JPH09964A - 厨芥破砕処理システム - Google Patents

厨芥破砕処理システム

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Publication number
JPH09964A
JPH09964A JP14647495A JP14647495A JPH09964A JP H09964 A JPH09964 A JP H09964A JP 14647495 A JP14647495 A JP 14647495A JP 14647495 A JP14647495 A JP 14647495A JP H09964 A JPH09964 A JP H09964A
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crushing
water
drainage
water supply
kitchen
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Application number
JP14647495A
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English (en)
Inventor
Hideo Enoki
英雄 榎
Makoto Oda
誠 織田
Kazuo Kobayashi
和男 小林
Masaki Inoue
雅貴 井上
Eiichi Ito
永一 伊藤
Nobumasa Tanaka
信政 田中
Shunichi Nishimura
俊一 西村
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ディスポーザによる厨芥破砕と排水を確実に行
う。 【構成】モータ3の回転軸31の先端に設けた破砕部4
とモータ本体の間で回転軸31に羽根車51を設けてポ
ンプ5を構成する。破砕室41とポンプ室52は、隔壁
22に形成した開口部21を介して近接した状態で連結
し、排水排出を円滑にする。制御部9は、モータ3の負
荷量や破砕室41の水位の検出信号に基づいてモータ3
の回転及び給水量を最適制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスポーザにより破
砕した厨芥を含んだ排水を排水管により搬送するように
した厨芥破砕処理システムに係り、特に、破砕した厨芥
を少ない水で円滑に搬送することができる厨芥破砕処理
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ディスポーザは流し台の排水口の下に取
り付け、排水口に投入された厨芥を回転体によって破砕
し、水と共に排水管に流す装置である。
【0003】破砕された厨芥は、ディスポーザに連結し
た排水管から重力により自然流下して縦方向の排水立て
管に集められる(重力式排水と呼ぶ)。現在、流し台の
排水(破砕した厨芥を含まない)を流す排水管の管径と
勾配は、給排水設備基準(HASS 206)などで直径が50
mm(管径)、最小勾配が1/50と決められている
が、床下の配管スペース不足などの理由で、場合によっ
ては、十分な管径と勾配をとることができないことがあ
る。また、骨や貝殻などの密度の大きな厨芥が含まれる
場合や破砕時の粒度が大きな場合には、破砕した厨芥が
排水管内で沈降して該排水管の閉塞を誘起する恐れがあ
る。
【0004】このような問題に対し、比較的内径の小さ
な排水管(直径が20mm程度)を用いて厨芥を含んだ
排水をポンプにより直接、排水立て管まで圧送すること
により排水管内の流速を大きくして該排水管内での破砕
厨芥の沈降及び閉塞を防止することが行われている。
【0005】例えば、特開平3−161623号公報に
記載された厨芥破砕処理装置は、入口と出口を有するケ
ーシング内に設置したモータで駆動されるカッター付イ
ンペラにより、入口から投入された厨芥を破砕し、出口
から排水管に圧送する方式が提案されている。しかしな
がらこの方式は、水が供給されている間は野菜などのよ
うに水に浮遊する厨芥が入口付近に滞留して水のみが排
出され、水の供給が絶たれてケーシング内の水位が下が
ったときに厨芥が破砕される状態となるため、固形分の
多い排水がポンプ停止の直前に流れることになる。従っ
て、厨芥を含む排水が排水管内に残留し、厨芥の腐敗や
堆積が生じる恐れがある。また、カッター付きインペラ
が水中に没した状態で回転するので、水の撹袢によるエ
