JP2002339846A - エンジン始動装置の制御装置 - Google Patents

エンジン始動装置の制御装置

Info

Publication number
JP2002339846A
JP2002339846A JP2001147041A JP2001147041A JP2002339846A JP 2002339846 A JP2002339846 A JP 2002339846A JP 2001147041 A JP2001147041 A JP 2001147041A JP 2001147041 A JP2001147041 A JP 2001147041A JP 2002339846 A JP2002339846 A JP 2002339846A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive
gear
time
hydraulic
timing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001147041A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Fushimi
宏一 伏見
Junya Tachikawa
純也 立川
Ryuichi Mori
隆一 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2001147041A priority Critical patent/JP2002339846A/ja
Publication of JP2002339846A publication Critical patent/JP2002339846A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 始動時間を短縮でき、始動性を向上させるこ
とができるとともに、騒音を低減させることができるエ
ンジン始動装置の制御装置を提供する。 【解決手段】 油圧モータ14でピニオンギヤ11を回
転駆動することによってエンジン2を始動する飛び込み
式のエンジン始動装置10の制御装置1は、ECU4を
備える。ECU4は、回転駆動開始時間T1と噛み合い
開始時間T2とをそれぞれ算出し(ステップ3)、これ
らの時間T1,T2に基づいて、回転駆動開始タイミン
グ(時刻t4)と噛み合い開始タイミング(時刻t3)
とが所定の関係になるように、電磁弁駆動信号およびマ
グネットスイッチ駆動信号の出力タイミング(時刻t
1,t2)を決定し(ステップ7,10)、決定された
タイミングで電磁弁駆動信号およびマグネットスイッチ
駆動信号を出力する(ステップ5,8,16,17)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飛び込み機構によ
り駆動ギヤをエンジン側の被駆動ギヤに噛み合わせた状
態で、油圧アクチュエータによりエンジンを始動するエ
ンジン始動装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気モータを用いたエンジン始動
装置の制御装置として、例えば特公昭61−48630
号公報に記載されたものが知られている。このエンジン
始動装置は、慣性摺動式のものであり、電気モータの回
転に伴い、電気モータの回転軸上のピニオンギヤがエン
ジンのリングギヤ側に摺動し、これに噛み合うことで、
電気モータの動力をエンジンに伝達し、それにより、エ
ンジンを始動する。
【0003】この制御装置は、エンジン始動の際、電気
モータへの通電を、通電開始直後に一時的に停止した
後、再度実行する。そのため、電気モータおよびピニオ
ンギヤの回転はいずれも、通電開始直後に一時的に低下
した後、再度上昇するように制御される。また、ピニオ
ンギヤは、上記のように一時的な低回転状態にあるとき
にリングギヤと噛み合い始めるように構成されており、
これにより、ピニオンギヤがリングギヤに噛み合う際の
衝撃力および衝撃音が低減される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の制御装置に
よれば、ピニオンギヤが低回転に減速された状態でリン
グギヤと噛み合うものの、完全に停止した状態でないた
め、エンジン始動時の衝撃音が十分に低減されないとい
う問題がある。特に、環境および燃費対策として最近、
重要視されるようになっているアイドルストップが適用
される場合には、渋滞時などにエンジンの停止と始動が
頻繁に繰り返されるので、上記衝撃音の問題が顕著に現
われやすい。
【0005】これを解消する手法として、例えば、上記
慣性摺動式のエンジン始動装置に代えて、飛び込み機構
によりピニオンギヤを回転させることなく、リングギヤ
に噛み合わせた後、電気モータでピニオンギヤを回転駆
動する、いわゆる飛び込み式のエンジン始動装置を用い
ることが考えられる。しかし、その場合、電気モータは
一般的に起動時の回転の立ち上がりが遅いので、ピニオ
ンギヤがリングギヤに噛み合った以降に電気モータを回
転させると、エンジンの始動に時間がかかるという問題
がある。
【0006】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、始動時間を短縮でき、始動性を
向上させることができるとともに、騒音を低減させるこ
とができるエンジン始動装置の制御装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、飛び込み機構((例えば実
施形態における(以下、この項において同じ)マグネッ
トスイッチ13)により駆動ギヤ(ピニオンギヤ11)
を移動させ、エンジン2と一体に回転可能な被駆動ギヤ
(リングギヤ3)に噛み合わせるとともに、作動油の油
圧を油圧供給機構(電磁弁27)を介して油圧アクチュ
