JP2002338858A - 水性顔料インク組成物セットおよびそれを用いた記録方法 - Google Patents

水性顔料インク組成物セットおよびそれを用いた記録方法

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JP2002338858A
JP2002338858A JP2001149434A JP2001149434A JP2002338858A JP 2002338858 A JP2002338858 A JP 2002338858A JP 2001149434 A JP2001149434 A JP 2001149434A JP 2001149434 A JP2001149434 A JP 2001149434A JP 2002338858 A JP2002338858 A JP 2002338858A
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ink composition
aqueous pigment
black
yellow
pigment ink
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JP2001149434A
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Takashi Koyanagi
崇 小柳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも4色インクセットを使用するイン
クジェット記録装置に使用される水性顔料インク組成物
セットであって、特に紙から構成される記録媒体上で、
色境界において、色滲み、カラーブリード、フェザリン
グを防止する事が可能な、少なくとも色材、水溶性有機
溶媒、界面活性剤、水を含んでなる水性顔料インク組成
物セットおよびそれを用いたインクジェット記録方法を
提供する。 【解決手段】 少なくとも4色からなる水性顔料インク
組成物セットにおいて、ブラックインクが水溶性アミノ
酸及びノニオン系界面活性剤を、イェロー、マゼンタ、
シアンインクがアニオン系界面活性剤を含有し、且つブ
ラックの表面張力がインクセット中で最大値、イェロー
の表面張力が最小値を示し、マゼンタ、シアンの表面張
力はブラックより小さい数値、イェローより大きい数値
とすることで、色境界において、色滲み、カラーブリー
ド、フェザリングを防止する事が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体上での色
滲み、カラーブリーディング、フェザリングを効果的に
防止し、高品質な画像を印刷可能な水性顔料インク組成
物セットに関する。
【0002】
【従来の技術】水性インク組成物は、水を主成分とし、
これに着色成分である色材、グリセリン等の湿潤剤、乾
燥性を向上させる為の浸透剤や界面活性剤、防菌・防黴
剤等の添加剤を含有したものが一般的である。
【0003】また水性インク組成物に用いられる記録媒
体は、一般にインク組成物をある程度吸収し着色剤を浸
透させることができるもの、例えば紙、布等が用いられ
る。特に紙を材料にした記録媒体が現在広く用いられて
いる。
【0004】従来、印刷用途には有機溶剤を主成分とし
た溶剤インク、油性インクが広く用いられていたが、人
体に与える影響や環境負荷が大きい事、排気処理の為の
設備負担、ハンドリングの負担等の問題から徐々に水性
インクが広く用いられるようになってきている。
【0005】そして、水性インク組成物を用いて印刷を
行う記録方法としては、近年、インクジェット記録方法
が注目されている。インクジェット記録方法は、インク
組成物の小滴を飛翔させ、吸水性を有する記録媒体に付
着させて印刷を行う記録方法である。
【0006】そのインクジェット記録方法の中でも、印
刷時にのみインク組成物を吐出する方式、ドロップオン
デマンド型のインクジェット記録方式は、装置的に軽量
化、小型化が容易であり、フルカラー化やインク吐出技
術の高機能化による大幅な画質向上とあいまって世の中
で広く使用されるものとなっている。
【0007】そのドロップオンデマンド型インクジェッ
ト記録方法に使用される水性インク組成物は、これまで
色材として染料を使用していたが、インクジェット記録
物に対する耐水性、耐光性、長期保存寿命等の要求か
ら、色材に顔料を用いた水性インク組成物が注目されて
いる。
【0008】普通紙と呼ばれる記録媒体に、色材に顔料
を用いた水性顔料インク組成物を用いてインクジェット
記録方法にて印刷を行う場合、速乾性や高発色性が要求
される為に、これらインクジェット記録方法に用いられ
る水性顔料インク組成物には、浸透剤や界面活性剤など
が添加されるのが一般的である。
【0009】しかしながら、浸透剤の添加による浸透性
の向上や界面活性剤の添加による濡れ性の向上といった
インク特性の変化は、サイズ剤の違いや紙を構成するパ
ルプの組成、製紙プロセス等の違いによって生じる、紙
の表面状態の差により、印刷された文字や画像に色滲み
を誘発したり、紙を構成するパルプ繊維に沿ってインク
が広がり、髭状の筋が発生する現象(フェザリング)が
発生したり、2色以上のインクが重なり合った場合に、
インクが互いに交じり合って境界がはっきりしなくなる
現象(カラーブリーディング)を引き起こす事が一般的
に知られている。
【0010】これら色滲み、フェザリングやカラーブリ
ーディングを防止する為の手段としては、インク組成面
からの様々なアプローチが提案されている。
【0011】例えば、特開平7−145336号公報に
は、ポリマーを含有するアニオン性印刷液とカチオン性
印刷液との反応によるブリード低減が提案されている
が、ポリマーの添加は少量であってもインク粘度を大幅
に増加させる為に、比較的低粘度域(2〜10(mPa・s))
のインク組成物を使用するインクジェット記録方法に応
用するには困難であり、添加量が少ない場合にはブリー
ド抑制効果が低いものとなり、目的が達せられない。
【0012】特開平7−150090号公報には、ヒド
ロキシカルボン酸塩、ヒドロキシジカルボン酸塩と特定
のアニオン系界面活性剤塩の組み合わせが提案されてい
るが、水性インク中での遊離カルボン酸の存在は吐出安
定性を低下させ、インク滴の飛行曲りを招くという問題
がある。
【0013】特開平8−319442号公報には、コロ
イダルシリカや合成ゼオライト等の無機微粒子を添加
し、インクのレオロジー特性を機能化、具体的にはチキ
ソトロピックにする手法が提案されているが、これはイ
ンクの流動性が低下する為に飛行曲り、ノズル開口部で
の粒子固着による目詰まりが発生するという問題があ
る。なお、有機微粒子又は有機/無機ハイブリッド材料
