JP2756655B2 - ネギの加工方法及び装置 - Google Patents

ネギの加工方法及び装置

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JP2756655B2
JP2756655B2 JP7183183A JP18318395A JP2756655B2 JP 2756655 B2 JP2756655 B2 JP 2756655B2 JP 7183183 A JP7183183 A JP 7183183A JP 18318395 A JP18318395 A JP 18318395A JP 2756655 B2 JP2756655 B2 JP 2756655B2
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健二郎 斉藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は収穫されたネギ、特に万
能ネギを出荷する場合における加工方法およびこの加工
方法に用いられる加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】収穫された万能ネギなどのネギを出荷す
るのに際しては、ネギの根に近い下部の皮を剥いだ後、
水洗して泥落としを行い、外観検査と長さ選別を行っ
て、所定重量となるように計量し、束ねて箱詰めする加
工が必要となっている。これらの作業は従来より人手に
より行われていた。このため作業人員を多く必要とし、
効率が悪いものとなっていた。特に、皮剥ぎの際出る臭
気で作業環境が大変悪い労働条件で有り問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにネギの
出荷作業は、作業者を多く必要とするため省力化に欠如
しており、また、手作業のため重労働となっていた。本
発明はこの点を考慮してなされたものであり、出荷まで
の諸作業を自動化して、省力化および労働条件の改善を
行うことができるネギの加工方法と、この方法に好適に
実施できる加工装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
【0005】この方法に用いる本発明の加工装置は、ネ
ギを水平状態で搬送する水平搬送装置と、水平状態で搬
送されるネギに圧縮空気を吹き付けて皮剥ぎする皮剥ぎ
装置と、ネギの搬送方向と平行に延びる複数のレベルマ
ークを有し、ネギを搬送しながら、少なくともネギの長
さをレベルマークと相対的に比較するための検品装置
と、水平状態で搬送されるネギを受け入れて所定重量と
なるまで計量する計量装置と、計量されたネギを1単位
として受け取って単位毎のネギを水平状態で移送する移
送装置と、移送装置で搬送された単位毎のネギを挟持し
てラベルをネギに巻回すると共に、ラベル巻回状態のネ
ギを排出する束ね装置と、を備えていることを特徴とす
る。
【0006】ここで、前記計量装置、移送装置及び束ね
装置は複数単位のネギを同時に処理することを特徴とす
る。
【0007】また前記計量装置は所定重量となるまでネ
ギを受け入れ、所定重量となったとき、そのネギを1単
位として排出する秤量機構と、所定重量未満のネギをピ
ックアップして秤量機構の内部に投入するピックアップ
機構と、このピックアップ機構と異なった経路でネギを
1本ずつ間欠的に秤量機構に投入する投入機構と、を備
えていることを特徴とする。
【0008】束ね装置は、前記移送装置で搬送されたネ
ギを挟持するチャック部材と、チャック部材が挟持した
状態のネギに対して垂れ下がり状となるようにラベルを
供給するラベル供給部材と、チャック部材が挟持したネ
ギと交差する方向にスライドし、ラベルの一端をネギの
外周面に沿わせるスライダと、スライダのスライドと時
間差を有してネギを挟持し、ラベルの他端をネギの外周
面に沿わせた後、チャック部材からネギを排出する排出
部材と、を備えていることを特徴とする。
【0009】
【作用】上述した構成の加工方法の皮剥ぎ工程では、水
平状態で搬送されるネギに圧縮空気を吹き付けることに
より、皮剥ぎを行うため、人手による皮剥ぎが不要とな
る。この皮剥ぎ工程では、ネギに付着している泥を圧縮
空気によって同時に除去することができる。検品工程で
はレベルマークに対する相対比較を行うものであり、こ
れによりネギの長さを判別できる。この検品工程は長さ
に加えて、ネギの太さ、皮剥ぎ状態、その他の性状を同
