JP2002334751A - 機器用シールドコネクタ - Google Patents
機器用シールドコネクタInfo
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- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
Abstract
の位置のバラツキを低減する。 【解決手段】 機器用シールドコネクタ20は、電線2
5に固着された複数の電線側端子21と、複数の電線2
5を一括して包囲するシールド部材37の端末部に固着
されたシールドシェル30と、電線側端子21に対し、
電線接続部24を包囲するように樹脂モールドにより固
着されたコネクタ本体26とからなり、コネクタ本体2
6はシールドシェル30の貫通孔32に取り付けられて
いる。コネクタ本体26は電線側端子21の電線接続部
24に樹脂モールドされているので、コネクタ本体を電
線に樹脂モールドする場合とは異なり、電線側端子21
の接続部22とコネクタ本体26との位置関係のバラツ
キが極めて小さい。よって、シールドシェル30に一括
保持された複数の電線側端子21の接続部22の位置も
高い精度で揃う。
Description
れる機器用シールドコネクタに関する。
の装置に複数本のシールド電線を接続するための機器用
シールドコネクタとしては、導電性のシールドケースに
取付孔を開口させるとともに、インバータ等に取り付け
た機器側端子を取付孔に臨ませておき、各シールド電線
の端末に固着した電線側端子を、夫々、取付孔内にセッ
トして機器側端子に接続するとともに、各シールド電線
のシールド部材の端末部を、夫々、シールドケースに接
続する構造のものがある。しかし、この機器用シールド
コネクタでは、電線側端子をセットする作業と、シール
ド部材をシールドケースに接続する作業を、夫々、シー
ルド電線の本数と同じ回数繰り返さなければならないた
め、手間がかかる。
て筒状のシールド部材で包囲するとともに、そのシール
ド部材の端末にシールドシェルを固着し、さらに各電線
の先端部に電線側端子を圧着により接続するとともに、
その各電線における電線圧着部よりも少し後方の部分に
樹脂モールドによるコネクタ本体を外嵌し、この複数の
コネクタ本体をシールドシェルに形成した複数の貫通孔
に取り付けることで、複数の電線側端子及び電線を一括
してシールドシェルに保持する構造が考えられる。この
ように、複数の非シールド電線を1つのシールド部材に
より一括してシールドするとともに、複数の電線側端子
をシールドシェルによって一括して保持しておけば、取
付けの際には、複数の電線側端子を一括してセットする
ことができるとともに、シールドシェル及びシールド部
材のシールドケースへの接続作業も1回で済ますことが
できる。
本体を電線に外嵌する保持構造では、電線に対してコネ
クタ本体をモールドした後に、そのモールド済の電線に
電線側端子を圧着する手順で組付けが行われるが、一般
に、電線圧着部に対する電線の長さ方向における位置決
め精度は高くないため、圧着後の電線圧着部に対するコ
ネクタ本体の位置にはバラツキが生じる虞がある。その
ため、コネクタ本体をシールドシェルに保持した状態で
は、電線側端子における機器側端子との接続部(例え
ば、ボルト孔)の位置が揃わなくなることが懸念され
る。
ールドシェルに保持した状態で電線側端子の位置のバラ
ツキを低減することを目的としている。
ルドケース内に複数の機器側端子が固設されている機器
に対して接続されるものであって、後端部が電線の端末
に固着される電線接続部とされ、前端部が前記機器用端
子との接続部とされた複数の電線側端子と、前記複数の
電線を一括して包囲するシールド部材の端末部に固着さ
れているとともに、前記シールドケースへの接続を可能
とされ、貫通孔が形成されているシールドシェルと、前
記電線側端子に対し前記電線接続部を包囲するように樹
脂モールドにより固着され、前記貫通孔に取り付けられ
るようになっているコネクタ本体とを備えた構成とし
た。
て、前記コネクタ本体が複数の前記電線側端子に対して
個別に固着されているとともに円柱状に形成され、その
コネクタ本体の外周のリング溝には防水用シールリング
が取り付けられているものにおいて、前記防水用シール
リングは、前記コネクタ本体の長さ方向において前記電
線接続部と対応する位置に設けられている構成とした。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明におい
