JP2002338106A - 長手物体の移送装置 - Google Patents
長手物体の移送装置Info
- Publication number
- JP2002338106A JP2002338106A JP2001149680A JP2001149680A JP2002338106A JP 2002338106 A JP2002338106 A JP 2002338106A JP 2001149680 A JP2001149680 A JP 2001149680A JP 2001149680 A JP2001149680 A JP 2001149680A JP 2002338106 A JP2002338106 A JP 2002338106A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- value
- tension
- supply
- motor
- detected
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)
- Control Of Electric Motors In General (AREA)
- Control Of Ac Motors In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワイヤ等の長手物体を簡単な構成で安定的に
巻き取ることが困難であった。 【解決手段】 巻き取り側巻枠8をモ−タ9で回転して
供給側巻枠2からワイヤ1を引き出す。ダンサ−兼張力
検出器6でワイヤ1に張力を加える。検出張力値に基づ
いてワイヤ1の張力を一定に保つように供給側モ−タ3
を制御する。ワイヤ1の張力が異常に低下したらモ−タ
を停止する。
巻き取ることが困難であった。 【解決手段】 巻き取り側巻枠8をモ−タ9で回転して
供給側巻枠2からワイヤ1を引き出す。ダンサ−兼張力
検出器6でワイヤ1に張力を加える。検出張力値に基づ
いてワイヤ1の張力を一定に保つように供給側モ−タ3
を制御する。ワイヤ1の張力が異常に低下したらモ−タ
を停止する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤや帯状物体
等の長手物体を移送するための装置に関する。
等の長手物体を移送するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】伸線機、撚り線機等におけるワイヤの巻
き取り装置は、例えば特公平7‐12884号公報に開
示されているようにワイヤ供給側回転体(例えばキャプ
スタン)と、ワイヤ巻き取り側回転体(巻枠)と、供給
側回転体を駆動するモ−タと、巻き取り側回転体とを駆
動するためのモ−タと、張力調整及び張力検出機能を有
するダンサ−(dancer)とを備えている。この形式の巻
き取り装置においては、巻き取り側モ−タが、供給側モ
−タの回転情報に基づいた速度指令に基づいて制御され
る。また、ワイヤの張力を一定に保つために、ダンサ−
から得られた張力検出信号とダンサ−の基準位置を示す
基準値との誤差信号即ち偏差信号を作成し、これによっ
て、モ−タの速度指令を補正する。
き取り装置は、例えば特公平7‐12884号公報に開
示されているようにワイヤ供給側回転体(例えばキャプ
スタン)と、ワイヤ巻き取り側回転体(巻枠)と、供給
側回転体を駆動するモ−タと、巻き取り側回転体とを駆
動するためのモ−タと、張力調整及び張力検出機能を有
するダンサ−(dancer)とを備えている。この形式の巻
き取り装置においては、巻き取り側モ−タが、供給側モ
−タの回転情報に基づいた速度指令に基づいて制御され
る。また、ワイヤの張力を一定に保つために、ダンサ−
から得られた張力検出信号とダンサ−の基準位置を示す
基準値との誤差信号即ち偏差信号を作成し、これによっ
て、モ−タの速度指令を補正する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示されて
いる方式を採用すると、理想的には一定張力でワイヤを
巻き取ることができる。しかし、上記公報の方式では供
給側モ−タから巻き取り側モ−タに回転速度情報を伝達
する必要があり、長手物体移送装置の構成が複雑にな
る。供給側モ−タ及び巻き取り側モ−タを独立に回転制
御すれば、長手物体の移送装置の構成は簡単になる。し
かし、長手物体の張力の異常変化によって長手物体の切
断の発生、又は供給側モ−タ又は巻き取り側モ−タが過
電流又は過電圧状態になる恐れがある。
いる方式を採用すると、理想的には一定張力でワイヤを
巻き取ることができる。しかし、上記公報の方式では供
給側モ−タから巻き取り側モ−タに回転速度情報を伝達
する必要があり、長手物体移送装置の構成が複雑にな
る。供給側モ−タ及び巻き取り側モ−タを独立に回転制
御すれば、長手物体の移送装置の構成は簡単になる。し
かし、長手物体の張力の異常変化によって長手物体の切
断の発生、又は供給側モ−タ又は巻き取り側モ−タが過
電流又は過電圧状態になる恐れがある。
【0004】そこで、本発明の目的は、比較的簡単な構
成によって比較的安定的に長手物体を移送することがで
きる装置を提供することにある。
成によって比較的安定的に長手物体を移送することがで
きる装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記
目的を達成するための本発明は、線状又は帯状の長手物
体を供給するための供給側回転体と、前記供給側回転体
に結合された供給側モ−タと、前記長手物体を巻き取る
ための巻き取り側回転体と、前記巻き取り側回転体を回
転するための巻き取り側モ−タと、前記供給側回転体と
前記巻き取り側回転体との間において前記長手物体の張
力を検出するための張力検出手段と、前記張力検出手段
と前記供給側モ−タとの間に接続され、前記張力検出手
段で検出された検出張力値(Vt)と前記長手物体の基
準張力値(Vr)との差を求めるための減算手段と、前
記張力検出手段で検出された検出張力値(Vt)と前記
基準張力値(Vr)との差が所定値(V1又はV2)を越
えたか否かを判定するための判定手段と、前記差が前記
所定値(V1又はV2)を越えていないことを示している
判定結果が前記判定手段から得られている期間の少なく
とも一部において、前記検出張力値(Vt)と前記基準
張力値(Vr)との差を低減させるように前記供給側モ
−タを制御する第1の制御手段と、前記判定手段によっ
て、前記差が前記所定値(V1又はV2)を越えていると
判定された時に、前記供給側モ−タの駆動を制限又は停
止する第2の制御手段とを有していることを特徴とする
長手物体の移送装置に係わるものである。
目的を達成するための本発明は、線状又は帯状の長手物
体を供給するための供給側回転体と、前記供給側回転体
に結合された供給側モ−タと、前記長手物体を巻き取る
ための巻き取り側回転体と、前記巻き取り側回転体を回
転するための巻き取り側モ−タと、前記供給側回転体と
前記巻き取り側回転体との間において前記長手物体の張
力を検出するための張力検出手段と、前記張力検出手段
と前記供給側モ−タとの間に接続され、前記張力検出手
段で検出された検出張力値(Vt)と前記長手物体の基
準張力値(Vr)との差を求めるための減算手段と、前
記張力検出手段で検出された検出張力値(Vt)と前記
基準張力値(Vr)との差が所定値(V1又はV2)を越
えたか否かを判定するための判定手段と、前記差が前記
所定値(V1又はV2)を越えていないことを示している
判定結果が前記判定手段から得られている期間の少なく
とも一部において、前記検出張力値(Vt)と前記基準
張力値(Vr)との差を低減させるように前記供給側モ
−タを制御する第1の制御手段と、前記判定手段によっ
て、前記差が前記所定値(V1又はV2)を越えていると
判定された時に、前記供給側モ−タの駆動を制限又は停
止する第2の制御手段とを有していることを特徴とする
長手物体の移送装置に係わるものである。
【0006】なお、請求項2に示すように、前記判定手
段は、前記検出張力値(Vt)が前記基準張力値(V
r)から所定値(V1)を減算した値(Vt1)よりも小
さいか否かを判定する手段であり、前記第2の制御手段
は、前記検出張力値(Vt)が前記基準張力値(Vr)
から所定値(V1)を減算した値(Vt1)よりも小さい
時に、前記供給側モ−タを停止制御する手段であること
が望ましい。また、請求項3に示すように、前記判定手
段は、前記検出張力値(Vt)が前記基準張力値(V
r)に所定値(V2)を加算した値(Vt2)よりも大き
いか否かを判定する手段であり、前記第2の制御手段
は、前記検出張力値(Vt)が前記基準張力値(Vr)
に所定値(V2)を加算した値(Vt2)よりも大きい時
に、前記供給側モ−タを一定の駆動状態に保持する手段
であることが望ましい。また、請求項4に示すように、
前記判定手段は、前記検出張力値(Vt)が前記基準張
力値(Vr)から第1の所定値(V1)を減算した値か
ら成る第1の値(Vt1)よりも小さいか否かを判定す
る第1の判定手段と、前記検出張力値(Vt)が前記基
準張力値(Vr)に第2の所定値(V2)を加算した値
からなる第2の値(Vt2)よりも大きいか否かを判定
する第2の判定手段とから成り、前記第2の制御手段
は、前記検出張力値(Vt)が前記第1の値(Vt1)
よりも小さい時に、前記供給側モ−タを停止制御し、前
記検出張力値(Vt)が前記第2の値(Vt2)よりも
大きい時に、前記供給側モ−タを一定の駆動状態に保持
する手段であることが望ましい。また、請求項5に示す
ように、更に、前記検出張力値(Vt)が前記基準張力
値(Vr)から前記第1の所定値(V1)よりも小さい
第3の所定値(V3)を減算した値から成る第3の値
(Vt3)よりも大きいか否かを判定する第3の判定手
