13で示すステップS2
8へ進む。
【0072】ステップS28ではjが最大ウィンドウN
o.でないと判定されたならば、ステップS29にてj
を加算した後、図12の状態Bに戻り、状態Bから状態
Cまでのステップを繰り返す。ステップS28において
jが最大ウィンドウNo.と判定されたならば、ステッ
プS30に進む。ステップS30において、iが最大ラ
インNo.でないならば、ステップS31にてiを加算
した後、図12の状態Aに戻り、状態AからステップS
30までステップを繰り返す。
【0073】離床状態の検出を終了した後、図9のステ
ップS4に進む。ステップS4では待機時間を設定し、
ステップS5で一定時間待機し、待機終了後、ステップ
S1に戻る。以降この動作を繰り返すことにより、常
時、被介護者の状態検出を行うこととなる。
【0074】以上、本実施形態によれば、3本の光セン
サアレイにより視野角度をそれぞれ異ならせているた
め、図4,図5,図14,図15,図16でも明らかな
ように、被介護者がベッド上のどこに位置していても、
確実に検出することが可能となる。また、光センサアレ
イ11は、室内が狭いような場合は少なくとも1本あれ
ば検出が可能であり、距離センサ10の配置および測定
視野角度等を適宜調節すれば充分使用に耐えうるもので
ある。
【0075】また、本実施形態では3対の光センサアレ
イとしたが、3対に限定するという趣旨ではなく、1
対、または、2対,4対という複数対の光センサアレイ
とすることができる。光センサアレイ数が多ければ図
4,図5でも明らかなように検出可能な領域が広がるた
め、広い室内でも使用が可能となる。このように、光セ
ンサアレイ数、測定視野角度、取り付け高さは部屋の大
きさに応じて適宜設定される。
【0076】また、本実施形態では左右2本の光センサ
アレイを以て一対としているが、例えば2本分の長さが
ある1本の光センサアレイとし、仮想的に一対あるよう
に取り扱っても良い。本発明では一対の光センサアレイ
というときは、このような長尺の1本の光センサアレイ
を用いて1対の光センサアレイとして用いてもよい。さ
らにまた、本実施形態では左右2本の光センサアレイを
以て一対とし、それらが上下方向に複数対本配置された
ものとしているが、例えばセンサアレイが複数行・複数
列にわたりマトリクス状に配置されたような平面上の光
センサアレイであっても、ウィンドウNo・ラインNo
が設定でき、測距手段により距離を算出することがで
き、本発明を実施することができる。これらはコスト等
が勘案されて適宜選択・設計される。
【0077】以上のように請求項1〜請求項8に記載の
発明によれば、距離センサによって検出対象までの距離
データを検出することにより、この距離データと、距離
センサの取り付け高さ、距離センサの各センサラインの
視野方向の鉛直軸からの傾き角度(測定視野方向角
度)、とから、検出対象の高さを計算し、ベッド上にお
ける被介護者の就寝、起床、離床、不在といった状態を
検出するために、被介護者のプライバシーを損ねること
なく、また、非接触であるため被介護者に接触による感
触の不快感を与えることなく、寝返り等でも誤動作のな
い、信頼性の高い、介護用状態検出装置を提供すること
が可能である。
【0078】また、この被介護者状態検出装置において
距離センサは、光ビームを被介護者に投光するものでは
なく、被介護者からの自然光の反射光によって得られる
光センサアレイ上の画像の比較によって被介護者までの
距離を求めるために、被介護者までの距離や、被介護者
の反射率に左右されず、被介護者までの距離を求めるこ
とが可能であり、被介護者を確実に検出することができ
る。
【0079】さらに請求項2に記載の発明によれば、連
続する複数センサをもって定義される1のウィンドウか
ら出力される像信号を一対用いることとした。これによ
り、プログラム処理によりシフト量を算出することが可
能となる。
【0080】さらに請求項3に記載の発明によれば、こ
の被介護者状態検出装置において距離センサは複数対の
光センサアレイを備えるものとした。これにより室内・
施設などの広い範囲においても、被介護者の存在する場
所に関わりなく、被介護者を確実に検出することができ
る。
【0081】さらに請求項4に記載の発明によれば、介
護用状態検出装置は、ベッドの領域内の検出対象を測定
するために各センサライン上にウィンドウの最小値及び
最大値を設定し、この最小値及び最大値の範囲内のウィ
ンドウによって測られた検出対象はベッドの領域内の検
出対象とし、このウィンドウの範囲外のウィンドウによ
って測られた検出対象はベッドの領域外の検出対象とす
るので、ベッド上の被介護者の状態及び、離床状態を精
度良く判定でき、信頼性の高い、介護用状態検出装置を
提供することが可能である。
【0082】さらに請求項5に記載の発明によれば、介
護用状態検出装置は、ベッドの領域内の検出対象の高さ
が起床判定高さよりも高い場合に被介護者は起床状態で
あることを判定する状態判定手段を備えているため、起
床状態を精度良く判定でき、信頼性の高い、介護用状態
検出装置を提供することが可能である。
【0083】さらに請求項6に記載の発明によれば、介
護用状態検出装置は、ベッドの領域内の検出対象の高さ
が起床判定高さよりも小さく、なおかつ就寝判定高さよ
りも大きい場合に被介護者は就寝状態であることを判定
