JP2002336196A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP2002336196A JP2001146755A JP2001146755A JP2002336196A JP 2002336196 A JP2002336196 A JP 2002336196A JP 2001146755 A JP2001146755 A JP 2001146755A JP 2001146755 A JP2001146755 A JP 2001146755A JP 2002336196 A JP2002336196 A JP 2002336196A
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Yuichi Morisane
祐一 森實
Koichi Yoshimitsu
浩一 吉満
Sakae Takehata
栄 竹端
Isami Hirao
勇実 平尾
Tsuyoshi Ozawa
剛志 小澤
Kazunari Nakamura
一成 中村
Nobuyuki Michiguchi
信行 道口
Hitoshi Ueno
仁士 上野
Toshiya Akimoto
俊也 秋本
Yuuki Terakubo
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの撮像素子で蛍光画像と通常画像の両方
を撮像可能とする用途が広い内視鏡装置を提供する。 【解決手段】 光源装置3Aには、ランプ12の前にR
GBフィルタと蛍光観察用フィルタとを光路上に移動可
能とした切替フィルタ部14が配置され、蛍光画像モー
ドが選択された場合には電子内視鏡2Aには青色の波長
帯域の一部の波長帯域の励起光が供給され、被写体側で
反射されたこの励起光はCCD28の前の励起光カット
フィルタ27で遮光され、蛍光画像を得られるようにす
ると共に、通常画像モードが選択された場合には、R、
G、B光が順次供給され、B光の照明下でも励起光カッ
トフィルタ27で遮光されない波長帯域での色成分画像
を撮像できるようにして、通常画像も得られる構成にし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は白色光による通常観
察と蛍光画像とを観察可能とする内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は医療用分野及び工業用分
野で広く用いられるようになった。また、医療用分野に
おいては、通常の白色光による通常画像を得る内視鏡装
置の他に、蛍光画像を得る内視鏡装置も実現されてい
る。蛍光画像を得る内視鏡装置の従来例として以下のも
のが開示されている。
【0003】(a)USパテント5827190 このパテントには、蛍光画像と非蛍光画像を画像化する
装置が開示されている。励起光(400−450nm)
と照明光(700nmを含む)を経内視鏡的に順次照射
し、生体組織から発生した蛍光・反射光を撮像素子で受
光する。病変と正常が区別できるようにそれらの信号を
モニタ表示する。また、前記励起光を非励起光(照明
光)より照射時間を長くする。また内視鏡先端にCCD
を内蔵し、蛍光を撮像する際(励起光照射時)、CCD
の画素を統合することで、明るさ(S/N)を向上する
ことが開示されている。
【0004】b)特開平10−151104 この公報には、通常画像と蛍光(赤外)画像を順次表示
する装置が開示されている。通常画像用の回転フィルタ
と蛍光画像用の回転フィルタが同心円状に配置され、モ
ードによって、回転フィルタが移動する(この公報の図
12−図17)。また、内視鏡先端に赤外光が透過する
光学絞りを配置し、蛍光モード時、多くの赤外光が透過
するので明るさを向上できる。尚、可視光においては、
光学絞りにより開口(この公報の図6参照)が制限され
るので、分解能が高くなる。
【0005】(c)特開平10−201707 この公報には、通常画像と蛍光画像を順次表示する装置
が開示されている。光源に配置された赤+赤外、G、B
の回転フィルタに対し、モード(通常画像と蛍光画像)
の切り替えにより可視光を透過するフィルタと赤外光を
透過するフィルタを選択することが開示されている(こ
の公報の図9−図11)。
【0006】(d)特開平8−140928 この公報には、通常画像と蛍光画像を同時に表示する装
置が開示されている。内視鏡先端に通常画像を撮像する
撮像素子と蛍光画像を撮像する撮像素子が配置されてい
る。そして、光源よりRGBの光が順次照射され、Bの
光が照射されたとき蛍光を撮像することが開示されてい
る。
【0007】(e)特開平8−140929 この公報には、通常画像と蛍光画像を切り替え可能に表
示する装置が開示されている。内視鏡先端に通常画像を
撮像する撮像素子と蛍光画像を撮像する撮像素子が配置
されている。そして、蛍光モード時、蛍光画像をB信号
として、B信号のみをモニタに表示する。
【0008】(f)特開平9−66023 この公報には、通常画像と蛍光画像を合成して同時に表
示する装置が開示されている。内視鏡先端に通常画像を
撮像する撮像素子と蛍光画像を撮像する撮像素子が配置
されている。そして、光源よりR,G,B, 励起光
(または白色光,励起光)が順次照射され、励起光が照
射されたとき蛍光を撮像する。
【0009】(g)特開平9−70384 この公報には、通常画像と蛍光画像を合成して同時に表
示する装置が開示されている。内視鏡先端に通常画像を
撮像する撮像素子と蛍光画像を撮像する超高感度撮像素
子が配置されている。そして、光源よりR,G,Bが順
次照射され、青色光が照射されたとき蛍光を撮像する。
【0010】(h)特開平10−225427 この公報には、蛍光画像を撮像できる電子内視鏡装置が
開示されている。蛍光画像が暗い場合、光学絞りを開く
と共に、読み出し画素サイズを大きくする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】特開平8−14092
8、特開平8−140929、特開平9−66023、
特開平9−70384では、蛍光画像と通常画像の両方
を観察するために、通常画像を撮像する撮像素子と蛍光
画像を撮像する撮像素子の2つが内視鏡先端部に配置さ
れている。このため、挿入部が太くなる欠点や、2つの
撮像素子が必要になることからコストが高くなる欠点が
ある。
【0012】また、特開平8−140928、特開平8
−140929、特開平9−66023、特開平9−7
0384では、蛍光画像と通常画像の両方を観察するた
め、通常画像を撮像する撮像素子と蛍光画像を撮像する
撮像素子の2つが内視鏡先端部に配置されていると共
に、1つの決まった波長の励起光しか照射できない。そ
して、波長を変える場合には、回転フィルタを交換する
必要があり、波長を変更して内視鏡検査を行う場合に、
回転フィルタを交換する面倒な作業が必要になる欠点
や、内視鏡検査に時間がかかる欠点がある。
【0013】(発明の目的)本発明は、上述した点に鑑
みてなされたもので、1つの撮像素子で蛍光画像と通常
画像の両方を撮像可能とし、挿入部を細くできると共
に、コストも低減化できる内視鏡装置(及び内視鏡)を
提供することを目的とする。
【0014】また、実際に接続する内視鏡に応じて、そ
の内視鏡に適した波長の励起光を照射して、画質の良い
蛍光画像と通常画像の両方を得ることができる内視鏡装
置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】白色光による通常画像モ
ードと、蛍光情報を含む蛍光画像モードとの2つを切り
替えて表示可能な内視鏡装置において、蛍光画像モード
と通常画像モードの切り替えに応じ、励起光を含む光
と、赤、緑、青の連続的な光を発生させる光源装置と、
体腔内からの反射光及び蛍光を撮像するための1つの撮
像素子と、前記蛍光モード時の励起光を遮光するための
励起光カットフィルタとを内蔵した内視鏡と、前記励起
光は青色の波長帯域の一部を含んでおり、前記励起光カ
ットフィルタは前記励起光を遮光するとともに、前記青
色光の一部以外の光を透過させることにより、1つの撮
像素子を備えた内視鏡により、通常画像モードでの通常
画像と、蛍光画像モードでの蛍光画像とをそれぞれ得ら
れるようにしている。
【0016】また、白色光による通常画像モードと、蛍
光情報を含む蛍光画像モードとの2つを切り替えて表示
可能な内視鏡装置において、体腔内からの反射光及び蛍
光を撮像するための白黒の撮像素子と、前記励起光を遮
光するための前記撮像素子の前に配置された励起光カッ
トフィルタと、内視鏡種類の情報を含む内視鏡IDとを
内蔵した内視鏡と、蛍光画像モードと通常画像モードの
切り替えに応じ、蛍光画像モードのための励起光含む光
を照射するフィルタと、通常画像モードのための赤、
緑、青の連続的な光を発生させるフィルタとを含む第1
の切り替えフィルタと、前記第1の切り替えフィルタの
励起光の一部の波長を制限する制限フィルタを少なくと
も1つ含み、蛍光画像モード下で、前記内視鏡の内視鏡
IDまたは観察状況に応じて、前記制限フィルタが切り
替え可能な第2の切り替えフィルタを含む光源装置と、
を有し、前記励起光カットフィルタは、前記第1および
第2のフィルタで生成された励起光を遮光する構成にす
ることにより、内視鏡の内視鏡IDまたは観察状況に応
じて、前記制限フィルタを切り替えることにより、照射
される励起光の波長を変えることができ、しかもその場
合に励起光カットフィルタは照射される励起光を遮光し
て、漏れ光に影響されない蛍光画像が得られるようにし
ている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図13は本発明の第1
の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の内視鏡
装置の全体構成を示し、図2は通常観察用フィルタと蛍
光観察用フィルタが設けられた切替フィルタの構成を示
し、図3は通常観察用フィルタ、蛍光観察用フィルタ及
び励起光カットフィルタの波長に対する透過特性を示
し、図4は通常観察モードで白い被写体を観察した場合
と、蛍光観察モードで皮膚を観察した場合とのCCDで
受光した光強度の波長に対する特性を示し、図5は蛍光
観察モードで通常組織と癌組織とを観察した場合の蛍光
