JP2002040302A - 光バス回路システム - Google Patents

光バス回路システム

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JP2002040302A
JP2002040302A JP2000229839A JP2000229839A JP2002040302A JP 2002040302 A JP2002040302 A JP 2002040302A JP 2000229839 A JP2000229839 A JP 2000229839A JP 2000229839 A JP2000229839 A JP 2000229839A JP 2002040302 A JP2002040302 A JP 2002040302A
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light
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JP2000229839A
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Tsutomu Hamada
勉 浜田
Masao Funada
雅夫 舟田
Takeshi Kamimura
健 上村
Hidenori Yamada
秀則 山田
Junji Okada
純二 岡田
Kazuhiro Sakasai
一宏 逆井
Shinya Kyozuka
信也 経塚
Shinobu Koseki
忍 小関
Hironori Ishida
裕規 石田
Tadashi Takanashi
紀 高梨
Masaaki Miura
昌明 三浦
Kenichi Kobayashi
健一 小林
Tadashi Kubodera
忠 久保寺
Joji Wakita
城治 脇田
Katsumi Tezuka
克己 手塚
Takahiko Shimizu
崇彦 清水
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集積回路などの配置が制約されることがな
く、実装効率が高く、光結合用の部品が不要な光バス回
路システムの提供。 【解決手段】 電子回路と電気・光変換手段と光・電気
変換手段とが形成された複数のドーターボード基板と、
マザーボード基板と、前記マザーボード基板に穿設さ
れ、前記ドーターボード基板の一部分が挿通するスルー
ホールと、前記マザーボード基板の裏面に設けられた光
伝送路とを備え、前記光伝送路は、光信号を反射する反
射部と、光信号が入出射する複数の光入出射部とを備え
る長尺状・透光性の光伝送部材を有し、前記ドーターボ
ード基板の電気・光変換手段、光・電気変換手段は、ド
ーターボード装着時に前記マザーボード基板の裏面で前
記光伝送路の光入出射部に光学的に結合される光バス回
路システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光バス回路システ
ムに関し、特に、実装効率の高い光バス回路システムを
提供することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】超大規模集積回路(VLSI)の開発により、
データ処理システムで使用する回路基板(ドーターボー
ド)の回路機能が大幅に増大してきている。回路機能が
増大するにつれて各回路基板に対する信号接続数が増大
する為、各回路基板(ドーターボード)間をバス構造で接
続するデータバスボード(マザーボード)には多数の接続
コネクタと接続線を必要とする並列アーキテクチャが採
用されている。接続線の多層化と微細化により並列化を
進めることにより、並列バスの動作速度の向上が図られ
てきた。
【0003】しかし接続配線間容量や接続配線抵抗に起
因する信号遅延により、システムの処理速度が並列バス
の動作速度によって制限されることもある。また、並列
バス接続配線の高密度化による電磁ノイズ(EMI:Electro
magnetic Interference)の問題もシステムの処理速度
向上に対しては大きな制約となる。そこで、主に幹線系
で脚光を浴びている光インターコネクションが、基板間
の電気配線の分野にも応用されるようになってきてい
る。
【0004】従来提案された光インターコネクション技
術としては、たとえば、特開平2−41042号公報に
記載の、各回路基板の表裏両面に発光/受光デバイスを
配置し、システムフレームに組み込まれた隣接する回路
基板上の発光/受光デバイス間を空間的に光で結合した
各回路基板相互間のループ伝送用の直列光データ・バス
がある。
