JP2002344226A - アンテナコイル - Google Patents

アンテナコイル

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JP2002344226A JP2001144907A JP2001144907A JP2002344226A JP 2002344226 A JP2002344226 A JP 2002344226A JP 2001144907 A JP2001144907 A JP 2001144907A JP 2001144907 A JP2001144907 A JP 2001144907A JP 2002344226 A JP2002344226 A JP 2002344226A
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隆 土田
Seiro Hachiman
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    • G06K19/07Record carriers with conductive marks, printed circuits or semiconductor circuit elements, e.g. credit or identity cards also with resonating or responding marks without active components with integrated circuit chips
    • G06K19/077Constructional details, e.g. mounting of circuits in the carrier
    • G06K19/07749Constructional details, e.g. mounting of circuits in the carrier the record carrier being capable of non-contact communication, e.g. constructional details of the antenna of a non-contact smart card
    • G06K19/07771Constructional details, e.g. mounting of circuits in the carrier the record carrier being capable of non-contact communication, e.g. constructional details of the antenna of a non-contact smart card the record carrier comprising means for minimising adverse effects on the data communication capability of the record carrier, e.g. minimising Eddy currents induced in a proximate metal or otherwise electromagnetically interfering object

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属製の物品に密着させても、タグが確実に
作動するとともに、アンテナコイルの厚さを極めて薄く
形成する。 【解決手段】 アンテナコイル10は、絶縁部材11
と、絶縁部材の表面に蛇行して往路部12aと復路部1
2bが交互に形成された一連の導電体12と、絶縁部材
11の裏面に接着され復路部12bを絶縁部材11の裏
面から覆う第1磁芯部材13とを備える。絶縁部材11
の表面に第2磁芯部材14を往路部12aを覆いかつ端
部が隣接する第1磁性部材13の端部と重なるように接
着しても良い。複数本の導電線を所定の間隔を開けて互
いに沿うように絶縁部材11の表面に蛇行して形成し、
導電線の終端部が隣接する導電線の始端部に接続して一
連の導電体12を構成しても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RFID(無線周
波数識別:Radio Frequency Identification)技術又は
EAS(電子式物品監視:Electronic Article Sureill
annce)技術を用いた識別タグに用いられるアンテナコ
イルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、RFID技術又はEAS技術を用
いたタグとして、アンテナコイルに情報を記憶したIC
チップ又は共振用のコンデンサを電気的に接続した識別
タグが知られている。これらの識別タグは、アンテナコ
イルに質問器の送受信アンテナから所定の周波数の電波
