JP2002336947A - 軽金属自動給湯装置 - Google Patents

軽金属自動給湯装置

Info

Publication number
JP2002336947A
JP2002336947A JP2001142853A JP2001142853A JP2002336947A JP 2002336947 A JP2002336947 A JP 2002336947A JP 2001142853 A JP2001142853 A JP 2001142853A JP 2001142853 A JP2001142853 A JP 2001142853A JP 2002336947 A JP2002336947 A JP 2002336947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molten metal
hot water
water supply
valve
pot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001142853A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Kai
斐 稔 甲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2001142853A priority Critical patent/JP2002336947A/ja
Publication of JP2002336947A publication Critical patent/JP2002336947A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ポット内の溶湯を往復ポンプで給湯パイプへ供
給して給湯した後、給湯パイプ内に残留する溶湯の湯面
が上昇してその溶湯の一部が給湯口へ溢れ出て湯切れが
悪くなるという問題を解消すると共に、往復ポンプの吐
出側チェックバルブが酸化物の付着によって動作不良を
生ずることを防止する。 【解決手段】ポット1内の溶湯2を給湯パイプ3へ供給
する往復ポンプ4の吐出側チェックバルブ5が、ポンプ
揚程通路8に配設され、その弁体11が、スプリン等の
付勢力によらず、ポット1内の溶湯2の湯面よりも高く
汲み揚げられたポンプ揚程通路8内の溶湯もしくは給湯
パイプ3内に残留する溶湯の圧力により閉鎖状態に保持
されるボール又はポペットで成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネシウムやア
ルミニウム等の軽金属が溶解した溶融金属で成るポット
内の溶湯をピストンポンプやプランジャーポンプ等の往
復ポンプで一定量ずつ汲み揚げて給湯パイプへ供給する
軽金属自動給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、図4に示すように、マグネ
シウム等の軽金属を溶解させてその溶融金属で成る溶湯
40を貯留するポット41と、該ポット41が嵌め付け
られた炉体44内にバーナー42の燃焼ガスを導入して
ポット41内に投入された軽金属を溶解させると共にそ
の溶融状態を保持する溶解保持炉43と、該溶解保持炉
43の炉体44に被せてポット41の湯面との間に防燃
用の不活性ガスが充填される気密な空間45を形成する
蓋体46と、該蓋体46に設置されてポット41内の溶
湯40を一定量ずつ汲み揚げる往復ポンプ47と、該往
復ポンプ47で汲み揚げた溶湯をダイカストマシンの射
出スリーブ49等に給湯する給湯パイプ48とで成る軽
金属自動給湯装置を提案した(特願平11−30991
0号、特願2000−35664号参照)。
【0003】この従来装置に用いる往復ポンプ47は、
サーボモータ50によってシリンダ51内のピストン5
2を予め設定した一定のストロークで上昇・下降させる
ようになっている。
【0004】往復ポンプ47の吸込口53は、シリンダ
51の底部からポット41の底部に向かって開口形成さ
れ、その吸込口53を開閉するボール状の吸込側チェッ
クバルブ54が、シリンダ51内に遊動自在に収容され
ている。
【0005】一方、往復ポンプ47の吐出口55は、シ
