JP2002336508A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP2002336508A JP2001149928A JP2001149928A JP2002336508A JP 2002336508 A JP2002336508 A JP 2002336508A JP 2001149928 A JP2001149928 A JP 2001149928A JP 2001149928 A JP2001149928 A JP 2001149928A JP 2002336508 A JP2002336508 A JP 2002336508A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技媒体としてのパチンコ球や遊技機自体に
帯電した静電気を確実に放電し得るようにする一方、落
雷によるサージ電流等から当該遊技機を適切に保護す
る。 【解決手段】 遊技機を構成する種々の構成部材C,F
1,12,13,14,16,25,26のうち、パチンコ球
が直接的に接触する第1の構成部材12,13,14,1
6を、導電部材30を介して第1のアース部32と電気
的に導通させる。パチンコ球が接触しない第2の構成部
材C,F1,25,26を、別の導電部材31を介して第
2のアース部33と電気的に導通させる。これにより、
第1の構成部材12,13,14,16に帯電した静電気
を第1のアース部32の側へ放電させ、前記第2の構成
部材C,F1,25,26に帯電した静電気を第2のアー
ス部33の側へ放電させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ遊技機
に関し、更に詳細には、パチンコ球を遊技媒体として遊
技を行なう際に発生する静電気を好適にアースすること
で、適切なノイズ対策を図るようにしたパチンコ遊技機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコホールでは、パチンコ球を遊技
媒体とするパチンコ遊技機等が設置枠台(通称「島」)に
多数設置されており、これらパチンコ遊技機に対して該
パチンコ球を供給する球補給設備、各パチンコ遊技機で
遊技に供された後に排出されたパチンコ球を回収する球
回収設備、また回収されたパチンコ球を洗浄したり研磨
する研磨設備等が備付けられており、ホール営業中には
大量のパチンコ球が各設備内を常に循環移動している。
前記パチンコ球は、スチール製で高電気伝導性を有する
電気良導体であるから、前記球補給設備、球回収設備、
研磨設備内を循環移動する際に、該パチンコ球同士が相
互に擦れ合ったり、また各設備を構成する部材と擦れ合
うことで、静電気が帯電し易くなっている。一方、近年
に設計・製作される新型のパチンコ遊技機は、合成樹脂
成形部品の使用比率が一段と増大しているため、パチン
コ遊技中にパチンコ球が該遊技機内を移動する際にも静
電気が帯電し易くなっている。
【0003】このため、設置枠台に設置される各パチン
コ遊技機は、自機に装備したアース線を外部(一般的に
は地面(グランド))に接地させることで該遊技機に帯電
した静電気を放電して、静電気を原因とした電気機器や
電気装置等の誤作動や故障等を防止するようになってい
る。すなわち従来のパチンコ遊技機では、例えば図4に
概念的に略示するように、該遊技機を構成する全ての構
成部材に帯電した全静電気を、アース線等の導電部材を
介して一括してアース部(通常は外部接地)へ放電するよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述した
従来の静電気対策では、前記アース線を利用した1系統
だけで全ての静電気の放電を行なうように構成されてい
たため、パチンコ遊技機を設置枠台へ設置する際にアー
ス線の配線処理を適切に実施しなかったり、またアース
線の配線施工ミス等があった場合には、パチンコ遊技機
に帯電した静電気を適切かつ確実に放電させ得ない問題
が発生する。また、アース線の配線処理が適切に実施さ
れた場合には静電気の放電が確実になされるとしても、
例えばパチンコホールが落雷の直撃を受けた際には、該
