JP2002339811A - 排気ガス再循環装置用バルブ - Google Patents

排気ガス再循環装置用バルブ

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JP2002339811A
JP2002339811A JP2001147853A JP2001147853A JP2002339811A JP 2002339811 A JP2002339811 A JP 2002339811A JP 2001147853 A JP2001147853 A JP 2001147853A JP 2001147853 A JP2001147853 A JP 2001147853A JP 2002339811 A JP2002339811 A JP 2002339811A
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JP
Japan
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valve
exhaust gas
housing
passage
gas recirculation
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JP2001147853A
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Takashi Kobayashi
高史 小林
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Original Assignee
Denso Corp
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 EGRバルブ10の閉弁時に、排気通路40
内のEGRガスが吸気通路41に洩れ出すことを抑制す
る。 【解決手段】 EGRバルブ10のハウジング5内に形
成される排気通路40を形成する通路壁面49は、蓋状
プレート48の内壁面の位置まで後退しており、第1バ
ルブシート部11とハウジング5の通路壁面49とが所
定値(例えば15mm)以上離れる。このように、第1
バルブシート部11とハウジング5の通路壁面49とを
離したことにより、ハウジング5の通路壁面49側の第
1バルブシート部11に堆積するデポジット量を低減さ
せることができる。それによって、EGRバルブ10の
閉弁時に、第1バルブシート部11と第1弁体1との間
に隙間が形成される可能性が少なくなり、排気通路40
内のEGRガスが吸気通路41に洩れ出すことはなく、
弁洩れ量を減少させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気ガ
スの一部を吸気管内の吸気通路へ再循環させるようにし
た排気ガス再循環装置に使用され、吸気管内に混入させ
る排気ガスの量を調節する排気ガス再循環装置用バルブ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、排気ガス再循環装置とは、内
燃機関の排気ガスの一部を吸入空気中に混入させること
により、最高燃焼温度を低下させ、排気ガス中に含まれ
る有害物質(例えば窒素酸化物)の低減を図るシステム
である。しかし、排気ガス再循環は、内燃機関の出力の
低下および内燃機関の運転性の低下を伴うので、吸気管
に還流させる排気ガスの流量を調節する必要がある。そ
こで、従来より、排気ガス再循環装置の排気ガス還流管
内に形成される排気通路の開度を調節する排気ガス再循
環装置用バルブ(以下EGRバルブと呼ぶ)が設けられ
ている。
【0003】ところで、吸気管内には、内燃機関の運転
中に、ブローバイガス中に含まれるエンジンオイル(潤
滑油)が霧状(ミスト状)に漂っている。このため、内
燃機関の運転停止後に、凝縮液化したオイルミストが吸
気通路の通路壁面を伝って下方に流れていく。そして、
EGRバルブの弁体を駆動するシャフトが略水平方向に
配設されている横置き搭載の場合には、吸気通路の通路
壁面を伝ってきたオイルミストが、シャフトの摺動と共
に大気圧室内に流れ込み、最終的に大気圧室の呼吸穴よ
り外部へ洩れ出てしまうという不具合があった。そこ
で、このような不具合を解消する目的で、図3に示した
ような構造のEGRバルブが提案されている。
【0004】このEGRバルブ100は、例えば図3に
示したように、内部を吸入空気が流れる吸気通路10
1、排気管から排気再循環ガス(EGRガス)が流入す
