JP2002336670A - 粉粒体混合装置 - Google Patents

粉粒体混合装置

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JP2002336670A
JP2002336670A JP2001142563A JP2001142563A JP2002336670A JP 2002336670 A JP2002336670 A JP 2002336670A JP 2001142563 A JP2001142563 A JP 2001142563A JP 2001142563 A JP2001142563 A JP 2001142563A JP 2002336670 A JP2002336670 A JP 2002336670A
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paddle
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paddles
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Fumio Kato
文雄 加藤
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Tsukasa Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粉粒体混合装置の排出シュート部材や投下ゲー
ト等を無くし、粉粒体混合容器の排出口にロータリーバ
ルブ等を接続できるようにし、設備コストの削減と設備
の小型化を実現し、攪拌効率の向上も図る。 【解決手段】回転軸24の外側領域に外側パドル25,
26と、内側領域に内側パドル27,28とが適宜間隔
で備えられ、外側パドル25,26と内側パドル27,
28は、側面視で十字状に配置され、内側パドル27,
28は、攪拌ブレードが上下に分割され、回転軸24の
中央部よりも左側を貫通したパドルアーム27a,28
aと、それらの先端から内側に向かって軸線方向に対し
て広がるように所定角度で取り付けられる誘導ブレード
27b,28bと、それらの近くの位置から基部にわた
って誘導ブレード27b,28bと90°で交差するよ
うに軸線方向に対して所定角度で取り付けられる内側攪
拌ブレード27c,28cとを備えた同軸ダブルブレー
ド構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉粒体混合装置に係
わり、詳しくは、パドルによって粉粒体の混合処理を実
行する粉粒体混合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のバッチ式粉粒体混合装置501
は、図14及び図15に示す通り、受入口505と排出
口506と備えた混合容器本体502と、混合容器本体
502の上部左右に設けた開閉可能な点検口503a,
503bと、混合容器本体502下部に接続された排出
シュート515と、排出シュート515内に排出口50
6から粉粒体を投下可能な開閉機構が取り付けられた投
下ゲート509と、排出シュート515の左右に設けた
開閉可能な点検口504a,504bとを備え、更に、
混合容器本体502内の中心部に水平に回転軸524が
軸支され、回転軸に複数のパドル525a〜525dが
半径方向に軸線方向に適宜間隔を置いて所定角度で軸線
方向と交差して突出しているものである。粉粒体を受入
口505から投入し、投下ゲート509を閉めた状態で
各種粉粒体を混合後、投下ゲート509を矢印の通り開
放して粉粒体を全量排出する構造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】混合装置501から粉
粒体を全量排出するためには、回転軸524の軸線方向
に長さを長く取る必要があるので、排出口の開口面積を
大きく取ってあり、それに対応させて大型の投下ゲート
509としなければならない。そして排出シュート51
5からロータリーバルブ、スクリューフィーダ等の排出
装置に排出するための接続装置(図示略)を設置しなけ
ればならず、設備が大型化する不都合がある。また、従
来の粉粒体混合装置では、攪拌手段としてパドルを使用
しているが、混合処理効率を高めるためには、より効率
的なパドル構造とする必要がある。図14及び図15は
一軸の回転軸を備えた混合装置であるが、多軸の回転軸
を備えた混合装置(例えば、本出願人が既に出願した特
開平9−29088の図6に示す混合装置)も同様の課
題がある。そこで、本発明は、排出シュートや投下ゲー
ト等を無くして、粉粒体混合容器の排出口にロータリー
バルブやスクリューフィーダ等の粉粒体排出装置を接続
できるようにし、設備コストの削減と設備の小型化を実
現し、攪拌効率の向上を実現した粉粒体混合装置を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び効果】請求項1の混合
装置は、上部に粉粒体投入口を、底部に粉粒体排出口を
有し、円筒状の粉粒体混合室を備えた本体部と、前記粉
粒体混合室に水平方向に配置され、前記本体に回転可能
に支持された回転軸を有する羽根部材と、を備えた粉粒
体混合装置において、前記羽根部材は、前記回転軸の半
径方向に突出するパドルアーム及びパドルアームに取り
付けられた攪拌ブレードにて構成されるパドルであり、
該パドルは、前記回転軸の軸線方向にわたって複数本設
置され、前記回転軸の軸線方向における前記粉粒体混合
室の幅よりも前記粉粒体排出口の幅が小さく設定され、
前記パドルは、前記パドルアームの半径方向の内側に設
けられ粉粒体の攪拌を行う攪拌ブレードと、前記パドル
アームの半径方向の外側に設けられ粉粒体の攪拌を行う