強度及び吸光度の特性を示し、図6は通常観察モードと
蛍光観察モードでの動作説明図を示し、図7は第1変形
例の場合における蛍光観察用フィルタ及び励起光カトフ
ィルタの波長に対する透過特性を示し、図8は通常観察
モードで白い被写体を観察した場合と、蛍光観察モード
で皮膚を観察した場合とのCCDで受光した光強度の波
長に対する特性を示し、図9は通常観察モードと蛍光観
察モードとの切替時における光源絞りの開閉制御の動作
のタイミング図を示し、図10は第2変形例の内視鏡装
置の全体構成を示し、図11は図10の第1の切替フィ
ルタと、第2の切替フィルタの構成を示し、図12は第
2の切替フィルタに設けた第1フィルタ及び第2フィル
タの波長に対する透過特性を示し、図13は通常観察モ
ードで白い被写体を観察した場合と、蛍光観察モードで
皮膚を観察した場合とのCCDで受光した光強度の波長
に対する特性を示す。
【0018】図1に示す本発明の第1の実施の形態の通
常観察モードと蛍光観察モードとを備えた内視鏡装置1
Aは、体腔内に挿入して観察するための電子内視鏡2A
と、通常観察用の光及び励起用光を発する光源装置3A
と、通常観察画像と蛍光画像を構築する信号処理を行う
プロセッサ4Aと、通常光による画像と蛍光による画像
を表示するモニタ5とにより構成される。
【0019】電子内視鏡2Aは体腔内に挿入される細長
の挿入部7を有し、この挿入部7の先端部8に照明手段
と撮像手段を内蔵している。挿入部7内には通常観察の
ための照明光及び励起光を伝送するライトガイドファイ
バ9が挿通され、このライトガイドファイバ9の手元側
の入射端に設けた光源用コネクタ10は光源装置3Aに
着脱自在に接続される。
【0020】光源装置3Aは、ランプ駆動回路11によ
り発光するように駆動され、赤外波長帯域から可視光帯
域を含む光を放射するランプ12と、このランプ12に
よる照明光路上に設けられ、ランプ12からの光量を制
限する光源絞り13と、照明光路上に設けられた切替フ
ィルタ部14と、この切替フィルタ部14を通った光を
集光するコンデンサレンズ15とを備えている。
【0021】この切替フィルタ部14は回転用モータ1
6により回転されると共に、移動用モータ20により光
路上に配置されるフィルタが切り替えられる切替フィル
タ17と、回転用モータ16に取り付けたラック18に
螺合するピニオン19を回転駆動することにより、回転
用モータ16と共に切替フィルタ17を光軸に垂直な方
向に移動する移動用モータ20とを備えている。
【0022】切替フィルタ17には図2に示すように内
周側と外周側とに同心状に通常観察用のRGBフィルタ
21と蛍光観察用フィルタ22とが設けてあり、前記移
動用モータ20を駆動することにより光路上に通常照明
用フィルタ21を設定して通常画像モード(通常モード
ともいう)での動作状態に設定したり、通常照明用フィ
ルタ21から蛍光照明用フィルタ22に切り換えて蛍光
画像モード(蛍光モードともいう)に設定した動作状態
に切り替えができるようにしている。
【0023】上記RGBフィルタ21は、周方向にR
(赤)、G(緑)、B(青)の各波長帯域の光をそれぞ
れ透過するR、G、Bフィルタ21a、21b、21c
が3等分するように設けてあり、回転モータ16で回転
駆動されることによりそれぞれが光路中に順次、略連続
的に介挿される。
【0024】また、R、G、Bフィルタ21a、21
b、21cの透過特性は図3(A)に示すように、60
0−700nm、500−600nm、600−700
nmの各波長帯の光をそれぞれ透過するフィルタ特性を
有する。図3等では符号21a、21b、21cの代わ
りに、そのフィルタ透過特性に対応する符号R、G、B
を用いて示している(後述する蛍光観察用フィルタ22
においても、同様である)。
【0025】また、蛍光観察用フィルタ22は、周方向
に狭帯域の赤(R1)、狭帯域の緑(G1)、狭帯域の
励起光をそれぞれ透過するR1、G1、E1フィルタ2
2a、22b、22cが3等分するように設けてあり、
回転用モータ16で回転駆動されることによりそれぞれ
が光路中に順次介挿される。また、R1、G1、E1フ
ィルタ22a、22b、22cの透過特性は図3(B)
に示すように640−660nm、540−560n
m、400−440nmを各波長帯域の光をそれぞれ透
過するフィルタ特性を有する。
【0026】光源装置3Aからの照明光はライトガイド
ファイバ9により、電子内視鏡2Aの挿入部7の先端側
に伝送(導光)される。このライトガイドファイバ9は
蛍光観察のための光と通常観察のための光を少ない伝送
ロスで伝送する。このライトガイドファイバ9として
は、例えば多成分系ガラスファイバ、石英ファイバ等で
構成される。
【0027】ライトガイドファイバ9の先端面に伝送さ
れた光は、その先端面に対向する照明窓に取り付けた照
明レンズ24を経て、拡開して体腔内の観察対象部位側
に照射される。
【0028】先端部8にはこの照明窓に隣接して観察窓
が設けてあり、この観察窓には光学像を結ぶための対物
レンズ系25と、遠点から近点までフォーカスを合わせ
るため空間的に入射光量を制限する絞り26と、励起光
をカットする励起光カットフィルタ27と、蛍光および
反射光の各画像を撮像する撮像素子として例えばモノク
ロ撮像(或いは白黒撮像)を行う電荷結合素子(CCD
と略記)28とが配置されている。蛍光および反射画像
を撮像する撮像素子としては、CCD28の代わりにC
MD (Charged Modulation Device) 撮像素子、C−M
OS撮像素子、AMI(Amplified MOS Imager)、BCC
D(Back Illuminated CCD)でも良い。
【0029】励起光カットフィルタ27は蛍光観察時
に、蛍光を発生させるために励起される励起光を遮光す
るフィルタである。この励起光カットフィルタ27の特
性を図3(C)に示す。この図3(C)に示すように4
60−700nmの波長帯域を透過する、つまり、青色
帯域の一部の波長(400−460nm)を除いた可視
光を透過する特性を有する。
【0030】なお、この電子内視鏡2Aには蛍光画像モ
ードと通常画像モードとを選択する指示操作や、フリー
ズ、レリーズの指示操作を行うためのスコープスイッチ
29が設けてあり、その操作信号は制御回路37に入力
され、制御回路37はその操作信号に対応した制御動作
を行う。
【0031】例えばスコープスイッチ29におけるモー
ド切換スイッチの通常モードスイッチを操作すると、光
源装置3Aはライトガイドファイバ9に通常モードの照
明光、つまりR、G、Bの光を順次供給する状態とな
り、またプロセッサ4Aも通常モードに対応した信号処
理を行う状態になる。
【0032】また、モード切換スイッチの蛍光モードス
イッチを操作すると、光源装置3Aはライトガイドファ
イバ9に蛍光モードの照明光、つまりR1、G1、E1
の光を順次供給する状態となり、またプロセッサ4Aも
蛍光モードに対応した信号処理を行う状態になる。
【0033】CCD28はプロセッサ4A内に設けたC
CD駆動回路31からのCCD駆動信号により駆動さ
れ、CCD28に結像された光学像を光電変換して画像
信号を出力する。
【0034】この画像信号はプロセッサ4A内に設けた
プリアンプ32で増幅され、さらにオートゲインコント
ロール(AGC)回路33で所定レベルまで増幅された
後、A/D変換回路34によりアナログ信号からデジタ
ル信号(画像データ)に変換され、各画像データは切換
を行うマルチプレクサ35を経て、第1フレームメモリ
36a、第2フレームメモリ36b及び第3フレームメ
モリ36cに一時格納(記憶)される。なお、CCD駆
動回路31は制御回路37により制御される。具体的に
は、後述するように通常モードにおいては、Bフィルタ
21cで照明を行った場合、CCD28で受光される光
量が他のR、Gフィルタ21a、21bで照明を行った
場合よりも低下するので、電子シャッタ機能を動作させ
る。
【0035】また、蛍光モードにおいても、E1フィル
タ22cにより励起光を照射して蛍光画像を得る期間に
おけるCCD28で受光される光量がR1、G1フィル
タ22a、22bで照明を行った場合の反射光の場合よ
りもはるかに低下するので、電子シャッタ機能を動作さ
せる。
【0036】また、制御回路37は選択されたモードに
応じて移動用モータ20を制御する。また、回転用モー
タ16は制御回路37により制御されると共に、この回
転用モータ16の回転軸等に取り付けた図示しないエン
コーダの出力は制御回路37に入力され、制御回路37
はこのエンコーダの出力に同期してCCD駆動回路31
やマルチプレクサ35の切換等を制御する。
【0037】また、制御回路37は、マルチプレクサ3
5の切換を制御し、通常モードではR、G、Bフィルタ
21a、21b、21cの照明のもとで撮像した各画像
データをそれぞれ第1フレームメモリ36a、第2フレ
ームメモリ36b、第3フレームメモリ36cに順次記
憶させるように制御する。
【0038】また、蛍光モードにおいても、制御回路3
7は、マルチプレクサ35の切換を制御し、R1、G
1、E1フィルタ22a、22b、22cの照明のもと
で撮像した各信号をそれぞれ第1フレームメモリ36
a、第2フレームメモリ36b、第3フレームメモリ3
6cに順次記憶させるように制御する。上記フレームメ
モリ36a〜36cに格納された画像データは画像処理
回路38に入力され、輪郭強調などが施された後、D/
A変換回路39によりアナログのRGB信号に変換され
てモニタ5に出力される。
【0039】また、このプロセッサ4Aにはプリアンプ
32を通した信号に基づいて光源装置3A内の光源絞り
13の開口量を自動的に制御する調光回路40が設けて
ある。また、この調光回路40は制御回路37により、
制御される。また、この制御回路37は、ランプ駆動回
路11のランプ12を発光駆動するランプ電流を制御す
る。また、この制御回路37はスコープスイッチ29の
操作に応じた制御動作を行う。
【0040】このような構成の内視鏡装置1Aでは、光
源装置3Aの切替フィルタ17のRGBフィルタ21、
蛍光観察用フィルタ22及び、電子内視鏡2Aの撮像光
路中に設けた励起光カットフィルタ27のフィルタ特性
を図3(A)〜図3(C)に示すように設定したことが
特徴の1つになっている。
【0041】この特徴を図4等を参照して以下に説明す
