JP2002340683A - 放射温度センサとこの放射温度センサを用いた放射温度測定装置 - Google Patents

放射温度センサとこの放射温度センサを用いた放射温度測定装置

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JP2002340683A
JP2002340683A JP2001141326A JP2001141326A JP2002340683A JP 2002340683 A JP2002340683 A JP 2002340683A JP 2001141326 A JP2001141326 A JP 2001141326A JP 2001141326 A JP2001141326 A JP 2001141326A JP 2002340683 A JP2002340683 A JP 2002340683A
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thermocouple
temperature
cold junction
junction
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JP2001141326A
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Kiyohiko Mitsumori
清彦 光森
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Omron Corp
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーモパイルと熱電対の周囲温度の変化に対
する出力電圧の変化分が異なるために、周囲温度の変化
により測定温度誤差が大きくなる。 【解決手段】 冷接点1aと温接点1bとを有し且つ温
度測定対象物7から放射される熱エネルギを受信して、
この熱エネルギを電圧に変換して出力するサーモパイル
1と、一方の端部が温接点2bで他方の端部が冷接点2
aになる両端部において互いに接続された2本の異種金
属により構成された冷接点補償用熱電対2とを備え、サ
ーモパイル1の冷接点1aに冷接点補償用熱電対2の温
接点2bを構成して、サーモパイル1の冷接点補償を行
うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーモパイルと、
このサーモパイルの近傍に設置したサーモパイルの冷接
点補償用熱電対とで構成される放射温度センサとこの放
射温度センサを用い放射温度装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の放射温度センサを用いた放射温度
測定装置としては特表平6−502487号公報に開示
された技術がある。
【0003】この開示技術に示される放射温度測定装置
における放射温度センサ(放射検知器)は、図3に示す
ようにポテンショメータ21付きのサーモパイル20
と、熱電対22とで構成してある。
【0004】サーモパイル20は、感知された放射を示
す最終の出力電圧が熱電対22の導線23、24の端部
間に供給されるように熱電対22に直列に接続されてい
る。これらの端部は、それぞれ測定器25の端子26、
27に接続されており、この測定器25は、感知された
放射の関数として温度測定対象物28の温度を測定する
ものである。
【0005】熱電対22は、一方の端部が他方の端部と
異なった温度にある両端部において互いに接続された2
本の異種金属、例えばクロメルとアルメルとにより形成
された2個の接点間に電圧を作るように形成してあり、
サーモパイル19を、その冷接点温度の変化に対して補
償して放射温度センサの精度を高めるものである。
【0006】そして、温度測定対象物28から放射され
る熱エネルギのうち、赤外線領域の波長帯(6.5〜1
4μm)をサーモパイル20で受信し、その熱エネルギ
を電圧出力に変換し、この電圧出力をポテンショメータ
21で、図4に示すように熱電対22の出力(出力電
圧)ロに対し放射温度センサの各測定温度範囲でほぼ直
線(リニア)であるように補正し、熱電対出力イとして
使用している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の放射温度センサにあっては、サーモパイル20