とともに粉粒体を前記粉粒体排出口へ誘導する誘導ブレ
ードとを同軸に備えたことを特徴とする粉粒体混合装置
である。
【0005】請求項1の混合装置によれば、粉粒体の攪
拌を行う攪拌ブレードと、粉粒体の攪拌を行うとともに
粉粒体の払い出しを行う誘導ブレードを同軸に備えた羽
根部材を備えることにより、粉粒体を機械的に流動化さ
せ、粉体と粉体の均一な混合が可能となると共に、多機
能な同軸ダブルブレード機構を提供できる効果がある。
また、粉粒体の払い出しを行う誘導ブレードを設けたこ
とによって、粉粒体排出口の大きさを小型化できるの
で、従来の排出シュートや投下ゲートを無くすことがで
きる。従って、設置スペースが増大でき粉粒体排出口に
より小型の粉粒体処理機器(ロータリーバルブ、スクリ
ューフィーダ等)が設置できる効果がある。
【0006】請求項2の混合装置は粉粒体投入口及び粉
粒体排出口を有し円筒状の粉粒体混合室を備えたハウジ
ングと、前記ハウジング内の中心に水平方向に、前記粉
粒体排出口よりも下側に配置された回転軸を備えた羽根
部材と、前記粉粒体排出口からの粉粒体を受け入れる、
前記ハウジングと一体に構成された排出ホッパと、を備
え、前記粉粒体投入口から連続的に供給される粉粒体を
前記回転羽根部材で攪拌し混合しながら前記粉粒体排出
口へ横方向に移送し、前記粉粒体排出口から粉粒体を連
続的に溢流させ、ることを特徴とする粉粒体混合装置に
おいて、前記羽根部材は、前記回転軸の半径方向に突出
するパドルアーム及びパドルアームに取り付けられた攪
拌ブレードにて構成されるパドルであり、該パドルは、
前記回転軸の軸線方向にわたって複数本設置され、前記
回転軸の軸線方向における前記粉粒体混合室の幅よりも
前記粉粒体排出口の幅が小さく設定され、前記パドル
は、前記パドルアームの半径方向の内側に設けられ粉粒
体の攪拌を行う攪拌ブレードと、前記パドルアームの半
径方向の外側に設けられ粉粒体の攪拌を行うとともに粉
粒体を前記粉粒体排出口へ誘導する誘導ブレードとを同
軸に備えたことを特徴とする粉粒体混合装置である。請
求項2の混合装置によれば、請求項1と同様の課題が達
成できるほか、連続的な粉粒体の混合が可能となる。
【0007】請求項3の混合装置は、前記攪拌ブレード
と誘導ブレードは前記回転軸の軸線方向に対して交差し
て配置された請求項1又は2の粉粒体混合装置である。
請求項3の混合装置によれば、請求項1と同様の課題が
達成できるほか、攪拌効率を一層高めることができる。
【0008】請求項4の混合装置は、前記パドルは、前
記回転軸の軸線方向に対して外側方向に粉粒体を誘導す
る前記同軸ダブルブレード構造の第1のパドルと、前記
回転軸の軸線方向に対して粉粒体を内側方向に誘導する
シングルブレード構造の第2のパドルとを備え、前記第
1のパドルが、前記回転軸の軸線方向の内側領域に形成
され、前記第2のパドルが前記回転軸の軸線方向の外側
領域に形成され、前記第1のブレードと第2のブレード
は、前記回転軸に対して傾斜して配置され、且つ、相互
に所定角度に交差し、更に、前記第1のパドルと第2の
パドルとを交互に前記回転軸の軸線方向にわたって配置
した請求項1ないし3いずれかの粉粒体混合装置であ
る。請求項4の混合装置によれば、請求項1と同様の課
題が達成できるほか、第1のパドルと第2のパドルによ
る粉粒体がぶつかりあうように攪拌されるので、攪拌効
率を一層高めることができる。
【0009】この粉粒体混合装置の粉粒体排出口に気力
輸送装置を備えることが好ましい。基本的な使用方法と
しては、圧送式気力輸送、又は吸引式気力輸送のいずれ
でも適応可能である。圧送式気力輸送の場合には、高圧
気体室内は正圧となり、その場合は、エアロック機能付
きの供給装置(ロータリバルブ、ダブルダンパ等)が必
要となる。吸引式気力輸送の場合には、レシーバタンク
内は負圧となり、エアロック機能のない供給装置でも使
用が可能となり、ロータリーバルブ又はスクリューフィ
ーダ等が適用できる。吸引式気力輸送で使用した場合
は、特殊な混合気体を使用した場合の混合比の安定化、
または、温度・湿度などの安定した測定(計測)が挙げ
られる。もちろんこの点は、圧送式気力輸送にも適用で
きる。
【0010】また、高濃度輸送、中濃度輸送、低濃度輸
送に限らず適用されるが、濃度は、輸送配管内における
粉粒体量と気体量との混合比によるもので、その設定に
より気体圧、輸送速度等が変化するのである。それらの
設定は概念的なものであり、公の標準的な設定基準があ
るわけではない。但し、輸送気体圧を安定させるという
意味では、濃度(粉粒体の混合比)が高いほど利用価値
は上がると考えられる。なお、自由落下で粉粒体を排出
させる場合には、ロータリーバルブ、スクリューフィー
ダ、又はゲートバルブいずれでも良い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の粉粒体混合装置が
空気輸送装置を備えて構成された第1実施形態である粉
粒体混合装置1について図1〜図10を参照して説明す
る。第1実施形態の粉粒体混合装置1は、本体部2、本
体部2の上部に設けた点検扉3及び4、本体部2の上部
に設けた受入口を有する粉粒体受入部5、本体部2の下
部に取り付けられた粉粒体排出部6とを備えている。前
記の本体部2、粉粒体受入部5、粉粒体排出部6は、ハ
ウジングで一体的に構成されている。粉粒体排出部6
は、気力輸送装置7を備えている。本体部2に制御装置
8が備えられている。
【0012】本体部2は、図1〜図6に示した通り、略
円筒形状のドラム20を備え、ドラム20の左右の外面
中心部に備えられている駆動側ベアリングユニット22
と従動側ベアリングユニット23により支持された回転
軸24が回転自在に水平方向に軸着されている。この回
転軸24の外径面には、所定角度(例えば180度)の
間隔で所定本数(図では二本)のパドル25が、回転軸