段と、前記検出張力値(Vt)が前記基準張力値(V
r)に前記第2の所定値(V2)よりも小さい第4の所
定値(V4)を加算した値から成る第4の値(Vt4)よ
りも大きいか否かを判定する第4の判定手段と、前記検
出張力値(Vt)が前記第3の値(Vt3)と前記第4
の値(Vt4)との間の値である時に、前記第1の制御
手段による前記供給側モ−タの制御を中断し、前記検出
張力値(Vt)が前記第1の値(Vt1)よりも大きく
且つ前記第3の値(Vt3)よりも小さい値を有してい
る時、及び前記第4の値(Vt4)よりも大きくかつ前
記第2の値(Vt2)よりも小さい値を有している時
に、前記第1の制御手段による前記供給側モ−タの制御
を実行する手段とを有していることが望ましい。また、
請求項6に示すように、前記供給側モ−タは、インバ−
タによって駆動される交流モ−タであることが望まし
い。また、請求項7に示すように、前記張力検出手段
は、前記供給側回転体と前記巻取り側回転体との間で前
記長手物体に接触して前記長手物体に張力を付与する加
圧体と前記長手物体の張力の変化に対応した前記加圧体
の変位を許すように前記加圧体を支持する支持手段と、
前記加圧体の位置に対応した張力検出信号を出力する張
力センサとから成ることが望ましい。
段は、前記検出張力値(Vt)が前記基準張力値(V
r)から所定値(V1)を減算した値(Vt1)よりも小
さいか否かを判定する手段であり、前記第2の制御手段
は、前記検出張力値(Vt)が前記基準張力値(Vr)
から所定値(V1)を減算した値(Vt1)よりも小さい
時に、前記供給側モ−タを停止制御する手段であること
が望ましい。また、請求項3に示すように、前記判定手
段は、前記検出張力値(Vt)が前記基準張力値(V
r)に所定値(V2)を加算した値(Vt2)よりも大き
いか否かを判定する手段であり、前記第2の制御手段
は、前記検出張力値(Vt)が前記基準張力値(Vr)
に所定値(V2)を加算した値(Vt2)よりも大きい時
に、前記供給側モ−タを一定の駆動状態に保持する手段
であることが望ましい。また、請求項4に示すように、
前記判定手段は、前記検出張力値(Vt)が前記基準張
力値(Vr)から第1の所定値(V1)を減算した値か
ら成る第1の値(Vt1)よりも小さいか否かを判定す
る第1の判定手段と、前記検出張力値(Vt)が前記基
準張力値(Vr)に第2の所定値(V2)を加算した値
からなる第2の値(Vt2)よりも大きいか否かを判定
する第2の判定手段とから成り、前記第2の制御手段
は、前記検出張力値(Vt)が前記第1の値(Vt1)
よりも小さい時に、前記供給側モ−タを停止制御し、前
記検出張力値(Vt)が前記第2の値(Vt2)よりも
大きい時に、前記供給側モ−タを一定の駆動状態に保持
する手段であることが望ましい。また、請求項5に示す
ように、更に、前記検出張力値(Vt)が前記基準張力
値(Vr)から前記第1の所定値(V1)よりも小さい
第3の所定値(V3)を減算した値から成る第3の値
(Vt3)よりも大きいか否かを判定する第3の判定手
段と、前記検出張力値(Vt)が前記基準張力値(V
r)に前記第2の所定値(V2)よりも小さい第4の所
定値(V4)を加算した値から成る第4の値(Vt4)よ
りも大きいか否かを判定する第4の判定手段と、前記検
出張力値(Vt)が前記第3の値(Vt3)と前記第4
の値(Vt4)との間の値である時に、前記第1の制御
手段による前記供給側モ−タの制御を中断し、前記検出
張力値(Vt)が前記第1の値(Vt1)よりも大きく
且つ前記第3の値(Vt3)よりも小さい値を有してい
る時、及び前記第4の値(Vt4)よりも大きくかつ前
記第2の値(Vt2)よりも小さい値を有している時
に、前記第1の制御手段による前記供給側モ−タの制御
を実行する手段とを有していることが望ましい。また、
請求項6に示すように、前記供給側モ−タは、インバ−
タによって駆動される交流モ−タであることが望まし
い。また、請求項7に示すように、前記張力検出手段
は、前記供給側回転体と前記巻取り側回転体との間で前
記長手物体に接触して前記長手物体に張力を付与する加
圧体と前記長手物体の張力の変化に対応した前記加圧体
の変位を許すように前記加圧体を支持する支持手段と、
前記加圧体の位置に対応した張力検出信号を出力する張
力センサとから成ることが望ましい。
【0007】
【発明の効果】各請求項の発明によれば、次の効果が得
られる。 (1) 検出張力値(Vt)と基準張力値(Vr)との
差が所定値を越えた時に、供給側モ−タの駆動を制限又
は停止させるので、長手物体の切断又は供給側モ−タの
過電流を防止することができる。 (2) 張力検出器の出力に基づいて供給側モ−タを制
御する比較的簡単な構成によって、長手物体の安定的移
送を達成することができる。
られる。 (1) 検出張力値(Vt)と基準張力値(Vr)との
差が所定値を越えた時に、供給側モ−タの駆動を制限又
は停止させるので、長手物体の切断又は供給側モ−タの
過電流を防止することができる。 (2) 張力検出器の出力に基づいて供給側モ−タを制
御する比較的簡単な構成によって、長手物体の安定的移
送を達成することができる。
【0008】請求項2の発明によれば、検出張力値Vt
が第1の値Vt1よりも小さくなると、供給側モ−タが停
止制御されるので、長手物体の切断時における供給側モ
−タの過電流を防止することができる。即ち、請求項2
の発明においては、供給側モ−タの不要な回転を迅速に
停止することができる。請求項3の発明によれば、モ−
タの過励磁を防止できる。請求項4の発明によれば、長
手物体の切断時のモ−タの迅速な停止が可能になり且つ
過大張力時のモ−タの過励磁を防ぐことができる。請求
項5の発明によれば、検出張力値Vtが基準張力値Vr
の近傍の値をとる時には、張力のフィ‐ドバック制御が
中断されるので、制御の安定性が向上する。請求項6の
発明によれば、モ−タ制御をインバ−タによって容易に
達成することができる。請求項7の発明によれば、長手
物体の張力調整及び張力検出を容易に達成することがで
きる。
が第1の値Vt1よりも小さくなると、供給側モ−タが停
止制御されるので、長手物体の切断時における供給側モ
−タの過電流を防止することができる。即ち、請求項2
の発明においては、供給側モ−タの不要な回転を迅速に
停止することができる。請求項3の発明によれば、モ−
タの過励磁を防止できる。請求項4の発明によれば、長
手物体の切断時のモ−タの迅速な停止が可能になり且つ
過大張力時のモ−タの過励磁を防ぐことができる。請求
項5の発明によれば、検出張力値Vtが基準張力値Vr
の近傍の値をとる時には、張力のフィ‐ドバック制御が
中断されるので、制御の安定性が向上する。請求項6の
発明によれば、モ−タ制御をインバ−タによって容易に
達成することができる。請求項7の発明によれば、長手
物体の張力調整及び張力検出を容易に達成することがで
きる。
【0009】
【実施形態】次に、図1〜図6を参照して本発明の実施
形態を説明する。図1に示す本発明の実施形態に従う長
手物体としての金属ワイヤ1の移送装置は、一般に給線
機と呼ばれているものであって、ワイヤ1を供給するた
めの供給側回転体としての巻枠2と、供給側巻枠2に結
合された供給側モ−タ3と、供給側モ−タ3の駆動回路
としてのインバ−タ4と、供給側制御回路5と、ダンサ−
兼張力検出器6と、巻き取り側装置7とから成る。巻き取
り側装置7は、巻き取り側回転体としての巻き取り側巻
枠8と、この巻き取り側巻枠8に結合された巻き取り側
モ−タ9と、巻き取り側モ−タ9の駆動回路としてのイ
ンバ−タ10と、巻き取り側制御回路11とから成る。
形態を説明する。図1に示す本発明の実施形態に従う長
手物体としての金属ワイヤ1の移送装置は、一般に給線
機と呼ばれているものであって、ワイヤ1を供給するた
めの供給側回転体としての巻枠2と、供給側巻枠2に結
合された供給側モ−タ3と、供給側モ−タ3の駆動回路
としてのインバ−タ4と、供給側制御回路5と、ダンサ−
兼張力検出器6と、巻き取り側装置7とから成る。巻き取
り側装置7は、巻き取り側回転体としての巻き取り側巻
枠8と、この巻き取り側巻枠8に結合された巻き取り側
モ−タ9と、巻き取り側モ−タ9の駆動回路としてのイ
ンバ−タ10と、巻き取り側制御回路11とから成る。
【0010】ワイヤ1が巻き回された供給側巻枠2は、
供給側モ−タ2の回転子に結合され、回転子と共に回転
する。供給側モ−タ2は交流モ−タとしての誘導電動機
であって、周波数及び電圧の変化によって回転速度を変
えることができ、且つ回転方向の切換を行うことができ
るものである。この実施形態では、ワイヤ1の正常移送
時には、供給側モ−タ3が非駆動状態に保持され、供給
側モ−タ3によるワイヤ1の送り出し又はバックテンシ
ョン即ち張力の付与は実行されない。従って、正常時に
は、巻き取り側装置7によってワイヤ1が巻き取られ、供
給側巻枠2は巻き取り側モ−タ9に従動して回転し、ワ
イヤ1を送り出す。ワイヤ1の張力が所定値よりも大き
くなった時には供給側巻枠2からのワイヤ1の送り出し
速度を速めるようにモ−タ3を正転駆動する。逆に、ワ
イヤ1の張力が所定値よりも小さくなった時には巻枠2
からのワイヤ1の送り出し速度を下げるようにモ−タ3を
逆転駆動する。なお、モ−タ3を逆転駆動しても逆転駆
動のトルクがワイヤ1の巻き取りのトルクよりも小さい
場合には、巻枠2からのワイヤ1の送り出しは継続す
る。
供給側モ−タ2の回転子に結合され、回転子と共に回転
する。供給側モ−タ2は交流モ−タとしての誘導電動機
であって、周波数及び電圧の変化によって回転速度を変
えることができ、且つ回転方向の切換を行うことができ
るものである。この実施形態では、ワイヤ1の正常移送
時には、供給側モ−タ3が非駆動状態に保持され、供給
側モ−タ3によるワイヤ1の送り出し又はバックテンシ
