JP2002335675A - 同期整流回路 - Google Patents

同期整流回路

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JP2002335675A
JP2002335675A JP2001139710A JP2001139710A JP2002335675A JP 2002335675 A JP2002335675 A JP 2002335675A JP 2001139710 A JP2001139710 A JP 2001139710A JP 2001139710 A JP2001139710 A JP 2001139710A JP 2002335675 A JP2002335675 A JP 2002335675A
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transformer
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JP2001139710A
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Kenji Kudo
憲司 工藤
Tomoyo Adachi
知代 安達
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単独又は並列して負荷に低出力電圧を小型・
高効率で給電可能なことを課題とする。 【構成】 トランスTの1次側に設けた主スイッチング
素子Q1と、2次側に設けた整流用及び転流用の各スイ
ッチング素子Q2,Q3と、1次側のスイッチングに同
期して前記整流用及び転流用の各スイッチング素子Q
2,Q3をそれぞれ駆動するための第1,2の補助巻線
N3,N4とを備える同期整流回路において、整流期間
onにトランスTに蓄積された励磁エネルギーを転流期
間toffにリセットするためのトランスリセット回路1
4を前記第2の補助巻線N4と並列に設け、トランスT
のリセット時間trを調整することで、転流用スイッチ
ング素子Q3を転流期間toffの略全区間でONにさせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は同期整流回路に関
し、更に詳しくはトランスの1次側に設けた主スイッチ
ング素子と、2次側に設けた整流用及び転流用の各スイ
ッチング素子と、1次側のスイッチングに同期して前記
整流用及び転流用の各スイッチング素子をそれぞれ駆動
するための第1,2の補助巻線とを備える同期整流回路
に関する。この種の同期整流回路は情報/通信機器を低
電圧駆動するためのDC/DCコンバータに利用され
る。
【0002】
【従来の技術】図7〜図9は従来技術を説明する図で、
図7は従来の同期整流回路の回路図、図8,図9はその
動作タイミングチャート(1),(2)を示している。
図7において、101,102は従来の同期整流回路(D
C/DCコンバータ)、Tはトランス、Q1はトランス
Tの1次側に設けたメインFET(nチャネルMOSF
ET)、Q2は2次側に設けた整流用FET、Q3は同
じく転流用FET、Lは出力のチョークコイル、Coは
出力電圧Voの平滑用コンデンサ、D2,D3はFET
Q2,Q3の寄生ダイオード、11は出力電圧Voと所
定の基準電圧との間の誤差電圧Veを検出する出力検出
部、12は誤差電圧Veを0とするようにパルス幅変調
された制御信号PWMCを出力するPWM制御部であ
る。なお、図示しないが、FETQ1のスイッチングに
同期して整流用FETQ2及び転流用FETQ3をそれ
ぞれ駆動するための第1,2の補助巻線を備えるものが
知られている。
【0003】図8に同期整流回路101(102も同様)
の単独運転時の動作タイミングチャートを示す。制御信
号PWMCがONになると、メインFETQ1のゲート
−ソース間に電圧Vgs1(>0)が印加され、FETQ
1がONする。この時、トランスTの1次巻線N1に入
力電圧Vinが印加され、その2次巻線N2には巻数比
(=N2/N1)に比例する2次電圧Vt2が発生する。
【0004】2次電圧Vt2が発生すると、2次巻線N2
の巻始(・側)→Q2のゲート→Q2のソース→寄生ダ
イオードD2→2次巻線N2の巻終のループを介してQ
2のゲート−ソース間に電圧Vgs2(>0)が印可さ
れ、FETQ2がONする。これにより2次巻線N2の
巻始→チョークコイルL→負荷(Coを含む)→Q2の