ネルギーと破砕と搬送のためのエネルギーが同時に必要
になり、比較的大容量のモータが必要になり、装置が大
形化し、コスト及び消費電力が増加する問題がある。
【0006】また、例えば、実開昭63−91566号
公報に記載された厨芥破砕処理装置は、モータ本体を貫
通するモータの回転軸の一方に破砕部を設け(上方)、
他方にポンプ部(下方)を設ける方式を提案している。
この方式は、ポンプの排水給入口が排水に浸る構成であ
るので、前記の例と同様に、浮遊した厨芥がポンプに吸
入されない恐れがある。また、モータには、破砕部側と
ポンプ部側の2ヶ所にシールが必要になる。そして、破
砕と同時に搬送を行うために、破砕と搬送のためのエネ
ルギーが同時に必要になり、比較的大容量のモータが必
要になり、装置が大形化し、コスト及び消費電力が増加
する問題がある。
【0007】また、例えば、特開平1−218647号
公報に記載された厨芥破砕処理装置は、モータの回転軸
の先端に破砕部と一体の排出羽根を設け、破砕部側から
落下した破砕厨芥を排出口から発酵処理槽に排出する方
式を提案している。この方式は、モータの回転軸の先端
に破砕部と排出羽根を設置しているので、先端部の不釣
り合いによる回転振動が発生し易くなり、軸受の疲労な
どのような機械的損傷の進行が加速される恐れがある。
また、排出羽根の基部では破砕厨芥に働く遠心力が小さ
いために破砕厨芥が付着して残存し、腐敗して悪臭を放
つ恐れがある。
【0008】また、前記2つの例は、破砕と搬送を同一
のモータで同時に行うので、破砕の最適化と搬送の最適
化を同時に満足するようにモータの回転速度を制御する
ことが困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の厨
芥破砕処理装置は、厨芥を確実に破砕し、破砕した厨芥
を少ない量の水で円滑に効率良く排出することが困難で
あった。
【0010】本発明の1つの目的は、ディスポーザによ
り破砕した厨芥による排水管の閉塞を防ぎ、厨芥を効率
よく搬送して処理することができる厨芥破砕処理システ
ムを提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、厨芥をディスポーザ
により確実に破砕して排出することができる厨芥破砕処
理システムを提供することにある。
【0012】本発明の更に他の目的は、水処理装置を備
えた住宅または住宅群における厨芥の破砕及び排出処理
を円滑に行うことができる厨芥破砕処理システムを提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の1つの特徴は、モータと該モータの回転軸
の先端に設置されて該モータにより回転駆動される破砕
部を有するディスポーザと、該ディスポーザの破砕部に
水を供給する給水部とを備え、ディスポーザにより厨芥
を破砕し、破砕された厨芥を給水部から供給した水と混
合して管路で搬送する厨芥破砕処理システムにおいて、
前記破砕部とモータの間に、該モータの回転軸に羽根車
を設置したポンプ部を設け、破砕した厨芥と水の混合物
を排出するようにしたことにある。
【0014】具体的には、前記ポンプ部は、渦巻きポン
プまたは軸流ポンプとされる。
【0015】また、前記モータの回転及び給水弁の開閉
や開度を制御するために制御部が設けられ、該モータの
負荷及び破砕室の水位を検出するセンサからの検出信号
に基づいて前記モータの回転及び給水弁の開閉や開度が
制御される。
【0016】更に、ディスポーザにおける破砕と排出は
モータの回転方向を変えて行うように構成し、前記制御
部は前記モータの回転方向を変える制御を行う。
【0017】更にまた、前記給水部はディスポーザの破
砕室内に放水口を備える。
【0018】更にまた、給水部における給水弁の上流側
にはバキュームブレーカが設けられる。
【0019】更にまた、給水部は、厨房からの排水を貯
留する貯留部とポンプを備え、該ポンプにより該貯留部
の貯留水をディスポーザに供給する。
【0020】更にまた、ディスポーザにはオーバーフロ
ー配管が設けられる。
【0021】また、本発明の他の特徴は、複数の排水横
枝管が接続された排水立て管の下端に、該排水立て管に
より収集した排水を受け入れて水処理する水処理装置を
備えた住宅または住宅群における厨芥破砕処理システム
において、ポンプを内蔵したディスポーザにより破砕し
た厨芥を含んだ排水を該ディスポーザから前記排水横枝
管を経由して前記排水立て管に圧送するようにしたこと
にある。
【0022】更に他の特徴は、複数の排水横枝管が接続
