JP2002342109A - インサーキットエミュレータ装置 - Google Patents

インサーキットエミュレータ装置

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JP2002342109A
JP2002342109A JP2001150093A JP2001150093A JP2002342109A JP 2002342109 A JP2002342109 A JP 2002342109A JP 2001150093 A JP2001150093 A JP 2001150093A JP 2001150093 A JP2001150093 A JP 2001150093A JP 2002342109 A JP2002342109 A JP 2002342109A
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face
signal
optical
emulation
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JP2001150093A
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Hidenori Yamada
秀則 山田
Masao Funada
雅夫 舟田
Takeshi Kamimura
健 上村
Junji Okada
純二 岡田
Shinya Kyozuka
信也 経塚
Kazuhiro Sakasai
一宏 逆井
Tsutomu Hamada
勉 浜田
Shinobu Koseki
忍 小関
Tadashi Takanashi
紀 高梨
Masaaki Miura
昌明 三浦
Takehiro Niitsu
岳洋 新津
Tomoo Baba
智夫 馬場
Shoji Hisada
将司 久田
Kenichi Kobayashi
健一 小林
Akira Tojima
昭 遠島
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部の構成部分間の信号を光学的に行うこと
により、インサーキットエミュレータの動作を高速化す
る。 【解決手段】 制御モジュール基板32は、CPU32
0、エミュレータ制御部322、ブレークポイント制御
部324、入出力(IO)制御部326、トレースメモ
リ328およびプログラムメモリ330といった電子回
路ブロックから構成される。これらの電子回路ブロック
は、それぞれの内部で電気的な処理を行い、必要に応じ
て、エミュレート処理に必要な信号を、他の構成部分と
の間で光バスシステム4を介してやり取りする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロセッサ応用機器の
試験およびデバッグ等に用いられるインサーキット・エ
ミュレータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CPUを用いた制御を行うCPU応用機
器の試験・評価のために、例えば、「インサーキットエ
ミュレータ入門(丸山隆 著,”インターフェース”1
982年9月号p138〜p147,CQ出版社)」
(文献1)、特公平7−117907号公報(文献
2)、特公平7−76930号公報(文献3)および特
公平8−7713号公報(文献4)等に開示されたイン
サーキットエミュレータ(ICE;In-Circuit Emulator)と
呼ばれる装置が用いられている。
【0003】インサーキットエミュレータは、試験・評
価の対象となるCPU応用装置(「ターゲットシステ
ム」とも呼ばれる)に、CPUの代わりに接続され、プ
ログラムトレース機能やブレークポイント機能を実現す
る。このような機能を実現するために、インサーキット
エミュレータは、ターゲットシステムと同じCPU、ト
レース用のメモリおよびブレークポイント機能等を制御
する制御回路等の多くの構成部分を、プリント基板上の
バスを介して接続した構成を採る。
【0004】一方、CPU単体と同じ処理を、多くの構
成部分間で信号をやり取りしながら実行せねばならない
にもかかわらず、インサーキットエミュレータは、CP
U単体と同じ処理時間で行わなければならない。従っ
て、インサーキットエミュレータ内の構成部分間の信号
伝送遅延は、極力、抑えられなければならず、また、イ
ンサーキットエミュレータとターゲットシステムに接続
されたプローブとの間の信号伝送遅延も、同様に抑制さ
れなければならない。
【0005】さらに、CPUの処理速度の高速化してい
るので、インサーキットエミュレータ内の信号遅延の短
縮に対する要求は、次第に厳しくなっている。基板上の
信号遅延を抑える対策のひとつとして、装置内の基板上
の信号伝送の高速化を挙げることができる。
【0006】信号伝送の高速化のためには、例えば「2
001年1月17日,日経産業新聞1面」(文献5)に
開示された光配線を用いたプリント基板、あるいは、例
えば「新しい概念 光シートバステクノロジー(小関
他,”エレクトロニクス”No.557(2001年1
0月号),p49〜53,株式会社オーム社)」(文献
6)、「光拡散シートを用いた光分岐器の特性評価(浜
田 他,信学技報(Technical Report of IEICE)),O
CS99−72(1999年10月)」(文献7)およ
び「光拡散シートを用いた光バックプレーンの伝送特性
評価(岡田 他,信学技報(Technical Report of IEIC
E)),OCS99−73(1999年10月)」(文献
8)等に開示された光バスが提案されている。
【0007】しかしながら、上述のように、インサーキ
ットエミュレータにおいて、信号伝送遅延の抑制および
信号伝送の高速化への要求が高まっているにもかかわら
ず、従来、インサーキットエミュレータに光バスを応用
した例は全くない。
【0008】本発明は、上述したインサーキットエミュ
レータの高速化への要請に応ずるべくなされたものであ