と熱電対22の周囲温度の変化に対する出力電圧の変化
分が異なるために、周囲温度の変化により測定温度誤差
が大きくなるというという問題点があった。
【0008】また、上記したように従来の放射温度セン
サにあっては、サーモパイル20の出力に、ポテンショ
メータ21を接続することにより、図4に示すようにサ
ーモパイル20の冷接点補償特性を、サーモパイル20
の冷接点補償特性を行う熱電対22の熱起電力特性に近
くなるようにしている。
【0009】しかし、ポテンショメータ21のみでは、
十分に特性を一致させることができないので、サーモパ
イル20の冷接点補償が十分でなく、周囲温度が変化す
ると測定温度誤差が大きく発生するという問題点があっ
た。
【0010】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その第1の目的とするところは、周囲
温度の影響を全く受けず、この周囲温度の変化による測
定温度誤差を皆無にして温度測定対象物の温度を検出で
きる放射温度センサを提供することにある。
【0011】また、本発明の第2の目的とするところ
は、周囲温度の影響を全く受けず、この周囲温度の変化
による測定温度誤差を皆無にして温度測定対象物の温度
が測定可能になる放射温度測定装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、本発明に係る放射温度センサは、サーモパ
イル側冷接点とサーモパイル側温接点とを有し且つ温度
測定対象物から放射される熱エネルギを受信して、この
熱エネルギを電圧に変換して出力するサーモパイルと、
一方の端部が熱電対側温接点で他方の端部が熱電対側冷
接点になる両端部において互いに接続された2本の異種
金属により構成された冷接点補償用の熱電対とを備え、
熱電対側温接点をサーモパイル側冷接点に構成して、サ
ーモパイルの冷接点補償を行うようにしたものである。
【0013】そして、サーモパイルは、このサーモパイ
ルの周囲温度T2をサーモパイル側冷接点とする温度測
定対象物の温度T1に対する出力電圧V1を出力し、熱
電対は、サーモパイルの周囲温度T2を熱電対側温接
点、測定側を熱電対側冷接点とする熱起電力V2を出力
する。
【0014】サーモパイルは、熱電対(サーモカップ
ル)を集積回路技術を用いてパイルアップ(堆積)し、
各素子を直列接続したものであり、サーモパイル側冷接
点とサーモパイル側接点とを有する。また、熱エネルギ
とは、例えば赤外線領域のある波長帯(6.5〜14μ
m)である。また、異種金属とは、例えばクロメルとア
ニメルである。
【0015】かかる構成により、冷接点補償用の熱電対
の熱電対側温接点をサーモパイルのサーモパイル側冷接
点に構成して、サーモパイルの冷接点補償を行うようこ
とができて冷接点補償による誤差が全く発生しないもの
になる。つまり、放射温度センサの周囲温度の影響を全
く受けず、この周囲温度の変化による測定温度誤差を皆
無にして温度測定対象物の温度を検出できる。
【0016】また、ポテンショメータを必要としないた
めに、ポテンショメータの部品コスト及びポテンショメ
ータの調整が不用になり、放射温度センサが安価に製作
できる。
【0017】また、上記の第2の目的を達成するため
に、本発明に係る放射温度測定装置は、サーモパイル側
冷接点とサーモパイル側温接点とを有し且つ温度測定対
象物から放射される熱エネルギを受信して、この熱エネ
ルギを電圧に変換して出力するサーモパイルと、一方の
端部が熱電対側温接点で他方の端部が熱電対側冷接点に
なる両端部において互いに接続された2本の異種金属に
より構成された冷接点補償用の熱電対とを有し且つサー
モパイル側冷接点に熱電対側温接点を構成してサーモパ
イルの冷接点補償を行うようにした放射温度センサと、
測定側の周囲温度、サーモパイルの出力電圧及び熱電対
の熱起電力から温度測定対象物の温度を算出する測定手
段とを備えたものである。
【0018】そして、熱電対が、熱電対側温接点と熱電
対側冷接点において互いに接続された異種金属の一方及
び他方の導線で構成してあり、これらの一方及び他方の
導線は測定手段に接続してあって、熱電対側冷接点を形
成しており、サーモパイル側温接点は、熱電対の他方の
導線と同じ金属の導線で測定手段に接続してあることが
好ましい。
【0019】また、熱電対が、熱電対側温接点と熱電対