【0005】前記直列光データ・バスでは、ある1枚の
回路基板から送られた信号光が隣接する回路基板で光/
電気変換され、さらにその回路基板でもう一度電気/光
変換され、次に隣接する回路基板に信号光を送るという
ように、各回路基板が順次直列に配列され、各回路基板
上で光電気変換、電気/光変換を繰り返しながらシステ
ムフレームに組み込まれたすべての回路基板間に伝達さ
れる。
【0006】このため、信号伝達速度は各回路基板上に
配置された受光/光デバイスの光/電気変換および電気
/光変換速度に依存すると同時にその制約を受ける。ま
た、各回路基板相互間のデータ伝送には、各回路基板上
に配置された受光/発光デバイスにより、自由空間を介
在させた光結合を用いているため、隣接する光データ伝
送路間の干渉(クロストーク)が発生し、データの伝送不
良が生じることが予想される。また、システムフレーム
内の環境、例えば埃などにより信号光が散乱してデータ
の伝送不良が発生することも予想される。
【0007】特開昭61−196210号公報において
は、プレート表面に配置された回折格子、反射素子によ
り構成された光路を介して回路基板間を光学的に結合す
る光学接続装置が提案されている。
【0008】しかし、前記光学接続装置においては、1
点から発せられた光を固定された1点にしか接続できな
いために、電気バスのように全ての回路基板間を網羅的
に接続することができない。
【0009】また、分岐素子を具備した光接続装置を使
用した各回路基板相互間のデータ伝送に関しても、いく
つかの提案がなれている。
【0010】更に、分岐された信号光の強度を均一化す
るスターカプラが、特開平9−184941号公報に記
載されている。このスターカプラは、概略的には複数の
光ファイバの片端を束ねて固定し、その一方の端面に複
数の光ファイバを覆う広さの導光路を当接し、他方の端
面に光拡散反射手段を備えている。
【0011】前記スターカプラを用いて回路基板相互間
のデータ伝送を行う場合、接続基板数が多くなると受発
光素子と接続するファイバの本数が多くなり、構成が複
雑になり、装置が大型化するという問題が生じる。
【0012】特開2000−81524号公報において
は、同一基板上の、一対の発光受光素子間の光送受信
を、基板に設けた貫通穴を通して行う光送受信システム
が提案されている。前記光送受信システムにおいては、
同一面にある発光受光素子間の通信も、二つの貫通穴と
光導波路を使うことによって可能である。
【0013】しかし、前記光送受信システムにおいて
は、バックプレーンバスのように複数のチップあるいは
ドーターボード間を接続して通信を行うことはできず、
また一つのチップあるいはドーターボードから複数のチ
ップあるいはドーターボードへのブロードキャスト通信
ができない。
【0014】また、特開平5−102681号公報にお
いては、電子回路の形成されたプリント配線板に複数の
穴を設け、前記各穴中に光コネクタを取り付け、光コネ
クタの任意の対を接続する光伝送路をプリント配線板の
表面上または内部に設け、外部プリント配線板の電気コ
ネクタが嵌合接続される電気コネクタを装着した光・電
気両用バックボードが提案されている。
【0015】しかし、前記光・電気両用バックボードに
おいても、バックプレーンバスのように複数のドーター
ボード間を接続して通信を行うことはできず、また一つ
のドーターボードから複数のドーターボードへのブロー
ドキャスト通信はできない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】これに対して、特願2
000−168955号明細書に記載した光信号伝達装
置を複数用いた光データバスによれば、出射される信号
光の強度が概ね均一であり、光の利用効率の高い光バス
回路システムが提供できる。
【0017】しかしながら図9に概略図を示したよう
に、前記光バス回路システムにおいて、前記光信号伝達
装置を平面上に並べて光伝送路を形成すると、光伝送路
が広い面積を占め、したがって、基板の表面に前記光信
号伝達装置を実装して前記光伝送炉を形成すると、他の
実装部品の配置が制約されるという問題があった。ま
た、前記光信号伝達装置を前記基板の裏面に実装して光
伝送路を形成する場合には、電子回路基板上の受発光素
子と前記光信号伝達装置との結合に45度面や光導波路
などの光結合用の部品が必要であった。
【0018】本発明は、集積回路などの他の実装部品の
配置が制約されることがなく、実装効率が高く、45度
面や光導波路などの光結合用の部品が不要であり、構成
の単純な光バス回路システムを提供することを目的とす