エータ(油圧モータ14)に供給することにより油圧ア
クチュエータ(油圧モータ14)で駆動ギヤ(ピニオン
ギヤ11)を回転駆動することによって、エンジン2を
始動するエンジン始動装置10の制御装置1であって、
エンジン2の始動時、飛び込み機構(マグネットスイッ
チ13)および油圧供給機構(電磁弁27)を駆動する
ための駆動信号(マグネットスイッチ駆動信号、電磁弁
駆動信号)を、飛び込み機構(マグネットスイッチ1
3)および油圧供給機構(電磁弁27)にそれぞれ出力
する制御手段(ECU4、ステップ5,8,16,1
7)と、油圧供給機構(電磁弁27)に駆動信号(電磁
弁駆動信号)が出力されてから油圧アクチュエータ(油
圧モータ14)が駆動ギヤ(ピニオンギヤ11)の回転
駆動を開始するまでの間の回転駆動開始時間T1と、飛
び込み機構(マグネットスイッチ13)に駆動信号(マ
グネットスイッチ駆動信号)が出力されてから駆動ギヤ
(ピニオンギヤ11)が被駆動ギヤ(リングギヤ3)と
の噛み合いを開始するまでの間の噛み合い開始時間T2
とをそれぞれ推定する推定手段(ECU4、ステップ
3)と、推定された回転駆動開始時間T1および噛み合
い開始時間T2に基づいて、油圧アクチュエータ(油圧
モータ14)による駆動ギヤ(ピニオンギヤ11)の回
転駆動開始タイミング(図7の時刻t4、図8の時刻t
14)と、駆動ギヤ(ピニオンギヤ11)が被駆動ギヤ
(リングギヤ3)との噛み合いを開始する噛み合い開始
タイミング(図7の時刻t3、図8の時刻t13)とが
所定の関係になるように、油圧供給機構(電磁弁27)
への駆動信号(電磁弁駆動信号)の出力タイミング(図
7の時刻t2、図8の時刻t11)および飛び込み機構
(マグネットスイッチ13)への駆動信号(マグネット
スイッチ駆動信号)の出力タイミング(図7の時刻t
1、図8の時刻t12)をそれぞれ決定するタイミング
決定手段(ECU4、ステップ7,10)と、を備える
ことを特徴とする。
【0008】このエンジン始動装置の制御装置によれ
ば、エンジンの始動時、制御手段から飛び込み機構に駆
動信号が出力されることにより、駆動ギヤが被駆動ギヤ
側に移動し、これに噛み合うとともに、制御手段から油
圧供給機構に駆動信号が出力されることにより、油圧ア
クチュエータで駆動ギヤが回転駆動されることによっ
て、被駆動ギヤを介してエンジンが回転駆動され、始動
される。このように油圧アクチュエータで駆動ギヤを回
転駆動することによりエンジンを始動するので、電気モ
ータを用いた場合と比べて、エンジンの始動時間を短縮
でき、始動性を向上させることができる。
【0009】また、推定手段により、油圧供給機構に駆
動信号が出力されてから油圧アクチュエータが駆動ギヤ
の回転駆動を開始するまでの間の回転駆動開始時間と、
飛び込み機構に駆動信号が出力されてから駆動ギヤが被
駆動ギヤとの噛み合いを開始するまでの間の噛み合い開
始時間とがそれぞれ推定される。さらに、タイミング決
定手段により、これらの回転駆動開始時間および噛み合
い開始時間に基づいて、油圧アクチュエータによる駆動
ギヤの回転駆動開始タイミングと、駆動ギヤが被駆動ギ
ヤとの噛み合いを開始する噛み合い開始タイミングとが
所定の関係になるように、油圧供給機構への駆動信号の
出力タイミングおよび飛び込み機構への駆動信号の出力
タイミングがそれぞれ決定される。これにより、駆動ギ
ヤの回転駆動開始タイミングを、駆動ギヤが被駆動ギヤ
に噛み合った以降の適切なタイミングに設定することが
可能になるので、駆動ギヤを、被駆動ギヤに噛み合う前
ではなく、被駆動ギヤとの噛み合いを開始した後のタイ
ミングで確実に回転駆動することができる。これによ
り、始動時の騒音を低減することができるとともに、始
動性を向上させることができる。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
エンジン始動装置10の制御装置1において、所定の関
係は、噛み合い開始タイミングと、回転駆動開始タイミ
ングとが一致する関係であることを特徴とする。
【0011】このエンジン始動装置の制御装置によれ
ば、駆動ギヤが被駆動ギヤに噛み合い始めると同時に、
油圧アクチュエータが駆動ギヤの回転駆動を開始するの
で、確実な噛み合いを確保しかつ騒音を十分に低減しな
がら、エンジンの始動時間を短縮できる。
【0012】請求項3に係る発明は、請求項1または2
に記載のエンジン始動装置の制御装置において、作動油
の温度TOILを検出する油温検出手段(油温センサ3
1)と、検出された温度に応じて(粘性抵抗ηに応じ
て)、回転駆動開始時間T1を補正する補正手段(EC
U4、ステップ3)と、をさらに備えることを特徴とす
る。
【0013】一般に、油圧供給機構が作動してから、十
分な油圧が油圧アクチュエータに供給されるのに要する
時間は、作動油の温度変化に伴う粘性抵抗の変化に応じ
て変化する。この制御装置によれば、回転駆動開始時間
を、検出された作動油の温度に応じて補正するので、油
圧アクチュエータによる駆動ギヤの回転駆動の開始タイ
ミングを、作動油の温度変化に伴う粘性抵抗の変化に合
わせて、適切に設定することができる。
【0014】請求項4に係る発明は、請求項1ないし3
のいずれかに記載のエンジン始動装置10の制御装置1
において、油圧供給機構は電磁弁27で構成され、電磁
弁27のコイル温度TCOILを検出するコイル温度検
出手段(ECU4)と、検出されたコイル温度TCOI
Lに応じて、回転駆動開始時間T1を補正する第2補正
手段(ECU4、ステップ3)と、をさらに備えること
を特徴とする。
【0015】一般に、電磁弁の電磁力は、その電磁コイ
ルの温度変化に伴う電気抵抗の変化に応じて、変化す
る。この制御装置によれば、回転駆動開始時間を電磁弁
のコイル温度に応じて補正するので、油圧アクチュエー
タによる駆動ギヤの回転駆動の開始タイミングを、電磁