側冷接点において互いに接続された異種金属の一方及び
他方の熱電対側導線で構成してあり、これらの一方及び
他方の熱電対側導線は測定手段に接続してあって、熱電
対側冷接点を形成しており、サーモパイル側冷接点及び
サーモパイル側温接点は、それぞれが同じ金属のサーモ
パイル側導線で測定手段に接続してあることが好まし
い。
【0020】測定手段とは、例えばサーモパイルの周囲
温度T2を冷接点とする温度測定対象物の温度T1に対
するサーモパイルの出力電圧、すなわちサーモパイル出
力V1と、冷接点補償用の熱電対の熱起電力V2と、測
定器の周囲温度T3とを測定して、計算式を用いて、温
度測定対象物の温度T1を算出する測定器である。
【0021】かかる構成により、周囲温度の影響を全く
受けず、この周囲温度の変化による測定温度誤差を皆無
にして温度測定対象物の温度が測定可能になる。
【0022】また、本発明に係る放射温度センサは、上
記した本発明に係る放射温度測定装置において、サーモ
パイルは、このサーモパイルの周囲温度T2をサーモパ
イル側冷接点とする温度測定対象物の温度T1に対する
出力電圧V1を出力し、熱電対は、サーモパイルの周囲
温度T2を熱電対側温接点、測定手段を熱電対側冷接点
とする熱起電力V2を出力し、測定手段は、この測定手
段の周囲温度T3を測定して、この周囲温度T3と、出
力電圧V1と、熱起電力V2とから温度測定対象物の温
度T1を算出する。
【0023】かかる構成により、サーモパイル出力V1
は、温度測定対象物の温度T1の関数であるf(T1)
から周囲温度T2の関数であるf(T2)を減じた式 V1=f(T1)−f(T2)・・・(1) で与えられる。
【0024】また、周囲温度T2は、熱起電力V2と測
定手段の周囲温度T3とを含む関数として表わすことが
できる。 T2=f(V2,T3)・・・(2)
【0025】そして、(1)式と(2)式とから f(T1)=V1+f(T2)・・・(3) f(T1)=V1+f{f(V2,T3)}・・・(4) したがって、 T1=f-1〔V1+{f(V2,T3)}〕・・・(5) すなわち、(5)式から分かるように、温度測定対象物
の温度T1は、サーモパイル出力V1と、熱起電力V2
及び周囲温度T3を含む関数f(V2,T3)とを要素
とする逆関数で表すことができ、測定された温度測定対
象物の温度T1には、周囲温度T2は含まれておらず、
測定された温度測定対象物の温度T1は、周囲温度T2
の変化の影響を受けないものとなる。
【0026】このように、周囲温度T2の影響を全く受
けず、この周囲温度T2の変化による測定温度誤差を皆
無にして温度測定対象物の温度が測定可能になる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0028】(実施の形態1)本発明に係る放射温度測
定装置の実施の形態1を図1に示す。
【0029】本発明に係る放射温度測定装置(実施の形
態1)は、本発明に係る放射温度センサAと測定手段で
ある測定装置6とを備えている。
【0030】そして、本発明に係る放射温度センサA
は、サーモパイル1と、冷接点補償用熱電対(冷接点補
償用の熱電対)2とを備えており、そして、冷接点補償
用熱電対2の熱電対側温接点である温接点2bを、サー
モパイル1のサーモパイル側冷接点である冷接点1aに
構成して、サーモパイル1の冷接点補償を行うようにし
てある。
【0031】すなわち、サーモパイル1は、その冷接点
1a側が(+)電極取出し部にしてあり、そのサーモパ
イル側温接点である温接点1b側が(−)電極取出し部
にしてある。
【0032】また、冷接点補償用熱電対2は、一方の端
部が温接点2bで他方の端部が熱電対側冷接点である冷
接点2aになる両端部において互いに接続された2本の
異種金属、例えばクロメルとアルメルとにより形成され
た導線3、4で構成してあり、これらの導線3、4は、
測定手段である測定器6の端子6a、6bに接続してあ
って、この測定器6が有する演算回路部(図示せず)に
おいて冷接点補償用熱電対2の冷接点2aを形成してい
る。
【0033】そして、冷接点補償用熱電対2の温接点2
bがサーモパイル1の冷接点1a側である(+)電極取
出し部に接続してあり、また、サーモパイル1の温接点
1b側である(−)電極取出し部には導線5の一端部が
接続してある。
【0034】この導線5は冷接点補償用熱電対2の導線
4の材質と同じくアルメルが使用してあり、この導線5
