JP2002333044A - ドラムブレーキ装置 - Google Patents

ドラムブレーキ装置

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JP2002333044A
JP2002333044A JP2001138852A JP2001138852A JP2002333044A JP 2002333044 A JP2002333044 A JP 2002333044A JP 2001138852 A JP2001138852 A JP 2001138852A JP 2001138852 A JP2001138852 A JP 2001138852A JP 2002333044 A JP2002333044 A JP 2002333044A
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drum
brake
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braking
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Toshifumi Maehara
利史 前原
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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    • F16D51/00Brakes with outwardly-movable braking members co-operating with the inner surface of a drum or the like
    • F16D51/16Brakes with outwardly-movable braking members co-operating with the inner surface of a drum or the like shaped as brake-shoes pivoted on a fixed or nearly-fixed axis
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    • F16D51/20Brakes with outwardly-movable braking members co-operating with the inner surface of a drum or the like shaped as brake-shoes pivoted on a fixed or nearly-fixed axis with two brake-shoes extending in opposite directions from their pivots
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16D51/00Brakes with outwardly-movable braking members co-operating with the inner surface of a drum or the like
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16D2125/18Mechanical mechanisms
    • F16D2125/20Mechanical mechanisms converting rotation to linear movement or vice versa
    • F16D2125/22Mechanical mechanisms converting rotation to linear movement or vice versa acting transversely to the axis of rotation
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    • F16D2125/30Cams; Levers with cams acting on two or more cam followers, e.g. S-cams

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前進制動時及び後進制動時の何れでも、ブレ
ーキの高い効きと安定性を確保することができるシュー
駆動機構を備えたドラムブレーキ装置を得る。 【解決手段】 シュー駆動機構7は、バッキングプレー
ト上の本アンカピン回りをシュー操作入力によって回動
するカムプレート13,14と、カムプレート13,1
4間に立設される入力ピン16、セカンダリアンカピン
18、プライマリアンカピン20の3本のピンとで構成
する。セカンダリアンカピン18及びプライマリアンカ
