JP6629148B2 - 内燃機関の停止始動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関を自動的に停止させるとともに再始動させる内燃機関の停止始動制御装置に関し、特に自動停止に伴って内燃機関の回転数が低下する回転数低下期間中に内燃機関を再始動させる停止始動制御装置に関する。
従来のこの種の内燃機関の停止始動制御装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この装置では、停止要求の発生に応じて内燃機関を自動停止させるとともに、自動停止後に低下する内燃機関の回転数(=リングギヤの回転数)を、停止要求の発生時からの経過時間などに応じて推定する。また、この内燃機関の回転数低下期間中に再始動要求が発生したときに、スタータのモータを作動させ、ピニオンギヤを回転駆動するとともに、ピニオンギヤの立上がりの回転数を、モータの作動開始時からの経過時間とモータの供給電圧に応じ、所定の推定マップを参照することによって、推定する。そして、推定したリングギヤの回転数とピニオンギヤの回転数との回転数差が所定の範囲内になったときに、スタータのアクチュエータを作動させることにより、ピニオンギヤを押し出し、リングギヤに噛み合わせることによって、クランキングを行い、内燃機関を再始動させる。
特許第5007839号公報
一般に、スタータのモータは、その使用回数が少ない初期と使用が進んだ後の時期とでは、異なる回転数特性を示す。その要因としては、例えばモータの使用の初期には、モータのブラシと整流子との接触部のなじみ(ブラシなじみ)が不足していることが挙げられる。また、他の要因として、モータの使用の初期には、モータのコイル及びコンミテータが酸化していないことで、その抵抗が小さいことが挙げられる。
これに対し、上述した従来の停止始動制御装置では、モータで駆動されるピニオンギヤの回転数が、モータの作動開始時からの経過時間と通電電流に基づいて推定される。このため、上述した使用の時期に応じたモータの回転数特性の相違による誤差が、推定されたピニオンギヤの回転数に含まれてしまい、その推定を精度良く行うことができない。その結果、リングギヤの回転数とピニオンギヤの回転数との回転数差が実際には所定の範囲から外れた状態で、両者の噛み合わせが行われるおそれがある。その場合には、リングギヤとピニオンギヤとの噛み合わせを円滑に行えず、リングギヤ及びピニオンギヤのギヤ摩耗を早めるとともに、大きな騒音・振動が発生するなどの不具合が生じる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、使用時期に応じたモータの回転数特性の相違を補償しながらピニオンギヤの回転数を精度良く推定でき、推定したピニオンギヤの回転数に基づき、自動停止後の回転数低下期間中からの再始動を円滑に行うことができる内燃機関の停止始動制御装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本願の請求項1に係る発明は、ピニオンギヤ9を回転駆動するモータ11と、ピニオンギヤ9を内燃機関3のクランクシャフト7に一体に連結されたリングギヤ8に向かって移動させ、噛み合わせるアクチュエータ10とを有するスタータ4を備え、所定の停止条件が成立したときに、内燃機関3を自動停止させ、所定の再始動条件が成立したときに、自動停止した内燃機関3を再始動させる内燃機関の停止始動制御装置であって、自動停止に伴って内燃機関3の回転数NEが低下する回転数低下期間中に再始動条件が成立したときに、モータ11を作動させ、ピニオンギヤ9の回転数NPをリングギヤ8の回転数NRに同期させた状態で、アクチュエータ10を作動させ、ピニオンギヤ9をリングギヤ8に噛み合わせることによって、クランクシャフト7を回転させ、内燃機関3を再始動させる再始動制御手段(実施形態における(以下、本項において同じ)ECU2、図10)を備え、再始動制御手段は、回転数低下期間中、リングギヤ8の回転数NRを取得するリングギヤ回転数取得手段(ECU2、図10のステップ16)と、自動停止からの再始動の回数を再始動回数C_RSとして計測する再始動回数計測手段(ECU2、図9のステップ2、3)と、計測された再始動回数C_RSに応じて、モータ11が最終的に到達する回転数を、モータ11の最終回転数(基準最終回転数NMFREF)として算出する最終回転数算出手段(ECU2、図10のステップ13、図11)と、回転数低下期間中、算出されたモータ11の最終回転数及びモータ11の作動開始時からの経過時間(モータ作動時間TM_MOT)に基づいて、ピニオンギヤ9の回転数NPを算出するピニオンギヤ回転数算出手段(ECU2、図10のステップ17、図12)と、を有し、取得されたリングギヤ8の回転数NRと算出されたピニオンギヤ9の回転数NPとの回転数差ΔNRPが所定の範囲内になったときに、アクチュエータ11を作動させること(図10のステップ18〜20)を特徴とする。
この内燃機関の停止始動制御装置では、所定の停止条件が成立したときに、内燃機関を自動停止させる、いわゆるアイドルストップが実行されるとともに、その後、所定の再始動条件が成立したときに、アクチュエータの作動によるピニオンギヤとクランクシャフトと一体のリングギヤとの噛み合わせと、モータの作動によるピニオンギヤの回転駆動によって、クランクシャフトを駆動し、内燃機関を再始動させる。
