JP2002336900A - し渣分離脱水機 - Google Patents

し渣分離脱水機

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JP2002336900A JP2001360169A JP2001360169A JP2002336900A JP 2002336900 A JP2002336900 A JP 2002336900A JP 2001360169 A JP2001360169 A JP 2001360169A JP 2001360169 A JP2001360169 A JP 2001360169A JP 2002336900 A JP2002336900 A JP 2002336900A
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真一 福原
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北川  義雄
Kenichiro Asano
健一郎 浅野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間に集中的に流入するし渣混合水をコン
パクトな槽容量において分離処理することができるし渣
分離脱水機を提供する。 【解決手段】 搬送流体である高圧水流を伴って搬送管
路を流れるし渣混合水からし渣を分離脱水するものであ
って、し渣搬送管路26の開口に対向して傾斜配置した
スクリーン31で形成する一次水切り装置と、一次水切
り装置で水切りしたし渣を貯留する分離し渣貯留槽30
と、分離し渣貯留槽30に一端を浸漬して設置したスパ
イラル分離脱水機38とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、し渣分離脱水機に
関し、下水処理施設等の排水処理設備におけるし渣の除
去技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、下水処理施設おける沈砂池には、
例えば図6に示すようなものがある。沈砂池1には揚砂
装置2と集砂装置3を設けている。揚砂装置2は沈砂池
1の底部に形成した沈砂ピット4に集砂した沈砂を揚砂
するものであり、図7に示すように揚砂管5の下端にジ
ェットポンプ6を設けている。ジェットポンプ6は揚砂
管5の下端に設けた受管7と、受管7の開口に対向して
配置したジェットノズル8からなり、ジェットノズル8
から高圧水9に空気10を混合した高圧ジェット水流1
1を受管7に噴き上げ、この噴流がつくる負圧によって
周囲の砂およびし渣を水流とともに引き寄せて高圧ジェ
ット水流で受管7の内部に押し込むものである。
【0003】集砂装置3は複数のノズル12を多段に配
置したものであり、ノズル12から沈砂ピット4に向け
て高圧水を噴射して沈砂を沈砂ピット4に集砂するもの
である。沈砂池1の流入口には除塵機13を配置してお
り、除塵機13で除去した流入水中のし渣は搬送装置1
4でし渣圧送装置15に搬送する。図8に示すように、
し渣圧送装置15は破砕機16で破砕したし渣を貯留す
るタンク17とタンク17の下部に設けた水平型ジェッ
トポンプ18とを有しており、高圧ジェット水流でし渣
を搬送するものである。
【0004】加圧水ポンプ設備19は加圧水タンク20
およびポンプ21を有し、高圧水供給管路22、23を
通して揚砂装置2のジェットポンプ6、集砂装置3のノ
ズル12、し渣圧送装置15の水平型ジェットポンプ1
8に駆動用の高圧水を供給するものである。
【0005】ジェットポンプ6は揚砂管5に接続した沈
砂搬送管路24を通して沈砂分離機25に接続し、し渣
圧送装置15はし渣搬送管路26を通してし渣分離機2
7に接続している。
【0006】このし渣分離機27には、ドラムスクリー
ン型、回転レーキ型、貯留槽一体型自動除塵機+スクリ
ュー脱水機などがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】し渣分離機27にはし
渣圧送装置15により一時的に大量のし渣混合水が圧送
