JP3836020B2 - し渣分離脱水機 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、し渣分離脱水機に関し、下水処理施設等の排水処理設備におけるし渣の除去技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、下水処理施設おける沈砂池には、例えば図6に示すようなものがある。沈砂池1には揚砂装置2と集砂装置3を設けている。揚砂装置2は沈砂池1の底部に形成した沈砂ピット4に集砂した沈砂を揚砂するものであり、図7に示すように揚砂管5の下端にジェットポンプ6を設けている。ジェットポンプ6は揚砂管5の下端に設けた受管7と、受管7の開口に対向して配置したジェットノズル8からなり、ジェットノズル8から高圧水9に空気10を混合した高圧ジェット水流11を受管7に噴き上げ、この噴流がつくる負圧によって周囲の砂およびし渣を水流とともに引き寄せて高圧ジェット水流で受管7の内部に押し込むものである。
【0003】
集砂装置3は複数のノズル12を多段に配置したものであり、ノズル12から沈砂ピット4に向けて高圧水を噴射して沈砂を沈砂ピット4に集砂するものである。沈砂池1の流入口には除塵機13を配置しており、除塵機13で除去した流入水中のし渣は搬送装置14でし渣圧送装置15に搬送する。図8に示すように、し渣圧送装置15は破砕機16で破砕したし渣を貯留するタンク17とタンク17の下部に設けた水平型ジェットポンプ18とを有しており、高圧ジェット水流でし渣を搬送するものである。
【0004】
加圧水ポンプ設備19は加圧水タンク20およびポンプ21を有し、高圧水供給管路22、23を通して揚砂装置2のジェットポンプ6、集砂装置3のノズル12、し渣圧送装置15の水平型ジェットポンプ18に駆動用の高圧水を供給するものである。
【0005】
ジェットポンプ6は揚砂管5に接続した沈砂搬送管路24を通して沈砂分離機25に接続し、し渣圧送装置15はし渣搬送管路26を通してし渣分離機27に接続している。
【0006】
このし渣分離機27には、ドラムスクリーン型、回転レーキ型、貯留槽一体型自動除塵機+スクリュー脱水機などがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
し渣分離機27にはし渣圧送装置15により一時的に大量のし渣混合水が圧送される。このため、し渣分離機27は最大流入量に合わせてその処理能力を設定する必要があり、平均処理量に対して過大な処理能力を有した過剰設備となる。
【0008】
また、一時貯留するためのホッパー等の装置自体が大きくなり、装置を配置するためのスペースを確保できずに設置そのものが不可能となる問題があった。
本発明は上記した課題を解決するものであり、短時間に集中的に流入するし渣混合水をコンパクトな槽容量において分離処理することができるし渣分離脱水機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明のし渣分離脱水機は、搬送流体である高圧水流を伴って搬送管路を流れるし渣混合水からし渣を分離脱水するものであって、搬送管路の開口に対向して傾斜配置したスクリーンで形成する一次水切り装置と、一次水切り装置で水切りしたし渣を貯留する分離し渣貯留槽と、分離し渣貯留槽内に一端を浸漬して設置したスパイラル分離脱水機とを有するものである。
【0010】
上記した構成により、一次水切り装置は搬送管路から流入するし渣混合水を大まかに水切りしてし渣を分離する。このとき、一次水切り装置のスクリーンは傾斜配置した状態にあり、搬送管路を流れるし渣混合水が高圧水流に由来する残留エネルギーを有する状態でスクリーンに当接するので、水切り装置上に分離されたし渣を後続のし渣混合水で効率良く洗い流しながら連続的に水切りが行われる。このように、スクリーン上から分離し渣を除去する駆動力としてし渣混合水が有する残留エネルギーを利用することでスクリーンにおけるし渣の分離を効率良く行うことができるとともに、高圧水流を発生するために使用するポンプ動力を有効に利用して設備全体の動力効率を高めることができる。
【0011】
