JPH11144296A - 光学ピックアップ及び光ディスク装置 - Google Patents

光学ピックアップ及び光ディスク装置

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JPH11144296A
JPH11144296A JP9310825A JP31082597A JPH11144296A JP H11144296 A JPH11144296 A JP H11144296A JP 9310825 A JP9310825 A JP 9310825A JP 31082597 A JP31082597 A JP 31082597A JP H11144296 A JPH11144296 A JP H11144296A
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JP
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light
optical
optical pickup
light receiving
receiving
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JP9310825A
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Inventor
Kazuhiko Nemoto
和彦 根本
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型軽量に且つ低コストで構成されると共
に、例えば波長や強度等の異なる二種類の光ディスクの
記録再生が正しく行われるようにした、光学ピックアッ
プ及び光ディスク装置を提供すること。 【解決手段】 各受発光素子の光源部から出射された異
なる波長の光ビームに対応して、それぞれ各光ビームを
選択的に分割する二つの光分割手段23,24と、上記
各光分割手段からの光ビームをそれぞれ光分離手段25
を介して光ディスクの信号記録面上に合焦するように照
射するひとつの光集束手段26とを備えており、光ディ
スクの信号記録面からの各戻り光ビームが、各光ビーム
の波長と異なる光分割手段を介して、分割されずにそれ
ぞれ受発光素子の受光部に入射する構成とした光学ピッ
クアップ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二種類の光ディス
クに対応して、回転する光ディスクの表面に対して、異
なる種類の光を照射して、戻り光を検出する、光学ピッ
クアップ及び光ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、二種類の光ディスク、例えばコン
パクトディスク(CD)及び高密度光ディスクを再生す
るための光学ピックアップにおいては、CD−R(書き
込み可能なコンパクトディスク)の再生に関しても対応
するためには、例えば650nm及び780nmという
二つの波長を備えた二波長光学ピックアップが必要とさ
れている。このような二波長光学ピックアップは、例え
ば図26に示すように構成されている。
【0003】図26において、光学ピックアップ1は、
実際には二組の光学ピックアップから構成されており、
図示の場合、CD等の第一の種類の光ディスクD1の再
生用の第一の光学ピックアップ2は、例えば受発光素子
3,立上げミラー2a,対物レンズ2bから構成されて
いる。また高密度光ディスク等の第二の種類の光ディス
クD2の再生用の第二の光学ピックアップ4は、半導体
レーザ素子4a,グレーティング4b,ビームスプリッ
タ4c,コリメータレンズ4d,立上げミラー4e,対
物レンズ4f,マルチレンズ4g及び光検出器5から構
成されている。
【0004】先づ、第一の光学ピックアップ2において
は、対物レンズ2bは、凸レンズであって、受発光素子
3からの光ビームを、回転駆動される光ディスクD1の
信号記録面の所望のトラック上に集束させる。さらに、
対物レンズ2bは、図示しない二軸アクチュエータによ
って、二軸方向即ちフォーカシング方向及びトラッキン
グ方向に移動可能に支持されている。また、受発光素子
3は、CD用として公知の構成のものであって、発光素
子と受光素子を一体の光学ブロックとして、半導体パッ
ケージに封入したものであり、例えば図27及び図28
に示すように構成されている。図27及び図28におい
て、受発光素子3は、第一の半導体基板3a上に第二の
半導体基板3bが載置され、第二の半導体基板3b上に
レーザダイオードチップ3cが搭載されている。
【0005】レーザダイオードチップ3cの前方の第一
の半導体基板3a上には、レーザダイオードチップ3c
側に傾斜面(光路分岐面)を有した台形形状のプリズム
3dが配設されており、この光路分岐面3eには、ビー
ムスプリッタとしての半透過膜(図示せず)が形成され
ている。また、プリズム3dは、その上面に、全反射膜
(図示せず)が形成されており、その下面に、半透過膜
(図示せず)が形成されている。プリズム3dは、レー
ザダイオードチップ3cから出射した光ビームを、その
光路分岐面により上方に反射して、光ビームを外部に出
射する。この受発光素子3から出射された光ビームは、
図26に示すように、立上げミラー2aを介して対物レ
ンズ2bに入射し、対物レンズ2bにより第一の光ディ
スクD1(例えばCD)の信号記録面に収束合焦され
る。第一の光ディスクD1により反射された戻り光ビー
ムは、対物レンズ2b及び立上げミラー2aを介して受
発光素子3のプリズム3d内に入射し、プリズム3dの
底面及び上面で順次に反射されることにより、このプリ
ズム3dの底面の二ヶ所で、プリズム3dの下方に出射
するようになっている。そして、第一の半導体基板3a
の上面には、プリズム3dの底面の二ヶ所から出射した
光を受光する位置に、光検出器3f,3gが形成されて
いる。光検出器3f,3gは、図29に示すように、そ
の中央付近において縦方向に平行に延びる三本の分割ラ
インによって、それぞれ受光部a,b,c,d及び受光
部e,f,g,hに4分割されており、光ディスクD1
で読み取った情報信号を検出するとともに、各受光部
a,b,c,d,e,f,g,hからの検出信号Sa,
Sb,Sc,Sd,Se,Sf,Sg,Shに基づい
て、フォーカスエラー信号FE1及びトラッキングエラ
ー信号TE1が検出されるようになっている。
【0006】これに対して、第二の光学ピックアップ4
については、図26及び図30に示すように、構成され
ている。図26はその全体を示し、図30は部分拡大図
である。これらの図において、グレーティング4bは、
回折格子であって、半導体レーザ素子4aから入射する
光ビームを、0次光であるメインビームと、プラスマイ
ナス1次光であるサイドビームの少なくとも3つの光ビ
ームに分割するものである。ビームスプリッタ4cは、
その反射面が光軸に対して45度傾斜した状態で配設さ
れており、半導体レーザ素子4aから出射した光ビーム
と光ディスクD2の信号記録面からの戻り光を分離す
る。即ち、半導体レーザ素子4aからの光ビームは、ビ
ームスプリッタ4cの反射面で反射され、光ディスクD
2からの戻り光は、ビームスプリッタ4cを透過する。
対物レンズ4fは、凸レンズであって、ビームスプリッ
タ4cで反射され且つコリメータレンズ4dで平行光に
変換された光ビームを、回転駆動される光ディスクD2
の信号記録面の所望のトラック上に集束させる。さら
に、対物レンズ4fは、図示しない二軸アクチュエータ