アース線を介してサージ電流がパチンコ遊技機へ及ぶ可
能性があり、該遊技機を構成する電気機器や電気装置に
重大なダメージを与える欠点も指摘される。
【0005】一方、前記パチンコ遊技機が帯電する静電
気は、前記球補給設備から供給されるパチンコ球に帯
電した静電気(以下、「外部静電気」という)と、当該
パチンコ遊技機内をパチンコ球が移動する際に発生する
静電気(以下、「内部静電気」という)との2種類に大別
される。このうち、後者の内部静電気はその発生量が概
ね予測できるが、前者の外部静電気は、補給されるパチ
ンコ球に帯電している静電気の量が一定ではないため、
その流入量が全く予測不可能である。このため、大量の
外部静電気がパチンコ遊技機へ流れ込んだ場合には、該
静電気が前記アース線を介して外部接地へ一気に流れて
しまうから、この際に複写ノイズが発生して電気機器や
電気装置の誤作動や故障を招来してしまう。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前述した従来の技術に内在し
ている前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案
されたものであって、遊技媒体としてのパチンコ球や遊
技機自体に帯電した静電気を確実に放電し得るようにす
る一方、落雷によるサージ電流等から当該遊技機を適切
に保護し得るようにしたパチンコ遊技機を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため本発明は、種々の構成
部材等で構成され、パチンコ球を遊技媒体として遊技を
行なうパチンコ遊技機において、前記構成部材における
第1の構成部材を、適宜導電部材を介して第1のアース
部と電気的に導通させ、前記第1の構成部材以外の第2
の構成部材を、別の導電部材を介して第2のアース部と
電気的に導通させ、前記第1の構成部材に帯電した静電
気を前記第1のアース部の側へ放電させ、前記第2の構
成部材に帯電した静電気を前記第2のアース部の側へ放
電させ得るよう構成したことを特徴とする。
【0008】
【作用】パチンコ球を遊技媒体としてパチンコ遊技が展
開される際に、該パチンコ球が直接的に接触する第1の
構成部材に帯電した静電気を第1のアース部である外部
接地へ放電させ、また前記パチンコ球が接触しない第2
の構成部材に帯電した静電気を第2のアース部である当
該遊技機の電源へ放電させるようにして、当該遊技機に
帯電した静電気を2系統に分けて放電するよう構成す
る。そして、第1の構成部材と第1のアース部との間に
第1の低電気伝導性部材を介在させれば、第1の構成部
材に帯電した静電気は該第1の低電気伝導性部材を介し
て外部接地へゆっくりと放電されるようになり、複写ノ
イズの発生が好適に防止される。同様に、第2の構成部
材と第2のアース部との間に第2の低電気伝導性部材を
介在させれば、第2の構成部材に帯電した静電気は該第
2の低電気伝導性部材を介して電源へゆっくりと放電さ
れるようになり、新たなノイズの発生が好適に防止され
る。また、落雷等により外部接地からサージ電流が流入
した際には、前記第1の低電気伝導性部材が所謂抵抗部
材として機能し、該電流が遊技機内へ及んで電気機器や
電気装置にダメージを与えることが回避され、遊技機を
好適に保護する。
【0009】一方、第1の低電気伝導性部材と第2の低
電気伝導性部材とを、高電気伝導性部材で電気的に接続
しておけば、サージ電流により外部接地の電圧が電源の
電圧よりも高くなった場合、該サージ電流を、第1の低
電気伝導性部材から高電気伝導性部材を介して第2の低
電気伝導性部材へ流した後に電源へ放電させ得るから、
遊技機の保護性能を更に向上することができる。更に、
外部接地に対する適切なアース対策が施されていない場
合には、第1の構成部材に帯電した静電気を、第1の低
電気伝導性部材から前記高電気伝導性部材を介して第2
の低電気伝導性部材へ流した後に電源へ放電させ得るか
ら、適切かつ確実な静電気の放電が図られる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るパチンコ遊技
機につき、好適な実施例を挙げ、添付図面を参照しなが
ら以下詳細に説明する。