一次水切り装置のスクリーンでし渣混合水からほとんどの水を分離してしまうことで、分離し渣貯留槽はほとんど水切りされたし渣のみを貯留することになり、大量のし渣混合水が流入する場合でも、含有されるし渣量のみで槽容量を設計でき、コンパクトになる。
【0012】
分離し渣貯留槽がコンパクトな槽容量で大量の分離し渣を貯留することで、スパイラル分離脱水機は、分離し渣貯留槽下部に溜まった分離し渣を脱水能力に見合った量ずつ定量的に切り出して水切り、圧縮脱水、搬送を行うことができ、スパイラル分離脱水機側での分離能力は時間当たり流入量など平均化された能力のものを選定することができる。
【0013】
請求項2に係る本発明のし渣分離脱水機は、スクリーンによって分離し渣貯留槽の内部領域をし渣貯留領域と分離水領域とに分割し、分離水領域に接続する分離水ドレン管の開口を、分離し渣貯留槽内の最低水位がスパイラル分離脱水機の下限処理水位以上となる位置に設けたものである。
【0014】
上記した構成により、スクリーンを通過した分離水は分離水ドレン管の開口を通って槽外へ排出される。搬送管路から流入するし渣混合水量が比較的少量でスクリーンを通過する分離水量が分離水ドレン管の排水能力より少ない場合には分離し渣貯留槽内の水位が分離水ドレン管の開口付近となる。
【0015】
しかし、し渣混合水量が少ない場合にあっても分離し渣貯留槽内の最低水位はスパイラル分離脱水機へし渣を円滑に供給可能な下限処理水位以上を保つので、し渣混合水量の少量である時にもスパイラル分離脱水機の処理効率は安定したものとなる。
【0016】
請求項3に係る本発明のし渣分離脱水機は、スクリーンによって分離し渣貯留槽の内部領域をし渣貯留領域と分離水領域とに分割し、分離水領域に分離水ドレン管を接続し、スクリーンと分離水ドレン管の開口との間に、分離し渣貯留槽内の最低水位がスパイラル分離脱水機の下限処理水位以上となる所定高さの越流堰を設けたものである。
【0017】
上記した構成により、スクリーンを通過した分離水は分離水ドレン管の開口を通って槽外へ排出される。搬送管路から流入するし渣混合水量が比較的少量でスクリーンを通過する分離水量が分離水ドレン管の排水能力より少ない場合には分離し渣貯留槽内の水位が越流堰付近となる。
【0018】
しかし、し渣混合水量が少ない場合にあっても分離し渣貯留槽内の最低水位はスパイラル分離脱水機へし渣を円滑に供給可能な下限処理水位以上を保つので、し渣混合水量の少量である時にもスパイラル分離脱水機の処理効率は安定したものとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態は先に図6〜図8において説明した構成を基本構成とするものであり、その説明を省略する。図1において、し渣搬送管路26はし渣を搬送流体である高圧水流によってし渣混合水として搬送するものであり、上流側にはし渣圧送装置15および加圧水ポンプ設備19を設けている。
【0020】
し渣搬送管路26に連通するし渣分離脱水機29の分離し渣貯留槽30の内部には一次水切り装置をなすスクリーン31を配置しており、スクリーン31は搬送管路26の開口32に対向して傾斜配置し、ウェッジワイヤー等で形成したものである。スクリーン31の下端にはスクリーン31で水切りしたし渣を貯留する貯留部33を設けており、スクリーン31が分離し渣貯留槽30の内部領域を、貯留部33を含むし渣貯留領域34と分離水領域35とに分割している。分離し渣貯留槽30の分離水領域35には底部に分離水ドレン管36が連通し、上部にオーバーフロー管37が連通している。
【0021】
スパイラル分離脱水機38は下端を貯留部33に浸漬して設置しており、し渣を水切り脱水して搬送するものである。スパイラル分離脱水機38は内部にし渣を搬送するスクリュー39を配置し、上部に駆動装置40を設けており、ケーシングの水切部をなす下部側41および脱水部をなす上部側42がパンチングメタルからなる。
【0022】
以下、上記した構成における作用を説明する。し渣分離脱水機29においてし渣搬送管路26から分離し渣貯留槽30に流入するし渣混合水は一次水切り装置であるスクリーン31で大まかに水切りしてし渣を分離し、分離し渣をし渣貯留領域34の貯留部33に貯留するとともに、分離水を分離水ドレン管36を通して排水する。
【0023】
