JP3785919B2 - 光信号伝達装置、光データバスシステム、及び信号処理装置 - Google Patents

光信号伝達装置、光データバスシステム、及び信号処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光信号伝達装置、光データバスシステム、及び信号処理装置に係り、詳細には、入射された光信号を複数に分岐して出射する光信号伝達装置、該光信号伝達装置により構成される光データバスシステム、及び該光データバスシステムを用いた信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
超大規模集積回路(VLSI)の開発により、データ処理システムで使用する回路基板(ドーターボード)の回路機能が大幅に増大し、これにより、各回路基板に対して入出力される信号数が増大した。この信号数の増大に対処するために、各回路基板(ドーターボード)間をバス構造で接続するデータバスボード(マザーボード)には多数の接続コネクタと接続線を必要とする並列アーキテクチャが採用されている。データバスボード(マザーボード)においては、接続線の多層化及び微細化によりさらなる信号の並列化及び並列バスの動作速度の向上が図られてきた。
【0003】
しかしながら、接続配線間容量や接続配線抵抗に起因する信号遅延により、システムの処理速度に並列バスの動作速度が追従できず、システムの処理がこの並列バスによって制限されることもある。また、並列バス接続配線の高密度化により生ずる電磁ノイズ(EMI:Electromagnetic Interference)もシステムの処理速度向上に対する大きな制約である。
【0004】
光インターコネクション技術に関し、特開平2−41042号公報は、発光・受光デバイスを用いた光データ伝送方式を開示している。当該発明における回路基板相互間のループ伝送用の直列光データバスは、複数の回路基板の両面に発光・受光デバイスを配置し、該複数の回路基板をシステムフレームに組み込み、システムフレームにおいて隣接する該複数の回路基板上の発光・受光デバイス間を空間で光結合する。
【0005】
この方式では、第1の回路基板の発光デバイスから光信号を出射し、第1の回路基板に隣接する第2の回路基板の受光デバイスに入射する。第2の回路基板において該光信号を電気信号として利用するために、該光信号は電気信号に変換される。該電気信号を第2の回路基板に隣接する第3の回路基板に送信するために、該電気信号は再度光信号に変換され、第2の回路基板の発光デバイスから出射される。このように、システムフレームに配置された隣接する複数の回路基板の各々において、信号は光/電気変換及び電気/光変換を繰り返し施されて伝達される。このため、信号伝達速度は各回路基板上における信号の光/電気変換及び電気/光変換速度に依存する。
【0006】
また、各回路基板相互間のデータ伝送を各回路基板上に配置された受光/発光デバイスを用いた空間を介在する光結合により行っているため、隣接する光データ伝送路間の干渉(クロストーク)が発生したり、システムフレーム内の環境、例えば、埃や熱などにより光信号が散乱することにより、データの伝送不良が生じることが予想される。
【0007】
同様に、光インターコネクション技術に関し、特開昭61−196210号公報では、プレート表面に配置された回折格子、反射素子により構成された光路を介して回路基板間を光結合する方式が考案されている。この方式では、一対一の光結合しかできず、電気バスの様に全ての回路ボード間を光結合で網羅することはできない。
【0008】
また、分岐素子を具備した光結合装置を使用した各回路基板相互間のデータ伝送に関して、特開昭58−42333号公報は、ハーフミラーを複数使用して回路基板相互間のデータ伝送を行う発明を開示している。しかしながら、ハーフミラーを複数用いた場合、装置が大型化する。また、各ミラー毎に発光/受光デバイスとの光学的位置合わせが必要となる。さらに、ハーフミラーを通過した光信号は、入射時のほぼ半分の光強度となるため、複数回分岐、伝送を繰り返すと光強度が微弱となり、受光デバイスに入射する際には光信号から十分な光強度を得られず、信号伝送ができなくなる。
【0009】
特開平4−134415号公報では、複数個のレンズが形成されたレンズアレイの側面より光信号を入射し、各々のレンズより出射する方式が開示されている。この方式では、光信号の入射位置に近いレンズほど出射光量が大きくなるため、光信号の入射位置と該光信号の出射位置との相対関係により出射される光信号の強度にばらつきが生じる可能性がある。また、光信号が側面から入射されるため、該光信号の光量の多くが該側面に対向する側面から透過し、入射される光信号の光量の利用効率が低い。