また、この停止始動制御装置では、自動停止に伴って内燃機関の回転数が低下する回転数低下期間中に再始動条件が成立したときに、モータを作動させ、ピニオンギヤの回転数をリングギヤの回転数に同期させた状態で、アクチュエータを作動させ、ピニオンギヤをリングギヤに噛み合わせることによって、内燃機関を再始動させる再始動制御が実行される。
この再始動制御では、回転数低下期間中、リングギヤの回転数を取得する。また、自動停止からの再始動の回数を再始動回数として計測するとともに、計測された再始動回数に応じて、モータが最終的に到達する回転数を、モータの最終回転数として算出する。そして、回転数低下期間中、モータの最終回転数及びモータの作動開始時からの経過時間に基づいて、ピニオンギヤの回転数を算出する。
前述したように、モータの回転数特性は、その使用回数が少ない初期と使用が進んだ後の時期では、ブラシなじみの度合の相違などに応じて異なり、使用が進むにつれて低下する傾向を示す。このような回転数特性に基づき、上述した構成では、モータが最終的に到達する最終回転数を、計測された再始動回数に応じて算出するので、その算出を精度良く行うことができる。また、後述するように、モータの作動後にその回転数が値0から上昇し、最終回転数に到達するまでの推移(立上がり特性)は、最終回転数の大きさにかかわらず、ほぼ一定であることが認められている。したがって、上述した構成により、回転数低下期間中、モータの最終回転数とモータの作動開始時からの経過時間に基づいて、ピニオンギヤの回転数を精度良く算出することができる。
そして、リングギヤの回転数と算出されたピニオンギヤの回転数との回転数差が所定の範囲内になったときに、アクチュエータを作動させるので、それによるリングギヤとピニオンギヤとの噛み合わせを、両者の回転数差が実際に所定の範囲内に収まった状態で行うことができる。これにより、自動停止後の回転数低下期間中からの内燃機関の再始動を円滑に行うことができ、リングギヤ及びピニオンギヤの噛み合いに伴う摩耗や騒音・振動を低減することができる。また、例えば、モータの回転数特性のばらつきをなくすためのブラシなじみの作業をモータの出荷前に行う必要がなくなるので、モータの実質的な使用回数を増加させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の内燃機関の停止始動制御装置において、最終回転数算出手段は、再始動回数C_RSに応じ、最終回転数の初期値NMFINTからの低下量を回転数低下量NDECとして算出する回転数低下量算出手段(ECU2、図11のステップ22)を有し、初期値NMFINTから回転数低下量NDECを減算することによって、最終回転数を算出することを特徴とする。
この構成によれば、モータの使用の初期状態からの最終回転数の低下量である回転数低下量を、再始動回数に応じて算出するので、その算出を精度良く行うことができる。そして、算出した回転低下量を最終回転数の初期値から減算することによって、最終回転数を精度良く算出することができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の内燃機関の停止始動制御装置において、イグニッションスイッチ26の操作に応じて内燃機関3を始動させる手動始動の回数を、手動始動回数C_MSとして計測する手動始動回数計測手段(ECU2、図9のステップ4、5)をさらに備え、回転数低下量算出手段は、再始動の1回当たりの最終回転数の低下量である再始動時単位低下量ΔNRSと、手動始動の1回当たりの最終回転数の低下量である手動始動時単位低下量ΔNMSを用い、回転数低下量NDECを、回転数低下量NDEC=再始動時単位低下量ΔNRS×再始動回数C_RS+手動始動時単位低下量ΔNMS×手動始動回数C_MSによって算出すること(図11のステップ22)を特徴とする。
この構成によれば、イグニッションスイッチの操作に応じて内燃機関を始動させる手動始動の回数を、自動停止からの再始動回数とは別個に、手動始動回数として計測する。そして、再始動回数、計測された手動始動回数と、上記のように定義される再始動時単位低下量及び手動始動時単位低下量を用い、回転数低下量を、回転数低下量=再始動時単位低下量×再始動回数+手動始動時単位低下量×手動始動回数によって算出する。
イグニッションスイッチの操作に応じた手動始動は、内燃機関の回転が停止した状態で、かつ低い温度条件で行われるのが通常であるため、自動停止からの再始動の場合と比較して、内燃機関の完爆に要するクランキング時間、したがってモータの作動時間が異なり、それに応じてモータのブラシなじみの進み度合が異なるため、始動1回当たりの最終回転数の低下量が異なる。このような観点から、最終回転数の低下を再始動の場合と手動始動の場合に切り分け、上述した式を用いて回転数低下量を算出するので、その算出をより精度良く行うことができる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の車両の停止始動制御装置において、手動始動時単位低下量ΔNMSは、再始動時単位低下量ΔNRSよりも大きな値に設定されていることを特徴とする。
