JP2002332041A - 木製パレット及びその製造方法 - Google Patents

木製パレット及びその製造方法

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JP2002332041A
JP2002332041A JP2002009245A JP2002009245A JP2002332041A JP 2002332041 A JP2002332041 A JP 2002332041A JP 2002009245 A JP2002009245 A JP 2002009245A JP 2002009245 A JP2002009245 A JP 2002009245A JP 2002332041 A JP2002332041 A JP 2002332041A
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Seijiyo Hayata
盛助 早田
Kinji Kudo
金治 工藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】木質が軟らかいスギ材や間伐材等を材料として
使用した場合でも十分な強度を有すると共に、釘を使用
せずに製造することができ、廃材のリサイクル処理を効
率よく行うことができるようにした木製パレットを提供
する。 【解決手段】木製パレットP1は、複数のデッキ部材1
と、連結部材である複数のケタ部材2及びブロック3
と、ダボ5により構成されている。ケタ部材2は、二本
が所要の間隔で平行に配置され、各ケタ部材2の上下の
面20、21には、それぞれデッキ部材1がダボ継ぎに
より接合されている。両ケタ部材2の中間部分には、上
下のデッキ部材1に挟まれるようにして三個のブロック
3がケタ部材2と平行に配置してある。ブロック3は、
両端側のデッキ部材1と中間部のデッキ部材1にダボ継
ぎにより接合されている。各ケタ部材2の内側には、差
込部4が合計二箇所に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木製パレット及びそ
の製造方法に関するものである。更に詳しくは、フォー
クリフトトラックなどの荷役運搬作業機による物品の運
搬作業または保管等を行うためのものであって、スギの
間伐材等の軟らかい材料を使用しても十分な強度が得ら
れると共に、廃棄後のリサイクル処理が効率よくできる
ようにしたものに関する。
【0002】
【従来技術】木製パレットには、複数の細い長方形状の
デッキボードを、デッキボードと交差するケタでつなぐ
ように並設した構造を基本として、例えば後述する図6
に示すような様々なタイプのものがある。デッキボード
とケタの接合は、作業が容易にできる釘打ち(釘着)に
よるものがほとんどである(図9参照)。
【0003】また、倉庫や工場等、様々な施設で大量に
使用される木製パレットは、使用に十分に耐えうる強度
を確保すると共に、製造コストを安価にする必要があ
る。このため、木製パレットの材料としては、木質が軟
らかい国産のスギ材等ではなく、安価で比較的強度のあ
るニュージーランド産のラジアータパイン等の外材が主
に使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たようにデッキボードとケタ等の各部材を釘打ちにより
接合し、各部材の材料として外材を使用した従来の木製
パレットには次のような課題があった。すなわち、木製
パレットには、フォークリフトトラックで昇降する場合
等、各部材に大きな荷重がかかるので、各部材を接合し
ている釘が緩みやすく、甚だしい場合は抜けてしまう。
釘が緩んでデッキボードの表面から突出すると、突出部
分で荷物を引っ掛けて損傷させやすい。また、釘が緩ん
だり抜けたりすると、木製パレットの強度が低下し、使
用時に壊れて荷物を落として破損させたり、作業者が怪
我をしてしまう等、様々な問題を生じることになる。
【0005】更に、木製パレットは、腐食や損傷がある
程度進むと廃棄処分される。その廃材は、チップ化して
チップボードに加工したり、パルプの材料として有効利
用することが望ましい。しかし、そのためには木製パレ
ットに一台当たり数十本使用されている釘を全部抜いて
廃材から除去する必要があり、その作業には大変な手間
がかかっていた。このように、木製パレットのリサイク
ル処理では釘を取り除く作業がネックとなっており、廃
棄された木製パレットは、そのほとんどが焼却処分され
ているのが実情である。しかし、これでは焼却により大
量の炭酸ガスを発生するので、省資源の観点からばかり
ではなく、環境保全の観点からも望ましい状況とはいえ
ない。
【0006】なお、山地において大量に生じる間伐材を
有効に利用することは、従来からの重要な課題であり、
特に我が国において植林面積が最も広いスギの間伐材
も、例えば建築分野や家具の製造分野等、様々な分野で
その利用が図られてきた。しかし、実際上は加工のため
のコストがネックとなり、スギの間伐材等は大半が山地
に廃棄されており、ほとんど有効利用はできていない。
本発明者は、大量に製造されている木製パレットのうち
の一部にでも、その材料として国産のスギの間伐材等を
利用できるようにすれば、上記問題が解消または緩和さ
れることを確信し、鋭意研究を重ね、本発明を完成する
に至った。
【0007】(本発明の目的)本発明の目的は、木質が
