JP2002332992A - 遠心圧縮機のインペラ - Google Patents

遠心圧縮機のインペラ

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正義 大塚
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    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
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    • F04D29/26Rotors specially for elastic fluids
    • F04D29/28Rotors specially for elastic fluids for centrifugal or helico-centrifugal pumps for radial-flow or helico-centrifugal pumps
    • F04D29/284Rotors specially for elastic fluids for centrifugal or helico-centrifugal pumps for radial-flow or helico-centrifugal pumps for compressors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インペラの全翼と半翼との間における流量を
等しくし、流体の流れの損失を小さくさせる。 【解決手段】 インペラ11のハブ面14上には、全翼
15と半翼16とが放射状に交互に設けられる。隣り合
う2つの全翼15のサクション面15aとプレッシャー
面15bとの間に形成される流路TAの途中位置Mから
下流にかけて取付けられる上流側半翼部18は、全翼1
5のサクション面15a側に偏倚して位置し、先端部位
18aと凸湾曲部位18bと凹湾曲部位18cとによっ
て構成される。先端部位18aは、流路TAを流れる流
体の流れの方向に沿った形状に形成される。サクション
面15aと上流側半翼部18との間に形成される回転方
向前方側のサクション面側上流流路TS2は、凸湾曲部
位18bにより緩やかな拡がり流路となり、流路TS2
を流れる流体は緩やかに減速する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠心圧縮機のイン
ペラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジンに使用されるターボチ
ャージャは、広い運転範囲において高い効率を保つこと
が望まれており、その改善方法の1つとして、ターボチ
ャージャのコンプレッサの効率向上が求められている。
ターボチャージャのコンプレッサとしては遠心圧縮機が
一般的であり、高い効率を達成するために、小型化や流
量増加が望まれ、そのためのインペラの形状の改良を行
う工夫がなされている。
【0003】そして、従来の遠心圧縮機のインペラとし
て、例えば特開平10−213094号公報に開示され
ているものが知られている。図3はこの従来の遠心圧縮
機のインペラの回転軸を中心軸とする円筒断面上におけ
る全翼と半翼との形状及び位置関係を示す図である。図
3に示すように、インペラ21において隣接する全翼2
2の回転方向後方のサクション面22aと回転方向前方
のプレッシャー面22bとによって流路TA2が形成さ
れている。そして、流路TA2の下流に位置する半翼2
3によって、流路TA2を流れる流体は、サクション面
側流路TS3とプレッシャー面側流路TP3とに分かれ
るようになっている。一般に、遠心圧縮機の高効率を実
現するために、インペラ21の各出口(図示しない)よ
り吐出される流体の流量は均一であることが望まれる。
従って、この従来のインペラ21では、流路TS3,T
P3の入口断面積を、流体の流れに垂直な断面において
幾何学的に等しくし、流量を等しくさせようとしてい
る。すなわち、流路TS3,TP3の流路幅DS3,D
P3が等しくなるように半翼23を配置させている。
【0004】また、インペラの別の従来例として、図4
に示すものが知られている。このインペラを説明する上
で、図3に示す上記従来のインペラ21と同様の部位に