【0011】図2は本実施例のパチンコ遊技機Pの正面
図、図3は図2に示したパチンコ遊技機Pの背面図であ
って、このパチンコ遊技機Pは種々の構成部材で構成さ
れ、図示しない球補給設備から補給されるパチンコ球を
遊技媒体として遊技を行なうものである。このパチンコ
遊技機Pは、矩形枠体としての外枠Aの開口前面側に、
カーボンチップまたはカーボンファイバー等のカーボン
材を適宜混入した合成樹脂(ABS材等)から所要形状に
成形された中枠Bが、連結支持手段および施錠手段を利
用して着脱および開放可能に組付けられている。この中
枠Bの前側上部には、ガラス板を組付けた合成樹脂製の
前枠Cが横開き式に組付けられ、また該中枠Bの前側中
央部には、後述する球払出装置K1,K2から払出され
た遊技球を一時的に貯留する合成樹脂製の上球皿Dが着
脱および開放可能に組付けられると共に、更に該中枠B
の前側下部には、前記球払出装置K2から払出された賞
球を一時的に貯留する合成樹脂製の下球皿Eや、打球発
射装置Fの打球操作部F1等が設置されている。また前
記中枠Bの後側には、カーボンチップまたはカーボンフ
ァイバーを適宜混入した合成樹脂から所要形状に成形さ
れた保持枠Gが設けられ、該保持枠Gの正面内部に遊技
盤Hが着脱交換可能にセットされる。
【0012】一方、前記中枠Bに設けた保持枠Gの裏側
には、該保持枠Gを全面的に被覆するサイズおよび形状
に形成された合成樹脂製(ABS材等)の機構セット盤J
が着脱可能に装備され、その中央部に遊技盤裏面の点検
用の窓口10が開口されると共に、この窓口10に裏カ
バー部材11が開閉および着脱可能に取着されている。
そして、前記窓口10の上部から右側部に亘る外周囲部
に、カーボンチップ入りの合成樹脂(PP材等)製の球容
器部材12、カーボンファイバー入りの合成樹脂(PC
材等)製の球整流路部材13、カーボンファイバー入り
の合成樹脂(ABS材等)製の球送出路部材14等が前記
機構セット盤Jに直接的に取着され、これら各部材1
2,13,14により球貯留排出経路部15が形成されて
いる。また該球貯留排出経路部15の下側には、カーボ
ンチップ入りの合成樹脂(PC材等)から成形されたケー
スを主体としたカセット形態で電動制御式の第1球払出
装置K1(貸球用)および第2球払出装置K2(賞球用)
が、前記機構セット盤Jに直接固定されている。更に前
記球払出装置K1,K2の下方には、機構セット盤Jに
固定したカーボンチップ入りの合成樹脂(ABS材等)か
ら成形された球払出路部材16等により球払出路17が
形成され、これら球払出装置K1,K2から払出された
貸球および賞球が、該球払出路17を介して前記上球皿
Dまたは下球皿Eへ給出されるようになっている。
【0013】なお前記窓口10の下方には、パチンコ遊
技機Pを全体的に制御する主制御装置18や、前記球払
出装置K1,K2を制御する払出制御装置19、インタ
ーフェースボード20および電源分配基板21等が所要
位置に設置固定される一方、前記裏カバー部材11の背
面に電源基板を収容した電源装置22が設置固定されて
いる。更に、前記中枠Bの背面左下部に発射制御装置2
3、該中枠Bの背面右下部に音制御装置24が設置固定
されている。
【0014】前述のように構成されたパチンコ遊技機P
では、パチンコホール内の設置枠台(「島設備」)に縦向
きの姿勢で設置した後、機外の球補給設備(図示せず)か
ら球貯留排出経路部15における前記球容器部材12内
へパチンコ球が適時に補給され、補給されたパチンコ球
は該球容器部材12から球整流路部材13および球送出
路部材14を介して第1および第2球払出装置K1,K
2まで到来し、貯留球として該球貯留排出経路部15内
へ貯留される。そして貯留球が正常に貯留されている状
態において、遊技者が適正な球貸し操作を行なった場合
には、この操作に応答して第1球払出装置K1が作動制
御され、球貯留排出経路部15内の所定数の貯留球が貸
球として球払出路17を介して前記上球皿D側へ給出さ
れる。
【0015】次いで、遊技者が前記打球発射装置Fによ
り所要の打球操作を行なった際には、前記上球皿Dの球
貯留部内に一時貯留されていた貸球が、遊技球として発
射レールを介して前記遊技盤Hの遊技領域内へ連続的に