上述したような再始動又は手動始動を行う際の内燃機関の回転状態及び温度状態の相違から、始動1回当たりの最終回転数の低下量は、手動始動の場合の方が大きい傾向にある。この構成によれば、手動始動時単位低下量を再始動時単位低下量よりも大きな値に設定するので、上記の傾向を反映させながら、手動始動時単位低下量及び再始動時単位低下量を適切に設定し、これらを用いた回転数低下量の算出をより精度良く行うことができる。
請求項5に係る発明は、請求項3又は4に記載の内燃機関の停止始動制御装置において、回転数低下量算出手段は、再始動回数C_RSと手動始動回数C_MSの和(総始動回数C_S)が所定の上限値C_SLMTに達した以降は、回転数低下量NDECの新たな算出を保留すること(図9のステップ7、図11のステップ21、24)を特徴とする。
前述したように、モータの回転数特性は、その使用が進むにつれて低下する傾向を示すとともに、ある使用回数に達した以降は、ほぼ一定の状態に収束する傾向を示す。この構成によれば、再始動回数と手動始動回数の和が所定の上限値に達した以降は、最終回転数がほぼ収束したとして、回転数低下量の新たな算出(更新)を保留するので、上述した最終回転数の収束の傾向に合わせて、最終回転数を精度良く算出することができる。
本発明を適用した内燃機関及び停止始動制御装置を概略的に示す図である。 減速時アイドルストップ後のエンジン回転数と再始動モードとの関係を示す図である。 自己復帰モードにおける内燃機関の動作を示す図である。 COM始動モードのうちのモータ先駆動モードでのスタータの動作を示す図である。 COM始動モードのうちのモータ後駆動モードでのスタータの動作を示す図である。 逆回転始動モードでのスタータの動作を示す図である。 異なる3つのモータ電圧に対するモータの立上がり特性を示す図である。 モータの作動回数と最終回転数との関係を示す図である。 始動回数の計測処理を示すフローチャートである。 モータ先駆動制御処理を示すフローチャートである。 基準最終回転数の算出処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 ピニオンギヤ回転数の算出処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 モータの立上がり率を算出するためのテーブルである。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1に示す車両Vは、動力源としての内燃機関(以下「エンジン」という)3と、エンジン3を始動させるためのスタータ4と、これらの動作を制御するECU(電子制御ユニット)2を備えている。
エンジン3は、ECU2による制御により、所定の停止条件が成立したときに自動的に停止され、その後、所定の再始動条件が成立したときに自動的に再始動される、いわゆるアイドルストップ機能を有する。エンジン3には、燃料を噴射する燃料噴射弁6が気筒(図示せず)ごとに設けられ、クランクシャフト7と一体のフライホイールの外周には、リングギヤ8が形成されている。
スタータ4は、いわゆるピニオン押出し式のものであり、リングギヤ8に噛み合い可能なピニオンギヤ9と、ピニオンギヤ9をリングギヤ8側に駆動するアクチュエータ10と、ピニオンギヤ9を回転駆動する直流式のモータ11を有する。アクチュエータ10は、電磁式のものであり、ソレノイド12と、ソレノイド12によって駆動されるプランジャ13を有する。
ソレノイド12は、第1リレー14を介してバッテリ5に接続され、第1リレー14はECU2に接続されており、その動作はECU2によって制御される。プランジャ13には、支点15を中心として揺動自在の連結部材16の一端部が係合し、連結部材16の他端部は、ピニオンギヤ9と一体の出力軸17に係合している。プランジャ13は、復帰ばね(図示せず)によって、リングギヤ8側(図1の右方向)に常時、付勢されている。
また、モータ11は、スイッチング機構30を介して、電源であるキャパシタ31に接続されている。スイッチング機構30は、電磁式のものであり、ソレノイド32と、ソレノイド32によって駆動されるプランジャ33と、プランジャ33のモータ11側の端部に設けられた電極板34を有する。
ソレノイド32は、第2リレー18を介してバッテリ5に接続され、第2リレー18はECU2に接続されており、その動作はECU2によって制御される。また、プランジャ33の電極板35とモータ11との間には、第1及び第2電極板35a、35bが、互いに間隔を隔てて対向するように設けられている。第1電極板35aはキャパシタ31に接続され、第2電極板35bはモータ11に接続されている。
キャパシタ31は比較的大きな容量のものであり、キャパシタ31とバッテリ5の間には、DC/DCコンバータなどから成る充放電コントローラ(BBC)19が設けられている。充放電コントローラ19は、ECU2からの制御信号に応じ、バッテリ5及びキャパシタ31の充放電や、車両Vの電気負荷(補機類)36及び第1及び第2リレー14、18への供給電圧などを制御する。なお、図1の符号37(ACG)は発電機である。