される。このため、し渣分離機27は最大流入量に合わ
せてその処理能力を設定する必要があり、平均処理量に
対して過大な処理能力を有した過剰設備となる。
【0008】また、一時貯留するためのホッパー等の装
置自体が大きくなり、装置を配置するためのスペースを
確保できずに設置そのものが不可能となる問題があっ
た。本発明は上記した課題を解決するものであり、短時
間に集中的に流入するし渣混合水をコンパクトな槽容量
において分離処理することができるし渣分離脱水機を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る本発明のし渣分離脱水機は、搬送流
体である高圧水流を伴って搬送管路を流れるし渣混合水
からし渣を分離脱水するものであって、搬送管路の開口
に対向して傾斜配置したスクリーンで形成する一次水切
り装置と、一次水切り装置で水切りしたし渣を貯留する
分離し渣貯留槽と、分離し渣貯留槽内に一端を浸漬して
設置したスパイラル分離脱水機とを有するものである。
【0010】上記した構成により、一次水切り装置は搬
送管路から流入するし渣混合水を大まかに水切りしてし
渣を分離する。このとき、一次水切り装置のスクリーン
は傾斜配置した状態にあり、搬送管路を流れるし渣混合
水が高圧水流に由来する残留エネルギーを有する状態で
スクリーンに当接するので、水切り装置上に分離された
し渣を後続のし渣混合水で効率良く洗い流しながら連続
的に水切りが行われる。このように、スクリーン上から
分離し渣を除去する駆動力としてし渣混合水が有する残
留エネルギーを利用することでスクリーンにおけるし渣
の分離を効率良く行うことができるとともに、高圧水流
を発生するために使用するポンプ動力を有効に利用して
設備全体の動力効率を高めることができる。
【0011】一次水切り装置のスクリーンでし渣混合水
からほとんどの水を分離してしまうことで、分離し渣貯
留槽はほとんど水切りされたし渣のみを貯留することに
なり、大量のし渣混合水が流入する場合でも、含有され
るし渣量のみで槽容量を設計でき、コンパクトになる。
【0012】分離し渣貯留槽がコンパクトな槽容量で大
量の分離し渣を貯留することで、スパイラル分離脱水機
は、分離し渣貯留槽下部に溜まった分離し渣を脱水能力
に見合った量ずつ定量的に切り出して水切り、圧縮脱
水、搬送を行うことができ、スパイラル分離脱水機側で
の分離能力は時間当たり流入量など平均化された能力の
ものを選定することができる。
【0013】請求項2に係る本発明のし渣分離脱水機
は、スクリーンによって分離し渣貯留槽の内部領域をし
渣貯留領域と分離水領域とに分割し、分離水領域に接続
する分離水ドレン管の開口を、分離し渣貯留槽内の最低
水位がスパイラル分離脱水機の下限処理水位以上となる
位置に設けたものである。
【0014】上記した構成により、スクリーンを通過し
た分離水は分離水ドレン管の開口を通って槽外へ排出さ
れる。搬送管路から流入するし渣混合水量が比較的少量
でスクリーンを通過する分離水量が分離水ドレン管の排
水能力より少ない場合には分離し渣貯留槽内の水位が分
離水ドレン管の開口付近となる。
【0015】しかし、し渣混合水量が少ない場合にあっ
ても分離し渣貯留槽内の最低水位はスパイラル分離脱水
機へし渣を円滑に供給可能な下限処理水位以上を保つの
で、し渣混合水量の少量である時にもスパイラル分離脱
水機の処理効率は安定したものとなる。
【0016】請求項3に係る本発明のし渣分離脱水機
は、スクリーンによって分離し渣貯留槽の内部領域をし
渣貯留領域と分離水領域とに分割し、分離水領域に分離
水ドレン管を接続し、スクリーンと分離水ドレン管の開
口との間に、分離し渣貯留槽内の最低水位がスパイラル
分離脱水機の下限処理水位以上となる所定高さの越流堰
を設けたものである。
【0017】上記した構成により、スクリーンを通過し
た分離水は分離水ドレン管の開口を通って槽外へ排出さ
れる。搬送管路から流入するし渣混合水量が比較的少量
でスクリーンを通過する分離水量が分離水ドレン管の排
水能力より少ない場合には分離し渣貯留槽内の水位が越