によって、二軸方向即ちフォーカシング方向及びトラッ
キング方向に移動可能に支持されている。
【0007】光検出器5は、ビームスプリッタ4cを透
過しマルチレンズ4gを介して入射する戻り光ビームに
対して、受光部(図31参照)を有するように、即ち中
央にて縦横に4分割された受光部A,B,C,Dと、グ
レーティング4bにより分割されたサイドビームの戻り
光を受光する受光部E,Fとを含んでいる。
【0008】このような構成の光学ピックアップ4によ
れば、半導体レーザ素子4aから出射した光ビームは、
グレーティング4bによりメインビーム及び二つのサイ
ドビームに分割された後、ビームスプリッタ4cの反射
面で反射され、コリメータレンズ4dにより平行光に変
換された後、立上げミラー4e及び対物レンズ4fを介
して、第二の種類の光ディスクD2の信号記録面上のあ
る一点に集束される。光ディスクD2の信号記録面で反
射された戻り光ビームは、再び対物レンズ4f,立上げ
ミラー4eを介して、ビームスプリッタ4cに入射す
る。ここで、戻り光ビームは、ビームスプリッタ4cを
透過して、マルチレンズ4gを介して、光検出器5の受
光部に入射する。これにより、光検出器5の各受光部
A,B,C,D,E,Fから出力される検出信号SA,
SB,SC,SD,SE,SFに基づいて、光ディスク
D2の信号記録面に記録された情報の再生が行なわれる
と共に、フォーカスエラー信号FE2及びトラッキング
エラー信号TE2が検出される。この場合、トラッキン
グエラー信号TE2は、高密度光ディスクの場合、規格
上ピット深さが約λ/4であることから、プッシュプル
信号がでなくなってしまうため、所謂3ビーム法を使用
して、サイドビームの受光部E,Fからの検出信号S
E,SFに基づいて、トラッキングエラー信号TEが検
出されるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した第
一の光学ピックアップ2においては、一般にCDのピッ
ト深さが約λ/5と定められているので、プッシュプル
信号が問題なく検出されるので、トラッキングエラー信
号TE1は所謂プッシュプル法によって検出されること
になる。このため、受発光素子3は、図32(A)に示
すように、第一の半導体基板3aを構成すべき半導体ウ
ェハ6上にて縦横に細分された一チップ分の表面に対し
て、図32(B)に示すように、半導体基板3b及びプ
リズム3dをマウントした後、図32(C)に示すよう
に、半導体ウェハ6をダイシングによって一チップ分の
第一の半導体基板3aに分割する。さらに図34(A)
に示すように、チップ状の受発光素子を形成し、次いで
パッケージ基板7上にマウントし且つワイヤボンディン
グにより所定の配線作業を行なうと共に、カバーガラス
8によって密閉し、最後に図34(B)のように、パッ
ケージ基板を個々のパッケージに分割することにより、
所謂プレーナ集積素子として、量産されるようになって
いる。しかしながら、プッシュプル法によるトラッキン
グエラー検出の場合、レンズシフト(対物レンズのず
れ)やディスクスキュー(光ディスクの傾き)に弱く、
オフセットを生じやすいため、オフセットキャンセル回
路が必要であるという問題があった。
【0010】これに対して、所謂DVDと呼ばれるよう
な高密度光ディスクの場合、ピット深さが約λ/4とい
う規格になっていることから、プッシュプル信号がでな
くなってしまうため、トラッキングエラーTE2は、例
えばグレーティングによって分割されたサイドビームを
検出することにより、所謂3ビーム法によって検出され
るようになっている。この場合、グレーティング4bが
必要であると共に、光学ピックアップ4が、グレーティ
ング4bにより分割されたサイドビームが再びグレーテ
ィングに入射しないように構成される必要がある。さら
に、光検出器5上のスポット位置と対物レンズ4fの視
野及び倍率の制約から、グレーティング4bを半導体レ
ーザ素子4aにあまり近づけることができない。従っ
て、第二の光学ピックアップ4では、第一の光学ピック
アップ2における受発光素子3のような所謂プレーナ集
積素子として構成することは不可能であり、無理に集積
素子として構成しようとすると、従来は、図34及び図
35に示すように、受発光素子9は、半導体レーザ素子
9aの光ビーム出射方向に関して、グレーティング9b
を一体的に構成すると共に、光ディスクからの戻り光が
グレーティング9bに入射せずに光検出器9cに入射す
るように、例えばホログラム9dをグレーティング9b
より光ディスク寄りに設ける必要があることから、受発
光素子9がより一層発光方向に縦長になってしまい、図
32及び図33に示すようなプレーナ素子に比べて製造
コストの点で不利であるという問題があった。さらに、
光学ピックアップ1全体として、各種類の光ディスクに
対して、それぞれ専用の光学ピックアップ2,4が組み
込まれることになり、部品点数が多くなると共に、全体
の大きさ,重量が増大してしまうという問題があった。
【0011】本発明は、以上の点に鑑み、小型軽量に且
つ低コストで構成されると共に、例えば波長や強度等の
異なる二種類の光ディスクの記録再生が正しく行われる
ようにした、光学ピックアップ及び光ディスク装置を提
供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明によれば、入射する光ビームを二つの光路に分ける
光分離手段と、上記光分離手段により分岐された二つの
光路中にそれぞれ配設された二つの受発光素子と、上記
各受発光素子の光源部から出射された異なる波長の光ビ
ームに対応して、それぞれ各光ビームを選択的に分割す
る二つの光分割手段と、上記各光分割手段からの光ビー
ムをそれぞれ光分離手段を介して光ディスクの信号記録
面上に合焦するように照射するひとつの光集束手段とを
備えており、光ディスクの信号記録面からの各戻り光ビ
ームが、各光ビームの波長と異なる光分割手段を介し
て、分割されずにそれぞれ受発光素子の受光部に入射す
る構成とした、光学ピックアップにより、達成される。
【0013】また、上記目的は、請求項2の発明によれ
ば、入射する光ビームを二つの光路に分ける光分離手段
と、上記光分離手段により分岐された二つの光路中にそ
れぞれ配設された二つの受発光素子と、上記各受発光素
子の光源部から出射された強度の異なる光ビームをそれ
ぞれ分割する二つの光分割手段と、上記各光分割手段か
らの光ビームをそれぞれ光分離手段を介して光ディスク
の信号記録面上に合焦するように照射するひとつの光集
束手段とを備えており、光ディスクの信号記録面からの
各戻り光ビームが、光分割手段を通らずに、それぞれ受
発光素子の受光部に入射する光路設定とした、光学ピッ
クアップにより、達成される。
【0014】上記構成によれば、第一の種類の光ディス
クを記録及び/又は再生する場合、一方の受発光素子の
光源部から出射した光ビームが、一方の光分割手段,例
えばグレーティングにより3ビームに分割され、光分離
手段及び光集束手段,例えば対物レンズを介して、第一
の種類の光ディスクの信号記録面に合焦し、この光ディ
スクからの戻り光ビームは、再び対物レンズ光分離手段
を介して、当該一方の受発光素子または他方の受発光素
子の受光部に入射する。これにより、この受光部からの
検出信号に基づいて、光ディスクの再生信号とトラッキ
ングエラー信号及びフォーカスエラー信号が検出される
ことになる。また、第二の種類の光ディスクを記録及び
/又は再生する場合も同様にして、他方の受発光素子の
光源部から出射した光ビームが、他方の光分割手段,例
