JP2002342956A - 光ピックアップ装置及び光ディスクドライブ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置及び光ディスクドライブ装置

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JP2002342956A
JP2002342956A JP2001149397A JP2001149397A JP2002342956A JP 2002342956 A JP2002342956 A JP 2002342956A JP 2001149397 A JP2001149397 A JP 2001149397A JP 2001149397 A JP2001149397 A JP 2001149397A JP 2002342956 A JP2002342956 A JP 2002342956A
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grating
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Abstract

(57)【要約】 【課題】DVD系とCD系のどちらも独立に3ビームト
ラック検出を行うことができるようにすることに加え
て、再生速度の低下やフレアの発生を防ぎ、精度良く調
整ができて高速記録と再生が可能な光ピックアップ装置
を実現する。 【解決手段】本発明は、波長の異なる複数の光源である
半導体レーザ1,2からの光束を光記録媒体9上の記録
面に照射し、記録面により反射された戻り光束を受光手
段10により受光しつつ情報の書き込み、消去または再
生を行う光ピックアップ装置において、トラック検出の
ための3ビーム化グレーティング3,4を複数有し、そ
のうちの少なくとも1つは回折効率が入射光の偏光方向
に依存する偏光グレーティングであり、回転調整可能で
あることを特徴とする。すなわち、3ビーム生成用グレ
ーティング3,4の少なくとも1つを偏光グレーティン
グにすることにより、信号検出光量の低下やフレアの発
生を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ピックアップ装置
に関し、特に記録可能で且つ3ビーム化した構成の光ピ
ックアップ装置及びそれを用いた光ディスクドライブ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】光源からの光束を光記録媒体上の記録面
に照射し、前記記録面により反射された戻り光束を受光
手段により受光しつつ情報の書き込み、消去または再生
を行う光ピックアップ装置が知られており、コンパクト
ディスク(CD)系(CD、CD−R,CD−RW)の
光ディスクドライブ装置や、デジタルバーサタイルディ
スク(DVD)系(DVD、S−DVD等)の光ディス
クドライブ装置等の種々の光ディスクドライブ装置に応
用されている。
【0003】従来、CD系やDVD系等の複数の種類の
光記録媒体に対して記録、消去または再生が可能な光ピ
ックアップ装置に関する技術としては以下のようなもの
が知られている。 (1)“Development of 7.3mm Height DVD Optical Pi
ckup Using TWIN-LD”7th Microoptics Conference,Mak
uhari,Japan,July,14-16,1999. この従来技術では、DVD系メディアを再生するための
波長λ1=650nmの半導体レーザ(LD)と、CD
系メディアを再生するための波長λ2=780nmのL
Dとをモノリシックに作製し、フォトダイオード(P
D)チップと共に1つのパッケージに納め、2波長を同
一光路でディスクに照射する照明光学系と、2波長を同
一のPDで受光する検出光学系とを備えた2波長対応光
ピックアップを実現している。また、発光点が違う2つ
のLDの光を同一のPDで受光するために、発光点間隔
ΔLと、LDとPDの間隔Lとの関係を、 ΔL=((λ2−λ1)/λ1)×L としている。具体的にはΔL=0.24mm、L=1.
2mmである。トラック信号検出方法としては、DVD
系はDPD法(1ビーム法)、CD系は3ビーム法であ
る。そのため3ビーム生成用のグレーティング(GT)
は波長780nmの光だけが回折光を生じて3ビームに
なるように格子の深さが設定されている。
【0004】(2)“「赤色/赤外レーザと光検出器を
一体集積化したDVD用CD互換光ピックアップ」第4
7回応用物理学関係連合講演会 2000.3” この従来技術では、モノリシックなLDでは高出力化が
難しい上に歩留まりが悪いため、2つの個別のLDチッ
プを並べて実装している。2つのLDチップの間隔は
1.1mm離し、CD用ホログラムには波長650nm
の光は通らないようにして、CD用とDVD用とは別々
のホログラムを使って独立に調整するようにしている。
また、2つのLDチップの発光点が1mm離れているの
で、そのままでは対物レンズに斜めに光が入射してしま
うため、二つの光束の光軸を合せるためにOptical axis
compensating prismにより光を合成している。しかし
ながら、このOptical axis compensating prismは高価
で、サイズも大きいため、記録可能な光ピックアップ装
置では、コリメートレンズ(CL)の焦点距離が短いた
めLDとCLの間にこのプリズムを配置することはでき
ない。また、ここでもトラック信号検出方法としては、
DVD系はDPD法(1ビーム法)、CD系は3ビーム
法である。そのため3ビーム生成用のグレーティングは
波長780nmの光だけが回折光を生じるように、波長