ョン即ち張力の付与は実行されない。従って、正常時に
は、巻き取り側装置7によってワイヤ1が巻き取られ、供
給側巻枠2は巻き取り側モ−タ9に従動して回転し、ワ
イヤ1を送り出す。ワイヤ1の張力が所定値よりも大き
くなった時には供給側巻枠2からのワイヤ1の送り出し
速度を速めるようにモ−タ3を正転駆動する。逆に、ワ
イヤ1の張力が所定値よりも小さくなった時には巻枠2
からのワイヤ1の送り出し速度を下げるようにモ−タ3を
逆転駆動する。なお、モ−タ3を逆転駆動しても逆転駆
動のトルクがワイヤ1の巻き取りのトルクよりも小さい
場合には、巻枠2からのワイヤ1の送り出しは継続す
る。
【0011】供給側インバ−タ4即ち直流−交流変換装
置は、直流電源12の直流電圧を3相交流電圧に変換し
てモ−タ3に供給するものである。図2は、モ−タ3と直
流電源12との間に接続されたインバ−タ4を詳しく示
す。インバ−タ4は、変換回路21と、制御信号形成回
路22と、回転方向切換及び制動制御回路23とから成
る。変換回路21は、トランジスタ等の半導体スイッチ
から成る第1、第2、第3、第4、第5及び第6のスイ
ッチQ1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6をブリッジ接続した
回路から成り、直流電源12の直流電圧を3相交流電圧
に変換し、これを出力ライン24、25、26によって
モ−タ3に送る。制御信号形成回路22は第1〜第6の
スイッチQ1〜Q6をオン・オフするための第1〜第6の
制御信号Vg1、Vg2、Vg3、Vg4、Vg5、Vg6を
形成し、回転方向切換及び制動制御回路23を介して第
1〜第6のスイッチQ1〜Q6の制御端子に送る。回転
方向切換及び制動制御回路23は、モ−タ3を逆転駆動
する時に第1〜第6のスイッチQ1〜Q6のスイッチング
の順番を変える機能と、モ−タ3を停止する時にモ−タ
3を直流電源12によって直流励磁する機能とを有する
ものである。インバ−タ4の制御方法の詳細は追って説
明する。
置は、直流電源12の直流電圧を3相交流電圧に変換し
てモ−タ3に供給するものである。図2は、モ−タ3と直
流電源12との間に接続されたインバ−タ4を詳しく示
す。インバ−タ4は、変換回路21と、制御信号形成回
路22と、回転方向切換及び制動制御回路23とから成
る。変換回路21は、トランジスタ等の半導体スイッチ
から成る第1、第2、第3、第4、第5及び第6のスイ
ッチQ1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6をブリッジ接続した
回路から成り、直流電源12の直流電圧を3相交流電圧
に変換し、これを出力ライン24、25、26によって
モ−タ3に送る。制御信号形成回路22は第1〜第6の
スイッチQ1〜Q6をオン・オフするための第1〜第6の
制御信号Vg1、Vg2、Vg3、Vg4、Vg5、Vg6を
形成し、回転方向切換及び制動制御回路23を介して第
1〜第6のスイッチQ1〜Q6の制御端子に送る。回転
方向切換及び制動制御回路23は、モ−タ3を逆転駆動
する時に第1〜第6のスイッチQ1〜Q6のスイッチング
の順番を変える機能と、モ−タ3を停止する時にモ−タ
3を直流電源12によって直流励磁する機能とを有する
ものである。インバ−タ4の制御方法の詳細は追って説
明する。
【0012】ダンサ−兼張力検出器6は、ダンサ−13
と張力センサ14とから成る。ダンサ−13は、テンシ
ョン付与装置とも呼ぶことができるものであって、加圧
体としての加圧ロ−ラ15と、軸16aによって加圧ロ
−ラ15を回転自在に支持するア−ム16と、張力付与
用バネ17を、固定ロ−ラ18aと、18bとから成
る。加圧ロ−ラ15の支持手段としてのア−ム16は軸
16bに回動自在に支持され、且つバネ17によって図
1で時計回り方向に偏倚されている。バネ17の一端1
7aはア−ム16に係止され、バネ17の他端17bは
固定部に係止されている。供給側巻枠2から送り出され
たワイヤ1は2つの固定ロ−ラ18a、18bの間で加
圧ロ−ラ15に接触している。加圧ロ−ラ15の中心軸
16aは、ワイヤ1の張力の変化に応じて図1で点線1
9上を移動する。即ち、ワイヤ1の張力が基準張力値よ
りも大きくなると、ロ−ラ15は上方向に移動する。逆
にワイヤ1の張力が基準張力値よりも小さくなると、ロ
−ラ15は下方向に移動する。20aは上限ストッパ、
20bは下限ストッパであり、ロ−ラ15及びア−ム1
6はこの2つのストッパ20a、20bで制限された範
囲で移動する。加圧ロ−ラ15はア−ム16に支持さ
れ、ア−ム16の移動範囲はストッパ20a、20bで
決定されているので、ア−ム16及びストッパ20a、
20bは加圧ロ−ラ15の案内手段として機能する。加
圧ロ−ラ15をア−ム16で支持する代りに、直線状に
延びるスロットを有する支持板によって加圧ロ−ラ15
を支持することができる。この場合には、加圧ロ−ラ1
5の軸16aを支持板のスロットに挿入する。
と張力センサ14とから成る。ダンサ−13は、テンシ
ョン付与装置とも呼ぶことができるものであって、加圧
体としての加圧ロ−ラ15と、軸16aによって加圧ロ
−ラ15を回転自在に支持するア−ム16と、張力付与
用バネ17を、固定ロ−ラ18aと、18bとから成
る。加圧ロ−ラ15の支持手段としてのア−ム16は軸
16bに回動自在に支持され、且つバネ17によって図
1で時計回り方向に偏倚されている。バネ17の一端1
7aはア−ム16に係止され、バネ17の他端17bは
固定部に係止されている。供給側巻枠2から送り出され
たワイヤ1は2つの固定ロ−ラ18a、18bの間で加
圧ロ−ラ15に接触している。加圧ロ−ラ15の中心軸
16aは、ワイヤ1の張力の変化に応じて図1で点線1
9上を移動する。即ち、ワイヤ1の張力が基準張力値よ
りも大きくなると、ロ−ラ15は上方向に移動する。逆
にワイヤ1の張力が基準張力値よりも小さくなると、ロ
−ラ15は下方向に移動する。20aは上限ストッパ、
20bは下限ストッパであり、ロ−ラ15及びア−ム1
6はこの2つのストッパ20a、20bで制限された範
囲で移動する。加圧ロ−ラ15はア−ム16に支持さ
れ、ア−ム16の移動範囲はストッパ20a、20bで
決定されているので、ア−ム16及びストッパ20a、
20bは加圧ロ−ラ15の案内手段として機能する。加
圧ロ−ラ15をア−ム16で支持する代りに、直線状に
延びるスロットを有する支持板によって加圧ロ−ラ15
を支持することができる。この場合には、加圧ロ−ラ1
5の軸16aを支持板のスロットに挿入する。
【0013】張力センサ14は、位置センサと呼ぶこと
ができるものであって、加圧ロ−ラ15の位置を検出し
て張力を示す信号Vtを出力するものである。この張力
センサ14は、図2に示すように例えば可変抵抗器14
aと可動接触子14bとロ−パスフィルタ14cとから
成り、加圧ロ−ラ15の位置に比例した電圧Vtを検出
張力値として出力する。可変抵抗器14aは電源端子1
4dとグランドとの間に接続され、可動接触子14bは
加圧ロ−ラ15の位置に比例して変位するようにア−ム
16に連結されている。従って、可動接触子17bとグ
ランドとの間に加圧ロ−ラ15の位置即ちワイヤ1の張
力にほぼ比例した電圧を得ることができる。ロ−パスフ
ィルタ14cは可動接触子14bに得られる高い周波数
成分を除去するものである。
ができるものであって、加圧ロ−ラ15の位置を検出し
て張力を示す信号Vtを出力するものである。この張力
センサ14は、図2に示すように例えば可変抵抗器14
aと可動接触子14bとロ−パスフィルタ14cとから
成り、加圧ロ−ラ15の位置に比例した電圧Vtを検出
張力値として出力する。可変抵抗器14aは電源端子1
4dとグランドとの間に接続され、可動接触子14bは
加圧ロ−ラ15の位置に比例して変位するようにア−ム
16に連結されている。従って、可動接触子17bとグ
ランドとの間に加圧ロ−ラ15の位置即ちワイヤ1の張
力にほぼ比例した電圧を得ることができる。ロ−パスフ
ィルタ14cは可動接触子14bに得られる高い周波数
成分を除去するものである。
【0014】ダンサ−兼張力検出器6の張力センサ14
とインバ−タ4との間に接続された供給側制御回路5
は、張力センサ14から得られた検出張力値Vtに基づ
いて本発明に従う供給側モ−タ3の制御を実行するもの
である。この制御回路5は図2に概略的に示すように、
張力基準値発生手段としての基準電圧源30と、誤差信
号又は偏差信号形成手段としての誤差増幅器31と、張
力レベル判定手段32と、補正値作成手段と呼ぶことも
できる操作量作成手段33とから成る。
とインバ−タ4との間に接続された供給側制御回路5
は、張力センサ14から得られた検出張力値Vtに基づ
いて本発明に従う供給側モ−タ3の制御を実行するもの
である。この制御回路5は図2に概略的に示すように、
張力基準値発生手段としての基準電圧源30と、誤差信
号又は偏差信号形成手段としての誤差増幅器31と、張
力レベル判定手段32と、補正値作成手段と呼ぶことも
できる操作量作成手段33とから成る。
【0015】基準電圧源30は、加圧ロ−ラ15の中心
位置又はホ−ムポジションに一致している基準張力値を
示す電圧Vrを発生する。誤差増幅器31の一方のに入
力端子は張力センサ14に接続され、他方の入力端子は
基準電圧源30に接続されている。従って、誤差増幅器
31は、検出張力値Vtと基準電圧Vrとの誤差信号△
Vt=Vt−Vrを発生する。
位置又はホ−ムポジションに一致している基準張力値を
示す電圧Vrを発生する。誤差増幅器31の一方のに入
力端子は張力センサ14に接続され、他方の入力端子は
基準電圧源30に接続されている。従って、誤差増幅器
31は、検出張力値Vtと基準電圧Vrとの誤差信号△
Vt=Vt−Vrを発生する。
【0016】張力レベル判定手段32は図5(A)に示