る。図4(A)は通常モードにより、白い紙等の白い被
写体を撮像した場合におけるCCD28の受光面(撮像
面)での光強度を示す。
【0042】この場合には、図3(A)に示す特性の
R、G、Bフィルタ21a、21b、21cによりR,
G,B光の照明が行われ、一方CCD28の前に配置さ
れた励起光カットフィルタ27のフィルタ特性は図3
(C)に示すようにG、Rの光は全て透過するが、Bの
光に対してはその長波長側の一部を透過する特性である
ため、図4(A)で2点鎖線で示すBの短波長側がカッ
トされたものとなる。つまり、Bの光に対しては実線で
示すようにその長波長側の一部のみがCCD28で受光
されることになる。
【0043】従って、Bフィルタ21cによるB光での
照明期間では、CCD28で受光される光量が他のR、
Gフィルタ21a、21bによるR光、G光での照明期
間の場合よりも低下することになる。
【0044】このため(これを解消するため)、後述す
るように、通常観察モードにおいてはBフィルタ21c
による照明期間における撮像の場合には、R、Gフィル
タ21a、21bによる照明期間における撮像の場合に
比べて、その照明光量を増大したり、信号処理系側で増
幅率を増大させてホワイトバランスのとれた通常画像が
得られるようにしている。
【0045】また、図4(B)は蛍光モードで例えば皮
膚を観察した場合におけるCCD28の受光面(撮像
面)での光強度を示す。この場合には、図3(B)に示
すR1、G1、E1フィルタ22a、22b、22cに
より照明されるが、R1、G1フィルタ22a、22b
による反射光は励起光カットフィルタ27の透過帯域内
であるので、皮膚の反射特性に応じてCCD28で受光
されるが、図4(B)の2点鎖線で示すようにE1フィ
ルタ22cの励起光による反射光は励起光カットフィル
タ27の透過帯域の外になるのでカットされる。また、
その励起光による蛍光は励起光カットフィルタ27の透
過帯域内のものがCCD28で受光される。なお、この
蛍光の光量はR1、G1フィルタ22a、22bによる
照明の場合の反射光量に比較してかなり小さいので、図
4(B)では例えば10倍(×10の表記)して表示し
ている。
【0046】また、図5(A)は正常組織の場合と癌組
織の場合における蛍光モードにより得られる蛍光強度の
特性を示す。本実施の形態では、図5(A)に示すよう
に500nm付近での蛍光強度から観察対象部位の診断
ができるようにしている。また、図5(B)は蛍光モー
ドにおける画像生成に利用されるR1、G1フィルタ2
2a、22bの波長帯と酸化ヘモグロビンの吸光度(対
数目盛)の特性例を示す。
【0047】本実施の形態では、R1フィルタ22aの
帯域を酸化ヘモグロビンの吸光度が低い部分に設定し、
かつG1フィルタ22bの帯域を酸化ヘモグロビンの吸
光度が高い部分に設定している。
【0048】従って、モニタ5で例えばカラー表示した
場合、Rで表示した部分に対してGで表示した部分の強
度により血流部分の様子を診断し易い。具体的には、炎
症を起こした組織(正常と分類)の場合には、酸化ヘモ
グロビンの量が増大するため、G1の帯域での反射光強
度が低下し、その反射光強度から診断を行い易くなる。
なお、蛍光モードで照射される励起光E1の青色領域の
光は、半値幅が20nm〜50nmの間にある。
【0049】また、E1フィルタ22cの青色のカット
オフ波長の値は、半値幅で430nm〜450nmの間
にある。また、励起光カットフィルタ27のカットオフ
波長の値は、半値幅で450nm〜470nmの間にあ
る。E1フィルタ22cにより遮光された青色領域(の
長波長領域)と、励起光カットフィルタ27で遮光させ
た青色領域(の短波長領域)の光の透過率はOD4(1
/10000)以下に設定されている。以上の設定にす
ることで、通常モードでの良好なホワイトバランス、蛍
光モードでの明るい蛍光画像、蛍光観察に影響しない漏
れ光状態を実現できるようにしている。
【0050】このような構成による本実施の形態の作用
を以下に説明する。図1に示すように電子内視鏡2Aの
光源用コネクタ10を光源装置3Aに接続し、また電子
内視鏡2Aの図示しない信号用コネクタをプロセッサ4
Aに接続する。そして、図1に示すような接続状態に設
定して、各装置の電源を投入し、動作状態に設定する。
すると、制御回路37は初期設定の動作を行い、この初
期設定の状態では例えば通常モードで動作するように設
定する制御を行う。
【0051】この通常モードでは、制御回路37は光源
装置3Aの移動用モータ20を制御して、切替フィルタ
17をその内周側のRGBフィルタ21が照明光路中に
位置するように設定する。
【0052】そして、回転モータ16を回転させる。ラ
ンプ12の白色光は切替フィルタ17のR、G、Bフィ
ルタ21a、21b、21cが順次照明光路中に配置さ
れるようになり、観察対象側へR、G、Bの照明光が出
射される。
【0053】この動作のタイミングを図6に示す。図6
(A)のモードは通常モードとなり、この通常モードで
は切替フィルタによる(観察対象側への)照明光は上記
のようにR、G、Bフィルタ21a、21b、21cが
順次照明光路中に配置される。これを図6(B)のフィ
ルタとして、R、G、B、R、…、で示している。
【0054】R、G、Bの光で照明され、CCD28で
撮像された信号は、増幅、A/D変換された後、マルチ
プレクサ35が制御回路37で順次切り換えられること
により、第1フレームメモリ36a、第2フレームメモ
リ36b、第3フレームメモリ36cに順次格納され
る。
【0055】これらフレームメモリ36a〜36cに格
納されたR、G、Bの色成分の画像データは所定のフレ
ーム期間(例えば33ms、つまり1/30秒)で同時
に読み出され、画像処理回路38で輪郭強調等がされ、
D/A変換回路39を経てアナログの標準的な映像信
号、ここではRGB信号にされてモニタ5に出力され、
モニタ5の表示面には(白色光を照射した場合に、直接
被写体を観察した場合のカラー色調を反映した)通常観
察画像がカラー表示される。
【0056】上述したように、Bフィルタ21cを通し
て照明を行った場合における被写体側での反射光量は励
起光カットフィルタ27によりその短波長側がカットさ
れてCCD28で受光されるため、そのBの色成分画像
の受光量が他のR、Gの色成分画像の受光量より少なく
なり、そのままではホワイトバランスが崩れることにな
る。
【0057】これを防止するために、制御回路37はC
CD駆動回路31を介して図6(C)に示すようにBフ
ィルタ21cでの照明期間で撮像した場合のCCD28
の増幅率を例えば2倍に増大させる。
【0058】また、制御回路37はランプ駆動回路11
を制御し、図6(D)に示すように、Bフィルタ21c
での照明期間におけるランプ12を駆動するランプ電流
を、例えば通常のランプ電流の値15Aから例えば18
Aに増大させて、Bの照明光量を増大させる。
【0059】また、制御回路37はCCD駆動回路31
を制御し、図6(E)に示すようにCCD28の電子シ
ャッタの機能を動作させる。つまり、R、Gの照明期間
においては、その照明期間の一部の期間でのみ撮像を行
うようにして、短い撮像期間となるようにCCD28を
駆動し、これに対してBの照明期間においては、その照
明期間の全部を撮像に用いるようにして、長い撮像期間
となるようにする。なお、図6(E)で、開は電子シャ
ッタでの撮像期間、閉は撮像を行わない期間(その期間
で光電変換した信号は掃き捨てる)を示す。
【0060】より具体的には、R、Gの照明期間におい
ては、その照明期間の一部の期間でのみ撮像を行うよう
にして、その短い撮像期間以外では光電変換した信号を
掃き出す(掃き捨てて、フレームメモリ36a及び36
bには一部の期間でのみ撮像した画像データを記憶す
る)。
【0061】このようにして、モニタ5にはホワイトバ
ランスがとれた通常画像を表示する。なお、電子シャッ
タによる撮像期間の設定は予め白い被写体を撮像した場
合に、モニタ5でその被写体が白く表示されるように、
制御回路37内の図示しないメモリ等に、具体的な撮像
期間の値が格納されている(或いは、電源投入の後の初
期設定の際に、白い被写体を撮像して、電子シャッタに
よる撮像期間を具体的に設定するようにしても良い)。
この時、電子シャッタの撮像期間ではなく、CCD増幅
率の値、ランプ電流の値を記憶して、これらを単独或い
は組み合わせても良い。
【0062】このようにして通常モードで被写体を観察
でき、例えば注目する患部部位等の被写体に対して蛍光
観察を行いたい場合には、スコープスイッチ29のモー
ド切換スイッチの蛍光モードスイッチを操作する。
【0063】すると、この操作信号を受けて、制御回路
37は光源装置3Aは移動用モータ20を駆動して、切
替フィルタ17を移動させ、蛍光観察用フィルタ22が
照明光路上に配置される状態に設定し、蛍光モードに切
り換える。
【0064】図6(A)に示すように蛍光モードに設定
されると、電子内視鏡2Aのライトガイドファイバ9に
は蛍光モードの照明光、つまり図6(B)に示すR1、
G1、E1の光が順次供給される状態となる。
【0065】そして、被写体にはR1、G1、E1の光
が順次照射される。R1、G1の照明の場合には、通常
モードでのR、Gの光が順次照射された場合と同様の動
作となる。つまり、この場合にはR1、G1の被写体で
の反射光をCCD28で受光する。この場合、励起光カ
ットフィルタ27による影響を受けないで、CCD28
は撮像することになる。
【0066】これに対し、励起光E1を照射した場合に
は、その励起光E1の反射光は励起光カットフィルタ2
7で殆ど完全に遮光され、かつこの励起光カットフィル
タ27の透過帯域内の被写体側からの蛍光を受光する。
【0067】この蛍光の強度は、R1、G1の被写体で
の反射光の強度に比べてはるかに小さいので、上述した
通常モードでのR、Gの照明、Bの照明及びそれらの場
合の信号処理と類似した動作を行うようにして、(R
1、G1の被写体での反射光の画像と対比し易い)明る
い蛍光画像が表示されるようにする。
【0068】具体的には、R1、G1の被写体での反射
光を撮像する場合には、図6(E)に示すように電子シ
ャッタにより、照明期間の一部の期間でのみCCD28
で撮像した画像データを第1フレームメモリ36a、第