する状態判定手段を備えているため、就寝状態を精度良
く判定でき、信頼性の高い、介護用状態検出装置を提供
することが可能である。
【0084】また、請求項7に記載の発明によれば、介
護用状態検出装置は、ベッドの領域内の検出対象の高さ
が起床判定高さ以下であり、なおかつ就寝判定高さ以下
である場合に被介護者は不在状態であることを判定する
状態判定手段を備えているため、不在状態を精度良く判
定でき、信頼性の高い、介護用状態検出装置を提供する
ことが可能である。
【0085】さらに請求項8に記載の発明によれば、介
護用状態検出装置は、ベッドの領域内の被介護者は不在
状態であると判定し、なおかつ、ベッドの領域外の検出
対象の高さが離床判定高さよりも高い場合に被介護者は
離床状態であることを判定する状態判定手段を備えてい
るため、介護者がベッドの脇にいる場合でも離床と判定
することなく、被介護者の離床状態を精度良く判定で
き、信頼性の高い、介護用状態検出装置を提供すること
が可能である。
【0086】続いて、図21〜図36に沿って本発明の
第2実施形態について説明する。また各図において同一
の符号は同一もしくは相当部分を示す。図21は本実施
形態の構成図である。同図において、距離センサ105
は個室トイレ内の天井102もしくは壁103に取り付
けられトイレ内の検出対象(トイレ利用者)150を検
出する。
【0087】また、図22は図21の水平方向A側から
眺め、トイレ内に設置された状態検出装置の設置を説明
する側面視図であり、距離センサ105はその光軸方向
115が水平方向Bに対し、取付角度θsに相当する角
度傾けて取り付けられており、なおかつ床から取付高さ
Hsの高さに配置されている。図22では天井の方向は
水平方向Bと等しいものとしている。距離センサ105
は1対又は複数対の光センサアレイを有するが、ここで
は距離センサ105は5対の光センサアレイを有する場
合を実施形態として説明する。
【0088】各センサアレイはそれぞれ図21において
ラインセンサの視野109〜113に示されるそれぞれ
の領域によって囲まれた部分を測定視野として持つ。距
離センサ105で計算された各センサラインの距離デー
タ106はマイクロコンピュータ108に送られ、マイ
クロコンピュータ108のトイレ利用者状態判定手段1
07により距離データ106などに基づいて、後述する
ような原理にてトイレ室内の検出対象(トイレ利用者)
150の状態の判定を行う。
【0089】次に距離センサによる距離分布の算出方法
について述べる。図23は本実施形態の距離センサ10
5の詳細構成図である。結像レンズ131a,131b
は光軸間隔を基線長Bで上下に配置されている。光セン
サアレイは5対存在しているが5対はそれぞれ同様な原
理にて動作する。従ってここではこのうち最も左側にあ
る光センサアレイ132a,132bの対を例にして距
離の算出方法を説明する。
【0090】図23において最も左側にある光センサア
レイの対である光センサアレイ132a,132bは、
たとえば、CCDリニアアレイセンサであり、それぞれ
結像レンズ131a,131bに対して焦点距離fの位
置に配置されている。光センサアレイ132a,132
bは、結像レンズ131a,131bによりおのおの結
像された検出対象150を含む像を像信号134a,1
34bに変換し信号処理部135に出力する。
【0091】信号処理部135は増幅器135a,13
5b,A/D変換器136a,136b,記憶装置13
7からなり、光センサアレイ132a,132bからの
像信号134a,134bは増幅器135a,135b
で増幅され、A/D変換器136a,136bでデジタ
ルデータに変換され、像データ138a,138bとし
て記憶装置137に出力される。距離検出回路139
は、マイクロコンピュータからなる回路で、記憶装置1
37に記憶された左右の像データ138a,138bを
比較して、検出対象150までの距離を算出し、距離デ
ータ106として外部に出力する。残りの4対の光セン
サアレイも図には示していないが同様に信号処理部13
5に接続され、それぞれの距離データ106が同様に求
められ、外部に出力される。
【0092】図24は距離検出の原理説明図である。各
結像レンズ131a、131bの基線長Bの中点を原点
Oとして横軸X、縦軸Yを設定し、検出対象150が位
置する点Mの座標は(−x,y)であるとする。この場
合において、結像位置L,Rの座標はそれぞれ(−
B/2−aL1,−f),(B/2+aR1,−f)、
結像レンズ131aの中心点Oの座標は(−B/2,
0)、結像レンズ131bの中心点Oの座標は(B/
2,0)、点MからX軸に下ろした垂線とX軸との交点
Nの座標は(−x,0)、点Oから光センサアレイ1
32aに降ろした垂線の位置Lの座標は(−B/2,
−f)、点Oから光センサアレイ132bに降ろした
垂線の位置Rの座標は(B/2,−f)である。
【0093】このとき△MONと△O、△
MONと△Oはそれぞれ相似であるから、
以下の式が成立する。 (−x+B/2)f=(aL1)y ・・・(13) (x+B/2)f=(aR1)y ・・・(14) 数式(13)、(14)からxを消去するように整理す
ると、 y=B・f/(aL1+aR1) ・・・・(15) となり、結像位置L、Rのx座標aL1、aR1
わかれば、検出対象150までの距離Lが算出できる。
(三角測量の原理)