す検出張力値Vtと比較基準張力値である第1、第2、
第3及び第4の値Vt1、Vt2、Vt3、Vt4との関係
を判定するものであって、第1、第2、第3及び第4の
コンパレ−タ34、35、36、37と、第1、第2、
第3及び第4の張力発生手段としての第1、第2、第3
及び第4の比較基準電圧源38、39、40、41と、
ANDゲ−ト42と、第1、第2及び第3のNOT回路
43、44、45とから成る。
す検出張力値Vtと比較基準張力値である第1、第2、
第3及び第4の値Vt1、Vt2、Vt3、Vt4との関係
を判定するものであって、第1、第2、第3及び第4の
コンパレ−タ34、35、36、37と、第1、第2、
第3及び第4の張力発生手段としての第1、第2、第3
及び第4の比較基準電圧源38、39、40、41と、
ANDゲ−ト42と、第1、第2及び第3のNOT回路
43、44、45とから成る。
【0017】第1、第2、第3及び第4のコンパレ−タ
34、35、36、37の正入力端子は張力センサ14
に接続され、負入力端子は第1、第2、第3及び第4の
比較基準電圧源38、39、40、41に接続されてい
る。
34、35、36、37の正入力端子は張力センサ14
に接続され、負入力端子は第1、第2、第3及び第4の
比較基準電圧源38、39、40、41に接続されてい
る。
【0018】第1の比較基準電圧源38の値は図5に示
す第1の値Vt1に設定されている。この第1の値Vt1
は基準張力値を示す基準電圧Vrよりも第1の所定値V
1だけ低い値であり、ワイヤ1の下限張力値を示す。
す第1の値Vt1に設定されている。この第1の値Vt1
は基準張力値を示す基準電圧Vrよりも第1の所定値V
1だけ低い値であり、ワイヤ1の下限張力値を示す。
【0019】第2の比較基準電圧源39の値は、図5の
第2の値Vt2に設定されている。この第2の値Vt2は
基準電圧Vrよりも第2の所定値V2だけ高い値であ
り、ワイヤ1の上限張力値を示す。第1及び第2の所定
値V1、V2は互いに同一の値であってもよいし、異なる
値であってもよい。
第2の値Vt2に設定されている。この第2の値Vt2は
基準電圧Vrよりも第2の所定値V2だけ高い値であ
り、ワイヤ1の上限張力値を示す。第1及び第2の所定
値V1、V2は互いに同一の値であってもよいし、異なる
値であってもよい。
【0020】第3の比較基準電圧源40は図5の第3の
値Vt3に設定されている。第3の値Vt3は、第1の所
定値V1よりも小さい第3の所定値V3を基準電圧Vrか
ら減算した値から成り、上限不感帯レベルに相当する。
値Vt3に設定されている。第3の値Vt3は、第1の所
定値V1よりも小さい第3の所定値V3を基準電圧Vrか
ら減算した値から成り、上限不感帯レベルに相当する。
【0021】第4の基準電圧源41は、図5の第4の値
Vt4に設定されている。第4の値Vt4は、第2の所定
値V2よりも小さい第4の所定値V4を基準電圧Vrに加
算した値から成り、上限不感帯レベルに相当する。
Vt4に設定されている。第4の値Vt4は、第2の所定
値V2よりも小さい第4の所定値V4を基準電圧Vrに加
算した値から成り、上限不感帯レベルに相当する。
【0022】第1のコンパレ−タ34は、検出張力値V
tが第1の値Vt1以上か否かを判定する。図5のt4〜
t5に示すようにもし検出張力値Vtが第1の値Vt1以
下になった時には、第1のコンパレ−タ34の出力が高
レベル出力状態から低レベル出力状態に転換する。第1
のコンパレ−タ34の高レベル出力状態から低レベル出
力状態への転換は、ワイヤ1の切断等による異常たるみ
即ち異常張力低下を示している。第1のコンパレ−タ3
4から得られる異常張力低下を示す信号は、インバ−タ
4の停止指令としてライン46によってインバ−タ4に
送られる。また、第1のコンパレ−タ34の出力端子は
第3のNOT回路45を介して操作量作成手段33にも
接続されている。
tが第1の値Vt1以上か否かを判定する。図5のt4〜
t5に示すようにもし検出張力値Vtが第1の値Vt1以
下になった時には、第1のコンパレ−タ34の出力が高
レベル出力状態から低レベル出力状態に転換する。第1
のコンパレ−タ34の高レベル出力状態から低レベル出
力状態への転換は、ワイヤ1の切断等による異常たるみ
即ち異常張力低下を示している。第1のコンパレ−タ3
4から得られる異常張力低下を示す信号は、インバ−タ
4の停止指令としてライン46によってインバ−タ4に
送られる。また、第1のコンパレ−タ34の出力端子は
第3のNOT回路45を介して操作量作成手段33にも
接続されている。
【0023】図5のt2〜t3期間に示すように検出張力
値Vtが第2の値Vt2よりも高くなると、第2のコン
パレ−タ35の出力がワイヤ1の過大張力を示す高レベ
ルになる。ところで、ワイヤ1の張力が基準張力よりも
高い時に、供給側モ−タ3の正方向回転速度を上昇させ
ると、ワイヤ1の送り出し速度が高められ、ワイヤ1の
張力が低下する。しかし、供給側モ−タ3の回転速度を
高めるためにこの入力電圧を高くし過ぎると、モ−タ3
が過励磁状態となる。そこで、本実施形態では検出張力
値Vtが第2の値Vt2以上になったことが第2のコン
パレ−タ35で判定されたら、この出力を操作量作成回
路33に送り、操作量即ち図5(C)に示す操作電圧V
pをt2〜t3期間に示すように最大値Vmaxに固定す
る。なお、最大値Vmaxに固定する代りに任意の所定
値例えば、最大値Vmaxよりも大きい一定値に固定す
ることができる。
値Vtが第2の値Vt2よりも高くなると、第2のコン
パレ−タ35の出力がワイヤ1の過大張力を示す高レベ
ルになる。ところで、ワイヤ1の張力が基準張力よりも
高い時に、供給側モ−タ3の正方向回転速度を上昇させ
ると、ワイヤ1の送り出し速度が高められ、ワイヤ1の
張力が低下する。しかし、供給側モ−タ3の回転速度を
高めるためにこの入力電圧を高くし過ぎると、モ−タ3
が過励磁状態となる。そこで、本実施形態では検出張力
値Vtが第2の値Vt2以上になったことが第2のコン
パレ−タ35で判定されたら、この出力を操作量作成回
路33に送り、操作量即ち図5(C)に示す操作電圧V
pをt2〜t3期間に示すように最大値Vmaxに固定す
る。なお、最大値Vmaxに固定する代りに任意の所定
値例えば、最大値Vmaxよりも大きい一定値に固定す
ることができる。
【0024】第3及び第4のコンパレ−タ36、37は
張力のフィ−ドバック制御の不感帯領域を決定するため
のものである。この実施形態では図5(A)の第3の値
Vt3と第4の値Vt4との間を不感帯として検出してい
る。この不感帯検出のために、ANDゲ−ト42の一方
の入力端子が第3のコンパレ−タ36に接続され、他方
の入力端子が第1のNOT回路43を介して第4のコン
パレ−タ37に接続されている。従って、第3のコンパ
レ−タ36の出力が高レベル、第4のコンパレ−タ37
の出力が低レベルの時にはANDゲ−ト42の出力が高
レベルとなり、検出張力値Vtが第3及び第4の値Vt
3、Vt4間に収まっていることが判定される。ANDゲ
−ト42の出力はNOT回路44を介して操作量作成手
段33に送られる。
張力のフィ−ドバック制御の不感帯領域を決定するため
のものである。この実施形態では図5(A)の第3の値
Vt3と第4の値Vt4との間を不感帯として検出してい
る。この不感帯検出のために、ANDゲ−ト42の一方
の入力端子が第3のコンパレ−タ36に接続され、他方
の入力端子が第1のNOT回路43を介して第4のコン
パレ−タ37に接続されている。従って、第3のコンパ
レ−タ36の出力が高レベル、第4のコンパレ−タ37
の出力が低レベルの時にはANDゲ−ト42の出力が高
レベルとなり、検出張力値Vtが第3及び第4の値Vt
3、Vt4間に収まっていることが判定される。ANDゲ
−ト42の出力はNOT回路44を介して操作量作成手
段33に送られる。
【0025】操作量作成手段33は、インバ−タ4の出
力電圧を操作するための操作量を作成するものであり、
制御停止用スイッチ47と、偏差信号保持回路48と、
切換回路49とから成る。なお、図示が省略されている
が、操作量作成手段33に比例積分回路又は積分回路等
を含めることができる。また、比例積分回路又は積分回
路を誤差増幅器31に含めることができる。
力電圧を操作するための操作量を作成するものであり、
制御停止用スイッチ47と、偏差信号保持回路48と、
切換回路49とから成る。なお、図示が省略されている
が、操作量作成手段33に比例積分回路又は積分回路等
を含めることができる。また、比例積分回路又は積分回
路を誤差増幅器31に含めることができる。
【0026】制御停止用スイッチ47は、誤差増幅器3
1とインバ−タ4の操作量入力ライン52との間に接続
され、NOT回路44の出力でオン・オフ制御される。
例えば図5(A)のt0〜t1期間に示すように検出張力
値Vtが第3及び第4の値Vt3、Vt4間の不間帯領域
にある時には、NOT回路44の出力が高レベルにな
り、スイッチ47がオフ制御され、ライン52の操作量
が図5(C)に示すように零になる。インバ−タ4はラ
イン52の操作量が零の期間に、第1〜第6のスイッチ
Q1〜Q6をオフに制御する。
1とインバ−タ4の操作量入力ライン52との間に接続
され、NOT回路44の出力でオン・オフ制御される。
例えば図5(A)のt0〜t1期間に示すように検出張力
値Vtが第3及び第4の値Vt3、Vt4間の不間帯領域
にある時には、NOT回路44の出力が高レベルにな
り、スイッチ47がオフ制御され、ライン52の操作量
が図5(C)に示すように零になる。インバ−タ4はラ
イン52の操作量が零の期間に、第1〜第6のスイッチ
Q1〜Q6をオフに制御する。
【0027】保持回路48は、スイッチ47を介して誤
差増幅器31に接続されている。保持回路48は、第2