780nmの光の光路中だけに配置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な複数の異なる波長の光源を同一パッケージ内に有する
光ピックアップ装置において、DVD系とCD系のどち
らも3ビーム法でトラック検出を行う場合についての発
明である。従来方式では、トラック信号検出方法として
は、DVD系はDPD法(1ビーム法)、CD系は3ビ
ーム法である。そのため3ビーム生成用のグレーティン
グ(GT)は、780nmの光だけが回折光を生じて3
ビームになるように格子の深さを設定したり、780n
mの光だけがグレーティングを通るように配置したりし
ていた。ところが、再生専用の光ピックアップ装置の場
合はこれでも良いが、DVD系、CD系共に記録可能な
光ピックアップ装置の場合は、対物レンズシフトによる
軸ずれ等の影響等により正確に記録できなくなる等の理
由から、DVD系とCD系のどちらも3ビームでトラッ
ク検出を行うことが望ましい。また、将来、CDのよう
にDVDでも偏心の大きいメディアが出てきた場合は3
ビームでトラック検出を行なわないと読み出しエラーが
発生する可能性がある。
【0006】DVD系とCD系のどちらも3ビームトラ
ック検出を行う場合についての従来の光ピックアップ装
置の構成例を図10に示す。図10において、符号21
は波長650nmの半導体レーザ(LD)、22は波長
780nmの半導体レーザ(LD)、23は650nm
用グレーティング、24は780nm用グレーティン
グ、25は650nm用ホログラム、26は780nm
用ホログラム、27はコリメートレンズ、28は対物レ
ンズ、29は光記録媒体、30は受光素子(PD)、3
1はホログラムユニットである。まずDVD系メディア
を記録及び再生する場合について説明する。波長650
nmの半導体レーザ(LD)21から出た光は、650
nm用グレーティング23で3ビーム化されてコリメー
トレンズ27で平行光になって対物レンズ28で光記録
媒体29の記録面上に集光される。光記録媒体29の記
録面で反射した光は対物レンズ28、コリメートレンズ
27を経て650nm用ホログラム25で回折されて受
光素子(PD)30へと導かれる。一方、CDを記録及
び再生する場合は、波長780nmの半導体レーザ(L
D)22が発光し、780nm用グレーティング24で
3ビーム化されてコリメートレンズ27で平行光になっ
て対物レンズ28で光記録媒体29の記録面上に集光さ
れる。光記録媒体29の記録面で反射した光は対物レン
ズ28、コリメートレンズ27を経て780nm用ホロ
グラム26で回折されて受光素子(PD)30へと導か
れる。このような構成において、650nm用グレーテ
ィング23は、波長650nmの光だけを回折し波長7
80nmの光は回折させないことが望ましい。逆に、7
80nm用グレーティング24は、波長780nmの光
だけを回折し波長650nmの光は回折させないことが
望ましい。
【0007】この光ピックアップ装置を組み付ける場
合、3ビームトラック検出のためにホログラムユニット
31全体を回転させて3つのスポットが光記録媒体29
の記録面の所定の位置に合うように回転調整しなければ
ならない。そして、DVD系とCD系のどちらも3ビー
ムトラック検出を行う場合については、図11(a),
(b)に示すように、どちらの場合についても同様の調
整をしなければならない。しかしながらホログラムユニ
ット31はLD21,22やPD30の部分とグレーテ
ィング23,24やホログラム25,26が接着されて
一体化されているので、DVD系とCD系の3ビームト
ラック検出のための回転調整は独立に行うことはできな
い。DVDかCDのどちらか一方について回転調整した
ら、もう一方については調整しなくても3つのスポット
が光記録媒体29の記録面の所定の位置に合っていなけ
ればならない。そのためには650nm用グレーティン
グ23と780nm用グレーティング24の格子方向が
精度良く合っていなければいけない。つまり650nm
用グレーティング23と780nm用グレーティング2
4を格子方向を所望の方向に合わせながら精度良く接着
しなければならない。しかしながら接着では調整時及び
接着剤硬化時のずれなどがあり、ばらつくことなく精度
を確保することが難しい。
【0008】そこでDVD系とCD系の3ビーム用グレ
ーティングの回転調整を独立に行うためには、図12に
示す光ピックアップ装置の別の構成例のように、どちら
か一方の波長のグレーティング(図では650nm用グ
レーティング23)はホログラムユニット31とは一体
化されずに離れている必要がある。このようにすればC
D用3ビーム調整はホログラムユニット31全体を回転
させ、DVD用3ビーム調整は650nm用グレーティ
ング23を回転させれば独立に調整することができる。
しかしながら、このような配置にすると、図13に示す
ように、光記録媒体29の記録面から戻ってきた光が6
50nm用グレーティング23を通った時にも回折によ
り3つのビームに分割されてしまうと言う新規な問題が
発生する。これにより受光素子30に導かれる信号光量
が減り、再生速度が低下する上にフレアが発生して正確
な信号検出が困難になる。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、DVD系とCD系のどちらも独立に3ビームトラ
ック検出を行うことができるようにすることに加えて、
再生速度の低下やフレアの発生を防ぎ、精度良く調整が
できて高速記録と再生が可能な光ピックアップ装置、及
びその光ピックアップ装置を備えた光ディスクドライブ
装置を実現することを課題(目的)とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めの手段として、請求項1に係る発明は、波長の異なる