ピン20は、カムプレート13,14のシュー操作入力
による回動によってセカンダリ・シュー4及びプライマ
リ・シュー3を拡開し、且つ前進制動時及び後進制動時
に各ブレーキシューの発生するブレーキ力に応じてシュ
ー操作入力の作用を減ずる方向の回転モーメントをカム
プレートに作用させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の前進制動時
及び後進制動時の何れにおいても、ブレーキシューのド
ラムへの押圧力をブレーキ力に応じて制御して、ブレー
キの高い効きと安定性を確保することができるシュー駆
動機構を備えたドラムブレーキ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の走行を制動するために種々
の形式のドラムブレーキ装置が用いられているが、これ
らのドラムブレーキ装置は、略円筒状のドラムの内周面
に押圧されるブレーキシューの配置によって、リーディ
ングトレーリング式やツーリーディング式、若しくはデ
ュオサーボ式等に分類される。
【0003】デュオサーボ式のドラムブレーキ装置は、
一般に、円筒状のドラム内に、互いに対向して配置され
たプライマリ・シューとセカンダリ・シューの一対のブ
レーキシューを備える。プライマリ・シューは、ドラム
の前進回転方向入口側が入力部とされると共に、ドラム
の前進回転方向出口側は例えばアジャスタを介してセカ
ンダリ・シューの入口側に連結される。一方、セカンダ
リ・シューの出口側はバッキングプレート上に装備され
たアンカ部に当接させられ、プライマリ・シュー及びセ
カンダリ・シューに作用するブレーキ力(制動トルク)
をアンカ部で受け止めるようになっている。
【0004】これにより、プライマリ・シュー及びセカ
ンダリ・シューを拡開させてドラムの内周面に押し付け
ると、プライマリ・シューに作用するブレーキ力がセカ
ンダリ・シューの入口側に入力してセカンダリ・シュー
をドラム内周面に押し付けるように作用するため、プラ
イマリ・シューとセカンダリ・シューの双方がリーディ
ング・シューとして動作し、非常にゲインの高い制動力
を得ることができる。
【0005】前述したデュオサーボ式ドラムブレーキ装
置は、リーディングトレーリング式やツーリーディング
式のドラムブレーキ装置と比較して、極めて高い制動力
を得ることができるばかりでなく、小型化し易く、かつ
パーキングブレーキの組み込みも容易である等の多くの
長所を有している。ところが、このようなデュオサーボ
式ドラムブレーキ装置は、ブレーキシューのライニング
の摩擦係数の変化に敏感であるため、制動力を安定させ
にくい傾向にあり、制動力を安定化させる工夫が要求さ
れている。
【0006】このような背景から、本願出願人は、一対
のブレーキシューを拡開操作する液圧式のホイールシリ
ンダに液圧制御用のバルブを組み込み、ホイールシリン
ダへの液圧供給をブレーキ力に応じて制御することで制
動力を安定させるシュー駆動機構を既に提案している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最近の車両の
ブレーキ装置は、アンチロックブレーキシステムの装備
や、トラクションコントロールシステムの装備など、ブ
レーキ機能のインテリジェント化が活発に行われてい
る。また、環境汚染の軽減等の観点から、電気自動車
(EV車)やハイブリッド車の開発も活発になってい
る。そして、このようなブレーキ機能のインテリジェン
ト化や電気自動車等への対応のため、ブレーキ装置の電
動化が重要課題とされている。
【0008】そして、ブレーキ装置の電動化では、例え
ば、従来の液圧式のホイールシリンダの代わりに、電動
モータ等を利用した電動式の操作力発生手段を採用す
る。その場合には、液圧式のホイールシリンダへの液圧
供給を液圧制御用のバルブによりブレーキ力に応じた値
に制御するという前述のシュー駆動機構を利用できなく
なり、新たに、電動式の操作力発生手段に適合するシュ
ー駆動機構の開発が必要になり、デュオサーボ式ドラム
ブレーキ装置における電動化の新たな課題とされてい
た。
【0009】そのため、電動式の操作力発生手段に適合
するシュー駆動機構としては、操作力発生手段の出力を
一対のブレーキシューに伝達するリンク機構が提案され
ているが、従来のシュー駆動用のリンク機構は、部品点
数が多く、組立作業性が悪いという問題もあった。ま
た、従来のシュー駆動用のリンク機構は、一般に、前進
制動時あるいは後進制動時の何れか一方を対象にして制
動力の安定を図るもので、前進制動時及び後進制動時の
双方で制動力の安定を図るには、更に部品点数の増加や
機構の煩雑化を招くという問題があった。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、車両の前進制動時及び後進制動時の何れでも、ブレ
ーキシューのドラムへの押圧力をブレーキ力に応じて制
御して、ブレーキの高い効きと安定性を確保することが
