JP2002338066A - 記録シート供給装置 - Google Patents

記録シート供給装置

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JP2002338066A
JP2002338066A JP2001143206A JP2001143206A JP2002338066A JP 2002338066 A JP2002338066 A JP 2002338066A JP 2001143206 A JP2001143206 A JP 2001143206A JP 2001143206 A JP2001143206 A JP 2001143206A JP 2002338066 A JP2002338066 A JP 2002338066A
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Japan
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roll
sheet
tray
lift
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JP2001143206A
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English (en)
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Hiroyuki Nakamura
宏之 中村
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フィードロール及びリタードロールの経時的な
摩耗に拘らず、記録シートを長期にわたって安定的に供
給することが可能であると共に、これらロールの寿命を
長期化することができ、保守コストを低減することが可
能なシート供給装置を提供する。 【解決手段】給紙トレイ内の記録シートの消費状況に応
じてボトムプレートを上昇させ、それによって給紙トレ
イ内の記録シートを所定の高さまで持ち上げるように構
成したシート供給装置において、上記ボトムプレートを
上昇させるリフトアップモータの駆動時間が上記給紙ト
レイに関する累積給紙履歴に基づいて決定されるように
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やレーザビ
ームプリンタ等の画像形成装置に対して記録シートを供
給するためのシート供給装置に係り、詳細には、給紙ト
レイに収容された記録シートを最上位のものから1枚ず
つ引き抜いて給紙を行うタイプのシート供給装置の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やレーザビームプリンタ等
の画像形成装置に記録シートを供給するためのシート供
給装置としては、略矩形状に形成された給紙トレイの内
部に揺動自在なボトムプレートを配置し、給紙トレイ内
に収容された記録シートをこのボトムプレートで上方に
向けて押し上げ、それによって最上位の記録シートを分
離供給手段に対して位置決めするように構成したタイプ
のものが知られている。かかる分離供給手段は、給紙ト
レイ内の最上位の記録シートに当接して、該記録シート
を給紙トレイから引き出すピックアップロールと、この
ピックアップロールによって引き出された記録シートを
一枚ずつに分離するフィードロール及びリタードロール
とから構成されており、上記ボトムプレートが記録シー
トを適切に押し上げることで、給紙トレイ内の最上位の
記録シートとピックアップロールとが確実に接触し、か
かるピックアップロールの回転によって記録シートを最
上位のものから順番に送り出すことができるようになっ
ている。
【0003】給紙トレイ内でボトムプレートを押し上げ
るための構成としては、ボトムプレートの下側にスプリ
ングを設け、このスプリングの付勢力によって常時ボト
ムプレートを押し上げるように構成したものや、記録シ
ートの消費状況や給紙トレイの使用状況等に応じて制御
されるリフトアップモータを設け、このリフトアップモ
ータの出力によってボトムプレートを昇降させるように
したものが知られている。スプリングを用いた前者の構