軟らかいスギ材や間伐材等を材料として使用した場合で
も十分な強度を有する木製パレット及びその製造方法を
提供することである。本発明の他の目的は、釘を使用せ
ずに製造することができ、廃材のリサイクル処理を従来
の木製パレットの場合のような釘等の除去作業をするこ
となく、効率よく行うことができるようにした木製パレ
ット及びその製造方法を提供することである。そして、
更に他の目的は、スギの間伐材等を大量に製造されてい
る木製パレットの材料として使用することができるよう
にして有効利用を図り、間伐材の有効利用問題を解消す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、少なくとも一方の面には所要数のデッキ部
材を連結部材で連結して並設し、デッキ部材の下側には
一方向または複数方向に設けられた差込部を備えている
木製パレットであって、デッキ部材と連結部材は、向か
い合う接合部がダボ穴にダボを接着することにより接合
または固着されていることを特徴とする、木製パレット
である。
【0009】第2の発明にあっては、少なくとも一方の
面には所要数のデッキ部材を連結部材で連結して並設
し、デッキ部材の下側には一方向または複数方向に設け
られた差込部を備えている木製パレットであって、デッ
キ部材と連結部材は、向かい合う接合部がダボ穴にダボ
を接着することにより接合または固着されており、ダボ
穴がデッキ部材の厚み方向に貫通しないように設けられ
ていることを特徴とする、木製パレットである。
【0010】第3の発明にあっては、ダボは木質で圧縮
されており、ダボの直径はデッキ部材または連結部材に
設けられているダボ穴の内径より小さく形成され、デッ
キ部材と連結部材はダボ穴に挿入したダボに接着剤の成
分を吸収させ膨張させて接合してあることを特徴とす
る、第1または第2の発明に係る木製パレットである。
【0011】第4の発明にあっては、ケタの上にデッキ
ボードを取り付け、二箇所の差込部を有する単面使用形
二方差しでケタとデッキボードを接着剤及びダボによっ
て接触面で接合してあることを特徴とする、木製パレッ
トである。
【0012】第5の発明にあっては、ケタを上下両面か
らデッキボードで挟み、パレットの幅方向に二箇所の差
込部を有する単面使用形二方差しでケタとデッキボード
を接着剤及びダボによって接触面で接合してあることを
特徴とする、木製パレットである。
【0013】第6の発明にあっては、ケタを上下両面か
らデッキボードで挟み、パレットの幅方向に二箇所の差
込部を有する両面使用形二方差しでケタとデッキボード
を接着剤及びダボによって接触面で接合してあることを
特徴とする、木製パレットである。
【0014】第7の発明にあっては、ブロックの上にデ
ッキボードを取り付け、四箇所の差込部を有する単面使
用形四方差しでブロックとデッキボードを接着剤及びダ
ボによって接触面で接合してあることを特徴とする、木
製パレットである。
【0015】第8の発明にあっては、ブロックを上下両
面からデッキボードで挟み、四箇所の差込部を有する単
面使用形四方差しでブロックとデッキボードを接着剤及
びダボによって接触面で接合してあることを特徴とす
る、木製パレットである。
【0016】第9の発明にあっては、ブロックを上下両
面からデッキボードで挟み、四箇所の差込部を有する両
面使用形四方差しでブロックとデッキボードを接着剤及
びダボによって接触面で接合してあることを特徴とす
る、木製パレットである。
【0017】第10の発明にあっては、ケタ及びブロッ
クを上下両面からデッキボードで挟み、二箇所の差込部
を有する単面使用形二方差しでケタとブロック及びデッ
キボードを接着剤及びダボによって接触面で接合してあ
ることを特徴とする、木製パレットである。
【0018】第11の発明にあっては、ケタ及びブロッ
クを上下両面からデッキボードで挟み、二箇所の差込部
を有する両面使用形二方差しでケタとブロック及びデッ
キボードを接着剤及びダボによって接触面で接合してあ
ることを特徴とする、木製パレットである。
【0019】第12の発明にあっては、ケタ及びブロッ
クを上下両面からデッキボードで挟み、四箇所の差込部
を有する単面使用形四方差しでケタとブロック及びデッ
キボードを接着剤及びダボによって接触面で接合してあ
ることを特徴とする、木製パレットである。
【0020】第13の発明にあっては、ケタ及びブロッ
クを上下両面からデッキボードで挟み、四箇所の差込部
を有する両面使用形四方差しでケタとブロック及びデッ
キボードを接着剤及びダボによって接触面で接合してあ
ることを特徴とする、木製パレットである。
【0021】第14の発明にあっては、木質のデッキ部
材と連結部材をダボ継ぎにより接合または固着するよう
にしたことを特徴とする、木製パレットの製造方法であ
る。
【0022】第15の発明にあっては、木質のデッキ部
材と連結部材をダボ穴がデッキ部材の厚み方向に貫通し
ないようにして、ダボ継ぎにより接合または固着するよ
うにしたことを特徴とする、木製パレットの製造方法で
ある。
【0023】第16の発明にあっては、デッキ部材の材
料として、丸太を長さ方向に製材して得られた幅が異な
る板材を使用することを特徴とする、第14または第1
5の発明に係る木製パレットの製造方法である。
【0024】第17の発明にあっては、少なくとも一方
の面には所要数のデッキ部材を連結部材で連結して並設