る流入口102を有する排気通路103、および吸気通
路101と排気通路103とを連通させる第1、第2弁
孔111、112を形成するハウジング104と、排気
通路103内において第1、第2弁孔111、112を
開閉する第1、第2弁体105、106と、ハウジング
104の内部において第1、第2弁体105、106と
連結すると共に、第1、第2弁孔111、112を貫通
するように配されたシャフト107とを備えている。な
お、第1、第2弁体105、106を駆動するシャフト
107がハウジング104の突出部110内に挿通され
てハウジング104の内部と外部とを貫通し、ハウジン
グ104の外部でシャフト107の一端部がモータアク
チュエータ109に連結されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のEG
Rバルブ100において、縦置き搭載(シャフト107
を略天地方向に配設)の場合には、オイルミストの一部
がハウジング104の図示上部側の内壁面113を伝っ
て突出部110に向かって流れる。そして、突出部11
0に向かって流れてきたオイルミストは、突出部110
の外周の溝状部114を伝って図示下方側に滴り落ち
る。すなわち、ハウジング104の突出部110の先端
面に対向する第1弁体105の図示上端面に積極的にオ
イルミストが滴り落ちて、第1弁体105の外周部が着
座する第1バルブシート部115にオイルミストが付着
する。
【0006】そして、図3に示したように、排気通路1
03を形成する通路壁面116と第1バルブシート部1
15とは所定値(例えば4mm程度)以下しか離れてお
らず、第1バルブシート部115と通路壁面116とが
非常に接近しているので、オイルミストのデポジットが
通路壁面116で淀み、通路壁面116側の第1バルブ
シート部115にデポジットがより多く堆積する(不均
一な堆積状況)。このため、第1弁体105を第1バル
ブシート部115に着座させて吸気通路101と排気通
路103との連通状態を遮断する際、つまりEGRバル
ブ100の閉弁時に、第1バルブシート部115と第1
弁体105との間に隙間が形成されてしまう。これによ
り、排気通路103内のEGRガスが吸気通路101に
洩れ出すので弁洩れ量が増加するという問題が生じる。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、ハウジングの通路壁面
側のバルブシート部に堆積するデポジット量を低減させ
ることにより、閉弁時に、排気通路内の排気ガスが吸気
通路に洩れ出すのを抑制することのできる排気ガス再循
環装置用バルブを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、ハウジングに、弁孔を閉弁する際に弁体が着座
するバルブシート部を設け、且つこのバルブシート部よ
りも上流側に、内部に排気通路を形成するための通路壁
面を設けている。そして、バルブシート部とハウジング
の通路壁面とを所定値以上離して設けたことにより、ハ
ウジングの通路壁面側のバルブシート部に堆積するデポ
ジット量を低減させることができる。それによって、弁
体をバルブシート部に着座させて吸気通路と排気通路と
の連通状態を遮断する際に、バルブシート部と第1弁体
との間に隙間が形成される可能性が少なくなる。これに
より、排気ガス再循環装置用バルブの閉弁時に、排気通
路内の排気ガスが吸気通路に洩れ出すことはなく、弁洩
れ量を減少させることができる。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、ハウジン
グの内部において弁体と連結すると共に、ハウジングの
内部から外部に至るまで略天地方向に延ばされて、弁孔
を貫通するシャフトを設けている。それによって、シャ
フトをハウジングの内部から外部に向けて略天地方向に
配設する縦置き搭載の場合でも、ハウジングの通路壁面
側のバルブシート部に堆積するデポジット量を低減でき
るので、バルブシート部と弁体との間に隙間が形成され
る可能性が少なくなる。
【0010】請求項3に記載の発明によれば、ハウジン
グに、そのハウジングの内壁面から略天地方向に向けて
突出する突出部、および弁体の周囲全体を囲むようにハ
ウジングの内壁面から略天地方向に向けて突出する堤状
壁を設けている。そして、突出部に、シャフトを略天地
方向、つまり軸方向に摺動自在に支持する筒状のシャフ
ト軸受け部を設けている。また、請求項4に記載の発明
によれば、ハウジングの外部に、シャフトを略天地方
向、つまり軸方向に往復駆動するシャフト駆動手段を設