造は簡易であるが、ボトムプレート上の記録シートのサ
イズや枚数の変化による影響を受け易く、より正確な給
紙動作が必要とされる高速複写機等においては後者のリ
フトアップモータによる押し上げ方式が多用されてい
る。
【0004】プリントジョブの最中には給紙トレイから
記録シートが次々と送り出され、給紙トレイ内の記録シ
ートの枚数が次第に減っていくので、記録シートとピッ
クアップロールとの確実な接触を確保するためには、給
紙によって記録シートが減った分だけボトムプレートを
逐次上昇させる必要がある。この場合のボトムプレート
の上昇量は記録シートとピックアップロールとの接触状
態に大きく影響を及ぼすので、かかる上昇が適切に行わ
れない場合には、記録シートの給紙が不安定なものとな
り、記録シートの送り出し不能や重送等の給紙ミスが発
生してしまう。従って、この上昇量の制御はできる限り
厳密に行うことが必要とされ、従来では給紙トレイ内の
最上位の記録シートの位置を検出するリフトアップセン
サを設け、このリフトアップセンサのオン/オフに応じ
てボトムプレートの上昇を行なわせていた。
【0005】具体的には、上記ピックアップロールが給
紙トレイ内の最上位記録シートの位置に追従して自在に
昇降し得るように構成し、かかるピックアップロールの
高さ方向の位置をリフトアップセンサでチェックしてい
る。この構成では記録シートの給紙枚数の増加に伴って
ピックアップロールが所定の位置まで下降してくると、
上記リフトアップセンサの出力信号が変化することか
ら、この信号変化をトリガーとして上記リフトアップモ
ータを所定時間だけ回転させ、給紙トレイ内の最上位の
記録シートが常に所定の高さで停止するように制御を行
なっている。ここで、最上位の記録シートの停止位置は
フィードロールとリタードロールのニップ位置に合致し
た高さとなるように設定されており、これによってピッ
クアップロールによって引き出された記録シートが円滑
にフィードロールに受け渡されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記フィード
ロール及びリタードロールはこれらロールと記録シート
との摩擦力の差によって該記録シートを1枚ずつに分離
していることから、経時的な摩耗が激しく、記録シート
の給紙枚数の累積に伴って外径が次第に減少していく傾
向にある。ここで、リタードロールはフィードロールに
向けて下側から付勢されているので、これらロールの外
径が減少すると、両者のニップ位置の高さは徐々に上昇
していくことになる。一方、ピックアップロールは給紙
トレイ内の記録シートに対して上方から軽く当接してい
るだけなので、フィードロール及びリタードロールに比
べて殆ど摩耗しない。このため、フィードロールとリタ
ードロールのニップ位置の高さは経時的に上方へ変位す
るが、ピックアップロールの高さによって制御される記
録シートの上昇時の停止位置は変位しないことになり、
両者の高さ位置は徐々に合致しなくなっていく。
【0007】その結果、ボトムプレートを上昇させた直
後であっても、ピックアップロールによって送り出され
た記録シートがリタードロールの周面に対して直接突き
当たるようになり、薄紙等の腰の弱い記録シートや含水
した記録シートは座屈してしまい、シートジャムや、折
れ曲がった状態で搬送されるといったトラブルが発生し
てしまう。
【0008】このことから、従来は、フィードロール及
びリタードロールの摩耗が進行すると、前述したトラブ
ルが発生する前にこれらロールを交換し、両ロールのニ
ップ位置の高さが最上位の記録シートの高さと大きく食
い違うのを防止していた。しかし、フィードロール及び
リタードロールの定期的な交換作業が必要となって煩雑
な他、それに伴う保守コストも発生していた。
【0009】一方、フィードロールの経時的な性能悪化
に対応するための提案としては、記録シートの給紙ミス
や重送等のトラブル回数をカウントし、かかる回数に応
じてボトムプレートの上昇量を補正するように構成した
ものが知られている(特開平2−56339号公報)。
しかし、この場合はトラブルが生じた後の対応となるの
で、かかるトラブルの発生を未然に防止することはでき
ず、複写機等を使用するユーザにとっては好ましいもの
とは言えない。