【0094】図25は距離検出回路139の動作説明図
である。距離検出回路139は、図25の実線に示すよ
うな、光センサアレイ132a,132b上の像データ
134a,134bを、設定した測距範囲117の部分
について、比較して、像が一致しなければ、同図の破線
のように、例えばフォトセンサアレイ132aの像デー
タ134aを右に、フォトセンサアレイ132bの像デ
ータ134bを左に順次シフトして比較していき、像デ
ータ134a,134bが一致したときのシフト量を検
出する。
【0095】結像位置L,RのX座標aL1,a
R1はシフト量に一致するので、距離検出回路139
は、シフト量aL1,aR1から、対象物までの距離y
を数式(15)により算出できる。次に図26は、距離
センサ105側からトイレ内を眺めたときの各光センサ
アレイのラインの視野を表した図である。図23〜25
を用いて説明した距離の算出は、現実には、図26に示
すように行われる。図26において光センサアレイ13
2a,132bそれぞれのライン状に並ぶ光センサの配
列順に、光センサアレイの両端領域を除く所定領域の各
光センサを中心とする所定の複数個の光センサからなる
ウィンドウを定め、各ウィンドウに対して当該ウィンド
ウを代表する光センサ(この場合当該ウィンドウの中心
の光センサ)の配列順に対応してウィンドウ番号(以下
ウィンドウNo.と略記する)をつける。
【0096】例えば、図26で水平に置かれた光センサ
アレイ132a,132bそれぞれにおいて、左側のウ
ィンドウから右側のウィンドウに向かって順に、0,
1,2,・・・(全ウィンドウ数−1)のようにウィン
ドウNo.を付ける。ここで、測定ウィンドウは5本の
光センサアレイ毎に、且つ光センサアレイ上に所定の等
間隔(WP)に並ぶように定義されている。そして距離
検出回路139は、このウィンドウNo.ごとに、対と
なる当該ウィンドウ内の対象物の画像相互の相関を求め
て上述の原理により、距離を算出し、5本の光センサア
レイ毎の距離分布データを距離データ106として出力
する。
【0097】また、図26では便座の領域内の対象物を
測定するために、便座領域の光センサアレイの最小値l
min、及び最大値lmaxを設定し、この最大値及び
最小値の範囲内の各センサライン上に測定ウィンドウの
最小値wmin(i)、及び最大値wmax(i)をあ
らかじめ設定する。ここで、wmin(i)とwmax
(i)で囲まれた領域を便座領域とし、それ以外の領域
を床領域とする。
【0098】次にトイレ室内における検出対象であるト
イレ利用者の状態の判定原理について説明を行う。図2
7はマイクロコンピュータ108の動作手順を示すフロ
ーチャートである。まず、動作開始後、ステップS10
1で距離測定を行う。距離測定は全てのライン、ウィン
ドウについて行われる。ラインがi、ウィンドウがjで
ある測定箇所の距離はd(i,j)で表される。次にス
テップS102では、高さの計算を行う。高さの計算は
全てのライン、ウィンドウについて行われる。ラインが
i、ウィンドウがjである測定箇所の高さはh(i,
j)で表され、検出対象150の高さは次の式に基づい
て計算される。
【0099】 h(i,j)=Hs−d(i,j)×cosθ ・・・(16) ここで Hs:取付高さ θ:鉛直方向を基準としたときのウィンドウNo.j
の視野方向角度
【0100】θは図36を基にして下記のように計算
される。
【0101】 θ=90°−{tan−1(m/f)+θs}・・・(17) ここで θs:取付角度
【0102】図36は距離センサ105を図21におい
て水平方向Aから眺めたものであり、またmはウィン
ドウNo.jの光軸方向115からの距離である。m
の符号は上向きが正、下向きが負である。例えば図36
においてはmは正である。また、図36においてセン
サを取り付けている天井102の方向は鉛直方向と直行
するものと考えて上記計算を行う。
【0103】図27に戻るが、ステップS103では、
人の存在と姿勢の検出を行う。この検出については図2
8〜図31のステップS107からステップS133で
行われる。ステップS107ではまず、ラインNo.の
初期設定を行う。すなわちi=0と設定される。次にス
テップS108では、ウィンドウNo.の初期設定を行
う。すなわちj=0と設定される。次にステップS10
9では、判定高さより大きい高さをもつ測定ウィンドウ
におけるウィンドウNo.の最小値と最大値の初期設定
を行う。この最小値と最大値は測定対象物の幅を計算す
るときに使用するものであり、ここでは次式に基づいて
初期化される。
【0104】Womin=最大ウィンドウNo. Womax=0 Wpmin=最大ウィンドウNo. Wpmax=0 Wqmin=最大ウィンドウNo. Wqmax=0 ここで Womin:着座判定高さより大きい高さをもつ測定ウ
ィンドウの最小ウィンドウNo. Womax:着座判定高さより大きい高さをもつ測定ウ
ィンドウの最大ウィンドウNo. Wpmin:直立判定高さより大きい高さをもつ測定ウ
ィンドウの最小ウィンドウNo. Wpmax:直立判定高さより大きい高さをもつ測定ウ
ィンドウの最大ウィンドウNo. Wqmin:転倒判定高さより大きい高さをもつ測定ウ
ィンドウの最小ウィンドウNo. Wqmax:転倒判定高さより大きい高さをもつ測定ウ
ィンドウの最大ウィンドウNo.