2フレームメモリ36bに格納するようにする。
【0069】これに対し、E1の励起光を照射した場合
で、その蛍光画像を撮像する場合には、図6(C)に示
すようにCCD28の増幅率を例えば10倍から100
倍程度に増大し、かつ図6(D)に示すようにランプ電
流も例えば21Aに増大し、励起光の照明光量も増大さ
せる。そして、この場合に撮像した蛍光画像データを第
3フレームメモリ36cに格納する。
【0070】そして、1フレーム周期で第1フレームメ
モリ36a〜第3フレームメモリ36cの画像データを
同時に読み出し、モニタ5で例えば擬似的にカラー表示
する。このようにして、蛍光モードにおいても、明るい
S/Nの良好な蛍光画像が得られるようにする。
【0071】蛍光モードにより得られる蛍光画像によ
り、図5等を参照して説明したように正常組織と癌組織
とを診断し易い画像や、炎症部分があるか否かを診断し
易い画像を得ることができる。
【0072】より具体的には、400nm−440nm
の励起光E1を照射した際の正常組織と癌組織の蛍光ス
ペクトルでは。正常組織に対し、癌組織では蛍光強度が
減衰する。従って、400nm−440nmの励起光E
1を照射し、その際発生する蛍光スペクトル強度を検出
することで正常組織と癌組織の診断が可能となる。
【0073】また、炎症を起こした組織(正常に分類)
では、ヘモグロビンの量が増えるため、蛍光スペクトル
強度が減衰する。そして、G1とR1はヘモグロビンの
吸光度に差のある波長帯が選定されている。つまり、G
1,R1の情報を比較することでヘモグロビンの量を検
出でき、前記蛍光波長と反射波長を組み合わせることで
炎症組織による蛍光の減衰を補正できる。
【0074】本実施の形態は以下の効果を有する。電子
内視鏡2Aの撮像素子の前に配置した励起光カットフィ
ルタ27は、青色の波長帯域の一部を含む励起光をカッ
トすると共に、前記励起カットフィルタ27は、通常観
察を行うための可視領域の青色光の一部以外の光を透過
する(青色光の一部と、緑、赤の波長帯の全域を透過す
る)ようにしているので、1つの撮像素子を挿入部7の
先端部8に配置することにより、通常画像の撮像と蛍光
画像の撮像及び信号処理により通常画像と蛍光画像の表
示ができる。
【0075】従って、(複数の撮像素子を内蔵した場合
に比較して)電子内視鏡2Aの挿入部7を細径にでき、
挿入使用できる適用範囲を広げることができると共に、
挿入の際に患者に与える苦痛を軽減できる。また、術者
も体腔内に挿入する作業が容易となる。また、1つの撮
像素子で済むので低コスト化が可能となる。
【0076】また、励起光として可視光の波長帯域(領
域)内の青色を採用しているので、光源装置3Aのラン
プ12として、通常照明(白色照明)に使用できるハロ
ゲンランプ、キセノンランプ等を使用できる。また、紫
外線等を励起光とした場合に比較して、ライトガイドフ
ァイバ9による伝送ロスを小さくできたり、通常照明用
のものをそのまま使用できる等のメリットがある。
【0077】また、生体に励起光を照射する場合、紫外
光では生体の表面付近の組織しか励起光を照射できない
が、青色光の場合にはより深部側の組織に励起光を照射
することができる利点もある。
【0078】次に第1の実施の形態の第1変形例を説明
する。この第1変形例の内視鏡装置は図1の内視鏡装置
1Aにおいて、切替フィルタ17の蛍光観察用フィルタ
22のフィルタ特性と、励起光カットフィルタ27の特
性を変更した構成である。
【0079】この第1変形例では切替フィルタ17の蛍
光観察用フィルタ22としては、図2のE1フィルタ2
2cの代わりに図7(A)に示すようにE2の特性の励
起用フィルタを採用している。
【0080】つまり、図7(A)に示すR1及びG1は
図3(B)で説明したようにそれぞれ640−660n
m、540−560nmを透過する。これに対し、蛍光
励起用のE2フィルタは図7(A)に示すように440
−490nm、つまり青色帯域の一部、具体的には青色
帯域の長波長側を透過するように設定されている。ま
た、励起光カットフィルタ27は図7(B)に示す透過
特性のものが採用されている。
【0081】つまり、青色帯域の一部、具体的には39
0−430nmの波長を透過するものと、500−72
0nm程度で、緑と赤とを透過する特性に設定されてい
る。そして、この励起光カットフィルタ27はE2の波
長帯域を殆ど完全にカットするように設定されている。
つまり、図7(A)の440−490nmの波長帯域は
遮光するように設定されている。蛍光モードで照射され
る励起光の青色領域の光は半値幅で20nm〜50nm
の間にある。
【0082】また、E2の青色のカットオフ波長は、半
値幅で440nm〜450nmの間にある。励起光カッ
トフィルタ27のカットオフ波長は、半値幅で420n
m〜440nmの間にある。また、E2により遮光され
た青色領域と、励起光カットフィルタ27で遮光させた
青色領域の光の透過率はOD4以下に設定されている。
以上の設定にすることで、十分な励起光と青色光、蛍光
観察に影響しない漏れ光状態を実現できるようにしてい
る。
【0083】また、この変形例の場合における通常モー
ドで白い被写体を撮像した場合には、CCD28で受光
される光量が図8(A)のようになる。つまり、Bで照
明した場合には、2点鎖線で示す長波長側の反射光が励
起光カットフィルタ27により遮光され、実線で示す短
波長側の反射光が受光される。G、Rの反射光は図4
(A)で説明した場合と同様に、励起光カットフィルタ
27の透過特性帯域内であるので、この励起光カットフ
ィルタ27の特性に影響されないで受光される。
【0084】この場合には、通常光におけるB光の照明
で、励起光カットフィルタ27により、その一部が遮光
され、実際に撮像に用いられる波長帯域が400〜42
0nmとなる。従って、組織の表面の情報を強調して得
る場合に適する。
【0085】また、図8(B)は蛍光モードで皮膚を観
察した場合におけるCCD28で受光される光強度を示
す。図4(B)で説明した場合と類似して、この場合に
も2点鎖線で示す励起光E2による反射光は励起光カッ
トフィルタ27により、殆ど完全にカットされ、励起光
カットフィルタ27の透過特性帯域内の蛍光がCCD2
8で受光される。
【0086】第1の実施の形態では励起光が青色の波長
帯域における短波長帯域であったが、本変形例では励起
光のB光が440〜490nmのように長波長帯域とし
たことにより、第1の実施の形態に比較して、組織の深
部側まで励起光が届き、深部側の情報をより強調して得
ることができる。
【0087】また、R1及びG1による照明光での反射
光は皮膚での反射特性に応じて受光されることになる。
また、本変形例では図9に示すようにして、蛍光観察時
の照明光量を増大すると共に、モード切替時に光源絞り
13を制御してハレーションを防ぐようにしている。
【0088】つまり、通常モードから蛍光モードに切り
変える時、光源絞り13の位置を制御回路37は(制御
回路37内のメモリ)に記憶する。そして、光源絞り1
3を最大開口量付近にまで、開口して励起光の光量を増
大させた状態で蛍光モードでの蛍光観察を行う。
【0089】そして、蛍光モードから通常モードに切り
替わる時、光源絞り13を前記蛍光モードに切り替える
時、直前に記憶した絞り位置に戻す。これにより蛍光モ
ードから通常モードに切り替える際に発生し易い白飛
び、つまりハレーションを防ぐことができる。
【0090】尚、光源絞り13だけではなく他に、モー
ド切替の直前の光源装置3Aのランプ電流、CCD28
の増幅率、プロセッサ3Aの設定値を(制御回路37内
のメモリ等に)記憶し、切り替え時にその値に戻す。
【0091】また、切り替え時に前の値ではなく、特定
の値にしてもよい。例えば通常モードでは光源装置3A
の絞り13を最低の値にし、CCD28の増幅率を落と
す。また、蛍光モードでは光源絞り13の開口量を最大
にし、CCD28の増幅率を最大にするようにしても良
い。また、電源投入時には必ず通常モードになるように
制御するようにしても良い。本変形例の場合も第1の実
施の形態と類似した効果を有する。
【0092】図10は第1の実施の形態の第2変形例の
内視鏡装置1Bの構成を示す。この内視鏡装置1Bは図
1の内視鏡装置1Aにおいて、光源装置3Aの代わりに
一部構成が異なる光源装置3Bを採用している。この光
源装置3Bは第1の切替フィルタ17′と第2の切替フ
ィルタ43とが照明光路上に配置されている。
【0093】具体的には図1の光源装置3Aにおける光
源絞り13とランプ12との間に、モータ44により回
転位置が制御される第2の切替フィルタ43を配置し、
またその前方位置には回転用モータ16により回転され
る第1の切替フィルタ(回転フィルタ)17′が配置さ
れている。
【0094】第1の実施の形態では切替フィルタ17は
内周側と外周側とにフィルタ21、22が同心状に設け
られていたが、本変形例における第1の切替フィルタ1
7′は図11(A)に示すように周方向に通常観察用の
RGBフィルタ21が設けられており、回転用モータ1
6のより回転駆動される。このため、図1における移動
用モータ20等は設けていない。
【0095】また、第2の切替フィルタ43には図11
(B)に示すように周方向の2箇所に第1フィルタ43
aと第2フィルタ43bとが配置されている。第1フィ
ルタ43aは例えばガラスなどで形成され、図12の点
線で示すように青色帯域から赤色帯域までの可視光全て
を透過する。
【0096】一方、第2フィルタ43bは例えばBK
7、石英などの基板に干渉膜が蒸着形成された帯域制限
フィルタであり、図12の実線で示すように450nm
〜510nmの光を遮光する透過特性を有する。つま
り、青色の短波長側を透過し、励起光として使用される
フィルタ特性部分(このフィルタ部分を透過した励起光
をE2と記す)、緑色及び赤色をそれぞれ透過する部分
とからなる。
【0097】そして、この内視鏡装置1Bでは通常モー
ドでは、制御回路37はモータ44の回転位置を制御
し、照明光路上に第2の切替フィルタ43の第1フィル
タ43aが配置されるように制御し、また蛍光モードで
は、制御回路37はモータ44の回転位置を制御し、照
明光路上に第2の切替フィルタ43の第2フィルタ43
bが配置されるように制御する。つまり、本変形例では
通常モード、蛍光モードの切り替えに応じ、第2の切替