【0010】
また、特開昭63−1223号公報は、入力端から出力端に向けて入射された光信号の分岐比率を大きくしていくことで、ほぼ均等な光量の光信号を伝送することができる光ファイバを使用した光バス方式を採用している。このような方式に適応可能なカプラの形成方法がIEEE Photonics Technology Letters, vol.8, No.12, December(1996)で開示されている。このカプラの形成方法は、光ファイバに形成されたV溝により光信号の分岐を行うものである。V溝のサイズを調整することにより出射される光信号の光量の調整は可能であると考えられるが、作成は非常に困難であり入射される光信号の光量の利用効率も低い。
【0011】
特開平9−184941号公報は、分岐された光信号の光強度を均一化するスターカプラを開示している。このスターカプラは、複数の光ファイバの一端を束ねて固定し、該一端に該複数の光ファイバを覆う広さを有する導光路を当接し、該複数の光ファイバの他端に光拡散反射手段を備えている。このようなカプラを用いて回路基板相互間のデータ伝送を行う場合、接続基板数が多くなると受発光素子と接続するファイバの数が多くなるため、構成が複雑になると共に装置が大型化する。
【0012】
上記問題点を解決するために、先に出願した特願2000−168955号では、階段状の段差が形成された直方体形状の透光性媒体と、段差の形成されている端面と対向する透光性媒体の他方の端面に配置された反射層と、により構成されている光信号伝達装置を提供した。この光信号伝達装置は、反射層により反射された光信号の内、入出射部に直接入射する光信号ばかりでなく、直接入射する光信号以外の光信号、即ち、透光性媒体の側面で反射された光信号も、入出射部全域に導くように反射する。したがって、光信号伝達装置に入射された光信号の利用効率を高くすることができ、また、入出射部から出射される光信号の強度を概ね均一にすることができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、特願2000−168955号の発明において、光信号伝達装置の入出射部の数(光信号の分岐数)、階段状の段差の長さ(複数の光信号伝達装置によって構成される光データバスシステムにおける回路基板間のピッチ)等が変更された場合でも均一に光信号を分岐することができる光信号伝達装置、該光信号伝達装置により構成される光データバスシステム、及び該光データバスシステムを含む信号処理装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、光信号を透過する透光性媒体と、前記透光性媒体の第1の端面に複数の階段状の段差を設けることにより形成された、光信号を入射又は出射若しくは入射及び出射するための複数の入出射部と、前記透光性媒体の前記第1の端面に対向する第2の端面に配置され、前記複数の入出射部より入射された光信号を該第1の端面の方向に反射する反射手段と、を含んで構成された光信号伝達装置であって、前記第2の端面から最も近い入出射部までの長さを、前記段差の長さに前記入出射部の数を乗じた長さとしたものである。
請求項2に記載の発明は、光信号を透過する透光性媒体と、前記透光性媒体の第1の端面に複数の階段状の段差を設けることにより形成された、光信号を入射又は出射若しくは入射及び出射するための複数の入出射部と、前記透光性媒体の前記第1の端面に対向する第2の端面に配置され、前記複数の入出射部より入射された光信号を該第1の端面の方向に反射する反射手段と、を備えた光信号伝達装置であって、前記第2の端面から最も近い入出射部までの長さを、おおよそ前記段差の長さに、該入出射部の数が偶数の場合には入出射部の数以上の偶数、該入出射部の数が奇数の場合には入出射部の数以上の奇数、を乗じた長さとした、ものである。
【0015】
請求項1又は請求項2に記載の発明においては、前記反射手段は、前記入出射部から入射された光信号を前記第1の端面の方向に拡散反射するようにしてもよいし、鏡面反射するようにしてもよい。
請求項5に記載の発明においては、前記入出射部の端面は、前記透光性媒体の上面に対して傾斜を有して形成されている反射面である。
請求項6に記載の発明においては、前記傾斜は45°である。
