JP2002335930A - 農作物処理装置 - Google Patents

農作物処理装置

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JP2002335930A
JP2002335930A JP2001143301A JP2001143301A JP2002335930A JP 2002335930 A JP2002335930 A JP 2002335930A JP 2001143301 A JP2001143301 A JP 2001143301A JP 2001143301 A JP2001143301 A JP 2001143301A JP 2002335930 A JP2002335930 A JP 2002335930A
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trimming
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conveyor
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JP2001143301A
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Hisanori Miyata
久典 宮田
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ISHII SANGYO
Ishii Corp
Original Assignee
ISHII SANGYO
Ishii Corp
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  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】農作物を、所定の取扱い状態に処理する作業が
正確且つスムースに行え、作業の省力化及び能率アップ
を図ることができる農作物処理装置を提供する。 【解決手段】荷受けコンベア15により搬送されるネギ
Aを、整列コンベア41の載置部42に対して根部Ac
側が低位となる略斜め姿勢に載置し、切揃え装置40に
よりネギAの葉部Aa及び根部Acを切揃えた後、ネギ
Aを、搬送装置20により略垂直となる姿勢に変更及び
保持して周回路に沿って搬送し、分離装置8によりネギ
Aの表皮Adを引き剥がした後、ネギAを、略水平とな
る姿勢に変更して回収コンベア67に載置し、回収コン
ベア67により搬送されるネギAを仕分け装置72に供
給し、所定の項目別(例えば等階級、重量等)に仕分け
処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばネギやゴ
ボウ、アスパラガス等の農作物を選別や出荷等の取扱い
に適した状態に処理する作業に用いられる農作物処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のネギを処理する装置とし
ては、例えば一対のベルトにより葉部側が上向きとなる
垂下姿勢に挟持されたネギの根部下端を切断刃により切
断し、ネギの不要表皮をエアーにより剥ぎ取り分離する
処理装置(特開2001−163号)と、複数の前処理
ラインが有する不要葉分離手段によりネギの不要葉(表
皮)を引き剥がしながら、根切り手段によりネギの根部
を切除して降下する。この後、各前処理ラインから供給
される複数本のネギを一つの後処理ラインに供給して、
所定の項目別に仕分け処理する選別装置(特開2000
−312861号)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の処理装
置は、垂下姿勢に保持したネギの根部を切断刃により切
断するので、切断刃をネギの根部側面に押し当てたとき
に、根部が前後左右に揺動しやすく、垂下位置が不安定
であるため、正確に切断することが困難である。
【0004】後者の選別装置は、前処理ラインに供給さ
れるネギを降下させながら、不要葉を剥がすので、引き
剥がされた表皮が垂れ下がり、下側のネギに付着する等
して干渉するため、表皮を剥がす作業及び根切り作業が
妨げられる。且つ、複数本のネギを一つの後処理ライン
に対して供給するので、後処理ラインの処理能力より
も、複数の前処理ラインから供給されるネギの本数が多
いと、処理作業が停滞することがあり、作業能率が悪く
なるという問題点を有している。
【0005】この発明は上記問題に鑑み、切揃え手段と