リンダ51の底部側から水平方向に延長形成され、その
延長端に連通して上下方向に延びるポンプ揚程通路56
が形成され、該ポンプ揚程通路56の上端に、その上端
を開閉する吐出側チェックバルブ57が配設されてい
る。
【0006】吐出側チェックバルブ57は、給湯パイプ
48に接続するポンプ揚程通路56の上端に連通してそ
の上方に延長形成されたバルブケーシング58内の弁棒
59をエアシリンダ60で上下方向に動かして、該弁棒
59の先端に設けた弁体61でポンプ揚程通路56を開
閉するようになっている。
【0007】更に、弁棒59には、これを図4の如く下
降させてポンプ揚程通路56を弁体61で閉鎖したとき
に、バルブケーシング58の下端を開放してその下端側
に該バルブケーシング58内と給湯パイプ48内とを連
通させる隙間Lを生じさせ、また、図5の如く弁棒59
を上昇させてポンプ揚程通路56を開放したときに、バ
ルブケーシング58の下端を閉鎖するフランジ62が取
り付けられている。
【0008】しかして、ポット41内の溶湯40を往復
ポンプ47で給湯パイプ48へ供給するときは、図5の
如く、吐出側チェックバルブ57の弁棒59を上昇させ
てその先端に設けた弁体61で閉鎖されていたポンプ揚
程通路56を開放すると同時に、その弁棒59に設けら
れたフランジ62でバルブケ−シング58の下端を閉鎖
した状態にして、往復ポンプ47のピストン52を下降
させる。
【0009】これにより、ピストン52のストロークに
応じた一定量の溶湯が、シリンダ51の底部側に形成さ
れた吐出口55からポンプ揚程通路56を通じて給湯パ
イプ48へと供給され、該給湯パイプ48の先端に設け
た給湯口63から射出スリーブ49内に注がれる。
【0010】次いで、図4の如く、吐出側チェックバル
ブ57の弁棒59を下降させてその先端に設けた弁体6
1でポンプ揚程通路56を閉鎖した後、往復ポンプ47
のピストン52を上昇させて、シリンダ51の底部に開
口する吸込口53からポット41内の溶湯40をシリン
ダ51内に吸い込む。以上のような動作を繰り返すこと
により、ポット41内の溶湯40が、給湯パイプ48へ
一定量ずつ間欠的に供給されることとなる。
【0011】なお、上記の如く吐出側チェックバルブ5
7の弁棒59を下降させてポンプ揚程通路56を弁体6
1で閉鎖する際に、その弁棒59に設けたフランジ62
で閉鎖されていたバルブケーシング58の下端が開放さ
れて、その下端側に給湯パイプ48に連通する隙間Lが
形成され、該隙間Lから給湯パイプ48内の溶湯の一部
をバルブケーシング58内に流入させることにより、給
湯パイプ48内に残留する溶湯の一部がその先端に形成
したオーバーフロー堰64を乗り越えて給湯口63へ溢
流することを防止するようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、吐出側
チェックバルブ57は、構造が煩雑である上、溶湯が流
入するバルブケーシング58内には防燃用の不活性ガス
を充填しなければならない。また、経時とともに弁棒5
9や弁体61、フランジ62等の表面に酸化物が付着生
成され、該酸化物が固化して動作不良を生ずるおそれが
あるので、その付着した酸化物を除去する保守点検作業
の頻度も多くなるという問題があった。
【0013】更に、往復ポンプ47のピストン52を下
降させてシリンダ52内の溶湯を給湯パイプ48へ供給
する際は、図5のように、吐出側チェックバルブ57の
弁棒59に設けられたフランジ62でバルブケ−シング
58の下端を閉鎖するようになっているが、そのフラン
ジ62とバルブケーシング58の内面との間に生じた微
細な隙間から、往復ポンプ47で圧送される溶湯の一部
がバルブケーシング58内に流入して、該バルブケーシ
ング58内における溶湯の湯面が、給湯パイプ48内に
おける溶湯の湯面よりも高さHだけ上方に位置すること
となる。
【0014】この状態で、給湯パイプ48から射出スリ
ーブ49への給湯が完了して吐出側チェックバルブ57
の弁体61でポンプ揚程通路56を閉鎖すると、図4の
如くバルブケーシング58の下端とフランジ62との間
に形成される隙間Lから、バルブケーシング58内に溜
まった多量の溶湯が給湯パイプ48内に流入して、その
給湯パイプ48内に残留する溶湯の一部が、該給湯パイ