えばグレーティングにより3ビームに分割され、光分離
手段及び光集束手段,例えば対物レンズを介して、第二
の種類の光ディスクの信号記録面に合焦し、この光ディ
スクからの戻り光ビームは、再び対物レンズ光分離手段
を介して、当該他方の受発光素子または一方の受発光素
子の受光部に入射する。これにより、この受光部からの
検出信号に基づいて、光ディスクの再生信号とトラッキ
ングエラー信号及びフォーカスエラー信号が検出される
ことになる。
【0015】この場合、何れの種類の光ディスクの場合
にも、光ディスクからの戻り光ビームは、対応するグレ
ーティングを透過せずに、一方または他方の受発光素子
の受光部に入射することになるので、トラッキングエラ
ー信号は、所謂3ビーム法によって検出される。これに
より、プッシュプル法に比較して、光ディスクのピット
深さの影響を受けず、而もレンズシフトやディスクスキ
ューに強く、オフセットが生じ難い。これにより、オフ
セットキャンセル回路が不要となり、正確なトラッキン
グサーボが行われることになる。さらに、二つの種類の
光ディスクの再生のために、それぞれ対応する受発光素
子が設けられており、対物レンズが共通で使用される。
また、各光分割手段は、受発光素子に近接して配設され
ることから、全体として小型に構成されることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図25を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例で
あるから、技術的に好ましい種々の限定が付されている
が、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を
限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られる
ものではない。
【0017】図1は、本発明の実施形態による光学ピッ
クアップを組み込んだ光ディスク装置の構成を示してい
る。図1において、光ディスク装置10は、光ディスク
11を回転駆動する駆動手段としてのスピンドルモータ
12と、光学ピックアップ13を備えている。ここで、
スピンドルモータ12は、光ディスクドライブコントロ
ーラ14により駆動制御され、所定の回転数で回転され
る。光ディスク11は、複数の種類の光ディスクを選択
して、それぞれ再生できるようになっている。
【0018】また、光学ピックアップ13は、この回転
する光ディスク11の信号記録面に対して、光を照射し
て、信号の記録を行ない、またはこの信号記録面からの
戻り光を検出するために、信号復調器15に対して戻り
光に基づく再生信号を出力する。
【0019】これにより、信号復調器15にて復調され
た記録信号は、誤り訂正回路16を介して誤り訂正さ
れ、インターフェイス17を介して、外部コンピュータ
等に送出される。これにより、外部コンピュータ等は、
光ディスク11に記録された信号を再生信号として受け
取ることができるようになっている。
【0020】上記光学ピックアップ13には、例えば光
ディスク11上の所定の記録トラックまで、トラックジ
ャンプ等により移動させるためのヘッドアクセス制御部
18が接続されている。さらに、この移動された所定位
置において、光学ピックアップ13の対物レンズを保持
する二軸アクチュエータに対して、当該対物レンズをフ
ォーカシング方向及びトラッキング方向に移動させるた
めのサーボ回路19が接続されている。
【0021】図2は、本発明による光学ピックアップの
第一の実施形態を示している。図2において、光学ピッ
クアップ13は、二つの波長に対応した光学ピックアッ
プであって、二つの受発光素子21,22と、各受発光
素子21,22の光路に配設された光分割手段としての
グレーティング23,24と、光分離手段としてのビー
ムスプリッタ25と、光集束手段としての対物レンズ2
6と、ビームスプリッタ25と対物レンズ26の間にて
光路中に配設された波長選択性絞り27と、から構成さ
れている。
【0022】上記受発光素子21,22は、それぞれ光
源部としての半導体レーザ素子と受光部としての光検出
器が一体化されて構成されており、互いに光軸が実質的
に一致するように配設されている。第一の受発光素子2
1は、例えば高密度光ディスク再生用として650nm
の波長の光を出射すると共に、第二の受発光素子22
は、例えばCDや反射率の異なるCD−R等の光ディス
ク再生用として780nmの波長の光を出射するように
なっている。
【0023】上記光分割手段は、入射光を二以上の光ビ
ームに分割する機能を果たす素子ならなんでも利用で
き、例えば回折格子であるグレーティングや、ホログラ
ム素子等により構成できる。この実施形態では、グレー
ティングが用いられており、グレーティング23,24
は、それぞれ波長選択性グレーティングであって、グレ
ーティング23は、650nmの波長の光に対して、グ
レーティングとして作用し、0次光であるメインビーム
と、プラスマイナス1次光であるサイドビームに分割す
るが、他の波長の光、例えば780nmの波長の光を透
過させる。また、グレーティング24は、逆に、780
nmの波長の光に対して、グレーティングとして作用
し、0次光であるメインビームと、プラスマイナス1次
光であるサイドビームに分割するが、他の波長の光、例
えば650nmの波長の光を透過させる。 このような
波長選択性グレーティングは、回折格子の溝の深さを適
宜に調整することにより、容易に実現可能である。
【0024】ビームスプリッタ25は、その反射面25
aが光軸に対して45度傾斜した状態で配設されてお
り、受発光素子21,22からの光ビームと光ディスク
D1またはD2の信号記録面からの戻り光を分離する。
即ち、受発光素子21からの光ビームは、ビームスプリ
ッタ25の反射面を透過し、その戻り光は、ビームスプ
リッタ25の反射面25aで反射されると共に、受発光
素子22からの光ビームは、ビームスプリッタ25の反
射面25aで反射され、その戻り光は、ビームスプリッ
タ25を透過するようになっている。
【0025】光集束手段は、光学レンズやホログラム等
入射光を集束させる機能を果たすものならなんでもよ
く、この場合対物レンズ26は、凸レンズであって、ビ
ームスプリッタ25からの光ビームを、回転駆動される
光ディスクD1またはD2の信号記録面の所望のトラッ
ク上に集束させる。さらに、対物レンズ25は、図示し
ない二軸アクチュエータによって、二軸方向、即ちトラ
ッキング方向及びフォーカシング方向に移動可能に支持
されている。
【0026】上記波長選択性絞り27は、波長フィルタ
であって、受発光素子22からの780nmの波長の光
に対してのみ開口を制限して、NAを小さくすることに
より、球面収差を補正するものである。
【0027】ここで、上記受発光素子21,22につい
て詳細に説明する。上記受発光素子21,22は、実質
的に同じ構成であるので、以下図4を参照して受発光素
子21について説明する。受発光素子21は、図4
(A)に示すように、第一の半導体基板21a上に第二
の半導体基板21bが載置され、第二の半導体基板21
b上に光源部としてのレーザダイオードチップ21cが
搭載されている。レーザダイオードチップ21cの前方
の第一の半導体基板21a上には、レーザダイオードチ
ップ21c側に傾斜面(光路分岐面)を有した台形形状
のプリズム21dが配設されており、この光路分岐面2
1eには、ビームスプリッタとしての半透過膜(図示せ
ず)が形成されている。また、プリズム21dは、その
