JP2002342917A - 磁気記録媒体とその製造方法並びに磁気記録媒体の表面処理テープ及び研磨部材 - Google Patents

磁気記録媒体とその製造方法並びに磁気記録媒体の表面処理テープ及び研磨部材

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JP2002342917A
JP2002342917A JP2001150486A JP2001150486A JP2002342917A JP 2002342917 A JP2002342917 A JP 2002342917A JP 2001150486 A JP2001150486 A JP 2001150486A JP 2001150486 A JP2001150486 A JP 2001150486A JP 2002342917 A JP2002342917 A JP 2002342917A
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Atsushi Kato
篤 加藤
Satoshi Kawamura
智 川村
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 磁性層表面を傷つけずに付着物や、不要な突
起物を除去することが可能な、磁気記録媒体の製造方法
及び磁気記録媒体の表面処理テープと研磨部材並びに前
記方法で製造される磁気記録媒体の提供。 【解決手段】 磁気記録媒体11の磁性層表面に付着す
る塵埃やこの磁性層表面の微小突起等の異物を除去し、
磁性層表面を平滑化する工程を有する、磁気記録媒体の
製造方法において、CaOとTiO2と含有する無機質
粉末、若しくはCaOとTiO2とNiOと含有する無
機質粉末を結合剤中に分散した塗料をフィルム状支持体
に塗布して作成した、表面処理テープ10によって、該
磁性層表面を研磨している。尚、表面処理テープ10の
代わりに、CaOとTiO2と含有する無機質粉末、若
しくはCaOとTiO2とNiOと含有する無機質粉末
を混練成形して成る、研摩部材を、採用してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体の磁
性層表面に付着する塵埃やこの磁性層表面の微小突起等
の異物を除去し、磁性層表面を平滑化する、磁気記録体
製造用表面処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ハイビジョンVTRやデジタルV
TRに代表される高性能化に伴い、磁気記録媒体の特性
向上が求められている。
【0003】なかでも、近年、高密度大容量を目指し
て、より記録波長の短波長化が進んでいることから、使
用される磁性粉のサイズも微粒子化が進んでいる。しか
しながら、磁性粉サイズの微細化により、ヘッドに対す
る磁性層構成物の脱落(粉落ち)が発生しやすくなるこ
とや、磁性塗料作成時に分散が不良となることで凝集物
などが磁性層表面に突起となり記録抜け(ドロップアウ
ト、以下、DOと称す)や、磁気ヘッドに付着すること
でヘッドの目詰まり(ヘッドクロック)を発生しやすく
なる。
【0004】磁気記録媒体を製造する過程においては、
塵埃等が磁性層表面に付着することや、あるいはカレン
ダー処理で平滑化しきれなかった磁性層の微小突起等が
残存することがある。これら塵埃や微小突起等の異物
は、いずれもドロップアウトの原因となり、S/N比の
低下につながるため確実な除去が望まれる。したがっ
て、これまでは磁性層表面をクリーニング材、例えば、
ラッピングテープ等によって払拭することが行われてい
る。
【0005】このようなラッピングテープによる表面処
理は、たとえば磁気記録媒体製造の各段階で特に多く利
用されている方法である。例えば、特開平4−2058
17号のように、磁気記録媒体の磁性層表面に巻出しロ
ールより巻き取りロールによって走行するラッピングテ
ープを圧接させるように構成された表面処理装置を用い
る方法や、特開平2−161615号のように、テープ
状の研摩部材及び長尺状の磁気記録媒体を順次巻き付け
て摺動させる方法などがある。
【0006】ここで、これらの装置に用いられるラッピ
ングテープには、例えばWA(白色溶融アルミナ質)研
削材等をポリエステルフィルム等の基材に全面にわたっ
て形成したものが使用されている。この基材に形成され
る研削材は、磁性層表面に傷を付けないようにできるだ
け厚く形成し、しかも表面をカレンダー処理して極めて
平滑な面となるようになされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなラッピングテープでは、表面を平滑な面となしてい
るため、目詰まりが発生し易く、払拭効率を低下させて
しまう場合がある。また、目詰まり部によって磁性層表
面に傷が付き、かえって媒体のS/N比を劣化させてし
まう場合がある。
【0008】さらに、磁性層が脆弱である場合、磁性層
表面にある微小突起などはアルミナや酸化チタンを主成
分にしたラッピングテープを使用することで、除去でき
るものの磁性層表面を大きく傷つけるため、磁気記録媒
体として使用するときに磁気ヘッドとのコンタクトによ
りさらなる塗膜の破壊が進み、最悪の場合、ヘッドの目
詰まり(ヘッドクロッグ)を起す原因となる。
