JP2002337263A - 成形体 - Google Patents

成形体

Info

Publication number
JP2002337263A
JP2002337263A JP2001313498A JP2001313498A JP2002337263A JP 2002337263 A JP2002337263 A JP 2002337263A JP 2001313498 A JP2001313498 A JP 2001313498A JP 2001313498 A JP2001313498 A JP 2001313498A JP 2002337263 A JP2002337263 A JP 2002337263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
resin
function
inorganic material
hydrophilic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001313498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4119995B2 (ja
Inventor
Eisuke Tadaoka
英介 唯岡
Mitsuru Iwai
満 岩井
Toshihiro Tsuchida
俊洋 土田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP2001313498A priority Critical patent/JP4119995B2/ja
Publication of JP2002337263A publication Critical patent/JP2002337263A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4119995B2 publication Critical patent/JP4119995B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】耐久性の良い親水機能を有する無機材料を塗布
して防汚染性とともに、乾燥性とハードコートを兼ね備
えた塗膜が形成された樹脂成形体又は表面樹脂被覆の成
形体を安価に提供する。 【解決手段】樹脂基材又は表面を樹脂被覆した基材の表
面に直接又は予め塗布して形成したシランカップリング
剤の被膜の上から、親水機能を有する無機材料としてペ
ルヒドロポリシラザンからなるシリカの前駆体を塗布し
て、水・酸素との反応によりシリカを主成分とした塗膜
を形成した成形体とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂材料からなる
基材の表面、又は表面を樹脂被覆した金属、ガラス、陶
器等の無機材料からなる基材の表面に、親水機能を有す
る無機材料を塗布して防汚染機能とともに乾燥性機能が
付与された塗膜を形成した成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、浴槽、浴槽エプロン、浴室壁、
洗い場(防水パン)、洗面カウンター、食器、壁材、床
材等の幅広い製品分野の樹脂成形体又は表面を樹脂被覆
した成形体は、防汚染性、乾燥性などの機能化としてそ
の表面を親水化・撥水化・滑水化する処理がされてい
る。特に、樹脂成形体又は表面樹脂被覆した成形体はそ
の表面が撥水性であることから、親水機能を付与するこ
とによる防汚染性、乾燥性等の機能性の向上を図る場合
が多く、その表面処理は有機系塗料と無機系塗料とに大
別できるが、有機系塗料は親水化のレベルが低く期待す
る機能が発揮できない。一方、無機系塗料は、ゾルゲル
法による成膜が一般的であるが、基材又は基材表面が樹
脂であることや、マイクロクラックの発生から厚膜化が
できないことなどから、その密着性や摩耗の耐久性は、
上記で例示した種々の住宅設備等日常の過酷な使用環境
下で満足できるレベルではない。
【0003】従来、これら住宅設備の水回り製品に防汚
染機能を付加したものとして、表面の親水化は酸化チタ
ン等による光触媒物質を表面に塗布する方法があり、浴
槽表面に酸化チタンを塗布して表面を親水化する方法
(例えば、特開平10−225393号公報参照)があ
るが、その耐久性については光触媒の分解作用での表面
劣化が問題となり実用レベルのものは報告されていな
い。
【0004】また、ハードコートと防汚染性の両立につ
いて特開平11−209490号公報記載のものが知ら
れているが、防汚染についての定義がフルオロ基による