し、デッキ部材の下側には一方向または複数方向に設け
られた差込部を備えている木製パレットを製造するシス
テムであって、接合部分にダボ穴を設けたデッキ部材と
連結部材とを組み立てない状態で搬送するようにし、デ
ッキ部材及び連結部材と共に搬送したダボ、またはデッ
キ部材と連結部材とを組み立てる現場側で用意したダボ
を使用し、デッキ部材と連結部材をダボ継ぎにより接合
または固着して製造することを特徴とする、木製パレッ
トの製造システムである。
【0025】材料として使用される木の種類は特に限定
するものではなく、スギ材の他、クロマツ材、ラジアー
タパイン材等、様々な種類の木が使用できる。また、パ
レットの製造コストを安価に抑えるためには間伐材を使
用するのが望ましいが、間伐材に限定するものではな
く、成木を製材したものでもよいし、合成材を使用して
もよい。更には、間伐材、成木製材あるいは合成材を複
合して使用してもよい。デッキ部材(デッキボード)の
形状は、通常は板状体であるが、これに限定するもので
はなく、例えば角材形状のもの、あるいは横断面が半円
状(いわゆる蒲鉾状)の棒体等を使用することもでき
る。また、使用されるデッキ部材の枚数及び連結部材の
本数は特に限定されるものではなく、適宜設定される。
【0026】本発明において使用される接着剤として
は、木質材料を強固に接着できれば特に限定はしない。
例えば酢酸ビニル系接着剤、ウレタン系接着剤、エポキ
シ系接着剤、ゴム系接着剤あるいはアクリル系接着剤等
である。なお、ウレタン系接着剤を使用すれば、より耐
衝撃性に優れたパレットが得られ、エポキシ系接着剤を
使用すれば、より堅牢なパレットが得られる。
【0027】本明細書で使用する「ダボ」の用語は、例
えば家具・木工業界において各部品の接合用として幅広
く使用されているものであって、通常は木質である。し
かし、パレットの強度を向上させるための構成としては
木質に限定するものではなく、合成樹脂等、他の材料を
使用することもできる。また、ダボは木質の場合、木質
が硬いブナ等が使用されるが、これに限定されるもので
はなく、各種木材を採用できる。
【0028】ダボのサイズは、直径が例えば6mm、8
mm、10mm、12mm、14mmであり、長さは1
5mm〜100mmのものが一般的であるが、上記サイ
ズに限定するものではない。ダボの形状は、外周面にス
パイラル状溝を設けたもの、ストレート状溝を設けたも
の、溝無しのものの三種類が一般的であるが、それらに
限定はされない。また、材料を単に切削することにより
形成したものの他、それを更に圧縮したものを使用する
こともできる。
【0029】デッキ部材(デッキボード)と連結部材
(ケタ、ブロック)の接合は、接着剤をダボとダボ穴
だけに付着させて接着する方法、接着剤をダボとダボ
穴及び部材の接合面の一部または全面に付着させて接着
する方法、接着剤をダボとダボ穴には付着させず接合
面の一部または全面に付着させて接着する方法の各方法
で接合されるが、いずれかに限定されるものではない。
なお、ダボ穴はデッキ部材を厚み方向等に貫通しない構
造の他、厚み方向に貫通した構造を採用することもでき
る。
【0030】(作用)本発明は次のように作用する。デ
ッキ部材と連結部材は、木質のダボを使用したダボ継ぎ
により接合されているので、釘による接合とは相違し
て、接合部が緩んだり外れたりしにくい。すなわち、デ
ッキ部材や連結部材の材料として、木質が軟らかいスギ
の間伐材等を使用した場合でも、硬い木を使用した場合
と比較して接合部分の強度に実質的に差は生じないの
で、木製パレットは十分な強度が確保される。従って、
各部材の材料としてスギの間伐材等を支障なく利用する
ことができる。
【0031】また、デッキ部材と連結部材の接合に釘が
使用されていないので、廃材をリサイクル処理する場合
において、従来のパレットのように釘を除去する手間が
かからない。従って、木製パレットは、解体後、部材を
そのままチッパーにかけて細片化することができ、チッ
プボードに加工したり、パルプの材料とするというよう
なリサイクル処理を効率よく行うことができる。
【0032】ダボ穴がデッキ部材の厚み方向に貫通しな
いように設けられているものは、デッキ部材の外面に穴
が開かないので、外観が見苦しくならない。また、ダボ
穴にボンド等の接着剤を入れ、ダボを差し込んだときに
接着剤がダボ穴から溢れるので、デッキ部材と連結部材
の接合面での接着が確実に行われ、パレット全体の強度
が向上する。なお、ボンド等の接着剤に防腐剤等の各種
の機能性成分・薬剤を混合することもできる。
【0033】ダボは木質で圧縮されており、ダボの直径
はデッキ部材または連結部材に設けられているダボ穴の
内径より小さく形成され、デッキ部材と連結部材はダボ
穴に挿入したダボに接着剤の成分を吸収させ膨張させて
接合してあるものは、接着剤による接着力とダボが膨張
する力が相まって、ダボとダボ穴がより強固に固着され
るので、デッキ部材と連結部材の接合が確実に行われ、
パレット全体としての強度が向上する。また、組み立て
時(製造時)において、ダボをダボ穴に差し込む作業が
手差しでも可能となり、ダボを打ち込む場合と比べて組
立作業が容易にできる。また、組み立ての自動化(機械
化)がしやすくなる。
【0034】デッキ部材の材料として、丸太を長さ方向
に製材して得られた幅が異なる板材を使用するものは、
間伐材や成木の丸太を無駄なく利用でき、歩留まりが向
