JP2002340071A - 湿式フリクションプレート - Google Patents

湿式フリクションプレート

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    • F16D2065/1324Structure carrying friction elements

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オートマチックトランスミッションの油圧ク
ラッチや油圧ブレーキの非締結時における摩擦抵抗の低
減を図る。 【解決手段】 オートマチックトランスミッションの湿
式油圧クラッチのフリクションプレート68の表面に、
複数の半径方向油通路74i,74oを挟んで環状に配
置された複数の摩擦材73i,73oを半径方向内外に
2段に設け、これら摩擦材73i,73oを環状のセパ
レータプレートの表面に接触させてトルクを伝達する。
各々の摩擦材73i,73oの内周縁78L,78Rを
半径方向外側に向けてV字状に形成することで、フリク
ションプレート68およびセパレータプレートの非係合
時に両プレート間に残留する潤滑油を遠心力で半径方向
油通路74i,74oに効果的に導いて外部に排出する
ことが可能となり、潤滑油の引きずりによる摩擦抵抗を
低減してエネルギーロスの発生を回避することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環状の第1プレー
トの表面に、半径方向に延びる複数の半径方向油通路を
挟んで複数の摩擦材を円周方向に配置し、これら摩擦材
を環状の第2プレートの表面に接触させてトルクを伝達
する湿式フリクションプレートに関する。
【0002】
【従来の技術】オートマチックトランスミッションの変
速用クラッチには湿式油圧クラッチが用いられている。
かかる湿式油圧クラッチは複数枚のフリクションプレー
トと複数枚のセパレータプレートとを交互に重ね合わ
せ、油圧で両プレートを圧接してトルク伝達を行なうよ
うになっており、非締結状態から締結状態に移行する際
に生じる摩擦熱の吸収や摩擦材の摩耗防止等の理由か
ら、フリクションプレートとセパレータプレートとの接
触面に潤滑油を供給している。
【0003】ところで、油圧クラッチの応答性を高める
ためにフリクションプレートとセパレータプレートとの
距離は小さく設定されており、また油圧クラッチの締結
時のトルク伝達容量を充分に確保するためにフリクショ
ンプレート上に占める油通路の総面積は制約を受けるこ
とになる。このため、油圧クラッチの非締結時にフリク
ションプレートおよびセパレータプレート間に残留する
潤滑油が排出され難くなり、フリクションプレートとセ
パレータプレートとの相対回転により潤滑油の引き擦り
トルクが発生する問題があった。
【0004】そこで、フリクションプレートの摩擦材の
内周縁に油溜め部を形成して潤滑油を保持することで、
フリクションプレートおよびセパレータプレート間に潤
滑油が流入し難くして引き擦りトルクを減少させるとと
もに、油溜め部に溜まった潤滑油を放射方向に延びる油
通路を通して遠心力で排出するものが、特開平4−19
4422号公報により公知である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平4−194
422号公報に記載されたものは、極めて薄い摩擦材の
内周縁に油溜め部を形成する必要があるために加工コス
トが嵩む問題があるだけでなく、摩擦材とそれを支持す
るプレートとの間に油溜め部から潤滑油が浸入し易いた
め、摩擦材の剥離等の問題が発生する可能性がある。
【0006】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、オートマチックトランスミッションの油圧クラッチ
や油圧ブレーキの非締結時における摩擦抵抗の更なる低
減を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、環状の第1プ
レートの表面に、半径方向に延びる複数の半径方向油通
路を挟んで複数の摩擦材を円周方向に配置し、これら摩
擦材を環状の第2プレートの表面に接触させてトルクを
伝達する湿式フリクションプレートにおいて、前記複数
の摩擦材を、それらの内周縁に沿って円周方向に延びる
円周方向油通路を介して半径方向内外に複数段に配置す
るとともに、各々の摩擦材の内周縁の少なくとも一部
を、該摩擦材の回転方向遅れ側に臨む半径方向油通路の
半径方向内端に向けて半径方向外側に傾斜させたことを
特徴とする湿式フリクションプレートが提案される。
【0008】上記構成によれば、環状の第1プレートの
表面に設けられる複数の摩擦材の内周縁の少なくも一部
を、その摩擦材の回転方向遅れ側に臨む半径方向油通路
の内端に向けて外側に傾斜させたので、遠心力で外側に
流れ、かつコリオリの力で回転方向遅れ側に流れる潤滑
油を摩擦材の内周縁の少なくとも一部で案内して回転方
向遅れ側の半径方向油通路の内端に効果的に導くことが
できる。これにより、第1プレートの表面の全域で、摩