上面に、全反射膜(図示せず)が形成されており、その
下面に、半透過膜(図示せず)が形成されている。プリ
ズム21dは、レーザダイオードチップ21cから出射
した光ビームを、その光路分岐面21eにより上方に反
射して、光ビームを外部に出射する。また、光ディスク
からの戻り光は、反射面25aで反射され、グレーティ
ング24を通って受発光素子22内で信号検出される。
逆に、受発光素子21で検出する信号は受発光素子22
から出射した光がディスクで反射してきた戻り光とな
る。この戻り光は、受発光素子21のプリズム21d内
に入射し、プリズム21dの底面及び上面で順次に反射
されることにより、このプリズム21dの底面の二ヶ所
で、プリズム21dの下方に出射する。そして、第一の
半導体基板21aの上面には、プリズム21dの底面の
二ヶ所から出射した光を受光する位置に、光検出器21
f,21gが形成されている。上記のように、分岐面2
1eは、反射する光と透過する光の波長が異なるため、
波長選択性のビームスプリッタとすることにより、光利
用効率を高められる。
【0028】光検出器21f,21gは、図4(B)に
示すように、横方向に平行に延びる二本の分割ラインに
よって、三つに分割されると共に、さらに中央部が縦方
向に延びる二本の分割ラインによって三つに分割されて
いる。これにより、光検出器21fは、その中央部が、
受光部a,b,cに分割され、さらに中央部の両側に受
光部e,fが位置している。また、光検出器21gは、
その中央部が、受光部i,j,kに分割され、さらに中
央部の両側に受光部l,mが位置している。そして、各
受光部a,b,c,d,e及びi,j,k,l,mが、
光ディスクで読み取った情報信号を検出するとともに、
各受光部a,b,c,d,e及びi,j,k,l,mか
らの検出信号Sa,Sb,Sc,Sd,Se及びSi,
Sj,Sk,Sl,Smに基づいて、受発光素子22を
出射してディスクから戻ってきた光の再生信号RF1,
フォーカスエラー信号FE1及びトラッキングエラー信
号TE1が、
【数1】
【数2】
【数3】 により検出される。
【0029】また、上記受発光素子22は、同様に、図
6に示すように構成されており、受発光素子21の場合
と同様に、光検出器22f,22gの各受光部A,B,
C,D,E及びI,J,K,L,Mからの検出信号に基
づいて、同様に、受発光素子22を出射してディスクか
ら戻ってきた光の再生信号RF2,フォーカスエラー信
号FE2,トラッキングエラー信号TE2が、
【数4】
【数5】
【数6】 により検出される。
【0030】本実施形態による光学ピックアップ13
は、以上のように構成されており、先づ高密度光ディス
クD1の再生を行なう場合について説明する。この場
合、受発光素子21の半導体レーザ素子21cが発光す
ることになる。
【0031】これにより、受発光素子21からの650
nmの波長の光ビームは、グレーティング23によりメ
インビーム及び二つのサイドビームに三分割された後、
ビームスプリッタ25を透過し、さらに波長選択性絞り
27を透過して、対物レンズ26を介して、光ディスク
D1の信号記録面に合焦される。この際、波長選択性絞
り27は、650nmの波長の光ビームに作用せず、光
ビームは、波長選択性絞り27をそのまま透過する。こ
の場合、対物レンズ26自体が、高密度光ディスク等の
ディスク基板厚が比較的薄い光ディスク用に球面収差が
補正されているので、光ビームは、光ディスクD1の信
号記録面に正しく集束することになる。光ディスクD1
からの戻り光は、再び対物レンズ26及び波長選択性絞
り27を介して、ビームスプリッタ25に入射し、その
反射面25aで反射された後、グレーティング24をそ
のまま透過して、波長の相違により回折作用を受けるこ
となく受発光素子22に進入し、その光検出器22f,
22gに入射する。これにより、光検出器22f,22
gからの検出信号に基づいて、光ディスクD1に関する
再生信号RF2,フォーカスエラー信号FE2及びトラ
ッキングエラー信号TE2が検出され、光ディスクD1
の記録信号が正しく再生されることになる。
【0032】次に、例えばCDやCD−R等の光ディス
クD2を再生する場合には、受発光素子22の半導体レ
ーザ素子22cが発光することになる。
【0033】これにより、受発光素子22からの780
nmの波長の光ビームは、グレーティング24によりメ
インビーム及び二つのサイドビームに分割された後、ビ
ームスプリッタ25の反射面25aで反射され、波長選
択性絞り27及び対物レンズ26を介して、光ディスク
D2に合焦する。この際、受発光素子22からの780
nmの波長の光ビームは、波長選択性絞り27の作用を
受けて、開口が制限されることにより、NAが小さくさ
れる。これにより、光ディスクD1に対して球面収差が
補正された対物レンズ26の球面収差が、この波長選択
性絞り27による開口の制限によって、光ディスクD2
に対して球面収差が補正されることになる。従って、光
ビームは、光ディスクD2の信号記録面に正しく集束す
ることになる。光ディスクD2からの戻り光は、再び対
物レンズ26及び波長選択性絞り27を介して、さらに
ビームスプリッタ25を透過した後、グレーティング2
3をそのまま透過し、波長の相違により回折作用を受け
ることなく受発光素子21に進入し、その光検出器21
f,21gに入射する。これにより、光検出器21f,
21gからの検出信号に基づいて、光ディスクD2に関
する再生信号RF1,フォーカスエラー信号FE1及び
トラッキングエラー信号TE1が検出され、光ディスク
D2の記録信号が正しく再生されることになる。
【0034】このように、本実施形態では、何れの種類
の光ディスクの場合にも、光ディスクからの戻り光ビー
ムは、出射時に通ったグレーティングを透過せずに、一
方または他方の受発光素子の受光部に入射することにな
るので、トラッキングエラー信号は、所謂3ビーム法に
よって検出される。これにより、プッシュプル法に比較
して、光ディスクのピット深さの影響を受けず、而もレ
ンズシフトやディスクスキューに強く、オフセットが生
じ難い。これにより、オフセットキャンセル回路が不要
となり、容易に正確なトラッキングサーボが行われるこ
とになる。従って、簡単な構成によって、二つの種類の
光ディスクの再生が正確に行われると共に、双方の受発
光素子が所謂プレーナ集積素子として構成されるので、
量産可能となり、コストが低減されると共に、光学ピッ
クアップそして光ディスク装置全体が小型且つ軽量に構
成されることになる。さらに、二つの種類の光ディスク
の再生のために、それぞれ対応する受発光素子が設けら
れており、対物レンズが共通で使用されることから、部
品点数が少なく、コストが低減されると共に、各グレー
ティングは、受発光素子に近接して配設されることか
ら、全体として小型に構成されることになる。また、反
射面21e及び22eは、波長選択性を持たせることに
より、それぞれ受発光素子のレーザダイオードチップ2
1c及び22cから出射される光に対しては、高反射率
とし、逆にこれらの光の戻り光に対しては、低反射率と
することで高透過率を備えることができる。このため、
受発光効率を高めることができる。
【0035】上述した実施形態における光学ピックアッ
プ13においては、各受発光素子21,22は、その光
検出器21f,21g,22f,22gは、縦方向に延
びるように形成されているが、これは、受発光素子2
1,22の各半導体レーザ素子21c,22cの偏光方
向が、光ディスクのトラック方向に関して90度になる
ように設定されているためである。これに対して、受発