複数の光源である半導体レーザからの光束を光記録媒体
上の記録面に照射し、前記記録面により反射された戻り
光束を受光手段により受光しつつ情報の書き込み、消去
または再生を行う光ピックアップ装置において、トラッ
ク検出のための3ビーム化グレーティングを複数有し、
そのうちの少なくとも1つは回折効率が入射光の偏光方
向に依存する偏光グレーティングであり、回転調整可能
であることを特徴とするものである。すなわち、請求項
1記載の光ピックアップ装置は、光源から出射されて光
記録媒体に行く光が通ったときは回折光が生じ、光記録
媒体で反射されてきた光が通ったときは回折光が生じな
いようにするために、3ビーム生成用グレーティングは
回折効率が入射光の偏光方向に依存する偏光グレーティ
ングにする。これにより信号検出光量の低下やフレアの
発生を抑制できる。
【0011】請求項2に係る発明は、請求項1記載の光
ピックアップ装置において、前記偏光グレーティングは
所定の波長以外の光は回折しないことを特徴とするもの
である。すなわち、請求項2記載の光ピックアップ装置
では、3ビーム生成用偏光グレーティングはCD系もし
くはDVD系のどちらか一方の波長に対してだけ回折光
を生じるように溝の深さを最適化する。これにより偏光
グレーティングで回折させない光に対しても信号検出光
量の低下やフレアの発生を抑制できる。
【0012】請求項3に係る発明は、請求項1または2
記載の光ピックアップ装置において、前記偏光グレーテ
ィングで回折される所定の波長は、複数光源の中で最も
波長の長い光であることを特徴とするものである。すな
わち、請求項3記載の光ピックアップ装置では、所望の
波長に対してだけ回折光が生じるように格子深さを最適
化する際に、偏光グレーティングの加工が容易になるよ
うに(溝深さが浅くても済むように)所望の波長は複数
光源の波長のうち最も波長の短い波長とする。これによ
り溝深さが浅くても済むので加工時間が短縮できる。
【0013】請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何
れか一つに記載の光ピックアップ装置において、前記偏
光グレーティングは複屈折性物質からなり、回折させる
光の偏光方向に対する屈折率の方が高い屈折率であるこ
とを特徴とするものである。すなわち、請求項4記載の
光ピックアップ装置では、偏光グレーティングは複屈折
物質に溝加工してその溝を等方性物質でオーバーコート
するものとする。このとき等方性物質は屈折率が低いほ
うが低コストにできるので、複屈折物質の屈折率noと
neのうち屈折率の低い方に合わせてオーバーコートす
るほうが望ましい。そのためには回折させたい光の偏光
方向に対する屈折率が例えばnoとすると、noの方がn
eよりも屈折率が高いような複屈折物質であれば良い。
【0014】請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何
れか一つに記載の光ピックアップ装置において、前記偏
光グレーティングは無機物質を斜め蒸着した膜上に形成
されていることを特徴とするものである。すなわち、請
求項5記載の光ピックアップ装置は、偏光グレーティン
グの複屈折物質材料として、無機物質を斜め蒸着により
形成した膜を用いることにより、低コスト化と薄型化を
実現させることができる。
【0015】請求項6に係る発明は、請求項1〜4の何
れか一つに記載の光ピックアップ装置において、前記偏
光グレーティングは有機延伸膜により形成されているこ
とを特徴とするものである。すなわち、請求項6記載の
光ピックアップ装置は、偏光グレーティングの複屈折物
質材料として、有機物質を配向して形成した有機延伸膜
を用いることにより、低コスト化を実現させることがで
きる。
【0016】請求項7に係る発明は、請求項1〜6の何
れか一つに記載の光ピックアップ装置において、前記偏
光グレーティングには複数波長に対して略1/4波長板
となる機能を有する素子が一体化されていることを特徴
とするものである。すなわち、請求項7記載の光ピック
アップ装置は、複数波長に対して略1/4波長板機能を
有する素子を偏光グレーティングと共に有することによ
り、複数波長に対して光利用効率を高くすることがで
き、DVD、CDともに高速記録と再生ができるように
したものである。
【0017】請求項8に係る発明は、請求項7記載の光
ピックアップ装置において、略1/4波長板は位相差が
各波長に対して90±19°の範囲にあることを特徴と
するものである。すなわち、請求項8記載の光ピックア
ップ装置は、複数波長に対して略1/4波長板機能を有
する素子の位相差を理想状態の90°から所定の範囲内
に抑えることにより、光利用効率の低下を抑えることが
できる。
【0018】請求項9に係る発明は、光源からの光束を
光記録媒体上の記録面に照射し、前記記録面により反射
された戻り光束を受光手段により受光しつつ情報の書き
込み、消去または再生を行う光ピックアップ装置を備え
た光ディスクドライブ装置において、前記光ピックアッ
プ装置として、請求項1〜8の何れか一つに記載の光ピ
ックアップ装置を搭載したことを特徴とするものであ
る。すなわち、請求項9記載の光ディスクドライブ装置
は、光ピックアップ装置として、請求項1〜8の何れか
一つに記載の光ピックアップ装置を搭載したことによ
り、DVD、CDともに精度良くかつ高速に記録再生で
きようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して詳細に説明する。
【0020】(実施例1)まず、請求項1の実施例を説
明する。図1は本発明の一実施例を示す光ピックアップ
装置の概略構成図であり、符号1は波長650nmの半
導体レーザ(LD)、2は波長780nmの半導体レー
ザ(LD)、3は650nm用グレーティング(偏光グ