分離手段とによる作業を独立して行うことにより、所定
の取扱い状態に処理する作業作業が正確且つスムースに
行え、作業の省力化及び能率アップを図ることができる
農作物処理装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
農作物を、ループ状の周回路に沿って搬送する搬送手段
を設け、上記周回路側部に、上記農作物を安定した姿勢
に保持して所定寸法に切揃える切揃え手段を設け、上記
周回路上に、該切揃え手段により切揃えられた農作物を
略垂直となる姿勢に保持して不要表皮を分離する分離手
段を設けた農作物処理装置であることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記切揃え手段の前段に、該切揃え手
段に対して農作物を供給する供給手段を設けた農作物処
理装置であることを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記分離手段の後段に、該分離手段か
ら供給される農作物を項目別に仕分け処理する仕分け手
段を設けた農作物処理装置であることを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、上記請求項3記載
の構成と併せて、上記仕分け手段を、上記分離手段に対
して略直交又は略平行して配設した農作物処理装置であ
ることを特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、上記請求項2又は
3記載の構成と併せて、上記農作物を処理に適した姿勢
に変更する姿勢変更手段を、上記供給手段と切揃え手段
との間及び又は上記分離手段と仕分け手段との間とに設
けた農作物処理装置であることを特徴とする。
【0011】
【作用及び効果】この発明によれば、切揃え手段と分離
手段とによる作業を独立して行うことにより、互いに干
渉することなく、農作物を切揃えたり、不要表皮を分離
する等の所定の取扱い状態に処理する作業が正確且つス
ムースに行える。且つ、供給から仕分けに至る一連の作
業が連続して行えるので、作業の省力化及び能率アップ
を図ることができる。
【0012】しかも、仕分け手段を、分離手段に対して
略直交又は略平行して配設するので、設置場所の広さや
形状等に応じて所望する配置に設定することができ、装
置のレイアウトが容易に行える。
【0013】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は農作物の一例であるネギを取り扱いに適
した状態に処理する作業に用いられる農作物処理装置を
示し、図1に於いて、この農作物処理装置10は、荷受
けされる長尺のネギA(例えば白ネギ)を、ループ状の
周回路上に架設した搬送装置20により保持して、周回
路上に設定した供給区間aと、洗浄区間bと、切揃え区
間cと、分離区間dと、除去区間eと、回収区間fとに
周回搬送する。
【0014】上述の供給区間a側部に配設した荷受けコ
ンベア15は、多数本のネギAを一定速度で等間隔に整
列して供給区間aに搬送する。そのネギAは、供給区間
aに待機する作業者の手又は機械的手段により略同一方
向に向きを揃えて、切揃え装置40の整列コンベア41
に対して1本ずつ載置(ネギAの葉部Aaを周回路側に
向けた状態)される。なお、荷受けコンベア15及び後
述する排出コンベア36は、例えばバケットコンベアや
ベルトコンベア、チェーンコンベア等の搬送手段で構成
される。また、ネギAを整列コンベア41に直接載置し
てもよい。
【0015】前述の搬送装置20は、図7にも示すよう
に、ハンガー式又はクランプ式の保持体21を、ループ
状の周回路に沿って張架したチェーン22全長(例えば
チェーンやベルト等)に対して所定間隔に隔てて取付
け、そのチェーン22を、減速機付きモータ(図示省
略)の駆動力により搬送方向に回転して、保持体21に
より保持したネギAを一定速度で搬送方向に周回移動す
る。
【0016】且つ、保持体21は、ネギAの葉部Aaを
押し潰さず、脱落を防止するのに必要な保持力又は構造
を有しており、回収区間fから供給区間aに回帰移動す
るとき、ネギAの保持が許容される開状態に動作され、
切揃え区間cに移動したとき、ネギAを保持する閉状態
に動作される。切揃え区間cから回収区間fに移動する
とき閉状態に維持され、回収区間fに移動したとき、ネ
ギAの保持が解除される開状態に動作される。また、保
持体21を、上下揺動可能に枢着してもよい。
【0017】前述の洗浄区間bに配設した洗浄装置30