【0016】
請求項に記載の発明は、上記光信号伝達装置の何れかを用いて、光信号によりデータを伝送する光データバスシステムである。
【0017】
請求項8に記載の発明は、光信号を透過する透光性媒体と、前記透光性媒体の第1の端面に複数の階段状の段差を設けることにより形成された、光信号を入射又は出射若しくは入射及び出射するための複数の入出射部と、前記透光性媒体の前記第1の端面に対向する第2の端面に配置され、前記複数の入出射部より入射された光信号を該第1の端面の方向に反射する反射手段と、を備えた光信号伝達装置であって、前記第2の端面から最も近い入出射部までの長さを、おおよそ前記段差の長さに前記入出射部の数以上の整数を乗じた長さとした、ものである。
請求項に記載の発明は、光信号に担持させるデータを生成する電子回路と、前記電子回路により生成されたデータを担持する光信号を請求項に記載の光データバスシステムにおける光信号伝達装置の入出射部に入射する入射手段と、前記複数の入出射部の各々から出射された光信号を受光し、受光した光信号から抽出されたデータを出力する出力手段と、を含んで構成された信号処理装置である。
【0018】
このように、光信号伝達装置の入出射部の数を、階段状の段差の長さに乗じた長さを、反射手段が配置されている端面から最も近い入出射部までの距離とすることなどにより、光信号が入射される入出射部の位置に関係なく出射光信号のばらつきを小さくすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1及び図2を参照して、本発明を光信号伝達装置、光データバスシステム、及び信号処理装置に適用した実施の形態を示す。まず、信号処理装置100の構成を図1を参照して説明する。
【0020】
支持基板20上に、複数の光信号伝達装置10により構成された光データバス30が配置されている。
【0021】
光信号伝達装置10の詳細を図2(a)に示す。光信号伝達装置10は、光信号を透過する直方体の透光性媒体1と、透光性媒体の第1の端面に複数の階段状の段差12を設けることにより形成された光信号を入射及び出射するための複数の入出射部141乃至144と、第1の端面に対向する第2の端面に配置され、複数の入出射部より入射された光信号を第1の端面の方向に反射する反射手段である反射層2と、により構成されている。入出射部141乃至144は、透光性媒体1の上面と45度の角度をなすように形成されている。
【0022】
図1に示されるように、支持基板20上には複数の基板用コネクタ40が、コネクタ40間の接続ピッチが光信号伝達装置10の階段状の段差12の長さと等しくなるように、かつ、コネクタ40が互いに平行になるように配置されている。基板用コネクタ40の各々には回路基板50が立設される。回路基板50の側面には、光信号に担持させるデータを生成する電子回路51と、光信号を光信号伝達装置10の入出射部141乃至144に入射する手段であり、入出射部141乃至144から出射された光信号を受光し、受光した光信号から抽出されたデータを出力する出力手段である投受光素子52と、が配置されている。回路基板50が基板用コネクタ40に立設された際に、複数の投受光素子52の各々が光信号伝達装置10の入出射部141乃至144の各々と対向するように信号処理装置100は設計される。
【0023】
支持基板20上には、電源ラインや電気信号伝送用の電気配線21が設けられており、電気配線21は、基板用コネクタ40を介して、回路基板50上の電子回路51に接続される。
【0024】
なお、上記の光信号伝達装置10は入出射部が141乃至144の4個の場合を例示したが、本発明の入出射部の数はこれに限定されない。また、透光性媒体1の上下面または左右の側面には、透光性媒体1よりも屈折率の小さいクラッド層を配置してもよい。クラッド層を配置することにより、透光性媒体1は導光路を形成するコア部として機能するため、クラッド層とコア層との界面で光が全反射され、外部への漏れ光がなくなる。透光性媒体1として、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、アモルファスポリオレフィンのようなプラスチック材料、又は無機ガラス等を使用することができる。透光性媒体1の階段状の段差12の形成は研削により行うことができ、透光性媒体1がプラスチック材料であれば、射出成形等の方法により形成を行うこともできる。
【0025】