擦材の表面に乗り上げて第2プレートの表面との間に残
留する潤滑油の量を減少させ、潤滑油の引きずりによる
摩擦抵抗の増加を防止するとともに、半径方向油通路に
流入した潤滑油の油圧荷重で第1プレートおよび第2プ
レートを均一に離反させて前記摩擦抵抗の増加を一層効
果的に防止することができる。しかも複数の摩擦材を円
周方向に延びる円周方向油通路を介して半径方向内外に
複数段に配置したので、内側の半径方向油通路および外
側の半径方向油通路の両方において潤滑油の油圧荷重を
発生させ、第1プレートおよび第2プレートを更に確実
に離反させることができる。
【0009】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、半径方向内側段の摩擦材間に
形成された半径方向油通路を、半径方向外側段の摩擦材
間に形成された半径方向油通路に対して回転方向遅れ側
にずらして配置したことを特徴とする湿式フリクション
プレートが提案される。
【0010】上記構成によれば、内側の半径方向油通路
を外側の半径方向油通路に対して回転方向遅れ側にずら
して配置したので、内側の半径方向油通路から流出した
潤滑油を外側の摩擦材の傾斜した内周縁に確実に導き、
回転方向遅れ側にある外側の半径方向油通路に一層スム
ーズに流入させることができる。
【0011】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項2の構成に加えて、各々の摩擦材の内周縁を、該
摩擦材の円周方向両側に臨む一対の半径方向油通路の半
径方向内端に向けて、半径方向外側にV字状ないしU字
状に傾斜させたことを特徴とする湿式フリクションプレ
ートが提案される。
【0012】上記構成によれば、内側の半径方向油通路
を外側の半径方向油通路に対して回転方向遅れ側にずら
して配置したことに加えて、摩擦材の内周縁を半径方向
外側にV字状ないしU字状に傾斜させたので、第1プレ
ートが何れの方向に回転した場合でも、V字状ないしU
字状に傾斜した摩擦材の内周縁の回転方向遅れ側部分で
潤滑油を案内し、その潤滑油を回転方向遅れ側にある外
側の半径方向油通路にスムーズに流入させることができ
る。
【0013】尚、実施例のベースプレート72およびセ
パレータプレート61はそれぞれ本発明の第1プレート
および第2プレートに対応し、実施例の内側摩擦材73
iおよび外側摩擦材73oは本発明の摩擦材に対応す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0015】図1〜図9は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は平行4軸式オートマチックトランスミッシ
ョンのスケルトン図、図2は図3および図4の位置を示
すマップ、図3は図2のA部の詳細図、図4は図2のB
部の詳細図、図5は図4の要部拡大図、図6は図5の6
−6線断面図、図7は摩擦材の拡大図、図8はフリクシ
ョンプレートに沿う潤滑油の流れを示す図、図9はフリ
クションプレートの引き擦りトルクの低減効果を示すグ
ラフである。
【0016】図1〜図4に示すように、エンジンEの左
側面に接続された平行4軸式オートマチックトランスミ
ッションTの外郭は、トルクコンバータケース11、ミ
ッションケース12およびケースカバー13から構成さ
れる。トルクコンバータケース11およびミッションケ
ース12には、ボールベアリング14,15を介してメ
インシャフトSmが支持され、ローラベアリング16お
よびボールベアリング17を介してカウンタシャフトS
cが支持され、ボールベアリング18,19を介して第
1サブシャフトSs1が支持され、ボールベアリング2
0およびローラベアリング21を介して第2サブシャフ
トSs2が支持される。エンジンEのクランクシャフト
22はトルクコンバータ23を介してメインシャフトS
mに接続される。またカウンタシャフトScと一体のフ
ァイナルドライブギヤ24は、ディファレンシャルギヤ
ボックス25の外周に固定したファイナルドリブンギヤ
26に噛合して左右の駆動輪WL,WRを駆動する。
【0017】メインシャフトSmの回転を異なる変速比
でカウンタシャフトScに伝達して1速変速段〜5速変
速段および後進変速段を確立すべく、第1サブシャフト
Ss1に1速クラッチC1および2速クラッチC2が設
けられ、第2サブシャフトSs2に3速クラッチC3が
設けられ、メインシャフトSmに4速クラッチC4およ
び5速−リバースクラッチC5Rが設けられる。メイン
シャフトSmと一体のサブシャフト駆動第1ギヤ31が
カウンタシャフトScに相対回転自在に支持したサブシ
ャフト駆動第2ギヤ32に噛合し、このサブシャフト駆
動第2ギヤ32は第1サブシャフトSs1と一体のサブ
シャフト駆動第3ギヤ33に噛合し、前記サブシャフト
駆動第1ギヤ31は第2サブシャフトSs2に相対回転
自在に支持したサブシャフト駆動第4ギヤ34に噛合す
る。
【0018】前記1速クラッチC1〜5速−リバースク
ラッチC5Rが非締結状態にあっても、メインシャフト