り、内部の構成部分間の信号を光学的に行うことができ
るように構成されたインサーキットエミュレータを提供
することを目的とする。また、本発明は、インサーキッ
トエミュレータ本体とプローブとの間の信号も光学的に
行えるようにして、さらなる高速化を図ったインサーキ
ットエミュレータを提供することを目的とする。また、
本発明は、内部の構成部分間の信号を光学的に行うこと
により、リンギングや反射波による信号波形の歪を防
ぎ、エミュレーションにおけるタイミング検証を精度よ
く行うことができるインサーキットエミュレータを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願にかかるインサーキットエミュレータは、エミ
ュレート対象の動作をエミュレート処理するエミュレー
ト処理手段であって、複数の構成部分を含み、前記複数
の構成部分の間で、前記エミュレート処理のための信号
が伝送されるエミュレート処理手段と、前記複数の構成
部分の間で、前記信号を光学的に伝送する光学伝送手段
とを有する。
【0010】好適には、前記光学伝送手段は、少なくと
も第1の端面と第2の端面とを有する第1の導光手段
と、前記エミュレート処理手段の複数の構成部分のいず
れかと、前記第1の導光手段の第1の端面または第2の
端面との間を結合し、前記複数の構成部分のいずれかと
前記第1の端面または前記第2の端面との間で、前記エ
ミュレート処理のための信号をそれぞれ光学的に導く複
数の結合手段とを含み、前記第1の導光手段は、前記第
1の端面と結合する前記結合手段それぞれからの前記信
号それぞれを、前記第2の端面と結合する前記結合手段
それぞれに光学的に導き、前記第2の端面と結合する前
記結合手段それぞれからの前記信号それぞれを、前記第
1の端面と結合する前記結合手段それぞれに光学的に導
く。
【0011】好適には、前記エミュレート処理手段の複
数の構成部分それぞれは、前記エミュレート処理のため
の電気的な信号を処理し、前記複数の結合手段それぞれ
は、前記複数の構成部分のいずれかと前記第1の導光手
段の第1の端面または第2の端面との間で、前記エミュ
レート処理のための光学的な信号を導く第2の導光手段
と、前記第2の導光手段から導かれた光学的な信号を前
記電気的な信号に変換して前記複数の構成部分のいずれ
かに対して出力する光学・電気信号変換手段と、前記複
数の構成部分のいずれかから入力された前記電気的な信
号を光学的な信号に変換して前記第2の導光路に対して
出力する電気・光学信号変換手段とを有する。好適に
は、前記第1の端面または前記第2の端面には、前記エ
ミュレート処理手段の複数の構成部分が、前記複数の結
合手段を介して光学的に結合される。
【0012】好適には、前記エミュレート処理手段は、
前記エミュレート対象と前記エミュレート処理手段の他
の構成部分とを接続する接続手段を前記複数の構成部分
の1つとして含み、前記光学伝送手段は、前記接続手段
と前記エミュレート処理手段の他の構成部分との間で、
前記エミュレート処理のための信号を光学的に伝送す
る。
【0013】好適には、前記エミュレート処理手段は、
前記エミュレート対象に含まれるプロセッサと同じエミ
ュレート用プロセッサと、前記エミュレート処理を制御
するエミュレート処理制御手段と、前記エミュレート処
理に用いられる記憶手段とを前記複数の構成部分として
少なくとも含み、前記光学伝送手段は、前記プロセッサ
と、エミュレーション制御手段と、前記記憶手段との間
で、前記エミュレート処理のための信号を光学的に伝送
する。
【0014】好適には、前記結合手段は、少なくとも前
記エミュレート用プロセッサおよび前記エミュレート処
理制御手段と前記第1の導光手段の第1の端面とを結合
し、少なくとも前記記憶手段と前記第1の導光手段の第
2の端面とを結合する。
【0015】[構成部分の説明]以下、本発明にかかる
インサーキットエミュレータ装置の構成部分をさらに説
明する。なお、以下の説明においては、本発明にかかる
インサーキットエミュレータの構成部分と実施形態とし
て示した装置の構成部分とを、可能な限り具体的に対応
付けてあるが、これは、本願発明の理解を助けることを
目的とするものであって、本願発明の技術的範囲を、実
施形態として示した装置に限定することを目的とするも
のではない。
【0016】[エミュレート処理手段]エミュレート処
理手段は、ターゲット装置と同じCPU(エミュレート
用プロセッサ)、プログラムトレースに用いられるトレ
ースメモリ(記憶手段)、エミュレート処理を制御する
制御部(エミュレート処理制御手段)およびプローブ
(接続手段)等を構成部分として含み、これらの構成部
分は、互いの間で信号をやり取りして、インサーキット
エミュレータ(ICE)装置として要求される機能を実
現する。なお、これらエミュレート処理手段の構成部分
は、それぞれの内部で光学的に信号を処理しても、電気
的に信号を処理してもよいが、以下、これらのエミュレ
ート処理手段の構成部分が、それぞれ内部で電気的に信
号を処理する場合を例として説明する。
【0017】[光学伝送手段]光学伝送手段(光バスシ
ステム)は、光拡散フィルムで構成される拡散導光路
(第1の導光手段)、拡散導光路(第1の導光手段)と
エミュレート処理手段の構成部分とを光学的に結合する
導光路(第2の導光手段)と、発光ダイオード(LE
D;電気・光学信号変換手段)およびフォトダイオード
(PD;光学・電気信号変換手段)を含み、導光路とエ
ミュレート処理手段の構成部分との間で信号のインター
フェースを行うOEO(Optical/Electrical/Optical)変
換回路とから構成される。
【0018】光学伝送手段(光バスシステム)は、電気
的な信号伝送より伝送速度が格段に早く、ノイズの影響
も受けにくい光学的な信号伝送の特性を利用して、イン
サーキットエミュレータ本体内部だけでなく、インサー
キットエミュレータ本体とプローブ(接続手段)との間
でも、高速に信号を伝送する。特に、インサーキットエ
ミュレータ本体とプローブ(接続手段)との間の配線