は同一の符号を付して重複した説明を省略する。一般
に、インペラ21のサクション面側流路TS3は負圧と
なっており、インペラ21の流路TA2を入ってきた流
体は、主にサクション面22aに速い流れが集まる分布
となる。このため、このインペラ21においては、流路
TS3,TP3の流路面積を幾何学的に等しくすると、
サクション面側流路TS3はプレッシャー面側流路TP
3に比較して流速が大きい分、流量が増え、インペラ2
1の各出口より吐出される流体の流量が不均一となって
しまう。従って、この従来のインペラ21では、流路T
S3,TP3の流路面積を幾何学的に等しくするのでは
なく、半翼23の先端部位23aをサクション面22a
側に湾曲させ、流路幅DP3を流路幅DS3より大きく
するようにしている。すなわち、流速の小さい流路TP
3の流路面積を流速の大きい流路TS3の流路面積より
大きくすることにより、流路TS3と流路TP3を流れ
る流体の流量を等しくするようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図3に示す
従来の遠心圧縮機のインペラ21では、流路TS3,T
P3の流路面積を幾何学的に等しくしているが、各流路
TS3,TP3の流体の圧力差によって生じる流速の違
いを無視しているため、実際には流路TS3,TP3の
流量が等しくならない。
【0006】また、図4に示す従来の遠心圧縮機のイン
ペラ21では、半翼23の先端部位23aをサクション
面22a側に湾曲させただけなので、流路TA2に流れ
る流体の流れ方向Fと、半翼23の先端部位23aとの
なす角度である流入角度αが大きくなる。その結果、先
端部位23aにおける流体の衝突損失を生じるととも
に、図5に示すように、半翼23の回転方向前方側に、
流れの剥離領域Sが生じ、摩擦損失を生じる原因とな
る。さらに、剥離領域Sが生じると、下流における流速
分布が不均一になる原因となり、下流においては、流体
を均一化するための流れの混合損失が生じる。
【0007】従って、従来の遠心圧縮機のインペラで
は、全翼と半翼との間における流体の流量をインペラ全
体において等しくすることと、流体の流れの損失を小さ
くすることの両立が難しくなっている。
【0008】本発明の目的は、上記問題点を解消するた
めに全翼と半翼との間における流量を等しくでき、流体
の流れの損失を小さくさせることができる遠心圧縮機の
インペラを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、流体の入口部から出口
部にかけて放射状に取付けられた全翼と、隣り合う前記
全翼の間に形成された流路の途中位置から前記出口部に
かけて同じく放射状に取り付けられた半翼とが配設さ
れ、その回転に伴い、前記入口部から吸入された流体を
圧縮して前記出口部に吐出する遠心圧縮機のインペラに
おいて、前記半翼は、前記出口部から上流方向に向かっ
て一定長さで形成される下流側半翼部と、前記下流側半
翼部の上流側端部から前記途中位置にかけて形成される
上流側半翼部とによって構成され、前記上流側半翼部は
隣接する前記全翼の中間位置より前記インペラの回転方
向前方側に偏倚して位置され、その上流側半翼部の上流
側の先端部位は前記流体の流れ方向に沿った形状に形成
されることを要旨とする。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の遠心圧縮機のインペラにおいて、前記上流側半翼部
は、前記先端部から下流側にのび、前記インペラの回転
方向に対して凸形状に湾曲させてなる凸湾曲部位と、そ
の凸湾曲部から下流側にのび、前記インペラの回転方向
に対して凹形状に湾曲されてなる凹湾曲部位とによって
構成されるようにしたことを要旨とする。
【0011】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
遠心圧縮機のインペラの隣接する2つの全翼の間に流入
する流体は、2つの全翼の間に設けられた上流側半翼部
によって、回転方向前方側の負圧側上流流路と回転方向
後方側の圧力側上流流路とに分配される。このとき、負
圧側上流流路は負圧のため、圧力側上流流路に比較して
流速が大きくなるが、上流側半翼部が回転方向前方側に
位置して、負圧側上流流路の流路断面積を圧力側上流流
路より小さくしていることから、負圧側上流流路と圧力