Smの回転に連動して以下に説明する各部は常時回転す
る。即ち、メインシャフトSmと一体のサブシャフト駆
動第1ギヤ31、4速クラッチC4および5速−リバー
スクラッチC5Rの共通のクラッチアウター35は常時
回転し、メインシャフトSmのサブシャフト駆動第1ギ
ヤ31に噛合するカウンタシャフトScのサブシャフト
駆動第2ギヤ32は常時回転する。また前記サブシャフ
ト駆動第2ギヤ32に噛合するサブシャフト駆動第3ギ
ヤ33を一体に有する第1サブシャフトSs1は常時回
転し、この第1サブシャフトSs1に設けた1速クラッ
チC1および2速クラッチC2のクラッチアウター3
6,37も常時回転する。また第2サブシャフトSs2
に相対回転自在に支持されて前記サブシャフト駆動第1
ギヤ31に噛合するサブシャフト駆動第4ギヤ34と、
このサブシャフト駆動第4ギヤ34と一体に連結された
3速クラッチC3のクラッチインナー38も常時回転す
る。
【0019】第1サブシャフトSs1に設けた1速クラ
ッチC1のクラッチインナー39と一体の第1サブ1速
ギヤ40は、カウンタシャフトScと一体のカウンタ1
速ギヤ41に噛合する。第1サブシャフトSs1に設け
た2速クラッチC2のクラッチインナー42と一体の第
1サブ2速ギヤ43は、カウンタシャフトScと一体の
カウンタ2速ギヤ44に噛合する。第2サブシャフトS
s2には、3速クラッチC3のクラッチアウター45
と、第2サブ3速ギヤ46とが一体に設けられる。メイ
ンシャフトSmに設けた4速クラッチC4のクラッチイ
ンナー47と一体のメイン3速−4速ギヤ48は、第2
サブシャフトSs2と一体の前記第2サブ3速ギヤ46
に噛合する。メインシャフトSmに設けた5速−リバー
スクラッチC5Rのクラッチインナー49には、メイン
5速ギヤ50およびメインリバースギヤ51が一体に設
けられる。
【0020】カウンタシャフトScと一体のカウンタ3
速−4速ギヤ52は前記メイン3速−4速ギヤ48に噛
合する。カウンタシャフトScにはカウンタ5速ギヤ5
3およびカウンタリバースギヤ54が相対回転自在に支
持されており、カウンタ5速ギヤ53は前記メイン5速
ギヤ50に噛合するとともに、カウンタリバースギヤ5
4はリバースアイドルギヤ55(図1参照)を介して前
記メインリバースギヤ51に噛合する。カウンタシャフ
トSc上のカウンタ5速ギヤ53およびカウンタリバー
スギヤ54は、チャンファ56によってカウンタシャフ
トScに選択的に結合可能である。
【0021】しかして、1速変速段を確立すべく1速ク
ラッチC1を締結すると、メインシャフトSmの回転は
サブシャフト駆動第1ギヤ31→サブシャフト駆動第2
ギヤ32→サブシャフト駆動第3ギヤ33→第1サブシ
ャフトSs1→1速クラッチC1のクラッチアウター3
6およびクラッチインナー39→第1サブ1速ギヤ40
→カウンタ1速ギヤ41→カウンタシャフトSc→ファ
イナルドライブギヤ24→ファイナルドリブンギヤ26
→ディファレンシャルギヤボックス25を介して駆動輪
WL,WRに伝達される。
【0022】また2速変速段を確立すべく2速クラッチ
C2を締結すると、メインシャフトSmの回転はサブシ
ャフト駆動第1ギヤ31→サブシャフト駆動第2ギヤ3
2→サブシャフト駆動第3ギヤ33→第1サブシャフト
Ss1→2速クラッチC2のクラッチアウター37およ
びクラッチインナー42→第1サブ2速ギヤ43→カウ
ンタ2速ギヤ44→カウンタシャフトSc→ファイナル
ドライブギヤ24→ファイナルドリブンギヤ26→ディ
ファレンシャルギヤ25を介して駆動輪WL,WRに伝
達される。
【0023】また3速変速段を確立すべく3速クラッチ
C3を締結すると、メインシャフトSmの回転はサブシ
ャフト駆動第1ギヤ31→サブシャフト駆動第4ギヤ3
4→3速クラッチC3のクラッチインナー38およびク
ラッチアウター45→第2サブシャフトSs2→第2サ
ブ3速ギヤ46→メイン3速−4速ギヤ48→カウンタ
3速−4速ギヤ52→カウンタシャフトSc→ファイナ
ルドライブギヤ24→ファイナルドリブンギヤ26→デ
ィファレンシャルギヤボックス25を介して駆動輪W
L,WRに伝達される。
【0024】また4速変速段を確立すべく4速クラッチ
C4を締結すると、メインシャフトSmの回転は4速ク
ラッチC4のクラッチアウター35およびクラッチイン
ナー47→メイン3速−4速ギヤ48→カウンタ3速−
4速ギヤ52→カウンタシャフトSc→ファイナルドラ
イブギヤ24→ファイナルドリブンギヤ26→ディファ
レンシャルギヤボックス25を介して駆動輪WL,WR
に伝達される。
【0025】また5速変速段を確立すべく、チャンファ
56でカウンタ5速ギヤ53をカウンタシャフトScに
結合した状態で5速−リバースクラッチC5Rを締結す
ると、メインシャフトSmの回転は5速−リバースクラ
ッチC5Rのクラッチアウター35およびクラッチイン
ナー49→メイン5速ギヤ50→カウンタ5速ギヤ53
→カウンタシャフトSc→ファイナルドライブギヤ24
→ファイナルドリブンギヤ26→ディファレンシャルギ
