JP2002337927A - スリット性に優れたシート - Google Patents

スリット性に優れたシート

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Abstract

(57)【要約】 【課題】シートを用途に応じて所定の幅にスリットする
際に、その断面に毛羽(けば)やバリ等が発生するのを
著しく低減したシートを提供する。 【解決手段】本発明は熱可塑性樹脂の基材層とその少な
くとも片面に熱可塑性樹脂の表面層を有するスリット性
に優れる電子部品包装容器用のシートである。具体的な
構成としては熱可塑性樹脂の基材層とその少なくとも片
面に熱可塑性樹脂の表面層を有し、シートの幅方向にお
ける巻き硬度の差が550以下である電子部品包装容器
用のシートがある。またABS系樹脂100重量部とポ
リカーボネート系樹脂0.5〜15重量部を含有する基
材層と、その少なくとも片面にポリスチレン系樹脂10
0重量部とカーボンブラック4〜50重量部を含有する
シートがある。このような組成、構成においてもシート
をスリットする際に生じる毛羽やバリ等を著しく低減す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシートに関し、該シ
ートは電子部品の包装容器に好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】ICをはじめとした電子部品やこれらを
用いた電子部品の包装形態としてインジェクショントレ
ー、真空成形トレー、マガジン、キャリアテープ(エン
ボスキャリアテープともいう)などが使用されている。
これらの電子部品包装用容器は射出成形等により製造さ
れるものもあるが、多くはその用途に応じてシートを所
定の幅にスリットし、成形し使用に供される。静電気に
よるIC等の電子部品の破壊を防止するため、電子部品
が静電気により容器に付着するのを防ぐため導電性を有
するシートが用いられることが多い(例えば特開平8−
199075号、特開平8−283584号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】シートをその用途に応
じて所定の幅にスリットする際に、シートの断面に毛羽
(けば)やバリ等が発生すると収納される電子部品に付
着し問題となる。本発明はそれらの発生を著しく低減し
たシートを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は熱可塑性樹脂の
基材層とその少なくとも片面に熱可塑性樹脂の表面層を
有するスリット性に優れる電子部品包装容器用のシート
である。その具体的な構成としては熱可塑性樹脂の基材
層とその少なくとも片面に熱可塑性樹脂の表面層を有
し、シートの幅方向における巻き硬度の差が550以下
である電子部品包装容器用のシートがある。シートの幅
方向における巻き硬度の差を550以下にすることによ
りシートをスリットする際に生じる毛羽やバリ等を著し
く低減することができる。またABS系樹脂100重量
部とポリカーボネート系樹脂0.5〜15重量部を含有
する基材層と、その少なくとも片面にポリスチレン系樹
脂100重量部とカーボンブラック4〜50重量部を含
有するシートがある。このような組成、構成においても
シートをスリットする際に生じる毛羽やバリ等を著しく
低減することができる。以下更に本発明の詳細を説明す
る。
【0005】
【発明の実施の形態】シートは、その用途、収納する部
品の大きさ等に応じスリットされる。ここでスリットと
は必要な大きさ、幅にシートを裁断することをいう。例
えば電子部品包装用容器としてキャリアテープはシート
を所定の細幅にスリットし、ICを収納するポケット部
を熱成形し製造される。この際にスリットの裁断面から
毛羽やバリ等の裁断滓が発生すると、スリットした裁断
面や更には表面に付着し、更には収納する電子部品、I
C等に付着するので好ましくない。本発明でスリット性
に優れるシートとは、このスリット時に毛羽やバリ等の
裁断滓の発生の少ないシートをいう。スリット性はスリ
ットしたシートのロールの側面をネルで拭き取った時の
汚れ度合いにより判定することができる。
【0006】基材層とその少なくとも片面に表面層を有
するスリット性に優れる電子部品包装容器用のシートに
おいて、その構成としては具体的には表面層/基材層が
あり、表面層/基材層/表面層の構成は好ましい構成で
ある。表面層と基材層の間に更に別の層を設けることも