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、電子回路と、前記電子回路からの電気信号を光信号
に変換して前記光信号を送出する電気・光変換手段と、
光信号を受光して電気信号に変換し、前記電子回路に伝
達する光・電気変換手段と、が形成された複数のドータ
ーボード基板と、前記ドーターボード基板が一方の面に
装着されるマザーボード基板と、前記マザーボード基板
に穿設され、前記ドーターボード基板を前記マザーボー
ド基板に装着したときに、前記ドーターボード基板の一
部分が挿通するスルーホールと、前記マザーボード基板
における前記ドーターボード基板が装着される側とは反
対側の面に設けられ、前記一のドーターボード基板にお
ける電気・光変換手段からの光信号を前記他のドーター
ボード基板における光・電気変換手段に伝送する光伝送
路とを備えてなり、前記光伝送路は、光信号を透過する
透光性材料で形成されてなる長尺状の光伝送部材を有
し、前記光伝送部材は、一端側に形成され、入射した光
信号を反射する反射部と、他端側に階段状に形成され、
光信号が入出射する複数の光入出射部とを備えてなり、
前記ドーターボード基板における電気・光変換手段及び
光・電気変換手段は、前記ドーターボード基板を前記マ
ザーボード基板に装着したときに、前記マザーボード基
板における前記ドーターボード基板が装着される側とは
反対側の面において、前記光伝送路における光入出射部
に光学的に結合されるように形成されてなることを特徴
とする光バス回路システムに関する。
【0020】前記光バス回路システムにおいては、前記
ドーターボード基板を前記マザーボード基板に装着する
ことにより、前記一のドーターボード基板における電気
・光変換手段及び光・電気変換手段が、前記光伝送路を
介し、前記他のドーターボード基板における電気・光変
換手段及び光・電気変換手段と光学的に結合される。
【0021】そして、前記一のドーターボード基板にお
ける電子回路からの電気信号は、前記ドーターボード基
板における電気・光変換手段において光信号に変換さ
れ、前記光伝導路を構成する光伝送部材における一の光
入出射部から前記光伝送部材内部に入射し、反射部で光
入出射部に向かって反射し、他の光入出射部から出射す
る。
【0022】前記他の光入出射部から出射した光信号
は、前記他のドーターボード基板における光・電気変換
手段で受光されて電気信号に変換され、前記他のドータ
ーボード基板における電子回路に伝達される。
【0023】前記光バス回路システムにおいては、この
ようにして、前記一のドーターボード基板と他のドータ
ーボード基板との間において信号が授受される。
【0024】前記光バス回路システムにおいては、ドー
ターボード基板をマザーボード基板に装着するだけで、
前記ドーターボード基板と前記光伝送路とが光学的に結
合されるから、ドーターボード基板の装着時に、前記ド
ーターボード基板上の光・電気変換手段及び電気・光変
換手段を、それぞれ前記光伝送路における光入出射部に
光学的に結合する精密な位置合わせが不要である。
【0025】又、前記光伝送部材が、マザーボード基板
におけるドーターボード基板が装着される面とは反対側
の面、即ち裏側の面に設けられているから、前記マザー
ボード基板の表側の面における部品の配置の制約を少な
くすることができる。
【0026】請求項2の発明は、前記ドーターボード基
板が、周縁部に、前記マザーボード基板への装着時にお
いて、前記スルーホールを通して前記マザーボード基板
における前記ドーターボード基板が装着される側とは反
対側に突出する突出部を有してなり、前記突出部に、前
記電気・光変換手段及び光・電気変換手段が形成されて
なる光バス回路システムに関する。
【0027】前記光バス回路システムにおいては、ドー
ターボード基板をマザーボード基板に装着したときに、
前記電気・光変換手段及び光・電気変換手段が、光伝送
部材における光入出射部に相対するように、前記電気・
光変換手段及び光・電気変換手段を設けることができ
る。
【0028】したがって、前記光バス回路システムにお
いては、前記電気・光変換手段及び光・電気変換手段
と、光伝送部材における光入出射部との間で光信号を授
受する際の損失を特に少なくすることができる。
【0029】請求項3の発明は、前記スルーホールが、
前記マザーボード基板の側縁から等距離に形成されてな
ることを特徴とする光バス回路システムに関する。
【0030】前記光バス回路システムにおいては、ドー
ターボード基板の側縁が、前記マザーボード基板におけ
る側縁に対して揃うように前記ドーターボード基板を配
置できるから、ドーターボード基板の実装効率が高い。
