JP2002340387A - 除湿運転機能を有する空気調和機 - Google Patents

除湿運転機能を有する空気調和機

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JP2002340387A
JP2002340387A JP2001146954A JP2001146954A JP2002340387A JP 2002340387 A JP2002340387 A JP 2002340387A JP 2001146954 A JP2001146954 A JP 2001146954A JP 2001146954 A JP2001146954 A JP 2001146954A JP 2002340387 A JP2002340387 A JP 2002340387A
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humidity
temperature
wall surface
air
air conditioner
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JP2001146954A
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Yoshihiko Maeda
好彦 前田
Yoshihiro Nomura
好弘 野村
Hideyuki Sasao
英亨 笹尾
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不要な除湿運転を回避することにより無駄な
電力消費を回避するとともに、室内空気に接している壁
面の結露を確実に防止する除湿運転機能を有する空気調
和機を提供すること。 【解決手段】 壁面温度および室内空気温度から壁面が
結露するときの室内空気の湿度を演算する結露湿度演算
部と、この結露湿度演算部において演算された湿度を目
標湿度として除湿運転制御する運転制御部とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、除湿運転機能を有
する空気調和機に関し、詳しくは、結露防止を目的とし
た除湿運転機能を有する空気調和機の制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】冬季のように、屋外空気温度が低いのに
対し、室内空気が暖房により暖められている場合や、梅
雨時のように湿気の高い季節には、壁面に結露を生じ、
これが原因となって壁面に染みが発生したり、壁面にカ
ビが発生するなどの問題を生じることがある。このよう
な問題に対処する空気調和機として、壁面の結露を防止
することを目的とした除湿運転モード(結露セーブモー
ドと呼ばれている)を備えたものがある。この運転モー
ドは、通常の除湿運転に比し目標相対湿度を低く設定し
て運転がなされる。例えば、目標相対湿度は、通常の除
湿運転の場合は55〜60%(相対湿度)であるのに対
し、この結露セーブモードの場合は40〜45%と低く
設定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、壁面が結露
するか否かは、単に室内空気の湿度が高いか低いかの問
題ではなく、室内空気の温度および壁面温度にも関係す
る。つまり、室内空気に接している壁面が結露するか否
かは、壁面温度、室内空気温度および室内空気湿度(相
対湿度または絶対湿度)によるのであり、これら要素
は、一定の相関関係を有している。例えば、室内空気温
度が高く、壁面温度が低い場合は、前述の室内空気の相
対湿度が40%でも結露する場合があり、逆に、壁面温
度が室内空気温度より高い場合は、室内空気の相対湿度
が高くても結露しないという一定の相関関係を有してい
る。このため従来のように、壁面温度や室内空気温度と
は関係なく、除湿運転時の室内空気の目標相対湿度を低
く設定する方法は、完全に結露を防止することができな
いばかりか、不要な除湿を行って、無駄に電力を消費す
ることにもなる。
【0004】本発明は、このような従来技術に存在する
問題点に着目してなされたものである。その目的とする
ところは、不要な除湿運転を回避することにより無駄な
電力消費を回避するとともに、室内空気に接している壁
面の結露を確実に防止する除湿運転機能を有する空気調
和機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る除湿運転機能を有する空気調和機は、
壁面温度および室内空気温度から壁面が結露するときの
室内空気の湿度を演算する結露湿度演算部と、この結露
