JP4218206B2 - 燃焼式ヒータ - Google Patents

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    • Y02B30/12Hot water central heating systems using heat pumps

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用暖房装置に用いて好適な燃焼式ヒータに係り、特に熱交換流体の流れの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の燃焼式ヒータとして、特開平1−269856号公報に示されるものが知られている。即ち、図11、図12に示すように、燃焼式ヒータ100を構成するハウジング110および熱交換部120を方形形状とし、ハウジング110と熱交換部120との間で形成される流体流路170において、熱交換流体が主に熱交換部120の底壁122側に誘導されるように、熱交換部120の表面に複数のじゃま板101を設けている。更に、熱交換流体の入口部111a、出口部111bをハウジング110の一つの壁面111cに集約して設け、この入口部111a、出口部111bの間には、仕切り壁を成すじゃま板101aを形成し、このじゃま板101aが少なくとも熱交換部120の2つの隣接する表面にわたって延びるように設けている。
【0003】
これにより、熱交換部120の底壁122の表面が四角形の平面として構成され、伝熱面積を拡大し、また、じゃま板101の配列により、熱交換流体を底壁122側に多く流れるようにしており、燃焼部130から流出される燃焼ガスと熱交換流体との温度差が最大に確保できる底壁122の領域で、熱交換効率を引上げるようにしている。
【0004】
また、ハウジング110、熱交換部120を方形形状にしているので、熱交換部120および内部の伝熱フィン123の伝熱面積を拡大し、熱交換部120全体での熱交換効率を向上し、熱交換部120をコンパクトにできるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図13に示すように、熱交換流体の入口部111a、出口部111bがハウジング110の一つの壁面111cに近接して設けられており、入口部111a、出口部111bの間にじゃま板101aを設けて、熱交換流体が入口部111aから出口部111bに直接到達することを防止するようにしているものの、じゃま板101aの端部101bとハウジング110の内面との間においては、両者の加工寸法精度や、組付け性により隙間をゼロに設けることはできない。また、燃焼部130や流体流路170からの熱により、じゃま板101aの端部101bがハウジング110側へ膨張することを考慮すると、隙間は、逆に所定量確保する必要が生じ、入口部111aから出口部111b間において熱交換流体の短絡流通が生ずる。この短絡流通が生ずると、熱交換部120の表面全体に熱交換流体が行き届かないので、熱交換効率の低下や、熱交換流体の局所沸騰、気泡発生等が起こる。
【0006】
本発明の目的は、上記問題に鑑み、熱交換流体の入口部、出口部がハウジングの近接した位置に設けられた場合でも、熱交換流体の短絡流通を防止できる燃焼式ヒータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
【0008】
請求項1に記載の発明では、側壁(121)および底壁(122)を有し、燃焼部(130)を内部に収容する有底筒状の熱交換部(120)と、この熱交換部(120)の外側を覆うハウジング(110)と、熱交換部(120)およびハウジング(110)間に形成され、熱交換流体が流通する流体流路(170)と、ハウジング(110)の壁面(111c)上の互いに近接した位置に設けられた、熱交換流体が流体流路(170)に流入する入口部(111a)および熱交換流体が流体流路(170)から流出する出口部(111b)とを有する燃焼式ヒータにおいて、入口部(111a)と出口部(111b)との間を通過し、ハウジング(110)の内側から熱交換部(120)側に突出する第1凸部(151)と、入口部(111a)と出口部(111b)との間を通過し、熱交換部(120)の外側からハウジング(110)側に突出する第2凸部(152)とを設け、第1凸部(151)の側壁(151a)と第2凸部(152)の側壁(152a)とが互いに当接するようにしたことを特徴としている。
【0009】