された排水立て管の下端に、該排水立て管により収集し
た排水を受け入れて該排水内に含まれる固形分と水分を
分離する固液分離装置と、固形分をコンポスト化するコ
ンポスト化装置と固形分を搬送する搬送装置を備えた住
宅または住宅群における厨芥破砕処理システムにおい
て、ポンプを内蔵したディスポーザにより破砕した厨芥
を含む排水をディスポーザから排水横枝管を経由し排水
立て管に圧送するようにしたことにある。
【0023】そして、前記水処理装置は、複数の住宅ま
たは集合住宅からでる厨芥排水を収集して処理する水処
理装置とし、また、前記ディスポーザから排水立て管に
至る排水路をヘッダーさや管方式とする。
【0024】
【作用】ディスポーザの破砕部は破砕室に投入された厨
芥を破砕した後に水と混合して直後にポンプ室に送り、
破砕厨芥が水と均一混合した状態でポンプから排水管に
排出する。
【0025】制御部は、負荷センサから得られるモータ
の負荷検出信号に基づいて破砕室に投入されている厨芥
の種類や量あるいは破砕状況を分析する。そして、厨芥
投入直後は、モータの回転方向をポンプ逆回転方向とし
て厨芥を破砕し、破砕が終了した後にモータの回転方向
をポンプの順回転方向に切り替えて厨芥排水を排出口か
ら排出する。
【0026】また、破砕時には給水弁の開度を絞って供
給水量を少なくする。そして、排水排出時には給水弁の
開度を大きくして供給水量を増やし厨芥排水が円滑に排
水管を流れるようにする。
【0027】また、放水口は、破砕室内に水をシャワー
状に噴射する。
【0028】また、給水ポンプは、貯留槽に貯留した台
所排水などの貯留水を破砕室に供給する。
【0029】また、水処理装置は、ディスポーザから排
水管と排水立て管を経て流入した厨芥排水を下水道の排
水基準を満足するように処理して下水道に排出する。
【0030】また、固液分離装置は、ディスポーザから
排水管と排水立て管を経て流入した厨芥排水を固液分離
し、搬送装置は分離した固形分をコンポスト化装置に送
って発酵分解させる。
【0031】
【実施例】図1は、本発明になる厨芥破砕処理システム
の第1の実施例を示している。流し台1の排水口11に
接続して設置されたディスポーザ2は、その内部にモー
タ3を内蔵している。モータ3の排水口11に対向する
側の回転軸31の先端には破砕部4が設けられ、該破砕
部4とモータ3の本体の間における前記回転軸31にポ
ンプ5の羽根車51が設けられる。破砕部4は、排水口
11に続く破砕室41の下端部に位置する。破砕室41
は、中央に前記回転軸31を貫通させる開口部21を有
する隔壁22を介して前記羽根車51を内蔵するポンプ
室52と連通している。ポンプ5は渦巻きポンプの一種
で、ポンプ室52内に位置する円盤状の羽根車51の回
転によって遠心力が与えられた排水を回転軸付近から外
周に向けて渦状に移動させながら排出口53から排水管
6に排出する。なお、排水管6は、給水管で普及してい
るヘッダーさや管方式により排水立て管に接続してもよ
い。また、破砕室41内の水がシンク12内に溢れ出る
のを防止するために、破砕室41から重力式排水管に至
るオーバーフロー配管(図示せず)を設けるとよい。
【0032】次に、ディスポーザ2の動作を説明する。
このディスポーザ2は、スイッチ(図示せず)が投入さ
れることによりモータ3が起動する。使用者は、水栓8
を開き上水の吐出口81から水82を破砕室41内に供
給する。これと並行して、使用者により破砕室41に投
入された厨芥7は、モータ3により回転される破砕部4
で破砕されて前記水82と共にポンプ5のポンプ室52
に流入する。
【0033】破砕された厨芥7と水82が混合した厨芥
排水83は、ポンプ室52で回転する羽根車51により
加圧されて排出口53から排水管6に排出(圧送)され
る。
【0034】なお、ポンプ5は、渦巻形の他には軸流形
が適している。
【0035】この第1の実施例によれば、破砕室41と
ポンプ室52が近接して連通しているので、破砕室41
に投入された厨芥7が破砕部4により破砕されて水と混
合された直後にポンプ室5内2に入り破砕厨芥が水と均
一に混合した状態でポンプ5から排水管6に圧送するよ
うに排出されるので、厨芥排水83は排水立て管まで円
滑に流れる。また、ポンプ内蔵によって装置の容積増が
少なくなる。更にまた、厨芥7の破砕と厨芥排水83の
搬送を1つのモータで行うようにしたので低価格化する
ことができる。
【0036】図2は、本発明になる厨芥破砕処理システ
ムの第2の実施例を示している。この実施例は、図1を
参照して説明した第1の実施例の構成に加えて、モータ
