JP2002345513A - テープ付き係止具 - Google Patents

テープ付き係止具

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JP2002345513A
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Toshifumi Yamaguchi
利文 山口
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Amagasaki Seikan KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】比較的小さく、係止強度もあまり要求されない
ような用途における簡易な係止具を提供する。 【構成】雌部材側テープの端部に取り付けた雌部材
(4)と雄部材側テープの端部に取り付けた雄部材
(6)からなる係止具(2)である。雌部材(4)は、
雌部材側テープを埋設した基部(41)と、上側表面・
下側表面・左右側面からなる係合用空間(44)を有す
る係合部(42)からなる。前記雄部材(6)は、雄部
材側テープを埋設した基部(61)と、係合用の突起を
有する係合部(62)からなる。前記係合部(62)に
は平板状の係合用突起(64)があり、先端から少し戻
った位置に小さな返し突起(65)が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2本のテープをそ
の端部同士で繋いだり切り離したりするのに使用する係
止具に関する。このような係止具は、例えばフロントホ
ック式ブラジャーにおいて、2つのカップ部の間を繋い
だり切り離したりするのに用いられる。また、授乳用ブ
ラジャーにおいて、授乳時に肩紐テープとカップ部付近
のテープとを切り離して乳房を露出させ、授乳後に両方
のテープを再び繋ぐのに使用される。
【0002】
【従来の技術】この種の係止具は、基本的に各種バッグ
の手提げ紐、肩紐などに使用されている係止具と形態的
には類似している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ブラジャーなどで使用
する係止具は、係止強度はさほど必要としないが、小さ
いことが特徴である。したがって、各種バッグで使用さ
れている係止具をそのままの形では使用しづらいのはも
ちろん、元の形のままで縮小しても指をかけるところが
小さすぎたりして非常に使いづらいものとなる。
【0004】本発明は、ブラジャー用係止具など、比較
的小さく、係止強度もあまり要求されないような用途に
おける係止具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のテープ付き係止
具は、雌部材側テープの端部に取り付けた雌部材と雄部
材側テープの端部に取り付けた雄部材からなる係止具で
あって、雌部材は、雌部材側テープを埋設した雌側基部
と、上側表面・下側表面・左右側面からなる係合用空間
を有する係合部からなり、前記雄部材は、雄部材側テー
プを埋設した雄側基部と、係合用の突起を有する係合部
からなり、前記係合部には平板状の係合用突起があり、
先端から少し戻った位置に小さな返し突起が形成されて
いることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の態様】前記上側表面には、前記雌側基部
及び「コ」の字型部により形成される第1孔と、前記雌
側基部から前記第1孔に向かって伸びる平板状の第1突
起を設けるのが好ましい。
【0007】前記下側表面には、雌側基部から突出する
平板状の第2突起と、上側表面の第1突起に相当する位
置に第2孔を設けるのが好ましい。
【0008】さらに、前記下側表面の第2突起の外形が
上側表面の第1孔の外形より僅かに小さいものであるこ
と、前記下側表面の第2孔の外形が上側表面の第1突起
の外形よりも僅かに大きいものであることが一体成形す
る上で便利である。
【0009】
【実施例】以下、添付の図面に基づき、本発明の実施例
を説明する。
【0010】図1(a)は本発明の係止具により2本の
テープが係止されている状態の平面図、図1(b)は側
面図である。図2は2本のテープの係止を解除した状態
の平面図である。
【0011】これらの図から分かるように、本発明の係
止具2は雌部材4と雄部材6からなり、両者を繋いだり
離したりすることにより、2本のテープ(雌部材側テー
プ8と雄部材側テープ10)の係止と離脱を行う。ブラ
ジャーの肩紐に使用するテープは平織りの織物であるこ
とが多く、幅14mm程度である。雌雄部材は熱可塑性
樹脂からなり、金型内で射出成形によりテープに付着さ
せている。
【0012】雌部材4の詳細を図3(a)の平面図及び
図3(b)の断面図により示す。全体はテープの幅より
もやや長い縦方向長さ(16mm)と、縦方向長さより
もやや短い横方向長さ(10mm)を有する四角形の薄
い箱状である。図3(b)に示すように、左半分はテー
プを埋め込んだ雌側基部41であり、右半分は係合用の
空間44を有する係合部42である。
【0013】雌側基部41において、符号43は射出成
形時にテープが射出圧でねじれたりしないように金型内
で押さえつけるピンにより形成された穴であってこの部
分だけテープが露出している。
【0014】係合部42は、上側表面と下側表面の間に
係合用空間44が形成されている。上側表面には、雌側
基部41とコの字型部45により形成された四角形の第