低表面エネルギー化(撥水作用)であり、水回りの特に
金属石鹸、脂汚れの除去性に優れる親水性のものは報告
されていない。
【0005】上記のように、上述の水回り製品は日常頻
繁に使用するものであり防汚染性の機能が持続して発揮
され、耐久性が求められる。しかし、従来の技術で述べ
たような水回り製品としての浴槽の表面に酸化チタン等
を塗布する方法では、コート膜自体が光触媒そのものの
分解作用で劣化し光沢の低下が見られる。また、光触媒
効果のない金属酸化物でも、プラスチック基材との密着
性が弱く摩耗性に問題があり、ハードコートの機能も有
する樹脂の添加が要求される。
【0006】また、従来の技術で述べたもののうち後者
の防汚染材料であるフッ素系コートやシリコーン系コー
トの層は、その表面自由エネルギーが汚れ付着に至るほ
ど十分に低いものがなく、水回りの金属石鹸・脂汚れ物
質の付着を防止できない問題があり、さらに一般的な樹
脂もそのものだけでは親水性には至らず、金属酸化物を
添加してもその添加量が少ないと親水性を呈さない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐久性の良
い親水機能を有する無機材料を塗布して防汚染性ととも
に、乾燥性とハードコートを兼ね備えた塗膜が形成され
た樹脂成形体又は表面を樹脂被覆した成形体を安価に提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、次のものに関
する。 (1)樹脂基材又は表面を樹脂被覆した基材の表面に、
親水機能を有する無機材料を塗布して防汚染機能及び乾
燥性機能が付与された塗膜を形成してなる成形体。 (2)親水機能を有する無機材料は、ペルヒドロポリシ
ラザン又はペルヒドロポリシラザンとシランカップリン
グ剤の混合物からなるシリカの前駆体で、防汚染機能及
び乾燥性機能が付与された塗膜は、水・酸素との反応に
よりシリカを主成分とする上記(1)記載の成形体。 (3)樹脂基材又は表面を樹脂被覆した基材の表面にシ
ランカップリング剤又はペルヒドロポリシラザンとシラ
ンカップリング剤の混合物からなる被膜が設けられ、こ
の被膜の上に親水機能を有する無機材料を塗布して防汚
染機能及び乾燥性機能が付与された塗膜を形成してなる
上記(1)又は(2)に記載の成形体。 (4)親水機能を有する無機材料を塗布して防汚染機能
及び乾燥性機能が付与された塗膜の膜厚は1.0〜2.
0μmである上記(1)〜(3)のいずれかに記載の成
形体。 (5)成形体が、浴槽、浴室用防水パン、浴室用カウン
ター、浴室用壁、洗面カウンター、洗面ボウル、キッチ
ンカウンター、キッチンキャビネットの構成部材、食器
又は食器洗浄器のいずれかである上記(1)〜(4)の
いずれかに記載の成形体。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明における樹脂基材からなる
成形体又は表面を樹脂被覆した基材からなる成形体とし
ては、例えば、浴室回りで使用される浴槽、浴槽用エプ
ロン、浴室壁(浴室用壁)、浴室カウンター、洗い場
(防水パン)、洗面カウンター、洗面ボウル、キッチン
回りで使用されるキッチンカウンター、キッチンキャビ
ネットにおける構成部材としての側板パネル、底板パネ
ル、背板パネル等の各種パネル、食器、壁材及び床材又
は食器洗浄器等、広い分野の成形体からなる物品に適用
できる。なお、表面を樹脂被覆した基材からなる成形体
としては基材が鋼板でこの表面を塩化ビニルフィルムで
被覆した塩化ビニル鋼板を成形した成形体からなる物
品、例えば浴室の壁パネルや天井パネル、あるいは洗面
台等の洗面家具や、流し台、調理台、吊戸棚等のキッチ
ン家具におけるキャビネット構成部材としての成形体や
扉などの成形体からなる物品に適用できる。
【0010】基材の表面に塗布される親水機能を有する
無機材料は室温でも硬化可能であるが、本発明における
基材自体の樹脂、又は基材の表面被覆樹脂は、後述の基
材の表面に塗布される親水機能を有する無機材料の反応
促進として加える熱に耐えうる特性を有するものが好ま
しく、軟化点が100℃以上、好ましくは130℃以上
であり、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレー
ト、ナイロン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、不飽和ポリエステル、エポキシ、ポリウレタン、フ
ェノール等があり、これらの樹脂中に強化材としてのガ
ラス繊維、充填剤等が含まれていてもよい。
【0011】一般的に樹脂又は樹脂被覆材料はその表面
