JP2002337658A - シートベルト装置 - Google Patents

シートベルト装置

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JP2002337658A JP2001198581A JP2001198581A JP2002337658A JP 2002337658 A JP2002337658 A JP 2002337658A JP 2001198581 A JP2001198581 A JP 2001198581A JP 2001198581 A JP2001198581 A JP 2001198581A JP 2002337658 A JP2002337658 A JP 2002337658A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェビングガイドにおけるウェビングの良好
な摺動性を確保しつつジャミング現象を防止できるシー
トベルト装置を提供する。 【解決手段】 シートベルト装置は、ウェビングと、該
ウェビングを挿通されてその内面の一部がウェビングと
摺接する長孔状のウェビング挿通孔16を有するウェビ
ングガイド10とを備えている。ウェビングガイド10
の前記ウェビングとの接触部の少なくとも一部が金属1
4で構成されており、その金属表面に細かい凹凸が形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のシート
に着座した乗員の身体を拘束するシートベルト装置に関
し、詳しくは、ウェビングガイドのウェビング挿通孔内
においてウェビングが横滑りして片寄る所謂ジャミング
現象を防止するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、シートベルト装置として、連続ウ
ェビングを用いた三点式シートベルト装置がある。図1
1に示すように、三点式シートベルト装置100におい
て、ウェビング101は、一端をリトラクタ102に引
出し可能に巻回されている。ウェビング101の他端
は、乗員109の肩近傍に位置するようにセンターピラ
ー103に支持されたスルーアンカ105に挿通され、
スルータング106に挿通され、センターピラー103
の下部に固定されたアンカープレート104に係止され
ている。スルータング106をシート107近傍に配設
されたバックル108に係合することで、ウェビング1
01により乗員109をシート107に拘束できる。こ
のときウェビング101は、シート107の一方側(図
では奥側)でリトラクタ102からセンターピラー10
3に沿って上方に案内され、スルーアンカ105で折り
返され、真直ぐ下方には案内されずに車両前方側(図で
は左側)かつシート107の他方側(図では手前側)へ
と案内された状態になる。
【0003】シートベルト装置100には、ウェビング
101を案内するためのウェビングガイドとして、上記
スルーアンカ105及びスルータング106の他にも、
種々のものが設けられている。これらウェビングガイド
にはそれぞれ、長孔状のウェビング挿通孔が設けられて
いる。ウェビング101は、ウェビング挿通孔に挿通さ
れて摺接案内される。
【0004】ウェビングガイドには、ウェビング挿通孔
の縁部にC字状に湾曲成形した鉄板を加締めるタイプの
ものがある。鉄板表面は滑らかで、電着塗装や金属メッ
キがされている。また、ステンレス等で製作し、表面処
理をしないで使ったりする。このタイプのウェビングガ
イドでは、ウェビング接触部が金属面であるため、ウェ
ビング接触部の表面汚染が少なく、巻取り性等が劣化し
にくい。しかしこのタイプでは、衝突等の車両緊急時に
多大な荷重がウェビングにかかると、ウェビング挿通孔
内において横滑りによりウェビングが片寄ってつまる、
所謂ジャミング現象が発生する場合がある。これは、ウ
ェビングに対するウェビングガイドの金属表面の摩擦係
数が低い事が一因である。
【0005】従来品には、ウェビング挿通孔まわりのウ
ェビング接触部をナイロン等の樹脂面としたウェビング
ガイドも使われている。このタイプのウェビングガイド
では、車両緊急時にウェビングと樹脂面との間の摩擦熱
