JP2002337123A - 面パレット及びその製造方法 - Google Patents

面パレット及びその製造方法

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JP2002337123A
JP2002337123A JP2001151209A JP2001151209A JP2002337123A JP 2002337123 A JP2002337123 A JP 2002337123A JP 2001151209 A JP2001151209 A JP 2001151209A JP 2001151209 A JP2001151209 A JP 2001151209A JP 2002337123 A JP2002337123 A JP 2002337123A
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resin layer
concrete
resin
frame edge
pallet
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JP2001151209A
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Shinji Kitamura
進二 北村
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KOMATSU PLANT KK
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KOMATSU PLANT KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート製品の表面に凹凸模様を成形す
る面パレット及びその製造方法において、樹脂の使用量
を少なくして面パレット、特に深い凹凸模様を成形する
ための面パレットを安価に提供する。 【解決手段】 枠縁と、表面に凹凸模様を有する硬化樹
脂層と、この樹脂層の背後に端部を前記枠縁に固着して
設けられている補強格子と、前記樹脂層の背後に充填さ
れて前記補強格子と一体化しているコンクリートないし
モルタル層とを備えている。樹脂層は、雄型表面の凹凸
に合せて展伸されることにより、樹脂の量を最小限にで
きる。また、樹脂層の背後に補強格子が設けられてお
り、この格子の空間を通してゲル状の樹脂を雄型の表面
形状に沿うように薄く展伸できる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンクリート製
品成型用型枠の底面ないし側壁面に取付けて、当該型枠
で成形されるコンクリート製品の表面に凹凸模様を成形
する面パレット及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート製品を成形する型枠の面板
(製品表面を成形する板)は、鉄板や合板である。そのた
め、面板に複雑な凹凸形状を持たせることは困難で、平
面ないし直線で屈曲した面となるから、それによって成
形されたコンクリート製品の表面も平坦面を組合せた形
状になる。コンクリート製品は、護岸壁や擁壁などの広
い表面を有する工作物を構築するために用いられるもの
も多く、このような工作物の構築単位となるコンクリー
ト製品の表面が幾何学的な形状であると、構築される工
作物の表面も幾何学的な形状となり、無機的なものにな
って、景観や自然環境との調和を損ねる結果となる。
【0003】そこで、コンクリート製品の表面に自然な
感じを与えるための凹凸や、より優美なレリーフ模様を
成形することが要求され、この要求を満たす手段として
面パレットが用いられる。面パレットは、表面を種々な
形状にすることが容易なウレタンゴムなどの樹脂で製作
された判状の部材で、この面パレットを型枠の底板や側
板に添設してコンクリート製品を成形すれば、当該コン
クリート製品の表面に面パレットの表面形状に応じた凹
凸模様が成形できる。
【0004】図3及び図4は、従来の代表的な面パレッ
トの構造とその製造方法とを示した図である。従来の面
パレット10は、枠縁11と、樹脂層12と、裏板13
とを備えている。裏板13には、必要に応じて補強リブ
14が設けられる。枠縁11は通常は4本の帯鋼の両端
相互を溶接した矩形の枠で、その前縁15はブロックの
周縁に面取部を成形するために傾斜面となっている。裏
板13は、周囲を枠縁11に溶接した鉄板で、この鉄板
には樹脂を注入するための孔16が複数箇所設けられて
いる。樹脂層12は、一般にはウレタンゴムで、その表
面には所望の凹凸模様が形成され、背面は裏板13に密
着するか、あるいは裏板13が樹脂層12に埋没した状
態となっている。
【0005】図4は図3の面パレットの製造方法を示し
