JP2002340265A - 流路遮断用開閉弁装置付き管継手装置 - Google Patents

流路遮断用開閉弁装置付き管継手装置

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JP2002340265A
JP2002340265A JP2001144456A JP2001144456A JP2002340265A JP 2002340265 A JP2002340265 A JP 2002340265A JP 2001144456 A JP2001144456 A JP 2001144456A JP 2001144456 A JP2001144456 A JP 2001144456A JP 2002340265 A JP2002340265 A JP 2002340265A
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retaining
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closing
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Kazuo Yano
和男 矢野
Hidesaburo Ishii
秀三郎 石井
Hidetoshi Ishii
秀敏 石井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管継手本体からの雄型継手部材のプラグアウ
ト離脱のための外部解放部材による拘束解放作動を人為
的にのみ操作可能にした流路遮断用開閉弁装置付き管継
手装置を提供すること。 【解決手段】 閉弁状態において、管継手本体10への
雄型継手部材70のプラグイン接続操作により、雌型開
閉部材51による各引留め硬球29の非作動位置の保持
を解除し、開閉作動部72で開閉弁部材41を開弁作動
させて1次側内部流路Aと2次側内部流路Bとを通流状
態にする。開弁状態において、雄型継手部材70の引留
め周溝76内での開閉弁側上部面76aによる引留め係
合と外部解放部材61の内面拘束周溝67による拘束保
持とで各引留め硬球29を引留め作動位置に留保し、開
弁動作時での雄型継手部材70の引留め保持と外部解放
部材61の作動拘束とをなして、該外部解放部材61の
単独作動を不能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流路遮断用開閉弁
装置付き管継手装置に関し、さらに詳しくは、開閉弁部
材を内装させた管継手本体と、該管継手本体内の雌型開
閉作動部材にプラグイン接続操作して開弁作動させ、か
つプラグアウト離脱操作して閉弁作動させる雄型継手部
材とを組み合せた構成において、特に、プラグアウト離
脱による閉弁作動の操作手段を改良して誤作動操作を効
果的に防止できるようにした流路遮断用開閉弁装置付き
管継手装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の管継手本体と雄型継手
部材とを組み合せて構成され、該管継手本体に雄型継手
部材をプラグイン接続させて開弁操作し、かつプラグア
ウト離脱させて閉弁操作するようにした、いわゆるワン
タッチ型開閉弁装置付き管継手装置については、従来か
ら数多くの提案がなされている。
【0003】次に、その一例による従来のワンタッチ型
開閉弁装置付き管継手装置の概要について述べる。
【0004】図8は、従来の開閉弁装置付き管継手装置
でのプラグイン接続前における管継手本体の概要構成を
単独で示す半截側面図であり、図9は、同上管継手本体
への雄型継手部材のプラグイン接続後の態様を示す半截
側面図である。
【0005】これらの図8および図9に示す装置構成に
おいて、従来の開閉弁装置付き管継手装置は、内部に1
次側内部流路Aを形成し、該1次側内部流路A内に開閉
弁装置210を介在させ、かつ外周部に外部解放部材2
20を配した管継手本体200と、内部に前記1次側内
部流路Aに連通する2次側内部流路Bを形成し、前記管
継手本体200の接続端内へ着脱自在にプラグイン接続
した接続状態で前記開閉弁装置210を開弁作動させて
維持し、かつ前記外部解放部材220の操作のもとでプ
ラグアウト離脱して閉弁作動させる雄型継手部材230
とからなる。
【0006】前記管継手本体200の基体部構成は、通
流させる加圧流体、例えば、加圧源からの加圧空気等が
供給される円筒基体201、および該円筒基体201に
前記開閉弁装置210の弁座となる弁座部材211を介
して螺着結合される接続挿入端側の接続スリーブ202
を有し、該接続スリーブ202の開口された接続端部側
には、内外両周面を貫通する複数の各保持穴203を穿
孔し、該各保持穴203内にその肉厚よりも大径の引留
め硬球204をそれぞれに緩挿保持させ、かつ該各保持
穴203の外周側開口部分を含む接続端部側の外周面に
外周摺動面205、内周面に内周摺動面206をそれぞ
れに形成してあり、さらに、開口端に近付けてストッパ
ーリング207を設けてある。
【0007】ここで、前記弁座部材211に組み合わさ
れて前記開閉弁装置210の開閉弁となる開閉弁部材2
12の接続端側には、前記弁座部材211に対して接離
開閉作動させるための開閉機構部として作用するテーパ
ー状の作動内面213と、前記接続スリーブ202の内
周摺動面206を摺動する摺動外面214、および前記
各保持穴203の内周開口を含む接続端部側内周面にあ
って、非接続時(プラグアウト離脱時で、閉弁状態)に
該各保持穴203の内周開口を閉ざして各引留め硬球2
04を保持し、かつ接続時(プラグイン接続時で、開弁
状態)に該内周開口を開いて各引留め硬球204の引留