ヤボックス25を介して駆動輪WL,WRに伝達され
る。
【0026】また後進変速段を確立すべく、チャンファ
56でカウンタリバースギヤ54をカウンタシャフトS
cに結合した状態で5速−リバースクラッチC5Rを締
結すると、メインシャフトSmの回転は5速−リバース
クラッチC5Rのクラッチアウター35およびクラッチ
インナー49→メインリバースギヤ51→リバースアイ
ドルギヤ55→カウンタリバースギヤ54→カウンタシ
ャフトSc→ファイナルドライブギヤ24→ファイナル
ドリブンギヤ26→ディファレンシャルギヤボックス2
5を介して駆動輪WL,WRに伝達される。
【0027】図5および図6から明らかなように、2速
クラッチC2は第1サブシャフトSs1に固定されたク
ラッチアウター37と、第1サブ2速ギヤ43と一体に
形成されたクラッチインナー42とを備える。クラッチ
アウター37の内周には、複数枚のセパレータプレート
61…、1枚のエンドプレート62および1枚のプレッ
シャプレート63の外周がスプライン結合されており、
左端のエンドプレート62の左側面がクリップ64で軸
方向に係止され、右端のプレッシャプレート63の右側
面にクラッチピストン65が当接する。クラッチピスト
ン65はクラッチアウター37の内部に摺動自在に嵌合
してリターンスプリング66で右方向に付勢されてお
り、クラッチピストン65およびクラッチアウター37
間にクラッチ油室67が形成される。そしてクラッチイ
ンナー42の外周に、複数枚のフリクションプレート6
8…の内周がスプライン結合される。セパレータプレー
ト61…およびフリクションプレート68…は相互に接
触し得るように交互に重ね合わされる。
【0028】第1サブシャフトSs1の内部には作動油
油路69および潤滑油油路70が形成されており、作動
油油路69はクラッチ油室67に連通し、潤滑油油路7
0はスラストベアリング71の内部を経てクラッチイン
ナー42の内周部に連通する。セパレータプレート61
…およびフリクションプレート68…の内周面に対向す
るクラッチインナー42を多数の油孔42a…が半径方
向に貫通しており、またセパレータプレート61…およ
びフリクションプレート68…の外周面に対向するクラ
ッチアウター37を多数の油孔37a…が半径方向に貫
通している。クラッチインナー42の油孔42a…は、
フリクションプレート68…が係合するスプラインの歯
溝となる薄肉部に形成され、クラッチアウター37の油
孔37a…は、セパレータプレート61…が係合するス
プラインの歯溝となる薄肉部に形成される。
【0029】各々のフリクションプレート68は、ベー
スプレート72の両面に、半径方向内側に位置する複数
の内側摩擦材73i…を円周方向に配置するとともに、
それら複数の内側摩擦材73i…の半径方向外側に複数
の外側摩擦材73o…を円周方向に配置したもので、隣
接する内側摩擦材73i…間に半径方向に延びる複数の
半径方向油通路74i…が形成され、また隣接する外側
摩擦材73o…間に半径方向に延びる複数の半径方向油
通路74o…が形成される。内側の半径方向油通路74
i…および外側の半径方向油通路74o…は円周方向に
ずれることなく整列しており、また内側摩擦材73i…
および外側摩擦材73o…の間には環状の円周方向油通
路75oが形成され、内側摩擦材73i…の内側には環
状の円周方向油通路75iが形成される。
【0030】五角形状に形成された各々の外側摩擦材7
3oは、円周方向に延びる外周縁76と、半径方向に延
びる一対の側縁77L,77Rと、一対の側縁77L,
77Rの半径方向内端に向かってV字状に延びる一対の
内周縁78L,78Rとを備える。従って、外側の円周
方向油通路75oの外周縁はジクザグの折れ線状とな
る。各々の内側摩擦材73iの形状は、上記各々の外側
摩擦材73oの形状と類似であるが、半径方向内側に位
置する分だけ円周方向の長さが短くなっている。勿論、
内側の円周方向油通路75iの外周縁もジクザグの折れ
線状となる。
【0031】図7において、内側摩擦材73i(あるい
は外側摩擦材73o)の両内周縁78L,78Rの幅W
に対する回転方向遅れ側(図中右側)の内周縁78Rの
幅Wdの寸法関係は、1/4≦Wd/W≦1であること
が望ましく、また内側摩擦材73i(あるいは外側摩擦
材73o)の高さHに対する両内周縁78L,78Rの
高さHdの寸法関係は、0<Hd/H≦1/3であるこ
とが望ましい。実際には、クラッチ容量や係合面圧の変
化に応じてWd/WおよびHd/Hの適正値が決定され
る。
【0032】しかして、第1サブシャフトSs1内の作
動油油路69から2速クラッチC2のクラッチ油室67
に作動油を供給すると、クラッチピストン65が左動し
てプレッシャプレート63およびエンドプレート62間
にセパレータプレート61…およびフリクションプレー
ト68…を挟圧し、フリクションプレート68…の摩擦
材73i…,73o…とセパレータプレート61…との
接触部に発生する摩擦力でトルクが伝達される。このと
き、第1サブシャフトSs1内の潤滑油油路70から供
給された潤滑油が遠心力で半径方向外側に流れ、クラッ