の他端部は測定器6の端子6cに接続してある。そし
て、測定器6の端子6a〜6cは演算回路部に接続して
ある。
【0035】測定器6は、演算回路部において、サーモ
パイル出力(サーモパイル1の周囲温度T2を冷接点1
aとする温度測定対象物7の温度T1に対するサーモパ
イル1の出力電圧)V1と、冷接点補償用熱電対2の熱
起電力(サーモパイル1の周囲温度を温接点2b、測定
器6を冷接点2aとする熱起電力)V2を計測するもの
である。
【0036】また、測定器6は、感温センサ(図示せ
ず)を備えており、この感温センサは測定器6の周囲温
度T3を測定する。
【0037】そして、温度測定対象物7の温度をT1、
放射温度センサ(サーモパイル1)Aの周囲温度をT
2、測定器6の周囲温度をT3とした場合に、サーモパ
イル出力V1は、温度測定対象物7の温度T1の関数で
あるf(T1)から放射温度センサAの周囲温度T2の
関数であるf(T2)を減じた式 V1=f(T1)−f(T2)・・・(1) で与えられる。
【0038】また、放射温度センサAの周囲温度T2
は、冷接点補償用熱電対2の熱起電力V2と測定器6の
周囲温度T3とを含む関数として表わすことができる。 T2=f(V2,T3)・・・(2)
【0039】そして、(1)式と(2)式とから f(T1)=V1+f(T2)・・・(3) f(T1)=V1+f{f(V2,T3)}・・・(4) したがって、 T1=f-1〔V1+{f(V2,T3)}〕・・・(5) すなわち、(5)式から分かるように、温度測定対象物
7の温度T1は、サーモパイル出力V1と、冷接点補償
用熱電対2の熱起電力V2及び測定器6の周囲温度T3
を含む関数f(V2,T3)とを要素とする逆関数で表
すことができる。
【0040】また、(5)式から分かるように、測定さ
れた温度測定対象物7の温度T1には、放射温度センサ
Aの周囲温度T2は含まれておらず、測定された温度測
定対象物7の温度T1は、放射温度センサAの周囲温度
T2の変化の影響を受けないものとなる。
【0041】次に、上記のように構成された放射温度セ
ンサAを用いた放射温度測定装置による温度測定対象物
7の温度T1の測定を説明する。
【0042】温度測定対象物7から放射される熱エネル
ギのうち、赤外線領域の波長帯(6.5〜14μm)を
サーモパイル1で受信し、このサーモパイル1は、その
熱エネルギを電圧に変換して測定器6にサーモパイル出
力V1を出力し、また、冷接点補償用熱電対2はサーモ
パイル1の周囲温度を温接点2b、測定器6を冷接点2
aとする熱起電力V2を発生し測定器6に出力する。
【0043】測定器6は、サーモパイル1の周囲温度を
冷接点1aとする温度測定対象物7の温度T1に対する
サーモパイル1の出力電圧、すなわちサーモパイル出力
V1と、冷接点補償用熱電対熱起電力V2と、測定器6
の周囲温度T3とを測定して、上記した(1)〜(5)
式に示す計算式を用いて、温度測定対象物7の温度T1
を算出する。
【0044】このように測定された温度測定対象物7の
温度T1には、放射温度センサAの周囲温度T2は含ま
れておらず、測定された温度測定対象物7の温度T1
は、放射温度センサAの周囲温度T2の変化の影響を受
けないものとなる。
【0045】上記のように、本実施の形態1に係る放射
温度センサAによれば、サーモパイル1と、冷接点補償
用熱電対2とを備えており、そして、冷接点補償用熱電
対2の熱電対側温接点である温接点2bを、サーモパイ
ル1のサーモパイル側冷接点である冷接点1aに構成し
て、サーモパイル1の冷接点補償を行うようにするため
に、冷接点補償による誤差が全く発生しないものにな
る。つまり、放射温度センサAの周囲温度T2の影響を
全く受けず、この周囲温度T2の変化による測定温度誤
差を皆無にして温度測定対象物7の温度T1が検出可能
になる。
【0046】そして、ポテンショメータを必要としない
ために、ポテンショメータの部品コスト及びポテンショ
メータの調整が不用になり、放射温度センサが安価に製
作できる。
【0047】また、上記のように、本実施の形態1に係
る放射温度測定装置によれば、放射温度センサAの周囲
温度T2の影響を全く受けず、この周囲温度T2の変化
による測定温度誤差を皆無にして温度測定対象物7の温
度T1が測定可能になる。
【0048】(実施の形態2)本発明に係る放射温度セ
ンサAの実施の形態2を図2に示す。