光信号伝達装置10の反射層2には、アルミニウム等の金属鏡面を用いることができる。また、反射層2として、反射型拡散層を用いてもよい。反射型拡散層を用い、例えば、ビーム整形ディヒューザLSD(Physical Optics Corporation社製)により、透光製媒体1における拡散光の上下(厚さ)方向及び左右(幅)方向の広がり角の制御を行い、出射光強度のばらつきを抑制することができる。反射型拡散層はポリカーボネート層の透明基板材料に配置されたエポキシ層に、入射光を所定の拡散角に拡散させるホログラム面を転写して形成された透過型LSDにアルミニウム等の反射面を着膜することにより形成してもよい。また、反射基板(例えば、アルミニウムが着膜された透明基板)のエポキシ層に、入射光を所定の拡散角に拡散させるホログラム面を転写して形成してもよい。
【0026】
次に、図1及び図2(b)を参照して、信号処理装置100及び光信号伝達装置10における作用を説明する。図1の何れかの回路基板50上の何れかの電子回路51で生成された電気信号であるデータは、光信号に担持されて、即ち、光信号に変換されて当該回路基板50の投受光素子52より光信号として下向きに、光信号伝達装置10に向けて出射される。詳細には、投受光素子52は、光信号伝達装置10の入出射部141乃至144の何れかに対向するように配置されているので、出射された光信号は入出射部141乃至144の何れかに向けて出射される。
【0027】
図2(b)に示されるように、入出射部141乃至144は、透光性媒体1の上面と45度の角度をなすように形成されているため、光信号は透光性媒体1の入出射部141乃至144の何れかの上部に位置する部分から入射され、入出射部141乃至144で反射され、反射層2に向けて透光性媒体1内を進行する。光信号は反射層2で反射されると透光性媒体1の側面で繰返し反射されながら透光性媒体1内を伝搬し、入出射部141乃至144の全域に向けて進行する。光信号は、入出射部141乃至144の全てで上向きに反射されて、透光性媒体1の上面の入出射部141乃至144の上部に位置する部分から出射される。出射された光信号は、複数の入出射部141乃至144の各々に対向して配置されている複数の回路基板50の複数の投受光素子52に入射される。その後、光信号は、電気信号に変換されて各々の回路基板50上の電子回路51でデータとして使用される。
【0028】
この構成により、光信号を複数の回路基板間で伝送可能とすることができ、また、複数ビットからなる並列光信号の送受信、各々のビットで独立した同時送受信が可能となる。
【0029】
次に、図3乃至図6を参照して、本実施の形態における出射光量のばらつきについて考察する。光信号伝達装置10の複数の入出射部の何れかから光信号が入射され、複数の入出射部から光信号が出射される際の出射光量のばらつきは、(1)式で求められる。(1)式より、最大出射光量と最小出射光量との差が少ないほど出射光量のばらつきで示される数値は小さくなることが理解される。
【0030】
Figure 0003785919
【0031】
まず、第1の実施の形態として、図3に示される入出射部141乃至144の4個の入出射部を有する透光性媒体1の階段状の段差の長さL2を固定し、反射層2が配置されている端面から、最も近い入出射部までの長さL1を変化させた場合に光線追跡シミュレーションの結果得られる出射光量のばらつきの変化を図5に示す。
【0032】
図5(a)では、おおよそL2=10[mm]とし、L1を変化させた場合の出射光量のばらつきの変化を示している。入出射部141乃至144の何れから光信号が入射されたかに関らず、おおよそL1=40[mm]である際に出射光量のばらつきは最小になる。図5(b)では、おおよそL2=15[mm]とし、L1を変化させた場合の出射光量のばらつきの変化を示している。入出射部141乃至144の何れから光信号が入射されたかに関らず、おおよそL1=60[mm]である際に出射光量のばらつきは最小になる。図5(c)では、おおよそL2=20[mm]とし、L1を変化させた場合の出射光量のばらつきの変化を示している。入出射部141乃至144の何れから光信号が入射されたかに関らず、おおよそL1=80[mm]である際に出射光量のばらつきは最小になる。
【0033】
即ち、図5(a)乃至図5(c)に示される出射光信号のばらつきとL1及びL2との関係から、L1がL2の略4倍の長さである場合に、光信号が入射される入出射部の位置に関係なく出射光信号のばらつきが小さくなることがわかる。この4という数字は本実施の形態で使用されている光信号伝達装置10の入出射部の数である。
