JP2002336906A - 圧延機の制御方法および装置 - Google Patents

圧延機の制御方法および装置

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JP2002336906A
JP2002336906A JP2001140893A JP2001140893A JP2002336906A JP 2002336906 A JP2002336906 A JP 2002336906A JP 2001140893 A JP2001140893 A JP 2001140893A JP 2001140893 A JP2001140893 A JP 2001140893A JP 2002336906 A JP2002336906 A JP 2002336906A
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rolling mill
roll gap
rolling
mill
load
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Toru Sonoda
徹 園田
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Topy Industries Ltd
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Topy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前段圧延機のロール摩耗があっても、後段圧
延機での板厚制御を正確に行うことができる制御方法を
提供する。 【解決手段】 前段圧延機での圧延荷重P1iを測定す
る(ステップ107またはステップ112)。後段圧延
機で圧延する際に、上記測定圧延荷重P1iに基づき、
後段圧延機への圧延材の入側板厚の変動を補償して目標
板厚になるように、後段圧延機のロールギャップ調整量
ΔSを演算する(ステップ108またはステップ11
3)。この調整量ΔSに基づいて、後段圧延機のロー
ルギャップを制御する。そして、後段圧延機のロールギ
ャップに対応する圧延荷重を推定演算し、この推定圧延
荷重と、後段圧延機で測定された圧延荷重とに基づき、
前段圧延機の実際のロールギャップと基準ロールギャッ
プの偏差を演算し、次回の後段圧延機でのロールギャッ
プ調整量ΔSを演算する(ステップ113)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延機のロールギ
ャップを制御する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】所定長さのバー(圧延材)を、複数の圧
延機(パスまたはスタンドとも言う)を通過させ、その
過程で徐々にその板厚を減じるとともに断面形状を変え
て、最終目標の板厚,断面形状を得ることは周知であ
る。最終仕上げ圧延機(以下、単に仕上げ圧延機と称
す)から出た圧延材の板厚を最終目標板厚にするため、
それより上流側の圧延機での出側の圧延材の板厚をそれ
ぞれ設定し、この板厚を得るために、各段の圧延機の基
準ロールギャップを設定している。
【0003】しかし、現実には素材の寸法・温度や粗圧
延条件などの変動により最終目標板厚が高精度で得られ
ない。そこで、本出願人は、前段の圧延機の測定圧延荷
重に基づき、制御対象となる圧延機の入側板厚の変動を
補償するようにロールギャップを制御する方法および装
置を提案している(特願平2000−103132
号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記出願の制御方法で
は、前段圧延機でのロールギャップが基準ロールギャッ
プに維持されていることを前提として仕上げ圧延機のロ
ールギャップを制御しているが、実際には前段圧延機の
ロールギャップがロール摩耗により増大し、基準ロール
ギャップとの間に偏差が生じる。そのため、このロール
ギャップ偏差に対応して、制御対象の圧延機から出る板
厚と目標板厚との間に誤差が生じる可能性が残されてい
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
前段圧延機からの圧延材を後段圧延機で圧延する際に、
前段圧延機で測定された圧延荷重に基づき、後段圧延機
への圧延材の入側板厚の変動を補償して後段圧延機から
出る圧延材が目標板厚になるように、後段圧延機のロー
ルギャップを制御する方法において、上記後段圧延機で
のロールギャップに対応する後段圧延機での圧延荷重を
推定演算し、この推定圧延荷重と、後段圧延機で実際に
測定された圧延荷重とに基づき、前段圧延機の実際のロ
ールギャップと基準ロールギャップの偏差を補償するよ
う、次回の後段圧延機でのロールギャップ制御を行うこ
とを特徴とする。
【0006】本発明の第2の態様は、第1態様の圧延機
の制御方法において、前段圧延機での圧延が基準ロール
ギャップの条件のもとで実行されたと推定し、この推定
のもとに後段圧延機において前段圧延機のロールギャッ
プ偏差を補償しない第1モードのロールギャップ制御を
行い、上記第1モードでのロールギャップ制御に際し
て、後段圧延機での推定圧延荷重と測定圧延荷重に基づ
き、前段圧延機におけるロールギャップ偏差を実質的に
演算し、この偏差が第1閾値に達するまでは上記第1モ
ードのロールギャップ制御を実行し、上記ロールギャッ
プ偏差が第1閾値を超えた場合には、後段圧延機におい
てこのロールギャップ偏差を補償する第2モードのロー
ルギャップ制御を行うことを特徴とする。
【0007】本発明の第3の態様は、第2態様の圧延機
の制御方法において、上記第1モードでは、後段圧延機
での基準ロールギャップからのロールギャップ調整量Δ
を実質的に下記式(1)より求め、前段圧延機のロ
ールギャップ偏差Δg1iを実質的に下記式(2)より
求め、上記第2モードでは、後段圧延機での基準ロール
ギャップからのロールギャップ調整量ΔSを下記式
(3)より求め、前段圧延機のロールギャップ偏差Δg