た図である。コンクリート製品の表面に形成しようとす
る凹凸模様と同形の凹凸を形成した平板状の雄型7の上
に、予め裏板13を溶接した枠縁11を載置する。そし
て、枠縁11の内部に溶融状態のウレタンゴムを流し込
む。ウレタンゴムは裏板に設けた開口16を通って裏板
13の下側に流入して硬化する。ウレタンゴムは十分な
量を流入して、硬化した樹脂層の背面が裏板13に密着
することにより、樹脂層12が裏板13で完全にバック
アップされるようにする。樹脂層12が硬化したら、枠
縁11を雄型7から取り外して、所望の表面形状(雌型
形状)を備えた面パレット10を得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来構造の面パレットは、高価な樹脂の使用量が多く、
高価であるという問題があった。特に深い凹凸を備えた
表面模様を成形しようとすると、樹脂層12を厚くせざ
るをえないため、樹脂を多量に必要とし、例えば護岸ブ
ロックや擁壁ブロックの表面に自然石を積み上げたよう
な形状の深い凹凸模様を形成しようとすると、ウレタン
ゴムなどの樹脂を多量に必要とし、面パレットが非常に
高価になるという問題があった。
【0007】この発明は、表面を樹脂層で形成すること
により、表面に自由な凹凸模様を容易に形成することが
可能なコンクリートブロック成形型枠の面パレットにお
いて、高価でかつ有限資源である樹脂の使用量を少なく
して面パレット、特に深い凹凸模様を成形するための面
パレットを安価に提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明のコンクリート
製品成型用型枠の表面模様成形用面パレットは、枠縁3
と、この枠縁の内側で凹凸模様を有する表面を形成して
いる硬化樹脂層5と、この樹脂層の背後に端部を前記枠
縁に固着して設けられている補強格子4と、前記樹脂層
の背後に充填されて前記補強格子と一体化しているコン
クリートないしモルタル層6とを備えている。
【0009】またこの発明のコンクリート型枠の表面模
様成型用面パレットの製造方法は、枠縁3の内部背面側
に枠縁の深さ寸法より幅狭い帯板材の端部を溶接して補
強格子4を形成し、雄型7の上面領域を区画するように
前記枠縁3を載置し、前記補強格子の桟の間の空間から
雄型上にゲル状の樹脂を投入して当該樹脂を前記補強格
子の空間を通して押圧展伸して雄型表面の凹凸に沿う形
状の樹脂層5を形成し、この樹脂層の背後に前記補強格
子を埋設する深さのコンクリートないしモルタルを流入
して前記樹脂層及び充填したコンクリートないしモルタ
ルを硬化させることを特徴とする。
【0010】この発明の面パレットの樹脂層5は、雄型
表面の凹凸に合せて展伸されることにより、その背面側
も表面の凹凸に合せた凹凸形状にして、樹脂層5の厚さ
を略一定の厚さとすることができるので、使用する樹脂
の量を最小限にすることができる。そして、背面側に凹
凸を有する樹脂層5が、その背後に流入固化したコンク
リートないしモルタル層6でバックアップされるため、
樹脂層5の背面に凹凸があっても、バックアップ層6と
の間に隙間が生ずることがなく、成形時に樹脂層の表面
にコンクリートの自重による高い圧力が作用したときに
も、樹脂層5の表面形状を保持できる。
【0011】また、樹脂層5の背後に補強格子4が設け
られているため、この格子の空間を通して樹脂層5を形
成するためのゲル状の樹脂を背後から押圧して、ゲル状
の樹脂を雄型7の表面形状に沿うように薄く展伸できる
と共に、この格子をバックアップ層となるコンクリート
ないしモルタル層6と一体化することにより、コンクリ
ートないしモルタルの引っ張りないし曲げに対する強度
不足を補って、面パレットの運搬や取り扱い時に要求さ
れる強度を保持できる。更にバックアップ層をコンクリ
ートないしモルタルで形成することにより、面パレット
のコストを安価にできる。
【0012】なお、面パレットの製造時における樹脂層
の展伸を可能とするために、補強格子4は樹脂層5の表
面に露出しない深さで設ける必要があり、より好ましく
は、樹脂層5の背面から更に間隔を隔てた状態となるよ
うに設けるのがよい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、この発明の面パ
レットとその製造方法の一実施例を示す図である。図示
実施例の面パレット1は、前縁内側2を斜めに切り落と
した4枚の細幅の帯鋼板を四隅部分で溶接することによ
って形成された枠縁3を備えている。この枠縁の背面側
に、この枠縁の深さより幅の狭い帯鋼板を所定寸法に切
断して得られた桟材両端を枠縁3の内側又は直交する方
向の桟材に溶接して、枠縁3の内部背面側に補強格子4
が形成されている。
【0014】枠縁3の内部前面側には、コンクリート成
形品の表面に形成しようとする凹凸模様に応じた雌型模
