JP2002331821A - 燃焼式ヒータ - Google Patents

燃焼式ヒータ

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JP2002331821A
JP2002331821A JP2001138978A JP2001138978A JP2002331821A JP 2002331821 A JP2002331821 A JP 2002331821A JP 2001138978 A JP2001138978 A JP 2001138978A JP 2001138978 A JP2001138978 A JP 2001138978A JP 2002331821 A JP2002331821 A JP 2002331821A
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JP
Japan
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gasket
flange
flange portion
case
combustion
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Withdrawn
Application number
JP2001138978A
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English (en)
Inventor
Teruhiko Kameoka
輝彦 亀岡
Masashi Takagi
正支 高木
Shoichi Ozaki
正一 尾崎
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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  • Wick-Type Burners And Burners With Porous Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3つの主要部材間を1つのガスケットで燃焼
ガス洩れ防止のシール構造を可能とし、安価にできる燃
焼式ヒータを提供することにある。 【解決手段】 ケース120のケース端部122と熱交
換部140の熱交換部端部141との間に、燃焼筒13
0のフランジ部133aの外周部133bが挟み込まれ
て、ケース120、燃焼筒130、熱交換部140が一
体に組付けられる燃焼式ヒータにおいて、ケース端部1
22あるいは熱交換部端部141のいずれか一方の端部
141内周側に、フランジ部133aを内包する凹部1
41aを設け、フランジ部133aの外周部133bを
凹部141aに挿入し、凹部141aが設けられる一方
の端部141および外周部133bと他方の端部122
との間に、ガスケット150を介在させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用暖房装置に
用いて好適な燃焼式ヒータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の燃焼式ヒータ100は、図7に示
すように、半径方向に広がるフランジ部133aを有す
る燃焼筒130が、吸気室121aおよび排気室121
bとに区画されるケース120と、燃焼筒130を内部
に収容する熱交換部140との間に介在されて構成され
るものが知られている(例えば特開平11−83194
号公報)。
【0003】この燃焼式ヒータ100においては、熱交
換部140に螺旋状の受熱リブ144bを設けることに
より、燃焼ガスと加熱媒体との熱交換効率を向上するよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、外周部
におけるケース120とフランジ部133aと熱交換部
140との間で、燃焼ガスが外部に洩れないように、こ
の3つの部材に対してガスケット150a、150bの
2つを用いてシールするようにしており、部品点数、組
付け工数の面でコストの高いものとなっていた。
【0005】本発明の目的は、上記問題に鑑み、上記3
つの主要部材間を1つのガスケットで燃焼ガス洩れ防止
のシール構造を可能とし、安価にできる燃焼式ヒータを
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、以下の技術的手段を採用する。
【0007】請求項1に記載の発明では、一端側が開口
し、内部に少なくとも1つの空間部(121)を形成す
るケース(120)と、両端が開口し、ケース(12