1iを下記式(4)より求めることを特徴とする。 ΔS=M(P−P1i)/K …(1) Δg1i=(P0i−P0i’)(K+M)/K …(2) ΔS=M{(P−P1i)/K−Δg}/K …(3) Δg1i=Δg+(P0i−P0i’)(K+M)/K …( 4) 但し、P:前段圧延機の基準圧延荷重 P1i:前段圧延機の測定圧延荷重 P0i:後段圧延機の測定圧延荷重 P0i’:後段圧延機の推定圧延荷重 K:前段圧延機のミル定数 K:後段圧延機のミル定数 M:後段圧延機の材料塑性係数 Δg:仕上げ圧延機で補償した前段圧延機のロールギ
ャップ偏差
【0008】本発明の第4の態様は、第1〜第3態様の
圧延機の制御方法において、上記第2モード制御の際に
得られた後段圧延機における推定圧延荷重と測定圧延荷
重に基づき、現在の前段圧延機でのロールギャップ偏差
を演算し、この演算されたロールギャップ偏差が第2閾
値を越えた場合には、前段圧延機のロールギャップをこ
の演算されたロールギャップ偏差分だけ戻して基準ロー
ルギャップに一致させることを特徴とする。
【0009】本発明の第5の態様は、前段圧延機からの
圧延材を後段圧延機で圧延する際に、前段圧延機で測定
された圧延荷重に基づき、後段圧延機への圧延材の入側
板厚の変動を補償して後段圧延機から出る圧延材が目標
板厚になるように、後段圧延機でのロールギャップを制
御する方法において、上記後段圧延機でのロールギャッ
プに対応する圧延荷重を推定演算し、この推定圧延荷重
と、後段圧延機で実際に測定された圧延荷重とに基づ
き、前段圧延機の実際のロールギャップと基準ロールギ
ャップの偏差を演算することを特徴とする。
【0010】本発明の第6の態様は、第5態様の圧延機
の制御方法において、前段圧延機のロールギャップを、
上記の演算されたロールギャップ偏差分だけ修正して基
準ロールギャップと一致させることを特徴とする。本発
明の第7の態様は、第6態様の圧延機の制御方法におい
て、前段圧延機のロールギャップを、演算されたロール
ギャップ偏差が閾値を越えた時に修正することを特徴と
する。
【0011】本発明の第8の態様は、前段圧延機からの
圧延材を後段圧延機で圧延する際に、前段圧延機で測定
された圧延荷重に基づき、後段圧延機への圧延材の入側
板厚の変動を補償して後段圧延機から出る圧延材が目標
板厚になるように、後段圧延機のロールギャップを制御
する方法において、上記後段圧延機から出た圧延材の板
厚情報と目標板厚の偏差に基づいて、前段圧延機の実際
のロールギャップと基準ロールギャップの偏差を演算
し、次回の後段圧延機でのロールギャップ制御を、上記
入側板厚変動のみならず上記前段圧延機のロールギャッ
プ偏差を補償するようにして行うことを特徴とする。
【0012】本発明の第9の態様は、隣接する前段圧延
機と後段圧延機のうち少なくとも後段圧延機を制御する
装置であって、(イ)後段圧延機のロールギャップを調
節するロールギャップ調節手段と、(ロ)各圧延機の圧
延荷重を測定する圧延荷重測定手段と、(ハ)少なくと
も前段圧延機の基準圧延荷重,基準ロールギャップ,ミ
ル定数と、後段圧延機の基準ロールギャップ,ミル定
数,材料塑性係数を記憶するとともに、後段圧延機の目
標出側板厚を記憶する設定情報記憶手段と、(ニ)各圧
延機の圧延荷重測定手段からの圧延荷重の測定情報を入
力する測定情報入力手段と、(ホ)上記設定情報記憶手
段と測定情報入力手段からの情報に基づき、後段圧延機
のロールギャップ調節手段を制御して後段圧延機のロー
ルギャップを制御するロールギャップ制御手段とを備
え、上記ロールギャップ制御手段は、前段圧延機からの
圧延材を後段圧延機で圧延する際に、前段圧延機で測定
された圧延荷重に基づき、後段圧延機への圧延材の入側
板厚の変動を補償して後段圧延機から出る圧延材が目標
板厚になるように、後段圧延機のロールギャップを制御
し、この際に上記後段圧延機でのロールギャップに対応
する圧延荷重を推定演算し、この推定圧延荷重と、後段
圧延機で実際に測定された圧延荷重とに基づき、前段圧
延機の実際のロールギャップと基準ロールギャップの偏
差を演算し、このロールギャップ偏差を補償するよう、
次回の後段圧延機でのロールギャップ制御を行うことを
特徴とする。
【0013】本発明の第10の態様は、隣接する前段圧
延機と後段圧延機を制御する装置であって、(イ)前段
圧延機と後段圧延機のロールギャップを調節するロール
ギャップ調節手段と、(ロ)各圧延機の圧延荷重を測定
する圧延荷重測定手段と、(ハ)少なくとも前段圧延機
の基準圧延荷重,基準ロールギャップ,ミル定数と、後
段圧延機の基準ロールギャップ,ミル定数,材料塑性係
数を記憶するとともに、後段圧延材の目標出側板厚を記
憶する設定情報記憶手段と、(ニ)各圧延機の圧延荷重
測定手段からの圧延荷重の測定情報を入力する測定情報
入力手段と、(ホ)上記設定情報記憶手段と測定情報入
力手段からの情報に基づき、後段圧延機のロールギャッ
プ調節手段を制御してロールギャップを制御するロール
ギャップ制御手段とを備え、上記ロールギャップ制御手
段は、前段圧延機からの圧延材を後段圧延機で圧延する
際に、前段圧延機で測定された圧延荷重に基づき、後段
圧延機への圧延材の入側板厚の変動を補償して後段圧延
機から出る圧延材が目標板厚になるように、後段圧延機
のロールギャップを制御し、この際に上記後段圧延機で
のロールギャップに対応する圧延荷重を推定演算し、こ
の推定圧延荷重と、後段圧延機で実際に測定された圧延
荷重とに基づき、前段圧延機の実際のロールギャップと
基準ロールギャップの偏差を演算し、前段圧延機のロー
ルギャップを、この演算されたロールギャップ偏差分だ
け修正して基準ロールギャップと一致させることを特徴
とする。
【0014】本発明の第11の態様は、第9,10態様
の圧延機の制御装置において、さらに後段圧延機のロー
ルギャップを検出するロールギャップ検出手段を備え、
上記ロールギャップ制御手段は、このロールギャップ検
出手段からの検出信号に基づいてロールギャップを認識
し、圧延を行う度に所定の摩耗量だけ加算してロールギ
ャップ検出手段の検出信号に対応するロールギャップの
認識値を読み替えることを特徴とする。本発明の第12
の態様は、第9〜11態様の圧延機の制御装置におい
て、上記ロールギャップ制御手段は、後段圧延機から出
た圧延材の板厚の測定情報と、この圧延材を圧延した時
の圧延荷重の測定情報に基づき、真のロールギャップを
演算し、上記ロールギャップ検出手段からの検出信号に
基づくロールギャップの認識値をこの真値に読み替える
ことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1に示すように、圧