けることにより、そのシャフト駆動手段の放熱性能を高
めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】[第1実施例の構成]発明の実施
の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。ここ
で、図1および図2は排気ガス再循環装置用バルブを示
した図である。
【0012】本実施例のディーゼルエンジン用排気ガス
再循環装置は、内燃機関(例えばディーゼルエンジン:
以下エンジンと呼ぶ)と、このエンジンの排気管に接続
されて、排気ガスの一部(排気再循環ガス:以下EGR
ガスと呼ぶ)を吸気管に再循環させるための排気ガス還
流管(図示せず)と、吸気管と排気ガス還流管との接続
部に配設されて、排気ガス還流管内に形成される排気通
路の開度を調節する排気ガス再循環装置用バルブ(以下
EGRバルブと言う)10とを備えている。
【0013】EGRバルブ10は、吸気管に還流するE
GRガスの流量を調節する第1、第2弁体1、2と、こ
れらの第1、第2弁体1、2に連結して、略天地方向に
延びるシャフト3と、このシャフト3を駆動するモータ
アクチュエータ4と、吸気管の一部および排気ガス還流
管の一部を構成するハウジング5とから構成されてい
る。先ず、第1、第2弁体1、2は、例えばステンレス
鋼等の金属製で、略円環板形状に形成されており、シャ
フト3の先端外周にそれぞれ金属製のホルダー3aを介
して取り付けられている。これらの第1、第2弁体1、
2は、モータアクチュエータ4の作動に応じて第1、第
2バルブシート部11、12に対して着座または離間す
る。なお、第1バルブシート部11はハウジング5に一
体成形されており、第2バルブシート部12はハウジン
グ5に圧入により保持固定されたバルブシートである。
【0014】シャフト3は、ハウジング5の内部から外
部へ向けて略天地方向に延びるように配設されて、ハウ
ジング5の内部に位置する先端部の外周に略円管状のホ
ルダー3aを溶接等の接合手段を用いて接合している。
このシャフト3のハウジング5の外部に位置する後端面
には、ビス締め等により金属製カップ13が保持固定さ
れている。その金属製カップ13の開口端部に設けられ
た鍔状のフランジ部とハウジング5の外壁面との間に
は、コイルスプリング14が装着されている。
【0015】モータアクチュエータ4は、本発明のシャ
フト駆動手段に相当するもので、放熱性能を高めるため
に、ハウジング5の外壁面に外付けされている。このモ
ータアクチュエータ4は、モータハウジング15を備え
ている。なお、モータハウジング15には、ハウジング
5の外壁面にねじ等の締結具16を用いて締め付け固定
されるフランジ部17、およびこのフランジ部17の内
周部から天側端部(一端部)へ延びる筒状のスリーブ部
18が一体成形されている。また、モータハウジング1
5の外部側には、磁界を作るためのヨークハウジング2
1およびステータコア22、23と、通電されるとステ
ータコア22、23を励磁する界磁巻線(界磁コイル)
24、25と、外周に界磁巻線24、25を巻装した絶
縁性樹脂製のコイルボビン26、27とが保持固定され
ている。
【0016】そして、ステータコア22、23の内周側
には、そのステータコア22、23に対向して樹脂製の
ロータマグネット(複数極の永久磁石)29が配設され
ている。そして、ロータマグネット29の内周には、略
天地方向に延びるロータシャフト30が結合されてい
る。また、コイルボビン26、27の外側には、界磁巻
線24、25の両端のリード線と外部電源(図示せず)
とを電気的に接続するための外部接続端子(ターミナ
ル)31、32と、このターミナル31、32を保持固
定する絶縁性樹脂製のコネクタ33とが配設されてい
る。
【0017】また、ロータシャフト30とヨークハウジ
ング21との間、ロータシャフト30とモータハウジン
グ15の筒状のスリーブ部18との間には、ロータシャ
フト30を回転自在に支持するためのボールベアリング
(軸受け部)35、36が配設されている。なお、ロー
タシャフト30の先端側には、軸受け部36およびリテ
ーナ37を介して、ロータマグネット29のスラスト方
向のガタ付きを抑えるためのコイルスプリング38が装
着されている。また、ロータシャフト30の先端外周に
は、略天地方向(軸方向)に移動可能な略筒状のスライ
ダー39の内周ねじ部(雌ねじ部)に螺合する外周ねじ
部(雄ねじ部)が形成されている。
【0018】スライダー39は、モータハウジング15