流堰付近となる。
【0018】しかし、し渣混合水量が少ない場合にあっ
ても分離し渣貯留槽内の最低水位はスパイラル分離脱水
機へし渣を円滑に供給可能な下限処理水位以上を保つの
で、し渣混合水量の少量である時にもスパイラル分離脱
水機の処理効率は安定したものとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本実施の形態は先に図6〜図8に
おいて説明した構成を基本構成とするものであり、その
説明を省略する。図1において、し渣搬送管路26はし
渣を搬送流体である高圧水流によってし渣混合水として
搬送するものであり、上流側にはし渣圧送装置15およ
び加圧水ポンプ設備19を設けている。
【0020】し渣搬送管路26に連通するし渣分離脱水
機29の分離し渣貯留槽30の内部には一次水切り装置
をなすスクリーン31を配置しており、スクリーン31
は搬送管路26の開口32に対向して傾斜配置し、ウェ
ッジワイヤー等で形成したものである。スクリーン31
の下端にはスクリーン31で水切りしたし渣を貯留する
貯留部33を設けており、スクリーン31が分離し渣貯
留槽30の内部領域を、貯留部33を含むし渣貯留領域
34と分離水領域35とに分割している。分離し渣貯留
槽30の分離水領域35には底部に分離水ドレン管36
が連通し、上部にオーバーフロー管37が連通してい
る。
【0021】スパイラル分離脱水機38は下端を貯留部
33に浸漬して設置しており、し渣を水切り脱水して搬
送するものである。スパイラル分離脱水機38は内部に
し渣を搬送するスクリュー39を配置し、上部に駆動装
置40を設けており、ケーシングの水切部をなす下部側
41および脱水部をなす上部側42がパンチングメタル
からなる。
【0022】以下、上記した構成における作用を説明す
る。し渣分離脱水機29においてし渣搬送管路26から
分離し渣貯留槽30に流入するし渣混合水は一次水切り
装置であるスクリーン31で大まかに水切りしてし渣を
分離し、分離し渣をし渣貯留領域34の貯留部33に貯
留するとともに、分離水を分離水ドレン管36を通して
排水する。
【0023】このとき、一次水切り装置のスクリーン3
1は傾斜配置した状態にあり、し渣搬送管路26を流れ
るし渣混合水は高圧水流に由来する残留エネルギーを有
する状態でスクリーン31に当接するので、スクリーン
31上に分離されたし渣を後続のし渣混合水で効率良く
洗い流しながら連続的に水切りが行われる。
【0024】このように、分離し渣をスクリーン31上
から除去する駆動力としてし渣混合水が有する残留エネ
ルギーを利用することで、スクリーン31におけるし渣
の分離を効率良く行うことができるとともに、高圧水流
を発生するために使用する加圧水ポンプ設備19のポン
プ動力を有効に利用して設備全体の動力効率を高めるこ
とができる。
【0025】一次水切り装置のスクリーン31でし渣混
合水からほとんどの水を分離してしまうことで、分離し
渣貯留槽30のし渣貯留領域34はほとんど水切りされ
たし渣のみを貯留することになり、大量のし渣混合水が
流入する場合でも、含有されるし渣量のみで槽容量を設
計でき、コンパクトになる。分離水を分離水ドレン管3
6から排水しきれずに分離し渣貯留槽30の水面が上限
付近にまで上昇すると、分離水はオーバーフロー管37
を通して排水される。
【0026】スパイラル分離脱水機38は駆動装置40
によってスクリュー39を回転駆動し、貯留部33に溜
まった分離し渣を下部側41の水切部および上部側の脱
水部42で水切・脱水し、脱離水をドレン管43を通し
て排水し、スクリュー39によって分離し渣を切り出
し、さらに圧縮脱水しながら搬送して脱離水をパンチン
グメタル42を通して排水し、脱水したし渣を上部のシ
ュート44から排出する。
【0027】スパイラル分離脱水機38は、分離し渣貯
留槽30がコンパクトな槽容量で大量の分離し渣を貯留
することで、貯留部33に溜まった分離し渣を脱水能力
に見合った量ずつ定量的に切り出して水切り、圧縮脱
水、搬送を行うことができ、スパイラル分離脱水機38
での分離能力は時間当たり流入量など平均化された能力