は、一般に他の配線より長いので、光学伝送手段(光バ
スシステム)がもたらす利益を顕著に受けることとな
る。
【0019】[第1の導光手段]第1の導光手段(拡散
導光路)は、例えば、アクリル製の光配線基板に配設さ
れた長方形の1mm厚のポリメチルメタクリレート(P
MMA)シートであって、シートの周囲の2つの長辺お
よび2つの短辺の内、2つの短辺が作る面が、光学信号
を入出力するために用いられる端面A,B(第1の端面
および第2の端面)として用いられる。
【0020】第1の導光手段(拡散導光路)は、例え
ば、2つの端面それぞれから入射した光学信号を内部で
反射させる等して拡散し、反対側の端面からムラなく出
射させる。つまり、端面A(第1の端面)から入力され
た光学信号は、第1の導光手段(拡散導光路)内部で拡
散され、他の端面B(第2の端面)全面からムラなく出
射し、端面B(第2の端面)と結合された第2の導光手
段に導かれ、反対に、端面B(第2の端面)から入力さ
れた光学信号は、第1の導光手段(拡散導光路)内部で
拡散され、他の端面A(第1の端面)全面からムラなく
出射し、端面A(第1の端面)と結合された第2の導光
手段に導かれる。
【0021】このように、第1の導光手段(拡散導光
路)は、端面A(第1の端面)に第2の導光手段を介し
て接続されたエミュレート処理手段の構成部分(エミュ
レート用プロセッサおよびエミュレート処理制御手段
等)と、端面B(第2の端面)に第2の導光手段を介し
て接続されたエミュレート処理手段の構成部分(記憶手
段および接続手段等)との間で、エミュレート処理に必
要な光学的信号を双方向に導く。
【0022】なお、第1の導光手段(拡散導光路)の上
記2つの端面それぞれには、他の端面に届いた光学信号
にさらにムラがなくなるように、光を拡散させる拡散フ
ィルムが設けられる場合があり、また、第1の導光手段
の形状は長方形に限らず、光学信号が入出力される端面
の方向も数も上記例に限られないが、以下の説明を、上
記例に基づいて進める。
【0023】[第2の導光手段]第2の導光手段は、例
えばプラスティック製の光ファイバの束(導光路)であ
って、OEO変換回路(光学・電気信号変換手段および
電気・光学信号変換手段)と、第1の導光手段(拡散導
光路)との間を光学的に結合し、これらの間で光学信号
を伝送する。
【0024】[光学・電気信号変換手段・電気・光学信
号変換手段]OEO変換回路(光学・電気信号変換手段
および電気・光学信号変換手段)において、電気・光学
信号変換手段(PD)は、第2の導光手段(導光路)を
介して第1の導光手段(拡散導光路)から導かれた光学
信号を、エミュレート処理手段の構成部分が処理可能な
電気信号の形式に変換して、エミュレート処理手段の構
成部分に供給する。
【0025】また、光学・電気信号変換手段(LED)
は、エミュレート処理手段の構成部分それぞれが、他の
構成部分に対して出力する電気信号を、光学信号の形式
に変換し、第2の導光手段(導光路)を介して第1の導
光手段(拡散導光路)に対して出力する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるインサーキ
ットエミュレータ(In-CIrcuit Emulator; ICE)システム
1を説明する。図1は、本発明にかかるICEシステム
1の構成を例示する図である。図1に例示するように、
ICEシステム1は、ICE装置2および評価試験用コ
ンピュータ(PC)12から構成され、ICE装置2
は、ICE本体3およびプローブ20が、プローブ接続
用ケーブル22を介して接続されて構成される。
【0027】ICEシステム1は、これらの構成部分に
より、評価試験の対象となるCPU応用機器(ターゲッ
トシステム)10において、CPUを搭載した基板(タ
ーゲット基板)100のCPUソケット102に接続さ
れて、ターゲット基板100に搭載されるCPUの動作
をエミュレートし、また、プログラムトレースおよびブ
レークポイント等の機能を実現し、ターゲットシステム
10(あるいはターゲット基板100)の評価試験・デ
バッグを行う。
【0028】[PC12]PC12は、例えば、表示装
置120、本体122、キーボード124、マウス12
6等から構成され、ケーブル128によりICE本体3
に接続される一般的なパーソナルコンピュータである。
操作者は、PC12を用いて、ICE装置2へのブレー
クポイントの設定、および、ICE装置2によるプログ
ラムトレースの実行結果の表示等の操作を行う。
【0029】[ICE本体3]図2は、図1に示したI
CE本体3の内部構造を例示する図である。なお、図2
においては、本発明の説明にあまり重要でない構成部分
は、適宜、省略されている。図2に例示するように、I
CE本体3は、マザーボード30、制御モジュール基板
32、光バスシステム4および電源装置(図示せず)等
から構成される。
【0030】[マザーボード30]マザーボード30
は、制御モジュール基板32および光バスシステム4を
保持し、制御モジュール基板32に対して電源を供給す
る。また、マザーボード30は、ケーブル128を介し
てエミュレータ制御部322およびIO制御部326と
PC12との間で電気的な信号を伝送するなど、制御モ
ジュール基板32の各構成部分同士の間、および、制御
モジュール基板32の構成部分とPC12およびプロー
ブ20との間で電気的信号を伝送する。
【0031】[制御モジュール基板32]制御モジュー
ル基板32は、CPU320、エミュレータ制御部32
2、ブレークポイント制御部324、入出力(IO)制
御部326、トレースメモリ328およびプログラムメ
モリ330といった電子回路ブロックから構成される。
これらの電子回路ブロックは、それぞれの内部で電気的
な処理を行い、必要に応じて、エミュレート処理に必要
な信号を、他の構成部分との間で光バスシステム4を介
してやり取りする。
【0032】[CPU320]CPU320は、ターゲ
ットシステム10のターゲット基板100(図1)に用
いられるものと同じCPUであって、プログラムメモリ