を使用した場合であっても、インク中の固形分濃度が高
い場合には同様の問題を生じ易い。
【0014】また特開平10−6493、11−323
225、11−342635、11−343440、1
1−349878号公報らには、アニオン−カチオンの
静電気的相互作用を利用した手法が提案されているが、
これら手法では印字ヘッドのクリーニングを行った場
合、ノズルプレートをクリーニングブレードで擦る段階
で、ノズルプレート上でアニオン−カチオンの静電気的
相互作用に伴う凝集反応が発生する為に、ノズルが目詰
まりを起こすという問題があった。そこで、この問題を
回避する為には、ヘッドをアニオン性インク用印字ヘッ
ドとカチオン性インク用印字ヘッドとに分割し、クリー
ニング機構もそれぞれ別々にする必要があり、装置的な
負担、コストアップを招くものであった。
【0015】その他にも、色滲み、フェザリングやカラ
ーブリーディングを防止する為の手段として、インク組
成物と反応剤とを組み合わせて使用する手法が提案され
ている。
【0016】前記のようにインク組成物に添加剤を加え
る手法の他にも、インク組成物と反応剤とを組み合わせ
て使用する手法によって、色滲み、フェザリングやカラ
ーブリーディングを防止することも提案されている。
【0017】例えば、特開平9−239964には、多
価金属の配位化合物を含有する反応剤を使用する手法が
提案されている。これは多価金属イオン(カチオン)と
アニオン性官能基を有する染料が凝集反応する事を利用
したものであり、本来不安定で析出し易い多価金属イオ
ンを配位化合物で錯体化する事により、安定に溶解させ
ているものである。もしもこれら配位状態が何らかの理
由で破壊された場合には、反応剤中に金属化合物が析出
し、異物となって配管やノズルを閉塞してしまう事が容
易に予測できる。
【0018】そして、前記反応剤を使用する手法でも印
字ヘッドを反応液用とインク組成物用ヘッドに分割し、
クリーニング機構も別々にする必要があるので、装置的
な負担、コストアップを招くものであった。加えて印刷
を行う場合には、インクに加えて反応剤も印刷に使用さ
れる為に、記録媒体に与えられる水分量が増大し、乾燥
時間の増大や記録媒体の変形、即ち皺やカールの発生等
の問題も発生する事が知られている。
【0019】なお、一般的に、どの様な反応性の高い反
応を利用しても、記録媒体に与えられる水分量が過剰で
あれば、色滲み、フェザリングやカラーブリーディング
を防止する事は困難である事が知られている。
【0020】水性顔料インク組成物セットを使用するフ
ルカラーインクジェット記録方法において、前記の様な
色滲み、フェザリングやカラーブリーディングは、特
に、イェローのような明度の高い色を背景にして、ブラ
ックのような明度の低い色の文字を印刷する場合に、そ
の色境界で顕著である。
【0021】印刷装置や印刷プロセスを複雑にする事無
く、このような画像欠陥、即ち色滲み、フェザリングや
カラーブリーディングが目立つ条件で、色滲み、フェザ
リングやカラーブリーディングを有効に防止する手段
は、従来知られていない。
【0022】
【発明の概要】本発明者らは、今般、水溶性アミノ酸と
ノニオン系界面活性剤を含有する水性顔料ブラックイン
ク組成物とアニオン系界面活性剤を含有する水性顔料イ
ェロー、シアン、マゼンタインク組成物からなるインク
セットにおいて、ブラックインク組成物の表面張力がイ
ンクセット中で最大値を示し、イェローインク組成物の
表面張力がインクセット中で最小値を示し、マゼンタ、
シアンインク組成物の表面張力はブラックインク組成物
の表面張力よりも小さな数値であり、且つイェローイン
ク組成物の表面張力よりも大きな任意の数値を示す組成
である場合、普通紙と呼ばれる記録媒体上で、色滲み、
フェザリングやカラーブリーディング、特にブラックが
他の色に侵入するタイプの色滲み、カラーブリーディン
グ、フェザリングの発生を効果的に防止する事が可能
で、且つこれら画像欠陥の無い高品質な画像を印刷でき
る事を見出した。本発明はかかる知見に基づくものであ
る。
【0023】従って、本発明はインクジェット記録方法
によって、普通紙と呼ばれる記録媒体上で、色滲み、フ
ェザリングやカラーブリーディング、特にブラックが他
の色に侵入するタイプの色滲み、カラーブリーディン
グ、フェザリングを防止する事を効果的に防止する事が
可能となり、高品質な画像を印刷可能なインク組成物セ
ットの提供をその目的としている。また、本発明は、上
記インク組成物セットを用いたインクジェット記録方法
の提供もその目的としている。
【0024】そして、本発明によるインク組成物セット
は、少なくともイェロー、シアン、マゼンタ、ブラック
の4色からなる水性顔料インク組成物セットであって、
上記インク組成物が少なくとも色材、水溶性有機溶媒、
水を含んでなり、ブラックインク組成物が水溶性アミノ
酸及びノニオン系界面活性剤をさらに含有し、イェロ
ー、マゼンタ、シアンインク組成物がアニオン系界面活
性剤をさらに含有し、且つブラックインク組成物の表面
張力がインクセット中で最大値を示し、イェローインク
組成物の表面張力がインクセット中で最小値を示し、マ
ゼンタ、シアンインク組成物の表面張力はブラックイン
ク組成物の表面張力よりも小さな数値であり、且つイェ
ローインク組成物の表面張力よりも大きな任意の数値を
示すことを特徴とする、水性顔料インク組成物セットで
ある。
【0025】なお、ここで述べるライトマゼンタ、ライ
トシアンインク組成物とは、一般的には、濃度変調によ
る印刷画像の画質向上を目的に、それぞれマゼンタ、シ
アンインク組成物の色材濃度を低くしたものである。ま
たダークイェローインク組成物とは、シャドー部等の暗
色に対する色再現性を向上させる目的で、イェローイン
ク組成物よりも明度・彩度の低い色材を用いたイェロー
インク組成物の事である。そしてレッド、オレンジ、グ
リーン、ブルー、バイオレットインク組成物は、色再現
範囲を向上させる為に、イェロー、マゼンタ、シアンの
中間色を構成する要素として使用されるインク組成物で
ある。ライトブラックインク組成物はシャドー部等の暗
色に対する色再現性の向上及びグレーの階調性を向上さ
せ、粒状性の低下を目的に、ブラックインク組成物の色
材濃度を低くしたものの事を指す。
【0026】
【発明の具体的説明】<記録方式>本発明による記録方
法にあっては、水溶性アミノ酸とノニオン系界面活性剤
を含有する水性顔料ブラックインク組成物とアニオン系
界面活性剤を含有する水性顔料イェロー、シアン、マゼ
ンタインク組成物からなるインク組成物セットであり、
且つ水性顔料ブラックインク組成物の表面張力がインク
セット中で最大値を示し、水性顔料イェローインク組成
物の表面張力がインク組成物セット中で最小値を示し、
水性顔料マゼンタ、シアンインク組成物の表面張力はブ