上するので、パレットの製造コストを安価に抑えること
が可能になる。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態
に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る木製
パレットの一実施の形態を示す斜視図、図2は図1に示
す木製パレットの平面図、図3は図2におけるX−X断
面図、図4はダボ継ぎ構造を示す図3におけるA部拡大
図、図5はダボの構造を示す斜視図である。
【0036】(実施の形態1)木製パレットP1は、複
数のデッキ部材1と、連結部材である複数のケタ部材2
及びブロック3と、ダボ5により構成されている。デッ
キ部材1、ケタ部材2、ブロック3は、材料としてスギ
の間伐材を製材したものを使用している。ケタ部材2
は、二本が所要の間隔で平行に配置され、各ケタ部材2
の上下の面20、21には、それぞれ五枚ずつのデッキ
部材1が接合(固着または固定)されている。各デッキ
部材1は、ケタ部材2と直交する方向へ設けられてお
り、各デッキ部材1の間には所要幅の隙間10が設けら
れている。
【0037】また、両ケタ部材2の中間部分には、上下
のデッキ部材1に挟まれるようにして三個のブロック3
がケタ部材2と平行に配置してある。ブロック3は両端
側のデッキ部材1と、中間部のデッキ部材1に接合(固
着または固定)されている。そして、各ケタ部材2の内
側には、ブロック3との間でフォークリフトトラックの
フォークや吊り紐を差し込んで通すための差込部4が合
計二箇所に設けられている。
【0038】次に、デッキ部材1とケタ部材2及びブロ
ック3の接合部の構造を主に図3、図4、図5を参照し
て説明する。各デッキ部材1と各ケタ部材2及び各ブロ
ック3の交差する部分には、それぞれ三箇所に接合部が
設けられている。接合部の構造は、ダボ継ぎである。す
なわち、各デッキ部材1の接合面11にはダボ穴12が
設けられている。ダボ穴12の穴底はデッキ部材1の厚
みの中間部分に位置しており、外面13側には貫通して
いない。また、各ケタ部材2の接合面となる上下の面2
0、21にはダボ穴22が設けられており、各ブロック
3の接合面となる上下の面30、31にはダボ穴32が
設けられている。
【0039】各デッキ部材1と各ケタ部材2及び各ブロ
ック3は、まず各デッキ部材1または各ケタ部材2及び
各ブロック3のうち何れか一方のダボ穴に接着剤を適量
注入または塗布してダボ5を差し込み、次に他方のダボ
穴に接着剤を適量注入または塗布し、差し込まれている
ダボ5の突出している側に嵌め入れるようにして接合面
11と上下の面20、21及び面30、31を合わせ、
接着することにより組み立てられている。また、ダボ5
にあらかじめ接着剤を付着させることは任意である。本
実施の形態では、接着剤として酢酸ビニル系接着剤が使
用されている。
【0040】ダボ5は、材料としてブナが使用されてい
る。ダボ5は、図5に示すように外周面に多数の螺旋状
の溝(または条)50を設けた構造である。ダボ5の直
径は、圧縮することによって、デッキ部材1、ケタ部材
2及びブロック3に設けられているダボ穴12、22、
32の内径よりやや小さく形成されている。本実施の形
態では、ダボ5の直径がダボ穴12、22、32の内径
より0.2mm径小に形成されており、ほとんど抵抗な
く手差しが可能である。また、ダボ穴12、22、32
に接着剤を入れ、ダボ5を差し込んだときに接着剤がダ
ボ穴12、22、32から溢れるので、溢れた接着剤で
デッキ部材1とケタ部材2、ブロック3の接合面を広く
接着することができ、パレット全体の強度が向上する。
【0041】ダボ5は、ダボ穴12、22、32に差し
込むことにより接着剤が付着して接着剤の成分(液分)
を吸収することにより膨張する。各デッキ部材1と各ケ
タ部材2及び各ブロック3は、接着剤による接着力とダ
ボ5が膨張する力が相まって、より強固に固着される。
これにより、デッキ部材1とケタ部材2及びブロック3
の接合が確実に行われ、木製パレット全体としての強度
が向上する。ダボ5の直径は上記のようにダボ穴12、
22、32より径小のものに限定されるものではなく、
同径またはやや径大に形成してダボ穴に打ち込み、接合
部に圧力を加えて組み立てるようにしてもよい。
【0042】なお、本実施例の木製パレットP1のサイ
ズは、パレットの大きさが長さ1100mm、幅110
0mm、厚さ148mm、デッキ部材1の大きさが長さ
1100mm、幅120mm、厚さ24mm、ケタ部材
2の大きさが長さ1100mm、幅50mm、厚さ10
0mm、ブロック3の大きさが長さ120mm、幅70
mm、厚さ100mmであるが、これに限定するもので
はない。また、ダボ5のサイズは、長さ40mm、直径
11.8mmのものを使用しているが、これに限定する
ものではない。
【0043】(作 用)図1ないし図5を参照して、本
発明に係る木製パレットの作用を説明する。木製パレッ
トP1は、ダボ5が接着剤でダボ穴12、22、32に
接着されるので、デッキ部材1やケタ部材2、ブロック
3あるいはダボ5の材料として、木質が軟らかいスギの
間伐材を使用した場合でも、釘を使用した場合のように
緩むことがなく、従来のものと比較して接合部分の強度
に実質的に差は生じない。従って、各部材の材料として
スギの間伐材等を支障なく利用することができる。