レーティング)、4は780nm用グレーティング、5
は650nm用偏光ホログラム、6は780nm用偏光
ホログラム、7はコリメートレンズ、8は対物レンズ、
9は光記録媒体、10は受光素子(PD)、11はホロ
グラムユニット、12は2波長共通1/4波長板であ
る。
【0021】この図1に示す光ピックアップ装置の構成
は、DVD系とCD系のどちらも3ビーム法でトラック
検出を行う場合についての構成例である。まず、DVD
系メディアを記録及び再生する場合について説明する。
波長650nmの半導体レーザ(LD)1から出た光は
650nm用グレーティング3で3ビーム化されてコリ
メートレンズ7で平行光になって対物レンズ8で光記録
媒体9の記録面上に集光される。光記録媒体9の記録面
上ではDPP法でトラック検出できるように、3つのス
ポットが所定の位置に集光するようにしなければならな
い。光記録媒体9の記録面で反射した光は対物レンズ
8、コリメートレンズ7を経て650nm用偏光ホログ
ラム5で回折されて受光素子(PD)10へと導かれ
る。一方、CD系メディアを記録及び再生する場合は、
波長780nmの半導体レーザ(LD)2が発光し、7
80nm用グレーティング4で3ビーム化されてコリメ
ートレンズ7で平行光になって対物レンズ8で光記録媒
体9の記録面上に集光される。光記録媒体9の記録面上
では3ビーム法でトラック検出できるように、3つのス
ポットが所定の位置に集光するようにしなければならな
い。光記録媒体9の記録面で反射した光は対物レンズ
8、コリメートレンズ7を経て780nm用偏光ホログ
ラム6で回折されて受光素子(PD)10へと導かれ
る。
【0022】このような構成において、650nm用グ
レーティング3は650nm光だけを回折し780nm
光は回折させないことが望ましい。逆に、780nm用
グレーティング4は780nm光だけを回折し650n
m光は回折させないことが望ましい。このような光ピッ
クアップ装置を組み付ける場合、トラック調整はCD系
では図2(a)に示すように、3ビームトラック検出の
ためにホログラムユニット11全体を回転させて3つの
スポットが光記録媒体9の記録面の所定の位置に合うよ
うに回転調整する。一方、DVD系の3ビームトラック
検出(DPP法)のための調整は図2(b)に示すよう
に、650nm用グレーティング3を回転させればCD
系とは関係無く独立に調整することができる。
【0023】しかしながら、このような配置にすると、
図3(a)に示すように、光記録媒体9の記録面から戻
ってきた光が650nm用グレーティング3を通った時
にも回折光が生じて3つのビームに分割されてしまう。
信号光が3つに分割されてしまうと信号検出光量は減り
再生速度が低下する上に、フレアが発生して正確な信号
検出が困難なる。また、受光素子(PD)10を3倍に
すれば全光量を受光することはできるが、PD面積が大
きくなりコストアップになるうえ、回路系が複雑にな
る。
【0024】したがって、本発明では、DVD系とCD
系のどちらも独立に3ビーム法でトラック検出を行うこ
とができるようにすることに加えて、再生速度の低下や
フレアの発生を防ぐために、650nm用グレーティン
グ3を偏光グレーティングとする。偏光グレーティング
であれば、図3(b)に示すように、光源1から出て光
記録媒体9に向かう光に対しては回折光が生じて3ビー
ム化され、光記録媒体9で反射して受光素子に向かう光
に対しては回折光が生じないようにすることができる。
【0025】尚、以上の説明では650nm用グレーテ
ィング3を偏光グレーティングとして説明したが、65
0nm用グレーティング3と780nm用グレーティン
グ4の場所を入れ替えて780nm用グレーティングを
偏光グレーティングとしても同様の効果が得られる。
【0026】(実施例2)次に請求項2の実施例を説明
する。請求項1では650nm用グレーティング3を偏
光グレーティングとして、光記録媒体9で反射した65
0nm光が受光素子10に向かう時に回折光が生じない
ようにすることにより、信号検出光量が減ることを抑え
たが、本発明のような2つのLD1,2の発光点が近接
している光ピックアップ装置では、650nm用偏光グ
レーティング3には650nm光も通るが780nm光
も通る。すなわち、650nm用偏光グレーティング3
は650nm光を回折させて3ビーム化すると同時に7
80nm光が通った時は780nm光も回折させて3ビ
ーム化させてしまう。理想的には650nm用偏光グレ
ーティング3では650nm光が10%前後回折され、
780nm光が回折されないことが望ましい。
【0027】ここで、偏光グレーティングの回折効率と
格子深さの関係を図4に示す。780nm光が回折され
ないで(回折効率0%)、650nm光が10%前後回
折されるためには、格子深さを8.3〜8.8μm程度
(図4のAの部分)にすれば良いことが解る。この深さ
は偏光グレーティングの材料となる複屈折物質の屈折率
差によって多少変わるが、格子深さを深くすれば所望の
波長だけを回折させ、所望でない光は回折させないよう
にすることができることが解る。したがって、偏光グレ
ーティングの格子深さを最適化することにより不要な回
折光の発生を抑えて、フレアの少ない良好な信号を得る
ことができる。
【0028】(実施例3)次に請求項3の実施例を説明
する。図4では650nm用偏光グレーティング3の最
適な格子深さを8.3〜8.8μm程度としたが、逆に
780nm用偏光グレーティングの最適な格子深さは、
図4より7.1〜7.6μm(図4のBの部分)である
ことが解る。つまり650nm用偏光グレーティング3
を780nm用偏光グレーティングにして、780nm
用グレーティング4を650nm用グレーティングとし
た構成にすれば偏光ホログラムの最適な格子深さは7.