は、図2に示すように、一つ又は複数の噴射ノズル31
を、後述する整列コンベア41の載置部42に載置され
たネギAの根部Acと対向して斜め下向きに配設してい
る。且つ、噴射ノズル31の基端部に供給管32の一端
側を接続し、その供給管32の他端側を、バルブ33及
びフィルター34を介して、例えば上水道の蛇口やポン
プ付きタンク等の水供給源35に接続して、噴射ノズル
31から吐出される洗浄水C(例えば水道水や蒸留水
等)をネギAの根部Acに吹き付ける。また、洗浄水C
に代わる他の洗浄方法として、例えばエアーやブラシ、
刷毛等によりネギAの根部Acに付着する異物を洗浄除
去してもよい。
【0018】且つ、周回路下部には、上述の洗浄装置3
0により洗浄除去される異物と、後述する切揃え装置4
0と、分離装置51と、除去装置60とにより分離(又
は自然剥離)される葉や表皮等の残渣を回収する排出コ
ンベア36を配設している。また、コンベア36の代わ
りに、例えば回収箱やトレイ等を配設してもよい。
【0019】前述の切揃え区間cに配設した切揃え装置
40は、図3に示すように、整列コンベア41を構成す
る側面から見て略V字状の載置部42を、搬送路左側部
に張架した送りベルト43全長に対して所定間隔に隔て
て設け、載置ベルト44を、その送りベルト43と略平
行して搬送路右側部に張架し、押えベルト45を、載置
部42に載置されたネギAの根部Ac上面と対向して切
揃え区間cの略中央部から終端部に至る左側上部に張架
している。
【0020】且つ、送りベルト43と載置ベルト44と
を減速機付きモータ(図示省略)の駆動力により搬送方
向に回転して、ネギAの根部Ac側を載置部42左側部
に突出した状態に押圧保持すると共に、そのネギAを、
根部Ac側が略斜め向下きとなる姿勢(又は略水平とな
る姿勢)に保持して搬送する。なお、載置ベルト44及
び押えベルト45を、例えばチェーンやVベルト等で構
成してもよい。
【0021】なお、載置部42や載置ベルト44の載置
面と、押えベルト45の押圧面とを、例えばスポンジゴ
ムやウレタンゴム等の柔軟性を有する部材で形成してい
る。また、載置部42と押えベルト45に代わる保持手
段の他の例として、例えばチャックやアーム等によりネ
ギAを保持して搬送してもよい。
【0022】且つ、揃えベルト46を、載置部42に載
置されるネギAの根部Ac先端と対向して切揃え区間c
内の始端側左側部に張架し、ネギAを自重により搬送路
左側部の斜め下方に降下させて、根部Acを略真っ直ぐ
に揃えた状態に整列ガイドする。また、上述の揃えベル
ト46及び後述する支持ベルト39、持上げベルト61
aに代わる支持手段の他の例として、例えば板状や棒状
のガイド部材を配設してもよい。
【0023】上述の切揃え区間cの略中央部に配設した
切断位置判定装置48は、左側搬送路を囲繞する遮光室
48a内部に光源48b(例えばハロゲンランプや紫外
線ランプ)を配設し、その光源48bが投光する光を、
搬送路左側下部に配設した反射板48cにより反射し
て、載置部42左側部に突出するネギAの茎部Ab及び
根部Acの下面側に向けて照射する。
【0024】且つ、その茎部Ab及び根部Acのシルエ
ット(画像)を、搬送路上部に配設した光学的計測装置
48d(例えば白黒又はカラーの撮像カメラ)で撮像
し、そのシルエット画像情報を後述する画像処理装置4
8eに出力する。
【0025】上述の画像処理装置48eは、計測装置4
8dで撮像したシルエット画像を2値化して切断基準位
置を算出し、その切断基準位置情報と、載置部42毎の
識別情報(例えばバーコード、IDカード等の記録媒体
が持つ固有情報)とを制御装置48fに出力する。制御
装置48fにはCPU、ROM、RAMが内蔵され、C
PUは、ROM(又はPROM)に格納されたプログラ
ムに沿って、整列コンベア41と、画像処理装置48e
と、根部切断装置49と、葉部切断装置50との駆動及
び停止を制御すると共に、モータ49cから出力される
パルス信号に基づいて、回転刃49aをネギAの根部A
aと対向する方向に前後移動させ、根部Ac先端を所定
寸法に切断する。
【0026】一方、RAMには、画像処理装置48eか
ら出力される切断基準位置情報と、載置部42の識別情
報と、根部切断装置49から出力される回転刃49aの
移動量とを対応させて記憶する。また、制御装置48f
に代えて、例えばパーソナルコンピュータやその他の処
理装置等で構成してもよい。
【0027】前述の計測領域後段の搬送路左側部に配設
した根部切断装置49は、載置部42左側部に突出する
ネギAの根部Acと対向して配設した二次元方向に傾斜