フィルタ43の回転位置が制御され、第1フィルタ43
aと第2フィルタ43bが選択される。
【0098】図13(A)、(B)は通常モードで白い
被写体及び蛍光モードで皮膚を撮像した時、CCD28
に到達する光の波長特性を示す。通常モードでは、第1
の切替フィルタ17′と、第2の切替フィルタ43の第
1フィルタ43aが選択され、電子内視鏡2Aの先端か
らRGBの照明光が順次照射される。
【0099】電子内視鏡2AのCCD28の前面には励
起光カットフィルタ27が設けてあるため、前記B光の
一部の波長が遮光され、結局、図13(A)に示すよう
に460nm−500nmに制限されたB光およびR
光、及びG光の反射光がCCD28で撮像される(図3
(A)の場合と同様)。
【0100】一方、蛍光モードでは、第1の切替フィル
タ17′と、第2の切替フィルタ43の第2フィルタ4
3bとが選択される。そして、電子内視鏡2Aの先端か
らE2(Bの光の450−500nmがカットされ、4
00−450nmの光となる),G,Rが順次、照射さ
れる。電子内視鏡2AのCCD28の前面には励起光カ
ットフィルタ27が設けてあるため、前記励起光E2は
すべて遮光され(図13(B)で2点鎖線で示す)、こ
の励起光E2で励起された蛍光とR光、G光の反射光が
CCD28で撮像される。この図13(B)も、図4
(B)等の場合と同様に皮膚での蛍光、及び反射光観察
の場合で示している。
【0101】通常モードおよび蛍光モードで照射される
青色光および励起光の青色領域の光は、半値幅で20n
m〜50nmの間にある。また、第2フィルタ43bの
青色のカットオフ波長は、半値幅で430nm〜450
nmの間にある。励起光カットフィルタ27のカットオ
フ波長は半値幅で450nm〜470nmの間にある。
第2フィルタ43bにより遮光された青色領域と、励起
光カットフィルタ27で遮光させた青色領域の光の透過
率はOD4以下に設定されている。
【0102】以上の設定にすることで、簡単な構成で通
常モードでの良好なホワイトバランス、蛍光モードでの
明るい蛍光画像、蛍光観察に影響しない漏れ光状態を実
現できる。
【0103】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態を図14ないし図22を参照して説明する。
本実施の形態の目的は、異なる内視鏡(スコープ)にお
いても、画質の良い蛍光画像と通常画像の両方を得るこ
とができる内視鏡装置を提供することにある。
【0104】図14に示す第2の実施の形態の内視鏡装
置2Cは第1及び第2の電子内視鏡(ここでは、スコー
プと略記)2A、2Bと、照明光を供給する光源装置3
Cと、信号処理を行うプロセッサ4Cと、画像を表示す
るモニタ5とから構成される。
【0105】この内視鏡装置1Cでは、例えば図1の電
子内視鏡(ここでは、第1のスコープと略記)2Aの他
に2つの撮像素子を内蔵した機種等が異なる電子内視鏡
(第2のスコープ)2Bでも使用できるようにしてい
る。この第2のスコープ2Bは蛍光観察用CCD(蛍光
用CCD)28aと通常観察用CCD(通常用CCD)
28bとを挿入部7の先端部8に設けている。
【0106】先端部8の観察窓には光学像を結ぶための
対物レンズ系25aと、空間的に光量を制限する第1絞
り26aと、励起光カットフィルタ27aと、蛍光像を
撮像する撮像素子としての蛍光観察用CCD28aとに
よる蛍光観察用撮像部と、光学像を結ぶための対物レン
ズ系25bと、第2絞り26bと、通常像を撮像する撮
像素子としての通常観察用CCD28bとによる通常観
察用撮像部とが配置されている。なお、第1絞り26a
のfNo.は第2絞り26bのfNo.より小さい値と
なる。つまり、蛍光用CCD28aにより多くの光量が
入るようになっている。
【0107】2つのCCD28a、28bは切替スイッ
チ46を介してCCD駆動回路31とプリアンプ32と
に接続されている。この切替スイッチ46は制御回路3
7により切替が制御される。つまり、スコープスイッチ
29により蛍光モードが選択されると、蛍光用CCD2
8aが選択使用され、通常モードが選択されると、通常
用CCD28bが選択使用される。
【0108】また、本実施の形態では異なる種類の第1
及び第2のスコープ2A、2Bを接続して使用できるよ
うに各スコープ2A、2Bにはそれぞれそのスコープ2
A、2Bの種類(機種)を含む固有の識別情報を発生す
るスコープID回路47a、47bを有する。なお、ス
コープID回路47a、47bは、それぞれスコープ2
A、2Bの機種を含む情報が書き込まれたメモリ素子で
構成されるが、これに限定されるものでなく、例えば複
数のスイッチからなるディップスイッチ等で構成するこ
ともできる。
【0109】そして、プロセッサ4C側には接続された
スコープ2A、2Bの識別情報を識別するための機種検
知回路48が設けてあり、機種検知回路48により検知
された機種情報は制御回路37に送られ、制御回路37
は検出された機種に応じてその機種のスコープに適した
蛍光モード及び通常モードで観察できるように光源装置
3C等を制御する。
【0110】また、本実施の形態における光源装置3C
は図1の光源装置3Aにおいて、さらに光源絞り13と
ランプ12との間に、モータ49により回転位置が切り
替えられる切替フィルタ50が配置されている。
【0111】この切替フィルタ50は後述するように、
実質的に可視光の波長帯を制限することなく透過するフ
ィルタの他に、蛍光モード下で、接続使用されるスコー
プ2A或いは2Bに応じて、被写体側に照射される励起
光の波長を制限する少なくとも1つのフィルタを備えて
いる。そして、スコープID回路47a、47bに応じ
て、或いは観察状況に応じて切替フィルタ50に設けた
複数のフィルタ(帯域を制限しないフィルタと少なくと
も1つ(本実施の形態では2つ)の帯域制限するフィル
タ)を切り替えて使用できるようにしている。
【0112】また、本実施の形態における切替フィルタ
部14′は図1の切替フィルタ部14における切替フィ
ルタ17と一部異なる切替フィルタ17″が採用されて
いる。
【0113】図15(A)に示すようにこの切替フィル
タ17″は内周側に通常観察用のRGBフィルタ21が
配置され、外周側に蛍光観察用フィルタ51が配置され
ている。
【0114】この切替フィルタ17″には、通常観察の
ためのRGBフィルタ21が同心円状の内周側に、蛍光
観察のためのR3,G3、E3フィルタ51が同心円状
の外周側に配置されている。そして、通常モード、蛍光
モードの切替に応じ、内周側のRGBフィルタ21と外
周側の蛍光観察用フィルタ51が選択される。
【0115】内周側の通常観察用のRGBフィルタ21
はその透過特性は図16(A)に示すように図3(A)
と同様の特性である。つまり、Rフィルタ21aは、6
00−700nm、Gフィルタ21bは500−600
nm、Bフィルタ21cは400−500nmの各波長
帯を透過するように設定されている。
【0116】また、外周側に設けた蛍光観察用フィルタ
51はR3、G3、E3フィルタ51a、51b、51
cからなり、その透過特性は図16(B)に示すような
特性に設定されている。つまり、R3フィルタaは60
0−660nnnm、G3フィルタ51bは540−5
60nm、E3フィルタ51cは400−470nmの
各波長帯を透過するように設定されている。
【0117】図15(B)は切替フィルタ50の配置図
で、周方向に3つのフィルタ52a、52b、52cが
配置されている。そして、通常観察、蛍光観察のモード
の切替、またはスコープの機種、蛍光観察のうちの状況
(ユーザの選択)に応じたモード(例えば、より深部の
情報を見たいモード、明るさ優先モード)に応じ、切替
フィルタ50の回転位置が制御され、光路上に第1フィ
ルタ52a、第2フィルタ52b、第3フィルタ52c
の1つが切替設定される。
【0118】第1フィルタ52aは、図16(C)に示
すように青色から赤色の波長帯域まで、可視光の全ての
波長帯の光を透過する。通常モードでは、制御回路37
はモータ49を制御して、この第1フィルタ52aが光
路上に配置されるようにする。
【0119】また、CCD28aの前に配置した励起光
カットフィルタ27aは図16(D)に示すような透過
特性に設定されている。具体的にはこの励起光カットフ
ィルタ27aは490−700nmの波長帯域の光、つ
まり、青色帯域の短波長側の一部を除いた可視光を透過
する。
【0120】また、図15(B)に示す第2フィルタ5
2b及び第3フィルタ52cは、それぞれ図17
(A)、(B)に示す透過特性に設定されている。第2
フィルタ52bは430−700nmの波長帯域の光を
透過する。また、第3フィルタ52cは400−440
nmの青色の一部と500nm以上の緑及び赤の光を透
過する。
【0121】この第2フィルタ52bは第2のスコープ
2Bが接続されて、蛍光モードに選択された場合に(第
1のフィルタ52aとの2つから観察状況に応じてユー
ザが)選択使用可能となる。
【0122】また、第3フィルタ52cは図1により詳
しく示す第1のスコープ2Aが接続されて、蛍光モード
に選択された場合に使用される。その他の構成は第1の
実施の形態と同様である。
【0123】次に本実施の形態の作用を説明する。第1
のスコープ2A或いは2Bがプロセッサ4Bに接続され
ると、そのスコープID回路47i(i=a或いはb)
からのID情報を機種検知回路48で検知し、この機種
検知回路48の検知信号により制御回路37は、接続さ
れたスコープの機種を判断する。そして、判断した機種
に応じた制御動作を行う。
【0124】例えば第2のスコープ2Bが接続された状
態の場合で、通常モードが選択されると、制御回路37
は切替スイッチ46を通常観察用CCD28bが選択さ
れるように切り替える。
【0125】また、この通常モードでは切替フィルタ部
14′の内周側のRGBフィルタ21が光路上に配置さ
れ、また切替フィルタ50は第1フィルタ52aが光路
上に配置される。この状態で白い被写体を観察した場合
にCCD28bで受光した光強度は図18(A)のよう
になる。
【0126】図4(A)等では青色の波長帯の一部が励
起光カットフィルタ27でカットされていたが、本実施
の形態ではCCD28bの前には励起光カットフィルタ
が配置されていないので、通常のCCDでの撮像と同様
