JP2002338589A - 光学活性なアゼチジンメタノールホスフィン配位遷移金属錯体、中間体、製造法および用途 - Google Patents

光学活性なアゼチジンメタノールホスフィン配位遷移金属錯体、中間体、製造法および用途

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JP2002338589A
JP2002338589A JP2002064944A JP2002064944A JP2002338589A JP 2002338589 A JP2002338589 A JP 2002338589A JP 2002064944 A JP2002064944 A JP 2002064944A JP 2002064944 A JP2002064944 A JP 2002064944A JP 2002338589 A JP2002338589 A JP 2002338589A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学活性なアゼチジンメタノールホスフィン
配位遷移金属錯体を提供すること。 【解決手段】 一般式(1) (式中、R1、R2は、それぞれ、置換基を有していて
もよいアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキ
ル基、置換基を有していてもよいアリール基を示し、A
r1,Ar2はそれぞれ、置換基を有していてもよいア
ルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置
換基を有していてもよいアリール基またはアリールオキ
シ基を示し、Mは遷移金属を示し、X−は対イオンを示
し、mは0〜4の整数を示し、L1,L2はそれぞれ独
立にまたは一体となって配位子を示し、*は不斉炭素を
示す。さらにAr1,Ar2は互いに結合を形成してい
てもよい。)で示される光学活性なアゼチジンメタノー
ルホスフィン配位遷移金属錯体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不飽和有機化合物
の不斉化触媒として有用な光学活性なアゼチジンメタノ
ールホスフィン配位遷移金属錯体、光学活性なアゼチジ
ンメタノールホスフィン誘導体、その製造法および用途
に関する。
【0002】
【従来の技術】下記一般式(1)で示される光学活性な
アゼチジンメタノールホスフィン配位遷移金属錯体とし
ては、マーチンスら(Synlett., 1998, Vol. 10, pp116
2)が知られているが、これはR1、R2が水素原子で
あるものに限られかつその不斉化触媒としての能力もき
わめて低いものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】不飽和有機化合物の不
斉化触媒として、工業的規模での製造に適しかつ高性能
な触媒開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、工
業的に入手容易な光学活性なアゼチジンカルボン酸エス
テル類を原料として用い、有用かつ新規な不飽和有機化
合物の不斉化触媒を開発すべく鋭意検討した結果、本発
明に至った。
【0005】すなわち本発明は、一般式(1) (式中、R1、R2は、それぞれ、置換基を有していて
もよいアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキ
ル基、置換基を有していてもよいアリール基を示し、A
r1,Ar2はそれぞれ、置換基を有していてもよいア
ルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置
換基を有していてもよいアリール基またはアリールオキ
シ基を示し、Mは遷移金属を示し、X−は対イオンを示
し、mは0〜4の整数を示し、L1,L2はそれぞれ独
立にまたは一体となって配位子を示し、*は不斉炭素を
示す。さらにAr1,Ar2は互いに結合を形成してい
てもよい。)で示される光学活性なアゼチジンメタノー
ルホスフィン配位遷移金属錯体; 一般式(2) (式中、R1、R2は、それぞれ、置換基を有していて
もよいアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキ
ル基、置換基を有していてもよいアリール基を示し、A
r1,Ar2はそれぞれ、置換基を有していてもよいア
ルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置
換基を有していてもよいアリール基またはアリールオキ
シ基を示す。さらにAr1,Ar2は互いに結合を形成
していてもよい。*は不斉炭素を示す。)で示される光
学活性なアゼチジンメタノールホスフィン誘導体; 一般式(3) (式中、R1、R2はそれぞれ置換基を有していてもよ
いアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル
基、置換基を有していてもよいアリール基をそれぞれ示
す。*は不斉炭素を示す)で示される光学活性なアゼチ
ジンメタノール誘導体と一般式(4) PXAr1Ar2 (4) (式中、Xはハロゲン原子、Ar1,Ar2はそれぞ