これにより、第1凸部(151)および第2凸部(152)が、燃焼部(130)および流体流路(170)からの熱によって、主にそれぞれの突出方向に膨張し、ハウジング(110)、熱交換部(120)に干渉することなく、当接された両側壁(151a、152a)で入口部(111a)と出口部(111b)との間を閉塞し、熱交換流体の短絡流通を防止できる。そして、熱交換効率の低下や冷却水の局所沸騰、気泡発生を防止できる。
【0010】
また、付随的には、第1凸部(151)および第2凸部(152)の両側壁(151a、152a)が互いに当接することで、ハウジング(110)と熱交換部(120)との組付けにおける両者の位置決めを容易にできる。
【0011】
請求項2に記載の発明では、第1凸部(151)および第2凸部(152)は、熱交換部(120)の側壁(121)および底壁(122)の両領域にわたって連続して設けられるようにしたことを特徴としている。
【0012】
これにより、熱交換部(120)を入口部(111a)と出口部(111b)との間で大きく2つの領域に分割して想定した場合、入口部(111a)から流入する熱交換流体は、互いに当接する第1凸部(151)、第2凸部(152)により、まず入口部(111a)側の熱交換部(120)の外側表面全体を流れた後に、出口部(111b)側の熱交換部(120)の外側表面全体を流れ、出口部(111b)から流出でき、熱交換部(120)との接触面積を増加できるので、熱交換効率を向上できる。
【0013】
更に、請求項3に記載の発明のように、第1凸部(151)の側壁(151a)と第2凸部(152)の側壁(152a)との間には、断熱部材(180)を設けるようにする。
【0014】
これにより、燃焼部(130)からの熱が熱交換部(120)、第2凸部(152)、第1凸部(151)を介してハウジング(110)の外部へ放出されるのを防止でき、熱交換効率の低下を防止できる。
【0015】
そして、請求項4に記載の発明のように、この断熱部材(180)は、第1凸部(151)および第2凸部(152)よりも剛性を低いものとしている。
【0016】
これにより、第1凸部(151)と第2凸部(152)の当接時の面圧を吸収し、両凸部(151、152)の損傷を防止できる。
【0017】
尚、請求項5に記載の発明のように、第1凸部(151)の側壁(151a)あるいは第2凸部(152)の側壁(152a)のいずれか一方には、第1凸部(151)あるいは第2凸部(152)の突出方向に凹凸部(152d)を形成するようにしても良い。
【0018】
これにより、第1凸部(151)と第2凸部(152)とが当接する面積を小さくできるので、燃焼部(130)から熱交換部(120)、第2凸部(152)、第1凸部(151)を介してハウジング(110)の外部へ放出される熱量を低減でき、熱交換効率の低下を防止できる。
【0019】
また、請求項6に記載の発明では、ハウジング(110)の内側あるいは、熱交換部(120)の外側のいずれか一方に、入口部(111a)および出口部(111b)の間を通過するように、熱交換部(120)側あるいは、ハウジング(110)側のいずれか一方に突出する凸部(151、152)を設け、凸部(151、152)、ハウジング(110)、熱交換部(120)よりも剛性の低いシール部材(190)を、凸部(151)と熱交換部(120)との間あるいは、凸部(152)とハウジング(110)との間のいずれか一方に介在させるようにしたことを特徴としている。
【0020】
これにより、剛性の低いシール部材(190)により、凸部(152)の突出方向への熱膨張分を吸収し、入口部(111a)と出口部(111b)との間を閉塞できるので、熱交換流体の短絡流通を防止できる。
【0021】
請求項7に記載の発明では、凸部(152)およびシール部材(190)は、熱交換部(120)の側壁(121)および底壁(122)の両領域にわたって連続して設けられたことを特徴としている。
【0022】
これにより、熱交換部(120)を入口部(111a)と出口部(111b)との間で大きく2つの領域に分割して想定した場合、入口部(111a)から流入する熱交換流体は、凸部(152)、シール部材(190)により、まず入口部(111a)側の熱交換部(120)の外側表面全体を流れた後に、出口部(111b)側の熱交換部(120)の外側表面全体を流れ、出口部(111b)から流出でき、熱交換部(120)との接触面積を増加できるので、熱交換効率を向上できる。
【0023】
そして、請求項8に記載の発明のように、シール部材(190)には、断熱効果を持たせると良い。
【0024】
これにより、燃焼部(130)からの熱が熱交換部(120)、凸部(152)を介してハウジング(110)の外部へ放出されるのを防止でき、熱交換効率の低下を防止できる。
