JP2002342988A - 光ディスク原盤露光装置 - Google Patents

光ディスク原盤露光装置

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JP2002342988A
JP2002342988A JP2001149552A JP2001149552A JP2002342988A JP 2002342988 A JP2002342988 A JP 2002342988A JP 2001149552 A JP2001149552 A JP 2001149552A JP 2001149552 A JP2001149552 A JP 2001149552A JP 2002342988 A JP2002342988 A JP 2002342988A
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JP
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optical disk
disk master
outer peripheral
resist plate
peripheral end
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JP2001149552A
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Osamu Mizuta
治 水田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】安定して高密度な光ディスク原盤露光を効率良
く行うことができるとともに回転している光ディスク原
盤の回転中心からの偏芯による振動を低減する。 【解決手段】光ディスク原盤であるレジスト板2の外周
端面に傾斜面30を形成し、駆動ユニット6のターンテ
ーブル17に設けたチャック機構部31でレジスト板2
の外周端面の傾斜面30の複数個所を押えて固定し、レ
ジスト板2の偏芯を除去して、レジスト板2の回転中心
をターンテーブル17の回転中心と確実に一致させ、レ
ジスト板2を回転しながら電子ビームを照射していると
きに、レジスト板2に振動が発生することを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスク原盤
に記録用ビームを照射して情報を記録する光ディスク原
盤露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスク原盤に記録用ビームを照射し
て情報を記録するときに、光ディスク原盤を回転する回
転シャフトに振動が発生した場合やスピンドルモータに
回転変動が生じた場合でも記録用ビームを光ディスク原
盤の適切な位置に照射するために、例えば特開2000−20
964号公報に示された光ディスク原盤記録装置は、光デ
ィスク原盤を保持するターンテーブルを回転する回転シ
ャフトの回転方向の角度位置と光ディスク原盤の記録面
に平行な方向の回転シャフトの変位とを検出し、検出し
た角度位置と変位とに基づいて回転シャフトの基準位置
からの現在角度位置における現在偏倚を算出し、算出し
た現在偏倚に基づいて照射スポット位置を調整するよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記光ディスク原盤記
録装置は、露光位置を真空容器外からレーザ測長器等で
計測してターンテーブルの回転による振動をフィードバ
ックして電子ビームを偏向させて補正する方法であり、
測長レーザが外部大気内に設置してあることから大気中
の空気の揺らぎや温度変化の影響を受けやすく、これを
防止して正確な測長を行なうためには光ディスク原盤露
光装置を十分管理された所に設置する必要があり、その
維持管理が容易でない。
【0004】また、光ディスク原盤を真空容器内に設置
するため、光ディスク原盤を設置するたびに真空容器を
大気解放していると、大気中のごみや水分を含みやすく
所定の真空圧に到達するまで多大な時間を要し、作業効
率が低下するという短所がある。
【0005】この発明はかかる短所を改善し、安定して
高密度な光ディスク原盤露光を効率良く行うことができ
るとともに回転している光ディスク原盤の回転中心から
の偏芯による振動を低減することができる光ディスク原
盤露光装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光ディス
ク原盤露光装置は、真空容器内に設置された駆動ユニッ
トにより光ディスク原盤を保持して回転と移動をさせな