1〜7.6μmであるということになる。これは波長の
短い光の方が格子深さが浅くても回折効率が0になる領
域が現れるからである。したがって、複数の異なる波長
のLDを光源として有する光ピックアップ装置では、偏
光グレーティングは波長の長い方の光を回折させ、波長
の短い光を透過させるようにすれば格子深さは浅いもの
で良くなるので、偏光グレーティングの加工時間の短縮
により量産性が向上する。
【0029】(実施例4)次に請求項4の実施例を説明
する。ここでは偏光グレーティングの構造について説明
する。偏光グレーティングは、例えば図5に示すよう
に、常光と異常光とで屈折率が異なる複屈折物質を格子
状に加工し、それを等方性物質でオーバーコートした構
造となっている。複屈折物質の常光での屈折率をno、
異常光での屈折率をne、等方性物質の屈折率をnoとす
ると、光源からの光(P偏光)が入射すると回折光が生
じ、光記録媒体から戻ってきたS偏光に対しては回折光
は生じない。このような構成の場合、複屈折物質の常光
での屈折率noと同じ屈折率の等方性物質のオーバーコ
ート剤で表面をコートするのだが、オーバーコート剤に
は屈折率がnoであるだけでなく、光透過性が高いこ
と、格子溝に隙間無く充填されること、また、その充填
が容易なこと、安価なこと、等の条件が求められる。
【0030】一般にこのような条件を満たすオーバーコ
ート剤としては紫外線硬化樹脂がある。しかしながら、
紫外線硬化樹脂は高分子化合物であるため、現状ではそ
れほど高い屈折率のものは無く、精々n=1.7以下の
ものしかない。したがって、等方性物質の屈折率noは
それほど大きな値にはできないので、複屈折物質の常光
での屈折率noと異常光での屈折率neとでは、noの方
が小さい値であることが望ましい。以上のことから偏光
グレーティングの材料である複屈折物質は、常光での屈
折率noと異常光での屈折率neの間で、回折させたい光
の偏光方向に対する屈折率の方が大きいことが望ましい
と言える。
【0031】(実施例5)次に請求項5の実施例を説明
する。ここでは偏光グレーティングを形成する複屈折物
質について説明する。現在はLiNbOのような結晶
材料がよく用いられているがコストが高く、より低コス
ト化が望まれている。そこで、低コストな複屈折膜とし
て、誘電体材料を真空蒸着で成膜する際に、図6に示す
ように蒸発源13に対して基板14を斜めに傾けて配置
させる、いわゆる斜め蒸着膜と言うものがある(「位相
差膜」 豊田中研、多賀氏、表面技術Vol.46,No7,199
5)。
【0032】より具体的には、蒸発源としてTa
、SiOなどの誘電体材料を用い、基板を斜め
にして蒸着すると、複屈折Δn(=no−ne)が0.0
8程度の膜を作ることができる。これは、LiNbO
結晶が有する複屈折Δnと同等で、かつ真空蒸着法と言
う簡便な方法で大面積に作れるので低コスト化を図るこ
とができる。加えて蒸着膜なので非常に薄く(10μm
以下、LiNbO結晶の厚さは凡そ500〜1000
μm位)、発散光路中に置いても収差の発生量は非常に
小さく抑えられる。尚、斜め蒸着膜は位相差膜なので1
/4波長板として使うこともできる。
【0033】(実施例6)次に請求項6の実施例を説明
する。複屈折膜を容易に得る別の方法として、有機の高
配向膜を用いる方法がある。一例として、ガラスなどの
透明基板上にSiOなどを斜め蒸着したり、あるいはポ
リエチレンテレフタレート(PET)などの有機膜を布
で擦ってラビング処理した配向膜上にポリジアセチレン
モノマーを真空蒸着して配向させ、このあと紫外線を照
射してポリマー化して異方性膜を作る方法である(J.Ap
pl.Phys. ,vol.72,No.3,P.938,1992)。この方法によ
り、有機材料の複屈折膜を安価に生産することができ
る。
【0034】また、複屈折膜を得る別の加工法として、
図7に示すように、スピンコートなどにより作製したポ
リイミドやポリカーボネートの有機フィルムを延伸によ
り分子鎖を一軸方向に配向させ、面内複屈折を発生させ
る方法もある。延伸の時の温度や加える力により複屈折
Δnは変えることができ、安価で量産可能な方法である
(「ポリイミド光波長板の開発とその特性」NTT、澤
田等、信学技報 1994−08)。
【0035】このようにして得られた複屈折膜にエッチ
ング等により凹凸を形成し、その表面を等方性の屈折率
の物質で埋めて平坦化することにより、低コストで高効
率な偏光グレーティングが形成される。また、請求項5
と同様、偏光グレーティングだけではなく1/4波長板
にも有機膜を使うことができる。
【0036】(実施例7)次に請求項7の実施例を説明
する。請求項1〜6に示した偏光グレーティングを用い
た光ピックアップ装置において、光利用効率を高くする
ためには1/4波長板が不可欠である。ここでは2つの
波長を用いているので理想的には2つの波長のどちらに