以上の構成により、ECU2による制御によって第1リレー14がオンされると、バッテリ5からの電力の供給によってアクチュエータ10が作動し、ソレノイド12が励磁状態になり、プランジャ13を吸引し、リングギヤ8と反対側(図1の矢印A方向)に移動させる。このプランジャ13の移動に伴い、連結部材16が支点15を中心として揺動し、出力軸17を介してピニオンギヤ9をリングギヤ8側(図1の矢印B方向)に移動させることによって、ピニオンギヤ9がリングギヤ8に噛み合わされる。
また、ECU2による制御によって第2リレー18がオンされると、バッテリ5からの電力の供給によって、スイッチング機構30のソレノイド32が励磁状態になり、プランジャ33をモータ11側(図1の左方)に移動させる。この移動に伴い、プランジャ33の電極板34が第1及び第2電極板35a、35bに接触し、両者を電気的に接続する。これにより、キャパシタ31の電力が、第1及び第2電極板35a、35bを介してモータ11に供給されることで、モータ11が回転し、ピニオンギヤ9が回転駆動される。
エンジン3の再始動は、基本的に、燃料噴射弁6からの燃料の供給を再開しながら、上記のアクチュエータ10及びモータ11の作動により、ピニオンギヤ9をリングギヤ8に噛み合った状態で回転させ、ピニオンギヤ9及びリングギヤ8を介してクランクシャフト7を回転させる(クランキングする)ことによって、行われる。
また、この構成では、アクチュエータ10の作動によるピニオンギヤ9とリングギヤ8との噛み合わせと、モータ11の作動によるピニオンギヤ9の回転駆動を、ECU2によって互いに独立して制御することが可能である。後述するように、本実施形態では、モータ11の作動を先に行い、その後にアクチュエータ10を作動させる「モータ先駆動」と、これとは逆に、アクチュエータ10の作動を先に行い、その後にモータ11を作動させる「モータ後駆動」が用いられる。
ECU2には、バッテリ電圧センサ22からバッテリ5の電圧(バッテリ電圧)VBを表す検出信号が、モータ電圧センサ23からモータ11の電圧(モータ電圧)VMを表す検出信号が、それぞれ入力される。
ECU2にはさらに、アクセル開度センサ24から、車両Vのアクセルペダル(図示せず)の開度APを表す検出信号が、ブレーキスイッチ25から、車両Vのブレーキペダル(図示せず)のオン(踏込み)又はオフ(非踏込み)の状態を表す検出信号が、イグニッションスイッチ26から、そのオン/オフ状態を表す検出信号が、それぞれ入力される。
ECU2は、CPU、RAM、ROM及び入力インターフェース(いずれも図示せず)などから成るマイクロコンピュータで構成されている。ECU2は、上述した各種のセンサ22〜24及びスイッチ25、26の検出信号に応じ、ROMに記憶された制御プログラムなどに基づいて、エンジン3及び車両Vの運転状態を判別するとともに、エンジン3の自動停止及び再始動を制御する停止始動制御(アイドルストップ制御)を実行する。
なお、実施形態では、ECU2が、再始動制御手段、リングギヤ回転数取得手段、再始動回数計測手段、最終回転数算出手段、ピニオンギヤ回転数算出手段、回転数低下量算出手段、及び手動始動回数計測手段に相当する。
以下、ECU2によって実行される停止始動制御について、詳細に説明する。まず、エンジン3の自動停止は、ブレーキペダルがオンされる(ブレーキスイッチ25:オン)などの所定の停止条件が成立したときに、例えば燃料噴射弁6からの燃料噴射を停止することによって、実行される。
また、この場合の自動停止モードは、停止条件が成立したときの車両Vの停車状態に応じて、車両Vの停車中にエンジン3を停止させる停車時アイドルストップと、車両Vが停車する前の減速中にエンジン3を停止させる減速時アイドルストップに分類される。
一方、エンジン3の再始動は、上記の自動停止の後、ブレーキペダルがオフされる(ブレーキスイッチ25:オフ)などの所定の再始動条件が成立したときに、燃料噴射弁6からの燃料の供給を再開しながら、スタータ4でクランクシャフト7を回転させる(クランキングする)ことなどによって、行われる。
また、この場合の再始動モードは、再始動条件が成立したときのエンジン3の回転状態に応じて、エンジン3の回転停止中に再始動を行う通常始動モードと、減速時アイドルストップの実行後においてエンジン3が惰性回転する回転数低下期間中に再始動を行うCOM始動モードと、エンジン3の惰性回転が終了する際の逆回転中に再始動を行う逆回転始動モードに分類される。上記のCOM始動モードはさらに、自己復帰モード、モータ先駆動モード及びモータ後駆動モードに細分される。以下、これらの再始動モードについて順に説明する。
[通常始動モード]
上述したように、通常始動モードは、エンジン3の回転停止中に再始動を行うものである。この通常始動モードでは、再始動条件が成立すると、まずアクチュエータ10が作動することで、ピニオンギヤ9をリングギヤ8側に押し出し、リングギヤ8に噛み合わせる。次いで、モータ11を作動させ、ピニオンギヤ9を回転駆動する。これにより、ピニオンギヤ9及びリングギヤ8を介して、クランクシャフト7が駆動され、再始動が行われる。
[自己復帰モード]