【0025】
更に、請求項9に記載の発明のように、シール部材(190)は、凸部(152)を覆うように設ける。
【0026】
また、請求項10に記載の発明のように、シール部材(190)の少なくとも一部は、ハウジング(110)の内側あるいは、熱交換部(120)の外側のいずれかに設けられた凹部(111f)に挿入されるようにしても良い。
【0027】
これにより、シール部材(190)は予め、凸部(152)、ハウジング(110)あるいは熱交換部(120)にワンタッチで組付けができ、その後のハウジング(110)と熱交換部(120)との組付けが容易になる。
【0028】
また、請求項11に記載の発明のように、凸部(152)を、熱交換部(120)の外側に設け、シール部材(190)を、ハウジング(110)の内側全体、あるいは、ハウジング(110)の内側表面で、凸部(152)と接触する領域に設けるようにしても良い。
【0029】
これにより、熱交換された熱交換流体の熱が、ハウジング(110)から外部に放出されないので、更に熱交換効率を向上できる。
【0030】
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態を図1〜図5に示す。燃焼式ヒータ100は、エンジン冷却水の熱を利用した車両用暖房装置を構成する加熱器であり、例えば、寒冷地等でエンジン冷却水の温度が充分に昇温していない時に、燃料を燃焼させてエンジン冷却水を加熱するものである。
【0032】
まず、その基本構成について説明する。燃焼式ヒータ100は、ハウジング110、熱交換部120、燃焼筒130等から構成されている。
【0033】
ハウジング110は、共にアルミダイキャストにより成形される第1ハウジング111と第2ハウジング112とから成る。第1ハウジング111は、後述する熱交換部120および燃焼部130を内部に収容する有底の円筒状の半容器であり、側壁111cには冷却水入口部111aと冷却水出口部111bが互いに近接した位置に設けられている。
【0034】
また、内側には、図5に示すように、第1の凸部を成すフィン状突起151が設けられている。(詳細後述)
第2ハウジング112は、偏平な有底の円筒状、あるいは蓋状の半容器であり、側壁112cには燃焼用空気を導入する空気入口部112aが設けられ、この空気入口部112aに対向する側の側壁112cには燃焼ガスを排出する燃焼ガス出口部112bが設けられ、隔壁112dにより内部空間が空気入口部112a側と燃焼ガス出口部112b側とに分割されている。
【0035】
熱交換部120は、ハウジング110と同様に、アルミダイキャストにより成形され、一端が開口し、側壁121および底壁122より成る有底の円筒状の半容器である。側壁121の内側には、後述する燃焼部130側に突出し、円筒軸方向に延びる伝熱フィン123が円周方向に複数設けられている。
【0036】
更に、外側には、図5に示すように、第2の凸部を成す仕切りフィン152が設けられている。(詳細後述)
また、この仕切りフィン152に対して、熱交換部120の周方向にハウジング110側に突出し、円筒軸方向に延びる水側伝熱フィン124が設けられている。そして、この水側伝熱フィン124の円筒軸方向の端部124aは、底壁122の手前で終了するようにしている。
【0037】
第1ハウジング111および熱交換部120の両開口側端部は、Oリング140を介して固定され、第1ハウジング111と熱交換部120との間にはエンジン冷却水が流通する冷却水流路170が形成されている。
【0038】
燃焼部を成す燃焼筒130は、上記熱交換部120の内部に収容され、第1燃焼筒131、第2燃焼筒132、支持部133等から構成されている。
【0039】
第1燃焼筒131は、ステンレス材より成り、一端が開口する円筒状部材であり、内側に第1燃焼室131aを形成している。第1燃焼筒131の反開口側の底壁面131dには燃料供給パイプ134が接続され、底壁面131dの内側にはウイック構造を有する燃料気化部135、供給される燃料を加熱するグロープラグ136が設けられている。また、側壁面131cには、空気入口部112aから流入する空気を第1燃焼室131a内に取入れる流入孔131bが複数設けられている。
【0040】
第2燃焼筒132は、上記第1燃焼筒131と同様に、ステンレス材より成り、開口部132cを有する円筒状部材であり、内側に第2燃焼室132aを形成している。開口部132cと対向する底壁面132dには、第1燃焼筒131の内径よりも小さく設定した絞り孔を成すオリフィス132bが設けられている。
【0041】