チインナー42の油孔42a…を通過して摩擦材73i
…,73o…とセパレータプレート61…との接触部を
潤滑して焼き付きの発生を防止する。そして前記接触部
の潤滑を終えた潤滑油はクラッチアウター37の油孔3
7a…を通って半径方向外側に排出される。クラッチ油
室67に作用する油圧を解除するとリターンスプリング
66の弾発力でクラッチピストン65が右動し、摩擦材
73i…,73o…とセパレータプレート61…との接
触部の面圧が解除されて2速クラッチC2の締結が解除
される。
【0033】さて、4速クラッチC4が締結して4速変
速段が確立しているとき、あるいは5速クラッチC5が
締結して5速変速段が確立しているとき、非締結状態に
ある2速クラッチC2のクラッチアウター37およびク
ラッチインナー42は相対回転し、セパレータプレート
61…およびフリクションプレート68…は相対回転す
る。このとき、フリクションプレート68…の表面の摩
擦材73i…,73o…間に形成された半径方向油通路
74i…,74o…の内端に向かって、摩擦材73i
…,73o…の内周縁78L,78RがV字状に傾斜し
ているため、潤滑油は内側の半径方向油通路74i…お
よび外側の半径方向油通路74o…に効果的に導かれ、
摩擦材73i…,73o…の表面に乗り上げる潤滑油の
量が減少する。
【0034】即ち、図8においてフリクションプレート
68…およびセパレータプレート61…間に残留する潤
滑油は遠心力で半径方向外向きに付勢され、内側摩擦材
73i…の内周縁78L,78Rに案内されて内側の半
径方向油通路74i…に導かれるため、内側摩擦材73
i…の表面に乗り上げる潤滑油の量が減少する。尚、フ
リクションプレート68…が反時計方向に回転する場
合、コリオリの力により潤滑油はフリクションプレート
68…に対して相対的に回転方向遅れ側(図中右向き)
に流れようとするため、内側摩擦材73i…の一対の内
周縁78L,78Rに沿って流れる潤滑油の量は均一に
はならず、図中右側の内周縁78Rに沿って流れる潤滑
油の量が、図中左側の内周縁78Lに沿って流れる潤滑
油の量よりも多くなる。
【0035】内側の半径方向油通路74i…から流出し
た潤滑油の多くは、その半径方向油通路74i…に直列
的に連なる外側の半径方向油通路74o…に流入する
が、内側の半径方向油通路74i…から流出した潤滑油
は前記コリオリの力で回転方向遅れ側に流れようとする
ため、その一部が外側摩擦材73o…の表面に乗り上げ
る。しかしながら、多くの潤滑油は外側摩擦材73o…
の内周縁78L,78Rに案内されて回転方向遅れ側に
流れ、図中右側の内周縁78Rから外側の半径方向油通
路74o…にスムーズに流入する以上のようにして、2
速クラッチC2の非係合時にフリクションプレート68
…の摩擦材73i…,73o…とセパレータプレート6
1…との間に残留する潤滑油の量を最小限に抑え、潤滑
油の引きずりによる摩擦抵抗の増加を防止することがで
き、しかも図8に円で囲って示すように、半径方向油通
路74i…,74o…に流入する潤滑油の圧力荷重がフ
リクションプレート68…およびセパレータプレート6
1…を相互に均一に離反するように押し開くため、潤滑
油の引きずりによる摩擦抵抗をより一層低減することが
できる。特に、前記圧力荷重が内側の半径方向油通路7
4i…および外側の半径方向油通路74o…の両方にお
いて発生するため、フリクションプレート68…および
セパレータプレート61…を一層効果的に離反させるこ
とができる。
【0036】V字状に傾斜した内周縁78L,78Rに
より半径方向油通路74i…,74o…に発生する油圧
荷重が増加する理由は、以下のように説明される。即
ち、前記荷重Pは、潤滑油の密度をρとし、潤滑油の流
量をQとし、潤滑油の流速をvとしたときに、P=ρQ
vで与えられる。そして潤滑油の流量Qは半径方向油通
路74i…,74o…の内端における損失係数が小さい
ほど大きくなり、その損失係数は半径方向油通路74i
…,74o…の内端が半径方向内側に向かって滑らかに
広がっているときに小さくなるからである。
【0037】それに対して、図13に示す従来のフリク
ションプレート68では、台形状の摩擦材73i…,7
3o…の内周縁78が円周方向に延びているため、潤滑
油を半径方向油通路74i…,74o…にスムーズ導く
機能が発揮されない。その結果、摩擦材73i…,73
o…の表面に乗り上げる潤滑油の量が増加して摩擦抵抗
が増加するだけでなく、半径方向油通路74i…,74
o…に流入する潤滑油でフリクションプレート68…お
よびセパレータプレート61…を相互に均一に離反させ
る効果も減少してしまう。
【0038】図9は2速クラッチC2の係合解除からの
引き擦りトルクの変化を、図13に示す従来のフリクシ
ョンプレート68(摩擦材が台形状のもの)および本実
施例のフリクションプレート68の両方について示すも
のである。このグラフから、本実施例により引き擦りト
ルクが大幅に低減していることが確認される。
【0039】ところで、各々のクラッチにおいて上記効
果を充分に発揮させるには、そのクラッチの相互に係合