を発信することによりタグを活性化し、電波のデータ通
信による読出しコマンドに応じてICチップに記憶され
た情報を読みとることにより、又は特定周波数の電波に
対して共振するか否かによりその物品を識別又は監視す
るように構成されたものが知られている。これらの識別
タグに用いられる従来のアンテナコイルとして、表面が
絶縁層にて被覆された導線を略正方形の渦巻き状に巻回
してベース板に貼付けることにより形成されたものや、
或いは図9に示すようにベース板1に積層したアルミニ
ウム箔や銅箔等の導電層をエッチング法若しくは打抜き
法等により不要部分を除去して略正方形の渦巻き状のコ
イル本体2を形成したものが知られている。
【0003】しかし、図9に示すアンテナコイルでは磁
束が図の矢印で示すようにベース板1を上下に貫通する
方向に生じ、そのアンテナコイルを金属製の物品に密着
させると、アンテナコイルに向って発信された電波がそ
のベース板1を貫通し更に金属製物品を貫通する。この
ため、その貫通する磁束により金属部分に渦電流が生
じ、その渦電流が影響を与えてアンテナコイルが正常に
作動しなくなる問題点があった。また、仮に作動したと
してもその損失が増してアンテナコイルの作動距離が著
しく短くなる不具合があった。この点を解消するため
に、図8に示すように板状又は円柱状等に形成された磁
芯部材6と、この磁芯部材6に螺旋状に巻回された導体
7とを有するアンテナコイルが知られている。この図8
に示すアンテナコイルでは、磁束が図の矢印で示すよう
に磁芯部材6の軸芯方向に生じるので、このアンテナコ
イルを金属製の物品に取付けても、アンテナコイルに向
って発信された電波が金属製物品を貫通することはな
く、アンテナコイルが正常に作動することが期待されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図8に示すア
ンテナコイルは、磁芯部材6の外周面に導体7を巻回す
ることにより製作されるので、その巻線作業が比較的煩
雑で量産性に欠ける不具合があった。また、磁芯部材6
の外周面に導体7を巻回するため、アンテナコイル全体
が比較的厚いものになり、このアンテナコイルを物品の
表面に取付けると、そのアンテナコイルが物品から比較
的大きく突出する問題点があった。本発明の目的は、金
属製の物品に密着させても確実に作動するとともに、厚
さを極めて薄く形成できるタグ用アンテナコイルを提供
することにある。本発明の別の目的は、量産性に適した
タグ用アンテナコイルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図2に示すように、電気絶縁フィルム又は電気
絶縁シートにより形成された絶縁部材11と、絶縁部材
11の表面に蛇行して往路部12aと復路部12bが交
互に形成された一連の導電体12と、絶縁部材11の裏
面に接着され往路部12aと重なることなく復路部12
bを絶縁部材11の裏面から覆う第1磁芯部材13とを
備えたアンテナコイルである。この請求項1に記載され
たアンテナコイルでは、絶縁部材11の裏面に第1磁芯
部材13を接着するので、導電体12に流れる電流によ
り生じる磁束は第1磁芯部材13を通過し、図1の実線
矢印で示すようなループを描き、物品18の表面と平行
になり、このアンテナコイルを取り付けた物品の表面が
金属であってもその影響を受けずに、このアンテナコイ
ルは確実に作動する。また、第1磁芯部材13は往路部
12aと重なることなく復路部12bを絶縁部材11の
裏面から覆うように絶縁部材11の裏面に接着されるの
で、図1の拡大図における破線矢印に示すように、第1
磁芯部材13を通過する磁束は、その端部においてその
一部は拡散して往路部12aの上方を通過し、隣接する
第1磁芯部材13に再び戻り、往路部12aと復路部1
2bを含む一連の導電体12がその一部の磁束の周囲に
巻回されたアンテナコイルと同一になる。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、図3及び図4に示すように、絶縁部材11
の表面に第2磁芯部材14が復路部12bと重なること
なく往路部12aを覆いかつ端部が隣接する第1磁性部
材13の端部と重なるように接着され、第2磁芯部材1
4は第1磁芯部材13を通過する磁束を往路部12aに
おいて絶縁部材11の表面側に導くように構成されたア
ンテナコイルである。この請求項2に係るアンテナコイ
ルでは、第1磁芯部材13を通過する磁束は、図3にお
ける実線矢印に示すように、第1及び第2磁芯部材1
3,14を交互に移動しつつそれらの第1及び第2磁芯
部材13,14を通過する。このため、往路部12aと
復路部12bは磁束の表及び裏に交互に存在することに
なり、この往路部12aと復路部12bを含む一連の導
電体12がその磁束の周囲に巻回されたアンテナコイル
と同一になる。この結果、磁芯部材の外周面に導線を巻
回して製作する従来のアンテナコイルと同一の特性を有
するアンテナコイル10を比較的容易に得ることがで