コイルの温度変化に伴う電磁力の変化に合わせて、適切
に設定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態
に係る制御装置1およびこれを適用したエンジン始動装
置10の概略構成を示している。同図に示すように、エ
ンジン2のクランク軸2aには、フライホイール2bが
固定されている。また、このフライホイール2bの外周
面には、これに沿って、ヘリカルギヤから成るリングギ
ヤ3(被駆動ギヤ)が一体に形成されている。
【0017】一方、エンジン始動装置10は、リングギ
ヤ3に噛み合い可能なヘリカルギヤで構成されたピニオ
ンギヤ11(駆動ギヤ)と、一端部にピニオンギヤ11
を連結した出力軸12と、エンジン2の始動時に、ピニ
オンギヤ11をリングギヤ3側に移動させ、噛み合わせ
る飛び込み機構としてのマグネットスイッチ(図ではM
G・SWと記す)13と、エンジン始動時にピニオンギ
ヤ11を回転駆動する油圧モータ14(油圧アクチュエ
ータ)と、油圧モータ14を駆動する油圧モータ駆動機
構20と、補助駆動用の電気モータ15などを備えてい
る。
【0018】ピニオンギヤ11は、出力軸12と同軸上
にスプライン結合されたピニオン軸11aの一端部に固
定されており、それにより、出力軸12に回転不能かつ
軸線方向に移動自在に連結されている。
【0019】マグネットスイッチ13は、プランジャ1
3a、および内蔵した励磁コイルや復帰ばね(いずれも
図示せず)などを備えたソレノイドで構成されている。
また、プランジャ13aは、出力軸12と同軸上に配置
されている。以上の構成により、マグネットスイッチ1
3が非励磁状態にあるときには、プランジャ13aがピ
ニオンギヤ11のピニオン軸11aと間隔を隔てて対向
することで、ピニオンギヤ11はリングギヤ3と噛み合
わない非噛み合い位置に保持される(図1の状態)。一
方、マグネットスイッチ13が後述するECU4からの
マグネットスイッチ駆動信号(駆動信号)によって励磁
されたときには、プランジャ13aが突出し、ピニオン
軸11aを押圧することによって、ピニオンギヤ11は
リングギヤ3に噛み合う噛み合い位置に駆動される(図
示せず)。
【0020】油圧モータ14は、油圧モータ駆動機構2
0から供給される油圧によって駆動されるものである。
その回転軸14aは、出力軸12と平行に配置されると
ともに、回転軸14aと一体の出力ギヤ16aおよび中
間ギヤ16bから成る増速ギヤ列16と、ワンウェイク
ラッチ17を介して、出力軸12に連結されている。こ
のワンウェイクラッチ17は、油圧モータ14が駆動さ
れ、出力軸12を駆動するときのみ、回転を伝達し、こ
れと逆の回転関係のときには、回転を遮断するように設
定されている。
【0021】一方、電気モータ15は、エンジン2が極
低温状態にあることで油圧モータ14によるエンジン始
動に時間がかかるときなどに、油圧モータ14に代わっ
てピニオンギヤ11を回転駆動し、エンジン2の始動を
補助的に行うものである。この電気モータ15の回転軸
15aもまた、出力軸12と平行に配置されており、回
転軸15aと一体の出力ギヤ18aおよび中間ギヤ18
bから成る減速ギヤ列18と、ワンウェイクラッチ19
を介して、出力軸12に連結されている。このワンウェ
イクラッチ19もまた、電気モータ15が駆動され、出
力軸12を駆動するときのみ、回転を伝達するように設
定されている。
【0022】油圧モータ駆動機構20は、オイルポンプ
21と、オイルポンプ21を駆動する蓄圧用の電気モー
タ22と、オイルポンプ21で昇圧された油圧を蓄圧す
るアキュムレータ23などで構成されている。オイルポ
ンプ21は、電気モータ22の回転軸に直結されている
とともに、その吸込口はリザーブタンク24に接続され
ている。オイルポンプ21の吐出口は、油路25を介し
て油圧モータ14の入口ポート14bに接続されてお
り、油路25には逆止弁26が設けられている。また、
油路25の逆止弁26よりも下流側からは分岐路25a
が分岐しており、この分岐路25aにアキュムレータ2
3が設けられている。以上の構成により、電気モータ2
2の作動に伴ってオイルポンプ21が駆動され、オイル
ポンプ21で昇圧された油圧は、逆止弁26を介してア
キュムレータ23に送られ、蓄圧される。
【0023】また、油路25には、アキュムレータ23
と油圧モータ14との間に、電磁弁27が設けられてい
る。この電磁弁27(油圧供給機構)は、常閉型のもの
であり、すなわち、非励磁状態にあるときには油路25
を閉鎖する一方、ECU4からの電磁弁駆動信号(駆動
信号)によって励磁されたときに油路25を開放し、ア
キュムレータ23に蓄圧された油圧を油圧モータ14に
供給する。油圧モータ14に供給された作動油は、その
出口ポート14cおよび戻り油路28を介して、リザー
ブタンク24に戻される。
【0024】制御装置1は、ECU4と、これにそれぞ
れ接続された3つのセンサ30〜32、イグニッション
・スイッチ(図ではIG・SWと記す)33および駆動
回路5などで構成されている。
【0025】油圧センサ30は、油路25の分岐路25
aに設けられており、アキュムレータ23内の作動油の
油圧POILを検出し、その検出信号をECU4に出力
する。また、油温センサ31(油温検出手段)は、油路
25内の作動油の温度(以下「油温」という)TOIL
を検出し、その検出信号をECU4に出力する。
【0026】バッテリ電圧センサ32は、バッテリ6に
接続されており、そのバッテリ電圧VBを検出し、その
検出信号をECU4に出力する。また、イグニッション
・スイッチ33は、イグニッションキー(図示せず)の
操作状態を表す信号をECU4に出力する。
【0027】ECU4(制御手段、推定手段、タイミン
グ決定手段、補正手段、コイル温度検出手段、第2補正
手段)は、I/Oインターフェース、CPU、RAMお