が撥水性で、親水化するためには無機材料をコートする
必要があるが、樹脂のような有機材料とコートする無機
材料は組成の違い、物性の違いからその密着耐久性が悪
い。そこで、本発明における樹脂基材又は表面を樹脂被
覆した基材の表面に塗布する親水機能を有する無機材料
には、耐久性があり、基材表面に直接コートした場合で
も成膜時にクラックの発生しにくいペルヒドロポリシラ
ザンからなるシリカの前駆体が用いられる。このペルヒ
ドロポリシラザンは、水・酸素との反応によりシリカを
主成分とする親水性の塗膜を樹脂基材又は表面を樹脂被
覆した基材の表面に形成する。撥水性である樹脂基材又
は樹脂被覆基材の表面に上記の親水機能を有する無機材
料を塗布して緻密な親水性の塗膜を形成することによ
り、脂系の汚れに対しての防汚染性とともに、表面に付
着した水の乾燥性も付与され、シリカを主成分とした塗
膜であるためハードコート性も付与される。
【0012】上記親水機能を有する無機材料としてのポ
リシラザンは、従来より知られているポリシラザンが使
用できるが、好ましくは、化1に示す一般式の繰り返し
単位を有する、ポリスチレンを標準とするゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィー(GPC)による測定の数
平均分子量が100〜50000の環状ポリシラザン、
鎖状ポリシラザン、またはこれらの混合物を使用する。
【0013】
【化1】
【0014】さらに、上記のポリシラザン又はシラザン
重合物をトリアルキルアミンのような第3級アミン類、
立体障害性の基を有する第2級アミン類、フォスフィン
等の塩基性化合物を溶媒とするか、非塩基性溶媒の炭化
水素類に添加して脱水素縮合反応を行わせることにより
得られるポリスチレンを標準とするゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィー(GPC)による測定の数平均分
子量が200〜500000の高重合体を使用する。
【0015】あるいは、無機ポリシラザンの改質反応に
より得られる重合体で、架橋結合−NH−又は−NH−
NH−を有し、ケイ素原子に結合する窒素とケイ素との
原子比(N/Si)が0.8以上でポリスチレンを標準
とするゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)による測定の数平均分子量200〜50000のも
のを使用する。
【0016】さらに、組成式(RSiHNH)X[(R
SiH)1.5N]Y(但し、R;アルキル基、アルケ
ニル基、シクロアルキル基、アリール基、またはこれら
の基以外でSiに直結する原子が炭素である基、アルキ
ルシリル基、アルキルアミノ基、アルコキシ基を表し、
Yは1−Xであり、0.4<X<1である>で表される
ポリオルガノヒドロシラザンを使用する。
【0017】さらには、酸素を含有させたポリシロキサ
ザンや金属アルコキシド等を反応させたポリメタロシラ
ザン、有機硼素化合物を反応させたポリボロシラザンも
使用し得る。
【0018】これらの各種ポリシラザンは、その種類に
応じて常温で液体〜固体を呈する。また、本発明におい
て使用するポリシラザンは、樹脂との密着性の点では、
ケイ素や窒素に直結する活性水素含有割合の高いものの
使用が好ましく、一般的にはケイ素原子と窒素原子との
合計原子数100に対し90以上、好ましくは100〜
150の活性水素原子を有するものの使用が有利であ
る。
【0019】ポリシラザンを含むコーティング材料に
は、有機アミンやカルボン酸無水物、イソシアネート、
チオール、カルボジイミド、金属アルコキシド、金属ハ
ロゲン化物等の硬化剤を添加することができ、低温セラ
ミック化するための触媒としては、ニッケル、白金、パ
ラジウム、アルミニウム、アミン系を用いることもでき
る。また、必要に応じて金属粉末、セラミック粉末、消
泡剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、レベリング剤、帯電
防止剤、分散剤、顔料、チキソトロピー性付与剤等を添
加してもよい。
【0020】これらのポリシラザンによる親水性塗膜を
有する樹脂成形体又は樹脂被覆成形体を製造するには、
前記ポリシラザンあるいはポリシラザンとシランカップ
リング剤の混合物をコーティング材料として用い、コー
トした後加熱処理等を施す。ポリシラザンにシランカッ
プリング剤を添加する場合には、シランカップリング剤
とポリシラザンが10/90〜90/10の割合の混合
液を有機溶剤で0.1〜50%の濃度に希釈したものを
用いる。ポリシラザンが液状のものであればコートした