き、従来の銅線を巻回するアンテナコイルに比較して量
産性を向上させることができる。
【0007】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、図5及び図6に示すように、導電体
12が所定の間隔をあけて互いに沿うように絶縁部材1
1の表面に蛇行して形成された複数本の導電線21,2
2を有し、導電線21の終端部が隣接する導電線22の
始端部に接続されて一連の導電体12が構成されたアン
テナコイルである。この請求項3に記載されたアンテナ
コイルでは、第1及び第2磁芯部材13,14を通過す
る磁束の表及び裏に交互に存在する往路部21a,22
aと復路部21b,22bの本数を増加させていわゆる
巻き線回数を容易に増加させることができ、この巻き線
回数を増加させることによりアンテナコイルの特性を向
上させることができる。
【0008】請求項4に係る発明は、請求項1ないし3
いずれかに係る発明であって、絶縁部材11の表面全体
に接着された導電性箔を所定のパターンでエッチングす
ることにより、又は絶縁部材11の表面に導電材料を所
定のパターンでスクリーン印刷若しくは蒸着することに
より、導電体12が絶縁部材11の表面に形成された請
アンテナコイルである。この請求項4に記載されたアン
テナコイルでは、導電体12を絶縁部材11の表面に形
成することが比較的容易になり、アンテナコイルの生産
性を更に向上させることができる。
【0009】請求項5に係る発明は、請求項1ないし4
いずれか記載の発明であって、第1磁芯部材13及び第
2磁芯部材14のいずれか一方または双方が、軟磁性金
属,アモルファス又はフェライトからなる粉末又はフレ
ーク及びプラスチックの複合材、軟磁性金属の板又は
箔、アモルファス箔又はその積層材、或いはフェライト
であるアンテナコイルである。この請求項5に記載され
たアンテナコイルでは、第1又は第2磁芯部材13,1
4が比較的薄いものになり、アンテナコイルの厚さ方向
の大部分を占める磁芯部材13,14を薄くすることに
より、アンテナコイル全体の厚さを薄くすることができ
る。
【0010】請求項6に係る発明は、請求項1ないし4
いずれかに係る発明であって、第1磁芯部材13及び第
2磁芯部材14のいずれか一方または双方が磁性粉を含
むインク又は塗料を絶縁部材11に塗布乾燥することに
より形成された磁性塗膜から構成されたアンテナコイル
である。この請求項6に記載されたアンテナコイルで
は、射出成形において成形が困難な0.8mm以下の厚
さの磁芯部材13,14を得ることができ、アンテナコ
イルの厚さを極めて薄く形成することができる。このた
め、物品に取付けた場合のアンテナコイルの物品から突
出量を著しく抑制することができる。
【0011】請求項7に係る発明は、請求項1ないし6
いずれかに係る発明であって、シート状又は板状の導電
部材16が絶縁部材11の裏面に第1磁芯部材13を覆
うように接着されたアンテナコイルである。この請求項
7に記載されたアンテナコイルでは、導電体12と物品
と間にその導電部材16が介在することになるので、そ
の導電部材16が物品への電波の通過を遮蔽するため、
物品の表面が金属により形成されていても、その金属面
に生じる渦電流等による損失は発生しない。この結果、
アンテナコイルを確実に動作させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、
アンテナコイル10は、電気絶縁フィルム又は電気絶縁
シートにより形成された絶縁部材11と、絶縁部材11
の表面に導電材料により蛇行するように形成された導電
体12と、絶縁部材11の裏面に接着され第1磁芯部材
13とを有する。絶縁部材11は電気絶縁性を有するプ
ラスチック製のフィルム又はシート或いは紙により長方
形状に形成されるが、ポリエステルやポリイミド等のプ
ラスチックフィルム又はプラスチックシートにより形成
されることが好ましい。導電体12の形成は、絶縁部材
11の表面に接着された導電性箔を所定のパターンでエ
ッチングすることにより、若しくは所定のパターンで打
ち抜かれた導電性箔又は薄板を絶縁部材11の表面に接
着することにより、又は絶縁部材11の表面にCu,A
l,Zn等の導電材料を所定のパターンでスクリーン印
刷若しくは蒸着することにより形成することができる。
【0013】図2に示すように、導電体12は絶縁部材
11の表面にその幅方向に所定の間隔をあけかつその長
手方向に延びる往路部12aと復路部12bが交互に形
成され、これらの往路部12aと復路部12bの両端を
交互に接続して上記往路部12aと復路部12bを蛇行
させる複数の接続部12cとを有する。また絶縁部材1
1の表面には一対のリード部12d,12dが設けられ
る。これらのリード部12d,12dの一端は絶縁部材
11の幅方向の両端に位置する往路部12aと復路部1
2bにそれぞれ接続され、他端は絶縁部材11の幅方向
の略中央に互いに近接するように設けられ、タグとして