よびROM(いずれも図示せず)などから成るマイクロ
コンピュータで構成されている。ECU4は、各種のセ
ンサ30〜32からの検出信号およびイグニッション・
スイッチ33からの信号に応じて、各種の駆動信号を駆
動回路5を介してマグネットスイッチ13、電気モータ
15,22および電磁弁27に出力することによって、
それらの動作を以下のように制御する。
【0028】まず、エンジン2の運転時においては、油
圧センサ30で検出された油圧POILと、その所定値
POILLとを常時、比較する。この所定値POILL
は、例えば、油圧モータ14を駆動するのに十分な油圧
値として設定されている。そして、油圧POILが所定
値POILL以下に低下したときには、電気モータ22
を駆動し、オイルポンプ21を作動させる。これによ
り、オイルポンプ21で昇圧された油圧がアキュムレー
タ23に蓄圧される。また、油圧POILが所定値PO
ILLよりも大きな所定の上限値POILHに達したと
きには、電気モータ22およびオイルポンンプ22を停
止する。以上の制御により、エンジン2の運転時には、
アキュムレータ23内の油圧POILが、油圧モータ1
4を駆動するのに十分な状態に制御されるとともに、エ
ンジン2の停止後は、逆止弁26によってその油圧状態
が維持される。
【0029】一方、油圧モータ14によるエンジン2の
始動時には、図2および図3に示す始動制御処理が所定
時間ごとに実行される。まず、ステップ1(図では「S
1」と略す。以下同じ)で、タイマ作動中フラグF_T
MSTARTが「1」であるか否かを判別する。この判
別結果がNOのときには、ステップ2に進み、始動信号
が入力されたか否かを判別する。この始動信号は、イグ
ニッションキーがSTART位置に操作されたときにイ
グニッション・スイッチ33から入力されるものであ
る。
【0030】この判別結果がNOのときには、そのまま
本処理を終了する一方、判別結果がYESのとき、すな
わちイグニッションキーがSTART位置に操作された
ときには、ステップ3に進み、下式(1),(2)によ
り回転駆動開始時間T1および噛み合い開始時間T2を
それぞれ算出する。この回転駆動開始時間T1は、EC
U4から電磁弁駆動信号が電磁弁27に出力されてから
油圧モータ14が回転し始めるまでの推定時間を表し、
噛み合い開始時間T2は、ECU4からマグネットスイ
ッチ駆動信号がマグネットスイッチ13に出力されてか
ら、ピニオンギヤ11がリングギヤ3に噛み合い始める
までの推定時間を表している(図7および図8参照)。 T1=T1’+(Tα+Tβ+Tγ) …… (1) T2=T2’+(Tα2+Tβ2) …… (2)
【0031】ここで、T1’およびT2’はそれぞれ、
回転駆動開始時間T1および噛み合い開始時間T2の基
準値であり、油温TOILおよびバッテリ電圧VBが標
準の領域にあるときの値として予め設定されている。ま
た、Tα〜Tγはそれぞれ、第1コイル温度補正時間、
第1電圧補正時間および粘性抵抗補正時間であり、以下
のようにして算出される。さらに、Tα2,Tβ2はそ
れぞれ、第2コイル温度補正時間および第2電圧補正時
間であり、以下のようにして算出される。
【0032】上記第1および第2コイル温度補正時間T
α,Tα2はそれぞれ、電磁弁27およびマグネットス
イッチ13の電磁石のコイル温度の変化を原因とする電
磁力の変化に応じて、回転駆動開始時間T1および噛み
合い開始時間T2を補正するための加算項である。具体
的には、第1コイル温度補正時間Tαは、油温TOIL
に基づいて電磁弁27のコイル温度TCOILを算出
し、このコイル温度TCOILに応じて、図4に示すT
COIL−Tαテーブルを検索することにより算出され
る。このテーブルでは、第1コイル温度補正時間Tα
は、コイル温度TCOILが低いほど、より小さい値に
設定されており、このような設定により、回転駆動開始
時間T1は、コイル温度TCOILが低いほど、より小
さい値に補正される。これは、コイル温度TCOILが
低いほど、電磁コイルの抵抗値が小さくなる(すなわち
電磁コイルを流れる電流値が大きくなる)ことにより電
磁石の電磁力が大きくなることによって、電磁弁駆動信
号の出力後に電磁弁27が実際に開弁するまでの時間が
より短くなることによる。
【0033】また、第2コイル温度補正時間Tα2も、
第1コイル温度補正時間Tαと同様の上述した手法によ
り算出されるとともに、マグネットスイッチ13のコイ
ル温度が低いほど、より小さい値として算出される。
【0034】さらに、上記第1および第2電圧補正時間
Tβ,Tβ2はそれぞれ、バッテリ電圧VBの変化を原
因とする電磁弁27およびマグネットスイッチ13の電
磁石の電磁力の変化に応じて、回転駆動開始時間T1お
よび噛み合い開始時間T2を補正するための加算項であ
る。具体的には、第1電圧補正時間Tβは、バッテリ電
圧VBに応じて、図5に示すVB−Tβテーブルを検索
することにより算出される。このテーブルでは、第1電
圧補正時間Tβは、バッテリ電圧VBが小さいほど、よ
り大きい値に設定されており、このような設定により、
回転駆動開始時間T1は、バッテリ電圧VBが小さいほ
ど、より大きい値に補正される。これは、バッテリ電圧
VBが小さいほど、電磁コイルを流れる電流が小さくな
り、電磁石の電磁力が小さくなることによって、電磁弁
駆動信号の出力後に電磁弁27が実際に開弁するまでの
時間がより長くなることによる。
【0035】また、第2電圧補正時間Tβ2も、第1電
圧補正時間Tβと同様の上述した手法により算出される
とともに、バッテリ電圧VBが小さいほど、より大きい
値として算出される。
【0036】さらに、前記粘性抵抗補正時間Tγは、粘
性抵抗ηの変化に応じて回転駆動開始時間T1を補正す
るための加算項である。具体的には、粘性抵抗補正時間
Tγは、以下のように算出される。まず、油温TOIL