延材は加熱炉から抽出され分塊,粗圧延の工程を経て切
断機1で切断され、所定長さのバー形状となり、複数段
の圧延機2により圧延されて、目標の板厚,断面形状が
得られる。なお、図1において圧延材を符号50で示
す。また、圧延機2同士を識別するため下流から上流に
向かって順次番号nを付け、例えば、仕上げ圧延機は0
番とし、符号2で表す。最上流の圧延機は符号2
表す(この場合、圧延機の総数はN+1個である)。
【0016】図2に示すように、圧延機2は下側ロー
ル3および上側ロール4を備え、上側ロール4の圧下位
置(本実施形態では、非荷重状態のロール位置も圧下位
置と称する)を調節する電動式圧下位置調節機構5(圧
下位置調節手段,ロールギャップ調節手段)と、この圧
下位置調節機構5の動力伝達系の位置から間接的に上側
ロール4の圧下位置を検出する圧下位置計6(圧下位置
検出手段,ロールギャップ検出手段)と、ロードセル等
の圧延荷重計7(圧延荷重測定手段)とが付設されてい
る。なお、仕上げ圧延機2の出側には非接触式温度計
8が配置されており、仕上げ圧延機2から出た圧延材
50の温度を検出するようになっている。
【0017】本発明のロールギャップ制御装置は、上記
構成に加えてパソコン10を備えている。このパソコン
10は、少なくとも圧延機2,2の圧下位置計6,
圧延荷重計7からの測定情報および温度計8からの測定
情報を入力する測定情報入力手段11と、後述する設定
情報を記憶する設定情報記憶手段12と、少なくとも圧
延機2,2の圧下位置調節機構5を制御するロール
ギャップ制御手段を含む演算・制御手段13と、を実質
的に備えている。
【0018】上記構成において、所望断面形状,所望板
厚の圧延材50を得るために、各段の圧延機2に所定
の形状を有するロール3,4をセットする。また、各段
の圧延機2の出側の板厚hを想定し、この板厚が得
られるように、各圧延機2でのミル定数Kと材料塑
性係数Mに基づいて、ロール3,4間の間隔すなわち
基準ロールギャップGと、基準圧延荷重Pを設定す
る。また、仕上げ圧延機2から出る圧延材50の目標
板厚hを設定する。パソコン10の設定情報記憶手段
12には、これら情報K,M,G,P,h
ついて少なくとも制御に関するファクターであるK
,M,M,G,G,P,P,hを記
憶する。なお、目標板厚hは仕上げ圧延機2を出た
直後の目標板厚であり、上記所望板厚より熱膨張分だけ
大きい。
【0019】上記ミル定数Kは、圧延機2をバネ系
と見たてたときの弾性係数である。また、上記材料塑性
係数Mは、圧延材50の材質,温度,ロール3,4に
よる圧延状況等から決定されるもので、材料塑性係数M
が小さいほど塑性変形し易い。
【0020】なお、上記初期設定において、上記基準ロ
ールギャップGで設定した圧延機2を用いて実際に
圧延を行い、目標板厚hの圧延材が得られるようにロ
ールギャップを最終調整してもよい。この場合、調整さ
れたロールギャップを基準ロールギャップとする。ま
た、この基準ロールギャップで圧延された時の各圧延機
の圧延荷重を基準圧延荷重とする。
【0021】パソコン10は、上記初期設定後、各段の
圧延機2のロール3,4を回転させることにより圧延
を実行する。各圧延機2での理想的圧延状況は図3の
実線d、eの交点Aで示されている。図3におい
て横軸が板厚およびロールギャップを表し、縦軸が圧延
荷重を表している。直線dは、基準ロールギャップg
とミル定数K(傾き)によって決定され、直線e
は入側板厚hn+1と材料塑性係数M(傾き)によっ
て決定される。上記交点Aで圧延が実行されると、各
圧延機の圧延荷重は基準圧延荷重Pとなり、出側板厚
は目標出側板厚hとなる。なお、図3では仕上げ圧延
機2およびその前段の圧延機2での圧延状況を示
し、他の圧延機での圧延状況については省いている。
【0022】次に、上記パソコン10で実行される制御
について、図7〜図9のフローチャートを参照しながら
説明する。なお、以後の説明では圧延機をスタンドと称
す。また、このフローチャートで示す制御ルーチンは、
仕上げスタンド(後段スタンド)と前段スタンドのロー
ルギャップ制御に関するものであるので、そのために必
要な情報および制御だけを示す。最初にキーボード入力
により初期値設定を行う(図7のステップ101)。す
なわち、仕上げスタンド2のミル定数Kと材料塑性
係数M,前段スタンド2のミル定数K,成品(圧
延材)の目標ゲージメータ板厚h(仕上げスタンドの
目標出側板厚すなわち最終目標板厚),仕上げスタンド
のロール摩耗原単位α(1回の圧延で生じることが予想
されるロール摩耗量から換算されるロールギャップ増加
量),閾値a,b,平均化処理圧延本数kの入力情報を
記憶する。これら値α,a,b,kについては、後述す
る。
【0023】さらに、キーボード入力により基準値設定
を行う(ステップ102)。すなわち、前段スタンド2
の基準ロールギャップgおよび基準圧延荷重P
仕上げスタンド2の基準ロールギャップgおよび基
準圧延荷重Pの入力情報を記憶する。
【0024】次に、圧延開始指令を受けて、図8,図9
に示す圧延を開始する。詳述すると、カウンタの計数値
iを0に初期化し(ステップ103)、次に計数値iを
1だけインクリメントする(ステップ104)。次に、
計数値iがk+1以上か否かを判定する(ステップ10
5)。kは平均化処理に必要とする圧延本数であり、例
えば5である。圧延本数がk本未満の場合にはステップ
105で否定判断してステップ107〜110(第1モ
ードの制御)を実行し、前段スタンドのロール摩耗を考
慮しない制御を行う。初期の段階では前段スタンドのロ
ール摩耗はごく小さく実質的に板厚制御精度に影響がな
いこと、さらにロール摩耗によるロールギャップ誤差演
算値を補正制御に活用するに当たり、圧延材1本毎の値
を直接的に反映するよりある本数分を平均化する方が精
度的に好ましいためである。
【0025】前段スタンドのロール摩耗を考慮しない制
御について詳述する。まず、前段スタンドでの圧延を実
行し、この圧延に際して測定された圧延荷重P1iを読
み込む(ステップ107)。次に、仕上げスタンドでの
圧延に先だって、仕上げスタンドのロールギャップ調整
量ΔSを下記式に基づいて演算する(ステップ10
8)。 ΔS=M(P−P1i)/K …(1)
【0026】上記式(1)の理論的根拠について図3を
参照しながら説明する。前段スタンドのロールギャップ