【0049】本発明に係る放射温度センサ(実施の形態
2)Aは、サーモパイル1と、冷接点補償用熱電対2と
を備えており、そして、冷接点補償用熱電対2の温接点
2bをサーモパイル1の冷接点1aに構成して、サーモ
パイル1の冷接点補償を行うようにしてあるが、上記し
た本実施の形態1の場合、サーモパイル1を冷接点補償
用熱電対2の片方の導線4で測定器6に接続していたの
に対して、サーモパイル1と冷接点補償用熱電対2と
を、それぞれに一対の導線で測定器6に接続するように
したものである。
【0050】すなわち、冷接点補償用熱電対2は、一方
の端部が温接点2bで他方の端部が冷接点2aになる両
端部において互いに接続された2本の異種金属、例えば
クロメルとアルメルとにより形成された熱電対側導線で
ある導線3−1、4−1で構成してあり、これらの導線
3−1、4−1は測定器6の端子6a、6bに接続して
あって、演算回路部において冷接点補償用熱電対2の冷
接点2aを形成している。
【0051】そして、冷接点補償用熱電対2の温接点2
bがサーモパイル1の冷接点1a側である(+)電極取
出し部に接続してある。
【0052】また、サーモパイル1の冷接点1a側であ
る(+)電極取出し部はサーモパイル側導線である導線
5−1を介して測定器6の端子6dに接続してあるし、
サーモパイル1の温接点1b側である(−)電極取出し
部はサーモパイル側導線である導線5−2を介して測定
器6の端子6cに接続してあり、導線5と導線5−1と
は同じ金属、例えば銅(Cu)などで作られている。
【0053】測定器6の端子6a〜6dは、この測定器
6が有する演算回路部に接続してあり、上記した本実施
の形態1の場合と同様に、サーモパイル1の周囲温度T
2を冷接点1aとする温度測定対象物7の温度T1に対
するサーモパイル1の出力電圧、すなわちサーモパイル
出力V1と、冷接点補償用熱電対2の熱起電力V2と、
測定器6の周囲温度T3とを測定し、温度測定対象物7
の温度T1を算出する。
【0054】そして、本実施の形態2に係る放射温度セ
ンサAによれば、上記した本実施の形態1の場合と同様
に、放射温度センサAの周囲温度T2の影響を全く受け
ず、この周囲温度T2の変化による測定温度誤差を皆無
にして温度測定対象物7の温度T1が検出可能になるば
かりか、ポテンショメータを必要としないために、ポテ
ンショメータの部品コスト及びポテンショメータの調整
が不用になり、放射温度センサが安価に製作できる。
【0055】上記のように、本実施の形態2に放射温度
測定装置によれば、放射温度センサAの周囲温度T2の
影響を全く受けず、この周囲温度T2の変化による測定
温度誤差を皆無にして温度測定対象物7の温度T1が測
定可能になる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る放射
温度センサによれば、冷接点補償用の熱電対の熱電対側
温接点をサーモパイルのサーモパイル側冷接点に構成す
ることで、サーモパイルの冷接点補償を行うようことが
できて冷接点補償による誤差が全く発生しないものにな
る。つまり、放射温度センサの周囲温度の影響を全く受
けず、この周囲温度の変化による測定温度誤差を皆無に
して温度測定対象物の温度が検出できる。
【0057】また、ポテンショメータを必要としないた
めに、ポテンショメータの部品コスト及びポテンショメ
ータの調整が不用になり、放射温度センサが安価に製作
できる。
【0058】また、本発明に係る放射温度測定装置によ
れば、周囲温度の影響を全く受けず、この周囲温度の変
化による測定温度誤差を皆無にして温度測定対象物の温
度が測定可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放射温度測定装置(実施の形態
1)の構成説明図である。
【図2】本発明に係る放射温度測定装置(実施の形態
2)の構成説明図である。
【図3】従来の放射温度センサを用いた放射温度測定装
置の構成説明図である。
【図4】従来の放射温度センサにおける出力電圧特性図
である。
【符号の説明】
A 放射温度センサ 1 サーモパイル 1a 冷接点(サーモパイル側冷接点) 1b 温接点(サーモパイル側温接点) 2 冷接点補償用熱電対(冷接点補償用の熱電対) 2a 冷接点(熱電対側冷接点) 2b 温接点(熱電対側温接点) 3 導線 4 導線 5 導線 3−1 導線(熱電対側導線) 4−1 導線(熱電対側導線) 5−1 導線(サーモパイル側導線) 5−2 導線(サーモパイル側導線) 6 測定器(測定手段) 6a〜6d 端子 7 温度測定対象物 T1 温度測定対象物の温度 T2 放射温度センサの周囲温度 T3 測定器の周囲温度 V1 サーモパイル出力 V2 熱起電力