24の長さ方向に互い違いに間隔を置いて、回転軸24
の半径方向に取り付けられている。回転軸24の駆動側
ベアリングユニット22側の外部には、駆動用モータ2
9が連結されており、パドル25を回転駆動するように
構成している。
【0013】点検扉3及び4は、本体部2の上部側面部
に設けられ、図5の通り、ヒンジで扉が回動自在となっ
ており、ビス、ボルト等で固定ができるようになってい
る。
【0014】図2及び図5の通り、回転軸24の外側領
域に外側パドル25,26が複数本(ここでは2本)、
内側領域に内側パドル27,28が複数本(ここでは2
本)を適宜間隔又は所定間隔で備えたものである。外側
パドル25,26と内側パドル27,28は、側面視で
所定角度(ここでは90°で十字状)で配置されてい
る。内側パドルと外側パドルの本数は適宜変更可能であ
る。
【0015】図2及び図5の通り、外側パドル25は、
回転軸24の左端部を貫通して固定されて半径方向に突
設されたパドルアーム25aと、パドルアーム25aの
基部から先端にわたって軸線方向に対して広がるように
所定角度で取り付けられている攪拌ブレード25bとを
備えている。同様に、外側パドル26は、回転軸24の
右端部を貫通して固定されて半径方向に突設されたパド
ルアーム26aと、パドルアーム26aの基部から先端
にわたって軸線方向に対して広がるように所定角度で取
り付けられている攪拌ブレード26bとを備えている。
攪拌ブレード25b,26bは攪拌効率を高めるため
に、その表面方向は粉粒体が内側に掻き出されるように
方向づけされている。即ち、外側パドル25及び26
は、回転軸24の軸線方向に対してそれぞれ所定角度
(ここでは概略45°)傾斜して取り付けられ、相互に
90°の角度をなしている。
【0016】一方、図2、図5及び図8の通り、内側パ
ドル27は、攪拌ブレードが上下に分割され、表面積も
外側パドル25,26よりも若干大きく設定されたもの
である。即ち、内側パドル27は、回転軸24の中央部
よりも左側を貫通して固定されて半径方向に突設された
パドルアーム27aと、パドルアーム27aの先端から
内側に向かって軸線方向に対して広がるように所定角度
で取り付けられている誘導ブレード27bと、誘導ブレ
ード27bの近くの位置から基部にわたって誘導ブレー
ド27bと所定角度(ここでは90°)で交差するよう
に軸線方向に対して広がるように所定角度で取り付けら
れている内側攪拌ブレード27cと、を備えた同軸ダブ
ルブレード構造である。内側攪拌ブレード27cの表面
積は、誘導ブレード27bの表面積よりも大きく軸線方
向に占める長さも長くなるように設定されている。
【0017】同様に、内側パドル28は、内側パドル2
7と所定角度(ここでは90°)をなし、内側パドル2
7と同様に、攪拌ブレードが上下に分割され、表面積も
外側パドル25,26よりも若干大きく設定されたもの
である。即ち、内側パドル28は、回転軸24の中央部
よりも右側を貫通して固定されて半径方向に突設された
パドルアーム28aと、パドルアーム28aの先端から
内側に向かって取り付けられている誘導ブレード28b
と、誘導ブレード28bの近くの位置から基部にわたっ
て誘導ブレード28bと所定角度(ここでは90°)で
交差するように取り付けられている内側攪拌ブレード2
8cと、を備えた同軸ダブルブレード構造である。内側
攪拌ブレード28cの表面積は、誘導ブレード28bの
表面積よりも大きく且つ軸線方向に占める長さも長くな
るように設定されている。
【0018】内側攪拌ブレード27c及び内側攪拌ブレ
ード28c、並びに、誘導ブレード27b及び28b
は、回転軸24の軸線方向に対してそれぞれ所定角度
(ここでは概略45°)傾斜して取り付けられている。
また、誘導ブレード27b及び28bの表面方向が二重
矢印で示す通り粉粒体が粉粒体排出口362へ寄せられ
るように方向づけされ、相互に所定角度(ここでは90
°)の角度をなしている。また、内側攪拌ブレード27
b,28bは攪拌効率を高めるために、その表面方向は
粉粒体が外側に掻き出されるように方向づけされ、相互
に所定角度(ここでは90°)の角度をなしている。こ
れにより、内側パドル27及び28は、攪拌方向と誘導
方向が相互に逆方向に設定されている。
【0019】さらに、前記の攪拌ブレード25b,26
b、誘導ブレード27b,28bの夫々の先端部はドラ
ム320の側面側の内壁に近い位置に配置されて隙間が
少なくされ粉粒体の掻き上げ効率を高めている。
【0020】このように2種類のパドルを取り付けるこ
とが特徴であって、その枚数は適宜の枚数でもいい。こ
れにより、混合中は、攪拌ブレード25b,26bは粉
粒体が内側に流動するように回転し、一方、内側攪拌ブ
レード27c,28cは粉粒体が外側に流動するように
回転し、互いに相対する方向に粉粒体が攪拌処理され
る。また、粉粒体が排出されて徐々にレベルが低下して
くると、粉粒体混合室21の内部に供給された粉粒体
は、誘導ブレード27b,28bで内側に寄せるように
払い出し処理され(図2において中央に寄せるように作
用する)、排出効率が格段に高まるのである。これによ
り2つの処理が効率的に実現できる。これにより粉粒体
排出口62の大きさを小型化できるので、より小型の粉
粒体処理機器(ロータリーバルブ、スクリューフィーダ
等)が設置できる効果がある。その他、第1実施形態、
第2実施形態と同様の効果がある。
【0021】図9の変更形態のパドル125は、パドル
25と異なり、内側と外側のブレードを離間させたタイ
プのものである。即ち、パドルアーム125aの中間部
付近に取り付けられている大型の内側攪拌ブレード12
5cと、この内側攪拌ブレード125cから適宜間隔に
パドルアーム125aの半径方向に離隔された外側端部
に誘導ブレード125bが設けられている。内側攪拌ブ
