JP2002342147A - 不揮発性記憶装置及びそのメモリ制御方法 - Google Patents

不揮発性記憶装置及びそのメモリ制御方法

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JP2002342147A
JP2002342147A JP2001149700A JP2001149700A JP2002342147A JP 2002342147 A JP2002342147 A JP 2002342147A JP 2001149700 A JP2001149700 A JP 2001149700A JP 2001149700 A JP2001149700 A JP 2001149700A JP 2002342147 A JP2002342147 A JP 2002342147A
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Daijiro Saito
大二郎 斎藤
Takashi Hasebe
孝 長谷部
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不揮発性の記憶装置の情報退避先のメモリ領
域を電源断に従って毎回変更できるようにすると共に、
従来方式に比べて不揮発メモリ装置としての寿命を実質
的に延長できるようにする。 【解決手段】 所定のメモリ容量を有する揮発性の記憶
装置1と、この記憶装置のN倍のメモリ容量を有する不
揮発性の記憶装置2と、電源投入及び電源断に基づいて
記憶装置1及び記憶装置2の間で情報の書込み読出し制
御をするメモリ制御装置4とを備え、記憶装置2のメモ
リ領域が記憶装置1のメモリ容量に対応したN個のメモ
リブロック領域に分割され、このメモリブロック領域を
循環するように指定して電源断時の記憶装置1の情報を
指定されたメモリブロック領域に退避させるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記憶保持用の電
源が供給される間は情報の随時書込み読出しが可能で、
しかも、全ビットあるいはブロック単位に情報の一括消
去が可能で、かつ、情報のプログラムが可能な不揮発メ
モリ装置に適用して好適な不揮発性記憶装置及びそのメ
モリ制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、据置き型や携帯型のコンピュータ
等の情報処理装置では電源を切っても情報内容が消去さ
れない不揮発性の半導体記憶装置が使用される場合が多
くなってきた。この種の不揮発性記憶装置に関してはバ
ックアップ電源不要なフラッシュメモリやEEPROM
(電気的に情報消去及びプログラムが可能な読出し専用
メモリ)等及び、バックアップ電源が必要なスタティッ
クRAM(以下でSRAMという)が挙げられる。
【0003】フラッシュメモリやEEPROM等はバッ
クアップ電源を供給しなくてもその情報内容が保持でき
るため、不揮発性記憶装置として有効な手段である。し
かしながら、このフラッシュメモリやEEPROM等に
は書込み回数が約10万回という制限がある。一方、S
RAMは書込み回数制限がない記憶装置であるが、その
情報内容を保持するために常時バックアップ用の電源を
供給して置く必要がある。
【0004】また、技術文献である公開特許公報(特開
平5−081148号)にはEEPROM及びSRAM
の長所を組み合わせた不揮発メモリ装置が記載されてい
る。これによれば、EEPROMとSRAMをワンチッ
プ化してマルチ・チップパッケージ(MCP)を構成
し、このフラッシュメモリとほぼ同じような特性を持つ
EEPROMについて、その寿命を延ばすためにSRA
Mを組み合わせて使用し、そのSRAMの記憶内容に変
更があった場合のみ、その電源断を検知した後にSRA
MデータをEEPROMに書き込むようになされる。
【0005】つまり、電源のONの間は不揮発メモリ装
置のSRAM機能を使用し、電源OFFの間はEEPR
OM機能を利用して情報を保持するようになされる。再
度電源がONとなるときは、EEPROMの保持内容を
SRAMに書き出し、それ以降は通常動作に移行するよ
うになされる。こうすることにより、EEPROMへの
書込みは電源断のときだけであり、寿命が延び、SRA
Mデータを保持する専用電源も不要になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来方式の
不揮発性記憶装置によれば、この不揮発メモリ装置とし
ての寿命はEEPROM等への書込み回数に依存してい
る。従って、EEPROMの寿命よりも長い寿命を有し
た不揮発メモリ装置を構成することは困難である。
【0007】因みにSRAM(以下で揮発性の記憶装置
ともいう)の数倍のメモリ容量を有するEEPROMを
準備して電源断時に、SRAMデータをEEPROM
(以下で不揮発性の記憶装置ともいう)のメモリ領域に
退避する方法が考えられるが、何らの工夫無しにメモリ
制御をすると、同じメモリ領域を連続して使用される事
態が発生し、他のメモリ領域のセル消耗と歩調を合わせ
られなくなって、目標とする寿命が実質的に延びないと
いう問題が生じる。
【0008】そこで、この発明は上述した課題を解決し
たものであって、不揮発性の記憶装置の情報退避先のメ
モリ領域を電源断に従って毎回変更できるようにすると
共に、従来方式に比べて不揮発メモリ装置としての寿命
を実質的に延長できるようにした不揮発性記憶装置及び
そのメモリ制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、か
つ、目的を達成するために本発明に係る不揮発性記憶装
置は、所定のメモリ容量を有すると共に、記憶保持用の
電源が供給される間は情報の随時書込み読出しが可能な
揮発性の第1の記憶装置と、この第1の記憶装置のN倍
のメモリ容量を有すると共に、全ビットあるいはブロッ
ク単位に情報の一括消去が可能で、かつ、情報のプログ