の内周部に設けられた係止部(図示せず)によって回転
方向の作動が規制されており、ロータシャフト30の回
転によって軸方向に前進または後退する。また、スライ
ダー39の外周面は、界磁巻線24、25側が開口した
金属製カップ13の開口端部の内周面に当接している。
そして、金属製カップ13の開口端部は、コイルスプリ
ング14の上部方向への付勢力によってシャフト3と一
体的に動作する第1弁体1および第2弁体2を上方に引
き上げることで全閉状態を確保している。
【0019】ハウジング5は、アルミニウムダイカスト
により所定の形状に製造されて、エアクリーナ(図示せ
ず)からエンジンの吸気ポート(図示せず)に至るまで
の吸気管の一部を構成し、且つEGRガスを吸気管に還
流させるための排気ガス還流管の一部を構成するもので
ある。このハウジング5の内部には、排気ガス還流管の
空気下流部を構成する排気通路40、吸気管の一部を構
成する吸気通路41、および排気通路40内に流入した
EGRガスをバイパス配管を介して吸気管内に還流させ
るための第2EGR通路41が形成されている。なお、
排気通路40の上流側には、排気管からEGRガスが流
入する流入口43が連通している。
【0020】また、EGRバルブ10の閉弁時に、第1
弁体1が着座する第1バルブシート部11の内周には、
排気通路40と吸気通路41とを連通する第1弁孔(第
1EGR通路)44が形成され、第2弁体2が着座する
第2バルブシート部12の内周には、排気通路40と第
2EGR通路41とを連通する第2弁孔(第2連通路)
45が形成されている。なお、ハウジング5の図示下端
部に形成された開口部には、その開口部を気密的に閉塞
するための円環板形状の蓋状体46が装着され、また、
排気通路40の側方(図示右側)には、軽量化および材
料費の軽減化を目的とした肉盗み部(開口部)47が形
成されている。そして、肉盗み部47の開口側には、そ
の肉盗み部47を気密的に閉塞するためのアルミニウム
よりなる方形状の蓋状プレート48が装着されている。
なお、蓋状プレート48の内壁面は、本発明のハウジン
グ5の通路壁面49を構成する。
【0021】そして、ハウジング5の図示上端部には、
モータハウジング15のフランジ部17が締結具16を
用いて締め付け固定されている。また、ハウジング5の
図示上端部の外壁面には、内部に金属製カップ13、コ
イルスプリング14、スライダー39およびシャフト3
の後端部を収容する凹状部51が形成されている。そし
て、ハウジング5の天井壁の内壁面(凹状部51)から
は、吸気通路41内に向けて略天地方向に延びる円筒状
のシャフト軸受け部(本発明の突出部に相当する)52
が形成されている。
【0022】なお、シャフト軸受け部52の外径は、凹
状部51を形成する凸状部53の外径よりも小さい。そ
のシャフト軸受け部52の内周とシャフト3の外周との
間には、シャフト3を略天地方向に摺動自在に支持する
ための軸受け54が配設されている。また、シャフト軸
受け部52の外周部には、略逆円錐状の突起部55が複
数設けられている。隣設する2つの突起部55間には、
溝状部が形成されている。そして、ハウジング5の天井
壁から図示下方に延びる突出部52に対向する部位(底
壁の内壁面)には、第1弁体1および第1弁孔44の周
囲全体を囲むように円筒状の堤状壁57が一体的に設け
られている。その堤状壁57は、吸気通路41の内壁面
から図示上方(略天方向)に向けて突出するように、つ
まり吸気通路41内に突出するようにハウジング5の内
壁面に一体的に設けられている。
【0023】[第1実施例の作用]次に、本実施例のE
GRバルブ10の作用を図1および図2に基づいて簡単
に説明する。
【0024】ディーゼルエンジン用排気ガス再循環装置
では、ディーゼルエンジン等のエンジンが始動すること
により、シリンダーヘッドの吸気ポートの吸気バルブが
開かれると、エアクリーナで濾過された空気が、スロッ
トルボデー、ハウジング5の吸気通路41を通って吸気
管で各気筒のインテークマニホールドに分配され、各気
筒内に吸入される。そして、エンジンでは、燃料が燃え
る温度よりも高い温度になるまで空気を圧縮し、そこに
燃料を噴霧して燃焼が成される。そして、各気筒内で燃
えた燃焼ガスは、シリンダーヘッドの排気ポートから排
出され、エキゾーストマニホールド、排気管を経て排出
される。
【0025】このとき、ターミナル31、32を介して
界磁巻線24、25が通電されると、ステータコア2
2、23が共に磁化される。これにより、ロータマグネ
ット29が回転するため、ロータシャフト30が回転す