光素子21,22の各半導体レーザ素子21c,22c
の偏光方向が、光ディスクのトラック方向に関して45
度になるように設定されている場合には、受発光素子2
1の光検出器21f,21gは、図7に示すように、ま
た受発光素子22の光検出器22f,22gは、図8に
示すように、それぞれトラック方向に関して45度にな
るように、構成される。尚、受発光素子21の光検出器
21f,21gが、図8に示すように、また受発光素子
22の光検出器22f,22gが、図7に示すように、
それぞれトラック方向に関して45度になるように、構
成されてもよいことは明らかである。
【0036】図9は、本発明による光学ピックアップの
第二の実施形態を示している。図9において、光学ピッ
クアップ30は、図2に示した光学ピックアップ13と
ほぼ同様の構成であるが、受発光素子21,22の代わ
りに、二つの受発光素子31,32が備えられ、また波
長選択性絞り27の代わりに、波長選択性ホログラム3
3が備えられている点で異なる構成である。
【0037】上記受発光素子31,32は、この場合、
図10及び図12に示すように、互いに光軸から僅かに
ずれて配設されている。これにより、一方の受発光素子
31または32から出射した光ビームが光ディスクによ
り反射され戻り光ビームとして他方の受発光素子32ま
たは31に入射する際に、直前のグレーティング24ま
たは23に入射せず、これらのグレーティング24の脇
を通過するようになっている。これにより、グレーティ
ング23,24は、波長選択性グレーティングの必要は
なく、通常のグレーティングが使用されることになる。
【0038】ここで、上記受発光素子31,32は、実
質的に同じ構成であるので、以下図11を参照して受発
光素子21について説明する。受発光素子31は、図1
1(A)に示すように、第一の半導体基板31a上に第
二の半導体基板31bが載置され、第二の半導体基板3
1b上に光源部としてのレーザダイオードチップ31c
が搭載されている。レーザダイオードチップ31cの前
方の第一の半導体基板31a上には、レーザダイオード
チップ31c側に傾斜面(光路分岐面)を有した台形形
状のプリズム31dが配設されており、この光路分岐面
31eには、立ち上げミラーとしての高反射膜(図示せ
ず)が形成されている。
【0039】プリズム31dは、レーザダイオードチッ
プ31cから出射した光ビームを、その光路分岐面31
eにより上方に反射して、光ビームを外部に出射する。
また、上記第一の半導体基板の上面には、プリズム31
dの第二の半導体基板31bとは反対側の位置に、光検
出器31fが形成されている。光検出器31fは、図1
1(B)に示すように、横方向に平行に延びる二本の分
割ラインによって、三つに分割されると共に、さらに中
央部が互いに対角線方向に交差する二本の分割ラインに
よって四つに分割されている。これにより、光検出器3
1fは、その中央部が、受光部a1,b1,c1,d1
に分割され、さらに中央部の両側に受光部e1,f1が
位置している。そして、各受光部a1,b1,c1,d
1,e1,f1が、光ディスクで読み取った情報信号を
検出するとともに、各受光部a1,b1,c1,d1,
e1及びf1からの検出信号Sa1,Sb1,Sc1,
Sd1,Se1及びSf1に基づいて、再生信号RF
3,フォーカスエラー信号FE3及びトラッキングエラ
ー信号TE3が、それぞれ
【数7】
【数8】
【数9】 により検出される。そして、光検出器31fは、受発光
素子32から出射した光の戻り光を受光する。
【0040】また、上記受発光素子32は、同様に、図
13に示すように構成されており、受発光素子31の場
合と同様に、光検出器32fの各受光部A1,B1,C
1,D1,E1及びF1からの検出信号に基づいて、同
様に再生信号RF4,フォーカスエラー信号FE4,ト
ラッキングエラー信号TE4が、
【数10】
【数11】
【数12】 により検出される。そして、光検出器32fは、受発光
素子31から出射した光の戻り光を受光する。
【0041】上記波長選択性ホログラム33は、受発光
素子31からの650nmの波長の光ビームに対して
は、単なる平行平板として作用することで回折されず、
受発光素子32からの780nmの波長の光ビームに対
しては、回折されるように作用し、特に回折光の一次光
が強く(多い光量にて)回折されるように、ホログラム
の回折溝の断面形状が設定されている。
【0042】従って、例えば受発光素子31からの光ビ
ームは、図14(A)に示すように、偏光性ホログラム
33をそのまま透過し、その0次光が、対物レンズ26
を介して、光ディスクD1の信号記録面に正しく集束さ
れると共に、受発光素子32からの光ビームは、図14
(B)に示すように、波長選択性ホログラム33のホロ
グラムとしての作用によって、開口を制限して、NAを
小さくし、その1次光が、対物レンズ26を介して、光
ディスクD2の信号記録面に正しく集束されるようにな
っている。
【0043】このような構成の光学ピックアップ30に
よれば、先づ高密度光ディスクD1の再生を行なう場合
には、以下のように動作する。この場合、受発光素子3
1のレーザダイオードチップ31cが発光することにな
る。
【0044】これにより、受発光素子31からの650
nmの波長の光ビームは、グレーティング23によりメ
インビーム及び二つのサイドビームに三分割された後、
ビームスプリッタ25を透過し、さらに偏光性ホログラ
ム33を透過して、対物レンズ26を介して、光ディス
クD1の信号記録面に合焦される。この際、波長選択性
ホログラム33は、650nmの波長の光ビームに作用
せず、光ビームは、波長選択性ホログラム33をそのま
ま透過する。この場合、対物レンズ26自体が、高密度
光ディスク等のディスク基板厚が比較的薄い光ディスク
用に球面収差が補正されているので、光ビームは、光デ
ィスクD1の信号記録面に正しく集束することになる。
光ディスクD1からの戻り光は、再び対物レンズ26及
び波長選択性ホログラム33を介して、ビームスプリッ
タ25に入射し、その反射面25aで反射された後、受
発光素子32に進入し、その光検出器32fに入射す
る。これにより、光検出器32fからの検出信号に基づ
いて、光ディスクD1に関する再生信号RF4,フォー
カスエラー信号FE4及びトラッキングエラー信号TE
4が検出され、光ディスクD1の記録信号が正しく再生
されることになる。この場合、受発光素子31及び受発
光素子32の光軸が互いに僅かにずれていることによ
り、光ディスクD1からの戻り光ビームは、グレーティ
ング24を透過せず、その脇を通過することになる。
【0045】次に、例えばCDやCD−R等の光ディス
クD2を再生する場合には、受発光素子32のレーザダ
イオードチップ32cが発光することになる。これによ
り、受発光素子32からの780nmの波長の光ビーム
は、グレーティング24によりメインビーム及び二つの
サイドビームに分割された後、ビームスプリッタ25の
反射面25aで反射され、波長選択性ホログラム33を
介して、光ディスクD2に合焦する。この際、受発光素
子22からの780nmの波長の光ビームは、波長選択
性ホログラム33のホログラムとしての作用を受けて、
開口が制限されることにより、NAが小さくされる。こ
れにより、光ディスクD1に対して球面収差が補正され
た対物レンズ26の球面収差が、この波長選択性ホログ
ラム33による開口の制限によって、光ディスクD2に
対して球面収差が補正されることになる。従って、光ビ
ームは、光ディスクD2の信号記録面に正しく集束する