1孔46(12mm×3.3mm)が形成されている。
第1孔46の中央部付近には雌側基部41から伸びる四
角形の平板状の第1突起47(1.5mm×3mm)が
設けられている。
【0015】下側表面は、上側表面と相補的であり、上
側表面の第1孔46より僅かに小さい四角形平板状の第
2突起48(11.4mm×3.2mm)が雌側基部4
1から突出している。また、上側表面の第1突起47に
相当する位置にそれよりも僅かに大きい第2孔49
(2.2mm×3mm)が設けられている。この第2孔
49は雌側基部41とコの字型部50により形成されて
いる。
【0016】上側表面及び下側表面の左右端部は側面部
材51,52により閉鎖されているので、係合用空間4
4は係合方向に向かってのみ全面的に開口していること
になる。
【0017】雄部材6の詳細を図4(a)の平面図及び
図4(b)の断面図により示す。全体はテープの幅より
もやや長い縦方向長さ(16mm)と、縦方向長さより
もやや短い横方向長さ(9.9mm)を有する四角形の
平板状である。図4(b)に示すように、右半分はテー
プを埋め込んだ雄側基部61であり、左半分は係合用の
突起を有する係合部62である。
【0018】雄側基部61の構造は雌側基部41と同様
であり、同様の理由により穴63が設けられている。
【0019】係合部62には先端が丸くなった平板状の
係合突起64があり、テープの幅よりも僅かに短い幅
(11.8mm)を有する。先端から少し戻った位置に
小さな返し突起65(幅2mm、突起高さ0.2mm)
が形成されている。
【0020】この係止具2は、雌部材側テープ8の雌部
材4と雄部材側テープ10の雄部材6を使用者が指で繋
いだり外したりして使用する。
【0021】雌部材4と雄部材6を繋いだ状態の断面図
を図5に示す。この図から分かるように、雄部材の係合
突起64を雌部材の係合空間44に挿入し、雄部材の返
し突起65が雌部材「コ」の字型部の壁に係合して位置
が安定する。
【0022】雌部材4と雄部材6の係合を解くには、雄
部材の係合突起64を雌部材の係合空間44から切り離
す。そのためには、図6に示すように、雄部材と雌部材
を両手で持ち、「へ」の字型に折り曲げて、返し突起6
5を「コ」の字型部の壁から離して係合を解くことによ
る。なお、雄部材の返し突起は低いので、両者を水平に
強制的に左右に強く引っ張っても外れるが、それは本来
の使用法ではない。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、比較的小さく、係止強
度もあまり要求されないような用途における簡易な係止
具が得られる。それは、例えば、フロントホック式ブラ
ジャーや授乳用ブラジャー用の係止具として適してして
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の係止具で2本のテープが
係止されている状態の平面図、図1(b)は側面図であ
る。
【図2】2本のテープの係止を解除した状態の平面図で
ある。
【図3】図3(a)は雌部材4の平面図、図3(b)は
同断面図である。
【図4】図4(a)は雄部材6の平面図、図4(b)は
同断面図である。
【図5】図1(a)の3−3拡大断面図である。
【図6】本発明の係止具を外しつつある状態の拡大断面
図である。
【符号の説明】
4 雌部材 41 雌側基部 44 係合空間 6 雄部材 61 雄側基部 62 係合部 64 係合突起 65 返し突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 利文 兵庫県尼崎市大島1丁目41番1号、尼崎製 罐株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雌部材側テープ(8)の端部に取り付け
    た雌部材(4)と雄部材側テープ(10)の端部に取り
    付けた雄部材(6)からなる係止具(2)であって、 雌部材(4)は、雌部材側テープ(8)を埋設した雌側
    基部(41)と、上側表面・下側表面・左右側面からな
    る係合用空間(44)を有する係合部(42)からな
    り、 前記雄部材(6)は、雄部材側テープ(10)を埋設し
    た雄側基部(61)と、係合用の突起を有する係合部
    (62)からなり、前記係合部(62)には係合用突起
    (64)があり、先端から少し戻った位置に小さな返し
    突起(65)が形成されていることを特徴とする係止
    具。
  2. 【請求項2】 前記上側表面には、前記雌側基部(4
    1)及び「コ」の字型部(45)により形成される第1
    孔(46)と、前記雌側基部(41)から前記第1孔
    (46)に向かって伸びる平板状の第1突起(47)が
    設けられており、 前記下側表面には、雌側基部(41)から突出する平板
    状の第2突起(48)と、上側表面の第1突起(47)
    に相当する位置に第2孔(49)が設けられている請求
    項1記載の係止具。
  3. 【請求項3】 前記第2突起(48)の外形が第1孔
    (46)の外形より僅かに小さいものである請求項2記
    載の係止具。
  4. 【請求項4】 前記第2孔(49)の外形が第1突起
    (47)の外形よりも僅かに大きいものである請求項2
    記載の係止具。
  5. 【請求項5】 係合用突起(64)が平板状である請求
    項1ないし4記載の係止具。
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