に応じて、図6(a)に示すTOIL−ηテーブルを検
索することにより、粘性抵抗ηを算出する。このテーブ
ルでは、粘性抵抗ηは、作動油の物性に従って、油温T
OILが大きいほど、より小さい値に設定されている。
次に、このように算出した粘性抵抗ηに応じて、図6
(b)に示すη−Tγテーブルを検索することにより、
粘性抵抗補正時間Tγを算出する。このテーブルでは、
粘性抵抗補正時間Tγは、粘性抵抗ηが小さいほど、よ
り小さい値に設定されており、このような設定により、
回転駆動開始時間T1は、粘性抵抗ηが小さいほど、よ
り小さい値に補正される。これは、粘性抵抗ηが小さい
ほど(すなわち油温TOILが高いほど)、電磁弁27
が開弁しやすくなることで、電磁弁駆動信号の出力後に
電磁弁27が実際に開弁するまでの時間がより短くなる
ことによる。
【0037】次に、ステップ4に進み、ステップ3で算
出した噛み合い開始時間T2が回転駆動開始時間T1以
上であるか否かを判別する。この判別結果がYESのと
き、すなわち電磁弁27およびマグネットスイッチ13
を同時に駆動開始すると仮定した場合に、油圧モータ1
4の回転開始タイミングがピニオンギヤ11とリングギ
ヤ3の噛み合い開始タイミングよりも先である(同時も
含む)と推定されるときには、ステップ5に進み、マグ
ネットスイッチ駆動信号をマグネットスイッチ13に出
力することにより、これを駆動する。次に、ステップ6
に進み、マグネットスイッチ13を駆動済みであること
を表すために、電磁弁駆動フラグF_SOLONを
「0」にセットする。
【0038】次いで、ステップ7に進み、下式(3)に
より、マグネットスイッチ駆動信号の出力タイミングに
対する電磁弁駆動信号の出力タイミングの遅延時間T3
を算出する。 T3=T2−T1+TCMP …… (3) ここで、TCMPは、ピニオンギヤ11がリングギヤ3
に確実に噛み合った後に油圧モータ14を回転させるた
めの補償時間であり、所定値に予め設定されている。
【0039】一方、ステップ4の判別結果がNOで、T
2<T1のとき、すなわち電磁弁27およびマグネット
スイッチ13を同時に駆動開始すると仮定した場合に、
油圧モータ14の回転開始タイミングがピニオンギヤ1
1とリングギヤ3の噛み合い開始タイミングよりも後で
あると推定されるときには、ステップ8に進み、電磁弁
駆動信号を電磁弁27に出力することにより、これを駆
動する。次に、ステップ9に進み、電磁弁27を駆動済
みであることを表すために、電磁弁駆動フラグF_SO
LONを「1」にセットする。
【0040】次いで、ステップ10に進み、下式(4)
により、電磁弁駆動信号の出力タイミングに対するマグ
ネットスイッチ駆動信号の出力タイミングの遅延時間T
3を算出する。 T3=T1−T2−TCMP …… (4)
【0041】次に、ステップ11に進み、ステップ10
またはステップ7で算出した遅延時間T3を、ダウンカ
ウント式のディレイタイマのタイマ値tmとしてセット
し、このディレイタイマをスタートさせる。次に、ステ
ップ12に進み、ディレイタイマが作動中であることを
表すために、タイマ作動中フラグF_TMSTARTを
「1」にセットする。これにより、次回以降のループに
おいて、前述したステップ1の判別結果がYESとな
り、その場合には、以上のステップ2〜12をスキップ
して、図3のステップ13に進む。
【0042】このステップ12またはステップ1に続く
図3のステップ13では、ディレイタイマのタイマ値t
mが値0であるか否かを判別する。この判別結果がNO
のときには、そのまま本処理を終了する。一方、判別結
果がYESのとき、すなわち電磁弁駆動信号またはマグ
ネットスイッチ駆動信号の一方が出力された後に遅延時
間T3が経過したときには、ステップ14に進み、駆動
フラグF_MSSOLONが「1」であるか否かを判別
する。
【0043】この判別結果がNOのときには、ステップ
15に進み、電磁弁駆動フラグF_SOLONが「1」
であるか否かを判別する。この判別結果がNOで、マグ
ネットスイッチ13のみを駆動中であるときには、ステ
ップ16に進み、電磁弁駆動信号を電磁弁27に出力す
ることにより、これを駆動する。一方、ステップ15の
判別結果がYESで、電磁弁27のみを駆動中であると
きには、ステップ17に進み、マグネットスイッチ駆動
信号をマグネットスイッチ13に出力することにより、
これを駆動する。
【0044】ステップ16またはステップ17に続くス
テップ18では、電磁弁27およびマグネットスイッチ
13をいずれも駆動中であることを表すために、駆動フ
ラグF_MSSOLONを「1」にセットする。これに
より、次回以降のループにおいて、前述したステップ1
4の判別結果がYESとなり、その場合には、以上のス
テップ15〜18をスキップして、ステップ19に進
む。
【0045】ステップ18またはステップ14に続くス
テップ19では、クランキングが終了したか否かを判別
する。この判別は、例えば始動信号の発生タイミングか
ら所定の時間が経過したか否に基づいて実行され、経過
したときにクランキングが終了したと判別される。この
判別結果がNOのときには、本処理を終了する一方、判
別結果がYESで、クランキングが終了したときには、
ステップ20に進み、電磁弁27およびマグネットスイ
ッチ13をいずれも停止する。このマグネットスイッチ
13の停止により、ピニオンギヤ11は噛み合い位置か
ら非噛み合い位置にスライドし、リングギヤ3から抜け
る。
【0046】次に、ステップ21に進み、電磁弁駆動フ
ラグF_SOLON、タイマ作動中フラグF_TMST
ARTおよび駆動フラグF_MSSOLONをいずれも
「0」にセットした後、本処理を終了する。
【0047】以上の始動制御処理によって得られるエン
ジン始動装置10の動作の一例について、図7および図
8を参照しながら説明する。図7は、前記噛み合い開始