使用する場合におけるICチップ又はコンデンサ19
は、一対のリード線12d,12dの他端にそれぞれ電
気的に接続された状態で、絶縁部材11の表面に接着さ
れる。
【0014】一方、第1磁芯部材13は、往路部12a
と重なることなく復路部12bを絶縁部材11の裏面か
ら覆うように絶縁部材11の裏面に接着される。第1磁
芯部材13としては、軟磁性金属により形成されるか、
或いは、軟磁性金属,アモルファス又はフェライトから
なる粉末又はフレークとプラスチックとの複合材により
形成することができる。また、第1磁芯部材13として
は、Fe系アモルファス合金(アライドケミカル社製の
METGLAS 2605S−2)やCo系アモルファ
ス合金(アライドケミカル社製のMETGLAS 27
12A)等のアモルファス箔又はその積層材により形成
されたものであっても良く、方形状に形成されたフェラ
イトであっても良い。
【0015】複合材におけるプラスチックとしては加工
性の良い熱可塑性のプラスチックを用いたり、或いは耐
熱性の良い熱硬化性のプラスチックを用いたりすること
ができる。また上記軟磁性金属の粉末としては、カーボ
ニル鉄粉末,鉄−パーマロイ等のアトマイズ粉末,還元
鉄粉末等が用いられる。一方、軟磁性金属のフレークと
しては、上記粉末をボールミル等で微細化して粉末を成
形した後に、この粉末を機械的に扁平化して得られたフ
レークや、鉄系又はコバルト系アモルファス合金の溶湯
粒を水冷銅に衝突させて得られたフレークが用いられ
る。
【0016】また第1磁芯部材13が複合材により形成
される場合、その複合材を射出成形又は圧縮成形するこ
とにより第1磁芯部材13を形成することができる。こ
のように形成された第1磁芯部材13は、脆弱なフェラ
イトにより形成された磁芯部材と比較して、強靱である
ため薄くしても割れ難いものになる。また軟磁性金属,
アモルファス又はフェライトからなる粉末又はフレーク
がプラスチックに分散されて、プラスチックにより相互
に絶縁されているため、全体としては導電性を有せず、
高周波の電波を受けても渦電流は発生しない第1磁芯部
材13が得られる。ここで、極力薄いアンテナコイル1
0の厚さ方向の大部分を占めることになる第1磁芯部材
13は極力薄く形成されることが望ましい。具体的にシ
ート状の第1磁芯部材13を用いる場合には、第1磁芯
部材13を構成するシートの厚さを0.01〜1mmに
することが好ましく、0.05〜1mmにすることが更
に好ましい。また、このようにシートを薄く形成すれば
複数枚のシートを積層して第1磁芯部材13とすること
によりその厚さを調整することもできる。
【0017】図1及び図2における第1磁芯部材13は
複合材を方形状に射出成形したシート状のものが用いら
れ、この第1磁芯部材13は電気絶縁フィルム12の裏
面に接着される。第1磁芯部材13の絶縁部材11への
接着は、第1磁芯部材13及び絶縁部材11のいずれか
一方又は双方に接着剤を塗布し、その後絶縁部材11に
第1磁芯部材13を押し当てることにより接着する。こ
の場合、第1磁芯部材13は、往路部12aと重なるこ
となく復路部12bを絶縁部材11の裏面から覆うよう
に絶縁部材11の裏面に接着される。
【0018】この実施の形態では、図1に示すように、
シート状又は板状の導電部材16が絶縁部材11の裏面
に第1磁芯部材13を覆うように積層接着される。導電
部材16は銅又はアルミニウム等の導電性材料から成
り、第1磁芯部材13が導電性を有する場合には、間に
絶縁フィルムを介して積層接着される。導電部材16の
厚さは0.01mm〜5mmであることが好ましい。導
電部材16の厚さを0.01〜5mmにすることによ
り、導電部材16と導電体12との間隔が開き、導電体
12におけるQ値を向上させてアンテナコイル10とし
ての性能を向上させることができる。また、導電部材1
6の幅1cm長さ1cmの電気抵抗は5Ω以下であるこ
とが好ましい。
【0019】このように構成されたアンテナコイル10
は、その厚さが極めて薄く形成できる。またこの薄さの
ため、このアンテナコイル10を物品18に取付けて
も、アンテナコイル10が物品18から殆ど突出するこ
とはない。また、絶縁部材11の裏面に第1磁芯部材1
3を接着するので、導電体12に流れる電流により生じ
る磁束は第1磁芯部材13を通過し、図1の実線矢印で
示すようなループを描く。また、第1磁芯部材13は往
路部12aと重なることなく復路部12bを絶縁部材1
1の裏面から覆うように絶縁部材11の裏面に接着され
るので、図1の拡大図における破線矢印に示すように、
第1磁芯部材13を通過する磁束は、その端部において
その一部は拡散して往路部12aの上方を通過し、隣接
する第1磁芯部材13に再び戻る。
【0020】従って、このタグ用アンテナコイル10を
物品18の表面に取付けても、その磁束方向は図1の矢
印で示すような物品18の表面と平行になり、物品18
を通過することが少なくなる。このため、物品18が金