ラックインク組成物の表面張力よりも小さな数値であ
り、且つイェローインク組成物の表面張力よりも大きな
任意の数値を示す組成であるという条件を満たすインク
組成物を用いて印刷を行う事によって、紙からなる記録
媒体に、色滲み、フェザリングやカラーブリーディン
グ、特にブラックが他の色に侵入するタイプの色滲み、
カラーブリード、フェザリングの無い画像を印刷する事
が可能である。
【0027】このような効果が生ずる理由は明確ではな
いが、以下の記載のように推論する事が可能である。
【0028】まず、記録媒体上に印刷を行った場合、ブ
ラックインクとカラーインクの接触する領域において
は、ブラックインクが最も表面張力が高くなるように設
計してある為に、紙の繊維上に最も濡れ広がり難くいの
で、ブラックインクは他の色に浸透し難いものとなって
いる。しかしながら、これだけでは効果として不十分で
あり、時間の経過や周辺環境、即ち温度や湿度の影響を
受け、浸透が進行してしまう場合がある。特にブラック
インクは明度が低い為、他の色に浸入した場合に目立っ
てしまう傾向がある。
【0029】そこで本発明にあっては、ブラックインク
中に表面張力を調整する目的で添加されるノニオン系界
面活性剤と、カラーインク中に含有されるアニオン系界
面活性剤と会合し増粘作用を引き起こすような水溶性ア
ミノ酸とを含有することで、それぞれのインクの接触す
る界面でアミノ酸の極性基の一つであるカチオン性官能
基とアニオン系界面活性剤の親水性基であるアニオン性
官能基が静電気的相互作用で会合し粘度増加を引き起こ
す。その為に色材である顔料粒子は移動を抑制され、色
滲み、カラーブリード、フェザリングが防止される。加
えて、印刷後の時間の経過に伴い、インク中の水分の蒸
発、拡散により粘度は増加する為、顔料粒子の移動は更
に抑制され、そして乾燥が十分に進むと顔料粒子は紙に
対して吸着され固着するので耐水性をも有するようにな
る。
【0030】従来の技術では、顔料粒子との直接的なア
ニオン−カチオンの凝集反応を利用していた為に、印刷
前にはブラックインクとカラーインクが接触し凝集反応
を開始し、印字ヘッドの目詰まりの原因とならない様
に、印字ヘッドをそれぞれ別々に独立して配置する必要
が有ったが、本発明の技術によればその必要はなくな
る。
【0031】何故ならば、従来の技術では水中で負帯電
(アニオン性)または正帯電(カチオン性)の電荷を有
する顔料粒子とこれと逆極性の電荷を有する化合物とが
反応し、顔料粒子の電荷が静電気的に中性になる反応を
利用する事で、溶媒中において静電気的な反発力により
分散安定性を保ってきた顔料粒子を凝集させるメカニズ
ムを利用しているからである。
【0032】これに対し、本発明の技術では、1分子中
にアニオン性官能基とカチオン性官能基の両方を有する
水溶性アミノ酸をブラックインク組成物中に含有する。
一般的には、分子中のアニオン性官能基とカチオン性官
能基が同数であれば、この化合物は静電気的に中性とみ
なせるので、特に問題なく使用できる。また、1分子中
に2つのカルボキシル基と1つのアミノ基を有する酸性ア
ミノ酸、グルタミン酸やアスパラギン酸、塩基性アミノ
酸であるアルギニン等に関しても、添加による凝集反応
などは発生せず、特に問題なく使用する事が可能であっ
た。
【0033】この事は多量の水分の存在下では、顔料粒
子とこれら水溶性アミノ酸とは静電気的相互作用を及ぼ
さないか又は相互作用の影響が非常に小さい事を示唆し
ている。そして本発明による分子会合による増粘反応は
インク中の水分量が減少した場合にのみ大きな効果を発
揮するのものであり、従って、水分の蒸発や拡散による
乾燥が進行しなければ、何ら印刷プロセスに不都合をも
たらす事は無い。
【0034】また、本発明の技術によれば、カラーイン
ク組成物に添加されるアニオン系界面活性剤はその分子
中にスルホン基を有する事を特徴とする。これはその他
のアニオン性官能基、カルボキシル基やホスホン基では
目的の効果が十分得られない為で、特にカルボキシル基
は濃度の増大と共に印字不良を誘発する傾向が認められ
るからである。
【0035】<インク組成物>本発明によるインク組成
物セットは、記録媒体上に高品質なフルカラー印刷物を
形成する為に、基本的には少なくとも、イェロー、シア
ン、マゼンタ、ブラックの4色のインク組成物から構成
される。
【0036】これに、更なる高画質化、即ち粒状感の低
減、中間調領域の色再現性の向上を目的として、淡色イ
ンクが追加される場合もある、例えば、ライトシアン、
ライトマゼンタを追加する場合がある。
【0037】これに加えて、色再現範囲の拡大を目的
に、暗い色調のインク、例えばダークイェローが使用さ
れる場合、またはレッド、グリーン、ブルー、オレン
ジ、バイオレット等の中間色が使用される場合が挙げら
れる。これに加えてシャドー部等の暗色に対する色再現
性の向上及びグレーの階調性向上、粒状性の低下を目的
にライトブラックインクを使用する場合が挙げられる。
【0038】インク組成物セットの構成が4色以上にな
った場合でも、それらの表面張力の大小関係ついては、
以下に示す一般則により設計される、即ち、 (1)ブラックインク組成物の表面張力はインクセット
中で最大値とする。 (2)イェローインク組成物の表面張力はインクセット
中の最小値とする。 (3)シアン、マゼンタインク組成物の表面張力はブラ
ックインク組成物より小さい数値であり、イェローイン
ク組成物より大きい数値という条件を満たす任意の数値
である。 (4)その他のインク組成物は、基本的には明度と彩度
を考慮して表面張力を設計する。具体的には明度が低
く、彩度が高いインク組成物は表面張力をより高く、明
度が高く、彩度の低いインク組成物は表面張力をより低
く設計するということである。本発明によるインク組成
物は、基本的には着色成分として添加される色材に顔料
を用い、水溶性有機溶媒、界面活性剤、水を含んでな
る。
【0039】また本発明によるインク組成物セットは、
インクジェット記録方法に用いられるインク組成物に要
求される多くの特性を満たすものである。
【0040】水性顔料インク組成物の各インク組成物
は、それぞれの表面張力が20〜50(mN/m)の範囲にある事
が好ましい、更には25〜40(mN/m)の範囲にある事が好ま
しい。表面張力が20(mN/m)以下であると印字安定性に劣
る場合があり、50(mN/m)以上ではインクの吸収が遅くな
りに印刷プロセスに不都合を生ずる場合の有る事が知ら
れている。本発明によるインク組成物に用いることが可
能な顔料として、特に制限は無く、無機顔料及び有機顔
料を用いる事が可能である。
【0041】無機顔料としては、酸化チタンおよび酸化
鉄に加え、公知の方法によって製造されたカーボンブラ
ック、即ち、チャンネルブラック、ファーネスブラッ