め作動位置への後述する押出しを許容する操作外面21
5とが一体的に形成されており、さらに、開弁時に供給
される加圧流体を導入して通流させる導入開口216が
開口されている。そして、この開閉弁部材212は、発
条217に常時弾圧されて閉弁状態を維持する。
【0008】また、前記接続スリーブ202の外周摺動
面205上にあって摺動可能に配置される外部解放部材
220は、前記非接続時に各引留め硬球204を非作動
位置に常時加圧状態で保持し、かつ接続時には、該各引
留め硬球204を引留め作動方向へ押圧するためのもの
であって、前記ストッパーリング207の外径よりもや
や大きな内径にされた接続端部側の内周面に傾斜カム面
221を形成すると共に、該傾斜カム面221に連接し
て保持内周面222を形成してある。ここで、傾斜カム
面221は、前記開閉弁部材212の操作外面215で
非作動位置に保持される各引留め硬球204を発条22
3の弾圧力で常時引留め作動方向へ加圧し、保持内周面
222は、該各引留め硬球204を引留め作動位置に拘
束して保持する。
【0009】そして、上記状態で、前記外部解放部材2
20は、前記発条223に弾圧されて常時非接続相当位
置を占めており、後述する接続操作(プラグイン接続操
作)に際しては、前記傾斜カム面221で各引留め硬球
204を引留め作動位置へ自動的に押出して前記雄型継
手部材230を開弁作動位置に引留め拘束し、非接続操
作(プラグアウト離脱操作)に際しては、該押出しを手
動的に解除して引留め拘束を解放すべく前記外周摺動面
205上で摺動可能にする。
【0010】一方、前記雄型継手部材230には、プラ
グイン接続時にあって、前記開閉弁部材212の作動内
面213に当接して開弁作動させるための同様にテーパ
ー状の作動外面231を形成し、かつ接続側外周面23
2には、前記開弁作動位置で各引留め硬球204によっ
て引留め拘束される引留め外周溝233を形成してあ
る。
【0011】従って、上記構成による従来例装置の場
合、非接続状態の管継手本体200では、図8に示され
ている如く、発条217の弾圧力によって開閉弁部材2
12が弁座部材211に圧接されることで、開閉弁装置
210を閉弁状態に維持して1次側内部流路Aを遮断
し、同時に、開閉弁部材212の操作外面215と外部
解放部材220の傾斜カム面221との間の非作動位置
に各引留め硬球204が保持されることで、発条223
の弾圧力によって該各引留め硬球204を常時引留め作
動方向へ押圧している。すなわち、管継手本体200に
対して雄型継手部材230をプラグアウトしたままの開
閉弁装置210の閉弁状態である。
【0012】而して、前記開閉弁装置210の閉弁状態
において、管継手本体200に雄型継手部材230をプ
ラグイン接続操作すると(図9を参照)、該操作に伴
い、先ず、雄型継手部材230の作動外面231が開閉
弁部材212の作動内面213に当接し、該開閉弁部材
212を発条217の弾圧力に抗して接続方向、ひいて
は開弁方向への押込み作動が開始される。
【0013】引続き、該開閉弁部材212の押込み作動
に対応して操作外面215に保持されていた各引留め硬
球204が発条223の弾圧力のため、傾斜カム面22
1によって引留め作動方向へ押出され、操作外面215
による保持が解除された時点では、該各引留め硬球20
4が雄型継手部材230の接続側外周面232に当接さ
れることになり、開閉弁装置210の開弁作用は継続す
る。
【0014】さらに、該開閉弁装置210が所期通りに
開弁された時点では、各引留め硬球204が雄型継手部
材230の引留め外周溝233内に落込んで引留め作動
位置を占めると共に、傾斜カム面221を越えて保持内
周面222に拘束保持されることになり、この結果、該
雄型継手部材230は、開弁位置に引留めて留保され
る。すなわち、この状態が、図9に示す管継手本体20
0に雄型継手部材230をプラグイン接続させた開閉弁
装置210の開弁状態であって、1次側内部流路Aと2
次側内部流路Bとが導入開口216を介して通流可能に
維持される。そして、この開弁状態において外部解放部
材220の操作端部は、ストッパーリング207を越え
て接続端側へ突出したままで待機する。
【0015】次に、前記開閉弁装置210の開弁状態に
おいて、管継手本体200から雄型継手部材230をプ
ラグアウト離脱させるのには、接続端側へ突出されてい
る外部解放部材220の端部を発条223の弾圧力に抗
して押込み操作することにより、引留め作動位置での各
引留め硬球204の保持内周面222による拘束保持が
解除されると共に、開閉弁部材212を介して雄型継手
部材230に加えられている発条217の弾圧力のた
め、該各引留め硬球204が引留め外周溝233内から
押出されて再度傾斜カム面221側に移行し、雄型継手
部材230に対する引留め拘束が解放されることから、
該雄型継手部材230の引抜きによる開閉弁装置210
の閉弁作動、換言すると、雄型継手部材230のプラグ
アウト離脱が容易に可能にされるのである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来構成の開閉弁装置付き管継手装置の場合、管継手
本体200に対して雄型継手部材230をプラグイン接
続させた開弁状態においては、プラグアウト離脱のため
の外部解放部材220の操作端部が接続端側へ突出した
ままで待機しており、この待機状態で各引留め硬球20
4による雄型継手部材230の引留め拘束を任意に解放
できるようになっているため、例えば、雄型継手部材2
30に手動工具等を直接装着させて取扱い操作するとき
などには、前記外部解放部材220の突出されている操
作端部が、他物に突き当てられるなどで誤作動操作され