後、常温から基材樹脂又は基材被覆樹脂の溶融点あるい
は分解点の間の温度、通常20〜200℃の温度に一定
時間保持するか、湿度70〜100%の高湿下に一定時
間保持する。このとき高湿下での温度は室温以上であれ
ば何℃でもよい。これにより架橋化された固体状ポリシ
ラザンからなる塗膜ができる。できた塗膜は、弱アルカ
リ性(PH9〜12)の薬品で処理するか、水または温
水に一定時間浸漬することにより親水化できる。親水化
のレベルは、水の接触角10〜50°で何もコートして
いない樹脂の接触角の70〜80°に比べかなりの親水
化が図れる。
【0021】基材へのコート方法としては、従来より知
られている塗布方法、例えばスプレーコート、スピンコ
ート、デイップコート、フローコート等がある。
【0022】以上の製造法により形成される親水性の塗
膜は、日常生活、特にキッチン、浴室で発生する金属石
鹸、脂汚れ物質に対しての防汚染性(易洗浄性)や表面
に付着した水が乾き易いといった乾燥性の機能を有す
る。
【0023】さらに形成された塗膜がシリカ膜であるこ
とから、本来の樹脂表面に対し摩耗性に優れたハードコ
ート性を付与した効果もあり、スポンジや硬質塩ビでの
摩耗による剥離性もゾルゲル法による塗膜に比べて遙に
向上する。
【0024】また、浴室や洗面室あるいはキッチンなど
の水回りで使用される成形体に対しては、さらに耐水性
・耐熱水性を向上させるために、樹脂基材又は表面を樹
脂被覆した基材の表面に予めシランカップリング剤ある
いはシランカップリング剤を含む前記のポリシラザンを
プライマとして塗布することで、基材との密着性及び耐
水性・耐熱水性の向上が達成される。
【0025】シランカップリング剤は一般にXSiR
で表される化合物である。Xは有機基と反応し得る官能
基で、ビニル基、メタクリロキシ基、エポキシ基、アミ
ノ基、イソシアネート基、メルカプト基、ハロゲン等を
表し、Rは加水分解可能な官能基で、メトキシ基やエト
キシ基のようなアルコキシ基、ハロゲン等を表し、適
宜、選択して用いられる。
【0026】シランカップリング剤を単独でプライマと
して用いる方法では、予め基材に、シランカップリング
剤をメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル等のアルコールで0.1〜50%の濃度に希釈したも
のを従来より知られている塗布方法により塗布した後、
常温から200℃の温度範囲で1〜30分の間で加熱
し、硬化被膜を形成する。その後前記したポリシラザン
を塗布する。
【0027】シランカップリング剤とポリシラザンの混
合物をプライマとして用いる方法では、予め基材に、シ
ランカップリング剤とポリシラザンを10/90〜90
/10の割合で混合液物を有機溶剤で0.1〜50%の
濃度に希釈したものを、従来より知られている塗布方法
により塗布した後、常温から200℃の温度範囲で1〜
100分の間で加熱し、硬化被膜を形成する。その後前
記した無機材料を塗布する。特にこの方法では、プライ
マ層のシリカ膜が水をブロックし基材と結合しているシ
ランカップリング剤の有機基の加水分解を抑制すること
ができるため、大幅な耐水性・耐熱水性が達成される。
【0028】上記シランカップリング剤とポリシラザン
の混合物の希釈溶剤としては、脂肪族炭化水素系、ハロ
ゲン化炭化水素系、脂環式炭化水素系、芳香族炭化水素
系溶剤、エーテル類を単独あるいは複数混合して用いる
ことができるが、水やアルコール等のプロトン性溶剤は
好ましくない。
【0029】本発明の成形体における親水機能を有する
無機材料を塗布して防汚染機能及び乾燥性機能が付与さ
れる塗膜の膜厚としては、防汚染機能及び乾燥性機能と
ともに摩耗性をより向上させるためには、1.0〜2.
0μmの範囲とするのが好ましい。なお、膜厚が1.0
μm未満では摩耗性が少し低下し、2.0μmを超える
と塗膜にマイクロクラックが発生する可能性がある。
【0030】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて詳しく説明
する。 (実施例1)ポリシラザンNL−110 5%(キシレ
ン溶媒)(クラリアントジャパン株式会社製)をスプレ
ーコートで予め脱脂処理した基材(不飽和ポリエステル
樹脂+ガラス繊維からなるFRP)に塗布した。塗布後
140℃の乾燥炉内で60分乾燥(架橋)させた。その
後、0.02%の水酸化ナトリウム水溶液で表面処理し
親水化したサンプルを得た。この条件で形成した塗膜
(膜厚1.0〜2.0μm)の性能は、表1に示すよう
に良好である。表1に示すように、基材との密着性は摩