このとき、一次水切り装置のスクリーン31は傾斜配置した状態にあり、し渣搬送管路26を流れるし渣混合水は高圧水流に由来する残留エネルギーを有する状態でスクリーン31に当接するので、スクリーン31上に分離されたし渣を後続のし渣混合水で効率良く洗い流しながら連続的に水切りが行われる。
【0024】
このように、分離し渣をスクリーン31上から除去する駆動力としてし渣混合水が有する残留エネルギーを利用することで、スクリーン31におけるし渣の分離を効率良く行うことができるとともに、高圧水流を発生するために使用する加圧水ポンプ設備19のポンプ動力を有効に利用して設備全体の動力効率を高めることができる。
【0025】
一次水切り装置のスクリーン31でし渣混合水からほとんどの水を分離してしまうことで、分離し渣貯留槽30のし渣貯留領域34はほとんど水切りされたし渣のみを貯留することになり、大量のし渣混合水が流入する場合でも、含有されるし渣量のみで槽容量を設計でき、コンパクトになる。分離水を分離水ドレン管36から排水しきれずに分離し渣貯留槽30の水面が上限付近にまで上昇すると、分離水はオーバーフロー管37を通して排水される。
【0026】
スパイラル分離脱水機38は駆動装置40によってスクリュー39を回転駆動し、貯留部33に溜まった分離し渣を下部側41の水切部および上部側の脱水部42で水切・脱水し、脱離水をドレン管43を通して排水し、スクリュー39によって分離し渣を切り出し、さらに圧縮脱水しながら搬送して脱離水をパンチングメタル42を通して排水し、脱水したし渣を上部のシュート44から排出する。
【0027】
スパイラル分離脱水機38は、分離し渣貯留槽30がコンパクトな槽容量で大量の分離し渣を貯留することで、貯留部33に溜まった分離し渣を脱水能力に見合った量ずつ定量的に切り出して水切り、圧縮脱水、搬送を行うことができ、スパイラル分離脱水機38での分離能力は時間当たり流入量など平均化された能力のものを選定することができる。
【0028】
図2〜図4は本発明の他の実施の形態を示すものであり、先に図6〜図8において説明した構成を基本構成とするものであり、その説明を省略する。図2〜図4において、し渣搬送管路26はし渣を搬送流体である高圧水流によってし渣混合水として搬送するものであり、上流側にはし渣圧送装置15および加圧水ポンプ設備19を設けている。
【0029】
し渣搬送管路26に連通する分離し渣貯留槽130の内部には一次水切り装置をなすスクリーン131を配置しており、スクリーン131は搬送管路26の開口132に対向して傾斜配置し、ウェッジワイヤー等で形成したものである。スクリーン131は分離し渣貯留槽130の内部領域をスクリーン131で水切りしたし渣を貯留するし渣貯留部133aと脱離水貯留部133bからなる貯留領域134と分離水領域135とに分割している。
【0030】
分離し渣貯留槽130の分離水領域135には分離水ドレン管136が連通し、貯留領域134の脱離水貯留部133bには脱離水排出管137が連通している。スパイラル分離脱水機138はし渣を水切り脱水して搬送するものであり、下端側を分離し渣貯留槽130に浸漬して斜め上方に傾斜して設置しており、貯留領域134をし渣貯留部133aと脱離水貯留部133bとに仕切っている。分離水ドレン管136の開口136aは、分離し渣貯留槽130における最低水位がスパイラル分離脱水機138の下限処理水位(WL)以上となる位置に設けている。
【0031】
スパイラル分離脱水機138は一端を分離し渣貯留槽130に浸漬して配置する円筒状のケーシング139を有し、ケーシング139の内部に軸心回りに回転する螺旋状の搬送翼体140を配置し、槽外に位置するケーシング139の他端に搬送翼体140の回転軸を回転駆動する駆動装置141を配置している。
【0032】
ケーシング139は下端側から順次に水切り部142、搬送部143、圧縮脱水部144を有しており、水切り部142の上面側にスクリーン131に対向して開口する流入口145を形成し、圧縮脱水部144の下面側に排出ダクト146に連通する排出口147を形成し、水切り部142の下面側部位をパンチングメタル等の多孔部材148で形成している。排出口147はケーシング139の直径巾にわたって開口する矩形状をなしている。
【0033】