のコンパレ−タ35の出力が、例えば図5のt2時点に
おいて低レベルから高レベルに転換した時、及びNOT
回路45の出力が、例えば図5のt4時点で低レベルか
ら高レベルに転換した時に誤差増幅器31の出力を保持
する機能を有する。切換回路49は、誤差増幅器31の
出力をライン52に操作量として出力するためのスイッ
チ50と保持回路48の出力をライン52に操作量とし
て出力するためのスイッチ51とから成る。保持回路4
8の出力を選択するためのスイッチ51は、第2のコン
パレ−タ35の出力が高レベルの時又はNOT回路45
の出力が高レベルの時にのみオンになり、この他ではオ
フに保たれている。スイッチ50はスイッチ51と反対
に動作し、第2のコンパレ−タ35の出力又はNOT回
路45の出力が高レベルの時にのみオフになる。保持回
路48は、図5(C)のt2〜t3に示す最大操作量Vm
ax又はt4〜t5に示す最低操作量Vminを保持して
出力する。最大操作量Vmaxは前述したようにモ−タ
3の過励磁を防ぐ。この実施形態では、図5のt4〜t5
期間にモ−タ3が停止制御されるので、t4〜t5期間で
の操作量Vpを最低値Vminに制限する必要性がな
い。しかし、停止制御の遅れ又は停止制御異常の場合に
おけるモ−タ3の逆転方向の過励磁を防ぐために操作量
Vpを最低値Vminに制限する動作が生じている。
差増幅器31に接続されている。保持回路48は、第2
のコンパレ−タ35の出力が、例えば図5のt2時点に
おいて低レベルから高レベルに転換した時、及びNOT
回路45の出力が、例えば図5のt4時点で低レベルか
ら高レベルに転換した時に誤差増幅器31の出力を保持
する機能を有する。切換回路49は、誤差増幅器31の
出力をライン52に操作量として出力するためのスイッ
チ50と保持回路48の出力をライン52に操作量とし
て出力するためのスイッチ51とから成る。保持回路4
8の出力を選択するためのスイッチ51は、第2のコン
パレ−タ35の出力が高レベルの時又はNOT回路45
の出力が高レベルの時にのみオンになり、この他ではオ
フに保たれている。スイッチ50はスイッチ51と反対
に動作し、第2のコンパレ−タ35の出力又はNOT回
路45の出力が高レベルの時にのみオフになる。保持回
路48は、図5(C)のt2〜t3に示す最大操作量Vm
ax又はt4〜t5に示す最低操作量Vminを保持して
出力する。最大操作量Vmaxは前述したようにモ−タ
3の過励磁を防ぐ。この実施形態では、図5のt4〜t5
期間にモ−タ3が停止制御されるので、t4〜t5期間で
の操作量Vpを最低値Vminに制限する必要性がな
い。しかし、停止制御の遅れ又は停止制御異常の場合に
おけるモ−タ3の逆転方向の過励磁を防ぐために操作量
Vpを最低値Vminに制限する動作が生じている。
【0028】図3のインバ−タ4の制御信号形成回路2
2は、図4に概略的に示すように、電圧指令形成回路6
0と、第1、第2及び第3相制御信号形成回路61、6
2、63と、正転逆転指令形成回路69とから成る。制
御信号形成回路22の多くの部分はディジタル回路で構
成されているが、図4では制御信号形成回路が等価的な
アナログ回路で示されている。電圧指令形成回路60
は、図1の制御回路5から与えられた操作量Vpに相当
するインバ−タ4の出力電圧指令値を形成する。第1相
制御信号形成回路61は、正弦波発生器64と、乗算器
65と、鋸波発生器66と、コンパレ−タ67と、反転
回路即ちNOT回路68とから成る。正弦波発生器64
は図6(A)に示す正弦波Vsを発生する。第2及び第
3相制御信号形成回路62、63に設けられている正弦
波発生器からは、第1相制御信号形成回路61の正弦波
Vaに対して順次に120度位相差を有している第2相
及び第3相の正弦波が発生する。正弦波Vaの周波数は
インバ−タ4の出力周波数に一致する。この実施形態で
はインバ−タ4の出力周波数が一定に保持され、インバ
−タ4の入力電圧の調整で回転速度が制御されている。
乗算器65は、正弦波発生回路64から出力された正弦
波Vaに電圧指令形成回路60の出力を乗算して正弦波
Vaの振幅を調整する。鋸波発生器66は、図6(A)
に示す鋸波Vbを発生する。鋸波Vbは、正弦波Vaの
周波数よりも十分に高い周波数(例えば20〜100k
Hz)を有する。コンパレ−タ67は、乗算器65の出
力と鋸波発生器66の出力とを図6(A)に示すように
比較して図6(B)に示すPWM(パルス幅変調)パル
スから成る第1の制御信号Vg1を形成する。NOT回
路68はコンパレ−タ67の出力の逆位相信号を図6
(C)に示すように形成し、これを第2の制御信号Vg
2として出力する。
2は、図4に概略的に示すように、電圧指令形成回路6
0と、第1、第2及び第3相制御信号形成回路61、6
2、63と、正転逆転指令形成回路69とから成る。制
御信号形成回路22の多くの部分はディジタル回路で構
成されているが、図4では制御信号形成回路が等価的な
アナログ回路で示されている。電圧指令形成回路60
は、図1の制御回路5から与えられた操作量Vpに相当
するインバ−タ4の出力電圧指令値を形成する。第1相
制御信号形成回路61は、正弦波発生器64と、乗算器
65と、鋸波発生器66と、コンパレ−タ67と、反転
回路即ちNOT回路68とから成る。正弦波発生器64
は図6(A)に示す正弦波Vsを発生する。第2及び第
3相制御信号形成回路62、63に設けられている正弦
波発生器からは、第1相制御信号形成回路61の正弦波
Vaに対して順次に120度位相差を有している第2相
及び第3相の正弦波が発生する。正弦波Vaの周波数は
インバ−タ4の出力周波数に一致する。この実施形態で
はインバ−タ4の出力周波数が一定に保持され、インバ
−タ4の入力電圧の調整で回転速度が制御されている。
乗算器65は、正弦波発生回路64から出力された正弦
波Vaに電圧指令形成回路60の出力を乗算して正弦波
Vaの振幅を調整する。鋸波発生器66は、図6(A)
に示す鋸波Vbを発生する。鋸波Vbは、正弦波Vaの
周波数よりも十分に高い周波数(例えば20〜100k
Hz)を有する。コンパレ−タ67は、乗算器65の出
力と鋸波発生器66の出力とを図6(A)に示すように
比較して図6(B)に示すPWM(パルス幅変調)パル
スから成る第1の制御信号Vg1を形成する。NOT回
路68はコンパレ−タ67の出力の逆位相信号を図6
(C)に示すように形成し、これを第2の制御信号Vg
2として出力する。
【0029】第2及び第3相制御信号形成回路62、6
3は、第1及び第2の制御信号Vg1、Vg2と異なる位
相の制御信号Vg3〜Vg6を形成する点を除いて第1相
制御信号形成回路61と同一に構成されている。
3は、第1及び第2の制御信号Vg1、Vg2と異なる位
相の制御信号Vg3〜Vg6を形成する点を除いて第1相
制御信号形成回路61と同一に構成されている。
【0030】正転逆転指令形成回路69は、図2の誤差
増幅器31の出力が正の時即ちVt>Vrの時に正転を
示す出力をライン70に送出し、誤差出力が負の時即ち
Vt<Vrの時に逆転を示す出力をライン70に送出す
る。図5(B)はモ−タ3の正転駆動期間t1〜t3と逆
転駆動期間t3〜t5とを示す。この実施形態では、不感
帯期間t0〜t1では、正転又は逆転指令が発生していな
いが、誤差増幅器31の出力をスイッチ47を介さずに
図4の正転逆転指令形成回路69に供給し、不間帯期間
であっても、Vt>Vrで正転指令、Vt<Vrで逆転
指令を発生させることができる。
増幅器31の出力が正の時即ちVt>Vrの時に正転を
示す出力をライン70に送出し、誤差出力が負の時即ち
Vt<Vrの時に逆転を示す出力をライン70に送出す
る。図5(B)はモ−タ3の正転駆動期間t1〜t3と逆
転駆動期間t3〜t5とを示す。この実施形態では、不感
帯期間t0〜t1では、正転又は逆転指令が発生していな
いが、誤差増幅器31の出力をスイッチ47を介さずに
図4の正転逆転指令形成回路69に供給し、不間帯期間
であっても、Vt>Vrで正転指令、Vt<Vrで逆転
指令を発生させることができる。
【0031】図3の回転方向切換及び制動制御回路23
は、ワイヤ1の張力を制御するために供給側モ−タ3の
駆動形態の切換を実行するものである。モ−タ3の回転
方向は周知のように3相入力ライン24、25、26の
中の2つを切換えることによって逆転する。従って、ラ
イン24、25、26に切換器を設けて、モ−タ3の正
転駆動と逆転駆動との切換を実行することができる。こ
の実施形態では、モ−タ3の入力ライン24〜26の切
換と等価の動作を第1〜第6の制御信号Vg1〜Vg6の
供給先の変更によって達成している。図4の正転逆転指
令形成回路69から正転を示す信号が発生している時に
は、第1〜第6の制御信号Vg1〜Vg6を第1〜第6の
スイッチQ1〜Q6にそのまま印加する。モ−タ3を逆転
駆動する時には、第1及び第2の制御信号Vg1、Vg2
を第3及び第4のスイッチQ3、Q4に供給し、第3及び
第4の制御信号Vg3、Vg4を第1及び第2のスイッチ
Q1、Q2に供給する。既に説明したように、供給側モ−
タ3のトルクは、巻き取り側モ−タ8のトルク7よりも
小さいので、供給側モ−タ3を逆転駆動してもこのモ−
タ3は逆転はせず、正転の回転速度の低下が生じる。
は、ワイヤ1の張力を制御するために供給側モ−タ3の
駆動形態の切換を実行するものである。モ−タ3の回転
方向は周知のように3相入力ライン24、25、26の
中の2つを切換えることによって逆転する。従って、ラ
イン24、25、26に切換器を設けて、モ−タ3の正
転駆動と逆転駆動との切換を実行することができる。こ
の実施形態では、モ−タ3の入力ライン24〜26の切
換と等価の動作を第1〜第6の制御信号Vg1〜Vg6の
供給先の変更によって達成している。図4の正転逆転指
令形成回路69から正転を示す信号が発生している時に