のものを選定することができる。
【0028】図2〜図4は本発明の他の実施の形態を示
すものであり、先に図6〜図8において説明した構成を
基本構成とするものであり、その説明を省略する。図2
〜図4において、し渣搬送管路26はし渣を搬送流体で
ある高圧水流によってし渣混合水として搬送するもので
あり、上流側にはし渣圧送装置15および加圧水ポンプ
設備19を設けている。
【0029】し渣搬送管路26に連通する分離し渣貯留
槽130の内部には一次水切り装置をなすスクリーン1
31を配置しており、スクリーン131は搬送管路26
の開口132に対向して傾斜配置し、ウェッジワイヤー
等で形成したものである。スクリーン131は分離し渣
貯留槽130の内部領域をスクリーン131で水切りし
たし渣を貯留するし渣貯留部133aと脱離水貯留部1
33bからなる貯留領域134と分離水領域135とに
分割している。
【0030】分離し渣貯留槽130の分離水領域135
には分離水ドレン管136が連通し、貯留領域134の
脱離水貯留部133bには脱離水排出管137が連通し
ている。スパイラル分離脱水機138はし渣を水切り脱
水して搬送するものであり、下端側を分離し渣貯留槽1
30に浸漬して斜め上方に傾斜して設置しており、貯留
領域134をし渣貯留部133aと脱離水貯留部133
bとに仕切っている。分離水ドレン管136の開口13
6aは、分離し渣貯留槽130における最低水位がスパ
イラル分離脱水機138の下限処理水位(WL)以上と
なる位置に設けている。
【0031】スパイラル分離脱水機138は一端を分離
し渣貯留槽130に浸漬して配置する円筒状のケーシン
グ139を有し、ケーシング139の内部に軸心回りに
回転する螺旋状の搬送翼体140を配置し、槽外に位置
するケーシング139の他端に搬送翼体140の回転軸
を回転駆動する駆動装置141を配置している。
【0032】ケーシング139は下端側から順次に水切
り部142、搬送部143、圧縮脱水部144を有して
おり、水切り部142の上面側にスクリーン131に対
向して開口する流入口145を形成し、圧縮脱水部14
4の下面側に排出ダクト146に連通する排出口147
を形成し、水切り部142の下面側部位をパンチングメ
タル等の多孔部材148で形成している。排出口147
はケーシング139の直径巾にわたって開口する矩形状
をなしている。
【0033】搬送翼体140は、水切り部142に対応
する部位に翼体のみを螺旋状に配したスパイラル翼14
9を有し、搬送部143に対応する部位に回転軸150
の回りに翼体を螺旋状に配したスクリュー翼151を有
し、圧縮脱水部144に対応する部位に翼体をスクリュ
ー翼151と逆螺旋状に配置した切出翼152を有して
おり、圧縮脱水部144の終端に切出翼152の背後に
位置してケーシング139の他端に背圧板153を配置
している。
【0034】圧縮脱水部144には先端が脱離水貯留部
133bに連通する排水管154を設けており、ケーシ
ング139の上部に配置する散水管155は運転初期時
に水切り部142と圧縮脱水部144に散水するもので
ある。
【0035】以下、上記した構成における作用を説明す
る。し渣搬送管路26から分離し渣貯留槽130に流入
するし渣混合水は一次水切り装置であるスクリーン13
1で大まかに水切りしてし渣を分離し、分離し渣を貯留
領域134のし渣貯留部133aに貯留するとともに、
スクリーン131を通過した分離水を分離水領域135
から分離水ドレン管136を通して外部へ排水する。
【0036】このとき、一次水切り装置のスクリーン1
31は傾斜配置した状態にあり、し渣搬送管路26を流
れるし渣混合水は高圧水流に由来する残留エネルギーを
有する状態でスクリーン131に当接するので、スクリ
ーン131上に分離されたし渣を後続のし渣混合水で効
率良く洗い流しながら連続的に水切りが行われる。
【0037】このように、分離し渣をスクリーン131
上から除去する駆動力としてし渣混合水が有する残留エ
ネルギーを利用することで、スクリーン131における
し渣の分離を効率良く行うことができるとともに、高圧