にR、G、Bの面順次撮像を行うことができる。
【0127】このため、このモードでは第1の実施の形
態におけるBの照明期間に、ランプ電流の増大等を必要
としないで、ホワイトバランスのとれた撮像及び表示を
行うことができる。
【0128】また、蛍光モードが選択されると、制御回
路37は蛍光観察用CCD28aが選択されるように切
替スイッチ46を切り替える。また、制御回路37は移
動用モータ20を制御して、蛍光観察用フィルタ51が
照明光路上に配置されるように切替フィルタ17″を移
動する。なお、切替フィルタ50は第1フィルタ52a
が照明光路上に配置されたままである。
【0129】この場合には、第1フィルタ52aを透過
し、蛍光観察用のE3フィルタ51cを透過した励起光
として図16(B)のE3で示す比較的帯域の広い励起
光が照射され、この励起光はCCD28aの前に配置し
た励起光カットフィルタ27aにより殆ど完全に遮光さ
れる(図18(B)で2点鎖線で示す。本実施の形態で
は、励起光の波長帯域を広げることにより、その照射エ
ネルギを増大させて、発生する蛍光の光強度を大きくし
ている。
【0130】また、R3、G3による照明により、その
反射光は励起光カットフィルタ27aにより遮光される
ことなくCCD28aで受光されることになる。なお、
蛍光モードではCCD28aの増幅率、ランプ電流等は
増大される。
【0131】このように蛍光観察用CCD28a、通常
観察用28bを備えたスコープ2Bでは、それぞれの機
能を兼用した場合よりも向上できるので、それぞれのモ
ードで画質の良い画像を得ることができる。
【0132】例えば通常モードでは青色の波長帯域の一
部が励起光カットフィルタで遮光されるような事なく撮
像でき、S/Nの良い通常画像を得ることができる。ま
た、蛍光モードにおいても、励起光の波長帯域を広げる
ことができ、よりエネルギ強度の大きな励起光を照射で
き、励起光で発生される蛍光の強度を大きくしてやはり
S/Nの良い蛍光画像を得ることができる。
【0133】また、本実施の形態では蛍光モードの場
合、さらに深部側の情報を得たいと望む場合には、第2
フィルタ52bを選択することもできる。この選択は、
例えばスコープスイッチ29で選択することができる。
この選択を行った場合には、制御回路37はモータ49
を90°回転させて、光路上には第1フィルタ52aの
代わりに第2フィルタ52bが配置される状態にする。
【0134】この第2フィルタ52bは図17(A)に
示すように(図16(C)に示す)第1フィルタ52a
の透過特性に比べて、青色の短波長側をカットする特性
となっている。このため、この選択の蛍光モードでは、
皮膚を観察した場合には図19のようになる。この場合
には、励起光の多くが組織深部に到達するので、深部側
からの蛍光の強度を大きくすると共に、ポルフィリンの
励起波長である400nm付近の励起光を除くことでポ
ルフィリンによる自家蛍光の影響を軽減できる。
【0135】また、図16(D)に示す特性の励起光カ
ットフィルタ27aの代わりに、図20(A)に示すよ
うな特性の励起光カットフィルタ27a′を採用しても
良い。この励起光カットフィルタ27a′は、490−
620nmを透過するように設定されている(従って、
620nm或いはこれより少し波長が長い630nm以
上の赤色光を透過しない)。このようにして、ポルフィ
リンの蛍光帯域つまり、赤色の一部を遮光するように設
定している。この励起光カットフィルタ27a′を採用
した場合には、皮膚を観察した場合には図20(B)の
ようになる。この場合には、よりポルフィリンによる自
家蛍光の成分を削減できるようになる。
【0136】また、本実施の形態では第1の実施の形態
で説明したスコープ2Aを接続して使用することもでき
る。このスコープ2Aを採用した場合には、通常モード
では制御回路37の制御により、移動用モータ20が駆
動され、切替フィルタ部14′は内周側のRGBフィル
タ21が光路上に配置されるようになる。
【0137】また、切替フィルタ50は第1フィルタ5
2aが照明光路上に配置される。そして、スコープ2A
の先端からRGBが照射される。この場合、スコープ2
AのCCD28の前面には励起光カットフィルタ27が
あるため、前記B光の一部の波長が遮光され、結局、4
60nm−500nmに制限されたB光およびR光、G
光の反射光がCCD28で撮像される。
【0138】従って、この場合に白い被写体を撮像した
場合には、CCD28で受光される光強度は図21
(A)に示すようになる。また、この場合には第1の実
施の形態で説明したようにB光の照明の際に、制御回路
37はCCD28の増幅率の増大、ランプ電流の増大な
どを行うように制御する。
【0139】また、蛍光モードが選択されると、切替フ
ィルタ17″は移動用モータ20により移動され、蛍光
観察用フィルタ51が光路上に配置される。また、切替
フィルタ50は第3フィルタ52cが光路上に配置され
る。
【0140】この蛍光モードで皮膚を観察した場合にお
けるCCD28で受光した光強度の特性を図21(B)
に示す。スコープ2Aの先端からE3のうち400〜4
40nmの励起光と、G3,R3が照射される。そし
て、CCD28の前面には励起カットフィルタ27があ
るため、前記400〜440nmの励起光はすべて遮光
され、400〜440nmの励起光で励起された蛍光と
R光、G光の反射光がCCD28で撮像される。
【0141】図22はモニタ5での画像の表示例を示
す。図22(A)に示すようにモニタ5の内視鏡画像表
示エリア5aの例えば左側の患者情報表示エリア5bに
は患者のID、名前などが表示され、さらにその下側に
は観察モード(図では簡単化のため単にモードと表示)
を表示するモード表示エリア5cが設けてある。
【0142】そして、このモード表示エリア5cには図
22(B)により詳しく示すように通常モード(白色光
モード)、蛍光モードが表示され、また蛍光モードでは
明るさ優先モードと、深部情報(優先モード)を表示す
る。なお、接続されたスコープの機種も表示するように
しても良い。
【0143】このような構成及び作用を有する本実施の
形態は以下の効果を有する。第1の実施の形態で説明し
たスコープ2Aでも使用できると共に、さらに通常観察
用及び蛍光観察用の撮像素子をそれぞれ内蔵したスコー
プ2Bでも使用できる。
【0144】そして、第1の実施の形態で説明したスコ
ープ2Aを接続した場合には、第1の実施の形態と同様
の作用効果を有する。また、通常観察用及び蛍光観察用
の2つの撮像素子を内蔵したスコープ2Bを接続した場
合には、よりS/Nの良い通常画像と蛍光画像とを得る
こともできる。
【0145】なお、図14ではスコープ2Aと2Bそれ
ぞれが、その機種を含む固有のID(識別情報)を発生
するスコープID回路47a、47bを備えた構成であ
るが、単に機種情報をプロセッサ4Cにそれぞれ入力し
ても良い。
【0146】また、図14では簡単化のため、2つの種
類のスコープ2A、2Bの場合で説明したが、この場合
には一方のスコープ、例えばスコープ2A側にはスコー
プID回路47aを設けない場合にも適用できる。つま
り、この場合には、スコープ2Aがプロセッサ4Cに接
続された場合には、スコープIDを発生しないので、機
種検知回路48の出力により制御回路37はスコープ2
Aの機種であると判断して、対応する制御動作を行うこ
ともできる。
【0147】図23は図14の第1変形例の内視鏡装置
1Dの構成を示す。この内視鏡装置1Dはスコープ2D
と、光源装置3Dと、プロセッサ4D及びモニタ5とか
ら構成される。
【0148】スコープ2Dは、図14のスコープ2Bに
おいて、スコープスイッチ29、スコープID回路47
及び切替スイッチ46を有しない構造である。つまり、
蛍光観察用CCD28aと、通常観察用CCD28bと
を内蔵したスコープである。また、光源装置3Dは図1
の光源装置3Aにおいて、光源絞り13を有しないで、
かつこの光源絞り13の位置に図10の切替フィルタ4
3を配置した構成にしている。
【0149】また、プロセッサ4Dは基本的には2つの
CCD28a、28bそれぞれを駆動すると共に、それ
ぞれの出力信号に対して蛍光画像と通常画像を構築する
ためにそれぞれ専用の処理回路で信号処理を行う構成と
なっている。具体的には、CCD28aはCCD駆動回
路31aにより駆動され、CCD28aの出力信号は蛍
光画像用処理回路で処理される。
【0150】つまり、CCD28aの出力信号はプリア
ンプ32aで増幅され、AGC回路33aで所定レベル
まで増幅される。その出力信号はA/D変換回路34a
によりデジタル信号に変換され、タイミング制御回路3
7により制御されるフレームメモリ35aに一時格納さ
れる。このフレームメモリ35aに格納された画像デー
タはタイミング制御回路37による制御下で読み出され
て画像処理回路38aに入力される。
【0151】また、CCD28bはCCD駆動回路31
bにより駆動され、CCD28bの出力信号は通常画像
用処理回路で処理される。つまり、CCD28bの出力
信号は プリアンプ32bで増幅され、AGC回路33
bで所定レベルまで増幅される。
【0152】その出力信号はA/D変換回路34bによ
りデジタル信号に変換され、タイミング制御回路37に
より制御されるフレームメモリ35bに一時格納され
る。このフレームメモリ35bに格納された画像データ
はタイミング制御回路37による制御下で読み出されて
画像処理回路38bに入力される。
【0153】画像処理回路38a、38bにより輪郭強
調等の処理が行われた画像データは、スーパインポーズ
回路61に入力され、必要に応じて両信号をスーパイン
ポーズすることもできる。スーパインポーズ回路61の
出力信号はD/A変換回路39を経てアナログのRGB
信号に変換され、モニタ5に出力される。
【0154】また、プロセッサ4Dにはモードスイッチ
62が設けてあり、このモードスイッチ62を操作する
ことにより蛍光モードと通常モードとの画像を得ること
ができるようにしている。
【0155】また、蛍光モードと通常モードとを順次切
り換えて観察するモードも備え、この場合には、両信号
はスーパインポーズ回路61によりスーパインポーズし
て蛍光画像と通常画像をモニタ5に同時に並べて表示す
ることもできるようにしている。
【0156】この第1変形例では、例えば通常モードで