支持部133は、ステンレス材より成り、一旦が開口し、フランジ状の仕切り板133aを有する円筒状部材であり、反開口側の底壁面133dには連通孔133bが設けられている。
【0042】
支持部133に第1燃焼筒131、第2燃焼筒132が溶接接合され、燃焼筒130を形成し、連通孔133bとオリフィス132bを介して第1燃焼室131aと第2燃焼室132aとが連通するようにしている。そして、支持部133の仕切り板133aの外周部が第2ハウジング112と熱交換部120の両開口側端部の間で接合され、燃焼筒130は熱交換部120内に固定される。
【0043】
仕切り板133aは、第2ハウジング112と熱交換部120のそれぞれの内部空間を分割しており、仕切り板133aの周方向の一ヶ所には、排気口133cが設けられ、第2ハウジング112の燃焼ガス出口部112bと連通するようにしている。
【0044】
そして、上記熱交換部120と燃焼筒130との間には、燃焼筒130から流出される燃焼ガスが流通する燃焼ガス流路160が形成され、排気口133cおよび燃焼ガス出口部112bに連通している。
【0045】
次に、本発明の要部となるフィン状突起151および仕切りフィン152の詳細構成について、図3〜図5を用いて説明する。
【0046】
フィン状突起151(第1凸部)は、ハウジング110の第1ハウジング111の内側で、冷却水入口部111aと冷却水出口部111bとの間を通過するように熱交換部120側に突出するように設けられている。図4の2点鎖線および図5に示すように、熱交換部120の側壁121および底壁122に向かい合う両領域にわたって連続して設けられており、端部151dは、第1ハウジング111の略円筒軸位置になるようにしている。そして、図3に示すように、フィン状突起151の先端部151bは、熱交換部120の外側面との間で空間部151cを形成するようにしている。
【0047】
また、仕切りフィン152は、熱交換部120の外側で、冷却水入口部111aと冷却水出口部111bとの間を通過するように第1ハウジング111側に突出するように設けられている。図4、図5に示すように、熱交換部120の側壁121および底壁122の両領域にわたって連続して設けられ、更に、対向する側の側壁121の中間部まで端部152eが延びるようにしている。そして、図3に示すように、仕切りフィン152の先端部152bは、第1ハウジング111の内側面との間で空間部152cを形成するようにしている。
【0048】
そして、フィン状突起151の側壁151aと仕切りフィン152の側壁152aとが互いに当接するようにしており、当接する領域は、フィン状突起151が設けられた長さに相当する分、即ち、熱交換部120の側壁121の間と底壁122の中心部までの間の両領域としている。
【0049】
以上の構成に基づく本実施形態の作動について、次に説明する。
【0050】
燃料供給パイプ134から供給される燃料が、燃料気化部135に付加され、着火時においては、付加された燃料がグロープラグ136で加熱、気化され、空気入口部112a、流入孔131bから第1燃焼室131a内に流入する空気と混合し、燃焼する。定常燃焼時においては、燃焼火炎からの輻射熱で燃料が気化し、燃焼を継続する。更に、オリフィス132bで燃焼の安定化がなされ、第2燃焼室132aを経て、燃焼ガスが開口部132cから流出される。
【0051】
開口部132cから流出した燃焼ガスは、熱交換部120の底壁122に当たり流れ方向が放射状に広がり、更に反転し、燃焼ガス流路160を流通する。この時、熱交換部120により冷却水流路170を流通するエンジン冷却水と燃焼ガスとが熱交換され、エンジン冷却水は加熱される。そして、燃焼ガスは、排気口133c、燃焼ガス出口部112bより排出される。
【0052】
この時、エンジン冷却水は、図4に示すように、冷却水入口部111aから流入し、互いに当接するフィン状突起151および仕切りフィン152により、直接に冷却水出口部111bには到達せずに、冷却水入口部111a側(図4の紙面裏側)の水側伝熱フィン124に向かい端部124aでUターンし、仕切りフィン152の端部152e側に流れる。そして、熱交換部120の冷却水出口部111b側(図4の紙面表側に相当)を上記と逆の流路をたどり、冷却水出口部111bから流出する。
【0053】
以上の構成、作動より本実施形態の作用効果について説明する。
【0054】
フィン状突起151と仕切りフィン152のそれぞれの側壁151a、152aを互いに当接するようにしており、各先端部151b、152bは、第1ハウジング111および熱交換部120との間で空間部151c、152cを形成しているので、熱によって主に突出方向に膨張する分をこの空間部151c、152cで吸収でき、第1ハウジング111および熱交換部120に干渉することがない。そして、互いに当接する各側壁151a、152aで冷却水入口部111aと冷却水出口部111bとの間を閉塞するので、エンジン冷却水の短絡流通を防止できる。そして、熱交換効率の低下や冷却水の局所沸騰、気泡発生を防止できる。