図2に示すように、自己復帰モードは、エンジン回転数NEが所定の自己復帰下限値N1(例えば800rpm)よりも高い回転領域にあるときに、選択される。図3に示すように、自己復帰モードでは、再始動条件が成立した(「BRKOFF」と表示)タイミング(t11)で、エンジン3への燃料の供給が再開され、比較的高い回転状態にあるエンジン3が、自身の復帰力により、スタータ4によらずに再始動される。
[モータ先駆動モード]
図2に示すように、モータ先駆動モードは、エンジン回転数NEが上記の自己復帰下限値N1とより低い所定のモータ先駆動下限値N2(例えば500rpm)との間の回転領域にあるときに、選択される。図4に示すように、このモータ先駆動モードでは、再始動条件が成立したタイミング(t21)で、モータ11が先に作動し(「モータON」と表示)、その後、低下するエンジン回転数NEと上昇するピニオンギヤ回転数NPとの回転差が所定値以下になったタイミング(t22)で、アクチュエータ10が作動し(「アクチュエータON」と表示)、ピニオンギヤ9がリングギヤ8に噛み合わされる。なお、上記のピニオンギヤ回転数NPは、ピニオンギヤ9の実際の回転数をリングギヤ8との減速比に基づいてエンジン3の回転数に換算した値である。このモータ先駆動制御の内容については、後に詳しく説明する。
[モータ後駆動モード]
図2に示すように、モータ後駆動モードは、エンジン回転数NEが上記のモータ先駆動下限値N2と値0よりも若干大きい所定の逆転みなし値N3(例えば100rpm)との間の回転領域にあるときに、選択される。図5に示すように、このモータ後駆動モードでは、再始動条件が成立した(t31)後、エンジン回転数NEが所定のNV許容値NNVまで低下したタイミング(t32)で、アクチュエータ10が先に作動し、リングギヤ8に噛み合わされ、その後、この噛み合いが完了したと推定される所定時間が経過したタイミング(t33)で、モータ11が作動する。上記のNV許容値NNVは、ピニオンギヤ9とリングギヤ8との噛み合いの際に発生するNV(騒音・振動)が許容される回転領域の上限値として設定されている。
[逆回転始動モード]
図2に示すように、逆回転始動モードは、エンジン回転数NEが上記の逆転みなし値N3以下の回転領域まで低下し、エンジン3の惰性回転が終了する際のピストンの押下げによりエンジン3の逆回転が発生すると予測されるときに、選択される。図6に示すように、この逆回転始動モードでは、再始動条件が成立した(t41)後、逆転したエンジン回転数NEが所定の逆転噛み合い禁止値N4(例えば−100rpm)まで正転側に回復したタイミング(t42)で、アクチュエータ10が作動し、ピニオンギヤ9がリングギヤ8に噛み合わされる。この逆転噛み合い禁止値N4は、ピニオンギヤ9と逆回転状態のリングギヤ8との噛み合いの際に発生するNVが許容される回転領域の上限値として設定されている。その後、エンジン回転数NEが値0まで復帰したタイミング(t43)で、モータ11が作動する。
次に、上記のモータ先駆動制御を説明する前に、その前提になっているモータの回転数特性について説明する。図7は、モータの立上がり特性、すなわち、モータを無負荷状態で駆動したときの、モータ作動時間(モータの作動開始時からの経過時間)TM_MOTに対するモータ回転数NMOTの推移の関係を、モータ電圧VMが異なる3つの場合について示したものである。同図に示すように、モータ回転数NMOTは、いずれのモータ電圧VMの場合にも、モータの作動開始時における値0から同様の態様で立ち上がり、最終的にモータ電圧VMに応じた回転数に到達(収束)する。以下、この回転数を「最終回転数NMF」という。
これらの立上がり特性線の比較から明らかなように、最終回転数NMF(NMF1〜NMF3)は、モータ電圧VMに比例する。このことは、任意の同一のモータ作動時間TM_MOTにおけるモータ回転数NMOT(例えば、同図のNMOT1〜NMOT3)についても、同様である。したがって、次式(1)に示すように、モータ作動時間TM_MOTにおけるモータ回転数NMOTと最終回転数NMFとの比をモータの立上がり率R_INCと定義すると、
R_INC= NMOT/NMF ・・・(1)
モータ作動時間TM_MOTに対する立上がり率R_INCの関係は、モータ電圧VMにかかわらず一定になる(図13参照)。
また、ある1つのモータ電圧VM(例えば16.0V)を基準電圧VMREFとし、それに対する最終回転数VMFを基準最終回転数NMFREFとすると、任意のモータ電圧VMに対し、モータ作動時間TM_MOTにおけるモータ回転数NMOTは、次式(2)で求められる。
NMOT= NMFREF・(VM/VMREF)・R_INC ・・・(2)
後述するモータ先駆動制御では、以上のようなモータの回転数特性が用いられている。
また、図8は、モータ電圧VMが一定の条件でモータを繰り返し作動させたときに得られた最終回転数NMFを、作動回数に対して表したものである。同図に示すように、モータの最終回転数NMFは、モータの使用の初期に最も高く、作動回数が多くなるにつれて次第に低下し、作動回数がある値(図8のC_SB)付近に達した以降は、ほぼ一定の状態に収束する。これは、前述したように、作動回数が上記の値付近に達するまでは、ブラシと整流子とのブラシなじみが不足することや、モータのコイル及びコンミテータが酸化していないことで、その抵抗が小さいことなどによる。このようなモータの回転数特性に基づき、モータ先駆動制御では、モータの使用時期に応じた最終回転数NMFの低下分を考慮して、基準最終回転数NMFREFが算出される。