レード125cと誘導ブレード125bとは交差(所定
角度、例えば90°をなす)して配置されている。
【0022】粉粒体排出部6は、本体部2の底部に排出
ダクト60を介装させて連結されるベース61と、排出
ダクト60の底面の所定部位に開口して設けられ、粉粒
体混合室21に貯蔵された粉粒体を外部に排出する粉粒
体排出口62と、を備えている。この粉粒体排出口62
は、底面の面積より小さく設定され、図2の通り、回転
軸24の軸線方向における粉粒体混合室21の幅よりも
短く設定され、1/2以下、好ましくは1/3以下(図
では約25%程度)、特に好ましくは1/4以下の幅が
好ましい。また、この粉粒体排出口62は、図5の通
り、側面視で混合室21の幅の1/3以下、好ましくは
1/4以下に設定されており、側面視で底面の中央より
も若干偏倚して配置されているが、底面の中央部に配置
しても良い。そして、ベース61に固定された気力輸送
装置7の上流側に連通するようになっている。この気力
輸送装置7は、空気輸送用貫流型タイプのロータリーバ
ルブ70を備え、粉粒体空気輸送装置などの空気輸送用
供給源からの輸送配管をロータリーバルブ70のエアー
供給口71に直接接続するようになっている。ロータリ
ーバルブ70は駆動モータ72とチェーン73を介して
ロータ74の回転軸75と連結されている。これにより
上流側から下流側に搬送された粉粒体は、エアー供給口
71から導入された高圧エアーにより順次、排出管76
に送り出されるようになっている。
【0023】本体部2の側面部には、図1に示した通
り、制御装置8が備えられている。この制御装置8の内
部には、電子制御回路、電源回路、各種スイッチ類など
の電気系統を備えたシーケンスコントローラー80が内
蔵されている。制御装置8は、図10に示した通り、本
体部2の駆動用モータ29を始動させて攪拌運転を開始
及び停止するON/OFF用のパドルスイッチS3、ロ
ータリーバルブ70の駆動モータを始動させて搬送運転
を開始及び停止するON/OFF用のサーバースイッチ
S4、ロータリーバルブ70に接続されている粉粒体空
気源の運転を開始及び停止を指令するON/OFF用の
ブロースイッチS5、緊急時に全ての駆動系を停止させ
る非常停止スイッチS6等を備え、これらからの入力信
号も処理するものである。
【0024】ロータリーバルブ70のほかに、スクリュ
ーフィーダーにニューマシュー等をつけたものでも適用
できる。混合比を一定にしないとバランスが崩れてチョ
ークするおそれがあるから、空気輸送であるので、定量
空気輸送装置が必要とされる。要は、ロータリーバルブ
70又はスクリューフィーダー等で空気輸送する構成が
好適である。スクリューフィーダについては第2実施形
態で詳述する。
【0025】粉粒体混合装置を2階に設置し、1階に次
の工程の機械を設置し、自由落下で粉粒体を排出する場
合、前記ロータリーバルブ70又はスクリューフィーダ
ーのほかに、粉粒体排出口62にゲートバルブ(図示
略)等も設置できる。
【0026】次に、第1実施形態の粉粒体混合装置1の
動作について説明する。この粉粒体混合装置1は、パン
製造工場あるいは製麺工場等の食品用原料粉体等の各種
粉粒体を混合するものである。第1実施形態の粉粒体混
合装置1が工場内に設置されると、粉粒体受入部5にホ
ッパー等を接続し、上流側の空気輸送ラインと連通させ
る。ロータリーバルブ70のエアー供給口71に空気輸
送ラインのエアー供給源を接続する。さらに、排出管7
6に粉粒体の空気輸送用パイプラインを接続する。制御
装置8に内蔵されているシーケンスコントローラー80
を商用電源に接続する。
【0027】上流側から粉粒体受入部5内に原料粉が投
入されると、原料粉は粉粒体混合室21へ落下する。パ
ドルスイッチS3を押すと、シーケンスコントローラー
80が、駆動用モータ29に駆動信号を出力し、駆動用
モータ29が始動し、駆動側ベアリングユニット22を
介して連結されている回転軸24が回転を始め、これに
より、粉粒体混合室21の内部のパドル25が回転して
粉粒体の攪拌運転が開始される。
【0028】混合処理が終了すると、サーバースイッチ
S4とブロースイッチS5をONにする。サーバースイ
ッチS4がONになると、シーケンスコントローラー8
0が、ロータリーバルブ70に駆動信号を出力して搬送
運転を開始する。さらに、ブロースイッチS5がONに
なったことで、シーケンスコントローラー80は、エア
ー供給口71に接続されている空気供給源(図示略)に
駆動信号を出力して、空気輸送運転を開始する。これに
より、粉粒体混合室21の底部にある粉粒体は、排出ダ
クト60、粉粒体排出口62、ロータリーバルブ70、
排出管76を経て、下流の粉粒体処理セクションに空気
輸送される。この際、粉粒体混合室21の内部に供給さ
れている原料粉は、外側パドル25及び26、内側パド
ル27及び28によって攪拌されるとともに、誘導ブレ
ード27b,28bによって、粉粒体が攪拌されるとと
もに、円筒形状の粉粒体混合室21の内壁面を外側から
内側に寄せるように作用するので、粉粒体が粉粒体排出
口62に効率的に排出される。
【0029】このように、本第1実施形態の粉粒体混合
装置1によれば、以下の効果を奏する。 (1)パドル27、28は、同軸二重パドル構造としたこ
とで、内側のブレードで原料粉の攪拌処理するととに、
外側のブレードで原料粉の中央寄せ処理が行なえるの
で、二つの処理が同時に行えるようになる。これにより
粉粒体排出口の大きさを小型化できるので、粉粒体排出
口62に直接的に粉粒体処理機器(ロータリーバルブ、
スクリューフィーダ等)が設置できる効果がある。 (2)ロータリーバルブ70が本体ハウジングの下部に一
体に備えられたことで、装置の高さを低くでき、且つ、
効率的で省エネルギーな空気輸送装置が可能となる。 (3)装置全体をコンパクトにしたことで、工場等への設