る。そして、ロータシャフト30の先端側に設けられた
スライダー39は、モータハウジング15の内周部に設
けられた係止部によって回転方向の作動が規制されてい
るので、ロータシャフト30の回転によって軸方向に前
進する。
【0026】したがって、スライダー39が軸方向に前
進することにより、金属製カップ13を介してシャフト
3も軸方向に前進する。これにより、第1、第2弁体
1、2が第1、第2バルブシート部11、12より離間
して第1、第2弁孔44、45が開放される。すると、
エンジンの排気ガスの一部が、EGRガスとして、排気
ガス還流管を経てハウジング5内の流入口43を介して
排気通路40内に流入する。そして、排気通路40内に
流入したEGRガスの略半分は、第1弁孔44を経て吸
気通路41内に流入して、エアクリーナからの吸入空気
と混合される。
【0027】また、排気通路40内に流入したEGRガ
スの残部は、第2弁孔45を経て第2EGR通路41内
に流入する。そして、EGRガスは、バイパス配管を経
て、吸気管内に流入して、エアクリーナからの吸入空気
と混合される。それによって、エンジンの排気ガスの一
部を吸入空気中に混入させることにより、最高燃焼温度
を低下させ、排気ガス中に含まれる有害物質(例えば窒
素酸化物)の低減を図ることができる。なお、本実施例
のモータアクチュエータ4は、ターミナル31、32を
介して界磁巻線24、25への通電時間が長い程、シャ
フト3の軸方向の移動距離が大きくなり、第1、第2弁
体1、2の第1、第2バルブシート部11、12からの
リフト量を大きくすることができるので、EGRガスの
量を調節することができる。
【0028】[第1実施例の特徴]ところで、従来よ
り、ブローバイガス中には大量のエンジンオイルが含ま
れているので、ブローバイガスを吸気管に吸い込ませる
ブローバイガス還流装置がディーゼルエンジン等のエン
ジンに取り付けられている。これにより、吸気管の吸気
通路、およびこの吸気管の一部を構成するハウジング5
の吸気通路41内には、ブローバイガス中に含まれるエ
ンジンオイル(潤滑油)が霧状(ミスト状)に漂ってい
る。このため、エンジン停止後に、吸気管の温度が低下
することにより、吸気管の吸気通路の通路壁面に付着し
た霧状のエンジンオイルが凝縮液化してオイルミストと
なり、そのオイルミストが重力によって吸気管の吸気通
路の通路壁面を伝って下方に流れていく。
【0029】ここで、吸気管、特に吸気通路41を形成
するハウジング5の内壁面に付着していたオイルミスト
は、ハウジング5の内壁面を伝って、ハウジング5の凹
状部51を形成する凸状部53に集まる。そして、凸状
部53の内壁面に集まったオイルミストは、凸状部53
から吸気通路41の内部に向けて図示下方に延びる円筒
状のシャフト軸受け部52に向かって流れ、シャフト軸
受け部52の外周に形成される溝状部を伝って図示下方
側に流れていく。そして、オイルミストは、シャフト軸
受け部52の先端から図示下方側へ滴り落ちる。
【0030】ここで、本実施例のEGRバルブ10に
は、ハウジング5の吸気通路41の図示下方に形成され
る排気通路40の側方に、排気通路40を形成するハウ
ジング5の通路壁面49を第1バルブシート部11より
離すために肉盗み部47が設けられており、また、肉盗
み部47には、その肉盗み部47を気密的に閉塞するた
めの蓋状プレート48が装着されている。これにより、
ハウジング5の通路壁面49は、蓋状プレート48の内
壁面の位置まで後退しており、第1バルブシート部11
とハウジング5の通路壁面49とが所定値(例えば15
mm)以上離れる。このように、第1バルブシート部1
1とハウジング5の通路壁面49とを離したことによ
り、ハウジング5の通路壁面49側の第1バルブシート
部11に堆積するデポジット量を低減させることができ
る。それによって、第1弁体1を第1バルブシート部1
1に着座させて吸気通路41と排気通路40との連通状
態を遮断する際、つまりEGRバルブ10の閉弁時に、
第1バルブシート部11と第1弁体1との間に隙間が形
成される可能性が少なくなる。これにより、EGRバル
ブ10の閉弁時に、排気通路40内のEGRガスが吸気
通路41に洩れ出すことはなく、弁洩れ量を減少させる
ことができる。
【0031】[変形例]本実施例では、シャフト駆動手
段としてモータアクチュエータ4を適用した例を説明し
たが、シャフト駆動手段として、例えば大気圧室内に流
入する大気圧と負圧室内に流入する負圧との圧力差に応
じて、シャフトを軸方向に往復変移させる流体圧式アク
チュエータ、あるいは例えば通電されると起磁力を発生