は、第1〜第6の制御信号Vg1〜Vg6を第1〜第6の
スイッチQ1〜Q6にそのまま印加する。モ−タ3を逆転
駆動する時には、第1及び第2の制御信号Vg1、Vg2
を第3及び第4のスイッチQ3、Q4に供給し、第3及び
第4の制御信号Vg3、Vg4を第1及び第2のスイッチ
Q1、Q2に供給する。既に説明したように、供給側モ−
タ3のトルクは、巻き取り側モ−タ8のトルク7よりも
小さいので、供給側モ−タ3を逆転駆動してもこのモ−
タ3は逆転はせず、正転の回転速度の低下が生じる。
【0032】図3の回転方向切換及び制動制御回路23
によってモ−タ3を制動する動作は、ライン46が高レ
ベルから低レベルに転換した時に生じる。即ち、図5の
t4〜t5期間に示すように検出張力値Vtが第1の値V
t1よりも低くなると、第1のコンパレ−タ34の出力
が高レベルから低レベルに転換する。この状態はワイヤ
1の張力の異常低下を示しているので、回転方向切換及
び制動制御回路23はワイヤ1の切断が発生したと判断
し、モ−タ3を停止制御する。交流モ−タ3の停止制御
する方法として直流励磁方法がある。この実施形態で
は、図5のt4〜t5期間に第1〜第6の制御信号Vg1
〜Vg6の第1〜第6のスイッチQ1〜Q6への供給を停
止し、この代りに、第1、第4及び第6のスイッチQ
1、Q4、Q6をオン制御し、第2、第3及び第5のスイ
ッチQ2、Q3、Q5をオフ制御してモ−タ3を直流励磁
し、モ−タ3を制動する。なお、直流励磁の代りに、第
2、第4及び第5のスイッチQ2、Q4、Q6をオン制御
し、第1、第3及び第5のスイッチQ1、Q3、Q5をオ
フ制御し、回生制動によってモ−タ3を停止制御するこ
ともできる。
によってモ−タ3を制動する動作は、ライン46が高レ
ベルから低レベルに転換した時に生じる。即ち、図5の
t4〜t5期間に示すように検出張力値Vtが第1の値V
t1よりも低くなると、第1のコンパレ−タ34の出力
が高レベルから低レベルに転換する。この状態はワイヤ
1の張力の異常低下を示しているので、回転方向切換及
び制動制御回路23はワイヤ1の切断が発生したと判断
し、モ−タ3を停止制御する。交流モ−タ3の停止制御
する方法として直流励磁方法がある。この実施形態で
は、図5のt4〜t5期間に第1〜第6の制御信号Vg1
〜Vg6の第1〜第6のスイッチQ1〜Q6への供給を停
止し、この代りに、第1、第4及び第6のスイッチQ
1、Q4、Q6をオン制御し、第2、第3及び第5のスイ
ッチQ2、Q3、Q5をオフ制御してモ−タ3を直流励磁
し、モ−タ3を制動する。なお、直流励磁の代りに、第
2、第4及び第5のスイッチQ2、Q4、Q6をオン制御
し、第1、第3及び第5のスイッチQ1、Q3、Q5をオ
フ制御し、回生制動によってモ−タ3を停止制御するこ
ともできる。
【0033】巻き取り側装置7のモ−タ9はインバ−タ
10で駆動されている。インバ−タ10は直流電源71
の直流電圧を交流電圧に変換し、この交流電圧をモ−タ
9に供給している。モ−タ9の回転速度の制御は、イン
バ−タ10に接続された制御回路11によって実行され
る。この実施形態では制御回路11から速度制御信号と
してインバ−タ10の出力周波数を示す信号が発生す
る。勿論、速度制御信号としてインバ−タ10の出力電
圧を換えるための信号を制御回路11から発生させても
よい。巻き取り側モ−タ9の速度は、巻枠8に対するワ
イヤ1の巻径の変化に応じて変えることができる。
10で駆動されている。インバ−タ10は直流電源71
の直流電圧を交流電圧に変換し、この交流電圧をモ−タ
9に供給している。モ−タ9の回転速度の制御は、イン
バ−タ10に接続された制御回路11によって実行され
る。この実施形態では制御回路11から速度制御信号と
してインバ−タ10の出力周波数を示す信号が発生す
る。勿論、速度制御信号としてインバ−タ10の出力電
圧を換えるための信号を制御回路11から発生させても
よい。巻き取り側モ−タ9の速度は、巻枠8に対するワ
イヤ1の巻径の変化に応じて変えることができる。
【0034】ワイヤ1の巻枠8に対する巻き取り速度が
速くなると、ワイヤ1の張力が大きくなる。この結果、
ワイヤ1の供給側においてワイヤ1の送り出し速度を早
くする制御が生じる。逆に、ワイヤ1の巻き取り速度が
低下すると、ワイヤ1の張力が低下する。この結果、供
給側においてワイヤ1の送り出し速度を下げる制御が生
じる。
速くなると、ワイヤ1の張力が大きくなる。この結果、
ワイヤ1の供給側においてワイヤ1の送り出し速度を早
くする制御が生じる。逆に、ワイヤ1の巻き取り速度が
低下すると、ワイヤ1の張力が低下する。この結果、供
給側においてワイヤ1の送り出し速度を下げる制御が生
じる。
【0035】本実施形態は次の効果を有する。 (1) 検出張力値Vtが第1の値Vt1よりも低くな
ると、ワイヤ1の切断とみなしてモ−タ3を直流励磁す
る。これにより、モ−タ3を急速に停止させることがで
きる。 (2) 検出張力値Vtが第2の値Vt2よりも高くな
ると、インバ−タ4の出力電圧の操作量Vpを所定値即
ち最大値Vmaxに制限するので、モ−タ3の過励磁を
防ぐことができる。 (3) Vt3〜Vt4を不感帯としているので、基準張
力値Vr近傍での張力制御の振動を防止し、張力制御の
安定化を向上させることができる。 (4) 供給側モ−タ3をダンサ−兼張力検出器6の出
力で制御するという簡単な構成により、ワイヤ1の安定
的移動を達成することができる。
ると、ワイヤ1の切断とみなしてモ−タ3を直流励磁す
る。これにより、モ−タ3を急速に停止させることがで
きる。 (2) 検出張力値Vtが第2の値Vt2よりも高くな
ると、インバ−タ4の出力電圧の操作量Vpを所定値即
ち最大値Vmaxに制限するので、モ−タ3の過励磁を
防ぐことができる。 (3) Vt3〜Vt4を不感帯としているので、基準張
力値Vr近傍での張力制御の振動を防止し、張力制御の
安定化を向上させることができる。 (4) 供給側モ−タ3をダンサ−兼張力検出器6の出
力で制御するという簡単な構成により、ワイヤ1の安定
的移動を達成することができる。
【0036】
【変形例】本発明は上述の実施形態に限定されるもので
なく、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 検出張力値VtがVt3〜Vt4の範囲を不感帯
領域とせずに、Vt4〜Vt2の区間及びVt1〜Vt3の
区間と同様にモ−タ3を正転駆動又は逆転駆動すること
ができる。即ちVr〜Vt2区間にモ−タ3を帰還制御
を伴って正転駆動し、Vt1〜Vr区間にモ−タ3を帰
還制御を伴って逆転駆動することができる。 (2) 第1、第2、第3及び第4のコンパレ−タ3
4、35、36、37の一方の入力端子を誤差増幅器3
1に接続することができる。この場合は比較用基準電圧
源38〜41の基準電圧を図2の場合よりもVrだけ低
い値に設定する。 (3) 図5のt2〜t3期間に示すように検出張力値V
tが第2の値Vt2を越えた時に、巻き取り側モ−タ
9、または供給側モ−タ3と巻き取り側モ−タ9との両
方を停止制御し、ワイヤ1の切断を防ぐことができる。 (4) 検出張力値Vtの変化と出力電圧操作量Vpと
の関係を図5のt1〜t2期間及びt3〜t4期間で直線的
即ち比例関係としないで放物線等曲線関係にすることが
できる。 (5) モ−タ3の回転速度制御を、インバ−タ4の出
力周波数と出力電圧との比を一定に保つ方式即ちV/f
制御とすることができる。 (6) モ−タ3、8を直流モ−タとすることができ
る。 (7) 供給側巻枠2の代りにワイヤ1を定速送りする
ためのキャプスタを本発明に従って制御することができ
る。この場合には、図1のモ−タ3にキャプスタを結合
させる。 (8) 制御回路5の一部又は全部をディジタル回路で
形成することができる。
なく、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 検出張力値VtがVt3〜Vt4の範囲を不感帯
領域とせずに、Vt4〜Vt2の区間及びVt1〜Vt3の
区間と同様にモ−タ3を正転駆動又は逆転駆動すること
ができる。即ちVr〜Vt2区間にモ−タ3を帰還制御
を伴って正転駆動し、Vt1〜Vr区間にモ−タ3を帰
還制御を伴って逆転駆動することができる。 (2) 第1、第2、第3及び第4のコンパレ−タ3
4、35、36、37の一方の入力端子を誤差増幅器3
1に接続することができる。この場合は比較用基準電圧
源38〜41の基準電圧を図2の場合よりもVrだけ低
い値に設定する。 (3) 図5のt2〜t3期間に示すように検出張力値V
tが第2の値Vt2を越えた時に、巻き取り側モ−タ
9、または供給側モ−タ3と巻き取り側モ−タ9との両
方を停止制御し、ワイヤ1の切断を防ぐことができる。 (4) 検出張力値Vtの変化と出力電圧操作量Vpと
の関係を図5のt1〜t2期間及びt3〜t4期間で直線的
即ち比例関係としないで放物線等曲線関係にすることが
できる。 (5) モ−タ3の回転速度制御を、インバ−タ4の出
力周波数と出力電圧との比を一定に保つ方式即ちV/f
制御とすることができる。 (6) モ−タ3、8を直流モ−タとすることができ
る。 (7) 供給側巻枠2の代りにワイヤ1を定速送りする
ためのキャプスタを本発明に従って制御することができ
る。この場合には、図1のモ−タ3にキャプスタを結合
させる。 (8) 制御回路5の一部又は全部をディジタル回路で
形成することができる。
【図1】本発明に従う実施形態の巻き取り装置を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図2】図1の張力センサ、制御回路、インバ−タ及び
モ−タを更に詳しく示すブロック図である。
モ−タを更に詳しく示すブロック図である。
【図3】図1の供給側インバ−タを詳しく示す回路図で