できる。
【0007】基材層、表面層には熱可塑性樹脂からなる
ものを好適に用いることができる。熱可塑性樹脂として
は特に限定されないが、ABS系樹脂、ポリカーボネー
ト系樹脂、ポリスチレン系樹脂等を好適に用いることが
できる。これらは市販のものをそのまま用いることがで
きる。基材層には基材層に用いられる熱可塑性樹脂10
0重量部に対してカーボンブラックを0.01〜10重
量部の範囲で添加することができる。カーボンブラック
を添加すると、電子部品包装容器として使用した際に、
コーナー部が透けることにより生じる画像処理等でのト
ラブルを防ぐことができる。本シートを電子部品包装容
器用に用いるとき、表面層の固有抵抗値を102〜10
10Ωの範囲にすることができる。これにより電子部品の
静電気破壊を防止するに効果があり、静電気破壊を起こ
さない電子部品でも静電気により容器に付着することを
防止することができる。基材層、表面層には必要に応じ
て着色マスター、滑剤、可塑剤、加工助剤などの各種添
加剤を添加することができる。
【0008】基材層とその少なくとも片面に表面層を有
するシートにおいて、シートの幅方向における巻き硬度
の差が550以下のシートはスリット性に優れる。好ま
しくは500以下である。ここでいう巻き硬度の差とは
パロテスター(PERCEQ社製)で巻き硬度の測定を
行なった最大、最小の差のことである。巻き硬度の差を
550以下とするとスリットする際に裁断面から発生す
る毛羽やバリ等の裁断滓の発生を著しく低減できる。巻
き硬度の差がこの範囲を外れると同じ組成、構成のシー
トであってもスリットする際に毛羽やバリ等の裁断滓が
多く発生し、スリットした裁断面や表面に付着するので
好ましくない。
【0009】巻き硬度の差を550以下とする方法には
特に限定されないが、例えば自動厚み調整ダイによるシ
ートの幅方向における厚みムラを抑える方法が有効であ
る。この方法は、リップ間隔を自動的に調整・制御する
方式であり、その制御方式として、油圧方式による調節
ボルト駆動方式、空圧方式による調節ボルト駆動方式、
サーボモーターによる調節ボルト駆動方式、熱膨張を利
用したヒートボルト方式、リップ幅方向の温度を制御す
る方式がある。ヒートボルト方式は調整精度、再現性、
メンテナンス性、コスト面で優れている。また、金属ロ
ールによるバンク成形も有効な方法である。金属ロール
はブラストロールやゴムロールに比べ、表面平滑性に優
れるため、得られるシート表面も平滑になり、巻き硬度
の差が抑えられる。さらには、シートの巻き取り部でよ
う動をかける方法も有効である。これは、巻き取り部の
ロールをシートの幅方向に僅かに往復運動させ、シート
の厚みが偏らないようにするものである。シートの幅方
向の特定の場所に他より厚い部分があると、その部分が
コブとなり巻き硬度のバラツキを生じ、その差が550
以下とはならない。
【0010】ABS系樹脂100重量部とポリカーボネ
ート系樹脂0.5〜15重量部を含有する基材層と、少
なくとも片面にポリスチレン系樹脂100重量部とカー
ボンブラック4〜50重量部を含有する表面層を有する
シートもまたスリット性に優れるシートである。ABS
系樹脂とはアクリルニトリル−ブタジエン−スチレンの
3成分を主体として共重合体を主成分とするものをい
う。ポリカーボネート系樹脂としては、芳香族ポリカー
ボネート系樹脂系樹脂、脂肪族ポリカーボネート系樹
脂、芳香族−脂肪族ポリカーボネート系樹脂があげら
れ、通常エンジニプラスチックに分類されるもので、一
般的なビスフェノールAとホスゲンの重縮合またはビス
フェノールAと炭酸エステルの重縮合により得られるも
のも用いることができる。
【0011】表面層はポリスチレン系樹脂とカーボンブ
ラックからなる樹脂が使用可能である、特に、ポリスチ
レン系樹脂100重量部とカーボンブラック4〜50重
量部を含有する表面層が好ましい。表面層はポリスチレ
ン系樹脂とカーボンブラックのみからなるものであって
もいいし、ポリスチレン系樹脂を主成分として他の樹脂
成分を含有していてもよい。その他の樹脂成分として
は、エチレン、プロピレンのホモポリマー、コポリマ
ー、スチレン−ジエンブロック共重合体、スチレン−ジ
エンブロック共重合体の水素添加物、及びこれらのブレ
ンド物がある。エチレン、プロピレンのコポリマーとし
ては、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−α−オレフィン共
重合体樹脂等がある。エチレンと共重合するα−オレフ