ラムが可能な不揮発性の第2の記憶装置と、電源投入及
び電源断に基づいて第1及び第2の記憶装置の間で情報
の書込み読出し制御をするメモリ制御装置とを備え、こ
のメモリ制御装置は第2の記憶装置のメモリ領域が第1
の記憶装置のメモリ容量に対応したN個のメモリブロッ
ク領域に分割される場合であって、分割されたN個のメ
モリブロック領域を循環するように指定して電源断時の
第1の記憶装置に記憶された情報を指定されたメモリブ
ロック領域に退避させることを特徴とするものである。
【0010】本発明に係る不揮発性記憶装置によれば揮
発性の第1の記憶装置及び不揮発性の第2の記憶装置を
備えた不揮発性記憶装置のメモリ制御をする場合に、第
2の記憶装置のメモリ領域が第1の記憶装置のメモリ容
量に対応してN個のメモリブロック領域に分割される。
これを前提にして、分割されたN個のメモリブロック領
域を循環使用するようにメモリ制御装置により指定され
ると、電源断時の第1の記憶装置に記憶された情報が指
定されたメモリブロック領域に退避するようになされ
る。
【0011】従って、電源断又は電源投入に基づいて第
1及び第2の記憶装置の間で情報の書込み読出し制御を
することができる。しかも、第1の記憶装置の情報を退
避する先のメモリブロック領域を電源断に従って毎回変
更することができる。また、その特定のメモリブロック
領域を連続して使用することが回避できるので、第2の
記憶装置の書込み回数を見かけ上N倍に増やすことがで
き、従来方式に比べて不揮発性記憶装置の寿命を実質的
に長く延ばすことができる。電源を常時必要としない不
揮発性記憶装置を構成できる。
【0012】本発明に係る不揮発性記憶装置のメモリ制
御方法は、所定のメモリ容量を有すると共に、記憶保持
用の電源が供給される間は情報の随時書込み読出しが可
能な揮発性の第1の記憶装置と、第1の記憶装置のN倍
のメモリ容量を有すると共に、全ビットあるいはブロッ
ク単位に情報の一括消去が可能で、かつ、情報のプログ
ラムが可能な不揮発性の第2の記憶装置とを備えた不揮
発性記憶装置のメモリ制御方法であって、第2の記憶装
置のメモリ領域を第1の記憶装置のメモリ容量に対応し
てN個のメモリブロック領域に分割し、ここで分割され
たN個のメモリブロック領域を循環使用するように指定
し、電源断時の第1の記憶装置に記憶された情報を指定
されたメモリブロック領域に退避することを特徴とする
ものである。
【0013】本発明に係る不揮発性記憶装置のメモリ制
御方法によれば、電源断又は電源投入に基づいて第1及
び第2の記憶装置の間で情報の書込み読出し制御をする
ことができる。しかも、第1の記憶装置の情報を退避す
る先のメモリブロック領域を電源断に従って毎回変更す
ることができる。
【0014】また、その特定のメモリブロック領域を連
続して使用することが回避できるので、第2の記憶装置
の書込み回数を見かけ上N倍に増やすことができ、従来
方式に比べて不揮発性記憶装置としての寿命を実質的に
長く延ばすことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施形態としての不揮発性記憶装置及びそのメモ
リ制御方法について説明をする。 (1)実施形態 図1は、本発明に係る実施形態としての不揮発性記憶装
置10の構成例を示すブロック図である。この実施形態
では、電源断又は電源投入に基づいて揮発性の第1の記
憶装置及び不揮発性の第2の記憶装置の間で情報の書込
み読出し制御をするメモリ制御装置を備え、この第2の
記憶装置のメモリ領域を第1の記憶装置のメモリ容量に
対応してN個のメモリブロック領域に分割して情報を退
避するようにし、第1の記憶装置の情報を退避する先の
メモリブロック領域を電源断に従って毎回変更できるよ
うにすると共に、従来方式に比べて不揮発性記憶装置と
しての寿命を実質的に延長できるようにしたものであ
る。
【0016】図1に示す不揮発性記憶装置10は記憶保
持用の電源が供給される間は情報の随時書込み読出しが
可能で、しかも、全ビットあるいはブロック単位に情報
の一括消去が可能で、かつ、情報のプログラムが可能な
不揮発メモリ装置に適用して好適である。不揮発性記憶
装置10は揮発性の記憶装置(第1の記憶装置)1、不
揮発性の記憶装置(第2の記憶装置)2、電源線3、メ
モリ制御装置4、電源検知手段5及び蓄電手段6を有し
ている。
【0017】この電源線3には電源スイッチSW1が接
続されると共に、記憶装置1、記憶装置2、メモリ制御
装置4及び電源検知手段5が接続されている。電源スイ
ッチSW1はリレー式であり、電源検出信号S0又は電
源オフ情報に基づいてメモリ制御装置4によりそのオン
・オフが制御されるものである。
【0018】この記憶装置1は所定のメモリ容量を有す
ると共に、記憶保持用の電源が供給される間は情報の随
時書込み読出しが可能なものである。記憶装置1にはS
RAMやDRAM等が使用される。記憶装置1はデータ
バス7に接続される。
【0019】この記憶装置1には全ビットあるいはブロ
ック単位に情報の一括消去が可能で、かつ、情報のプロ
グラムが可能な不揮発性の記憶装置2が接続されてお
り、電源断期間中、記憶装置1の情報(以下でデータD
INという)を退避してバックアップ保持するようになさ
れる。この記憶装置2は記憶装置1のN倍のメモリ容量
を有している。これは記憶装置2のメモリ領域をバンク
構造として使用するためである。記憶装置2にはフラッ
シュEEPROM等が使用される。記憶装置2は直接記
憶装置1に接続せず、データバス7を経由して接続して
もよい。
【0020】記憶装置1及び記憶装置2にはメモリ制御
装置4が接続され、電源投入及び電源断に基づいて記憶
装置1及び記憶装置2の間でデータDINの書込み読出し
制御をするようになされる。メモリ制御装置4は記憶装
置1に書込み読出し制御信号S1を出力する。記憶装置
2に書込み読出し制御信号S2を出力するようになされ
る。
【0021】この実施形態では記憶装置2のメモリ領域
が記憶装置1のメモリ容量に対応したN個のメモリブロ