でそれらウェビングや樹脂面が溶けるなどの理由によ
り、ジャミング現象が抑制される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、ウェビ
ングガイドのウェビング接触部を樹脂面とすればジャミ
ング現象を抑制できるが、ウェビングの良好な巻取り性
やウェビング引出し時の良好な操作感を確保するには、
ウェビングガイドのウェビング接触部を金属面とするこ
とがやはり望ましい。本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、ウェビングガイドにお
けるウェビングの良好な摺動性を確保しつつジャミング
現象を防止できるシートベルト装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、乗
員の身体をシートに拘束するウェビングと、該ウェビン
グを挿通されてその内面の一部がウェビングと接触する
長孔状のウェビング挿通孔を有するウェビングガイドと
を備えたシートベルト装置において、前記ウェビングガ
イドの前記ウェビングとの接触部の少なくとも一部が金
属で構成されており、その金属表面に細かい凹凸が形成
されていることを特徴とするシートベルト装置によって
達成される。なお、前記凹凸がショットブラスト、ショ
ットピーニング、バレル加工又はプレス加工によって形
成されていることが好ましい。また、前記金属表面が焼
入れ又は表面硬化により硬くされて強化されていること
が好ましい。前記金属表面がHRC15相当以上の硬さ
であることが好ましい。前記表面硬化の方法として炭素
鋼の熱処理、浸炭その他の表面硬化方法が用いられてい
ることが好ましい。
【0008】以上のようなシートベルト装置によれば、
ウェビングガイドにおけるウェビング接触部の一部又は
全部が金属面からなるため、ウェビングの良好な巻取り
性やウェビング引出し時の良好な操作感を得ることがで
きる。そして、高荷重がウェビングに作用した際にはウ
ェビングが金属面に設けられた凹凸に密着して、ウェビ
ングの横滑りが抑制される。したがって、ウェビングガ
イドにおけるウェビングの良好な摺動性を確保しつつジ
ャミング現象を確実に防止できる。さらに、ウェビング
接触部が金属面からなるためウェビングガイドの機械的
強度が高く、衝突等の車両緊急時にウェビングガイドに
作用する高荷重に十分に耐えることができる。
【0009】好ましくは、凹凸が設けられた金属表面の
あらさを、中心線平均あらさ(Ra)で10〜200μ
m、最大高さ(Rmax)で15〜300μmとするこ
とができる。凹凸は、ウェビングの糸が密着する程度の
細かさであることが好ましい。また、目の間隔が0.5
〜2mm程度の溝を並べることも好ましい。金属の材質
としては、炭素鋼の他に、低炭素鋼、ステンレス、高炭
素鋼等を例示できる。凹凸は金属表面の全部に設けるこ
とができるが、特にこれに限定されず、金属表面の一部
に設けてもよい。例えば金属表面が湾曲面であって縦断
面視において略円弧状である場合、その円弧の頂部をウ
ェビング折返し位置とみなし、頂部に対する他方側より
ウェビング摺接面積が大きい頂部に対する一方側に、凹
凸領域を設けてもよい。
【0010】また、前記金属表面に、該金属表面に接す
るウェビングの幅方向に見て、凹凸を有する粗面部と、
凹凸を有しない平滑部とが形成されていることが好まし
い。前記粗面部は、金属表面に複数の細かい溝を設ける
ことで構成されてもよい。溝の幅は0.5〜2.0mm
程度、溝の深さは0.1〜0.5mm程度とすることが
できる。前記平滑部は、幅2mm以上の帯状に形成され
ていることが好ましい。また、前記平滑部が複数形成さ
れていることが好ましい。前記細かい溝の延びる方向と
前記平滑部の延びる方向とが平行であることが好まし
い。前記金属表面に、平行に延びる複数の細かい溝を設
けることで第一粗面部が形成され、前記第一粗面部の溝
とは異なる方向に平行に延びる複数の細かい溝を設ける
ことで第二粗面部が形成され、前記第一粗面部と第二粗
面部との境い目に、幅2mm以上の帯状の平滑部が形成
されていることが好ましい。
【0011】以上のようなシートベルト装置によれば、