は基準ロールギャップgであるから、直線dはその
まま維持されている。上記測定荷重P1iに基づき、直
線dと直線e1iの交点B で圧延が実行されたと想
定する。これにより、仕上げスタンドの入側板厚h
が決まる。この入側板厚h1iと基準入側板厚h(前
段スタンドの目標出側板厚)との偏差Δhは下記式で
表すことができる。 Δh=(P−P1i)/K …(2) なお、前段スタンドのロールギャップが基準ロールギャ
ップgの場合、仕上げスタンドの入側板厚偏差Δh
は、前段スタンドの入側板厚偏差Δh(実際の入側板
厚h2iと基準入側板厚hの偏差)のみによって決定
される。上記入側板厚h1iにより、図3の直線e0i
が定まる。仕上げスタンドで目標板厚hを得るために
は、直線e0i上において横座標がhの点Bで交わ
るように直線d0iを決定する必要がある。そのため、
仕上げスタンドのロールギャップを、基準ロールギャッ
プgより調整量ΔS分だけ調整する必要がある。
【0027】上記交点Bで圧延を行うと、圧延荷重は
0iとなるはずである。図3から明らかなように、上
記入側板厚偏差Δhと圧延荷重偏差ΔP(実際の圧
延荷重P0iと基準圧延荷重Pの偏差)とは、次式の
関係にある。 Δh=ΔP/M …(3) 他方、上記ロールギャップ調整量ΔSと上記圧延荷重
偏差ΔPとの関係は、下記式となる。 ΔS=ΔP/K …(4) 上記式(2),(3),(4)から上記式(1)が得ら
れる。なお、(2)〜(4)におけるΔh、ΔP
他の数値h2i,h1iは本実施形態では演算する必要
はない。
【0028】上記式(1)から明かなように、ロールギ
ャップ調整量ΔSは、測定圧延荷重P1iと設定情報
によって求めることができる。上記ロールギャップ調整
量ΔSは、基準ロールギャップgからの調整量であ
り、ベクトルを持ち、プラスの時に仕上げスタンドのロ
ールギャップを広げ、マイナスの時にロールギャップを
狭める。
【0029】上記ステップ108の後に図9のステップ
109に進み、ここで、圧下位置検出計からの検出信号
に基づいて認識されたロールギャップG0iが、図3の
(基準ロールギャップgに上記演算されたロー
ルギャップ修正量ΔSを加算した値)になるように、
仕上げスタンドの上側ロールの圧下位置を制御する(フ
ィードフォワード制御)。その結果、図3の圧延は直線
0iと直線e0iの交点Bで実行され、目標板厚h
が得られる。また、このステップ109では、仕上げ
スタンドの圧延荷重の測定値P0iを読み込む。前段ス
タンドのロール摩耗が零であるなら、図3に示すように
交点Bで実際の圧延が行われるため、測定圧延荷重P
0iは交点Bの圧延荷重と一致するはずである。
【0030】ところで、前段スタンドでは、圧延を繰り
返すとロール摩耗が生じるため、図4に示すように実際
のロールギャップg1iは基準ロールギャップgより
広がる。このロールギャップ偏差Δg(Δg=g
1i−g)があるにも拘わらず上記フィードバック制
御を実行すると、実際の仕上げスタンドからの出側板厚
0iが目標板厚hと異なり、板厚誤差Δh(Δh
=h0i−h)が生じる。この板厚誤差Δhにつ
いて以下説明する。
【0031】前段スタンドでのロール摩耗によりロール
ギャップg1iが基準ロールギャップgより広がる
と、このロールギャップg1iに基づく直線d1iは直
線dより図4において右方向に移動する。この直線d
1iと、前段スタンドの実際の入側板厚h2iに基づく
直線e1iとの交点Bが前段スタンドでの実際の圧延
状況を表すことになる。このBの縦座標が前段スタン
ドの実際の圧延荷重P となり、横座標が仕上げスタ
ンドへの実際の入側板厚がh1iとなる。
【0032】パソコンでは、前段スタンドのロールギャ
ップが基準ロールギャップgを維持していると認識し
た場合、上記測定荷重P1iと直線dとから、交点B
’で前段スタンドの圧延が実行されたと誤認し、仕上
げスタンドへの入側板厚をh 1i’と誤認する。なお、
図4から明かなように、実際の入側板厚h1iと誤認し
た入側板厚h1i’との板厚認識誤差Δh’は、前段
スタンドのロールギャップ偏差Δgと等しい。前述し
たように、前段スタンドのロール摩耗ゼロとして上記誤
認のまま式(1)に基づき仕上げスタンドのロールギャ
ップをg0iに調整して圧延を実行すると、直線d0i
(調整したロールギャップg0iとミル定数Kにより
決定される直線)と直線e1i(実際の入側板厚h1i
と材料塑性係数Mによって決定される直線)の交点B
で圧延が実行されることになり、実際の出側板厚h
0iは目標板厚hから外れ、板厚誤差Δhが生じ
る。
【0033】上記板厚誤差Δhについてさらに説明を
加える。パソコンでは、直線d0i(調整したロールギ
ャップg0iとミル定数Kにより決定される直線)
と,直線e0i’(誤認した入側板厚h1i’と材料塑
性係数Mによって決定される直線)の交点B’で圧
延が実行されたものと認識している。パソコンでは、こ
の交点B’での圧延荷重P0i’を、次式により推定
演算する。 P0i’=(h−g−ΔS)K …(5) 他方、実際に測定される圧延荷重P0iは、交点B
圧延荷重である。これら推定圧延荷重P0i’と測定圧
延荷重P0iに基づき、板厚誤差Δhは次式で表すこ
とができる。 Δh=ΔP’/K …(6) 但し、ΔP’は圧延荷重偏差であり、ΔP’=P
0i−P0i’で表される。
【0034】他方、前段スタンドのロールギャップ偏差
Δgは、下記式で表すことができる。 Δg=ΔP’/K+ΔP’/M …(7) (7)式を書き直すと下記式が得られる。 Δg=ΔP’(K+M)/K …(8) 蛇足ではあるが、上記式(6),(8)から、下記式が
得られる。 Δh=Δg/(K+M) …(9) 上記(6)〜(9)から明かなように、ロールギャップ
偏差Δg,圧延荷重偏差ΔP’,板厚誤差Δh
は、互いに比例関係にある。
【0035】上述したように、板厚誤差Δhは前段ス
タンドのロールギャップ偏差Δgに比例して増大す
る。そこで、パソコンでは、ステップ109の次にステ
ップ110に進み、ここで上記式(5)により圧延荷重
0i’を推定演算し、さらに、この推定圧延荷重P
0i’と測定圧延荷重P0iに基づいて、式(8)に基
づいて前段スタンドのロールギャップ偏差Δg1iを演
算する。それから、ステップ111に進み、今回も含め
て過去k本分のロールギャップ偏差の演算値の移動平均
値Δgを演算する。