0)側に筒軸に交差する方向に広がるフランジ部(13
3a)を有すると共に、内部に供給される燃料を燃焼さ
せる燃焼筒(130)と、ケース(120)側に開口
し、燃焼筒(130)を内部に収容すると共に、燃焼筒
(130)からの燃焼ガスによって外部流体を加熱させ
る熱交換部(140)とを有し、ケース(120)の開
口側となるケース端部(122)と熱交換部(140)
の開口側となる熱交換部端部(141)との間に、フラ
ンジ部(133a)の外周部(133b)が挟み込まれ
て、ケース(120)、燃焼筒(130)、熱交換部
(140)が一体に組付けられる燃焼式ヒータにおい
て、ケース端部(122)あるいは熱交換部端部(14
1)のいずれか一方の端部(141)内周側に、フラン
ジ部(133a)を内包する凹部(141a)が設けら
れ、フランジ部(133a)の外周部(133b)が凹
部(141a)に挿入され、凹部(141a)が設けら
れる一方の端部(141)および外周部(133b)と
他方の端部(122)との間に、ガスケット(150)
が介在されるようにしたことを特徴としている。
【0008】これにより、凹部(133c)にフランジ
部(133a)の外周部(133b)を挿入すること
で、フランジ部(133a)と一方の端部(141)を
略同一面に形成でき、ガスケット(150)の一方の側
の面とで両者を同時にシールできるようになり、また、
他方の端部(122)をガスケット(150)の他方の
側の面とでシールができ、1枚のガスケット(150)
でケース(120)のケース端部(122)と燃焼筒
(130)のフランジ部(133a)と熱交換部(14
0)の熱交換部端部(141)との3部材間のシールが
可能となり、部品点数、組付け工数の低減が図れ、安価
な燃焼式ヒータとすることができる。
【0009】請求項2に記載の発明では、空間部(12
1)は、区画壁(123)によって、空気を吸入する吸
入室(121a)と燃焼ガスを排出する排気室(121
b)とに区画されるようにし、ガスケット(150)
は、熱交換部端部(141)側に設けられる凹部(14
1a)に挿入される外周部(133b)のケース(12
0)側の面に当接されるように配置されると共に、吸気
室(122a)から燃焼筒(130)内に連通する吸気
孔(151)と、フランジ部(133a)内に開口する
フランジ排気孔(133c)から排気室(121b)内
に連通する排気孔(152)とが設けられるようにし、
ケース(120)の開口側となる区画壁(123)の区
画壁端部(123a)が、フランジ部(133a)内径
近傍のガスケット(150)に当接することで、吸気室
(121a)と排気室(121b)との間をシールする
ようにしており、ガスケット(150)とフランジ部
(133a)とを組付けする前に両者を対向させた時の
位置関係が、フランジ部(133a)の外径側よりも内
径側が互いに近くなるように形成して、フランジ部(1
33a)の内径側が外径側よりも先にガスケット(15
0)に当接して組付けられるようにしたことを特徴とし
ている。
【0010】従来技術においては、フランジ部(133
a)の外径側ではケース(120)のケース端部(12
2)と熱交換部(140)の熱交換部端部(141)と
によって直接ガスケット(150)が圧縮されるが、フ
ランジ部(133a)の内径側では圧縮力の作用点が離
れる分だけ、その圧縮力が低減して、区画壁端部(12
3a)におけるシール性が低下するために、区画壁端部
(123a)およびフランジ部(133a)のガスケッ
ト(150)と当接する面には、切削加工等による精度
の高い平面度や直角度が要求されていた。
【0011】しかしながら、請求項2に記載の発明によ
れば、フランジ部(133a)の内径側において、ガス
ケット(150)との初期の位置関係を近く設定して、
先に内径側が圧縮されて、組付け時の圧縮力を増加でき
るようにしているので、フランジ部(133a)の内径
側近傍と区画壁端部(123a)との間でシールされる
吸気室(121a)と排気室(121b)とのシール性
を向上させることができる。
【0012】具体的には、請求項3に記載の発明のよう
に、燃焼筒(130)は、平板部材からプレス加工によ
りフランジ部(133a)が一体で形成されるものとし
て、フランジ部(133a)は、内径側から外径側に向
けて反ガスケット側に傾斜するようにして、フランジ部
(133a)の内径側が外径側よりも先にガスケット
(150)に当接し、その後に外径側がフランジ部(1
33a)自身の弾性を持って、ケース端部(122)と
熱交換部端部(141)との間に組付けられるようにす
ると良い。
【0013】これにより、上記請求項2に記載の発明で