【0010】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的とするところは、フィードロール
及びリタードロールの経時的な摩耗に拘らず、記録シー
トを長期にわたって安定的に供給することが可能である
と共に、これらロールの寿命を長期化することができ、
保守コストを低減することが可能なシート供給装置を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のシート供給装置は、装置筐体と、略矩形状
に形成されて記録シートを収容すると共に上記装置筐体
に対して収容される給紙トレイと、上記装置筐体側に設
けられると共に上記給紙トレイに収容された記録シート
を一枚ずつに分離して送り出す分離供給手段と、上記給
紙トレイ内にセットされた記録シートを下方から支える
ボトムプレートと、上記給紙トレイの装置筐体への装着
時、あるいは画像形成装置に対する記録シートの供給時
に上記ボトムプレートを上昇させ、かかる給紙トレイ内
の最上位記録シートを上記分離供給手段に対して位置決
めするリフトアップモータとを備え、上記リフトアップ
モータの駆動時間が上記給紙トレイに関する累積給紙履
歴に基づいて決定されることを特徴とするものである。
【0012】ここで、上記累積給紙履歴とは、給紙トレ
イから送り出された記録シートの累積枚数のことであ
る。フィードロール及びリタードロールは給紙枚数に応
じて摩耗することから、これらロールのニップ位置の高
さは記録シートの給紙枚数に応じて上方へ変位していく
ことになる。従って、累積給紙履歴に基づいてリフトア
ップモータの駆動時間を決定する本発明によれば、フィ
ードロール及びリタードロールのニップ位置の高さ変化
に追従して、給紙トレイ内の最上位記録シートの高さ位
置を調整することができ、ボトムプレートのリフトアッ
プ直後における最上位記録シートの高さを常にフィード
ロール及びリタードロールのニップ位置の高さに合致さ
せることが可能となる。これにより、フィードロール及
びリタードロールの摩耗に拘らず、長期にわたって記録
シートの給紙を安定的に行なうことができるものであ
る。
【0013】上記累積給紙履歴としては、前述の如く記
録シートの給紙枚数を利用することができるが、同じ枚
数の記録シートを給紙した場合であっても、大サイズの
記録シートを給紙した場合と小サイズの記録シートを給
紙した場合とでは、フィードロール及びリタードロール
の摩耗量は異なったものとなってしまう。従って、より
厳密に記録シートの高さ位置を制御するという観点から
すれば、上記累積給紙履歴としては、記録シートのサイ
ズ毎の累積給紙枚数を用いるのが好ましい。
【0014】また、シート供給装置として複数の給紙ト
レイが具備されている場合には、各給紙トレイ毎に累積
給紙履歴を記録しておき、各給紙トレイ毎にリフトアッ
プモータの駆動時間を変更するように構成するのが好ま
しい。
【0015】リフトアップモータが駆動してボトムプレ
ートの上昇位置の設定がなされるのは、複写機やプリン
タの主電源を投入した場合、給紙トレイを装置筐体内に
挿入した場合、記録シートの給紙中にリフトアップセン
サの出力信号が変化した場合であるが、前二者の場合は
ボトムプレートを最下部から上昇させるので、その上昇
量が大きく、安価なモータを使用した場合にはモータ速
度が徐々に安定した等速域に移行するため、リフトアッ
プモータの回転速度は給紙中のリフトアップよりも高速
になってしまうことがある。従って、このような場合、
リフトアップモータの駆動時間は、主電源投入時及び給
紙トレイの挿入時と、給紙中とで異なる値を使用するの
が好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
のシート供給装置を詳細に説明する。図1は本発明のシ
ート供給装置を適用したデジタルカラー複写機の一例を
示すものである。この複写機は、プラテンガラス10上
に置かれた原稿11の画情報を光学的に読み取ってこれ
をCCDセンサ12で電気的な画像データに変換する画
像入力部1と、この画像入力部1から転送された画情デ
ータに基づいて記録シートP上に画像形成を行う画像出
力部2とから構成されている。
【0017】上記画像出力部2は画像入力部1から転送