側上流流路に流れる流体の流量は等しくなるよう分配さ
れる。そして、上流側半翼部の形状は、流体の流れに沿
った形状と一致しており、分配される流体は先端部位の
形状に沿って流れる。
【0012】従って、流体の流れの速度の大きい負圧側
上流流路と、流れの速度の小さい圧力側上流流路とに
は、等しい流量分配で流体が流入する。そして流入する
流体は、上流側半翼部の先端部位の形状に沿って流れる
ので、先端部位における流体の衝突損失や剥離による摩
擦損失等を小さくすることができる。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、上流側半
翼部によって形成される回転方向前方側の負圧側上流流
路は、上流側半翼部の凸湾曲部位と凹湾曲部位とによっ
て緩やかに拡大する拡がり流路となり、負圧側上流流路
に流入した流体は、緩やかに減速する。
【0014】従って、上流側半翼部によって形成される
回転方向前方側の負圧側上流流路を流れる流体は、緩や
かに減速されるので、流路における剥離が生じにくく、
流れの損失を小さくすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1及び図2に従って説明する。図1は、本実施
形態の遠心圧縮機のインペラのその下半分を省略して示
した断面図であり、図2は図1のA−A線に沿う断面に
おける全翼と半翼との形状及び位置関係を示した図であ
る。
【0016】図1に示すとおり、本実施形態の遠心圧縮
機のインペラ11はオープン羽根車であり、流体の入口
部12から出口部13にかけて、ハブ面14上に全翼1
5がインペラ11の径方向に沿って取付けられている。
【0017】図2に示すとおり、インペラ11は矢印方
向に回転し、全翼15は、ハブ面14上において放射状
に等間隔に複数設けられている。全翼15は、インペラ
11の回転方向後方側のサクション面15aと、回転方
向前方のプレッシャー面15bとによって構成される。
そして、隣合う2つの全翼15のサクション面15aと
プレッシャー面15bとによって、流路TAが形成さ
れ、その流路TAには入口部12から流体が流入し、出
口部13から流体が吐出されるようになっている。
【0018】さらに、流路TAの途中位置Mから出口部
13にかけて、ハブ面14上に半翼16がインペラの1
1の径方向に沿って取付けられている。すなわち、半翼
16は全翼15よりも流体の流れ方向の長さが短くなっ
ており、全翼15と半翼16とは、インペラ11のハブ
面14上の径方向に沿って交互に並ぶようにして設けら
れている。そして、半翼16は、出口部13より一定の
長さで設けられる下流側半翼部17と、その下流側半翼
部17の上流側端部17aから途中位置Mにかけて設け
られる上流側半翼部18とによって構成される。
【0019】半翼16の下流側半翼部17は、全翼15
のサクション面15aとによってサクション面側下流流
路TS1を、プレッシャー面15bとによってプレッシ
ャー面側下流流路TP1とを形成する。そして、流路T
S1の流路幅DS1と、流路TP1の流路幅DP1とを
同じにするように下流側半翼部17は配置され、流路T
S1,TP1は、それぞれ同じ流量で流体が流入する
と、同じ速度で流れるようになっている。
【0020】上流側半翼部18は、途中位置Mより下流
方向に向かって一定長さで設けられる先端部位18a
と、先端部位18aからより出口部13の方向に連続し
て設けられる凸湾曲部位18bと、凸湾曲部位18bよ
り出口部13の方向に連続して設けられる凹湾曲部位1
8cとによって構成される。また、上流側半翼部18
は、全翼15のサクション面15aとによってサクショ
ン面側上流流路TS2を、プレッシャー面15bとによ
ってプレッシャー面側上流流路TP2とを形成する。
【0021】先端部位18aは、サクション面15a側
に偏倚して位置し、流路TAを流れる流体の流れ方向F
に沿った形状で設けられている。途中位置M周辺におけ
るインペラ11の回転方向の流速分布は、サクション面
15aにおける流体の圧力が負圧であるために、サクシ
ョン面15aからプレッシャー面15bにかけて減少す
る傾向にある。従って、流路TS2を流れる流体の速度
は、流路TP2を流れる流体の速度より大きくなってい
る。このとき、先端部位18aがサクション面15a側
に偏倚して位置し、流路幅DS2が流路幅DP2より小