れ、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有
していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよ
いアリール基またはアリールオキシ基を示す。Ar1,
Ar2は互いに結合を形成していてもよい)で示される
ホスフィン類を反応させることを特徴とする一般式
(2)で示される光学活性なアゼチジンメタノールホス
フィン誘導体の製造法;および用途を提供するものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の一般式(1)で示される光学活性なアゼチジン
メタノールホスフィン配位遷移金属錯体は、不飽和有機
化合物の不斉化方法において、触媒として用いることが
できる。
【0007】本発明の原料化合物となる一般式(3)で
示される光学活性なアゼチジンメタノール類は、一般式
(6) (式中、R3は水素原子またはエステルを構成するアル
コール残基を示す。Zは水素原子またはアミノ基の保護
基を示す。*は不斉炭素を示す。)で示される光学活性
なアゼチジンカルボン酸エステル類を、Grignard試薬等
の有機金属アルキル化剤で、一挙にもしくは逐次的にア
ルキル化し、その後、Zがアミノ基の保護基である場合
には脱保護することにより、一般式(3)で示される光
学活性なアゼチジンメタノール誘導体を得ることができ
る。
【0008】本発明に用いられる一般式(1)で示され
る光学活性なアゼチジンメタノールホスフィン配位遷移
金属錯体および一般式(2)で示される光学活性なアゼ
チジンメタノールホスフィン誘導体の置換基においてR
1、R2で示される置換基を有していてもよいアリール
基としては、フェニル基、トリル基、ナフチル基、ビフ
ェニル基、フリル基、チエニル基など、置換基を有して
いてもよいアルキル基としては、メチル基、エチル基、
n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソ
ブチル基、t−ブチル基、n−アミル基、ネオペンチル
基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘキシ
ル基、n−オクチル基、n−ノニル基、メンチル基、2,
3,4−トリメチル−3−ペンチル基、2,4−ジメチ
ル−3−ペンチル基などが、置換基を有していてもよい
アラルキル基としては、ベンジル基、2−フェニルエチ
ル基、2−ナフチルエチル基、ジフェニルメチル基など
がそれぞれ例示される。これらの基がさらに置換されて
いる場合の置換基としては、本発明の効果を阻害しない
ものであれば特に制限されず、例えば、フッ素原子、塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原子、メ
トキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、t−ブトキシ
基などのアルコキシル基、フェノキシ基などのアリール
オキシ基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、t−ブチル基、n−アミル基、n−ヘキシル基
などの低級アルキル基、n−プロピルチオ基、t−ブチル
チオ基などの低級アルキルチオ基、フェニルチオ基など
のアリールチオ基、ニトロ基、スルホン酸基などが例示
される。
【0009】Ar1,Ar2で示される置換基を有して
いてもよいアリール基としては、フェニル基、ナフチル
基、ビフェニル基、フリル基、チエニル基など、置換基
を有していてもよいアルキル基としては、メチル基、エ
チル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、t−ブチル基、n−アミル基、ネオ
ペンチル基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、シク
ロヘキシル基、n−オクチル基、n−ノニル基、メンチル
基、2,3,4−トリメチル−3−ペンチル基、2,4
−ジメチル−3−ペンチル基、その他、3,3’−ビフ
ェニル2価残基などがそれぞれ例示される。また、アリ
ールオキシ基としては、フェニルオキシ基、トリルオキ
シ基、キシリルオキシ基、ナフチルオキシ基、ビフェニ
ルオキシ基などが例示される。これらの基がさらに置換
されている場合の置換基としては、本発明の効果を阻害
しないものであれば特に制限されず、例えば、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などのハロゲン原
子、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、t−ブ
トキシ基などのアルコキシル基、フェノキシ基などのア
リールオキシ基、メチル基、エチル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、t−ブチル基、n−アミル基、n−ヘキ
シル基などの低級アルキル基、n−プロピルチオ基、t−
ブチルチオ基などの低級アルキルチオ基、フェニルチオ
基などのアリールチオ基、ニトロ基、スルホン酸基など
が例示される。
【0010】Mで示される遷移金属の例としては、好ま
しくはロジウム、ルテニウム、パラジウム、イリジウ