ソース・ドレイン→2次巻線N2の巻終のループに電流
d2が流れ、負荷に電力を供給する。
【0005】次に制御信号PWMCがOFFになると、
2次巻線N2の出力電圧Vt2は極性反転する。この時、
2次巻線N2の巻終→Q3のゲート→Q3のソース→寄
生ダイオードD3→2次巻線の巻始のループを介してQ
3のゲート−ソース間に電圧Vgs3(>0)が印可さ
れ、FETQ3がONする。これにより、チョークコイ
ルL→負荷→Q3のソース・ドレイン→Lのループに電
流Id3が流れ、引き続き負荷に電力を供給する。
【0006】係る構成をスイッチング周波数f(一定)
で制御すると共に、出力電圧Voを検出及びフィードバ
ックしてPWM制御(周波数一定でON幅を制御)する
ことにより出力電圧Voを一定(安定化)にしている。
なお、入出力電圧の間には(1)式の関係がある。
【0007】 Vo=N2/N1×D×Vin (1) ここで、Vo:出力電圧 Vin:入力電圧 N1:トランスTの1次巻線(巻数) N2:トランスTの2次巻線(巻数) D:時比率(ton/T,T=1/f:一定)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の同
期整流回路では、トランスTにおける磁気飽和を防止す
るために、PWMC=ON(ton)の区間にトランスT
に蓄積された励磁エネルギー(図の励磁電流ieで示
す)を、続くPWMC=OFF(toff)の区間にリセ
ットしておく必要がある。
【0009】上記従来方式では、この励磁エネルギー
は、同期整流回路が有するLC共振特性により、PWM
C=OFF後のリセット時間tr(<toff)の区間に
自然にリセットされていた。これに伴い各部の電圧波形
Q1−Vds1,Vt1,Vt2,Q3−Vgs3は図示の如く変
化する。このため、リセット時間trを経過した時点で
は、もはや転流用FETQ3はON状態を維持すること
ができず、その後の転流電流Id3は全てQ3の寄生ダイ
オードD3を介して流れていた。 しかし、一般に寄生
ダイオードD3の順方向電圧Vfは約1V程度もあり、
これはFETQ3のON時のドレイン−ソース間電圧Q
3−Vds3よりもかなり高いため、ここに転流電流Id3
が流れることで、かなりの電力損失が発生していた。
【0010】また、図9に同期整流回路(電源)1
1,102を並列運転した場合の問題点を示す。図9
(A)は電源101を単独運転した場合の各部の電流波
形を示しており、上記図8に示したものと同様にして、
単独運転の場合は各FETQ1〜Q3の順方向にのみ電
流が流れ、負荷に電力が供給される。
【0011】しかるに、実際には電源101,102の各
出力電圧Voが等しいとは限らない。今、もし何らかの
理由で電源102の出力電圧Voが高く維持されたとす
ると、電源101ではフィードバック機能部11,12
の作用により整流用FETQ2のton時間を短くして出
力電圧Voを下げようとし、これに伴い整流電流Id2
減少する。
【0012】また、これに伴い転流電流Id3も減少する
が、この転流用FETQ3では、依然として回路のLC
共振特性で決まるリセット時間trの間だけそのゲート
端子はONにバイアスされている。この転流中FETQ
3のドレインにチョークLを介して出力端子からの高い
電圧が印可されると、FETは双方向素子であるため
に、最悪の場合はFETQ3のドレインからソースに逆
電流が流れ込み、これが1次側に回生される。その場合
の動作タイミングチャートを図9(B)に示す。
【0013】この状態では、負荷には電源102のみか
らの給電となるばかりか、電源102から電源101にも
負荷電流が流れ込むため、こうして電源102が過負荷
となり、定格出力電圧Voを維持できないか、又は電源
102を損傷してしまうことになる。
【0014】本発明は上記従来技術の問題点に鑑み成さ
れたもので、その目的とするところは、単独又は並列し
て負荷に低出力電圧を小型・高効率で給電可能な同期整
流回路を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題は例えば図1
の構成により解決される。即ち、本発明(1)の同期整
流回路は、トランスTの1次側に設けた主スイッチング
素子Q1と、2次側に設けた整流用及び転流用の各スイ
ッチング素子Q2,Q3と、1次側のスイッチングに同
期して前記整流用及び転流用の各スイッチング素子Q
2,Q3をそれぞれ駆動するための第1,2の補助巻線
N3,N4とを備える同期整流回路において、整流期間