プ48の先端に形成したオーバーフロー堰64を乗り越
えて給湯口63へ溢れ出し、いわゆる湯切れの悪い状態
を繰り返すという問題があった。
【0015】また、給湯パイプ48を保守点検する際
は、その内部に残留する溶湯をポット41内に排湯する
が、その排湯機構は、往復ポンプ47のピストン52を
シリンダ51の周壁に穿設された排湯口65よりも高く
上昇させて、該排湯口65でシリンダ51内とポット4
1内とを互いに連通させ、ポンプ揚程通路56の上端を
閉鎖する吐出側チェックバルブ54の弁体61を開放す
るようになっている。
【0016】しかし、往復ポンプ47のピストン52を
排湯口65よりも高く上昇させるには、ピストンの可動
ストロークを長くしなければならないから、その分だけ
シリンダ51の全長も長くなり、ポンプ全体が大型化す
るという問題があった。
【0017】また、吐出側チェックバルブ54は、弁体
61の開閉動作を何回か繰り返さなければ給湯パイプ4
8内に残留する溶湯を完全に排湯することができないた
め、その弁体61を開閉させるエアシリンダ60の制御
回路等が煩雑になるという問題があった。
【0018】更に、ポット41内の溶湯40を吸い込む
往復ポンプ47の吸込口53が、酸化生成物が沈降・堆
積しやすいポット41の底部に向かって開口されている
ため、その吸込口53から酸化物を多く含む溶湯が吸い
込まれて、ポンプやバルブの動作不良を生じやすいとい
う問題もあった。
【0019】そこで本発明は、上述の諸問題を一挙に解
決することを技術的課題としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、軽金属が溶解した溶融金属で成るポッ
ト内の溶湯を往復ポンプで一定量ずつ汲み揚げて給湯パ
イプへ供給する軽金属自動給湯装置において、前記往復
ポンプの吐出側チェックバルブが、上下方向に延びるポ
ンプ揚程通路に配設され、その弁体が、前記往復ポンプ
の吸込口から前記ポット内の溶湯を吸い込む際の吸引力
により閉鎖されると同時に、前記往復ポンプで前記ポッ
ト内の溶湯の湯面よりも高く汲み揚げられた前記ポンプ
揚程通路内の溶湯もしくは前記給湯パイプ内の溶湯の圧
力により閉鎖状態に保持されるボール又はポペットで成
ることを特徴とする。
【0021】本発明によれば、ポット内の溶湯を往復ポ
ンプで汲み揚げて給湯パイプへ供給した後、往復ポンプ
の吸込口からポット内の溶湯を吸い込むと、ボール又は
ポペットで成る吐出側チェックバルブの弁体が、自動的
に閉鎖されると同時に、スプリング等の外力を加えるこ
となく、ポンプ揚程通路内や給湯パイプ内に残存する溶
湯の圧力により閉鎖状態に保持されて、給湯パイプ内に
おける溶湯の残量が常に一定に維持される。
【0022】したがって、給湯パイプの給湯口から一定
量の溶湯を間欠的に給湯することができる。また、給湯
後に、給湯パイプ内に残留する溶湯の湯面が上昇してそ
の溶湯の一部が給湯口へ溢流することもなく、湯切れも
非常に良い。
【0023】また、吐出側チェックバルブは、ボール又
はポペットで成る弁体が溶湯の圧力により閉鎖状態に保
持される簡易な構成であるから、その弁体の駆動源や駆
動制御回路等は一切不要であり、酸化物の付着によって
動作不良を生ずるおそれも少ないので保守点検の頻度も
大幅に低減される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
よって具体的に説明する。図1は本発明に係る軽金属自
動給湯装置の一例を示す断面図、図2及び図3は夫々そ
の部分拡大断面図である。
【0025】本例の装置は、マグネシウム等の軽金属が
溶解した溶融金属で成るポット1内の溶湯2を一定量ず
つ汲み揚げて給湯パイプ3へ間欠的に供給する往復ポン
プ4の吐出側チェックバルブ5が、該ポンプのシリンダ
6の底部側から水平方向に延長形成された吐出口7の延
長端からポット1内の溶湯2の湯面よりも高い上方に向
かって垂直に延びるポンプ揚程通路8の下端側に配設さ
れている。
【0026】吐出側チェックバルブ5は、ポンプ揚程通
路8内に形成された入口9と出口10との間に、溶湯2
の溶融金属より比重の大きいセラミックスで成形された
ボールで成る弁体11のみが上下方向に遊動自在に収容
された簡易な構成になっている。