ム、白金などが挙げられる。
【0011】X−で示される対イオンの例としては、好
ましくはフッ素イオン、塩素イオン、臭素イオン、沃素
イオン、過塩素酸根、ヘキサフルオロ燐酸根、テトラフ
ロオロ硼酸根、トリフルオロメチルベンゼンスルホン酸
根、トリフルオロメタンスルホン酸根などがあげられ
る。
【0012】L1、L2で示される配位子としては、遷
移金属に配位するものであればよく、一酸化炭素、一酸
化窒素、NH2なども含め、塩素、臭素等のハロゲン、
オレフィン類配位子、アセチレン類配位子、芳香族化合
物配位子、有機含酸素化合物配位子、有機含硫黄化合物
配位子、有機含窒素化合物配位子などが挙げられる。
【0013】上記オレフィン類配位子としては、例え
ば、エチレン、アリール、ブタジエン、シクロヘキセ
ン、1,3−シクロヘキサジエン、1,5−シクロオク
タジエン、シクロオクタトリエン、ノルボルナジエン、
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、シクロペ
ンタジエニル、ペンタメチルシクロペンタジエニル、な
どが例示される。また一般に配位子としてよく用いられ
る5員環化合物として、下記一般式で示される5員環化
合物が挙げられる。
【0014】 (式中、Ra〜Reは同一または相異なり、水素原子、ハロ
ゲン原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換
基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有してい
てもよいアリール基、置換基を有していてもよいアルケ
ニル基、置換基を有していてもよいアルコキシル基また
はアルキルオキシカルボニル基をそれぞれ示す。具体的
には、ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子、臭
素原子、ヨウ素原子などが、アルキル基としては、たと
えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−
アミル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、シクロヘ
キシル基、n−オクチル基、n−ノニル基、メンチル基、
2,3,4−トリメチル−3−ペンチル基、2,4−ジ
メチル−3−ペンチル基などが、アラルキル基としては
ベンジル基、2−フェニルエチル基、2−ナフチルエチ
ル基、ジフェニルメチル基などが、アリール基としては
フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基、フリル基、チ
エニル基、などが、アルケニル基としては2−メチル−
1−プロペニル基、2−ブテニル基、トランス−β−ス
チリル基、3−フェニル−1−プロペニル基、1−シク
ロヘキセニル基などが、アルコキシル基としてはメトキ
シ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、t−ブトキシ基な
どが、アリールオキシ基としてはフェノキシ基などが、
アルキルオキシカルボニル基としてはメトキシカルボニ
ル基、エトキシカルボニル基、t−ブチルオキシカルボ
ニル基、ベンジルオキシカルボニル基などが、アリール
オキシカルボニル基としてはフェニルオキシカルボニル
基などがそれぞれ例示される。これらの基がさらに置換
基で置換されている場合の置換基としては、前記したと
同様のハロゲン原子、前記したと同様のアルコキシル
基、前記したと同様のアリールオキシ基、メチル基、エ
チル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、
n−アミル基、n−ヘキシル基などの低級アルキル基、n
−プロピルチオ基、t−ブチルチオ基などの低級アルキ
ルチオ基、フェニルチオ基などのアリールチオ基、ニト
ロ基、水酸基などが例示される。置換基はその数は1〜
5の任意の数であり、置換位置は任意の位置を選ぶこと
ができる。
【0015】アセチレン類配位子としては、アセチレ
ン、1,2−ジメチルアセチレン、1,4−ペンタジイ
ン、1,2−ジフェニルアセチレンなどが例示される。
【0016】芳香族化合物配位子としては、ベンゼン、
p−シメン、メシチレン、ヘキサメチルベンゼン、ナフ
タレン、アントラセンなどが例示されるが、一般に配位
子としてよく用いられる芳香族化合物としては、下記一
般式で示される環式芳香族化合物が挙げられる。 (式中、Rfは、同一または相異なり、水素原子、飽和
または不飽和炭化水素基、アリール基、異原子を含む官
能基を示し、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、t-ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘ
プチル等のアルキル基、シクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル等のシクロアルキ
ル基、ベンジル、ビニル、アリール、フェニル、ナフチ
ルなどの不飽和炭化水素等の基、ヒドロキシル基、アル
コキシ基、アルコキシカルボニル基等の異原子を含む官
能基を示すことができる。置換基の数は1〜6の任意の