時に検査することができる。この検査後においてはネギ
が所定重量となるまで計量し、この計量したネギにラベ
ルを巻回して束ねるため、計量、ラベル巻回を自動化す
ることができると共に、これらの処理を搬送しながら行
うため、連続的な処理が可能となる。
【0010】上記構成の加工装置の皮剥ぎ装置は水平搬
送装置によって搬送されるネギに対して圧縮空気を吹き
付けるため、ネギの皮剥ぎを確実に行うことができる。
検品装置は複数のレベルマークとの相対比較によって検
品するが、ネギを搬送しながら検品するため、簡単で、
迅速に検品を行うことができる。計量装置は所定重量と
なるまでネギを計量し、移送装置は計量されたネギを1
単位として受け取り、束ね装置はこの1単位毎のネギに
ラベルを巻回するため、計量,束ね処理を自動的に、し
かも迅速に行うことができる。ここで計量装置、移送装
置、束ね装置は複数単位のネギを同時に処理することに
より、処理量が増大する。
【0011】秤量機構、ピックアップ機構及び投入機構
を有した計量装置においては、ピックアップ機構が秤量
機構に投入したネギに対して、投入機構が1本ずつネギ
を補充して所定重量となるまで計算するため、正確に、
しかも迅速に計量を行うことができる。
【0012】上記構成の束ね装置はチャック部材が挟持
したネギに対して、ラベル供給部材がラベルを供給す
る。スライダはそのスライドによっての一端をネギの外
周面に沿わせ、排出部材はラベルの他端をネギ外周面に
沿わせるため、ラベルを自動的に巻回することができ
る。しかも排出部材はそのままでネギを排出するため、
ネギの排出までを自動化することができる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の加工方法の一実施例における
フローチャートを示し、皮剥ぎ工程1と、検品工程2
と、計量工程3とを備え、さらに束ね工程4および箱詰
め工程5とを備えている。万能ネギなどのネギは搬送さ
れながら、これらの工程を経て出荷可能形態となる。
【0014】皮剥ぎ工程1はネギの根元に近い皮をその
上部部分から剥ぐものである。この皮剥ぎに際しては、
ネギを水平状態として搬送し、この水平状態のネギに圧
縮空気を吹き付け、圧縮空気の圧力で皮を剥ぎ落とす。
従って、手作業による皮剥ぎが不要となる。また、この
圧縮空気の吹き付けにより付着している泥が除去されて
清浄となり、外観が向上する。
【0015】検品工程2は水平状態で搬送されるネギの
長さを判別し、所定の長さを逸脱したネギを搬送路から
除去して長さを整えるものである。この検品は目視によ
り行うが、後述するようにレベルマークを基準とするた
め確実な長さ判別が可能となっている。この場合、ネギ
の外観を目視により同時に検査しても良く、枯れ部分の
多いネギ、色褪せしたネギなどを除去することにより品
質の向上と均一化を図ることができる。
【0016】計量工程3はネギを一定量ずつ束ねるため
ネギの重量を計量するものである。この計量工程3で
は、ネギを水平状態で搬送しながら行うため、連続的な
計量が可能となる。
【0017】束ね工程4は所定重量となるように計量さ
れたネギを結縛して束ねることにより、取扱い性を向上
させると共に、販売形態とするものである。この束ね工
程ではプラスチックシートからなるラベルをネギの周囲
に巻回することにより行う。
【0018】図2〜図5は、皮剥ぎ工程に使用される装
置を第1及び第2の水平搬送装置10,15と、この水
平搬送装置10,15の間に配置された皮剥ぎ装置20
とを備えている。11は第1の水平搬送装置10の上流
側に設けられた置台であり、収穫されたネギが積載され
る。この置台11は傾斜調整ネジ12を下面に備え、傾
斜調整ネジ12の伸長によって第1の水平搬送装置10
側が低くなるように傾斜する。これにより置台11から
のネギの導入が容易となっている。
【0019】第1及び第2の水平搬送装置10,15は
いずれもネギを水平状態で1本ずつ搬送するものであ
る。このため第1の水平搬送装置10は水平状に掛け渡
された搬送コンベア13を備えている。この搬送コンベ
ア13は図2における鎖線ハッチングで示す部分が人工
芝,スポンジ等の高摩擦材料13aにより形成されてお
り、これにより、ネギは滑ることなく、搬送コンベア1
3と共に水平状態で下流方向へ搬送される。
【0020】第2の搬送装置15は水平状に掛け渡され
ると共に、上下で一対をなす搬送コンベア16,17を