にトランスTに蓄積された励磁エネルギーを転流期間に
リセットするためのトランスリセット回路14を前記第
2の補助巻線N4と並列に設けたものである。
【0016】本発明(1)によれば、一般に電流容量
(サイズ)の小さな補助巻線N4にトランスリセット回
路14を一体化して設け得る構成により、トランスリセ
ット回路14のみならず、同期整流回路の全体をコンパ
クトに構成できる。また転流用補助巻線N4にトランス
リセット回路14を設ける構成により、トランスリセッ
ト時間trの設定及び制御が容易かつ確実なものとな
る。この時、トランスリセット時間trを主回路の転流
時間toffに近づけることで、該転流時間toffの全区間
で転流用スイッチング素子Q3をフルにONさせる事が
可能となる。従って、従来この区間内で発生していたよ
うな寄生ダイオードによる電力損失を有効に回避でき、
高い効率が得られる。またトランスリセット回路14を
1次,2次の主電源回路から独立して設け得る構成によ
り、一旦設定したトランスリセット時間trは、主電源
回路の特性変動による影響を受け難く、よって動作信頼
性が高い。
【0017】また本発明(2)の同期整流回路は、上記
前提となる同期整流回路において、トランスTの1次側
に流れる電流を検出する電流検出回路15と、電流検出
回路が所定以下の電流を検出したことにより転流用スイ
ッチング素子Q3の導通を阻止する転流停止回路16と
を備えるものである。
【0018】本発明(2)においては、例えば複数の同
期整流回路(電源)の並列運転により共通の負荷に給電
する場合に、1次側電流が所定以下(逆流を含む)であ
ることを検出したことにより、転流用スイッチング素子
Q3の導通を阻止する構成により、他の電源からの電流
の逆流を有効に阻止できる。従って、複数電源の並列運
転を安全に行える。
【0019】好ましくは本発明(3)においては、上記
本発明(2)において、整流期間にトランスに蓄積され
た励磁エネルギーを転流期間にリセットするためのトラ
ンスリセット回路14を前記第2の補助巻線N4と並列
に設けたものである。
【0020】また好ましくは本発明(4)においては、
上記本発明(1)又は(2)において、整流用及び転流
用の各スイッチング素子Q2,Q3は絶縁ゲート形電界
効果トランジスタからなるものである。
【0021】上記本発明(1),(2)はシリコンMO
SFET等の双方向性スイッチング素子に適用して好適
である。
【0022】また好ましくは本発明(5)においては、
上記本発明(1)又は(3)において、トランスリセッ
ト回路はダイオードに抵抗とコンデンサの並列回路を直
列に接続した回路からなるものである。
【0023】本発明(5)においては、ton期間にトラ
ンスTに蓄積された励磁エネルギーを続くtoff期間に
コンデンサに転送し、該コンデンサに蓄えられた電荷を
続くton期間で抵抗で消費する。このとき、例えば抵抗
値を小さくすることでトランス励磁エネルギーの転送
(リセット)時間trを延長でき、同時に該エネルギー
の抵抗による消費時間を短縮できる。従って、同期整流
回路のスイッチング周波数f(=1/T)が一定でも、
リセット時間trの延長と抵抗消費時間の短縮とを容易
に実現できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
好適なる複数の実施の形態を詳細に説明する。なお 、
全図を通して同一符号は同一又は相当部分を示すものと
する。
【0025】図2は第1の実施の形態による同期整流回
路の回路図で、負荷に低出力電圧を高効率(低損失)で
供給可能な場合を示している。図3,図4はその動作タ
イミングチャートである。
【0026】図2において、20は第1の実施の形態に
よる同期整流回路(DC/DCコンバータ)、Tはトラ
ンス、N1はその1次巻線,N2は2次巻線、N3は整
流用FETQ2の駆動用補助巻線、N4は転流用FET
Q3の駆動用補助巻線、14は転流用補助巻線N4を介
してトランスTの励磁エネルギーを強制リセットするた
めのトランスリセット回路である。その他の構成につい
ては上記図7で述べたものと同様で良い。
【0027】FETQ2,Q3の駆動電圧はトランスT
の補助巻線N3,N4によりそれぞれ印加する。ton
に補助巻線N3,N4に誘起される電圧Vt3,Vt4は次
式で与えられる。
【0028】 Vt3=N3/N1×Vin (2) Vt4=−N4/N1×Vin (3) 従って、FETQ2,Q3のゲート駆動に必要な印加電
圧(>5V)を巻数比により容易に設定可能であり、例