数であり、置換位置は任意である。)
【0017】有機含酸素化合物配位子としては、例え
ば、アセテート、ベンゾエート、アセチルアセトナート
などが例示される。有機含硫黄化合物配位子としては、
例えば、ジメチルスルホキシド、ジメチルスルフィド、
チオフェン、二硫化炭素、硫化炭素、チオフェノールな
どが例示される。有機含窒素化合物配位子としては、例
えば、アセトニトリル、ベンゾニトリル、t−ブチルイ
ソシアニド、ピリジン、1,10−フェナントロリン、
2,2’−ビピリジルなどが例示される。
【0018】一般式(1)で示される光学活性なアゼチ
ジンメタノールホスフィン配位遷移金属錯体は、一般式
(2)で示される光学活性なアゼチジンメタノールホス
フィンと下記一般式 MYpLs (式中、Mは前記の遷移金属を示し、Yは水素原子、ハ
ロゲン原子、無機又は有機酸残基、アルコキシ基または
ヒドロキシ基を示し、Lは上記で説明した配位子L1ま
たはL2を示し、pおよびsはそれぞれ0〜6の整数を
示す。)で示される遷移金属錯体あるいはそのダイマー
とを反応させることにより製造することができる。
【0019】上記遷移金属錯体としては、例えば、クロ
ロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)、
シクロペンタジエニルビス(トリフェニルホスフィン)
ロジウム(I)、ビス(1,5−シクロオクタジエン)
ジヨード二ロジウム(I)、ビス(1,5−シクロオク
タジエン)ロジウム(I)トリフルオロメタンスルホネ
ート、クロロ(1,5−シクロオクタジエン)ロジウム
(I)ダイマー、クロロ(シクロペンタジエニル)ビス
(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)、クロ
ロ(ペンタメチルシクロペンタジエニル)(1,3−ビ
ス(ジフェニルホスフィノ)プロパン)ルテニウム(I
I)、クロロ(ペンタメチルシクロペンタジエニル)
(1,5−シクロオクタジエン)ルテニウム(II)、
ジクロロトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム
(II)、クロロトリス(トリフェニルホスフィン)イ
リジウム(I)、ペンタメチルシクロペンタジエニルビ
ス(エチレン)イリジウム(I)、クロロ(1,5−シ
クロオクタジエン)イリジウム(I)ダイマー、(エチ
レン)ビス(トリフェニルホスフィン)白金(0)、ト
ランス−[クロロ(エチル)ビス(トリエチルホスフィ
ン)白金(II)]、シス−[ジエチルビス(トリエチ
ルホスフィン)白金(II)]、ジクロロ(ノルボルナ
ジエン)白金(II)、テトラキス(トリフェニルホス
フィン)白金(0)などが例示される。もちろん本発明
に用いられる錯体はこれらに何ら限定されるものではな
い。
【0020】一般式(1)で示される光学活性なアゼチ
ジンメタノールホスフィン配位遷移金属錯体は、一般に
は、例えば以下の方法で製造することができる。一般式
(2)で示される光学活性なアゼチジンメタノールホス
フィン誘導体を溶媒に溶解し、上記の遷移金属錯体を加
える。得られた反応溶液を濃縮することにより一般式
(1)で示される光学活性なアゼチジンメタノールホス
フィン配位遷移金属錯体が得られる。反応生成物が沈殿
として得られる場合はそのまま固形物を単離してもよ
い。上記操作は通常、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下
にて実施される。かかる反応で使用される溶媒として
は、本反応を阻害しないものであれば特に制限されない
が、たとえば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル
のごときエーテル類、トルエン、ベンゼンのごとき不飽
和炭化水素類、ヘキサン、シクロヘキサンのごとき炭化
水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、クロロベンゼ
ンのごときハロゲン化炭化水素である。さらに好ましく
はテトラヒドロフラン、ジエチルエーテルのごときエー
テル類である。
【0021】次に、一般式(1)で示される光学活性な
アゼチジンメタノールホスフィン配位遷移金属錯体を用
いた不飽和有機化合物の不斉水素添加還元方法について
述べる。一般式(1)で示される光学活性なアゼチジン
メタノールホスフィン配位遷移金属錯体の使用量は反応
条件や経済性によって異なるが反応基質である不飽和有
機化合物に対するモル比で、通常、1/10〜1/10
0,000程度用いることができ、好ましくは1/50
〜1/10,000程度の範囲である。
【0022】かかる水素添加還元反応においては、特に
使用される金属がイリジウムの場合には、収率および選
択率(生成物の光学純度)を向上させるため通常使われ
る添加剤を加えることが望ましい。このような添加剤の
具体的な例としては、ベンジルアミン、ノルマルブチル
アミン、トリエチルアミン、などのアミン化合物、テト
ラノルマルブチルアンモニウムヨード、トリヨウ化ビス
マス、ヨウ化カリウムなどのヨウ化物、フタルイミドな
どのイミド化合物が例示される。これらの添加剤の使用
量は、一般式(1)で示される光学活性なアゼチジンメ
タノールホスフィン配位遷移金属錯体1モルに対して0.