備えている(図3参照)。この搬送コンベア16,17
は皮剥ぎ装置20を通過したネギを挟んだ状態で受け取
って下流側に搬送する。この搬送コンベア16,17は
ネギの全長を挟むものではなく、ネギの長さ方向の根の
部分より約60mmを挟んで搬送するものであり、ネギ
の他の部分は浮いた状態となっている。この部分的な挟
持におけるネギの脱落を防止するため、これらのコンベ
ア16,17は図2の鎖線ハッチングで示すように、人
工芝,スポンジ等の高摩擦材料16a(17aは省略)
が部分的に使用されている。なお、搬送コンベア17は
図3に示すように、皮剥ぎ装置20側が部分的に低くな
るトライアングル状に掛け渡されており、皮剥ぎ装置2
0を通過したネギをこの低くなった部分で受け取るよう
になっている。以上のような第1及び第2の水平搬送装
置10,15はネギを水平状態で搬送するため、脱落等
がなく、ネギを安定して搬送することができる。
【0021】図4及び図5は皮剥ぎ装置20の内部構造
を示す。皮剥ぎ装置20は第1の水平搬送装置10の搬
送コンベア13における高摩擦材料13a部分が進入し
ている。また、この高摩擦材料13a部分と対向する挟
みコンベア14が内部を走行している(図3参照)。 この挟みコンベア14は搬送コンベア13の高摩擦材料
13a部分と同様な材質が使用されており、高摩擦材料
13a部分との間でネギAの中間部分を挟持する。これ
によりネギAの搬送路が形成され、ネギAは根元等の他
の部分が浮いた状態で皮剥ぎ装置20内を水平状熊で1
本ずつ移動する。
【0022】このネギAの搬送路には、複数の噴射ノズ
ル21,22,23が配置されている。これらの噴射ノ
ズル21,22,23は圧縮空気をネギに吹き付けるも
のであり、いずれも、その吹き出し口がネギAの根元方
向に向いている。また噴射ノズル22,23は図5に示
すように、水平状態で搬送されるネギに対して、上下の
両側から圧縮空気を吹き付けるように配置されている。
かかる複数の噴射ノズルはネギAの搬送方向の上流側か
ら下流側に向かってネギAの長さ方向に沿って順に配置
される。図示例においては、噴射ノズル21→噴射ノズ
ル22→噴射ノズル23の順でネギAの長さ方向に配置
され、噴射ノズル21が根元から最も離れ、噴射ノズル
23が根元に最も接近している。このような配設ではネ
ギAの搬送に伴って圧縮空気が根元に接近して噴射され
るため、皮が途切れることなく、連続状に剥がされるた
め、皮剥ぎを確実に行うことができる。なお、搬送路の
上方に位置する噴射ノズルはいずれも高さ調整板24に
取り付けられ、この高さ調整板24が高さ調整ロッド2
5に連結されることにより、ネギの大きさに合わせた高
さ調整が行われるようになっている。
【0023】以上のような皮剥ぎ装置20は、圧縮空気
の吹き出し時の騒音を防止する構造となっている。すな
わち図4に示すように、全体がハウジング26によって
覆われると共に、ハウジング26内部が皮収納室27及
び複数の消音室26a,26b,26cに分画されてい
る。噴射ノズルからの圧縮空気は皮収納室27→消音室
26a→消音室26b→消音室26cの順で、ハウジン
グ26内を移動することにより、徐々に拡散するため、
騒音を小さくすることができる。この場合、皮収納室2
7はネギAから剥された皮が落下して、蓄積するもので
ある。
【0024】このような皮剥ぎ装置20はネギAを水平
方向に搬送しながら、噴射ノズル21,22,23から
圧縮空気を吹き付けて皮を剥ぐため、人手による皮剥ぎ
が不要となり、大幅な省力化ができる。また、ネギを水
平状態で搬送するため、ネギの脱落を防止でき、確実な
皮剥ぎが可能となる。
【0025】皮剥ぎ装置20を通過したネギは、第2の
水平搬送装置15によって搬送されて、検品装置30に
導入される。図2及び図3において、18はこの第2の
水平搬送装置15に配置された補助ノズルである。この
補助ノズル18は第2の水平搬送装置15の搬送コンベ
ア16,17の間から圧縮空気をネギに向かって噴射す
るものである。この補助ノズル18からの圧縮空気は水
平状態で搬送されるネギの根元から頂部方向に沿って流
れ、これによりネギに付着している葉を除去する。この
ためネギを清浄することができる。
【0026】図6及び図7は検品装置30を示す。この
検品装置30は脚台31にコンベアベルト32が水平状
態で支持されて、ネギを水平状態で搬送する。コンベア
ベルト32はモータ(図示省略)を内蔵した動力ボック