次に、図9を参照しながら、モータ先駆動制御に用いられるエンジン3の始動回数の計測処理について説明する。本処理は、モータ先駆動制御の処理と並行して、所定の周期で繰り返し実行される。
本処理では、まずステップ1(「S1」と図示。以下同じ)において、計測終了フラグF_CNTEが「1」であるか否かを判別し、その答えがYESで、後述する条件によって始動回数の計測がすでに終了されているときには、そのまま本処理を終了する。
上記ステップ1の答えがNOのときには、自動停止したエンジン3の再始動(通常始動モード、モータ先駆動モード、モータ後駆動モード又は逆回転始動モードによる再始動)が実行されたか否かを判別する(ステップ2)。この答えがYESのときには、再始動回数C_RSを計測するカウンタをインクリメントする(ステップ3)。
上記ステップ2の答えがNOのときには、イグニッションスイッチ26の操作に応じたエンジン3の手動始動が実行されたか否かを判別する(ステップ4)。この答えがYESのときには、手動始動回数C_MSを計測するカウンタをインクリメントする(ステップ5)。なお、これらの再始動回数C_RS及び手動始動回数C_MSはいずれも、スタータ4のモータ11が新品状態である車両Vの出荷時やモータ11の交換時に、値0にリセットされる。
上記ステップ4の答えがNOで、エンジン3の再始動又は手動始動が実行されていないとき、又は前記ステップ3もしくは5の実行の後には、ステップ6に進み、計測された再始動回数C_RSと手動始動回数C_MSの和を、総始動回数C_Sとして算出する。次に、算出した総始動回数C_Sが所定の上限値C_SLMT(例えば1000)に達したか否かを判別し(ステップ7)、その答えがNOのときには、そのまま本処理を終了する。
一方、ステップ7の答えがYESのときには、総始動回数C_Sが、図8のC_SB値に相当するような回数に達したことで、最終回転数NMFがほぼ収束していると判定して、始動回数の計測を終了すべきとし、計測終了フラグF_CNTEを「1」にセットした(ステップ8)後、本処理を終了する。このステップ8が実行されたときには、以降、前記ステップ1の答えがYESになることで、始動回数の計測は行われない。
図10は、モータ先駆動制御処理のメインフローを示す。本処理は、所定の周期で繰り返し実行される。本処理では、まずステップ11において、モータ先駆動モードフラグF_RSMが「1」であるか否かを判別する。このモータ先駆動モードフラグF_RSMは、再始動モードとしてモータ先駆動モードが選択されたときに「1」にセットされるものである。したがって、ステップ11の答えがNOのときには、そのまま本処理を終了する。
ステップ11の答えがYESのときには、モータ先駆動モードフラグの前回値F_RSMZが「1」であるか否かを判別する(ステップ12)。この答えがNOのとき、すなわち、今回の処理サイクルがモータ先駆動モードを開始した直後に相当するときには、ステップ13において、モータ11の基準最終回転数NMFREFを算出する。次に、モータ11の作動時間TM_MOTをアップカウント式に計時するタイマの値を0にリセットする(ステップ14)とともに、モータ11の駆動を開始する(ステップ15)ことによって、ピニオンギヤ9を回転駆動し(図4のt21)、本処理を終了する。
上記ステップ13の基準最終回転数NMFREFは、モータ電圧VMが所定の基準電圧VMREF(例えば16.0V)のときの最終回転数NMFに相当し、その算出は、図11に示すサブルーチンに従って行われる。本処理では、まずステップ21において、計測終了フラグF_CNTEが「1」であるか否かを判別する。この答えがNOで、最終回転数NMFが収束していないと判定されているときには、図9の処理で計測された再始動回数C_RS及び手動始動回数C_MSを用い、次式(3)によって、最終回転数NMFの初期値からの回転数低下量NDECを算出する(ステップ22)。
NDEC= ΔNRS・C_RS+ΔNMS・C_MS ・・・(3)
ここで、ΔNRSは、再始動の1回当たりの最終回転数NMFの低下量に相当する再始動時単位低下量であり、ΔNMSは、手動始動の1回当たりの最終回転数NMFの低下量手動始動時単位低下量である。
これらの再始動時単位低下量ΔNRS及び手動始動時単位低下量ΔNMSは、実験結果などに基づいてあらかじめ設定されている。また、手動始動の場合には、再始動の場合と比較して、エンジン3の温度が低いために、クランキング時間が長く、モータ11のブラシなじみが進みやすいことから、手動始動時用のΔNMS値は、再始動時用のΔNRS値よりも大きな値に設定されている。
次に、算出した回転数低下量NDECを、基準最終回転数NMFREFの初期値NMFINTから減算することによって、基準最終回転数NMFREFを算出し(ステップ23)、本処理を終了する。この初期値NMFINTは、実験結果などに基づいてあらかじめ設定されている。