された画像データに基づいて感光体ドラム20上にトナ
ー像を形成した後、かかるトナー像を無端状の転写ベル
ト3に一次転写し、更に転写ベルト3上のトナー像を記
録シートPに二次転写することで該記録シートP上に記
録画像を形成しており、トナー像が二次転写された記録
シートPは定着器4を経て排出トレイ50上に排出され
るようになっている。
【0018】また、上記感光体ドラム20は所定のプロ
セス速度で矢線方向に回動しており、その周囲には、か
かる感光体ドラム20の表面を所定の背景部電位にまで
一様帯電する帯電コロトロン21と、画像データに基づ
いて変調されたレーザピームで感光体ドラム20を露光
し、該感光体ドラム20上に静電潜像を形成するレーザ
ビームスキャナ22と、ブラック、イエロー、マゼン
タ、シアンの各色現像器を有し、いずれかの現像器で感
光体ドラム上の静電潜像を現像するロータリ現像ユニッ
ト23と、転写ベルト3に対するトナー像の一次転写に
先立って感光体ドラム20上の電位を除去する転写前処
理コロトロン24と、トナー像の一次転写が終了した後
の感光体ドラム20上の残留トナーを除去するクリーナ
25とが配置されている。
【0019】一方、上記転写ベルト3は複数のロールに
掛け回されて矢線方向に回動しており、感光体ドラム2
0上に順次形成される各色トナー像はこの転写ベルト3
に多重転写された後に、かかる転写ベルト3から記録シ
ートPへ一括して二次転写されるようになっている。こ
の転写ベルト3を挟んで感光体ドラム20と対向する位
置には該感光体ドラム20との間に転写電界を形成する
一次転写ロール30が配設される一方、トナー像の二次
転写位置には二次転写ロール31及び対向電極ロール3
2が転写ベルト3を挟んで配設されており、記録シート
Pは上記二次転写ロール31と転写ベルト3との間に挿
通されてトナー像の転写を受けるように構成されてい
る。また、転写ベルト3の回動経路のうち、二次転写位
置と一次転写位置との間には、二次転写が終了した転写
ベルト3の表面から紙粉や残留トナーを除去するベルト
クリーナ33が設けられている。
【0020】また、上記画像出力部2の下方にはサイズ
の異なる記録シートPを収容した4段の給紙トレイ5a
〜5dが装備されており、画像入力部1で検知された原
稿サイズに応じた適切なサイズの記録シートPがピック
アップローラ51の回動により、いずれかの給紙トレイ
から画像出力部2へ送り出されるようになっている。各
給紙トレイ5a〜5dからトナー像の二次転写位置へ至
る記録シートPの搬送経路上には複数のシート搬送ロー
ル52が配設されると共に、二次転写位置の直前にはレ
ジストレーションロール53が配設されており、かかる
レジストレーションロール53は給紙トレイ5a〜5d
から送り出された記録シートPを感光体ドラム20に対
する静電潜像の書き出しタイミングに同期した所定のタ
イミングで二次転写位置に送り込む。
【0021】尚、図1中において、符号13はプラテン
カバー、符号26は画像入力部1から画像出力部2に転
送されてきた画像データを複写作業の内容に応じて処理
した後に上記レーザビームスキャナ22に供給する画像
処理部、符号54は記録シートPの手差し給紙に用いる
手差しトレイ、符号55はトナー像が二次転写された記
録シートPを定着器4へ給送するためのシート搬送ベル
ト、符号56は記録シートPの両面コピーの際に該記録
シートPを反転させて定着器4から二次転写位置へ給送
するためのインバータ通路である。
【0022】以上のように構成された本実施例のカラー
複写機では、画像入力部1によって取り込まれた原稿の
画情報に基づいてレーザビームスキャナ22が感光体ド
ラム20を露光し、先ず、感光体ドラム20上にはブラ
ックに対応した静電潜像の書き込みが行われる。一方、
ロータリー現像ユニット23ではブラックトナーの現像
器が感光体ドラム20との対向位置に設定され、上記静
電潜像はこのブラック現像器によってその書き込みタイ
ミングから少し遅れて現像される。そして、このように
して形成されたブラックのトナー像は一次転写ロール3
0によって転写ベルト3上に一次転写され、転写ベルト
3はトナー像を担持したまま回転する。また、ブラック
現像器による現像工程が終了すると、転写ベルト3が1
回転サイクルを終了する迄の間に現像器の交換が行わ