ス33からプーリ34に回転力が伝達されることによ
り、無端状に走行して、ネギを搬送する。このコンベア
ベルト32はネギを水平状態で搬送すると共に、この搬
送中にネギの長さを判別するものである。このためコン
ベアベルト32はネギの搬送方向と平行な方向に延びる
ように着色された複数のレベルマーク32a,32b,
32cが施されている。
【0027】複数のレベルマーク32a,32b,32
cは相互に着色が異なっており、ネギの長さを3段階あ
るいはそれ以上の段階で判別する指標となっている。す
なわち、レベルマーク32aまで延びているネギはLサ
イズ、レベルマーク32bの領域の長さのネギはMサイ
ズ、レベルマーク32cの領域の長さのネギはSサイズ
として判別する。これにより加工対象となる所定のサイ
ズと合致しないネギを作業者が抜き取ることにより、ネ
ギのサイズを均一化することができる。また作業者はこ
の判別に加えて、太さ、色褪せ、葉枯れなどのネギの性
状を目視によって発見し、不良品を取り除くこともでき
る。
【0028】従って、このような検品装置30はネギを
搬送しながら、その長さを判別できるためネギの検品を
迅速に、しかも簡単に行うことができ作業効率が向上す
る。なお、本実施例では異なった着色を施した複数の色
ベルトを掛け渡してレベルマーク及び搬送ベルトとして
も良い。この場合は色ベルトの配設位置を変更すること
により、判別する長さ基準を自由に選択できるメリット
がある。35は検品装置30の搬送終端に設けられた集
積箱であり、搬送されたネギが落下して収納される。作
業者はこの集積箱35からネギを取り出して、計量装置
40に移し替える。
【0029】図8〜図10は計量装置40を示す。計量
装置40は図8に示すように秤量機構41と、ピックア
ップ機構42と、投入機構43とを備えている。この場
合、秤量機構41及び投入機構43はネギの搬送方向に
対して同一線上に配置されるが、ピックアップ機構42
はこれらとずれた位置、図示例ではこれらの奥側の位置
に配置される。秤量機構41は検品後のネギが所定重量
となるまで秤量するものであり、ピックアップ機構42
は所定重量未満で且つ所定重量近辺のネギを秤量機構4
1に対して投入するものであり、投入機構43は不足分
のネギを受カップ46に投入するものである。以下、各
機構を具体的に説明する。
【0030】秤量機構41は図8に示すように2基のベ
ース台44にそれぞれ取り付けられた4基の秤量機45
と、各秤量機45の先端部に取り付けられた開閉可能な
V字形状の受カップ46と、この受カップ46を開閉さ
せる開閉機47とを備えている。この秤量機構41は各
受カップ46に投入されたネギの重量を秤量機45が所
定重量となるまで秤量する。また所定重量となったと
き、秤量機45は開閉機47に信号を出力し、これによ
り開閉機47は各受カップ46を開成する。各受カップ
46の下方には、後述する移送装置60のバケット61
が停止状態で待機しており、受カップ46が開くことに
より所定重量に秤量されたネギは各バケット61に落下
する。これにより、移送装置は所定重量に秤量されたネ
ギを1単位とし、各単位毎のネギを後述する束ね装置に
移送する。
【0031】ピックアップ機構42はこの秤量機構41
の受カップ46に対して、所定重量未満で、且つ所定重
量近辺の重量のネギを投入するものである。このピック
アップ機構42は秤量機構41よりも奥側に配置され
る。図9及び図10はこのピックアップ機構42を示
す。
【0032】ピックアップ機構42は回転駆動されるス
プロケット48に無端状に掛け渡されたチェーン49
と、このチェーン49に所定間隔で取り付けられたバケ
ット50とにより構成される搬送部材を有している。こ
の搬送部材はバケット50が移動することにより、バケ
ット50がネギAを搬送するものである。この場合、ネ
ギの秤量が同時に2単位ずつ行われることから、バケッ
ト50はこれと同調するように、バケット2個分を1ス
トロークとして間欠的に移動する。
【0033】ピックアップ機構42はこの搬送部材の搬
送終端に位置している。このピックアップ機構42はフ
レーム52に上下動可能に取り付けられた移動体53
(図10参照)と、この移動体53にとりつけられた2
基のピックアップ体54(図8参照)とを備えている。
移動体53は図9に示すように、バケット50と平行な
方向に延びるスライドフレーム53aを備えており、こ
のスライドフレーム53aが図示しない駆動源に連結さ