【0031】
【発明の実施の形態】1.第1実施形態 本発明に係る光バス回路システムの一例を図1に示す。
【0032】図1に示すように、第1実施形態に係る光
バス回路システム100は、電子回路機能部(図示せ
ず。)が実装され、一方の面に、ドーターボード8が立
設された状態で装着可能に形成されたマザーボード10
と、マザーボード10の前記面に設けられ、ドーターボ
ード8とマザーボード10とを電気的・機械的に接続す
るコネクタ12とを備える。ドーターボード8およびマ
ザーボード10は、それぞれ、本発明の光バス回路シス
テムにおけるドーターボード基板およびマザーボード基
板に相当する。
【0033】マザーボード10におけるコネクタ12が
設けられた側とは反対側の面、即ち裏面には、ドーター
ボード8間で授受される光信号が通過する媒体として機
能する光伝送路1が配設されている。
【0034】マザーボード10には、光伝送路1におけ
る光入出射部に対応する位置に、スロット状のスルーホ
ール11が穿設されている。ドーターボード8は、周縁
部の一部が突出して突出部81を形成し、突出部81
が、スルーホール11を貫通してマザーボード12の裏
面に突出している。
【0035】ドーターボード8は、図2に示すように、
全体として略長方形に形成され、電子回路が形成された
電子回路機能部7と、電子回路機能部7における電子回
路からの電気信号を光信号に変換して光伝送路1の光入
出射部に入出射する光電変換部9とを有する。電子回路
機能部7は、本発明の光バス回路システムにおける基板
に設けられた電子回路に相当し、光電変換部9は、前記
基板における電気・光変換手段および光・電気変換手段
に相当する。
【0036】突出部81は、ドーターボード8の図2に
おける右下部に矩形状に突出している。
【0037】光電変換部9は、光信号を発生させる発光
素子92と、光伝送路1からの光信号を受光する受光素
子94と、前記電子回路からの電気信号を変換して発光
素子92を発光させ、また、受光素子94からの信号を
電気信号に変換する光電変換回路と、前記光電変換回路
と電子回路機能部7における電子回路とを電気的に接続
する電気的接続部とを備える。尚、図2に示すように、
発光素子92と受光素子94とは、発光素子92と受光
素子94とが互いに隣接するように、ドーターボード8
における突出部81の底辺に沿って一列に配設されてい
る。
【0038】光伝送路1における光伝送部材として
は、、図3における(b)に示すように、図3において
(a)に示す板状体1Aを厚さ方向に4枚積層した長尺
状の部材などが挙げられる。
【0039】図3における(a)に示すように、板状体
1Aは、長尺状であり、光信号を透過する透光性材料か
ら形成される。前記透光性材料としては、具体的にはポ
リメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリ4−
メチルペンテン−1やエチレン・プロピレン共重合体な
どのアモルファスポリオレフィン、および弗化ビニリデ
ンやテトラフルオロエチレンなどの弗素系樹脂のような
透明プラスチック材料、並びに石英、石英ガラス、弗化
物系ガラス、アルミノ珪酸塩ガラス、燐酸ガラス、およ
び弗燐酸ガラスなどの透明ガラス系材料等が挙げられ
る。
【0040】板状体1Aは、板状体1Aの本体を形成
し、光信号が透過するコア4と、コア4の表面を被覆す
るクラッド(図示せず。)とを有する。前記クラッド
は、コア4内部に入射した光信号を、コア4との界面で
全反射させる機能を有する。前記クラッドは、前記透光
性材料の内、コア4の透光性材料よりも屈折率の低いも
のから形成できる。尚、前記コア4を形成する透光性材
料は、通常、空気よりも大きな屈折率を有するから、ク
ラッドは、必ずしも設ける必要はない。
【0041】板状体1Aの一端側には、図3における
(a)に示すように、入射した光信号を前記コア4の内
部に反射させると同時に拡散させる反射拡散部3が形成
されている。反射拡散部3は、板状体1Aを厚さ方向に
積層して光伝送部材、即ち光伝送路1を形成したとき
に、前記光伝送部材における反射拡散部を形成する。
【0042】反射拡散部3は、例えばコア4の前記端面
を鏡面加工することにより形成でき、また、前記端面
に、前記光信号を広がり角θで反射・拡散させるホログ
ラム面を形成することにより形成できる。前記端面にホ
ログラム面を形成する方法としては、前記端面に直接ホ
ログラム面を形成する方法のほか、透明板の一方の面に
ホログラム面を形成した透過型ビーム整形ディフュー
ザ、または透過型ビーム整形ディフューザにおけるホロ
グラム面に更に反射面を形成した反射型ビーム整形ディ