【0044】木質のデッキ部材1とケタ部材2が、木質
のダボ5と接着剤により接合されている構造であるの
で、リサイクル処理する場合も、従来のように釘を使用
したものと相違して釘を除去する手間がかからず、その
ままチッパーにかけて細片化することができる。従っ
て、木製パレットP1は、廃棄された後も廃材をチップ
化してチップボードに加工したり、パルプの材料とする
ことが簡単に効率よくできる。
【0045】釘を使用した従来のパレットは、釘の酸化
により錆が発生し、物品をこの上に載せた時に錆が付着
し商品価値を低下させてしまうこともあったが、すべて
木質である木製パレットP1では、このような問題は生
じない。
【0046】ダボ穴12、22がデッキ部材1の厚み方
向の外面側に貫通しないように設けられており、デッキ
部材1の外面に穴が開かないので、外観が見苦しくなら
ない。また、ダボ穴12、22にボンド等の接着剤を入
れ、ダボ5を差し込んだときに接着剤がダボ穴12、2
2から溢れるので、デッキ部材1とケタ2の接合面での
接着が確実に行われ、パレット全体の強度が向上する。
【0047】ダボ5の直径は、圧縮することによってダ
ボ穴12、22、32の内径より小さく形成されてお
り、デッキ部材1とケタ部材2はダボ穴12、22、3
2に挿入したダボ5に接着剤の成分を吸収させ膨張させ
て接着してある。これにより、接着剤による接着力とダ
ボ5がダボ穴12、22、32内部で膨張する力が相ま
って、ダボ5とダボ穴12、22、32がより強固に固
着されるので、デッキ部材1とダボ2及びブロック3の
接合が確実に行われ、木製パレット全体としての強度が
向上する。
【0048】組み立て時(製造時)において、ダボ5を
ダボ穴12、22、32に差し込む作業が手差しでも可
能となり、ダボを打ち込む場合と比べて組み立てが容易
にでき、組み立ての自動化(機械化)がしやすくなる。
【0049】なお、木製パレットP1の製造及びその使
用にあたっては、あらかじめ工場で組み立てたものを使
用する所まで搬送または輸送するようにしてもよいが、
接合部分にダボ穴12、22、32を設けたデッキ部材
1とケタ部材2、ブロック3を組み立てない状態で搬送
または輸送するようにしてもよい。こうすることで、組
み立てられた木製パレットとは相違して、空間部で構成
される差込部4が形成されない状態で密に積み重ねて荷
室等に収容して搬送することができるので、収容スペー
スに無駄がなく、単位分量当たりの輸送コストが安価に
なる。
【0050】図6は本発明に係る木製パレットの他の実
施の形態を示す斜視説明図である。なお、図に示してあ
る木製パレットP2〜P10は、上記木製パレットP1
と同一または同等箇所には同一の符号を付して示し、構
造について重複する説明は省略する。また、木製パレッ
トP2〜P10の各部材の材料、サイズは、上記木製パ
レットP1と同一である。
【0051】(実施の形態2)図6(a)で示す木製パ
レットP2は、三本の並設されたケタ部材2の上に五枚
のデッキ部材1を取り付け、二箇所の差込部4を有する
単面使用形二方差し構造であり、上記木製パレットP1
と同様にケタ部材2とデッキ部材1を接着剤及びダボ5
によって接合してある。
【0052】(実施の形態3)図6(b)で示す木製パ
レットP3は、三本の並設されたケタ部材2を上下両面
からデッキ部材1で挟むように取り付け、二箇所の差込
部4を有する単面使用形二方差し構造であり、上記木製
パレットP1と同様にケタ部材2とデッキ部材1を接着
剤及びダボ5によって接合してある。デッキ部材1は、
上部側の五枚に対し、下側は三枚である。
【0053】(実施の形態4)図6(c)で示す木製パ
レットP4は、三本の並設されたケタ部材2を上下両面
からそれぞれ五枚のデッキ部材1で挟むように取り付
け、二箇所の差込部4を有する両面使用形二方差し構造
であり、上記木製パレットP1と同様にケタ部材2とデ
ッキ部材1を接着剤及びダボ5によって接合してある。
なお、木製パレットP4については、後述する従来構造
(釘打ちによる接合)のパレットP0(比較例として表
1、表2、表3に表している)と共にJIS規格に基づ
いて強度試験を行って双方のパレットを比較した。木製
パレットP4の試験結果については、後述する表1、表
2、表3に示す。
【0054】(実施の形態5)図6(d)で示す木製パ
レットP5は、三本の並設されたケタ部材2の上に五枚
のデッキ部材1を取り付け、二箇所の差込部4を有する
単面使用形二方差し構造であり、上記木製パレットP1
と同様にケタ部材2とデッキ部材1を接着剤及びダボ5
によって接合してある。そして、各デッキ部材1の両端
部は、両側のケタ部材2から外側へ所要長さだけ張り出
している。
【0055】(実施の形態6)図6(e)で示す木製パ
レットP6は、三本の並設されたケタ部材2を上下両面
からデッキ部材1で挟むように取り付け、二箇所の差込
部4を有する単面使用形二方差し構造であり、上記木製
パレットP1と同様にケタ部材2とデッキ部材1を接着
剤及びダボ5によって接合してある。そして、上部側の
各デッキ部材1の両端部は、両側のケタ部材2から外側
へ所要長さだけ張り出している。デッキ部材1は、上部
側の五枚に対し、下側は三枚である。
【0056】(実施の形態7)図6(f)で示す木製パ
レットP7は、三本の並設されたケタ部材2を上下両面
からそれぞれ五枚のデッキ部材1で挟むように取り付