【0009】また、サファイアやダイヤモンド、タング
ステンカーバイドなどを利用して表面を削り取るバーニ
ッシュ処理においても、同様の問題が発生するため、よ
り磁性層表面を傷つけずに付着物や、不要な突起物を除
去する表面処理方法の開発が求められていた。
【0010】本発明は、かかる事情に鑑みなされたもの
で、その目的は、磁性層表面を傷つけずに付着物や、不
要な突起物を除去することが可能な、磁気記録媒体の製
造方法及び磁気記録媒体の表面処理テープと研磨部材並
びに前記方法で製造される磁気記録媒体の提供、にあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、前記課題を解決
するために、本発明者らは、MIG(メタル・イン・ギ
ャップ)ヘッドやアモルファスヘッドなどに使用されて
いるガード材に使用される材料に着目した。
【0012】通常のラッピングテープやブレードでは、
研磨力が強すぎるため、ヘッドと同程度の研磨力を有す
る表面処理テープにより処理することで、磁気記録媒体
の磁性層表面にダメージを与えず、適度な研磨力で平滑
化と付着物の除去が可能となる。
【0013】従来、研摩材には、磁性層表面を傷つけな
い程度の微細な研磨材が用いられ、例えば、粒度400
〜10000メッシュ程度の無機質粉末が使用される。
また、この研削材の粒径及び硬度としては、例えば平均
粒径3μm以下、モース硬度6以上のものを使用してい
る。かかる研削材としては、WA(白色溶融アルミナ
質)砥粒やGC(緑色炭化ケイ素質1級)砥粒あるいは
酸化クロム粒子等が一般的であった。
【0014】本発明者らは、より有効な無機質粉末の組
み合わせを各種検討した結果、CaO、TiO2、Ni
O系無機粉末の組み合わせがより有効であることを見出
した。
【0015】すなわち、本発明に係る磁気記録媒体の製
造方法は、磁気記録媒体の磁性層表面に付着する塵埃や
この磁性層表面の微小突起等の異物を除去し、磁性層表
面を平滑化する工程を有する、磁気記録媒体の製造方法
において、CaOとTiO2とを含有する無機質粉末、
若しくはCaOとTiO2とNiOとを含有する無機質
粉末を結合剤中に分散した塗料をフィルム状支持体に塗
布して作成した表面処理テープによって、磁性層表面を
研磨することを特徴とする。
【0016】本発明では、CaO、TiO2、NiOの
比率により、研磨力をコントロールすることができ、磁
気記録体媒体の種類によって、それぞれ独自の比率を選
定することができる。
【0017】本発明において、CaO、TiO2、Ni
O系無機質粉末の有効な比率は、CaOが10〜70モ
ル%、TiO2が10〜70モル%、NiOが0〜50
モル%であり、より好ましくは、CaOが30〜70モ
ル%、TiO2が30〜70モル%、NiOが5〜15
モル%である。また、CaOとTiO2とのモル比Ca
O/TiO2を30/70〜70/30とすることが望
ましい。
【0018】ここで、NiOの比率を高くすると、より
クリーニング力が上昇し、ヘッドへの粉落ち量の低減に
効果がある。また、CaOの含有量は、磁気記録媒体と
摺動させた場合の摩擦係数を左右し、5モル%以下で
は、摩擦が高くなることで、磁気記録媒体の走行性が悪
化し、磁気記録媒体にダメージを与えるようになるた
め、実用的ではない。
【0019】また、本発明の表面処理テープ中にCa
O、TiO2及びNiOの他に、1モル%以下の含有率
でCo、Zr、Mo、Nb、Ta、Ti、Hf、Pd、
Fe、Ru、Ga、Si、B、Al、Niの元素のう
ち、少なくとも2種以上の元素を含む金属化合物を含有
してもかまわない。
【0020】例えば、各種帯電防止剤、防錆剤、カップ
リング剤として添加してもよい。また、適宜、各種の酸
化物を添加することで、研磨力やクリーニング力を調整
することができる。
【0021】その他、本発明に係る表面処理テープにお
いて、フィルム状支持体やその他の結合剤、帯電防止
剤、防錆剤、あるいは塗料を調整するのに使用される溶
剤は従来公知のものがいずれも適応可能で何ら限定され
ない。
【0022】フィルム状支持体の素材としては、一般的
に磁気記録体に使用されるものを使用することができ、
例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレート等のポリエステル類、ポリエチレンナフタレ
ート等のポリエステル類、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフィン類、セルローストリアセテート、
セルロースジアセテート、セルロースアセテートブチレ
ート等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化
ビニリデン等のビニル系樹脂、ポリカーボネイト、ポリ
イミド、ポリアミドイミド、その他のプラスチック、ア
ルミニウム、銅等の金属箔も使用できる。
【0023】本発明において、表面処理テープとするた
めに使用される結合剤としては、公知の一般的な結合剤
が使用できる。すなわち、ポリビニルアルコール(以
下、PVAと称する)、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合
体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル
−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル
−マレイン酸共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビニ
リデン共重合体、アクリル酸エステル−アクリロニトリ
ル共重合体、メタクリル酸−塩化ビニリデン共重合体、
メタクリル酸エステル−スチレン共重合体、熱可塑性ポ
リウレタン樹脂、フェノキシ樹脂、ポリ弗化ビニル、塩
化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、ブタジエン
−アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル−ブタ
ジエン−メタクリル酸共重合体、ポリビニルブチラー
ル、セルロース誘導体、スチレン−ブタジエン共重合
体、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、熱硬化性ポリウレタン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹
脂、アルキド樹脂、尿素−ホルムアルデヒド樹脂、ポリ
ビニルアセタール樹脂、またはこれらの混合物など、が
挙げられる。
【0024】なかでも、柔軟性を付与するとされてい
る、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリロニ
トリル−ブタジエン共重合体等と、鋼性を付与するとさ
れている、セルロース誘導体、フェノール樹脂、エポキ
シ樹脂等が望ましい。また、これらの樹脂に適当な極性
基を導入させたものであってもよい。
【0025】また、本発明においては、公知の、導電防
止剤、カップリング剤、硬化剤など、いずれも使用でき
る。
【0026】公知のカップリング剤としては、シランカ
ップリング剤、チタネート系カップリング剤、アルミニ
ウム系カップリング剤等が挙げられる。ここで、当該磁
性体重量100部に対するカップリング剤の添加量は、
0.05〜5部が好ましく、より好ましくは0.1〜5
部である。
【0027】シランカップリング剤としては、γ−メタ
クリロキシプリビルトリメトキシシラン、ビニルトリエ
トキシシランなどの、ビニルシラン化合物や、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ンなどの、エポキシシラン化合物や、γ−アミノプロピ
ルトリエトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシランなどの、アミノシ
ラン化合物や、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシ
ランなどの、メルカプトシラン化合物などが好適にもち
いることができる。
【0028】チタネート系カップリング剤としては、テ
トラ−n−ブトキシチタン、テトライソプロポキシチタ
ン、ビス(2−((2−アミノエチル)アミノ)エタノ
レート)(2−((2−アミノエチル)アミノ)エタノ
レート−0)(2−プロパノレート)チタニウム、トリ
ス(イソオクタデカノエート−0)(2−プロパノレー
ト)チタニウム、ビス(ジトリデシルホスファイト−
0’’)テトラキス(2−プロパノレート)ジハイドロ
ゼンチタネート、ビス(ジオクチルホスファイト−
0’’)テトラキス(2−プロパノレート)ジハイドロ
ゼンチタネート、トリス(ジオクチルホスファイト−
0’’)(2−プロパノレート)チタニウム、ビス(ジ
オクチルホスファイト−0’’)(1,2−エタンジオ
レート(2−)−0,0’)チタニウム、トリス(ドデ
シルベンゼンスルフォネート−0)(2−プロパノレー
ト)チタニウム、テトラキス(2,2−ビス((2−プ
ロペニルオキシ)メチル)−1−ブタノレートチタネー
ト等が挙げられ、商品としては、味の素製の、プレンア
クトKRTTS、KR46B、KR55、KR41B、
KR38S、KR138S、KR238S、KR338
X、KR12、KR44、KR9SA、KR34S等
が、好適である。
【0029】アルミニウム系カップリング剤としては、
アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート等が
挙げられ、商品としては、味の素製の、プレンアクトA
L−M等が、好適である。
【0030】本発明では、より耐久性を持たせるため
に、平均官能基数2以上のイソシアネート系硬化剤を含
む。すなわち、ポリイソシアネートのポリメリック体や
ポリイソシアネートのポリオールアダクトは、いずれも
本発明において好適に使用できる。特に、ジイソシアネ
ートの三量体である環状の骨格を有するイソシアネート
はより反応性に富んだ硬化剤であり、耐久性向上につい
ては効果的である。
【0031】また、イソシアネート硬化剤としては、芳
香族ポリイソシアネート及び脂肪族ポリイソシアネート
が挙げられ、これらと活性水素化合物との付加体が好ま
しい。
【0032】芳香族ポリイソシアネートとしては、トル
エンジイソシアネート(TDI)、1,3−キシレンジ
イソシアネート、1,4−キシレンジイソシアネート、
