JP2002338023A - ビード付きコンベアベルト - Google Patents

ビード付きコンベアベルト

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JP2002338023A JP2001141521A JP2001141521A JP2002338023A JP 2002338023 A JP2002338023 A JP 2002338023A JP 2001141521 A JP2001141521 A JP 2001141521A JP 2001141521 A JP2001141521 A JP 2001141521A JP 2002338023 A JP2002338023 A JP 2002338023A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小径エンドローラ相互間に張設された場合で
も、長期使用が可能なビード付きコンベアベルトを提供
すること。 【解決手段】 ビードはベルト本体2aの外周縁に沿って
外面全周に多数配置されたベルト長さ方向に幅狭のビー
ド構成体2bにより形成されており、ビード構成体2bにお
けるベルト長さ方向に幅は、ストレート型エンドローラ
15の直径の20〜60%程度に設定してある。ビードは
ベルト本体7aの両側縁に沿って外面全周に多数配置され
たベルト長さ方向に幅狭のビード構成体2bにより形成さ
れており、ビード構成体2bにおけるベルト長さ方向に幅
は、ストレート型エンドローラ15の直径の20〜60%
程度に設定してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カーブコンベア
や直線コンベアに使用されるビード付きコンベアベルト
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カーブコンベアは、通常図14に示すよう
に、コンベアベルト90をコンベア本体91に所定角度で回
転自在に配置されたエンドローラ92, 92相互間に張設し
て成る。上記コンベアベルト90は、図15に示すように外
周側縁にウレタンゴム製のビード93を縫着してあり、回
転時の向心力によって生じる内側への移動を阻止するた
め、前記ビード93をコンベア本体91側に設置した案内部
材94と係合させてある。なお、この種のコンベアの案内
部材94は、通常図10に示すようにブロックBに一対のベ
アリングBR, BRを横ハ字状に取り付けて成り、前記ベア
リングBR, BRによりビード93の厚肉部93aを挟み込むよ
うにしている。
【0003】ところが、コンベアベルト回転時において
ビード93には、エンドローラー92の外周形状に倣って形
状変化するときの屈曲力が作用していることから、ビー
ド93の厚肉部93aに比較的短期間でクラックや破断が発
生する。このようなビード93のクラックや破断の発生
は、エンドローラー92が小径であればあるほど顕著であ
る。なお、ビード93にクラックや破断が生じることは、
コンベアベルト90の廃棄を意味している。
【0004】また、蛇行防止のため両側縁にビードを逢
着した直線コンベアにおいても、エンドローラが小径で
ある場合には比較的短期間でクラックや破断が生じる。
【0005】したがって、この種のコンベアベルトを取
り扱う業界では、小径エンドローラ相互間に張設された
場合でもビードに長期間クラックや破断が発生せず、長
期使用が可能なビード付きコンベアベルトの開発が重要
な課題となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明で
は、小径エンドローラ相互間に張設された場合でも、長
期使用が可能なビード付きコンベアベルトを提供するこ
とを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】(請求項1記載の発明)
この発明のビード付きコンベアベルトは、所定の角度で
配置された小径のストレート型エンドローラ相互間に張
設されるカーブコンベア用のビード付きコンベアベルト
であって、ビードはベルト本体の外周縁に沿って外面全
周に多数配置されたベルト長さ方向に幅狭のビード構成
体により形成されており、ビード構成体におけるベルト
長さ方向に幅は、ストレート型エンドローラの直径の2
0〜60%程度に設定してある (請求項2記載の発明)この発明のビード付きコンベア
ベルトは、平行配置された小径のストレート型エンドロ