する回転刃49aをモータ49bにより高速回転し、移
動量検出機能付きモータ49cによりネギAの根部Ac
先端と対向する方向に前後移動して、ネギAの根部Ac
を所定寸法に切揃える。
【0028】且つ、搬送路右側部に配設した葉部切断装
置50は、ネギAの葉部Aaと対向して配設した回転刃
50aをモータ50bにより高速回転して、載置ベルト
44右側部に突出するネギAの葉部Aaを所定寸法に切
揃える。
【0029】上述の切揃え区間cと分離区間dとの間に
配設した一つ又は複数の吐出ノズル37は、図4に示す
ように、供給路37a及びバルブ37bを介して、後述
するようなエアー供給装置38(エアー供給源)に接続
され、吐出ノズル37を手動操作又は機械的に移動し
て、その吐出ノズル37から吐出されるエアーBを、上
述の保持体21下位のネギAの茎部Ab側面に吹き付け
て、後述する分離装置51により分離処理するまえに荒
い表皮Ad(荒皮=下葉)を予め分離する。
【0030】且つ、吐出ノズル37と対向して周回路側
部に架設した支持ベルト39(例えばVベルトや平ベル
ト)は、上述の保持体21と略同期して搬送方向に回転
され、その保持体21により保持されたネギAの茎部A
bを略斜め下方又は略垂直に垂下した状態に支持する。
【0031】前述の分離区間dに配設した分離装置51
は、図5に示すように、分離区間dを囲繞する処理室5
2内の周回路両側部に配設した複数の吐出ノズル53
を、上述の保持体21により略垂直に保持されたネギA
側面と対向して複数段及び複数列を配列すると共に、周
回路の上流側から下流側に向けて斜め下方に向けて順に
低くなるように傾斜状に一列配列(又は複数列、千鳥状
等)している。
【0032】且つ、吐出ノズル53に供給路54の一端
側がバルブ55を介して接続し、その供給管54の他端
側をバルブ56及びフィルター57を介して、例えば送
気用ブロワーやコンプレッサー等のエアー供給装置58
(エアー供給源)に接続して、吐出ノズル10から吐出
されるエアーBを、保持体21下位のネギAの茎部Ab
側面に吹き付ける。
【0033】且つ、周回路下部両側に架設した2本の支
持部材59は、保持体21により保持されたネギAの根
部Ac側を略垂直に垂下した状態に支持する。なお、分
離装置51を、切揃え装置40から除去装置60に至る
任意位置に配設してもよい。
【0034】前述の除去区間eに配設した除去装置60
は、図6、図7、図8に示すように、除去区間eを囲繞
する処理室61内の周回路下部に配設した一対の除去ロ
ール62を、上述の保持体21により保持されたネギA
の根部Ac下方に垂下される表皮Ad側面と対向して搬
送方向に平行して軸架し、その表皮Abを分離するのに
必要な接触抵抗を有する抵抗付与部材63を除去ロール
62の中央部外周面に固定し、減速機付きモータ(図示
省略)の駆動力によりネギAの表皮Adが略垂直方向に
対して引っ張られる方向(矢印方向)に略同期回転(内
回り)する。
【0035】且つ、抵抗付与部材63に付着した表皮A
bやその他の異物を除去する除去部材64を、抵抗付与
部材63の下部周面と対接して軸方向に配設し、その引
っ張り側下部に、分離された表皮Adを投入する回収部
65を配設している。
【0036】且つ、チャック式又はクランプ式の保持体
66を、前述の保持体21により保持されたネギAの茎
部Ab側面(根部Acに近い部分)と対向して、周回路
側部に張架したループ状のチェーン66a全長に対して
所定間隔に隔てて取付け、そのチェーン66aを、減速
機付きモータ(図示省略)の駆動力によりチェーン22
と略同期して搬送方向に回転させ、除去区間eに搬入さ
れるネギAの茎部Abを保持し、除去区間eから搬出す
るときネギAの保持を解除する。
【0037】且つ、持上げベルト61aを、保持体21
により保持されたネギAの根部Ac先端と対向して除去
区間eの始端側下部に張架し、表皮Adを分離直前に、
保持体21による保持を一旦解除(持上げ許容される状
態)して、ネギAを、ネギAの根部Ac下方に垂下した
表皮Adが一対の除去ロール62により分離される高さ
に持上げる。
【0038】前述の回収区間f側部に配設した回収コン
ベア67は、図9、図10、図11に示すように、分離
装置51又は除去装置60から搬出されるネギAの搬送
方向と略直交する周回路側部に配設した載置部68を、
周回路左側部に張架したチェーン69全長に対して所定
間隔に隔てて取付け、搬送方向と略直交する方向に対し
て上下回動可能に枢着している。且つ、そのチェーン6
9を、減速機付きモータ(図示省略)の駆動力によりチ