説明したように、フランジ部(133a)の内径側のシ
ール性を向上できるので、切削等で加工したものに対し
て、特にフランジ部(133a)の内径側に余肉が集ま
りやすく、このフランジ部(133a)の平面度や直角
度の精度が得られにくいプレス加工で形成した燃焼筒
(130)においても充分にシール構造体として使用可
能となり、安価に容易に対応できるようになる。
【0014】また、請求項4に記載の発明のように、フ
ランジ部(133a)の内径側の円周上に、ガスケット
(150)側に突出するフランジ凸部(133e)を設
けるようにしても、上記請求項3に記載の発明と同様の
効果が得られる。
【0015】更に、フランジ部(133a)とガスケッ
ト(150)との位置関係をガスケット(150)側で
調整することも可能であり、請求項5や請求項6に記載
の発明のように、ガスケット(150)のフランジ部
(133a)の内径側と対応する周囲の厚みを、フラン
ジ部(133a)の外径側と対応する周囲の厚みよりも
厚くし、ガスケット(150)の厚い側が薄い側よりも
先にフランジ部(133a)に当接、圧縮され、その後
に薄い側が圧縮されて組付けられるようにしても良く、
また、ガスケット(150)のフランジ部(133a)
の内径側と対応する周囲に、フランジ部(133a)側
に突出するガスケット凸部(153)を設けるようにし
ても良い。
【0016】尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述す
る実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもので
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本発明の第1実
施形態を図1、図2に示す。燃焼式ヒータ100は、エ
ンジン冷却水の熱を利用した車両用暖房装置を構成する
加熱器であり、例えば、寒冷地等でエンジン冷却水の温
度が充分に昇温していない時に、燃料を燃焼させてエン
ジン冷却水を加熱するものである。
【0018】まず、その基本構成について、図1を用い
て説明する。燃焼式ヒータ100は、ハウジングケース
101、燃焼筒130、熱交換部140等から構成され
ている。
【0019】ハウジングケース101は、共にアルミダ
イキャストにより成形されるハウジング110とケース
120とから成る。ハウジング110は、後述する燃焼
筒130および熱交換部140を内部に収容する有底の
半容器であり、側壁113には冷却水入口部111と冷
却水出口部112が設けられている。また、熱交換部1
40の開口側端部をケース120との間で挟み込む凸部
114が設けられている。
【0020】ケース120は、一端側が開口する偏平な
有底の半容器であり、底壁126には燃焼用空気を導入
する吸気口124および燃焼ガスを排出する排気口12
5が設けられ、区画壁123により内部が略円筒状の空
間部となる吸気室121aとその上側に配設される小空
間部となる排気室121bとに区画されている。尚、こ
こでは吸気室121aの下側には除肉のための小空間部
を設けるようにしている。そして、外周部および区画壁
123の開口側にはケース端部122、区画壁端部12
3aが形成されている。
【0021】燃焼筒130は、後述する熱交換部140
の内部に収容され、第1燃焼筒131、第2燃焼筒13
2、吸排気遮蔽部133等から構成され、両端が開口
し、全体が筒状を成し、フランジ部133aを有するも
のとしている。そして、第1燃焼筒131、第2燃焼筒
132、吸排気遮蔽部133は共にステンレス材より成
る平板部材をプレスの深絞り加工により成形したものと
している。
【0022】第1燃焼筒131は、一端が開口する円筒
状部材であり、内側に第1燃焼室131aを形成してい
る。第1燃焼筒131の反開口側の底壁面131dには
燃料供給パイプ134が接続され、底壁面131dの内
側にはウイック構造を有する燃料気化部135、供給さ
れる燃料を加熱するグロープラグ136が設けられてい
る。また、側壁面131cには、吸気口124、吸気室
121aから流入する空気を第1燃焼室131a内に取
入れる流入孔131bが複数設けられている。
【0023】第2燃焼筒132は、開口部132cを有
する円筒状部材であり、内側に第2燃焼室132aを形
成している。開口部132cと対向する底壁面132d
には、第1燃焼筒131の内径よりも小さく設定した絞
り孔を成すオリフィス132bが設けられている。ま
た、開口部132cは、後述する吸排気遮蔽部133の
フランジ部133aに設けられたフランジ排気孔133
cに対して遠い側の端部において、後述する熱交換部1