ク、アセチレンブラックを使用することができる。ま
た、有機顔料としては、アゾ顔料(アゾレーキ、不溶性
アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料などを含
む)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン顔料、ペリ
レン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナク
リドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、イ
ソインドリノン顔料、キノフラロン顔料など)、染料キ
レート(例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キ
レートなど)、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブ
ラックなどを使用できる。
【0042】特にブラックインク組成物に使用されるカ
ーボンブラックとしては、三菱化学社製 No.2300、No.
900、MCF 88、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA
8、MA100、No.2200B、コロンビア社製のRaven 5750、Ra
ven 5250、Raven 5000、Raven 3500、Raven 1255、Rave
n 700、キャボット社製のRegal 400R、Regal 330R、Reg
al 660R、Mogul L、Monarch 700、Monarch 800、Monar
ch 880、Monarch 900、Monarch 1000、Monarch 1100、M
onarch 1300、Monarch 1400、デグサ社製のColor Black
FW1、Color Black FW2、Color Black FW2V、Color Bla
ck FW18、Color Black FW200、Color Black S150、Colo
r Black S160、ColorBlack S170、Printex 35、Printe
x U、Printex V、Printex 140U、Special Black 6、Sp
ecial Black 5、Special Black 4A、Special Black 4等
が使用できる。イェローインクに使用される顔料として
は、C.I.Pigment Yellow 1、C.I.Pigment Yell
ow 2、C.I.Pigment Yellow 3、C.I.Pigment Ye
llow 12、C.I.Pigment Yellow 13、C.I.Pigmen
t Yellow 14C、C.I.PigmentYellow 16、C.I.Pi
gment Yellow 17、 C.I.Pigment Yellow 42、C.
I.Pigment Yellow 73、C.I.Pigment Yellow 74、
C.I.Pigment Yellow75、C.I.Pigment Yellow 8
3、C.I.Pigment Yellow 93、C.I.Pigment Yell
ow 95、C.I.Pigment Yellow 97、C.I.Pigment
Yellow 98、C.I.Pigment Yellow 110、C.I.Pig
ment Yellow 114、C.I.Pigment Yellow 128、C.
I.Pigment Yellow 129、C.I.Pigment Yellow 15
1、C.I.Pigment Yellow 154等が挙げられる。マゼ
ンタインクに使用される顔料としては、C.I.Pigmen
t Red 5、C.I.Pigment Red 7、C.I.Pigment R
ed 12、C.I.Pigment Red 48(Ca)、C.I. Pigm
ent Red 4(Mn)、C.I.Pigment Red 57(Ca)、
C.I.Pigment Red 57:1、C.I.Pigment Red 11
2、C.I.Pigment Red 122、C.I.Pigment Red 12
3、C.I.Pigment Red 168、C.I.Pigment Red 18
4、C.I.Pigment Red 202、C.I.Pigment Red 20
9等が挙げられる。
【0043】シアンインクに使用される顔料としては、
C.I.Pigment Blue 1、C.I.Pigment Blue 2、
C.I.Pigment Blue 3、C.I.Pigment Blue 15:
3、C.I.Pigment Blue15:34、C.I.Pigment Bl
ue 16、C.I.Pigment Blue22、C.I.Pigment Bl
ue 60、C.I.Vat Blue 4、C.I. Vat Blue 60等
が挙げられる。またこれら顔料の平均粒径は、0.05μm
以上、0.5μm以下が好ましく、さらに好ましくは0.08μ
m以上、0.2μm以下である。平均粒径が0.5μm以上では
印字ヘッドのノズルの目詰まりを引き起こす場合が有
り、0.05μm以下の平均粒径を達成する為には多大な時
間とコストが必要となる。
【0044】また、ここで述べる平均粒径とはレーザー
ドップラー方式の粒度分布計Microtrac UPA(リーズ&
ノースロップ社製)を用いて平均粒径を測定した場合の
50%平均粒径の数値である。
【0045】顔料は分散剤で水性媒体中に分散させた顔
料分散液としてインクに添加するのが好ましい。顔料分
散液を調製するのに用いられる分散剤としては、一般に
顔料分散液を調製するのに用いられている分散剤、例え
ば高分子分散剤、界面活性剤を使用することができる。
なお、この顔料分散液に含まれる界面活性剤がインク組
成物の界面活性剤としても機能するであろうことは当業
者に明らかであろう。
【0046】高分子分散剤の好ましい例としては天然高
分子及びその誘導体が挙げられ、その具体例としては、
にかわ、ゼラチン、カゼイン、アルブミンなどのタンパ
ク質類。アラビアゴム、トラガントゴムなどの天然ゴム
類。サポニンなどのグルコシド類。アルギン酸およびア
ルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸ト
リエタノールアミン、アルギン酸アンモニウムなどのア
ルギン酸誘導体。ヒドロキシアルキルデンプン、酢酸デ
ンプン、リン酸デンプン、架橋デンプン、デキストリ
ン、デキストランなどのデンプン誘導体。メチルセルロ
ース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)及び