【0036】板厚誤差Δhの増大を防止するため、上
記のようにして予め演算された前段スタンドのロールギ
ャップ偏差Δgに対応して、仕上げスタンドでのロー
ルギャップ制御を行う。詳述すると、ステップ105で
カウンタ計数値が前段スタンドのロールギャップ偏差の
平均化処理に必要な処理本数kに達したと判断したとき
には、ステップ106に進んで前段スタンドのロールギ
ャップ偏差Δgを閾値a,bと比較する。ロールギャ
ップ偏差Δgが閾値a未満の場合には、板厚誤差Δh
も許容範囲にあるとして、ロールギャップ偏差Δg
を考慮しない制御、すなわちステップ107〜110の
制御(第1モードの制御)を実行する。
【0037】ステップ106において、ロールギャップ
偏差Δgが閾値aに達し、a≦g ≦bの範囲にある
と判断した場合には、ステップ112〜115に進み、
ロールギャップ偏差Δgを補償する制御(第2モード
の制御)を行う。詳述すると、ステップ112では、前
述したステップ107と同様に、前段スタンドの圧延を
行いその圧延の際の圧延荷重P1iの測定値を読み込
む。次にステップ113に進み、前段スタンドの基準圧
延荷重Pと測定圧延荷重P1iと、前回圧延までに得
られたギャップ偏差Δgに基づき、下記式により仕上
げスタンドのロールギャップ調整量を演算する。 ΔS=M(ΔP/K−Δg)/K …(10) 但し、ΔP=P−P1iである。
【0038】上記式(10)の理論的根拠について説明
する。目標板厚hを得るために、ロールギャップ調整
量ΔSは下記式で求めるべきである。 ΔS=ΔS’−ΔS” …(11) 但し、ΔS’は、ギャップ偏差Δgを考慮しない調
整量であり、ΔS”は、ギャップ偏差Δgを補償す
る成分である。上記ギャップ偏差を考慮しない調整量Δ
’は、前記式(1)と同様に下記式で求めることが
できる。 ΔS’=M(P−P1i)/K …(12)
【0039】他方、ギャップ偏差補償成分ΔS”は次
のようにして求めることができる。図5で明かなよう
に、ギャップ偏差Δgによる板厚誤差を無くすために
は、仕上げスタンドの圧延を、直線d0i’とe0i
の交点B’ではなく、直線d 0i,e0iの交点B
(横座標が目標板厚h)で行うべきである。直線e
’は、現実の圧延状況ではないからである。但し、 直線d0i’:前段スタンドのロール摩耗がゼロであ
り、調整量ΔS’で修正したと仮定した場合の仕上げ
スタンドのロールギャップg0i’とミル定数K によ
り決定される直線 直線e0i’:前段スタンドのロール摩耗ゼロと仮定し
た場合に誤認した入側板厚h1i’と材料塑性係数M
によって決定される直線 直線d0i:前段スタンドのロール摩耗量すなわちギャ
ップ偏差Δgを補償すべく調整量ΔSで修正した場
合の仕上げスタンドのロールギャップg0iとミル定数
により決定される直線 直線e0i:前段スタンドのギャップ偏差Δgを加味
した時の実際の入側板厚h0iにより決定される直線
【0040】上記交点B,B’間の荷重偏差Δ
”と、Δg,ΔS”とは下記式の関係にある。 Δg=ΔP”/M …(13) ΔS”=ΔP”/K …(14) 上記式(13),(14)から下記式が得られる。 ΔS”=Δg/K …(15)
【0041】上記式(11),(12),(15)から
式(10)が導かれるのである。このようにしてステッ
プ113で前段スタンドのロール摩耗を補償したロール
ギャップ調整量ΔSを演算した後、図9のステップ1
14に進む。このステップ114では前述したステップ
109と同様に、圧下位置検出計からの検出信号に基づ
いて認識したロールギャップG0iが、図5のg
0i(基準ロールギャップg にロールギャップ調整量
ΔSを加算した値)になるように、上側ロールの圧下
位置を制御する。その結果、圧延は図5において直線d
0iと直線e0iの交点Bで実行され、目標板厚h
が得られるはずである。
【0042】上記のように、第2モードにおいて前段ス
タンドのロールギャップ偏差Δgを補償するように仕
上げスタンドのロールギャップを制御しても、今回の圧
延で生じた前段スタンドのロール摩耗分は補償されない
ので、図6に誇張して示すように、仕上げスタンドの出
側板厚h0iが目標板厚hより微小量厚くなることも
ある。この新たな摩耗分Δx(正確には摩耗によるロー
ルギャップ増大分)は、前回までの圧延で演算された前
段スタンドのロールギャップ偏差Δgと実際のロール
ギャップ偏差Δg1iとの間の誤差に相当する。この摩
耗分Δxに起因して、実際の圧延が直線d0iと直線e
0i”との交点B”で実行されることになり、測定圧
延荷重P0iと推定圧延荷重P0i’との偏差ΔP
をもたらす。
【0043】第2モードでは、上記ステップ114の後
でステップ115に進み、ここでステップ110と同様
に、仕上げ圧延機で測定された圧延荷重P0iおよび式
(5)により推定演算した圧延荷重P0i’に基づい
て、次式によりロールギャップ偏差Δg1iを演算す
る。 Δg1i=Δg+Δx …(16) ただし、 Δx=ΔP0i’(K+M)/K …(17) ΔP0i’=P0i−P0i’ 上記第2モードの場合にもステップ115を実行した
後、ステップ111に進み前段スタンドのロールギャッ
プ偏差の移動平均値Δgを演算する。
【0044】第2モード制御下で繰り返し圧延を行うう
ちに、前段スタンドのロールギャップ偏差Δgが閾値
bを越える。この場合には、前述したステップ106で
Δg が>bと判断してステップ116に進み、ここで
前段スタンドのロールギャップを上記偏差Δg分だけ
修正し、基準ロールギャップgに戻す。次に、ステッ
プ117でカウンタ計数値iをゼロに初期化することに
より、ロールギャップ偏差Δgの前回までの移動平均
値を無効にする。上記ステップ116,117を実行し
た後、前述したステップ107〜110の第1モードに
進む。ロールギャップ偏差Δgがゼロになったので、
これを補償する必要がないからである。
【0045】次に、仕上げスタンドのロール摩耗を補償
する制御について説明する。上述のように、ステップ1
11で前段スタンドのロールギャップ偏差の移動平均値
Δg を演算した後、ステップ118に進み、ここでフ
ラグ1がオンか否かを判断する。フラグ1は、圧延材の
板厚が測定された事実を示すものである。フラグ1がオ
フの場合には、ステップ119に進み、ここで圧下位置
検出計からの信号に基づくロールギャップの認識値G
0iに摩耗原単位α(所定の摩耗量によるロールギャッ