てしまうことがあり、作業に支障を生ずるばかりか、こ
こでの取扱う流体が加圧されているだけに危険でもある
という不都合を有するものであった。
【0017】本発明は、このような従来の問題点を解消
するためになされたもので、その目的とするところは、
管継手本体からの雄型継手部材のプラグアウト離脱のた
めの外部解放部材による拘束解放作動を人為的にのみ操
作可能にした流路遮断用開閉弁装置付き管継手装置を提
供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1に記載の流路遮断用開閉弁装
置付き管継手装置は、1次側内部流路を形成し、かつ該
1次側内部流路内に弁座部材を設けた外筒体を有し、該
外筒体の内部には、前記弁座部材に接離開閉作動可能に
対峙され、かつ常時閉弁方向に弾圧されて1次側内部流
路を遮断する開閉弁部材、および該開閉弁部材の閉弁位
置対応に待機して常時閉弁方向に弾圧される雌型開閉部
材を配置させ、また、該雌型開閉部材の待機位置にあっ
て前記外筒体の筒部周方向に内外を貫通する複数の保持
穴を形成すると共に、該各保持穴内に前記雌型開閉部材
の外周面に当接されて非動作位置を占める各引留め硬球
をそれぞれに緩挿させ、さらに、前記外筒体の外周面に
は、前記開閉弁部材の閉弁位置対応に配置されて前記非
動作位置の各引留め硬球を常時引き留め動作方向に弾圧
する押圧作用部、および該引き留め動作位置で該各引留
め硬球を拘束保持する拘束内周溝をそれぞれに形成した
外部解放部材を摺動操作可能に嵌挿させてなる管継手本
体と、前記1次側内部流路に通流する2次側内部流路を
形成して前記外筒体内にプラグイン挿入、ならびにプラ
グアウト離脱される筒体部を有し、該筒体部の外周面に
は、挿入接続時に前記雌型開閉部材を開弁位置対応に押
込み移動させる押込み動作部、および該押込み移動に伴
い、引留め動作方向へ押出される前記各引留め硬球を受
入れると共に、該各引留め硬球を開閉弁側上部周面で係
合して引留め留保する引留め外周溝を形成させ、また、
前記筒体部の挿入端部には、該引留め留保対応に前記開
閉弁部材を開弁作動して前記各内部流路間を通流状態に
維持させる開閉作動部を形成した雄型継手部材とを備え
ることを特徴としている。
【0019】本請求項1の流路遮断用開閉弁装置付き管
継手装置では、閉弁状態において、管継手本体への雄型
継手部材のプラグイン接続操作することで、雌型開閉部
材による各引留め硬球の非作動位置の保持が解除される
と共に、開閉作動部によって開閉弁部材が開弁作動さ
れ、管継手本体の1次側内部流路と雄型継手部材の2次
側内部流路とが通流状態になる。そして、この開弁状態
では、雄型継手部材での引留め外周溝内の開閉弁側上部
周面による引留め係合、および外部解放部材の拘束内周
溝による拘束保持によって該保持解除された各引留め硬
球が引留め作動位置に一旦留保されるため、開弁動作時
における雄型継手部材の引留め保持と外部解放部材の作
動拘束とがなされるのである。従って、ここでは外部解
放部材の単独作動が拘束されて不能なまま、開弁状態が
継続して維持されることになる。
【0020】また、前記開弁状態において、管継手本体
と雄型継手部材とを相対的に差動させると共に、該差動
状態を維持することでのみ、外部解放部材の作動拘束状
態が解除され、該外部解放部材の作動、ひいては雄型継
手部材の引留め保持の解放によるプラグアウト離脱が可
能になり、開閉弁装置の閉弁作動がなされる。すなわ
ち、ここでは外部解放部材の作動拘束を人為的に解除し
て維持しない限り、該外部解放部材の作動による雄型継
手部材の引留め拘束を解放することができず、これによ
ってプラグアウト離脱の操作管理を効果的になし得るの
である。
【0021】一方、前記開弁状態において、管継手本体
と雄型継手部材とを相対的に開弁方向へ差動操作させる
ことで、雄型継手部材を引留め留保している各引留め硬
球が押圧作用部の弾圧力で引留め外周溝内の上部係合位
置から挿入端側へ移動して落込み、外部解放部材の拘束
内周溝による作動拘束が解放されるため、該外部解放部
材が単独で接続解除操作できるようになる。従って、こ
こでは該外部解放部材を解除操作態様に保持したままの
状態で、管継手本体からの雄型継手部材のプラグアウト
離脱操作が可能になり、かつ該離脱操作に伴って開閉弁
部材が閉弁作動されるのである。すなわち、この場合に
は、外部解放部材の作動拘束を人為的に解除して維持し
ない限り、該外部解放部材の作動による雄型継手部材の
引留め拘束を解放することができず、これによってプラ
グアウト離脱の操作管理を効果的になし得るのである。
【0022】本発明に係る請求項2に記載の流路遮断用
開閉弁装置付き管継手装置は、請求項1の流路遮断用開
閉弁装置付き管継手装置において、前記開閉弁部材が、
前記管継手本体内の弁座部材に1次側内部流路側から加
圧当接する弁体部と、該弁体部から2次側内部流路側へ
導入流路を含んで一体的に突設されて前記雄型継手部材
の開閉作動部に加えられる接続挿入圧を受止める受圧部
とからなることを特徴としている。
【0023】本請求項2の流路遮断用開閉弁装置付き管
継手装置では、開閉弁部材を効果的な単体構造に構成し
得る。
【0024】本発明に係る請求項3に記載の流路遮断用
開閉弁装置付き管継手装置は、請求項1の流路遮断用開
閉弁装置付き管継手装置において、前記管継手本体内に
対する前記雄型継手部材での2次側内部流路を形成した
筒体部の接続挿入経路には、前記開閉弁部材の開閉作動
に先立ち、該筒体部の外周面を外部からシールアウトす
るシール部材が設けられていることを特徴としている。
【0025】本請求項3の流路遮断用開閉弁装置付き管
継手装置では、雄型継手部材のプラグイン接続による開
弁作動の経過時における加圧流体の漏出が効果的に阻止