【0027】なお、吐出側チェックバルブ5の入口9に
は、ボール状の弁体11を密接させるバルブシート面1
2が形成され、出口10には、その出口10が弁体11
で塞がれないように出口10と弁体11との間に溶湯の
通路を確保して、出口10からの弁体11の抜け出しを
防止する図2又は図3の如きフィン型のバルブガイド1
3、14が設けられている。
【0028】また、吐出側チェックバルブ5の保守点検
等が可能なように、その入口9と出口10が、往復ポン
プ4のボディ15に脱着可能な部品で構成されており、
図2の場合は、入口9と吐出口7の一部を形成する部品
16と、出口10とバルブガイド13を形成する部品1
7とが往復ポンプ4のボディ15に脱着され、図3の場
合は、図2と同型の部品16と、ポンプ揚程通路8の上
端側からその内部に挿入されたロッド19の先端にバル
ブガイド14を設けた部品18とが往復ポンプ4のボデ
ィ15に脱着されるようになっている。
【0029】往復ポンプ4のボディ15には、給湯パイ
プ3の洗浄・保守点検のために、ポンプ揚程通路8の上
端に接続する給湯パイプ3より低位置にその給湯パイプ
3内に残留した溶湯を自重で排出させる排湯タンク20
と、吐出側チェックバルブ5より高位置でポンプ揚程通
路8に分岐接続されてそのポンプ揚程通路8から排湯タ
ンク20の底部に通ずるドレン通路21が設けられてい
る。
【0030】なお、排湯タンク20内には、防燃用の不
活性ガスが充填されると共に、エアシリンダ23で駆動
する弁体24によってドレン通路21を開閉するドレン
バルブ22が設けられている。また、排湯タンク20内
に排出された溶湯を成す金属の溶融状態を保持するため
に、往復ポンプ4のボディ15には、排湯タンク20の
近傍に電熱ヒータ25が埋設されている。
【0031】往復ポンプ4は、シリンダ6の底部に形成
した吸込口26が、そのシリンダ6の底部からポット1
の底部と平行する水平方向に向けて開口されると共に、
吸込口26を開閉する吸込側チェックバルブの弁体27
が、それ単体でシリンダ6内に遊動自在に収容されてい
る。この弁体27も、吐出側チェックバルブ5の弁体1
1と同じく、溶湯を成す溶融金属より比重の大きいセラ
ミックスで成形されたボールで成る。
【0032】給湯パイプ3は、往復ポンプ4のボディ1
5に形成されたポンプ揚程通路8に対して脱着可能に接
続されると共に、その外周に沿ってチューブ状電熱ヒー
タ28が巻装されている。また、給湯パイプ3の先端に
は、ホッパ型の給湯口29が設けられ、該給湯口29に
は、その給湯口を開閉するシャッター30が取り付けら
れている。
【0033】なお、ポット1は、図4の従来装置と同様
に、バーナー31の燃焼ガスが導入される溶解保持炉3
2の炉体33に嵌め付けられると共に、その湯面が炉体
33に被せる蓋体34で密閉されている。
【0034】また、蓋体34に設置する往復ポンプ4
は、サーボモータ35によってシリンダ6内のピストン
36を予め設定した一定のストロークで上昇・下降させ
るようになっている。
【0035】しかして、往復ポンプ4のピストン39を
上昇させてポット1内の溶湯2を吸込口26からシリン
ダ6内に吸い込んだ図1の状態から、そのピストン39
を下降させると、シリンダ6内の溶湯に加わる圧力によ
り、吸込側チェックバルブの弁体27が吸込口26を閉
鎖すると同時に、吐出側チェックバルブ5の弁体11が
開放されて、シリンダ6内の溶湯が、吐出口7からポン
プ揚程通路8へピストン39のストロークに応じた一定
量だけ吐出され、その一定量の溶湯が、ポット1内の溶
湯2の湯面より高く汲み揚げられて給湯パイプ3へ供給
されると同時に、その供給量に相当する給湯パイプ3内
の溶湯が、シャッター30を開放した給湯口29からダ
イカストマシンの射出スリーブ等に給湯される。
【0036】そして、給湯が完了して、往復ポンプ4の
ピストン39を図1の如く再び上昇させると、往復ポン
プ4の吸込口26と吐出口7にシリンダ6の内部方向へ
の吸引力が作用し、その吸引力で、吸込口26を閉鎖す
る吸込側チェックバルブの弁体27が自動的に開放され
ると同時に、吐出口7の延長端側を閉じる吐出側チェッ
クバルブ5の弁体11が閉鎖されて、ポット1内の溶湯
2が吸込口26を通じてシリンダ6内に吸い込まれる。