一方、前記ステップ21の答えがYESで、最終回転数NMFが収束していると判定されているときには、回転数低下量NDECをその前回値に保持し(ステップ24)、前記ステップ24に進む。このように、総始動回数C_Sが上限値C_SLMTに達し、最終回転数NMFが収束していると判定された後には、回転数低下量NDECの新たな算出(更新)は行われず、回転数低下量NDEC及び基準最終回転数NMFREFは、それまでに算出された値に保持される。
図10に戻り、前記ステップ12の答えがYESで、今回の処理サイクルがモータ先駆動モードを開始した2回目以降のときには、ステップ16において、現時点でのリングギヤ8の回転数NRを推定する。このリングギヤ回転数NRの推定は、例えば、エンジン3の停止条件が成立してからの経過時間に応じ、所定のマップ(図示せず)を検索することによって行われる。
次に、ステップ17に進み、ピニオンギヤ9の回転数NPを算出する。図12は、そのサブルーチンを示す。本処理では、まずステップ31において、モータ作動時間TM_MOTに応じ、図13のテーブルを検索することによって、モータ11の立上がり率R_INCを算出する。前述したように、立上がり率R_INCは、前記式(1)で表される、モータ作動時間TM_MOTにおけるモータ回転数NMOTと最終回転数NMFとの比である。
次に、ステップ32に進み、算出した立上がり率R_INC、図11の処理で算出した基準最終回転数NMFREF、基準電圧VREF及びモータ電圧VMを用い、前記式(2)によって、現時点でのモータ回転数NMOTを算出する。
次に、算出したモータ回転数NMOTを、ピニオンギヤ9とリングギヤ8との減速比R_REDで除算することによって、リングギヤ回転数NRに換算した、現時点でのピニオンギヤ回転数NPを算出し(ステップ33)、本処理を終了する。
図10に戻り、前記ステップ17に続くステップ18では、上記のように算出したリングギヤ回転数NRとピニオンギヤ回転数NPとの差を、回転数差ΔNRPとして算出するとともに、ステップ19では、回転数差ΔNRPが所定値NRPREF以下であるか否かを判別する。この答えがNOのときには、リングギヤ8とピニオンギヤ9との回転数差ΔNRPが所定の範囲にないとして、そのまま本処理を終了する。
一方、上記ステップ19の答えがYESのときには、リングギヤ8とピニオンギヤ9との回転数差ΔNRPが所定の範囲に入ったとして、アクチュエータ10の駆動を開始し(ステップ20)(図4のt22)、本処理を終了する。これにより、ピニオンギヤ9がリングギヤ8に噛み合わされ、クランキングが行われることで、モータ先駆動モードによる再始動が行われる。
以上のように、本実施形態によれば、モータ先駆動制御において、モータ電圧VMが基準電圧VMREFのときのモータ11の基準最終回転数NMFREFを、計測された再始動回数C_RS及び手動始動回数C_MSに応じて精度良く算出することができる。また、回転数低下期間中のモータ回転数NMOT及びピニオンギヤ回転数NPを、基準最終回転数NMFREF、基準電圧VMREF、モータ電圧VM及び立上がり率R_INCを用い、式(2)によって、精度良く算出することができる。
そして、リングギヤ回転数NRとピニオンギヤ回転数NPとの回転数差ΔNRPが所定値NRPREF以下になったときに、アクチュエータ10を作動させるので、それによるリングギヤ8とピニオンギヤ9との噛み合わせを、両者の回転数差ΔNRPが実際に所定の範囲内に収まった状態で行うことができる。これにより、モータ先駆動モードによる再始動を円滑に行うことができ、リングギヤ8及びピニオンギヤ9の噛み合いに伴う摩耗や騒音・振動を低減することができる。また、例えば、モータ11の回転数特性のばらつきをなくすためのブラシなじみの作業をモータの出荷前に行う必要がなくなるので、モータ11の実質的な使用回数を増加させることができる。
また、基準最終回転数NMFREFの回転数低下量NDECを、自動停止からの再始動の場合の低下分と、イグニッションスイッチの操作に応じた手動始動の場合の低下分に切り分けることによって、精度良く算出するとともに、この回転数低下量NDECを初期値NMFINTから減算することによって、基準最終回転数NMFREFを精度良く算出することができる。
また、再始動回数C_RSと手動始動回数C_MSの和である総始動回数C_Sが所定の上限値C_SLMTに達した(図7のステップ7:YES)以降は、始動回数の計測を終了するとともに、回転数低下量NDECを前回値に保持し、さらなる算出(更新)を実質的に行わないので、基準最終回転数NMFREFの収束の傾向に合わせて、その算出をさらに精度良く行うことができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、始動回数の計測の終了と回転数低下量NDECのさらなる算出の保留を、実施形態では、総始動回数C_Sが上限値C_SLMTに達することを条件として行っているが、これに代えて、算出した回転低下量NDECが所定の上限値に達することを条件として行ってもよい。