て、前記電線接続部においては、前記電線の絶縁被覆を
剥いて露出させた導体の端末部が固着されているもので
あって、前記コネクタ本体は、前記導体の露出した端末
部を覆い隠す形態で、前記電線側端子の外面に密着され
ている構成とした。
体は電線側端子の電線接続部に樹脂モールドされている
ので、コネクタ本体を電線に樹脂モールドする場合とは
異なり、電線側端子の接続部とコネクタ本体との位置関
係のバラツキは極めて小さい。よって、シールドシェル
に一括保持された複数の電線側端子の接続部の位置も高
い精度で揃う。 [請求項2の発明]円形の電線を囲むように固着される
電線接続部は概ね円形断面となるため、この略円形の電
線接続部を包囲する部分では、円形のコネクタ本体の肉
厚寸法が全周に亘って概ね一定となり、しかも保持強度
のためにある程度の厚さも確保されている。したがっ
て、防水用シールリングを取り付けるためのリング溝を
形成するに際して、コネクタ本体の外径を大きくする必
要がない。
タ本体の内部に隠蔽されているので、シールドケースの
内部の液体が電線側端子に付着しても、その液体が導体
の隙間を通って電線の内部に浸入する、という虞はな
い。
体化した実施形態1を図1乃至図6を参照して説明す
る。本実施形態の機器用シールドコネクタ20は電気自
動車のインバータ装置10(本発明の構成要件である機
器)に取り付けられる。インバータ装置10は、導電性
のシールドケース11内にインバータ本体(図示せず)
を収容したものであり、シールドケース11の側壁には
円形をなす3つの取付孔12が左右に(水平に)並んで
形成されているとともに、側壁の外面における取付孔1
2よりも上方には左右一対の袋小路状(シールドケース
11の内面に開口していない形態)をなす雌ネジ孔13
が形成されている。シールドケース11の内部には、イ
ンバータ本体に固定された3つの機器側端子14が、そ
の接続孔15の形成されている先端部を各取付孔12に
向けた状態で待ち受けている。この機器側端子14は、
肉厚の金属板材からなる剛性の高いバスバーからなり、
インバータ本体に固定された状態では板面を水平に向け
て、接続孔15を上下方向に貫通させる形態となってい
る。
線側端子21と、3つのコネクタ本体26と、1つのシ
ールドシェル30とを備えて構成されている。各電線側
端子21は、機器側端子14と同様に、肉厚の金属板材
からなる剛性の高いバスバーからなり、全体として前後
方向に細長い形状をなしている。電線側端子21の前端
の接続部22には前後方向に長い長円形をなす接続孔2
3が形成されているとともに、後端部にはオープンバレ
ル状をなす電線接続部24が形成されている。電線接続
部24は、底壁24Aから左右一対のカシメ片24Bを
立ち上げたものであり、車輪のモータ(図示せず)から
延出されたシールド機能を備えていない電線25の延出
端部に固着されている。
なる導体25Aを樹脂製の絶縁被覆25Bで覆ったもの
であり、その延出端部においては、絶縁被覆25Bが剥
き取られて導体25Aが露出している。電線接続部24
の底壁24Aに載せた導体25Aには、両カシメ片24
Bがカシメ付けにより巻き付けられ、もって、露出状態
の導体25Aが圧着により電線接続部24に固着されて
いる。圧着された導体25Aの端末は、電線接続部24
の前端からさらに前方へ突出している。
別にコネクタ本体26に保持されている。即ち、各電線
側端子21は、夫々、その電線接続部24と、その電線
接続部24に圧着されている電線25の端末部とを図示
しないコネクタ本体26用の金型にセットし、その金型
内において樹脂モールドによりコネクタ本体26と一体
化されている。このように樹脂モールドにより電線側端
子21に対して電線接続部24を包囲するように固着さ
れたコネクタ本体26の前端面からは、電線側端子21
の接続孔23の形成されている接続部22が、その板面
を水平に向けた姿勢で(接続孔23が上下方向に貫通す
る姿勢で)突出している。また、コネクタ本体26は、
導体25Aの露出した端末部(電線接続部24に圧着さ
れている部分、及び電線接続部24の前後両側に露出し
ている部分を含む)を覆い隠す形態とされ、電線側端子
21における電線接続部24よりも前方の板状部分の外
面に液密状に密着されている。また、コネクタ本体26
の後端面からは電線25における絶縁被覆25Bで覆わ
れた部分が導出されている。
(電線25における電線接続部24に圧着される端末部
分の長さ方向)に向けた円柱形をなし、その外周のリン