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)、p−フェニルジイソシアネート、m−フェニルジ
イソシアネート、1,5−ナフチルジイソシアネート等
が挙げられる。
【0033】脂肪族ポリイソシアネートとしては、ヘキ
サメチレンジイソシアネート(HDI)、ジシクロヘキ
シルメタンジイソシアネート、シクロヘキサンジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)等
が挙げられる。
【0034】そして、これらと付加体を形成する活性水
素化合物としては、エチレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグ
リコール、ジエチレングリコール、トリメチロールプロ
パン、グリセリン等があり、平均分子量は、100〜5
000の範囲のものが好ましい。
【0035】硬化剤の添加量としては、結合材樹脂の重
量比で0〜20部が一般的であり、好ましくは、0〜1
0部である。ここで、理論上は、ポリウレタン樹脂組成
物(若しくは、結着剤樹脂組成物)中の活性水素と当量
のイソシアネート量となる硬化剤重量で、十分な添加量
となる。しかしながら、実際の製造上では、水分などに
より、硬化剤成分のイソシアネートが反応してしまうた
め、活性水素と当量のイソシアネート量では、不十分で
ある場合が多く、このため活性水素当量より、10〜5
0%過剰量の硬化剤を添加するのが効果的である。
【0036】さらに、ポリイソシアネートからなる硬化
剤を使用した場合、磁性塗料をコーティング後、40〜
80℃の温度で数時間硬化反応を促進させることによ
り、より強い接着性が得られる。
【0037】本発明において、表面処理テープにより処
理する方法としては、特開平4−205817号に開示
された、幅広の磁気シートを処理する方法や、特開平1
−45560に開示された、表面処理テープを回転ある
いは移動する磁気記録媒体表面に押し付けることで磁気
記録媒体表面を研摩する方法など、いずれも使用でき
る。また、特開平3−162717に開示されているよ
うな、サファイアや、超鋼のブレードと組合せて使用す
ることも可能である。
【0038】また、本発明において、表面処理テープの
代わりに、CaOとTiO2とを含有する無機質粉末、
若しくはCaOとTiO2とNiOとを含有する無機質
粉末を混練成形して成る、研摩部材を、採用してもよ
い。このとき、該研磨部材は、いかなる形状でもよい
が、例えば、ブレード状に形成するとよい。そして、前
記無機粉末において、CaOとTiO2の含有比率は、
前述のように、CaO:TiO2=30〜70モル%:
70〜30モル%とするとよい。また、CaOとTiO
2とNiOの含有比率は、CaO:TiO2:NiO=1
0〜70モル%:10〜70モル%:0〜50モル%と
するとよい。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に、図表を用いて本発明の実
施例及び比較例について詳細に説明するが、本発明の実
施形態は当該実施例に限定されるものではない。 1.表面処理テープの作成 先ず、表1記載の組成となるように、市販の、CaCO
3粉末、TiO2粉末及びNiO粉末を適量秤量し、これ
に純水を加えボールミル中に24時間湿式混合した。次
いで、これを、100℃のもとで20時間以上乾燥させ
てから石川式ライカイ機によって粉砕した後に、120
0℃のもとで8時間焼成した。その後、これを、目的の
JIS−Z8801に従った粒度400〜10000メ
ッシュ(平均粒子径3〜0.1μm)となるように、粉
砕機で粉砕した。
【0040】そして、この得た粉末にポリエステルポリ
ウレタン樹脂(数平均分子量40000)を重量比で1
5重量部添加し、さらにこれをMEK/トルエン/シク
ロヘキサノン=2/1/1の溶剤中に固形分40%とな
るように添加した後に、ボールミルによって、4時間攪
拌することで、塗料液を得た。
【0041】さらに、この塗料液を、厚さ25μmのフ
ィルム状支持体(非磁性支持体で、ここではポリエチレ
ンテレフタレート(PET)フィルムを採用)に、5μ
mの厚みで塗布し、これを乾燥させることで、表面処理
テープを作成した。 2.研磨部材の作成 ここでは、ブレード状の研磨部材の作成について述べ
る。尚、本発明に係る研磨部材はかかる形状に限定され
ない。また、後述の図3に記載したブレードの寸法もこ
れに限定されない。先ず、CaO、TiO2及びNiO
が表2に示す組成になるように、市販のCaCO3
末、TiO2粉末及びNiO粉末を適量秤量し、これら
に純水を加えボールミル中にて24時間湿式混合した。
次いで、100℃にて20時間以上乾燥し、石川式ライ
カイ機で粗粉砕した後、1100℃のもとで5時間仮焼
した。その後、この仮焼した粉末を石川式ライカイ機に
より粉砕した。そして、この粉砕して得た粉末に再度純
水を加え、ボールミル中にて、24時間湿式混合した。
さらに、これを、100℃のもとで、20時間以上乾燥
させてから、石川式ライカイ機によって粉砕後、ポリビ
ニルアルコールの10重量%水溶液を全粉末重量の10
重量%となるように加え造粒した。その後、これを80
MPaでプレス成形し、酸素中にて1250℃から14
00℃で焼成した。さらに、これを、空気により100
MPaで加圧しながら1150℃から1350℃のもと