れ、ロータリ現像ユニット23の90°回転によってイ
エロートナーの現像器が感光体ドラム20との対向位置
に設定される。
【0023】以降は転写ベルト3の1回転サイクル毎に
これら動作が繰り返され、その度毎にイエロー、マゼン
タ及びシアンのトナー像が感光体ドラム20から転写ベ
ルト3に転写され、かかる転写ベルト3上には4色のト
ナー像による重ね合わせトナー像が形成される。そし
て、このようにして形成されたフルカラーの多重転写ト
ナー像は所定のタイミングでレジストレーションロール
53から送られてきた記録シートPに二次転写され、未
定着トナー像が転写された記録シートPは定着器4を経
て排出トレイ50に排出される。
【0024】図2は各給紙トレイ5(5a〜5d)の具
体的構成を示す概略図である。この給紙トレイ5は記録
シートPの収容空間を備えて略矩形状に形成されてお
り、給紙部を構成する複写機の筐体に対してフロント側
(図1の紙面手前側)から挿入し得るように構成されて
いる。給紙トレイ5の内部には記録シートPを搭載する
と共に、該記録シートPの先端を上方へ向けて押し上げ
るボトムプレート60が設けられており、このボトムプ
レート60は記録シートPの後端側に対応した後端部6
1を支点として揺動するように構成されている。また、
このボトムプレート60の下側には該ボトムプレート6
0の先端を上方へリフトアップさせるための押し上げア
ーム62が配置されており、この押し上げアーム62が
回転することによってボトムプレート60が後端部61
を中心として揺動し、記録シートPの先端が持ち上がる
ようになっている。
【0025】また、この給紙トレイ5が挿入される複写
機の筐体側には、給紙トレイ5内に位置決めされた記録
シートPの先端に対応して前述のピックアップロール5
1が設けられており、ボトムプレート60の上昇によっ
て記録シートPの先端が持ち上がると、給紙トレイ5内
で最上位に位置する記録シートPの先端がピックアップ
ロール51と圧接するようになっている。これにより、
ピックアップロール51が回転すると、記録シートPと
ピックアップロール51との間に所定の摩擦力が作用
し、最上位の記録シートPが給紙トレイ5から引き出さ
れる。一方、給紙トレイ5から引き出された記録シート
Pが多数枚重なった状態で搬送される所謂重送を防止す
るため、複写機の筐体側には上記ピックアップロール5
1に隣接してフィードロール63及びリタードロール6
4が設けられている。フィードロール63は所定の高さ
に固定的に設けられている一方、リタードロール64は
支点65を中心として揺動自在に設けられており、所定
の付勢力でフィードロール63に圧接している。そし
て、給紙トレイ5から引き出された記録シートPはこれ
らフィードロール63及びリタードロール64が形成す
るニップの間を通過する際に一枚ずつに分離される。
尚、これらフィードロール63とピックアップロール5
1は共通のフィードモータ(図示せず)によって回転駆
動される一方、リタードロール64は所定以上のトルク
が作用した場合にのみ回転するよう、トルクリミッタを
介して支承されている。
【0026】上記押し上げアーム62は図示外のギヤ及
びワンウェイクラッチを介してリフトアップモータに接
続されており、このリフトアップモータが特定の一方向
へ回転すると、その回転量に応じて押し上げアーム62
が回動し、ボトムプレート60がリフトアップするよう
に構成されている。このリフトアップモータによるボト
ムプレート60の上昇は、記録シートPの圧接によって
押し上げられたピックアップロール51をリフトアップ
センサ67で検出することにより制御されている。すな
わち、ピックアップロール51とフィードロール63は
リンク68を介して接続されており、ボトムプレート6
0の上昇に伴って記録シートPがピックアップロール5
1に接すると、かかるピックアップロール51がフィー
ドロール63を回転中心として揺動するように構成され
ている。一方、リフトアップセンサ67は透過型のフォ
トセンサであり、上記リンク68の上方に設けられてい
る。かかるリンク68には検出片69が立設されてお
り、ピックアップロール51が記録シートPによって所
定の位置にまで押し上げられると、上記検出片69がリ