がら、電子ビームユニットから光ディスク原盤に電子ビ
ームを照射して露光するする光ディスク原盤露光装置に
おいて、光ディスク原盤の外周端面に傾斜面を形成し、
駆動ユニットには光ディスク原盤の外周端面の傾斜面の
複数個所を押えて固定するチャック機構部を設けたこと
を特徴とする。
【0007】上記光ディスク原盤の外周端面の傾斜面
は、光ディスク原盤の外周上端部を面取りして形成した
り、光ディスク原盤の外周端面にV字状の溝により形成
すると良い。
【0008】また、駆動ユニットのチャック機構部は、
固定用ローラにより光ディスク原盤の外周端面の傾斜面
を固定すると良い。この固定用ローラを3個有し、各固
定用ローラにより光ディスク原盤の外周端面の傾斜面を
均等に押えて固定することが望ましい。
【0009】さらに、光ディスク原盤の外周端面の傾斜
面に金属皮膜を形成し、固定用ローラを導電性の材料で
形成し、光ディスク原盤に電子ビームを照射していると
きに、光ディスク原盤を固定用ローラを介してアースに
接続すると良い。
【0010】また、光ディスク原盤の外周端面の傾斜面
に縦方向又は斜め方向のきざみ目を設けたり、固定用ロ
ーラの表面にローレットを設け、光ディスク原盤の傾斜
面と固定用ローラとの間の摩擦抵抗を高めることが望ま
しい。
【0011】さらに、真空容器に開閉自在な隔壁を隔て
て、真空容器より容積の小さい予備室を設け、予備室を
経由して真空容器内に光ディスク原盤を投入し、真空容
器から予備室を経由して光ディスク原盤を排出すること
が望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の光ディスク原盤露光装
置は、光ディスク原盤であるレジスト板に電子ビームを
照射して情報を記録するものであり、真空容器内に設け
られ、レジスト板に電子ビームを照射する電子ビームユ
ニットと、レジスト板を回転するとともに水平方向に移
動する駆動ユニットと、レジスト板を真空容器内に投入
したり排出するため真空容器に開閉自在な隔壁を介して
連結された予備室を有する。駆動ユニットは、レジスト
板を保持するターンテーブルと、ターンテーブルを回転
するスピンドルモータと、スピンドルモータを横移動す
るスライドユニットを有する。
【0013】レジスト板は駆動ユニットのターンテーブ
ルに固定するため、外周上端部に面取りにより形成され
た傾斜面を有する。ターンテーブルには、レジスト板の
外周端部を3個所で固定するチャック機構部を有する。
チャック機構部は、ターンテーブルの裏面に同軸で設け
られた回転リングと、回転リングにクランク機構を介し
て連結された回動アームの先端部に設けられた固定用ロ
ーラを有する。そしてレジスト板が真空容器に投入され
ると、回転リングを時計方向に回動して、クランク機構
により回動アームを回動し、固定用ローラをレジスト板
の外周上端部の傾斜面に圧着してレジスト板をターンテ
ーブルに固定する。このレジスト板を固定するときに、
固定用ローラをレジスト板の3方向から均等に押し付け
て固定して、レジスト板の偏芯を除去し、レジスト板の
回転中心をターンテーブルの回転中心と確実に一致さ
せ、ターンテーブルによりレジスト板を回転しながら電
子ビームユニットからレジスト板に電子ビームを照射し
ているときに、レジスト板に振動が発生することを防止
する。
【0014】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の光ディスク原盤
露光装置の構成図である。この光ディスク原盤露光装置
1は、光ディスク原盤であるレジスト板2に電子ビーム
を照射して情報を記録するものであり、図に示すよう
に、外乱振動の影響を防止するために石の定盤3上に設
置された真空容器4と、真空容器4内に設けられ、レジ
スト板2に電子ビームを照射する電子ビームユニット5
と、レジスト板2を回転するとともに水平方向に移動す
る駆動ユニット6と、レジスト板2を真空容器4内に入
れるため真空容器4に開閉自在な隔壁を介して連結され
たロードロック室7を有する。
【0015】電子ビームユニット5は電子ビーム発生系
8と電子ビームレンズ系9を有する。電子ビーム発生系
8は、電子銃10とコンデンサレンズ11と電子ビーム
変調部12とアパーチャ13を有し、電子ビームレンズ
系9は、電子ビーム偏向部14と第1のフォーカスレン
ズ15と第2のフォーカスレンズ16を有する。そして
電子銃10から出射された電子ビームはコンデンサレン
ズ11により集光される。この集光された電子ビームは
1対の電極から構成される電子ビーム変調部12によっ
て発生している電磁場を通過することにより変調されて