また、実施形態では、回転低下量NDECを算出する際に、再始動の場合の低下分と手動始動の場合の低下分に切り分けているが、再始動の場合をさらに細分してもよい。具体的には、再始動モードを、前述した分類に従って、例えばCOM始動モード(モータ先駆動モード及びモータ後駆動モード)、逆回転始動モード及び通常始動モードに細分し、各再始動モードによる再始動回数を計測し、各モード用の単位低下量に乗算するとともに、それらの和を再始動モード全体による回転低下量としてもよい。
この場合、単位低下量は、COM始動モード、逆回転始動モード及び通常始動モードの順に大きいことが好ましい。これは、COM始動モードではエンジン3が比較的高温で正転状態にあり、逆回転始動モードではエンジン3が比較的高温でかつ逆回転状態にあり、通常始動モードではエンジン3が比較的低温かつ回転停止状態にあることから、クランキングに要する時間(モータ11の作動時間)が上記の順に大きく、それに応じて再始動1回当たりの回転低下量もまた、その順になると想定されるためである。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
2 ECU(再始動制御手段、リングギヤ回転数取得手段、再始動回数計測手段、最終 回転数算出手段、ピニオンギヤ回転数算出手段、回転数低下量算出手段、及び手動 始動回数計測手段)
3 内燃機関
4 スタータ
7 クランクシャフト
8 リングギヤ
9 ピニオンギヤ
10 アクチュエータ
11 モータ
26 イグニッションスイッチ
NE エンジン回転数(内燃機関の回転数)
NP ピニオンギヤの回転数
NR リングギヤの回転数
ΔNRP リングギヤとピニオンギヤとの回転数差
C_RS 再始動回数
NMFREF 基準最終回転数(最終回転数)
TM_MOT モータ作動時間(モータの作動開始時からの経過時間)
NMFINT 初期値(最終回転数の初期値)
NDEC 回転数低下量
C_MS 手動始動回数
ΔNRS 再始動時単位低下量
ΔNMS 手動始動時単位低下量
C_S 総始動回数(再始動回数と手動始動回数の和)
C_SLMT 上限値

Claims (5)

  1. ピニオンギヤを回転駆動するモータと、前記ピニオンギヤを内燃機関のクランクシャフトに一体に連結されたリングギヤに向かって移動させ、噛み合わせるアクチュエータとを有するスタータを備え、所定の停止条件が成立したときに、前記内燃機関を自動停止させ、所定の再始動条件が成立したときに、前記自動停止した内燃機関を再始動させる内燃機関の停止始動制御装置であって、
    前記自動停止に伴って前記内燃機関の回転数が低下する回転数低下期間中に前記再始動条件が成立したときに、前記モータを作動させ、前記ピニオンギヤの回転数を前記リングギヤの回転数に同期させた状態で、前記アクチュエータを作動させ、前記ピニオンギヤを前記リングギヤに噛み合わせることによって、前記クランクシャフトを回転させ、前記内燃機関を再始動させる再始動制御手段を備え、
    当該再始動制御手段は、
    前記回転数低下期間中、前記リングギヤの回転数を取得するリングギヤ回転数取得手段と、
    前記自動停止からの再始動の回数を再始動回数として計測する再始動回数計測手段と、
    当該計測された再始動回数に応じて、前記モータが最終的に到達する回転数を、前記モータの最終回転数として算出する最終回転数算出手段と、
    前記回転数低下期間中、前記算出されたモータの最終回転数及び当該モータの作動開始時からの経過時間に基づいて、前記ピニオンギヤの回転数を算出するピニオンギヤ回転数算出手段と、を有し、
    前記取得されたリングギヤの回転数と前記算出されたピニオンギヤの回転数との回転数差が所定の範囲内になったときに、前記アクチュエータを作動させることを特徴とする内燃機関の停止始動制御装置。
  2. 前記最終回転数算出手段は、
    前記再始動回数に応じ、前記最終回転数の初期値からの低下量を回転数低下量として算出する回転数低下量算出手段を有し、
    前記初期値から前記回転数低下量を減算することによって、前記最終回転数を算出することを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の停止始動制御装置。
  3. イグニッションスイッチの操作に応じて内燃機関を始動させる手動始動の回数を、手動始動回数として計測する手動始動回数計測手段をさらに備え、
    前記回転数低下量算出手段は、前記再始動の1回当たりの前記最終回転数の低下量である再始動時単位低下量と、前記手動始動の1回当たりの前記最終回転数の低下量である手動始動時単位低下量を用い、前記回転数低下量を、回転数低下量=再始動時単位低下量×再始動回数+手動始動時単位低下量×手動始動回数によって算出することを特徴とする、請求項2に記載の内燃機関の停止始動制御装置。
  4. 前記手動始動時単位低下量は、前記再始動時単位低下量よりも大きな値に設定されていることを特徴とする、請求項3に記載の内燃機関の停止始動制御装置。
  5. 前記回転数低下量算出手段は、前記再始動回数と前記手動始動回数の和が所定の上限値に達した以降は、前記回転数低下量のさらなる算出を保留することを特徴とする、請求項3又は4に記載の内燃機関の停止始動制御装置。
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