される。
【0026】本発明に係る請求項4に記載の流路遮断用
開閉弁装置付き管継手装置は、請求項1の流路遮断用開
閉弁装置付き管継手装置において、前記管継手本体の外
周面に摺動可能に嵌挿される外部解放部材が、常時閉弁
方向に弾圧され、かつ該外部解放部材の押圧作用部が、
実質的に前記各引留め硬球の抜け出しを阻止する押止面
と、前記弾圧力に基づいて該各引留め硬球を引き留め動
作方向へ加圧する傾斜カム面とで形成されていることを
特徴としている。
【0027】本請求項4の流路遮断用開閉弁装置付き管
継手装置では、外部解放部材を良好な単体構造に簡略化
して構成できると共に、所期通りの役割り作用を効果的
に果たし得る。
【0028】本発明に係る請求項5に記載の流路遮断用
開閉弁装置付き管継手装置は、請求項1の流路遮断用開
閉弁装置付き管継手装置において、前記管継手本体の外
筒体における接続側端部外周面には、前記雄型継手部材
のプラグイン接続状態で、前記外部解放部材の閉弁方向
への作動を前記拘束内周溝による各引留め硬球の拘束保
持位置までに規制するストッパーが設けられていること
を特徴としている。
【0029】本請求項5の流路遮断用開閉弁装置付き管
継手装置では、雄型継手部材のプラグイン接続の際の作
動範囲を効果的に特定できて所期通りの作用が得られ
る。
【0030】本発明に係る請求項6に記載の流路遮断用
開閉弁装置付き管継手装置は、請求項1の流路遮断用開
閉弁装置付き管継手装置において、前記管継手本体への
雄型継手部材のプラグイン接続時における前記各引留め
硬球の引留め状態が、実質的に前記各保持穴に緩挿され
たまま、周方向外側にあっては、前記管継手本体での外
部解放部材の拘束内周溝に拘束保持され、かつ周方向内
側にあっては、前記雄型継手部材での引留め外周溝の開
閉弁側上部周面への係合によってなされると共に、該引
留め外周溝の挿入端側には、プラグアウト離脱時に該係
合が解放された各引留め硬球を受け入れる余裕空間部が
形成されていることを特徴としている。
【0031】本請求項6の流路遮断用開閉弁装置付き管
継手装置では、各引留め硬球の各保持穴内での緩挿態様
と作動状態とが確実化されて所期通りの作用が効果的に
果たされる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る流路遮断用開
閉弁装置付き管継手装置の実施形態につき、図1ないし
図7を参照して詳細に説明する。
【0033】図1は、本実施形態を適用した流路遮断用
開閉弁装置付き管継手装置のプラグイン接続前(閉弁状
態)における概要構成を示すもので、同図(a)は同上
管継手本体の半截側面図、同図(b)は同上雄型継手部
材の半截側面図であり、図2は、図1(a)の閉弁状態
における引留め係止機構部構成を拡大して示す部分断面
説明図、図3は、図1(a)の開閉弁部材の接続端側か
ら見た半截正面図である。
【0034】図4は、同上管継手本体と雄型継手部材と
のプラグイン接続後(開弁状態)の形態を示す半截側面
図であり、図5は、図4の開弁状態における引留め係止
機構部構成を拡大して示す断面説明図である。図6は、
同上管継手本体と雄型継手部材とのプラグアウト離脱
(非接続)準備状態の形態を示す半截側面図であり、図
7は、図6の非接続準備状態における引留め係止機構部
構成を拡大して示す断面説明図である。
【0035】図1ないし図3に示すプラグイン接続前
(閉弁状態)の装置構成において、本実施形態による流
路遮断用開閉弁装置付き管継手装置は、一方の端部側
(自由端で図の右端部側に相当)から供給チューブを介
して所要加圧流体(本装置で取扱う加圧流体、例えば、
加圧空気等)が供給され、他方の端部側(操作端で図の
左端部側に相当)を接続受入れ開口端(以下、単に接続
端と呼ぶ)とし、かつ内部に非接続状態で常時弾圧的に
閉弁維持される開閉弁装置30を設けた全体的に中空円
筒状構成の管継手本体10と、一方の端部側(同様に自
由端で図の左端部側に相当)を加圧流体利用機器(例え
ば、手動操作工具としての加圧空気噴出用のハンドノズ
ル装置等)に結合させ、他方の端部側(同様に、操作端
で図の右端部側に相当)を挿入押込み動作端(以下、単
に挿入端と呼ぶ)72とし、かつ該挿入端72を前記管
継手本体10の接続端内へ着脱自在に挿入結合させた接
続状態で、前記開閉弁装置30を開弁作動させて維持す
る中空円筒状構成の雄型継手部材70とを有している。
【0036】前記管継手本体10の基体部は、前記供給
チューブを結合する自由端部相当の円筒基体11と、該
円筒基体11に内部の弁座部材31を介して螺着結合さ
れる接続端部相当の接続スリーブ21とで構成されてお
り、これらの両者内部の中心軸線上に一連の1次側内部
流路Aを形成させ、かつ該1次側内部流路Aが前記弁座
部材31を境にして自由端側流路A1および接続端側流
路A2に区分されている。そして、前記弁座部材31に
組み合わされて開閉弁装置30を構成する開閉弁部材4
1が配置される。なお、符号21a,31aは結合各部
に介在させたシールリングである。
【0037】ここで、前記円筒基体11の内周面適所に
は、接続端側に向かう第1段部12が形成されている。
【0038】一方、前記接続スリーブ21に対しては、
前記接続端側流路A2内での後述する雌型開閉部材51
の待機位置に該当する筒部22の周方向にあって、等角
間隔で内外両周面を貫通する複数個の各保持穴、この場
合、例えば、10個の各保持穴23を穿孔し、かつ該各
保持穴23内には、引留め硬球29をそれぞれ可動的に
緩入してある。また、筒部22の外周面には、所要位置
で接続端側に向かう第2段部24によって後述する外部
解放部材61の外周摺動面25を形成し、かつ該外周摺
動面25の接続端側端部にあって、外部解放部材61の