使用する場合には、切替フィルタ17のRGBフィルタ
21が照明光路上に配置され、また切替フィルタ43は
第1フィルタ43aが照明光路上に配置されて使用され
る。また、蛍光モードでは、切替フィルタ17の蛍光観
察用フィルタ22が照明光路上に配置され、また切替フ
ィルタ43は第2フィルタ43bが照明光路上に配置さ
れて使用される。
【0157】なお、図23では蛍光画像処理回路と通常
画像処理回路とでD/A変換回路39を共通に使用して
いるが、それぞれ専用のD/A変換回路39を使用する
ような構成にしても良い。
【0158】この第1変形例は第2の実施の形態で説明
したように、蛍光観察用CCD28aと通常観察用CC
D28bとを内蔵したスコープ2Dの場合に、S/Nの
よい蛍光画像と通常画像を得ることができる。
【0159】図24は図14の第2変形例の内視鏡装置
1Eの構成を示す。この内視鏡装置1Eはスコープ2E
と、光源装置3Eと、プロセッサ4E及びモニタ5とか
ら構成される。
【0160】スコープ2Eは図23のスコープ2Dにお
いて、CCD28bの代わりにモザイクフィルタ63等
の光学的に色分離するカラーフィルタを備えたカラーC
CD28cが採用されている。また、光源装置3Eは図
23の光源装置3Dにおいて、切替フィルタ17の代わ
りに図14の切替フィルタ17″が採用されていると共
に、光源絞り13も配置されている。
【0161】また、プロセッサ4Eは、図23のプロセ
ッサ4Dにおいて、AGC回路33bの出力信号に対し
て色分離を行う色分離回路64が設けてあり、この色分
離回路64により分離された輝度信号Yと色信号Cとの
Y/Cコンポーネント信号をA/D変換回路34bでデ
ジタル信号に変換して、メモリ35b′に格納するよう
にしている。このメモリ35b′の出力信号は画像処理
回路38bに入力される。
【0162】また、プリアンプ32a、32bの出力信
号は調光回路65に入力され、この調光回路65により
適正なレベルと比較してその比較出力により光源絞り1
3の開口量を調整して調光を行うようにしている。この
第2変形例では、例えば通常モードで使用する場合に
は、切替フィルタ17のRGBフィルタ21が照明光路
上から退避され、また切替フィルタ43は第1フィルタ
43aが照明光路上に配置されて使用される。
【0163】そして、CCD駆動回路31bはカラーC
CD28cにCCD駆動信号を印加して、蓄積された信
号電荷を読み出し、A/D変換回路34bでデジタル信
号に変換した後、色分離回路64で色分離して、輝度信
号Yと色信号Cに分離してメモリ35bに一時格納す
る。
【0164】このメモリ35bから読み出された信号は
画像処理回路38bに入力され、内部のマトリクス回路
でRGB信号への変換と輪郭強調等が施された後、スー
パインポーズ回路61をスルーしてD/A変換回路39
に入力され、アナログのRGB信号に変換されてモニタ
5に出力される。
【0165】また、蛍光モードでは、切替フィルタ17
の蛍光観察用フィルタ22が照明光路上に配置され、ま
た切替フィルタ43は第2フィルタ43bが照明光路上
に配置されて第1の変形例と同様に使用される。この第
2変形例によれば、モノクロ撮像用の撮像素子と、カラ
ー撮像用の撮像素子とを内蔵したスコープ2Eを採用し
て、蛍光画像と通常画像を得ることができる。
【0166】なお上述した各実施の形態等を部分的に組
み合わせる等して異なる実施の形態等を構成することも
でき、それらも本発明に属する。例えば、図14の内視
鏡装置1Cにおいて、さらに異なるスコープでも使用で
きるようにしても良い。例えば、スコープ2Aにおい
て、励起光カットフィルタ27を有しない通常観察専用
のスコープ(2Cとする)も接続できるようにして、こ
のスコープ2Cの場合には、制御回路37はスコープ2
BのCCD28bによる通常モードと同様な制御動作を
行うようにしても良い。
【0167】また、図1の内視鏡装置1Aおいても、ス
コープ2Aや2C側にスコープID回路(或いは機種情
報発生回路)を設け、かつプロセッサ4A側にはスコー
プID回路(或いは機種情報発生回路)の情報からその
機種を判別(検知)する機種検知回路を設けて、制御回
路37は接続されたスコープ2A或いは2Cに応じた制
御動作を行うようにしても良い。
【0168】[付記] 1.白色光による通常画像モードと、蛍光情報を含む蛍
光画像モードとの2つを切り替えて表示可能な内視鏡装
置において、蛍光画像モードと通常画像モードの切り替
えに応じ、励起光含む光と、赤、緑、青の連続的な光を
発生させる光源装置と、体腔内からの反射光及び蛍光を
撮像するための1つの撮像素子と、前記蛍光モード時の
励起光を遮光するための励起光カットフィルタとを内蔵
した内視鏡と、前記励起光は青色の波長帯域の一部を含
んでおり、前記励起光カットフィルタは前記励起光を遮
光するとともに、前記青色光の一部以外の光を透過させ
ることを特徴とする内視鏡装置。
【0169】2.付記1において、前記励起光は青色の
短波長側の光であり、そのカットオフ波長(半値幅)は
430nm〜450nmの間にあり、前記励起カットフ
ィルタは青色の長波長側を透過し、そのカットオフ波長
は450〜470nmにある。 3.付記1において、前記励起光は青色の長波長側の光
であり、そのカットオフ波長(半値幅)は440nm〜
450nmの間にあり、前記励起カットフィルタは青色
の短波長側の光とRGを透過し、青色の短波長側のカッ
トオフ波長は420〜440nmにある。
【0170】4.付記2、3において、前記励起光およ
び光源装置からの励起光以外の漏れ光が励起光カットフ
ィルタを透過した際、その透過率は可視光領域でOD4
以下に設定されている。 5.付記1において、前記光源装置には、蛍光画像モー
ドでの励起光を含む蛍光用フィルタと、通常画像モード
のRGBの光を順次発生させる通常用フィルタが、同心
円状に配置され回転可能でかつ、モードに応じて移動可
能である。 6.付記1において、前記光源装置には、RGBの光を
順次発生させる回転可能な第1のフィルタと、モードに
応じて切替可能な少なくとも2つのフィルタが内蔵さ
れ、通常モード時には、RGB光を素通りさせる透過フ
ィルタを選択し、蛍光画像モードには励起光を発生させ
るため、青色光の一部を透過する(青色光の一部を遮光
する)フィルタを選択する。
【0171】7.付記5、6において、電源投入時は必
ず通常画像モードに対応するフィルタを選択する。 8.付記1において、通常画像モード時の青色光の照射
時、および蛍光画像時の励起光照射時に同期して、CC
Dの増幅率の増加あるいはランプ電流の増加あるいは電
子シャッタによる露光時間の増加のいずれかまたは組み
合わせを行う。 9.付記8において、各モード切替直前のCCDの増幅
率の増加あるいはランプ電流の増加あるいは電子シャッ
タによる露光時間の設定値を記録し、再度切替時にその
値または特定の値に戻す。
【0172】10.白色光による通常画像(通常画像モ
ード)と蛍光情報を含む蛍光画像(蛍光画像モード)の
2つを切り替えて表示可能な内視鏡装置において、体腔
内からの反射光及び蛍光を撮像するための白黒の撮像素
子と、前記励起光を遮光するための前記撮像素子の前に
配置された励起光カットフィルタと、内視鏡種類の情報
を含む内視鏡IDとを内蔵した内視鏡と、蛍光画像モー
ドと通常画像モードの切替に応じ、蛍光画像モードのた
めの励起光含む光を照射するフィルタと、通常画像モー
ドのための赤、緑、青(RGB)の連続的な光を発生さ
せるフィルタとを含む第1の切替フィルタと、前記第1
の切替フィルタの励起光の一部の波長を制限する制限フ
ィルタを少なくとも1つ含み、蛍光モード下で、前記内
視鏡IDまたは観察状況に応じて、前記制限フィルタが
切替可能な第2の切替フィルタを含む光源装置と、を有
し、前記励起光カットフィルタは、前記第1および第2
のフィルタで生成された励起光を遮光することを特徴と
する内視鏡装置。
【0173】11.付記10において、前記第1の切替
フィルタのうち励起光を発生させるフィルタは青色光の
一部(400〜470nm)を含んでおり、第2の切替
フィルタには、少なくとも可視領域で光を素通りさせる
フィルタと、前記励起光のうち青色の短波長側あるいは
長波長側を遮光するフィルタを含む。 12.前記11において、遮光された励起光はおよそ4
30〜470nmである。 13.前記11において、遮光された励起光はおよそ4
00〜440nmである。
【0174】14.付記12、13において、励起光お
よび光源装置からの励起光以外の漏れ光が励起光カット
フィルタを透過した際、その透過率は可視光領域でOD
4以下に設定されている。 15.付記10において、前記第1の切替フィルタは、
蛍光画像モードでの励起光を含む蛍光用フィルタと、通
常画像モードのRGBの光を順次発生させる通常用フィ
ルタが、同心円状に配置され回転可能でかつ、モードに
応じて移動可能である。 16.付記10において、励起光カットフィルタは63
0nm以上の赤色光を透過しない。
【0175】17.付記10において、蛍光画像または
通常画像を表示するモニタ上に観察の条件を示すモード
を表示する。 18.付記10において、内視鏡が蛍光モードを持って
いる場合には、特定のスコープSWをモード切替に割り
当てる。 19.付記10において、蛍光画像または通常画像を異
なる撮像素子で撮像する。
【0176】20.付記19において、蛍光画像および
通常画像を撮像する各撮像素子の前に配置されている光
学絞りにおいて、そのfNo.が蛍光画像用の方が小さ
い。
【0177】21.付記19において、蛍光画像撮像す
る撮像素子の1ピクセルあたりの面積が白色画像のその
面積より大きい。 22.付記19において、蛍光画像または通常画像を同
じ処理回路で処理できるように内視鏡内部に撮像素子の
信号を切替る切替SWが内蔵されている。 23.付記19において、蛍光画像または通常画像を専
用の処理回路で処理する。 24.付記23において、前記通常画像の処理回路はR
GB又はY/Cのコンポーネント信号の一方あるいは両
方に対応する。
【0178】25.励起光を伝送して、照明光学系によ
り被写体に照射し、被写体側で反射された励起光を遮光
する励起光カットフィルタを介して1つの撮像素子で受
光することにより、蛍光画像を撮像する内視鏡におい
て、青色の波長帯域の一部の波長帯域の励起光を遮光
し、前記励起光の波長帯域を除く波長帯域の青色と、緑
及び赤色の波長帯域を透過する特性の励起光カットフィ
ルタを前記撮像素子の前に配置して蛍光画像の撮像と、
赤、緑、青色照明の際の緑及び赤の波長帯域の色成分画
像と、前記励起光の波長帯域を除く波長帯域の青色の照
明下での青色成分画像とから可視光領域でのカラー撮像
を可能としたことを特徴とする内視鏡。 26.付記25において、蛍光画像を撮像する場合に
は、光源装置は前記青色の波長帯域の一部の波長帯域の
励起光を含む光を前記内視鏡に供給し、カラー撮像を行
う場合には、赤、緑、青色の照明光を順次前記内視鏡に
供給する。
【0179】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、白
色光による通常画像モードと、蛍光情報を含む蛍光画像
モードとの2つを切り替えて表示可能な内視鏡装置にお
いて、蛍光画像モードと通常画像モードの切り替えに応
じ、励起光を含む光と、赤、緑、青の連続的な光を発生
させる光源装置と、体腔内からの反射光及び蛍光を撮像
するための1つの撮像素子と、前記蛍光モード時の励起
光を遮光するための励起光カットフィルタとを内蔵した
内視鏡と、前記励起光は青色の波長帯域の一部を含んで
おり、前記励起光カットフィルタは前記励起光を遮光す
るとともに、前記青色光の一部以外の光を透過させる構
成にしているので、1つの撮像素子を備えた内視鏡によ
り、通常画像モードでの通常画像と、蛍光画像モードで
の蛍光画像とを得られる。従って、挿入部を細くするこ
とにより、挿入使用できる範囲を拡大できるたり、1つ
の撮像素子で済むことにより低コスト化できる等の効果
がある。
【0180】また、白色光による通常画像モードと、蛍
光情報を含む蛍光画像モードとの2つを切り替えて表示
可能な内視鏡装置において、体腔内からの反射光及び蛍
光を撮像するための白黒の撮像素子と、前記励起光を遮
光するための前記撮像素子の前に配置された励起光カッ
トフィルタと、内視鏡種類の情報を含む内視鏡IDとを
内蔵した内視鏡と、蛍光画像モードと通常画像モードの
切り替えに応じ、蛍光画像モードのための励起光含む光
を照射するフィルタと、通常画像モードのための赤、
緑、青の連続的な光を発生させるフィルタとを含む第1
の切り替えフィルタと、前記第1の切り替えフィルタの
励起光の一部の波長を制限する制限フィルタを少なくと
も1つ含み、蛍光画像モード下で、前記内視鏡の内視鏡
IDまたは観察状況に応じて、前記制限フィルタが切り
替え可能な第2の切り替えフィルタを含む光源装置と、
を有し、前記励起光カットフィルタは、前記第1および
第2のフィルタで生成された励起光を遮光する構成にし
ているので、内視鏡の内視鏡IDまたは観察状況に応じ
て、前記制限フィルタを切り替えることにより、照射さ
れる励起光の波長を変えることができ、しかもその場合
に励起光カットフィルタは照射される励起光を遮光し
て、漏れ光に影響されない蛍光画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の内視鏡装置の全体
構成を示すブロック図。
【図2】通常観察用フィルタと蛍光観察用フィルタが設
けられた切替フィルタの構成を示す図。
【図3】通常観察用フィルタ、蛍光観察用フィルタ及び
励起光カットフィルタの波長に対する透過特性を示す
図。
【図4】通常観察モードで白い被写体を観察した場合
と、蛍光観察モードで皮膚を観察した場合とのCCDで
受光される光強度の特性を示す図。
【図5】蛍光観察モードで通常組織と癌組織とを観察し
た場合の蛍光強度及び吸光度の特性を示す図。
【図6】通常観察モードと蛍光観察モードでの動作説明
図。
【図7】第1変形例の場合における蛍光観察用フィルタ
及び励起光カトフィルタの波長に対する透過特性を示す
図。
【図8】通常観察モードで白い被写体を観察した場合
と、蛍光観察モードで皮膚を観察した場合とのCCDで
受光される光強度の特性を示す図。
【図9】通常観察モードと蛍光観察モードとの切替時に
おける光源絞りの開閉制御の動作のタイミング図。
【図10】第2変形例の内視鏡装置の全体構成を示すブ
ロック図。
【図11】図10の第1の切替フィルタと第2の切替フ
ィルタの構成を示す図。
【図12】第2の切替フィルタに設けた第1フィルタ及
び第2フィルタの波長に対する透過特性を示す図。
【図13】通常観察モードで白い被写体を観察した場合
と、蛍光観察モードで皮膚を観察した場合とのCCDで
受光される光強度の特性を示す図。
【図14】本発明の第2の実施の形態の内視鏡装置の全
体構成を示すブロック図。
【図15】光源装置に設けた2つの切替フィルタの構成
を示す図。
【図16】図15(A)のRGBフィルタと蛍光観察用
フィルタ等の波長に対する透過特性を示す図。
【図17】図15(B)の第2及び第3フィルタの波長
に対する透過特性を示す図。
【図18】通常観察モードで白い被写体を観察した場合
と、蛍光観察モードで皮膚を観察した場合とにおけるそ
れぞれ専用のCCDで受光される光強度の特性を示す
図。
【図19】フィルタを変更して蛍光観察モードで皮膚を
蛍光観察用CCDで撮像した場合の波長に対する光強度
の特性を示す図。
【図20】変形例の励起光カットフィルタの透過特性
と、これを用いて蛍光観察モードで皮膚を蛍光観察用C
CDで撮像した場合の光強度の特性を示す図。
【図21】第1のスコープを使用して通常観察モードで
白い被写体を観察した場合と、蛍光観察モードで皮膚を
観察した場合とのCCDで受光される光強度の特性を示
す図。
【図22】モニタでの画像表示例を示す図。
【図23】本発明の第2の実施の形態の第1変形例の内
視鏡装置の全体構成を示すブロック図。
【図24】本発明の第2の実施の形態の第2変形例の内
視鏡装置の全体構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1A…内視鏡装置 2A…電子内視鏡 3A…光源装置 4A…プロセッサ 5…モニタ 7…挿入部 8…先端部 9…ライトガイドファイバ 10…コネクタ 11…ランプ駆動回路 12…ランプ 13…光源絞り 14…切替フィルタ部 16…回転用モータ 17…切替フィルタ 18…ラック 20…移動用モータ 21…RGBフィルタ 22…蛍光観察用フィルタ 25…対物レンズ系 27…励起光カットフィルタ 28…CCD 29…スコープスイッチ 31…CCD駆動回路 34…A/D変換回路 36a〜36c…フレームメモリ 37…制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森實 祐一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 吉満 浩一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 竹端 栄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 平尾 勇実 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 小澤 剛志 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 一成 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 道口 信行 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 上野 仁士 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 秋本 俊也 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 寺窪 優輝 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 BA00 CA04 CA07 CA11 CA12 CA23 DA43 DA53 GA02 GA11 4C061 GG01 NN01 QQ04 QQ09 RR04 RR14 WW17 YY14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白色光による通常画像モードと、蛍光情
    報を含む蛍光画像モードとの2つを切り替えて表示可能
    な内視鏡装置において、 蛍光画像モードと通常画像モードの切り替えに応じ、励
    起光含む光と、赤、緑、青の連続的な光を発生させる光
    源装置と、 体腔内からの反射光及び蛍光を撮像するための1つの撮
    像素子と、前記蛍光モード時の励起光を遮光するための
    励起光カットフィルタとを内蔵した内視鏡と、 前記励起光は青色の波長帯域の一部を含んでおり、前記
    励起光カットフィルタは前記励起光を遮光するととも
    に、前記青色光の一部以外の光を透過させることを特徴
    とする内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 白色光による通常画像モードと、蛍光情
    報を含む蛍光画像モードとの2つを切り替えて表示可能
    な内視鏡装置において、 体腔内からの反射光及び蛍光を撮像するための白黒の撮
    像素子と、前記励起光を遮光するための前記撮像素子の
    前に配置された励起光カットフィルタと、内視鏡種類の
    情報を含む内視鏡IDとを内蔵した内視鏡と、 蛍光画像モードと通常画像モードの切り替えに応じ、蛍
    光画像モードのための励起光含む光を照射するフィルタ
    と、通常画像モードのための赤、緑、青の連続的な光を
    発生させるフィルタとを含む第1の切り替えフィルタ
    と、前記第1の切り替えフィルタの励起光の一部の波長
    を制限する制限フィルタを少なくとも1つ含み、蛍光画
    像モード下で、前記内視鏡の内視鏡IDまたは観察状況
    に応じて、前記制限フィルタが切り替え可能な第2の切
    り替えフィルタを含む光源装置と、 を有し、 前記励起光カットフィルタは、前記第1および第2のフ
    ィルタで生成された励起光を遮光することを特徴とする
    内視鏡装置。
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