プ増大分)を加えてロールギャップ認識値G0iを読み
替える。これにより、仕上げスタンドでの1回の圧延に
よって生じることが予想される摩耗量によりαだけロー
ルギャップが広がったことを認識して現在のロールギャ
ップを正確に認識することができ、前述した仕上げスタ
ンドのロールギャップ制御を正確に行うことができる。
【0046】ステップ118でフラグ1がオンであると
判断したとき、すなわち板厚測定が実際に実行されたと
判断した時には、ステップ120〜123を実行する。
ここで板厚測定について説明する。圧延を所定回数例え
ば100回実行したら(100本の圧延材を圧延した
ら)、100回目で得られた圧延材50の特定箇所を切
断してサンプリングし、このサンプリング品が冷えた段
階でその寸法を測定する。この時測定された板厚H
と、仕上げ圧延機2の出側で温度計8に検出された温
度Tとから,次式に基づき仕上げ圧延機2の出側の実
際の板厚Hを演算する。 H=H’Ψ(T) …(18)
【0047】上記のように温度補償された測定板厚H
はパソコン10に入力される。この後で実行される圧延
の際には、パソコンはステップ118で肯定判断して、
ステップ120に進み、ここで上記測定板厚Hを入力
する。次に、ステップ121に進み、この測定板厚H
と、上記圧延材の特定箇所が仕上げスタンドを通過する
際に測定された圧延荷重P0Sとから、次式によりゼロ
荷重時のロールギャップG0Sを演算する。 G0S=H−P0S/K …(19) 次にステップ122に進み、サンプリングの際に圧延材
の特定箇所が通過時のロールギャップの認識値g0S
上記実際のゼロ荷重時のロールギャップGoSとから、
下記式によりロールギャップ偏差Δgを演算する。 Δg=G0S−g0S …(20) 次に、ステップ123に進み、ロールギャップの認識値
0iに上記ロールギャップ偏差Δgを加えてロール
ギャップ認識値G0iを読み替える。これにより、ロー
ルギャップが広がったことを認識して現在のロールギャ
ップを正確に認識することができ、前述した仕上げスタ
ンドのロールギャップ制御を正確に行うことができる。
【0048】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。第2実施形態では、後段圧延機(例えば最終仕
上げ圧延機2)の出側に、X線,γ線,レーザー等を
用いた非接触型の板厚測定手段(図示しない)を備えて
いる。この板厚測定手段は、後段圧延機からの圧延材の
板厚を測定する。その他の構成は第1実施形態と同じで
ある。第2実施形態でも第1実施形態と基本的な制御方
法は同じであり、第1モードと第2モードとを実行す
る。以下、異なる点を中心に説明する。第1モードで
は、板厚変動を補償するため後段スタンドでのロールギ
ャップ制御を実行する。ロールギャップ調整量は、式
(4)に示す。この後段スタンドでの圧延の際に、前段
スタンドのロールギャップ偏差を求めるが、第1実施形
態と異なり、後段スタンドでの推定圧延荷重に基づかず
に、下記式に基づきこのロールギャップ偏差を演算す
る。 Δg=Δh(K+M)/M …(21) ここで、Δhは目標出側板厚hと上記測定手段で測
定された出側板厚h の偏差である。この演算式は、
前述の式(9)から導かれる。上記ロールギャップ偏差
Δgが第1閾値aを越えた時には第2モードを実行す
る。この場合のロールギャップ調整量は式(10)に示
す。前段スタンドの現時点でのロールギャップ偏差Δg
1iは第1実施形態と同様に下記式で表すことができ
る。 Δg1i=Δg+Δx …(16) ここで、Δxは、目標板厚hと測定板厚h0iの偏差
Δhにより、下記式で求めることができる。 Δx=Δh(M+K)/M …(22) 前段スタンドのロールギャップ偏差が第2閾値を越えた
時には、第1実施形態と同様に前段スタンドのロールギ
ャップ修正を行う。
【0049】上記第2実施形態では、後段スタンドのロ
ールギャップ認識値の読み替えを第1実施形態と同様に
行ってもよいが、サンプリングして板厚を測定する変わ
りに、上記板厚測定手段によって測定された板厚情報を
用いてもよい。この場合、圧延毎に認識値の読み替えを
行うことができる。
【0050】本発明は上記実施形態に制約されず、種々
の形態を採用可能である。上記実施形態では、仕上げス
タンドとその前段のスタンドとを制御対象としたが、中
間のスタンドとその前段のスタンドを制御対象としても
よい。この場合、後段スタンドの出側板厚を実測ないし
精確に推定演算する手段を装備する。上記第2モードに
おいて、前段スタンドのロールギャップ偏差の誤差Δx
が閾値を越える毎に段階的にロールギャップ偏差補償成
分ΔS”を増大させるようにしてもよい。上記実施形態
では、後段スタンドにおける圧延材の入側板厚がその長
手方向に一様であるとして説明したが、実際には長手方
向に変動することが多い。この場合には、前段スタンド
において、圧延材通過の過程で、その全長にわたって圧
延荷重を継続的に測定し、後段スタンドでのロールギャ
ップ調整量Sは、後段スタンドで圧延材の通過中の箇
所が前段スタンドで通過した時の測定圧延荷重P
基づいて、決定される。このようなフィードフォワード
制御により、板厚変動を一層高精度に補償することがで
きる。この場合、後段スタンドでの圧延材の全長にわた
る測定圧延荷重と推定圧延荷重の偏差の平均値に基づい
て前段スタンドのロールギャップ偏差を演算することも
できる。前段スタンドのロールギャップ演算は、所定圧
延本数毎に行ってもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の態
様によれば、前段圧延機でのロール摩耗を補償すること
により、後段圧延機での入側板厚変動補償のためのロー
ルギャップ制御を正確に行うことができる。第2の態様
によれば、前段圧延機でのロール摩耗によるロールギャ
ップ偏差が第1の閾値未満であれば、ロール摩耗による
補償を行わず、第1の閾値を越えた場合にロール摩耗に
よる補償を行うので、制御を簡略化することができる。
第3の態様によれば、第2態様を具体的な数値を用いて
確実に実行することができる。第4の態様によれば、前
段圧延機でのロール摩耗によるロールギャップ偏差が閾
値を越えた場合に、前段圧延機のロールギャップを修正
するので、ロール摩耗による補償を無理なく実行するこ
とができる。
【0052】本発明の第5の態様によれば、前段圧延機