する電磁コイル、この電磁コイルの起磁力により磁化さ
れるステータコア、電磁コイルの起磁力によりステータ
コア側に吸引されるムービングコアを有し、ムービング
コアの作動に応じて、シャフトを軸方向に往復変移させ
る電磁式アクチュエータを採用しても良い。
【0032】本実施例では、ハウジング5の排気通路4
0の側方(周方向の一部)に肉盗み部(中空部)47を
設けて、第1バルブシート部11とハウジング5の通路
壁面49とを所定値以上離したが、ハウジング5の排気
通路40の周方向全体に中空部を設けて、第1バルブシ
ート部11とハウジング5の通路壁面49とを所定値以
上離しても良い。なお、肉盗み部47等の中空部は、ハ
ウジング5を一体成形した後に切削加工して設けても良
く、ハウジング5をアルミニウムダイカストまたは樹脂
による一体成形時に形成しても良い。また、シャフト3
の先端部の径方向に排気通路40にEGRガスを流入さ
せるための流入口を設けて、その流入口を第1バルブシ
ート部11とハウジング5の通路壁面49とを所定値以
上離すための中空部としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディーゼルエンジン用排気ガス再循環装置に使
用されるEGRバルブを示した断面図である(第1実施
例)。
【図2】ディーゼルエンジン用排気ガス再循環装置に使
用されるEGRバルブを示した側面図である(第1実施
例)。
【図3】排気ガス再循環装置に使用されるEGRバルブ
を示した断面図である(従来の技術)。
【符号の説明】
1 第1弁体 2 第2弁体 3 シャフト 4 モータアクチュエータ(シャフト駆動手段) 5 ハウジング 10 EGRバルブ(排気ガス再循環装置用バルブ) 11 第1バルブシート部 12 第2バルブシート部 40 排気通路 41 吸気通路 42 第2EGR通路 44 第1弁孔(第1EGR通路) 45 第2弁孔 49 通路壁面 52 シャフト軸受け部(突出部) 57 堤状壁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関から排出される排気ガスの一部を
    前記内燃機関への吸入空気に混入させて、排気ガス中の
    有害物質を低減する排気ガス再循環装置に適用され、 吸入空気に混入させる排気ガスの流量を調節する排気ガ
    ス再循環装置用バルブにおいて、 内部を吸入空気が流れる吸気通路、内部を排気ガスが流
    れる排気通路、および前記吸気通路と前記排気通路とを
    連通させる弁孔を形成するハウジングと、 前記排気通路内において往復移動自在に設けられて、前
    記弁孔の開度を調節するための弁体とを備え、 前記ハウジングは、前記弁孔を閉弁する際に前記弁体が
    着座するバルブシート部を設け、且つこのバルブシート
    部よりも上流側に、内部に前記排気通路を形成するため
    の通路壁面を設け、 前記バルブシート部と前記ハウジングの通路壁面とを、
    所定値以上離して設けたことを特徴とする排気ガス再循
    環装置用バルブ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の排気ガス再循環装置用バ
    ルブにおいて、 前記ハウジングの内部において前記弁体と連結すると共
    に、前記ハウジングの内部から外部に至るまで略天地方
    向に延ばされて、前記弁孔を貫通するシャフトを備えた
    ことを特徴とする排気ガス再循環装置用バルブ。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の排気ガス再循環装置用バ
    ルブにおいて、 前記ハウジングは、前記ハウジングの内壁面から略天地
    方向に向けて突出する突出部、および前記弁体の周囲全
    体を囲むように前記ハウジングの内壁面から略天地方向
    に向けて突出する堤状壁を有し、 前記突出部は、前記シャフトを略天地方向、つまり軸方
    向に摺動自在に支持する筒状のシャフト軸受け部である
    ことを特徴とする排気ガス再循環装置用バルブ。
  4. 【請求項4】請求項2または請求項3に記載の排気ガス
    再循環装置用バルブにおいて、 前記ハウジングの外部には、前記弁体およびその弁体の
    シャフトを略天地方向、つまり軸方向に往復駆動するシ
    ャフト駆動手段が設けられていることを特徴とする排気
    ガス再循環装置用バルブ。
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