330に記憶されるプログラムを実行して、ターゲット
基板100におけるCPUの動作をエミュレートする。
【0033】[エミュレータ制御部322]エミュレー
タ制御部322は、PC12からの設定に従って、制御
モジュール基板32の他の回路ブロックの動作を制御
し、ICE装置2のエミュレータとしての機能を実現す
る。
【0034】[ブレークポイント制御部324]ブレー
クポイント制御部324は、エミュレータ制御部322
の制御に従って、ICE装置2におけるブレークポイン
ト機能を実現する。
【0035】[IO制御部326]IO制御部326
は、エミュレータ制御部322の制御に従って、PC1
2からダウンロードされたプログラムを受けてプログラ
ムメモリ330に記憶させ、また、トレースメモリ32
8に記憶されたプログラムトレースの結果を示すデータ
をPC12に対して出力する。
【0036】[トレースメモリ328]トレースメモリ
328は、エミュレータ制御部322の制御に従って、
プログラムトレースの結果を示すデータを記憶し、記憶
したデータを、IO制御部326を介してPC12に対
して出力する。
【0037】[プログラムメモリ330]プログラムメ
モリ330は、エミュレータ制御部322の制御に従っ
て、PC12からIO制御部326を介してダウンロー
ドされ、CPU320により実行されるプログラムを記
憶する。
【0038】[光バスシステム4]図3は、図2に示し
た光バスシステム4の構成、および、光バスシステム4
と制御モジュール基板32の各構成部分との接続関係を
示す図である。
【0039】以下、図3をさらに参照して、光バスシス
テム4の構成および制御モジュール基板32の各構成部
分との接続関係を説明する。光バスシステム4は、光配
線基板40、導光路42−1,42−2,44−1〜4
4−4、Optical/Electrical変換回路・Electrical/Opt
ical変換回路(以下、省略してOEO変換回路と記す)
34−1,34−2,36−1〜36−4および拡散導
光路46から構成される。なお、OEO変換回路34−
1,34−2,36−1〜36−4を、制御モジュール
基板32に含めるか光バスシステム4に含めるかは任意
であるが、以下、これらを光バスシステム4に含めて説
明する。
【0040】[光配線基板40]光配線基板40は、例
えばアクリル製の基板であって、図1に示したようにマ
ザーボード30と制御モジュール基板32との間に配設
され、拡散導光路46および導光路42−1,42−
2,44−1〜44−4およびプローブ接続用ケーブル
22を収容し、導光路42−1,42−2,44−1〜
44−4およびプローブ接続用ケーブル22それぞれ
を、制御モジュール基板32の各構成部分およびプロー
ブ20との接続のために好適な位置に導く。
【0041】[OEO変換回路34−1,34−2,3
6−1〜36−4]OEO変換回路34−1,34−
2,36−1〜36−4それぞれは、制御モジュール基
板32の各構成部分(CPU320〜プログラムメモリ
330)それぞれに対応付けられて制御モジュール基板
32上に配設され、CPU320〜プログラムメモリ3
30それぞれと導光路42−1,42−2,44−1〜
44−4それぞれとの間で、電気的信号と光学的信号と
を変換する。
【0042】[導光路42−1〜44−4,プローブ接
続用ケーブル22]導光路42−1,42−2,44−
1〜44−4は、図4を参照して後述するように、それ
ぞれCPU320〜プログラムメモリ330の信号線の
数に対応するn本(例えば、nはアドレスバス、データ
バスおよびコントロールバスの本数の合計)の光ファイ
バ#0〜#(n−1)から構成される。導光路42−1
は、CPU320に対応付けられたOEO変換回路34
−1と拡散導光路46の端面Aとを接続し、これらの間
で光学的な信号を伝送する。導光路42−2は、エミュ
レータ制御部322に対応付けられたOEO変換回路3
4−2と拡散導光路46の端面Aとを接続し、これらの
間で光学的な信号を伝送する。導光路44−1は、ブレ
ークポイント制御部324に対応付けられたOEO変換
回路36−1と拡散導光路46の端面Bとを接続し、こ
れらの間で光学的な信号を伝送する。導光路44−2
は、IO制御部326に対応付けられたOEO変換回路
36−2と拡散導光路46の端面Bとを接続し、これら
の間で光学的な信号を伝送する。導光路44−3は、ト
レースメモリ328に対応付けられたOEO変換回路3
6−3と拡散導光路46の端面Bとを接続し、これらの
間で光学的な信号を伝送する。導光路44−4は、プロ
グラムメモリ330に対応付けられたOEO変換回路3
6−4と拡散導光路46の端面Bとを接続し、これらの
間で光学的な信号を伝送する。
【0043】プローブ接続用ケーブル22は、プローブ
20と拡散導光路46の端面Bとを接続し、これらの間
で光学的な信号を伝送する。
【0044】図4は、図2等に示したOEO変換回路3
4−1,34−2,36−1〜36−4と導光路42−
1,42−2,44−1〜44−4との接続関係を示す
図である。以下、図4をさらに参照して、OEO変換回
路34−1,34−2,36−1〜36−4と導光路4
2−1,42−2,44−1〜44−4との接続関係、
および、OEO変換回路34−1,34−2,36−1
〜36−4を構成するOEO変換回路ユニット340−
0〜340−(n−1)を説明する。
【0045】図4に示すように、OEO変換回路34−
1,34−2,36−1〜36−4と導光路42−1,
42−2,44−1〜44−4は、CPU320〜プロ
グラムメモリ330が入出力する信号の数nと同数のO
EO変換回路ユニット340−0〜340−(n−1)
から構成される。
【0046】OEO変換回路34−1のOEO変換回路
ユニット340#1〜340#(n−1)それぞれは、
導光路42−1を構成するn本の光ファイバ#0〜#
(n−1)それぞれと、CPU320のn本の信号線#
0〜#(n−1)それぞれとの間を接続し、これらの間
で信号を受け渡す。OEO変換回路34−2のOEO変