嵌挿後、該外部解放部材61の最大摺動位置範囲を規制
するストッパーリング26を嵌着してある。さらに、筒
部22の内周面には、各保持穴23の内部開口に接続端
側で接して自由端側に向かう突当て段部27によって前
記雌型開閉部材51の内周摺動面28を形成する。
【0039】前記弁座部材31は、前記円筒基体11と
接続スリーブ21との間に挟着固定されて前記1次側内
部流路Aの一部を構成する中空リング状をなしており、
自由端側、ひいては前記自由端側流路A1側内に向けて
拡開するテーパー状の弁座面32を形成すると共に、該
弁座面32に連接する内周面33には、プラグイン接続
時に前記雄型継手部材70における筒体部71での挿入
端72対応の外周面73をシールアウトするシール部材
34が設けられ、かつ接続端側の端面に前記接続スリー
ブ21の突当て段部27に対向する第3段部35が形成
されている。
【0040】前記開閉弁部材41は、図3に示す如く、
弁体部42の接続端側にあって、前記弁座部材31に接
離開閉作動可能に対峙して弁座面32に当接される弁シ
ール部材43を有し、該弁体部42から接続端側に延出
されるリング部44には、開弁時に加圧流体を導入する
複数の流通開口46を開口させ、該端面に前記雄型継手
部材70の挿入端72に対向する動作端45を形成して
あり、さらに、弁体部42の自由端側には、前記円筒基
体11の第1段部12との間に第1発条48を張架する
受支凹部47を形成してある。
【0041】この場合、前記各構成による開閉弁部材4
1では、該第1発条48の弾圧力で常時前記弁座部材3
1に圧接されて閉弁状態を維持する。
【0042】前記雌型開閉部材51は、前記接続スリー
ブ21の内周摺動面28内に嵌挿され、前記雄型継手部
材70のプラグイン接続操作によって摺動自在に作動さ
れるもので、同様に中空リング状の筒部52を有し、該
筒部52の外周面、ここでは摺動面53上の適所にあっ
て、前記弁座部材31の第3段部35、ひいては固定部
との間に第2発条57を張架するための自由端側に向か
う第4段部54を形成すると共に、内周面主部に接続端
側へテーパー状に緩く拡開した作動内面55を形成して
あり、かつ接続端側端部が突当て端面56になってい
る。
【0043】この場合、前記各構成による雌型開閉部材
51では、第2発条57の弾圧力で常時前記接続スリー
ブ21の突当て段部27に突当てられて待機すると共
に、該突当て弾圧により、常時前記各保持穴23での内
周摺動面28側の内部開口を閉ざすことで、該各保持穴
23内に緩入させた各引留め硬球29を非作動位置に保
持する。
【0044】前記外部解放部材61は、前記接続スリー
ブ21の外周摺動面25上に嵌挿され、前記雄型継手部
材70のプラグイン接続操作に伴い、該接続位置で接続
端側方向(開弁作動の対応方向)へ自動的に摺動作動さ
れることで、前記雄型継手部材70に対する後述の引留
め作用を支援して拘束係止され、かつプラグアウト離脱
に際し、該引留め作用の解放時点で拘束解除されて自由
端側方向(閉弁作動の対応方向)へ手動的に摺動操作可
能にされるもので、同様に中空リング状の筒部62を有
し、かつ該筒部62の内周作動面63にあって、前記接
続スリーブ21の第2段部24に対向して自由端側に向
かう第5段部64を形成すると共に、該第2段部24と
の間に第3発条68を張架してある。
【0045】また、この外部解放部材61の内周作動面
63の接続端側端部には、前記ストッパーリング26を
受け入れ得る程度の内径で前記非動作位置の各引留め硬
球29を押止する押止内周溝(押圧作用部となる一方の
押止面)65、および前記第3発条68の弾圧力で該押
止態様の各引留め硬球29を常時引留め動作方向へ押圧
する押圧傾斜カム面(押圧作用部となる他方の傾斜カム
面)66を形成してある。さらに、該内周作動面63の
押圧傾斜カム面66に隣り合う自由端側には、引留め動
作位置で各引留め硬球29を拘束保持する拘束内周溝6
7を形成してある。
【0046】この場合、前記各構成による外部解放部材
61では、図1および図2に示す如く、プラグイン接続
前(閉弁位置)の状態において、前記待機位置の雌型開
閉部材51で非動作位置にある各保持穴23内の各引留
め硬球29が、第3発条68による押圧作用が与えられ
たままで、筒部62の押止内周溝65によって押止保持
されると共に、合わせて押圧傾斜カム面66によって引
留め動作方向へ常時押圧されており、かつプラグイン接
続後(開弁位置)の状態において、該各引留め硬球29
が、拘束内周溝67で拘束保持される。
【0047】すなわち、この結果、上記管継手本体10
においては、該プラグイン接続前の場合、雌型開閉部材
51による非動作位置での各引留め硬球29の押止保持
により、前記開閉弁装置30が閉弁状態に維持される。
また、該プラグイン接続後の場合、雌型開閉部材51の
作動に伴う各引留め硬球29の押止解放、ひいては前記
開閉弁装置30の開弁操作に伴い、該各引留め硬球29
が引留め作動方向へ押出されることになる。
【0048】次に、前記雄型継手部材70は、筒体部7
1の内部にあって、前記1次側内部流路Aの接続端側流
路A2側と通流可能な2次側内部流路Bを形成させ、か
つ先にも述べた如く、プラグイン接続操作に際して前記
開閉弁装置30、ここでは前記開閉弁部材41の動作端
45を作動させるための挿入端72、および該挿入端7
2に対応する挿入外周面73を有している。さらに、前
記雌型開閉部材51の作動内面55に当接させるべく該
挿入外周面73からテーパー状に立ち上げた作動外面7
4と、それに、該作動外面74に隣り合う接続端側外周
面75上にあって、前記引留め作動方向へ押し出される
各保持穴23内の各引留め硬球29を受け入れると共