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーモパイル側冷接点とサーモパイル側
    温接点とを有し且つ温度測定対象物から放射される熱エ
    ネルギを受信して、この熱エネルギを電圧に変換して出
    力するサーモパイルと、一方の端部が熱電対側温接点で
    他方の端部が熱電対側冷接点になる両端部において互い
    に接続された2本の異種金属により構成された冷接点補
    償用の熱電対とを備え、 前記熱電対側温接点を前記サーモパイル側冷接点に構成
    して、前記サーモパイルの冷接点補償を行うようにした
    ことを特徴とする放射温度センサ。
  2. 【請求項2】 前記サーモパイルは、このサーモパイル
    の周囲温度T2を前記サーモパイル側冷接点とする前記
    温度測定対象物の温度T1に対する出力電圧V1を出力
    し、 前記熱電対は、前記サーモパイルの周囲温度T2を前記
    熱電対側温接点、測定側を前記熱電対側冷接点とする熱
    起電力V2を出力する請求項1に記載の放射温度セン
    サ。
  3. 【請求項3】 サーモパイル側冷接点とサーモパイル側
    温接点とを有し且つ温度測定対象物から放射される熱エ
    ネルギを受信して、この熱エネルギを電圧に変換して出
    力するサーモパイルと、一方の端部が熱電対側温接点で
    他方の端部が熱電対側冷接点になる両端部において互い
    に接続された2本の異種金属により構成された冷接点補
    償用の熱電対とを有し且つ前記サーモパイル側冷接点に
    前記熱電対側温接点を構成して、前記サーモパイルの冷
    接点補償を行うようにした放射温度センサと、 測定側の周囲温度、前記サーモパイルの出力電圧及び前
    記熱電対の熱起電力から前記温度測定対象物の温度を算
    出する測定手段とを備えたことを特徴とする放射温度測
    定装置。
  4. 【請求項4】 前記熱電対が、前記熱電対側温接点と前
    記熱電対側冷接点において互いに接続された異種金属の
    一方及び他方の導線で構成してあり、これらの一方及び
    他方の導線は前記測定手段に接続してあって、前記熱電
    対側冷接点を形成しており、 前記サーモパイル側温接点は、前記熱電対の前記他方の
    導線と同じ金属の導線で前記測定手段に接続してある請
    求項3に記載の放射温度測定装置。
  5. 【請求項5】 前記熱電対が、前記熱電対側温接点と前
    記熱電対側冷接点において互いに接続された異種金属の
    一方及び他方の熱電対側導線で構成してあり、これらの
    一方及び他方の熱電対側導線は前記測定手段に接続して
    あって、前記熱電対側冷接点を形成しており、 前記サーモパイル側冷接点及び前記サーモパイル側温接
    点は、それぞれが同じ金属のサーモパイル側導線で前記
    測定手段に接続してある請求項3に記載の放射温度測定
    装置。
  6. 【請求項6】 前記サーモパイルは、このサーモパイル
    の周囲温度T2を前記サーモパイル側冷接点とする温度
    測定対象物の温度T1に対する出力電圧V1を出力し、 前記熱電対は、前記サーモパイルの周囲温度T2を前記
    熱電対側温接点、前記測定手段を前記熱電対側冷接点と
    する熱起電力V2を出力し、 前記測定手段は、この測定手段の周囲温度T3を測定し
    て、この周囲温度T3と、前記出力電圧V1と、前記熱
    起電力V2とから前記温度測定対象物の前記温度T1を
    算出する請求項4又は請求項5に記載の放射温度測定装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010150528A (ja) * 2008-11-21 2010-07-08 Jfe Steel Corp コークス炉燃焼室の温度測定装置および温度管理システム

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