【0105】次にステップS110では、図26で説明
した、便座領域内の対象物を測定するために設定された
センサラインNo.の最小値lminと最大値lmax
を用い、センサラインNo.iがlmin≦i≦lma
xであれば、ステップS111に進む。そうでなけれ
ば、状態Dに進む。ステップS111に進んだ場合、図
26で説明した、トイレの便座領域を測定するために設
定された測定ウィンドウの最小値wmin(i)、及び
最大値wmax(i)を用い、測定ウィンドウNo.j
がwmin(i)≦j≦wmax(i)であれば、状態
Cに進む。そうでなければ、状態Dに進む。
【0106】状態Cに進んだ場合、便座領域内の状態判
定が行われる。図29のステップS112に進み、前記
高さh(i,j)>着座判定高さであれば、ステップS
113に進む。そうでなければ、ステップS117に進
む。ここで着座判定高さは便座に着座状態であることを
判定するための判定値であり、図33に示されるよう
に、人が便座上に座っているときの、床からの高さを基
にあらかじめ設定された値である。
【0107】ステップS113に進んだ場合、着座判定
高さより大きい高さをもつ測定ウィンドウについてウィ
ンドウNo.の最小値、最大値の検出が行われる。ウィ
ンドウNo.jがj<Wominであれば、Womin
=jとされ、ウィンドウNo.jがj>Womaxであ
れば、Womax=jとされる。
【0108】次にステップS114では、Womax>
0であれば、検出対象150の幅が次式に基づいて計算
される。
【0109】 w=d(i,Womax)×sinθWomax−d(i,Womin)×sinθ Womin ・・・・(18) ここでw:検出幅 θWomax:鉛直方向が基準時のウィンドウNo.W
omaxの視野方向角度 θWomin:鉛直方向が基準時のウィンドウNo.W
ominの視野方向角度
【0110】θWomaxとθWominとは数式(1
7)に基づいて計算される。幅wを計算した後に、次の
ステップS15に進み、上記幅w>着座判定幅であれ
ば、ステップS116に進む。そうでなければ、ステッ
プS117に進む。ここで着座判定幅は人が便座に着座
している状態であると判定するための判定値であり、図
33に示されるように、人が便座に座っているときの幅
であり、あらかじめ設定された値である。ステップS1
16に進んだ場合、人は便座に着座状態であると判定
し、状態Fに進み、状態判定の検出を終了し、ステップ
S104に進む。ステップS112でh(i,j)>着
座判定高さを満たさない場合、またはステップS115
でw>着座判定幅を満たさない場合、ステップS117
に進み、人が便座領域に不在状態であると判定し、状態
Eに進む。
【0111】ステップS110でlmin≦i≦lma
xを満たさない場合、またはステップS111でwmi
n(i)≦j≦wmax(i)を満たさない場合、状態
Dに進む。状態Dでは床領域内の状態判定が行われる。
ステップS118に進み、高さh(i,j)>直立判定
高さであれば、ステップS119に進む。そうでなけれ
ば、ステップS124に進む。ここで直立判定高さは人
が床に直立状態であることを判定するための判定値であ
り、図34に示されるように、人が床に立っているとき
の、床からの高さを基にあらかじめ設定された値であ
り、ステップS119に進んだ場合、直立判定高さより
大きい高さを持つ測定ウィンドウについてウィンドウN
o.の最小値、最大値の検出が行われる。ウィンドウN
o.jがj<Wpminであれば、Wpmin=jとさ
れ、ウィンドウNo.jがj>WPmaxであれば、W
pmax=jとされる。
【0112】次にステップS120では、Wpmax>
0であれば、検出対象150の幅が次式に基づいて計算
される。
【0113】 w=d(i,Wpmax)×sinθWpmax−d(i,Wpmin)×sinθ Wpmin ・・・・(19) ここで w:検出幅 θWpmax:鉛直方向が基準時のウィンドウNo.W
pmaxの視野方向角度 θWWpmin:鉛直方向が基準時のウィンドウNo.