でき、しかも、組み合わせる操作力発生手段は電動式あ
るいは液圧式のアクチュエータ、あるいは手動式リンク
機構の何れでも可能で汎用性が高く、更には、構成する
部品点数が比較的に少なくて済むため組立作業性の向上
を図ることができるシュー駆動機構を備えたドラムブレ
ーキ装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るドラムブレーキ装置は、ドラム内に配置
された一対のブレーキシューをシュー操作入力に応じて
ドラムに押圧すると共に、アンカ部に作用するブレーキ
力によりトルク制御を行うシュー駆動機構を備えたドラ
ムブレーキ装置において、前記シュー駆動機構は、バッ
キングプレートに立設された本アンカピン回りを回動可
能なカムプレートを備え、前記カムプレートは、前記シ
ュー操作入力を受けて前記ブレーキシューの端部に当接
するように回動して該ブレーキシューを拡開し、且つ制
動時に前記ブレーキシューの発するブレーキ力に応じた
押圧力を受けて前記シュー操作入力による回動とは逆向
きに回動して前記シュー操作入力を減ずるように作用す
ることを特徴とする。また、本発明に係るドラムブレー
キ装置は、前記カムプレートが、前記シュー操作入力を
受ける入力ピンと、前記一対のブレーキシューのうちの
一方のブレーキシューに当接して該一方のブレーキシュ
ーをドラム側に拡開し、且つ前進制動時に一方のブレー
キシューのブレーキ力に応じた押圧力を前記カムプレー
トに作用させるセカンダリアンカピンと、前記一対のブ
レーキシューのうちの他方のブレーキシューに当接して
該他方のブレーキシューをドラム側に拡開し、且つ後進
制動時に他方のブレーキシューのブレーキ力に応じた押
圧力を前記カムプレートに作用させるプライマリアンカ
ピンとを備えて構成されること特徴とする。
【0012】そして、ドラムブレーキ装置では、前進制
動時や後進制動時には、操作力発生手段からシュー駆動
機構の入力ピンにシュー操作入力Wが入力すると、カム
プレートには、本アンカピン回りの入力回転モーメント
1 が働く。入力ピンと本アンカピンとの離間距離をL
1 とすると、入力回転モーメントM1 は、M1 =W×L
1 である。そして、この入力回転モーメントM1 によっ
てカムプレートが本アンカピン回りの回動を開始する。
このカムプレートの回動によって、プライマリアンカピ
ンはプライマリ・シューをドラムの内周に向けて拡開
し、セカンダリアンカピンはセカンダリ・シューをドラ
ムの内周に向けて拡開して、これらのブレーキシューを
ドラム内周に押圧することで、制動力を発生させる。
【0013】そして、前進制動時に制動力が発生してい
る状態では、セカンダリ・シューの端部が当接している
セカンダリアンカピンには、セカンダリ・シューの発生
するブレーキ力に応じた押圧力Fαが作用する。この押
圧力Fαは、本アンカピンに対して入力回転モーメント
1 と逆向きの回転モーメントである前進時トルク制御
用の回転モーメントM2 を、カムプレートに働かせる。
本アンカピンとセカンダリアンカピンとの離間距離をS
1 とすると、前進時トルク制御用の回転モーメントM2
は、M2 =Fα×S1 である。この前進時トルク制御用
の回転モーメントM2 は、入力回転モーメントM1 の作
用を減ずる方向に作用するため、プライマリ・シューの
ドラムへの押圧力を減じて、ブレーキ力の一定以上の上
昇を抑制する。
【0014】一方、後進制動時に制動力が発生している
状態では、プライマリ・シューの端部が当接しているプ
ライマリアンカピンには、プライマリ・シューの発生す
るブレーキ力に応じた押圧力Fβが作用する。この押圧
力Fβは、本アンカピンに対して入力回転モーメントM
1 と逆向きの回転モーメントである前進時トルク制御用
の回転モーメントM3 を、カムプレートに働かせる。本
アンカピンとプライマリアンカピンとの離間距離をS2
とすると、後進時トルク制御用の回転モーメントM3
は、M3 =Fβ×S2 である。この後進時トルク制御用
の回転モーメントM3 は、入力回転モーメントM1 の作
用を減ずる方向に作用するため、セカンダリ・シューの
ドラムへの押圧力を減じて、ブレーキ力の一定以上の上
昇を抑制する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るドラムブレー
キ装置の好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明
する。図1乃至図5は本発明に係るドラムブレーキ装置
の一実施の形態を示したもので、図1は本発明のドラム
ブレーキ装置の正面図、図2は図1に示したドラムブレ
ーキ装置のシュー駆動機構を構成するカムプレートの拡
大正面図、図3は図2に示したカムプレートの矢印A方
向からの側面図、図4は図1に示したシュー駆動機構の
前進制動時における動作を示す拡大図、図5は図1に示
したシュー駆動機構の後進制動時における動作を示す拡
大図である。