ィンとしては、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−
1、ヘキセン−1等がある。またスチレンと共重合する
ジエンとしては、ブタジエン、イソプレン等がある。表
面層には、更に必要に応じて滑剤、可塑剤、加工助剤な
どの各種添加剤を添加することも可能である。
【0012】表面層のカーボンブラックは、ファーネス
ブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック等
であり、好ましくは比表面積が大きく、樹脂への添加量
が少量で高度の導電性が得られるもの、例えばケッチェ
ンブラック、アセチレンブラックが望ましい。その添加
量はポリスチレン系樹脂100重量部に対してカーボン
ブラック4〜50重量部が好ましい。5重量部未満では
静電気による電子部品の破壊を防止するために十分な表
面抵抗値が得られず50重量部を超えると流動性が低下
するとともに得られるシートの機械的強度も低下してし
まう。表面層の表面抵抗値は102〜1010であること
が好ましく、この範囲から外れると静電気による電子部
品の破壊を抑制することが困難となる。
【0013】シートは表面層の導電性樹脂組成物の原料
全部又は一部を押出機等の公知の方法を用いて混練、ペ
レット化し、得られた導電性樹脂組成物を基材層となる
熱可塑性樹脂と共に押出機等の公知の方法によって押出
して得ることができる。導電性樹脂組成物の混練に際し
ては原料を一括して混練することも可能であるし、また
基材層の半分とカーボンブラックを混練し、その混練物
に残りの原料を加えて混練するといった様に段階的の混
練することも可能であるし、更にシートにする際にこれ
らを加えることも可能である。基材層に表面層の導電性
樹脂組成物を積層するには、それぞれを別々の押出機に
よりシート若しくはフィルム上に成形した後、熱ラミネ
ート法、ドライラミネート法、押出ラミネート法等によ
り段階的に積層することも可能であるし、予め成形した
基材層の上に押出コーティング等の法により積層するこ
とも可能であるか、より安価に製造するにはマルチマニ
ホールドダイやフィードブロックを用いた多層共押出法
により一括して積層シートを得ることが好ましい。
【0014】シートの全体の肉厚は0.1〜3.0mm
であり、且つ全体の肉厚に占める表面層の肉厚は2%〜
80%であることが好ましい。全体の肉厚が0.1mm
未満ではシートを成形して得られる包装容器としての強
度が不足し、3.0mmを超えると圧空成形、真空成
形、熱版成形等の成形が困難となる。また表面層の肉厚
が2%未満ではシートを成形して得られる包装容器の表
面抵抗値が著しく高くなり十分な静電気抑制効果が得ら
れず、80%を超えると圧空成形、真空成形、熱版成形
等の成形性が低下してしまう。
【0015】(用途)シートは成形して電子部品包装容
器として好適に用いることが出来る。例えば真空成形、
圧空成形、熱板成形等の公知の方法によりトレー、マガ
ジンチューブ、キャリアテープ(エンボスキャリアテー
プ)等の電子部品包装容器として用いることが出来る
が、特にキャリアテープに好適に用いられる。電子部品
包装容器に電子部品を収納することにより電子部品包装
体となる。この場合容器には必要に応じ蓋がされる。例
えばキャリアテープについては、電子部品を収納した後
にカバーテープによるふたが施される。電子部品包装体
にはこのようなものも含む。電子部品包装容器とは電子
部品の包装容器であるが、電子部品としては特に限定さ
れず、例えば、IC、抵抗、コンデンサ、インダクタ、
トランジスタ、ダイオード、LED(発光ダイオー
ド)、液晶、圧電素子レジスター、フィルター、水晶発
振子、水晶振動子、コネクター、スイッチ、ボリュウ
ム、リレー等がある。ICの形式にも特に限定されず、
例えばSOP、HEMT、SQFP、BGA、CSP、
SOJ、QFP、PLCC等がある。
【0016】
【実施例】以下本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。 実施例1 基材層用のABS系樹脂(デンカABSGR−1000
電気化学工業製)と、表面層用のポリスチレン系樹脂
(HI−E4東洋スチレン性)100重量部に対して2
0重量部のカーボンブラック(電気化学工業製デンカブ
ラック粒状品、平均粒径35nm、比表面積69m2
g、ヨウ素吸着量93mg/g、かさ密度0.24g/
ml、塩酸吸液量0.14ml/5g、電気抵抗率0.