Wpminの視野方向角度
【0114】θWpmaxとθWpminは数式(1
7)に基づいて計算される。幅wを計算した後に、次の
ステップS121に進み、検出幅w>直立判定幅であれ
ば、ステップS122に進み、人が床領域内で直立状態
であると判定し、状態Fに進み、状態判定の検出を終了
し、ステップS104に進む。ここで直立判定幅は人が
床に直立状態であることを判定するための判定値であ
り、図34に示されるように、人が床に立っているとき
の幅であり、あらかじめ設定された値である。ステップ
S121でw>直立判定幅を満たさない場合、ステップ
S123に進み、人が床領域内で不在であると判定し、
状態Eに進む。
【0115】ステップS118でh(i,j)>直立判
定高さを満たさない場合、ステップS124に進み、高
さh(i,j)>転倒判定高さであれば、ステップS1
25に進む。そうでなければ、ステップS129に進
む。ここで転倒判定高さは人が床に転倒状態であること
を判定するための判定値であり、図35に示されるよう
に、人が床に転倒しているときの、床からの高さを基に
あらかじめ設定された値である。
【0116】ステップS125に進んだ場合、転倒判定
高さより大きい高さを持つ測定ウィンドウについてウィ
ンドウNo.の最小値、最大値の検出が行われる。ウィ
ンドウNo.jがj<Wqminであれば、Wqmin
=jとされ、ウィンドウNo.jがj>Wqmaxであ
れば、Wqmax=jとされる。次にステップS126
では、Wqmax>0であれば、検出対象150の幅が
次式に基づいて計算される。
【0117】 w=d(i,Wqmax)×sinθWqmax−d(i,Wqmin)×sinθ Wqmin ・・・(20) ここで w:検出幅 θWqmax:鉛直方向が基準時のウィンドウNo.W
qmaxの視野方向角度 θWqmin:鉛直方向が基準時のウィンドウNo.W
qminの視野方向角度
【0118】θWqmaxとθWqminは数式(1
7)に基づいて計算される。幅wを計算した後に、次の
ステップS127に進み、検出幅w>転倒判定幅であれ
ば、ステップS128に進み、人は床領域内で転倒状態
であると判定し、状態Fに進み、状態判定の検出を終了
してステップS104に進む。ここで転倒判定幅は人が
床に転倒状態であることを判定するための判定値であ
り、図35に示されるように、人が転倒しているときの
幅であり、あらかじめ設定された値である。ステップS
124でh(i,j)>転倒判定高さを満たさない場
合、またはステップS127でw>転倒判定幅を満たさ
ない場合、ステップS129に進み、人が床領域に不在
であると判定し、状態Eに進む。
【0119】状態EではステップS130に進み、ウィ
ンドウNo.が最大ウィンドウNo.より小さい場合は
次のステップS131に進み、ウィンドウNo.を加算
した後、状態Bに戻り、状態Bから状態Eまでのステッ
プを繰り返す。ステップS130においてウィンドウN
o.が最大ウィンドウNo.であれば、ステップS13
2に進む。ステップS132においてラインNo.が最
大ラインNo.より小さい場合は次のステップS133
に進み、ラインNo.を加算した後、状態Aに戻り、状
態AからステップS132までステップを繰り返す。ス
テップS132においてラインNo.が最大ラインN
o.であれば、状態検出を終了し、ステップS104に
進む。
【0120】ステップS104では、ステップS103
の状態検出結果を基に異常状態が検出される。この検出
については図32のステップS134からS143で行
われる。まず、ステップS134において便座領域判定
結果が不在状態である場合にはステップS135に進
み、不在状態でない場合はS138に進む。ステップS
135に進んだ場合、床領域判定結果が不在状態である
場合にはステップS136に進み、不在状態でない場合
はS138に進む。
【0121】ステップS136に進んだ場合、異常判定
結果は人がトイレから退出状態であると判定する。次の
ステップS137に進み、在室時間計測用タイマーが起
動している場合には停止し、異常状態の判定を終了して
ステップS105に進む。ここで在室時間計測用タイマ
ーは、在室している時間の計測を行うものであるとす
る。
【0122】ステップS134で便座領域判定結果が不
在状態でない場合、またはステップS135で床領域判
定結果が不在状態でない場合にはステップS138に進
み、床領域判定結果が転倒状態であればステップS14
3に進み、異常判定結果は異常状態であると判定し、異
常状態の検出を終了してステップS105に進む。ステ
ップS138で床領域判定結果が転倒状態でない場合、
ステップS139に進み、異常判定結果は人がトイレに
在室状態であると判定する。次のステップS140では
在室時間計測用タイマーが起動済みの場合にはステップ
S142に進み、在室時間が異常判定時間より大きい場
合はステップS143に進み、異常判定結果は異常状態
であると判定し、異常状態の検出を終了してステップS
105に進む。
【0123】ここで異常判定時間は、あらかじめ設定さ
れた時間であり、例えば10分間と設定される。ステッ
プS142で、在室時間が異常判定時間以下の場合、異
常状態の検出を終了し、ステップS105に進む。ステ
ップS140で在室時間計測タイマーが起動していない
場合は、ステップS141に進み、在室時間計測用タイ
マーを起動し、在室時間の計測を開始し、ステップS1
05に進む。
【0124】ステップS105では待機時間を設定し、