れて、バケット50の長さ方向に往復移動する。これに
より移動体53は同方向、すなわち図9の矢印方向に進
退して、その方向への進出により、秤量機構41の受カ
ップ46上に移動する。
【0034】この移動体53には開閉機55が取り付け
られ、この開閉機55に2基のピックアップ体54が連
結されており、ピックアップ体54は開閉機55の作動
によって開閉する。各ピックアップ体54は図8に示す
ように、略卵形状に成形されており、その開閉によって
バケット50で搬送されるネギを挟持すると共に、挟持
したネギを秤量機構41の受カップ46内に投下する。
【0035】投入機構43は図8及び図11に示すよう
に、上下2基の投入コンベア58,57を備えている。
投入コンベア58,57はネギの搬送方向に沿ってずれ
ることにより、その終端位置が異なっており、下段の投
入コンベア57は秤量機構41の前段の受カップ46に
臨み、上段の投入コンベア58は後段の受カップ46に
臨んでいる。各投入コンベア57,58は検品後のネギ
Aを1本ずつ搬送して、対応した受カップ46に投入す
るものであり、これにより重量不足分のネギの補充が行
われる。この場合、上段の投入コンベア58はピックア
ップ機構42の移動台53の進出時に、干渉を回避する
ように、その高さ位置が設定されている。
【0036】このような計量装置40の作動を説明す
る。検品を終了して集積箱35に集積されたネギは作業
者によってピックアップ機構42のバケット50に移し
替えられると共に、投入機構43の投入コンベア57,
58に1本ずつ載置される。ピックアップ機構42のバ
ケット50に対しては、所定重量(例えば、100g)
未満で、且つ所定重量近辺の重量(例えば80〜90
g)のネギを移し替える。このピックアップ機構42は
バケット2個分のストロークでネギAを搬送する。移動
体53はこの搬送終端位置で、幾分、上昇した状態で待
機しており、2個のバケット50が各ピックアップ体5
4の下方に位置したとき、下降する。このとき、ネギA
は図9に示すように、その一端部がバケット50の端部
よりも延びるようにセットされており、移動体53はビ
ックアップ体54の開成状態で下降し、下降端でピック
アップ体54が開成する。
【0037】これにより各ピックアップ体54はネギA
の端部を掴み、この状態で移動体53が秤量機構41方
向に進出する。そしてピックアップ体54が開成し、そ
れぞれが掴んでいたネギAを秤量機構41の受カップ4
6に投入する。このピックアップ体54からのネギの投
入時点では、重量が不足しており、各投入コンベア5
7,58はその走行によって、ネギAを1本ずつ受カッ
プ46に投入する。これにより所定重量となったとき、
秤量機構41の秤量機45が検知し、その開閉機47が
受カップ46を開成し、下方で待機している移送装置6
0のバケット61に所定重量のネギを投下する。
【0038】このような計量装置40は、所定重量近辺
の重量からネギの測定を開始するため、短時間で所定重
量に達することができ、迅速に測定することができる。
また図示例では、ネギの重量を2単位ずつ測定するた
め、併行計量ができ、さらに処理量が増大する。
【0039】図12及び図13は所定重量に計量された
ネギを単位として移送する移送装置60及び計量された
1単位のネギを束ねる束ね装置70を示す。移送装置6
0は計量装置40のピックアップ機構42における搬送
部材(図10参照)と略同等の構造となっている。すな
わち、この移送装置60はピックアップ機構42のバケ
ット50と同様に、無端状のチェーンに取り付けられた
バケット61を有している。このバケット61は計量装
置40の2個の受カップ46から落下する計量済みのネ
ギを受け入れるものであり、各バケット61は計量済み
のネギを1単位として受け取って水平方向に移送する。
かかる移送装置60は2個のバケット61を1ストロー
クとして間欠的にネギを移送する。
【0040】束ね装置70はこの移送装置60の移送路
の終端に配置される。図12における62は移送装置6
0のバケット61の移動を案内するL形のガイド・受け
板であり、バケット61はこのL形のガイド・受け板6
2の側面と上部にそって、束ね装置70方向に移動す
る。
【0041】束ね装置70はチャック部材71と、この
チャック部材71の近辺に配置されたラベル供給部材7
2と、チャック部材71の作動と同期して作動するスラ
イダ73と、束ねたネギを排出する排出部材74とによ