【0055】
また、フィン状突起151と仕切りフィン152とが互いに当接する領域を熱交換部120の側壁121および底壁122の両領域にわたって連続して設けるようにしているので、熱交換部120を冷却水入口部111aと冷却水出口部111bとの間で大きく2つの領域に分割して想定した場合、冷却水入口部111aから流入するエンジン冷却水は、まず冷却水入口部111a側の熱交換部120の外側表面全体を流れた後に、冷却水出口部111b側の熱交換部120の外側表面全体を流れ、冷却水出口部111bから流出でき、熱交換部120との接触面積を増加できるので、熱交換効率を向上できる。
【0056】
尚、付随的には、フィン状突起151および仕切りフィン152の両側壁151a、152aが互いに当接することで、第1ハウジング111と熱交換部120との組付けにおける両者の位置決めが容易となる。この場合、フィン状突起151の端部151dを第1ハウジング111の略筒軸位置にすることで、熱交換部120が第1ハウジング111に対して全体的に偏心することを防止するように考慮している。
【0057】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図6に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態のフィン状突起151と仕切りフィン152の各側壁151a、152aの間に、このフィン状突起151および仕切りフィン152よりも剛性の低い断熱部材180を介在させたものである。具体的には、この断熱部材180は、アルミ材よりも熱伝導率の低い、ゴム材あるいは樹脂材としている。
【0058】
これにより、燃焼筒130からの熱が熱交換部120、仕切りフィン152、フィン状突起151を介してハウジング110の第1ハウジング111の外部へ放出されるのを断熱部材180で防止でき、熱交換効率の低下を防止できる。
【0059】
また、フィン状突起151と仕切りフィン152の当接時の面圧を剛性の低い断熱部材180で吸収し、フィン状突起151と仕切りフィン152同士の損傷を防止できる。
【0060】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図7に示す。第3実施形態は、上記第1実施形態に対して、仕切りフィン152の側壁152aに、仕切りフィン152の突出方向に凹凸部152dを形成するようにしている。この凹凸部152dは、断面が三角形状を成し、複数設け、各三角形状の頂点部がフィン状突起151の側壁151aに当接するようにしている。
【0061】
これにより、フィン状突起151と仕切りフィン152とが当接する面積を小さくできるので、燃焼筒130から熱交換部120、仕切りフィン152、フィン状突起151を介して第1ハウジング111の外部へ放出される熱量を低減でき、熱交換効率の低下を防止できる。
【0062】
尚、凹凸部152dは、フィン状突起151の側壁151a側に設け、仕切りフィン152の側壁152aを平面として構成するようにしても同様の効果を得ることができる。
【0063】
更に、凹凸部152dの断面形状は、上記三角形状に限らず、四角形状や波形状等でも良い。
【0064】
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図8に示す。第4実施形態では、短絡流通を防止する手段として、仕切りフィン152とシール部材190aとから構成するようにしている。
【0065】
仕切りフィン152は、上記第1実施形態と同様に、熱交換部120の外側で、冷却水入口部111aと冷却水出口部111bとの間を通過するように、第1ハウジング111側に突出しており、熱交換部120側の側壁121および底壁122の両領域にわたって連続して設けられている。この仕切りフィン152の先端部152bと第1ハウジング111との間には空間部152cが形成されるようにしており、この空間部152cには、シール部材190aが介在されるようにしている。具体的には、仕切りフィン152にシール部材190aを組付け、その後熱交換部120を第1ハウジング111に圧入するようにしている。加えて、このシール部材190aは、第1ハウジング111および熱交換部120よりも剛性が低く、尚且つ断熱効果を有するものとしており、仕切りフィン152を覆うように設けられている。具体的な材質としては、アルミ材よりも熱伝導率の低い、ゴム材あるいは樹脂材としている。