【0016】この実施の形態のドラムブレーキ装置1
は、所謂、デュオサーボ式ドラムブレーキ装置で、略円
筒形の図示せぬドラム内の空間に対向配備されるプライ
マリ・シュー3とセカンダリ・シュー4との一対のブレ
ーキシュー3,4と、対向するこれらの一対のブレーキ
シュー3,4の一方の対向端側に配設されてこれら各ブ
レーキシュー3,4をドラムに押圧するためのシュー操
作入力Wを発生する操作力発生手段5と、この操作力発
生手段5の発生するシュー操作入力Wに応じて各ブレー
キシュー3,4を拡開するシュー駆動機構7と、各ブレ
ーキシュー3,4の他方の対向端間に配設されてプライ
マリ・シュー3の出力をセカンダリ・シュー4に入力す
るリンク機能を兼ねたアジャスタユニット8と、これら
の構成部材を支持する不図示のバッキングプレートと、
バッキングプレート上に立設された本アンカピン10と
を備えている。なお、図示せぬドラムは、バッキングプ
レートと同心で、車両の前進時には図1の矢印R方向に
回転する。
【0017】以上のブレーキシュー3,4は、ドラムの
内周に向かって移動可能に、図示せぬシューホールドダ
ウン装置によりバッキングプレートに取り付けられてい
る。そして、各ブレーキシュー3,4の操作力発生手段
5側の端部は、シューリターンスプリングを介して、本
アンカピン10に連結され、それぞれのシュー3,4の
端部が互いに接近する方向(即ち、ドラムから離間する
方向)に付勢されている。また、各ブレーキシュー3,
4のアジャスタユニット8側の端部相互は、シューリタ
ーンスプリング又はアジャスタスプリングの付勢力によ
って、アジャスタユニット8の端部に当接した状態が維
持されるように付勢されている。
【0018】アジャスタユニット8は、本来は、各ブレ
ーキシュー3,4のライニングの摩耗の進行に応じて、
これらのブレーキシュー3,4の端部間の間隔を調整す
るものである。
【0019】本実施の形態のシュー駆動機構7は、図1
乃至図3に示すように、バッキングプレートに立設され
た本アンカピン10に回動可能に支持された一対のカム
プレート13,14と、これらのカムプレート13,1
4間に立設される入力ピン16及びセカンダリアンカピ
ン18及びプライマリアンカピン20の3本のピンとで
構成されている。
【0020】一対のカムプレート13,14は、同形状
のプレートで、上下に対向状態に配置される。入力ピン
16は、シュー操作入力Wの作用部としてカムプレート
13,14上に立設されて、カムプレート13,14に
シュー操作入力Wに応じた本アンカピン10回りの入力
回転モーメントM1 を作用させる。
【0021】セカンダリアンカピン18は、セカンダリ
・シュー4の端部に当接するようにカムプレート13,
14に立設されて、入力回転モーメントM1 によるカム
プレート13,14の回動挙動でセカンダリ・シュー4
をドラム側に拡開し、且つ、車両の前進制動時にはセカ
ンダリ・シュー4のブレーキ力に応じて入力回転モーメ
ントM1 の作用を減ずる方向の前進時トルク制御用の回
転モーメントM2 をカムプレート13,14に作用させ
る。
【0022】プライマリアンカピン20は、プライマリ
・シュー3の端部に当接するようにカムプレート13,
14に立設されて、入力回転モーメントM1 によるカム
プレート13,14の回動挙動でプライマリ・シュー3
をドラム側に拡開し、且つ、車両の後進制動時にはプラ
イマリ・シュー3のブレーキ力に応じて入力回転モーメ
ントM1 の作用を減ずる方向の後進時トルク制御用の回
転モーメントM3 をカムプレート13,14に作用させ
る。
【0023】各ピン16,18,20は、カムプレート
13,14を貫通する両端の細径部に抜け止め用に使用
する係止溝16a,18a,20aが形成されていて、
各ピンの両端部をカムプレート13,14に挿通させた
後に、各係止溝16a,18a,20aにクリップ2
3,24を嵌合させることで、カムプレート13,14
に固定する。カムプレート13,14は、各ピン16,
18,20の段差に当接することで、相互の離間距離が
一定に保持されている。
【0024】クリップ23,24は、バネ鋼線材を、各
ピンの係止溝16a,18a,20aを巡回するよう
に、折曲させたものである。各ピン16,18,20の
両端をクリップ23,24でカムプレート13,14に
抜け止めした状態では、これらの各ピン及びカムプレー
トは単一の組立体として取り扱うことができ、予め組立
体とした上で、本アンカピン10に取り付けることで、
組み付け作業を容易にすることができる。
【0025】セカンダリアンカピン18とプライマリア
ンカピン20は、本アンカピン10を挟んでカムプレー
ト13,14間に立設されている。また、セカンダリア
ンカピン18とプライマリアンカピン20は、何れも、
本アンカピン10に近接して配置されている。
【0026】以上の一実施の形態のドラムブレーキ装置
1では、前進制動時や後進制動時には、図4及び図5に
示すように、操作力発生手段5からシュー駆動機構7の