偏向し、偏向した電子ビームはアパーチャ13に照射さ
れる。この電子ビームの偏向が大きいときは、アパーチ
ャ13の遮断効果により電子ビームは遮断され、駆動ユ
ニット6で保持しているレジスト板2に到達せず、電子
ビームを偏向させないときはアパーチャ13を通過して
レジスト板2に到達する。このようにして光変調と同様
のオン/オフ変調を行うことができる。この電子ビーム
はアパーチャ13を通るときにビーム整形も同時に行な
われて電子ビームレンズ系9へ導入される。電子ビーム
レンズ系9では、レジスト板2にウォブル溝を形成する
ために、電子ビームが、再度、電子ビーム偏向部14の
1対の電極を通過するときに偏向角を与える。また、レ
ジスト板2にウォブル溝を形成しないときは、電子ビー
ム偏向部14で電子ビームの偏向は行なわない。この電
子ビームは第1のフォーカスレンズ15と第2のフォー
カスレンズ16により焦点とスポット径が調整されてレ
ジスト板2上に集光されて情報が記録される。
【0016】駆動ユニット6は、レジスト板2を保持す
るターンテーブル17と、ターンテーブル17を回転す
るスピンドルモータ18と、定盤3上に設置され、スピ
ンドルモータ18を横移動するスライドユニット19を
有する。この駆動ユニット6においては、電子ビームに
与える電磁場の影響を無くすためスピンドルモータ18
には磁気シールドを施しており、スピンドルモータ18
の回転によって発生する電磁場の影響が電子ビームに影
響を与えないようにしている。また、スライドユニット
19は、図2(a)の上面図と(b)の側面図に示すよ
うに、固定ベース20とスピンドルモータ18を載置し
た移動ベース21の間にクロスローラガイド22を用
い、エアスライドを使用した場合に生じる真空容器4内
の真空破壊を防ぐとともに、エアスライドと同等の高剛
性を持たせている。移動ベース21の移動手段として
は、送りモータ23で回転する送りネジ24を使用し、
送りネジ24で発生するバックラッシュを除去するため
にトルクロッド25を送りネジ24と対称の位置に設け
てテンションを与え、移動ベース21の傾きを防止して
いる。このトルクロッド25はスピンドルモータ18の
微妙な振動も低減することができる。また、ターンテー
ブル17で保持されたレジスト板2の露光半径位置制御
には、記録領域外の粗動駆動には分解能の低い粗微動ス
ケール26とディテクタ27により位置検出をして駆動
制御を行い、記録領域内においては高分解能のレーザス
ケール等を用いて位置検出を行ない送りモータ23とス
ピンドルモータ18の回転と同期制御を行なう。この粗
微動スケール26とディテクタ27とレーザスケールは
移動ベース21と固定ベース20に設置しており、ター
ンテーブル17の設置環境と同じ真空容器4内にあるた
め、大気による空気の揺らぎ等の影響がなく、安定して
正確な測定を行うことができる。
【0017】また、情報が記録されるレジスト板2を駆
動ユニット6のターンテーブル17に固定するため、図
3(a)のターンテーブル17とスピンドルモータ18
の側面図に示すように、レジスト板2の外周上端部には
面取りにより形成された傾斜面30を有する。ターンテ
ーブル17には、図3(b)の裏面図に示すように、レ
ジスト板2の外周端部を3個所で固定するチャック機構
部31を有する。チャック機構部31は、ターンテーブ
ル17の裏面に同軸で設けられチャック駆動機構(不図
示)により回動する回転リング32と、回転リング32
の3等分した位置に取り付けられた3個のクランクピン
33と、一方の端部にクランクピン33と係合する長溝
34が設けられ、他方の端部には、レジスト板2の傾斜
面30と係合する例えば楕円面で形成された固定用ロー
ラ35を有し、中心部がターンテーブル17の裏面で、
ターンテーブル17の3等分した位置に取り付けられた
ピン36にそれぞれ回転自在に取り付けられた回動アー
ム37とを有する。
【0018】上記のように構成した光ディスク原盤露光
装置1において、レジスト板2に電子ビームユニット5
で電子ビームを照射して情報を記録するとき、真空容器
4内は10−3Pa以下の圧力にする必要がある。この
真空容器4内のターンテーブル17にレジスト板2を投
入したり排出するたびに真空容器4を大気開放している
と、レジスト板2を投入してから真空容器4内を所定の
圧力まで減圧するのに多くの時間を要する。そこで、レ
ジスト板3を真空容器4に投入したり排出するために真
空容器4より容積の小さいロードロック室7を設け、真
空容器4は常時所定の10−3Pa以下の圧力になるよ
うに制御し、ロードロック室7の投入口を開にしてロー
ドロック室7を大気開放し、このロードロック室7にレ