け、二箇所の差込部4を有する両面使用形二方差し構造
であり、上記木製パレットP1と同様にケタ部材2とデ
ッキ部材1を接着剤及びダボ5によって接合してある。
そして、上下の各デッキ部材1の両端部は、両側のケタ
部材2から外側へ所要長さだけ張り出している。
【0057】(実施の形態8)図6(g)で示す木製パ
レットP8は、縦横三個ずつ、合計九個の並設されたブ
ロック3の上に三枚の連結板6を取り付け、更に連結板
6の上に五枚のデッキ部材1を直交するように取り付
け、四箇所の差込部4を有する単面使用形四方差し構造
であり、上記木製パレットP1と同様にブロック3と連
結板6及びデッキ部材1を接着剤及びダボ5によって接
合してある。
【0058】(実施の形態9)図6(h)で示す木製パ
レットP9は、縦横三個ずつ、合計九個の並設されたブ
ロック3の上に三枚の連結板6を取り付け、更に連結板
6の上に五枚のデッキ部材1を直交するように取り付
け、ブロック3の下には上記連結板6と直交して三枚の
連結板6が取り付けてある。木製パレットP9は、四箇
所の差込部4を有する単面使用形四方差し構造であり、
上記木製パレットP1と同様にブロック3と上下の連結
板6及びデッキ部材1を接着剤及びダボ5によって接合
してある。
【0059】(実施の形態10)図6(i)で示す木製
パレットP10は、縦横三個ずつ、合計九個の並設され
たブロック3の上に三枚の連結板6を取り付け、更に連
結板6の上に五枚のデッキ部材1を直交するように取り
付け、ブロック3の下には上と同様に三枚の連結板6と
五枚のデッキ部材1が取り付けてある。木製パレットP
10は、四箇所の差込部4を有する両面使用形四方差し
構造であり、上記木製パレットP1と同様にブロック3
と上下の連結板6及びデッキ部材1を接着剤及びダボ5
によって接合してある。
【0060】上記木製パレットP2〜P10は、上記木
製パレットP1と機能性及び意匠(外観)が異なるだけ
で、各部材をダボ継ぎにより接合することによって生じ
る各作用についてはほぼ同様であるので、作用の説明は
省略する。
【0061】図7は本発明に係る、幅が異なるデッキ部
材を使用した木製パレットの実施の形態を示す斜視説明
図、図8は図7に示す木製パレットに使用するデッキ部
材の製材方法を示す説明図である。なお、図において、
上記木製パレットP1と同一または同等箇所には同一の
符号を付して示し、構造について重複する説明は省略す
る。また、木製パレットP11の各部材のサイズは、デ
ッキ部材1を除いて上記木製パレットP1と同一であ
る。
【0062】(実施の形態11)木製パレットP11
は、デッキ部材1の幅が揃っておらずそれぞれ異なって
いる点を除いて、上記木製パレットP1と同様の構造を
有している。各デッキ部材1は、間伐材または成木の丸
太(または丸木)を図8に示すように製材することによ
って得られた板材を使用している。すなわち、板材は丸
太の中心から離れるほど幅が狭い板となるが、これらの
幅を揃えることなく、ほぼそのまま使用しているので、
端材がほとんど出ない。従って、丸太の歩留まりが向上
し、木製パレットP11は製造コストを安価に抑えるこ
とができる。
【0063】次に、上記した木製パレットP4と従来構
造(釘打ち接合)のパレットP0(比較例)をJIS規
格に基づいて強度試験を行った結果を基に比較検討す
る。
【0064】(比較例)パレットP0は、上記木製パレ
ットP4と同様のサイズの部材を使用し、各部材の接合
が釘打ちにより行われている点を除いて木製パレットP
4と同様の構造及びサイズを有している。また、使用さ
れている材料はスギ材ではなく、現在最も一般的に使用
されているラジアータパイン材である。なお、デッキ部
材1とケタ部材2の接合は、それぞれの箇所で釘三本を
使用している。使用した釘はスクリュー釘(ステンレス
製:2mm×65mm)である。パレットP0の試験結
果については、上記木製パレットP4の試験結果と共に
後述する表1、表2、表3に示す。
【0065】なお、表1はパレットの曲げ試験(JIS
Z 0602)の結果、表2はパレットの下面デッキ
部材試験(JIS Z 0602)の結果、表3はパレ
ットの落下試験(JIS Z 0602)の結果を表し
たものである。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】(考察)表1に示すパレットの曲げ試験結
果によれば、本発明に係る木製パレットP4(スギ材、
ダボ継ぎ)は、JIS Z 604基準値を十分に満たすと共
に、従来構造の木製パレットP0(ラジアータパイン
材、釘接合)よりたわみ率が小さく、パレット全体とし
ての剛性に優れていることがわかる。
【0070】表2に示すパレットの下面デッキ部材試験
結果によれば、本発明に係る木製パレットP4(スギ
材、ダボ継ぎ)は、JIS Z 604基準値を十分に満たすと
共に、従来構造の木製パレットP0(ラジアータパイン
材、釘接合)と比較しても遜色のない剛性を備えている
ことがわかる。
【0071】表3に示すパレットの落下試験結果によれ
ば、本発明に係る木製パレットP4(スギ材、ダボ継
ぎ)は、全く変形しておらず、JIS Z 604基準値を十分
に満たすと共に、変形が起こった従来構造の木製パレッ
トP0(ラジアータパイン材、釘接合)と比較して、パ
レット全体としての堅牢性、剛性に優れていることがわ
かる。
【0072】このように、本発明に係る木製パレットP