湿度演算部において演算された湿度を目標湿度として除
湿運転制御する運転制御部とを有するものである。この
ように構成することにより、壁面の結露が発生しない上
限付近の湿度(相対湿度または絶対湿度)を目標湿度し
て除湿運転を行うことができる。したがって、室内空気
の湿度を結露防止に有効な範囲に制御することができ、
かつ、無駄な除湿運転を回避することができる。
【0006】また、この除湿運転機能を有する空気調和
機は、手動により任意の吹出方向に設定可能とされた吹
出ルーバを有するものとすることもできる。このように
構成すれば、除湿運転時、使用者の判断により吹出ルー
バの吹出方向を手動で設定して、結露防止を行いたい壁
面に集中的に除湿空気を供給することができ、その壁面
の結露を確実に防止することができる。
【0007】また、本発明に係る除湿運転機能を有する
空気調和機は、任意の吹出方向に設定可能とされた吹出
ルーバと、この吹出ルーバの吹出方向の変化に連動して
測定方向を可変とした輻射温度測定器と、この輻射温度
測定器により測定された各部の壁面温度のうち最低温度
を判断し、判断された最低温度および検出された室内空
気温度から、壁面が結露するときの室内空気の湿度を演
算する結露湿度演算部と、前記結露湿度演算部において
演算された湿度を目標湿度とし、この目標湿度が室内空
気の湿度より低い場合は除湿運転を継続し、目標湿度が
室内空気の湿度より高い場合は除湿運転を停止するよう
に除湿機を制御する運転制御部とを有するように構成し
てもよい。このように構成すれば、最も結露する可能性
の高い壁面温度を基準として目標湿度(相対湿度または
絶対湿度)が設定されることになり、確実に壁面の結露
が防止される。また、必要に応じ除湿運転を行い、不要
な除湿運転を行わないように自動的に制御される。
【0008】また、この除湿運転機能を有する空気調和
機において、前記結露湿度演算部は、壁面が結露すると
きの室内空気の湿度を一定時間毎に再演算し、前記運転
制御部は、この一定時間毎に再演算される湿度を目標湿
度として除湿機を制御するように構成してもよい。この
ように構成すれば、時間経過による環境変化を織り込む
ことができ、より確実に結露を防止し、より厳密に不要
な除湿運転を回避することができる。
【0009】また、前記運転制御部は、除湿運転時、前
記吹出ルーバの吹出方向を前記最低壁面温度が測定され
た壁面に向くように制御するものとすることもできる。
このように構成すれば、最も早く結露する可能性のある
壁面付近に、自動的に除湿空気を集中的に供給すること
ができるため、この壁面付近の湿度を他の壁面部分より
も低くすることができ、より確実に結露を防止すること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明を具体化した実施の形態
に係る空気調和機の構造について図1乃至図7に基づき
説明する。
【0011】図1は、除湿しようとする室内1に、除湿
運転機能を有する空気調和機としての除湿機5を配置し
た例を示すものである。この除湿機5は、図示のように
「前吹出し」から背後への「斜め吹出し」まで、除湿空
気の吹出方向を変化させることができるように構成され
ている。また、この除湿機5は床置き型として構成され
ているので、任意の場所で、任意の方向に設置すること
ができるものである。
【0012】図2は、この除湿機5の概略構成説明図で
ある。除湿機5は、ハウジング10の内部がドレンパン
11等により上下に2分割されている。そして、下部ス
ペースには、ドレンパン11からのドレンを受け入れる
ドレンタンク12、圧縮機13等が収納されている。ま
た、上部スペースには、蒸発器14、凝縮器15、モー
タ16aを備えた送風ファン16等が収納されている。
なお、この除湿機5では、圧縮機13、凝縮器15、図
示しない膨張装置、蒸発器14が順次接続され冷凍サイ
クルを構成している。
【0013】ハウジング10の背面上部にはフィルタ1
7を備えた吸気口18が形成され、ハウジング10の上
面から前面にかけて、前ルーバ19、中央ルーバ20、
後ルーバ21からなる吹出ルーバ22を備えた吹出口2
3が形成されている。また、ハウジング10の前面上方
には、運転スイッチ、運転表示ランプ等を備えた操作部
25が設けられている。
【0014】したがって、送風ファン16の駆動によ
り、吸気口18およびフィルタ17を介して室内空気が
機内に吸入される。吸入された室内空気は、蒸発器14
で冷却減湿され、凝縮器15でレヒートされ、いわゆる
除湿された空気(除湿空気)となって吹出口23から吹
き出される。
【0015】上記前ルーバ19、中央ルーバ20、後ル