ことになる。光ディスクD2からの戻り光は、再び対物
レンズ26及び波長選択性ホログラム33を介して、さ
らにビームスプリッタ25を透過した後、受発光素子3
1に進入し、その光検出器31fに入射する。これによ
り、光検出器31fからの検出信号に基づいて、光ディ
スクD2に関する再生信号RF3,フォーカスエラー信
号FE3及びトラッキングエラー信号TE3が検出さ
れ、光ディスクD2の記録信号が正しく再生されること
になる。したがって、本実施形態においても第1の実施
形態同じ作用効果が発揮される。
【0046】上述した実施形態における光学ピックアッ
プ30においては、各受発光素子31,32に入射する
戻り光ビームは、それぞれプリズム31d,32dの傾
斜した光路分岐面31eを透過しないので、その光検出
器31f,32fは、第1の実施形態と比べて、配置上
の自由度が向上する。例えば、受発光素子31,32
は、その受光部31f,32fがプリズム31d,32
dの後方にて、双方が共通の構成の受発光素子として、
図15に示すように、その偏光方向がトラック方向と約
90度になるように、構成してもよく、一方の受発光素
子31または32が図16に示すように、また他方の受
発光素子32または31が図17に示すように、その偏
光方向がトラック方向に対して45度になるように、構
成されてもよい。この場合、各受光部31f,32f
は、中央部が縦横に4分割されることになる。
【0047】また、受発光素子31,32は、その受光
部31f,32fがプリズム31d,32dの側方に
て、双方が共通の構成の受発光素子として、図18に示
すように、その偏光方向がトラック方向と約90度にな
るように、構成してもよく、一方の受発光素子31また
は32が図19に示すように、また他方の受発光素子3
2または31が図20に示すように、その偏光方向がト
ラック方向に対して45度になるように、構成されても
よい。この場合、各受光部31f,32fは、中央部が
縦横に4分割されることになる。
【0048】また、受発光素子31,32は、プリズム
31d,32dの代わりに、エッチング加工によって第
一の基板31a,32a上に形成された所謂エッチトミ
ラー31g,32gを備えていてもよい。この場合、受
発光素子31,32は、双方が共通の構成の受発光素子
として、図21に示すように、その偏光方向がトラック
方向と約90度になるように、構成してもよく、一方の
受発光素子31または32が図22に示すように、また
他方の受発光素子32または31が図23に示すよう
に、その偏光方向がトラック方向に対して45度になる
ように、構成されてもよい。この場合、各受光部31
f,32fは、中央部が縦横に4分割されることにな
る。
【0049】上述した実施形態においては、一方の受発
光素子21,31は、例えば650nmの波長の光ビー
ムを出射し、他方の受発光素子22,32は、例えば7
80nmの波長の光ビームを出射するように構成されて
いるが、これに限らず、例えば双方の受発光素子21,
22,31,32が同じ波長で且つ強度の異なる光ビー
ムを出射するように構成されていても良い。例えば光学
ピックアップ30において、一方の受発光素子31が7
80nmの波長であって、読取り用の低出力低ノイズの
光を出射するレーザダイオードチップ31cを備えてお
り、他方の受発光素子32が780nmの波長であっ
て、書込み用の高効率高出力の光を出射するレーザダイ
オードチップ32cを備えていてもよい。この場合、例
えば光磁気ディスクの記録時及び再生時に、光ビームを
出射する受発光素子31または受発光素子32を切換え
使用することにより、最適な強度の光ビームを使用する
ことが可能となると共に、各受発光素子31,32のレ
ーザダイオードチップ31c,32cがそれぞれ読取り
専用,書込み専用として設計されるので、性能に優れ且
つ低コストの受発光素子31,32が得られることにな
る。
【0050】尚、上述の各受発光素子31,32の光強
度は逆としてもよい。また、このように各受発光素子3
1,32の光ビームに関して、同一の波長を用いる場合
には、対象となる光ディスクの基板厚は同じであるか
ら、受発光素子31,32によって、対物レンズのNA
を変える必要はなく、波長選択性ホログラム33を配置
する必要はない。この点、光ディスクの記録面上でスポ
ットを一致させる必要がある場合には、通常のホログラ
ムを用いて合焦位置を合わせるようにすればよい。ま
た、受発光素子31,32の偏光方向が互いに90度異
なるように配置して、上記波長選択性ホログラム33で
はなく、偏光性ホログラム33を用いるようにすると一
層効果的である。その場合受発光素子31,32の組み
合わせは、例えば図16と図19または図17と図20
の構成のものの組み合わせとすることができる。
【0051】尚、ホログラム33に偏光性をもたせた偏
光性ホログラムの構成としては、例えば、複屈折回折格
子型素子として構成する。すなわち、例えばニオブ酸リ
チウムから成る基板と、この基板の入射側に、例えば安
息香酸によるプロトン交換法により形成された円環状に
しかも同心円状に形成した格子でなるホログラム面と、
から構成されている。これにより、基板における常光の
屈折率no1,異常光の屈折率ne1に対して、格子の
領域では、常光の屈折率は、no2,異常光の屈折率
は、ne2となる。このような構成の偏光性ホログラム
33は、例えば受発光素子31からの650nmの波長
の光ビームが第一の偏光(例えば異常光)である場合に
は、そのまま透過させるように作用すると共に、受発光
素子32からの780nmの波長の光ビームが第二の偏
光(即ち常光)である場合には、ホログラムとして作用
して、球面収差を補正するように、上記格子の厚さd
1,深さd2と、基板の屈折率no1,ne1及び格子
28bの屈折率no2,ne2をそれぞれ適宜に選定す
るものである。
【0052】また、上述した実施形態においては、受発
光素子31,32が互いに光軸が僅かにずれて配設され
ているが、受発光素子31,32が、それぞれ偏光方向
が互いに異なる偏光ビームを出射するように構成し、グ
レーティング23,24の代わりに、偏光選択性を備え
たグレーティング(または偏光性ホログラム)を使用す
ることにより、受発光素子31,2が互いに光軸が一致
するように配設されていても、同じ波長で且つ異なる強
度の光ビームを使用して、光ディスクの書込み及び読取
りを行なうことが可能である。この場合は、一種類の光
ディスクの基板厚だけを考慮すればよいので、ホログラ
ム33は不要である。例えば、一方の受発光素子31が
TEモード発振のレーザダイオードチップ31cを備え
ており、他方の受発光素子32がTMモード発振のレー
ザダイオードチップ32cを備えていればよい。ここ
で、例えば650nm波長帯のレーザダイオードチップ
の場合、InGaAlP系の半導体から構成されてお
り、結晶成長時の歪みを制御することによって、容易に
TEモード発振またはTMモード発振のレーザダイオー
ドチップが得られる。
【0053】図24及び図25は、本発明による光学ピ
ックアップの第三の実施形態を示している。ここでは、
同一の波長で強度の異なる光ビームを出射するような受
発光素子の組み合わせを考える。図24及び図25にお
いては、光学ピックアップ40は、図2の光学ピックア
ップ13とほぼ同様の構成であるが、二つの受発光素子
21,22の代わりに、同じ構成の受発光素子41,4
2を、またグレーティング23,24の代わりに、偏光
選択性グレーティングとして偏光性ホログラム43,4
4を備え、さらに、ビームスプリッタ45を備えてい