する摩擦係合要素のうち、高速で回転する側の摩擦係合
要素をフリクションプレート68…とし、低速で回転す
る側の摩擦係合要素をセパレータプレート61…とする
ことが望ましい。その理由は、フリクションプレート6
8…が高速回転するときに大きな引き擦りトルクが発生
するが、そのフリクションプレート68…に本発明を適
用することで引き擦りトルクの低減効果を有効に発揮さ
せることができるからである。
【0040】
【表1】 表1には、1速〜5速の各変速段において、1速クラッ
チC1、2速クラッチC2、3速クラッチC3、4速ク
ラッチC4および5速−リバースクラッチC5Rのクラ
ッチディスク側(インナー側)およびクラッチプレート
側(アウター側)の何れが高速回転するかを示してい
る。表中における「D」はクラッチディスク側が高速回
転する場合、「P」はクラッチプレート側が高速回転す
る場合である。
【0041】1速クラッチC1では、2速変速段〜5速
変速段の全てにおいてクラッチディスク側が高速回転す
るため、全ての変速段で高速回転するクラッチディスク
をフリクションプレート68…とし、何れの変速段でも
高速回転しないクラッチプレートをセパレータプレート
61…とする。
【0042】2速クラッチC2では、1速変速段におい
てクラッチプレート側が高速回転し、3速変速段〜5速
変速段においてクラッチディスク側が高速回転するた
め、3つの変速段において高速回転するクラッチディス
クをフリクションプレート68…とし、1つの変速段に
おいて高速回転するクラッチプレートをセパレータプレ
ート61…とする。
【0043】3速クラッチC3では、1速変速段および
2速変速段においてクラッチディスク側が高速回転し、
4速変速段および5速変速段においてクラッチプレート
側が高速回転するが、4速変速段および5速変速段の方
が1速変速段および2速変速段よりもクラッチプレート
とクラッチディスクとの回転差が大きいことから、4速
変速段および5速変速段において高速回転するクラッチ
プレートをフリクションプレート68…とし、1速変速
段および2速変速段において高速回転するクラッチディ
スクをセパレータプレート61…とする。
【0044】4速クラッチC4では、1速変速段〜3速
変速段においてクラッチプレート側が高速回転し、5速
変速段においてクラッチディスク側が高速回転するた
め、3つの変速段において高速回転するクラッチプレー
トをフリクションプレート68…とし、1つの変速段に
おいて高速回転するクラッチディスクをセパレータプレ
ート61…とする。
【0045】5速−リバースクラッチC5Rでは、1速
変速段〜4速変速段の全てにおいてクラッチプレート側
が高速回転するため、全ての変速段で高速回転するクラ
ッチプレートをフリクションプレート68…とし、何れ
の変速段でも高速回転しないクラッチディスクをセパレ
ータプレート61…とする。
【0046】以上、表1に基づいて摩擦材73i…,7
3o…を備えたフリクションプレート68…をクラッチ
ディスクあるいはクラッチプレートに振り分ける例を説
明したが、クラッチディスクおよびクラッチプレートの
回転速度を考慮せずに、クラッチディスク側の両面に一
律に摩擦材73i…,73o…を設けたものでも、従来
例に比べて効果を発揮することができる。
【0047】次に、図10に基づいて本発明の第2実施
例を説明する。
【0048】第2実施例は第1実施例の改良であって、
第1実施例では内側摩擦材73i…および外側摩擦材7
3o…が円周方向に整列しているが、第2実施例では内
側摩擦材73i…および外側摩擦材73o…が円周方向
に半ピッチずれて配置されている。従って、内側の半径
方向油通路74i…の外端は、外側摩擦材73o…の内
周縁78L,78Rの頂点に対向している。
【0049】この第2実施例によれば、内側の半径方向
油通路74i…の外端から円周方向油通路75oに流出
した潤滑油は、外側摩擦材73o…の内周縁78L,7
8Rに案内されて円周方向両側に分流し、外側の半径方
向油通路74o…に一層スムーズに流入することが可能
となり、外側の半径方向油通路74o…の内端に発生す
る油圧加重を更に増加させることで、第1実施例の作用
効果を一層顕著なものとすることができる。このとき、
コリオリの力により潤滑油はフリクションプレート68
…に対して相対的に回転方向遅れ側(図中右向き)に流
れようとするため、外側摩擦材73o…の一対の内周縁
78L,78Rに沿って流れる潤滑油の量は、図中右側
の内周縁78Rに沿って流れる潤滑油の量が、図中左側
の内周縁78Lに沿って流れる潤滑油の量よりも圧倒的
に多くなる。
【0050】図8に示す第1実施例では、内側の半径方
向油通路74i…から流出した潤滑油が、コリオリの力
で右向きに偏向して外側摩擦材73o…の回転方向進み
側の内周縁78Lに交差する方向に流れ、外側の半径方
向油通路74o…にスムーズに導かれなくなる可能性が
あるが、本第2実施例では内外の半径方向油通路74i
…,74o…が円周方向に半ピッチずれて配置されてい
るため、内側の半径方向油通路74i…から流出した潤