のロール摩耗によるロールギャップ偏差を把握すること
ができる。第6の態様によれば、前段圧延機のロールギ
ャップをロール摩耗分修正することにより、基準ロール
ギャップにすることができ、後段圧延機では入側板厚変
動を補償するためのロールギャップ制御を安定して行う
ことができる。第7の態様によれば、前段圧延機のロー
ルギャップ偏差が閾値に達した時に行うので、前段圧延
機の制御を簡略化することができる。第8の態様によれ
ば、後段圧延機の出側板厚の測定情報に基づいて前段圧
延機のロールギャップ偏差の補償を行うことができる。
【0053】第9の態様によれば、前段圧延機でのロー
ル摩耗を補償することにより、後段圧延機での入側板厚
変動補償のためのロールギャップ制御を正確に行うこと
ができる制御装置を提供する。第10の態様によれば、
前段圧延機のロールギャップをロール摩耗分修正するこ
とにより、基準ロールギャップにすることができ、後段
圧延機において入側板厚変動を補償するためのロールギ
ャップ制御を安定して行うことができる装置を提供す
る。第11,第12の態様によれば、後段圧延機のロー
ル摩耗分を補償して、正確な板厚制御を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロールギャップ制御方法を適用する複
数段の圧延機を備えた圧延装置の概略図である。
【図2】各圧延機と本発明の制御を実行するパソコンの
概略構成を示す図である。
【図3】実線により圧延機の理想圧延状況を示し、破線
により、前段圧延機でのロール摩耗がゼロの状態で、仕
上げ圧延機のロールギャップ制御を実行した時の圧延状
況を示す図である。
【図4】実線により圧延機の理想圧延状況を示し、破線
により、前段圧延機でのロール摩耗が生じた状態で、ロ
ール摩耗ゼロと仮定して仕上げ圧延機のロールギャップ
制御を実行した時の圧延状況を示す図である。
【図5】実線により圧延機の理想圧延状況を示し、破線
により、前段圧延機でのロール摩耗が生じた状態で、こ
のロール摩耗を補償するように仕上げ圧延機のロールギ
ャップ制御を実行した時の圧延状況を示す図である。
【図6】実線により圧延機の理想圧延状況を示し、破線
により、前段圧延機で新規にロール摩耗が生じた状態
で、前回までに検出したロール摩耗を補償するように仕
上げ圧延機のロールギャップ制御を実行した時の圧延状
況を示す要部拡大図である。
【図7】パソコンで実行される制御ルーチンの前段部分
を示すフローチャートである。
【図8】同制御ルーチンの中段部分を示すフローチャー
トである。
【図9】同制御ルーチンの後段部分を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
2n 圧延機 2 仕上げ圧延機(後段圧延機) 2 前段圧延機 3、4 ロール 5 圧下位置調節機構(ロールギャップ調節手段) 6 圧下位置計(ロールギャップ検出手段) 7 圧延荷重計(圧延荷重測定手段) 10 パソコン 11 測定情報入力手段 12 設定情報記憶手段 13 演算・制御手段(ロールギャップ制御手段)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前段圧延機からの圧延材を後段圧延機で
    圧延する際に、前段圧延機で測定された圧延荷重に基づ
    き、後段圧延機への圧延材の入側板厚の変動を補償して
    後段圧延機から出る圧延材が目標板厚になるように、後
    段圧延機のロールギャップを制御する方法において、 上記後段圧延機でのロールギャップに対応する後段圧延
    機での圧延荷重を推定演算し、この推定圧延荷重と、後
    段圧延機で実際に測定された圧延荷重とに基づき、前段
    圧延機の実際のロールギャップと基準ロールギャップの
    偏差を補償するよう、次回の後段圧延機でのロールギャ
    ップ制御を行うことを特徴とする圧延機の制御方法。
  2. 【請求項2】 前段圧延機での圧延が基準ロールギャッ
    プの条件のもとで実行されたと推定し、この推定のもと
    に後段圧延機において前段圧延機のロールギャップ偏差
    を補償しない第1モードのロールギャップ制御を行い、 上記第1モードでのロールギャップ制御に際して、後段
    圧延機での推定圧延荷重と測定圧延荷重に基づき、前段
    圧延機におけるロールギャップ偏差を実質的に演算し、
    この偏差が第1閾値に達するまでは上記第1モードのロ
    ールギャップ制御を実行し、 上記ロールギャップ偏差が第1閾値を超えた場合には、
    後段圧延機においてこのロールギャップ偏差を補償する
    第2モードのロールギャップ制御を行うことを特徴とす
    る請求項1に記載の圧延機の制御方法。
  3. 【請求項3】上記第1モードでは、後段圧延機での基準
    ロールギャップからのロールギャップ調整量ΔSを実
    質的に下記式(1)より求め、前段圧延機のロールギャ
    ップ偏差Δg1iを実質的に下記式(2)より求め、 上記第2モードでは、後段圧延機での基準ロールギャッ
    プからのロールギャップ調整量ΔSを下記式(3)よ
    り求め、前段圧延機のロールギャップ偏差Δg 1iを下
    記式(4)より求めることを特徴とする請求項2に記載
    の圧延機の制御方法。 ΔS=M(P−P1i)/K …(1) Δg1i=(P0i−P0i’)(K+M)/K …(2) ΔS=M{(P−P1i)/K−Δg}/K …(3) Δg1i=Δg+(P0i−P0i’)(K+M)/K …( 4) 但し、P:前段圧延機の基準圧延荷重 P1i:前段圧延機の測定圧延荷重 P0i:後段圧延機の測定圧延荷重 P0i’:後段圧延機の推定圧延荷重 K:前段圧延機のミル定数 K:後段圧延機のミル定数 M:後段圧延機の材料塑性係数 Δg:仕上げ圧延機で補償した前段圧延機のロールギ
    ャップ偏差
  4. 【請求項4】 後段圧延機における推定圧延荷重と測定
    圧延荷重に基づき、現在の前段圧延機でのロールギャッ
    プ偏差を演算し、この演算されたロールギャップ偏差が
    第2閾値を越えた場合には、前段圧延機のロールギャッ
    プをこの演算されたロールギャップ偏差分だけ戻して基
    準ロールギャップに一致させることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の圧延機の制御方法。