対しても1/4波長(90°)の位相差を出せる波長板
が望ましいが、そのような波長板は今のところ存在して
いない。そのためどちらの波長に対しても程々90°に
近い位相差が生じるようにし、90°からずれた分は信
号光量の低下という形で許容することにより対処するよ
うになる(このような2波長に対してほぼ90°程度の
位相差を生じる素子をここでは2波長共通1/4波長板
12と呼ぶこととする)。
【0037】2波長共通1/4波長板12は偏光グレー
ティングや偏光ホログラムと光記録媒体の間に配置され
ることになるが、図8に示す光ピックアップ装置の別の
実施例のように、偏光グレーティング3と一体化して配
置すると、図1の実施例のように偏光グレーティングと
は別に配置する場合よりも小型化が図れ、調整を簡素化
させることができる。この2波長共通1/4波長板12
も1/4波長板の一種なので、実施例5,6(請求項
5,6の実施例)で述べたように、無機の斜め蒸着膜や
有機の延伸膜を材料としても良い。従来は1/4波長板
には水晶板が用いられていたが、水晶では厚さが1mm
位になり厚いため、発散光路中に配置すると収差が発生
してしまう。これに対して無機の斜め蒸着膜や有機の延
伸膜は厚さが薄い(数十μm以内)ので、発散光路中に
配置しても収差の発生量は小さく抑えられるため、図8
の実施例のように発散光路中に配置しても収差の発生は
小さい。
【0038】(実施例8)次に請求項8の実施例を説明
する。実施例7(請求項7の実施例)で位相差が90°
からずれた分は信号光量の低下となって現れると述べた
が、具体的にはどの程度の低下になるかを図9(a),
(b)に示す。信号光量(信号強度)の低下は受光素子
10へ戻ってくる光量が低下することなので再生速度が
低下することになる。仮に信号光量の低下を10%許容
するとすれば、660nm光に対して位相差は109°、
780nm光に対しては位相差は71°となる。従って
90°から±19°の位相ずれが許容されることにな
る。
【0039】(実施例9)次に請求項9の実施例を説明
する。本実施例では、光源からの光束を光記録媒体上の
記録面に照射し、前記記録面により反射された戻り光束
を受光手段により受光しつつ情報の書き込み、消去また
は再生を行う光ピックアップ装置を備えた光ディスクド
ライブ装置において、前記光ピックアップ装置として、
実施例1〜8(請求項1〜8の実施例)の何れか一つに
記載の光ピックアップ装置を搭載したことを特徴とする
ものである。
【0040】実施例1〜8に示した光ピックアップ装置
は、波長の異なる2つのLD光源1,2と受光素子10
が1つのパッケージに入っているので光ピックアップ装
置の小型化が図れる。したがって、光ディスクドライブ
装置の光ピックアップ装置として、実施例1〜8の何れ
か一つに示した光ピックアップ装置を搭載することによ
り、光ディスクドライブ装置の小型化も実現できる。し
かもDVD系とCD系のどちらも3ビーム法でトラック
検出できるので、光軸ずれに対して安定で、DVD系と
CD系のどちらも信頼性の高い記録再生特性を得ること
ができる。また、図1に示したように、信号検出用に偏
光ホログラム5,6を使うことにより光利用効率を高め
ることができ、LDの駆動電流を低く抑えることができ
る。
【0041】以上のような小型、高信頼性、省電力な光
ピックアップ装置は、近年普及が著しいノートパソコン
に搭載される光ディスクドライブ装置や、携帯型の外付
け光ディスクドライブ装置などのように、持ち運んだり
電池などの限られた電力でより長時間使用したいような
場合に用いるのに適している。
【0042】尚、光ディスクドライブ装置の図示は省略
するが、光ディスクドライブ装置は、光記録媒体である
CD系やDVD系の光ディスクを保持しモータにより回
転駆動するディスク駆動部と、実施例1〜8の何れか一
つに記載の光ピックアップ装置と、その光ピックアップ
装置の対物レンズをフォーカス方向、トラック方向に駆
動する対物レンズ・アクチュエータ駆動部と、光ピック
アップ装置を支持し光ディスクの記録面に沿って移動す
る支持・移動機構部と、光ピックアップ装置の受光素子
の出力信号を検出しフォーカス誤差信号、トラック誤差
信号、情報信号を検出する信号検出回路と、その信号検
出回路からのフォーカス誤差信号やトラック誤差信号も
しくは操作部からの入力情報に基づいてディスク駆動部
や光ピックアップ装置の対物レンズ・アクチュエータ駆
動部及び光ピックアップ装置の支持・移動機構部等を制
御する制御回路と、外部機器との接続に用いる入・出力
回路と、各種の設定を行う操作部などから構成されてい
る。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
波長の異なる2つの半導体レーザ(LD)チップと受光
素子(PD)を1つのパッケージ内に実装した光ピック
アップ装置においても、光利用効率を損なうことなくD