換回路ユニット340#1〜340#(n−1)それぞ
れは、導光路42−2を構成するn本の光ファイバ#0
〜#(n−1)それぞれと、エミュレータ制御部322
のn本の信号線#0〜#(n−1)それぞれとの間を接
続し、これらの間で信号を受け渡す。
【0047】OEO変換回路36−1のOEO変換回路
ユニット340#1〜340#(n−1)それぞれは、
導光路44−1を構成するn本の光ファイバ#0〜#
(n−1)それぞれと、ブレークポイント制御部324
のn本の信号線#0〜#(n−1)それぞれとの間を接
続し、これらの間で信号を受け渡す。OEO変換回路3
6−2のOEO変換回路ユニット340#1〜340#
(n−1)それぞれは、導光路44−2を構成するn本
の光ファイバ#0〜#(n−1)それぞれと、IO制御
部326のn本の信号線#0〜#(n−1)それぞれと
の間を接続し、これらの間で信号を受け渡す。
【0048】OEO変換回路36−3のOEO変換回路
ユニット340#1〜340#(n−1)それぞれは、
導光路44−3を構成するn本の光ファイバ#0〜#
(n−1)それぞれと、トレースメモリ328のn本の
信号線#0〜#(n−1)それぞれとの間を接続し、こ
れらの間で信号を受け渡す。OEO変換回路36−4の
OEO変換回路ユニット340#1〜340#(n−
1)それぞれは、導光路44−4を構成するn本の光フ
ァイバ#0〜#(n−1)それぞれと、プログラムメモ
リ330のn本の信号線#0〜#(n−1)それぞれと
の間を接続し、これらの間で信号を受け渡す。
【0049】[OEO変換回路ユニット340−i]図
5は、図4に示したOEO変換回路34−1,34−
2,36−1〜36−4それぞれのOEO変換回路ユニ
ット340#0〜340#(n−1)それぞれの構成を
示す図である。図5に示すように、OEO変換回路ユニ
ット340#0〜340#(n−1)それぞれ(OEO
変換回路ユニット340#i(0≦i≦n−1,以下同
じ))は、フォトダイオード(PD; Photo Diode)342
および発光ダイオード(LED; Light Emitting Diode)3
44から構成される。
【0050】[PD342]OEO変換回路ユニット3
40#iのPD342は、接続されたCPU320〜3
30のいずれかの信号線#iから入力される電気的な信
号を光学的な信号に変換し、接続された光ファイバ#i
に対して出力する。
【0051】[LED344]OEO変換回路ユニット
340#iのLED344は、接続された光ファイバ#
iから入力される光学的な信号を電気的な信号に変換
し、接続されたCPU320〜330のいずれかの信号
線#iに対して出力する。
【0052】[拡散導光路46]図6は、図2および図
3に示した拡散導光路46の構成と、導光路42−1,
42−2,44−1〜44−4との接続を示す図であ
る。図7は、図6に示した拡散導光路ユニット460#
0〜460#(n−1)それぞれ(拡散導光路ユニット
460#i)の構成を示す図である。以下、図6および
図7をさらに参照して、拡散導光路46の構成と、拡散
導光路46と導光路42−1,42−2,44−1〜4
4−4およびプローブ接続用ケーブル22との接続関係
を説明する。
【0053】図6に示すように、拡散導光路46は、導
光路42−1,42−2,44−1〜44−4それぞれ
の光ファイバ#0〜#(n−1)それぞれに対応する拡
散導光路ユニット460#0〜460#(n−1)から
構成される。図7に示すように、拡散導光路ユニット4
60#0〜460#(n−1)それぞれ(拡散導光路ユ
ニット460#i)は、例えば長方形の1mm厚のポリ
メチルメタクリレート(PMMA)シートであって、拡
散導光路ユニット460#iの2つの長辺および2つの
短辺の内、2つの短辺が作る面が、光学信号を入出力す
るために用いられる端面A,Bとして用いられる。
【0054】拡散導光路ユニット460#iは、図7に
おいて点線で例示するように、2つの端面A,Bそれぞ
れから入射した光学信号を内部で反射させる等して拡散
し、反対側の2つの端面B,Aそれぞれからムラなく出
射させる。つまり、導光路42−1,42−2の光ファ
イバ#iから拡散導光路ユニット460#iの端面Aに
入力された光学信号は、拡散導光路ユニット460#i
内部で拡散され、端面Bの全面からムラなく出射し、端
面Bと結合された導光路44−1〜44−4およびプロ
ーブ接続用ケーブル22の光ファイバ#iに導かれる。
【0055】また、導光路44−1〜44−4およびプ
ローブ接続用ケーブル22の光ファイバ#iから拡散導
光路ユニット460#iの端面Bに入力された光学信号
は、拡散導光路ユニット460#i内部で拡散され、端
面Aの全面からムラなく出射し、端面Aと結合された導
光路42−1,42−2の光ファイバ#iに導かれる。
つまり、拡散導光路ユニット460#iそれぞれが、端
面A,Bの間で導光路42−1,42−2それぞれの光
ファイバ#iと導光路44−1〜44−4およびプロー
ブ接続用ケーブル22それぞれの光ファイバ#iとの間
で光学的信号を双方向に伝送する。
【0056】さらに、n個の拡散導光路ユニット460
#0〜460#(n−1)が全体として、端面A,Bの
間で導光路42−1,42−2それぞれのn本の光ファ
イバ#0〜#(n−1)と導光路44−1〜44−4お
よびプローブ接続用ケーブル22それぞれのn本の光フ
ァイバ#0〜#(n−1)との間で光学的信号を双方向
に伝送する。なお、必要に応じて、プローブ接続用ケー
ブル22には、プローブ20に対して電力を供給する電
源線および電気的な信号を伝送する信号線が、さらに付
加される。
【0057】[プローブ20]図8は、図1に示したプ
ローブ20の構成を示す図である。図8に示すように、
プローブ20は、OEO変換回路200、ターゲットイ
ンターフェース部202およびCPUアダプタ204か
ら構成される。プローブ20は、プローブ接続用ケーブ
ル22(図1等)を介してICE本体3の光バスシステ
ム4に接続され、CPUアダプタ204を介してターゲ