搬送翼体140は、水切り部142に対応する部位に翼体のみを螺旋状に配したスパイラル翼149を有し、搬送部143に対応する部位に回転軸150の回りに翼体を螺旋状に配したスクリュー翼151を有し、圧縮脱水部144に対応する部位に翼体をスクリュー翼151と逆螺旋状に配置した切出翼152を有しており、圧縮脱水部144の終端に切出翼152の背後に位置してケーシング139の他端に背圧板153を配置している。
【0034】
圧縮脱水部144には先端が脱離水貯留部133bに連通する排水管154を設けており、ケーシング139の上部に配置する散水管155は運転初期時に水切り部142と圧縮脱水部144に散水するものである。
【0035】
以下、上記した構成における作用を説明する。し渣搬送管路26から分離し渣貯留槽130に流入するし渣混合水は一次水切り装置であるスクリーン131で大まかに水切りしてし渣を分離し、分離し渣を貯留領域134のし渣貯留部133aに貯留するとともに、スクリーン131を通過した分離水を分離水領域135から分離水ドレン管136を通して外部へ排水する。
【0036】
このとき、一次水切り装置のスクリーン131は傾斜配置した状態にあり、し渣搬送管路26を流れるし渣混合水は高圧水流に由来する残留エネルギーを有する状態でスクリーン131に当接するので、スクリーン131上に分離されたし渣を後続のし渣混合水で効率良く洗い流しながら連続的に水切りが行われる。
【0037】
このように、分離し渣をスクリーン131上から除去する駆動力としてし渣混合水が有する残留エネルギーを利用することで、スクリーン131におけるし渣の分離を効率良く行うことができるとともに、高圧水流を発生するために使用する加圧水ポンプ設備19のポンプ動力を有効に利用して設備全体の動力効率を高めることができる。
【0038】
一次水切り装置のスクリーン131でし渣混合水からほとんどの水を分離してしまうことで、分離し渣貯留槽130の貯留領域134のし渣貯留部133aはほとんど水切りされたし渣のみを貯留することになり、大量のし渣混合水が流入する場合でも、含有されるし渣量のみで槽容量を設計でき、コンパクトになる。
【0039】
し渣搬送管路26から流入するし渣混合水量が比較的少量でスクリーン131を通過する分離水量が分離水ドレン管136の排水能力より少ない場合には分離し渣貯留槽130の水位が分離水ドレン管136の開口136aの付近となる。
【0040】
しかし、分離水ドレン管136の開口136aは、分離し渣貯留槽130における最低水位がスパイラル分離脱水機138の下限処理水位(WL)以上となる位置に設けているので、し渣混合水量が少ない場合にあっても分離し渣貯留槽130の最低水位はスパイラル分離脱水機138へし渣を円滑に供給可能な下限処理水位以上を保つので、し渣混合水量の少量である時にもスパイラル分離脱水機138の処理効率は安定したものとなる。
【0041】
スパイラル分離脱水機138では、駆動装置141が搬送翼体140の回転軸150を回転駆動することでスパイラル翼149、スクリュー翼151、切出翼152が一体的に回転し、流入口145からケーシング139の内部に流入するし渣を排出口147に向かって上方へ搬送する。
【0042】
水切り部142ではスパイラル翼149でし渣を上方に引き上げながら下面側部位の多孔部材148で水切りし、水切りしたし渣を搬送部143でスクリュー翼151により上方に搬送し、圧縮脱水部144では搬送部143から押し出されてくるし渣を背圧板153で受け止めて圧縮しながら脱水するとともに、圧縮したし渣をスクリュー翼151とは逆螺旋状の切出翼152で排出口147に切り出し、排出ダクト146を通して外部へ排出する。
【0043】
この排出口147から排出ダクト146へ排出する際に、図4の破線で示すように、排出口147が円形もしくは楕円形をなす場合には切り出したし渣が排出されずに残留するデッドスペースαが生じるが、排出口147が矩形状に開口することで圧縮したし渣を円滑に排出できることが経験則として判明している。
【0044】
図5は本発明の他の実施の形態を示すものであり、スクリーン131と分離水ドレン管136の開口136aとの間に、分離し渣貯留槽130の最低水位がスパイラル分離脱水機138の下限処理水位(WL)以上となる所定高さの越流堰160を設けたものである。
【0045】