1〜20モル程度、好ましくは1〜5モル程度用いられる。
【0023】また本水素添加還元反応では通常、溶媒が
用いられる。かかる溶媒としては、反応原料、触媒系を
可溶化するものが好ましく用いられる。具体例としては
例えばトルエン、キシレンなどの芳香族溶媒、ペンタ
ン、ヘキサンなどの脂肪族溶媒、塩化メチレンなどのハ
ロゲン含有炭化水素溶媒、エーテル、テトラヒドロフラ
ンなどのエーテル系溶媒、アルコール、エタノール、2
-プロパノール、ブタノール、ベンジルアルコールなど
のアルコール系溶媒、アセトニトリル、DMF、N−メチ
ルピロリドン、ピリジン、DMSOなどヘテロ原子を含む有
機溶媒を用いることができる。これら溶媒は単独で用い
ることも、混合溶媒として用いることもできる。溶媒の
使用量は反応基質の溶解度および経済性により適宜決め
ることができる。
【0024】本反応における水素の圧力は、通常、1〜
200気圧程度の範囲で、好ましくは3〜100気圧程
度の範囲が望ましい。
【0025】反応温度は、通常、−40〜120℃程度
の範囲で行うことができるが、経済性を考慮して、15
〜100℃程度で実施され、さらに好ましくは、25〜
40℃付近で反応を実施することができる。反応時間は
反応基質濃度、温度、圧力等の反応条件によって異なる
が通常、数分から30時間程度で反応は完結する。また
本発明における反応は反応形式がバッチ式においても連
続式においても実施することができる。
【0026】本発明における一般式(2)で示される光
学活性なアゼチジンメタノールホスフィン誘導体の具体
的な例としては、例えばN,O−ビス(ジアリールホス
フィノ)−α,α−ジメチル(アゼチジン−2−イル)
メタノール、N,O−ビス(ジアリールホスフィノ)−
α,α−ジエチル(アゼチジン−2−イル)メタノー
ル、N,O−ビス(ジアリールホスフィノ)−α,α−
ジイソプロピル(アゼチジン−2−イル)メタノール、
N,O−ビス(ジアリールホスフィノ)−α,α−ジベ
ンジル(アゼチジン−2−イル)メタノール、N,O−
ビス(ジアリールホスフィノ)−α,α−ジフェニル
(アゼチジン−2−イル)メタノール、N,O−ビス
(ジアルキルホスフィノ)−α,α−ジメチル(アゼチ
ジン−2−イル)メタノール、N,O−ビス(ジアルキ
ルホスフィノ)−α,α−ジエチル(アゼチジン−2−
イル)メタノール、N,O−ビス(ジアルキルホスフィ
ノ)−α,α−ジイソプロピル(アゼチジン−2−イ
ル)メタノール、N,O−ビス(ジアルキルホスフィ
ノ)−α,α−ジベンジル(アゼチジン−2−イル)メ
タノール、N,O−ビス(ジアルキルホスフィノ)−
α,α−ジフェニル(アゼチジン−2−イル)メタノー
ルなどが挙げられる。ここで、アリールとはフェニル、
o−トリル、1−ナフチルなどであり、アルキルとはメ
チル、エチル、シクロヘキシル、t−ブチルなどであ
る。
【0027】一般式(1)で示される光学活性なアゼチ
ジンメタノールホスフィン配位遷移金属錯体は、上記一
般式(2)で示される光学活性なアゼチジンメタノール
ホスフィン誘導体から誘導される遷移金属錯体などを挙
げることができる。
【0028】一般式(3)で示される光学活性なアゼチ
ジンメタノール誘導体から一般式(2)で示される光学
活性なアゼチジンメタノールホスフィン誘導体は以下の
ようにして合成することができる。一般式(3)で示さ
れる光学活性なアゼチジンメタノール誘導体と一般式
(4)で示されるホスフィン類とを通常、塩基存在化、
トルエン、ジクロロメタン、ジエチルエーテルのような
炭化水素、ハロゲン化炭化水素、エーテル等の有機溶媒
中で反応させることにより製造することができる。塩基
としては、反応を阻害しないものであれば特に制限され
ないが、好ましくは、トリエチルアミン、トリブチルア
ミン、ピリジン、キノリン等の有機アミンである。これ
らの塩基を使用するときに、4−ジメチルアミノピリジ
ン、4−ピロリジノピリジンなどを添加することにより
反応を促進させることができる。反応温度は通常−20
℃〜150℃であるが特に好ましくは0℃〜50℃程度
である。反応時間は、通常、30分〜20時間であるが
特に好ましくは1時間〜5時間程度である。反応終了
後、反応混合物から濃縮等により溶媒を除去し得られた
生成物は、濾過や必要に応じカラムクロマトグラフィー
や再結晶でさらに精製することができる。一般式(4)
で示されるホスフィン類としては、例えばクロロジフェ
ニルホスフィン、クロロジシクロヘキシルホスフィン、
クロロシクロヘキシルフェニルホスフィン、クロロジト
リルホスフィン、クロロ(メトキシフェニル)ホスフィ
ン、クロロジ(3、5−ジメチル−4−メトキシフェニ