時間T2が前記回転駆動開始時間T1以上の場合、すな
わちマグネットスイッチ駆動信号が電磁弁駆動信号より
も先に出力される場合の例を、図8は、図7とは逆の場
合の例をそれぞれ示している。
【0048】まず、図7の例について説明すると、同図
に示すように、始動信号の発生(時刻t1)と同時に、
マグネットスイッチ駆動信号がマグネットスイッチ13
に出力され、それにより、ピニオンギヤ11は、リング
ギヤ3側に向かってスライドし始める。その後、始動信
号の発生タイミングから遅延時間T3が経過した時点
(時刻t2)で、電磁弁駆動信号が電磁弁27に出力さ
れ、それにより、電磁弁27は油路25を開放し始め
る。そして、マグネットスイッチ駆動信号の出力タイミ
ングから噛み合い開始時間T2が経過した時点(時刻t
3)で、ピニオンギヤ11がリングギヤ3に噛み合い始
め、その後、電磁弁駆動信号の出力タイミングから回転
駆動開始時間T1が経過した時点(時刻t3から補償時
間TCMPが経過した時点;時刻t4)で、油圧モータ
14が回転し始める。そして、クランキングが終了した
時点(時刻t5)で、電磁弁27およびマグネットスイ
ッチ13が停止される。
【0049】一方、図8に示す例では、始動信号の発生
(時刻t11)と同時に、電磁弁駆動信号が電磁弁27
に出力されることにより、電磁弁27が油路25を開放
し始める。そして、始動信号の発生タイミングから遅延
時間T3が経過した時点(時刻t12)で、マグネット
スイッチ駆動信号がマグネットスイッチ13に出力され
ることにより、ピニオンギヤ11はリングギヤ3側に向
かってスライドし始める。その後、マグネットスイッチ
駆動信号の出力タイミングから噛み合い開始時間T2が
経過した時点(時刻t13)で、ピニオンギヤ11がリ
ングギヤ3に噛み合い始める。その後、電磁弁駆動信号
の出力タイミングから回転駆動開始時間T1が経過した
時点(時刻t14)で、油圧モータ14が回転し始め
る。そして、クランキングが終了した時点(時刻t1
5)で、電磁弁27およびマグネットスイッチ13が停
止される。
【0050】以上のように、本実施形態の制御装置1に
よれば、油圧モータ14によりピニオンギヤ11および
リングギヤ3を介してエンジン2を回転駆動し、これを
始動するので、電気モータを用いる従来の場合と比べ
て、エンジン2の始動時間を短縮でき、始動性を向上さ
せることができる。
【0051】また、電磁弁駆動信号が電磁弁27に対し
て出力されてから油圧モータ14がピニオンギヤ11の
回転駆動を実際に開始するまでの間の回転駆動開始時間
T1と、マグネットスイッチ駆動信号がマグネットスイ
ッチ13に対して出力されてからピニオンギヤ11がリ
ングギヤ3に噛み合い始めるまでの間の噛み合い開始時
間T2とに基づいて、ピニオンギヤ11がリングギヤ3
に噛み合い始めてから補償時間TCMPが経過した時点
で油圧モータ14が回転し始めるように、電磁弁駆動信
号およびマグネットスイッチ駆動信号が出力される。し
たがって、ピニオンギヤ11を、リングギヤ3に噛み合
う前ではなく、これに確実に噛み合った後に回転駆動す
ることができ、これにより、始動時の騒音を低減するこ
とができるとともに、始動性を向上させることができ
る。
【0052】また、回転駆動開始時間T1および噛み合
い開始時間T2を、コイル温度TCOILに基づいて算
出した第1および第2コイル温度補正時間Tα,Tα2
により補正するとともに、バッテリ電圧VBに基づいて
算出した第1および第2電圧補正時間Tβ,Tβ2によ
っても補正する。したがって、油圧モータ14のピニオ
ンギヤ11の回転駆動開始タイミング、およびピニオン
ギヤ11のリングギヤ3との噛み合い開始タイミング
を、電磁弁27およびマグネットスイッチ13のコイル
温度TCOILの変化に伴う電磁力の変化と、バッテリ
電圧VBの変化に伴う電磁力の変化とにそれぞれ合わせ
て、適切に設定することができる。
【0053】さらに、回転駆動開始時間T1を、粘性抵
抗ηに応じて算出した粘性抵抗補正時間Tγにより補正
するので、油圧モータ14のピニオンギヤ11の回転駆
動開始タイミングを、粘性抵抗ηの変化に合わせて、適
切に設定することができる。
【0054】なお、飛び込み機構は、実施形態のマグネ
ットスイッチ13に限らず、駆動信号が入力されたとき
にピニオンギヤ11をリングギヤ3に噛み合わせるもの
であればよい。例えば、飛び込み機構として、電磁弁と
油圧アクチュエータを組み合わせたものや、電磁弁と空
気アクチュエータを組み合わせたものを用いてもよい。
また、油圧アクチュエータは、実施形態の油圧モータ1
4に限らず、アキュムレータ23から油圧を供給される
ことによりピニオンギヤ11を回転駆動するものであれ
ばよい。
【0055】さらに、実施形態では、遅延時間T3の算
出の際に補償時間TCMPを用いることにより、ピニオ
ンギヤ11がリングギヤ3に確実に噛み合った後に、油
圧モータ14によるピニオンギヤ11の回転駆動を開始
するように構成したが、この補償時間TCMPを値0と
することにより、ピニオンギヤ11がリングギヤ3に噛
み合い始めると同時に、油圧モータ14によるピニオン
ギヤ11の回転駆動を開始するようにしてもよい。
【0056】また、実施形態では、コイル温度補正時間
Tα,Tα2の算出の際に、パラメータとして、油温T
OILに基づいて算出したコイル温度TCOILを用い
たが、これに代えて油温TOILそのものを用いてもよ
い。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係る
エンジン始動装置の制御装置によれば、油圧アクチュエ
ータで駆動ギヤを回転駆動することによりエンジンを始
動するので、電気モータを用いた場合と比べて、エンジ
ンの始動時間を短縮でき、始動性を向上させることがで
きる。また、駆動ギヤの回転駆動開始タイミングを、駆