上記した構成においては、し渣搬送管路26から流入するし渣混合水量が比較的少量でスクリーン131を通過する分離水量が分離水ドレン管136の排水能力より少ない場合には分離し渣貯留槽130の水位が越流堰160の付近となる。しかし、し渣混合水量が少ない場合にあっても分離し渣貯留槽130の最低水位はスパイラル分離脱水機138へし渣を円滑に供給可能な下限処理水位(WL)以上を保つので、し渣混合水量の少量である時にもスパイラル分離脱水機138の処理効率は安定したものとなる。
【0046】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、一次水切り装置においてし渣混合水の有する残留エネルギーを利用することでスクリーンによりし渣の分離を効率良く行うことができ、ポンプ動力を有効に利用して設備全体の動力効率を高めることができ、分離し渣貯留槽が水切りされたし渣のみを貯留することで、大量のし渣混合水の流入に対しても、含有されるし渣量のみに基づいたコンパクトな槽容量とすることができ、分離し渣貯留槽がコンパクトな槽容量で大量の分離し渣を貯留することで、スパイラル分離脱水機は脱水能力に見合った量ずつの水切り、圧縮脱水、搬送を行うことができ、その分離能力を時間当たり流入量など平均化された能力にみあった適切なものに設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるし渣分離脱水機を示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施の形態におけるし渣分離脱水機を示す断面図である。
【図3】同し渣分離脱水機の概略平面図である。
【図4】同し渣分離脱水機の要部拡大図である。
【図5】本発明の他の実施の形態におけるし渣分離脱水機を示す断面図である。
【図6】下水処理施設における沈砂池の構成を示す模式図である。
【図7】ジェットポンプの作用を示す説明図である。
【図8】し渣圧送装置を示す模式図である。
【符号の説明】
19 加圧水ポンプ設備
24 沈砂搬送管路
26 し渣搬送管路
29 し渣分離脱水機
30 分離し渣貯留槽
31 スクリーン
32 開口
33 貯留部
34 し渣貯留領域
35 分離水領域
36 分離水ドレン管
37 オーバーフロー管
38 スパイラル分離脱水機
39 スクリュー
40 駆動装置
41 ケーシング
42 パンチングメタル
43 ドレン管
44 シュート
130 分離し渣貯留槽
131 スクリーン
132 開口
133a し渣貯留部
133b 脱離水貯留部
134 貯留領域
135 分離水領域
136 分離水ドレン管
137 脱離水排出管
138 スパイラル分離脱水機
139 ケーシング
140 搬送翼体
141 駆動装置
142 水切り部
143 搬送部
144 圧縮脱水部
145 流入口
146 排出ダクト
147 排出口
148 多孔部材
149 スパイラル翼
150 回転軸
151 スクリュー翼
152 切出翼
153 背圧板
154 排水管
155 散水管
160 越流堰

Claims (3)

  1. 搬送流体である高圧水流を伴って搬送管路を流れるし渣混合水からし渣を分離脱水するものであって、搬送管路の開口に対向して傾斜配置したスクリーンで形成する一次水切り装置と、一次水切り装置で水切りしたし渣を貯留する分離し渣貯留槽と、分離し渣貯留槽内に一端を浸漬して設置したスパイラル分離脱水機とを有することを特徴とするし渣分離脱水機。
  2. スクリーンによって分離し渣貯留槽の内部領域をし渣貯留領域と分離水領域とに分割し、分離水領域に接続する分離水ドレン管の開口を、分離し渣貯留槽内の最低水位がスパイラル分離脱水機の下限処理水位以上となる位置に設けたことを特徴とする請求項1記載のし渣分離脱水機。
  3. スクリーンによって分離し渣貯留槽の内部領域をし渣貯留領域と分離水領域とに分割し、分離水領域に分離水ドレン管を接続し、スクリーンと分離水ドレン管の開口との間に、分離し渣貯留槽内の最低水位がスパイラル分離脱水機の下限処理水位以上となる所定高さの越流堰を設けたことを特徴とする請求項1記載のし渣分離脱水機。
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