【0066】
これにより、剛性の低いシール部材190aが、仕切りフィン152の突出方向への熱膨張分を吸収し、冷却水入口部111aと冷却水出口部111bとの間を閉塞できるので、エンジン冷却水の短絡流通を防止できる。
【0067】
そして、仕切りフィン152、シール部材190aを熱交換部120の側壁121および底壁122の両領域にわたって連続して設けているので、エンジン冷却水が、冷却水入口部111aから冷却水出口部111bに至るまでに、熱交換部120の外側表面全体を流れ、熱交換部120との接触面積を増加できるので、熱交換効率を向上できる。
【0068】
また、シール部材190aは、断熱効果を有するので、燃焼筒130からの熱が熱交換部120、仕切りフィン152を介して第1ハウジング111の外部へ放出されるのを防止でき、熱交換効率の低下を防止できる。
【0069】
更に、シール部材190aは、予め、仕切りフィン152にワンタッチで組付けできるので、その後の第1ハウジング111と熱交換部120との組付けが容易になる。
【0070】
尚、仕切りフィン152を、第1ハウジング111の内側から熱交換部120側に突出するように設け、先端部152bと熱交換部120との間にシール部材190aを介在させるようにしても同様の効果が得られる。
【0071】
更に、図9に示すように、シール部材190bの少なくとも一部は、第1ハウジング111の内側に設けられた凹部111fに挿入されるようにしても良い。(シール部材190bを凹部111fに挿入後、熱交換部120を第1ハウジング111に圧入する。)
この場合も上記と同様に、短絡流通の防止、熱交換効率低下防止、組付け性の向上がはかれる。
【0072】
当然のことながら、仕切りフィン152を第1ハウジング111側に設けて、シール部材190bを熱交換部120側との間に介在させるようにしても良い。
【0073】
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態を図10に示す。第5実施形態では、仕切りフィン152を、熱交換部120の外側に設け、更に、シール部材190cを、第1ハウジング111の内側全体に設けるようにしている。
【0074】
これにより、熱交換されたエンジン冷却水の熱が第1ハウジング111から外部に放出されないので、更に熱交換効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における全体構成を示す断面図である。
【図2】図1におけるA−A部の断面図である。
【図3】図2におけるB部の拡大図である。
【図4】熱交換部を示す側面図である。
【図5】第1ハウジングおよび熱交換部を示す分解斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態の要部を示す断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態の要部を示す断面図である。
【図8】本発明の第4実施形態のバリエーション1の要部を示す断面図である。
【図9】本発明の第4実施形態のバリエーション2の要部を示す断面図である。
【図10】本発明の第5実施形態の要部を示す断面図である。
【図11】従来技術における全体構成を示す断面図である。
【図12】従来技術における熱交換部を示す斜視図である。
【図13】図11におけるC−C部の断面図である。
【符号の説明】
100 燃焼式ヒータ
110 ハウジング
111a 冷却水入口部(入口部)
111b 冷却水出口部(出口部)
111c 壁面
111f 凹部
120 熱交換部
121 側壁
122 底壁
130 燃焼筒(燃焼部)
150 短絡阻止手段
151 フィン状突起(第1凸部)
151a 側壁
152 仕切りフィン(第2凸部、凸部)
152a 側壁
152d 凹凸部
170 冷却水流路(流体流路)
180 断熱部材
190 シール部材

Claims (11)

  1. 側壁(121)および底壁(122)を有し、燃焼部(130)を内部に収容する有底筒状の熱交換部(120)と、
    前記熱交換部(120)の外側を覆うハウジング(110)と、
    前記熱交換部(120)および前記ハウジング(110)間に形成され、熱交換流体が流通する流体流路(170)と、
    前記ハウジング(110)の壁面(111c)上の互いに近接した位置に設けられた、前記熱交換流体が前記流体流路(170)に流入する入口部(111a)および前記熱交換流体が前記流体流路(170)から流出する出口部(111b)とを有する燃焼式ヒータにおいて、