【0037】また、吸込側チェックバルブの弁体27
は、吸込口26からポット1内の溶湯2を吸い込む際の
吸引力で自動的に閉鎖されると同時に、ポット1内の溶
湯2の湯面よりも高く汲み揚げられたポンプ揚程通路8
内の溶湯や給湯パイプ3内に残存する溶湯の圧力のみに
よって閉鎖状態に保持される。
【0038】これにより、給湯パイプ3内は常に溶湯で
満たされた状態に維持されるので、次にポット1内の溶
湯2を往復ポンプ4で一定量供給すると、その供給量に
相当する溶湯が、給湯パイプ3の先端に設けたオーバー
フロー堰37を越えて給湯口29へ流出する。
【0039】また、吸込側チェックバルブの弁体27を
閉鎖しても給湯パイプ3内に残留する溶湯の湯面は上昇
しないので、その溶湯の一部が給湯完了後に給湯口29
へ溢れ出すおそれはなく、湯切れが非常に良い。また、
給湯口29のシャッター30を閉鎖すれば、湯切れの悪
さを確実に解消することができる。
【0040】また、吐出側チェックバルブ5は、ボール
で成る弁体11が、スプリング等の付勢力によらず、ポ
ット1内の溶湯2の湯面よりも高く汲み揚げられた溶湯
の圧力のみによって閉鎖状態に保持される極めて簡易な
構成であるから、その弁体11の駆動源や駆動制御回路
等は一切不要であり、酸化物の付着によって動作不良を
生ずるおそれも少ない。
【0041】特に、セラミックスで成形された弁体11
は、その表面に酸化物が付着生成しにくいので、動作不
良を生ずるおそれが殆どない。また、吸込側チェックバ
ルブの弁体27も、セラミックスで成形されたボールで
成り、更に、往復ポンプ4の吸込口26が、ポット1の
底部と平行する水平方向に開口されて、ポット1の底部
に沈降・堆積した酸化物がシリンダ6内に吸い込まれる
ことを防止しているので、保守点検の頻度が大幅に低減
される。
【0042】なお、吐出側チェックバルブ5の弁体11
は、ボールに限らずポペットで成るものであっても良
い。
【0043】次に、給湯パイプ3の洗浄や保守点検を行
う場合は、図1の状態から、ドレンバルブ22のエアシ
リンダ23を作動させて、ドレン通路21を閉鎖してい
た弁体24を開放し、そのドレン通路21を通じて給湯
パイプ3内に残存する溶湯を自重によって排湯タンク2
0へ排出させた後、給湯パイプ3を往復ポンプ4のボデ
ィ15から取り外す。
【0044】このようにすれば、図4の如く、往復ポン
プ47のシリンダ51の周壁にそのシリンダ51内とポ
ット41内を連通させる排湯口65を設けて、ピストン
52を排湯口65よりも高く上昇させて排湯する従来装
置に比べ、ピストン36の可動ストロークが短くて済
み、シリンダ6の全長も短くなるので、往復ポンプの小
型化を図ることができる。なお、本発明装置に用いる往
復ポンプは、ピストンポンプに限らず、プランジャーポ
ンプであっても良い。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、給湯パイプから常に一
定量の溶湯を給湯することができ、また、給湯完了後に
給湯パイプ内に残留する溶湯の一部がその給湯パイプか
ら溢れ出るおそれがなく、湯切れが非常に良い。更に、
吐出側チェックバルブが酸化物の付着によって動作不良
を生ずるおそれも少ないので、保守点検の頻度も大幅に
低減されるという種々の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軽金属自動給湯装置の一例を示す
断面図
【図2】図1に示す軽金属自動給湯装置の部分拡大断面
【図3】図1に示す軽金属自動給湯装置の部分拡大断面
【図4】従来の軽金属自動給湯装置を示す断面図
【図5】図4に示す従来装置の部分断面図
【符号の説明】
1………………ポット 2………………溶湯 3………………給湯パイプ 4………………往復ポンプ 5………………吐出側チェックバルブ 6………………シリンダ 8………………ポンプ揚程通路 11………………吐出側チェックバルブの弁体 13………………バルブガイド 14………………バルブガイド 21………………ドレン通路 26………………往復ポンプの吸込口 27………………吸込側チェックバルブの弁体 29………………給湯口 30………………シャッター