  5. 【請求項5】 前段圧延機からの圧延材を後段圧延機で
    圧延する際に、前段圧延機で測定された圧延荷重に基づ
    き、後段圧延機への圧延材の入側板厚の変動を補償して
    後段圧延機から出る圧延材が目標板厚になるように、後
    段圧延機でのロールギャップを制御する方法において、 上記後段圧延機でのロールギャップに対応する後段圧延
    機での圧延荷重を推定演算し、この推定圧延荷重と、後
    段圧延機で実際に測定された圧延荷重とに基づき、前段
    圧延機の実際のロールギャップと基準ロールギャップの
    偏差を演算することを特徴とする圧延機の制御方法。
  6. 【請求項6】 前段圧延機のロールギャップを、上記の
    演算されたロールギャップ偏差分だけ修正して基準ロー
    ルギャップと一致させることを特徴とする請求項5に記
    載の圧延機の制御方法。
  7. 【請求項7】 前段圧延機のロールギャップを、演算さ
    れたロールギャップ偏差が閾値を越えた時に修正するこ
    とを特徴とする請求項6に記載の圧延機の制御方法。
  8. 【請求項8】 前段圧延機からの圧延材を後段圧延機で
    圧延する際に、前段圧延機で測定された圧延荷重に基づ
    き、後段圧延機への圧延材の入側板厚の変動を補償して
    後段圧延機から出る圧延材が目標板厚になるように、後
    段圧延機のロールギャップを制御する方法において、 上記後段圧延機から出た圧延材の板厚情報と目標板厚の
    偏差に基づいて、前段圧延機の実際のロールギャップと
    基準ロールギャップの偏差を演算し、次回の後段圧延機
    でのロールギャップ制御を、上記入側板厚変動のみなら
    ず上記前段圧延機のロールギャップ偏差を補償するよう
    にして行うことを特徴とする圧延機の制御方法。
  9. 【請求項9】 隣接する前段圧延機と後段圧延機のうち
    少なくとも後段圧延機を制御する装置であって、(イ)
    後段圧延機のロールギャップを調節するロールギャップ
    調節手段と、(ロ)各圧延機の圧延荷重を測定する圧延
    荷重測定手段と、(ハ)少なくとも前段圧延機の基準圧
    延荷重,基準ロールギャップ,ミル定数と、後段圧延機
    の基準ロールギャップ,ミル定数,材料塑性係数を記憶
    するとともに、後段圧延機の目標出側板厚を記憶する設
    定情報記憶手段と、(ニ)各圧延機の圧延荷重測定手段
    からの圧延荷重の測定情報を入力する測定情報入力手段
    と、(ホ)上記設定情報記憶手段と測定情報入力手段か
    らの情報に基づき、後段圧延機のロールギャップ調節手
    段を制御して後段圧延機のロールギャップを制御するロ
    ールギャップ制御手段とを備え、 上記ロールギャップ制御手段は、前段圧延機からの圧延
    材を後段圧延機で圧延する際に、前段圧延機で測定され
    た圧延荷重に基づき、後段圧延機への圧延材の入側板厚
    の変動を補償して後段圧延機から出る圧延材が目標板厚
    になるように、後段圧延機のロールギャップを制御し、
    この際に上記後段圧延機でのロールギャップに対応する
    圧延荷重を推定演算し、この推定圧延荷重と、後段圧延
    機で実際に測定された圧延荷重とに基づき、前段圧延機
    の実際のロールギャップと基準ロールギャップの偏差を
    演算し、このロールギャップ偏差を補償するよう、次回
    の後段圧延機でのロールギャップ制御を行うことを特徴
    とする圧延機の制御装置。
  10. 【請求項10】 隣接する前段圧延機と後段圧延機を制
    御する装置であって、(イ)前段圧延機と後段圧延機の
    ロールギャップを調節するロールギャップ調節手段と、
    (ロ)各圧延機の圧延荷重を測定する圧延荷重測定手段
    と、(ハ)少なくとも前段圧延機の基準圧延荷重,基準
    ロールギャップ,ミル定数と、後段圧延機の基準ロール
    ギャップ,ミル定数,材料塑性係数を記憶するととも
    に、後段圧延材の目標出側板厚を記憶する設定情報記憶
    手段と、(ニ)各圧延機の圧延荷重測定手段からの圧延
    荷重の測定情報を入力する測定情報入力手段と、(ホ)
    上記設定情報記憶手段と測定情報入力手段からの情報に
    基づき、後段圧延機のロールギャップ調節手段を制御し
    てロールギャップを制御するロールギャップ制御手段と
    を備え、 上記ロールギャップ制御手段は、前段圧延機からの圧延
    材を後段圧延機で圧延する際に、前段圧延機で測定され
    た圧延荷重に基づき、後段圧延機への圧延材の入側板厚
    の変動を補償して後段圧延機から出る圧延材が目標板厚
    になるように、後段圧延機のロールギャップを制御し、
    この際に上記後段圧延機でのロールギャップに対応する
    圧延荷重を推定演算し、この推定圧延荷重と、後段圧延
    機で実際に測定された圧延荷重とに基づき、前段圧延機
    の実際のロールギャップと基準ロールギャップの偏差を
    演算し、前段圧延機のロールギャップを、この演算され
    たロールギャップ偏差分だけ修正して基準ロールギャッ
    プと一致させることを特徴とする圧延機の制御装置。
  11. 【請求項11】 さらに後段圧延機のロールギャップを
    検出するロールギャップ検出手段を備え、上記ロールギ
    ャップ制御手段は、このロールギャップ検出手段からの
    検出信号に基づいてロールギャップを認識し、圧延を行
    う度に所定の摩耗量だけ加算してロールギャップ検出手
    段の検出信号に対応するロールギャップの認識値を読み
    替えることを特徴とする請求項9または10に記載の圧
    延機の制御装置。
  12. 【請求項12】上記ロールギャップ制御手段は、後段圧
    延機から出た圧延材の板厚の測定情報と、この圧延材を
    圧延した時の圧延荷重の測定情報に基づき、真のロール
    ギャップを演算し、上記ロールギャップ検出手段からの
    検出信号に基づくロールギャップの認識値をこの真値に
    読み替えることを特徴とする請求項9〜11のいずれか
    に記載の圧延機の制御装置。
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