【0034】
第2の実施の形態として、図4に示される入出射部151乃至156の6個の入出射部を有する透光性媒体1の階段状の段差の長さL2を固定し、反射層2が配置されている端面から、最も近い入出射部までの長さL1を変化させた場合に光線追跡シミュレーションの結果得られる出射光量のばらつきの変化を図6に示す。
【0035】
図6(a)では、おおよそL2=10[mm]とし、L1を変化させた場合の出射光量のばらつきの変化を示している。入出射部151乃至156の何れから光信号が入射されたかに関らず、おおよそL1=60[mm]である際に出射光量のばらつきは最小になる。図6(b)では、おおよそL2=12[mm]とし、L1を変化させた場合の出射光量のばらつきの変化を示している。入出射部151乃至156の何れから光信号が入射されたかに関らず、おおよそL1=72[mm]である際に出射光量のばらつきは最小になる。図6(c)では、おおよそL2=15[mm]とし、L1を変化させた場合の出射光量のばらつきの変化を示している。入出射部151乃至156の何れから光信号が入射されたかに関らず、おおよそL1=90[mm]である際に出射光量のばらつきは最小になる。
【0036】
即ち、図6(a)乃至図6(c)に示される出射光信号のばらつきとL1及びL2との関係から、L1がL2の略6倍の長さである場合に、光信号が入射される入出射部の位置に関係なく出射光信号のばらつきが小さくなることがわかる。この6という数字は本実施の形態で使用されている光信号伝達装置10の入出射部の数である。
【0037】
なお、第1及び第2の実施の形態における、図5(a)乃至(c)及び図6(a)乃至(c)に示される出射光量のばらつきは、図3及び図4に示される透光性媒体1において厚さ(上下方向)H=1mm、階段状の段差の幅W2=1[mm]とした際に得られた結果である。
【0038】
第1及び第2の実施の形態により考察されたように、光信号伝達装置10を設計する際に、反射層2が配置されている端面から、最も近い入出射部までの長さL1をおおよそ階段状の段差の長さL2に入出射部の数Nを乗じた長さにすることにより、光信号が入射される入出射部の位置に関係なく出射光信号のばらつきを最小とすることができる。このように、光信号伝達装置10を設計することにより、光信号が入射される入出射部の位置に関係なく出射光信号のばらつきを小さくすることができる。
【0039】
また、複数のこのように設計された光信号伝達装置10により構成される光データバス30を含む信号処理装置100では、図7に示されるように、階段状の段差の長さL2は回路基板50の接続ピッチに等しくなる。このため、信号処理装置100において、支持基板20上の回路基板50の接続ピッチを設計する際にL2の長さをおおよそ光信号伝達装置10の入出射部の入出射部の数Nを階段状の段差の長さL1に乗じた長さとすることにより、光信号が入射される入出射部の位置に関係なく出射光信号のばらつきを小さくすることができる。
【0040】
なお、第1の実施の形態において、図5(b)に示されるように、L1=15[mm]の場合、L1がL2の2倍の長さである30[mm]、L1がL2の6倍の長さである90[mm]である際にも光信号が入射される入出射部の位置に関係なく出射光信号のばらつきは小さくなっている(L2=90[mm]の場合は図示されていない。)。同様に、図5(c)において、L1=20[mm]の場合、L2がL1の2倍の長さである40[mm]、L2がL1の6倍の長さである120[mm]である際にも出射光信号のばらつきは小さい。したがって、本発明は、L1の長さをL2の長さに入出射部の数Nを乗じた長さと等しくすることに限定されない。
【0041】
しかしながら、例えば、図5(a)において、L1=10[mm]の場合、L2がL1の2倍の長さである20[mm]の際のばらつきは、光信号が入射される入出射部の位置に関係なく出射光信号のばらつきは小さいとはいえない。したがって、入出射部の数が偶数の場合には入出射部の数以上の偶数、入出射部の数が奇数の場合には入出射部の数以上の奇数をNの代わりに用いてもよい。しかしながら、透光性媒体の長さを最小にするためには、段差の長さに乗ずる数は、入出射部の数にするのが好ましい。
【0042】
【発明の効果】