り構成されている(図13参照)。
【0042】チャック部材71は、アッパーチャック7
1a及びロアチャック71bが対向することにより構成
される。本実施例において、計量済みのネギは2単位が
同時に供給されるため、チャック部材71は2組配設さ
れている。アッパーチャック71a及びロアチャック7
1bは対向部位が凹んでおり、これらのチャック71
a,71bが相互に接近することによりネギBの各単位
毎に挟持する。
【0043】ラベル供給部材72はチャック部材71に
挟持されたネギにラベルを供給するものであり、各チャ
ック部材71のロアチャック71bの両側に垂直状に配
置された吸着用シリンダ75と、この吸着用シリンダ7
5の上端部に取り付けられた吸着パッド76とを有して
いる。また、この吸着用シリンダ75の上死点付近には
ラベル90(図14参照)が積層状態でセットされるラ
ベルストッカ77が設けられており、吸着用シリンダ7
5が伸長することにより、吸着パッド76が各ラベルス
トッカ77内のラベルの下部両端部分を吸着して、ラベ
ルを1枚ずつ取り出す。
【0044】本実施例において、ラベル90は透明なプ
ラスチックシートに品名,産地等の所定の印刷が施され
たものが使用される。このラベル90は吸着パッド76
の吸着後における吸着用シリンダ75の短縮で上方から
ネギBに部分的に破せられると同時にアッパーアーム8
1が左に移動しネギBの上部へ来て下降する。このと
き、その両端部分はネギBから垂れ下がった状態となっ
ている。
【0045】スライダ73はアッパーチャック71a及
びロアチャック71bとの間に位置している。このスラ
イダ73はネギBから垂れ下がるラベル90との対応位
置に設けられており、ラベル90と接触するプッシャー
78が上面の2箇所に取り付けられている。各プッシャ
ー78は各チャック部材71に対応して設けられるもの
である。またスライダ73はスライドシリンダ79に連
結されており、同シリンダ79の作動で左右に往復スラ
イドし、右方向へのスライドで後述するように、プッシ
ャー78がラベル90に接触してラベル90の一方の端
部をネギの外周面に沿わせるように作用する。
【0046】排出部材74はアッパーアーム81とロア
アーム82とが対向することにより構成されている。こ
れらのアーム81,82は円弧状の凹部81a,82a
が長手方向の2箇所の対向位置に形成されており、対向
した凹部81a,82aでネギBを挟持して、チャック
部材71からネギBを排出する。本実施例で、ロアアー
ム82の凹部82aはこの排出に加えて、後述するよう
に、ラベル90の他方の端部をネギBの外周に沿わせる
ようにも作用する。以上のアッパーアーム81及びロア
アーム82はガイド部材83,84に取り付けられてお
り、ガイド部材83,84の作動によってチャック部材
71方向へ進出及び退避する。
【0047】図12において、85は排出部材74の下
方に配置された荷積みコンベア、86は荷積みコンベア
85からネギが搬入される荷箱である。
【0048】次に上記構成の束ね装置70の作動を説明
する。図14〜図16はこの作動におけるネギ及びラベ
ルの状態を示す。所定重量に計量されたネギBは移送装
置60のバケット61の移送により、2単位毎に各チャ
ック部材71の間に移送される。チャック部材71にお
いては、アッパーチャック71a,ロアチャック71b
がそれぞれ同時に下降,上昇して対応した凹部で各単位
のネギBを挟持する。これに続いて、ラベル供給部材7
2が作動して、ラベル90を吸着し下降し始めると排出
部材のアッパーアーム81が左方向へスライドしネギB
の上部までくると下降し、その凹部81aがラベル90
をネギBの上部に押し付ける。図14はこの状態を示
し、ラベル90は両端部90a,90bがネギBから垂
れ下がっている。
【0049】チャック部材71による挟持状態でスライ
ダ73が右方向へスライドする。図15はこのスライダ
73のスライド状態を示し、スライダ73のプッシャー
78がラベル90の一方の端部90aに接触するため、
その端部90aがネギBの外周面に沿った状態となる。
【0050】このスライダ73のスライドの後、ロアア
ーム82が左方向に移動すると同時に、スライダ73が
左方向へ復帰スライドする。これにより図16に示すよ
うに、ロアアーム82の凹部82aがラベル90の他方
の端部90bをネギBの外周面に沿わせて、ネギBの方
向に押し付ける。このためラベル90をネギBの外周面