金属表面の粗面部と平滑部との境い目で、顕著なウェビ
ングの横滑り防止効果が得られる。粗面部、平滑部又は
それらの境い目が、ウェビングの巻取り性及び引出し性
を低下させることはない。したがって、ウェビングガイ
ドにおけるウェビングの良好な摺動性を確保しつつジャ
ミング現象を確実に防止できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態である
シートベルト装置に用いられるスルーアンカを示す平面
図である。図1に示すように、スルーアンカ10は、1
枚の金属板を所定形状に加工してなるインサート金具1
1の所定箇所に、被覆樹脂13をモールド成形により一
体化して構成されている。なお、図1で示されるスルー
アンカ10の面は、スルーアンカ10が自動車に取り付
けられた際にセンターピラー等の車体(取付け板)に相
対する。後述する金属表面の凹凸は、スルーアンカ10
の、車体に相対する面(図1で示す面)に多く設けるよ
うにしてもよい。
【0013】インサート金具11は、ここでは平面視三
角形状に形成されており、一つの角部近傍(図では上
側)には、嵌挿孔12が設けられている。この嵌挿孔1
2にボルト等を嵌挿することで、スルーアンカ10をセ
ンターピラー等に回動自在に取り付けることができる。
インサート金具11の、嵌挿孔12が設けられた角部と
は反対側(図では下側)の辺近傍に、その辺に沿って延
びる長孔が形成されており、その長孔の周縁部に被覆樹
脂13が一体成形されている。被覆樹脂13によって長
孔状のウェビング挿通孔16が区画されている。ウェビ
ング挿通孔16の両端には、ウェビング挿通孔16に連
通するとともに嵌挿孔12側(図では上側)に向かって
延びた孔16aが形成されている。
【0014】インサート金具11の材質としては、例え
ば炭素鋼鋼材(JIS SC材)が挙げられる。被覆樹
脂13としては、機械的強度の高い、ポリアミド6等の
ポリアミド系樹脂、ポリアセタール及びポリプロピレン
に強化剤を入れた樹脂、ポリエチレン系などが挙げられ
る。
【0015】ウェビング挿通孔16を区画する被覆樹脂
13には、ウェビングが摺接する部分(図ではウェビン
グ挿通孔16の下面。ウェビング挿通孔16の嵌挿孔1
2側とは反対側の面。)に金属板14が固着されてい
る。金属板14は、炭素鋼等からなる。金属板14は、
ウェビング挿通孔16側に凸となるように略円筒状に湾
曲されている。そして、金属板14の湾曲表面のほぼ全
域に、細かい凹凸が形成されている。すなわち、スルー
アンカ10のウェビング挿通孔16の一方の長辺を提供
する面が、細かい凹凸を有する金属面(ウェビング接触
部)とされている。
【0016】図2は、金属板14の表面の凹凸を示す拡
大断面図である。このような凹凸は、炭素鋼等の鋼材か
らなる金属板14に、砂、小さな鋼球、ガラスボール、
又はセラミック粉・ボール等を吹き付けるショットブラ
スト加工やショットピーニング加工によって形成でき
る。また、細かい凹凸をつけた型でプレスしたり、ロー
ルで転写する事によっても形成できる。金属表面に凹凸
を付けた後、熱処理を行い、好ましくはHRC(ロック
ウェル硬さ)15以上に硬化させて、凹凸を強化する。
【0017】以上のようなスルーアンカ10を装備した
シートベルト装置においては、ウェビングに高張力が作
用した際に、スルーアンカ10のウェビング接触部であ
る金属板14の表面に設けられた凹凸にウェビングの糸
が密着する。これにより、ウェビングに対するスルーア
ンカ10の摩擦係数が高くなり、ウェビングの横滑りが
顕著に防止される。また、スルーアンカ10の金属板1
4上に何度もウェビングを摺接させても、熱処理によっ
て凹凸が強化されているので凹凸の変形や磨耗が生じ
ず、ウェビングに対するスルーアンカ10の摩擦係数が
低くなることがない。
【0018】図3は、本発明の第2実施形態に係るスル
ーアンカの平面図である。このスルーアンカ20では、
ウェビング挿通孔16に面するように固着された金属板
24の表面に、複数の細い溝24aが平行に設けられて
いる。溝24aは、ウェビングの幅方向に対して直行す
る方向に直線状に延びている。溝24aの間隔は、0.