3に加わる負荷トルクを検出する負荷センサ91(例え
ばモータ3に流入する電流を検出する電流センサなど)
と、破砕室41内の水位を検出する水位センサ92と、
前記センサ91,92から出力される検出信号を処理
し、その結果にもとづいてインバータ制御などを行って
モータ3の回転を制御する制御部9を設けたものであ
る。
【0037】制御部9は、負荷センサ91から得られる
モータ3の負荷検出信号911に基づいて破砕部4に接
触する厨芥7の種類や量及び破砕状況を分析する。例え
ば、骨や貝殻などのように比較的固い厨芥7が入った場
合は、負荷検出信号911にはスパイク状の急峻な変化
が生じる。また、比較的柔らかな厨芥7の場合は、量の
多少により、負荷検出信号911の直流成分が増減す
る。また、破砕の進行とともに負荷検出信号911の大
きさは減少する傾向を示す。更にまた、水82の供給量
が少ない場合は空気の吸い込みによる負荷変動が大きく
なる。
【0038】これらの負荷検出信号911の変動パター
ンを分析しディスポーザ2の破砕室41内の状態を推定
してモータ3の制御を行う。制御方法としては、ファジ
ー制御やニューラルネットを使用した学習制御などが適
している。これらの制御方法により、モータ3の回転速
度を随時変えることにより、最短の破砕時間、騒音の少
ない破砕、機器の損傷が少ない破砕などの最適な破砕プ
ログラムの設定が可能となる。また、厨芥7を投入しな
い状態で給水してポンプ5を運転したときのように通常
の負荷状態に対して負荷が異なる場合や、水位が下がら
ないとき(水位センサ92の出力信号の切り替わり頻度
などから判断する)のように排水管6に閉塞の可能性が
ある場合には、ディスポーザ2の運転を停止するように
してもよい。また、排水管6に閉塞の可能性がある状態
は、図示しない表示部により使用者に報知するようにす
るとよい。
【0039】また、運転方法については、従来のディス
ポーザのように、モータ3の回転方向及び回転速度を一
定としてもよいが、制御部9によって、モータ3の回転
方向及び回転速度を変更するようにすることもできる。
例えば、ポンプ5の羽根車51により厨芥排水83を排
出口53に排出する回転方向をモータ3の順回転方向、
その逆方向を逆回転方向と呼ぶことにすると、厨芥7を
投入後の厨芥破砕時には該モータ3の回転方向を逆回転
方向とすることにより厨芥排水83が排出されないよう
にして十分な破砕を行うようにする。この厨芥破砕時に
おける水82の供給量は、破砕期間内に破砕室41内に
過剰の厨芥排水83が溜まらない程度とする。水位セン
サ92の位置まで厨芥排水83が達した場合には、モー
タ3の回転方向を順回転方向に切り替えて厨芥排水83
を排出口53から排出する。
【0040】このような実施例によれば、負荷センサ9
1からの負荷検出信号911によって厨芥7の種類や量
に応じて制御部9によってモータ3の回転速度を変化で
きるので破砕時の様々な評価項目に適合した運転が可能
になる。また、モータ3の回転方向を変えることで破砕
処理と排水の排出処理を分離することができるので、破
砕と排出を同時に行う場合よりも小容量のモータ3を使
用することができる。また、破砕の最適化と、排出の最
適化を個別に行えるので、それぞれの処理をより最適な
条件で運転することができる。また、排水管6の閉塞状
況を推定して把握することができるので適切なメンテナ
ンスが容易になる。
【0041】図3は、本発明になる厨芥破砕処理システ
ムの第3の実施例を示している。この実施例は、図2を
参照して説明した第2の実施例の構成に加えて、給水部
の吐出口81に給水弁84を設け、制御部9の弁制御信
号85により前記給水弁84の開閉及び開度を制御する
ようにしたものである。なお、ディスポーザ2を使用す
るときには水栓8を開いた状態にしておく。
【0042】この実施例では、制御部9は、破砕処理時
には弁制御信号85により給水弁84のを開度を絞った
状態に開放して供給水量を少なくする。また、排水排出
処理時には給水弁84を大きく開いて供給水量を増やす
ことにより厨芥排水83が排水管6をスムーズに流れる
ようにする。
【0043】この実施例によれば、制御部9により破砕
や排水排出の状況に応じて供給水量を制御するので、使
用者が供給水量を調節するために水栓8の操作を行う必
要がないので利便性が増す。また、ディスポーザ2の運
転(破砕処理及び排水排出処理)が高効率になるので、
消費電力や消費水量を少なくすることができる。
【0044】図4は、本発明になる厨芥破砕処理システ