ック領域に分割される。記憶装置2のメモリ領域をバン
ク構造として使用するためである。この場合、メモリ制
御装置4はN個に分割されたメモリブロック領域を循環
するように格納番号#i(i=1〜N)を指定して電源
断時の記憶装置1に記憶されたデータDINを指定された
メモリブロック領域に退避するようになされる。格納番
号#iはメモリブロック領域毎に予め付与される。
【0022】このメモリ制御装置4には電源検知手段5
が接続されており、電源投入及び電源断を検知して電源
検出信号S0を出力するようになされる。電源検知手段
5は電源線3の電位と基準電圧とを比較して電源断を検
知する(第1の機能)。第1の機能を利用することで電
源瞬断時の退避処理を行うことができる。もちろん、電
源検知手段5は手動スイッチSW0のオフ動作を検知し
て電源オフ情報を出力するようなものでもよい(第2の
機能)。
【0023】例えば、第2の機能をメモリ制御装置4に
持たせる場合に、手動スイッチSW0をメモリ制御装置
4に接続し、このスイッチSW0のオフ動作を直接、メ
モリ制御装置4で検知して電源オフ情報を得るようにな
される。メモリ制御装置4では電源オフ情報を検出し、
その検出時刻に遅れて電源スイッチSW1をオフさせる
ことができる。この遅れ時間を利用してデータDINの退
避処理を行うことができる。
【0024】メモリ制御装置4では書込み不可モード
や、書込みモードが設定される。ここで書込み不可モー
ドとは電源投入から電源断に至る間は記憶装置2へのデ
ータDINの書込みを禁止する動作をいい、書込みモード
とは、電源断の検知に基づいて記憶装置2へのデータD
INの書込みを許可する動作をいう。記憶装置2は電源投
入から電源断に至る間及び電源断した後は電源が全く通
電されない。つまり、記憶装置2はデータDINを退避処
理するとき、すなわち、電源断時と、データDOUTを読
出処理するとき、すなわち、電源投入時に通電される。
【0025】メモリ制御装置4では電源検知手段5によ
って電源断が検知されたとき、記憶装置1に記憶された
データDINを指定されたメモリブロック領域に退避させ
た後に、当該不揮発性記憶装置10への電源供給を実際
にオフするようになされる。例えば、電源オフ情報に基
づいてリレー式の電源スイッチSW1がメモリ制御装置
4によってオフされる。
【0026】このメモリ制御装置4には蓄電手段6が接
続され、電源瞬断時の記憶装置1から記憶装置2へデー
タDINを退避させる動作電力を賄うようになされる。こ
の蓄電手段6には大容量のコンデンサが使用される。そ
の際の動作電力は電源投入から電源断に至る間に電荷が
蓄積され、この蓄積電荷をエネルギーとする。
【0027】メモリ制御装置4は電源投入を検知したと
き、記憶装置2のメモリブロック領域に前回退避して置
いたデータDINを記憶装置1に読み出すようになされ
る。また、電源瞬断後に、メモリ制御装置4で電源投入
を検知したときは、原則的に前回退避して置いたデータ
DINを記憶装置1に読み出すようになされるが、記憶装
置2のメモリブロック領域に前々回退避して置いたデー
タDINを記憶装置1に読み出すようにしてもよい。
【0028】続いて、本発明に係る不揮発性記憶装置1
0のメモリ制御方法について説明をする。図2は不揮発
性記憶装置10のメモリ制御例を示すフローチャートで
ある。この実施形態では所定のメモリ容量を有すると共
に、記憶保持用の電源が供給される間はデータDINの随
時書込み読出しが可能な揮発性の記憶装置1と、記憶装
置1のN倍のメモリ容量を有すると共に、全ビットある
いはブロック単位にデータDINの一括消去が可能で、か
つ、データDINのプログラムが可能な不揮発性の記憶装
置2とを備えた不揮発性記憶装置10のメモリ制御をす
る場合を前提とする。
【0029】これを制御条件にして、まず、図2に示す
フローチャートのステップA1で記憶装置2のメモリ領
域を記憶装置1のメモリ容量に対応してN個のメモリブ
ロック領域に分割する。この不揮発性記憶装置10では
記憶装置2のメモリブロック領域を選択するためにブロ
ック選択手段を備えるようになされる。前回又は前々回
・・・等退避して置いたデータDINを電源「断」の状況
に応じて選択的に読み出すためである。
【0030】そして、ステップA2でN個のメモリブロ
ック領域を循環使用するようにメモリ制御装置4によっ
て格納番号#(i=1〜N)を指定するようになされ
る。この循環使用は退避先のメモリブロック領域を毎回
変更するためである。
【0031】その後、ステップA3で電源が「断」され
たかを電源検知手段5により監視するようになされる。
このとき、電源検知手段5では電源瞬断を検出する場合
もあれば、ユーザによる手動スイッチSW0のオフ動作
を検知する場合もある。
【0032】いずれにせよ電源が「断」された場合は、
ステップA3で電源検知手段5によって電源検出信号S
0又は電源オフ情報が得られるので、ステップA4に移
行して指定された格納番号#iのメモリブロック領域に
データDINを退避するようになされる。
【0033】その後、ステップA5で電源が「投入」さ
れたかを電源検知手段5により監視するようになされ
る。ステップA5で電源が「投入」された場合は、ステ
ップA6に移行して前回退避して置いたメモリブロック
領域からデータDINを読み出して記憶装置1に書き込む
ようになされる。そして、ステップA7に移行して指定
番号が「+1」された後に、ステップA2に戻る。その
後は、エンドレスループに移行する。
【0034】このように、本発明に係る実施形態として
の不揮発性記憶装置10によれば、N個に分割されたメ
モリブロック領域を循環使用するようにメモリ制御装置
4により指定されると、電源断時の記憶装置1に記憶さ
れたデータDINが指定されたメモリブロック領域に退避
するようになされる。
【0035】従って、電源断又は電源投入に基づいて記
憶装置1及び記憶装置2の間でデータDINの書込み読出
し制御をすることができる。しかも、記憶装置1のデー
タDINを退避する先のメモリブロック領域を電源断に従