えば入力電圧48V、低出力電圧2Vの同期整流回路
(DC/DCコンバータ)を容易に実現できる。また、
補助巻線N3,N4は、FETQ2,Q3を駆動するた
めだけに使用するので、巻線の電流容量は非常に小さ
い。従って、線型も小さくてすみ、損失もFETQ2,
Q3の駆動電力のみとなる。
【0029】一例のトランスリセット回路14は、転流
用補助巻線N4と並列に設けられると共に、ダイオード
D4に抵抗R4とコンデンサC4との並列回路を直列に
接続した回路を含み、該回路により補助巻線N4の出力
電圧波形をクランプさせることで、主回路の転流期間t
offにおける転流用FETQ3をその全区間にわたって
完全にONさせることが可能となる。以下、これを説明
する。
【0030】図3にトランスリセット回路の動作タイミ
ングチャートを示す。ところで、もし、このトランスリ
セット回路14を設けないと、転流用補助巻線N4の端
子電圧Vt4は主回路のLC共振特性により図示の点線の
如く変化する。即ち、従来と同様に、端子電圧Vt4は転
流期間toffよりも短いリセット時間trに0Vに復帰
(リセット)してしまい、このためFETQ3のON状
態を転流期間toffの全区間にわたって維持することが
できない。
【0031】本第1の実施の形態では、トランスリセッ
ト回路14を設けたため、転流期間toffの開始時に補
助巻線N4の電圧Vt4が所定以上になると、ダイオード
D4が導通し、トランスTに蓄積されていた励磁エネル
ギーが補助巻線N4を介してコンデンサC4の側に流れ
る。この時、補助巻線N4とコンデンサC4とは一種の
LC共振回路を構成するが、コンデンサC4に並列接続
された抵抗R4の値を適当に選択することで、共振周波
数を変更可能である。例えば抵抗R4を小さくすると、
共振周波数が低くなり、励磁エネルギーのリセット(転
送)時間trを延長できる。一方、抵抗R4による励磁
エネルギーの消費時間を短縮できる。
【0032】上記を補助巻線N4の端子電圧Vt4の波形
で見ると、トランスリセット回路14によりtoff期間
の振幅がクランプされると共に、該クランプされた分に
相当する励磁エネルギーの抽出が時間軸(リセット時間
tr)の方向に延び、こうして端子電圧Vt4は図示の如
く矩形波状に近づく。従って、リセット区間trにおけ
るFETQ3を完全にONに維持できる。なお、上記ク
ランプされた時の端子電圧Vt4は次式を満足するように
推移する。
【0033】 Vt4=N4/N1×D/(1−D)×Vin (4) ここで、D:時比率(ton/T) 好ましくは、本同期整流回路の最も典型的な動作時にお
ける転流期間toffo pt)を想定してリセット時間tr
≒toffopt)となるようにR4(C4)を選択する。
又は本同期整流回路における最小の転流期間
offmin)を想定してリセット時間tr≒
offmin)となるようにR4(C4)を選択する。
【0034】この時、好ましくはトランスリセット時間
trを主回路の転流時間toffに近づけることで、該転
流時間toffの全区間で転流用FETQ3をフルにON
させる事が可能となる。従って、従来この区間内で発生
していたような寄生ダイオードD3による電力損失を有
効に回避でき、高い効率が得られる。またトランスリセ
ット回路14を1次,2次の主電源回路から独立して設
け得る構成により、一旦設定したトランスリセット時間
trは、主電源回路の特性変動による影響を受け難く、
よって動作信頼性が高い。
【0035】図4に本同期整流回路の動作タイミングチ
ャートを示す。上記トランスTの転流用補助巻線N4に
トランスリセット回路14を設けたため、各巻線N1〜
N4の誘起電圧Vt1〜Vt4は図示の如く略矩形になって
いる。
【0036】図5は第2の実施の形態による同期整流回
路の回路図で、複数の同一又は異なる同期整流回路(電
源)が安全に並列運転可能な場合を示している。図にお
いて、301は第2の実施の形態による同期整流回路
(DC/DCコンバータ)、15はトランスTの1次側
に流れる電流を検出する電流検出回路、16は電流検出
回路15が所定以下の電流(逆流を含む)を検出したこ
とにより転流用FETQ3の導通を阻止する転流停止回
路である。また、フォトカプラPCは一対のフォトトラ
ンジスタQ6とフォトダイオードPDとを備え、電流検
出回路15と転流停止回路16との間を信号的に接続し
ている。その他の構成については上記図2で述べたもの
と同様で良い。但し、ここにはトランスリセット回路1