打出される。ここで、前記遊技盤H内でパチンコゲーム
が展開されている途中で入賞具や入賞装置で入賞球が発
生した場合には、これに応答して前記第2球払出装置K
2が作動制御され、所定数の貯留球が賞球として前記球
払出路17を介して前記上球皿D側へ給出され、該上球
皿Dが満杯となった以後は下球皿E側へ給出される。
【0016】次に、前述のように構成されたパチンコ遊
技機Pに実施した静電気対策につき、図1に基いて説明
する。実施例のパチンコ遊技機Pでは、この図1に概念
的に略示するように、該遊技機Pを構成する前述した種
々の構成部材を、第1の構成部材および第2の構成部材
の二つのグループに分け、このうちの第1の構成部材
は、導電部材30を介して外部接地(第1のアース部)3
2と電気的に導通させ、またこの第1の構成部材以外の
第2の構成部材は、別の導電部材31および前記電源装
置22を介して電源(AC24V)(第2のアース部)33
と電気的に導通させた構成とされている。
【0017】ここで、第1の構成部材と第2の構成部材
との区分基準は、前記パチンコ球が直接的に接触するか
接触しないかとされており、例えば第1の構成部材は前
記パチンコ球が直接的に接触する部材とされ、また第2
の構成部材は前記パチンコ球が接触しない部材とされて
いる。具体的に第1の構成部材としては、前記球貯留排
出経路部15を構成する前記球容器部材12、球整流路
部材13、球送出路部材14および球払出路部材16等
や、更には番号指示しない前記パチンコ球が直接的に接
触する種々の構成部材である。一方、第2の構成部材と
しては、前記前枠C、打球発射装置Fの打球操作部F
1、上球皿Dの外郭化粧部材25、下球皿Eの外郭化粧
部材26等や、これ以外の番号指示しない前記パチンコ
球が直接的に接触しない種々の構成部材である。
【0018】また、前記導電部材30および導電部材3
1は、良好な導電性を有する高電気伝導材であって、例
えば銅線を樹脂製被覆材で被覆して構成されるリード線
や、金属板を成形した端子部材等が好適に採用される。
【0019】これにより、例えば球補給設備から補給さ
れたパチンコ球に帯電していた静電気(外部静電気)や、
パチンコ遊技中に当該パチンコ遊技機P内をパチンコ球
が移動することで発生する静電気(内部静電気)は、各パ
チンコ球が前記球容器部材12、球整流路部材13およ
び球送出路部材14等の第1の構成部材に接すること
で、これら部材12,13,14へ移動した後に前記導電
部材30を介して機外の外部接地32へ放電されるよう
になる。一方、前記外部静電気および内部静電気のう
ち、前記前枠C等の第2の構成部材へ移動した静電気
は、前記導電部材31を介して当該遊技機Pの電源33
へ放電されるようになる。
【0020】また実施例のパチンコ遊技機Pでは、図1
に概念的に略示するように、前記第1の構成部材および
第2の構成部材を適宜の絶縁性部材で絶縁する一方、こ
の第1の構成部材と前記第1のアース部との間に第1の
低電気伝導性部材を介在させると共に、前記第2の構成
部材と前記第2のアース部との間に第2の低電気伝導性
部材を介在させてある。ここで絶縁性部材は、電気不良
導体とされる合成樹脂成形部品であって、実施例のパチ
ンコ遊技機Pでは前記機構セット盤Jが該部材に対応し
ている。すなわち、前記機構セット盤Jの背面側に直接
的に取着された第1の構成部材としての前記球容器部材
12、球整流路部材13、球送出路部材14、球払出装
置K1,K2および球送出路部材14等と、該機構セッ
ト盤Jの前面側に位置する前記前枠C、上球皿Dおよび
下球皿Eの各外郭化粧部材25,26等とは、この機構
セット盤Jを間に挟んで遊技機Pの前後方向へ離間して
絶縁状態とされている。
【0021】一方、前記前記第1および第2の各低電気
伝導性部材における「低電気伝導性」とは、電気不良導
体である合成樹脂等と、高電気伝導性(電気良導体)を有
する鉄等との比較によって決定される概念であって、例
えばカーボンチップやカーボンファイバー等のカーボン
材を混入した合成樹脂成形部品であって、実施例のパチ
ンコ遊技機Pでは前記中枠Bや前記保持枠Gがこれに対
応する。すなわち、一般的な「鉄」の導電率は1.03
e7S/mであり、一般的な「カーボン」の導電率は3.