って毎回変更することができる。また、その特定のメモ
リブロック領域を連続して使用することが回避できるの
で、記憶装置2の書込み回数を見かけ上N倍に増やすこ
とができ、従来方式に比べて不揮発性記憶装置10の寿
命を実質的に長く延ばすことができる。
【0036】(2)実施例 図3は本発明に係る実施例としてのワンチップ型の不揮
発メモリ装置100の構成例を示すブロック図である。
この実施例では不揮発性記憶装置10が応用され、少な
くとも、揮発性の記憶装置(第1の記憶装置)、不揮発
性の記憶装置(第2の記憶装置)、メモリ制御装置、電
源検知手段及びブロック選択手段が同一基板上に集積化
されてワンチップ型の不揮発メモリ装置100を構成す
るものである。
【0037】図3に示す不揮発メモリ装置100は情報
の随時書込み読出しが可能で、しかも、全ビットあるい
はブロック単位に情報の一括消去が可能で、かつ、情報
のプログラムが可能なバックアップ電源不要のメモリで
ある。不揮発メモリ装置100は半導体基板101を有
している。この半導体基板101には揮発性の記憶装置
(第1の記憶装置)の一例となるSRAM11、不揮発
性の記憶装置(第2の記憶装置)の一例となるフラッシ
ュEEPROM(以下で単にフラッシュメモリという:
2PROM)12、メモリ制御装置の一例となるメモ
リコントローラ14、電源検知手段の一例となる電源電
圧変動検知センサ15及びブロック選択手段の一例とな
るバンクセレクタ16、制御装置の一例となる履歴管理
ユニット17を各々の構成する半導体集積回路が形成さ
れ、これらの半導体集積回路がワンチップ化されてい
る。
【0038】この不揮発メモリ装置100には電源端子
13A及び接地端子13Bが設けられる共に、チップ内
には電源線3が配線されている。この電源端子13Aに
は電源線3が接続され、電源端子13Aに接続される外
部の電源線には図1で説明したような電源スイッチSW
1が接続される。
【0039】電源スイッチSW1にはリレー式のものが
使用され、電源検出信号S0又は電源オフ情報に基づい
てメモリコントローラ14によりそのオン・オフが制御
されるものである。このスイッチ制御信号S4は制御端
子19を通じて外部に出力される。制御端子19は当該
チップに設けられる。
【0040】チップ内部の電源線3にはSRAM11、
フラッシュメモリ12、メモリコントローラ14及び電
源電圧変動検知センサ(以下で単に電源センサという)
15、バンクセレクタ16及び履歴管理ユニット17が
接続されている。
【0041】このSRAM11は所定のメモリ容量(M
ビット)を有すると共に、記憶保持用の電源が供給され
る間は情報の随時書込み読出しが可能なものである。S
RAM11は共通のデータバス7に接続される。データ
バス7はnビットのデータ端子D1〜Dnに接続され
る。データ端子D1〜Dnは当該チップに設けられる。
【0042】このSRAM11にはフラッシュメモリ1
2が接続されており、電源が「断」される度に、SRA
M11の情報(以下でSRAMデータDINという)を退
避し、電源断期間中、そのSRAMデータDINを無給電
状態でバックアップ保持するようになされる。フラッシ
ュメモリ12は全ビットあるいはブロック単位に情報の
一括消去が可能で、かつ、情報のプログラムが可能な不
揮発性のメモリである。このフラッシュメモリ12はS
RAM11のN倍のメモリ容量を有している。この例で
はフラッシュメモリ12は直接SRAM11に接続せず
データバス7を経由して接続される。
【0043】SRAM11及びフラッシュメモリ12に
はメモリコントローラ14が接続され、電源投入及び電
源断に基づいてSRAM11及びフラッシュメモリ12
の間でSRAMデータDINの書込み読出し制御をするよ
うになされる。メモリコントローラ14はSRAM11
に書込み読出し制御信号S1を出力し、フラッシュメモ
リ12には書込み読出し制御信号S2を出力する。これ
により、電源投入及び電源断時にSRAMデータDINの
復帰及び退避処理することができる。
【0044】また、メモリコントローラ14では書込み
不可モードや、書込みモードが設定される。この書込み
不可モードが設定された場合は電源投入から電源断に至
る間、フラッシュメモリ12へのSRAMデータDINの
書込みが禁止される。書込みモードが設定された場合
は、電源断の検知に基づいてフラッシュメモリ12への
SRAMデータDINの書込みが行われる。
【0045】SRAMデータDINの書込みは、初回書込
み時を除き、当該格納番号#iのメモリブロック領域の
データが一斉に消去された後に、新たなSRAMデータ
DINが書き込まれる。フラッシュメモリ12は電源投入
から電源断に至る間及び電源を「断」した後は電源が全
く通電されない。つまり、フラッシュメモリ12はSR
AMデータDINを退避処理するとき、すなわち、電源断
時と、SRAMデータDOUTを読出処理(復帰)すると
き、すなわち、電源投入時に通電される。
【0046】このメモリコントローラ14には電源セン
サ15が接続されており、電源投入及び電源断を検知し
て電源検出信号S0を出力するようになされる。電源セ
ンサ15は電源線3の電位と基準電圧とを比較して電源
断を検知する。電源断時は電源の降下を検知し、電源投
入時はその上昇を検知する。
【0047】この機能を利用することで電源瞬断時の退
避処理を行うことができる。メモリコントローラ14で
は電源センサ15によって電源断が検知されたとき、S
RAM11に記憶されたSRAMデータDINを指定され
たメモリバンクに退避させた後に、当該不揮発メモリ装
置100への電源供給を実際にオフするようになされ
る。例えば、電源オフ情報に基づいて図示しないリレー
式の電源スイッチSW1がメモリコントローラ14によ
ってオフされる。
【0048】この実施例ではフラッシュメモリ12のメ
モリ領域がSRAM11のメモリ容量Mビットに対応し
たN個のメモリブロック領域(メモリバンク)に分割さ
れ、バンク構造として使用される。この分割は物理的な