動ギヤが被駆動ギヤに噛み合った以降の適切なタイミン
グに設定することが可能になるので、駆動ギヤを、被駆
動ギヤに噛み合う前ではなく、被駆動ギヤとの噛み合い
を開始した後のタイミングで確実に回転駆動することが
できる。これにより、始動時の騒音を低減することがで
きるとともに、始動性を向上させることができる。
【0058】請求項2に係るエンジン始動装置の制御装
置によれば、確実な噛み合いを確保しかつ騒音を十分に
低減しながら、エンジンの始動時間を短縮できる。
【0059】請求項3に係るエンジン始動装置の制御装
置によれば、回転駆動開始時間を、検出された作動油の
温度に応じて補正するので、油圧アクチュエータによる
駆動ギヤの回転駆動の開始タイミングを、作動油の温度
変化に伴う粘性抵抗の変化に合わせて、適切に設定する
ことができる。
【0060】請求項4に係るエンジン始動装置の制御装
置によれば、回転駆動開始時間を電磁弁のコイル温度に
応じて補正するので、油圧アクチュエータによる駆動ギ
ヤの回転駆動の開始タイミングを、電磁コイルの温度変
化に伴う電磁力の変化に合わせて、適切に設定すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る制御装置およびこれ
を適用したエンジン始動装置の概略構成を示す図であ
る。
【図2】エンジンの始動制御処理の内容を示すフローチ
ャートである。
【図3】図2の続きを示すフローチャートである。
【図4】第1コイル温度補正時間Tαの算出に用いるT
COIL−Tαテーブルの一例を示す図である。
【図5】第1電圧補正時間Tβの算出に用いるVB−T
βテーブルの一例を示す図である。
【図6】粘性抵抗補正時間Tγの算出に用いる(a)T
OIL−ηテーブルの一例を示す図と(b)η−Tγテ
ーブルの一例を示す図である。
【図7】図2および図3の始動制御処理を実行した際の
エンジン始動装置の動作の一例を示すタイミングチャー
トである。
【図8】図2および図3の始動制御処理を実行した際の
エンジン始動装置の動作の他の一例を示すタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
1 制御装置 2 エンジン 3 リングギヤ(被駆動ギヤ) 4 ECU(制御手段、推定手段、タイミング決定手
段、補正手段、コ イル温度検出手段、第2補正手段) 10 エンジン始動装置 11 ピニオンギヤ(駆動ギヤ) 13 マグネットスイッチ(飛び込み機構) 14 油圧モータ(油圧アクチュエータ) 27 電磁弁(油圧供給機構) 31 油温センサ(油温検出手段) T1 回転駆動開始時間 T2 噛み合い開始時間 TOIL 作動油の温度 TCOIL コイル温度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 隆一 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飛び込み機構により駆動ギヤを移動さ
    せ、エンジンと一体に回転可能な被駆動ギヤに噛み合わ
    せるとともに、作動油の油圧を油圧供給機構を介して油
    圧アクチュエータに供給することにより当該油圧アクチ
    ュエータで前記駆動ギヤを回転駆動することによって、
    前記エンジンを始動するエンジン始動装置の制御装置で
    あって、 前記エンジンの始動時、前記飛び込み機構および前記油
    圧供給機構を駆動するための駆動信号を、前記飛び込み
    機構および前記油圧供給機構にそれぞれ出力する制御手
    段と、 前記油圧供給機構に前記駆動信号が出力されてから前記
    油圧アクチュエータが前記駆動ギヤの回転駆動を開始す
    るまでの間の回転駆動開始時間と、前記飛び込み機構に
    前記駆動信号が出力されてから前記駆動ギヤが前記被駆
    動ギヤとの噛み合いを開始するまでの間の噛み合い開始
    時間とをそれぞれ推定する推定手段と、 前記推定された回転駆動開始時間および噛み合い開始時
    間に基づいて、前記油圧アクチュエータによる前記駆動
    ギヤの回転駆動開始タイミングと、前記駆動ギヤが前記
    被駆動ギヤとの噛み合いを開始する噛み合い開始タイミ
    ングとが所定の関係になるように、前記油圧供給機構へ
    の前記駆動信号の出力タイミングおよび前記飛び込み機
    構への前記駆動信号の出力タイミングをそれぞれ決定す
    るタイミング決定手段と、 を備えることを特徴とするエンジン始動装置の制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記所定の関係は、前記噛み合い開始タ
    イミングと、前記回転駆動開始タイミングとが一致する
    関係であることを特徴とする請求項1に記載のエンジン
    始動装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記作動油の温度を検出する油温検出手
    段と、 当該検出された温度に応じて、前記回転駆動開始時間を
    補正する補正手段と、をさらに備えることを特徴とする
    請求項1または2に記載のエンジン始動装置の制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記油圧供給機構は電磁弁で構成され、 当該電磁弁のコイル温度を検出するコイル温度検出手段
    と、 当該検出されたコイル温度に応じて、前記回転駆動開始
    時間を補正する第2補正手段と、をさらに備えることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のエンジ
    ン始動装置の制御装置。