ムの第4の実施例を示している。この実施例は、図2を
参照して説明した第2の実施例の構成に加えて、排水口
11付近の破砕室41に水道水のディスポーザ専用放水
口86が設けられ、該専用放水口86に連なる給水管8
7には専用給水弁88が設けられ、該専用給水弁88は
制御部9からの専用弁制御信号89で開閉及び開度が制
御されるようになっている。専用放水口86は、破砕室
41内にシャワー状に水を噴射するように複数個設けて
もよい。給水管87の一部は、流し台1のシンク12の
上端から規定(HASS206給排水設備基準では15
0mm以上)の位置に固定し、その位置にバキュームブ
レーカ80が設けられている。
【0045】この実施例によれば、破砕室41内にシャ
ワー状に水を噴射して該破砕室内壁に付着した厨芥を洗
い流すこととができるため、ディスポーザ2からの悪臭
の発生が少なくなる。また、ディスポーザ専用シンク1
2とした場合は、専用シンク用の水栓が不要になる。ま
た、バキュームブレーカ80を設けているので、給水管
87内が外部に対して陰圧になったときに破砕室41か
ら専用放水口86を通って給水管87内へ水が逆流する
のを防ぐことができる。
【0046】図5は、本発明になる厨芥破砕処理システ
ムの第5の実施例を示している。この実施例は、図4を
参照して説明した第4の実施例における水道水の代わり
に台所排水を利用するようにしたものである。貯留槽1
0は台所排水管102から受け入れてた台所排水などの
貯留水101を貯留し、過剰分は溢水口103から重力
式排水管104に排水する。高水位センサ110と低水
位センサ120は貯留槽10内の貯留水位を検出して貯
留水位検出信号111,121を発生する。制御部9
は、前記貯留水位検出信号111,121を入力して貯
留槽10内の貯留水101の量を把握する。そして、制
御部9は制御信号551により給水ポンプ55の運転を
制御して貯留水101を給水管87から専用給水弁88
を通して専用放水口86に供給し、該専用放水口86か
ら破砕室41に供給する。
【0047】この実施例によれば、台所排水をディスポ
ーザ用に再利用することができるので節水することがで
きる。また、専用放水口86を上水に直結することがな
いのでバキュームブレーカが不要になる。
【0048】図6は、本発明になる厨芥破砕処理システ
ムの第6の実施例を示している。この実施例は、前述し
たようなポンプ内蔵ディスポーザ2を住宅または集合住
宅内に設置した例である。ポンプ5を内蔵したディスポ
ーザ2は、住宅13の流し台1に設置されている。ディ
スポーザ2から導出された排水管6の先端は排水立て管
62に接続されている。ディスポーザ2で破砕された厨
芥は水82と共に厨芥排水83となってポンプ5の出口
から排水管6を経由して排水立て管62に排出される。
なお、排水管6は給水管として普及しているヘッダーさ
や管方式により排水立て管62に接続するとよい。排水
立て管62の下端は水処理装置14に接続し、排水立て
管62を経由して水処理装置14内に流れ込んだ厨芥排
水83を該水処理装置14内で下水道の排水基準を満足
するように処理した後に排水管65から下水道に排出す
る。
【0049】また、排水管6を接続する排水立て管62
には、排水横枝管61から洗濯機15や風呂(図示しな
い)などから出る雑排水94も排出される。
【0050】この実施例は、図6に示すように、便器1
6から排出される汚水95は排水立て管63を経由して
直接下水道に排出するようにしているが、下水道がない
地域では、この汚水95も水処理装置14に導入して該
水処理装置14で公共水域への排水基準を満たすレベル
まで処理して河川などに排出する構成にするとよい。ま
た、この実施例は、水処理装置14を住宅13に設置す
る構成としているが、外部に規模の大きな水処理施設を
設置し、周辺の住宅や集合住宅からの排水を直接収集し
て一括処理し下水道に排出するようにしてもよい。
【0051】このような実施例によれば、厨芥排水83
が水処理装置14により排水基準以下の汚染レベルに処
理されるので、下水道や公共水域の負荷増大を防止する
ことができる。
【0052】図7は、本発明になる厨芥破砕処理システ
ムの第7の実施例を示している。この実施例は、ディス
ポーザ2から導出された排水管6をディスポーザ排水専
用の排水立て管62に接続している。ディスポーザ2で
破砕した厨芥は水と共に厨芥排水83となってポンプ5
の出口から排水管6を経由して排水立て管62に排出さ
れる。なお、排水管6は給水管として普及しているヘッ