ット基板100(図1)のCPUソケット102に接続
される。
【0058】[OEO変換回路200]OEO変換回路
200は、図4および図5に示したように、OEO変換
回路34−1〜36−4と同様な構成を採り、プローブ
接続用ケーブル22を介して光バスシステム4(図2
等)から入力される光学的信号を電気的信号に変換し、
ターゲットインターフェース部202に対して出力す
る。また、OEO変換回路200は、ターゲットインタ
ーフェース部202から入力される電気的信号を光学的
信号に変換して、プローブ接続用ケーブル22を介して
光バスシステム4に対して出力する。
【0059】[ターゲットインターフェース部202]
ターゲットインターフェース部202は、エミュレータ
制御部322(図2等)による制御に従って、CPUソ
ケット102およびCPUアダプタ204を介してター
ゲット基板100から入力される信号を、制御モジュー
ル基板32の各構成部分(CPU320〜プログラムメ
モリ330)が処理可能な形式に、必要に応じて変換
し、OEO変換回路200に対して出力する。また、タ
ーゲットインターフェース部202は、エミュレータ制
御部322による制御に従って、OEO変換回路200
から入力される信号を、ターゲット基板100に搭載さ
れるCPUと同じ形式に変換して、CPUソケット10
2およびCPUアダプタ204を介してターゲット基板
100に対して出力する。
【0060】[ICEシステム1の動作]以下、ICE
システム1(図1)の動作を説明する。操作者は、IC
Eシステム1のプローブ20をターゲット基板100の
CPUソケット102に接続し、PC12(図1)を用
いて、ICE装置2(図2)に対して必要な操作、例え
ば、プログラムのダウンロードおよびブレークポイント
の設定等を行う。
【0061】エミュレータ制御部322(図2等)は、
上記操作に従って、光バスシステム4(図2等)を介し
て制御モジュール基板32の各構成部分にアクセスして
制御し、IO制御部326を介してプログラムをプログ
ラムメモリ330に記憶させ、ブレークポイント制御部
324に対するブレークポイントの設定等を行う。
【0062】さらに、操作者が、PC12を操作してプ
ログラムを実行させると、CPU320は、光バスシス
テム4を介して他の構成部分と信号をやり取りして、プ
ログラムメモリ330に記憶されたプログラムを実行
し、光バスシステム4、プローブ接続用ケーブル22お
よびプローブ20を介してターゲット基板100と信号
をやり取りし、ターゲット基板100上のCPUの動作
をエミュレートする。
【0063】さらに、制御モジュール基板32の各構成
部分は、必要に応じて光バスシステム4を介して他の構
成部分と信号をやり取りし、プログラムトレースおよび
ブレークポイント等のインサーキットエミュレータとし
て必要な機能を実現する。
【0064】さらに、制御モジュール基板32の各構成
部分は、エミュレータ制御部322による制御に従っ
て、IO制御部326に記憶されたプログラムとレース
の結果を示すデータを、PC12に対して出力する等の
処理を行う。
【0065】図9は、ICEシステムに光バスシステム
4を応用することにより信号波形が改善される様子を示
す図であって、(A)は、光バスシステム4を用いない
場合に生じる波形なまりを示し、(B)は、光バスシス
テム4を用いない場合に生じるリンギングを示し、
(C)は、光バスシステム4を用いることにより改善さ
れた波形を示す。図9(A),(B)に示すように、I
CEシステムにおいて、電気的な信号を用いると、信号
の高速化に伴い、信号の波形がなまったり、リンギング
が発生したりする。これに対して、図9(C)に示すよ
うに、光学信号の立ち上がりは速いので、電気的に信号
を伝送する場合に比べ、タイミングの検証を精度よく行
うことができる。
【0066】[変形例]以下、変形例を説明する。図1
0は、本発明にかかるインサーキットエミュレータの変
形例を示す第1の図である。図10に示すように、光配
線基板40の面に沿った方向に光を拡散し、入出力する
拡散導光路46の代わりに、光配線基板40の面に沿っ
た方向に光を拡散し、光配線基板40の面と垂直な方向
に入出力する拡散導光路50を用い、さらに、光ファイ
バを介して拡散導光路46とOEO変換回路34−1,
34−2,36−1〜36−4とを接続する制御モジュ
ール基板32の代わりに、光ファイバを介さずに拡散導
光路50との間で光学的信号をやり取りすることができ
るように構成された制御モジュール基板38を用いて、
拡散導光路50と制御モジュール基板38との間で直
接、光学信号を入出力するように、本発明にかかるイン
サーキットエミュレータを構成してもよい。
【0067】図11は、本発明にかかるインサーキット
エミュレータの変形例を示す第2の図であって、図11
(A)は、光配線基板40の面と垂直な方向に光学的な
信号を入出力する拡散導光路50−1の構成を示す図で
ある。図11(A)に示すような断面に拡散導光路50
−1を構成すると、光配線基板40の面と垂直な方向に
光学信号を入出力することができる。なお、図11
(A)には、導光路42−1〜44−4が接続されてい
るが、光バスシステム50−1とOEO変換回路34−
1〜36−4とを光学的に結合可能であれば、これらを
省略することができる。
【0068】図11(B),(C)は、CPU320お
よびエミュレータ制御部322からの光学的信号を、光
配線基板40の面に沿った方向に入出力し、ブレークポ
イント制御部324〜プログラムメモリ330からの光
学的信号を、光配線基板40の面と垂直な方向に入出力
するように構成された光バスシステム50−2,50−
3の構成をそれぞれ示す図である。図11(B),
(C)に示すような断面に拡散導光路50−2,50−
3を構成すると、CPU320およびエミュレータ制御
部322からの光学的信号を、光配線基板40の面に沿
った方向に入出力し、ブレークポイント制御部324〜
プログラムメモリ330からの光学的信号を、光配線基