る。
【0054】上記受発光素子41,42は、図8に示し
た受発光素子22と同様に構成されており、受発光素子
41,42に対して、受発光素子22と同じサフィック
スを付すことより、各部の説明は省略する。この場合、
受発光素子41,42は、図2に示した光学ピックアッ
プ13と同様に、互いに光軸が一致するように配設され
ていると共に、そのレーザダイオードチップ41c,4
2cが、ともにTEモード発振であって、その偏光方向
が互いに約90度になるように、且つ偏光方向がトラッ
ク方向に対して約45になるように、配設されている。
【0055】上記ビームスプリッタ45は、受発光素子
41からの偏光ビームを透過させ、その光ディスクから
の戻り光を反射させると共に、受発光素子42からの偏
光ビームを反射させ、その光ディスクからの戻り光を透
過させるように、斜め45度のビームスプリット面45
aを備えている。
【0056】このような構成の光学ピックアップ40に
よれば、先づ受発光素子41から出射した偏光ビーム
は、偏光性ホログラム43によりメインビーム及び二つ
のサイドビームに分割された後、ビームスプリッタ45
を透過し、対物レンズ26を介して、光ディスクの信号
記録面に合焦する。そして、光ディスクの信号記録面か
らの戻り光は、再び対物レンズ26を介してビームスプ
リッタ45に入射し、そのビームスプリット面45aで
反射されて、偏光性ホログラム44を透過して、受発光
素子42の光検出器42f,42gに入射する。これに
より、光検出器42f,42gの各受光部からの信号に
基づいて、再生信号,フォーカスエラー信号及びトラッ
キングエラー信号が検出される。
【0057】また、受発光素子42から出射した偏光ビ
ームは、偏光性ホログラム44によりメインビーム及び
二つのサイドビームに分割された後、ビームスプリッタ
45のビームスプリット面45aで反射され、対物レン
ズ26を介して、光ディスクの信号記録面に合焦する。
そして、光ディスクの信号記録面からの戻り光は、再び
対物レンズ26を介してビームスプリッタ45を透過
し、さらに偏光性ホログラム43を透過して、受発光素
子41の光検出器41f,41gに入射する。これによ
り、光検出器41f,41gの各受光部からの信号に基
づいて、再生信号,フォーカスエラー信号及びトラッキ
ングエラー信号が検出される。従って、例えば受発光素
子41からの偏光ビームにより、例えば光ディスクの書
込みが行なわれ、また受発光素子42からの偏光ビーム
により、例えば光ディスクの読取りが行われることにな
る。したがって、この実施形態によっても、第1の実施
形態と同じ作用効果を発揮することができる。
【0058】また、ビームスプリッタ45を、偏光性ビ
ームスプリッタとすれば、反射,透過の設計の自由度が
大きくなり、例えば光ビームを出射している受発光素子
には、できるだけ戻り光が入射しないように、また書込
み用の高出力レーザダイオードチップを備えた受発光素
子は、出力マージンを考慮して、できるだけ出力効率が
高くなるように、自由に設計を行なうことが可能とな
る。さらに、反射面41(42)も偏光ビームスプリッ
タとすることにより、一層、効率の良い設計とすること
が可能である。尚、このような構成の受発光素子41,
42は、レーザダイオードチップ41c,42cを変更
することによって、異なる波長の偏光ビームを出射する
ように構成される。従って、二波長光学ピックアップに
も容易に適用可能である。尚、この二波長光学ピックア
ップの場合は、図2と同様に、波長選択性絞り等の収差
補正手段を用いるようにする。
【0059】さらに、上記実施形態においては、光ディ
スクとして、主としてCDや高密度光ディスクの場合に
ついて説明したが、これに限らず、他の種類の光ディス
クを記録または再生する場合にも、本発明を適用できる
ことは明らかである。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、小
型軽量に且つ低コストで構成されると共に、例えば波長
や強度等の異なる二種類の光ディスクの記録再生が正し
く行われるようにした、光学ピックアップ及び光ディス
ク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学ピックアップを組み込んだ光
ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の光ディスク装置における光学ピックアッ
プの第一の実施形態の構成を示す概略側面図である。
【図3】図2の光学ピックアップにおける第一の受発光
素子からの光ビームの進路を示す要部拡大側面図であ
る。
【図4】図2の光学ピックアップにおける第一の受発光
素子の(A)概略斜視図及び(B)光検出器の平面図で
ある。
【図5】図2の光学ピックアップにおける第二の受発光
素子からの光ビームの進路を示す要部拡大側面図であ
る。
【図6】図2の光学ピックアップにおける第二の受発光
素子の(A)概略斜視図及び(B)光検出器の平面図で
ある。
【図7】図2の光学ピックアップにおける第一の受発光
素子の変形例を示す(A)概略斜視図及び(B)光検出
器の平面図である。
【図8】図2の光学ピックアップにおける第一の受発光
素子の変形例を示す(A)概略斜視図及び(B)光検出
器の平面図である。
【図9】本発明による光学ピックアップの第二の実施形
態を示す概略側面図である。
【図10】図9の光学ピックアップにおける第一の受発
光素子からの光ビームの進路を示す要部拡大側面図であ
る。
【図11】図9の光学ピックアップにおける第一の受発
光素子の(A)概略斜視図及び(B)光検出器の平面図
である。
【図12】図9の光学ピックアップにおける第二の受発
光素子からの光ビームの進路を示す要部拡大側面図であ
る。
【図13】図9の光学ピックアップにおける第二の受発
光素子の(A)概略斜視図及び(B)光検出器の平面図
である。
【図14】図9の光学ピックアップにおける偏光性ホロ
グラムの(A)第一の受発光素子からの光ビームに対す
る作用及び(B)第二の受発光素子からの光ビームに対
する作用を示す概略側面図である。
【図15】図9の光学ピックアップにおける第一及び第
二の受発光素子の第一の変形例を示す概略斜視図であ
る。
【図16】図9の光学ピックアップにおける第一の受発
光素子の第二の変形例を示す概略斜視図である。
【図17】図9の光学ピックアップにおける第二の受発
光素子の第二の変形例を示す概略斜視図である。
【図18】図9の光学ピックアップにおける第一及び第
二の受発光素子の第三の変形例を示す概略斜視図であ
る。
【図19】図9の光学ピックアップにおける第一の受発
光素子の第四の変形例を示す概略斜視図である。
【図20】図9の光学ピックアップにおける第二の受発
光素子の第四の変形例を示す概略斜視図である。
【図21】図9の光学ピックアップにおける第一及び第
二の受発光素子の第五の変形例を示す概略斜視図であ
る。
【図22】図9の光学ピックアップにおける第一の受発
光素子の第六の変形例を示す概略斜視図である。
【図23】図9の光学ピックアップにおける第二の受発
光素子の第六の変形例を示す概略斜視図である。
【図24】本発明による光学ピックアップの第三の実施
形態の要部を示す部分拡大側面図である。
【図25】図24の光学ピックアップにおける第一及び
第二の受発光素子の構成を示す拡大斜視図である。
【図26】従来の二波長光学ピックアップの一例を示す
概略斜視図である。
【図27】図26の二波長光学ピックアップにおける第
一の光学ピックアップの受発光素子の構成を示す拡大断