ーバ21は、図示しないステッピングモータによりそれ
ぞれ任意の吹出方向に調整可能に構成されており、これ
らルーバ19、20、21が協働することにより吹出ル
ーバ22としての吹出方向が定められる。図2は吹出口
23を全閉した状態で記載されているが、図3乃至図5
に、吹出ルーバ22を異なる吹出方向とした場合の例を
示す。すなわち、図3は前吹出しの状態を、図4は上吹
出しの状態を、図5は背面斜め吹出しの状態をそれぞれ
示す。このように除湿空気の吹出方向は、吹出ルーバ2
2の吹出方向により設定されるが、この吹出ルーバ22
の吹出方向は、この3態様に限定されるものではなく、
この吹出ルーバ22を駆動する図示しないステッピング
モータを制御することにより、任意の角度間隔で移動可
能に、かつ任意の角度位置に設定することができる。
【0016】次に、実施の形態1の制御システムの構成
を図6のブロック図に基づき説明する。図6において、
31は室内空気湿度Hを検出する室内湿度検出器、32
は室内空気温度Taを検出する室内温度検出器であり、
これらは、図示されていないが吸気口18に取り付けら
れている。なお、検出する室内空気湿度は、相対湿度ま
たは絶対湿度何れでもよい。また、33は、離れた位置
にある壁面温度Tbを測定する輻射温度測定器である。
なお、この輻射温度測定器33は、その輻射方向、つま
り測定方向が吹出ルーバ22の吹出方向に連動して変化
するように、吹出ルーバ22に取り付けられている。例
えば、図示されていないが中央ルーバ20の側面に固定
される。また、34は、ルーバ19、20、21の吹出
方向を検出するルーバ位置検出器である。また、図6に
おいて、35はルーバ風向設定部であり、36は結露湿
度演算部であり、37は運転制御部である。
【0017】上記ルーバ風向設定部35は、前記吹出ル
ーバ22の吹出方向を所定角度ずつ移動するときの、こ
の所定角度を設定するものである。また、このように前
記吹出ルーバ22の吹出方向を所定角度ずつ移動させる
のは、壁面の各部温度Tbを測定するために行う。な
お、このとき吹出ルーバ22の吹出方向がどの位置にあ
るかは、ルーバ位置検出器34により検出されている。
【0018】結露湿度演算部36は、壁面温度Tbおよ
び室内空気温度Taから壁面が結露するときの室内空気
の湿度Hoを演算するものである。なお、この湿度Ho
は相対湿度、絶対湿度何れでもよいが、後述のように室
内湿度検出器31により検出される湿度Hと比較される
ので、この室内湿度検出器31により検出される湿度H
が相対湿度である場合は相対湿度とし、室内湿度検出器
31により検出される湿度Hが絶対湿度である場合は絶
対湿度とするのが好ましい。また、結露湿度演算部36
をより具体的に説明すると、結露湿度演算部36は、吹
出ルーバ22を所定角度ずつ移動させながら輻射温度測
定器33により検出される壁面温度Tbを記憶し、どの
方向の壁面温度Tbが最低であるかを判断し、最低温度
であると判断された壁面温度Tbおよび室内温度検出器
32で検出された室内空気温度Taから、壁面が結露す
るときの室内空気の湿度Hoを演算するものである。ま
た、この結露湿度演算部36は、この壁面が結露すると
きの室内空気の湿度Hoを一定時間毎に再演算するよう
に構成されている。なお、壁面が結露するときの湿度H
oは、測定された壁面温度Tbおよび検出された室内空
気温度Taから、空気線図上一義的に決定される。そこ
で、前記結露演算部36は、この相関関係をテーブルデ
ータとして記憶しておき、測定された壁面温度Tbおよ
び検出された室内空気温度Taを前記テーブルデータと
参照させることにより、壁面が結露するときの湿度Ho
を演算するように構成したものである。また、この湿度
Hoは一定時間毎に、輻射温度測定器33により再度測
定された最低壁面温度Tbおよび室内温度検出器32に
より再度検出された室内空気温度Taを基準として、再
度演算される。表1は、上記相関関係の代表的な点を表
として示したものである。
【0019】
【表1】
【0020】すなわち、この表1は、室内空気温度Ta
を10℃、20℃、30℃と変化させ、かつ、壁面温度
Tbを0℃、10℃、20℃と変化させたとき、室内空
気の相対湿度が表示された相対湿度であるときに、壁面
が結露することを意味している。したがって、壁面の結
露を防止するには、室内空気の湿度を表1に表示されて
いる相対湿度以下に制御する必要のあることが理解でき
る。
【0021】また、運転制御部37は、結露湿度演算部
36において演算された湿度Hoを目標湿度Hoとして
除湿機5の除湿運転を制御するものである。より具体的
には、この目標湿度Hoが室内湿度検出器31により測