分割に限らず、利用上のMビット毎にその部分を選択で
きればよい。例えば、1個のメモリバンクは最小の消去
可能単位である64kbyte(=512ビット)である。
【0049】この場合、メモリコントローラ14はN個
に分割されたメモリバンクを循環するように格納番号#
i(i=1〜N)を指定する。そして、電源断時のSR
AM11に記憶されたSRAMデータDINを指定のメモ
リバンクに退避(複写)するようになされる。格納番号
#iはメモリバンク毎に予め付与される。この循環処理
に関してはカウンタを設け、格納番地#iに対して+1
ずつ加算(インクリメント)するようになされる。
【0050】このチップにはn個のアドレス端子A1〜
Anが設けられ、このアドレス端子A1〜Anにはアド
レス線21が接続される。アドレス線21にはバンクセ
レクタ16が接続され、フラッシュメモリ12にバンク
イネーブル信号S3を出力してメモリバンクを選択する
ようになされる。バンクセレクタ16はアドレスデコー
ダを有しており、例えば、nビットのアドレスADDを
デコードしてバンクイネーブル信号S3を発生するよう
になされる。バンクセレクタ16は任意のメモリバンク
のみを選択できる手段であれば何でもよい。
【0051】このバンクイネーブル信号S3は格納番号
#iを指定する信号である。nビットのアドレスADD
は上位のCPU(中央演算装置)等から供給するように
なされる。このメモリバンク選択に係るnビットのアド
レスADDは電源断の状況に応じてCPUが自動的に生
成して出力するが、ユーザインタフェースを通じて外部
から入力してもよい。
【0052】バンクセレクタ16には制御装置の一例と
なる履歴管理ユニット17が接続されており、SRAM
データDINを退避した格納番地#iのメモリバンクの履
歴を管理するようになされる。例えば、履歴管理ユニッ
ト17には書込みを行ったメモリバンクの格納番地#i
が記憶され、電源復帰時に読み出すバンクが前回退避し
た格納番地#iとなされる。
【0053】また、電源断の状態によって、例えば、停
電による瞬断等の場合に、SRAMデータDINの複写が
不完全であることが予想され、前回退避したメモリバン
クには不完全なデータが保持される確率が高くなる。こ
のような場合に、前々回の退避データを読み出すような
管理がなされる。
【0054】更に、SRAMデータDINの退避先を毎回
変更することにより、メモリバンクを循環使用するよう
になされる。この結果、フラッシュメモリ12の書込み
回数をメモリバンク数の分だけ、減少させることができ
る。
【0055】また、履歴管理ユニット17には制御端子
18が接続されており、外部のCPU等と通信処理をす
るようになされる。データ復旧の対象バンクを任意に選
択する際に制御情報DCを入力するためである。この制
御情報DCに基づいて不完全な退避データに対してはア
クセスしないようにすることができる。この例では最新
にSRAMデータDINを退避したメモリバンクを選択す
るように、電源投入時に履歴管理ユニット17によって
バンクセレクタ16を制御するようになされる。
【0056】なお、蓄電手段の一例となる大容量のコン
デンサは、図示しない電源部に接続され、電源瞬断時の
SRAM11からフラッシュメモリ12へSRAMデー
タDINを退避させるために、電源が「断」されてから一
定時間の電源電圧(動作電力)を賄うようになされる。
【0057】続いて、本発明に係る不揮発メモリ装置1
00のメモリ制御方法について説明をする。図4A及び
Bは通常の電源OFF/ON時の退避及び復帰動作例、
図5A及びBは電源瞬断時の退避及びその後の復帰動作
例を示すイメージ図である。
【0058】この実施例ではMビット(bit)のメモ
リ容量を有するSRAM11と、このSRAM11のN
倍のメモリ容量を有するフラッシュメモリ12とを備え
た不揮発メモリ装置100のメモリ制御をする場合を前
提とする。このフラッシュメモリ12のメモリ領域はS
RAM11のメモリ容量に対応してN個のメモリバンク
に分割される。この不揮発メモリ装置100ではバンク
セレクタ16及び履歴管理ユニット17が備えられる。
【0059】また、通常の電源OFF時には、メモリコ
ントローラ14がフラッシュメモリ12の格納番地、例
えば、図4Aに示す格納番地#2を指定すると、SRA
M11から格納番地#2のメモリバンクへSRAMデー
タDINが退避される。電源投入時は格納番地#2が前回
の退避場所となる。
【0060】従って、電源投入(ON)時には、メモリ
コントローラ14が図4Bに示すフラッシュメモリ12
の格納番地#2を指定するので、前回の退避場所である
格納番地#2のメモリバンクからSRAM11へSRA
MデータDINが読み出される(復帰処理)。
【0061】電源瞬断時には、メモリコントローラ14
が通常の電源OFF時と同様にして、フラッシュメモリ
12の格納番地、例えば、図5Aに示す格納番地#2を
指定するので、SRAM11から格納番地#2のメモリ
バンクへSRAMデータDINが退避される。電源投入時
は格納番地#2が前回の退避場所となる。
【0062】この電源瞬断後の電源投入(ON)時に
は、メモリコントローラ14は図5Bに示すフラッシュ
メモリ12の格納番地#2以前、例えば、格納番地#1
を指定するようにすれば、前々回の退避場所である格納
番地#1のメモリバンクからSRAM11へ電源瞬断の
影響を受けないSRAMデータDINを読み出すことがで
きる。
【0063】電源瞬断時に退避されたSRAMデータD
INは不完全な場合が予想されるからである。前回又は前
々回・・・等のメモリバンクの選択はメモリバンク選択
モードを設定することにより行われる。メモリバンク選
択モードを設定した場合は、電源瞬断時等において、前
回以前の前々回等のメモリバンクを任意に選択できるよ
うになされる。メモリバンク選択モードを設定しない場
合は前回退避して置いたSRAMデータDINを復帰する
ようになされる。
【0064】図6及び図7は不揮発メモリ装置100の