耗性、テープ密着性から分かるように長期耐久性が有
る。表面の機能としての防汚染性、乾燥性も良好で、ハ
ードコート性としての鉛筆硬度、摩耗性も表2に示す参
考例1、比較例1〜3に対し優れたものとなっている。
コストについては、1コート1ベークの工程で形成でき
ることから、基材が有機、コート材が無機ではあるが、
プライマ等の前処理コートが必要ないので、優位性があ
る。耐熱水性については、80℃の蒸留水に全浸漬で2
0時間までは膜の剥離は無かった。
【0031】(実施例2)シランカップリング剤A−1
100 5%(イソプロピルアルコール溶液)(日本ユ
ニカー株式会社製)をスプレーコートで予め脱脂処理し
た基材(不飽和ポリエステル樹脂+ガラス繊維からなる
FRP)に塗布し、100℃の乾燥炉内で10分乾燥さ
せた。次いで、ポリシラザンNL−110 5%(キシ
レン溶媒)(クラリアントジャパン株式会社製)をスプ
レーコートで塗布し、140℃の乾燥炉内で60分乾燥
(架橋)させた。その後、0.02%の水酸化ナトリウ
ム水溶液で表面処理し親水化したサンプルを得た。この
条件で形成した塗膜(膜厚1.0〜2.0μm)の性能
は、表1に示すように、基材との密着性、摩耗性、防汚
染性、乾燥性も良好であった。コスト的には2コート2
ベークという工程から、加工費・生産能力的にみて1コ
ート1べークに比べて劣るものの、耐熱水性について
は、80℃の蒸留水に全浸漬で100時間までは膜の剥
離は無かった。
【0032】(実施例3)ポリシラザンNL−110
5%(キシレン溶媒)(クラリアントジャパン株式会社
製)に、シランカップリング剤A−1100 2%(日
本ユニカー株式会社製)添加したものをコーティング剤
とし、これをスプレーコートで予め脱脂処理した基材
(不飽和ポリエステル樹脂+ガラス繊維からなるFR
P)に塗布し、140℃の乾燥炉内で60分乾燥(架
橋)させた。その後、0.02%の水酸化ナトリウム水
溶液で表面処理し親水化したサンプルを得た。この条件
で形成した塗膜(膜厚1.0〜2.0μm)の性能は、
表1に示すように、基材との密着性、摩耗性、防汚染性
も良好であった。乾燥性については若干劣るものの、耐
熱水性については、80℃の蒸留水に全浸漬で100時
間までは膜の剥離はなく、1コート1べークの工程で形
成できることから、プライマ等の前処理コートが必要な
いので、コスト的に優位性がある。
【0033】(実施例4)ポリシラザンNL−110
5%(キシレン溶媒)(クラリアントジャパン株式会社
製)に、シランカップリング剤A−1100 3%(日
本ユニカー株式会社製)添加したものをプライマとし、
これをスプレーコートで予め脱脂処理した基材(不飽和
ポリエステル樹脂+ガラス繊維からなるFRP)に塗布
し、140℃の乾燥炉内で30分乾燥させた。次いで、
ポリシラザンNL−110 5%(キシレン溶媒)(ク
ラリアントジャパン株式会社製)をスプレーコートで塗
布し、140℃の乾燥炉内で60分乾燥(架橋)させ
た。その後、0.02%の水酸化ナトリウム水溶液で表
面処理し親水化したサンプルを得た。この条件で形成し
た塗膜(膜厚1.0〜2.0μm)の性能は、表1に示
すように、基材との密着性、摩耗性、防汚染性、乾燥性
も良好であった。コスト的には2コート2ベークという
工程から、1コート1ベークに劣るものの、耐熱水性に
ついては、80℃の蒸留水に全浸漬で300時間までは
膜の剥離はなかった。
【0034】上記のデータは、シランカップリング剤を
用いることで、基材との密着性、摩耗性、防汚染性、乾
燥性等を損なうことなく耐熱水性を高めることができ、
住宅設備等の過酷な使用環境下への適用が可能となった
ことを示している。
【0035】(参考例1)参考例1として、何もコート
しない基材のみの表面特性を表2に示す。表2から基材
そのものの水の接触角が撥水であることが分かる。
【0036】(比較例1)無機系の材料からなる基材表
面をコートする場合の比較例として、コート材料にシリ
カゾルテトラエトキシシランを上記のFRPに直接スプ
レーコートし、140℃で30分乾燥させた。このよう
なゾルゲル法で基材への直接コートは、初期の機能とし
ては良好であるが、表2に示すように摩耗性・テープ密
着性に問題があり、長期の使用に耐えうるものではな
い。
【0037】(比較例2)比較例1の摩耗性・密着性を
向上させるために、基材とコート材としてのシリカゾル
の間にプライマを塗布した。このプライマはシリコーン
変性アクリルポリオール樹脂で、基材の有機成分とコー
ト材の無機成分の密着性を良くするためにスプレーでコ
ートした。コート後は、140℃で20分乾燥し、冷却