ジスト板2を設置して投入口を閉にしてからロードロッ
ク室7を真空容器4内の圧力と同等になるまで真空引き
を行い、ロードロック室7内の圧力が真空容器4内の圧
力と同等になったときに、真空容器4とロードロック室
7との間の隔壁を開いてレジスト板2を真空容器4内に
投入してターンテーブル17に設置する。真空容器4か
らレジスト板2を排出するときも、投入する場合と同様
にロードロック室7を経由してレジスト板2を排出す
る。このようにロードロック室7を経由してレジスト板
2を真空容器4に投入することにより、レジスト板2の
投入から電子ビームを照射して露光を開始までの時間を
大幅に低減することができる。
【0019】この真空容器4にレジスト板2が投入され
るとき、ターンテーブル17に設けたチャック機構部3
1の回転リング32は、図3(b)において、反時計方
向に回動して、固定用ローラ35がターンテーブル17
の外周より離れる方向にクランク機構により回動アーム
37を回動する。この状態でレジスト板2がターンテー
ブル17に載置されると、回転リング32を時計方向に
回動して、クランク機構により回動アーム37を回動
し、図3(a)に示すように、固定用ローラ35をレジ
スト板2の外周上端部の傾斜面30に圧着してレジスト
板2を固定する。このレジスト板2を固定するときに、
固定用ローラ35をレジスト板2の3方向から均等に押
し付けて固定するため、レジスト板2の偏芯を除去し
て、レジスト板2の回転中心をターンテーブル17の回
転中心と確実に一致させることができる。したがってタ
ーンテーブル17によりレジスト板2を回転しながら電
子ビームユニット5からレジスト板2に電子ビームを照
射しているときに、レジスト板2に振動が発生すること
を防止することができる。
【0020】また、レジスト板2の外周端に設けた傾斜
面30に固定用ローラ35を押し付けてレジスト板2を
ターンテーブル17に固定するから、レジスト板2には
ターンテーブル17に固定するための穴を設ける必要は
なく、レジスト板2を容易に作製することができる。さ
らに、レジスト板2を作製するときに、レジストを塗布
してスピンコートで振り切るとき、レジスト板2の外周
端に設けた傾斜面30により端部のレジストは下方に振
り切られて跳ね返りを防止することができ、レジストの
再付着による欠陥が生じることを防止することができ
る。
【0021】また、レジスト板2の外周端に設けた傾斜
面30に固定用ローラ35を押し付けてレジスト板2を
ターンテーブル17に固定するから、レジスト板2の外
周端に金属皮膜を施し、固定用ローラ35を導電体で形
成することにより、レジスト板2をターンテーブル17
に固定したときに、固定用ローラ35を介してレジスト
板2をアースに接続することにより、電子ビームで露光
中のレジスト板2が帯電することを防止することができ
る。
【0022】前記実施例ではレジスト板2をターンテー
ブル17に固定する固定用ローラ35を楕円面で形成し
た場合について示し説明したが、固定用ローラ35を図
5に示すように、レジスト板2の外周端に設けた傾斜面
30と一致する傾斜面38を有する逆爪形状にすること
により、レジスト板2をターンテーブル17により強固
に固定することができる。
【0023】さらに、レジスト板2の外周端に設けた傾
斜面30に縦方向又は斜め方向のきざみ目を設けたり、
あるいは固定用ローラ35の表面にローレットを設け、
レジスト板2と固定用ローラ35の間の摩擦係数を大き
くすることにより、固定用ローラ35でターンテーブル
17に固定したレジスト板2を回転するときの空転を防
止することができる。
【0024】また、レジスト板2の外周端に設けた傾斜
面30を、図5(a),(b)に示すように、V字状の
溝39で形成しても良い。このV字状の溝39に固定用
ローラ35を押し付けてレジスト板2をターンテーブル
17に固定することにより、レジスト板2の偏芯を除去
して、レジスト板2の回転中心をターンテーブル17の
回転中心と確実に一致させて、電子ビームを照射すると
きに回転しているレジスト板2に振動が発生することを
確実に防止することができるとともに、レジスト板2を
ターンテーブル17に固定するときにチャッキング不良
が生じても、ターンテーブル17を回転したときに、レ
ジスト板2が飛散することを防止することができる。
【0025】次に、駆動ユニット6のスライドユニット
19を移動する移動手段の他の構成について説明する。
図6(a)の上面図と(b)の側面図に示すように、固
定ベース20とスピンドルモータ18を載置した移動ベ
ース21の間にクロスローラガイド22を有し、移動ベ
ース21の移動手段の回転シャフト40は、固定ベース