14Ω・cm、灰分0.01%、水分0.03%、粗粒
率<1ppm、pH9〜10)からなる導電性樹脂コン
パウンドを使用し、φ65mm押出機(L/D=2
8)、φ40mm押出機(L/D=26)及び500m
m幅のヒートボルト式自動厚み調整ダイを用いたフィー
ドブロック法により全体の肉厚が300μm、表面層の
肉厚が両側30μmとなるような3層シートを得た。押
出しシートを巻き取る際に、巻き取り軸を微動させた。
以後、これをよう動操作と呼ぶ。このシートをスリッタ
−で27mm幅にした。
【0017】実施例2 ABS系樹脂(デンカABSGR1000電気化学)1
00重量部に対して着色マスター(AS樹脂(電気化学
工業製GR−AT−5S)100重量部、デンカブラッ
ク(電気化学工業製デンガブラック粒状品)20重量部
を二軸押出機により混練しペレット化したもの)0.1
重量部を添加した基材層用の樹脂と、表面層用としてポ
リスチレン系樹脂(HI−E4東洋スチレン社)100
重量部に対して20重量部のカーボンブラック(電気化
学工業製デンカブラック粒状品)からなる導電性樹脂コ
ンパウンドを使用し、φ65mm押出機(L/D=2
8)、φ40mm押出機(L/D=26)及び500m
m幅のヒートボルト式自動厚み調整ダイを用いたフィー
ドブロック法により全体の肉厚が300μm、表面層の
肉厚が両側30μmとなるような3層シートを得た。こ
のシートをスリッタ−で27mm幅にした。
【0018】実施例3 ABS系樹脂(デンカABSGR1000電気化学)1
00重量部に対して実施例2の着色マスター0.1重量
部を添加した基材層用の樹脂と、表面層用としてポリス
チレン系樹脂(HI−E4東洋スチレン社)100重量
部に対して20重量重量のカーボンブラック(電気化学
工業製デンカブラック粒状品)からなる導電性樹脂コン
パウンドを使用し、φ65mm押出機(L/D=2
8)、φ40mm押出機(L/D=26)及び500m
m幅のTダイを用いたフィードブロック法により全体の
肉厚が300μm、表面層の肉厚が両側30μmとなる
ような3層シートを得た。押出しシートを巻き取る際に
よう動操作を施した。このシートをスリッタ−で27m
m幅にした。
【0019】実施例4 ABS系樹脂(デンカABSGR−1000電気化学工
業製)100重量部に対してポリカーボネート系樹脂
(パンライトL―1250、帝人化成社)10重量部、
及び実施例2の着色マスター0.1重量部を添加した基
材層用の樹脂と、表面層用のポリスチレン系樹脂(HI
−E4東洋スチレン社)100重量部に対して20重量
部のカーボンブラック(電気化学工業製デンカブラック
粒状品)からなる導電性樹脂コンパウンドを使用し、φ
65mm押出機(L/D=28)、φ40mm押出機
(L/D=26)及び500mm幅のヒートボルト式自
動厚み調整ダイを用いたフィードブロック法により全体
の肉厚が300μm、表面層の肉厚が両側30μmとな
るような3層シートを得た。押出しシートを巻き取る際
によう動操作を施した。このシートをスリッタ−で27
mm幅にした。
【0020】実施例5 ABS系樹脂(デンカABSGR−1000電気化学工
業製)100重量部に対してポリカーボネート系樹脂
(パンライトL―1250、帝人化成社)10重量部、
及び実施例2の着色マスター0.1重量部を添加した基
材層用の樹脂と、表面層用のポリスチレン系樹脂(HI
−E4東洋スチレン社)100重量部に対して20重量
部のカーボンブラック(電気化学工業製デンカブラック
粒状品)からなる導電性樹脂コンパウンドを使用し、φ
65mm押出機(L/D=28)、φ40mm押出機
(L/D=26)及び500mm幅のヒートボルト式自
動厚み調整ダイを用いたフィードブロック法により全体
の肉厚が300μm、表面層の肉厚が両側30μmとな
るような3層シートを得た。このシートをスリッタ−で
27mm幅にした。
【0021】実施例6 ABS系樹脂(デンカABSGR−1000電気化学工
業製)100重量部に対してポリカーボネート系樹脂
(パンライトL―1250、帝人化成社)10重量部、
及び実施例2の着色マスター2重量部を添加した基材層
用の樹脂と、表面層用のポリスチレン系樹脂(HI−E
4東洋スチレン社)100重量部に対して20重量部の
カーボンブラック(電気化学工業製デンカブラック粒状
品)からなる導電性樹脂コンパウンドを使用し、φ65
mm押出機(L/D=28)、φ40mm押出機(L/
D=26)及び500mm幅のTダイを用いたフィード
ブロック法により全体の肉厚が300μm、表面層の肉
厚が両側30μmとなるような3層シートを得た。押出
しシートを巻き取る際によう動操作を施した。このシー
トをスリッタ−で27mm幅にした。
【0022】実施例7 ABS系樹脂(デンカABSGR−1000電気化学工
業製)100重量部に対してポリカーボネート系樹脂
(パンライトL―1250、帝人化成社)10重量部、
及び実施例2の着色マスター2重量部を添加した基材層
用の樹脂と、表面層用のポリスチレン系樹脂(HI−E
4東洋スチレン社)100重量部に対して20重量部の
カーボンブラック(電気化学工業製デンカブラック粒状
品)からなる導電性樹脂コンパウンドを使用し、φ65
mm押出機(L/D=28)、φ40mm押出機(L/
D=26)及び500mm幅のTダイを用いたフィード
ブロック法により全体の肉厚が300μm、表面層の肉
厚が両側30μmとなるような3層シートを得た。この
シートをスリッタ−で27mm幅にした。
【0023】比較例1 基材層用のABS系樹脂(デンカABSGR−1000
電気化学工業製)と、表面層用のポリスチレン系樹脂
(HI−E4東洋スチレン性)100重両部に対して2
0重量部のカーボンブラック(電気化学工業製デンカブ
ラック粒状品、平均粒径35nm、比表面積69m2
g、ヨウ素吸着量93mg/g、かさ密度0.24g/
ml、塩酸吸液量0.14ml/5g、電気抵抗率0.