置面積を従来の装置に比較して極めて少ないスペースで
設置可能になったため、小規模なパン工場、ケーキ工
場、製麺工場などへの導入や据えつけが可能になり、あ
らゆる面で大幅なコストダウンが実現する。
【0030】次に第2実施形態の粉粒体混合装置201
は、図11ないし図12に示す通り、概ね第1実施形態
と同様の構造であり、要素の番号を200番台とし共通
要素については単に図示するにとどめて説明を援用し、
異なる要素を説明する。粉粒体混合装置1は、気力輸送
装置7に代えてスクリューフィーダ207を設け、これ
に伴い、図12の通り、サーバースイッチS4及びブロ
ースイッチS5に代えて、スクリュースイッチS204
を設けたものである。スクリューフィーダ207は、受
入口と排出口を備えた円筒形のハウジング、ハウジング
の両端に備えた軸受けに回転可能に支持される回転軸、
回転軸の外周の設けた螺旋羽根、回転軸を駆動するモー
タ等を備え、螺旋羽根の回転駆動によって粉粒体を横方
向へ搬送するものである。このスクリューフィーダ20
7は周知の構造であるので、詳細な説明は省略する。
【0031】次に、本発明の第3実施形態粉である粉粒
体混合装置301のについて図13を参照して説明す
る。この粉粒体混合装置301は、図に示した通り、横
長円筒形状の本体部302、本体部302の内部に形成
されている横長円筒形状の粉粒体混合室321、本体部
302の上部又は側部に粉粒体混合室321に連通させ
て設けられ外部から投入される原料を粉粒体混合室32
1に供給する粉粒体供給部304、粉粒体供給部304
に設けられた粉粒体受入部305、粉粒体混合室321
の下流側の領域、例えば本体部302の上部又は側部
(ここでは隔壁309上部)に設けられ太線矢印の通
り、粉粒体を溢流させる粉粒体排出口306aと、粉粒
体排出口306aに設けられている粉粒体上部排出ゲー
トバルブ311と、粉粒体混合室321の下部底部に設
けられた粉粒体排出口306bと、粉粒体排出口306
bに設けられている粉粒体下部排出ゲート313と、を
備えている。混合室321の内部圧力によっては、必要
に応じて、粉粒体供給部304にエアロック機能を備え
たロータリーバルブ(図示略)を設け、粉粒体の噴き出
しを防止することができる。
【0032】また、前記の粉粒体上部排出ゲートバルブ
311は粉粒体混合室321の出口側となる粉粒体排出
口306aに取り付けられているが、この粉体用スライ
ド式ゲートバルブは、粉粒体を下流側に排出する際に開
閉動作を行う一種のバルブ装置である。この粉体用スラ
イド式ゲートバルブは、平面視で略正方形、正面視で長
方形、側面視で横長のリング帯状の扁平な小判形状のシ
ール部材と、シール部材を上下に摺動するゲート板と、
このゲート板が移動可能な状態に組込まれている開口部
を備えたケーシング部と、ゲート板を開閉するための流
体圧アクチュエータである一対のエアシリンダ部とから
構成されたものであり、詳細は割愛する。本実施形態で
は、粉粒体混合室321の粉粒体排出口306aに、粉
粒体用スライド式ゲートバルブのケーシング部の開口部
が合致させて取り付けられている。
【0033】さらに、粉粒体混合装置301は、粉粒体
混合室321の内部に回転自在に水平に取り付けられて
いる回転軸324(ここでは一軸構造)、回転軸324
を回転自在に支持し、隔壁309と側壁302aに夫々
取り付けられている駆動側ベアリングユニット322及
び従動側ベアリングユニット323、回転軸324の外
径面に複数枚所定間隔又は適宜間隔で取り付けられてい
る2種類の複数のパドル327,328を備えている。
【0034】粉粒体混合室321の内部は、図13に示
した通り、内部が空洞の円筒形状を成し、この粉粒体混
合室321に粉粒体供給部304が連通するように形成
されている。これにより、粉粒体供給部304の粉粒体
受入部305に投下された粉粒体は、粉粒体供給部30
4を通過して粉粒体混合室321の内部に供給されるよ
うになっている。粉粒体混合室321の中心部には、回
転軸324が貫通されており、この回転軸324の外径
面には、パドル327,328が半径方向に突出するよ
うに取り付けられている。
【0035】パドル327,328は、回転軸324の
軸線に対して均等間隔又は適宜間隔で複数本取り付けら
れており、図13に示すように、それぞれ、回転軸32
4から外周方向に突設されたパドルアーム327a,3
28aと、パドルアーム327a,328aの先端に取
り付けられている外側攪拌ブレード327b,328b
と、外側攪拌ブレード327b,328bより大型で、
パドルアーム327a,328aより軸方向に内側に取
り付けられている内側攪拌ブレード327c,328c
とから構成された同軸ダブルブレード構造を採用してい
る。外側攪拌ブレード327b,328bは底に近い位
置に配置され、粉粒体が粉粒体排出口306bへ寄せら
れるように方向づけされている。外側攪拌ブレード32
7b,328bは、先端部分となる前縁が緩い弧状面に
形成されており、粉粒体混合室321の内部を回転する
際に、内筒面と前縁との間隙を一定に保つようになって
いる。内側攪拌ブレード327c,328cは攪拌効率
を高めるために、表面があちこちに方向づけされてお
り、粉粒体混合室321の内部に供給された粉粒体を掻
き上げて混合するようになっている。内側攪拌ブレード
327c,328cの向きは同一方向でも良いが、ここ
では、図中矢印で示す通り、内側攪拌ブレード327
c,328cの板面の傾斜の向きは隣接するパドル32
7,328同士で互い違いに交差する方向に設定されて
いるのが好ましい。掻き揚げるときに方向が交差する
と、一層、攪拌が効果的に行なわれるからである。例え
ば、1本ずつ交互、又は複数本毎(例えば2本と1本と