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軽金属が溶解した溶融金属で成るポット内
    の溶湯を往復ポンプで一定量ずつ汲み揚げて給湯パイプ
    へ供給する軽金属自動給湯装置において、前記往復ポン
    プ(4)の吐出側チェックバルブ(5)が、上下方向に
    延びるポンプ揚程通路(8)に配設され、その弁体(1
    1)が、前記往復ポンプ(4)の吸込口(26)から前
    記ポット(1)内の溶湯(2)を吸い込む際の吸引力に
    より閉鎖されると同時に、前記往復ポンプ(4)で前記
    ポット(1)内の溶湯(2)の湯面よりも高く汲み揚げ
    られた前記ポンプ揚程通路(8)内の溶湯もしくは前記
    給湯パイプ(3)内の溶湯の圧力により閉鎖状態に保持
    されるボール又はポペットで成ることを特徴とする軽金
    属自動給湯装置。
  2. 【請求項2】前記弁体(11)が、前記溶融金属より比
    重の大きいセラミックスで成形されている請求項1記載
    の軽金属自動給湯装置。
  3. 【請求項3】前記吐出側チェックバルブ(5)の出口
    (10)に、その出口と弁体(11)との間に溶湯の通
    路を確保するバルブガイド(13、14)が設けられて
    いる請求項1又は2記載の軽金属自動給湯装置。
  4. 【請求項4】前記往復ポンプ(4)のシリンダ(6)の
    底部に形成された吸込口(26)を開閉する吸込側チェ
    ックバルブの弁体(27)が、前記溶融金属より比重の
    大きいセラミックスで成形されたボールで成ると共に、
    前記シリンダ(6)内に遊動自在に収容されている請求
    項1、2又は3記載の軽金属自動給湯装置。
  5. 【請求項5】前記吐出側チェックバルブ(5)が、前記
    ポンプ揚程通路(8)の下端側に配設されると共に、前
    記給湯パイプ(3)よりも低位置に、その給湯パイプ
    (3)内に残留した溶湯を自重で排出させる排湯タンク
    (20)が設けられ、該排湯タンク(20)内に通ずる
    ドレン通路(21)が、前記吐出側チェックバルブ
    (5)より高位置で前記ポンプ揚程通路(8)に分岐接
    続されている請求項1、2、3又は4記載の軽金属自動
    給湯装置。
  6. 【請求項6】前記排湯タンク(20)内に防燃用の不活
    性ガスが充填されると共に、エアシリンダ(23)で駆
    動する弁体(24)によって前記ドレン通路(21)を
    開閉するドレンバルブ(22)が設けられている請求項
    5記載の軽金属自動給湯装置。
  7. 【請求項7】前記往復ポンプ(4)の吸込口(26)
    が、前記ポット(1)の底部と平行する水平方向に開口
    されている請求項1、2、3、4、5又は6記載の軽金
    属自動給湯装置。
  8. 【請求項8】前記給湯パイプ(3)の先端に設けた給湯
    口(29)に、その給湯口を開閉するシャッター(3
    0)が取り付けられている請求項1、2、3、4、5、
    6又は7記載の軽金属自動給湯装置。
JP2001142853A 2001-05-14 2001-05-14 軽金属自動給湯装置 Pending JP2002336947A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001142853A JP2002336947A (ja) 2001-05-14 2001-05-14 軽金属自動給湯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001142853A JP2002336947A (ja) 2001-05-14 2001-05-14 軽金属自動給湯装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002336947A true JP2002336947A (ja) 2002-11-26

Family