20上で送りモータ23に直結され、移動ベース21上
で、移動ベース21の移動方向の両側に設けられた2個
の軸受41によって保持されている。この回転シャフト
40を保持した2個の軸受41の間には移動ベース21
に固定した摩擦軸受42が設けられ、回転シャフト40
は摩擦軸受42の中心を貫通している。この摩擦軸受4
2は、図7(a)の側面図と(b)の正面図に示すよう
に、回転シャフト40を囲むようにしてX,Y方向に対
向して配置された4個の与圧ローラ43を有し、各与圧
ローラ43はスプリング等で回転シャフト40に押し当
てられている。また、各与圧ローラ43は回転シャフト
40の中心軸に対して一定の接触角θで配置され、回転
シャフト40と点接触するようになっている。
【0026】そして送りモータ23で回転シャフト40
を回転すると、各与圧ローラ43は回転シャフト40の
回転方向と同期して回転する。この各与圧ローラ43が
回転するとき、各与圧ローラ43は回転シャフト40の
中心軸に対して一定の接触角θで配置されているから、
回転シャフト40の軸方向への推力が発生し、常に回転
シャフト40に接触しながら与圧ローラ43が回転シャ
フト40の中心軸に沿って移動して移動ベース21を移
動する。この移動ベース21を移動するときに、回転シ
ャフト40を位置決めをするための軸受41が移動ベー
ス21上に設けて有るから、移動ベース21の移動スト
ローク以上の長さを必要とする回転シャフト40に捩れ
や歪みが生じることを抑制することができる。また、4
個の与圧ローラ43を有する摩擦軸受42は、回転シャ
フト40の変形をほとんど無視できるような構造となっ
ているとともに、4個の与圧ローラをそれぞれX,Y方
向に対向して配置してあるため、軸受41で吸収しきれ
ない回転シャフト40の微小変形に対しても、正確に回
転シャフト40の中心軸を保持することができ、移動ベ
ース21を安定して移動することができ、電子ビームユ
ニット5からレジスト板2に電子ビームを照射する位置
を精度良く制御することができる。また、この場合も、
図2に示すトルクロッド25を設けることにより、さら
に姿勢制御や位置決め精度を高めることができる。
【0027】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、光ディ
スク原盤の外周端面に傾斜面を形成し、駆動ユニットに
設けたチャック機構部で光ディスク原盤の外周端面の傾
斜面の複数個所を押えて固定するようにしたから、光デ
ィスク原盤の偏芯を除去して、光ディスク原盤の回転中
心を駆動ユニットの回転中心と確実に一致させることが
でき、駆動ユニットにより光ディスク原盤を回転しなが
ら電子ビームを照射しているときに、光ディスク原盤に
振動が発生することを防止することができる。
【0028】また、光ディスク原盤の外周端に設けた傾
斜面を押えて駆動ユニットに固定するから、光ディスク
原盤には駆動ユニットのターンテーブルに固定するため
の穴を設ける必要はなく、光ディスク原盤を容易に作製
することができる。さらに、光ディスク原盤を作製する
ときに、レジストを塗布してスピンコートで振り切ると
き、外周端に設けた傾斜面により端部のレジストは下方
に振り切られて跳ね返りを防止することができ、レジス
トの再付着による欠陥が生じることを防止することがで
きる。
【0029】また、光ディスク原盤の外周端面の傾斜面
を、光ディスク原盤の外周上端部に面取りして形成した
り、光ディスク原盤の外周端面に設けたV字状の溝によ
り形成することにより、光ディスク原盤を駆動ユニット
に確実に固定することができる。
【0030】また、駆動ユニットのチャック機構部に複
数の固定用ローラを設け、固定用ローラを光ディスク原
盤の外周端面の傾斜面に圧着して固定することにより、
光ディスク原盤の偏芯を除去して、光ディスク原盤の回
転中心を駆動ユニットの回転中心と確実に一致させるこ
とができる。さらに、3個の固定用ローラにより光ディ
スク原盤の外周端面の傾斜面を均等に押えて固定するこ
とにより、光ディスク原盤の偏芯を確実に除去して、光
ディスク原盤の回転中心を駆動ユニットの回転中心と精
度良く一致させることができる。
【0031】また、光ディスク原盤の外周端面の傾斜面
に金属皮膜を形成し、固定用ローラを導電性の材料で形
成し、光ディスク原盤に電子ビームを照射しているとき
に、光ディスク原盤を固定用ローラを介してアースに接
続することにより、電子ビームで露光中の光ディスク原
盤が帯電することを防止することができる。
【0032】また、光ディスク原盤の外周端面の傾斜面
に縦方向又は斜め方向のきざみ目を設けたり、固定用ロ