後シリカゾルのコート材を比較例2と同様にコートし
た。表2に示すように摩耗性、テープ密着性は改善され
たが、住宅設備等の厳しい環境下での耐久性には問題が
ある。また、コスト的には2コート2ベークという工程
から、加工費・生産能力的にみても1コート1ベークに
劣る。
【0038】(比較例3)コート材としてシリカゾル無
機材料を用いゾルゲル法で成膜する方法の密着性、コス
ト性を改善するものとして、有機無機複合材料(アクリ
ル樹脂にシリカ系セラミック粒子を担持させたもの)を
比較例1と同様にコートし、140℃で30分乾燥、硬
化させた。その後、熱水(80℃)で4時間浸漬後、接
触角が50°になったものを試験した。有機系(樹脂)
を多量に添加した材料系では、表2に示すように水の接
触角が40〜50°が限界で、目的とする防汚染、乾燥
性の機能を付与できるほどの親水化ができない。
【0039】評価方法 (試験例1)プラスチック成形品表面の親水性を評価す
るために、水の接触角を測定した。接触角は協和界面科
学(株)製の接触角計「GA−X150型」を使用し
た。測定結果は表1、表2に示す。
【0040】(試験例2)摩耗性は市販の浴槽用ネット
付きスポンジ(ウレタン)を用い、乾いた状態で49N
の荷重を掛けて摩耗し、摩耗後の膜剥離がないかで評価
した。 ○:剥離なし ×:剥離あり 50、100、200、300、400、500、10
00、以降500回ごとに目視確認し、10000回ま
で行った。
【0041】(試験例3)テープ密着性は、JIS−K
−5400の付着性で評価した。
【0042】(試験例4)プラスチック成形品表面硬度
は、JIS−K−5400の鉛筆硬度で評価した。
【0043】(試験例5)プラスチック成形品の防汚染
性を評価するために、ラウリン酸ナトリウムを温水に溶
かし塩化カルシウムを添加すると、石鹸カスに組成の近
い脂肪酸カルシウムがスカムとして生成する。そのスカ
ムの浮いたカップにサンプルを10回出し入れし、表面
にそのスカムを強制的に付着させる。スカムの付着した
サンプルをシャワーで洗い流した後の光沢、汚れ付着状
態を目視で判定した。 ○:殆ど汚れ除去 △:わずかに汚れ残る ×:汚
れが殆ど残っている
【0044】(試験例6)乾燥性は実機防水パン(16
16サイズ)にコートし、全面水張り後に排水して20
℃90%の環境試験室で6時間放置後の水残りで評価し
た。 ○:水残りなし △:わずかに水残りあり ×:水
残りあり
【0045】(試験例7)耐熱水性試験は、80℃の蒸
留水にコートしたサンプルを全浸漬し4時間毎に取り出
し、取り出したのち濡れたペーパータオルで約20Nの
力で20回こすって外観と接触角をみた。接触角は50
°未満を合格として試験を継続する。外観の劣化、また
は接触角50°以上となった時間を耐熱水性として評価
した。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【発明の効果】本発明の成形体によれば、親水機能を有
する無機材料を樹脂基材又は表面を樹脂被覆した基材の
表面にコートすることにより、表1に示すように親水性
について水の接触角で40°以下にすることができ、脂
汚れ・石鹸カスと呼ばれる金属石鹸等が付着しても水で
洗い流すだけで殆ど除去でき、また、表面に水が付着し
ても表面が親水性なので液滴が広がり乾燥性にも優れて
おり、防汚染性とともに乾燥性とハードコートを兼ね備
えた塗膜のコートにかかるコストの低減も可能となる。
【0049】また、基材の表面に予めシランカップリン
グ剤を塗布してシランカップリング剤の被膜を形成する
ことで、耐水、耐熱水性を大幅に向上させることができ
て、これらの性能を必要とする用途への適用が可能とな
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 7/04 CEZ C08J 7/04 CEZ E04B 1/92 E04B 1/92 // C08L 101:00 C08L 101:00 (72)発明者 土田 俊洋 茨城県下館市大字下江連1250番地 日立化 成工業株式会社結城事業所内 Fターム(参考) 2D032 AA25 AB03 AB05 GA00 GA04 2E001 DH23 4F006 AA35 AB39 AB67 BA10 CA00 DA04 4F100 AA01C AA20C AA20D AH06C AH06D AH08C AH08D AK01B AT00A BA02 BA03 BA04 BA07 BA10A BA10D GB08 GB09 JB05 JB05C JB05D JK12 JK14 JL06 JL06C JL06D