ステップS106で一定時間待機し、待機終了後、ステ
ップS101に戻る。以降この動作を繰り返すことによ
り、常時、人の状態検出を行う。
【0125】本実施形態によれば、距離センサによって
対象物までの距離分布を検出することにより、この距離
分布と、距離センサの取り付け高さ、距離センサの各測
定ウィンドウの視野方向の鉛直軸からの傾き角度、とか
ら、対象物の高さ、幅を計算し、トイレ内における人の
存在、人の姿勢を検出し、在室、退室、異常といった状
態を判定するために、プライバシーを損ねることない、
信頼性の高い状態検出装置を提供することが可能であ
る。
【0126】
【発明の効果】総じて、本発明によれば、人の挙動を正
確に検出する状態検出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態の距離センサの詳細構成
図である。
【図3】光センサアレイの配置図である。
【図4】室内に設置された状態検出装置の設置を説明す
る斜視図である。
【図5】室内に設置された状態検出装置の設置を説明す
る側面視図である。
【図6】距離検出の原理説明図である。
【図7】距離検出回路の原理説明図である。
【図8】距離センサ側から検出対象(被介護者)を眺め
たときの各光センサアレイのライン状の視野を表した図
である。
【図9】マイクロコンピュータ20の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【図10】マイクロコンピュータ20の動作手順を示す
フローチャートである。
【図11】マイクロコンピュータ20の動作手順を示す
フローチャートである。
【図12】マイクロコンピュータ20の動作手順を示す
フローチャートである。
【図13】マイクロコンピュータ20の動作手順を示す
フローチャートである。
【図14】検出対象(被介護者)の起床状態の検出原理
を説明する説明図である。
【図15】検出対象(被介護者)の就寝状態の検出原理
を説明する説明図である。
【図16】検出対象(被介護者)の離床状態の検出原理
を説明する説明図である。
【図17】距離センサの側面視図である。
【図18】測距原理説明図である。
【図19】測距原理における相関演算説明図である。
【図20】多点の測距原理説明図である。
【図21】本発明の第2実施形態の概略構成図である。
【図22】トイレ内に設置された状態検出装置の設置を
説明する側面視図である。
【図23】本発明の第2実施形態の距離センサの詳細構
成図である。
【図24】距離検出の原理説明図である。
【図25】距離検出回路の原理説明図である。
【図26】距離センサ側からトイレ内の各光センサアレ
イのライン視野を表した図である。
【図27】マイクロコンピュータ108の作手順を示す
フローチャートである。
【図28】マイクロコンピュータ108の動作手順を示
すフローチャートである。
【図29】マイクロコンピュータ108の動作手順を示
すフローチャートである。
【図30】マイクロコンピュータ108の動作手順を示
すフローチャートである。
【図31】マイクロコンピュータ108の動作手順を示
すフローチャートである。
【図32】マイクロコンピュータ108の動作手順を示
すフローチャートである。
【図33】検出対象(トイレ利用者)の着座状態の検出
原理を説明する説明図である。
【図34】検出対象(トイレ利用者)の起立状態の検出
原理を説明する説明図である。
【図35】検出対象(トイレ利用者)の転倒状態の検出
原理を説明する説明図である。
【図36】距離センサの側面視図である。
【符号の説明】
10 距離センサ 11 結像レンズ 11a,11b 結像レンズ 12 光センサアレイ 12a,12b,12c 光センサアレイ 12d,12e,12f 光センサアレイ 13 信号処理部 14 距離検出回路 15a、15b 増幅器 16a、16b A/D変換器 17 記憶装置 20 マイクロコンピュータ 21 算出手段 22 被介護者状態判定手段 1 天井 2 ベッド 3 上段ライン(ラインNo0)の
測定視野 4 中段ライン(ラインNo1)の
測定視野 5 下段ライン(ラインNo2)の
測定視野 100 検出対象(被介護者) 110 測距範囲 102 天井 103 壁 105 距離センサ 106 距離データ 107 トイレ利用者状態検出手段 108 マイクロコンピュータ 131 結像レンズ 131a,131b 結像レンズ 132 光センサアレイ 132a,132b 光センサアレイ 135 信号処理部 139 距離検出回路 135a、135b 増幅器 136a、136b A/D変換器 137 記憶装置 139 距離検出回路 107 状態判定手段 108 マイクロコンピュータ 101 便器 102 天井 103 壁 106 距離信号 109 ライン0の視野 110 ライン1の視野 111 ライン2の視野 112 ライン3の視野 113 ライン4の視野 114 距離検出 115 光軸方向 150 検出対象(トイレ利用者) 117 測距範囲
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01B 11/26 A61B 5/10 310A Fターム(参考) 2F065 AA06 AA24 AA37 BB05 CC16 FF01 FF09 JJ03 JJ05 JJ08 JJ25 LL04 UU05 4C038 VA04 VA16 VB01 VC01 4C341 LL30

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光軸が平行で互いに同一結像平面上に検出