そのナトリウム塩(CMC-Na)、ヒドロキシエチルセルロ
ース(HEC)、メチルヒドロキシエチルセルロース(MHE
C)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)などの水溶
性セルロース誘導体などが挙げられる。
【0047】さらに、高分子分散剤の好ましい例として
合成高分子が挙げられ、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、ポリビニルエーテル類、ポリエチレン
オキシド、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、
ポリビニルピリジン、ポリアミド、ポリアリールアミ
ン、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸、アクリル
酸−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸カリウム−
アクリロニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エ
ステル共重合体、アクリル酸−アクリル酸エステル共重
合体などのアクリル系樹脂。
【0048】スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン
−メタクリル酸共重合体、ステレン−メタクリル酸−ア
クリル酸エステル共重合体、スチレン−α−メチルステ
レン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチ
レン−アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体などの
スチレン−アクリル系樹脂。
【0049】スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン
−無水マレイン酸共重合体。ビニルナフタレン−アクリ
ル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合
体、および酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル
−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニル−マレイ
ン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合
体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体などの酢酸ビニル
系共重合体およびそれらの塩が挙げられる。
【0050】これらの中で、特に疎水性基を持つモノマ
ーと親水性基を持つモノマーとの共重合体、および疎水
性基と親水性基を分子構造中に併せ持ったモノマーから
なる重合体が分散安定化の目的には好ましい。
【0051】またインク組成物における色材の含有量
は、特に制限はないが、0.5〜25重量%程度が好まし
く、より好ましくは2〜15重量%程度である。色材含有
量が0.5重量%以下では印刷物の光学濃度が低すぎ、25
重量%以上では印字安定性に問題が生ずる場合がある。
【0052】<水、水溶性有機溶媒>本発明による方法
に用いられるインク組成物の溶媒は水および水溶性有機
溶媒を主成分として用いる。
【0053】本発明の好ましい態様によれば、本発明に
使用するインク組成物は、高沸点有機溶煤からなる湿潤
剤を含んでなることが好ましい。高沸点有機溶媒剤の好
ましい例としては、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、
1,2,6−ヘキサントリオール、チオグリコール、ヘキ
シレングリコール、グリセリン、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ールなどの多価アルコール類。
【0054】エチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリ
コールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジエチルエーテル、トリエチエレングリコールモノ
メチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエ
ーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、
プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレン
グリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエ
チルエーテルなどの多価アルコールのアルキルエーテル
類。2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、トリ
エタノールアミン、ジメチルスルホキシド等が挙げられ
る。
【0055】この中でも沸点が180℃以上の水溶性有機
溶媒の利用が好ましい。沸点が180℃以上の水溶性有機
溶媒の使用はインク組成物の保水と湿潤性をもたらす。
この結果、インク組成物を長期間保管しても色材の凝集
や粘度の上昇がなく、優れた保存安定性を実現できる。
さらに、開放状態(室温で空気に触れている状態)で放
置しても流動性と再分散性を長時間維持するインク組成
物が実現できる。
【0056】さらに、インクジェット記録方法において
は、印字中もしくは印字中断後の再起動時にノズルの目
詰まりが生じることもなく、高い吐出安定性が得られ
る。沸点が180℃以上の水溶性有機溶媒の例としては、
エチレングリコール(沸点:197℃ ;以下括弧内は沸点
を示す)、プロピレングリコール(187℃)、ジエチレ
ングリコール(245℃)、N−メチル−2−ピロリドン(2
02℃)、2−ピロリドン(245℃)、グリセリン(290
℃)、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル(19
8℃)、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(1
90℃)、ジプロピレングリコール(232℃)、ジエチレ
ングリコールモノブチルエーテル(230℃)、ジエチレ
ングリコールモノエチルエーテル(202℃)、ジエチレ
ングリコールモノメチルエーテル(194℃)が挙げられ
る。
【0057】これら水溶性有機溶媒は単独または2種以
上混合して使用することができる。
【0058】また、これら水溶性有機溶媒の含有量は、
特に制限はないが、インク組成物に対して好ましくは0.