水流を発生するために使用する加圧水ポンプ設備19の
ポンプ動力を有効に利用して設備全体の動力効率を高め
ることができる。
【0038】一次水切り装置のスクリーン131でし渣
混合水からほとんどの水を分離してしまうことで、分離
し渣貯留槽130の貯留領域134のし渣貯留部133
aはほとんど水切りされたし渣のみを貯留することにな
り、大量のし渣混合水が流入する場合でも、含有される
し渣量のみで槽容量を設計でき、コンパクトになる。
【0039】し渣搬送管路26から流入するし渣混合水
量が比較的少量でスクリーン131を通過する分離水量
が分離水ドレン管136の排水能力より少ない場合には
分離し渣貯留槽130の水位が分離水ドレン管136の
開口136aの付近となる。
【0040】しかし、分離水ドレン管136の開口13
6aは、分離し渣貯留槽130における最低水位がスパ
イラル分離脱水機138の下限処理水位(WL)以上と
なる位置に設けているので、し渣混合水量が少ない場合
にあっても分離し渣貯留槽130の最低水位はスパイラ
ル分離脱水機138へし渣を円滑に供給可能な下限処理
水位以上を保つので、し渣混合水量の少量である時にも
スパイラル分離脱水機138の処理効率は安定したもの
となる。
【0041】スパイラル分離脱水機138では、駆動装
置141が搬送翼体140の回転軸150を回転駆動す
ることでスパイラル翼149、スクリュー翼151、切
出翼152が一体的に回転し、流入口145からケーシ
ング139の内部に流入するし渣を排出口147に向か
って上方へ搬送する。
【0042】水切り部142ではスパイラル翼149で
し渣を上方に引き上げながら下面側部位の多孔部材14
8で水切りし、水切りしたし渣を搬送部143でスクリ
ュー翼151により上方に搬送し、圧縮脱水部144で
は搬送部143から押し出されてくるし渣を背圧板15
3で受け止めて圧縮しながら脱水するとともに、圧縮し
たし渣をスクリュー翼151とは逆螺旋状の切出翼15
2で排出口147に切り出し、排出ダクト146を通し
て外部へ排出する。
【0043】この排出口147から排出ダクト146へ
排出する際に、図4の破線で示すように、排出口147
が円形もしくは楕円形をなす場合には切り出したし渣が
排出されずに残留するデッドスペースαが生じるが、排
出口147が矩形状に開口することで圧縮したし渣を円
滑に排出できることが経験則として判明している。
【0044】図5は本発明の他の実施の形態を示すもの
であり、スクリーン131と分離水ドレン管136の開
口136aとの間に、分離し渣貯留槽130の最低水位
がスパイラル分離脱水機138の下限処理水位(WL)
以上となる所定高さの越流堰160を設けたものであ
る。
【0045】上記した構成においては、し渣搬送管路2
6から流入するし渣混合水量が比較的少量でスクリーン
131を通過する分離水量が分離水ドレン管136の排
水能力より少ない場合には分離し渣貯留槽130の水位
が越流堰160の付近となる。しかし、し渣混合水量が
少ない場合にあっても分離し渣貯留槽130の最低水位
はスパイラル分離脱水機138へし渣を円滑に供給可能
な下限処理水位(WL)以上を保つので、し渣混合水量
の少量である時にもスパイラル分離脱水機138の処理
効率は安定したものとなる。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、一次水切
り装置においてし渣混合水の有する残留エネルギーを利
用することでスクリーンによりし渣の分離を効率良く行
うことができ、ポンプ動力を有効に利用して設備全体の
動力効率を高めることができ、分離し渣貯留槽が水切り
されたし渣のみを貯留することで、大量のし渣混合水の
流入に対しても、含有されるし渣量のみに基づいたコン
パクトな槽容量とすることができ、分離し渣貯留槽がコ
ンパクトな槽容量で大量の分離し渣を貯留することで、
スパイラル分離脱水機は脱水能力に見合った量ずつの水
切り、圧縮脱水、搬送を行うことができ、その分離能力
を時間当たり流入量など平均化された能力にみあった適