を交互に)方向を交差させても良い。
【0036】このように2種類のブレードを取り付ける
ことが特徴であって、その枚数は適宜の枚数でもいい。
これにより、粉粒体混合室321の内部に供給された粉
粒体は、外側攪拌ブレード327b,328bによって
排出口へ払い出し処理がされるとともに内側攪拌ブレー
ド327c,328cで攪拌処理される。これにより2
つの処理が同時に実現できる。なお、外側攪拌ブレード
327b,328b及び内側攪拌ブレード327c,3
28cは同様の効果が期待できれば、他の形状や配置で
も構わない。例えば、外側攪拌ブレード327b,32
8b及び内側攪拌ブレード327c,328c共に、種
々の形態を取り得る。
【0037】パドル327,328は、回転軸324に
対して所定角度(ここでは概ね10度〜180度の範
囲)で、且つ、軸線方向の左端から右端にわたって所定
間隔或いは適宜間隔で半径方向に突設された複数(ここ
では11本)のパドルアーム327a,328aを備
え、パドルアーム327a,328aの先端にはT字形
状等各種の形状の外側攪拌ブレード327b,328b
が取付けられ、粉粒体を粉流体排出口307へ寄せるよ
うに構成しており、パドルアーム327a,328aよ
り軸方向に内側にはT字形状等各種の形状の内側攪拌ブ
レード327c,328cが、半径方向軸線に対して適
宜の角度で取り付けられ、粉粒体を掻き揚げるように構
成している。この複数のパドル327,328により均
質的な粉粒体の混合ができる。また、パドル327,3
28の本数は適宜変更可能である。パドル327,32
8の本数を比較的減らしても、有効な混合効果がある。
羽根の本数が少ないと、衛生面での不安を減少できる。
食品関係の粉粒体では、最近、汚染に対して非常に関心
が高まっており、羽根の枚数が少ないと汚染の恐れが減
少する効果があるからである。
【0038】また、粉粒体混合装置301は、駆動側ベ
アリングユニット322の外部に取り付けられて回転軸
324を駆動するギアードモータ329(駆動力伝達機
構を備え間接的に駆動するものでも良い。)と、本体部
302の出口側領域を覆うように取り付けられ、粉粒体
混合室321の粉粒体排出口306aから溢流する粉粒
体を下方に排出する粉粒体排出ホッパ350と、粉粒体
排出ホッパ350の下部の放出口321に接続されてい
るロータリーバルブ307(ここではエアロック機能を
設けることもある)とを備えている。ロータリーバルブ
307は、粉粒体をロータの回転力を利用して下流側に
移送し、下流に輸送するものであり、ロータはケーシン
グの外部に備えられているギアードモータ(図示略)で
回転駆動されるようになっている。
【0039】粉粒体混合室321の下部底部の粉粒体排
出口306bに取り付けられている粉粒体下部排出ゲー
ト313は、前記で説明した粉体用スライド式ゲートバ
ルブ311と同様のものが採用されている。その為、粉
粒体下部排出ゲート313は、構造及び粉粒体混合室3
21の粉粒体排出口306bへの取り付け方法は、前記
粉粒体上部排出ゲートバルブ311と同様であるが、ゲ
ート板の移動方向が水平方向であり、前記ゲートバルブ
311のゲート板とは直交している。
【0040】なお、図示は略すが、粉粒体混合室321
内部に粉体レベル計、或いは、粉粒体排出ホッパ350
内に粉粒体レベル計、或いは流量計等を備え、それらの
信号を検出することで、溢れ量を計算して、粉粒体上部
排出ゲート311及び/又は粉粒体下部排出ゲートバル
ブ310のゲート板の位置を自動的に調整する制御装置
308とする。
【0041】次に、本実施形態の粉粒体混合装置301
の動作について説明する。本実施形態では、従来のバッ
チ式混合装置と異なり粉粒体の混合処理を連続的に行う
ものであり、その連続式粉粒体混合処理について以下に
説明する。まず、製粉工場などの原料供給ラインを粉粒
体供給部304の粉粒体受入部305に接続し、混合処
理を行う複数の種類の異なる粉粒体の原料を粉粒体混合
室321に投入する。この粉粒体の投入工程は、粉粒体
混合室321の容量によりほぼ充満となる分量が決めら
れおり、この数値に応じて計量機などで計量された粉粒
体が、原料供給ラインから粉粒体混合室321の内部に
供給される。制御装置308のスタートボタンをONと
し、粉粒体上部排出ゲートバルブ311が開放され、制
御装置308は、粉粒体上部排出ゲートバルブ311に
設けられているセンサからのゲート開信号を読み込み、
粉粒体供給部304の上流側に接続されている粉粒体の
空気輸送装置を始動させる。これにより、粉粒体混合室
321の内部には混合処理を行う粉粒体が連続的に供給
されることになる。つまり、運転中は、粉粒体上部排出
ゲートバルブ311は開状態であるが、粉粒体下部排出
ゲート313は閉状態とする。粉粒体混合室321の内
部に所定の分量の粉粒体が投下されてほぼ充満状態とな
ると、制御装置308は、ギアードモータ329に運転
信号を出力して混合処理工程を開始する。
【0042】ギアードモータ329が始動すると、ギア
ードモータ329の駆動力は、駆動側ベアリングユニッ
ト322と従動側ベアリングユニット323を介して回
転軸324に伝達される。回転軸324が回転を始める
と、複数のパドル327,328は、図中矢印のように
回転を始める。粉粒体混合室321の内部で複数のパド
ル327,328が回転を始めると、パドルアーム32
7a,328aに固定されている内側攪拌ブレード32
7c,328cが、粉粒体混合室321の内部に充満さ
れている粉粒体を掻き上げながら回動する。この際、隣
接するパドル327,328は、内側攪拌ブレード32
7c,328cの板面が互いに交差する向きで回動する
ため、このパドル327,328の角度によって、混合
処理を行われている粉粒体は、隣接する2枚の内側攪拌
ブレード327c,328cで挟まれるように回転軸3