ェーン22と略同期して搬送方向に回転させ、載置部6
8に載置されたネギAを一定速度で搬送する。なお、回
収コンベア67の終端側には、ネギAを、所定の項目別
(例えば等階級、重量等)に仕分け処理する仕分け装置
72(公知の装置であるので説明を省略する)を接続し
ている。
【0039】且つ、載置部68は、回収区間fの始端側
に回帰移動したとき、上述の保持体21により保持され
たネギAの根部Ac側を持上げる高さに上昇し、その載
置部68の遊端側を、周回路右側部に架設した支持レー
ル70により持上げて、ネギAが斜め姿勢に受け止めら
れる傾斜角度に回動又は起立する。一方、載置部68
を、ネギAが受け止められる角度に回動したとき、保持
体21による保持が解除され、ネギAが載置部68に載
置される。回収区間fの終端側に移動するとき、載置部
68が略水平となる角度に復帰される。
【0040】且つ、略水平の載置部68を、ネギAの葉
部Aaが斜め下向きとなる角度に傾斜又は回動して、葉
部Aa内に分泌又は析出される粘性の高い分泌液Cを、
傾斜側下部に配設した液受け部71に滴下し、定期的に
回収する。また、載置部68を振動させて分泌液Cを滴
下してもよい。
【0041】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、農作物処理装置10によりネギAを取扱いに
適した状態に処理する動作を説明する。先ず、図1、図
2に示すように、荷受けコンベア15により搬送される
ネギA…を、供給区間aに待機する作業者の手で保持し
て整列コンベア41の載置部42…に対して1本ずつ載
置し、洗浄区間bの洗浄装置30に供給する。若し、ネ
ギAの茎部Abや根部Acに異物(例えば土や砂等)が
付着していれば、洗浄装置30の噴射ノズル31から吐
出される洗浄水CをネギAの茎部Abや根部Acに吹き
付けて異物を洗浄除去した後、切揃え区間cの切揃え装
置40に供給する。
【0042】次に、図3に示すように、切揃え装置40
の切断位置判定装置48による判定に基づいて、根部切
断装置49と葉部切断装置50とでネギAの葉部Aaと
根部Acとを所定寸法に切揃えた後、ネギAの葉部Aa
側を搬送装置20の保持体21により略垂直となる姿勢
に保持して、分離区間dの分離装置8に供給する。
【0043】若し、ネギAの荒い表皮Ad(荒皮)を分
離する必要があれば、図4に示すように、吐出ノズル3
7から吐出されるエアーBを、保持体21により保持し
たネギAの茎部Ab側面に吹き付けて、荒い表皮Adを
分離する。
【0044】次に、図5に示すように、分離装置51の
吐出ノズル53…から吐出されるエアーBをネギA側面
に吹き付けて、ネギAの表皮Ad(下葉)を引き剥が
し、根部Ac下方に垂下又は分離した後、その表皮Ad
が引き剥がされたネギAを、除去区間eの除去装置60
に供給する。
【0045】次に、図6、図7、図8に示すように、保
持体21による保持を一旦解除(持上げ許容される状
態)又は緩めた後、ネギAを、除去装置60の除去ロー
ル62,62により根部Ac下方に垂下した表皮Adが
挟持される高さに持上げベルト61aで持上げ、その表
皮Adを、一対の除去ロール62により挾持しながら略
垂直方向に引っ張って分離した後、表皮分離済みのネギ
Aを回収区間fの回収コンベア67に供給する。
【0046】次に、図9、図10、図11に示すよう
に、回収コンベア67の載置部68を斜め状態に起立し
ながら上昇して、上述の保持体21により保持されたネ
ギAの根部Ac側を受け止めた後、保持体21による保
持を解除して、ネギAを載置部68に載置し、載置部6
8を略水平状態に回動復帰させながら所定高さに降下す
る。この後、載置部68を傾斜又は回動して、葉部Aa
内に分泌される分泌液Dを液受け部71に滴下してか
ら、ネギAを、回収コンベア67側部に待機する作業者
の手又は機械的手段により仕分け処理に適した向きや姿
勢、位置に修正して仕分け装置72に供給し、所定の項
目別(例えば等階級、重量等)に仕分け処理する。以
下、上述と同様にして、ネギAを選別処理や出荷処理に
適した状態に処理する作業を継続して行う。
【0047】以上のように、農作物処理装置10の切揃
え装置40による切揃え作業と、分離装置51による分
離作業とを独立して行うことにより、互いに干渉するこ
となく、ネギAを所定寸法に切揃える作業と、不要な表
皮Adを引き剥がし分離する作業とが正確且つスムース
に行える。且つ、ネギAを、切揃え装置40に供給する
作業から、仕分け装置72により項目別に仕分け処理す