5〜2mm程度とすることができる。このような金属板
24の表面にウェビングを摺動させると、図4に示すよ
うに、ウェビング70の縦糸71が溝24aの中に入り
こんで、ウェビング70の横方向のずれが防止される。
図4で72は横糸を示す。
【0019】図5に、金属板に形成する溝の変形例を示
す。図5(A)に示す例は、溝34aを網目状に設けた
ものである。図5(B)に示す例は、金属板44の中央
を境に溝44aを線対称に設けたものである。溝44a
は、ウェビング幅方向に直行する方向に対して傾斜した
方向に延びている。これらの他にも、種々の形態の凹凸
が考えられ、市松模様のような凹凸等でもよい。
【0020】図6は、本発明の第3実施形態に係るスル
ーアンカの平面図である。このスルーアンカ50では、
ウェビング挿通孔16に面するように固着された金属板
54の表面に、ウェビング幅方向に見て、細かい凹凸を
有する粗面部57と、凹凸を有しない平滑部58とが交
互に設けられている。複数の(ここでは2本の)平滑部
58は、好ましくは幅2mm以上の帯状であって、ウェ
ビング幅方向に直行する方向に対して傾斜した方向に延
びている。平滑部58の幅は、5mm以下とすることが
できる。本実施形態では、金属板54の表面の、平滑部
58以外の箇所が全て、粗面部57になっている。
【0021】図7は、金属板54の表面を示す拡大断面
図である。粗面部57の凹凸は、第1実施形態の凹凸と
同様な方法によって形成できる。平滑部58は、粗面部
57における凸部の高さと同等な高さの面とすることが
できる。平滑部58と粗面部57との境い目には、エッ
ジEが形成されている。
【0022】このようなスルーアンカ50の金属板54
の表面で、ウェビングが横滑りしようとすると、エッジ
Eがウェビングに食い込んで、横滑りに対する抵抗を増
大させる。したがって、粗面部57による高い摩擦抵抗
とあいまって、ウェビングの横滑りが抑制され、ジャミ
ング現象が防止される。
【0023】図8は、本発明の第4実施形態に係るスル
ーアンカの平面図である。このスルーアンカ60では、
ウェビング挿通孔16に面するように固着された金属板
64の表面に、複数の細い溝64aが、0.5〜2mm
程度の間隔で平行に設けられて、粗面部67が形成され
ている。溝64aは、ウェビングの幅方向に対して直行
する方向に直線状に延びている。粗面部67の中に、複
数の平滑部68a,68bが混在している。平滑部68
a,68bは、好ましくは幅2mm以上の帯状であっ
て、ウェビング幅方向に直行する方向に対して傾斜した
方向に延びている。すなわち、帯状の平滑部68a,6
8bが、粗面部67の複数の溝64aを横切って伸びて
いる。本実施形態では、平行に延びた複数の(ここでは
3本の)第一平滑部68aと、第一平滑部68aとは異
なる方向に平行に延びた複数の(ここでは3本の)第二
平滑部68bとが設けられ、第一平滑部68aと第二平
滑部68bとが交差している。すなわち、第一平滑部6
8aと第二平滑部68bとが、X字状に設けられてい
る。第一及び第二平滑部68a,68bの幅は、5mm
以下とすることができる。
【0024】図9(A)は、金属板64の表面を示す拡
大断面図である。平滑部68a又は68bは、粗面部6
7における溝64aの底面の高さと同等な高さの面とす
ることができる。ウェビング70の縦糸71は、粗面部
67の溝64aの中に入り込むとともに、平滑部68a
(68b)の中に入り込む。金属板64の表面で、ウェ
ビング70が横滑りしようとすると、粗面部67と平滑
部68a(68b)との境い目がウェビング70に食い
込んで、横滑りに対する抵抗を増大させる。なお、図9
(B)に示すように、平滑部68a(68b)を、粗面
部67における凸部(溝64a間の箇所)の高さと同等
な高さとすることも考えられる。
【0025】図10に、金属板の変形例を示す。図10
(A)に示す例は、溝74aを網目状に設けて粗面部7
7を形成したものである。粗面部77の中に、好ましく
は幅2mm以上の帯状であって、ウェビング幅方向に直
行する方向に対して傾斜した方向に延びた複数の平滑部
78a,78bが混在している。本例では、平行に延び
た複数の(ここでは3本の)第一平滑部78aと、第一
平滑部78aとは異なる方向に平行に延びた複数の(こ
こでは3本の)第二平滑部78bとが設けられ、第一平
滑部78aと第二平滑部78bとがX字状に交差してい
る。網目状の溝74aは、第一平滑部78a及び第二平
滑部78bに平行になっている。図10(B)に示す例
は、金属板84の中央を境に溝84aを線対称に設け
て、粗面部87a,87bを形成したものである。溝8
4aは、ウェビング幅方向に直行する方向に対して傾斜
した方向に延びている。金属板84の中央に対する一方
側と他方側とで、溝84aの延びる方向が異なってい
る。溝84aにより、金属板84の中央に対する一方側
に第一粗面部87aが形成され、他方側に第二粗面部8
7bが形成されている。金属板84の中央に(第一粗面
部87a及び第二粗面部87bの境い目に)、ウェビン