ダーさや管方式により排水立て管に接続するとよい。排
水立て管62の下端は固液分離装置17に接続してお
り、厨芥排水83はここで固液分離され、固形分は搬送
装置18を経由してコンポスト化装置19に送られて発
酵分解される。また、固液分離により生じた分離液96
は排水管65から貯留槽20に送られ、雑排水94や汚
水95と混合して一時貯留した後に下水道に排出され
る。
【0053】この実施例は、固形分をコンポスト化装置
19によりコンポスト化することとしたが、コンポスト
化装置を設けずそのままごみとして回収するようにして
もよい。また、外部に規模の大きな水処理施設を設置し
て周辺の住宅からの分離液を含む排水を一括処理して下
水道に流すようにしてもよい。
【0054】この実施例によれば、厨芥排水83から固
形分を分離できるので厨芥の再利用が可能になる。
【0055】
【発明の効果】本発明は、ディスポーザに内蔵されるポ
ンプ部を破砕室に近接して形成しているために破砕排水
の排出が円滑になる。
【0056】また、制御部は、ディスポーザのモータの
回転方向及び回転速度の制御方法を多様にプログラムで
きるので、モータの負荷や破砕室内の水位を検出した検
出信号に基づいて厨芥の種類や量に応じた破砕処理,排
出処理や給水量の制御などを行うことができ、ディスポ
ーザの最適運転を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる厨芥破砕処理システムの第1の実
施例を示すもので、(a)は系統図、(b)はポンプ部
の横断平面図である。
【図2】本発明になる厨芥破砕処理システムの第2の実
施例を示すもので、(a)は系統図、(b)はポンプ部
の横断平面図である。
【図3】本発明になる厨芥破砕処理システムの第3の実
施例を示すもので、(a)は系統図、(b)はポンプ部
の横断平面図である。
【図4】本発明になる厨芥破砕処理システムの第4の実
施例を示すもので、(a)は系統図、(b)はポンプ部
の横断平面図である。
【図5】本発明になる厨芥破砕処理システムの第5の実
施例を示すもので、(a)は系統図、(b)はポンプ部
の横断平面図である。
【図6】本発明になる厨芥破砕処理システムの第6の実
施例を示す系統図である。
【図7】本発明になる厨芥破砕処理システムの第7の実
施例を示す系統図である。
【符号の説明】 1…流し台、2…ディスポーザ、3…モータ、4…破砕
部、5…ポンプ、7…厨芥、9…制御部、10…貯留
槽、12…シンク、13…住宅、14…水処理装置、1
7…固液分離装置、18…搬送装置、19…コンポスト
化装置、20…貯留槽、31…回転軸、41…破砕室、
51…羽根車、52…ポンプ室、55…給水ポンプ、6
1…排水横枝管、62…排水立て管、63…排水横枝
管、65…排水管、80…バキュームブレーカ、82…
水、83…厨芥排水、84…給水弁、85…弁制御信
号、86…専用放水口、88…専用給水弁、89…専用
弁制御信号、91…負荷センサ、92…水位センサ、9
4…雑排水、95…汚水、96…分離液、101…貯留
水、110…高水位検出センサ、120…低水位検出セ
ンサ、111,121…水位検出信号、911…負荷検
出信号、921…水位検出信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 雅貴 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 伊藤 永一 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 田中 信政 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部内 (72)発明者 西村 俊一 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータと該モータの回転軸の先端に設置さ
    れて該モータにより回転駆動される破砕部を有するディ
    スポーザと、該ディスポーザの破砕部に水を供給する給
    水部とを備え、ディスポーザにより厨芥を破砕し、破砕
    された厨芥を給水部から供給した水と混合して管路で搬
    送する厨芥破砕処理システムにおいて、 前記破砕部とモータの間に、該モータの回転軸に羽根車
    を設置したポンプ部を設け、破砕した厨芥と水の混合物
    を排出するようにしたことを特徴とする厨芥破砕処理シ
    ステム。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記ポンプ部を渦巻き