で熱間等方圧処理を施した後、図3に示したブレード状
に整形した。以下、このブレード状研磨部材をブレード
と称する。3.評価用ビデオテープの作成次に、評価用
のビデオテープを以下の組成及び手順で作成した。
【0042】1)磁性層の組成 評価用ビデオテープ磁性面を構成する塗料を、以下の組
成に基づき調製した。
【0043】 メタル磁性粉 … 100部 平均長軸長:0.015(μm) 比表面積:BET法で60(m2/g) 保磁力Hc:1700(Oe) 飽和磁束密度σS:160(emu/g) 塩ビ共重合体(日本ゼオン社製 商品名 MR−110) … 10部 ポリエステルポリウレタン樹脂(イソフタル酸/テレフタル酸/ネオペンチル グリコール−MDI(メタンジイソシアネート)系ポリウレタン,数平均分子量 =30000,極性基=SO3Na=0.2重量%含有) … 10部 アルミナ(住友化学製 HIT−50) … 10部 カーボンブラック(キャボット社製 BP−L) … 1部 ポリイソシアネート(日本ポリウレタン社製 商品名 コロネートL) … 4部 ミリスチン酸 … 1部 ステアリン酸ブチル … 1部 メチルエチルケトン … 80部 メチルイソブチルケトン … 80部 トルエン … 80部 上記の磁性塗料組成を連続ニーダーで混練したのち、サ
ンドミルを用いて分散した。そして、予め、調製された
研磨剤スラリーを24時間分散直後の磁性粉末分散物に
投入して1時間混合した後、ポリイソシアネート4部、
ミリスチン酸1部を加え、1μmの平均口径を有するフ
ィルターで濾過し、磁性塗料液とした。
【0044】2)バックコーティング層塗料の組成 以下に示した組成に基づき、バックコーティング層を構
成する塗料を調製した。
【0045】 カーボンブラック(平均粒子径20nm) … 100部 カーボンブラック(平均粒径350nm) … 5部 ポリウレタン樹脂(ポリカーボネートポリオール/ネオペンチルグリコールH DI系ポリウレタン,数平均分子量=35000,N−メチルジエタノールアミ ン=0.2重量%含有) … 25部 ニトロセルロース(旭化成社製NC−1/2H) … 15部 ポリイソシアネート(日本ポリウレタン社製 商品名 コロネートL) … 20部 メチルエチルケトン … 180部 メチルイソブチルケトン … 180部 トルエン … 180部 上記の非磁性塗料組成を三本ロールにて混練後、サンド
ミルを用いて分散し、ポリイソシアネート5部を加え、
1μmの平均口径を有するフィルターで濾過し、バック
コート用非磁性塗料とした。
【0046】3)評価用ビデオテープの作成 先ず、厚さが10μmのポリエチレンテレフタレートフ
ィルムに前記磁性塗料液を3.0μmの厚みで塗布し、
乾燥、カレンダー処理した後に、これを硬化した。次
に、このフィルムの磁性面とこの面の反対面に、前記バ
ックコート用非磁性塗料を0.8μmの厚みで塗布し、
乾燥させた。そして、このフィルムを90℃、圧力30
0kgf/cm(2.94kN/cm)の条件でカレン
ダー処理し、さらに70℃のもとで10時間硬化させた
後、これを1/2インチ(12.7mm)幅に裁断する
ことで、評価用ビデオテープを得た。 4.評価方法 表面処理テープによる評価用ビデオテープの表面処理方
法を図1に示した。
【0047】先ず、評価用ビデオテープ(図1において
は磁気記録媒体11)の送り速度を10m/sec、表
面処理テープ10の送り速度を5cm/minとする条
件のもとで、評価用ビデオテープの磁性層表面を表面処
理テープ10によって処理する。そして、この評価用ビ
デオテープをソニー製HDCAM用のカセットに組み込
んで、カセットテープを作成し、該カセットテープの、
粉落ち量、テープダメージ及びドロップアウト減少率を
測定評価した。
【0048】次に、ブレードによる評価用ビデオテープ
の表面処理方法を図2に示した。
【0049】テープ送り速度10m/sec、テープテ
ンション100gf(0.98N)の条件で、評価用ビ
デオテープ(図2においては磁気記録媒体21)の磁性
層表面をブレード20によってバーニッシュ(研磨)処
理した後、このテープをソニー製HDCAM用のカセッ
トに組み込み、カセットテープを作成した。そして、該
カセットテープの、粉落ち量、テープダメージ及びドロ
ップアウト減少率を測定評価した。
【0050】ここで、粉落ち量、テープダメージ及びド
ロップアウト減少率の測定評価方法について述べる。
【0051】1)粉落ち量 ソニー製HDCAM用VTR(HDW−500)を使用
して、磁気テープの未使用部のみを連続100時間走行
したときの、ヘッドの摺動面をマイクロカメラで撮影
し、該摺動面の面積に対して付着した粉落ちの面積比を
%で表している。その数値が大きい程、粉落ちの量が多
く、50%以上では瞬時クロックが多発する状況とな
り、実用に耐えないこと、を示す。
【0052】2)テープダメージ 粉落ちの評価で使用したテープについて、100時間目
のポイントを5mサンプリングし、その表面を光学顕微
鏡(200倍)で観察し、以下の基準で評価している。
【0053】○:テープのエッジ部にダメージが、テー
プ表面にスクラッチ傷がない。
【0054】△:表面にスクラッチ傷が発生している。
【0055】×:エッジ部にダメージが発生している。
【0056】3)ドロップアウト減少率 表面処理テープ10、ブレード20によって表面処理を