JP2001147041A 2001-05-16 2001-05-16 エンジン始動装置の制御装置 Withdrawn JP2002339846A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001147041A JP2002339846A (ja) 2001-05-16 2001-05-16 エンジン始動装置の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001147041A JP2002339846A (ja) 2001-05-16 2001-05-16 エンジン始動装置の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002339846A true JP2002339846A (ja) 2002-11-27

Family

ID=18992583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001147041A Withdrawn JP2002339846A (ja) 2001-05-16 2001-05-16 エンジン始動装置の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002339846A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012021494A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Toyota Motor Corp エンジンの始動装置およびそれを搭載する車両
CN103348123A (zh) * 2011-02-24 2013-10-09 三菱电机株式会社 发动机自动停止起动装置及发动机自动停止起动控制方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012021494A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Toyota Motor Corp エンジンの始動装置およびそれを搭載する車両
CN103348123A (zh) * 2011-02-24 2013-10-09 三菱电机株式会社 发动机自动停止起动装置及发动机自动停止起动控制方法
JP5496412B2 (ja) * 2011-02-24 2014-05-21 三菱電機株式会社 エンジン自動停止始動装置およびエンジン自動停止始動制御方法
CN103348123B (zh) * 2011-02-24 2016-01-20 三菱电机株式会社 发动机自动停止起动装置及发动机自动停止起动控制方法
US10082120B2 (en) 2011-02-24 2018-09-25 Mitsubishi Electric Corporation Engine automatic stop and start device, and engine automatic stop and start control method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8290692B2 (en) Engine starting device for idling-stop vehicle
JP5276697B2 (ja) 車載エンジンの始動制御装置
JP5875664B1 (ja) エンジン始動制御装置およびエンジン始動制御方法
US8989993B2 (en) Method for controlling the starter of a combustion engine and application thereof
JP5291797B2 (ja) 内燃機関の始動装置のための制御方法と制御部
US9115683B2 (en) Engine starting device
US9429131B2 (en) Starter system and method
JPWO2012008050A1 (ja) エンジンの始動装置およびエンジンの始動方法
JP2006348868A (ja) エンジン始動システム
EP2818691A1 (en) Engine startup device of idling-stop vehicle
EP2677159A1 (en) Control device and control method for idling stop system
JP6299293B2 (ja) エンジン始動装置
JP6037436B2 (ja) エンジン始動装置および始動方法
US9638155B2 (en) Control device of vehicle and control method of vehicle
JP2012036777A (ja) エンジン停止始動制御装置
JP2010190208A (ja) エンジン自動停止始動制御装置
JP4003530B2 (ja) エンジン始動システム、エンジン始動方法および始動制御装置
JP2002339846A (ja) エンジン始動装置の制御装置
US20130255614A1 (en) Engine automatic stop and start device, and engine automatic stop and start control method
JP3942401B2 (ja) エンジン始動システム
JP6622663B2 (ja) 内燃機関の停止始動制御装置
JP2005042572A (ja) アイドルストップ車のエンジン始動制御装置
JP6629148B2 (ja) 内燃機関の停止始動制御装置
JP5724238B2 (ja) エンジン停止始動制御装置
JP4050185B2 (ja) エンジン始動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080805