    ポンプとしたことを特徴とする厨芥破砕処理システム。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記該ポンプ部を軸流
    ポンプとしたことを特徴とする厨芥破砕処理システム。
  4. 【請求項4】請求項1〜3の1項において、前記モータ
    の回転及び回転方向を制御する制御部を設けたことを特
    徴とする厨芥破砕処理システム。
  5. 【請求項5】請求項1〜3の1項において、前記モータ
    の負荷を検出する負荷センサと、該負荷センサからの負
    荷検出信号に基づいて前記モータの回転を制御する制御
    部を設けたことを特徴とする厨芥破砕処理システム。
  6. 【請求項6】請求項1〜3の1項において、前記ディス
    ポーザの破砕室内の水位を検出する水位センサと、該水
    位センサからの水位検出信号に基づいて前記モータの回
    転を制御する制御部を設けたことを特徴とする厨芥破砕
    処理システム
  7. 【請求項7】請求項4〜6の1項において、前記制御部
    は、運転時にモータの回転方向を変更することを特徴と
    する厨芥破砕処理システム。
  8. 【請求項8】請求項4〜7の1項において、前記給水部
    は、前記制御部からの信号により開閉及び開度が制御さ
    れる給水弁を備えたことを特徴とする厨芥破砕処理シス
    テム。
  9. 【請求項9】請求項5において、前記給水部は給水弁を
    備え、前記制御部はモータの負荷を検出する負荷センサ
    からの負荷検出信号に基づいて前記給水弁の開閉及び開
    度を制御することを特徴とする厨芥破砕処理システム。
  10. 【請求項10】請求項6において、前記給水部は給水弁
    を備え、前記制御部は破砕室内の水位を検出する水位セ
    ンサの水位検出信号に基づいて前記給水弁の開閉及び開
    度を制御することを特徴とする厨芥破砕処理システム。
  11. 【請求項11】請求項8において、前記給水部の放水口
    を前記ディスポーザの破砕室内に設けたことを特徴とす
    る厨芥破砕処理システム。
  12. 【請求項12】請求項11において、前記給水部は、前
    記給水弁の上流側にバキュームブレーカを備えたことを
    特徴とする厨芥破砕処理システム。
  13. 【請求項13】請求項1〜12の1項において、前記給
    水部は、厨房からの排水を貯留する貯留部と、該貯留部
    の貯留水を該貯留部から前記ディスポーザに供給するポ
    ンプを備えことを特徴とする厨芥破砕処理システム。
  14. 【請求項14】請求項1〜13の1項において、前記デ
    ィスポーザは、オーバーフロー配管を備えたことを特徴
    とする厨芥破砕処理システム。
  15. 【請求項15】複数の排水横枝管が接続された排水立て
    管の下端に、該排水立て管により収集した排水を受け入
    れて水処理する水処理装置を備えた住宅または住宅群に
    おける厨芥破砕処理システムにおいて、 ポンプを内蔵したディスポーザにより破砕した厨芥を含
    んだ排水を該ディスポーザから前記排水横枝管を経由し
    て前記排水立て管に圧送するようにしたことを特徴とす
    る厨芥破砕処理システム。
  16. 【請求項16】複数の排水横枝管が接続された排水立て
    管の下端に、該排水立て管により収集した排水を受け入
    れて該排水内に含まれる固形分と水分を分離する固液分
    離装置と、固形分をコンポスト化するコンポスト化装置
    と固形分を搬送する搬送装置を備えた住宅または住宅群
    における厨芥破砕処理システムにおいて、 ポンプを内蔵したディスポーザにより破砕した厨芥を含
    む排水をディスポーザから排水横枝管を経由し排水立て
    管に圧送するようにしたことを特徴とする厨芥破砕処理
    システム。
  17. 【請求項17】請求項15において、前記水処理装置を
    複数の住宅または集合住宅からでる厨芥排水を収集して
    処理する水処理装置としたことを特徴とする厨芥破砕処
    理システム。
  18. 【請求項18】請求項15または16において、前記デ
    ィスポーザから排水立て管に至る排水路をヘッダーさや
    管方式としたことを特徴とする厨芥破砕処理システム。
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