グ幅方向に直行する方向に延びた、好ましくは幅2mm
以上の帯状の平滑部88が形成されている。平滑部88
の幅は、15mm以下とすることができる。さらに、図
10(C)に示すように、平滑部88の幅を変化させて
(例えば末広がりにして)平滑部88と粗面部87a,
87bとの境い目を傾斜させることでも、効果が得られ
る。
【0026】なお、本発明は前述した実施形態に限定さ
れるものではなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、スルーアンカに限らず、スルータング、リトラ
クタ出口のウェビングガイド、その他の所定部位にも本
発明を適用できる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ウェビングガイドにおけるウェビングの良好な摺動性を
確保しつつジャミング現象を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるシートベルト装置
のスルーアンカを示す正面図である。
【図2】図1の要部拡大断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態であるシートベルト装置
のスルーアンカを示す正面図である。
【図4】図3の要部拡大断面図である。
【図5】変形例の要部を示す図である。
【図6】本発明の第3実施形態であるシートベルト装置
のスルーアンカを示す正面図である。
【図7】図6の要部拡大断面図である。
【図8】本発明の第4実施形態であるシートベルト装置
のスルーアンカを示す正面図である。
【図9】図8の要部拡大断面図である。
【図10】変形例の要部を示す図である。
【図11】シートベルト装置の全体図である。
【符号の説明】
10,20,50,60 スルーアンカ(ウ
ェビングガイド) 11 インサート金具 13 被覆樹脂 14,24,34,44,54,64,74,84
金属板 16 ウェビング挿通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 和夫 神奈川県藤沢市桐原町12番地 エヌエスケ ー・オートリブ株式会社内 (72)発明者 小川 清志 神奈川県藤沢市桐原町12番地 エヌエスケ ー・オートリブ株式会社内 Fターム(参考) 3D018 BA08 CA09 CB02 GA03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員の身体をシートに拘束するウェビン
    グと、該ウェビングを挿通されてその内面の一部がウェ
    ビングと接触する長孔状のウェビング挿通孔を有するウ
    ェビングガイドとを備えたシートベルト装置において、 前記ウェビングガイドの前記ウェビングとの接触部の少
    なくとも一部が金属で構成されており、その金属表面に
    細かい凹凸が形成されていることを特徴とするシートベ
    ルト装置。
  2. 【請求項2】 前記凹凸がショットブラスト、ショット
    ピーニング、バレル又はプレス加工によって形成されて
    いる請求項1に記載のシートベルト装置。
  3. 【請求項3】 前記金属表面が焼入れ又は表面硬化によ
    り硬くされて強化されている請求項1又は2に記載のシ
    ートベルト装置。
  4. 【請求項4】 前記金属表面がHRC15相当以上の硬
    さである請求項3に記載のシートベルト装置。
  5. 【請求項5】 前記表面硬化の方法として炭素鋼の熱処
    理、浸炭その他の表面硬化方法が用いられた請求項3又
    は4に記載のシートベルト装置。
  6. 【請求項6】 前記金属表面に、該金属表面に接するウ
    ェビングの幅方向に見て、凹凸を有する粗面部と、凹凸
    を有しない平滑部とが形成されている請求項1に記載の
    シートベルト装置。
  7. 【請求項7】 前記粗面部が、前記金属表面に複数の細
    かい溝を設けることで構成されている請求項6に記載の
    シートベルト装置。
  8. 【請求項8】 前記平滑部は、幅2mm以上の帯状に形
    成されている請求項6又は7に記載のシートベルト装
    置。
  9. 【請求項9】 前記平滑部が複数形成されている請求項
    8に記載のシートベルト装置。
  10. 【請求項10】 前記平滑部は幅2mm以上の帯状に形
    成され、前記細かい溝の延びる方向と前記平滑部の延び
    る方向とが平行である請求項7に記載のシートベルト装
    置。
  11. 【請求項11】 前記金属表面に、平行に延びる複数の
    細かい溝を設けることで第一粗面部が形成され、前記第
    一粗面部の溝とは異なる方向に平行に延びる複数の細か
    い溝を設けることで第二粗面部が形成され、前記第一粗
    面部と第二粗面部との境い目に、幅2mm以上の帯状の
    平滑部が形成されている請求項6に記載のシートベルト
    装置。
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