ID=18989082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001142853A Pending JP2002336947A (ja) 2001-05-14 2001-05-14 軽金属自動給湯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002336947A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011110566A (ja) * 2009-11-25 2011-06-09 Ritera:Kk ホットチャンバ式ダイカスト装置
JP2014512274A (ja) * 2011-04-27 2014-05-22 オスカー フレッヒ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト 閉止弁を有する鋳造プランジャー及び鋳造装置
JP5642256B1 (ja) * 2013-11-08 2014-12-17 満 江口 アルミニウム合金用ホットチャンバー鋳造機及びアルミニウム合金を金属材料に用いたホットチャンバー鋳造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011110566A (ja) * 2009-11-25 2011-06-09 Ritera:Kk ホットチャンバ式ダイカスト装置
JP2014512274A (ja) * 2011-04-27 2014-05-22 オスカー フレッヒ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト 閉止弁を有する鋳造プランジャー及び鋳造装置
US9505053B2 (en) 2011-04-27 2016-11-29 Oskar Frech Gmbh + Co. Kg Casting plunger and casting unit with shut-off valve
JP5642256B1 (ja) * 2013-11-08 2014-12-17 満 江口 アルミニウム合金用ホットチャンバー鋳造機及びアルミニウム合金を金属材料に用いたホットチャンバー鋳造方法
WO2015068757A1 (ja) * 2013-11-08 2015-05-14 満 江口 アルミニウム合金用ホットチャンバー鋳造機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102935499A (zh) 一种为给汤机配套的汤杯
JPH08294765A (ja) 定湯面溶解保持炉
JP2002336947A (ja) 軽金属自動給湯装置
JP7351760B2 (ja) 流体圧送装置
EP1820585B1 (en) Holding furnace for supplying fixed amount of molten metal
JP5255848B2 (ja) 金属溶湯供給装置及び供給方法
KR20100061841A (ko) 변기 배수로의 흡기 장치
CA2515778A1 (en) Elevated discharge gas lift bubble pump and furnace for use therewith
JP2000042723A (ja) 溶融金属汲出し装置
KR101021029B1 (ko) 저압 주조장치 및 불활성가스의 충만 방법
JPH03264155A (ja) 溶融金属ポンプおよびその制御方法
CN220035675U (zh) 一种智能自清洁泵站
JP2001129651A (ja) ダイカストマシン用給湯装置
JPS62286659A (ja) 給湯装置
JP2009190737A (ja) 二重構造ノズルによる充填時の液面揃え方法
JP4431078B2 (ja) 溶湯定量供給用保持炉
JP2004291062A (ja) 金属溶湯供給装置
JPH0195856A (ja) 金属溶湯用給湯ポンプ
JPH09252993A (ja) 水石鹸供給器
CN107489192A (zh) 一种创新型全自动延时独立冲水装置
JPH11291015A (ja) 給湯方法および給湯装置
KR101777460B1 (ko) 진공강자흡식펌프용 공기차단장치
JPH10314920A (ja) 給湯用ラドルおよび給湯方法
JPH02241650A (ja) 溶湯注湯装置
JPH0819848A (ja) マグネシウム給湯装置