14Ω・cm、灰分0.01%、水分0.03%、粗粒
率<1ppm、pH9〜10)からなる導電性樹脂コン
パウンドを使用し、φ65mm押出機(L/D=2
8)、φ40mm押出機(L/D=26)及び500m
m幅のTダイを用いたフィードブロック法により全体の
肉厚が300μm、表面層の肉厚が両側30μmとなる
ような3層シートを得た。このシートをスリッタ−で2
7mm幅にした。
【0024】以上の作製したシートに対して次に示す評
価を行なった。 (表面層の固有抵抗値)三菱油化社ロレスターMCPテ
スターを用いて、端子間を10mmとし、シートを幅方
向に等間隔に10箇所、表裏各2列計40箇所の表面抵
抗値を測定し、対数平均値を表面層の固有抵抗値とし
た。 (スリット性)スリッターにて27mm巾にスリット
し、紙管に約100M巻いたスリット品(直径約30c
m)の側面を1周ネルで拭き取った時の汚れ度合いを判
定した。汚れが殆どないものをスリット性○とし、少な
い場合を△、汚れが多い場合を×とした。 (巻き硬度の差)PERCEQ社パロテスターを用いて
400M巻きのシートの幅方向に等間隔に13点のシー
ト巻き硬さを測定し最大値と最大値の差を巻き硬度の差
とした。上記の評価項目の結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】基材層とその少なくとも片面に表面層を
有し、幅方向の巻き硬度の差が550以下のシートを作
製することにより、シートをスリットする際の断面の毛
羽を著しく減少させた半導体包装に適するキャリアテー
プ用導電シートを得ることが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 73/02 B65D 73/02 H M C08K 3/04 C08K 3/04 C08L 25/04 C08L 25/04 55/02 55/02 69/00 69/00 Fターム(参考) 3E067 AA11 AB41 BA10A BA15A BA26A BB14A BB25A CA21 CA30 FA01 FC01 3E086 AB01 AB02 AD05 AD09 BA04 BA15 BA35 BB35 BB90 CA31 4F100 AA37A AA37C AK01A AK01B AK01C AK12A AK12C AK45B AK74B AL05B BA03 BA06 BA10A BA10C EH20 GB15 GB41 JB16A JB16B JB16C JG03A JG03C JL00 YY00A YY00B YY00C 4J002 BC031 BN15W BP011 CG00X CG01X DA036 FD106 GQ00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂の基材層とその少なくとも片
    面に熱可塑性樹脂の表面層を有するスリット性に優れる
    電子部品包装容器用のシート。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂の基材層とその少なくとも片
    面に熱可塑性樹脂の表面層を有し、シートの幅方向にお
    ける巻き硬度の差が550以下である電子部品包装容器
    用のシート。
  3. 【請求項3】ABS系樹脂100重量部とポリカーボネ
    ート系樹脂0.5〜15重量部を含有する基材層と、ポ
    リスチレン系樹脂100重量部とカーボンブラック4〜
    50重量部を含有する表面層とを有するシート。
  4. 【請求項4】電子部品包装容器用の請求項3のシート。
  5. 【請求項5】下記のいずれか一以上の要件を具備する請
    求項1乃至請求項4のいずれか一に記載のシート。 1.表面層の固有抵抗値が102〜1010Ωである 2.基材層が熱可塑性樹脂100重量部に対してカーボ
    ンブラックを0.01〜10重量部含有する。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5のいずれか一に記載
    のシートからなる電子部品包装容器。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項5のいずれか一に記載
    のシートからなるキャリアテープ。
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