るまでの一連の作業を機械的に連続して行うので、作業
の省力化及び能率アップを図ることができる。
【0048】しかも、仕分け装置72を、分離手段に対
して略直交又は略平行して配設するので、設置場所の広
さや形状等に応じて所望する配置に設定することがで
き、装置のレイアウトが容易に行える。
【0049】さらに、ネギAを、切揃え装置40よる切
揃え作業や分離装置51による分離作業に適した姿勢に
変更するので、例えば選別や出荷等の所望する取扱い状
態に処理する作業が簡単且つ容易に行える。
【0050】図12は、回収コンベア67を、分離装置
51又は除去装置60から搬出されるネギAの搬送方向
と略平行する周回路側部して配設した例を示し、所定寸
法に切揃えられ、不要な表皮Adが分離されたネギAを
略水平となる姿勢に復帰して仕分け装置72に供給する
ので、例えば選別や出荷等の所望する取扱い状態に処理
する作業が簡単且つ容易に行えると共に、その処理作業
が機械的に行えるため、作業の省力化及び能率アップを
図ることができる。上述の実施例と略同等の作用及び効
果を奏することができる。
【0051】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の農作物は、実施例のネギAやゴボ
ウ、アスパラガス等に対応し、以下同様に、供給手段
は、荷受けコンベア15や作業者の手作業に対応し、搬
送手段は、搬送装置20に対応し、切揃え手段は、切揃
え装置40に対応し、分離手段は、分離装置51及び除
去装置60に対応し、姿勢変更手段は、搬送装置20の
保持体21と、整列コンベア41と、回収コンベア67
と、チャックやアーム等とに対応し、仕分け手段は、仕
分け装置72に対応するも、この発明は、上述の実施例
の構成のみに限定されるものではない。
【0052】例えばネギAを、搬送装置20の保持体2
1により略垂直に保持したまま仕分け工程まで搬送し
て、項目別に仕分け処理することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 農作物処理装置の回収コンベアを配置した例
を示す平面図。
【図2】 洗浄装置によるネギの洗浄動作を示す側面
図。
【図3】 切揃え装置によるネギの切揃え動作を示す斜
視図。
【図4】 ネギの荒皮分離動作を示す側面図。
【図5】 分離装置によるネギの表皮分離動作を示す正
面図。
【図6】 持上げベルトによるネギの持上げ動作を示す
側面図。
【図7】 除去装置による表皮除去動作を示す斜視図。
【図8】 除去ロールによる表皮分離動作を示す正面
図。
【図9】 回収コンベアによるネギの持上げ動作を示す
正面図。
【図10】 ネギを略水平に復帰する動作を示す正面
図。
【図11】 ネギの葉部に分泌される分泌液の排出動作
を示す正面図。
【図12】 回収コンベアの他の配置例を示す平面図。
【符号の説明】
A…ネギ Aa…葉部 Ac…根部 Ad…表皮 10…農作物処理装置 15…荷受けコンベア 20…搬送装置 30…洗浄装置 40…切揃え装置 41…整列コンベア 49…根部切断装置 50…葉部切断装置 51…分離装置 60…除去装置 67…回収コンベア 68…載置部 72…仕分け装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】農作物を、ループ状の周回路に沿って搬送
    する搬送手段を設け、上記周回路側部に、上記農作物を
    安定した姿勢に保持して所定寸法に切揃える切揃え手段
    を設け、上記周回路上に、該切揃え手段により切揃えら
    れた農作物を略垂直となる姿勢に保持して不要表皮を分
    離する分離手段を設けた農作物処理装置。
  2. 【請求項2】上記切揃え手段の前段に、該切揃え手段に
    対して農作物を供給する供給手段を設けた請求項1記載
    の農作物処理装置。
  3. 【請求項3】上記分離手段の後段に、該分離手段から供
    給される農作物を項目別に仕分け処理する仕分け手段を
    設けた請求項1記載の農作物処理装置。
  4. 【請求項4】上記仕分け手段を、上記分離手段に対して
    略直交又は略平行して配設した請求項3記載の農作物処
    理装置。
  5. 【請求項5】上記農作物を処理に適した姿勢に変更する
    姿勢変更手段を、上記供給手段と切揃え手段との間及び
    又は上記分離手段と仕分け手段との間とに設けた請求項
    2又は3記載の農作物処理装置。
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