さくなっているので、流路TS2,TP2における流体
の流量が等しくなる。さらに、先端部位18aにおける
流体は先端部位18aの形状に沿って流れるので、剥離
領域が発生せず、流れの損失が小さくなる。従って、流
路TS2,TP2における流体の流量は等しく流れ、先
端部位18aによって流れの損失が小さく押さえられて
いるので、出口部13における流体の流量が均一にな
り、不均一な流れを均一化するための混合損失が生じに
くくなる。
【0022】上流側半翼部18の凸湾曲部位18bは、
インペラ11の回転方向に対して凸側に湾曲し、サクシ
ョン面側上流流路TS2を上流から下流に向かって緩や
かに拡がる拡がり流路とし、一方、プレッシャー面側上
流流路TP2を、上流から下流に向かって絞られる絞り
流路としている。通常、絞り流路では流路内の流れの増
速によって生じる摩擦損失のみが問題になるが、拡がり
流路では流路内の流れの減速によって生じる剥離による
損失が深刻な問題となる。しかし、ここでは、凸湾曲部
位18bによってサクション面側上流流路TS2は緩や
かに拡がっているので、流れの減速が緩やかであり、剥
離による損失が生じにくくなっている。
【0023】さらに、凹湾曲部位18cは、インペラ1
1の回転方向に対して凹側に湾曲し、流路TS2,TP
2の流路断面積を等しくするように導く。そして、この
とき、流路TS2,TP2から等しい流量分配で流入す
る流体は、流路TS1,TP1においても同じ流量で流
れ、出口部13において均一な流れで吐出される。
【0024】次に、以上のように構成された本実施形態
における遠心圧縮機のインペラの作用について説明す
る。まず、インペラ11の入口部12から流入した流体
は流路TAを通り、流路TS2,TP2に等しい流量分
配で流入される。そしてこのとき、半翼16の先端部位
18aは、流路TAにおける流体の流れ方向Fに沿った
形状であることから、流体は、先端部位18aにおける
流体の衝突損失や、流路の変化による剥離等を生じるこ
となく流入される。
【0025】次に、流路TS2,TP2に等しい流量で
流入された流体は、流路TS2においては、流路TS2
の拡がりに伴って流れが減速し、流路TP2において
は、流路TP2の絞りに伴って流れが増速する。このと
き、拡がり流路であるために剥離が生じやすくなってい
る流路TS2は、絞り流路であるTP2に比較して、流
れの損失が生じやすいが、流路TS2は凸湾曲部位18
bにより緩やかに拡大されており、流体の剥離が生じに
くくなっている。そして、流路TS2,TP2において
等しい流量で流れる流体は流路TS1,TP1に流入す
る。このとき、流路TS1と流路TP1の流路幅DS
1,DP1が等しいので、流路TS2,TP2より等し
い流量で流入する流体は、流路TS1,TP1において
等しい流速となり、インペラ11の出口部13から流出
する流体の流れが均一化する。
【0026】上記実施形態によれば、以下のような特徴
を得ることができる。 (1)上記実施形態では、インペラ11の隣接する2つ
の全翼15の間に流入する流体は、2つの全翼15の間
に設けられた上流側半翼部18によって、回転方向前方
側のサクション面側上流流路TS2と、回転方向後方側
のプレッシャー面側上流流路TP2とに分配される。こ
のとき、サクション面側上流流路TS2は負圧のため、
プレッシャー面側上流流路TP2に比較して流速が大き
くなっており、上流側半翼部18は回転方向前方側に偏
倚して位置して、サクション面側上流流路TS2の流路
断面積をプレッシャー面側上流流路TP2より小さく
し、流路TS2,TP2を流れる流体の流量は等しくな
るよう分配する。そして、分配される流体は流体の流れ
に沿った形状を有する先端部位18aの形状に沿って流
れる。下流側半翼部17は2つの全翼15の中間位置に
設けられ、流路面積の等しい、回転方向前方側のサクシ
ョン面側下流流路TS1とプレッシャー面側下流流路T
P1とを形成し、流路TS2,TP2よりそれぞれ同じ
流量の流体が流入し、流路TS1,TP1における流体
の流速が等しくなる。
【0027】従って、流体の流れの速度の大きいサクシ
ョン面側上流流路TS2と、流れの速度の小さいプレッ
シャー面側上流流路TP2とには、等しい流量分配で流
体が流入する。そして流入する流体は、上流側半翼部1
8の先端部位18aの形状に沿って流れるので、先端部