に、該各引留め硬球29を開閉弁側上部周面76aで係
合して引留め保持する引留め外周溝76とを形成し、か
つ該引留め外周溝76の挿入端側には、各引留め硬球2
9を溝内一杯に受入れ得るだけの幾分かの余裕空間部7
6bが形成される。
【0049】続いて、上記各構成の本実施形態による開
閉弁装置付き管継手装置の作用、効果について述べる。
【0050】本実施形態の装置構成において、管継手本
体10への雄型継手部材70のプラグイン接続前(非接
続時で、閉弁状態)の態様は図1および図2に示す通り
であり、かつ該雄型継手部材70のプラグイン接続後
(接続時で、開弁状態)の態様は図4および図5に示す
通りである。また、管継手本体10と雄型継手部材70
とを相対的に差動させてのプラグアウト離脱の準備状態
(非接続への移行準備状態)の態様は図6および図7に
示す通りである。
【0051】すなわち、図1および図2に示す非接続時
の閉弁状態では、管継手本体10内の開閉弁装置30に
おける弁座部材31の弁座面32に対して開閉弁部材4
1の弁シール部材43が第1発条48の弾圧力で圧接さ
れ、1次側内部流路Aの自由端側流路A1と接続端側流
路A2との間を流路遮断している。また、雌型開閉部材
51は、待機位置で摺動面53により、各保持穴23の
内部側開口を第2発条57の弾圧力で閉じて各引留め硬
球29を非作動位置に保持し、さらに、外部解放部材6
1は、同様に待機位置で押止内周溝65により、該非作
動位置の各引留め硬球29を押止保持し、かつ押圧傾斜
カム面66により、第3発条68の弾圧力で引留め動作
方向へ押圧した態勢におかれている。
【0052】而して、前記開閉弁装置30の閉弁状態に
おいて、管継手本体10内に雄型継手部材70をプラグ
イン接続操作することにより、先ず、該雄型継手部材7
0の作動外面74が雌型開閉部材51の作動内面55に
当接した上で、該雌型開閉部材51を第2発条57の弾
圧力に抗して接続方向へ押込み作動させ、かつ該押込み
作動の途上で挿入端72が開閉弁部材41の動作端45
に当接して、ここでも該開閉弁部材41を第1発条48
の弾圧力に抗して接続方向、この場合、開弁方向へ作動
させ始める。
【0053】この場合、前記雌型開閉部材51の押込み
作動に伴い、挿入外周面73がシール部材34に接する
ため、開弁作動の開始で通流し始める加圧流体の外部へ
の洩れが阻止されており、かつ開閉弁部材41の摺動面
53による各引留め硬球29の保持が解除された時点で
は、各引留め硬球29が加圧状態の押圧傾斜カム面66
で押圧されて接続端側外周面75に接した状態におかれ
る。
【0054】そして、前記雌型開閉部材51の押込み作
動の終期には、各引留め硬球29が押圧傾斜カム面66
の押圧によって引留め外周溝76内に一旦落込んだ状態
にされるため、該各引留め硬球29は、押圧傾斜カム面
66を越えて拘束内周溝67内に移行する。つまり、こ
れを換言すると、外部解放部材61が第3発条68の押
圧でストッパーリング26に突当るまで自動的に作動さ
れた上で、引留め外周溝76内に落込んだ各引留め硬球
29が、第2発条57の押圧による雌型開閉部材51の
僅かな戻り作動で押出されるために、拘束内周溝67内
に円滑に受け入れられ、かつ該引留め外周溝76の開閉
弁側上部周面76aとの間で係合状態のまま拘束保持さ
れると共に、併せて、雌型開閉部材51が引留め拘束状
態に留保され、同時に外部解放部材61がストッパーリ
ング26に突当てられた離脱準備位置に確保されること
になる。
【0055】すなわち、この結果、図4および図5に示
す如く、管継手本体10内への雄型継手部材70のプラ
グイン接続がなされると共に、開閉弁装置30の開弁作
動が所期通りに終了し、かつ該雌型開閉部材51の引留
め拘束により、開弁状態が維持されて管継手本体10内
の1次側内部流路Aと雄型継手部材70内の2次側内部
流路Bとの間が通流可能にされるのである。
【0056】ここで、上記開弁状態にあって外部解放部
材61は、拘束内周溝67内への各引留め硬球29の受
入れと保持とで該当位置に拘束状態におかれており、該
拘束状態を解除しない限りにおいては、手動による作動
操作(人為的作動操作)は勿論のこと、その他の作動、
例えば、他物との衝接などに伴う意図しない不作為的な
作動についても一切行うのが不能に保持されることにな
る。つまり、この拘束状態のままでは、該外部解放部材
61をプラグアウト離脱のために作動することができ
ず、従って、誤作動等を生ずる惧れが完全に回避される
のである。
【0057】次に、前記プラグイン接続された雌型開閉
部材51の引留め拘束による開閉弁装置30の開弁状態
において、管継手本体10内から雄型継手部材70をプ
ラグアウト離脱させるのには、該管継手本体10と雄型
継手部材70との相互を相対的に差動させ、かつ該差動
状態を維持すること、すなわち、管継手本体10と雄型
継手部材70との両者を第1および第2の各発条48,
57の弾圧力に抗して再度押込み方向、ひいては開弁方
向に作動(閉弁方向への抜出し作動は上記の如く当然不
可能である)させ、これによって該両者間に一旦相対的
な差動を生じさせることにより、外部解放部材61の拘
束を解除させておき、かつ該拘束解除を維持したままの
状態(維持しない限りは元の拘束状態に復帰する)で、
あらためて該外部解放部材61を解放作動させ、このよ
うにして所期通りの雄型継手部材70のプラグアウト離
脱をなし得るのである。
【0058】前記外部解放部材61の拘束解除操作につ
き、より一層詳しく述べると、図4および図5に示すプ
ラグイン接続状態(開弁状態)において、図6および図
7に示す如く、雄型継手部材70での引留め外周溝76
の開閉弁側上部周面76aに係合し、かつ外部解放部材
61の拘束内周溝67内で拘束保持されたままの各引留