グ溝27には防水用シールリング28が装着されてい
る。リング溝27及び防水用シールリング28の位置
は、コネクタ本体26の長さ方向において電線接続部2
4と対応するように設定されている。また、コネクタ本
体26の外周後端部には、上下一対の凸部29が形成さ
れている。この凸部29は、前後方向、即ちシールドシ
ェル30に対するコネクタ本体26の嵌入方向に延びた
リブ状をなしている。
ト製であり、前後方向に貫通する3つの貫通孔32が左
右に並べて形成された本体部31と、この本体部31の
前端上縁から上方へ突出するとともに前後方向に貫通す
るボルト孔34の形成された板状をなす左右一対の取付
部33とからなる。各貫通孔32は、円形をなし、その
後端部内周には、上下一対の凹部36が形成されてい
る。また、シールドシェル30の本体部31の外周に
は、上記3本の電線25を一括して包囲する可撓性を有
する筒状のシールド部材37の端末部が、カシメリング
38によって導通可能に固着されている。
通孔32に対して、夫々、後方から電線側端子21の接
続部22及びコネクタ本体26が嵌入される。このと
き、合成樹脂製のコネクタ本体26に形成されている凸
部29が、塑性変形しつつアルミダイキャスト製のシー
ルドシェル30の凹部36に圧入される。圧入された3
つのコネクタ本体26は、凸部29と凹部36との間の
摩擦抵抗により、シールドシェル30に対して前後方向
(コネクタ本体26の挿抜方向)、上下方向、及び左右
方向のいずれの方向へも遊動規制された状態に固定され
る。
に当接することにより、コネクタ本体26がシールドシ
ェル30に対して前止まり状態となる。これにより、シ
ールドシェル30に対し、全てのコネクタ本体26が前
後方向において位置が揃う。また、凸部29と凹部36
との嵌合により、シールドシェル30に対してコネクタ
本体26が周方向に位置決めされ、各電線側端子21が
全て板面を水平に向けるとともに接続孔23を上下方向
に貫通させる姿勢となる。以上により、3つの電線側端
子21と3つのコネクタ本体26とシールドシェル30
とが一体化された機器用シールドコネクタ20が完成す
る。
ドコネクタ20をインバータ装置10に取り付ける際に
は、各コネクタ本体26を取付孔12に嵌入するととも
に、シールドシェル30の取付部33をシールドケース
11の外面に宛い、シールドシェル30のボルト孔34
をシールドケース11の雌ネジ孔13に整合させる。こ
の状態では、防水用シールリング28がコネクタ本体2
6の外周と取付孔12の内周との間を水密状態にシール
する。また、各電線側端子21が機器側端子14の上面
に重なるようにセットされるとともに、双方の端子1
4,21の接続孔15,23同士が同軸状に対応する。
ルト孔34に貫通させたボルト39をシールドケース1
1の雌ネジ孔13に螺合して締め付けると、3つのコネ
クタ本体26がシールドケース11に固定されるととも
に、シールドシェル30がシールドケース11に対して
導通可能に接続される。さらに、上下に重なり合う端子
14,21同士は、その接続孔15,23に貫通させた
ボルト40にナット41を螺合して締め付けることによ
り、導通可能に接続される。
コネクタ20においては、コネクタ本体26は電線側端
子21の電線接続部24に樹脂モールドにより固着され
ているので、コネクタ本体を電線に樹脂モールドする場
合とは異なり、電線側端子21の接続部22とコネクタ
本体26との前後方向(電線25の長さ方向)における
位置関係のバラツキは極めて小さい。よって、シールド
シェル30に一括保持された3つの電線側端子21の接
続部22の前後方向における位置も、高い精度で揃う。
ように固着されている電線接続部24は概ね円形断面と
なるため、この略円形の電線接続部24を囲む部分にお
ける円形のコネクタ本体26の肉厚寸法は、全周に亘っ
て概ね一定であり、しかも保持強度のためにある程度の
厚さが確保されている。したがって、防水用シールリン
グ28を取り付けるためのリング溝27をコネクタ本体
26の外周に形成するに際して、コネクタ本体26の外
径を大きくせずに済んでいる。
体25Aの端末部を内部に隠蔽する形態とされているの
で、シールドケース11の内部の液体が電線側端子21
に付着しても、その液体が導体25Aの隙間を通って電
線25の内部に浸入する、という虞はない。 [他の実施形態]本発明は上記記述及び図面によって説
明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次の