VD系、CD系ともに3ビームでトラック検出できるよ
うになる。これにより1ビームでトラック検出する場合
よりも安定で信頼性の高い制御ができ、記録再生特性が
向上する。また、本発明は3ビーム生成用偏光グレーテ
ィングを取り外せば、従来どおりDVDは1ビームで、
CDは3ビームでトラッキングすることになるので、D
VD、CDともに再生機能だけの光ピックアップ装置に
はその構成で対応できる。すなわち、3ビーム生成用偏
光グレーティングを付ければDVD、CDともに記録再
生機能、外せばDVD、CDともに再生機能というよう
に、光ピックアップ装置の他の部分をほとんど変えるこ
となく、多用途な光ピックアップ装置として対応できる
ので多品種生産に適した構成である。
【0044】さらに本発明の効果についてより詳しく述
べると、請求項1記載の光ピックアップ装置では、3ビ
ーム生成用グレーティングとして偏光グレーティングを
使うことにより、光利用効率を損なうことなくフレアの
発生を抑えてDVD、CDともに3ビームでトラック検
出できるようになる。また、DVD、CDともに独立に
トラック誤差信号(Tr信号)を調整できるのでオフセ
ットの小さい信頼性の高いTr信号を得ることができ
る。
【0045】請求項2記載の光ピックアップ装置では、
請求項1の効果に加えて、偏光グレーティングの格子深
さを最適化することにより、所望の波長に対してのみ回
折光を生じてそれ以外の波長に対しては回折光を生じな
いので、全ての光源波長に対して光利用効率を損なうこ
となく、フレアの発生を抑えてDVD、CDともに3ビ
ームでトラック検出できるようになる。
【0046】請求項3記載の光ピックアップ装置では、
請求項1または2の効果に加えて、偏光グレーティング
は複数光源のうち波長の長い方の光を回折させ、波長の
短い光を透過するように設定することにより、格子深さ
は浅いもので良くなるのでグレーティングの加工時間の
短縮により量産性が向上する。
【0047】請求項4記載の光ピックアップ装置では、
請求項1〜3の何れか一つの効果に加えて、偏光グレー
ティングの材料である複屈折物質の常光での屈折率no
と異常光での屈折率neの間で、回折させたい光の偏光
方向に対する屈折率の方が大きくなるようにすることに
より、オーバーコート剤の屈折率を小さくすることがで
き、材料選定の自由度が大きくなり低コスト化を図るこ
とができる。
【0048】請求項5記載の光ピックアップ装置では、
請求項1〜4の何れか一つの効果に加えて、偏光グレー
ティングの材料として無機物質を斜め蒸着により形成し
た膜を用いることにより、低コスト化と薄型化を実現で
きる。また、膜が薄いので発散光路中にも配置できるの
で、偏光グレーティングを発散光路中に配置することが
できる。
【0049】請求項6記載の光ピックアップ装置では、
請求項1〜4の何れか一つの効果に加えて、偏光グレー
ティングの材料として有機物質を配向して形成した有機
延伸膜を用いることにより、低コスト化を実現できる。
また、有機延伸膜は大面積に作ることに適しており、量
産性に富んでいる。
【0050】請求項7記載の光ピックアップ装置では、
請求項1〜6の何れか一つの効果に加えて、複数波長に
対して略1/4波長板機能を有する素子を偏光グレーテ
ィングと一体化することにより、部品点数を削減でき、
組付け調整箇所も減らすことが可能になる。また、略1
/4波長板機能を有する素子は請求項5、請求項6に記
載したような蒸着膜や有機膜でも実現できるので偏光グ
レーティングの基板に蒸着したり接着したりできるので
一体化が容易である。
【0051】請求項8記載の光ピックアップ装置では、
請求項7の効果に加えて、複数波長に対して略1/4波
長板の位相差を、理想状態の90°から±19°以内に
抑えることにより、PDに導かれる光の効率の低下を1
0%以下に抑えることができる。
【0052】請求項9記載の光ディスクドライブ装置で
は、請求項1〜8の何れか一つに記載の光ピックアップ
装置を搭載することにより、DVDとCDのどちらも3
ビームでトラック検出できるので、光軸ずれに対して安
定で、信頼性の高い記録再生特性を得ることができると
共に、小型化と省エネ効果があり、光ディスクドライブ
装置の携帯性や長時間再生機能が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す光ピックアップ装置の
概略構成図である。
【図2】図1に示す光ピックアップ装置のトラック調整
方法の説明図である。
【図3】図1に示す光ピックアップ装置の650nm用
グレーティングが、(a)偏光グレーティングでない場
合と、(b)偏光グレーティングの場合の、光源側から
の光による回折光と、光記録媒体からの反射光による回
折光を示す図である。
【図4】偏光グレーティングの格子深さと回折効率の関
係を示す図である。