メモリ制御例(その1、2)を示すフローチャートであ
る。この例では通常の電源OFF/ON及び電源瞬断を
監視し、この監視に基づいて前回又は前々回・・・等に
退避して置いたSRAMデータDINを電源「断」の状況
に応じて選択的に読み出す場合を想定する。
【0065】これをメモリ制御条件にして、まず、図6
に示すフローチャートのステップB1で当該不揮発メモ
リ装置100を搭載した情報処理装置の電源が投入(O
N)されるのを待つ。その後、ステップB2でメモリコ
ントローラ14によってフラッシュメモリ12に対して
書込み不可モード及び書込みモードが設定される。メモ
リバンク選択モードも設定される。メモリバンク選択モ
ードは履歴管理ユニット17に設定される。
【0066】この書込み不可モードが設定された場合は
電源投入から電源断に至る間、フラッシュメモリ12へ
のSRAMデータDINの書込みが禁止される。書込みモ
ードが設定された場合は、電源断の検知に基づいてフラ
ッシュメモリ12へのSRAMデータDINの書込みが行
われる。そして、ステップB3に移行してN個のメモリ
バンクを循環使用するようにメモリコントローラ14に
よって格納番号#(i=1〜N)を指定するようになさ
れる。この循環使用は退避先のメモリバンクを毎回変更
するためである。
【0067】その後、一方でステップB4に移行して通
常の電源が「断」されたかを電源センサ15により監視
される。通常の電源が「断」されると、電源オフ情報や
電源検知信号S0がメモリコントローラ14へ出力され
る。通常の電源「断」はユーザによる手動スイッチSW
0のオフ動作を検知することによって得られる。
【0068】この電源オフ情報や電源検知信号S0を入
力したメモリコントローラ14ではステップB5に移行
して、予め指定されている例えば、格納番号#2のメモ
リバンクへSRAMデータDINを退避するようになされ
る(図4A参照)。その後、ステップB6に移行して図
示しないリレー式の電源スイッチSW1がメモリコント
ローラ14によってオフされる。
【0069】また、この例ではステップB4〜ステップ
B6に並行してステップB7で電源瞬断を監視している
ので、この電源瞬断を検知した場合には、ステップB8
に移行して、予め指定されている格納番号#2のメモリ
バンクへSRAMデータDINを退避するようになされる
(図5A参照)。
【0070】その後、ステップB9で電源が「投入」さ
れたかを電源センサ15により監視するようになされ
る。ステップB9で電源が「投入」された場合は、ステ
ップB10に移行してメモリバンク選択モードが設定さ
れているかが履歴管理ユニット17によってチェックさ
れる。
【0071】このメモリバンク選択モードが設定されて
いない場合はステップB12に移行して前回の格納番地
#2のメモリバンクからSRAMデータDINを読み出し
てSRAM11に書き込むようになされる。これによ
り、前回退避した置いたSRAMデータDINをSRAM
11に復帰させることができる。そして、ステップB7
に移行して格納番号#2が「+1」された後に、ステッ
プB3に戻る。その後は、エンドレスループに移行す
る。
【0072】また、ステップB10でメモリバンク選択
モードが設定されている場合は、ステップB11に移行
して前回又は前々回のメモリバンクを選択するかがチェ
ックされる。電源瞬断等において、前々回のメモリバン
クを選択する場合はステップB13へ移行する。ステッ
プB13では前々回の格納番地#1のメモリバンクから
SRAMデータDINを読み出してSRAM11に書き込
むようになされる。これにより、前々回退避した置いた
SRAMデータDINをSRAM11に復帰させることが
できる。
【0073】そして、ステップB14に移行して格納番
号#1が「+1」された後に、ステップB3に戻る。な
お、電源瞬断等における前回のメモリバンクは次回退避
時にデータ一括消去が行われる。前回退避したメモリバ
ンクには不完全なSRAMデータDINが保持されている
確率が高いためである。その後、エンドレスループに移
行する。
【0074】このように、本発明に係る実施例としての
不揮発メモリ装置100及びそのメモリ制御方法によれ
ば、N個に分割されたメモリバンクを循環使用するよう
にメモリコントローラ14により指定されると、電源断
時のSRAM11に記憶されたSRAMデータDINが指
定された格納番地#iのメモリバンクに退避するように
なされる。
【0075】従って、電源断又は電源投入に基づいてS
RAM11及びフラッシュメモリ12の間でSRAMデ
ータDINの書込み読出し制御をすることができる。これ
により、SRAM11のSRAMデータDINを退避する
先のメモリバンクを電源断に従って毎回変更することが
できる。
【0076】また、同じ格納番地#iのメモリバンクを
連続して使用することが回避できるので、フラッシュメ
モリ12の書込み回数を見かけ上N倍に増やすことがで
き、従来方式に比べて不揮発メモリ装置100の寿命を
実質的に長く延ばすことができる。
【0077】因みにフラッシュメモリ12の書込み回数
上限を10万回とし、SRAM11の4倍のメモリ容量
を有するフラッシュメモリ12を準備し、このフラッシ
ュメモリ12を4個のメモリバンクに分割して書込み読
出し処理する場合、書込み回数は40万回になるので、
従来方式に比べて寿命を4倍に延ばすことができる。
【0078】しかも、前回の電源断の状況によって前々
回の退避したSRAMに復帰させることができる。ま
た、前回の電源断の状況によって過去に退避した任意の
メモリバンクのSRAMデータDINをSRAM11に復
帰させることができる。SRAMデータDINのバックア
ップに関して電源を常時必要としない不揮発メモリ装置
100を構成できる。
【0079】この実施例では電源センサ15がチップ内
部に設けられる場合について説明したが、これに限られ
ることはなく、当該不揮発メモリ装置外のCPUに電源
検知機能を持たせ、手動スイッチSW0のオフ動作を検
知して電源オフ情報を得るものであってもよい。