5〜40重量%程度であり、より好ましくは2〜30重量%で
ある。含有量が0.5重量%以下ではノズル目詰まりの発
生する場合が有り、40重量%以上では乾燥性が著しく低
下する。
【0059】<界面活性剤>本発明による方法に用いら
れるインク組成物は、さらに界面活性剤を含有する。具
体例としては、水溶性のアニオン性界面活性剤、両性界
面活性剤、ノニオン系界面活性剤等の各種界面活性剤が
挙げられる。
【0060】アニオン性界面活性剤としての好ましい例
としては、例えば脂肪酸塩、ポリオキシエチレン付加ア
ルキルエーテル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、
アルキルベンゼルスルホン酸塩、アルキルナフタレンス
ルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ジアルキルスルホコハク
酸塩、モノアルキルリン酸塩、アルケニルコハク酸塩な
どが挙げられる。中でもブラックインク組成物に添加さ
れるアニオン系界面活性剤は、スルホン基を有するもの
が好ましい。その例としては、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキル
スルホコハク酸塩等が挙げられる。
【0061】両性界面活性剤、例えば、アルキルカルボ
キシベタイン、アルキルスルホベタイン、1−(3−スル
ホプロピル)ピリジニウムベタイン、アミドアミノ酸
塩、レシチンなどが挙げられる。
【0062】非イオン性(ノニオン系)界面活性剤、例
えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソル
ビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル、高級アルコールポリオキシエチレン付
加物、ポリオキシエチレンジアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルアミン、セルロース誘導体(ヒド
ロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロ
ース)、ソルビタンアルキルエステル、アセチレングリ
コール(オレフインYならびにサーフィノール82、104、
440、465、および485(いずれもAir Products and Chem
icals Inc.製))を用いることも可能である。これら
を単独または二種以上を混合して用い、記録媒体への浸
透性調整や表面張力の調整を図ることができる。
【0063】また、これら界面活性剤の含有量は、特に
制限はないが、インク組成物に対して好ましくは0.01〜
10重量%程度であり、より好ましくは0.05〜5重量%で
ある。含有量が0.01重量%以下では十分な界面活性効果
が得られず、10重量%以上では顔料の分散安定性に悪影
響を及ぼす場合がある。
【0064】<アミノ酸>本発明による方法に用いられ
るブラックインク組成物は、更にアミノ酸を含有する。
その具体例としては、水溶性アミノ酸及びその誘導体が
挙げられる。この水溶性アミノ酸としては特に限定され
ないが、水に対してより溶解度の高いものが好適で、好
ましい例としては、α−アラニン、バリン、ロイシン、
イソロイシン、メチオニン、プロリン、フェニルアラニ
ン、トリプトファン等の非極性アミノ酸。グリシン、セ
リン、トレオニン、システイン、チロシン、アスパラギ
ン、グルタミン等の非解離性極性アミノ酸。
【0065】リシン、アルギニン、ヒスチジン等の正電
荷(塩基性)アミノ酸。
【0066】アスパラギン酸、グルタミン酸等の負電荷
(酸性)アミノ酸。
【0067】この他にも、β−アラニン、タウリン(2
−アミノエチルスルホン酸)等が挙げられる。加えて、
これらアミノ酸塩やアミノ酸誘導体も挙げられる。具体
的な例としては、グルタミン酸モノナトリウム塩、アス
パラギン酸モノカリウム塩等のアミノ酸のアルカリ金属
塩や2−メチルグルタミン酸、3−ヒドロキシアスパラ
ギン酸、N−メチルタウリン等のアミノ酸誘導体が挙げ
られる。更にアミノ酸誘導体型界面活性剤も用いる事が
出来る。具体例としてはN−アシル−N−メチルタウレ
ート、N−アシル−グルタメート等が挙げられる。
【0068】これらアミノ酸及びその誘導体は単独また
は2種以上混合して使用することができる。
【0069】また、これらアミノ酸及びその誘導体の含
有量は、特に限定されるものではないが、インク組成物
に対して好ましくは0.1〜5重量%程度であり、より好ま
しくは0.5〜2重量%である。基本的にはアミノ酸の溶解
度を勘案して決定される。含有量が0.1重量%以下では
ブリード抑制効果が十分ではなく、5重量%以上では環
境変化によりアミノ酸の析出が発生する場合がある。
【0070】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施態様を示す
が、これらの実施例は本発明の内容を説明するものであ
って、本発明の範囲を限定するものではない。
【0071】<実施例1> インク組成物の調製 下記の組成からなるインク組成物を調製した。調製は下
記の要領で行った。顔料と分散剤と水とを混合して、サ
ンドミル(安川製作所製)中で、ガラスビーズ(直径
1.7mm、混合物の1.5倍量(重量))とともに2時間分散
させた。その後、ガラスビーズを取り除き、顔料分散液
を得た。
【0072】次いで、下記配合成分における顔料及び分
散剤以外の溶剤及び添加剤を混合且つ溶解してインク溶
媒として、上記の顔料分散液を攪拌しながらインク溶媒
を徐々に滴下して、常温で20分攪拌した。その後、5μm
のメンブランフィルターで濾過して、インクジェット記
録用インク組成物とした。
【0073】 ブラック顔料インク組成物 カーボンブラック MA-7 (色材、三菱化学社製) 5.0重量(以下wtと 略す)% スチレン−アクリル酸共重合体(分散剤) 1.0wt% グリセリン 10wt%
【0074】 サーフィノール465 (ノニオン系界面活性剤、Air Product and Chemicals, Inc製) 1.0wt% L−グルタミン酸(アミノ酸、和光純薬工業社製) 0.5wt% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 5.0wt% イオン交換水 残量
【0075】 カラーインクセット シアン顔料インク C.I.ピグメントブルー 15:3 (色材) 2.0wt% スチレン−アクリル酸共重合体 (分散剤) 1.0wt% ジエチレングリコール 10wt% サーフィノール465 (ノニオン系界面活性剤、Air Product and Chemicals, Inc製) 1.0wt% ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム (アニオン系界面活性剤、ナカライテスク社製) 0.05wt% イオン交換水 残量
【0076】 マゼンタ顔料インク C.I.ピグメントレッド 122 (色材) 3.0wt% スチレン−アクリル酸共重合体 (分散剤) 1.0wt% グリセリン 5.0wt% 1,2−ヘキサンジオール 3.5wt% ジエチレングリコール 5.0wt% サーフィノール465 (ノニオン系界面活性剤、Air Product and Chemicals, Inc製) 1.0wt% ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム (アニオン系界面活性剤、ナカライテスク社製) 0.05wt% イオン交換水 残量