属により形成されていても、物品18に生じる渦電流は
抑制されてアンテナコイル10の共振周波数は上記金属
製の物品の影響を受けず、このアンテナコイル10は確
実に作動する。特にこの実施の形態では、導電部材16
を絶縁部材11の裏面に第1磁芯部材13を覆うように
積層接着したので、第1磁芯部材13と物品18と間に
その導電部材16が介在することになる。このため、第
1磁芯部材13を通過してその端部から拡散して往路部
12aの上方を通過する磁束は増加し、アンテナコイル
10は確実に動作することになる。
【0021】なお、上述した実施の形態では、軟磁性金
属,複合材、軟磁性金属の板又は箔、アモルファス箔又
はその積層材、或いはフェライトからなる第1磁芯部材
13を説明したが、第1磁芯部材13は図示しないが絶
縁性樹脂フィルム又はシートと、この絶縁性樹脂フィル
ム又はシートの表面に形成された磁性塗膜とを備えるも
のであっても良い。ここで磁性塗膜を形成する際の絶縁
性樹脂フィルム又はシートの厚さは10〜100μmで
あることが好ましく、更に好ましくは20〜40μmで
ある。この絶縁性樹脂フィルム又はシートとその表面に
形成された磁性塗膜からなる磁芯部材では、絶縁性樹脂
フィルム又はシートの表面に磁性材料からなる粉末又は
フレークを含む塗料を塗布乾燥することにより作られ、
射出成形において成形が困難な0.8mm以下の厚さの
第1磁芯部材13を得ることができ、更に薄いアンテナ
コイル10を得ることができる。
【0022】次に、図3及び図4に本発明の第2の実施
の形態を示す。図面中上述した実施の形態と同一符号は
同一部品を示し、繰り返しての説明を省略する。この実
施の形態では、絶縁部材11の表面に第2磁芯部材14
が復路部12bと重なることなく往路部12aを覆いか
つ端部が隣接する第1磁性部材13の端部と重なるよう
に接着される。この実施の形態における第2磁芯部材1
4は、磁性材料からなる粉末又はフレークを含む塗料を
塗布乾燥することにより形成された磁性塗膜から形成さ
れる。即ち、磁性材料からなる粉末又はフレークを含む
塗料が復路部12bと重なることなく往路部12aを覆
うように絶縁部材11の表面に塗布され、その後乾燥す
ることにより第2磁芯部材14を構成する磁性塗膜が形
成される。
【0023】ここで塗料に含ませる磁性材料の粉末とし
ては、カーボニル鉄粉末,鉄−パーマロイ等のアトマイ
ズ粉末,還元鉄粉末等が用いられる。一方、磁性材料の
フレークとしては、上記粉末をボールミル等で微細化し
て粉末を成形した後に、この粉末を機械的に扁平化して
得られたフレークや、鉄系又はコバルト系アモルファス
合金の溶湯粒を水冷銅に衝突させて得られたフレークが
用いられる。また形成された磁性塗膜の厚さは10〜8
00μmが好ましく、更に好ましくは30〜300μm
である。なお、塗料を一度塗布しただけでは所定の厚さ
が得られない場合には、繰り返し同一の塗料を塗布乾燥
することにより所望の厚さの塗膜を得ることができる。
この磁性塗膜からなる第2磁芯部材14は、塗料を塗布
乾燥させるだけの簡単な作業で比較的薄い第2磁芯部材
14を得ることが可能になる。
【0024】このように構成されたアンテナコイル10
は、第2磁芯部材14が磁性塗膜から形成されるので、
射出成形において成形が困難な0.8mm以下の厚さの
第2磁芯部材14を得ることが可能になり、その厚さを
薄くすることができる。また、往路部12aを覆いかつ
端部が隣接する第1磁性部材13の端部と重なるように
第2磁芯部材14を絶縁部材11の表面に接着するの
で、第1磁芯部材13を通過する磁束は、図3における
実線矢印に示すように、第1磁芯部材13の端部におい
て第2磁芯部材14に移行して往路部12aの上方を通
過し、第2磁芯部材14の端部から隣接する第1磁芯部
材13の端部に再び移行する。このため、第2磁芯部材
14は第1磁芯部材13を通過する磁束を往路部12a
において絶縁部材11の表面側に導き、磁束は第1及び
第2磁芯部材13,14を交互に移動しつつそれらの第
1及び第2磁芯部材13,14を通過する。このため、
往路部12aと復路部12bは磁束の表及び裏に交互に
存在することになり、この往路部12aと復路部12b
を含む一連の導電体12がその磁束の周囲に巻回された
アンテナコイルと同一になる。このため、磁芯部材の外
周面に導線を巻回して第1導体を製作する従来のアンテ
ナコイルと同一の特性を有するアンテナコイル10を比
較的容易に得ることができ、従来の銅線を巻介するアン
テナコイルに比較して量産性を向上させることができ
る。
【0025】次に、図5及び図6に本発明の第3の実施
の形態を示す。図面中上述した実施の形態と同一符号は
同一部品を示し、繰り返しての説明を省略する。この実
施の形態では、導電体12が2本の導電線21,22を
有し、この2本の導電線21,22は所定の間隔をあけ
て互いに沿うように絶縁部材11の表面にそれぞれ蛇行
して形成される。2本の導電線21,22には往路部2