ーラ相互間に張設される直線コンベア用のビード付きコ
ンベアベルトであって、ビードはベルト本体の両側縁に
沿って外面全周に多数配置されたビード構成体により形
成されており、ビード構成体におけるベルト長さ方向に
幅は、ストレート型エンドローラの直径の20〜60%
程度に設定してある。 (請求項3記載の発明)この発明のビード付きコンベア
ベルトは、上記請求項1又は2記載の発明に関し、隣合
うビード構成体相互は分離されている。 (請求項4記載の発明)この発明のビード付きコンベア
ベルトは、上記請求項1又は2記載の発明に関し、隣合
うビード構成体相互は薄肉片で連結されている。 (請求項5記載の発明)この発明のビード付きコンベア
ベルトは、上記請求項4記載の発明に関し、ビード構成
体には、コンベア本体側に取り付けた棒状の案内部材と
の係合によりベルト本体の内側への移動を阻止する厚肉
部を形成してある。 (請求項6記載の発明)この発明のビード付きコンベア
ベルトは、上記請求項1乃至5のいずれかに記載の発明
に関し、小径のストレート型エンドローラの直径は、1
5〜30mm程度である。
【0008】なお、このビード付きコンベアベルトの機
能については、以下の発明の実施の形態の欄で詳述す
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に従って説明する。 〔実施形態1〕図1はこの発明のビード付きコンベアベ
ルト2を使用したコンベアCの平面図、図2は図1のX
−X断面図、図3は前記コンベアCの底面図である。(コンベアCの基本的構成について) このコンベアC
は、基本的には図1〜図3に示すように、コンベア本体
1と、前記コンベア本体1に張設されるビード付きコン
ベアベルト2と、前記ビード付きコンベアベルト2の内
側への移動を阻止する移動阻止部材3と、前記ビード付
きコンベアベルト2を回転駆動する駆動部4と、前記駆
動部4の減速機付きモータ40、上面側の移動阻止部材3
及びビード付きコンベアベルト2の内外周部を覆うカバ
ー5と、前記コンベア本体1を適正高さに配置させる脚
体6とから構成されている。以下に、これらコンベアC
の主要部について詳述する。(コンベア本体1について) コンベア本体1は、図1に
示すように、モータ支持体1aと、前記モータ支持体1aに
ボルト止めされたベルト支持体1bとから構成されてい
る。
【0010】モータ支持体1aは、図2や図3に示すよう
に、モータ取付用座板10と、脚体6の上端に取り付けら
れるベース板11とから成る側面視L字状のもので、前記
ベース板11の両端部にブラケット部12を設けると共に前
記モータ付用座板10のベルト支持体1b側にユニット取付
用板13を設けてある。
【0011】ベルト支持体1bは、図1、3、4に示すよ
うに、ベルト載置板14の下面にブラケットを介して二つ
のベルトガイド板16,16を固着して成るもので、図2に
示すようにベルト載置板14が上記ブラケット部12にボル
ト止めされている。前記ベルト載置板14は、図1に示す
ように、平面視五角形状に形成されており、90°をな
す隣接折曲片14a,14aにそれぞれ直径15〜30mm
程度のストレート型のエンドローラ15を設けてある。前
記エンドローラ15は、図1や図3に示すように、上記隣
接折曲辺14aにボルト止めされたステンレス製の軸部15
aに複数の樹脂製ローラ15bを回転自在に外挿させて成
るもので、ベルト外周側部分に近いところには樹脂製ロ
ーラ15b,15b相互間に、ベアリング15c(ローラ15b
の外径と同径又は少し大径)を介装させてある。(ビード付きコンベアベルト2について) ビード付きコ
ンベアベルト2は、図1や図7に示すように、ベルト本
体2aと、このベルト本体2aの外周縁に沿って外面全周に
配列された多数の幅狭のビード構成体2bにより構成され
ている。
【0012】ベルト本体2aは、ポリエステル帆布を芯体
とし、熱可塑性のポリウレタンを搬送面の表面材とした
扇形状のシートの端縁相互を接続するようにして図7に
示すようなテーパー筒状に形成したものである。ここ
で、この種のベルト本体2aは通常、扇形状の端縁相互を
スカイブ継手やステップ継手により接続構成してある
が、コスト高になる、製造工程が多くなる、継手部が厚
くなる等の問題が生じるため、この実施形態では、以下
のに示すようにして製造している。 .図6に示すように、ポリエステル帆布を芯体とし、
熱可塑性のポリウレタンを搬送面の表面材としたシート
Sを、トムソン刃により扇形状に打ち抜く。この扇形状
に打ち抜かれたシートSは、図6に示すように、接続さ