【0080】その場合には、手動スイッチSW0の出力
をCPUに接続し、このスイッチSW0のオフ動作を直
接、CPUで検知して電源オフ情報を得るようになされ
る。メモリコントローラ14ではCPUからの電源オフ
情報を受信し、その検出時刻に遅れてSRAMデータD
INを退避させてから、図1に示したような電源スイッチ
SW1を実際にオフさせることができる。この遅れ時間
を利用してSRAMデータDINをもれなく退避させるこ
とができる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る不揮
発性記憶装置によれば、電源断又は電源投入に基づいて
揮発性の第1の記憶装置及び不揮発性の第2の記憶装置
の間で情報の書込み読出し制御をするメモリ制御装置を
備え、このメモリ制御装置は第2の記憶装置のメモリ領
域が第1の記憶装置のメモリ容量に対応したN個のメモ
リブロック領域に分割される場合であって、この分割さ
れたN個のメモリブロック領域を循環するように指定し
て電源断時の第1の記憶装置に記憶された情報を指定さ
れたメモリブロック領域に退避させるものである。
【0082】この構成によって、第1の記憶装置に記憶
された情報を退避させる先の不揮発性の記憶装置のメモ
リブロック領域を電源断に従って毎回変更することがで
きる。しかも、その特定のメモリブロック領域を連続し
て使用することが回避できるので、第2の記憶装置の書
込み回数を見かけ上N倍に増やすことができ、従来方式
に比べて不揮発性記憶装置の寿命を長く延ばすことがで
きる。
【0083】本発明に係る不揮発性記憶装置のメモリ制
御方法によれば、記憶保持用の電源が供給される間は情
報の随時書込み読出しが可能な揮発性の第1の記憶装置
と、この第1の記憶装置のN倍のメモリ容量を有すると
共に、全ビットあるいはブロック単位に情報の一括消去
が可能で、かつ、情報のプログラムが可能な不揮発性の
第2の記憶装置とを備えた不揮発性記憶装置のメモリ制
御をする場合に、第2の記憶装置のメモリ領域を第1の
記憶装置のメモリ容量に対応してN個のメモリブロック
領域に分割し、ここで分割したN個のメモリブロック領
域を循環使用するように指定し、電源断時の第1の記憶
装置に記憶された情報を指定したメモリブロック領域に
退避するようになされる。
【0084】この構成によって、電源断又は電源投入に
基づいて第1及び第2の記憶装置の間で情報の書込み読
出し制御をすることができる。しかも、第1の記憶装置
に記憶された情報を退避する先の不揮発性の記憶装置の
メモリブロック領域を電源断に従って毎回変更すること
ができる。また、その特定のメモリブロック領域を連続
して使用することが回避できるので、第2の記憶装置の
書込み回数を見かけ上N倍に増やすことができ、従来方
式に比べて不揮発性記憶装置としての寿命を実質的に長
く延ばすことができる。
【0085】この発明は、記憶保持用の電源が供給され
る間は情報の随時書込み読出しが可能で、しかも、全ビ
ットあるいはブロック単位に情報の一括消去が可能で、
かつ、情報のプログラムが可能な不揮発メモリ装置に適
用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態としての不揮発性記憶装
置10の構成例を示すブロック図である。
【図2】不揮発性記憶装置10のメモリ制御例を示すフ
ローチャートである。
【図3】本発明に係る実施例としてのワンチップ型の不
揮発メモリ装置100の構成例を示すブロック図であ
る。
【図4】A及びBは通常の電源OFF/ON時の退避及
び復帰動作例を示すイメージ図である。
【図5】A及びBは電源瞬断時の退避及びその後の復帰
動作例を示すイメージ図である。
【図6】不揮発メモリ装置100のメモリ制御例(その
1)を示すフローチャートである。
【図7】不揮発メモリ装置100のメモリ制御例(その
2)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 第1の記憶装置 2 第2の記憶装置 4 メモリ制御装置 5 電源検知手段 6 蓄電手段 10 不揮発性記憶装置 11 SRAM(第1の記憶装置) 12 フラッシュEEPROM(フラッシュメモリ:第
2の記憶装置) 14 メモリコントローラ(メモリ制御装置) 15 電源電圧変動検知センサ(電源検知手段) 16 バンクセレクタ(ブロック選択手段) 17 履歴管理ユニット(制御装置) 100 不揮発メモリ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B018 GA04 HA23 LA01 NA03 NA06 5B025 AD01 AE08 5B082 CA02 JA06

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のメモリ容量を有すると共に、記憶
    保持用の電源が供給される間は情報の随時書込み読出し
    が可能な揮発性の第1の記憶装置と、 前記第1の記憶装置のN倍のメモリ容量を有すると共
    に、全ビットあるいはブロック単位に情報の一括消去が
    可能で、かつ、情報のプログラムが可能な不揮発性の第
    2の記憶装置と、 電源投入及び電源断に基づいて前記第1及び第2の記憶
    装置の間で情報の書込み読出し制御をするメモリ制御装
    置とを備え、 前記メモリ制御装置は、 前記第2の記憶装置のメモリ領域が前記第1の記憶装置
    のメモリ容量に対応したN個のメモリブロック領域に分
    割される場合であって、 分割されたN個の前記メモリブロック領域を循環するよ
    うに指定して電源断時の第1の記憶装置に記憶された情
    報を指定されたメモリブロック領域に退避させることを
    特徴とする不揮発性記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリ制御装置は、 電源投入及び電源断を検知し、 前記電源投入から電源断に至る間は第2の記憶装置への