板40の面と垂直な方向に入出力することができる。
【0069】なお、図11(B),(C)において、ブ
レークポイント制御部324〜プログラムメモリ330
を端面A側に接続し、CPU320およびエミュレータ
制御部322を端面B側に接続することも可能である。
また、拡散導光路50−2,50−3の端面A側に、必
要に応じて拡散フィルム510を付加することも可能で
ある。また、2つの端面の両方に拡散フィルムを設けず
に、第1の導光手段の信号伝送方向の長さを長くして入
射光が広がるようにして、光学信号のムラを少なくする
ことも可能である。また、第1の導光手段として、エミ
ュレート構成部分間を直接、光ファイバで接続しても、
エミュレート処理の高速化に効果がある。あるいは、第
1の導光手段として、チャネル分岐型の導光路を用いて
もよい。
【0070】図12は、本発明にかかるインサーキット
エミュレータの変形例を示す第3の図である。なお、上
記実施形態においては、拡散導光路を、光配線基板40
内に配設する場合を説明したが、光配線基板40は本発
明にかかるインサーキットエミュレータの構成部分とし
て必須ではない。従って、光バスシステム4の代わり
に、図12に示すように、拡散導光路を光配線基板40
の中にではなく、独立したパッケージに収容し、光ファ
イバを接続するように構成された光カプラ50−4を用
いてICE本体3を構成することも可能である。
【0071】本発明に適用される光カプラ50−4の拡
散導光路を形成・製造方法は特に問われず、何でもよい
が、例えば、拡散導光路を、射出成形により形成・製造
することが可能である。射出成形により拡散導光路を形
成した場合、樹脂を注入するゲートが突起として残って
しまう場合がある。このようなゲートが、光カプラ50
−4のパッケージの内面と対向する部位にある場合に
は、これらが干渉して、光学的信号が入射・出射する拡
散導光路の端面と光ファイバとの間で位置ずれが生じる
可能性がある。従って、拡散導光路にゲートが生じる場
合には、布線基板(光配線基板)に、ゲートが嵌合する
凹部を設けると、干渉をなくすことができ、光ファイバ
と拡散導光路との間の位置ずれを回避できる。
【0072】また、OEO変換回路ユニット340#i
が、光学信号を電気的な信号に変換し、反対に、電気的
な信号を光学信号に変換する両方の機能を有する場合を
例として説明したが、OEO変換回路ユニット340#
i、導光炉の一端面においては、いずれか一方の機能の
みを備えたものであってもよい。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インサーキットエミュレータ内部の構成部分間の信号を
光学的に行うようにして、インサーキットエミュレータ
の動作を高速化することができる。また、本発明によれ
ば、インサーキットエミュレータ本体とプローブとの間
の信号も光学的に行うようにして、さらにインサーキッ
トエミュレータの高速化を図ることができる。また、本
発明によれば、内部の構成部分間の信号を光学的に行う
ことにより、リンギングや反射波による信号波形の歪を
防ぎ、エミュレーションにおけるタイミング検証を精度
よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるICEシステムの構成を例示す
る図である。
【図2】図1に示したICE本体の内部構造を例示する
図である。
【図3】図2に示した光バスシステムの構成、および、
光バスシステムと制御モジュール基板の各構成部分との
接続関係を示す図である。
【図4】図2等に示したOEO変換回路と導光路との接
続関係を示す図である。
【図5】図4に示したOEO変換回路それぞれのOEO
変換回路ユニットそれぞれの構成を示す図である。
【図6】図2および図3に示した拡散導光路の構成と、
導光路との接続を示す図である。
【図7】図6に示した拡散導光路ユニットそれぞれの構
成を示す図である。
【図8】図1に示したプローブの構成を示す図である。
【図9】ICEシステムに光バスシステムを応用するこ
とにより信号波形が改善される様子を示す図であって、
(A)は、光バスシステムを用いない場合に生じる波形
なまりを示し、(B)は、光バスシステムを用いない場
合に生じるリンギングを示し、(C)は、光バスシステ
ムを用いることにより改善された波形を示す。
【図10】本発明にかかるインサーキットエミュレータ
の変形例を示す第1の図である。
【図11】本発明にかかるインサーキットエミュレータ
の変形例を示す第2の図である。
【図12】本発明にかかるインサーキットエミュレータ
の変形例を示す第3の図である。
【符号の説明】
1・・・ICEシステム 2・・・ICE装置 20・・・プローブ 200・・・OEO変換回路 202・・・ターゲットインターフェース部 204・・・CPUアダプタ 3・・・ICE本体 30・・・マザーボード 32,38・・・制御モジュール基板 320・・・CPU 322・・・エミュレータ制御部 324・・・ブレークポイント制御部 326・・・IO制御部 328・・・トレースメモリ 330・・・プログラムメモリ 4・・・光バスシステム 22・・・プローブ接続用ケーブル 34−1,34−2,36−1〜36−4・・・OEO
変換回路 340#0〜340#(n−1)・・・OEO変換回路