定された室内空気の湿度Hより低い場合は除湿運転を継
続し、目標湿度Hoが室内湿度検出器31により測定さ
れた室内空気の湿度Hより高い場合は、圧縮機13、送
風ファン16の運転を停止して除湿運転を停止するよう
に除湿機を制御するものである。また、運転制御部37
は、この実施の形態では、除湿運転時、吹出ルーバ22
の吹出方向を最低壁面温度Tbが測定された壁面に向く
ように制御している。
【0022】次に、この実施の形態に係る空気調和機の
除湿運転時の動作を図7のフローチャートに基づき説明
する。先ず、操作スイッチをオンすると、圧縮機13、
送風ファン16を駆動して除湿機5を除湿運転する(ス
テップS1)。次に、室内湿度検出器31および室内温
度検出器32により室内空気温度Taおよび室内空気湿
度Hを検出する(ステップS2)。そして、吹出ルーバ
22を段階的にスイープさせて、輻射温度測定器33に
より壁面各部の温度を計測する。すなわち、まず、吹出
ルーバ22を段階的スイープの最初の位置に設定する
(ステップS3)。
【0023】なお、本明細書においては、図1における
前吹出しの位置から背面側への斜め吹出の位置まで、ル
ーバ風向設定部35により設定されている所定角度ずつ
吹出ルーバ22を移動させることを段階的スイープと称
し、また、このように吹出ルーバ22を段階的スイープ
のために移動させることを単にスイープと称し、さら
に、吹出ルーバ22をスイープさせるときに固定される
各位置をスイープ位置と称する。
【0024】次いで、輻射温度測定器33により吹出ル
ーバ22の吹出方向にある壁面の壁面温度Tbが測定さ
れる(ステップS4)。なお、一般に、壁面温度Tbは
熱伝導により室外空気の温度に影響される。すなわち、
室外空気の温度が高い場合は、室内空気温度Taより高
くなり、また、室外空気の温度が低い場合は、室内空気
温度Taより低くなる。
【0025】次いで、結露湿度演算部36において、ス
テップS4で測定された壁面温度Tbが、既に測定され
ている壁面温度Tbにおける最低の温度と比較される
(ステップS5)。そして、測定された壁面温度Tbが
既に測定されている壁面温度Tbより低い場合は、この
温度Tbが既に記憶されている最低壁面温度Tbに代え
て結露湿度演算部36に記憶される(ステップS6)。
また、このときの吹出ルーバ22の吹出方向が結露湿度
演算部36に記憶される(ステップS6)。なお、ステ
ップS6においては、吹出ルーバ22が最初のスイープ
位置にあるときに限り、ステップS4で検出された壁面
温度Tbが最低温度Tbとして記憶され、また、最初の
スイープ位置(この実施の形態では図1の前吹出し)が
そのときの吹出方向として記憶される。
【0026】次に、結露湿度演算部36からの指令によ
り、吹出ルーバ22の吹出方向を次のスイープ位置に設
定し(ステップS7)、更に、スイープが完了したか否
か判断される(ステップS8)。スイープが完了してい
ない場合は、ステップS4に戻り上述のステップS4〜
ステップS7が繰り返される。したがって、例えばステ
ップS4における吹出ルーバの吹出方向にある壁面の温
度が最初のスイープ位置で測定されている場合は、この
ステップS7では、吹出ルーバ22の吹出方向を、ルー
バ風向設定部35で設定されている所定角度の間隔をも
って第2のスイープ位置(例えば、図1における前吹出
しと斜め吹出しとの間を複数に分割した中間吹出の最初
の位置)に移動することになる。このようにして、スイ
ープ位置が背面側の斜め吹出し方向の位置(図1参照)
まで達すると、吹出ルーバ22のスイープが完了したこ
とになる。
【0027】そして、スイープが完了すると、結露湿度
演算部36において、ステップS6で記憶されている最
低壁面温度Tbおよび室内空気温度Taに基づき壁面が
結露するときの室内空気の湿度Hoが演算され、これを
除湿運転するときの室内湿度の目標湿度Hoとして決定
され(ステップS9)、この目標湿度Hoが運転制御部
37に出力される。運転制御部37では、入力された目
標湿度Hoがそのときの室内空気湿度Hより低いか比較
する(ステップS10)。この結果、目標湿度Hoが室
内空気湿度Hより低い場合は、吹出ルーバ22をステッ
プS6で記憶している方向、すなわち、吹出ルーバ22
の吹出方向が最低壁面温度である壁面に向くように設定
して(ステップS11)、除湿運転するように除湿機5
を制御する(ステップS12)。そして、この状態で除
湿運転され一定時間経過すると(ステップS14)、前
述のステップS2以降のステップに従い、目標湿度Ho
を再設定するように制御が行われる。すなわち、輻射温
度測定器33により壁面温度Tbを再測定し、さらに、