    情報書込みを禁止する書込み不可モードを設定し、 前記電源断の検知に基づいて第2の記憶装置への情報書
    込みを許可する書込みモードを設定することを特徴とす
    る請求項1に記載の不揮発性記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記電源投入及び電源断を検知する電源
    検知手段を備え、 前記メモリ制御装置は、 前記電源検知手段によって電源断が検知されたとき、 前記第1の記憶装置に記憶された情報を指定されたメモ
    リブロック領域に退避させた後に、当該不揮発性記憶装
    置への供給電源を実際にオフすることを特徴とする請求
    項1に記載の不揮発性記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記電源検知手段は、 電源線の電位と基準電圧とを比較して電源断を検知する
    第1の機能又は/及び手動スイッチのオフ動作を検知す
    る第2の機能を有することを特徴とする請求項1に記載
    の不揮発性記憶装置。
  5. 【請求項5】 電源瞬断時の前記第1の記憶装置から第
    2の記憶装置へ情報を退避させる動作電力を賄う蓄電手
    段が備えられることを特徴とする請求項1に記載の不揮
    発性記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記蓄電手段は、 前記電源投入から電源断に至る間に蓄電されることを特
    徴とする請求項5に記載の不揮発性記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記メモリ制御装置は、 電源投入が検知されたとき、 前記第2の記憶装置のメモリブロック領域に前回退避し
    て置いた情報を第1の記憶装置に読み出すことを特徴と
    する請求項1に記載の不揮発性記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の記憶装置のメモリブロック領
    域を選択するブロック選択手段と、 前記情報を退避したメモリブロック領域の履歴を管理す
    る制御装置とを備え、 前記制御装置は、 前記最新に情報を退避したメモリブロック領域を選択す
    るように前記ブロック選択手段を制御することを特徴と
    する請求項1に記載の不揮発性記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記メモリ制御装置は、 電源瞬断後、前記電源投入が検知されたとき、 前記第2の記憶装置のメモリブロック領域に前々回退避
    して置いた情報を第1の記憶装置に読み出すことを特徴
    とする請求項1に記載の不揮発性記憶装置。
  10. 【請求項10】 所定のメモリ容量を有すると共に、記
    憶保持用の電源が供給される間は情報の随時書込み読出
    しが可能な揮発性の第1の記憶装置と、前記第1の記憶
    装置のN倍のメモリ容量を有すると共に、全ビットある
    いはブロック単位に情報の一括消去が可能で、かつ、情
    報のプログラムが可能な不揮発性の第2の記憶装置とを
    備えた不揮発性記憶装置のメモリ制御方法であって、 前記第2の記憶装置のメモリ領域を前記第1の記憶装置
    のメモリ容量に対応してN個のメモリブロック領域に分
    割し、 分割された前記N個のメモリブロック領域を循環使用す
    るように指定し、 電源断時の前記第1の記憶装置に記憶された情報を指定
    された前記メモリブロック領域に退避することを特徴と
    する不揮発性記憶装置のメモリ制御方法。
  11. 【請求項11】 前記電源投入及び電源断を検知し、 前記電源投入から電源断に至る間は第2の記憶装置への
    情報書込みを禁止する書込み不可モードを設定し、 前記電源断の検知に基づいて第2の記憶装置への情報書
    込みを許可する書込みモードを設定することを特徴とす
    る請求項10に記載の不揮発性記憶装置のメモリ制御方
    法。
  12. 【請求項12】 手動スイッチのオフ動作により前記電
    源断が検知される場合であって、 前記第1の記憶装置に記憶された情報を指定されたメモ
    リブロック領域に退避させた後に、当該不揮発性記憶装
    置への電源供給を実際にオフすることを特徴とする請求
    項10に記載の不揮発性記憶装置のメモリ制御方法。
  13. 【請求項13】 電源線の電位と基準電圧とを比較して
    電源断が検知される場合であって、 電源瞬断検知時に、予め備えられた蓄電手段の動作電力
    を使用して前記第1の記憶装置から第2の記憶装置へ情
    報を退避させるようにしたことを特徴とする請求項10
    に記載の不揮発性記憶装置のメモリ制御方法。
  14. 【請求項14】 前記電源投入を検知したとき、 前記第2の記憶装置のメモリブロック領域に前回退避し
    て置いた情報を第1の記憶装置に読み出すことを特徴と
    する請求項10に記載の不揮発性記憶装置のメモリ制御
    方法。
  15. 【請求項15】 前記情報を退避したメモリブロック領
    域の履歴を管理することを特徴とする請求項10に記載
    の不揮発性記憶装置のメモリ制御方法。
  16. 【請求項16】 前記電源断及び/又は電源瞬断検知に
    応じて前記情報を退避させた第2の記憶装置のメモリブ
    ロック領域を任意に選択することを特徴とする請求項1
    0に記載の不揮発性記憶装置のメモリ制御方法。
  17. 【請求項17】 電源瞬断後、前記電源投入を検知した
    とき、 前記第2の記憶装置のメモリブロック領域に前々回退避
    して置いた情報を第1の記憶装置に読み出すことを特徴
    とする請求項10に記載の不揮発性記憶装置のメモリ制
    御方法。
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