位18aにおける流体の衝突損失や剥離による摩擦損失
等を小さくすることができる。また、流路TS1,TP
1には等しい流速で流体が流れるので、インペラ11の
出口部13における流体の流速が均一化し、不均一な流
れが均一化する時の混合損失を小さくすることができ
る。
【0028】(2)上記実施形態では、上流側半翼部1
8によって形成される回転方向前方側のサクション面側
上流流路TS2は、上流側半翼部18の凸湾曲部位18
bと凹湾曲部位18cとによって緩やかに拡大する拡が
り流路となり、サクション面側上流流路TS2に流入し
た流体は、緩やかに減速する。
【0029】従って、サクション面側上流流路TS2を
流れる流体は、緩やかに減速されるので、流路における
剥離が生じにくく、流れの損失を小さくすることができ
る。なお、上記実施形態は以下のように変更してもよ
い。
【0030】・上記実施形態では、上流側半翼部18を
凸湾曲部位18bと凹湾曲部位18cとによって構成
し、サクション面側上流流路TS2を緩やかに拡がる拡
がり流路としたが、それ以外の形状の拡がり流路、例え
ば、直線的に拡がる拡がり流路等にしてもよい。さら
に、プレッシャー面側上流流路TP2を緩やかに狭まる
狭まり流路として、摩擦損失を小さくするように構成し
てもよい。
【0031】・上記実施形態では、インペラ11をオー
プン羽根車として説明したが、クローズド羽根車として
も勿論よい。
【0032】
【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1及び2
の発明によれば、全翼と半翼との間における流体の流量
をインペラ全体において等しくするとともに、流体の流
れの損失を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態におけるインペラの部分断面図。
【図2】 図1におけるA−A線断面図。
【図3】 従来技術におけるインペラの部分断面図。
【図4】 同じく、インペラの部分断面図。
【図5】 同じく、インペラの剥離領域を説明するため
の説明図。
【符号の説明】
M…途中位置、TA…流路、11…インペラ、12…入
口部、13…出口部、15…全翼、16…半翼、17…
下流側半翼部、18…上流側半翼部、18a…先端部
位、18b…凸湾曲部位、18c…凹湾曲部位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白木 睦生 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 Fターム(参考) 3H033 AA02 AA17 BB03 BB06 CC02 DD03 EE19

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の入口部から出口部にかけて放射状
    に取付けられた全翼と、隣り合う前記全翼の間に形成さ
    れた流路の途中位置から前記出口部にかけて同じく放射
    状に取り付けられた半翼とが配設され、その回転に伴
    い、前記入口部から吸入された流体を圧縮して前記出口
    部に吐出する遠心圧縮機のインペラにおいて、 前記半翼は、 前記出口部から上流方向に向かって一定長さで形成され
    る下流側半翼部と、 前記下流側半翼部の上流側端部から前記途中位置にかけ
    て形成される上流側半翼部とによって構成され、 前記上流側半翼部は隣接する前記全翼の中間位置より前
    記インペラの回転方向前方側に偏倚して位置され、 その上流側半翼部の上流側の先端部位は前記流体の流れ
    方向に沿った形状に形成されることを特徴とする遠心圧
    縮機のインペラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の遠心圧縮機のインペラ
    において、前記上流側半翼部は、前記先端部から下流側
    にのび、前記インペラの回転方向に対して凸形状に湾曲
    させてなる凸湾曲部位と、その凸湾曲部から下流側にの
    び、前記インペラの回転方向に対して凹形状に湾曲され
    てなる凹湾曲部位とによって構成されるようにしたこと
    を特徴とする遠心圧縮機のインペラ。
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