ある。
ある。
【図4】供給側インバ−タの制御信号形成回路を詳しく
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図5】図2及び図4の各部の状態を示す図である。
【図6】図4の各部の状態を示す波形図である。
1 ワイヤ 2 巻枠 3 モ−タ 4 インバ−タ 5 制御回路 6 ダンサ−兼張力検出器 14 張力センサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年4月5日(2002.4.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】ダンサ−兼張力検出器6は、ダンサ−13
と張力センサ14とから成る。ダンサ−13は、テンシ
ョン付与装置とも呼ぶことができるものであって、加圧
体としての加圧ロ−ラ15と、軸16aによって加圧ロ
−ラ15を回転自在に支持するア−ム16と、張力付与
用バネ17と、固定ロ−ラ18a、18bとから成る。
加圧ロ−ラ15の支持手段としてのア−ム16は軸16
bに回動自在に支持され、且つバネ17によって図1で
時計回り方向に偏倚されている。バネ17の一端17a
はア−ム16に係止され、バネ17の他端17bは固定
部に係止されている。供給側巻枠2から送り出されたワ
イヤ1は2つの固定ロ−ラ18a、18bの間で加圧ロ
−ラ15に接触している。加圧ロ−ラ15の中心軸16
aは、ワイヤ1の張力の変化に応じて図1で点線19上
を移動する。即ち、ワイヤ1の張力が基準張力値よりも
大きくなると、ロ−ラ15は上方向に移動する。逆にワ
イヤ1の張力が基準張力値よりも小さくなると、ロ−ラ
15は下方向に移動する。20aは上限ストッパ、20
bは下限ストッパであり、ロ−ラ15及びア−ム16は
この2つのストッパ20a、20bで制限された範囲で
移動する。加圧ロ−ラ15はア−ム16に支持され、ア
−ム16の移動範囲はストッパ20a、20bで決定さ
れているので、ア−ム16及びストッパ20a、20b
は加圧ロ−ラ15の案内手段として機能する。加圧ロ−
ラ15をア−ム16で支持する代りに、直線状に延びる
スロットを有する支持板によって加圧ロ−ラ15を支持
することができる。この場合には、加圧ロ−ラ15の軸
16aを支持板のスロットに挿入する。
と張力センサ14とから成る。ダンサ−13は、テンシ
ョン付与装置とも呼ぶことができるものであって、加圧
体としての加圧ロ−ラ15と、軸16aによって加圧ロ
−ラ15を回転自在に支持するア−ム16と、張力付与
用バネ17と、固定ロ−ラ18a、18bとから成る。
加圧ロ−ラ15の支持手段としてのア−ム16は軸16
bに回動自在に支持され、且つバネ17によって図1で
時計回り方向に偏倚されている。バネ17の一端17a
はア−ム16に係止され、バネ17の他端17bは固定
部に係止されている。供給側巻枠2から送り出されたワ
イヤ1は2つの固定ロ−ラ18a、18bの間で加圧ロ
−ラ15に接触している。加圧ロ−ラ15の中心軸16
aは、ワイヤ1の張力の変化に応じて図1で点線19上
を移動する。即ち、ワイヤ1の張力が基準張力値よりも
大きくなると、ロ−ラ15は上方向に移動する。逆にワ
イヤ1の張力が基準張力値よりも小さくなると、ロ−ラ
15は下方向に移動する。20aは上限ストッパ、20
bは下限ストッパであり、ロ−ラ15及びア−ム16は
この2つのストッパ20a、20bで制限された範囲で
移動する。加圧ロ−ラ15はア−ム16に支持され、ア
−ム16の移動範囲はストッパ20a、20bで決定さ
れているので、ア−ム16及びストッパ20a、20b
は加圧ロ−ラ15の案内手段として機能する。加圧ロ−
ラ15をア−ム16で支持する代りに、直線状に延びる
スロットを有する支持板によって加圧ロ−ラ15を支持
することができる。この場合には、加圧ロ−ラ15の軸
16aを支持板のスロットに挿入する。
Claims (7)
- 【請求項1】 線状又は帯状の長手物体を供給するため
の供給側回転体と、 前記供給側回転体に結合された供給側モ−タと、 前記長手物体を巻き取るための巻き取り側回転体と、 前記巻き取り側回転体を回転するための巻き取り側モ−
タと、 前記供給側回転体と前記巻き取り側回転体との間におい
て前記長手物体の張力を検出するための張力検出手段
と、 前記張力検出手段と前記供給側モ−タとの間に接続さ
れ、前記張力検出手段で検出された検出張力値(Vt)
と前記長手物体の基準張力値(Vr)との差を求めるた
めの減算手段と、 前記張力検出手段で検出された検出張力値(Vt)と前
記基準張力値(Vr)との差が所定値(V1又はV2)を
越えたか否かを判定するための判定手段と、 前記差が前記所定値(V1又はV2)を越えていないこと
を示している判定結果が前記判定手段から得られている
期間の少なくとも一部において、前記検出張力値(V
t)と前記基準張力値(Vr)との差を低減させるよう
に前記供給側モ−タを制御する第1の制御手段と、 前記判定手段によって、前記差が前記所定値(V1又は
V2)を越えていると判定された時に、前記供給側モ−
タの駆動を制限又は停止する第2の制御手段とを有して
いることを特徴とする長手物体の移送装置。 - 【請求項2】 前記判定手段は、前記検出張力値(V
t)が前記基準張力値(Vr)から所定値(V1)を減
算した値(Vt1)よりも小さいか否かを判定する手段
であり、 前記第2の制御手段は、前記検出張力値(Vt)が前記
基準張力値(Vr)から所定値(V1)を減算した値
(Vt1)よりも小さい時に、前記供給側モ−タを停止
制御する手段であることを特徴とする請求項1記載の長
手物体の移送装置。 - 【請求項3】 前記判定手段は、前記検出張力値(V
t)が前記基準張力値(Vr)に所定値(V2)を加算
した値(Vt2)よりも大きいか否かを判定する手段で
あり、 前記第2の制御手段は、前記検出張力値(Vt)が前記
基準張力値(Vr)に所定値(V2)を加算した値(V
t2)よりも大きい時に、前記供給側モ−タを一定の駆
動状態に保持する手段であることを特徴とする請求項1
記載の長手物体の移送装置。 - 【請求項4】 前記判定手段は、前記検出張力値(V
t)が前記基準張力値(Vr)から第1の所定値(V
1)を減算した値から成る第1の値(Vt1)よりも大き
いか否かを判定する第1の判定手段と、前記検出張力値
(Vt)が前記基準張力値(Vr)に第2の所定値(V
2)を加算した値からなる第2の値(Vt2)よりも大き
いか否かを判定する第2の判定手段とから成り、 前記第2の制御手段は、前記検出張力値(Vt)が前記
第1の値(Vt1)よりも小さい時に、前記供給側モ−
タを停止制御し、前記検出張力値(Vt)が前記第2の
値(Vt2)よりも大きい時に、前記供給側モ−タを一
定の駆動状態に保持する手段であることを特徴とする請
求項1記載の長手物体の移送装置。 - 【請求項5】 更に、前記検出張力値(Vt)が前記基
準張力値(Vr)から前記第1の所定値(V1)よりも
小さい第3の所定値(V3)を減算した値から成る第3
の値(Vt3)よりも大きいか否かを判定する第3の判
定手段と、 前記検出張力値(Vt)が前記基準張力値(Vr)に前
記第2の所定値(V2)よりも小さい第4の所定値(V
4)を加算した値から成る第4の値(Vt4)よりも大き
いか否かを判定する第4の判定手段と、 前記検出張力値(Vt)が前記第3の値(Vt3)と前
記第4の値(Vt4)との間の値である時に、前記第1
の制御手段による前記供給側モ−タの制御を中断し、前
記検出張力値(Vt)が前記第1の値(Vt1)よりも
大きく且つ前記第3の値(Vt3)よりも小さい値を有
している時、及び前記第4の値(Vt4)よりも大きく
かつ前記第2の値(Vt2)よりも小さい値を有してい
る時に、前記第1の制御手段による前記供給側モ−タの
制御を実行する手段とを有していることをと特徴とする
請求項4記載の長手物体の移送装置。 - 【請求項6】 前記供給側モ−タは、インバ−タによっ
て駆動される交流モ−タであることを特徴とする請求項
1又は2又は3又は4又は5記載の長手物体の移送装
置。 - 【請求項7】 前記張力検出手段は、前記供給側回転体
と前記巻取り側回転体との間で前記長手物体に接触して
前記長手物体に張力を付与する加圧体と 前記長手物体
の張力の変化に対応した前記加圧体の変位を許すように
前記加圧体を支持する支持手段と、前記加圧体の位置に
対応した張力検出信号を出力する張力センサとから成る
ことを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又
は6記載の長手物体の移送装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001149680A JP2002338106A (ja) | 2001-05-18 | 2001-05-18 | 長手物体の移送装置 |
CN 02120446 CN1266017C (zh) | 2001-05-18 | 2002-05-20 | 细长形物体输送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001149680A JP2002338106A (ja) | 2001-05-18 | 2001-05-18 | 長手物体の移送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002338106A true JP2002338106A (ja) | 2002-11-27 |
Family
ID=18994816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001149680A Pending JP2002338106A (ja) | 2001-05-18 | 2001-05-18 | 長手物体の移送装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002338106A (ja) |