0e4S/mであるから、鉄の導電率と比較した場合、
カーボンの導電率はかなり低くなっている。
【0022】これにより、前記中枠Bと該中枠Bの後側
に配設された前記保持枠Gとを適宜に絶縁状態としたも
とで、前記第1の構成部材と前記第1のアース部との間
に前記中枠Bを介在させて、第1の構成部材と中枠Bと
を前記導電部材30(30a)で電気的に接続し、また該
中枠Bと第1のアース部とを同じく導電部材30(30
b)で電気的に接続すれば、該第1の構成部材である前
記球容器部材12、球整流路部材13、球送出路部材1
4および球払出路部材16等に帯電した静電気は、この
中枠Bに一旦流れた後に第1のアース部である外部接地
32へ放電される。この際、前記中枠Bは大型の低電気
伝導性部材とされているから、中枠Bに流れた静電気は
外部接地32へ一気に流れることなく徐々に流れるよう
になるから、例えば複写ノイズの発生等が好適に防止さ
れる。
【0023】また、前記第2の構成部材と前記第2のア
ース部との間に前記保持枠Gを介在させて、第2の構成
部材と保持枠Gとを前記導電部材31(31a)で電気的
に接続し、また該保持枠Gと第2のアース部とを同じく
導電部材31(31b)で電気的に接続すれば、前記前枠
C、打球発射装置Fの打球操作部F1、上球皿Dの外郭
化粧部材25、下球皿Eの外郭化粧部材26等に帯電し
た静電気は、この保持枠Gに一旦流れた後に第2のアー
ス部である電源33へ放電される。この際に、前記保持
枠Gは大型の低電気伝導性部材とされているから、中枠
Bに流れた静電気は電源33へ一気に流れることなく徐
々に流れるようになるから、例えば複写ノイズの発生等
が好適に防止される。
【0024】一方、外部接地32と第1の構成部材との
間に中枠Bを介在させたことにより、例えば落雷を原因
として該外部接地32からサージ電流が当該パチンコ遊
技機Pへ及んだとしても、前記中枠Bが所謂「抵抗部
材」として機能するようになるから、該遊技機Pに設置
された電気機器や電気装置を好適に保護し得る。
【0025】一方、前記保持枠Gと前記中枠Bとは、例
えば高電気伝導性を有する金属製の連結部材(例えばボ
ルト、ナット、ビス等)34を利用して相互に組付け、
数カ所の部位において電気的な導通を図るようにしても
よい。このように構成すれば、例えば前記外部接地32
からサージ電流が侵入した場合には、該サージ電流を前
記中枠Bから前記連結部材34を介して前記保持枠Gへ
流し、更に電源33へ放電させることが可能となる。ま
た、前記導電部材30を外部接地32へ確実に配設処理
されていない場合でも、前記第1の構成部材から中枠B
へ流れた静電気を、前記連結部材34を介して保持枠G
へ流した後に電源33へ放電させることが可能となる。
【0026】
【実施例の作用】図1に概念的に略示したように、本実
施例のパチンコ遊技機Pでは、図示しない球補給設備か
ら補給されるパチンコ球を遊技媒体としてパチンコ遊技
が展開されている際に、パチンコ球と直接的に接触する
第1の構成部材としての球容器部材12、球整流路部材
13、球送出路部材14および球払出路部材16等に帯
電した静電気は、導電部材30(30a)を介して前記中
枠Bへ一旦流れた後に、導電部材30(30b)を介して
第1のアース部である外部接地32へ放電される。この
際に、前記中枠Bが低電気伝導性部材であるから、該中
枠Bに流れ込んだ静電気は徐々にゆっくりと外部接地3
2へ流れるようになるから、複写ノイズが発生すること
はない。
【0027】また、パチンコ球を遊技媒体としてパチン
コ遊技が展開されている際に、パチンコ球と直接的に接
触しない第2の構成部材としての前記前枠C、打球発射
装置Fの打球操作部F1、上球皿Dの外郭化粧部材2
5、下球皿Eの外郭化粧部材26等に帯電した静電気
は、導電部材31(31a)を介して前記保持枠Gへ一旦
流れた後、導電部材31(31b)を介して第2のアース
部である電源33へ放電される。この際に、前記保持枠
Gが低電気伝導性部材であるから、該保持枠Gに流れ込
んだ静電気は徐々にゆっくりと電源33へ流れるように
なるから、複写ノイズが発生することはない。
【0028】従って実施例のパチンコ遊技機Pでは、当
該遊技機Pに帯電した静電気を、第1アース部である外
部接地32と第2アース部である電源33との2系統に
分けて放電するようにしたから、全ての静電気を効率的
かつ確実に放電させ得る。しかも、第1の構成部材と外
部接地32との間に低電気伝導性部材である中枠Bを介
在させてあるから、第1の構成部材に帯電した静電気は
該中枠Bを介して外部接地32へゆっくりと流れて放電