ーラの表面にローレットを設け、光ディスク原盤の傾斜
面と固定用ローラとの間の摩擦抵抗を高めること2よ
り、光ディスク原盤を回転するときに空転が生じること
を防止でき、光ディスク原盤を安定して回転させること
ができる。
【0033】さらに、真空容器に開閉自在な隔壁を隔て
て、真空容器より容積の小さい予備室を設け、予備室を
経由して真空容器内に光ディスク原盤を投入し、真空容
器から予備室を経由して光ディスク原盤を排出すること
により、真空容器内を常に一定の圧力に制御することが
でき、光ディスク原盤の投入から電子ビームを照射して
露光を開始までの時間を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光ディスク原盤露光装置の構成図で
ある。
【図2】駆動ユニットのスライドユニットの構成図であ
る。
【図3】レジスト板の固定用の傾斜面とターンテーブル
のチャック機構部の構成図である。
【図4】チャック機構部の固定用ローラを示す部分側面
図である。
【図5】レジスト板のV字状の溝で形成した固定用の傾
斜面を示す構成図である。
【図6】駆動ユニットのスライドユニットの他の構成図
である。
【図7】スライドユニットの摩擦軸受の構成図である。
【符号の説明】
1;光ディスク原盤露光装置、2;レジスト板、3;定
盤、4;真空容器、5;電子ビームユニット、6;駆動
ユニット、7;ロードロック室、8;電子ビーム発生
系、9;電子ビームレンズ系、17;ターンテーブル、
18;スピンドルモータ、19;スライドユニット、3
0;レジスト板の傾斜面、31;チャック機構部、3
2;回転リング、33;クランクピン、35;固定用ロ
ーラ、37;回動アーム。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器内に設置された駆動ユニットに
    より光ディスク原盤を保持して回転と移動をさせなが
    ら、電子ビームユニットから光ディスク原盤に電子ビー
    ムを照射して露光するする光ディスク原盤露光装置にお
    いて、 光ディスク原盤の外周端面に傾斜面を形成し、駆動ユニ
    ットには光ディスク原盤の外周端面の傾斜面の複数個所
    を押えて固定するチャック機構部を設けたことを特徴と
    する光ディスク原盤露光装置。
  2. 【請求項2】 上記光ディスク原盤の外周端面の傾斜面
    は、光ディスク原盤の外周上端部を面取りして形成する
    請求項1記載の光ディスク原盤露光装置。
  3. 【請求項3】 上記光ディスク原盤の外周端面の傾斜面
    は、光ディスク原盤の外周端面にV字状の溝により形成
    する請求項1記載の光ディスク原盤露光装置。
  4. 【請求項4】 上記駆動ユニットのチャック機構部は、
    固定用ローラにより光ディスク原盤の外周端面の傾斜面
    を固定する請求項1,2又は3記載の光ディスク原盤露
    光装置。
  5. 【請求項5】 上記駆動ユニットのチャック機構部は、
    固定用ローラを3個有し、各固定用ローラにより光ディ
    スク原盤の外周端面の傾斜面を均等に押えて固定する請
    求項4記載の光ディスク原盤露光装置。
  6. 【請求項6】 上記光ディスク原盤の外周端面の傾斜面
    に金属皮膜を形成し、固定用ローラを導電性の材料で形
    成した請求項4又は5記載の光ディスク原盤露光装置。
  7. 【請求項7】 上記光ディスク原盤の外周端面の傾斜面
    に、縦方向又は斜め方向のきざみ目を設けた請求項4,
    5又は6記載の光ディスク原盤露光装置。
  8. 【請求項8】 上記固定用ローラの表面にローレットを
    設けた請求項4,5又は6記載の光ディスク原盤露光装
    置。
  9. 【請求項9】 上記真空容器に開閉自在な隔壁を隔て
    て、真空容器より容積の小さい予備室を設け、該予備室
    を経由して真空容器内に光ディスク原盤を投入し、真空
    容器から予備室を経由して光ディスク原盤を排出する請
    求項1乃至8のいずれかに記載の光ディスク原盤露光装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5166400B2 (ja) * 2007-03-20 2013-03-21 株式会社ニューフレアテクノロジー ビーム描画装置
JP5433011B2 (ja) * 2009-09-28 2014-03-05 株式会社ニューフレアテクノロジー 電子ビーム記録装置

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