ような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さら
に、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更し
て実施することができる。
グを備えた場合について説明したが、本発明は、防水用
シールリングを備えていない非防水の機器用シールドコ
ネクタにも適用することができる。 (2)上記実施形態では1つの電線側端子に1つのコネ
クタ本体を固着したが、本発明によれば、複数の電線側
端子に対して1つのコネクタ本体を固着し、コネクタ本
体自身で複数の電線側端子を一括して保持するようにし
てもよい。尚、この場合でも、コネクタ本体の外周に防
水用シールリングを設けることができる。
線接続部における電線の導体の端末を覆う形態とした
が、本発明によれば、防水機能を要しない場合には、導
体の端末を露出させる形態としてもよい。 (4)上記実施形態では防水用シールリングを電線接続
部と対応する位置に設けたが、本発明によれば、電線接
続部とは対応しない位置に防水用シールリングを設けて
もよい。 (5)上記実施形態では防水用シールリングによってコ
ネクタ本体の外周とシールドケースの取付孔の内周との
間をシールするようにしたが、本発明によれば、防水用
シールリングがコネクタ本体の外周とシールドシェルの
貫通孔の内周との間をシールするようにしてもよい。こ
の場合には、シールドシェルとシールドケースとの間
に、取付孔の形成領域を一括して包囲するように防水用
シールリングを設ければ、シールドケースの内部への浸
水を防止することができる。
電気自動車のインバータ装置である場合について説明し
たが、本発明は、インバータ装置以外の機器が接続相手
である場合にも適用することができる。 (7)上記実施形態ではシールドシェルをアルミダイキ
ャスト製としたが、本発明によれば、導電性樹脂材料を
用いて金型成形してもよい。また、鍛造によってシール
ドシェルを成形してもよい。
ネクタ本体の斜視図
ネクタ本体の一部切欠斜視図
態をあらわす水平断面図
態をあらわす縦断面図
ネクタ本体の横断面図
Claims (3)
- 【請求項1】 シールドケース内に複数の機器側端子が
固設されている機器に対して接続されるものであって、 後端部が電線の端末に固着される電線接続部とされ、前
端部が前記機器用端子との接続部とされた複数の電線側
端子と、 前記複数の電線を一括して包囲するシールド部材の端末
部に固着されているとともに、前記シールドケースへの
接続を可能とされ、貫通孔が形成されているシールドシ
ェルと、 前記電線側端子に対し前記電線接続部を包囲するように
樹脂モールドにより固着され、前記貫通孔に取り付けら
れるようになっているコネクタ本体とを備えて構成され
ていることを特徴とする機器用シールドコネクタ。 - 【請求項2】 前記コネクタ本体が複数の前記電線側端
子に対して個別に固着されているとともに円柱状に形成
され、そのコネクタ本体の外周のリング溝には防水用シ
ールリングが取り付けられているものにおいて、 前記防水用シールリングは、前記コネクタ本体の長さ方
向において前記電線接続部と対応する位置に設けられて
いることを特徴とする請求項1記載の機器用シールドコ
ネクタ。 - 【請求項3】 前記電線接続部においては、前記電線の
絶縁被覆を剥いて露出させた導体の端末部が固着されて
いるものであって、 前記コネクタ本体は、前記導体の露出した端末部を覆い
隠す形態で、前記電線側端子の外面に密着されているこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の機器用シー
ルドコネクタ。
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JP2008258070A (ja) * | 2007-04-06 | 2008-10-23 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | コネクタ |
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2001
- 2001-05-09 JP JP2001139054A patent/JP3908924B2/ja not_active Expired - Fee Related
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