フューザを、前記透過型ビーム整形ディフューザまたは
反射型ビーム整形ディフューザにおけるホログラム面を
形成していない側の面において前記端面に貼り合わせる
方法などが挙げられる。
【0043】板状体1Aにおける他端側には、図3にお
いて(a)に示すように、光信号が入出射する複数の光
入出射部2が階段状に設けられている。光入出射部2も
また、前記光伝送部材、即ち光伝送路1における光入出
射部を形成する。
【0044】ドーターボード8は、図3における(b)
と図1とに示すように、突出部81における発光素子9
2と受光素子94とが配列された側が、各板状体1Aに
おける光入出射部2に対向するように、マザーボード1
0上に配設される。
【0045】光バス回路システム100においては、ド
ーターボード8における発光素子92から出射した光信
号6は、図3における(a)に示すように、光入出射部
2から板状体1A内に入射する。
【0046】板状体1A内に入射した光信号6は、コア
4内を伝播して反射拡散部3で反射し、コア4内を光入
出射部2に向かって戻る。この時、光信号6は広く拡散
しながら戻ってくるので、図3において(a)に示すよ
うに、光信号6が入射された光入出射部2のみならず他
の光入出射部2からも同じ光信号6が出射する。
【0047】ここで、ドーターボード8は、突出部81
において光入出射部2に光接続されているから、前記ド
ーターボード8の間で光信号を授受できる。
【0048】したがって、複数のドーターボード8を光
伝送路1における光入出射部に光学的に接続することに
よって、バックプレーンバスを構成することができる。
【0049】ここで、一層の板状体1Aから形成された
光伝送路1によれば、1ビットの電気信号に相当する光
信号を授受できるから、図3において(b)に示すよう
に、板状体1Aを厚さ方向に複数枚積層して光伝送路1
を形成すれば、多ビット化が実現できる。尚、図3にお
いて(b)に示す光伝送路1においては、板状体1Aが
5枚積層されているから、5ビットのバックプレーンバ
スとして機能する。
【0050】第1実施形態の光バス回路システム100
は、前述のように、コネクタ12と光伝送と1とがマザ
ーボード10を挟んで反対側に位置するから、コネクタ
12同士の間隔を狭くすることができ、したがって、ド
ーターボード8の実装密度を高くできる。
【0051】また、ドーターボード8の光電変換部9に
おける発光素子92および受光素子94は、何れも光伝
送路1における光入出射部2に近接しているから、光信
号が通過する板状体1Aが異なることにより光路長に差
が生じることはない。したがって、板状体1Aを多数積
層して多ビット伝送を行なう際にも、異なる板状体1A
を通過する光信号の間にスキューが生じることがないか
ら、前記スキューによる時間遅れが生じることがない。
【0052】前記光バス回路システム100において
は、更に、図1に示すように、スルーホール11を、マ
ザーボード10の側縁から等距離に形成できるから、マ
ザーボード10の作製が容易であるだけでなく、マザー
ボード10の寸法をより小さくできる。
【0053】2.第2実施形態 本発明に係る光バス回路システムの別の例を図4に示
す。図4において、図1〜図3と同一の符号は、特に断
らない限り、前記符号が図1〜図3において示す構成要
素と同一の構成要素を示す。
【0054】図4に示す光バス回路システム110にお
いて使用される光伝送路1を図6に示し、光バス回路シ
ステム110の厚さ方向の断面を図5に示す。
【0055】光バス回路システム110も、第1実施形
態に係る光バス回路システムと同様に、一方の面に、ド
ーターボード8が装着可能に形成されたマザーボード1
0と、マザーボード10の前記面に設けられ、ドーター
ボード8とマザーボード10とを電気的、機械的に接続
するためのコネクタ12とを備える。更に、マザーボー
ド10には、スルーホール11が穿設されている。
【0056】光伝送路1は、図6に示すように、図3に
おいて(a)に示す板状体1Aを厚さ方向に4枚積層し
て形成した光伝送部材を有する。
【0057】光伝送路1は、図5に示すように、ドータ
ーボード8がスルーホール11に挿通され、または抜き
出される方向、言い替えればドーターボード8がマザー
ボード10に着脱される方向に沿って、各光入出射部2
が配列されるように、マザーボード10におけるコネク
タ12が設けられた側とは反対側の面、即ち裏面に載置
されている。尚、必要に応じてマザーボード10の裏面
に固定金具14を設け、固定金具14によって光伝送路
1を固定できる。
【0058】光バス回路システム110に装着されるド
ーターボード8の一例を図7に示す。