4を省略した場合を示す。また、この同期整流回路30
1と同一又は異なる同期整流回路302が並列に設けら
れ、共通の負荷に電力を安全に供給(並列運転)可能と
なっている。
【0037】電流検出回路15において、抵抗Rdはト
ランスTの1次巻線N1と直列に設けられており、1次
巻線N1にパルス電流が流れると、その大きさに比例し
たパルス電圧を発生する。これをダイオードD7,コン
デンサC7,抵抗R7からなる検波回路(積分回路)で
検波(平均化)すると共に、その出力電圧Vdをコンパ
レータCMPに入力して所定閾値THと比較する。
【0038】トランスTの1次側に所定以上の電流が流
れている場合は、検出電圧Vd>THであり、これによ
りコンパレータCMPの出力はローレベルとなって、フ
ォトダイオードPDが点灯する。しかし、トランスTの
1次側に所定以上の電流が流れなくなる(即ち、本電源
回路301が所定の負荷分担をしなくなる)と、検出電
圧Vd≦THとなり、これによりコンパレータCMPの
出力はハイレベルとなって、フォトダイオードPDは消
灯する。
【0039】転流停止回路16において、今、フォトト
ランジスタQ6のベース端子はフォトダイオードPDの
点灯によりONにバイアスされているとする。整流期間
onでは補助巻線N4の電圧Vt4<0によりダイオード
D5が導通してFETQ3のゲートを負にバイアスし、
これにより転流用FETQ3はOFFする。次の転流期
間toffでは補助巻線N4の電圧Vt4>0によりトラン
ジスタQ5が順バイアスされる。このとき、フォトトラ
ンジスタQ6のベースがONにバイアスされているた
め、トランジスタQ5がONする。これによりFETQ
3のゲートが正にバイアスされ、該転流用FETQ3は
ONする。かくして、フォトダイオードPDが点灯して
いる間は、本電源回路301は正常に整流動作と転流動
作を繰り返す。
【0040】次に、電流検出回路15が超低負荷状態
(逆流状態を含む)を検出すると、フォトダイオードP
Dが消灯し、フォトトランジスタQ6のベース端子はO
FFにバイアスされる。この場合でも、整流期間ton
は補助巻線N4の電圧Vt4<0によりダイオードD5が
導通してFETQ3のゲートを負にバイアスし、これに
より転流用FETQ3はOFFする。
【0041】一方、転流期間toffでは補助巻線N4の
電圧Vt4>0となっても、フォトトランジスタQ6のベ
ースに電流が流れないため、トランジスタQ5はONで
きず、これによりFETQ3のゲートは負にバイアスさ
れたままとなり、転流用FETQ3はOFF状態を維持
する。こうして、全周期TにわたってFETQ3をOF
Fにすることにより、負荷側からFETQ3のドレイン
に流れ込む電流を有効に防止できる。一方、整流用FE
TQ2でも整流期間tonが絞られて負荷に電流を供給し
なくなる。こうして、全2次回路で逆流を防止でき、よ
って一次側に電流が回生することもなくなり、電源の安
全な並列運転が可能となる。
【0042】なお、上記に加え、整流用FETQ2のゲ
ート回路にも転流停止回路16を設けても良い。また、
上記一例の転流停止回路16を示したが、これに限らな
い。例えば図5の挿入図(a)に示す如く、上記フォト
カプラPCを設ける代わりに、トランジスタQ7を設
け、そのベースをコンパレータCMPの出力に、かつコ
レクタを転流用FETQ3のゲートに接続することで、
転流期間toffにおけるFETQ3のゲートをOFFバ
イアスにクランプするように構成しても良い。更に、上
記以外にも、lこの転流停止回路16はFETQ3の導
通を阻止するための公知の他の様々な回路構成により実
現できる。この点は、電流検出回路15についても同様
である。
【0043】図6は第3の実施の形態による同期整流回
路(DC/DCコンバータ)401の回路図で、上記ト
ランスリセット回路14,電流検出回路15及び転流停
止回路16を備える場合を示している。従って、負荷に
低出力電圧Voを高効率で給電できると共に、他の同一
又は異なる同期整流回路(DC/DCコンバータ)40
2との間でも安全に並列運転を行える。
【0044】なお、上記本発明に好適なる複数の実施の
形態を述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で、各
部の構成、制御及びこれらの組み合わせの様々な変更が
行えることは言うまでも無い。
【0045】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、トラン