4が、木質がラジアータパインより軟らかいスギ材を使
用してこの結果が得られたことにより、ダボ継ぎによる
接合部分は、釘接合と比較して極めて強固に固着されて
おり、パレットに相当の荷重がかかっても緩みがほとん
ど生じていないことがわかる。
【0073】なお、スギ材等の木質が軟らかい木ではな
く、ラジアータパイン材やクロマツ材のように比較的硬
い木を使用してダボ継ぎする構造にすれば、更に優れた
堅牢性、剛性を有する木製パレットを提供することが可
能になると思われる。また、上記試験結果からわかるよ
うに、山地で大量に発生するスギの間伐材等を使用して
も十分な強度を有する木製パレットを製造することがで
きるので、本発明はそれら間伐材等の最も有効な利用方
法の一つとなり得る。
【0074】本明細書で使用している用語と表現は、あ
くまで説明上のものであって限定的なものではなく、上
記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではな
い。また、本発明は図示されている実施の形態に限定さ
れるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変
形が可能である。
【0075】
【発明の効果】本発明は次の効果を有する。 (a)デッキ部材と連結部材は、木質のダボを使用した
ダボ継ぎにより接合されているので、釘による接合とは
相違して、接合部が緩んだり外れたりしにくい。すなわ
ち、デッキ部材や連結部材の材料として、木質が軟らか
いスギの間伐材等を使用した場合でも、硬い木を使用し
た場合と比較して接合部分の強度に実質的に差は生じな
いので、木製パレットは十分な強度が確保される。従っ
て、各部材の材料としてスギの間伐材等を支障なく利用
することができ、これらの有効利用を図ることができ
る。
【0076】(b)デッキ部材と連結部材の接合に釘が
使用されていないので、廃材をリサイクル処理する場合
において、従来のパレットのように釘を除去する手間が
かからない。従って、木製パレットは、解体後、部材を
そのままチッパーにかけて細片化することができ、チッ
プボードに加工したり、パルプの材料とするというよう
なリサイクル処理を効率よく行うことができるので、廃
棄されたパレットを焼却処分する必要がないので、省資
源及び環境保全の観点からも好ましい。
【0077】(c)ダボ穴がデッキ部材の厚み方向に貫
通しないように設けられているものは、デッキ部材の外
面に穴が開かないので、外観が見苦しくならない。更に
は、ダボ穴にボンド等の接着剤を入れ、ダボを差し込ん
だときに接着剤がダボ穴から溢れるので、デッキ部材と
連結部材の接合面での接着が確実に行われ、パレット全
体の強度が向上する。
【0078】(d)ダボは木質で圧縮されており、ダボ
の直径はデッキ部材または連結部材に設けられているダ
ボ穴の内径より小さく形成され、デッキ部材と連結部材
はダボ穴に挿入したダボに接着剤の成分を吸収させ膨張
させて接合してあるものは、接着剤による接着力とダボ
が膨張する力が相まって、ダボとダボ穴がより強固に固
着されるので、デッキ部材と連結部材の接合が確実に行
われ、パレット全体としての強度が向上する。また、組
み立て時(製造時)において、ダボをダボ穴に差し込む
作業が手差しでも可能となり、ダボを打ち込む場合と比
べて組立作業が容易にできる。また、組み立ての自動化
(機械化)がしやすくなる。
【0079】(e)デッキ部材の材料として、丸太を長
さ方向に製材して得られた幅が異なる板材を使用するも
のは、間伐材や成木の丸太を無駄なく利用でき、歩留ま
りが向上するので、パレットの製造コストを安価に抑え
ることが可能になる。
【0080】(f)接合部分にダボ穴を設けたデッキ部
材と連結部材を組み立てない状態で搬送する木製パレッ
トを構成する材料の搬送方法によれば、組み立てられた
パレットとは相違して、空間部で構成される差込部が形
成されない状態で収容して搬送することができるので、
収容スペースに無駄がなく、単位分量当たりの輸送コス
トが安価になる。これにより、パレットの製造コストを
安価に抑えることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る木製パレットの一実施の形態を示
す斜視図。
【図2】図1に示す木製パレットの平面図。
【図3】図2におけるX−X断面図。
【図4】ダボ継ぎ構造を示す図3におけるA部拡大図。
【図5】ダボの構造を示す斜視図。
【図6】本発明に係る木製パレットの他の実施の形態を
示す斜視説明図。
【図7】本発明に係る、幅が異なるデッキ部材を使用し
た木製パレットの実施の形態を示す斜視説明図。
【図8】図7に示す木製パレットに使用するデッキ部材
の製材方法を示す説明図。
【図9】従来の木製パレットにおける部材の接合構造を
示す断面説明図。
【符号の説明】
P1 木製パレット 1 デッキ部材 10 隙間 11 接合面 12 ダボ穴 13 外面 2 ケタ部材 20 上面 21 下面 3 ブロック 30 上面 31 下面 32 ダボ穴 4 差込部 5 ダボ 50 溝 P2〜P11 木製パレット 6 連結板

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の面には所要数のデッキ
    部材を連結部材で連結して並設し、デッキ部材の下側に
    は一方向または複数方向に設けられた差込部を備えてい