40の底壁143との隙間が広くなるように傾斜が設け
られている。
【0024】吸排気遮蔽部133は、両端が開口し、上
記ケース120側にフランジ部133aを有する円筒状
部材であり、このフランジ部133aの周方向の一部に
おいて、排気室121bと対応する位置に開口するフラ
ンジ排気孔133cが設けられている。
【0025】吸排気遮蔽部133に第1燃焼筒131、
第2燃焼筒132が溶接接合され、燃焼筒130を形成
し、オリフィス132bを介して第1燃焼室131aと
第2燃焼室132aとが連通するようにしている。そし
て、吸排気遮蔽部133のフランジ部133aの外周部
133bは、上記ケース120のケース端部122と後
述する熱交換部140の熱交換部端部141との間で挟
み込まれて固定されるようにしているが、この詳細につ
いては本発明の要部として後述する。
【0026】熱交換部140は、ハウジング110と同
様に、アルミダイキャストにより成形され、上記ケース
120側に一端が開口し、側壁142および底壁143
より成る有底の半容器である。側壁142の外周面には
ハウジング110側に突出し、冷却水入口部111側か
ら冷却水出口部111側に向けて延びる水側伝熱フィン
145が複数設けられている。
【0027】ハウジング110の開口側内周面および熱
交換部140の開口側外周面との間には、Oリング16
0が介在され、ハウジング110と熱交換部140との
間にはエンジン冷却水が流通する冷却水流路170が形
成されている。
【0028】熱交換部140と燃焼筒130との間に
は、熱交換部140の側壁142の内側に設けられた伝
熱フィン144により燃焼ガス流路としての第1流路1
81および第2流路182が形成されている。即ち、伝
熱フィン144は、側壁142の内面に底壁143から
フランジ部133a側に向けて一体で延びる長板状部材
としており、側壁142の周方向に複数設けられ、伝熱
フィン144の端部144aとフランジ部133aとの
間には空間が形成されるようにしている。
【0029】この伝熱フィン144により、熱交換部1
40と燃焼筒130との間に、燃焼筒130の筒軸方向
に延びる第1流路181が形成され、また、伝熱フィン
144の端部144aとフランジ部133aとの間の空
間に、燃焼筒130の周方向にフランジ排気孔133c
に向かう第2流路182が形成されることになる。
【0030】次に、本発明の要部となる上記各部材の組
付け構造およびシール構造について説明する。
【0031】基本的にはケース120のケース端部12
2と熱交換部140の熱交換部端部141との間に、燃
焼筒130のフランジ部133aの外周部133bを、
ガスケット150を介在させて挟み込んで組付けするよ
うにしている。
【0032】ここで、ケース端部122と熱交換部端部
141のうち、熱交換部端部141の内周側には、フラ
ンジ部133aを内包する凹部141aが設けられてい
る。この凹部141aの深さは、フランジ部133aの
板厚と略等しくなるように設定しており、フランジ部1
33aの外周部133bが挿入されるようにして、熱交
換部端部141とフランジ部133aのケース120側
の面が略同一面となるようにしている。
【0033】そして、熱交換部端部141および外周部
133bとケース端部122との間に、ガスケット15
0を介在させて、即ち、熱交換部端部141側に設けら
れる凹部141aに挿入される外周部133bのケース
120側の面に当接されるようにガスケット150を配
置して、ボルト190でケース120とハウジング11
0とを締結するようにしている。この時ハウジング11
0に設けられた凸部114により熱交換部140にはケ
ース120側に向かう力が付加され、フランジ部133
aの外周部133bとガスケット150を圧縮するよう
にしている。
【0034】尚、ガスケット150には、吸気室121
aから燃焼筒130内部に連通する吸気孔151および
フランジ排気孔133cから排気室121bに連通する
排気孔152が予め設けられるようにしている。
【0035】そして、区画壁端部123aがフランジ部
133a内径側近傍のガスケット150に当接すること
で、吸気室121aと排気室121bとの間をシールす
るようにしている。
【0036】更に、図2に示すように、フランジ部13
3aは、ガスケット150とフランジ部133aとを組
付けする前の状態において、両者を対向させた時の位置
関係として、フランジ部133aの外径側よりも内径側
が互いに近くなるように形成しており、具体的には、フ
ランジ部133aを、内径側から外径側に向けて反ガス
ケット側に傾斜するようにしている。
【0037】そして、組付けに際しては、フランジ部1