室内温度検出器32により室内空気温度Taを再検出
し、これら温度を基準として目標湿度Hoが再演算され
る。
【0028】一方、ステップS10において目標湿度H
oが室内空気湿度Hより高い場合は、運転制御部37
は、圧縮機13、送風ファン16の運転を停止して除湿
運転を停止する(ステップS13)。そして、一定時間
経過すると(ステップS14)、前述のステップS2以
降のステップが再度行われる。すなわち、前述の場合と
同様に、輻射温度測定器33により壁面温度Tbを再測
定し、さらに、室内温度検出器32により室内空気温度
Taを再検出し、これら温度を基準として目標湿度Ho
が再演算される。この結果、目標湿度Hoが一定時間後
に室内湿度測定器31により測定された室内空気湿度H
より低くなっていた場合は、除湿運転が再開される(ス
テップS10〜S12)。
【0029】このように、この実施の形態に係る除湿運
転機能を有する空気調和機としての除湿機5によれば、
結露湿度演算部36において、壁面温度Tbおよび室内
空気温度Taから壁面が結露するときの室内空気の湿度
Hoが、除湿運転時の目標湿度Hoとして演算され、ま
た、運転制御部37において、この湿度Hoを目標湿度
Hoとして除湿機の除湿運転が制御されるので、壁面の
結露が発生しない上限付近の湿度を目標湿度して除湿運
転を行うことができる。したがって、室内空気の湿度を
結露防止に有効な範囲に制御することができ、無駄な除
湿運転を回避することができる。また、運転制御部37
において、目標湿度Hoが室内空気の湿度Hより高い場
合は,除湿運転を停止するように除湿機5を制御してい
るので、必要に応じ除湿運転を行い、不要な除湿運転を
行わないように自動的に制御される。
【0030】また、結露湿度演算部36における前記湿
度Hoの演算は、輻射温度測定器により測定された各方
向の壁面温度のうちの最低壁面温度と、検出された室内
空気温度とから行われるので、最も結露する可能性の高
い壁面温度を基準として目標湿度Hoが設定されること
になり、確実に壁面の結露が防止される。さらに、結露
湿度演算部36における前記湿度Hoの演算は、一定時
間毎に再演算されるので、時間経過による環境変化を織
り込むことができ、より確実に結露を防止し、より厳密
に不要な除湿運転を回避することができる。また、除湿
運転時、吹出ルーバ22の吹出方向は、運転制御部37
により最低壁面温度Tbが測定された壁面に向くように
制御されるので、最も早く結露する可能性のある壁面付
近に、自動的に除湿空気を集中的に供給することがで
き、この壁面付近の湿度を他の壁面部分よりも低くする
ことができ、より確実に結露を防止することができる。
【0031】なお、上記実施の形態においては、除湿運
転時の吹出ルーバ22の吹出方向は、運転制御部37に
より最低壁面温度Tbが測定された壁面に向くように制
御されていたが、これを手動により任意に設定可能と
し、その吹出方向の設定を使用者の判断に任せるように
変形してもよい。この場合、運転制御部37は、除湿運
転時、吹出ルーバ22の吹出方向を最低壁面温度が測定
された壁面に向くように制御する機能を備えないものと
し、また、吹出ルーバ22は、除湿運転時、手動操作に
より任意の方向に設定可能にする。したがって、この変
形例の場合の動作は、図7のフローチャートを次のよう
に変更すればよい。すなわち、図7のステップS6で
は、測定された壁面温度Tbが既に測定されている壁面
温度Tbより低い場合に、この温度Tbを既に記憶され
ている最低壁面温度Tbに代えて結露湿度演算部36に
記憶するが、この変形例の場合は、このときの吹出ルー
バ22の吹出方向は結露湿度演算部36に記憶しないよ
うにする。また、この変更とともにステップS11を省
略する。なお、このように構成した場合は、除湿運転
時、使用者の判断により吹出ルーバ22の吹出方向を手
動で設定して、結露防止を行いたい壁面に集中的に除湿
空気を供給することができ、その壁面の結露を確実に防
止することができる。
【0032】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。請求項1記載の発明に
よれば、壁面の結露が発生しない上限付近の湿度を目標
湿度して除湿運転を行うことができるので、室内空気の
湿度を結露防止に有効な範囲に制御することができ、か
つ、無駄な除湿運転を回避することができる。
【0033】また、請求項2記載の発明によれば、上記
請求項1の発明の効果に加え、除湿運転時、使用者の判
断により吹出ルーバの吹出方向を手動で設定して、結露
防止を行いたい壁面に集中的に除湿空気を供給すること
ができ、その壁面の結露を確実に防止することができ