様を表面に有する樹脂層5が設けられており、この樹脂
層5の背面は、表面の凹凸模様に従った形状の凹凸面と
なっている。枠縁3で区画された樹脂層5の背後の空間
には、コンクリートを流入して固化した充填層6を備え
ており、この充填層は補強格子4の空間部分にも充填さ
れて補強格子4と一体化している。
【0015】図2は図1の面パレットの製造方法を示し
た図である。内部背後側に補強格子4を溶着した枠縁3
を平板状の雄型7の上に置く。雄型7の周縁は、成形し
ようとするブロックの表面周縁の面取り形状に合せた斜
面となっており、この斜面に枠縁の前縁2を合せた状態
で枠縁3が雄型7に載置される。次に補強格子4の桟の
間に形成されている空間を利用して、雄型7の表面にゲ
ル状の樹脂を投入し、人手により又は適宜な器具を用い
て、投入された樹脂を背後から押圧して、雄型7の表面
の凹凸に沿わせるように樹脂を展伸して、雄型7の上面
全面が略一定厚さの樹脂層5で覆われるようにする。そ
して、枠縁3で囲まれた樹脂層5背後の空間にコンクリ
ートを流し込んで、樹脂とコンクリートを硬化させるこ
とにより、成形面となる樹脂層5とその背後のバックア
ップ層となるコンクリート層6を硬化させる。樹脂層及
びコンクリート層が硬化したら、枠縁3及びそれと一体
の樹脂層5を雄型7から剥離して、所望の面パレットを
得る。
【0016】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、面パレ
ットを製作するのに必要な樹脂の量が従来構造に比べて
大幅に低減され、特にコンクリート製品の表面に深い凹
凸を形成するための面パレットにおいては、樹脂の使用
量が大幅に低減できて、面パレットを安価に提供でき
る。また、少量の樹脂で成形された、従って背面に凹凸
のある層厚さの薄い樹脂層5をその背後に充填されたコ
ンクリートないしモルタル層でバックアップしているた
め、樹脂層表面に作用するコンクリートの圧力を受け止
めるのに必要な十分な強度が得られると共に、このコン
クリートないしモルタル層が枠縁と一体化された補強格
子4に一体化した状態で充填されるため、面パレット自
体の強度も十分であり、かつ充填材も安価である。そし
て、バックアップ材をコンクリートないしモルタルとし
たときの強度不足を補強格子で補うようにしたので、面
パレットの表面を形成している樹脂層を補強格子の桟の
間の空間を利用して、所定形状に押圧展伸することが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】面パレットの一実施例を示す部分断面図
【図2】図1の面パレットの製造工程を示す説明図
【図3】従来の面パレットの一例を示す部分断面図
【図4】図3の面パレットの製造工程を示す説明図
【符号の説明】
1 面パレット 2 前縁内側 3 枠縁 4 格子 5 樹脂層 6 充填層 7 雄型

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠縁(3)と、この枠縁の内側で凹凸模様
    を有する表面を形成している硬化樹脂層(5)と、この樹
    脂層の背後に端部を前記枠縁に固着して設けられている
    補強格子(4)と、前記樹脂層の背後に充填されて前記補
    強格子と一体化しているコンクリートないしモルタル層
    (6)とを備えている、コンクリート製品成型用型枠の表
    面模様成形用面パレット。
  2. 【請求項2】 枠縁(3)の内部背面側に枠縁の深さ寸法
    より幅狭い帯板材の端部を溶接して補強格子(4)を形成
    し、雄型(7)の上面領域を区画するように前記枠縁(3)を
    載置し、前記補強格子の空間から雄型上にゲル状の樹脂
    を投入して当該樹脂を前記補強格子の空間を通して押圧
    展開して雄型表面の凹凸に沿う形状の樹脂層(5)を形成
    し、この樹脂層の背後に前記補強格子を埋設する深さの
    コンクリートないしモルタルを流入して前記樹脂層及び
    充填したコンクリートないしモルタルを硬化させること
    を特徴とする、コンクリート型枠の表面模様成型用面パ
    レットの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101707540B1 (ko) * 2016-08-25 2017-02-16 정창욱 단열 및 방음 기능을 갖는 바닥재 및 이를 이용한 층간 소음 방지 구조

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JPS5251415A (en) * 1975-10-23 1977-04-25 Kajima Corp Mold production method
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