滑油が外側摩擦材73o…の回転方向進み側の内周縁7
8Lに交差するのを防止し、大部分の潤滑油を回転方向
遅れ側の内周縁78Rに沿って案内して回転方向遅れ側
に位置する外側の半径方向油通路74o…にスムーズに
流入させることができる。
【0051】尚、この第2実施例のものは、内側摩擦材
73i…および外側摩擦材73o…が相互に半ピッチだ
けずれていて回転対称に配置されているため、フリクシ
ョンプレート68…の回転方向が時計方向あるいは反時
計方向の何れであっても、同様の効果を達成することが
できる。
【0052】次に、図11に基づいて本発明の第3実施
例を説明する。
【0053】第3実施例は、内側摩擦材73i…および
外側摩擦材73o…の形状が第1、第2実施例と異なっ
ている。即ち、第3実施例の内側摩擦材73i…および
外側摩擦材73o…は、外周縁76が円周方向に延び、
一対の側縁77L,77Rが半径方向に延びているが、
内周縁78が円周方向に対して傾斜している。具体的に
は、内周縁78の回転方向進み側(図中左側)が半径方
向内側に位置し、内周縁78の回転方向遅れ側(図中右
側)が半径方向外側に位置するように傾斜している。つ
まり、第3実施例の内側摩擦材73i…および外側摩擦
材73o…は、図7においてWd/Wの値を1に設定し
た場合に相当する。そして内側の半径方向油通路74i
の外端が、外側の半径方向油通路74oの内端に対して
回転方向遅れ側(図中右側)に僅かにずれて配置され
る。
【0054】前述したように、潤滑油は遠心力で半径方
向外側に流れると同時に、コリオリの力により回転方向
遅れ側に流れる傾向があるが、内側摩擦材73i…およ
び外側摩擦材73o…の内周縁78の傾斜方向が前記潤
滑油の流れ方向に沿うように配置されているため、この
内周縁78に沿って流れる潤滑油を半径方向油通路74
i…,74o…にスムーズに導くことができる。
【0055】これにより、内側摩擦材73i…および外
側摩擦材73o…の表面に乗り上げる潤滑油の量を減少
させて潤滑油の引きずりによる摩擦抵抗の増加を防止す
るとともに、半径方向油通路74i…,74o…に流入
する潤滑油の圧力荷重でフリクションプレート68…お
よびセパレータプレート61…を相互に均一に離反する
ように押し開き、潤滑油の引きずりによる摩擦抵抗をよ
り一層低減することができる。特に、内側の半径方向油
通路74iの外端が、外側の半径方向油通路74oの内
端に対して回転方向遅れ側に僅かにずれているため、内
側の半径方向油通路74iから流出した潤滑油を外側摩
擦材73o…の内周縁78にスムーズに導くことができ
る。
【0056】以上のように、この第3実施例のものは、
フリクションプレート68…の回転方向が図11におい
て反時計方向である場合に最大の効果を達成することが
できる。
【0057】前述した第1、第2実施例のフリクション
プレート68…は内側摩擦材73i…および外側摩擦材
73o…の配置が円周方向に対称であるため、その組付
時に表裏を区別する必要がないが、本第3実施例のフリ
クションプレート68…は内側摩擦材73i…および外
側摩擦材73o…の配置が円周方向に非対称であるた
め、その組付時に回転方向に応じて表裏を区別する必要
がある。
【0058】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0059】例えば、実施例では本発明のフリクション
プレート68…を湿式油圧クラッチに適用した場合を示
したが、それを湿式油圧ブレーキに対しても適用するこ
とができる。
【0060】また実施例では摩擦材73i…,73o…
を内外2段に配置しているが、それを内外3段以上に配
置することができる。
【0061】また実施例の内側摩擦材73i…および外
側摩擦材73o…は半径方向油通路74i…,74o…
および円周方向油通路75oによって相互に分離してい
るが、環状の摩擦材をプレス加工して一部を溝状に凹ま
すことにより前記油通路74i…,74o…,75oを
形成することも可能である。
【0062】また第1、第2実施例の摩擦材73i…,
73o…の内周縁78L,78RはV字状に形成されて
いるが、それをU字状に形成することも可能である。そ
の際に、摩擦材73i…,73o…の内周縁は曲線であ
る必要はなく、図12に示すように折れ線であっても良
い。
【0063】また実施例ではクラッチディスクまたはク
ラッチプレートの両面に摩擦材73i…,73o…を設
けているが、クラッチディスクおよびクラッチプレート
の各々の片面に摩擦材73i…,73o…を設けること
もできる。
【0064】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、環状の第1プレートの表面に設けられる複数
の摩擦材の内周縁の少なくも一部を、その摩擦材の回転
方向遅れ側に臨む半径方向油通路の内端に向けて外側に
傾斜させたので、遠心力で外側に流れ、かつコリオリの
力で回転方向遅れ側に流れる潤滑油を摩擦材の内周縁の
少なくとも一部で案内して回転方向遅れ側の半径方向油
通路の内端に効果的に導くことができる。これにより、