33aの内径側が外径側よりも先にガスケット150に
当接してその部位のガスケット150を圧縮し、更に、
ボルト190の締付けに応じてフランジ部133a自身
の弾性を持って、馴染むようにケース端部122、熱交
換部端部141間でガスケット150を圧縮しつつ固定
される。
【0038】以上の構成に基づく本実施形態の作動につ
いて、次に説明する。
【0039】燃料供給パイプ134から供給される燃料
が、燃料気化部135に付加され、着火時においては、
付加された燃料がグロープラグ136で加熱、気化さ
れ、吸気口124、吸気室121a、吸気孔151、流
入孔131bから第1燃焼室131a内に流入する空気
と混合し、燃焼する。定常燃焼時においては、燃焼火炎
からの輻射熱で燃料が気化し、燃焼を継続する。更に、
オリフィス132bで燃焼の安定化がなされ、第2燃焼
室132aを経て、燃焼ガスが開口部132cから流出
される。
【0040】開口部132cから流出した燃焼ガスは、
熱交換部140の底壁143との隙間の広い側により多
く流れながら放射状に広がり、更に反転し、第1流路1
81を流通し、熱交換部140により冷却水流路170
を流通するエンジン冷却水と熱交換を行ない、エンジン
冷却水を加熱する。この熱交換により燃焼ガスは、温度
低下し、第2流路182に合流し、この第2流路182
を通り、フランジ排気孔133c、排気孔152、排気
室121bを経て排気口125より排出される。
【0041】この間、吸気室121aと排気室121b
間の空気および燃焼ガスは、互いに区画壁端部123a
でシールされ、また、排気室121bと外部、熱交換部
140内と外部は、ケース端部122と熱交換部端部1
41との間でシールされることになる。
【0042】以上の構成、作動より本実施形態の作用効
果について説明する。
【0043】熱交換部140の熱交換部端部141に凹
部141aを設け、フランジ部133aの外周部133
bを挿入することで、フランジ部133aと熱交換部端
部141を略同一面に形成でき、ガスケット150の一
方の側の面とで両者を同時にシールできるようになり、
また、ケース端部122をガスケット150の他方の側
の面とでシールでき、1枚のガスケット150でケース
120のケース端部122と燃焼筒130のフランジ部
133aと熱交換部140の熱交換部端部141との3
部材間のシールが可能となり、部品点数、組付け工数の
低減が図れ、安価な燃焼式ヒータとすることができる。
【0044】ところで、従来技術においてはフランジ部
133aの外径側ではケース端部122と熱交換部端部
141とによって直接ガスケット150が圧縮される
が、フランジ部133aの内径側では圧縮力の作用点が
離れる分だけ、その圧縮力が低減して、区画壁端部12
3aにおけるシール性が低下するために、区画壁端部1
23aおよびフランジ部133aのガスケット150と
当接する面には、切削加工等による精度の高い平面度や
直角度が要求されていた。
【0045】しかしながら、本実施形態によれば、フラ
ンジ部133aの内径側において、ガスケット150と
の初期の位置関係を近く設定して、先に内径側が圧縮さ
れて、組付け時の圧縮力を増加できるようにしているの
で、フランジ部133aの内径側近傍と区画壁端部12
3aとの間でシールされる吸気室121aと排気室12
1bとのシール性を向上させることができる。
【0046】よって、切削等で加工されたものに対し
て、特にフランジ部133aの内径側に余肉が集まりや
すく、このフランジ部133aの平面度や直角度の精度
が得られにくいプレス加工で形成した燃焼筒130にお
いても充分にシール構造体として使用可能となり、安価
に容易に対応できるようになる。
【0047】(第2実施形態)本発明の第2実施形態を
図3に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対し
て、燃焼筒130のフランジ部133aの形状を変更し
たものである。
【0048】ここでは、ガスケット150とフランジ部
133aとを組付けする前の両者の位置関係を、フラン
ジ部133aの外径側よりも内径側が互いに近くなるよ
うにするために、フランジ部133aの内径側の円周上
に、ガスケット150側に突出するフランジ凸部133
dを設けるようにしている。これにより、上記第1実施
形態と同様の効果が得られる。
【0049】(第3実施形態)本発明の第3実施形態を
図4に示す。第3実施形態は、上記第1、第2実施形態
に対して、フランジ部133aとガスケット150との
位置関係をガスケット150側で調整するようにしたも
のである。
【0050】即ち、図4(a)に示すように、ガスケッ