されるようになり、静電気が一気に流れることによる複
写ノイズの発生が好適に防止される。同様に、第2の構
成部材と電源33との間に低電気伝導性部材である保持
枠Gを介在させてあるから、第2の構成部材に帯電した
静電気は該保持枠Gを介して電源33へゆっくりと流れ
て放電されるようになり、静電気が一気に流れることに
よる複写ノイズの発生が好適に防止される。
【0029】また、落雷等により前記外部接地32から
導電部材30(30b)を介してサージ電流が流れ込んだ
場合には、前記中枠Bが好適な抵抗部材として機能する
から、このサージ電流が第1の構成部材としての球容器
部材12、球整流路部材13、球送出路部材14および
球払出路部材16等へ及び難い。従って、パチンコ遊技
機Pに装備された電気機器や電気装置が、誤作動したり
故障してダメージを受ける等の不都合が好適に回避さ
れ、当該遊技機Pの好適な保護が図られる。
【0030】更に、前記サージ電流により、外部接地3
2の電圧が電源33の電圧よりも高くなった場合には、
中枠Bへ流入したサージ電流は、前記連結部材34を介
して前記保持枠Gへ移動した後、導電部材31(31b)
を介して電源33へ放電されるようになり、遊技機Pの
保護性能をより一層向上させることが可能となる。
【0031】一方、設置枠台に当該パチンコ遊技機Pを
設置した際に、配線ミス等により適切なアース対策が実
施されていない場合には、パチンコ球と直接的に接触す
る第1の構成部材としての球容器部材12、球整流路部
材13、球送出路部材14および球払出路部材16等に
帯電した静電気は、導電部材30(30a)を介して前記
中枠Bへ一旦流れた後に、前記連結部材34を介して保
持枠Gへ流れるようになり、導電部材31(31b)を介
して第2のアース部である電源33へ放電されるから、
適切かつ確実な静電気の放電が図られる。しかも、前記
中枠Bおよび保持枠Gが低電気伝導性部材であるから、
静電気は徐々にゆっくりと電源33へ流れるようにな
り、静電気が一気に流れることにより複写ノイズが発生
することはない。
【0032】なお前記実施例では、第1のアース部32
を外部接地とし、第2のアース部33を電源(AC24
V)とした場合を例示したが、第1のアース部32を電
源(AC24V)とすると共に第2のアース部33を外部
接地としてもよい。この場合には、前記球容器部材1
2、球整流路部材13および球送出路部材14等の第1
の構成部材に移動した静電気は、前記導電部材30(3
0a,30b)を介して当該遊技機Pの電源33へ放電さ
れ、また前記前枠C等の第2の構成部材へ移動した静電
気は、前記導電部材31(31a,31b)を介して機外
の外部接地32へ放電される。
【0033】更に前記実施例では、第1の低電気伝導性
部材を中枠Bとし、第2の低電気伝導性部材を保持枠G
とした場合を例示したが、第1の低電気伝導性部材を保
持枠Gとし、第2の低電気伝導性部材を中枠Bとしもよ
い。
【0034】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るパチン
コ遊技機では、当該遊技機に帯電した静電気を2系統に
分けて放電するように構成したから、全ての静電気を効
率的かつ確実に放電し得る利点がある。すなわち、パチ
ンコ球を遊技媒体としてパチンコ遊技が展開されている
際に、該パチンコ球が直接的に接触する第1の構成部材
に帯電した静電気を第1のアース部である外部接地へ放
電させ得る一方、前記パチンコ球が接触しない第2の構
成部材に帯電した静電気を第2のアース部である当該遊
技機の電源へ放電させ得る。そして、第1の構成部材と
第1のアース部との間に第1の低電気伝導性部材を介在
させれば、第1の構成部材に帯電した静電気は該第1の
低電気伝導性部材を介して外部接地へゆっくりと放電さ
れるようになり、複写ノイズの発生が好適に防止される
利点がある。同様に、第2の構成部材と第2のアース部
との間に第2の低電気伝導性部材を介在させれば、第2
の構成部材に帯電した静電気は該第2の低電気伝導性部
材を介して電源へゆっくりと放電されるようになり、複
写ノイズの発生が好適に防止される利点がある。また、
落雷等により外部接地からサージ電流が流れ込んだ場合
は、前記第1の低電気伝導性部材が所謂抵抗部材として
機能するので、該電流が遊技機内へ及んで電気機器や電
気装置にダメージを与えることが回避され、該遊技機を
好適に保護し得る有益な効果を奏する。
【0035】一方、第1の低電気伝導性部材と第2の低
電気伝導性部材とを、高電気伝導性部材で電気的に接続