施す前及び施した後のテープ(図1,2おいては磁気記
録媒体11,21)について、16MHzの単一周波数
を記録し、シバソク製ドロップアウトカウンター(VH
02AZ)を用いて、キャンセルパルス1.0msで3
μsec/−6dBのドロップアウト(以下、DO)個
数を5分間測定し、その1分間当りの平均個数の減少率
を%で表している。その数値が大きい程、より付着物の
除去効果が大きく、DOが減少したこと、を示す。 5.結果 各種表面処理テープの結果を表1に示した。
【0057】
【表1】
【0058】表1において、実施例1〜3は、CaO−
TiO2系での実施例である。
【0059】実施例4〜11は、NiOを10モル%と
したときのCaOとTiO2の含有比率を変化させた組
成での実施例である。
【0060】実施例12〜18は、CaOとTiOの含
有比率(モル%)CaO:TiO2が50:50でNi
Oを変化させたときの実施例である。
【0061】実施例19〜22は、粒度を400〜10
000メッシュまで変化させた実施例である。
【0062】これに対して、従来の比較例として、比較
例1は表面処理しない場合を示した。
【0063】また、比較例2〜4では、白色溶融アルミ
ナ質の粒度を変化させた場合の結果を開示している。
【0064】さらに比較例5,6では、緑色炭化ケイ素
の粒度を変化させた場合の結果を開示している。
【0065】また、比較例7では、TiO2−NiO系
による結果を開示している。
【0066】表1によれば、本発明に係る表面処理テー
プのいずれの実施例においても、比較例より良好な特性
が得られている。例えば、白色溶融アルミナ質や緑色炭
化ケイ素質ではDOの低減には効果があるものの、粉落
ちにはほとんど効果が見られない。また、CaOを含ま
ないTiO2−NiO系では、DOの低減も粉落ちの改
善もみられず、磁気層表面に傷が入ったこと、が確認さ
れた。
【0067】さらに、表1の結果から、粉落ち量はNi
Oの含有量に依存し、30モル%以上でヘッドの粉落ち
がゼロとなり良好な磁気記録媒体が得られることがわか
る。粉落ち量とNiO含有量との関係をわかりやすくす
ると、図4のようになる。
【0068】また、表1におけるCaOとTiO2との
含有比率から、TiO2が多くなるほど、よりDOの低
減に効果があることがわかる。DO減少率とTiO2
有量との関係をわかりやくすると、図5のようになる。
【0069】さらに、組成物の粒度とDO低減に関する
効果は、図6に示された通り、粒度にして1000メッ
シュ程度が良好であることが確認できるが、テープへの
スクラッチ傷との関係などから、磁気記録媒体の表面の
硬度によって効果的な粒度のものを使用できる。尚、図
6は、CaOとTiO2とNiOとの含有比率(モル
%)が、CaO:TiO:NiO=40:40:20で
ある場合の、粒度とDO減少率の関係を開示している
が、CaOとTiO2の含有比率がCaO:TiO2=3
0〜70モル%:70〜30モル%、CaOとTiO2
とNiOの含有比率が、CaO:TiO2:NiO=1
0〜70モル%:10〜70モル%:0〜50モル%で
ある場合でも当該図と同等の結果が得られることは明ら
かである。
【0070】次に、ブレードによるバーニッシュ処理で
の結果を表2に示した。
【0071】
【表2】
【0072】表2において、実施例23〜25は、Ca
O−TiO2系での実施例である。
【0073】実施例26〜33においては、NiOを1
0モル%としたときの、CaOとTiO2の含有比率を
変化させている。
【0074】実施例34〜40は、CaO:TiO2
50:50でNiOを変化させたときの例である。
【0075】実施例41〜44は、処理回数を1〜10
回まで変化させた場合実施例である。
【0076】これに対して、従来の比較例として、比較
例8〜10では、サファイヤブレードにより処理回数を
変えた場合の結果を開示している。
【0077】比較例11では、カミソリ刀を使用した場
合、また比較例ではタングステン刀を使用した場合の結
果を開示している。
【0078】表2の結果から、ブレードによるバーニッ
シュ処理の場合も、粉落ち量はNiOの含有量に依存す
ること、が確認できる。粉落ち量とNiO含有量との関
係をわかりやすくすると、図7のようになる。
【0079】ここで、粉落ち量は前者の表面処理テープ
よりも効果は弱くなっている(図4,図7)。しかしな
がら、図8に示したように、繰り返し処理することで、
粉落ち量をゼロにすることができる。尚、図8は、Ca
OとTiO2とNiOとの含有比率(モル%)が、Ca
O:TiO:NiO=40:40:20である場合の、
バーニッシュ処理回数と粉落ち量の関係を開示している
が、CaOとTiO2の含有比率がCaO:TiO2=3
0〜70モル%:70〜30モル%、CaOとTiO2
とNiOの含有比率が、CaO:TiO2:NiO=1
0〜70モル%:10〜70モル%:0〜50モル%で
ある場合でも当該図と同等の結果が得られることは明ら
かである。
【0080】また、DOの低減についても、その効果は
弱いものの、図9で示したように、TiO2の含有比率
が多くなるほど、よりDOの低減に効果があることが確
認された。また、粉落ち量と同様にバーニッシュ処理回
数が多くなるほど、DOは減少することが確認できる