【0059】図7に示すドーターボード8も、図2に示
すドーターボード8と同ように、全体として略長方形の
形状を有し、図7における右下部に突出部81が矩形状
に突出している。そして、前記ドーターボード8をマザ
ーボード10に装着したときは、突出部81がスルーホ
ール11に挿通される。
【0060】前記ドーターボード8は、図2に示すドー
ターボード8と同様の電子回路機能部7と光電変換部9
とを有する。尚、光電変換部9は、ドーターボード8の
突出部81上に形成されている。但し、光電変換部9の
有する発光素子92と受光素子94とは、突出部81の
図8における右辺に沿って4組配設されている。
【0061】光バス回路システム110においてドータ
ーボード8をマザーボード10に装着したときの、突出
部81上の発光素子92および受光素子94と、光伝送
路1における光入出射部2との位置関係を図8に示す。
【0062】図8に示すように、発光素子92および受
光素子94は、何れも、ドーターボード8をマザーボー
ド10に装着したときに各光入出射部2に向き合うよう
に突出部81に設けられている。
【0063】光バス回路システム110においても、発
光素子92から出射した光信号6は、光伝送路1におけ
る各光入出射部2から板状体1A内に入射し、コア4内
で反射・拡散して、光信号6が入射された光入出射部2
のみならず他の光入出射部2から出射する。
【0064】したがって、光バス回路システム110に
おいても、第1実施形態の光バス回路システム100と
同ように、突出部81を介してそれぞれの光入出射部2
に接続されるドーターボード8の間で光信号を授受でき
るから、光伝送路1は、バックプレーンバスとして機能
する。
【0065】第2の実施形態に係る光バス回路システム
110は、板状体1Aにおける光入出射部2を形成する
段差の高さ、およびマザーボード10におけるスルーホ
ール11の寸法を同一にすれば、どのコネクタ12にも
同じ寸法および形状のドーターボード8を装着できるか
ら、第1の実施形態に係る光バス回路システム100に
比較して更に経済性が高い。
【0066】以上、コネクタ12と光伝送路1とがマザ
ーボード10を挟んで反対側に配設された光バス回路シ
ステムについて説明したが、コネクタ12と光伝送路1
とは、マザーボード10の同じ側の面に設けられていて
もよい。尚、この場合においては、スルーホール11は
不要であり、ドーターボード8に突出部81のような突
出部を設ける必要も必ずしもない。
【0067】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明によれば、
集積回路などの他の実装部品の配置が制約されることが
なく、また、前記光分岐装置を基板の裏面に実装する際
にも、45度面や光導波路などの光結合用の部品が不要
であり、構成の単純な光バス回路システムが提供され
る。
【0068】また本発明により提供される光バス回路シ
ステムにおいては、受発光素子のアレイ化も容易になっ
てコスト削減に効果がある。また、本発明の光バス回路
システムは、従来の光電気混載基板よりレイアウトの自
由度が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る光バス回路システムの
一例を示す概略図である。
【図2】 図2は、図1に示す光バス回路システムに装
着されるドーターボードの一例を示す平面図である。
【図3】 図3は、図1に示す光バス回路システムにお
ける光伝送路を形成する光伝送部材、および前記光伝導
部材を形成する板状体を示す斜視図である。
【図4】 図4は、本発明に係る光バス回路システムの
別の例を示す概略図である。
【図5】 図5は、図4に示す光バス回路システムの厚
さ方向の断面図である。
【図6】 図6は、図4に示す光バス回路システムにお
いて使用される光伝送路を示す斜視図である。
【図7】 図7は、図4に示す光バス回路システムに装
着されるドーターボードを示す概略図である。
【図8】 図8は、図4に示す光バス回路システムにド
ーターボードを装着した状態におけるドーターボード上
の発光素子および受光素子と、光伝送路における光入出
射部との位置関係を示す斜視図である。
【図9】 図9は、従来の光データバスの一例を示す概
略図である。
【符号の説明】