ト150のフランジ部133aの内径側と対応する周囲
の厚みを、フランジ部133aの外径側と対応する周囲
の厚みよりも厚くすることによって、ガスケット150
の厚い側が薄い側よりも先にフランジ部133aに当
接、圧縮され、その後に薄い側が圧縮されて組付けられ
るようにしている。
【0051】また、図4(b)においては、ガスケット
150のフランジ部133aの内径側と対応する周囲
に、フランジ部133a側に突出するガスケット凸部1
53を設けるようにしている。
【0052】これにより、上記第1、第2実施形態と同
様の効果が得られる。
【0053】(その他の実施形態)上記第1〜第3実施
形態においては、燃焼ガスが排出される排気室121b
につながる排気口125をケース120に設けるものと
して説明したが、図5に示すように、排気口125aを
熱交換部140に設けるようにしても良い。
【0054】この場合では、上記第1実施形態で説明し
たケース120内の空間部は、吸気室121aのみとし
て、排気室121b、区画壁123および両室121
a、121b間のシール構造は不要としており、全体の
シール構造を簡単にすることができ、且つ、基本的なケ
ース120と燃焼筒130のフランジ部133aと熱交
換部140との間のシールを1枚のガスケット150で
行なうことができる。
【0055】また、図6に示すように、凹部122aを
ケース端部122側に設け、ガスケット150をフラン
ジ部133aの熱交換部140側の面に当接されるよう
に配置しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1実施形態の全体構成を示す
断面図である。
【図2】燃焼筒のフランジ部単体状態における形状を示
す断面図である。
【図3】本発明における第2実施形態の燃焼筒のフラン
ジ部単体状態における形状を示す断面図である。
【図4】本発明における第3実施形態のガスケット単体
状態における形状を示すもので、(a)はバリエーショ
ン1、(b)はバリエーション2の断面図である。
【図5】本発明におけるその他の実施形態1の全体構成
を示す断面図である。
【図6】本発明におけるその他の実施形態2の部分構成
を示す断面図である。
【図7】従来技術の全体構成を示す断面図である。
【符号の説明】
100 燃焼式ヒータ 120 ケース 121 空間部 121a 吸気室(空間部) 121b 排気室(空間部) 122 ケース端部 123 区画壁 123a 区画壁端部 130 燃焼筒 133a フランジ部 133b 外周部 133c フランジ排気孔 133d フランジ凸部 140 熱交換部 141 熱交換部端部 141a 凹部 150 ガスケット 151 吸気孔 152 排気孔 153 ガスケット凸部
フロントページの続き (72)発明者 尾崎 正一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3K047 BA02 BA09 BB01 BB04 BB10 BB11 BB14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側が開口し、内部に少なくとも1つ
    の空間部(121)を形成するケース(120)と、 両端が開口し、前記ケース(120)側に筒軸に交差す
    る方向に広がるフランジ部(133a)を有すると共
    に、内部に供給される燃料を燃焼させる燃焼筒(13
    0)と、 前記ケース(120)側に開口し、前記燃焼筒(13
    0)を内部に収容すると共に、前記燃焼筒(130)か
    らの燃焼ガスによって外部流体を加熱させる熱交換部
    (140)とを有し、 前記ケース(120)の開口側となるケース端部(12
    2)と前記熱交換部(140)の開口側となる熱交換部
    端部(141)との間に、前記フランジ部(133a)
    の外周部(133b)が挟み込まれて、前記ケース(1
    20)、前記燃焼筒(130)、前記熱交換部(14
    0)が一体に組付けられる燃焼式ヒータにおいて、 前記ケース端部(122)あるいは前記熱交換部端部
    (141)のいずれか一方の端部(141)内周側に、
    前記フランジ部(133a)を内包する凹部(141
    a)が設けられ、 前記フランジ部(133a)の外周部(133b)が、
    前記凹部(141a)に挿入され、 前記凹部(141a)が設けられる一方の端部(14
    1)および前記外周部(133b)と他方の端部(12
    2)との間に、ガスケット(150)が介在されるよう
    にしたことを特徴とする燃焼式ヒータ。