め硬球29は、前記管継手本体10と雄型継手部材70
との相対的な差動、および該差動状態の維持に伴い、先
ず、該開閉弁側上部周面76aとの係合が解除された状
態になり、かつ該係合解除状態では、引留め外周溝76
の余裕空間部76b側へ移動可能な浮動状態におかれる
ことから、図6および図7のプラグアウト離脱の準備状
態(非接続への移行準備状態)にされると共に、ストッ
パーリング26に突当てられて離脱準備位置に保持され
ている外部解放部材61の作動が可能になる。
【0059】そこで、引続き、前記差動状態を維持した
まま、つまりは各引留め硬球29による外部解放部材6
1の拘束を解除したままの状態、この場合、図6および
図7に示す状態で、該外部解放部材61を第3発条68
の弾圧力に抗して自由端側へ手動的に摺動作動させるこ
とにより、引留め作動位置の各引留め硬球29が余裕空
間部76bを含む引留め外周溝76内に押出される態様
で、外部解放部材61の摺動作動対応に拘束内周溝67
内の対応側から再度押圧傾斜カム面66側に移行可能に
され、この結果、雄型継手部材70に対する引留め拘束
もまた解放可能にされて、雄型継手部材70を容易にプ
ラグアウト離脱操作できるもので、該プラグアウト離脱
後、管継手本体10は、再度図1および図2の状態に復
帰して流路遮断をなすのである。
【0060】なお、上記実施形態の場合には、先に概略
的に述べた従来例構成に比較するとき、流路開閉の基本
となる開閉弁部材41に対し、雄型継手部材70の引留
め保持作用のための関連機構等を付加させていないの
で、該開閉弁部材41自体の構成を極めて簡略化でき、
かつこれによって、装置構成における開閉弁部材41の
交換等を容易かつ効果的に行い得るのである。
【0061】
【発明の効果】以上、実施形態によって詳述したよう
に、本発明の流路遮断用開閉弁装置付き管継手装置によ
れば、次のようなそれぞれの効果が得られる。すなわ
ち、開閉弁装置の閉弁状態においては、管継手本体への
雄型継手部材のプラグイン接続操作により、雌型開閉部
材による各引留め硬球の非作動位置の保持が解除され、
かつ開閉作動部によって開閉弁部材が開弁作動されるよ
うにしているから、管継手本体の1次側内部流路と雄型
継手部材の2次側内部流路とを通流状態にできる。ま
た、開弁状態においては、雄型継手部材の引留め外周溝
内での開閉弁側上部周面による各引留め硬球の係合、お
よび外部解放部材の拘束内周溝による該各引留め硬球の
拘束保持によって該雄型継手部材を引留め拘束するの
で、開弁動作時における雄型継手部材の引留め保持と外
部解放部材の作動拘束とを効果的になし得るのであり、
この結果、外部解放部材の単独作動が拘束されて不能な
まま、開弁状態を維持できる。
【0062】また、前記開弁状態において、管継手本体
と雄型継手部材との相互を相対的に差動させ、かつ該差
動状態を維持することでのみ、外部解放部材の作動拘束
状態を解除して、該外部解放部材の作動、ひいては雄型
継手部材の引留め保持の解放によるプラグアウト離脱を
可能にし得るもので、このため、外部解放部材の作動拘
束を人為的に解除して維持しない限り、該外部解放部材
の作動による雄型継手部材の引留め拘束を解放できず、
装置の誤作動を完全かつ確実に防止でき、結果的にプラ
グアウト離脱の操作管理を良好かつ効果的に行うことが
できる等の優れた特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を適用した流路遮断用開閉
弁装置付き管継手装置のプラグイン接続前(閉弁状態)
における概要構成を示すもので、同図(a)は同上管継
手本体の半截側面図、同図(b)は同上雄型継手部材の
半截側面図である。
【図2】図1(a)の閉弁状態における引留め係止機構
部構成を拡大して示す部分断面説明図である。
【図3】図1(a)の開閉弁部材の接続端側から見た半
截正面図である。
【図4】同上管継手本体と雄型継手部材とのプラグイン
接続後(開弁状態)の形態を示す半截側面図である。
【図5】図4の開弁状態における引留め係止機構部構成
を拡大して示す断面説明図である。
【図6】同上管継手本体と雄型継手部材とのプラグアウ
ト離脱(非接続)準備状態の形態を示す半截側面図であ
る。
【図7】図6の非接続準備状態における引留め係止機構
部構成を拡大して示す断面説明図である。
【図8】従来の開閉弁装置付き管継手装置でのプラグイ
ン接続前における管継手本体の概要構成を単独で示す半
截側面図である。
【図9】同上管継手本体への雄型継手部材のプラグイン
接続後の態様を示す半截側面図である。
【符号の説明】
A 1次側内部流路 A1 1次側内部流路の自由端側流路 A2 1次側内部流路の接続端側流路 B 2次側内部流路 10 管継手本体 11 円筒基体 12 第1段部 21 接続スリーブ 21a シールリング 22 筒部 23 保持穴 24 第2段部 25 外周摺動面 26 ストッパーリング 27 突当て段部 28 内周摺動面 29 引留め硬球 30 開閉弁装置 31 弁座部材 31a シールリング 32 弁座面 33 内周面 34 シール部材 35 第3段部 41 開閉弁部材 42 弁体部 43 弁シール部材 44 リング部 45 動作端 46 流通開口 47 受支凹部 48 第1発条 51 雌型開閉部材 52 筒部 53 摺動面 54 第4段部 55 作動内面 56 突当て端面 57 第2発条 61 外部解放部材 62 筒部 63 内周作動面 64 第5段部 65 押止内周溝 66 押圧内面 67 拘束内周溝 68 第3発条 70 雄型継手部材 71 筒体部 72 挿入押込み動作端(挿入端) 73 挿入外周面 74 作動外面 75 接続端側外周面 76 引留め外周溝 76a 開閉弁側上部内面 76b 余裕空間部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 秀三郎 東京都大田区南雪谷3−10−2 (72)発明者 石井 秀敏 東京都大田区南雪谷3−10−2 Fターム(参考) 3J106 AB01 BA01 BB01 BC04 BC12 BD01 BE26 CA13 EA03 EB07 EC02 EC07 ED32 EE13 EF07 EF08 GA01 GA04 GA12 GA22 GA23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次側内部流路を形成し、かつ該1次側