に自動的に巻回させることができる。
【0051】その後アッパーアーム81,ロアアーム8
2がラベルを押さえたままバケット61と同調して右方
向に移動する。かかる状態で作業者は輪ゴム等の結束紐
(図示省略)をラベル90に巻装し、これによりラベル
90をネギBに巻回させる。その後、アッパーアーム8
1,ロアアーム82の挟持を解除することにより束ねら
れたネギを排出する。これによりネギBは荷積みコンベ
ア85から荷箱86に収納されて、出荷可能状態とな
る。
【0052】このような束ね装置70は計量されたネギ
に対して、ラベルを自動的に供給すると共に、ラベルを
自動的に巻回するため、ネギの束ねとラベルの巻回とを
自動化することができる。このため束ね工程を省力化す
ることができる。また、本実施例ではネギを2単位ずつ
処理するため、これらの処理をさらに迅速に行うことが
できる。
【0053】本発明は以上の実施例に限定されることな
く、種々変更が可能である。例えば皮剥ぎ時において
は、水を噴射して洗浄を同時に行っても良く、計量,束
ねを1単位毎、あるいは3単位以上で行っても良い。
【0054】
【発明の効果】 本発明の加工装置は、皮剥ぎ装置がネ
ギの皮剥ぎを行い、検品装置が長さ判別を行い、計量装
置が計量を行い、束ね装置がネギの束ねとラベルの巻回
とを行うため、ネギの加工を自動化でき、省力化が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加工方法のフローチャート
【図2】水平搬送装置の平面図
【図3】水平搬送装置の側面図
【図4】皮剥ぎ装置の断面図
【図5】皮剥ぎ装置の部分破断側面図
【図6】検品装置の平面図
【図7】検品装置の側面図
【図8】計量装置の側面図
【図9】計量装置の搬送部材の平面図
【図10】計量装置の搬送部材の側面図
【図11】計量装置の投入機構の平面図
【図12】束ね装置の側面図
【図13】束ね装置の部分拡大側面図
【図14】ラベル巻回を示す側面図
【図15】ラベル巻回を示す側面図
【図16】ラベル巻回を示す側面図
【符号の説明】
10 水平搬送装置 20 皮剥ぎ装置 30 検品装置 40 計量装置 70 束ね装置

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネギを水平状態で搬送する水平搬送装置
    と、 水平状態で搬送されるネギに圧縮空気を吹き付けて皮剥
    ぎする皮剥ぎ装置と、 ネギの搬送方向と平行に延びる複数のレベルマークを有
    し、ネギを搬送しながら少なくともネギの長さをレベル
    マークと相対的に比較するための検品装置と、 水平状態で搬送されるネギを受け入れて所定重量となる
    まで計量する計量装置と、 計量されたネギを1単位として受け取って単位毎のネギ
    を水平状態で移送する移送装置と、 移送装置で搬送された単位毎のネギを挟持してラベルを
    ネギに巻回すると共にラベル巻回状態のネギを排出する
    束ね装置と、を備えていることを特徴とするネギの加工
    装置。
  2. 【請求項2】 前記計量装置、移送装置及び束ね装置は
    複数単位のネギを同時に処理することを特徴とする請求
    項1記載のネギの加工装置。
  3. 【請求項3】 前記計量装置は所定重量となるまでネギ
    を受け入れ、所定重量となったとき、そのネギを1単位
    として排出する秤量機構と、 所定重量未満のネギをピックアップして秤量機構の内部
    に投入するピックアップ機構と、 このピックアップ機構と異なった経路でネギを1本ずつ
    間欠的に秤量機構に投入する投入機構と、を備えている
    ことを特徴とする請求項1記載のネギの加工装置。
  4. 【請求項4】 前記束ね装置は前記移送装置で搬送され
    たネギを挟持するチャック部材と、 チャック部材が挟持した状態のネギに対して垂れ下がり
    状となるようにラベルを供給するラベル供給部材と、 チャック部材が挟持したネギと交差する方向にスライド
    し、ラベルの一端をネギの外周面に沿わせるスライダ
    と、 スライダのスライドと時間差を有してネギを挟持し、ラ
    ベルの他端をネギの外周面に沿わせた後、チャック部材
    からネギを排出する排出部材と、を備えていることを特
    徴とする請求項1記載のネギの加工装置。
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