フトアップセンサ67の発光部と受光部との間にさし込
まれ、かかるリフトアップセンサ67の出力信号がオフ
からオンに変化するようになっている。そして、この出
力信号の変化をトリガーとしてリフトアップモータが所
定時間駆動され、常に給紙トレイ5内の最上位の記録シ
ートPが所定の高さに位置するようにボトムプレート6
0の上昇が制御される。
【0027】リフトアップモータの駆動によってボトム
プレート60の上昇動作が行なわれるのは以下の2つの
場合である。先ず第1に、記録シートPの補給等のため
に給紙トレイ5が複写機の筐体から引き出され、この後
に給紙トレイ5を筐体内に挿入したときである。給紙ト
レイ5を筐体から引き出すとボトムプレート60の押し
上げアーム62はリフトアップモータから切り離される
ので、ボトムプレート60は自ずと最下部まで下降する
ことになる。従って、給紙トレイ5を筐体内に挿入する
と、リフトアップセンサ67の出力信号はオフになるの
で、これをトリガーとしてリフトアップモータが回動を
開始する。そして、記録シートPの上昇に伴ってリフト
アップセンサ67の出力信号がオフからオンへ変化した
ら、その後、所定のタイマー値T1の経過を待ってリフ
トアップモータの駆動を停止し、ボトムプレート60の
リフトアップを終了する。これにより、給紙トレイ5内
の最上位の記録シートは、リフトアップセンサ67の出
力信号がオンに変化した高さ位置からリフトアップモー
タの駆動時間T1分だけ上方に設定されたことになる。
このような高さ制御は、複写機の主電源を投入した際
に、リフトアップセンサ67の出力信号がオフであった
場合にも同様に行なわれる。
【0028】ボトムプレート60の上昇動作の第2の場
合は、記録シートPの給紙中に行なわれる。給紙は最上
位の記録シートPから行なわれていくので、記録シート
Pが1枚給紙される毎に給紙トレイ5内の最上位の記録
シートPの高さ位置は低下し、これに伴ってピックアッ
プロール51も下降していくことになる。従って、記録
シートPが数枚給紙されると、リフトアップセンサ67
の出力信号がオンからオフに変化し、これをトリガーと
してリフトアップモータが回動を開始する。そして、記
録シートPの上昇に伴ってリフトアップセンサ67の出
力信号がオフからオンへ変化したら、その後、所定のタ
イマー値T2の経過を待ってリフトアップモータの駆動
を停止し、ボトムプレート60のリフトアップを終了す
る。これにより、給紙トレイ5内の最上位の記録シート
は、リフトアップセンサ67の出力信号がオンに変化し
た高さ位置からリフトアップモータの駆動時間T2分だ
け上方に設定されたことになる。
【0029】ここで、リフトアップセンサ67の出力信
号がオンに変化した後の、リフトアップモータの駆動停
止までのタイマー値をT1又はT2に区別しているの
は、給紙トレイ5の挿入時のリフトアップと給紙中のリ
フトアップとではリフトアップモータの回転速度が異な
っているからである。従って、いずれの場合も給紙トレ
イ5内の最上位の記録シートの停止位置は同一である。
【0030】かかる最上位記録シートPの停止位置は、
図3に示すように、初期の設定ではフィードロール63
とリタードロール64のニップ位置の高さに合致してお
り、ピックアップロール51によって給紙トレイ5から
引き出された記録シートPがフィードロール63とリタ
ードロール64のニップ位置に円滑に突入し得るように
設定されている。しかし、これらロール63,64は記
録シートPの給紙に伴って摩耗し、外径が経時に伴って
減少していくことから、記録シートPの累積給紙枚数が
増加すると、ニップ位置の高さが徐々に上方へ移動する
ことになる。その一方、ピックアップロール51はフィ
ードロール63やリタードロール64程には摩耗しない
ことから、ボトムプレート60の上昇によって制御され
る記録シートPの高さ位置は殆ど変化しない。このた
め、各給紙トレイ5a〜5dにおける記録シートPの給
紙枚数の累積値が増加すると、図4に示すように、フィ
ードロール63とリタードロール64のニップ位置の高
さと最上位記録シートPの停止高さとが合致しなくな
り、ピックアップロール51によって引き出された記録
シートPがリタードロール64の周面に対して直接突き
当たってしまい、記録シートPのジャムが発生し易くな
る。