1a,22aと復路部21b,22bがそれぞれ交互に
形成され、それぞれの往路部21a,22aと復路部2
1b,22bが複数の接続部21c,22cにより交互
に接続される。また2本の導電線21,22の両端には
リード部21d,22dがそれぞれ設けられ、一方の導
電線21の終端部におけるリード部21dが隣接する他
方の導電線11の始端部におけるリード部22dに接続
されて一連の導電体12が構成される。
【0026】そして、往路部21a,22aと重なるこ
となく復路部21b,22bを絶縁部材11の裏面から
覆うように第1磁芯部材13が絶縁部材11の裏面に接
着され、絶縁部材11の表面に第2磁芯部材14が復路
部21b,22bと重なることなく往路部21a,22
aを覆いかつ端部が隣接する第1磁性部材13の端部と
重なるように接着される。このように構成されたアンテ
ナコイル10では、導電体12を2本の導電線21,2
2により構成するので、第1及び第2磁芯部材13,1
4を通過する磁束の表及び裏に交互に存在する往路部2
1a,22aと復路部21b,22bの本数は単一の導
電線から導電体が構成される場合に比較して増加する。
このため、いわゆる巻き線回数が増加することになり、
この巻き線回数を増加させることによりアンテナコイル
の特性を向上させることができる。
【0027】なお、上述した第3の実施の形態では、2
本の導電線21,22から構成される導電体12を説明
したが、導電体12は図7に示すように3本の導電線3
1,32,33から構成されるものであっても良く、図
示しないが4本、5本、6本、7本、又は9本以上の導
電線から構成しても良い。導電線の数を増加させると、
いわゆる巻き線回数が増加することになり、この巻き線
回数を増加させることによりアンテナコイルの特性を更
に向上させることができる。また、上述した実施の形態
では、複合材を射出成形することにより得られた第1磁
芯部材13と磁性塗膜からなる第2磁芯部材14を説明
したが、第1磁芯部材を磁性塗膜から構成しても良く、
第2磁芯部材を軟磁性金属,アモルファス又はフェライ
トからなる粉末又はフレーク及びプラスチックの複合
材、軟磁性金属の板又は箔、アモルファス箔又はその積
層材、或いはフェライトにより構成しても良い。
【0028】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく
説明する。 <実施例1>図1及び図2に示すように電気絶縁フィル
ムからなる絶縁部材11の表面に導電体12を形成し
た。電気絶縁フィルムとしては、厚さ50μmであって
縦及び横が65mm×55mmのポリイミドフィルムを
用いた。このポリイミドフィルムの一方の主面に厚さ3
5μmの銅箔を積層接着し、この銅箔をエッチングする
ことによりポリイミドフィルムの一方の表面に蛇行し
て、長さがそれぞれ40mmの往路部12aと復路部1
2bが10mmの隙間を開けて交互に3本形成された一
連の導電体12を形成した。この導電体12は0.8m
mの幅に形成した。
【0029】その後、導電体12が設けられた電気絶縁
フィルム12の裏面に、厚さが1mmであって縦及び横
が40mm×20mmの第1磁芯部材13を接着した。
第1磁芯部材13としては、カーボニル鉄粉をナイロン
樹脂に92重量%含ませた複合材を射出成形したものを
使用した。第1磁芯部材13の接着は、第1磁芯部材1
3が往路部12aと重なることなく復路部12bを絶縁
部材11の裏面から覆うように行った。そして厚さが
0.1mmであって縦及び横が70mm×60mmのア
ルミ板からなる導電部材16を、絶縁部材11の裏面に
第1磁芯部材13を覆うように接着した。このようにし
て第1磁芯部材13のみを有するアンテナコイルを実施
例1とした。
【0030】<実施例2>実施例1と同一の第1磁芯部
材13のみを有するアンテナコイルを得た。そして実施
例1と同一の複合材により実施例1における第1磁芯部
材と同形同大の第2磁芯部材14を準備した。この第2
磁芯部材14を復路部12bと重なることなく往路部1
2aを覆いかつ端部が隣接する第1磁性部材13の端部
と重なるように絶縁部材11の表面に接着して図3及び
図4に示すアンテナコイルを得た。このように第1磁芯
部材13及び第2磁芯部材14の双方を有するアンテナ
コイルを実施例2とした。
【0031】<比較例1>図9に示すようにベース板1
としての単一の電気絶縁フィルムにコイル本体2を形成
した。電気絶縁フィルム1としては、厚さ50μmであ
って縦及び横がそれぞれ50mmのポリイミドフィルム
を用いた。このポリイミドフィルム1の表面に厚さ35
μmの銅箔を積層接着し、この銅箔をエッチングするこ
とにより導体を形成して、ポリイミドフィルムの一方の
主面にその導体が4回渦巻き状に巻回されたコイル本体
2を形成した。導体は0.8mmの幅に形成され、この
導体により形成されるコイル本体2の外形は45mm×
45mmであり、このコイル本体2により包囲される中