入力ピン16にシュー操作入力Wが入力すると、カムプ
レート13,14には、本アンカピン10回りの入力回
転モーメントM1 が働く。入力ピン16と本アンカピン
10との離間距離をL1 とすると、入力回転モーメント
1 は、M1 =W×L1 である。そして、この入力回転
モーメントM1 によってカムプレート13,14が本ア
ンカピン10回りの回動を開始する。このカムプレート
13,14の回動によって、プライマリアンカピン20
はプライマリ・シュー3をドラムの内周に向けて拡開
し、セカンダリアンカピン18はセカンダリ・シュー4
をドラムの内周に向けて拡開して、これらのブレーキシ
ューをドラム内周に押圧することで、制動力を発生させ
る。
【0027】そして、前進制動時に制動力が発生してい
る状態では、図4に示すように、セカンダリ・シュー4
の端部が当接しているセカンダリアンカピン18には、
セカンダリ・シュー4の発生するブレーキ力に応じた押
圧力Fαが作用する。この押圧力Fαは、本アンカピン
10に対して入力回転モーメントM1 と逆向きの回転モ
ーメントである前進時トルク制御用の回転モーメントM
2 を、カムプレート13,14に働かせる。本アンカピ
ン10とセカンダリアンカピン18との離間距離をS1
とすると、前進時トルク制御用の回転モーメントM2
は、M2=Fα×S1 である。この前進時トルク制御用
の回転モーメントM2 は、入力回転モーメントM1 の作
用を減ずる方向に作用するため、プライマリ・シュー3
のドラムへの押圧力を減じて、ブレーキ力の一定以上の
上昇を抑制する。
【0028】一方、後進制動時に制動力が発生している
状態では、図5に示すように、プライマリ・シュー3の
端部が当接しているプライマリアンカピン20には、プ
ライマリ・シュー3の発生するブレーキ力に応じた押圧
力Fβが作用する。この押圧力Fβは、本アンカピン1
0に対して入力回転モーメントM1 と逆向きの回転モー
メントである前進時トルク制御用の回転モーメントM3
を、カムプレート13,14に働かせる。本アンカピン
10とプライマリアンカピン20との離間距離をS2
すると、後進時トルク制御用の回転モーメントM3 は、
3=Fβ×S2である。この後進時トルク制御用の回転
モーメントM3 は、入力回転モーメントM1 の作用を減
ずる方向に作用するため、セカンダリ・シュー4のドラ
ムへの押圧力を減じて、ブレーキ力の一定以上の上昇を
抑制する。
【0029】即ち、以上の構成であれば、前進制動時及
び後進制動時の何れでも、各ブレーキシュー3,4のド
ラムへの押圧力をブレーキ力に応じて制御して、ブレー
キの高い効きと安定性を確保することができる。しか
も、上記の入力ピン16にシュー操作入力を作用させる
操作力発生手段5は、電動式あるいは液圧式のアクチュ
エータ、あるいは手動式リンク機構の何れでも可能であ
るため、汎用性が高く、ブレーキ装置の電動化にも好適
である。更には、上記のシュー駆動機構7は、本アンカ
ピン10に回転自在に支承されるカムプレート13,1
4上に、入力ピン16と、セカンダリアンカピン18
と、プライマリアンカピン20の3本のピンを突設した
だけの単純な構成で、構成する部品点数が少なくて済む
ため、組立作業性の向上を図ることもできる。
【0030】なお、上記の実施の形態では、シュー駆動
機構7は、一対のカムプレート13,14間に入力ピン
16及びセカンダリアンカピン18及びプライマリアン
カピン20の3本のピンを立設させた組立体として説明
したが、機械的強度、成形性及び加工精度等が得られる
のであれば、ピンを省略したカムプレートの単板構造と
して構成することもできる。
【0031】
【発明の効果】本発明のドラムブレーキ装置によれば、
シュー駆動機構はシュー操作力入力を受けて各ブレーキ
シューをドラムに押圧させるように回動し、且つブレー
キシューからのブレーキ力を受けてシュー操作入力の作
用を減じるように回動するカムプレートによって構成さ
れ、ブレーキ力の高い効きと安定性を確保することがで
きる。具体的に述べれば、前進制動時や後進制動時に
は、操作力発生手段からシュー駆動機構の入力ピンに入
力するシュー操作入力をW、入力ピンと本アンカピンと
の離間距離をL1 とすると、カムプレートを本アンカピ
ン回りに回動させる入力回転モーメントM1 として、M
1 =W×L1 が働く。そして、この入力回転モーメント
1 によって、カムプレートが本アンカピン回り回動す
ると、プライマリアンカピンはプライマリ・シューをド
ラムの内周に向けて拡開し、セカンダリアンカピンはセ
カンダリ・シューをドラムの内周に向けて拡開して、こ
れらのブレーキシューをドラム内周に押圧することで、
制動力を発生させる。
【0032】そして、前進制動時に制動力が発生してい
る状態では、セカンダリ・シューの端部が当接している
セカンダリアンカピンには、セカンダリ・シューの発生
するブレーキ力に応じた押圧力Fαが作用する。この押