    る木製パレットであって、 デッキ部材と連結部材は、向かい合う接合部がダボ穴に
    ダボを接着することにより接合または固着されているこ
    とを特徴とする、 木製パレット。
  2. 【請求項2】 少なくとも一方の面には所要数のデッキ
    部材を連結部材で連結して並設し、デッキ部材の下側に
    は一方向または複数方向に設けられた差込部を備えてい
    る木製パレットであって、 デッキ部材と連結部材は、向かい合う接合部がダボ穴に
    ダボを接着することにより接合または固着されており、
    ダボ穴がデッキ部材の厚み方向に貫通しないように設け
    られていることを特徴とする、 木製パレット。
  3. 【請求項3】 ダボは木質で圧縮されており、ダボの直
    径はデッキ部材または連結部材に設けられているダボ穴
    の内径より小さく形成され、デッキ部材と連結部材はダ
    ボ穴に挿入したダボに接着剤の成分を吸収させ膨張させ
    て接合してあることを特徴とする、 請求項1または2記載の木製パレット。
  4. 【請求項4】 ケタの上にデッキボードを取り付け、二
    箇所の差込部を有する単面使用形二方差しでケタとデッ
    キボードを接着剤及びダボによって接触面で接合してあ
    ることを特徴とする、 木製パレット。
  5. 【請求項5】 ケタを上下両面からデッキボードで挟
    み、パレットの幅方向に二箇所の差込部を有する単面使
    用形二方差しでケタとデッキボードを接着剤及びダボに
    よって接触面で接合してあることを特徴とする、 木製パレット。
  6. 【請求項6】 ケタを上下両面からデッキボードで挟
    み、パレットの幅方向に二箇所の差込部を有する両面使
    用形二方差しでケタとデッキボードを接着剤及びダボに
    よって接触面で接合してあることを特徴とする、 木製パレット。
  7. 【請求項7】 ブロックの上にデッキボードを取り付
    け、四箇所の差込部を有する単面使用形四方差しでブロ
    ックとデッキボードを接着剤及びダボによって接触面で
    接合してあることを特徴とする、 木製パレット。
  8. 【請求項8】 ブロックを上下両面からデッキボードで
    挟み、四箇所の差込部を有する単面使用形四方差しでブ
    ロックとデッキボードを接着剤及びダボによって接触面
    で接合してあることを特徴とする、 木製パレット。
  9. 【請求項9】 ブロックを上下両面からデッキボードで
    挟み、四箇所の差込部を有する両面使用形四方差しでブ
    ロックとデッキボードを接着剤及びダボによって接触面
    で接合してあることを特徴とする、 木製パレット。
  10. 【請求項10】 ケタ及びブロックを上下両面からデッ
    キボードで挟み、二箇所の差込部を有する単面使用形二
    方差しでケタとブロック及びデッキボードを接着剤及び
    ダボによって接触面で接合してあることを特徴とする、 木製パレット。
  11. 【請求項11】 ケタ及びブロックを上下両面からデッ
    キボードで挟み、二箇所の差込部を有する両面使用形二
    方差しでケタとブロック及びデッキボードを接着剤及び
    ダボによって接触面で接合してあることを特徴とする、 木製パレット。
  12. 【請求項12】 ケタ及びブロックを上下両面からデッ
    キボードで挟み、四箇所の差込部を有する単面使用形四
    方差しでケタとブロック及びデッキボードを接着剤及び
    ダボによって接触面で接合してあることを特徴とする、 木製パレット。
  13. 【請求項13】 ケタ及びブロックを上下両面からデッ
    キボードで挟み、四箇所の差込部を有する両面使用形四
    方差しでケタとブロック及びデッキボードを接着剤及び
    ダボによって接触面で接合してあることを特徴とする、 木製パレット。
  14. 【請求項14】 木質のデッキ部材と連結部材をダボ継
    ぎにより接合または固着するようにしたことを特徴とす
    る、 木製パレットの製造方法。
  15. 【請求項15】 木質のデッキ部材と連結部材をダボ穴
    がデッキ部材の厚み方向に貫通しないようにして、ダボ
    継ぎにより接合または固着するようにしたことを特徴と
    する、 木製パレットの製造方法。
  16. 【請求項16】 デッキ部材の材料として、丸太を長さ
    方向に製材して得られた幅が異なる板材を使用すること
    を特徴とする、 請求項14または15記載の木製パレットの製造方法。
  17. 【請求項17】 少なくとも一方の面には所要数のデッ
    キ部材を連結部材で連結して並設し、デッキ部材の下側
    には一方向または複数方向に設けられた差込部を備えて
    いる木製パレットを製造するシステムであって、 接合部分にダボ穴を設けたデッキ部材と連結部材とを組
    み立てない状態で搬送するようにし、デッキ部材及び連
    結部材と共に搬送したダボ、またはデッキ部材と連結部
    材とを組み立てる現場側で用意したダボを使用し、デッ
    キ部材と連結部材をダボ継ぎにより接合または固着して
    製造することを特徴とする、 木製パレットの製造システム。
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