【0031】このことから、本実施例では給紙された記
録シートPの累積枚数を各給紙トレイ5a〜5d毎にカ
ウントしておき、かかるカウント値に基づいてリフトア
ップモータの駆動停止迄のタイマー値T1及びT2を各
給紙トレイ毎に変更している。以下の表1は、記録シー
トPの累積給紙枚数の増加に伴うT1及びT2の設定値
の一例を示したものである。
【0032】
【表1】
【0033】この表1に示される通り、累積給紙枚数が
少ないときは、T1及びT2の値は小さく、累積給紙枚
数が増加するにつれ、T1及びT2の値も大きくなって
いる。このT1及びT2の値が大きくなると、ボトムプ
レート60の上昇によってリフトアップセンサ67の出
力信号がオフからオンに変化した後の、リフトアップモ
ータの駆動時間が長くなり、その分だけボトムプレート
60が余分に上昇することになる。つまり、累積給紙枚
数が増加した場合は、フィードロール63/リタードロ
ール64のニップ位置の高さが初期よりも上昇している
と考えられるので、その分だけボトムプレート60の上
昇量も増加させ、これによって給紙トレイ5内の最上位
記録シートの高さとフィードロール63/リタードロー
ル64のニップ位置の高さを合致させるのである。
【0034】図6はリフトアップモータの停止に利用す
る上記タイマー値T1及びT2の書き換え手順を示した
フローチャートである。特定の給紙トレイ(例えば5
a)を指定したコピージョブが開始されると、指定され
た給紙トレイ5aから記録シートPの給紙を開始し、給
紙枚数をカウントする。この給紙トレイ5aからの給紙
が完了したならば、メモリに格納されている該給紙トレ
イ5aの累積給紙枚数を読み出し、カウントした給紙枚
数を加算して新たな累積給紙枚数を算出し、その値をメ
モリに格納する。また、算出した累積給紙枚数を表1に
当てはめ、リフトアップモータの駆動停止に利用するタ
イマー値T1及びT2を読み出す。そして、既に設定さ
れているタイマー値と新たに読み出されたタイマー値と
が異なる場合には、既設定のタイマー値を新規なタイマ
ー値で書き換える。これにより、この給紙トレイ5aを
使用した次のコピージョブでは、ボトムプレート60の
リフトアップに新たなタイマー値が使用され、かかるボ
トムプレート60の上昇量が僅かに上乗せされることに
なる。
【0035】これにより、記録シートPの累積給紙枚数
が増加し、図5に示すように、フィードロール63及び
リタードロール64の摩耗が進行した状態であっても、
ピックアップロール51によって給紙トレイ5から引き
出された記録シートPをフィードロール63/リタード
ロール64のニップ位置に対して真っ直ぐに送り込むこ
とが可能となる。従って、記録シートPがリタードロー
ル64の周面に対して直接突き当たって座屈してしまう
ようなトラブルを避けることができ、シートジャムや記
録シートPが折れ曲がった状態で搬送されてしまうとい
ったトラブルを未然に防止することができるものであ
る。
【0036】タイマー値T1及びT2は前述のように記
録シートの累積給紙枚数から一義的に決定しても良い
し、これに記録シートのサイズを加味して決定しても良
い。例えば、以下の式のようにして決定することができ
る。
【0037】T1=(A3サイズ累積給紙枚数)×S+
(B4サイズ累積給紙枚数)×T+(A4サイズ累積給
紙枚数)×U T2=(A3サイズ累積給紙枚数)×P+(B4サイズ
累積給紙枚数)×Q+(A4サイズ累積給紙枚数)×R
【0038】ここで、S、T、U、P、Q、Rは任意の
係数である。すなわち、記録シートのサイズ毎に係数を
決定し、この係数と各サイズの累積給紙枚数の積を算出
し、算出した各サイズ毎の積を加算してタイマー値を決
定するのである。フィードロール63及びリタードロー
ル64の摩耗量は記録シートPの累積給紙枚数のみなら
ず、給紙した記録シートPのサイズにも影響を受けるこ
とから、このように記録シートPのサイズも加味してタ
イマー値T1及びT2を決定すれば、より厳密に給紙ト
レイ内における最上位記録シートの高さをフィードロー
ル63/リタードロール64のニップ位置に合致させる
ことが可能となる。
【0039】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のシー