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂基材又は表面を樹脂被覆した基材の表
    面に、親水機能を有する無機材料を塗布して防汚染機能
    及び乾燥性機能が付与された塗膜を形成してなる成形
    体。
  2. 【請求項2】親水機能を有する無機材料は、ペルヒドロ
    ポリシラザン又はペルヒドロポリシラザンとシランカッ
    プリング剤の混合物からなるシリカの前駆体で、防汚染
    機能及び乾燥性機能が付与された塗膜は、水・酸素との
    反応によりシリカを主成分とする請求項1記載の成形
    体。
  3. 【請求項3】樹脂基材又は表面を樹脂被覆した基材の表
    面にシランカップリング剤又はペルヒドロポリシラザン
    とシランカップリング剤の混合物からなる被膜が設けら
    れ、この被膜の上に親水機能を有する無機材料を塗布し
    て防汚染機能及び乾燥性機能が付与された塗膜を形成し
    てなる請求項1又は請求項2に記載の成形体。
  4. 【請求項4】親水機能を有する無機材料を塗布して防汚
    染機能及び乾燥性機能が付与された塗膜の膜厚は1.0
    〜2.0μmである請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の成形体。
  5. 【請求項5】成形体が、浴槽、浴室用防水パン、浴室用
    カウンター、浴室用壁、洗面カウンター、洗面ボウル、
    キッチンカウンター、キッチンキャビネットの構成部
    材、食器又は食器洗浄器のいずれかである請求項1〜請
    求項4のいずれかに記載の成形体。
JP2001313498A 2000-10-13 2001-10-11 成形体 Expired - Fee Related JP4119995B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001313498A JP4119995B2 (ja) 2000-10-13 2001-10-11 成形体