ル)ホスフィンなどを例示することができる。これの使
用量は特に制限されないが、一般式(3)で示される光
学活性なアゼチジンメタノール誘導体に対して、通常、
2〜5倍モル、好ましくは2〜3倍モル程度用いられ
る。なお、一般式(5) (式中、R1、R2はそれぞれ置換基を有していてもよ
いアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基
をそれぞれ示す。*は不斉炭素を示す。)で示される光
学活性なアゼチジンメタノール類は、新規化合物であ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明の一般式(1)で示される光学活
性なアゼチジンメタノールホスフィン配位遷移金属錯体
は、不飽和有機化合物の高性能な不斉化触媒として、工
業的規模での製造に有用である。
【0030】
【実施例】以下実施例を挙げて、本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。
【0031】(参考例1)アルゴン雰囲気下、(S,
S)−2−(N−α−メチルベンジル)アゼチジンカル
ボン酸エチルエステル10.0g(45.6ミリモル)
をジエチルエーテル100mlに溶解し、3Mメチルマ
グネシウムブロミドジエチルエーテル溶液46ml(1
37ミリモル)を徐々に滴下していく。滴下終了後2時
間加熱還流攪拌した。冷却後得られた反応混合物に塩化
アンモニウム飽和水溶液200mlを加え、水層はジエ
チルエーテルで抽出するとともに得られた有機層を水、
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。
この有機層を濃縮し(S,S)−α、α−ジメチルー2
−(N−α−メチルベンジル)アゼチジンメタノール
9.24g(収率92%)を黄色油状物質として得た。
ここで得た(S,S)−α、α−ジメチルー2−(N−
α−メチルベンジル)アゼチジンメタノール4.0g
(18.2ミリモル)をメタノール100ml、水10
mlおよび酢酸2mlの混合溶媒に溶解し、活性炭担持
の水酸化パラジウム350mgを加え、水素気流化室温
にて10時間反応した。得られた反応混合物は、セライ
ト濾過後、反応混合物を減圧下濃縮し得られた残渣を1
N塩酸50mlに溶解させジエチルエーテルで洗浄し
た。洗浄後の残渣を水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ
性にした後、クロロホルム30mlで2回抽出し、得ら
れた有機層を水及び飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥、濃縮することにより、(S)−α、α−
ジメチル−2−アゼチジンメタノール1.55g(収率
74%)を白色固体として得た。融点49〜50℃。
【0032】(参考例2)参考例1において、メチルマ
グネシウムブロミドの代わりにエチルマグネシウムブロ
ミドを用いる以外は同様に反応、後処理して、(S)−
α、α−ジエチル−2−アゼチジンメタノールを白色固
体として得た。融点54〜55℃。
【0033】(参考例3)参考例1において、メチルマ
グネシウムブロミドの代わりにイソプロピルマグネシウ
ムブロミドを用いる以外は同様に反応、後処理して、
(S)−α、α−ジイソプロピル−2−アゼチジンメタ
ノールを白色固体として得た。300MHzNMR(重
クロロホルム、δ(ppm)):0.8−1.0(12H、
d、イソプロピルCH3)、1.8−1.85(2H、
m、イソプロピルCH)、1.85−2.0(1H、
m)、2.4−2.5(1H、m)、3.0−3.1
(1H、m)、3.5−3.6(1H、m)、4.2−
4.3(1H、t、−CHN−)
【0034】(参考例4)アルゴン雰囲気下、(S,
S)−2−(N−α−メチルベンジル)アゼチジンカル
ボン酸メチルエステル5.0g(22.8ミリモル)を
ジエチルエーテル50mlに溶解し、1Mフェニルマグ
ネシウムブロミドTHF溶液68.4ml(68.4ミ
リモル)を徐々に滴下していく。滴下終了後2時間加熱
還流攪拌した。冷却後得られた反応混合物に塩化アンモ
ニウム飽和水溶液200mlを加え、水層はジエチルエ
ーテルで抽出するとともに得られた有機層を水、飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。この有
機層を濃縮し粗(S,S)−α、α−ジフェニルー2−
(N−α−メチルベンジル)アゼチジンメタノール1
0.0g(粗収率128%)を黄色油状物質として得
た。ここで得た(S,S)−α、α−ジフェニルー2−
(N−α−メチルベンジル)アゼチジンメタノール4.
6g(13.4ミリモル)をメタノール100ml、水
10mlおよび酢酸2.5mlの混合溶媒に溶解し、活
性炭担持の水酸化パラジウム500mgを加え、水素気
流化室温にて10時間反応した。得られた反応混合物
は、セライト濾過後、反応混合物を減圧下濃縮し得られ
た残渣を2M水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性にし
た後、クロロホルム30mlで2回抽出し、得られた有
機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥、濃縮した。得られた3.06gの白色固体をヘキサ
ンから2回再結晶することにより、(S)−α、α−ジ
フェニル−2−アゼチジンメタノール2.0g(収率6
2%)を白色固体として得た。
【0035】(実施例1)参考例1で得た(S)−α、
α−ジメチル−2−アゼチジンメタノール200mg
(1.74ミリモル)、トリエチルアミン457mg
(4.5ミリモル)および4−ジメチルアミノピリジン
42mg(0.35ミリモル)を窒素雰囲気下、無水テ
トラヒドロフラン5mlに溶解し、クロロジフェニルホ
スフィン996mg(4.5ミリモル)のテトラヒドロ
フラン3ml溶液を滴下し、室温で19時間反応した。
得られた反応混合物は、ジエチルエーテルで希釈後、不
溶物を除去し、減圧濃縮した。得られた残渣をトルエン
でシリカゲルおよび塩基性アルミナでカラム精製し、
(S)−N,O−ビス(ジフェニルホスフィノ)−α、
α−ジメチル−2−アゼチジンメタノール679mg
(収率81%)を無色油状物質として得た。300MH
zNMR(重クロロホルム、δ(ppm)):1.4(3
H、s、CH3)、1.54(3H、s、CH3)、
1.9−2.0(1H、m)、2.1−2.3(1H、
m)、2.9−3.1(1H、m)、3.4−3.5
(1H、m)、4.0−4.1(1H、m、−CHN
−)、7.2−7.6(20H、m、フェニル)
【0036】(実施例2)実施例1で得た(S)−N,
O−ビス(ジフェニルホスフィノ)−α、α−ジメチル
−2−アゼチジンメタノール150mg(0.31ミリ
モル)をアルゴン雰囲気下、無水テトラヒドロフラン1
mlに溶解し、ロジウムトリフレートシクロオクタジエ
ン錯体(Rh(COD)2OTf)121mg(0.26ミリモ
ル)を加え、得られた赤色溶液を1時間攪拌した。その
後、無水ジエチルエーテル5mlを加えたところ、オレ
ンジ色微粉末として(S)−N,O−ビス(ジフェニル
ホスフィノ)−α、α−ジメチル−2−アゼチジンメタ
ノールのロジウムシクロオクタジエン錯体のトリフレー
ト塩154mg(収率70%)で得た。
【0037】(実施例3)参考例4で得た(S)−α、
α−ジフェニル−2−アゼチジンメタノール300mg
(1.25ミリモル)、トリエチルアミン330mg
(3.25ミリモル)および4−ジメチルアミノピリジ
ン42mg(0.35ミリモル)を窒素雰囲気下、無水
テトラヒドロフラン5mlに溶解し、クロロジフェニル
ホスフィン720mg(3.25ミリモル)のテトラヒ
ドロフラン3ml溶液を滴下し、室温で72時間反応し
た。得られた反応混合物は、濃縮した後、ジエチルエー
テルで希釈後、シリカゲルおよび塩基性アルミナで濾過
し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣を脱気したベン
ゼンに溶かし、シリカゲルおよび塩基性アルミナでカラ
ム精製し、(S)−N,O−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)−α、α−ジフェニル−2−アゼチジンメタノール
581mg(収率77%)を白色固体として得た。30
0MHzNMR(重クロロホルム、δ(ppm)):1.9
−2.1(1H、m)、2.2−2.4(1H、m)、
2.8−3.0(2H、m)、5.1−5.2(1H、
m、)、7.1−7.6(30H、m、フェニル)
【0038】(実施例4)実施例3で得た(S)−N,
O−ビス(ジフェニルホスフィノ)−α、α−ジフェニ
ル−2−アゼチジンメタノール150mg(0.25ミ
リモル)をアルゴン雰囲気下、無水テトラヒドロフラン
1mlに溶解し、ロジウムトリフレートシクロオクタジ
エン錯体(Rh(COD)2OTf)96mg(0.21ミリモ
ル)を加え、得られた赤色溶液を1時間攪拌した。その
後、無水ジエチルエーテル5mlを加え溶液を穏やかに
濃縮し、残滓に無水ジエチルエーテルを加え、表面に浮
かんだ油状物を除去し、残滓に無水ジエチルエーテルを
加えたところ、オレンジ色微粉末が生成した。溶媒を除
去し、得られた固体を減圧下乾燥したところ(S)−
N,O−ビス(ジフェニルホスフィノ)−α、α−ジフ
ェニル−2−アゼチジンメタノールのロジウムシクロオ
クタジエン錯体のトリフレート塩60mg(収率30
%)で得た。
【0039】(実施例5)α−アセチルアミノ−4−ク
ロロスチレン100mgと実施例2で得た(S)−N,
O−ビス(ジフェニルホスフィノ)−α、α−ジメチル
−2−アゼチジンメタノールのロジウムシクロオクタジ
エン錯体のトリフレート塩2.2mgをアルゴン雰囲気
下でイソプロパノール3mlに溶解する。オートクレー
ブ中水素圧10atm、40℃にて6時間反応させた。
反応終了後、反応混合物を濃縮し残渣をシリカゲルクロ
マトグラフィーにて精製して、目的物である光学活性な
N−アセチル−(4−クロロ)−α−フェネチルアミン
90mg(収率90%)で得た。生成物の光学純度は、
光学活性な固定相を有するHPLCにて分析し、71%
eeであった。
【0040】(実施例6〜13)実施例5に従い、反応触
媒、反応基質、反応溶媒、反応温度としてそれぞれ表1
に示した条件を使用する以外は同様に行った。結果を表
1に示す。
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 233/13 C07C 233/13 233/18 233/18 233/47 233/47 C07D 205/04 C07D 205/04 C07F 9/568 C07F 9/568 19/00 19/00 // C07B 53/00 C07B 53/00 B 61/00 300 61/00 300 C07M 7:00 C07M 7:00 Fターム(参考) 4G069 AA06 AA08 BA27A BA27B BC29A BC71B BE14A BE14B BE22B BE26A BE26B BE34B BE37B CB02 CB57 DA02 FA01 4H006 AA02 AC11 BA24 BA48 BE20 BJ50 BM30 BM72 BP30 BS10 BT12 BV22 4H039 CA19 CB10 4H050 AA01 AA02 AB40 AB84 WA15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) (式中、R1、R2は、それぞれ、置換基を有していて
    もよいアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキ
    ル基、置換基を有していてもよいアリール基を示し、A
    r1,Ar2はそれぞれ、置換基を有していてもよいア
    ルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置
    換基を有していてもよいアリール基またはアリールオキ
    シ基を示し、Mは遷移金属を示し、X−は対イオンを示
    し、mは0〜4の整数を示し、L1,L2はそれぞれ独
    立にまたは一体となって配位子を示し、*は不斉炭素を
    示す。さらにAr1,Ar2は互いに結合を形成してい
    てもよい。)で示される光学活性なアゼチジンメタノー
    ルホスフィン配位遷移金属錯体。
  2. 【請求項2】一般式(2) (式中、R1、R2は、それぞれ、置換基を有していて
    もよいアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキ
    ル基、置換基を有していてもよいアリール基を示し、A
    r1,Ar2はそれぞれ、置換基を有していてもよいア
    ルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置
    換基を有していてもよいアリール基またはアリールオキ
    シ基を示す。さらにAr1,Ar2は互いに結合を形成
    していてもよい。*は不斉炭素を示す。)で示される光
    学活性なアゼチジンメタノールホスフィン誘導体。
  3. 【請求項3】一般式(3) (式中、R1、R2はそれぞれ置換基を有していてもよ
    いアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル
    基、置換基を有していてもよいアリール基をそれぞれ示
    す。*は不斉炭素を示す)で示される光学活性なアゼチ
    ジンメタノール誘導体と一般式(4) PXAr1Ar2 (4) (式中、Xはハロゲン原子、Ar1,Ar2はそれぞ
    れ、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有
    していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよ
    いアリール基またはアリールオキシ基を示すし。Ar
    1,Ar2は互いに結合を形成していてもよい)で示さ
    れるホスフィン類とを反応させることを特徴とする前記
    一般式(2)で示される光学活性なアゼチジンメタノー
    ルホスフィン誘導体の製造法。
  4. 【請求項4】一般式(5) (式中、R1、R2はそれぞれ置換基を有していてもよ
    いアルキル基、置換基を有していてもよいアラルキル基
    をそれぞれ示す。*は不斉炭素を示す。)で示される光
    学活性なアゼチジンメタノール類。
  5. 【請求項5】請求項1記載の光学活性なアゼチジンメタ
    ノールホスフィン配位遷移金属錯体の存在下に不飽和有
    機化合物を不斉還元する方法。
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