第1プレートの表面の全域で、摩擦材の表面に乗り上げ
て第2プレートの表面との間に残留する潤滑油の量を減
少させ、潤滑油の引きずりによる摩擦抵抗の増加を防止
するとともに、半径方向油通路に流入した潤滑油の油圧
荷重で第1プレートおよび第2プレートを均一に離反さ
せて前記摩擦抵抗の増加を一層効果的に防止することが
できる。しかも複数の摩擦材を円周方向に延びる円周方
向油通路を介して半径方向内外に複数段に配置したの
で、内側の半径方向油通路および外側の半径方向油通路
の両方において潤滑油の油圧荷重を発生させ、第1プレ
ートおよび第2プレートを更に確実に離反させることが
できる。
【0065】また請求項2に記載された発明によれば、
内側の半径方向油通路を外側の半径方向油通路に対して
回転方向遅れ側にずらして配置したので、内側の半径方
向油通路から流出した潤滑油を外側の摩擦材の傾斜した
内周縁に確実に導き、回転方向遅れ側にある外側の半径
方向油通路に一層スムーズに流入させることができる。
【0066】また請求項3に記載された発明によれば、
内側の半径方向油通路を外側の半径方向油通路に対して
回転方向遅れ側にずらして配置したことに加えて、摩擦
材の内周縁を半径方向外側にV字状ないしU字状に傾斜
させたので、第1プレートが何れの方向に回転した場合
でも、V字状ないしU字状に傾斜した摩擦材の内周縁の
回転方向遅れ側部分で潤滑油を案内し、その潤滑油を回
転方向遅れ側にある外側の半径方向油通路にスムーズに
流入させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】平行4軸式オートマチックトランスミッション
のスケルトン図
【図2】図3および図4の位置を示すマップ
【図3】図2のA部の詳細図
【図4】図2のB部の詳細図
【図5】図4の要部拡大図
【図6】図5の6−6線断面図
【図7】摩擦材の拡大図
【図8】フリクションプレートに沿う潤滑油の流れを示
す図
【図9】フリクションプレートの引き擦りトルクの低減
効果を示すグラフ
【図10】本発明の第2実施例に係る、前記図8に対応
する図
【図11】本発明の第3実施例に係る、前記図8に対応
する図
【図12】摩擦材の他の形状を示す図
【図13】従来例に係る、前記図8に対応する図
【符号の説明】
61 セパレータプレート(第2プレート) 72 ベースプレート(第1プレート) 73i 内側摩擦材(摩擦材) 73o 外側摩擦材(摩擦材) 74i 半径方向油通路 74o 半径方向油通路 75i 円周方向油通路 75o 円周方向油通路 78 内周縁 78L 内周縁 78R 内周縁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大槻 王一 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3J056 AA34 AA37 AA43 AA63 BA02 BB12 CA07 CA09 CA16 CC03 EA03 EA18 FA07 GA05 GA12 3J058 BA16 EA38 FA01 GA72 GA94

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状の第1プレート(72)の表面に、
    半径方向に延びる複数の半径方向油通路(74i,74
    o)を挟んで複数の摩擦材(73i,73o)を円周方
    向に配置し、これら摩擦材(73i,73o)を環状の
    第2プレート(61)の表面に接触させてトルクを伝達
    する湿式フリクションプレートにおいて、 前記複数の摩擦材(73i,73o)を、それらの内周
    縁(78L,78R,78)に沿って円周方向に延びる
    円周方向油通路(75i,75o)を介して半径方向内
    外に複数段に配置するとともに、各々の摩擦材(73
    i,73o)の内周縁(78L,78R,78)の少な
    くとも一部を、該摩擦材(73i,73o)の回転方向
    遅れ側に臨む半径方向油通路(74i,74o)の半径
    方向内端に向けて半径方向外側に傾斜させたことを特徴
    とする湿式フリクションプレート。
  2. 【請求項2】 半径方向内側段の摩擦材(73i)間に
    形成された半径方向油通路(74i)を、半径方向外側
    段の摩擦材(73o)間に形成された半径方向油通路
    (74o)に対して回転方向遅れ側にずらして配置した
    ことを特徴とする、請求項1に記載の湿式フリクション
    プレート。
  3. 【請求項3】 各々の摩擦材(73i,73o)の内周
    縁(78L,78R)を、該摩擦材(73i,73o)
    の円周方向両側に臨む一対の半径方向油通路(74i,
    74o)の半径方向内端に向けて、半径方向外側にV字
    状ないしU字状に傾斜させたことを特徴とする、請求項
    2に記載の湿式フリクションプレート。
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