圧力Fαは、本アンカピンとセカンダリアンカピンとの
離間距離をS1 とすると、本アンカピンに対して入力回
転モーメントM1 と逆向きの回転モーメントである前進
時トルク制御用の回転モーメントM2 (=Fα×S1
を、カムプレートに働かせる。この前進時トルク制御用
の回転モーメントM2 は、入力回転モーメントM1 の作
用を減ずる方向に作用するため、プライマリ・シューの
ドラムへの押圧力を減じて、ブレーキ力の一定以上の上
昇を抑制する。
【0033】一方、後進制動時に制動力が発生している
状態では、プライマリ・シューの端部が当接しているプ
ライマリアンカピンには、プライマリ・シューの発生す
るブレーキ力に応じた押圧力Fβが作用する。この押圧
力Fβは、本アンカピンとプライマリアンカピンとの離
間距離をS2 とすると、本アンカピンに対して入力回転
モーメントM1 と逆向きの回転モーメントである前進時
トルク制御用の回転モーメントM3 (=Fβ×S2
を、カムプレートに働かせる。この後進時トルク制御用
の回転モーメントM3 は、入力回転モーメントM1 の作
用を減ずる方向に作用するため、セカンダリ・シューの
ドラムへの押圧力を減じて、ブレーキ力の一定以上の上
昇を抑制する。
【0034】即ち、本発明のシュー駆動機構では、前進
制動時及び後進制動時の何れでも、各ブレーキシューの
ドラムへの押圧力をブレーキ力に応じて制御して、ブレ
ーキの高い効きと安定性を確保することができる。しか
も、上記の入力ピンにシュー操作入力を作用させる操作
力発生手段は、電動式あるいは液圧式のアクチュエー
タ、あるいは手動式リンク機構の何れでも可能であるた
め、汎用性が高く、ブレーキ装置の電動化にも好適であ
る。更には、上記のシュー駆動機構は、本アンカピンに
回転自在に支承されるカムプレート上に、入力ピンと、
セカンダリアンカピンと、プライマリアンカピンの3本
のピンを突設しただけの単純な構成で、構成する部品点
数が少なくて済むため、組立作業性の向上を図ることも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシュー駆動機構を搭載したドラム
ブレーキ装置の一実施の形態の正面図である。
【図2】図1に示したドラムブレーキ装置のシュー駆動
機構を構成するカムプレートの拡大正面図である。
【図3】図2に示したカムプレートの矢印A方向からの
側面図である。
【図4】図1に示したシュー駆動機構の前進制動時にお
ける動作を示す拡大図である。
【図5】図1に示したシュー駆動機構の後進制動時にお
ける動作を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 ドラムブレーキ装置 3 プライマリ・シュー 4 セカンダリ・シュー 5 操作力発生手段 7 シュー駆動機構 8 アジャスタユニット 10 本アンカピン 13,14 カムプレート 16 入力ピン 16a 係止溝 18 セカンダリアンカピン 18a 係止溝 20 プライマリアンカピン 20a 係止溝 23,24 クリップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラム内に配置された一対のブレーキシ
    ューをシュー操作入力に応じてドラムに押圧すると共
    に、アンカ部に作用するブレーキ力によりトルク制御を
    行うシュー駆動機構を備えたドラムブレーキ装置におい
    て、 前記シュー駆動機構は、バッキングプレートに立設され
    た本アンカピン回りを回動可能なカムプレートを備え、
    前記カムプレートは、前記シュー操作入力を受けて前記
    ブレーキシューの端部に当接するように回動して該ブレ
    ーキシューを拡開し、且つ制動時に前記ブレーキシュー
    の発するブレーキ力に応じた押圧力を受けて前記シュー
    操作入力による回動とは逆向きに回動して前記シュー操
    作入力を減ずるように作用することを特徴とするドラム
    ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記カムプレートが、前記シュー操作入
    力を受ける入力ピンと、前記一対のブレーキシューのう
    ちの一方のブレーキシューに当接して該一方のブレーキ
    シューをドラム側に拡開し、且つ前進制動時に一方のブ
    レーキシューのブレーキ力に応じた押圧力を前記カムプ
    レートに作用させるセカンダリアンカピンと、前記一対
    のブレーキシューのうちの他方のブレーキシューに当接
    して該他方のブレーキシューをドラム側に拡開し、且つ
    後進制動時に他方のブレーキシューのブレーキ力に応じ
    た押圧力を前記カムプレートに作用させるプライマリア
    ンカピンとを備えて構成されること特徴とする請求項1
    記載のドラムブレーキ装置。
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