24の外周方向に押し出されることになる。さらに、外
側攪拌ブレード327b,328bが粉粒体排出口30
6a側へ粉粒体を寄せるように動作するので、排出効率
が向上する。このように、同軸ダブルブレード構造を採
用したパドル327,328により混合処理を実行する
と、粉粒体は粉粒体混合室321の内部で激しく流動化
されて混合処理が促進され、最後にオーバーフロー状態
となり非常に効果的である。
【0043】ここでは、粉粒体混合室321の容量の約
半分の充満状態が、ほぼ100%の充満率であり、ここ
を基準として最大値・最小値がプラスマイナス20%か
ら40%位までが、粉体が混合される好適な充満率であ
り、これより多すぎるとオーバーロールを起こし、少な
すぎると上手く掻き上げることができない。従来の粉粒
体混合装置は充満率を高くするために、貯留し、混合
し、落下させる動作を繰り返し行うバッチ式を採用して
いたが、本実施形態では、上記充満率の範囲で、粉粒体
を連続的に混合しながら排出させる構造が可能となる。
【0044】粉粒体混合室321の内部で連続的に行わ
れる混合処理工程の攪拌処理時間は、粉粒体混合室32
1の容量や混合処理する粉粒体の種類により任意に決め
られる。また、制御装置308は、粉粒体上部排出ゲー
トバルブ311にゲート調整信号を出力し、これによ
り、粉粒体上部排出ゲートバルブ311は、エアシリン
ダ部が作動してゲート板が調整され、粉粒体混合室32
1の粉粒体排出口306aの開口面積が制御できる。な
お、粉粒体上部排出ゲートバルブ311のゲート板スラ
イド量は、開度を変更することにより、粉粒体混合室3
21の内部から粉粒体排出口306aへ吐出されるの粉
粒体の量を調節することができるが、それと共に粉粒体
受入部305から粉粒体混合室321に供給される粉粒
体の投下量を調整する手段を備えても良い。
【0045】粉粒体が粉粒体受入部305から粉粒体混
合室321の内部に連続的に送り込まれると、粉粒体混
合室321の内部では、パドル327,328により混
合処理が続行中の粉粒体が空気と共に流動化して充満し
ているため、粉粒体受入部305から粉粒体混合室32
1の内部に押し込まれる新しい粉粒体の圧力により、粉
粒体混合室321の内部のパドル327,328で攪拌
されてオーバーフロー状態となった粉粒体が粉粒体排出
口306aから連続的に溢れ出ることになる。なお、該
ゲートの開閉によりある程度の溢れ量の調整はできる
が、定量性を有さない状態で吐出されたとしても、後述
するスクリューフィーダ325或いはロータリーバルブ
307は定量性をもった排出装置であり、そちらの方で
定量性を保つことが可能であるので特に問題はない。
【0046】そして、粉粒体混合室321の粉粒体排出
口306aから吐出された粉粒体は、粉粒体排出ホッパ
350の内部に投下される。粉粒体排出ホッパ350の
内部に投下された粉粒体は自然落下し、粉粒体排出ホッ
パ350の放出口321からロータリーバルブ307の
内部に供給される。ロータリーバルブ307に供給され
た粉粒体は、ケーシングの内部に備えられているロータ
の内部に供給される。ロータはギアードモータ(図示
略)で回転されているため、ロータリーバルブ307の
上流側から下流側に粉粒体を順次送り出す。
【0047】なお、最後の混合工程が終了して粉粒体混
合室321の内部に残留した粉粒体を排除させるとき
や、一時的に充満されている粉粒体を排出する際は、粉
粒体下部排出ゲート313を開状態にして粉粒体排出口
306bから排出する。このときも、同軸ダブルブレー
ド構造を採用したことにより、外側攪拌ブレード327
b,328bが粉粒体排出口306bへ粉粒体を寄せる
ように動作するので、排出効率が向上する。
【0048】さらに、必要により、パドル327,32
8の回転を正逆転すると、正転すれば粉粒体が送り出せ
る形になり、逆転すると粉粒体を送りださないような力
が働くわけである。これにより、粉粒体混合室321内
の粉粒体の滞留時間を調整することができ、最後の端量
処理も簡単である。以下詳細に説明する。混合の流れは
予め設定されているので、混合時間を多く必要とする場
合は、内側攪拌ブレード327c,328c及び必要で
あれば外側攪拌ブレード327b,328bも粉粒体が
戻されるような角度にしなければいけない。反対にそれ
ほど混合時間を長くする必要がないという場合には内側
攪拌ブレード327c,328c及び外側攪拌ブレード
327b,328bを粉粒体を送り出すような角度にす
る。ただ、粉粒体を戻す方向に設定しても、原料は常に
送られてくるわけで、戻しては溢れ出てきての繰り返し
となり、徐々に、排出の方に粉粒体が移動する。要は、
混合時間の必要性によって使い分けるのである。食品等
の場合は、変質を防止する必要があるが、食品に限ら
ず、粉粒体の混合室321内での滞留時間を長く設定す
る必要がある場合でも、粉粒体の製品品質を向上するこ
とが可能である。そうした場合、回転軸324の正転を
粉粒体の排出側ではなくて、粉粒体を戻す側になるよう
に内側攪拌ブレード327c,328cの角度を設定し
ておくと良い。また、粉粒体の混合室321内の滞留時
間は、回転軸324の回転速度でも調整できることがあ
る。なお、粉粒体の滞留時間の調整は制御装置308か
らのコマンドによって行なわれる。
【0049】このように、本実施形態の粉粒体混合装置
301によれば、以下の効果を生じる。パドル327,
328は攪拌動作と排出動作とを兼用できる。即ち、粉
粒体混合室321の内部をパドル327,328が回動
すると、パドルアーム327a,328aの中間部付近
に取り付けられている大型の内側攪拌ブレード327
c,328cが、粉粒体混合室321の内部に山状に堆
積されている原料粉の嵩を崩すように攪拌して、粉粒体
混合室321の内部に均等に粉粒体が堆積される。この