【0077】 イェロー顔料インク C.I.ピグメントイエロー 74 (色材) 3.5wt% スチレン−アクリル酸共重合体 (分散剤) 1.0wt% グリセリン 8.0wt% ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム (アニオン系界面活性剤、ナカライテスク社製) 3.0wt% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 5.0wt% イオン交換水 残量
【0078】
【表1】
【0079】各インク組成物の物性 (1)表面張力 実施例1のインクセットを構成する各インク組成物の表
面張力は、自動表面張力計(CBVP-Z型、共和界面科学社
製)によって測定した。 (2)インク粘度 実施例1のインクセットを構成する各インク組成物のイ
ンク粘度は、振動式粘度計(VM-100、山一電機社製)に
よって測定した。 (3)平均粒径 実施例1のインクセットを構成する各インク組成物の平
均粒径は、レーザードップラー方式の粒度分布計Microt
rac UPA(リーズ&ノースロップ社製)を用いて測定を
行った場合の50%平均粒径の数値である。
【0080】 <実施例2> ブラック顔料インク組成物 カーボンブラックMA-7 (色材、三菱化学社製) 5.0重量(以下wtと略 す)% スチレン−アクリル酸共重合体 (分散剤) 1.0wt% グリセリン 10wt% サーフィノール465 (ノニオン系界面活性剤、Air Product and Chemicals, Inc製) 1.0wt% DL−α−アラニン(アミノ酸、和光純薬工業社製) 1.0wt% イオン交換水 残量
【0081】
【表2】
【0082】ブラックインク組成を上記組成に変更し、
他の部分は実施例1と同様な方法で普通紙1〜3に印刷
を行い、同様な評価を実施した。
【0083】 <実施例3> ブラック顔料インク組成物 カーボンブラックMA-7 (色材、三菱化学社製) 5.0重量(以下wtと略 す)% スチレン−アクリル酸共重合体 (分散剤) 1.0wt% グリセリン 10wt% サーフィノール465 (ノニオン系界面活性剤、Air Product and Chemicals, Inc製) 1.0wt% L(+)−アルギニン(アミノ酸、和光純薬工業社製) 0.5wt% イオン交換水 残量
【0084】
【表3】
【0085】ブラックインク組成を上記組成に変更し、
他の部分は実施例1と同様な方法で普通紙1〜3に印刷
を行い、同様な評価を実施した。
【0086】 <実施例4> イェロー顔料インク C.I. ピグメントイエロー 74 (色材) 3.5wt% スチレン−アクリル酸共重合体 (分散剤) 1.0wt% グリセリン 8.0wt% ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウム (アニオン系界面活性剤、Fluka Chemika社製) 3.0wt% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 5.0wt% イオン交換水 残量
【0087】
【表4】 イェローインク組成を上記組成に変更し、他の部分は実
施例1と同様な方法で記録媒体1〜3に印刷を行い、同
様な評価を実施した。
【0088】 <比較例1> ブラック染料インク組成物 Project Fast Black 2(色材、AVECIA社製) 3.5wt% グリセリン 10wt% サーフィノール465 (界面活性剤、Air Product and Chemicals, Inc製) 1.0wt% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 5.0wt% イオン交換水 残量
【0089】上記染料をインク溶媒に加え、常温で20分
攪拌して溶解した。そして5μmのメンブランフィルター
で濾過して、インクジェット記録用インク組成物とし
た。
【0090】
【表5】
【0091】ブラックインク組成のみを上記組成に変更
し、後は実施例1と同様な方法で記録媒体1〜3に印刷
を行い、同様に評価を実施した。
【0092】 <比較例2> ブラック顔料インク組成物 カーボンブラックMA-7 (色材、三菱化学社製) 5.0重量(以下wtと略 す)% スチレン−アクリル酸共重合体 (分散剤) 1.0wt% グリセリン 10wt% サーフィノール465 (界面活性剤、Air Product and Chemicals, Inc製) 1.0wt% イオン交換水 残量
【0093】
【表6】
【0094】実施例1のブラックインク組成のみを上記
組成に変更し、他は実施例1と同様な方法で普通紙1〜
3に印刷を行い、同様に評価を実施した。
【0095】 <比較例3> イェロー顔料インク C.I. ピグメントイエロー 74 (色材) 3.5wt% スチレン−アクリル酸共重合体 (分散剤) 1.0wt% グリセリン 8.0wt% サーフィノール465 (界面活性剤、Air Product and Chemicals, Inc製) 1.0wt% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 5.0wt% イオン交換水 残量
【0096】
【表7】
【0097】実施例1のイェローインク組成のみを上記
組成に変更し、後は実施例1と同様な方法で記録媒体1
〜3に印刷を行い、同様な評価を実施した。
【0098】 <比較例4> ブラック顔料インク組成物 カーボンブラックMA-7 (色材、三菱化学社製) 5.0重量(以下wtと略 す)% スチレン−アクリル酸共重合体 (分散剤) 1.0wt% グリセリン 10wt% ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム (アニオン系界面活性剤、ナカライテスク製) 3.0wt% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 5.0wt% イオン交換水 残量
【0099】 イェロー顔料インク C.I. ピグメントイエロー 74 (色材) 3.5wt% スチレン−アクリル酸共重合体 (分散剤) 1.0wt% グリセリン 8.0wt% L−グルタミン酸 (アミノ酸、和光純薬工業社製) 1.0wt% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 5.0wt% イオン交換水 残量
【0100】
【表8】
【0101】実施例1のイェローインク組成及びブラッ
クインク組成を上記組成に変更し、後は実施例1と同様
な方法で普通紙1〜3に印刷を行い、同様な評価を実施
した。
【0102】評価試験 下記の表9に記載の通りの組み合わせによって例とし
た。下記の評価の対象とした印刷物は、セイコーエプソ
ン株式会社製インクジェットプリンタ EM−900C
を利用し、上記例のインク組成物を用いて常温・常圧下
にて、記録媒体に普通紙を用いて印刷する事によって得
る事が出来た。この場合の印刷モードは普通紙、推奨設
定(きれい)モードであった。そして印刷後、その印刷
物を自然乾燥してから、画像欠陥が最も判別し易いイェ
ローとブラックが重なって印字される領域について、以