【図5】偏光グレーティングの構造例を示す図である。
【図6】斜め蒸着法の説明図である。
【図7】有機延伸膜の説明図である。
【図8】本発明の別の実施例を示す光ピックアップ装置
の概略構成図である。
【図9】本発明に係る光ピックアップ装置における位相
差と信号強度の関係を示す図である。
【図10】従来の光ピックアップ装置の一例を示す概略
構成図である。
【図11】図10に示す光ピックアップ装置のトラック
調整方法の説明図である。
【図12】従来の光ピックアップ装置の別の例を示す概
略構成図である。
【図13】図12に示す光ピックアップ装置の問題点の
説明図である。
【符号の説明】
1 波長650nmの半導体レーザ(LD) 2 波長780nmの半導体レーザ(LD) 3 650nm用グレーティング(偏光グレーティ
ング) 4 780nm用グレーティング 5 650nm用偏光ホログラム 6 780nm用偏光ホログラム 7 コリメートレンズ 8 対物レンズ 9 光記録媒体 10 受光素子(PD) 11 ホログラムユニット 12 2波長共通1/4波長板 13 蒸発源 14 基板
フロントページの続き Fターム(参考) 5D118 AA02 AA06 AA26 BA01 CA13 CD03 CF16 CG04 CG24 CG33 CG44 5D119 AA02 AA10 AA20 AA41 BA01 BB01 DA05 EA02 EB14 EC32 EC41 EC47 FA05 FA08 HA65 JA22 JA25 JA32 NA05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】波長の異なる複数の光源である半導体レー
    ザからの光束を光記録媒体上の記録面に照射し、前記記
    録面により反射された戻り光束を受光手段により受光し
    つつ情報の書き込み、消去または再生を行う光ピックア
    ップ装置において、 トラック検出のための3ビーム化グレーティングを複数
    有し、そのうちの少なくとも1つは回折効率が入射光の
    偏光方向に依存する偏光グレーティングであり、回転調
    整可能であることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光ピックアップ装置におい
    て、 前記偏光グレーティングは所定の波長以外の光は回折し
    ないことを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の光ピックアップ装
    置において、 前記偏光グレーティングで回折される所定の波長は、複
    数光源の中で最も波長の長い光であることを特徴とする
    光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3の何れか一つに記載の光ピッ
    クアップ装置において、 前記偏光グレーティングは複屈折性物質からなり、回折
    させる光の偏光方向に対する屈折率の方が高い屈折率で
    あることを特徴とする光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4の何れか一つに記載の光ピッ
    クアップ装置において、 前記偏光グレーティングは無機物質を斜め蒸着した膜上
    に形成されていることを特徴とする光ピックアップ装
    置。
  6. 【請求項6】請求項1〜4の何れか一つに記載の光ピッ
    クアップ装置において、 前記偏光グレーティングは有機延伸膜により形成されて
    いることを特徴とする光ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6の何れか一つに記載の光ピッ
    クアップ装置において、 前記偏光グレーティングには複数波長に対して略1/4
    波長板となる機能を有する素子が一体化されていること
    を特徴とする光ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の光ピックアップ装置におい
    て、 略1/4波長板は位相差が各波長に対して90±19°
    の範囲にあることを特徴とする光ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】光源からの光束を光記録媒体上の記録面に
    照射し、前記記録面により反射された戻り光束を受光手
    段により受光しつつ情報の書き込み、消去または再生を
    行う光ピックアップ装置を備えた光ディスクドライブ装
    置において、 前記光ピックアップ装置として、請求項1〜8の何れか
    一つに記載の光ピックアップ装置を搭載したことを特徴
    とする光ディスクドライブ装置。
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