    内部流路内に弁座部材を設けた外筒体を有し、該外筒体
    の内部には、前記弁座部材に接離開閉作動可能に対峙さ
    れ、かつ常時閉弁方向に弾圧されて1次側内部流路を遮
    断する開閉弁部材、および該開閉弁部材の閉弁位置対応
    に待機して常時閉弁方向に弾圧される雌型開閉部材を配
    置させ、また、該雌型開閉部材の待機位置にあって前記
    外筒体の筒部周方向に内外を貫通する複数の保持穴を形
    成すると共に、該各保持穴内に前記雌型開閉部材の外周
    面に当接されて非動作位置を占める各引留め硬球をそれ
    ぞれに緩挿させ、さらに、前記外筒体の外周面には、前
    記開閉弁部材の閉弁位置対応に配置されて前記非動作位
    置の各引留め硬球を常時引き留め動作方向に弾圧する押
    圧作用部、および該引き留め動作位置で該各引留め硬球
    を拘束保持する拘束内周溝をそれぞれに形成した外部解
    放部材を摺動操作可能に嵌挿させてなる管継手本体と、 前記1次側内部流路に通流する2次側内部流路を形成し
    て前記外筒体内にプラグイン挿入、ならびにプラグアウ
    ト離脱される筒体部を有し、該筒体部の外周面には、挿
    入接続時に前記雌型開閉部材を開弁位置対応に押込み移
    動させる押込み動作部、および該押込み移動に伴い、引
    留め動作方向へ押出される前記各引留め硬球を受入れる
    と共に、該各引留め硬球を開閉弁側上部周面で係合して
    引留め留保する引留め外周溝を形成させ、また、前記筒
    体部の挿入端部には、該引留め留保対応に前記開閉弁部
    材を開弁作動して前記各内部流路間を通流状態に維持さ
    せる開閉作動部を形成した雄型継手部材とを備えること
    を特徴とする流路遮断用開閉弁装置付き管継手装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉弁部材が、前記管継手本体内の
    弁座部材に1次側内部流路側から加圧当接する弁体部
    と、該弁体部から2次側内部流路側へ導入流路を含んで
    一体的に突設され、前記雄型継手部材の開閉作動部に加
    えられる接続挿入圧を受止める受圧部とからなることを
    特徴とする請求項1に記載の流路遮断用開閉弁装置付き
    管継手装置。
  3. 【請求項3】 前記管継手本体内に対する前記雄型継手
    部材の2次側内部流路を形成した筒体部の接続挿入経路
    には、前記開閉弁部材の開閉作動に先立ち、該筒体部の
    外周面を外部からシールアウトするシール部材が設けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載の流路遮断用
    開閉弁装置付き管継手装置。
  4. 【請求項4】 前記管継手本体の外周面に摺動可能に嵌
    挿される外部解放部材が、常時閉弁方向に弾圧され、か
    つ該外部解放部材の押圧作用部が、実質的に前記各引留
    め硬球の抜け出しを阻止する押止面と、前記弾圧力に基
    づいて該各引留め硬球を引き留め動作方向へ加圧する傾
    斜カム面とで形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の流路遮断用開閉弁装置付き管継手装置。
  5. 【請求項5】 前記管継手本体の外筒体における接続側
    端部外周面には、前記雄型継手部材のプラグイン接続状
    態で、前記外部解放部材の閉弁方向への作動を前記拘束
    内周溝による各引留め硬球の拘束保持位置までに規制す
    るストッパーが設けられていることを特徴とする請求項
    1に記載の流路遮断用開閉弁装置付き管継手装置。
  6. 【請求項6】 前記管継手本体への雄型継手部材のプラ
    グイン接続時における前記各引留め硬球の引留め留保状
    態が、実質的に前記各保持穴に緩挿されたまま、周方向
    外側にあっては、前記管継手本体での外部解放部材の拘
    束内周溝に拘束保持され、かつ周方向内側にあっては、
    前記雄型継手部材での引留め外周溝の開閉弁側上部周面
    への係合によってなされると共に、該引留め外周溝の挿
    入端側には、プラグアウト離脱時に該係合が解放された
    各引留め硬球を受け入れる余裕空間部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の流路遮断用開閉弁装
    置付き管継手装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018076933A (ja) * 2016-11-10 2018-05-17 日東工器株式会社 ソケット及びソケットとプラグとからなる継手
CN112555134A (zh) * 2019-09-25 2021-03-26 周文三 轮胎气嘴与空气压缩机软管相结合的止逆构造

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