1 光伝送路 2 光入出射部 3 反射拡散部 4 コア 6 光信号 7 電子回路機能部 8 ドーターボード 9 光電変換部 10 マザーボード 11 スルーホール 12 コネクタ 81 突出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上村 健 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 山田 秀則 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 岡田 純二 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 逆井 一宏 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 経塚 信也 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 小関 忍 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 石田 裕規 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 高梨 紀 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 三浦 昌明 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 小林 健一 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 久保寺 忠 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 脇田 城治 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 手塚 克己 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 (72)発明者 清水 崇彦 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社岩槻事業所内 Fターム(参考) 2H037 BA02 BA11 CA39 DA13 DA31 5F088 BA16 BB01 BB02 EA03 JA14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子回路と、前記電子回路からの電気信
    号を光信号に変換して前記光信号を送出する電気・光変
    換手段と、光信号を受光して電気信号に変換し、前記電
    子回路に伝達する光・電気変換手段と、が形成された複
    数のドーターボード基板と、 前記ドーターボード基板が一方の面に装着されるマザー
    ボード基板と、 前記マザーボード基板に穿設され、前記ドーターボード
    基板を前記マザーボード基板に装着したときに、前記ド
    ーターボード基板の一部分が挿通するスルーホールと、 前記マザーボード基板における前記ドーターボード基板
    が装着される側とは反対側の面に設けられ、前記一のド
    ーターボード基板における電気・光変換手段からの光信
    号を前記他のドーターボード基板における光・電気変換
    手段に伝送する光伝送路とを備えてなり、 前記光伝送路は、光信号を透過する透光性材料で形成さ
    れてなる長尺状の光伝送部材を有し、 前記光伝送部材は、一端側に形成され、入射した光信号
    を反射する反射部と、他端側に階段状に形成され、光信
    号が入出射する複数の光入出射部とを備えてなり、 前記ドーターボード基板における電気・光変換手段及び
    光・電気変換手段は、前記ドーターボード基板を前記マ
    ザーボード基板に装着したときに、前記マザーボード基
    板における前記ドーターボード基板が装着される側とは
    反対側の面において、前記光伝送路における光入出射部
    に光学的に結合されるように形成されてなることを特徴
    とする光バス回路システム。
  2. 【請求項2】 前記ドーターボード基板は、周縁部に、
    前記マザーボード基板への装着時において、前記スルー
    ホールを通して前記マザーボード基板における前記ドー
    ターボード基板が装着される側とは反対側に突出する突
    出部を有してなり、前記突出部に、前記電気・光変換手
    段及び光・電気変換手段が形成されてなる請求項1に記
    載の光バス回路システム。
  3. 【請求項3】 前記スルーホールは、前記マザーボード
    基板の側縁から等距離に形成されてなることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の光バス回路システム。
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