る。
【0034】また、請求項3記載の発明によれば、最も
結露する可能性の高い壁面温度を基準として目標湿度が
設定されることになり、確実に壁面の結露が防止され
る。また、必要に応じ除湿運転を行い、不要な除湿運転
を行わないように自動的に制御される。
【0035】また、請求項4記載の発明によれば、上記
請求項3の発明の効果に加え、時間経過による環境変化
を織り込むことができ、より確実に結露を防止し、より
厳密に不要な除湿運転を回避することができる。
【0036】また、請求項5記載の発明によれば、上記
請求項3または4の発明の効果に加え、最も早く結露す
る可能性のある壁面付近に、自動的に除湿空気を集中的
に供給することができるため、この壁面付近の湿度を他
の壁面部分よりも低くすることができ、より確実に結露
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る空気調和機の使用
状態の説明図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る空気調和機の概略
構成説明図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係る空気調和機におけ
る吹出ルーバ部の前吹出し時の拡大図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係る空気調和機におけ
る吹出ルーバ部の上吹出し時の拡大図である。
【図5】 本発明の実施の形態に係る空気調和機におけ
る吹出ルーバ部の背面斜め吹出し時の拡大図である。
【図6】 本発明の実施の形態に係る空気調和機におけ
る制御システムの構成ブロック図である。
【図7】 本発明の実施の形態に係る空気調和機におけ
る制御システムのフローチャートである。
【符号の説明】
1室内、5 空気調和機(除湿機)、13 圧縮機、2
2 吹出ルーバ、31室内湿度検出器、32 室内温度
検出器、33 輻射温度測定器、35 ルーバ風向設定
部、36 結露湿度演算部、 37 運転制御部、H
室内空気湿度、Ho 目標湿度、Ta 室内空気温度、
Tb 壁面温度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹尾 英亨 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3L060 AA07 CC02 CC07 DD01 EE01 EE45 3L061 BA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面温度および室内空気温度から壁面が
    結露するときの室内空気の湿度を演算する結露湿度演算
    部と、この結露湿度演算部において演算された湿度を目
    標湿度として除湿機の運転を制御する運転制御部とを有
    することを特徴とする除湿運転機能を有する空気調和
    機。
  2. 【請求項2】 手動により任意の吹出方向に設定可能と
    された吹出ルーバを有することを特徴とする請求項1記
    載の除湿運転機能を有する空気調和機。
  3. 【請求項3】 任意の吹出方向に設定可能とされた吹出
    ルーバと、 この吹出ルーバの吹出方向の変化に連動して測定方向を
    可変とした輻射温度測定器と、 この輻射温度測定器により測定された各部の壁面温度の
    うち最低温度を判断し、判断された最低温度および検出
    された室内空気温度から、壁面が結露するときの室内空
    気の湿度を演算する結露湿度演算部と、 前記結露湿度演算部において演算された湿度を目標湿度
    とし、この目標湿度が室内空気の湿度より低い場合は除
    湿運転を継続し、目標湿度が室内空気の湿度より高い場
    合は除湿運転を停止するように除湿機を制御する運転制
    御部とを有することを特徴とする除湿運転機能を有する
    空気調和機。
  4. 【請求項4】 前記結露湿度演算部は、壁面が結露する
    ときの室内空気の湿度を一定時間毎に再演算し、前記運
    転制御部は、この一定時間毎に再演算される湿度を目標
    湿度として除湿機を制御することを特徴とする請求項3
    記載の除湿運転機能を有する空気調和機。
  5. 【請求項5】 前記運転制御部は、除湿運転時、前記吹
    出ルーバの吹出方向を前記最低壁面温度が測定された壁
    面に向くように制御することを特徴とする請求項3また
    は4記載の除湿運転機能を有する空気調和機。
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