しておけば、サージ電流により外部接地の電圧が電源の
電圧よりも高くなった場合には、該サージ電流を、第1
の低電気伝導性部材から高電気伝導性部材を介して第2
の低電気伝導性部材へ流した後に電源へ放電させ得るか
ら、遊技機の保護性能をより一層向上させることが可能
となる。更に、外部接地に対する適切なアース対策が施
されていない場合には、第1の構成部材に帯電した静電
気を、第1の低電気伝導性部材から前記高電気伝導性部
材を介して第2の低電気伝導性部材へ流した後に電源へ
放電させ得るから、適切かつ確実な静電気の放電が図ら
れる等の有益な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るパチンコ遊技機に実施さ
れた静電気の放電系統を、概念的に略示した説明図であ
る。
【図2】実施例のパチンコ遊技機の正面図である。
【図3】実施例のパチンコ遊技機の背面図である。
【図4】従来のパチンコ遊技機に実施された静電気の放
電系統を、概念的に略示した説明図である。
【符号の説明】
12 球容器部材(構成部材) 13 球整流路部材(構成部材) 14 球送出路部材(構成部材) 16 球払出路部材(構成部材) 25,26 外郭化粧部材(構成部材) 30,31 導電部材 32 外部接地/電源(第1のアース部) 33 電源/外部接地(第2のアース部) 34 連結部材(高電気伝導性部材) B 中枠(第1の低電気伝導性部材) C 前枠(構成部材) F1 打球操作部(構成部材) G 保持枠(第2の低電気伝導性部材) J 機構セット盤(絶縁性部材)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種々の構成部材(C,F1,12,13,14,16,25,2
    6)等で構成され、パチンコ球を遊技媒体として遊技を行
    なうパチンコ遊技機において、 前記構成部材(C,F1,12,13,14,16,25,26)における第1の
    構成部材(12,13,14,16)を、適宜導電部材(30)を介して
    第1のアース部(32)と電気的に導通させ、 前記第1の構成部材(12,13,14,16)以外の第2の構成部
    材(C,F1,25,26)を、別の導電部材(31)を介して第2のア
    ース部(33)と電気的に導通させ、 前記第1の構成部材(12,13,14,16)に帯電した静電気を
    前記第1のアース部(32)の側へ放電させ、前記第2の構
    成部材(C,F1,25,26)に帯電した静電気を前記第2のアー
    ス部(33)の側へ放電させ得るよう構成したことを特徴と
    するパチンコ遊技機。
  2. 【請求項2】 前記第1の構成部材(12,13,14,16)は前
    記パチンコ球が直接的に接触する部材であり、前記第2
    の構成部材(C,F1,25,26)は前記パチンコ球が接触しない
    部材とされる請求項1記載のパチンコ遊技機。
  3. 【請求項3】 前記第1のアース部(32)は外部接地であ
    り、前記第2のアース部(33)は当該パチンコ遊技機の電
    源である請求項1または2記載のパチンコ遊技機。
  4. 【請求項4】 前記第1のアース部(32)は当該パチンコ
    遊技機の電源であり、前記第2のアース部(33)は外部接
    地である請求項1または2記載のパチンコ遊技機。
  5. 【請求項5】 前記第1の構成部材(12,13,14,16)およ
    び第2の構成部材(C,F1,25,26)を適宜の絶縁性部材(J)
    で絶縁する一方、この第1の構成部材(12,13,14,16)と
    前記第1のアース部(32)との間に第1の低電気伝導性部
    材(B)を介在させると共に、前記第2の構成部材(C,F1,2
    5,26)と前記第2のアース部(33)との間に第2の低電気
    伝導性部材(G)を介在させた請求項1〜4の何れかに記
    載のパチンコ遊技機。
  6. 【請求項6】 前記第1の低電気伝導性部材(B)および
    前記第2の低電気伝導性部材(G)は、カーボン材を混入
    させた合成樹脂成形部品である請求項5記載のパチンコ
    遊技機。
  7. 【請求項7】 前記第1の低電気伝導性部材(B)と前記
    第2の低電気伝導性部材(G)とは、高電気伝導性部材(3
    4)を介して電気的な導通が図られている請求項5または
    6記載のパチンコ遊技機。
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