CN (1) | CN1266017C (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006175770A (ja) * | 2004-12-24 | 2006-07-06 | Bridgestone Corp | 幅狭帯状体の供給巻付け方法および装置 |
CN104495513A (zh) * | 2014-12-16 | 2015-04-08 | 中材科技股份有限公司 | 一种原丝切向退解的玻璃纤维络纱纱架 |
WO2016157972A1 (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-06 | 株式会社フジシールインターナショナル | アキューム装置 |
CN106542367A (zh) * | 2016-10-21 | 2017-03-29 | 岳西县桃园服饰有限公司 | 一种可升降式布匹收卷装置 |
CN109807261A (zh) * | 2017-11-20 | 2019-05-28 | 中国科学院沈阳计算技术研究所有限公司 | 一种手动式钢丝张力加载与测量装置 |
CN113548531A (zh) * | 2020-04-23 | 2021-10-26 | 亚亚科技股份有限公司 | 自动调整料带拉力的料带输送装置 |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ITMI20051325A1 (it) * | 2005-07-12 | 2007-01-13 | Btsr Int Spa | Metodo e dispositivo per assicurare l'alimentazione di un filo a tensione costante a doppio anello di regolazione ad una macchina tessile |
JP2012082023A (ja) * | 2010-10-06 | 2012-04-26 | Kobe Steel Ltd | 溶接ワイヤ巻替装置及び溶接ワイヤ巻替方法 |
CN103635406B (zh) * | 2011-06-11 | 2016-10-19 | 欧瑞康纺织有限及两合公司 | 用于输送长丝的张紧装置 |
CN102354582B (zh) * | 2011-08-19 | 2013-11-13 | 江苏华风电子有限公司 | 一种绞线机 |
US10029876B2 (en) | 2012-04-27 | 2018-07-24 | Web Industries, Inc. | Interliner method and apparatus |
EP2841372A4 (en) * | 2012-04-27 | 2016-11-09 | Web Ind Inc | IMPROVED PROCESSING METHOD AND APPARATUS |
CN103723574B (zh) * | 2012-10-12 | 2016-06-08 | 浙江伟星实业发展股份有限公司 | 一种绕带机 |
TWI631254B (zh) * | 2017-06-22 | 2018-08-01 | 紹凱動能科技股份有限公司 | Yarn sensing device |
CN107472966A (zh) * | 2017-08-21 | 2017-12-15 | 拓卡奔马机电科技有限公司 | 一种上布机及其吐布速度调控装置 |
JP7096005B2 (ja) * | 2018-02-16 | 2022-07-05 | 株式会社Fuji | テープ巻き取り装置 |
CN109159926A (zh) * | 2018-06-14 | 2019-01-08 | 上海卫星工程研究所 | 一种应用于航天器的绳索张力精密调整装置 |
CN110054025B (zh) * | 2019-01-17 | 2020-09-22 | 天长市恒鑫机电设备有限公司 | 一种金属线收卷装置 |
CN110777439B (zh) * | 2019-11-04 | 2021-04-23 | 无锡金通高纤股份有限公司 | 化纤单丝拉伸张力在线控制系统及控制方法 |
CN112647170B (zh) * | 2020-12-30 | 2024-06-28 | 江苏凯嘉橡胶科技股份有限公司 | 整体带芯经线并股均张力装置 |
-
2001
- 2001-05-18 JP JP2001149680A patent/JP2002338106A/ja active Pending
-
2002
- 2002-05-20 CN CN 02120446 patent/CN1266017C/zh not_active Expired - Fee Related
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006175770A (ja) * | 2004-12-24 | 2006-07-06 | Bridgestone Corp | 幅狭帯状体の供給巻付け方法および装置 |
CN104495513A (zh) * | 2014-12-16 | 2015-04-08 | 中材科技股份有限公司 | 一种原丝切向退解的玻璃纤维络纱纱架 |
WO2016157972A1 (ja) * | 2015-03-27 | 2016-10-06 | 株式会社フジシールインターナショナル | アキューム装置 |
JPWO2016157972A1 (ja) * | 2015-03-27 | 2018-01-18 | 株式会社フジシールインターナショナル | アキューム装置 |
US10427905B2 (en) | 2015-03-27 | 2019-10-01 | Fuji Seal International, Inc. | Accumulation device |
CN106542367A (zh) * | 2016-10-21 | 2017-03-29 | 岳西县桃园服饰有限公司 | 一种可升降式布匹收卷装置 |
CN109807261A (zh) * | 2017-11-20 | 2019-05-28 | 中国科学院沈阳计算技术研究所有限公司 | 一种手动式钢丝张力加载与测量装置 |
CN109807261B (zh) * | 2017-11-20 | 2020-03-10 | 中国科学院沈阳计算技术研究所有限公司 | 一种手动式钢丝张力加载与测量装置 |
CN113548531A (zh) * | 2020-04-23 | 2021-10-26 | 亚亚科技股份有限公司 | 自动调整料带拉力的料带输送装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1386693A (zh) | 2002-12-25 |
CN1266017C (zh) | 2006-07-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2002338106A (ja) | 長手物体の移送装置 | |
JP5316080B2 (ja) | モータ制御装置 | |
KR930004181A (ko) | 엘리베이터의 정전시 운전장치 | |
KR101500402B1 (ko) | 모터 제어기 | |
US9413283B2 (en) | Motor control system, control device, and control method | |
IE61636B1 (en) | A control system for brushless motors | |
JP3546957B2 (ja) | 長手物体の巻き取り装置 | |
JP2008259348A (ja) | モータ制御装置 | |
JP3947909B2 (ja) | 長手物体の移送装置 | |
JP4687156B2 (ja) | 巻取り装置の速度制御方法及び速度制御装置 | |
CN103944470A (zh) | 电机控制装置和电机控制方法 | |
JP3315332B2 (ja) | インバータ制御装置 | |
KR102506027B1 (ko) | 와인더용 전동기의 인버터 제어 장치 | |
JP2004196475A (ja) | 巻き取り装置 | |
JP2845093B2 (ja) | 交流電気車の制御装置 | |
JP6773619B2 (ja) | 張力制御用電力変換装置 | |
JPH0451462B2 (ja) | ||
CN114108143B (zh) | 马达驱动系统与马达驱动方法 | |
JP4075770B2 (ja) | 巻取りボビンの回転速度制御方法およびインバータ | |
JPH0234869B2 (ja) | Idokikainokeebururiiruseigyosochi | |
JPH08308283A (ja) | 電動機速度制御装置 | |
JPH0826548A (ja) | インバータ駆動電動機の静止張力による巻取り巻戻し制御装置 | |
JP2004260978A (ja) | ステッピングモータ制御装置 | |
WO2018173274A1 (ja) | インバータ装置及びモータの軽負荷判定方法 | |
JPS6156144B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040212 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040407 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040512 |