スTの転流駆動用補助巻線N4にトランスリセット回路
14を設ける構成により、転流期間toff中の転流用ス
イッチング素子Q3を完全に駆動することができ、従来
回路に比べ大幅に効率向上が図れる。また、複数電源の
並列運転時において、一方の電源の出力電流が他方の電
源に逆流するといった問題を解決することができるた
め、複数電源の並列運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】第1の実施の形態による同期整流回路の回路図
である。
【図3】実施の形態による同期整流回路の動作タイミン
グチャート(1)である。
【図4】実施の形態による同期整流回路の動作タイミン
グチャート(2)である。
【図5】第2の実施の形態による同期整流回路の回路図
である。
【図6】第3の実施の形態による同期整流回路の回路図
である。
【図7】従来の同期整流回路の回路図である。
【図8】従来の同期整流回路の動作タイミングチャート
(1)である。
【図9】従来の同期整流回路の動作タイミングチャート
(2)である。
【符号の説明】
11 出力検出部 12 PWM制御部 14 トランスリセット回路 15 電流検出回路 16 転流停止回路 Co 平滑用コンデンサ L チョークコイル N1 1次巻線 N2 2次巻線 N3 整流用駆動巻線 N4 転流用駆動巻線 Q1 メインFET Q2 整流用FET Q3 転流用FET T トランス
フロントページの続き Fターム(参考) 5H006 CA02 CA07 CB07 DC05 5H730 AA14 AS01 AS05 BB23 BB57 BB82 DD04 EE08 EE10 EE13 EE19 EE59 FD01 FD41 FF19 FG05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスの1次側に設けた主スイッチン
    グ素子と、2次側に設けた整流用及び転流用の各スイッ
    チング素子と、1次側のスイッチングに同期して前記整
    流用及び転流用の各スイッチング素子をそれぞれ駆動す
    るための第1,2の補助巻線とを備える同期整流回路に
    おいて、 整流期間にトランスに蓄積された励磁エネルギーを転流
    期間にリセットするためのトランスリセット回路を前記
    第2の補助巻線と並列に設けたことを特徴とする同期整
    流回路。
  2. 【請求項2】 トランスの1次側に設けた主スイッチン
    グ素子と、2次側に設けた整流用及び転流用の各スイッ
    チング素子と、1次側のスイッチングに同期して前記整
    流用及び転流用の各スイッチング素子をそれぞれ駆動す
    るための第1,2の補助巻線とを備える同期整流回路に
    おいて、 トランスの1次側に流れる電流を検出する電流検出回路
    と、 電流検出回路が所定以下の電流を検出したことにより転
    流用スイッチング素子の導通を阻止する転流停止回路と
    を備えることを特徴とする同期整流回路。
  3. 【請求項3】 整流期間にトランスに蓄積された励磁エ
    ネルギーを転流期間にリセットするためのトランスリセ
    ット回路を前記第2の補助巻線と並列に設けたことを特
    徴とする請求項2に記載の同期整流回路。
  4. 【請求項4】 整流用及び転流用の各スイッチング素子
    は絶縁ゲート形電界効果トランジスタからなることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の同期整流回路。
  5. 【請求項5】 トランスリセット回路はダイオードに抵
    抗とコンデンサの並列回路を直列に接続した回路からな
    ることを特徴とする請求項1又は3に記載の同期整流回
    路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007318909A (ja) * 2006-05-25 2007-12-06 Nec Computertechno Ltd スイッチング電源及びその電源制御部
EP2211450A2 (en) 2009-01-21 2010-07-28 Funai Electric Co., Ltd. Synchronous Rectifier Circuit Capable of Preventing Flow-Through Current

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