    対象を結像させるように配置される一対の結像レンズ
    と、 複数個連続して配置されたセンサ群を一単位として二単
    位で対をなし、前記一対の結像レンズそれぞれによる結
    像に応じた像信号を出力するように前記一対の結像レン
    ズの結像平面上にそれぞれ配置される一対または複数対
    の光センサアレイと、 前記一対又は複数対の光センサアレイから出力される像
    信号に基づいて検出対象までの距離を測距して距離デー
    タを出力する測距手段と、 前記測距手段からの距離データ、光センサアレイの視野
    方向と地面に対する鉛直方向との交差角である測定視野
    方向角度、および、光センサアレイの取り付け高さをそ
    れぞれ用いて検出対象の検出高さを算出する算出手段
    と、 前記算出手段により算出した検出対象の検出高さおよび
    距離データに基づいて検出対象である被介護者が就寝、
    起床、離床、または不在の何れの状態であるかを判定す
    る被介護者状態判定手段と、 を備えることを特徴とする状態検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の状態検出装置において、 前記測距手段は、センサ群の中の一部であって、連続す
    る複数センサをもって定義される1のウィンドウから出
    力される像信号を一対用いることを特徴とする状態検出
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の状態検出
    装置において、 前記複数対の光センサアレイは、視野が異なるように高
    さをそれぞれ相違させて結像平面上に配置され、 複数対の光センサアレイはそれぞれ異なる視野による検
    出対象の像信号を検出し、前記算出手段および前記被介
    護者状態判定手段により、それぞれ異なる視野について
    状態判定されることを特徴とする状態検出装置。
  4. 【請求項4】請求項2または請求項3に記載の状態検出
    装置において、 前記被介護者状態判定手段は、ベッド領域を検出するウ
    ィンドウのウィンドウ番号の最小値および最大値を設定
    し、この最小値及び最大値の範囲内のウィンドウによっ
    て計られた検出対象はベッド領域内の検出対象であり、
    このウィンドウの範囲外にあるウィンドウによって測ら
    れた検出対象はベッド領域外の検出対象であると判定す
    ることを特徴とする状態検出装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の
    状態検出装置において、 前記被介護者状態判定手段は、ベッド領域内にある検出
    対象の検出高さが予め定められた起床判定高さよりも高
    い場合には、検出対象は被介護者であって、この被介護
    者が起床状態であると判定することを特徴とする状態検
    出装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の
    状態検出装置において、 前記被介護者状態判定手段は、ベッド領域内にある検出
    対象の検出高さが予め定められた起床判定高さよりも低
    く、かつ就寝判定高さよりも高い場合には、検出対象は
    被介護者であって、この被介護者が就寝状態であると判
    定することを特徴とする状態検出装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の
    状態検出装置において、 前記被介護者状態判定手段は、ベッド領域内にある検出
    対象の検出高さが予め定められた起床判定高さよりも低
    く、かつ就寝判定高さよりも低い場合には、検出対象は
    ベッドの寝具であって、被介護者が不在状態であると判
    定することを特徴とする状態検出装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の状態検出装置において、 前記被介護者状態判定手段は、ベッド領域内に被介護者
    が不在状態であると判定され、かつベッド領域外にある
    検出対象の検出高さが予め定められた離床判定高さより
    も高い場合には、検出対象は被介護者であって、被介護
    者が離床状態であると判定することを特徴とする状態検
    出装置。
  9. 【請求項9】光軸が平行で互いに同一結像平面上に検出
    対象を結像させるように配置される一対の結像レンズ
    と、 複数個連続して配置されたセンサ群を一単位として二単
    位で対をなし、前記一対の結像レンズそれぞれによる結
    像に応じた像信号を出力するように前記一対の結像レン
    ズの結像平面上にそれぞれ配置される一対または複数対
    の光センサアレイと、 前記一対又は複数対の光センサアレイから出力される像
    信号に基づいて検出対象までの距離を測距して距離デー
    タを出力する測距手段と、 前記測距手段からの距離データ、光センサアレイの視野
    方向と地面に対する鉛直方向との交差角である測定視野
    方向角度、および、光センサアレイの取り付け高さをそ
    れぞれ用いて検出対象の検出高さを算出する算出手段
    と、 前記算出手段により算出した検出対象の検出高さおよび
    距離データに基づいて監視領域である個室トイレ内にお
    いて検出対象であるトイレ利用者が在室、退室、または