れるべき端部はそれぞれ、内周側縁から外周側縁付近ま
で先端角度が小さい(ベルト周方向ラインの接線Lに対
してフィンガーの切断ラインL1の角度α1が小さい)
フィンガー形状に形成されており、駆動ローラ41とピン
チローラ42aで挟持される部分及びその近傍から外周側
縁までの範囲はベルト周方向ラインの接線Lに対して大
きな角度α2の一本の切断ラインL2で形成されてい
る。更に、シートSには、ベルト本体2aの外周縁近傍に
は、図6や図8に示すように、多数のビード構成体2bを
取り付けるための多数の貫通孔h1, h2が形成されてい
る。
【0013】なお、ベルト本体2aを構成するシートSの
帆布及び表面材は上記のものに限定されることはない。
また、上記した切断ラインL2は曲線であってもよい。 .上記シートSの接続されるべき端部相互を、図7に
示すように嵌め合わせ、フィンガー接続された熱可塑性
のポリウレタン上にウレタンシートを当てて挟圧加熱す
る。これによりウレタンシートを構成するウレタンは溶
融して接合縁相互の隙間に侵入し、シートSの接続され
るべき端部相互は接続状態となる。
【0014】他方、ビード構成体2bは図8に示すよう
に、長方形状の板状部20と、前記板状部20の長手方向中
央部に形成された側面視略台形の厚肉部21(突出部)と
を合成樹脂や焼結合金属により一体的に形成してあり、
前記板状部20には、同図に示すように、その一端側に係
止部20aを、他端側に係合孔20bを、それぞれ設けてあ
る。このビード構成体2bをベルト本体2aに取り付ける場
合、図8に示すように、貫通孔h2に係止部20aに嵌め込
むと共に、貫通孔h1及び係合孔20bにピン22を嵌め込む
ようにしてそれぞれの部分をベルト本体2aに係止させ
る。ここで、このビード構成体2bとしては、例えば板状
部20は、ベルト外周縁側のベルト長さ方向の幅:8.5
mm、ベルト内周縁側のベルト長さ方向の幅:8mm
に、長さ:30mmに、それぞれ設定し、また、厚肉部
21は、高さ:4mm、側面の傾斜角:70°に設定する
ことができる。
【0015】なお、ベルト本体2aへのビード構成体2bの
取り付けとしては上記のものに限定されず、例えば図
9、図10に示したようにビード構成体2bに形成した孔23
を使用して糸Kで縫って取り付けるようにしてもよい。
更に、ビード構成体2bとしては図11に示すような板金プ
レス構造のものを使用してもよく、このビード構成体2b
では鋼板を折り曲げて案内部材30, 31, 31と接触する傾
斜面25を形成している。なお、この板金プレス構造の形
態ではベルト本体2aへの取り付けは、当該ベルト本体2a
に爪26を差し込むようにして行われている。
【0016】また、ビード構成体2bは、ベルト長さ方向
の幅が小径のストレート型エンドローラの直径の20〜
60%程度に設定してある幅狭のものであればよい。
【0017】さらに、隣合うビード構成体2b,2b相互
が、図12に示すように弾性屈曲可能な薄肉片20cで連結
(一体成型)されたものでもよい。
【0018】そして、ビード構成体2bは、ベルト本体2a
に対して上記のように着脱可能であってもよいし、固着
したものでもよい。(移動阻止部材3について) 移動阻止部材3は、図1や
図3に示すように、上側案内部材30と、下側案内部材3
1, 31と、前記上側案内部材30及び下側案内部材31, 31
を上記ビード構成体21の厚肉部21の傾斜面に押し付ける
押さえ部材32と、前記押さえ部材32をベルト載置板14の
上面側及びベルトガイド板16,16の下面側にネジ止めす
るための手回しネジ33とから構成されている。
【0019】上側案内部材30は、図1や図5に示すよう
に、ベルト載置板14の上面側に配置されてベルトの内側
への移動を阻止するものであり、端部の短い範囲のみを
テーパ状に形成した丸棒により構成されていると共に、
厚肉部21の内側の傾斜面に当接する曲率半径で円弧状に
形成してある。
【0020】下側案内部材31,31は、図3に示すよう
に、ベルトガイド板16の下面側に配置されてベルトの内
側への移動を阻止するものであり、端部の短い範囲のみ
をテーパ状に形成した丸棒により構成されていると共
に、上記厚肉部21の内側の傾斜面に当接する曲率半径で
円弧状に形成してある。なお、この下側案内部材31,31
が二つに分割されているのは、これの配置場所に図3に
示すように、駆動ローラ41とピンチローラ42aが存在し
ているためである。
【0021】なお、これら上側案内部材30及び下側案内
部材31, 31の材質は、ビード構成体2bの材質との関係に
より決定されるが、これらの一方が合成樹脂である場合
には他方が金属でなければならず、また、これらの一方
が焼結金属である場合には他方は金属としてもよい。
【0022】押さえ部材32は、図5に示すように、上側
・下側案内部材30,31,31の上部が嵌め込まれる断面円
弧状の溝32aを有しており、上側・下側案内部材30,3
1,31が厚肉部21の内側の傾斜面に当接した状態におい
て移動しないように位置決めしている。
【0023】手回しネジ33は、雄ネジの一端に大径の手
回し部を固着して成るもので、工具を使用することなく
手回し部を掴んで回すことにより簡単に上側・下側案内
部材30,31,31やビード付きコンベアベルト2を取り外
すことができるようにしてある。(駆動部4について) 駆動部4は、図1〜図3に示すよ
うに、上記モータ支持体1aのモータ取付用座板10にボル
ト止めされた減速機付きモータ40と、前記減速機付きモ
ータ40の出力軸に取り付けられた駆動ローラ41と、上記
ユニット取付用板13に取り付けられたピンチローラユニ
ット42と、前記減速機付きモータ40の出力軸の回転を周
波数変化させることにより変化させる図示しないコント
ローラとから構成されている。
【0024】ピンチローラユニット42は、図2や図4に
示すように、これに具備させたピンチローラ42aと上記
駆動ローラ41とによりビード付きコンベアベルト2を挟
み込み、摩擦係合によりビード付きコンベアベルト2を
確実に回転駆動をさせるようにするものである。このピ
ンチローラユニット42では、ピンチローラ42aと上記駆
動ローラ41によるビード付きコンベアベルト2を挟み込
む力は調整できるようになっており、また、ピンチロー
ラ42aを駆動ローラ41から引き離すことによりビード付
きコンベアベルト2の挟み込みを解除できるようにして
ある。
【0025】なお、減速機付きモータ40、駆動ローラ41
及びコントローラについては公知のものであるので詳述
しない。(カバー5について) カバー5は、図1や図2に示すよ
うに、内周側カバー5aと、外周側カバー5bとから構成さ
れている。
【0026】内周側カバー5aは、図1に示すように、ビ
ード付きコンベアベルト2の内周縁及びその近傍を覆う
ような扇形状に形成されており、手回し可能なカバー取
付用ネジ50で図2に示す如く脚部61の上部61aにネジ止
めしてある。
【0027】外周側カバー5bは、図1に示すように、ビ
ード付きコンベアベルト2の外周縁及びその近傍、即
ち、ビード構成体21、上側案内部材30、押さえ部材32、
手回しネジ33、減速機付きモータ40及びコントローラ等
を覆うような形状に形成されており、手回し可能なカバ
ー取付用ネジ50でベルト載置板14の垂下板部14bに取り
付けられている。(脚体6について) 脚体6は、図2や図3に示すよう
に、横梁60bの中央に支柱60aを固定してなる逆T字状
の脚部60と、一本の支柱より成る脚部61と、前記脚部61
と支柱60aとを繋ぐ横梁62と、前記横梁60bの両端部及
び脚部61の下部に取り付けられた高さ調整ネジ付きの足
部63, 63, 63とから構成されており、前記脚部60により
減速機付きモータ40等があるベルト外側部分が、脚部61
によりベルト載置板14のベルト内側部分が、それぞれ支
持されている。
【0028】ここで、この実施形態では、カバー取付用
ネジ50を取り外したときには、脚部61の上部61aを蝶番
Tを介して回動できるようにしてある。(ビード付きコンベアベルト2のコンベア本体1への取
り付け状態について) ビード付きコンベアベルト2は、
図4に示すように、ベルト載置板14、二つのベルトガイ
ド板16,16、駆動ローラ41及びピンチローラ42aにより
回転軌跡が一定に保たれるようにしてエンドローラ15,
15相互間に張設されている。
【0029】また、上記の如くビード付きコンベアベル
ト2はエンドローラ15, 15相互間に張設された状態にお
いて図1、図3、図5に示すように、ビードとして機能
する多数のビード構成体2bにおける厚肉部21の内側傾斜
面と、上側・下側案内部材30, 31, 31とは、当接してい
る。
【0030】したがって、減速機付きモータ40を駆動状
態すると、ビード付きコンベアベルト2は駆動ローラ41
とピンチローラ42aとによりの挟み込まれながら回転す
ることとなるが、ビード構成体2bは上側・下側案内部材
30, 31, 31との上記当接状態を維持しながら上側・下側
案内部材30, 31, 31に対して滑動し、これによりビード
付きコンベアベルト2は内側への移動が阻止される。つ
まり、多数のビード構成体2bにより構成されたビード
は、従来の連続するビードと同様の機能を発揮する。(ビード付きコンベアベルト2の取り外しについて)
ード付きコンベアベルト2をコンベア本体1から取り外
す場合、以下の〜の作業すればよい。 .手回し可能なカバー取付用ネジ50を解いて、内周側
カバー5a及び外周側カバー5bを取り外す。 .脚部61の上部61aを図2の実線の状態から二点鎖線
の状態に示す如く蝶番Tを介して回動させる。 .手回しネジ33を緩めて押さえ部材32から溝32aに嵌
まり込んでいる上側・下側案内部材30,31, 31を取り外
す。 .ピンチローラ42aを駆動ローラ41から引き離してビ
ード付きコンベアベルト2の挟み込みを解除する。 .上記〜の作業終了後、ビード付きコンベアベル
ト2をベルト外周側からベルト内周側方向に移動させる
と、ビード付きコンベアベルト2はコンベア本体1から
取り外すことができる。 .ビード付きコンベアベルト2をコンベア本体1に取
り付ける場合には、逆の作業をすればよい。(ビード構成体2bによりビードを形成したことの効果に
ついて) このビード付きコンベアベルト2では、上述し
た如く、ベルト本体2aの外周縁に沿って外面全周に多
数配置されたビード構成体2bによりビードを形成してあ
り、ビード構成体2bはベルト長さ方向の幅が小径のス
トレート型エンドローラ15の直径の20〜60%程度に
設定してある幅狭のものであり、隣合うビード構成体
2b,2b相互が分離しているか又は薄肉片20cで連結され
たものである。
【0031】したがって、このビード付きコンベアベル
ト2は、従来の技術の欄で示したビード付きコンベアベ
ルトと比較してビードを形成するビード構成体21にクラ
ックや破断が発生する危険性が非常に少なく、よって、
長期間の使用に耐える。(ベルト本体2aへのビード構成体2bの取り付けによる効
果について) ビード構成体2bをベルト本体2aにピン止め
や縫着等により取り付けた場合、一部のビード構成体2b
が損傷してもその部分のビード構成体2bを簡単に交換で
きる。つまり、一部のビード構成体2bが損傷しても交換
により再び使用できる。(このベルト本体2aの優れた点について) このベルト本
体2aでは扇形状のシートの端部である継手部がトムソン
刃による一回の押圧切断により形成されるから、製造工
程が少なく安価に製造できる。
【0032】また、このベルト本体2aでは、内周縁から
外周縁付近までフィンガー継手であり、駆動ローラ41と
ピンチローラ42aで挟持される部分及びその近傍から外
周縁までの範囲はベルト周方向ラインの接線Lに対して
大きな角度α2の一本の切断ラインL2相互を接続した
ものであるから、駆動ローラ41、ベルト本体2a、ピンチ
ローラ42aでの周速度差によるひねり荷重や、ベルト本
体2aが内側へ移動しようとする力を移動阻止部材3で抑
制することでベルト本体2aの幅方向に引張力が作用して
も図2に示したベルト本体2aの符号27において剥離や破
断が発生しにくい。
【0033】扇形状のシートの端部相互を接続する方式
は、実質的にはフィンガー継手であるから、継手部の厚
みがスカイブ継手やステップ継手のように大きくなるこ
とがない。(このエンドローラ15を用いたことによる効果につい
て) エンドローラ15は、図1に示すように、軸部15aに
複数の樹脂製ローラ15bを回転自在に外挿させて成るも
ので、ベルト外周側部分に近いところでは樹脂製ローラ
15b,15b相互間に、ベアリング15c(樹脂製ローラ15
bの外径と同径又は少し大径)を介装させてあるから、
ベルト本体2aの周速が大きいベルト外周側部分ではベル
ト本体2aはベアリング15cのアウターレースの回転に伴
って移動し、ベルト本体2aの周速が小さいベルト内周側
部分ではベルト本体2aは樹脂製ローラ15bの回転に伴っ
て移動する。したがって、ベルト本体2aの周速が大きい
ベルト外周側部分において、ベアリング15cを具備させ
ていないエンドローラを使用した場合と比較すると「キ
ュッ・キュッ」又は「キー・キー」といった耳障りな摩
擦音の発生は非常に抑制(摩擦音の発生が無くなる場合
も含む)される。(他の実施形態) 上記実施形態では、この発明をカーブ
コンベアベルトに施したものであるが、これに限定され
ることなく、図13に示すように、直線コンベアベルトに
施すことができる。すなわち、直線コンベアのベルト本
7a体に、これの両縁に沿ってビード構成体2bと同等のビ
ード構成体7bを取り付け又は固定し、コンベア本体に配
置させた断面円形状の直線の案内部材70をビード構成体
7bの厚肉部71の内側傾斜面に当接させるようにする。こ
の構成を採用した場合、ベルト本体7aの蛇行防止ができ
る他、ビード構成体2bが一部損傷しても当該ビード構成
体2bを交換することにより簡単に修復できる。
【0034】他方、上記したビード構成体2bの厚肉部21
は側面視台形にしてあるが、側面視長方形、正方形、三
角形等でもよい。
【0035】
【発明の効果】この発明は上記構成を有するものである
から以下の効果を奏する。
【0036】上記発明の実施の形態の欄の記載内容か
ら、小径エンドローラ相互間に張設された場合でも、長
期使用が可能なビード付きコンベアベルトを提供でき
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態のビード付きコンベアベル
トを使用したカーブコンベアの平面図。
【図2】図1のX−X断面図。
【図3】図3は前記ベルトコンベアの底面図である。
【図4】前記ベルトコンベアにおいてエンドローラ相互
間にビード付きコンベアベルトが張設されている態様を
示す説明図。
【図5】前記ベルトコンベアに使用されているビード構
成体と移動阻止部材との関係を示す断面図。
【図6】ベルト本体を形成するためのベルトシートの平
面図。
【図7】前記ビード付きコンベアベルトの斜視図。
【図8】前記ベルト本体にビード構成体を取り付けた状
態を示す断面図。
【図9】前記ベルト本体にビード構成体を取り付ける他
の方法を示す断面図。
【図10】前記ベルト本体にビード構成体を取り付ける他
の方法を示す断面図。
【図11】前記ベルト本体にビード構成体を取り付ける他
の方法を示す断面図。
【図12】他の実施形態のビード構成体の平面図。
【図13】直線コンベアベルトの両縁にビード構成体を取
り付け又は固着した状態を示す平面図。
【図14】従来のカーブコンベアの平面図。
【図15】図14のY−Y断面図。
【符号の説明】
C コンベア 1 コンベア本体 2 ビード付きコンベアベルト 2a ベルト本体 2b ビード構成体 3 移動阻止部材 4 駆動部 5 カバー 6 脚部 15 エンドローラ 20c 薄肉片

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の角度で配置された小径のストレー
    ト型エンドローラ相互間に張設されるカーブコンベア用
    のビード付きコンベアベルトであって、ビードはベルト
    本体の外周縁に沿って外面全周に多数配置されたベルト
    長さ方向に幅狭のビード構成体により形成されており、
    ビード構成体におけるベルト長さ方向に幅は、ストレー
    ト型エンドローラの直径の20〜60%程度に設定して
    あることを特徴とするビード付きコンベアベルト。
  2. 【請求項2】 平行配置された小径のストレート型エン
    ドローラ相互間に張設される直線コンベア用のビード付
    きコンベアベルトであって、ビードはベルト本体の両側
    縁に沿って外面全周に多数配置されたビード構成体によ
    り形成されており、ビード構成体におけるベルト長さ方
    向に幅は、ストレート型エンドローラの直径の20〜6
    0%程度に設定してあることを特徴とするビード付きコ
    ンベアベルト。
  3. 【請求項3】 隣合うビード構成体相互は分離されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のビード付きコ
    ンベアベルト。
  4. 【請求項4】 隣合うビード構成体相互は薄肉片で連結
    されていることを特徴とする請求項1又は2記載のビー
    ド付きコンベアベルト。
  5. 【請求項5】 ビード構成体には、コンベア本体側に取
    り付けた棒状の案内部材との係合によりベルト本体の内
    側への移動を阻止する厚肉部を形成してあることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれかに記載のビード付きコ
    ンベアベルト。
  6. 【請求項6】 小径のストレート型エンドローラの直径
    は、15〜30mm程度であることを特徴とする請求項
    5記載のビード付きコンベアベルト。
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