央部は37mm×37mmの方形状になるように形成し
た。そして厚さが0.1mmであって縦及び横が70m
m×60mmのアルミ板からなる図示しない導電部材
を、電気絶縁フィルムからなるベース板1の裏面に接着
した。この電気絶縁フィルムからなるベース板1に渦巻
き状のコイル本体2が形成されたアンテナコイルを比較
例1とした。
【0032】<比較試験>物品として、100mm×1
00mmであって厚さが0.16mmのアクリル板と、
そのアクリル板と同形同大のアルミニウム板及び軟鋼板
をそれぞれ準備した。これらのアクリル板、アルミニウ
ム板及び軟鋼板の表面に上述した実施例1及び2並びに
比較例1におけるアンテナコイルをそれぞれ配置した。
アンテナコイルの配置に際しては、導電部材がそれらの
物品に直接接触するように配置した。そして、それらの
アンテナコイルの導電体12の両端部(図2のX及び
Y)に、コイル特性を測定する測定器(HEWLETT PACKA
RD社製 4395)の測定用ターミナルを接続させ、そ
の測定器により所定の周波数に対するコイル本体のL値
並びにQ値をそれぞれ測定した。また、比較例1及び実
施例1のアンテナコイルにそれぞれコンデンサ16を接
続して8.2MHzで作動するEASタグを得た。この
タグを上述したアクリル板、アルミニウム板及び軟鋼板
の表面にそれぞれ配置した場合の動作の有無を確認し
た。これらの結果を表1にそれぞれ示す。
【0033】
【表1】
【0034】表1から明らかなように、実施例1及び実
施例2ではアクリル板、アルミニウム板及び軟鋼板上の
いずれでもL値はほとんど変らず、アルミニウム板及び
軟鋼板上の場合もアクリル板の場合に比較してQ値の低
下は少ない。しかし比較例1ではアクリル板上に比較し
アルミニウム板上ではL値が著しく変化する。また軟鋼
板上の場合はQ値が著しく低下する。これは実施例1及
び実施例2ではコイルから発生する磁束の方向が板の面
に平行になっているのに対して、比較例では磁束の方向
が板の面に垂直であって、導電部材を接着していても磁
束の大部分が板に到達してしまうことに起因するものと
考えられる。また、実施例1及び実施例2のアンテナコ
イルにICチップを接続したタグは、アクリル板、アル
ミニウム板及び軟鋼板のいずれの表面に配置しても動作
するのに対して、比較例1のアンテナコイルにICチッ
プを接続したタグは、アクリル板の表面に配置した場合
にのみ動作し、アルミニウム板及び軟鋼板の表面に配置
した場合には動作しなかった。これはアルミニウム板の
場合はL値が変化し、共振周波数が変化したことと、エ
ネルギーが鉄板に吸収され損失となったためと考えられ
る。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、絶
縁部材と、絶縁部材の表面に蛇行して往路部と復路部が
交互に形成された一連の導電体と、絶縁部材の裏面に接
着された第1磁芯部材とを備えたので、導電体に流れる
電流により生じる磁束は第1磁芯部材を通過してアンテ
ナコイルが取付けられる物品の表面と平行になる。ま
た、第1磁芯部材は往路部と重なることなく復路部を絶
縁部材の裏面から覆うように絶縁部材の裏面に接着され
るので、第1磁芯部材を通過する磁束は、その端部にお
いてその一部は拡散して往路部の上方を通過し、隣接す
る第1磁芯部材に再び戻り、その物品表面が金属であっ
てもその影響を受けずに確実に作動する。
【0036】また、復路部と重なることなく往路部を覆
いかつ端部が隣接する第1磁性部材の端部と重なるよう
に第2磁芯部材を絶縁部材の表面に接着すれば、磁束が
第1及び第2磁芯部材を交互に移動しつつそれらの第1
及び第2磁芯部材を通過する。このため、往路部と復路
部は磁束の表及び裏に交互に存在することになり、この
往路部と復路部を含む一連の導電体がその磁束の周囲に
巻回されたアンテナコイルと同一になり、磁芯部材の外
周面に導線を巻回して製作する従来のアンテナコイルと
同一の特性を有するアンテナコイルを比較的容易に得る
ことができ、その量産性を向上させることができる。更
に、所定の間隔をあけて互いに沿うように絶縁部材の表
面に蛇行して形成された複数本の導電線により一連の導
電体を形成すれば、磁束の表及び裏に交互に存在する往
路部と復路部の本数を増加させていわゆる巻き線回数を
容易に増加させることができ、この巻き線回数を増加さ
せることによりアンテナコイルの特性を向上させること
ができる。
【0037】更に、導電体をエッチング若しくは打ち抜
き、又はスクリーン印刷若しくは蒸着することにより形
成すれば、絶縁部材への導電体の形成が比較的容易にな
り、第1又は第2磁芯部材が、軟磁性金属,アモルファ
ス又はフェライトからなる粉末又はフレーク及びプラス
チックの複合材、軟磁性金属の板又は箔、アモルファス
箔又はその積層材、或いはフェライトであれば、磁芯部
材が比較的薄いものになり、アンテナコイル全体の厚さ
を薄くすることができる。特に磁性塗膜を磁芯部材とす