攪拌運転を繰り返しながら粉粒体混合室321の内部に
原料粉を供給すると、原料粉は、粉粒体混合室321の
隅々まで流動されて有効空間を増加させた状態に堆積さ
れることになる。これにより、粉粒体混合室321の内
部には、デッドスペースが生ずることなく、粉粒体混合
室321の容量をほぼ充足させるように原料粉の供給が
できるようになる。さらに、外側攪拌ブレード327
b,328bが粉粒体排出口306a或いは306bへ
粉粒体を寄せるように動作するので、排出口を小型にで
き、小型のゲートバルブを設置できるほか、排出効率が
向上する。
【0050】なお、本発明は、上述の実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範
囲に於て、改変等を加えることが出来るものであり、そ
れらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれる
こととなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明第1実施形態の粉粒体混合装置の正面
図である。
【図2】 同粉粒体混合装置の内部構造を示す正面図で
ある。
【図3】 同粉粒体混合装置の左側面図である。
【図4】 同粉粒体混合装置の右側面図である。
【図5】 同粉粒体混合装置の内部構造を示す側面図で
ある。
【図6】 同粉粒体混合装置の平面図である。
【図7】 同粉粒体混合装置の底面図である。
【図8】 (a)は外側パドルの正面図、(b)は内側
パドルの正面図である。
【図9】 (a),(b)はパドルの変更形態の正面図
である。
【図10】 制御装置のパネル部の拡大正面図である。
【図11】 本発明第2実施形態の粉粒体混合装置の内
部構造を示す正面図である。
【図12】 同制御装置のパネル部の拡大正面図であ
る。
【図13】 本発明第3実施形態の粉粒体混合装置の内
部構造を示す正面図である。
【図14】 従来の粉粒体混合装置の内部構造を示す正
面図である。
【図15】 従来の粉粒体混合装置の内部構造を示す側
面図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月14日(2001.5.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部に粉粒体投入口を、底部に粉粒体排出
    口を有し、円筒状の粉粒体混合室を備えた本体部と、 前記粉粒体混合室に水平方向に配置され、前記本体に回
    転可能に支持された回転軸を有する羽根部材と、を備え
    た粉粒体混合装置において、 前記羽根部材は、前記回転軸の半径方向に突出するパド
    ルアーム及びパドルアームに取り付けられた攪拌ブレー
    ドにて構成されるパドルであり、該パドルは、前記回転
    軸の軸線方向にわたって複数本設置され、 前記回転軸の軸線方向における前記粉粒体混合室の幅よ
    りも前記粉粒体排出口の幅が小さく設定され、 前記パドルは、前記パドルアームの半径方向の内側に設
    けられ粉粒体の攪拌を行う攪拌ブレードと、前記パドル
    アームの半径方向の外側に設けられ粉粒体の攪拌を行う
    とともに粉粒体を前記粉粒体排出口へ誘導する誘導ブレ
    ードとを同軸に備えたことを特徴とする粉粒体混合装
    置。
  2. 【請求項2】 粉粒体投入口及び粉粒体排出口を有し円
    筒状の粉粒体混合室を備えたハウジングと、 前記ハウジング内の中心に水平方向に、前記粉粒体排出
    口よりも下側に配置された回転軸を備えた羽根部材と、 前記粉粒体排出口からの粉粒体を受け入れる、前記ハウ
    ジングと一体に構成された排出ホッパと、を備え、 前記粉粒体投入口から連続的に供給される粉粒体を前記
    回転羽根部材で攪拌し混合しながら前記粉粒体排出口へ
    横方向に移送し、前記粉粒体排出口から粉粒体を連続的
    に溢流させ、ることを特徴とする粉粒体混合装置におい
    て、 前記羽根部材は、前記回転軸の半径方向に突出するパド
    ルアーム及びパドルアームに取り付けられた攪拌ブレー
    ドにて構成されるパドルであり、該パドルは、前記回転
    軸の軸線方向にわたって複数本設置され、 前記回転軸の軸線方向における前記粉粒体混合室の幅よ
    りも前記粉粒体排出口の幅が小さく設定され、 前記パドルは、前記パドルアームの半径方向の内側に設
    けられ粉粒体の攪拌を行う攪拌ブレードと、前記パドル
    アームの半径方向の外側に設けられ粉粒体の攪拌を行う
    とともに粉粒体を前記粉粒体排出口へ誘導する誘導ブレ
    ードとを同軸に備えたことを特徴とする粉粒体混合装
    置。
  3. 【請求項3】前記攪拌ブレードと誘導ブレードは前記回
    転軸の軸線方向に対して交差して配置された請求項1又
    は2の粉粒体混合装置。
  4. 【請求項4】前記パドルは、前記回転軸の軸線方向に対
    して外側方向に粉粒体を誘導する前記同軸ダブルブレー
    ド構造の第1のパドルと、前記回転軸の軸線方向に対し
    て粉粒体を内側方向に誘導するシングルブレード構造の
    第2のパドルとを備え、 前記第1のパドルが、前記回転軸の軸線方向の内側領域
    に形成され、前記第2のパドルが前記回転軸の軸線方向
    の外側領域に形成され、 前記第1のブレードと第2のブレードは、前記回転軸に
    対して傾斜して配置され、且つ、相互に所定角度に交差
    し、 更に、前記第1のパドルと第2のパドルとを交互に前記
    回転軸の軸線方向にわたって配置した請求項1ないし3
    いずれかの粉粒体混合装置。
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