(図10)。尚、図10は、CaOとTiO2とNiO
との含有比率(モル%)が、CaO:TiO:NiO=
40:40:20である場合の、バーニッシュ処理回数
とDO減少率の関係を開示しているが、CaOとTiO
2の含有比率がCaO:TiO2=30〜70モル%:7
0〜30モル%、CaOとTiO2とNiOの含有比率
が、CaO:TiO2:NiO=10〜70モル%:1
0〜70モル%:0〜50モル%である場合でも当該図
と同等の結果が得られることは明らかである。
【0081】以上の結果から、本発明に係るブレードの
いずれの実施例においても、従来のブレードによるバー
ニッシュ処理と同等以上の効果があること、が示され
た。
【0082】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、以下の効果を奏する。
【0083】本発明に係る磁気記録媒体の製造方法並び
に磁気記録媒体の表面処理テープ及び研磨部材によれ
ば、磁気記録媒体における磁性層表面を傷つけずに、該
磁性層表面の払拭を的確に行え、ドロップアウトやヘッ
ドクロックの極めて少ない品質の高い、磁気記録媒体の
提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表面処理テープによる処理方法。
【図2】ブレード(研磨部材)による処理方法。
【図3】ブレードの形状概略。
【図4】粉落ち量とNiO含有量との関係(表面処理テ
ープ)を示した特性図。
【図5】ドロップアウト減少率(DO)とTiO2含有
量との関係(表面処理テープ)を示した特性図。
【図6】ドロップアウト減少率(DO)と粒度(メッシ
ュ)との関係を示した特性図。
【図7】ブレードによる粉落ち量とNiO含有量との関
係を示した特性図。
【図8】ブレードによる処理回数と粉落ち量との関係を
示した特性図。
【図9】ドロップアウト減少率(DO)とTiO2含有
量との関係(ブレード)を示した特性図。
【図10】ドロップアウト減少率(DO)とブレードに
よる処理回数との関係を示した特性図。
【符号の説明】
10…表面処理テープ 11,21…磁気記録媒体 20…ブレード

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体の磁性層表面に付着する塵
    埃やこの磁性層表面の微小突起等の異物を除去し、磁性
    層表面を平滑化する工程を有する、磁気記録媒体の製造
    方法において、CaOとTiO2とを含有する無機質粉
    末を結合剤中に分散した塗料をフィルム状支持体に塗布
    して作成した表面処理テープによって、磁性層表面を研
    磨することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 CaO、TiO2及びNiOを含有する
    無機質粉末を結合剤中に分散した塗料をフィルム状支持
    体に塗布して作成した表面処理テープによって、磁性層
    表面を研磨することを特徴とする、請求項1記載の、磁
    気記録媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 磁気記録媒体の磁性層表面に付着する塵
    埃やこの磁性層表面の微小突起等の異物を除去し、磁性
    層表面を平滑化する工程を有する、磁気記録媒体の製造
    方法において、CaOとTiO2とを含有する無機粉末
    を混練成形して成る研摩部材によって、磁性層表面を研
    磨することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  4. 【請求項4】 CaO、TiO2及びNiOを含有する
    無機粉末を混練成形して成る研摩部材によって、磁性層
    表面を研磨することを特徴とする、請求項3記載の、磁
    気記録媒体の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記無機粉末において、CaOとTiO
    2の含有比率は、以下のようになることを特徴とする、
    請求項1記載の、磁気記録媒体の製造方法。 CaO:TiO2 = 30〜70モル%:70〜30
    モル%
  6. 【請求項6】 前記無機粉末において、CaOとTiO
    2とNiOの含有比率は、以下のようになることを特徴
    とする、請求項2記載の、磁気記録媒体の製造方法。 CaO:TiO2:NiO = 10〜70モル%:1
    0〜70モル%:0〜50モル%
  7. 【請求項7】 前記無機粉末において、CaOとTiO
    2の含有比率は、以下のようになることを特徴とする、
    請求項3記載の、磁気記録媒体の製造方法。 CaO:TiO2 = 30〜70モル%:70〜30
    モル%
  8. 【請求項8】 前記無機粉末において、CaOとTiO
    2とNiOの含有比率は、以下のようになることを特徴
    とする、請求項4記載の、磁気記録媒体の製造方法。 CaO:TiO2:NiO = 10〜70モル%:1
    0〜70モル%:0〜50モル%
  9. 【請求項9】 磁気記録媒体の磁性層表面に付着する塵
    埃やこの磁性層表面の微小突起等の異物を除去し、磁性
    層表面を平滑化する工程を有する、磁気記録媒体の製造