面図である。
【図28】図27の受発光素子の概略斜視図である。
【図29】図27の受発光素子の光検出器の構成を示す
平面図である。
【図30】図26の二波長光学ピックアップにおける第
二の光学ピックアップの構成を示す概略斜視図である。
【図31】図30の光学ピックアップにおける光検出器
の構成を示す平面図である。
【図32】図27の受発光素子の製造工程を順次に示す
図である。
【図33】図27の受発光素子の製造工程を順次に示す
図である。
【図34】図30の光学ピックアップを集積素子として
構成したデバイスの概略斜視図である。
【図35】図34のデバイスの構成を示す拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
10・・・光ディスク装置、11・・・光ディスク、1
2・・・スピンドルモータ、13・・・光学ピックアッ
プ、14・・・光ディスクドライブコントロータ、15
・・・信号復調器、16・・・誤り訂正回路、17・・
・インターフェイス、18・・・ヘッドアクセス制御
部、19・・・サーボ回路、21,22・・・受発光素
子、23,24・・・グレーティング、25・・・ビー
ムスプリッタ、26・・・対物レンズ、27・・・波長
選択性絞り、30,40・・・光学ピックアップ、3
1,32,41,42・・・受発光素子、33・・・偏
光性ホログラム、43,44・・・偏光性ホログラム
(偏光選択性グレーティング)、45・・・偏光ビーム
スプリッタ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射する光ビームを二つの光路に分ける
    光分離手段と、 上記光分離手段により分岐された二つの光路中にそれぞ
    れ配設された二つの受発光素子と、 上記各受発光素子の光源部から出射された異なる波長の
    光ビームに対応して、それぞれ各光ビームを選択的に分
    割する二つの光分割手段と、 上記各光分割手段からの光ビームをそれぞれ光分離手段
    を介して光ディスクの信号記録面上に合焦するように照
    射するひとつの光集束手段とを備えており、 光ディスクの信号記録面からの各戻り光ビームが、各光
    ビームの波長と異なる光分割手段を介して、分割されず
    にそれぞれ受発光素子の受光部に入射する構成としたこ
    とを特徴とする光学ピックアップ。
  2. 【請求項2】 入射する光ビームを二つの光路に分ける
    光分離手段と、 上記光分離手段により分岐された二つの光路中にそれぞ
    れ配設された二つの受発光素子と、 上記各受発光素子の光源部から出射された強度の異なる
    光ビームをそれぞれ分割する二つの光分割手段と、 上記各光分割手段からの光ビームをそれぞれ光分離手段
    を介して光ディスクの信号記録面上に合焦するように照
    射するひとつの光集束手段とを備えており、 光ディスクの信号記録面からの各戻り光ビームが、光分
    割手段を通らずに、それぞれ受発光素子の受光部に入射
    する光路設定としたことを特徴とする光学ピックアッ
    プ。
  3. 【請求項3】 上記光分離手段が、偏光性光分離素子で
    あることを特徴とする、請求項1または2のいずれかに
    記載の光学ピックアップ。
  4. 【請求項4】 上記光分割手段が回折格子でなるグレー
    ティングであって、このグレーティングが、波長選択性
    グレーティングであることを特徴とする、請求項1に記
    載の光学ピックアップ。
  5. 【請求項5】 上記光分割手段が回折格子でなるグレー
    ティングであって、このグレーティングが、偏光選択性
    グレーティングであることを特徴とする、請求項1に記
    載の光学ピックアップ。
  6. 【請求項6】 第一の受発光素子の光源部から出射して
    光ディスクの信号記録面で反射された戻り光ビームが、
    第二の受発光素子の受光部に入射すると共に、 第二の受発光素子の光源部から出射して光ディスクの信
    号記録面で反射された戻り光ビームが、第一の受発光素
    子の受光部に入射する構成としたことを特徴とする、請
    求項1に記載の光学ピックアップ。
  7. 【請求項7】 上記二つの受発光素子が、互いにその光
    軸がほぼ一致していることを特徴とする、請求項1に記
    載の光学ピックアップ。
  8. 【請求項8】 上記二つの受発光素子が、互いにその光
    軸が僅かにずれていることを特徴とする、請求項2に記
    載の光学ピックアップ。
  9. 【請求項9】 光ディスクを回転駆動する駆動手段と、 この光ディスクに対して光集束手段を介して光を照射
    し、光ディスクからの信号記録面からの戻り光を検出す
    る光学ピックアップと、 光集束手段を二軸方向に移動可能に支持する二軸アクチ
    ュエータと、 光学ピックアップからの検出信号に基づいて、再生信号
    を生成する信号処理回路と、 光学ピックアップからの検出信号に基づいて、光集束手
    段を二軸方向に移動させるサーボ回路とを含んでおり、 上記光学ピックアップが、 入射する光ビームを二つの光路に分ける光分離手段と、 上記光分離手段により分岐された二つの光路中にそれぞ
    れ配設された二つの受発光素子と、 上記各受発光素子の光源部から出射された異なる波長の
    光ビームをそれぞれ分割する二つの光分割手段と、 上記各光分割手段からの光ビームをそれぞれ光分離手段
    を介して光ディスクの信号記録面上に合焦するように照
    射するひとつの光集束手段とを備えており、 光ディスクの信号記録面からの各戻り光ビームが、各光
    ビームの波長と異なる光分割手段を介して、それぞれ受
    発光素子の受光部に入射する構成としたことを特徴とす
    る光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 光ディスクを回転駆動する駆動手段
    と、 この光ディスクに対して光集束手段を介して光を照射
    し、光ディスクからの信号記録面からの戻り光を検出す
    る光学ピックアップと、 光集束手段を二軸方向に移動可能に支持する二軸アクチ
    ュエータと、 光学ピックアップからの検出信号に基づいて、再生信号
    を生成する信号処理回路と、 光学ピックアップからの検出信号に基づいて、光集束手
    段を二軸方向に移動させるサーボ回路とを含んでおり、 上記光学ピックアップが、 入射する光ビームを二つの光路に分ける光分離手段と、 上記光分離手段により分岐された二つの光路中にそれぞ
    れ配設された二つの受発光素子と、 上記各受発光素子の光源部から出射された強度の異なる
    光ビームをそれぞれ分割する二つの光分割手段と、 上記各光分割手段からの光ビームをそれぞれ光分離手段
    を介して光ディスクの信号記録面上に合焦するように照
    射するひとつの光集束手段とを備えており、 光ディスクの信号記録面からの各戻り光ビームが、光分
    割手段を通らずに、それぞれ受発光素子の受光部に入射
    する光路設定としたことを特徴とする光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002342956A (ja) * 2001-05-18 2002-11-29 Ricoh Co Ltd 光ピックアップ装置及び光ディスクドライブ装置

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