切なものに設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるし渣分離脱水機を
示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施の形態におけるし渣分離脱水
機を示す断面図である。
【図3】同し渣分離脱水機の概略平面図である。
【図4】同し渣分離脱水機の要部拡大図である。
【図5】本発明の他の実施の形態におけるし渣分離脱水
機を示す断面図である。
【図6】下水処理施設における沈砂池の構成を示す模式
図である。
【図7】ジェットポンプの作用を示す説明図である。
【図8】し渣圧送装置を示す模式図である。
【符号の説明】
19 加圧水ポンプ設備 24 沈砂搬送管路 26 し渣搬送管路 29 し渣分離脱水機 30 分離し渣貯留槽 31 スクリーン 32 開口 33 貯留部 34 し渣貯留領域 35 分離水領域 36 分離水ドレン管 37 オーバーフロー管 38 スパイラル分離脱水機 39 スクリュー 40 駆動装置 41 ケーシング 42 パンチングメタル 43 ドレン管 44 シュート 130 分離し渣貯留槽 131 スクリーン 132 開口 133a し渣貯留部 133b 脱離水貯留部 134 貯留領域 135 分離水領域 136 分離水ドレン管 137 脱離水排出管 138 スパイラル分離脱水機 139 ケーシング 140 搬送翼体 141 駆動装置 142 水切り部 143 搬送部 144 圧縮脱水部 145 流入口 146 排出ダクト 147 排出口 148 多孔部材 149 スパイラル翼 150 回転軸 151 スクリュー翼 152 切出翼 153 背圧板 154 排水管 155 散水管 160 越流堰
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 健一郎 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 Fターム(参考) 4D059 AA09 BE02 BE25 BE26 BE37 BE51 BE70 CB01 CB21 4D066 AA06 BB14 BB23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送流体である高圧水流を伴って搬送管
    路を流れるし渣混合水からし渣を分離脱水するものであ
    って、搬送管路の開口に対向して傾斜配置したスクリー
    ンで形成する一次水切り装置と、一次水切り装置で水切
    りしたし渣を貯留する分離し渣貯留槽と、分離し渣貯留
    槽内に一端を浸漬して設置したスパイラル分離脱水機と
    を有することを特徴とするし渣分離脱水機。
  2. 【請求項2】 スクリーンによって分離し渣貯留槽の内
    部領域をし渣貯留領域と分離水領域とに分割し、分離水
    領域に接続する分離水ドレン管の開口を、分離し渣貯留
    槽内の最低水位がスパイラル分離脱水機の下限処理水位
    以上となる位置に設けたことを特徴とする請求項1記載
    のし渣分離脱水機。
  3. 【請求項3】 スクリーンによって分離し渣貯留槽の内
    部領域をし渣貯留領域と分離水領域とに分割し、分離水
    領域に分離水ドレン管を接続し、スクリーンと分離水ド
    レン管の開口との間に、分離し渣貯留槽内の最低水位が
    スパイラル分離脱水機の下限処理水位以上となる所定高
    さの越流堰を設けたことを特徴とする請求項1記載のし
    渣分離脱水機。
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CN108942381A (zh) * 2018-08-08 2018-12-07 江西锦囊商旅信息有限公司 一种机械加工用的切屑收集结构
CN110439530A (zh) * 2019-09-16 2019-11-12 平顶山市安泰华矿用安全设备制造有限公司 一种分离箱筒整体旋转式气水渣分离履带小车

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