    において、前記磁性層表面を研磨するための、磁気記録
    媒体の表面処理テープであって、該表面処理テープは、
    CaOとTiO2とを含有する無機質粉末を結合剤中に
    分散した塗料をフィルム状支持体に塗布して成ることを
    特徴とする、磁気記録媒体の表面処理テープ。
  10. 【請求項10】 前表面処理テープは、CaO、TiO
    2及びNiOを含有する無機質粉末を結合剤中に分散し
    た塗料をフィルム状支持体に塗布して成ることを特徴と
    する、請求項9記載の、磁気記録媒体の表面処理テー
    プ。
  11. 【請求項11】 磁気記録媒体の磁性層表面に付着する
    塵埃やこの磁性層表面の微小突起等の異物を除去し、磁
    性層表面を平滑化する工程を有する、磁気記録媒体の製
    造において、前記磁性層表面を研磨するための、磁気記
    録媒体の研磨部材であって、該研磨部材は、CaOとT
    iO2とを含有する無機粉末を混練成形して成ることを
    特徴とする、磁気記録媒体の研磨部材。
  12. 【請求項12】 前記研磨部材は、CaO、TiO2
    びNiO含有する無機粉末を混練成形して成ることを特
    徴とする、請求項11記載の、磁気記録媒体の研磨部
    材。
  13. 【請求項13】 前記無機粉末において、CaOとTi
    2の含有比率は、以下のようになることを特徴とす
    る、請求項9記載の、磁気記録媒体の表面処理テープ。
    CaO:TiO2 = 30〜70モル%:70〜30
    モル%
  14. 【請求項14】 前記無機粉末において、CaOとTi
    2とNiOの含有比率は、以下のようになることを特
    徴とする、請求項10記載の、磁気記録媒体の表面処理
    テープ。 CaO:TiO2:NiO = 10〜70モル%:1
    0〜70モル%:0〜50モル%
  15. 【請求項15】 前記無機粉末において、CaOとTi
    2の含有比率は、以下のようになることを特徴とす
    る、請求項11記載の、磁気記録媒体の研磨部材。 CaO:TiO2 = 30〜70モル%:70〜30
    モル%
  16. 【請求項16】 前記無機粉末において、CaOとTi
    2とNiOの含有比率は、以下のようになることを特
    徴とする、請求項12記載の、磁気記録媒体の研磨部
    材。 CaO:TiO2:NiO = 10〜70モル%:1
    0〜70モル%:0〜50モル%
  17. 【請求項17】 磁気記録媒体の磁性層表面に付着する
    塵埃やこの磁性層表面の微小突起等の異物を除去し、磁
    性層表面を平滑化する工程を有する方法により、製造さ
    れる磁気記録媒体であって、前記工程において、CaO
    とTiO2とを含有する無機質粉末を結合剤中に分散し
    た塗料をフィルム状支持体に塗布して作成した表面処理
    テープによって、磁性層表面を研磨することを特徴とす
    る磁気記録媒体。
  18. 【請求項18】 CaO、TiO2及びNiOを含有す
    る無機質粉末を結合剤中に分散した塗料をフィルム状支
    持体に塗布して作成した表面処理テープによって、磁性
    層表面を研磨することを特徴とする、請求項17記載
    の、磁気記録媒体。
  19. 【請求項19】 磁気記録媒体の磁性層表面に付着する
    塵埃やこの磁性層表面の微小突起等の異物を除去し、磁
    性層表面を平滑化する工程を有する方法により、製造さ
    れる磁気記録媒体であって、前記工程において、CaO
    とTiO2とを含有する無機粉末を混練成形して成る研
    摩部材によって、磁性層表面を研磨することを特徴とす
    る磁気記録媒体。
  20. 【請求項20】 CaO、TiO2及びNiOを含有す
    る無機粉末を混練成形して成る研摩部材によって、磁性
    層表面を研磨することを特徴とする、請求項19記載
    の、磁気記録媒体。
  21. 【請求項21】 前記無機粉末において、CaOとTi
    2の含有比率は、以下のようになることを特徴とす
    る、請求項17記載の、磁気記録媒体。 CaO:TiO2 = 30〜70モル%:70〜30
    モル%
  22. 【請求項22】 前記無機粉末において、CaOとTi
    2とNiOの含有比率は、以下のようになることを特
    徴とする、請求項18記載の、磁気記録媒体。 CaO:TiO2:NiO = 10〜70モル%:1
    0〜70モル%:0〜50モル%
  23. 【請求項23】 前記無機粉末において、CaOとTi
    2の含有比率は、以下のようになることを特徴とす
    る、請求項19記載の、磁気記録媒体。 CaO:TiO2 = 30〜70モル%:70〜30
    モル%
  24. 【請求項24】 前記無機粉末において、CaOとTi
    2とNiOの含有比率は、以下のようになることを特
    徴とする、請求項20記載の、磁気記録媒体。 CaO:TiO2:NiO = 10〜70モル%:1
    0〜70モル%:0〜50モル%
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