  2. 【請求項2】 前記空間部(121)は、区画壁(12
    3)によって、空気を吸入する吸入室(121a)と燃
    焼ガスを排出する排気室(121b)とに区画され、 前記ガスケット(150)は、前記熱交換部端部(14
    1)側に設けられる前記凹部(141a)に挿入される
    前記外周部(133b)の前記ケース(120)側の面
    に当接されるように配置されると共に、前記吸気室(1
    22a)から前記燃焼筒(130)内に連通する吸気孔
    (151)と、前記フランジ部(133a)内に開口す
    るフランジ排気孔(133c)から前記排気室(121
    b)内に連通する排気孔(152)とを有し、 前記ケース(120)の開口側となる前記区画壁(12
    3)の区画壁端部(123a)が、前記フランジ部(1
    33a)内径近傍の前記ガスケット(150)に当接す
    ることで、前記吸気室(121a)と前記排気室(12
    1b)との間をシールするようにしており、 前記ガスケット(150)と前記フランジ部(133
    a)とを組付けする前に両者を対向させた時の位置関係
    は、前記フランジ部(133a)の外径側よりも内径側
    が互いに近くなるように形成して、 前記フランジ部(133a)の内径側が外径側よりも先
    に前記ガスケット(150)に当接して組付けられるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1に記載の燃焼式ヒー
    タ。
  3. 【請求項3】 前記燃焼筒(130)は、平板部材から
    プレス加工により前記フランジ部(133a)が一体で
    形成されるものとしており、 前記フランジ部(133a)は、内径側から外径側に向
    けて反ガスケット側に傾斜するようにし、 前記フランジ部(133a)は、内径側が外径側よりも
    先に前記ガスケット(150)に当接し、その後に外径
    側が前記フランジ部(133a)自身の弾性を持って、
    前記ケース端部(122)と前記熱交換部端部(14
    1)との間に組付けられるようにしたことを特徴とする
    請求項2に記載の燃焼式ヒータ。
  4. 【請求項4】 前記燃焼筒(130)は、平板部材から
    プレス加工により前記フランジ部(133a)が一体で
    形成されるものとしており、 前記フランジ部(133a)の内径側の円周上に、前記
    ガスケット(150)側に突出するフランジ凸部(13
    3e)を設けるようにし、 前記フランジ部(133a)は、前記フランジ凸部(1
    33e)が外径側よりも先に前記ガスケット(150)
    に当接し、その後に外径側が前記フランジ凸部(133
    e)自身の変形持って、前記ケース端部(122)と前
    記熱交換部端部(141)との間に組付けられるように
    したことを特徴とする請求項2に記載の燃焼式ヒータ。
  5. 【請求項5】 前記ガスケット(150)の前記フラン
    ジ部(133a)の内径側と対応する周囲の厚みは、前
    記フランジ部(133a)の外径側と対応する周囲の厚
    みよりも厚くし、 前記ガスケット(150)は、厚い側が薄い側よりも先
    に前記フランジ部(133a)に当接、圧縮され、その
    後に薄い側が圧縮されて組付けられるようにしたことを
    特徴とする請求項2に記載の燃焼式ヒータ。
  6. 【請求項6】 前記ガスケット(150)の前記フラン
    ジ部(133a)の内径側と対応する周囲に、前記フラ
    ンジ部(133a)側に突出するガスケット凸部(15
    3)を設けるようにし、 前記ガスケット(150)は、前記ガスケット凸部(1
    53)が前記ガスケット(150)の外周側よりも先に
    前記フランジ部(133a)に当接、圧縮され、その後
    に前記ガスケット(150)の外周側が圧縮されて組付
    けられるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の
    燃焼式ヒータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014097787A (ja) * 2012-11-14 2014-05-29 Eberspaecher Climate Control Systems Gmbh & Co Kg 熱交換器アッセンブリ、特に車両ヒータ装置用の熱交換器アッセンブリ

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