    前記ハウジング(110)の内側に設けられ、前記入口部(111a)および前記出口部(111b)の間を通過するように、前記熱交換部(120)側に突出する第1凸部(151)と、
    前記熱交換部(120)の外側に設けられ、前記入口部(111a)および前記出口部(111b)の間を通過するように、前記ハウジング(110)側に突出する第2凸部(152)とを有し、
    前記第1凸部(151)の側壁(151a)と前記第2凸部(152)の側壁(152a)とが、互いに当接するように構成されたことを特徴とする燃焼式ヒータ。
  2. 前記第1凸部(151)および前記第2凸部(152)は、前記熱交換部(120)の前記側壁(121)および前記底壁(122)の両領域にわたって連続して設けられたことを特徴とする請求項1に記載の燃焼式ヒータ。
  3. 前記第1凸部(151)の側壁(151a)と前記第2凸部(152)の側壁(152a)との間には、断熱部材(180)が設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の燃焼式ヒータ。
  4. 前記断熱部材(180)は、前記第1凸部(151)および前記第2凸部(152)よりも剛性を低くしたことを特徴とする請求項3に記載の燃焼式ヒータ。
  5. 前記第1凸部(151)の側壁(151a)あるいは前記第2凸部(152)の側壁(152a)のいずれか一方には、前記第1凸部(151)あるいは前記第2凸部(152)の突出方向に形成される凹凸部(152d)を有することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の燃焼式ヒータ。
  6. 側壁(121)および底壁(122)を有し、燃焼部(130)を内部に収容する有底筒状の熱交換部(120)と、
    前記熱交換部(120)の外側を覆うハウジング(110)と、
    前記熱交換部(120)および前記ハウジング(110)間に形成され、熱交換流体が流通する流体流路(170)と、
    前記ハウジング(110)の壁面(111c)上の互いに近接した位置に設けられた、前記熱交換流体が前記流体流路(170)に流入する入口部(111a)および前記熱交換流体が前記流体流路(170)から流出する出口部(111b)とを有する燃焼式ヒータにおいて、
    前記ハウジング(110)の内側あるいは、前記熱交換部(120)の外側のいずれか一方に設けられ、前記入口部(111a)および前記出口部(111b)の間を通過するように、前記熱交換部(120)側あるいは、前記ハウジング(110)側のいずれか一方に突出する凸部(151、152)と、
    前記凸部(151、152)、前記ハウジング(110)、前記熱交換部(120)よりも剛性の低いシール部材(190)とを有し、
    前記シール部材(190)は、前記凸部(151)と前記熱交換部(120)との間あるいは、前記凸部(152)と前記ハウジング(110)との間のいずれか一方に介在されるように構成されたことを特徴とする燃焼式ヒータ。
  7. 前記凸部(152)および前記シール部材(190)は、前記熱交換部(120)の前記側壁(121)および前記底壁(122)の両領域にわたって連続して設けられたことを特徴とする請求項6に記載の燃焼式ヒータ。
  8. 前記シール部材(190)は、断熱効果を有することを特徴とする請求項6または請求項7のいずれかに記載の燃焼式ヒータ。
  9. 前記シール部材(190)は、前記凸部(152)を覆うように設けられたことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の燃焼式ヒータ。
  10. 前記シール部材(190)の少なくとも一部は、前記ハウジング(110)の内側あるいは、前記熱交換部(120)の外側のいずれかに設けられた凹部(111f)に挿入されるようにしたことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の燃焼式ヒータ。
  11. 前記凸部(152)は、前記熱交換部(120)の外側に設けられ、
    前記シール部材(190)は、前記ハウジング(110)の内側全体、あるいは、前記ハウジング(110)の内側表面で、前記凸部(152)と接触する領域に設けられたことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の燃焼式ヒータ。
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