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000313722 2000-10-13
JP2001-73586 2001-03-15
JP2000-313722 2001-03-15
JP2001073586 2001-03-15
JP2001313498A JP4119995B2 (ja) 2000-10-13 2001-10-11 成形体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002337263A true JP2002337263A (ja) 2002-11-27
JP4119995B2 JP4119995B2 (ja) 2008-07-16

Family

ID=27344934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001313498A Expired - Fee Related JP4119995B2 (ja) 2000-10-13 2001-10-11 成形体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4119995B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006064918A1 (ja) * 2004-12-17 2006-06-22 The University Of Tokushima 基材表面の改質方法、改質された表面を有する基材およびその製造方法
JP2007190794A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Sumitomo Chemical Co Ltd 携帯型情報端末の表示窓保護板
WO2008038418A1 (fr) * 2006-09-27 2008-04-03 Gogou Co., Ltd. Appareil de peinture, équipement de peinture, procédé de peinture et procédé de fabrication d'un article peint
JP2014119228A (ja) * 2012-12-19 2014-06-30 Panasonic Corp 冷蔵庫
JP2018145763A (ja) * 2017-03-09 2018-09-20 フクビ化学工業株式会社 天井パネルおよび天井

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006064918A1 (ja) * 2004-12-17 2006-06-22 The University Of Tokushima 基材表面の改質方法、改質された表面を有する基材およびその製造方法
US8277929B2 (en) 2004-12-17 2012-10-02 The University Of Tokushima Method for modifying surface of substrate, substrate having modified surface, and method for producing same
JP2007190794A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Sumitomo Chemical Co Ltd 携帯型情報端末の表示窓保護板
WO2008038418A1 (fr) * 2006-09-27 2008-04-03 Gogou Co., Ltd. Appareil de peinture, équipement de peinture, procédé de peinture et procédé de fabrication d'un article peint
JPWO2008038418A1 (ja) * 2006-09-27 2010-01-28 株式会社五合 塗装設備、塗装施設、塗装方法及び塗装された物品の製造方法
JP2014119228A (ja) * 2012-12-19 2014-06-30 Panasonic Corp 冷蔵庫
JP2018145763A (ja) * 2017-03-09 2018-09-20 フクビ化学工業株式会社 天井パネルおよび天井

Also Published As

Publication number Publication date
JP4119995B2 (ja) 2008-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090238986A1 (en) Alkali-Resistant Sol-Gel Coating
CN101970553B (zh) 亲水膜
US7670422B2 (en) Storage-stable coating composition for abrasion-resistantly and weathering-stably providing smooth inorganic surfaces with easy-to-clean properties
JP4248255B2 (ja) 無機ポリシラザン含有防汚コーティング液
CN108906557B (zh) 一种长效超亲水聚硅氮烷涂层及其制备方法
US20080210130A1 (en) Storage-Stable Coating Composition for Abrasion-Resistantly and Weathering-Stably Providing Smooth Inorganic Surfaces with Easy-To-Clean Properties
US20120009400A1 (en) Windable tile design, method for manufacturing and use
JP2000301054A (ja) 表面親水化塗料で被覆されたプラスチック成形品
KR20090037957A (ko) 광촉매 함유 수성 경화성 도료 조성물 및 그 제조 방법
JP2012177062A (ja) 防汚塗料組成物及び防汚塗膜の形成方法
CN101985250A (zh) 耐候自洁涂层与其形成方法
JP4600351B2 (ja) 撥水・撥油性樹脂組成物及び塗装品
JP4119995B2 (ja) 成形体
JP2013081941A (ja) 防汚塗膜の形成方法及び防汚塗装物
US20090181175A1 (en) Easy-to-clean, mechanically stable coating composition for metallic surfaces and process for coating a substrate using said composition
JP2003183016A (ja) シリカ膜被覆成形体の製造法及びシリカ膜被覆成形体
JP5833821B2 (ja) コーティング剤用添加剤およびそれを含有してなるコーティング剤
JP2011132486A (ja) コーティング組成物及び塗装品
JP2007197999A (ja) キッチン
CN110872467A (zh) 表面保护树脂部件、层积树脂部件以及液体组
JPH0940911A (ja) 塗料組成物
JP2003139698A (ja) シリカ膜の評価方法及びシリカ被覆された成形体
JP2019137594A (ja) 水まわり部材
WO2019234566A1 (en) Polysiloxane-based protective coating composition for hard surfaces
JP7396827B2 (ja) 硬質表面の処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061026

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070719

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080327

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080409

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140509

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees