JPH08231016A - ベルト搬送装置及び搬送用ベルト及び搬送熱処理及び搬送熱処理方法 - Google Patents

ベルト搬送装置及び搬送用ベルト及び搬送熱処理及び搬送熱処理方法

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JPH08231016A
JPH08231016A JP3520195A JP3520195A JPH08231016A JP H08231016 A JPH08231016 A JP H08231016A JP 3520195 A JP3520195 A JP 3520195A JP 3520195 A JP3520195 A JP 3520195A JP H08231016 A JPH08231016 A JP H08231016A
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JP
Japan
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belt
guide
conveyor
metal
heat treatment
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JP3520195A
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秀樹 ▲吉▼田
Hideki Yoshida
Tomoaki Shimazaki
智章 嶋崎
Noriyuki Uchida
紀幸 内田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種搬送装置に用いられるベルト搬送装置に
おいて、60℃以下でしか使用できないという耐熱性の
問題を解決し、高温条件でも使用可能なベルト搬送装置
を実現することを目的とする。 【構成】 金属ベルト18とベルトガイド20を接合す
る接着層19の周辺に空隙部22を設け、搬送時にロー
ラー21により生じる金属ベルト18の変形が生じた場
合にも接着層19への応力の集中を防止する。このた
め、耐熱性が高いが柔軟性の低いエポキシ系接着剤の使
用が可能となり、高温でのベルトでの搬送が可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐久性と耐熱性に優れ
たベルト搬送装置及び搬送用ベルトに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ベルト搬送装置は従来のゴムベル
トに替わって、耐久性や防塵性に優れた金属製ベルトが
実用化されている。ゴムベルトはベルト搬送装置として
は最も一般的であり優れた特性を示すものの、表面硬度
が低いため厳しい耐久性が要求される場合には必ずしも
十分な耐久性を持たない。例えば、塵を防ぐ必要のある
クリーンルーム内で重量物の搬送を行う際には従来のゴ
ム製や樹脂ベルトでは十分な実用信頼性が得られない。
【0003】このようなゴム製ベルトの欠点を補うベル
ト材料として金属ベルトが実用化された。金属ベルトは
搬送系の表面に露出する材料は金属だけであり、高い実
用信頼性が得られる。
【0004】以下に従来のベルト搬送装置について説明
する。図8は従来の搬送用ベルトと搬送装置のローラー
の断面図を示すものである。
【0005】図8(a)は搬送方向にたいして垂直な幅
方向断面であり、図8(b)は図8(a)のAA'断面
である。図8において、1は金属ベルト、2は接着層、
3はベルトガイド、4はローラーである。金属ベルト1
の材料としては機械特性や耐蝕性に優れたステンレスが
最も一般的である。ベルトガイド3の材料としてはブタ
ジエンゴムやクロロプレンが一般的な材料である。接着
層2としては溶剤型接着剤が一般的に用いられる。ロー
ラー4としてはアルミや鉄系の材料を用い、表面にクロ
ムやニッケル系のメッキを施す場合も多い。
【0006】以上のように構成された搬送用ベルトにつ
いて、以下その動作について説明する。金属ベルト1は
搬送用ベルトを用いる搬送装置のローラー4上を走行す
るが、ローラー4上を蛇行して走行するとローラー4か
ら脱線してしまうので、脱線を防止するためにベルトガ
イド3を用いている。このベルトガイド3は柔軟性の高
い材料を用いないとローラー部分でベルトが曲げられた
ときの変形に対応できない。図8においてはベルトガイ
ド3を2本用いているが、設計上様々な形とすることが
できる。例えば中央部に1本だけのベルトガイド3を用
いるのは最も簡単な構成である。図8(a)に示す2本
のベルトガイド3は、ベルトガイド3間にローラー4を
接することにより、金属ベルト1の表面が平坦に保たれ
ると同時に、金属ベルト1の温度制御が容易に可能とな
る。ベルトガイド3と金属ベルト1は接着層2により接
着される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、接着層2の耐熱性の限界から60℃以上
の高温環境では使用ができない。接着層の耐熱性を改善
した熱硬化性接着剤を用いると、耐熱性は確保されるも
のの、接着剤の硬度が固く、ローラー4上で金属ベルト
1が変形する際に接着層を破壊するので、耐久性が劣化
してしまう。よって熱硬化性接着剤が使えないため、6
0℃以上の高温環境では使用ができないという問題点を
有していた。
【0008】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、60℃以上の高温環境で使用可能なベルト搬送装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のベルト搬送装置は、金属ベルトと、金属ベル
トの幅方向に幅規制をおこなうガイド押さえと、金属ベ
ルトとガイド押さえの間に金属ベルトの両面を保持する
ベルトガイドを備えるという構成、または、金属ベルト
と、ベルトガイドと、金属ベルトとベルトガイド間に搬
送方向にたいして空隙部を備えるという構成を有してい
る。
【0010】
【作用】この構成によって、接着層を用いずにベルトガ
イドを介してガイド押さえにより金属ベルトの蛇行を防
止し、接着剤を用いないために接着剤の柔軟性と耐熱性
のバランスの問題から高温で使用できないという問題を
解決するか、または、空隙部において金属ベルトの変形
のストレスを緩和し、耐熱性が高く硬度の高い接着剤を
用いても接着層の変形を防ぐことによって接着層の耐久
性を改善し、60℃以上の高温環境で使用可能なベルト
搬送装置を提供することができる。
【0011】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0012】図1は本発明の第1の実施例のベルト搬送
装置の断面図である。図1において、5は金属ベルト、
6はベルトガイド、7はガイド押さえ、8はローラーで
ある。
【0013】以上のように構成されたベルトの周長さ1
2メートルのベルト搬送装置と直径100ミリの22本
のローラーを用いて、長さ3メートルの搬送系の出入口
を常温とし、80℃の高温炉を往復させる搬送系を用い
て実用信頼性を確認した。ローラー8の幅は300ミリ
メートルであり、金属ベルト5の全幅は340ミリメー
トルで厚み100ミクロンのステンレス製である。ベル
トガイド6は厚み2.5ミリメートルのジュラコン製で
ある。ベルトの走行速度は毎分2メートルとした。
【0014】本実施例によるベルト搬送装置を用いた場
合、上記使用環境においても1000時間以上の実用信
頼性が確認された。なお、従来例においては接着層の耐
熱性の問題から実使用可能時間は1時間以下であった。
また、参考例としてベルトガイド6を介さずに直接ガイ
ド押さえ7で金属ベルト5の蛇行防止を図った。ガイド
押さえ7を金属製とした場合、金属ベルト5自体のダメ
ージも問題であったが、金属ベルト5とガイド押さえ7
の発生する騒音から全く実用に耐えなかった。また、ガ
イド押さえ7をジュラコン製とした場合、金属ベルト5
の端面の変形のため、実使用可能時間は10時間以下で
あった。
【0015】以上のように本実施例によれば、金属ベル
トと、金属ベルトの幅方向に幅規制をおこなうガイド押
さえと、金属ベルトとガイド押さえの間に金属ベルトの
両面を保持するベルトガイドを備えることにより、接着
剤の使用が不必要となり、80℃の高温炉内での使用に
おいても高い実用信頼性を得ることができる。
【0016】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図2は本発明の第
2の実施例を示すベルト搬送装置のベルトガイドの構造
図である。図1の構成と異なるのは、搬送方向にたいし
ベルトガイドの金属ベルトの厚み方向からの切り欠きを
持つ点である。図2においてベルトガイドの金属ベルト
の厚み方向の厚みは3ミリメートル、切り欠きは10ミ
リメートルごとで、それぞれ1ミリメートルの深さであ
り、最も薄い部分は1ミリメートルの厚みとなる。この
切り欠きは成形により形成した。
【0017】上記のように構成されたベルト搬送装置に
ついて、第1の実施例と同じ方法で実用信頼性を評価し
た。ただし、第1の実施例と異なるのはベルトの搬送速
度を毎分100メートルとした点である。切り欠きを持
たない第1の実施例で、全厚が1ミリメートルのベルト
の場合実使用可能時間は240時間、全厚が3ミリメー
トルのベルトの場合実使用可能時間は110時間であっ
た。それにたいして、第2の実施例のベルトの実使用可
能時間は1000時間以上であった。切り欠きを設ける
ことにより、ローラー部での変形にたいする柔軟性と、
ガイド押さえからの応力によるダメージを両立するもの
と考えられる。
【0018】以上のように、搬送方向にたいしベルトガ
イドの金属ベルトの厚み方向からの切り欠きを持つこと
により、ベルト搬送装置のローラーによる変形にたいす
る機械特性を改善し、実用信頼性を更に高めることがで
きる。
【0019】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図3は本発明の第
3の実施例を示すベルト搬送装置のベルトガイドの構造
図である。図3において、ベルトガイドは搬送方向にた
いし不連続な多数の部分から成り立つ。個々のベルトガ
イドの長さは30ミリメートルであり、ベルトガイドが
外れるのを防止するため、ガイド押さえはローラーだけ
ではなく、ベルトが走行するベルト搬送系全体を連続し
て覆うように固定した。
【0020】また、図4に本発明の第3の実施例の搬送
熱処理装置の構成を示す。図4において、9は真空槽、
10はローラー、11は金属ベルト、12は蒸発源、1
3は遮蔽板である。図4に示す真空処理装置の場合特徴
的であるのは、大気中と異なり実際の温度の計測や制御
が困難なこと、また、冷却作用が低いため、熱源の使用
と同時に冷却もおこなうことが多い点があげられる。ま
た、ベルトガイドの材質はニトリルゴムとした。
【0021】上記のように構成された搬送熱処理装置に
おいて、熱源として蒸発源12のコバルトを80kwの
出力で電子銃で蒸発させ、厚み5ミクロンのポリエチレ
ンナフタレート基板上に蒸着する。蒸着膜の厚みは15
0nmで遮蔽板13により平均入射角70度で酸素雰囲
気中で反応性蒸着させた。金属ベルト11の周長さは3
メートルであり、幅は700ミリメートルである。使用
したローラー10は直径150ミリメートルが2本、直
径300ミリメートルが1本である。直径300ミリメ
ートルのローラーは−20℃の冷媒を蒸着時に流し、金
属ベルトを冷却した。蒸着中の搬送速度は毎分50メー
トルである。第1の実施例に相当するベルトガイドを用
いた場合の実使用可能時間は350時間であったが、第
3の実施例のベルトガイドを用いた場合の実使用可能時
間は1000時間以上であった。
【0022】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0023】図5は本発明の第4の実施例の搬送用ベル
トのベルトガイド部の搬送方向の断面図である。図5に
おいて、14は金属ベルト、15は接着層、16はベル
トガイド、17は空隙部である。
【0024】以上のように構成された周長さ12メート
ルの搬送用ベルトと直径100ミリの22本のローラー
を用いて、長さ3メートルの搬送系の出入口を常温と
し、80℃の高温炉を往復させる搬送系を用いて実用信
頼性を確認した。ローラーの幅は300ミリメートルで
あり、ローラーの外側に配置される2本のベルトガイド
16の幅はそれぞれ30ミリメートル、金属ベルト14
の全幅は360ミリメートルで厚み100ミクロンのス
テンレス製である。ベルトの走行速度は毎分2メートル
とした。
【0025】本実施例による搬送用ベルトの特性と従来
の搬送用ベルトの特性を(表1)に比較して示してい
る。
【0026】
【表1】
【0027】(表1)において、条件1から7までは接
着層15はエポキシ系接着剤を用い、ベルトガイド16
はふっ素ゴムを用いた。従来例の搬送用ベルト溶剤型の
接着剤とふっ素ゴムのベルトガイドを用い、通常環境に
おいては10000時間以上の信頼性を持つものである。こ
の(表1)から明らかなように、本実施例による搬送用
ベルトは、80℃の高温炉を用いた場合でも熱硬化性の
エポキシ系接着剤の硬化により劣化が少なく使用が可能
となる。空隙部の搬送方向の長さと実使用可能時間の間
には相関が見られないが、実効的に空隙部がなくなるよ
うに搬送方向の接着長さを長くすると実使用可能時間が
短くなる。搬送方向の接着長さは30ミリメートル以
下、更に望ましくは20ミリメートル以下で実使用可能
時間は大幅に改善される。
【0028】以上のように本実施例によれば、金属ベル
トと、ベルトガイドと、金属ベルトとベルトガイド間に
搬送方向にたいして空隙部を備えることにより、熱硬化
性接着剤の使用が可能となり、80℃の高温炉内での使
用においても高い実用信頼性を得ることができる。
【0029】(実施例5)以下本発明の第5の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図6は本発明の第
5の実施例を示す搬送用ベルトと搬送熱処理装置のロー
ラーの幅方向断面図である。図6において、18は金属
ベルト、19は接着層、20はベルトガイド、21はロ
ーラーで、以上は図5の構成と同様なものである。図5
の構成と異なるのは、空隙部22を設けた点である。こ
の空隙部は搬送方向に存在した図5の空隙部とは異な
り、金属ベルト18とベルトガイド20間に搬送方向に
垂直な方向にたいして、ローラー21と接する部分に存
在する空隙部である。
【0030】上記のように構成された搬送用ベルトにつ
いて、第4の実施例と同じ方法で実用信頼性を評価した
結果を(表2)に示す。なお(表2)では(表1)で評
価した搬送方向にたいする空隙長さは何れも10ミリメ
ートル、接着長さは20ミリメートルとした。
【0031】
【表2】
【0032】(表1)での搬送方向の空隙部の長さは実
使用可能時間に影響しなかったが、(表2)での搬送方
向に垂直な方向に、金属ベルト18とベルトガイド20
とローラー21の接する部分の空隙部は、接着層19へ
の応力を緩和し、破壊を防止する。
【0033】以上のように、金属ベルトとベルトガイド
間に、搬送方向に垂直方向にたいして、搬送系ローラー
と接する部分に空隙部を備えることにより、金属搬送ベ
ルトの実用信頼性を更に高めることができる。
【0034】なお、図6では空隙部を正確に制御するた
めに、ベルトガイドを切り欠いているが、このような切
り欠きを設けずに接着層のみに空隙部を設けてもよい。
【0035】(実施例6)以下本発明の第6の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。図7は本発明の第
6の実施例を示す搬送用ベルトと搬送熱処理装置のロー
ラーの幅方向断面図である。図7において、23は金属
ベルト、24はベルトガイド、25はローラー、27は
接着層で、以上は図6の構成と同様なものである。図6
の構成と異なるのは、ローラー25側に空隙部26を設
けた点と、真空装置内での冷却能力向上のためにローラ
ー25に−20℃の冷媒を流せるようになっている点で
ある。図7に示した搬送用ベルトと搬送熱処理装置のロ
ーラーを、図4に示した搬送熱処理装置に用いた。図4
に示す真空蒸着装置の場合特徴的であるのは、大気中と
異なり実際の温度の計測や制御が困難なこと、また、冷
却作用が低いため、熱源の使用と同時に冷却もおこなう
ことが多い点があげられる。また、ベルトガイド24の
材質はニトリルゴムとした。
【0036】上記のように構成された搬送熱処理装置に
ついて、実用信頼性を評価した結果を(表3)に示す。
【0037】
【表3】
【0038】熱源として蒸発源12のコバルトを80k
wの出力で電子銃で蒸発させ、厚み5ミクロンのポリエ
チレンナフタレート基板上に蒸着した。蒸着膜の厚みは
150nmで遮蔽板13により平均入射角70度で酸素
雰囲気中で反応性蒸着させた。金属ベルト11の周長さ
は3メートルであり、幅は700ミリメートルである。
使用したローラーは直径150ミリメートルが2本、直
径300ミリメートルが1本である。直径300ミリメ
ートルのローラーは−20℃の冷媒を蒸着時に流し、金
属ベルト11を冷却した。なお(表3)では(表1)で
評価した搬送方向にたいする空隙長さは何れも5ミリメ
ートル、接着長さは10ミリメートルとした。蒸着中の
搬送速度は毎分50メートルである。
【0039】条件11は(表1)の条件2相当の搬送用
ベルトであるが、(表1)では1000時間以上の耐久
性が確認されたが、(表3)では230時間しか耐久性
が得られなかった。この耐久性の差は、高温時よりも低
温条件でベルトガイド24や接着層27の柔軟性が低下
した場合の実用信頼性が低下することを示している。こ
のような環境においても十分な実用耐久性を得るには、
第4の実施例の空隙だけではなく、第5および第6の実
施例に示したように、搬送方向に垂直な方向に、金属ベ
ルト23とベルトガイド24とローラー25の接する部
分に空隙部を設け、応力を緩和して接着層27やベルト
ガイド24の破壊を防止することが有効である。
【0040】以上のように、搬送方向にたいし不連続な
多数のベルトガイドを持つ、または、金属ベルトとベル
トガイド間に、搬送方向に垂直方向にたいして、ローラ
ーとベルトガイドと金属ベルトの接触部分に空隙部を持
つことにより、高温と低温を往復する過酷な使用条件に
おいても、ベルト搬送装置の実用信頼性を大幅に高める
ことができる。
【0041】なお、実施例において金属ベルトの材質は
ステンレス、厚みは100ミクロンとしたが、目的に応
じて他の金属材料や異なった厚みを含むのは言うまでも
ない。また、ベルト搬送装置として、高温炉と真空蒸着
装置としたが、光などの照射やスパッタ装置やプラズマ
処理装置を含むのは言うまでもない。また、ベルトガイ
ド固定のため、ローラー部分での曲げに耐えうる範囲内
では、金属ベルトの両端を折り曲げたり溶接したりする
ことを含むのも言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明は、金属ベルトと、
金属ベルトの幅方向に幅規制をおこなうガイド押さえ
と、金属ベルトとガイド押さえの間に金属ベルトの両面
を保持するベルトガイドを設けること、または、金属ベ
ルトと、ベルトガイドと、金属ベルトとベルトガイド間
に搬送方向にたいして空隙部を設けることにより、60
℃以上の高温環境で使用可能なベルト搬送装置を実現で
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のベルト搬送装置の断面
【図2】本発明の第2の実施例を示すベルト搬送装置の
ベルトガイドの構造図
【図3】本発明の第3の実施例を示すベルト搬送装置の
ベルトガイドの構造図
【図4】本発明の第3および第6の実施例を示す搬送熱
処理装置の構造図
【図5】本発明の第4の実施例における搬送用ベルトの
ベルトガイド部の搬送方向の断面図
【図6】本発明の第5の実施例を示す搬送用ベルトと搬
送熱処理装置のローラーの幅方向断面図
【図7】本発明の第6の実施例を示す搬送用ベルトと搬
送熱処理装置のローラーの幅方向断面図
【図8】(a)従来の搬送用ベルトと搬送装置のローラ
ーの幅方向断面図 (b)従来の搬送用ベルトのベルトガイド部の搬送方向
の断面図
【符号の説明】
5 金属ベルト 6 ベルトガイド 7 ガイド押さえ 8 ローラー

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ベルトと、金属ベルトの幅方向に幅
    規制をおこなうガイド押さえと、金属ベルトとガイド押
    さえの間に金属ベルトの両面を保持するベルトガイドを
    備えたベルト搬送装置。
  2. 【請求項2】 搬送方向にたいしベルトガイドの金属ベ
    ルトの厚み方向からの切り欠きを持つベルトガイドを備
    えた請求項1記載のベルト搬送装置。
  3. 【請求項3】 搬送方向にたいし不連続な多数のベルト
    ガイドを持つ請求項1記載のベルト搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のベルト搬送装置を用いた
    搬送熱処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のベルト搬送装置を用いた
    搬送熱処理装置。
  6. 【請求項6】 金属ベルトと、ベルトガイドと、金属ベ
    ルトとベルトガイド間に搬送方向にたいして空隙部を備
    えた搬送用ベルト。
  7. 【請求項7】 金属ベルトとベルトガイドを結合する接
    着層が熱硬化性樹脂からなる請求項6記載の搬送用ベル
    ト。
  8. 【請求項8】 金属ベルトとベルトガイド間の空隙部に
    より、金属製ベルトとベルトガイドが長手方向に連続し
    て接着されている長さが30ミリメートル以下である請
    求項6記載の搬送用ベルト。
  9. 【請求項9】 金属ベルトとベルトガイド間に、搬送方
    向に垂直方向にたいして、搬送系ローラーと接する部分
    に空隙部を備えた請求項6記載の搬送用ベルト。
  10. 【請求項10】 請求項6記載の搬送用ベルトを持つ搬
    送熱処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項6記載の搬送用ベルトを持つ搬
    送熱処理方法。
  12. 【請求項12】 請求項6記載の搬送用ベルトを支持す
    るローラーを持ち、ローラーとベルトガイドと金属ベル
    トの接触部分に空隙部を持つ搬送熱処理装置。
JP3520195A 1995-02-23 1995-02-23 ベルト搬送装置及び搬送用ベルト及び搬送熱処理及び搬送熱処理方法 Pending JPH08231016A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002092476A1 (fr) * 2001-05-11 2002-11-21 Nitta Corporation Convoyeur a bande a billes
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