    異常の何れの状態であるかを判定するトイレ利用者状態
    判定手段と、 を備えることを特徴とする状態検出装置。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の状態検出装置におい
    て、 前記監視領域は、トイレの便座部分に係る便座領域と、
    床部分に係る床領域とを含むことを特徴とする状態検出
    装置。
  11. 【請求項11】請求項9または請求項10に記載の状態
    検出装置において、 前記測距手段は、センサ群の中の一部であって、連続す
    る複数センサをもって定義される1のウィンドウから出
    力される像信号を一対用いることを特徴とする状態検出
    装置。
  12. 【請求項12】請求項9〜請求項11の何れか一項に記
    載の状態検出装置において、 前記複数対の光センサアレイは、視野が異なるように水
    平方向の位置をそれぞれ相違させて結像平面上に配置さ
    れ、 複数対の光センサアレイはそれぞれ異なる視野による検
    出対象の像信号を検出し、前記算出手段および前記トイ
    レ利用者状態判定手段により、それぞれ異なる視野につ
    いて状態判定されることを特徴とする状態検出装置。
  13. 【請求項13】請求項11または請求項12に記載の状
    態検出装置において、 前記トイレ利用者状態判定手段は、トイレの便座領域を
    検出するために光センサアレイの最小値および最大値を
    設定し、この最小値及び最大値の範囲内の光センサアレ
    イ上のウィンドウの最小値および最大値を設定し、この
    最小値及び最大値の範囲内のウィンドウによって測られ
    た検出対象は便座領域の検出対象とし、それ以外の領域
    で測られた検出対象は床領域の検出対象とすることを特
    徴とする状態検出装置。
  14. 【請求項14】請求項9〜請求項13の何れか一項に記
    載の状態検出装置において、 前記トイレ利用者状態判定手段は、便座領域内にある検
    出対象の検出高さが予め定められた着座判定高さよりも
    高く、かつ検出対象の幅が着座判定幅より大きい場合に
    は、検出対象はトイレ利用者であって、トイレ利用者が
    便座に着座状態であると判定することを特徴とする状態
    検出装置。
  15. 【請求項15】請求項9〜請求項13の何れか一項に記
    載の状態検出装置において、 前記トイレ利用者状態判定手段は、床領域内にある検出
    対象の検出高さが予め定められた直立判定高さよりも高
    く、かつ検出対象の幅が直立判定幅よりも大きい場合に
    は、検出対象はトイレ利用者であって、このトイレ利用
    者が床領域に直立状態であると判定することを特徴とす
    る状態検出装置。
  16. 【請求項16】請求項9〜請求項13の何れか一項に記
    載の状態検出装置において、 前記トイレ利用者状態判定手段は、床領域内にある検出
    対象の検出高さが予め定められた直立判定高さよりも低
    く、転倒判定高さよりも高く、かつ検出対象の幅が転倒
    判定幅より大きい場合には、検出対象はトイレ利用者で
    あって、トイレ利用者が床領域に転倒状態であると判定
    することを特徴とする状態検出装置。
  17. 【請求項17】請求項9〜請求項13の何れか一項に記
    載の状態検出装置において、 前記トイレ利用者状態判定手段は、便座領域内の検出対
    象の検出高さが着座判定高さよりも低く、または、検出
    対象の幅が着座判定幅よりも小さい場合には、トイレ利
    用者が便座領域内に不在状態であると判定することを特
    徴とする状態検出装置。
  18. 【請求項18】請求項9〜請求項13の何れか一項に記
    載の状態検出装置において、 前記トイレ利用者状態判定手段は、床領域内の検出対象
    の検出高さが転倒判定高さよりも低く、または、検出対
    象の幅が転倒判定幅よりも小さい場合には、トイレ利用
    者が床領域内に不在状態であると判定することを特徴と
    する状態検出装置。
  19. 【請求項19】請求項14または請求項15に記載の状
    態検出装置において、 前記トイレ利用者状態判定手段は、トイレ利用者が便座
    領域内に着座状態であると判定し、なおかつトイレ利用
    者が床領域内に直立状態であると判定した場合にはトイ
    レ利用者がトイレ内に在室状態であると判定することを
    特徴とする状態検出装置。
  20. 【請求項20】請求項17または請求項18に記載の状
    態検出装置において、 前記トイレ利用者状態判定手段は、トイレ利用者が便座
    領域内に不在状態であると判定し、かつトイレ利用者が
    床領域内に不在状態であると判定した場合にはトイレ利
    用者はトイレ外へ退室状態であると判定することを特徴
    とする状態検出装置。
  21. 【請求項21】請求項16または請求項19に記載の状
    態検出装置において、 前記トイレ利用者状態判定手段は、トイレ利用者が転倒
    状態であると判定し、あるいは予め設定された時間を経
    過してもトイレ利用者が退出しないと判定した場合には
    トイレ利用者が異常状態であると判定することを特徴と
    する状態検出装置。
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