ユニット 342・・・PD 344・・・LED 40・・・・光配線基板 42−1,42−2,44−1〜44−4・・・導光路 22#0〜44−4#(n−1)・・・光ファイバ 46,50,50−1〜50−3・・・拡散導光路 50−4・・・光カプラ 460−i・・・拡散導光路ユニット 510・・・拡散フィルム 12・・・PC 120・・・表示装置 122・・・本体 124・・・キーボード 126・・・マウス 128・・・ケーブル 10・・・ターゲットシステム 100・・・ターゲット基板 102・・・CPUソケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 健 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 岡田 純二 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 経塚 信也 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 逆井 一宏 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 浜田 勉 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 小関 忍 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 高梨 紀 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 三浦 昌明 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 新津 岳洋 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 馬場 智夫 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 久田 将司 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 小林 健一 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 遠島 昭 神奈川県足柄上郡中井町境430グリーンテ クなかい 富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 5B048 AA11 BB02 DD08 5K002 AA05 BA04 BA14 BA21 BA31 DA04 FA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エミュレート対象の動作をエミュレート処
    理するエミュレート処理手段であって、複数の構成部分
    を含み、前記複数の構成部分の間で、前記エミュレート
    処理のための信号が伝送されるエミュレート処理手段
    と、 前記複数の構成部分の間で、前記信号を光学的に伝送す
    る光学伝送手段とを有するインサーキットエミュレータ
    装置。
  2. 【請求項2】前記光学伝送手段は、 少なくとも第1の端面と第2の端面とを有する第1の導
    光手段と、 前記エミュレート処理手段の複数の構成部分のいずれか
    と、前記第1の導光手段の第1の端面または第2の端面
    との間を結合し、前記複数の構成部分のいずれかと前記
    第1の端面または前記第2の端面との間で、前記エミュ
    レート処理のための信号をそれぞれ光学的に導く複数の
    結合手段とを含み、 前記第1の導光手段は、前記第1の端面と結合する前記
    結合手段それぞれからの前記信号それぞれを、前記第2
    の端面と結合する前記結合手段それぞれに光学的に導
    き、前記第2の端面と結合する前記結合手段それぞれか
    らの前記信号それぞれを、前記第1の端面と結合する前
    記結合手段それぞれに光学的に導く請求項1に記載のイ
    ンサーキットエミュレータ装置。
  3. 【請求項3】前記エミュレート処理手段の複数の構成部
    分それぞれは、前記エミュレート処理のための電気的な
    信号を処理し、 前記複数の結合手段それぞれは、 前記複数の構成部分のいずれかと前記第1の導光手段の
    第1の端面または第2の端面との間で、前記エミュレー
    ト処理のための光学的な信号を導く第2の導光手段と、 前記第2の導光手段から導かれた光学的な信号を前記電
    気的な信号に変換して前記複数の構成部分のいずれかに
    対して出力する光学・電気信号変換手段と、 前記複数の構成部分のいずれかから入力された前記電気
    的な信号を光学的な信号に変換して前記第2の導光路に
    対して出力する電気・光学信号変換手段とを有する請求
    項1または2に記載のインサーキットエミュレータ装
    置。
  4. 【請求項4】前記第1の端面または前記第2の端面に
    は、前記エミュレート処理手段の複数の構成部分が、前
    記複数の結合手段を介して光学的に結合される請求項1
    〜3のいずれかに記載のインサーキットエミュレータ装
    置。
  5. 【請求項5】前記エミュレート処理手段は、 前記エミュレート対象と前記エミュレート処理手段の他
    の構成部分とを接続する接続手段を前記複数の構成部分
    の1つとして含み、 前記光学伝送手段は、前記接続手段と前記エミュレート
    処理手段の他の構成部分との間で、前記エミュレート処
    理のための信号を光学的に伝送する請求項1〜4のいず
    れかに記載のインサーキットエミュレータ装置。
  6. 【請求項6】前記エミュレート処理手段は、 前記エミュレート対象に含まれるプロセッサと同じエミ
    ュレート用プロセッサと、 前記エミュレート処理を制御するエミュレート処理制御
    手段と、 前記エミュレート処理に用いられる記憶手段とを前記複
    数の構成部分として少なくとも含み、 前記光学伝送手段は、前記プロセッサと、エミュレーシ
    ョン制御手段と、前記記憶手段との間で、前記エミュレ
    ート処理のための信号を光学的に伝送する請求項2〜4
    のいずれかに記載のインサーキットエミュレータ装置。
  7. 【請求項7】前記結合手段は、少なくとも前記エミュレ
    ート用プロセッサおよび前記エミュレート処理制御手段
    と前記第1の導光手段の第1の端面とを結合し、少なく
    とも前記記憶手段と前記第1の導光手段の第2の端面と
    を結合する請求項6に記載のインサーキットエミュレー
    タ装置。
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