下の評価を実施した。
【0103】記録媒体 記録媒体としては、以下の3種の普通紙を用いた。
【0104】普通紙1 Xerox P(ゼロックス(株)製) 普通紙2 Xerox 4024(ゼロックス(株)製) 普通紙3 上質普通紙(セイコーエプソン(株)製 型番KA4250NP)
【0105】評価項目1:印刷後の色滲み評価 印刷物について、印刷直後の滲みを、目視によって以下
の基準により評価した。 A: 滲みの無い、良好な画像が得られた。 B: 滲みが僅かに生じた。 C: ヒゲ状の滲みが発生していた。 D: 色の境界がはっきりしない程、滲みが起こった。
【0106】評価項目2:印刷後のカラーブリード評価 印刷物について、色境界での不均一な色の混じりを、目
視によって以下の基準により評価した。 A: 色混じりの無い、良好な画像が得られた。 B: 色混じりが僅かに生じた。 C: 色混じりの発生が認められた。 D: 色の境界がはっきりしない程、色混じりが起こっ
た。
【0107】評価項目3:印刷後のフェザリング評価 印刷物について、ヒゲ状の滲み出しの有無を目視によっ
て以下の基準により評価した。 A: ヒゲ状の滲み出し無い、良好な画像が得られた。 B: ヒゲ状の滲み出しが僅かに生じた。 C: ヒゲ状の滲み出しの発生が認められた。 −: 滲み、カラーブリードの影響で評価できなかっ
た。
【0108】
【表9】

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともイェロー、シアン、マゼンタ、
    ブラックの4色からなる水性顔料インク組成物セットで
    あって、上記インク組成物が少なくとも色材、水溶性有
    機溶媒、水を含んでなり、ブラックインク組成物が水溶
    性アミノ酸及びノニオン系界面活性剤をさらに含有し、
    イェロー、マゼンタ、シアンインク組成物がアニオン系
    界面活性剤をさらに含有し、且つブラックインク組成物
    の表面張力がインクセット中で最大値を示し、イェロー
    インク組成物の表面張力がインクセット中で最小値を示
    し、マゼンタ、シアンインク組成物の表面張力はブラッ
    クインク組成物の表面張力よりも小さな数値であり、且
    つイェローインク組成物の表面張力よりも大きな任意の
    数値を示すことを特徴とする、水性顔料インク組成物セ
    ット。
  2. 【請求項2】前記水性顔料インク組成物セットの顔料粒
    子の平均粒径が50〜500nmの範囲である、請求項1に記
    載の水性顔料インク組成物セット。
  3. 【請求項3】前記水性顔料インク組成物セットがイェロ
    ー、マゼンタ、シアン、ブラック、ライトマゼンタ、ラ
    イトシアンの6色からなる請求項1または2に記載の水
    性顔料インク組成物セット。
  4. 【請求項4】前記水性顔料インク組成物セットがイェロ
    ー、マゼンタ、シアン、ブラック、ライトマゼンタ、ラ
    イトシアン、ダークイェローの7色からなる請求項1ま
    たは2に記載の水性顔料インク組成物セット。
  5. 【請求項5】前記水性顔料インク組成物セットがイェロ
    ー、マゼンタ、シアン、ブラック、レッド、グリーン、
    ブルーの7色からなる請求項1または2に記載の水性顔
    料インク組成物セット。
  6. 【請求項6】前記水性顔料インク組成物セットがイェロ
    ー、マゼンタ、シアン、ブラック、オレンジ、グリーン
    の6色からなる請求項1または2に記載の水性顔料イン
    ク組成物セット。
  7. 【請求項7】前記水性顔料インク組成物セットがイェロ
    ー、マゼンタ、シアン、ブラック、ライトマゼンタ、ラ
    イトシアン、ライトブラックの7色からなる請求項1ま
    たは2に記載の水性顔料インク組成物セット。
  8. 【請求項8】前記水性顔料インク組成物セットがイェロ
    ー、マゼンタ、シアン、ブラック、ライトマゼンタ、ラ
    イトシアン、ダークイェロー、ライトブラックの8色か
    らなる請求項1または2に記載の水性顔料インク組成物
    セット。
  9. 【請求項9】前記水性顔料インク組成物セットがイェロ
    ー、マゼンタ、シアン、ブラック、オレンジ、グリー
    ン、バイオレットの7色からなる請求項1または2に記
    載の水性顔料インク組成物セット。
  10. 【請求項10】前記水性顔料インク組成物セットの各イ
    ンク組成物それぞれが表面張力20〜50 (mN/m)の範囲に
    ある、請求項1〜9に記載の水性顔料インク組成物セッ
    ト。
  11. 【請求項11】前記水性顔料ブラックインク組成物に含
    有される水溶性アミノ酸の含有量が0.1〜5.0重量%の範
    囲にある、請求項1〜10に記載の水性顔料インク組成
    物セット。
  12. 【請求項12】前記水性顔料ブラックインク組成物に含
    有されるノニオン系界面活性剤の含有量が0.1〜5.0重量
    %の範囲にある、請求項1〜11に記載の水性顔料イン
    ク組成物セット。
  13. 【請求項13】前記水性顔料イェローインク組成物に含
    有されるアニオン系界面活性剤の含有量が0.1〜5.0重量
    %の範囲にある、請求項1〜12に記載の水性顔料イン
    ク組成物セット。
  14. 【請求項14】前記水性顔料イェローインク組成物に含
    有されるアニオン系界面活性剤がスルホン基を有する事
    を特徴とする、請求項1〜13に記載の水性顔料インク
    組成物セット。
  15. 【請求項15】請求項1〜14のいずれか一項に記載の
    水性顔料インクセットを用いて画像形成を行う事を特徴
    とする、記録方法。
  16. 【請求項16】インク組成物の液滴を吐出し、記録媒体
    に付着させて印字を行うインクジェット記録方法であっ
    て、請求項1〜14のいずれか一項に記載の水性顔料イ
    ンクセットを用いるインクジェット記録方法。
  17. 【請求項17】印刷時にのみインク組成物を吐出するド
    ロップオンデマンド型インクジェット記録方法であっ
    て、請求項1〜14のいずれか一項に記載の水性顔料イ
    ンクセットを用いる、ドロップオンデマンド型インクジ
    ェット記録方法。
JP2001149434A 2001-05-18 2001-05-18 水性顔料インク組成物セットおよびそれを用いた記録方法 Withdrawn JP2002338858A (ja)

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JP2005336489A (ja) * 2004-05-25 2005-12-08 Samsung Electronics Co Ltd インクセット,インクジェット記録装置及び画像形成方法
JP2010520324A (ja) * 2007-02-28 2010-06-10 イーストマン コダック カンパニー インクジェット用インクセット
US10618331B2 (en) 2018-03-08 2020-04-14 Ricoh Company, Ltd. Ink set and image forming device
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