ト供給装置によれば、フィードロール及びリタードロー
ルの経時的な摩耗によってそのニップ位置の高さ変化し
ても、かかる高さ変化に追従して給紙トレイ内の最上位
記録シートの高さ位置を調整し、両者の高さに合致させ
ることができるので、フィードロール及びリタードロー
ルの摩耗に拘らず、長期にわたって記録シートの給紙を
安定的に行なうことができる他、フィードロール及びリ
タードロールの交換頻度を減らすことができ、保守コス
トの低減化を図ることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシート供給装置が適用されたデジタ
ルカラー複写機の構成を示す概略図である。
【図2】 本発明のシート供給装置の実施例の構成を示
す概略図である。
【図3】 初期状態におけるフィードロールのニップ位
置と記録シートの高さとの関係を示す図である。
【図4】 フィードロールの摩耗後における該フィード
ロールのニップ位置と記録シートの高さとの関係を示す
図である。
【図5】 本発明を適用した場合のフィードロールのニ
ップ位置と記録シートの高さとの関係を示す図である。
【図6】 リフトアップモータの駆動停止に使用するタ
イマー値T1及びT2を書き換える手順を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
5…給紙トレイ、51…ピックアップロール、60…ボ
トムプレート、63…フィードロール、64…リタード
ロール、P…記録シート
フロントページの続き Fターム(参考) 2H072 AA09 AA14 AA26 BA03 BA13 BA20 CA01 3F048 AA02 AA05 AB01 BA24 BB02 CB12 CB15 DA04 DC13 EB06 EB12 3F343 FA02 FB02 FC01 FC04 GA02 GB01 GC01 GD01 HA14 HA33 HD07 HD10 HD17 JA01 JD04 JD09 JD34 KB04 KB05 LA04 LA15 LC06 LD10 MA02 MA09 MA32 MB04 MB12 MC12 MC18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置筐体と、略矩形状に形成されて記録
    シートを収容すると共に上記装置筐体に対して収容され
    る給紙トレイと、上記装置筐体側に設けられると共に上
    記給紙トレイに収容された記録シートを一枚ずつに分離
    して送り出す分離供給手段と、上記給紙トレイ内にセッ
    トされた記録シートを下方から支えるボトムプレート
    と、上記給紙トレイの装置筐体への装着時、あるいは画
    像形成装置に対する記録シートの供給時に上記ボトムプ
    レートを上昇させ、かかる給紙トレイ内の最上位記録シ
    ートを上記分離供給手段に対して位置決めするリフトア
    ップモータとを備えたシート供給装置において、 上記リフトアップモータの駆動時間は、上記給紙トレイ
    に関する累積給紙履歴に基づいて決定されることを特徴
    とするシート供給装置。
  2. 【請求項2】 上記累積給紙履歴は、給紙トレイにおけ
    る累積給紙枚数であることを特徴とする請求項1記載の
    シート供給装置。
  3. 【請求項3】 上記累積給紙履歴は、給紙トレイで使用
    した記録シートサイズ毎の累積給紙枚数であることを特
    徴とする請求項1記載のシート供給装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004277025A (ja) * 2003-03-12 2004-10-07 Ricoh Co Ltd 給紙装置及びその給紙装置を具備する画像形成装置
JP2005029351A (ja) * 2003-07-07 2005-02-03 Sharp Corp 給紙装置および画像形成装置
JP2007131414A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Kyocera Mita Corp 画像形成装置

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