ることにより、磁芯部材を更に薄くすることができ、射
出成形において成形が困難な0.8mm以下の厚さの磁
芯部材により更に薄いアンテナコイルを得ることが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態のアンテナコイルを示す図
2のA−A線断面図。
【図2】そのアンテナコイルの平面図。
【図3】本発明第2実施形態のアンテナコイルを示す図
1に対応する断面図。
【図4】そのアンテナコイルの平面図。
【図5】本発明第3実施形態のアンテナコイルを示す図
1に対応する断面図。
【図6】そのアンテナコイルの平面図。
【図7】3本の導電線からなる導電体を有するアンテナ
コイルの平面図。
【図8】磁芯部材に螺旋状に巻回された導体を有する従
来のアンテナコイルを示す斜視図。
【図9】渦巻き状のコイル本体からなる従来のアンテナ
コイルを示す斜視図。
【符号の説明】
11 絶縁部材 12 導電体 12a,21a,22a 往路部 12b,21b,22b 復路部 13 第1磁芯部材 14 第2磁芯部材 16 導電部材 21,22 導電線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 27/00 H01Q 1/38 5J047 H01Q 1/24 1/40 1/36 23/00 1/38 G06K 19/00 H 1/40 K 23/00 H01F 15/00 D (72)発明者 八幡 誠朗 東京都文京区小石川1丁目12番14号 三菱 マテリアル株式会社RF−ID事業センタ ー内 Fターム(参考) 2C005 MA15 MA19 MA31 NA09 PA29 PA40 5B035 BA05 BB09 CA01 CA23 5E070 AA05 AB01 BA11 BB01 BB02 BB03 CB02 5J021 AA09 AB04 FA01 HA05 JA07 5J046 AA07 AA13 AB11 PA07 QA02 5J047 AA07 AA13 AB11 FD01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁フィルム又は電気絶縁シートに
    より形成された絶縁部材(11)と、 前記絶縁部材(11)の表面に蛇行して往路部(12a)と復路
    部(12b)が交互に形成された一連の導電体(12)と、 前記絶縁部材(11)の裏面に接着され前記往路部(12a)と
    重なることなく前記復路部(12b)を前記絶縁部材(11)の
    裏面から覆う第1磁芯部材(13)とを備えたことを特徴と
    するアンテナコイル。
  2. 【請求項2】 絶縁部材(11)の表面に第2磁芯部材(14)
    が復路部(12b)と重なることなく往路部(12a)を覆いかつ
    端部が隣接する第1磁性部材(13)の端部と重なるように
    接着され、前記第2磁芯部材(14)は前記第1磁芯部材(1
    3)を通過する磁束を前記往路部(12a)において前記絶縁
    部材(11)の表面側に導くように構成された請求項1記載
    のアンテナコイル。
  3. 【請求項3】 導電体(12)が所定の間隔をあけて互いに
    沿うように絶縁部材(11)の表面に蛇行して形成された複
    数本の導電線(21,22)を有し、前記導電線(21)の終端部
    が隣接する導電線(22)の始端部に接続されて一連の導電
    体(12)が構成された請求項1又は2記載のアンテナコイ
    ル。
  4. 【請求項4】 絶縁部材(11)の表面全体に接着された導
    電性箔を所定のパターンでエッチングすることにより、
    又は前記絶縁部材(11)の表面に導電材料を所定のパター
    ンでスクリーン印刷若しくは蒸着することにより、導電
    体(12)が前記絶縁部材(11)の表面に形成された請求項1
    ないし3いずれか記載のアンテナコイル。
  5. 【請求項5】 第1磁芯部材(13)及び第2磁芯部材(14)
    のいずれか一方または双方が、軟磁性金属,アモルファ
    ス又はフェライトからなる粉末又はフレーク及びプラス
    チックの複合材、軟磁性金属の板又は箔、アモルファス
    箔又はその積層材、或いはフェライトである請求項1な
    いし4いずれか記載のアンテナコイル。
  6. 【請求項6】 第1磁芯部材(13)及び第2磁芯部材(14)
    のいずれか一方または双方が磁性粉を含むインク又は塗
    料を前記絶縁部材(11)に塗布乾燥することにより形成さ
    れた磁性塗膜から構成された請求項1ないし4いずれか
    記載のアンテナコイル。
  7. 【請求項7】 シート状又は板状の導電部材(16)が絶縁
    部材(11)の裏面に第1磁芯部材(13)を覆うように接着さ
    れた請求項1ないし6いずれか記載のアンテナコイル。
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