光信号伝達装置において、反射層が配置されている端面から最も近い入出射部までの距離を、該光信号伝達装置の入出射部の数を階段状の段差の長さに乗じた長さとすることにより、光信号が入射される入出射部の位置に関係なく出射光信号のばらつきを小さくすることができる。複数の該光信号伝達装置により構成される光データバスシステムを含む信号処理装置における、支持基板上に立設される回路基板の接続ピッチを設計する際に、接続ピッチの長さを光信号伝達装置の入出射部の入出射部の数を階段状の段差の長さに乗じた長さとすることにより、該信号処理装置において、光信号が入射される入出射部の位置に関係なく出射光信号のばらつきを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の信号処理装置の概略構成図である。
【図2】 本発明の光信号伝達装置の概略構成図である。
【図3】 第1の実施の形態における光信号伝達装置の概略構成図である。
【図4】 第2の実施の形態における光信号伝達装置の概略構成図である。
【図5】 第1の実施の形態の出射光量のばらつきの変化を示すグラフである。
【図6】 第2の実施の形態の出射光量のばらつきの変化を示すグラフである。
【図7】 本発明の信号処理装置の上面図である。
【符号の説明】
1 透光性媒体
141乃至144 入出射部
2 反射層
10 光信号伝達装置
30 光データバス
100 信号処理装置

Claims (9)

  1. 光信号を透過する透光性媒体と、
    前記透光性媒体の第1の端面に複数の階段状の段差を設けることにより形成された、光信号を入射又は出射若しくは入射及び出射するための複数の入出射部と、
    前記透光性媒体の前記第1の端面に対向する第2の端面に配置され、前記複数の入出射部より入射された光信号を該第1の端面の方向に反射する反射手段と、
    を備えた光信号伝達装置であって、
    前記第2の端面から最も近い入出射部までの長さを、おおよそ前記段差の長さに前記入出射部の数を乗じた長さとした、
    光信号伝達装置。
  2. 光信号を透過する透光性媒体と、
    前記透光性媒体の第1の端面に複数の階段状の段差を設けることにより形成された、光信号を入射又は出射若しくは入射及び出射するための複数の入出射部と、
    前記透光性媒体の前記第1の端面に対向する第2の端面に配置され、前記複数の入出射部より入射された光信号を該第1の端面の方向に反射する反射手段と、
    を備えた光信号伝達装置であって、
    前記第2の端面から最も近い入出射部までの長さを、おおよそ前記段差の長さに、該入出射部の数が偶数の場合には入出射部の数以上の偶数、該入出射部の数が奇数の場合には入出射部の数以上の奇数、を乗じた長さとした、
    光信号伝達装置。
  3. 前記反射手段は、前記入出射部から入射された光信号を前記第1の端面の方向に拡散反射する請求項1又は請求項2に記載の光信号伝達装置。
  4. 前記反射手段は、前記入出射部から入射された光信号を前記第1の端面の方向に鏡面反射する請求項1又は請求項2に記載の光信号伝達装置。
  5. 前記入出射部の端面は、前記透光性媒体の上面に対して傾斜を有して形成されている反射面である、請求項1乃至4の何れか1項に記載の光信号伝達装置。
  6. 前記傾斜は45°である、請求項5に記載の光信号伝達装置。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の光信号伝達装置を用いて、光信号によりデータを伝送する光データバスシステム。
  8. 光信号を透過する透光性媒体と、
    前記透光性媒体の第1の端面に複数の階段状の段差を設けることにより形成された、光信号を入射又は出射若しくは入射及び出射するための複数の入出射部と、
    前記透光性媒体の前記第1の端面に対向する第2の端面に配置され、前記複数の入出射部より入射された光信号を該第1の端面の方向に反射する反射手段と、
    を備えた光信号伝達装置であって、
    前記第2の端面から最も近い入出射部までの長さを、おおよそ前記段差の長さに前記入出射部の数以上の整数を乗じた長さとした、
    光信号伝達装置。
  9. 光信号に担持させるデータを生成する電子回路と、
    前記電子回路により生成されたデータを担持する光信号を請求項7に記載の光データバスシステムにおける光信号伝達装置の入出射部に入射する入射手段と、
    前記複数の入出射部の各々から出射された光信号を受光し、受光した光信号から抽出されたデータを出力する出力手段と、
    を備えた信号処理装置。
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